JPH09297951A - チャッキング装置 - Google Patents

チャッキング装置

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JPH09297951A
JPH09297951A JP8111000A JP11100096A JPH09297951A JP H09297951 A JPH09297951 A JP H09297951A JP 8111000 A JP8111000 A JP 8111000A JP 11100096 A JP11100096 A JP 11100096A JP H09297951 A JPH09297951 A JP H09297951A
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JP
Japan
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chucking
plate
double
turntable
sided optical
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JP8111000A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiro Shiomi
鉄洋 塩見
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円盤状記録媒体に損傷させることを防止する
とともに、チャッキング板の機械的強度の向上を図る。 【解決手段】 両面光ディスク2が載置されて回転駆動
されるターンテーブル11Aとの間に両面光ディスク2
の内周部6を支持するチャッキング部材20と、このチ
ャッキング部材20を中央部に支持するチャッキング板
40と、このチャッキング板40の両端部を移動自在に
支持する一対のガイドフレーム50A、50Bとを備え
ている。チャッキング板40は、前面壁45及び背面壁
46の両面光ディスク2に対応する側に、中央部から両
端部に亘って厚さ寸法が小とされた傾斜部47が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、光磁
気ディスク等の円盤状記録媒体をディスク駆動装置に着
脱するチャッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチャッキング装置は、直径寸法が
200mm、300mmの両面光ディスクに使用され
る。この両面光ディスクは、中心孔を有する円盤状にそ
れぞれ形成された2枚のディスク板が張り合わされてい
る。これらディスク板は、この信号記録面の情報信号層
が形成された領域を情報信号領域としている。ディスク
板は、中心孔側に設けられた内周部と、外周部とを非情
報信号領域としている。
【0003】従来のチャッキング装置は、光ディスク駆
動装置のターンテーブルとの間に両面光ディスクの内周
部を支持するチャッキング部材と、このチャッキング部
材を中央部に支持するチャッキング板と、このチャッキ
ング板を上下移動自在に支持する一対のガイドフレーム
とを備えている。
【0004】チャッキング部材は、この光ディスク駆動
装置のディスクテーブルに対向して配設されている。チ
ャッキング部材は、略円形の浅皿状の支持基板と、この
支持基板の下部に支持された略円盤状のマグネットと、
支持基板に上下移動自在に支持された略円盤状の押さえ
板とを備えている。
【0005】チャッキング板は、横長矩形状に形成され
ている。このチャッキング板は、一方側面に位置して一
対のガイドピンが突設されている。また、チャッキング
板は、他方側面に一対のガイドピンが突設されたガイド
部材が取り付けられている。このチャッキング板は、前
面及び背面にそれぞれ前面壁及び背面壁が屈曲されて設
けられている。
【0006】このチャッキング装置は、チャッキング板
がガイドピンがガイドフレームに支持されて光ディスク
駆動装置のターンテーブルに近接する方向へと移動操作
される。チャッキング部材は、マグネットが両面光ディ
