JPH09297589A - 立体音響カラオケ装置 - Google Patents

立体音響カラオケ装置

Info

Publication number
JPH09297589A
JPH09297589A JP8114468A JP11446896A JPH09297589A JP H09297589 A JPH09297589 A JP H09297589A JP 8114468 A JP8114468 A JP 8114468A JP 11446896 A JP11446896 A JP 11446896A JP H09297589 A JPH09297589 A JP H09297589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
signal
sound field
karaoke
singer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8114468A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuma Kuno
久野琢磨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EKUSHINGU KK, Brother Industries Ltd, Xing Inc filed Critical EKUSHINGU KK
Priority to JP8114468A priority Critical patent/JPH09297589A/ja
Publication of JPH09297589A publication Critical patent/JPH09297589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stereophonic System (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 聴取者がスピーカから感じ取ることの出来る
音場が、自然な音場の位置であるように、音を再現す
る。 【解決手段】 2以上の種類の異なる音響信号V1、V
2から、聴取者に対して方向感のある音を2以上のスピ
ーカにより生成する立体音響カラオケ装置において、前
記各スピーカが生成する音において、前記各音響信号毎
に、聴取者に与える方向感を調整できる音場調整装置
9、10を有しており、また、その音場調整装置9、1
0が、前記各音響信号を入力する各音響入力端子とミキ
サ7の間にそれぞれ接続され、その音場調整装置9、1
0が独立して調整できるようにすることにより、スピー
カから生成する音から自然な音場の位置が、聴取者に感
じられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2以上の異なる音
響信号を合成し、聴取者に対し方向感のある音を、2以
上のスピーカから生成することができるカラオケ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の音響装置の一例を以下に説明す
る。図5及び図6は、第1の従来例である。図5は、カ
ラオケルームにおけるカラオケ装置の一使用例、及び前
記カラオケ装置によって生成される音場について説明し
た図である。ここでいう音場とは、音の存在する空間、
またはその音が作られる空間のことを指す。また図6
は、アンプミキサ101のハードウェアの構造を示すブ
ロック図である。ここでいうアンプミキサ101とは、
各種音響信号を選別、もしくは混合し、増幅し、レベル
や特性を調整し、その信号を受けてスピーカを駆動する
などの機能を持つものである。
【0003】図5のアンプミキサ101には、音響再生
装置102とマイク103、スピーカ104R、104
Lが接続されている。また、歌い手105が、マイク1
03に入力を行い、聴衆106が、スピーカ104R、
104Lから出力された音を聴取する。ここでいう音響
再生装置102とは、図示しないコントローラ、操作パ
ネル、内部記憶装置、MIDI音源装置、ビデオミキサ
等より構成されているカラオケ装置の、各種制御処理を
行う装置のことである。なお音響再生装置102の内部
にある記憶装置には、カラオケ演奏に必要な、伴奏用M
IDI音楽信号データ、拍手の音信号データ、バックコ
ーラスの音信号データ等のデータが記憶されている。ま
た、音場S101は、スピーカ104R、104Lの前
にあり、スピーカ104R、104Lから生成される音
が、均等に聴こえるような位置にある。
【0004】図6にアンプミキサ101の内部構造を示
す。アンプミキサ101は、ミキサ107とアンプ10
8とを有する。音響再生装置102の内部記憶装置に記
憶されている伴奏用MIDI音楽信号データは、ミキサ
107に出力される際に、アナログデータである楽曲信
