JP2003314446A - 高速流体装置 - Google Patents

高速流体装置

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JP2003314446A JP2002121165A JP2002121165A JP2003314446A JP 2003314446 A JP2003314446 A JP 2003314446A JP 2002121165 A JP2002121165 A JP 2002121165A JP 2002121165 A JP2002121165 A JP 2002121165A JP 2003314446 A JP2003314446 A JP 2003314446A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボ機械、過給機、送風機等の高速流体機
械を組み込んだ高速流体装置。 【解決手段】 一端部に外輪を設けた低速側シャフト3
と、低速側シャフト及び外輪に対して偏心して、回転自
在に支持された高速側シャフトと、外輪32と高速側シ
ャフト17との間に回転自在に支持された、少なくとも
1個のガイドローラ37a,37bと少なくとも1個の
可動ローラ38とから成るくさび作用を利用した摩擦ロ
ーラ式増速機と、駆動軸61が、低速側シャフトに連結
された電動モータ60と、高速側シャフトに連結され該
高速側シャフトより駆動を受ける高速流体機械51とか
ら成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転で流体を
流す高速流体装置、例えば、ターボ機械、過給機、送風
機等の高速流体機械を組み込んだ高速流体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高速流体装置として、例えば、特
開平4−203421号公報及び特開平11−2945
48号公報に開示の車両用エンジンの過給機は、遠心式
であって、エンジンの駆動軸から動力を直接ベルト伝動
し、増速機により増速して、そのインペラーを回転駆動
するようになっている。
【0003】上記特開平4−203421号公報に開示
のものは、増速機として、高い増速比を得るため、遊星
歯車機構を用いている。しかし、数万rpmから10万
rpm以上にも及ぶ回転数では、ギアの振動や騒音とと
もに寿命にも大きな問題がある。
【0004】また、上記特開平11−294548号公
報では、摩擦ローラ機構の遊星ローラを用いた方式であ
るが、可撓性外側リングで遊星ローラと太陽軸を締め付
けることにより、トラクションドライブで必要な押付力
を得る構造となっている。そのため、高回転高トルク状
態ですべりが発生し、駆動力をインペラに伝えることが
出来ない。また、これを防止するためには、さらに大き
な力をもって外側リングで遊星ローラを締め付ける必要
があるが、そうすると、低回転低トルク状態では、過大
な押付力で押し付けることになり、効率が低下してしま
う。同時に常に大きな押付力が働くので、寿命的にも問
題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さらに、上述したよう
に、エンジンの駆動軸から動力を直接ベルト伝動により
得る方式にあっては、必然的に過給機の搭載位置がエン
ジンのクランクシャフトに取り付けられたプーリと同一
平面上に限定されてしまう。
【0006】一方、エンジンルーム内は、近年のエンジ
ンの高機能化、自動車の電子化、車体の衝突安全性の確
保などから、非常に混み合っており、過給機の設置位置
に自由度がない。
【0007】また、過給機側からすると、エンジン吸気
ポートまでの距離、インタークーラの搭載位置およびイ
ンタークーラまでの距離など、最適化が望まれる。
【0008】しかし、前述の理由により過給機の設置位
置は限定され、最適化は難しい。
【0009】また、エンジンクランク軸から動力を取り
出す方法であると、過給機のタービン回転数は、エンジ
ン回転と比例する。この結果、エンジンが低回転時に
も、十分な過給効果が得られるように過給機を設計する
と、エンジンの高回転時には、供給空気量やブースト圧
がどうしても過大になりすぎるという欠点がある。この
欠点を解消する方法として、増速機の入力プーリ部に無
段変速装置や電磁クラッチを設けるものも提案されてい
るが、このような方式では、システムが複雑化して、重
量増、体積増、コスト増になるという問題点がある。
【0010】本発明の目的は、上述したような事情に鑑
みてなされたものであって、静かで克つ滑らかな動力伝
達が行われると共に高い伝達効率が得られ、かつ搭載性
と制御性が高く小型・軽量・安価な高速流体装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による高速流体装置は、ハウジングに回転自
在に支持され、一端部に外輪を設けた低速側シャフト
と、前記低速側シャフト及び前記外輪に対して偏心し