スクの中心孔に進入して光ディスク駆動装置のターンテ
ーブルの金属板に吸着するとともに、押さえ板が両面光
ディスクの内周部を支持する。そして、チャッキング装
置は、光ディスク駆動装置のスピンドルモータが回転駆
動すると、チャッキング部材がターンテーブルとともに
回転動作し、両面光ディスクを一定の線速度で回転操作
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記両面光
ディスクは、軟らかい合成樹脂材料で形成されているた
め、反りを生じるおそれがある。また、この両面光ディ
スクは、直径寸法が200mm或いは300mmとされ
ているため、中心孔及び内周部を支持した状態で回転動
作すると、振れを生じるおそれがある。
【0008】このため、チャッキング装置は、チャッキ
ング板が両面光ディスクの情報信号領域及び外周部に接
触して、両面光ディスクを損傷させることになる。した
がって、チャッキング装置は、両面光ディスクに情報信
号の再生を妨げさせるといった問題点があった。
【0009】この問題点を解決する手段としては、チャ
ッキング板が変形されて両面光ディスクに接触すること
を回避したチャッキング装置が考えられる。
【0010】例えば、マグネットチャック型のチャッキ
ング装置は、図10に示すように、チャッキング板61
の中点Cに、チャッキング部材をターンテーブルの金属
板から剥離する際に生じる負荷Wが垂直下向きに生じ
る。また、チャッキング板61は、両支点A、Bに負荷
Wを支えるだけのガイドフレーム62A、62Bによる
支点反力Ra、Rbが垂直上向きに生じる。このチャッ
キング板61は、支点Aから支点Bまでの長さ寸法をl
とし、両支点A、Bから中点Cまでのそれぞれの長さ寸
法をl/2とする。
【0011】したがって、AC間の位置xでの曲げモー
メントM1 は、下記式(1)で表される。
【0012】 M1 =Ra x=Wx/2 (0≦x≦l/2)・・・(1) また、CB間の位置xでの曲げモーメントM2 は、下記
式(2)で表される。
【0013】 M2 =Ra x−W(x−l/2) =W(l−x)/2 (l/2<x≦l)・・・(2) この曲げモーメントM1 、M2 は、図11に示すよう
に、曲げモーメント図で表され、x=l/2で最大でW
l/4となる。
【0014】また、例えば、メカチャック型のチャッキ
ング装置は、図12に示すように、チャッキング板63
の中点Cに、再生時に圧縮コイルバネの弾性力によって
チャキング部材が押圧されて生じる負荷Wが垂直上向き
に生じる。また、チャッキング板63は、両支点A、B
に負荷Wを支えるだけのガイドフレーム64A、64B
による支点反力Ra、Rbが垂直下向きに生じる。この
チャッキング板63は、支点Aから支点Bまでの長さ寸
法をlとし、両支点A、Bから中点Cまでのそれぞれの
長さ寸法をl/2とする。
【0015】したがって、AC間の位置xでの曲げモー
メントM1 は、下記式(3)で表される。
【0016】 M1 =Ra x=Wx/2 (0≦x≦l/2)・・・(3) また、CB間の位置xでの曲げモーメントM2 は、下記
式(4)で表される。
【0017】 M2 =Ra x−W(x−l/2) =W(l−x)/2 (l/2<x≦l)・・・(4) この曲げモーメントM1 、M2 は、図13に示すよう
に、曲げモーメント図で表され、x=l/2のとき最大
でWl/4となる。
【0018】このため、上記これらチャッキング装置で
は、チャッキング板61、63の曲げモーメントM1
2 が最大となる断面が危険断面となり、充分な断面係
数Zを確保することができないといった問題点があっ
た。したがって、従来のチャッキング装置では、両面光
ディスクに接触することを回避するためにチャッキング
板61、63が変形された場合に、落下衝撃等に対して
塑性変形したり損傷したりするおそれがあるといった問
題点があった。
【0019】そこで、本発明は、円盤状記録媒体に損傷
させることを防止するとともに、チャッキング板の機械
的強度の向上を図ったチャッキング装置を提供すること