号V11に変換される。マイク103は、歌い手105
の発する音声を電気信号へ変換し、音声信号V12とす
る。楽曲信号V11と音声信号V12は、ミキサ107
によって合成される。従って、アンプ108の電気信号
出力V10は、楽曲信号V11と音声信号V12の合成
信号となる。
【0005】この合成信号である、アンプ108からの
電気信号出力V10は、右側スピーカ出力用信号と右側
スピーカ出力用信号からなり、右側スピーカ出力用信号
はスピーカ104R、左側スピーカ出力用信号はスピー
カ104Lへ渡され、スピーカ104R、104Lより
カラオケ演奏として出力される。よって聴衆106は、
歌い手105の音声と、音響再生装置102からの楽曲
演奏を、スピーカ104R、104Lを通して、カラオ
ケ演奏として聴くことになる。しかし、第1の従来例で
は、カラオケルームのレイアウト上、図5に示すよう
な、音響再生装置102の設置されている位置と、歌い
手105の立って歌う位置とが、場所を異にしている場
合でも、そうでない場合と同様に、聴衆106には、歌
い手105の歌声と音響再生装置102からの楽曲演奏
が、目の前の空間である音場S101に一緒に存在する
ように聴こえる。その結果、歌い手105の声とカラオ
ケ演奏が、あたかも音場S101から聴こえるような違
和感を、聴衆106に与えてしまうという問題が発生す
る。
【0006】この問題を解決するために、サラウンド技
術が考えられる。ここでいうサラウンドとは、聴取者が
音源の方向感を感じつつ音に取り囲まれた感じと広がり
感を感じ得る効果の事をいう。第1の従来例では、上述
したような臨場感に欠けるという問題を抱えるため、カ
ラオケの音響装置にも、サラウンド技術が採用されるよ
うになった。その具体例である第2の従来例を図7及び
図8に示す。図7は、カラオケルームにおけるカラオケ
装置の一使用例、及び前記カラオケ装置によって生成さ
れる音場について説明した図である。また図8は、アン
プミキサ109のハードウェアの構造を示すブロック図
である。ここでいうアンプミキサ109とは、各種音響
信号を選別、もしくは混合し、増幅し、レベルや特性を
調整し、その信号を受けてスピーカを駆動するなどの機
能を持つものである。
【0007】図7のアンプミキサ109には、音響再生
装置102とマイク103、スピーカ104R、104
Lが接続されている。また、歌い手105が、マイク1
03に入力を行い、聴衆106が、スピーカ104R、
104Lから出たカラオケ演奏を聴取する。次に、アン
プミキサ109の内部構造を図8に示す。アンプミキサ
109は、ミキサ107とアンプ108と音場調整装置
110とを有する。ここでいう音場調整装置110と
は、ミキサ107によって合成された信号に、方向感を
付与または調整し、その信号の音場を調整するための装
置である。
【0008】音響再生装置102の内部記憶装置に記憶
されている伴奏用MIDI音楽信号データは、ミキサ1
07に出力される際に、アナログデータである楽曲信号
V11に変換される。マイク103は、歌い手105の
発する音声を電気信号へ変換し、音声信号V12とす
る。楽曲信号V11と音声信号V12は、ミキサ107
によって合成される。従って、アンプ108の電気信号
出力V13は、楽曲信号V11と音声信号V12の合成
信号を、音場調整装置110で調整したものとなる。こ
の音場調整装置110によってつくられた音場が、図7
に示す音場S102で、基本的に音響再生装置102の
設置されている辺りに設定される。むろん移動は可能で
ある
【0009】アンプ108からの電気信号出力V13
は、右側スピーカ出力用信号と右側スピーカ出力用信号
からなり、右側スピーカ出力用信号はスピーカ104
R、左側スピーカ出力用信号はスピーカ104Lへ渡さ
れ、スピーカ104R、104Lよりカラオケ演奏とし
て出力される。よって聴衆106は、歌い手105の音
声と、音響再生装置102からの楽曲演奏を、スピーカ
104R、104Lを通して、カラオケ演奏として聴く
ことになる。上述のように、アンプミキサ109の内部
に設置した音場調整装置110によって、前記サラウン
ド効果が得られる。人間は、2つの耳によって距離を感
じる。これは双耳効果と呼ばれるもので、左と右の音の
強度の違い、左と右の耳に音が到達する時間の違い、左
と右の耳に到達する音の位相のずれの、いずれかの組合
せによって引き起こされるものとされている。これを利
用したものがサラウンド効果であり、これを疑似的に作
り出してやるのが音場調整装置である。
【0010】一方、音を再生する場合、録音した状態に
近い状態で再生する程、よく音を再現できる。しかし、
カラオケルームにおいては、マイクの設置された歌い手
の立って歌う場所と、音を再生するスピーカの位置が違
うといった場合があるため、上記音場調整装置などで調
整してやることが必要となる。第2の従来例では、これ
