JP3710254B2 - 過給機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関に給気するための機械駆動式の過給機に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来、この種の機械駆動式の過給機では、これを駆動するエンジン回転数に係わらず所定範囲内の一定速度で回転することが要求される。
このため、エンジンの駆動トルクを無段変速機を介して入力軸に伝達するものが提供されている。
【0003】
例えば、特開平5−280367号公報のものでは、内燃機関の駆動力が、駆動側プーリに伝達され、ベルトを介して従動側プーリを経て入力軸に伝達される。そして、入力軸により増速歯車装置を介してランナ軸が駆動され、さらにランナ軸を介してランナが高速回転で駆動され内燃機関に過給するようにしている。ところが、このような無段変速機は互いの間にベルトを架設した駆動側プーリと従動側プーリ間とを用いているので、大型となり、実機への適用が困難であるという問題があった。
【0004】
また、エンジンのクランクシャフトの角速度変動等による張力変動によって、無段変速機や増速歯車装置が悪影響を受け、無段変速機のベルト寿命やベアリング寿命が低下する等、耐久性が低下していた。また、増速歯車装置のベアリング寿命が低下したり、歯打ち音等のギア騒音を増大させたりするという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明の課題はトルク変動による耐久性低下や騒音発生を抑制することができる過給機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明の過給機は、内燃機関より遊星増速機構を介してランナ軸を駆動する過給機において、内燃機関よりの駆動トルクを遊星増速機構の入力軸に伝達する可変径プーリを備え、この可変径プーリは、上記入力軸の周囲を取り囲んで設けられた一対のプーリ主体と、これら一対のプーリ主体の互いの対向面にそれぞれ形成された一対のテーパ状の動力伝達面と、これら一対の動力伝達面によって一対のプーリ主体の軸心に対して偏心可能に挟持され、且つ外周面にベルトが巻き掛けられた動力伝達リングと、上記一対のプーリ主体を互いに近づく方向に付勢する付勢手段とを備え、上記付勢手段は、外縁部と内縁部でそれぞれ一対のプーリ主体に係合する皿ばねからなり、上記可変径プーリは、皿ばねの外縁部と内縁部が互いに逆向きで相等しい量変位するように皿ばねの径方向中央部を支持する支点手段をさらに備えることを特徴とするものである。
【0007】
従来では、駆動側と従動側の2つのプーリを用いていたために、過給機が大型化していたが、本発明では、一つの可変径プーリを用いたので、過給機を小型にすることができる。
また、ベルト張力によって動力伝達リングを偏心させようと力が働く一方、付勢手段によって動力伝達リングを同心側へ戻す力が働く。したがって、仮にベルトの張力変動があった場合に、これに応じて動力伝達リングが偏心側および同心側に微小変位し、さらに動力伝達リングとプーリ主体との接触点が円周方向に変動することにより張力変動を吸収することができる。内燃機関側からの駆動トルク変動が遊星増速機構や無段変速機としての可変径プーリに悪影響を与えることを抑制することができる。
【0009】
さらに、外縁部と内縁部で各プーリ主体に係合する皿ばねが、支点を中心として、外縁部と内縁部を逆向きで相等しい量だけ変位させるので、動力伝達リングの軸方向位置を一定に維持することができる。その結果、ベルトの走行中心を一定に維持することができる。なお、支点手段としては、皿ばねに形成した支持孔に支軸を挿入したものであっても良いし、この支軸と貫通孔との間に球面軸受を設けたものであっても良い。
【0010】
また、請求項記載の発明の過給機は、請求項において、上記皿ばねの外縁部と内縁部は一対のプーリ主体にそれぞれ一体回転可能に係合しており、上記可変径プーリは、上記支点手段を含み支点手段を介して皿ばねと入力軸とを一体回転可能に連結する連結手段をさらに備えたことを特徴とするものである。この構成では、プーリ主体および皿ばねが一体回転し、連結手段が支点手段を含んで構成されるので、構造を簡素化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態に掛かる過給機の断面図である。図1を参照して、本過給機1は、図示しない内燃機関によって駆動される無段変速機としての可変径プーリ2と、この可変径プーリ2によって駆動される遊星増速機構3とを有しており、これら可変径プーリ2と遊星増速機構3を介して圧縮機ハウジング4内のランナ5を高速で回転駆動し、空気をスクロール6を介して圧送する。
【0012】
遊星増速機構3は、可変径プーリ2に連結される入力軸7と、ランナ5の回転軸(ランナ軸8)を構成する出力軸9とを備えている。
遊星増速機構3は、入力軸7の一端に形成されたリングギア10と、出力軸9の一端に形成されたサンギア11と、キャリア12によって転がり軸受50を介して回動自在に支持され且つサンギア11およびリングギア10と噛み合う複数の遊星ギア13とを備えている。