を目的に提案されたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るチャッキング装置は、円盤状記録媒体が載置さ
れて回転駆動されるターンテーブルとの間に円盤状記録
媒体の内周部を支持するチャッキング部材と、このチャ
ッキング部材を中央部に支持するチャッキング板と、こ
のチャッキング板の両端部を移動自在に支持する一対の
ガイドフレームとを備えている。チャッキング板は、円
盤状記録媒体に対応する側に、中央部から両端部に向か
って厚さ寸法が次第に小とされた傾斜部が設けられてい
る。
【0021】以上のように構成された本発明に係るチャ
ッキング装置は、チャッキング板がディスク駆動装置の
ターンテーブルに近接する方向へと移動操作される。チ
ャッキング部材は、ターンテーブルとの間に円盤状記録
媒体の内周部を支持する。このとき、チャッキング部材
は、チャッキング板に対して回動自在な状態とされる。
チャッキング部材は、光ディスク駆動装置のターンテー
ブルとともに回転動作し、円盤状記録媒体を一定の線速
度で回転操作する。このとき、チャッキング板は、前面
壁及び背面壁に傾斜部が設けられているため、円盤状記
録媒体に接触することを回避した状態で、円盤状記録媒
体を回転操作する。
【0022】また、このチャッキング装置は、中央部に
チャッキング部材をターンテーブルから剥離する際に生
じる負荷Wが垂直下向きに生じ、両端部に負荷Wを支え
るだけのガイドフレームによる支点反力が垂直上向きに
生じ、最大曲げ応力σ0 を全長lに亘り一定とすると、
一方端部と中央部との間の位置x(0≦x≦l/2)で
の断面係数Z1 が、 Z1 =Wx/2σ0 中央部と他方端部との間の位置x(l/2<x≦l)で
の断面係数Z2 が、 Z2 =W(l−x)/2σ0 でそれぞれ表される値とされている。
【0023】以上のように構成されたチャッキング装置
は、チャッキング部材がターンテーブルに吸着した状態
で、チャッキング板がターンテーブルから離間する方向
へと移動操作される。このとき、チャッキング板には、
中央部にチャッキング部材をターンテーブルから剥離す
る際に生じる負荷Wが垂直下向きに生じ、両端部に負荷
Wを支えるだけのガイドフレームによる支点反力が垂直
上向きに生じる。このとき、チャキング部材は、上記式
の断面係数Z1 、Z2 の条件を満たすように、前面壁及
び背面壁に傾斜部がそれぞれ設けられているため、平等
強さを有する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図1乃至図9の図面を参照して詳細に説明
する。本発明の実施の形態として示すチャッキング装置
1は、直径寸法が80mm、120mmの片面光ディス
ク、直径寸法が200mm、300mmの両面光ディス
ク2等の円盤状記録媒体を互換して使用することができ
る兼用型のディスクプレーヤ装置の内部に備えられてい
る。
【0025】直径寸法が200mm、300mmの両面
光ディスク2は、図1に示すように、互いに貼り合わせ
られた厚さ寸法が0.6mmの2枚のディスク板3A、
3Bを備えている。これら2枚のディスク板3A、3B
は、中心孔4を有する円盤状にそれぞれ形成されてい
る。また、これらディスク板3A、3Bは、合成樹脂材
料によって形成された基体と、この基体の主面上に形成
される情報信号層と、この情報信号層を機械的及び化学
的に保護するために情報信号層上に被覆形成される保護
層とを備えている。これらディスク板3A、3Bは、こ
の信号記録面の情報信号層が形成された領域を情報信号
領域5としている。ディスク板3A、3Bは、中心孔4
側に設けられた内周部6と、外周部7とを非情報信号領
域としている。
【0026】ディスクプレーヤ装置は、図1に示すよう
に、両面光ディスク2を駆動する光ディスク駆動装置1
0と、光ディスク駆動装置10に両面光ディスク2を着
脱するチャッキング装置1とを備えている。
【0027】光ディスク駆動装置10は、図1に示すよ
うに、両面光ディスク2の内周部6が載置されるターン
テーブル11Aと、このターンテーブル11Aを回転操
作するスピンドルモータ11Bとを備えている。