て、ハウジングに回転自在に支持された高速側シャフト
と、前記外輪と前記高速側シャフトとの間に回転自在に
支持された、少なくとも1個のガイドローラと少なくと
も1個の可動ローラとから成るくさび作用を利用した摩
擦ローラ式増速機と、駆動軸が、前記低速側シャフトに
連結された電動モータと、前記高速側シャフトに連結さ
れ該高速側シャフトより駆動を受ける高速流体機械と、
から成ることを特徴とする。
【0012】このように、本発明によれば、くさび作用
を利用した摩擦ローラ式増速機により、高速流体機械の
羽根車を駆動すべく構成しており、くさびローラ式増速
機は、トラクションドライブであり、高速回転でも静か
で滑らかな動力伝達が行えることから、振動や騒音の問
題は全くない。さらに、トラクションドライブに必要な
押付力は、くさび作用により得る機構であり、伝達トル
クに比例した適正な押付力が常に得られるため、すべり
が発生することはない。同時に、低回転低トルク領域か
ら高回転高トルク領域まで高い効率が得られる。また、
電動モータが組み込まれているため、エンジンルーム内
での搭載位置の限定がなくなり、最適な位置に搭載が可
能となる。
【0013】本発明の高速流体装置において、前記高速
流体機械は送風機とすることができる。
【0014】本発明の高速流体装置において、前記高速
流体機械としての前記送風機は遠心式高速流体機械、容
積式流体機械、又は軸流式流体機械のものとすることが
できる。
【0015】本発明の高速流体装置において、前記遠心
式流体機械は好ましくは羽根車から成る。
【0016】本発明の高速流体装置において、前記容積
式流体機械はルーツタイプの容積式流体機械とすること
ができる。
【0017】本発明の高速流体装置において、前記軸流
式流体機械はリショルムタイプの軸流式流体機械とする
ことができる。
【0018】本発明の高速流体装置において、高速流体
機械を遠心式流体機械として、本発明を遠心式過給機に
適用する場合は、効率が高くモータが小型化できるのに
加え、遠心式過給機自体も小型であるため、搭載性に優
れモータの駆動電力も小さくなると言うメリットがあ
る。
【0019】本発明の高速流体装置を例えばエンジン過
給機に使用した場合、モータを制御することにより、常
に最適な回転数を得ることが出来るため、エンジン高回
転時に、過給機の供給空気量やブースト圧が過大となる
ことが避けられ、無段変速機など別の手段を設置するこ
となく、常に最適な過給を行なうことが出来る。
【0020】なお、従来は、数万rpmから10万rp
m以上にも及ぶ回転数に増速できる増速機がなかったた
め、このように電動モータで駆動する方式は得られてい
なかった。
【0021】また、本発明の高速流体装置は、エンジン
の過給機のみならず、例えば燃料電池車などにおいて、
燃料となる水素を送り込むための送風機、水素と酸素の
反応により生成された水分や水蒸気を吹き飛ばすための
ブロワーなどにも適用できる。
【0022】なお、トラクションドライブ式変速機は、
静かで滑らかであることから産業上の各種用途に開発さ
れ、さらに近年は自動車や自転車といったパーソナルユ
ースに応用する試みがなされ、次世代の動力伝達方式と
して注目されている。
【0023】トラクションドライブ式変速機とは、歯車
伝動とは異なり、滑らかな表面をもつ少なくとも2個の
回転体を強く押し付け、これらの間に潤滑油膜(例えば
EHL油膜)を介在させて、動力を伝達する機構であ
り、その基礎式は、Ft=μ・Fcという簡単な摩擦の
式で表される(Ft:トラクション力)。ここで、Fc
は、押し付け力と呼び、この発生に様々な方法が開発さ
れている。
【0024】このトラクションドライブ式変速機の一つ
として、くさび作用を利用した摩擦ローラ式変速機(以
後本明細書中では、くさびローラ式変速機と記す)があ
る。くさびローラ式変速機とは、高速側シャフトの先端
部の周囲に、該高速側シャフトに対し偏心した状態で、
回転自在に設けられた外輪と、該高速側シャフトの外周
面である被駆動側円筒面と前記外輪の内周面である駆動
側円筒面との間に存在して、径方向に関する幅が円周方
向に関して不同である環状空間内に配置される、それぞ
れの外周面を動力伝達用円筒面とした、少なくとも1個
のガイドローラおよび少なくとも1個の可動ローラとを
備えた変速機のことを言う。又、可動ローラとは、くさ
び作用により押付け力を発生するローラであり、半径方
向、円周方向に動くローラのことを言う。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
くさびローラ式変速機使用した高速流体装置を図面を参
照しつつ説明する。
【0026】まず、各実施形態に共通であるくさびロー
ラ式変速機の内部構造について詳述し、次いで第1実施
の形態および第2実施の形態について説明する。
【0027】図1は、本発明の実施の形態に係る高速流
体装置として、くさびローラ式変速機を組み込んだエン
ジン用過給機の断面図である。図2は図1のb−b線に
沿ったワンウェイクラッチ機能を有するくさびローラ式