らの点を考慮して、アンプミキサ109内に音場調整装
置110を設け、より現実に近い音を作り出せるよう改
善されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2の
従来例でも以下のような問題点があった。図7及び図8
に示した第2の従来例のアンプミキサ109では、音場
調整装置110を、アンプ108の出力直後、もしくは
アンプ108の入力側直前に接続しているため、どちら
の場合も楽曲信号V11と音声信号V12を、ミキサ1
07によって合成した後に、音場調整装置110によっ
て音響信号を調整する方式となる。そのため、電気信号
出力V13の音場S102の位置は移動可能であるが、
楽曲信号V11と音声信号V12の音場の位置は、分離
が出来ず常に同じ位置となる。
【0012】一方、カラオケボックスの各部屋におけ
る、カラオケ装置の設置されている位置、歌い手105
が歌う位置、聴衆106が座ってカラオケ演奏を聴く位
置のレイアウトは、大きさや形等の問題により異なる場
合もある。特に図7に示すように、音響再生装置102
とマイク103の設置されている場所が異なる場合、楽
曲信号V11と音声信号V12の音源の位置も異なる。
しかしながら、前述の通り図7における聴衆106は、
スピーカ104R、104Lから生成される音によっ
て、音場S102に音響再生装置102と歌い手105
が一緒に存在するように感じる。よって、聴衆106が
現実との差に違和感を覚えるという問題は、解決されて
いない。
【0013】本発明は上述した問題を解決するためにな
されたものであり、聴衆がスピーカから感じ取ることの
出来る音場が、自然な音場の位置であるように、音を再
現することのできる立体音響カラオケ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の立体音響カラオケ装置は、次のような構成を
持っている。 (1) 2以上の種類の異なる音響信号から聴取者に対
して方向感のある音を、2以上のスピーカにより生成す
る立体音響カラオケ装置において、前記各スピーカが発
生する音において、前記各音響信号毎に、聴取者に与え
る方向感を調整できる音場調整装置を有していることを
特徴とする。 (2) また、(1)に記載する立体音響カラオケ装置
において、前記音響信号が、マイクからの音信号、伴奏
の音信号、拍手の音信号、バックコーラスの音信号のう
ち、少なくとも2以上の音信号を含むことを特徴とす
る。 (3) また、(1)または(2)に記載する立体音響
カラオケ装置において、前記音響信号を入力する各音響
入力端子と、前記音響入力端子から入力される音響信号
を混合してアンプに出力するミキサの間に、前記音場調
整装置をそれぞれ接続することを特徴とする。
【0015】上述のような構成を有する本発明の立体音
響カラオケ装置の、上述したような前記音場調整装置に
よる調整は、カラオケボックスの各部屋における、立体
音響カラオケ装置の設置されている位置、歌い手が歌う
位置、聴衆が座ってカラオケ演奏を聴く位置のレイアウ
トが、大きさや形等の問題により異なるため、臨場感を
出すためにカラオケボックスの各部屋毎に必要となる。
調整は、立体音響カラオケ装置を設置する際に、専門家
によって行われる。一度決定されれば、以後部屋の中の
立体音響カラオケ装置のレイアウトを変えるまでずっと
有効である。
【0016】例えば、マイクからの音声は、あたかも歌
い手が立って歌っている場所から聞こえてくるよう、マ
イクからの音信号用に用意された音場調整装置によって
調整する。また、伴奏の音信号においても、伴奏の音信
号用に用意された音場調整装置によって、音響再生装置
から、あるいは歌い手の側から楽曲演奏が聞こえるよう
調整する。また、拍手の音信号においても、拍手の音信
号用に用意された音場調整装置によって、聴衆がいるあ
たりから沸き起こっているように調整する。また、バッ
クコーラスの音信号においても、バックコーラスの音信
号用に用意された音場調整装置によって、歌い手の後方
から聞こえるように調整する。
【0017】それによって聴衆は、各スピーカから生成
されるカラオケ演奏から、歌い手の実際に立っている場
所を正しく判断でき、音響再生装置あるいは歌い手の側
から、楽曲演奏が行われているように聞こえ、自分達の
いる辺りから、拍手が沸き起こっているように聞こえ、
歌い手の後ろ辺りで、バックコーラスがなされているよ
うに聞こえる。このような調整によって、カラオケ演奏
はより臨場感を増し、従来あったような、実際の音源の
位置とスピーカから聞こえてくる音から判断される位置
とが違うといった違和感を、利用者は感じることなくカ
ラオケを楽しむことが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の立体音響カラオケ
装置を具体化した第1の実施の形態を、図面に基づいて