【0028】このターンテーブル11Aは、図1に示す
ように、スピンドルモータ11Bの出力軸に連結された
スピンドル軸12と、このスピンドル軸12に固定され
たディスク載置部材13と、ディスク載置部材13の中
央部に設けられたディスク支持部材15と、このディス
ク支持部材15の内部でディスク載置部材13に固定さ
れた金属板16とを有している。また、ターンテーブル
12は、図9に示すように、ディスク載置部材13の内
部でスピンドル軸12に取り付けられた圧縮コイルバネ
14を有している。光ディスク駆動装置10は、スピン
ドルモータ11Bが回転駆動すると、ターンテーブル1
1Aが回転動作し、両面光ディスク2を一定の線速度で
回転操作する。
【0029】ディスク載置部材13は、図1に示すよう
に、上部の外周部に亘って両面光ディスク2の内周部6
を支持する載置凸部17が突出して設けられている。デ
ィスク支持部材15は、スピンドル軸12の近傍に位置
して片面光ディスクの中心孔を支持する片面光ディスク
支持部18が設けられている。また、ディスク支持部材
15は、この片面光ディスク支持部18の外側に位置し
て両面光ディスク2の中心孔4を支持する両面光ディス
ク支持部19が設けられている。
【0030】金属板16は、略円環状に形成され、ディ
スク支持部材15の片面光ディスク支持部18と両面光
ディスク支持部19との間に設けられている。
【0031】チャッキング装置1は、図1に示すよう
に、光ディスク駆動装置10のターンテーブル11Aと
の間に両面光ディスク2の内周部6を支持するチャッキ
ング部材20と、このチャッキング部材20を中央部に
支持するチャッキング板40と、このチャッキング板4
0を上下移動自在に支持する一対のガイドフレーム50
A、50Bとを備えている。
【0032】チャッキング部材20は、図1に示すよう
に、この光ディスク駆動装置10に対向して配設されて
いる。チャッキング部材20は、図2に示すように、略
円形の浅皿状の支持基板22と、図3に示すように、こ
の支持基板22の下部に支持された略円盤状のマグネッ
トホルダ23と、このマグネットホルダ23の下部に固
定された略円盤状のマグネット24と、マグネットホル
ダ23に上下移動自在に支持された略円盤状の押さえ板
25とを備えている。
【0033】支持基板22は、合成樹脂材料により形成
されている。支持基板22は、図4に示すように、上部
の外周部に亘ってチャッキング板40に支持される支持
部26が一体に形成されている。また、この支持基板2
2は、図5に示すように、底面の中央部に位置して、タ
ーンテーブル11Aのスピンドル軸12が進入する軸穴
27を有する軸受部28が下方に向かって突設されてい
る。また、この支持基板22は、図4に示すように、底
面で軸穴27の周囲に位置して、マグネットホルダ23
を支持する略L字状の支持片29が一体に形成されてい
る。さらに、この支持基板22は、図5に示すように、
底面で軸穴27の周囲に位置して、押さえ板25の一部
が進入する進入開口部30が設けられている。また、こ
の支持基板22は、底面で軸穴27の周囲に位置して、
押さえ板25の一部が進入する貫通孔31が設けられて
いる。
【0034】マグネットホルダ23は、金属材料により
形成されている。マグネットホルダ23は、図5に示す
ように、支持基板22の支持部26の外径寸法と略等し
い外径寸法を有している。マグネットホルダ23は、中
央部に位置して、支持基板22の軸受部28を進入させ
て支持する軸受部支持穴32が設けられている。また、
このマグネットホルダ23は、図4に示すように、軸受
部支持穴32の周囲に位置して、支持基板22の支持片
29に支持される逆L字状の支持部33が設けられてい
る。さらに、このマグネットホルダ23は、図5に示す
ように、軸受部支持穴32の周囲で支持基板22の進入
開口部30に対応した位置に、押さえ板25の一部が進
入する係合穴34が設けられている。また、このマグネ
ットホルダ23は、軸受部支持穴32の周囲で支持基板
22の貫通孔31に対応した位置に、押さえ板25の一
部をガイドするガイド溝35が設けられている。
【0035】マグネット24は、図5に示すように、タ