変速機の断面図であり、図3はくさびローラ式変速機の
作用を説明する図であり、図4は正逆両方向の回転時に
トルクを伝達可能なくさびローラ式変速機の断面図であ
る。
【0028】くさびローラ式変速機Aは、本実施の形態
では、低速側シャフト3(外輪側)を入力側とし、高速
側シャフト17を出力側とした増速機として作用する。
但し、本装置は、低速側シャフト(外輪側)を出力側と
した減速機にも適用できる。
【0029】また、図2に示すように、くさびローラ式
変速機Aは、正転時には、トルクを伝達する一方、逆転
時には、空転してトルクを伝達しないワンウェイクラッ
チ機能を有しているものや、図4に示すように、正逆両
方の回転時にトルクを伝達するものであっても良い。
【0030】本発明の実施の形態に係るくさびローラ式
変速機Aは、図1、図2において、略円筒状のハウジン
グ1に、仕切板であるハウジング2が固定してある。ハ
ウジング1には、低速側シャフト3が回転自在に支持し
てあり、ハウジング1内の低速側シャフト3の端部に、
円盤状部材4が設けてあり、この円盤状部材4の外縁部
に、外輪32が取付けてある。
【0031】仕切板であるハウジング2には、高速側シ
ャフト17が低速側シャフト3及び外輪32に対して偏
心(オフセット)して回転自在に設けてある。
【0032】図2に示すように、外輪32と、高速側シ
ャフト17との間には、大径のガイドローラ37aと、
小径のガイドローラ37bと、トルク伝達時に移動する
可動ローラ38とが介装してある。
【0033】可動ローラ38を回転自在に支持する支持
軸39bは、図3に示すように、高速側シャフト17と
外輪32との間で「くさび」に食い込む方向に移動でき
るように構成してあり、また、この「くさび」に食い込
む方向にシリンダ孔46に設置した圧縮ばね等の弾性材
47(図2参照)により付勢してある。
【0034】これにより、図3に示すように、正転時に
は、可動ローラ38は、高速側シャフト17と外輪32
との間で「くさび」に食い込む方向に移動し、押し付け
力Fcを発生する。このFcによりトラクション力が発
生し、トルクを伝達することができる。
【0035】一方、逆転時には、可動ローラ38は、
「くさび」から離れる方向に移動し、押し付け力Fc=
0となり、外輪32が空転し、高速側シャフト17にト
ルクを伝達できなくなる。
【0036】図2に示すように、外輪32の内周面と高
速側シャフト17の先端部外周面との間には、径方向に
関する幅が円周方向に関して不同である環状空間36が
設けられる。
【0037】この様な環状空間36内には、2個のガイ
ドローラ37a、37bと1個の可動ローラ38とを設
置して、上記くさびローラ式変速機Aを構成している。
図において、可動ローラ38は切欠いて部分的に示して
いる。これら各ローラ37a、37b、38を設置する
為に上記環状空間36部分には、3本の支持軸39a、
39a、39bを設けている。これら3本の支持軸39
a、39a、39bのうち、2本の支持軸39a,39
aは、それぞれの両端部をハウジング2及び連結板14
に形成した嵌合孔40、40に圧入固定している。従っ
て、上記2本の支持軸39a,39aが、上記環状空間
36内で円周方向或は直径方向に変位する事はない。こ
れに対して、上記3本の支持軸39a、39a、39b
のうち、図2の上部左側に位置する残り1本の支持軸3
9bは、両端部を上記ハウジング2及び連結板14に対
し、上記外輪32の円周方向及び直径方向に関する若干
の変位可能に支持している。この為に、上記ハウジング
2及び連結板14の一部で上記1本の支持軸39bの両
端部に整合する部分に、この支持軸39bの外径よりも
大きな内径を有する支持孔41を形成し、これら各支持
孔41に、上記支持軸39bの両端部を緩く係合させて
いる。
【0038】そして、上述の様に支持した各支持軸39
a、39a、39bの中間部周囲に、それぞれ上記各ガ
イドローラ37a、37b及び可動ローラ38を、それ
ぞれラジアルニードル軸受42、42等の軸受(可動ロ
ーラの軸受は図示省略)により、回転自在に支持してい
る。尚、上記連結板14を上記ハウジング2に結合固定
する為、この連結板14の片面に突設した、前記各突部
27、27は、この連結板14の円周方向に関して、上
記各ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38同
士の間に存在する。言い換えれば、上記環状空間36内
に上記各突部27、27と上記各ガイドローラ37a、
37b又は可動ローラ38とが、上記環状空間36の円
周方向に関して交互に存在する。又、これら各ガイドロ
ーラ37a、37b又は可動ローラ38の外周面と上記
各突部27、27の円周方向側面とが干渉する(擦れ合
う)事はない。
【0039】この様にして、上記各支持軸39a、39
a、39bにより上記ハウジング2と連結板14との間
に回転自在に支持した、上記各ガイドローラ37a、3
7b及び可動ローラ38の外周面である、動力伝達用円