説明する。図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態
を説明するものである。図1はカラオケルームにおける
立体音響カラオケ装置の一使用例、及び前記立体音響カ
ラオケ装置によって生成される音場について説明した図
である。ここでいう音場とは音の存在する空間、または
その音が作られる空間のことを指す。また、図2はアン
プミキサ1のハードウェアの構造を示すブロック図であ
る。ここでいうアンプミキサ1とは、各種音響信号を選
別、もしくは混合し、増幅し、レベルや特性を調整し、
その信号を受けてスピーカを駆動するなどの機能を持つ
ものである。
【0019】図1のアンプミキサ1には、音響再生装置
2とマイク3、スピーカ4R、4Lが接続されている。
歌い手5が、マイク3に音声の入力を行い、聴衆6が、
スピーカ4R、4Lから出力された音を聴取する。ここ
で、音響再生装置2の構成は、図9に示すように、コン
トローラであるCPU21、制御プログラム等を記憶す
るROM22、データ等を一時的に記憶するRAM2
3、入力装置29、内部記憶装置であるHDD24、M
IDI音源装置25、画像を再生するためのビデオ再生
装置27、歌詞テロップを再生するためのテロップ再生
装置26、それらを出力するためのテレビ28等により
構成されている。なお、音響再生装置2のHDD24に
は、カラオケ演奏に必要な、伴奏用MIDI音楽信号デ
ータV1がデジタルデータとして記憶されている。
【0020】次に、図2にアンプミキサ1の内部構造を
示す。アンプミキサ1は、ミキサ7とアンプ8と音場調
整装置9、10とを有する。ここでいう音場調整装置
9、10とは、各種音響信号に、方向感を付与または調
整することによって、各種音響信号の音場を調整するた
めの装置である。音響再生装置2のHDD24に記憶さ
れている伴奏用MIDI音楽信号データは、音場調整装
置9に出力される際に、アナログデータである楽曲信号
V1に変換される。マイク3は、歌い手5の発する音声
を電気信号へ変換し、音声信号V2とする。次に、音楽
データV1は、音場調整装置9を通して音楽データV
1’に変換される。また、音声信号V2は、音場調整装
置10を通して音声信号V2’に変換される。その楽曲
信号V1’と音声信号V2’は、ミキサ2によって合成
される。従って、アンプ8の電気信号出力V0は、楽曲
信号V1’と音声信号V2’の合成信号となる。
【0021】この合成信号である、アンプ8からの電気
信号出力V0は、右側スピーカ出力用信号と右側スピー
カ出力用信号からなり、右側スピーカ出力用信号はスピ
ーカ4R、左側スピーカ出力用信号はスピーカ4Lへ渡
され、スピーカ4R、4Lよりカラオケ演奏として出力
される。また、この各音場調整装置に作られる音場S1
は、図1の一点鎖線で示す。音場S1は、音場調整装置
9によって調整され、音響再生装置2の設置されている
辺りに位置する。また、音場S2は、音場調整装置10
によって調整され、歌い手5が立って歌う場所辺りに位
置する。もちろん、いずれの音場も、各音場調整装置に
よって移動することが可能である。そのため、スピーカ
4R、4Lによって聴衆6に与える方向感は、楽曲信号
V1は音場調整装置9により、音声信号V2は音響信号
調整信号10によって、独立して決められる。
【0022】上述したような調整は、カラオケボックス
の各部屋における、立体音響カラオケ装置の設置される
位置、歌い手が歌う位置、聴衆が座ってカラオケ演奏を
聴く位置のレイアウトが、大きさや形等の問題により異
なるため、臨場感を出すためにカラオケボックスの各部
屋毎に必要となる。調整は立体音響カラオケ装置を設置
する際に、専門家によって一度行われれば、以後部屋の
中の立体音響カラオケ装置のレイアウトを変えるまでず
っと有効である。このような調整は、サラウンド効果を
得ることを目的としてなされる。このサラウンド効果と
は、人間の耳に起こる双耳効果と呼ばれる効果を利用し
たものである。ここでいう双耳効果とは、左と右の音の
強度の違い、左と右の耳に音が到達する時間の違い、左
と右の耳に到達する音の位相のずれのいずれかの組合せ
によって引き起こされる効果である。本来ならば、音響
信号毎にスピーカとアンプを用意し、それを聴衆の周り
のしかるべき場所、例えば歌い手の音声は歌い手の側、
伴奏なら音響再生装置の側、拍手音なら聴衆の側、バッ
クコーラスなら歌い手の後ろ辺り、に配置すれば、リア
ルな音を再現できるのだが、コストなどの都合でそうい
うわけにはいかない。そこで、2以上のスピーカでこれ
を疑似的に作り出してやる技術であるサラウンドを用
い、音場調整装置を設置している。
【0023】次に、具体的な調整法を説明する。まず、
伴奏用の音信号である楽曲信号V1の音場S1につい
て、楽曲信号V1の内容を調整専用のものにし、他の信