【0013】
キャリア12は、遊星増速機構3のギアハウジング14と圧縮機ハウジング4との間の隔壁板51に固定された円環状のものからなり、このキャリア12の内周面に、複列のアンギュラ玉軸受からなる転がり軸受15を介して出力軸9が回転可能に支持されている。キャリア12をギアハウジング14に固定して遊星ギア13を公転不能にしてあるのは、下記の理由による。すなわち、仮に、遊星ギア13を公転させるとすると、遠心力の作用で遊星ギア13を片持ち支持した支軸12aが外方へ曲がることによって遊星ギア13の軸心が傾き、その結果、ギア騒音が増大するおそれがある。このようなことを防止するため、キャリア12を固定してある。
【0014】
一方、入力軸7はギアハウジング14の端面16に突出形成されたボス部17の内周面に、一対の転がり軸受18を介して回転可能に支持されている。上記ボス部17の周囲に、入力軸7に駆動トルクを伝達する上記可変径プーリ2が配置されている。
この可変径プーリ2は、ボス部17の周囲を取り囲む有底円筒からなるハブ部19とこのハブ部19の一端に形成された円板部20とを有する連結部材21を備えている。この連結部材21は、そのハブ部19がボス部17の周面に一対の転がり軸受22を介して回転可能に支持される一方、その円板部20がギアハウジング14の端面16に形成された環状の受け溝23に転がり軸受24を介して回転可能に支持されている。
【0015】
また、連結部材21のハブ部19の端面44は、入力軸7の軸端と一体回転可能に結合されている。すなわち、入力軸7の軸端に形成された例えば断面六角形形状の嵌合突起45を、ハブ部19の端面44に形成された同形状の嵌合孔に嵌め合わせることにより、両者7,19を一体回転可能に結合してある。46は入力軸7の端面に突出形成したねじ部に結合されて、上記両者7,19を締結するナットである。
【0016】
また、可変径プーリ2は、ハブ部19の周面に滑り軸受25を介して回転可能に支持された第1プーリ主体26と、この第1のプーリ主体26に滑り軸受27を介して回転可能に支持された第2プーリ主体28とを備えている。これら一対のプーリ主体26,28の互いの対向面はテーパ状の動力伝達面29,30を形成している。そして、これら一対の動力伝達面29,30によって、断面略台形形状の動力伝達リング31が、一対のプーリ主体26,28の軸心Kに対して偏心可能に挟持されている。この動力伝達リング31の外周面にはベルト33への伝動面32が形成され、この伝動面32にベルト33が巻き掛けられている。伝動面32にはベルト33のリブと噛み合う周溝が形成されている。
【0017】
43はハブ部19の外周面の嵌合溝に嵌め入れられたストッパである。このストッパ43は、動力伝達リング31が偏心して両プーリ主体26,28が互いに遠ざかるときに、プーリ主体26がハブ部19から抜脱することを防止する。
また、可変径プーリ2は、上記一対のプーリ主体26,28を互いに近づく方向に付勢する付勢手段としての皿ばね34を備えている。図2を参照して、この皿ばね34の内縁部35および外縁部36には、それぞれ円周等配にスリット37,38が形成されている一方、各プーリ主体26,28には、上記スリット37,38にそれぞれ嵌め入れられる板状の連結突起39,40が放射状に形成されている。
【0018】
そして、各連結突起39,40が対応するスリット37,38に嵌め入れられた状態で、皿ばね34および両プーリ主体26,28は一体に回転する。また、皿ばね34の径方向中央部には、複数の支持孔41が円周等配に形成されており、各支持孔41には、上記連結部材21の円板部20に固定された支点手段としての支軸42が貫通されている。したがって、連結部材21は、この支軸42を介して皿ばね34と一体に回転し入力軸7側へトルクを伝達する。すなわち、ベルト33を介して動力伝達リング31に伝達されたトルクは、両プーリ主体26,28、皿ばね34および連結部材21を介して、遊星増速機構3の入力軸7に伝達されるようになっている。
【0019】
皿ばね34は、支点となる支軸42によって径方向中央部を支持されるので、内縁部35と外縁部36を互いに逆向きで相等しい量だけ変位させる(軸方向に撓ませる)ことができる。したがって、図3に示すように動力伝達リング36が偏心するときに両プーリ主体26,28間の軸方向中央位置を常に一定に維持することができる結果、ベルト33の幅中心Lの位置を常に一定に維持することができる。
【0020】
本実施形態では、従来のようにプーリを2つを用いることがないので、大幅な小型化を図ることができ、その結果、本過給機を車両に装備する場合のスペース上の問題点が解消される。また、内燃機関側からの駆動トルクの変動に伴って張力変動があった場合に、これに応じて動力伝達リング31が偏心側および同心側に微小変位し、さらに動力伝達リング31プーリ主体26,28の接触点が円周方向に変動することにより張力変動を吸収することができる。したがって、遊星増速機構3への悪影響を防止することができる。すなわち、無段変速機が遊星増速機構3へ及ぼす張力変動の悪影響を低減することができる。また、遊星増速機構3の転がり軸受15,18の寿命を長くし、各ギア10,11,13の歯の摩耗を抑制して実質的な寿命を長くすることができる。また、歯打ち音等による振動や騒音を抑制することができる。