筒面43a、43a、43bは、それぞれ前記高速側シ
ャフト17の先端部の外周面である被駆動側円筒面44
と前記外輪32の内周面である駆動側円筒面45とに当
接させている。前述した通り、上記各ガイドローラ37
a、37b及び可動ローラ38を設置した上記環状空間
36の径方向に関する幅は、円周方向に関して不同であ
る。この様に、この環状空間36の幅寸法を円周方向に
関して不同にした分、上記ガイドローラ37a、37b
及び可動ローラ38の外径を異ならせている。即ち、上
記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38のう
ち、それぞれ上記外輪32に対し高速側シャフト17の
先端部が偏心している側(図2の上側)に位置する可動
ローラ38及びガイドローラ37bの外径を、互いに同
じにすると共に比較的小径にしている。これに対し、上
記外輪32に対し高速側シャフト17の先端部が偏心し
ているのと反対側(図2の下側)に位置するガイドロー
ラ37aの外径を、上記可動ローラ38及びガイドロー
ラ37bの外径よりも大きくしている。そして、上記ガ
イドローラ37a、37b及び可動ローラ38の外周面
である上記各動力伝達用円筒面43a、43a、43b
を、それぞれ上記被駆動側、駆動側円筒面44、45に
当接させている。
【0040】尚、上記各ガイドローラ37a、37b及
び可動ローラ38のうち、各ガイドローラ37a、37
bを支持した支持軸39a、39aの両端部は、前述の
様に、前記ハウジング2及び連結板14に対し(環状空
間36内に)固定している。これに対して、上記可動ロ
ーラ38を支持した支持軸39bは、やはり前述した様
に上記ハウジング2及び連結板14に対し(環状空間3
6内に)、円周方向及び直径方向に関する若干の変位を
可能に支持している。従って、上記可動ローラ38も、
上記環状空間36内で円周方向及び直径方向に若干の変
位可能である。そして、前記ハウジング2及び連結板1
4のシリンダ孔46内に設置した、圧縮ばね等の弾性材
47により、上記可動ローラ38を支持した支持軸39
bを、これら支持軸39bに回転自在に支持した可動ロ
ーラ38を前記環状空間36の幅の狭い部分に向け移動
させるべく、弾性的に軽く押圧している。
【0041】上述の様に構成するくさびローラ式変速機
により回転軸を回転駆動する場合には、低速側シャフト
3に駆動力を入力することにより外輪32を、図2の時
計方向に回転させる。この外輪32の回転は、上記各ガ
イドローラ37a、37b及び可動ローラ38を介して
前記高速側シャフト17に伝わり、高速側シャフト17
を図2の反時計方向に回転させる。上記外輪32と上記
ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38との間
の動力伝達、並びに、これらガイドローラ37a、37
b及び可動ローラ38と上記高速側シャフト17との間
の動力伝達は、何れも摩擦伝達により行なわれる為、動
力伝達時に発生する騒音並びに振動は低い。
【0042】又、上記可動ローラ38は、上記外輪32
から上記高速側シャフト17に伝達するトルクの大きさ
に応じた力で、前記環状空間36の幅が狭い部分(図2
の上部中央部分)に食い込む傾向となる。この為、上記
外輪32の内周面である駆動側円筒面45と上記ガイド
ローラ37a、37b及び可動ローラ38の外周面であ
る動力伝達用円筒面43a、43a、43bとの当接
部、並びに、これら各動力伝達用円筒面43a、43
a、43bと上記高速側シャフト17の外周面である被
駆動側円筒面44との当接部の面圧は、何れも、上記ト
ルクが大きくなる程高くなる。逆に言えば、このトルク
が小さい場合には、上記各当接部の面圧が低い状態とな
る。この為、これら各当接部の面圧を、伝達すべきトル
クに合わせた適正値にして、トルク伝達を効率良く行な
える。
【0043】即ち、上記外輪32が図2で時計方向に回
転し、上記高速側シャフト17を同じく反時計方向に回
転させる際には、上記可動ローラ38が、上記外輪32
の内周面である駆動側円筒面45及び上記高速側シャフ
ト17の外周面である被駆動側円筒面44から、前記弾
性材47による押圧力と同方向の力を受けて、上記環状
空間36の幅の狭い部分、即ち、図2の上部中央に向け
移動する傾向となる。
【0044】この結果、上記可動ローラ38の外周面で
ある動力伝達用円筒面43bが、上記駆動側円筒面45
と上記被駆動側円筒面44とを強く押圧する。そして、
この動力伝達用円筒面43bと上記被駆動側円筒面44
との当接部である内径側当接部48、及び、この動力伝
達用円筒面43bと上記駆動側円筒面45との当接部で
ある外径側当接部49の当接圧が高くなる。この様に上
記可動ローラ38に関する内径側、外径側両当接部4
8、49の当接圧が高くなると、この可動ローラ38の
外周面である動力伝達用円筒面43bにより押圧され
る、上記高速側シャフト17及び上記外輪32が、弾性
変形や組み付け隙間により、直径方向に僅かに変位す