号による音を絞るなどして、楽曲信号V1のみが演奏さ
れるよう設定する。そして、スピーカ4R、4Lから生
成される音場が、音響再生装置2の位置と一致する音場
S1の位置になるように、音場調整装置9により調整を
行う。この調整された信号が楽曲信号V1’である。次
に、マイク3からの音声である音声信号V2のある音場
S2について、音声信号V2の内容を整理専用のものに
し、他の信号による音を絞るなどして、音声信号V2の
みが演奏されるように設定する。そして、スピーカ4
R、4Lから生成される音場が、歌い手5が立って歌う
マイク3のある位置と一致するように、音場調整装置1
0により調整を行う。この調整された信号が音声データ
V2’である。最後に、楽曲信号V1’及び音声信号V
2’を通常使用される形態と同様に合成して演奏し、そ
の音場について違和感なく感じられれば、調整は終了す
る。
【0024】以上説明したように、本実施の形態の立体
音響カラオケ装置によれば、音響再生装置2からの楽曲
信号V1と、歌い手5がマイク3に入力した音声データ
V2から、聴取者に対して方向感のある音を2つのスピ
ーカ4R、4Lにより生成する音において、それぞれ、
聴衆6に与える方向感を調整できる音場調整装置9、1
0を有している。また、その音場調整装置9、10が、
音響再生装置2とミキサ7、マイク3とミキサ7の間に
それぞれ接続されて、その音場調整装置9、10が独立
して調整できる。そのため、聴衆6は、楽曲を演奏する
音響再生装置2の実際の位置、及び歌い手5の立って歌
っている実際の位置と、スピーカ4R、4Lが生成する
音場とを一致させることが可能となる。こういったサラ
ウンド効果が得られることにより、聴衆6は、スピーカ
4R、4Lから生成される音を聴取し、それぞれの音源
から発せられる音が、あるべき場所、歌い手の音声は歌
い手の側、伴奏なら音響再生装置の側、から聴こえてく
るように感じるため、違和感なくカラオケを楽しめる。
【0025】次に、本発明の立体音響カラオケ装置を具
体化した、第1の実施の形態を応用した第2の実施の形
態を、図面に基づいて説明する。図3及び図4は、第2
の実施の形態を説明するものである。図3は、カラオケ
ルームにおける立体音響カラオケ装置の一使用例、及び
前記立体音響カラオケ装置によって生成される音場につ
いて説明した図である。また、図4はアンプミキサ11
のハードウェアの構造を示すブロック図である。ここで
いうアンプミキサ11とは、各種音響信号を選別、もし
くは混合し、増幅し、レベルや特性を調整し、その信号
を受けてスピーカを駆動するなどの機能を持つものであ
る。ここで、音響再生装置2の構成は、図10に示すよ
うに、コントローラであるCPU21、制御プログラム
等を記憶するROM22、データ等を一時的に記憶する
RAM23、入力装置29、内部記憶装置であるHDD
24、MIDI音源装置25、画像を再生するためのビ
デオ再生装置27、歌詞テロップを再生するためのテロ
ップ再生装置26、それらを出力するためのテレビ2
8、バックコーラスの音信号データをD/A変換するた
めのD/Aコンバータ30、拍手の音信号データをD/
A変換するためのD/Aコンバータ31等により構成さ
れている。なお、音響再生装置2のHDD24には、カ
ラオケ演奏に必要な、伴奏用MIDI音楽信号データV
1、拍手の音信号データV3、バックコーラスの音信号
データV4等のデジタルデータが記憶されている。
【0026】次に、図4にアンプミキサ11の内部構造
を示す。アンプミキサ11は、ミキサ7とアンプ8、音
場調整装置9、10、12、13、を有する。ここでい
う音場調整装置9、10、12、13とは、各種音響信
号に方向感を付与または調整することによって、各種音
響信号の音場を調整するための装置である。また、伴奏
用MIDI音楽信号データは、音響再生装置2のHDD
24に記憶されており、音場調整装置9に出力される際
に、アナログデータである音楽データV1に変換され
る。同様に、バックコーラスの音信号データ及び拍手の
音信号データも、デジタルデータとして音響再生装置2
のHDD24に記憶されており、音場調整装置12、1
3に出力される際に、アナログデータであるバックコー
ラス音響信号V3及び拍手音信号V4にそれぞれ変換さ
れる。マイク3は、歌い手5の発する音声を電気信号に
変換し、音声信号V2とする。
【0027】楽曲信号V1及び音声信号V2及びバック
コーラス音響信号V3及び拍手音信号V4は、それぞれ
音場調整装置9、10、12、13を通し、楽曲信号V
1’、音声信号V2’、バックコーラス音響信号V
3’、拍手音信号V4’に変換される。その後、楽曲信
号V1’、音声信号V2’、バックコーラス音響信号V
3’、拍手音信号V4’はミキサ2によって合成され
る。従って、アンプ3の電気信号出力V5は、楽曲信号
V1’、音声信号V2’、バックコーラス音響信号V
3’、拍手音信号V4’の合成信号となる。そのため、