ーンテーブル11Aの金属板16の外径寸法と略等しい
とされた外径寸法を有している。マグネット24は、中
央部に、支持基板22の軸受部28の外側に位置して、
ターンテーブル11Aのディスク支持部材15に設けら
れた片面光ディスク支持部18が進入する支持部進入穴
36が設けられている。このマグネット24は、マグネ
ットホルダ23の下部に、接着剤等によって固着されて
いる。
【0036】押さえ板25は、合成樹脂材料により形成
されている。押さえ板25は、図5に示すように、両面
光ディスク2の内周部6の直径寸法よりやや小とされた
外径寸法を有している。この押さえ板25は、中央部に
位置して、マグネット24を進入させるマグネット進入
穴37が設けられている。また、押さえ板25は、マグ
ネット進入穴37の周囲に位置して、マグネットホルダ
23の係合穴34に進入して係合穴34の周囲に係合す
る係合凸部38が設けられている。さらに、押さえ板2
5は、支持基板22の貫通孔31に進入し、マグネット
ホルダ23に設けられたガイド溝35にガイドされるバ
ネ支持ピン39が一体に形成されている。このバネ支持
ピン39には、圧縮コイルバネ21が取り付けられてい
る。圧縮コイルバネ21は、押さえ板25がマグネット
ホルダ23に対して接近した状態で、弾性変位して、押
さえ板25を下方に付勢する方向の弾性力が発生する。
押さえ板25は、マグネットホルダ23に対して接近し
た状態で、マグネット進入穴37からマグネット24の
下部を突出させる。
【0037】チャッキング板40は、図1に示すよう
に、横長矩形状に形成されている。このチャッキング板
40は、図6に示すように、中央部にチャッキング部材
20を支持する支持穴41が設けられている。この支持
穴41の周囲には、チャッキング部材20の支持部26
が支持される。このチャッキング板40は、一方側面に
位置して一対のガイドピン42、42が突設されてい
る。また、チャッキング板40は、他方側面にガイド部
材43が取り付けられている。このガイド部材43は、
他方側面でチャッキング板40のガイドピン42、42
に対応した位置に、一対のガイドピン44、44が突設
されている。このチャッキング板40は、前面及び背面
にそれぞれ前面壁45及び背面壁46が下方に屈曲され
て設けられている。これら前面壁45及び背面壁46
は、図7に示すように、両面光ディスク2に対応する側
に、中長手方向の中央部から両端部に向かって厚さ寸法
が次第に小とされた傾斜部47、47が設けられてい
る。
【0038】ガイドフレーム50Aは、図1に示すよう
に、チャッキング板40のガイドピン42、42を差し
込ませて支持する一対のガイド溝51、51が設けられ
ている。これらガイド溝51、51は、傾斜溝とされ、
チャッキング板40をターンテーブル11Aに対して上
下移動自在にガイドする。
【0039】また、ガイドフレーム50Bは、図1に示
すように、チャッキング板40に設けられたガイド部材
43のガイドピン44、44を差し込ませて支持する一
対のガイド溝52、52が設けられている。これらガイ
ド溝52、52は、ガイドフレーム50Aのガイド溝5
1、51に対向した位置に設けられ、傾斜溝とされてい
る。これらガイド溝52、52は、チャッキング板40
をターンテーブル11Aに対して上下移動自在にガイド
する。
【0040】ここで、チャッキング板40は、図8に示
すように、チャッキング部材20をターンテーブル11
Aの金属板16から剥離する際に生じる負荷Wが中点C
に垂直下向きに生じる。また、チャッキング板40は、
両支点A、Bに負荷Wを支えるだけのガイドフレーム5
0A、50Bによる支点反力Ra、Rbが垂直上向きに
生じる。このチャッキング板40は、支点Aから支点B
までの長さ寸法をlとし、両支点A、Bから中点Cまで
のそれぞれの長さ寸法をl/2とする。負荷Wと支点反
力Ra、Rbとの関係は、上下方向の外力のつりあいに
より下記式(5)で表される。
【0041】Ra +Rb =W・・・式(5) また、負荷Wと支点反力Raとの関係は、支点Bの回り
の外力による曲げモーメントのつりあいにより下記式