る。この結果、前記各ガイドローラ37a、37bに関
する内径側、外径側両当接部48、49の当接圧が高く
なる。そして、これら各内径側、外径側両当接部48、
49での摩擦係合に基き、上記外輪32の回転力を、上
記ガイドローラ37a、37b及び可動ローラ38を介
して上記高速側シャフト17に伝達自在となる。
【0045】上述の様にして、上記可動ローラ38を上
記環状空間36の幅の狭い部分に向け移動させようとす
る力は、上記外輪32から上記高速側シャフト17に伝
達する回転駆動力の大きさに応じて変化する。そして、
この力が大きくなる程、上記内径側、外径側両当接部4
8、49の当接圧が高くなる。従って、この様な作用に
基づき、上記伝達する回転駆動力に応じた当接圧を自動
的に選定して、くさびローラ式変速機Aの伝達効率を確
保できる。
【0046】図2に示した例の場合には、くさびローラ
式変速機Aは、ワンウェイクラッチ機能を備えており、
上記高速側シャフト17の回転速度が上記外輪32の回
転速度に見合う速度、即ち、この外輪32の回転速度に
くさびローラ式変速機Aの増速比を掛けた速度よりも速
くなった場合には、このくさびローラ式変速機Aの接続
が断たれる。即ち、この場合には、上記可動ローラ38
が、前記弾性材47の弾力に抗して、上記環状空間36
の幅の広い側(図2の左下側)に変位する。この結果、
上記内径側、外径側両当接部48、49の当接圧が低下
若しくは喪失して、上記外輪32の回転が上記高速側シ
ャフト17にまでは伝わらなくなる。
【0047】次に、図4に示す、正逆両方向の回転時に
トルクを伝達可能なくさびローラ式変速機について説明
する。
【0048】図4は、高速側シャフト17(図1参照)
を時計、反時計の両方向に回転駆動自在な構造について
示している。従って、本例の構造は、回転方向の変換自
在な高速流体機械X(図1参照)と組み合わせて実施す
る。この様な本例の構造の揚合には、くさびローラ式変
速機Aを構成する3個のローラとして、1個のガイドロ
ーラ37と2個の可動ローラ38a,38bとを便用し
ている。このうち、環状空間36のうちで最も幅が広く
なった部分に設置したローラを、比較的大径で設置位置
が変化しないガイドローラ37としている。これに対し
て、上記環状空間36の幅が最も狭くなった部分を挟ん
で設けた1対のローラを、それぞれ比較的小径で円周方
向及び直径方向に関する若干の変位を可能にした可動ロ
ーラ38a,38bとしている。そして、これら各可動
ローラ38a,38bを支持した各支持軸39b,39
bを、上記環状空間36の最も幅が狭くなった部分に向
けそれぞれ弾性的に押圧している。
【0049】上述の様に構成する本例の構造の場合に
は、外輪32が図4で時計方向に回転する場合には、同
図で左側の可動ローヲ38aが上記環状空間36の幅が
狭くなった部分に食い込む。これに対して、上記外輪3
2が図4で反時計方向に回転する場合には、同図で右側
の可動ローラ38bが上記環状空間36の幅が狭くなっ
た部分に食い込む。又、本例の場合には、これら各可動
ローラ38a,38bを支持した支持軸39b,39b
の両端部を支持する為、ハウジング2及び連結板14に
形成した支持孔41a,41aの、上記環状空間36の
円周方向に関する長さを規制している。具体的には、こ
れら各支持孔41a,41aのうち、上記環状空間36
の幅が広い側(図4の下側)の端部の位置を、前述した
図2で示した場合よりも、この環状空間36の最も幅が
狭くなった位置に近づけている。そして、上記各可動ロ
ーラ38a,38bが、上記環状空間36の幅の広い側
に過度に退避しない様にしている。
【0050】上述の様に構成する本例の場合には、上記
外輪32が時計、反時計の何れの方向に回転する場合で
も、何れかの可動ローラ38a(38b)が上記環状空
間36の幅の狭い部分に食い込み、当該可動ローラ38
a(38b)に関する内径側、外径側各当接部48,4
9の当接圧を高める。一方、上記環状空間36の幅の狭
い部分から退避する方向に変位する可動ローラ38b
(38a)に関しても、その退避量は限られる。この結
果、両可動ローラ38a,38b及び前記ガイドローラ
37に関して、内径側、外径側各当接部48,49の当
接圧が十分に上昇し、上記外輪32から高速側シャフト
17にまで、動カを効率良く伝達できる。この様に、回
転外輪32から高速側シャフト17への時計、反時計の
両方向の動力伝達を可能にした点以外は、図2に前述し
た場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに
説明は省略する。
【0051】(第1実施の形態)次に、第1実施の形態
について説明する。図1は、本発明の第1実施の形態に
係る高速流体装置として、くさびローラ式変速機を組み
込んだエンジン過給機の断面図である。図2は図1のb
−b線に沿ったワンウェイクラッチ機能を有するくさび
ローラ式変速機の断面図であり、図3はくさびローラ式
変速機の作用を説明する図であり、図4は正逆両方の回
転時にトルクを伝達可能なくさびローラ式変速機の断面