スピーカ4R、4Lによって聴衆6に与える方向感は、
楽曲信号V1は音場調整装置9により、歌い手5は音場
調整装置10により、バックコーラス音響信号V3は音
場調整装置12により、拍手音信号V4は音場調整装置
13によって独立して決められる。
【0028】この各音場調整装置に作られる音場は、図
3に示したように、音場S1は、音場調整装置9によっ
て調整され、音響再生装置2の設置されている辺りに位
置する。また、音場S2は、音場調整装置10によって
調整され、歌い手5が立って歌う場所辺りに位置する。
音場S3は、音場調整装置12によって調整され、歌い
手5の歌っている後ろ辺りに位置する。また、音場S4
は、音場調整装置13によって調整され、聴衆6のい
る、スピーカ4R、4Lの前の、各スピーカの音が均等
に聴こえる辺りに位置する。いずれの音場も、各音場調
整装置によって移動することが可能である。
【0029】上述したような調整は、カラオケボックス
の各部屋における、立体音響カラオケ装置の設置されて
いる位置、歌い手が歌う位置、聴衆が座ってカラオケ演
奏を聴く位置のレイアウトが、大きさや形等の問題によ
り異なるため、臨場感を出すためにカラオケボックスの
各部屋毎に必要となる。調整は、立体音響カラオケ装置
を設置する際に、専門家によって一度行われれば、以後
部屋の中の立体音響カラオケ装置のレイアウトを変える
まで、ずっと有効である。
【0030】次に、具体的な調整法を説明する。まず、
伴奏用の音信号である楽曲信号V1の音場S1につい
て、楽曲信号V1の内容を調整専用のものにし、他の信
号による音を絞るなどして、楽曲信号V1のみが演奏さ
れるよう設定する。そして、スピーカ4R、4Lから生
成される音場が、音響再生装置2の位置と一致する音場
S1の位置になるように、音場調整装置9により調整を
行う。この調整された信号が楽曲信号V1’である。次
に、マイク3からの音声である音声信号V2の音場S2
について、音声信号V2の内容を調整専用のものにし、
他の信号による音を絞るなどして、音声信号V2のみが
演奏されるように設定する。そして、スピーカ4R、4
Lから生成される音場が、歌い手5が立って歌うマイク
3のある位置と一致する音場S2の位置になるように、
音場調整装置10により調整を行う。この調整された信
号が音声信号V2’である。
【0031】次に、バックコーラスの音信号であるバッ
クコーラス音響信号V3の音場S3について、バックコ
ーラス音響信号V3の内容を調整専用のものにし、他の
信号による音を絞るなどして、バックコーラス音響信号
V3のみが演奏されるように設定する。そして、スピー
カ4R、4Lから生成される音場が、歌い手5の後ろ辺
りにくるような位置と一致する音場S3の位置になるよ
うに、音場調整装置12により調整を行う。この調整さ
れた信号がバックコーラス音響信号V3’である。次
に、拍手の音信号である拍手音信号V4のある音場S4
について、拍手音信号V4の内容を調整専用のものに
し、他の信号による音を絞るなどして、拍手音信号V4
のみが演奏されるように設定する。そして、スピーカ4
R、4Lから生成される音場が、聴衆6がいるあたりの
位置と一致する音場S4の位置になるように、音場調整
装置13により調整を行う。この調整された信号が拍手
音信号V4’である。最後に楽曲信号V1’及び音声信
号V2’及びバックコーラス音響信号V3’及び拍手音
信号V4’を通常使用される形態と同様に合成して演奏
し、そのそれぞれの音場について違和感なく感じられれ
ば、調整は終了する。
【0032】以上説明したように、本実施の形態の立体
音響カラオケ装置によれば、音響再生装置2からの楽曲
信号V1と、歌い手5がマイク3に入力した音声データ
V2と、音響再生装置2からのバックコーラス音響信号
V3及び拍手音信号V4から、聴取者に対して方向感の
ある音を2つのスピーカ4R、4Lにより生成する音に
おいて、それぞれ、聴衆6に与える方向感を調整できる
音場調整装置9、10、12、13を有している。ま
た、その音場調整装置9、10、12、13が、音響再
生装置2とミキサ7、マイク3とミキサ7の間にそれぞ
れ接続されて、その音場調整装置9、10、12、13
が独立して調整できる。そのため、聴衆6は、楽曲を演
奏する音響再生装置2の実際の位置、及び歌い手5の立
って歌っている実際の位置、バックコーラスのいるべき
歌い手5の立って歌っている場所の後ろにあたる位置、
拍手の起こるべき聴衆6のいる位置と、スピーカ4R、
4Lが生成するそれぞれの音場とを、一致させることが
可能となる。こういったサラウンド効果が得られること
により、聴衆6は、スピーカ4R、4Lから生成される
音を聴取し、それぞれの音源から発せられる音が、ある
べき場所、歌い手の音声は歌い手の側、伴奏なら音響再
生装置の側、バックコーラスなら歌い手5の立って歌っ
ている場所の後ろ辺り、拍手なら聴衆6のいる位置から