(6)で表される。
【0042】Ra l=Wl/2・・・式(6) したがって、Ra、Rbは、式(5)と式(6)とによ
り、下記式(7)、式(8)で表される。
【0043】Ra =W/2・・・式(7) Rb =W/2・・・式(8) したがって、AC間の位置xでの曲げモーメントM1
は、下記式(9)で表される。
【0044】 M1 =Ra x=Wx/2 (0≦x≦l/2)・・・(9) また、CB間の位置xでの曲げモーメントM2 は、下記
式(10)で表される。
【0045】 M2 =Ra x−W(x−l/2) = W(l−x)/2 (l/2<x≦l)・・・(10) チャッキング板40は、断面係数Zを曲げモーメントM
に比例するように変化させると、表面に生じる最大曲げ
応力σ0 が全長に亘り一定となる。
【0046】チャッキング板40は、平等強さを有する
ための断面係数Zの条件が下記式(11)で表される。
【0047】Z=M/σ0 ・・・式(11) したがって、AC間での断面係数Z1 は、上記式(9)
より下記式(12)で表される値とされている。
【0048】 Z1 =Wx/2σ0 (0≦x≦l/2)・・・(12) また、CB間での断面係数Z2 は、上記式(10)より
下記式(13)で表される値とされている。
【0049】 Z2 =W(l−x)/2σ0 (l/2<x≦l)・・・(13) そこで、チャッキング板40は、上記式(12)、式
(13)で表される断面係数Z1 、Z2 の条件を満たす
ように、前面壁45及び背面壁46に傾斜部47、47
がそれぞれ設けられている。
【0050】以上のように構成された実施の形態チャッ
キング装置1は、両面光ディスク2がターンテーブル1
1Aに載置された状態で、チャッキング板40が移動操
作される。このとき、両面光ディスク2は、内周部6が
ターンテーブル11Aのディスク載置部材13の載置凸
部17に載置されている。また、両面光ディスク2は、
中心孔4がターンテーブル11Aのディスク支持部材1
5の両面ディスク支持部19に支持されている。
【0051】チャッキング板40は、移動操作される際
に、ガイドピン42、43がガイドフレーム50A、5
0Bのガイド溝51、52に移動方向をガイドされる。
このため、チャッキング板40は、ターンテーブル11
Aに近接する方向へと移動操作される。チャッキング部
材20は、図3に示すように、チャッキング板40に支
持部26が支持された状態で、マグネット24が両面光
ディスク2の中心孔4に進入するとともに、押さえ板2
5が両面光ディスク2の内周部6に当接する。
【0052】そして、チャッキング部材20のマグネッ
ト24は、図9に示すように、ターンテーブル11Aの
ディスク支持部材15に設けられた片面光ディスク支持
部18と両面光ディスク支持部19との間に進入する。
そして、マグネット24は、ターンテーブル11Aの金
属板16に吸着する。
【0053】このとき、チャッキング部材20は、支持
基板22に設けられた軸受部28がターンテーブル11
Aのディスク支持部材15に設けられた片面光ディスク
支持部18の内部に進入する。そして、軸受部28は、
軸穴27にターンテーブル11Aのスピンドル軸12を
進入させる。
【0054】そして、チャッキング板40は、ターンテ
ーブル11Aに近接する方向へとさらに移動操作され
る。チャッキング部材20は、押さえ板25が両面光デ
ィスク2の内周部6に押圧される。このとき、圧縮コイ
ルバネ21は、弾性変位して押さえ板25を下方に付勢
する方向の弾性力が発生する。押さえ板25は、圧縮コ
イルバネ21の弾性力によって、ターンテーブル11A
のディスク載置部材13に設けられた載置凸部17との
間に両面光ディスク2を支持する。
【0055】このとき、チャッキング部材20は、支持
基板22の支持部26がチャッキング板40の支持穴4
1による支持から解除される。そして、チャッキング部
材20は、図9に示すように、支持基板22の上部がチ
ャッキング板40の支持穴41から突出される。このと
き、チャッキング部材20は、チャッキング板40に対
して回動自在な状態とされる。
【0056】チャッキング部材20は、光ディスク駆動