図である。図5は、アンギュラ玉軸受2個を正面組合せ
した例の拡大断面図である。
【0052】仕切板(ハウジング)2の孔23には、2
個を正面組合せした1組のアンギュラ玉軸受24,25
が介装してあり、予圧部材26により、シール部材29
と共に堅固に固定してある。この予圧部材26は、軸受
24,25の外輪を軸方向に押し付けて軸受内部隙間を
なくすように予圧をかけている。
【0053】また、高速流体機械X側では、軸受を設け
ていない。これは、高速側シャフト17を離れた2点で
軸受支持すると、角度方向に微小に振れることができな
くなるからである。
【0054】このように、本実施の形態では、高速側シ
ャフト17の軸受支持を、正面組合せした1組の2個の
アンギュラ玉軸受24,25のみとしている。
【0055】くさびローラ式変速機A側では、図5に示
すように、アンギュラ玉軸受(24,25)2個を正面
組合せしていることから、高速側シャフト17の角度剛
性を小さくでき、高速側シャフト17を角度方向に微小
に振れることができ、加工誤差及び組立誤差、微小な移
動を吸収することができる。
【0056】また、高速側シャフト17は、これらアン
ギュラ玉軸受(24,25)2個により支持されるだけ
でなく、くさびローラ式変速機A側のローラ37a,3
7b,38によっても支持され、実質上2点で支持され
ている。そのため、高速側シャフト17は、ミソスリ運
動等の不具合を生じることもなく、高速流体機械X側で
は、堅固に支持される。
【0057】従って、本発明によれば、従来相容れなか
ったくさびローラ式変速機A側の要求と、高速流体機械
X側の要求とを満足させることができる。
【0058】さらに、本実施の形態では、図1に示すよ
うに、高速流体機械Xとして、過給機50を用い、高速
側シャフト17の一端部に、過給機50のインペラー5
1が装着してある。くさびローラ式増速機Aは、トラク
ションドライブであり、高速回転でも静かで滑らかな動
力伝達が行えることから、振動や騒音の問題は全くな
い。さらに、トラクションドライブに必要な押付力は、
くさび作用により得る機構であり、伝達トルクに比例し
た適正な押付力が常に得られるため、すべりが発生する
ことはない。同時に、低回転低トルク領域から高回転高
トルク領域まで高い効率が得られる。
【0059】さらに、高速側シャフト17の他端部に、
電動モータ60の駆動軸61が一体的に連結してある。
このように、くさびローラ式増速機Aの駆動源として、
電動モータ60を使用しているため、エンジンルーム内
での搭載位置の限定がなくなり、最適な位置に搭載が可
能となる。
【0060】また、電動モータ60を制御することによ
り、常に最適な回転数を得ることが出来るため、エンジ
ン高回転時に、過給機の供給空気量やブースト圧が過大
となることが避けられ、無段変速機など別の手段を設置
することなく、常に最適な過給を行なうことが出来る。
【0061】なお、従来は、数万rpmから10万rp
m以上にも及ぶ回転数に増速できる増速機がなかったた
め、このように電動モータで駆動する方式は得られてい
なかった。
【0062】また、本実施の形態は、エンジンの過給機
のみならず、例えば燃料電池車などにおいて、燃料とな
る水素を送り込むための送風機、水素と酸素の反応によ
り生成された水分や水蒸気を吹き飛ばすためのブロワー
などにも適用できる。
【0063】本実施の形態では、高速流体機械を構成す
る送風機として羽根車から成る遠心式高速流体機械のも
のについて例示したが、高速流体機械はルーツタイプ如
き容積式のものやもしくはリショルムタイプ如き軸流式
の高速流体機械でも良い。
【0064】本実施の形態の如く高速流体機械を遠心式
過給機50とした場合は、効率が高く電動モータ60が
小型化できるのに加え、遠心式過給機自体も小型である
ため、搭載性に優れモータの駆動電力も小さくなると言
うメリットがある。
【0065】(第2実施の形態)図6は、本発明の第2
実施の形態のくさびローラ式変速機の断面図である。く
さびローラ式変速機のb−b線に沿った断面図は図2、
図4と同等であるので省略する。また、第1実施の形態
と同等の構成は同じ符号を付し説明を省略する。
【0066】本実施の形態では、仕切板(ハウジング)
2の孔23には、軸受を設けず、正面組合せした1組の
2個のアンギュラ玉軸受24,25を高速側シャフト1
7の他端部に設けている。
【0067】この場合にも、図5に示すように、アンギ
ュラ玉軸受(24,25)2個を正面組合せしているこ
とから、高速側シャフト17の角度剛性を小さくでき、
高速側シャフト17を角度方向に微小に振れることがで
き、加工誤差及び組立誤差、微小な移動を吸収すること
ができる。また、高速側シャフト17は、これらアンギ
ュラ玉軸受(24,25)2個により支持されるだけで
なく、くさびローラ式変速機A側のローラ37a,38
b,38(図2参照)によっても支持され、実質上2点
で支持されている。従って、高速側シャフト17は、ミ
ソスリ運動等の不具合を生じることもなく、高速流体機