聴こえてくるように感じるため、違和感なくカラオケを
楽しめる。
【0033】また、音源は特に伴奏用MIDI音楽信
号、音声信号、バックコーラス音響信号、拍手音信号の
4つに限ることはなく、例えば音楽信号の中でも楽器毎
に分けてやったり、バックコーラスも2以上に分けたり
と、それぞれに音場調整装置を備えてやるならば、より
リアルに感じられ、さらに利用客が違和感なくカラオケ
を楽しむことに貢献することが可能である。また、音場
調整装置においては、音場調整装置を音信号が通ること
によって、一定の変化を与えてやるような構造の装置で
あればよい。これは、専門家により一度決定されれば、
以後レイアウトを変えない限り、設定変更を行う必要が
無いためである。この設定を変更するには、別に設定変
更用の機械を用意してやり、それによって変更が可能と
なる。これによって、コスト的にも以前と大差なく立体
カラオケ装置を製造できることが期待できる。
【0034】
【発明の効果】本発明の立体音響カラオケ装置によれ
ば、音響再生装置からの楽曲信号と、歌い手がマイクに
入力した音声データと、音響再生装置からのバックコー
ラス音響信号及び拍手音信号から、聴取者に対して方向
感のある音を2つのスピーカにより生成する音におい
て、それぞれ、聴衆に与える方向感を調整できる音場調
整装置を有している。また、その各音場調整装置が、音
響再生装置とミキサ、マイクとミキサの間にそれぞれ接
続されて、各音場調整装置が独立して調整できる。
【0035】そのため、聴衆は、楽曲を演奏する音響再
生装置2の実際の位置、及び歌い手の立って歌っている
実際の位置、バックコーラスのいるべき歌い手の立って
歌っている場所の後ろにあたる位置、拍手の起こるべき
聴衆のいる位置と、2つのスピーカが生成するそれぞれ
の音場とを、一致させることが可能となる。こういった
サラウンド効果が得られることにより、聴衆は、2つの
スピーカから生成される音を聴取し、それぞれの音源か
ら発せられる音が、あるべき場所、歌い手の音声は歌い
手の側、伴奏なら音響再生装置の側、バックコーラスな
ら歌い手の立って歌っている場所の後ろ辺り、拍手なら
聴衆のいる位置から聴こえてくるように感じるため、違
和感なくカラオケを楽しめるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体音響カラオケ装置及び立体音響カ
ラオケ装置から生成される音場の、第1の実施の形態の
説明図である。
【図2】本発明のアンプミキサの第1の実施の形態のブ
ロック図である。
【図3】本発明の立体音響カラオケ装置及び立体音響カ
ラオケ装置から生成される音場の第2の実施の形態の説
明図である。
【図4】本発明のアンプミキサの第2の実施の形態のブ
ロック図である。
【図5】従来のカラオケ装置及びカラオケ装置から生成
される音場の、第1の従来例の説明図である。
【図6】従来のアンプミキサの第1の従来例のブロック
図である。
【図7】従来のカラオケ装置及びカラオケ装置から生成
される音場の、第2の従来例の説明図である。
【図8】従来のアンプミキサの第2の従来例のブロック
図である。
【図9】図1における音響再生装置2の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】図3における音響再生装置2の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1、11 アンプミキサ 2 音響再生装置 3 マイク 4L、4R スピーカ 5 歌い手 6 聴衆 7 ミキサ 8 アンプ 9、10、12、13 音場調整装置 V0、V5 電気信号出力 V1 楽曲信号 V2 音声信号 V3 バックコーラス音響信号 V4 拍手音信号 S1〜S4 音場

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の種類の異なる音響信号から聴取
    者に対して方向感のある音を2以上のスピーカにより生
    成する立体音響カラオケ装置において、 前記各スピーカが発生する音において、前記各音響信号
    毎に、聴取者に与える方向感を調整できる音場調整装置
    を有していることを特徴とする立体音響カラオケ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する立体音響カラオケ装
    置において、 前記音響信号が、マイクから入力される音信号、伴奏の
    音信号、拍手の音信号、バックコーラスの音信号のう
    ち、少なくとも2以上の音信号を含むことを特徴とする
    立体音響カラオケ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する立体
    音響カラオケ装置において、 前記音響信号を入力する各音響入力端子と、前記音響入