装置10のスピンドルモータ11Bが回転駆動すると、
ターンテーブル11Aとともに回転動作し、両面光ディ
スク2を一定の線速度で回転操作する。このとき、チャ
ッキング板40は、前面壁45及び背面壁46に傾斜部
47、47が設けられているため、図9に示すように、
両面光ディスク2の情報信号領域5及び外周部7に接触
することを回避した状態で、両面光ディスク2を回転操
作する。
【0057】チャッキング装置1は、両面光ディスク2
をターンテーブル11Aから離脱させる際に、チャッキ
ング板40が移動操作される。チャッキング板40は、
ガイドピン42、43がガイドフレーム50A、50B
のガイド溝51、52に移動方向をガイドされ、ターン
テーブル11Aから離間する方向へと移動操作される。
【0058】このとき、チャッキング部材20は、支持
基板22の上部がチャッキング板40の支持穴41の内
部に進入する。そして、チャッキング部材20は、支持
基板22の支持部26がチャッキング板40の支持穴4
1の周囲に支持される。そして、チャッキング板40
は、チャッキング部材20のマグネット24がターンテ
ーブル11Aの金属板16に吸着した状態で、ターンテ
ーブル11Aから離間する方向へとさらに移動操作され
る。そして、チャッキング板40には、中央部の支持穴
41にチャッキング部材20をターンテーブル11Aか
ら剥離する際に生じる負荷Wが垂直下向きに生じ、両端
部のガイドピン42、43に負荷Wを支えるだけのガイ
ドフレーム50A、50Bによる支点反力Ra、Rbが
垂直上向きに生じる。このとき、チャキング部材20
は、上記式(12)、式(13)の条件で表される断面
係数Z1 、Z2 を満たすように、前面壁45及び背面壁
46に傾斜部47、47がそれぞれ設けられているた
め、平等強さを有する。
【0059】上述した実施の形態チャッキング装置1
は、チャキング部材40の前面壁45及び背面壁46の
長手方向の中央部から両端部に向かって厚さ寸法が次第
に小とされた傾斜部47、47が設けられていることに
より、チャッキング板40が両面光ディスク2の情報信
号領域5及び外周部7に接触して、両面光ディスク2を
損傷させることが防止される。したがって、チャッキン
グ装置1は、両面光ディスク2に情報信号の再生を効率
良く行わせることができる。
【0060】また、このチャッキング装置1は、チャッ
キング板40が上記式(12)、式(13)で表される
断面係数Z1 、Z2 の条件を満たすように、前面壁4
5及び背面壁46に傾斜部47、47がそれぞれ設けら
れているため、平等強さを有し、落下衝撃等に対して塑
性変形したり損傷したりすることが防止される。したが
って、チャッキング装置1は、両面光ディスク2に損傷
させることが防止されるとともに、チャッキング板40
の機械的強度の向上が図られる。
【0061】また、実施の形態チャッキング装置1は、
直径寸法が200mm、300mmの両面光ディスク2
以外にも、 直径寸法が80mm、120mmの片面光
ディスク等の円盤状記録媒体にも対応して使用すること
ができる。
【0062】さらに、このチャッキング装置1は、兼用
型のディスクプレーヤ装置の内部に備えられているが、
直径寸法が80mm、120mmの片面光ディスク、2
00mm、300mmの両面光ディスク等の円盤状記録
媒体を再生するそれぞれの専用型のディスクプレーヤ装
置に備えられても良い。
【0063】
【発明の効果】本発明に係るチャッキング装置は、チャ
ッキング板の円盤状記録媒体に対応する側に、中央部か
ら両端部に向かって厚さ寸法が次第に小とされた傾斜部
が設けられていることにより、チャッキング板が円盤状
記録媒体に対して接触して損傷させることが防止され
る。したがって、チャッキング装置は、円盤状記録媒体
に情報信号の再生を効率良く行わせることができる。
【0064】また、本発明に係るチャッキング装置は、
チャキング部材に断面係数Z1 、Z2 の条件を満たすよ
うに、前面壁及び背面壁に傾斜部がそれぞれ設けられて
いるため、平等強さを有し、落下衝撃等に対して塑性変
形したり損傷したりすることが防止される。したがっ