【0021】
特に、皿ばね34が支軸42を支点として内縁部35と外縁部36を互いに逆向きで相等しい量だけ変位させるので、プーリ主体26,28を相等しいストローク量で遠近させることができる結果、ベルト33の幅中心Lを一定に維持することができる。
さらに、プーリ主体26,28および皿ばね34が一体回転し、連結部材21が支点となる支軸42を含んで構成されるので、可変径プーリ2の構造を簡素化することができ、ひいては過給機1の一層の小型化に寄与することができる。
【0022】
次いで、図4は本発明の他の実施形態を示している。同図を参照して、本実施形態が図1の実施形態と異なるのは、二段ギアに構成した遊星ギア47を用いた点である。この遊星ギア47は、リングギア10に噛み合う相対的に小径の第1ギア48と、サンギア11に噛み合う相対的に大径の第2ギア49とを一体に構成したものからなる。また、転がり軸受15は間座を挟んだ一対の単列アンギュラ玉軸受からなり、転がり軸受50は間座を挟んで一対が設けてある。その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0023】
本実施形態では、図1の実施形態と同様の作用効果を奏することに加えて、リングギア10によって駆動される被動側のギアを、小径の第1ギア48としたので、ギア比を稼いで、より増速することができる。
次いで、図5は本発明のさらに他の実施形態を示している。本実施形態が図1の実施形態と異なるのは下記である。すなわち、
▲1▼ 図1の実施形態では連結部材21のハブ部19によってプーリ主体26を支持していたが、本実施形態では、プーリ主体26を入力軸7によって滑り軸受25を介して支持するようにした。連結部材21は入力軸7に一体回転可能に直接連結されている。また、ストッパ43は入力軸7の軸端周面に取り付けられている。
▲2▼ また、図1の実施形態では遊星ギア13の支軸13aがキャリア12によって片持ち支持されていたが、本実施形態では、支軸13aを両持ち支持するようにした。具体的には、キャリア12が、ギアハウジング14と圧縮機ハウジング4との間の隔壁板51に固定された環状の第1部材52と、リングギア10の支持環板54と出力軸9との間に介在する環状の第2部材53とによって支軸13aを両持ち支持している。第2部材53と支持環板54との間には転がり軸受55が介在し、第2部材53と出力軸9との間には転がり軸受56が介在している。他の構成については図1の実施形態と同様であるので、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0024】
本実施形態では、図1の実施形態と同様の作用効果を奏することに加えて、上記した▲1▼の構成により、連結部材21の構造の簡素化を通じて、可変径プーリ2の構造を簡素化することができる。また、上記した▲2▼の構成により、キャリア12の両持ちとしてリングギア10側の支持環板54と、サンギア11側の出力軸9とに支持したので、各ギアの噛み合い精度を良くしてギア振動やギア騒音をさらに抑制することができる。
【0025】
次いで、図6は本発明のさらに他の実施形態を示している。本実施形態が図1の実施形態と異なるのは下記である。すなわち、
キャリア12が遊星ギア13の支軸13aを両持ち支持する環状の第1部材57と第2部材58からなる。第1部材57は隔壁環板51に固定されており、第1部材57の内周面は、動圧スパイラルグルーブ軸受(SGB)からなる流体潤滑軸受59を介して出力軸9をラジアル方向に支持している。また、第2部材58は、その内周面に配置した動圧スパイラルグルーブ軸受(SGB)からなる流体潤滑軸受60を介して出力軸9の軸端部によって支持されている。SGBは固定側(キャリア12側)および静止側(出力軸9側)の何れか一方の面にらせん状の浅い溝が設けられており、この溝のポンプ作用で流体圧を発生し、出力軸9を非接触で支持することができる。
【0026】
また、出力軸9の中間部に円板状のロータ61が一体回転可能に形成されており、このロータ61の一の面とこれに対向する隔壁環板51との間、およびロータ61の他の面と第1部材57との間にも、それぞれ出力軸9をアキシャル方向に支持するSGBからなる流体潤滑軸受62,63が形成されている。
なお、ギアハウジング14内には潤滑油が充填されており、ギアによって上方へかきあげられた潤滑油が隔壁環板51やキャリア12の表面を伝わって各流体潤滑軸受59,60,62,63に供給され、発生する動圧によって軸受機能と油膜ダンパ機能を果たすことになる。
【0027】