    力端子から入力される音響信号を混合してアンプに出力
    するミキサの間に、前記音場調整装置をそれぞれ接続す
    ることを特徴とする立体音響カラオケ装置。
JP8114468A 1996-05-09 1996-05-09 立体音響カラオケ装置 Pending JPH09297589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8114468A JPH09297589A (ja) 1996-05-09 1996-05-09 立体音響カラオケ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8114468A JPH09297589A (ja) 1996-05-09 1996-05-09 立体音響カラオケ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09297589A true JPH09297589A (ja) 1997-11-18

Family

ID=14638494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8114468A Pending JPH09297589A (ja) 1996-05-09 1996-05-09 立体音響カラオケ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09297589A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004014105A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-12 Koninklijke Philips Electronics N.V. Audio processing system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004014105A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-12 Koninklijke Philips Electronics N.V. Audio processing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Emmerson et al. Electro-acoustic music
JP4423790B2 (ja) 実演システム、ネットワークを介した実演方法
KR100458021B1 (ko) 기록/재생용 다중 채널 오디오 강화 시스템 및 그 제공 방법
US9137618B1 (en) Multi-dimensional processor and multi-dimensional audio processor system
US5524053A (en) Sound field control device
JPS63183495A (ja) 音場制御装置
US5484291A (en) Apparatus and method of playing karaoke accompaniment
JP4106765B2 (ja) カラオケ装置のマイク信号処理装置
JP4196509B2 (ja) 音場創出装置
US5732142A (en) Musical sound reproduction controller with two-stage adjustment of tone
JP2006287878A (ja) 携帯電話端末
JPH09297589A (ja) 立体音響カラオケ装置
KR200447608Y1 (ko) 디에스피를 이용한 가라오케용 고음질 멀티채널 오디오 시스템
JP2897643B2 (ja) 音場制御装置
JP3316139B2 (ja) カラオケ装置
JP2991159B2 (ja) カラオケ装置
JPH1195770A (ja) カラオケ装置及びカラオケ再生方法
JP2006184684A (ja) 音楽再生装置
JP2000308200A (ja) 音響信号処理回路及び増幅装置
JPH10285698A (ja) 映像音響信号再生装置及び映像音響信号再生方法
JP5510435B2 (ja) カラオケ装置及びプログラム
JP3924909B2 (ja) 電子演奏装置
JP3363667B2 (ja) カラオケ装置
US20090097675A1 (en) Sound providing system
JPH03268599A (ja) 音響装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060828

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061017