て、チャッキング装置は、円盤状記録媒体に損傷させる
ことが防止されるとともに、チャッキング板の機械的強
度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態チャッキング装置を示
す分解斜視図である。
【図2】同チャッキング装置を構成するチャッキング部
材とチャッキング板とを示す平面図である。
【図3】上記チャッキング部材とチャッキング板とを示
す部分断面図ある。
【図4】上記チャッキング部材を示す平面図である。
【図5】上記チャッキング部材を示す断面図である。
【図6】上記チャッキング板を示す平面図である。
【図7】上記チャッキング板を示す正面図である。
【図8】上記チャッキング部材による負荷が作用するチ
ャッキング板を示す模式図である。
【図9】光ディスク駆動装置に両面光ディスクを装着し
たチャッキング装置を示す部分断面図である。
【図10】従来のチャッキング装置において、チャッキ
ング部材による負荷が作用するチャッキング部材を示す
模式図である。
【図11】同チャッキング部材のモーメント図である。
【図12】従来のチャッキング装置において、チャッキ
ング部材による負荷が作用するチャッキング部材を示す
模式図である。
【図13】同チャッキング部材のモーメント図である。
【符号の説明】
1 チャッキング装置、 2 両面光ディスク、 11
A ターンテーブル、20 チャッキング部材、 40
チャッキング板 45 前面壁、 46背面壁、 4
7 傾斜部、 50A,50B ガイドフレーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状記録媒体が載置されて回転駆動さ
    れるターンテーブルとの間に円盤状記録媒体の内周部を
    支持するチャッキング部材と、このチャッキング部材を
    中央部に支持するチャッキング板と、このチャッキング
    板の両端部を移動自在に支持する一対のガイドフレーム
    とを備え、 チャッキング板は、円盤状記録媒体に対応する側に、中
    央部から両端部に向かって厚さ寸法が次第に小とされた
    傾斜部が設けられたことを特徴とするチャッキング装
    置。
  2. 【請求項2】 チャッキング板は、中央部にチャッキン
    グ部材をターンテーブルから剥離する際に生じる負荷W
    が垂直下向きに生じ、両端部に負荷Wを支えるだけのガ
    イドフレームによる支点反力が垂直上向きに生じ、最大
    曲げ応力σ0 を全長lに亘り一定とすると、 一方端部と中央部との間の位置x(0≦x≦l/2)で
    の断面係数Z1 が、 Z1 =Wx/2σ0 中央部と他方端部との間の位置x(l/2<x≦l)で
    の断面係数Z2 が、 Z2 =W(l−x)/2σ0 でそれぞれ表される値とされたことを特徴とする請求項
    1に記載のチャッキング装置。
JP8111000A 1996-05-01 1996-05-01 チャッキング装置 Pending JPH09297951A (ja)

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JP8111000A JPH09297951A (ja) 1996-05-01 1996-05-01 チャッキング装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7392528B2 (en) 2003-04-16 2008-06-24 Funai Electric Co., Ltd. Clamper plate of a disk player

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7392528B2 (en) 2003-04-16 2008-06-24 Funai Electric Co., Ltd. Clamper plate of a disk player

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Effective date: 20040330