械X側では、堅固に支持される。
【0068】さらに、本実施の形態では、高速流体機械
Xとして、過給機50を用い、高速側シャフト17の一
端部に、過給機50のインペラー51が装着され、さら
に、高速側シャフト17の他端部に、電動モータ60の
駆動軸61が一体的に連結される。その際の構成、作用
及び効果は、上述した第1実施の形態と同様である。
【0069】また、本実施の形態は、エンジンの過給機
のみならず、例えば燃料電池車などにおいて、燃料とな
る水素を送り込むための送風機、水素と酸素の反応によ
り生成された水分や水蒸気を吹き飛ばすためのブロワー
などにも適用できる。
【0070】(第3実施の形態)図7は、本発明の第3
実施の形態に係るくさびローラ式変速機の断面図であ
る。くさびローラ式変速機のb−b線に沿った断面図は
図2、図4と同等であるので省略する。また、第1実施
の形態と同等の構成は同じ符号を付し説明を省略する。
【0071】本実施の形態では、正面組合せした1組の
2個のアンギュラ玉軸受24,25に代えて、正面組合
せした1個の複列アンギュラ玉軸受30を用いている。
【0072】この場合にも、正面組合せしていることか
ら、背面組合せの場合に比べて、作用点距離を小さくす
ることができる。従って、高速側シャフト17の角度剛
性を小さくでき、高速側シャフト17を角度方向に微小
に振れることができ、加工誤差及び組立誤差、微小な移
動を吸収することができる。また、高速側シャフト17
は、この正面組合せした1個の複列アンギュラ玉軸受3
0により支持されるだけでなく、くさびローラ式変速機
A側のローラ37a、37b,38(図2参照)によっ
ても支持され、実質上2点で支持されている。従って、
高速側シャフト6は、ミソスリ運動等の不具合を生じる
こともなく、高速流体機械X側では、堅固に支持され
る。
【0073】さらに、本実施の形態では、高速流体機械
Xとして、過給機50を用い、高速側シャフト17の一
端部に、過給機50のインペラー51が装着され、さら
に、高速側シャフト17の他端部に、電動モータ60の
駆動軸61が一体的に連結してある。その際の構成、作
用及び効果は、上述した第1実施の形態と同様である。
【0074】また、本実施の形態は、エンジンの過給機
のみならず、例えば燃料電池車などにおいて、燃料とな
る水素を送り込むための送風機、水素と酸素の反応によ
り生成された水分や水蒸気を吹き飛ばすためのブロワー
などにも適用できる。
【0075】(第4実施の形態)図8は、本発明の第4
実施の形態に係るくさびローラ式変速機の断面図であ
る。くさびローラ式変速機のb−b線に沿った断面図は
図2、図4と同等であるので省略する。また、第1実施
の形態と同等の構成は同じ符号を付し説明を省略する。
【0076】本実施の形態では、正面組合せした1組の
2個のアンギュラ玉軸受24,25に代えて、深溝玉軸
受31を用いている。
【0077】この場合には、角度剛性をもたせていない
ため、それほど高くない回転数条件なら、適用可能であ
る。
【0078】さらに、本実施の形態では、高速流体機械
Xとして、過給機50を用い、高速側シャフト17の一
端部に、過給機50のインペラー51が装着され、さら
に、高速側シャフト17の他端部に、電動モータ60の
駆動軸61が一体的に連結してある。その際の構成、作
用及び効果は、上述した第1実施の形態と同様である。
【0079】また、本実施の形態は、エンジンの過給機
のみならず、例えば燃料電池車などにおいて、燃料とな
る水素を送り込むための送風機、水素と酸素の反応によ
り生成された水分や水蒸気を吹き飛ばすためのブロワー
などにも適用できる。
【0080】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
くさび作用を利用した摩擦ローラ式増速機により、高速
流体機械を駆動すべく構成しており、くさびローラ式増
速機は、トラクションドライブであり、高速回転でも静
かで滑らかな動力伝達が行えることから、振動や騒音の
問題は全くない。さらに、トラクションドライブに必要
な押付力は、くさび作用により得る機構であり、伝達ト
ルクに比例した適正な押付力が常に得られるため、すべ
りが発生することはない。同時に、低回転低トルク領域
から高回転高トルク領域まで高い効率が得られる。
【0082】また、くさびローラ式増速機の駆動源とし
て、電動モータを使用しているため、例えばエンジンル
ーム内等に使用する場合においても、エンジンルーム内
での搭載位置の限定がなくなり、最適な位置に搭載が可
能となる。
【0083】さらに本発明によれば、高速回転でも静か
で滑らかな動力伝達が行えることから、振動や騒音の問
題は全くない。さらに、トラクションドライブに必要な
押付力は、くさび作用により得る機構であり、伝達トル
クに比例した適正な押付力が常に得られるため、すべり
が発生することはない。同時に、低回転低トルク領域か
ら高回転高トルク領域まで高い効率が得られる。
【0084】また、本発明によれば、駆動源として、電
動モータを使用しているため、例えばエンジンルーム内
等に使用する場合においても、搭載位置の限定がなくな
り、最適な位置に搭載が可能となる。
【0085】また、モータを制御することにより、常に
最適な回転数を得ることが出来るため、エンジン高回転
時に、過給機の供給空気量やブースト圧が過大となるこ
とが避けられ、無段変速機など別の手段を設置すること
なく、常に最適な過給を行なうことが出来る。
【0086】なお、従来は、数万rpmから10万rp
m以上にも及ぶ回転数に増速できる増速機がなかったた
め、このように電動モータで駆動する方式は得られてい
なかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るくさびローラ式
変速機を使用した高速流体装置の内部構造を示す断面
図。
【図2】図1のb−b線に沿った断面図。
【図3】くさびローラ式変速機の作用を説明する図。
【図4】本発明に係る、正逆両方向の回転時にトルク伝
達可能なくさびローラ式変速機の断面図。
【図5】アンギュラ玉軸受2個を正面組合せした例の拡
大断面図。
【図6】本発明の第2実施形態の高速流体装置のくさび
ローラ式変速機部分の断面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態に係る高速流体装置の
くさびローラ式変速機部分の断面図である。
【図8】本発明の第4実施の形態の高速流体装置のくさ
びローラ式変速機部分の断面図である。
【符号の説明】
1、101 ハウジング 2、102 ハウジング(仕切板) 3、103 低速側シャフト 4 円盤状部材 14 連結板 17、117 高速側シャフト 22 スラストニードル軸受 23、123 孔 24、25 アンギュラ玉軸受 26 予圧部材 27 突部 28 ボルト 29 シール部材 30 複列アンギュラ玉軸受 31、131a、131b 深溝玉軸受 32 外輪(低速側シャフト) 33 保持リング 34 ボルト 36 環状空間 37、37a、37b ガイドローラ 38、38a、38b 可動ローラ 39a、39b 支持軸 40 嵌合孔 41,41a 支持孔 42 ラジアルニードル軸受 43 動力伝達用円筒面 44 被駆動側円筒面 45 駆動側円筒面 46 シリンダ孔 47 弾性材 48 内径側当接部 49 外径側当接部 50 過給機 51 インペラー(羽根車) 60 電動モータ 61 駆動軸 A くさびローラ式変速機(増速機) X 高速流体機械
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F02B 39/04 F04B 35/00 101Z Fターム(参考) 3G005 EA04 EA05 EA06 EA19 EA20 GB45 GB73 GB78 3H022 AA02 AA03 BA03 BA07 CA06 DA11 DA20 3H076 AA16 BB21 BB40 BB41 BB43 CC07 CC15 3J051 AA01 BA03 BB08 BC03 BD02 BE04 ED04 FA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに回転自在に支持され、一端
    部に外輪を設けた低速側シャフトと、前記低速側シャフ
    ト及び前記外輪に対して偏心して、ハウジングに回転自
    在に支持された高速側シャフトと、前記外輪と前記高速
    側シャフトとの間に回転自在に支持された、少なくとも
    1個のガイドローラと少なくとも1個の可動ローラとか
    ら成るくさび作用を利用した摩擦ローラ式増速機と、 駆動軸が、前記低速側シャフトに連結された電動モータ
    と、 前記高速側シャフトに連結され該高速側シャフトより駆
    動を受ける高速流体機械と、から成ることを特徴とする
    高速流体装置。
  2. 【請求項2】前記高速流体機械は送風機であることを特
    徴とする請求項1記載の高速流体装置。
  3. 【請求項3】前記送風機は遠心式高速流体機械であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の高速流体装置。
  4. 【請求項4】前記遠心式流体機械は羽根車から成ること
    を特徴とする請求項3記載の高速流体装置。
  5. 【請求項5】前記送風機は容積式流体機械であることを
    特徴とする請求項2記載の高速流体装置。
  6. 【請求項6】前記容積式流体機械はルーツタイプの容積
    式流体機械であることを特徴とする請求項5記載の高速
    流体装置。
  7. 【請求項7】前記送風機は軸流式流体機械であることを
    特徴とする請求項2記載の高速流体装置。
  8. 【請求項8】前記軸流式流体機械はリショルムタイプの
    軸流式流体機械であることを特徴とする請求項7記載の
    高速流体装置。
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