本実施形態では、図1の実施形態と同様の作用効果を奏することに加えて、上記のようにSGBからなる流体潤滑軸受59,60を用いることにより下記の利点がある。すなわち、仮に転がり軸受を用いた場合において、例えば特開平5−280367号公報等のようにギア部分の振動を抑えるための油膜ダンパを用いる場合、転がり軸受へ潤滑油を強制的に供給するために複雑な油路構成を採用したり、あるいは別途にポンプ機構を設けたりしていた。あるいは無潤滑のセラミック軸受を採用したりしていたが、このようにした場合には、何れも出力軸9の軸寸法を長くする必要がある。軸寸法が長くなると、出力軸9自体の固有振動数を高くすることが困難となり、結果として常用域において共振が発生し振動、騒音の原因になると共に耐久性も低下してしまう。また、転がり軸受では、ランナ5の回転によって出力軸9が受けるアキシャル力によって予圧抜けが発生し、転がり軸受が損傷する原因ともなる。
【0028】
これに対して、本実施形態のようにSGBからなる流体潤滑軸受59,60,62,63を用いた場合には、軸受自身が自身への油供給に寄与して油膜ダンパの機能を果たし、これによりギア振動やギア騒音を抑制することができる。特に、ギア10,11,13の噛み合い部を、両流体潤滑軸受59,60間に配置することにより、ギア振動を効果的に抑えることができる。
【0029】
また、出力軸9の寸法を増大させることがないので、過給機1の小型化を図ることができると共に、固有振動数を高くして実質的に問題となる振動や騒音を抑制することができる。
また、従来の油膜ダンパ方式ではオイルを強制的に供給するための油路構成やポンプが必要あったが、本実施形態ではそのような構成は不要であるので、過給機の構造を一層簡素化でき、したがって、小型で製造コストが安くしかも振動や騒音の少ない過給機を実現することができる。
【0030】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、従来のようにプーリを2つを用いることがないので、小型化を図ることができる。また、内燃機関側からの駆動トルクの変動に伴う張力変動があった場合に、これに応じて動力伝達リングが偏心側および同心側に微小変位し、さらに動力伝達リングとプーリ主体との接触点が円周方向に変動することにより張力変動を吸収することができる。したがって、遊星増速機構や無段変速機としての可変径プーリの耐久性を向上させ、また、振動や騒音を抑制することができる。さらに、皿ばねが支点を中心として外縁部と内縁部を逆向きで相等しい量だけ変位させるので、プーリ主体を相等しいストローク量で遠近させることができる結果、ベルトの走行中心を一定に維持することができる。
【0032】
求項記載の発明では、プーリ主体および皿ばねが一体回転し、連結手段が支点手段を含んで構成されるので、可変径プーリの構造を簡素化することができ、ひいては過給機の小型化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての過給機の断面図である。
【図2】皿ばねの正面図である。
【図3】動力伝達リングが偏心した状態を示す可変径プーリの概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態の過給機の断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態の過給機の断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態の過給機の断面図である。
【符号の説明】
1 過給機
2 可変径プーリ
3 遊星増速機構
7 入力軸
8 ランナ軸
9 出力軸
10 リングギア
11 サンギア
12 キャリア
13 遊星ギア
21 連結部材
26 第1プーリ主体
28 第2プーリ主体
29,30 動力伝達面
31 動力伝達リング
33 ベルト
34 皿ばね
35 内縁部
36 外縁部
37,38 スリット
39,40 連結突起
41 支持孔
42 支軸(支点手段)
45 嵌合突起
L ベルトの幅中心

Claims (2)

  1. 内燃機関より遊星増速機構を介してランナ軸を駆動する過給機において、
    内燃機関よりの駆動トルクを遊星増速機構の入力軸に伝達する可変径プーリを備え、
    この可変径プーリは、
    上記入力軸の周囲を取り囲んで設けられた一対のプーリ主体と、
    これら一対のプーリ主体の互いの対向面にそれぞれ形成された一対のテーパ状の動力伝達面と、
    これら一対の動力伝達面によって一対のプーリ主体の軸心に対して偏心可能に挟持され、且つ外周面にベルトが巻き掛けられた動力伝達リングと、
    上記一対のプーリ主体を互いに近づく方向に付勢する付勢手段とを備え
    上記付勢手段は、外縁部と内縁部でそれぞれ一対のプーリ主体に係合する皿ばねからなり、
    上記可変径プーリは、皿ばねの外縁部と内縁部が互いに逆向きで相等しい量変位するように皿ばねの径方向中央部を支持する支点手段をさらに備えることを特徴とする過給機。
  2. 上記皿ばねの外縁部と内縁部は一対のプーリ主体にそれぞれ一体回転可能に係合しており、
    上記可変径プーリは、上記支点手段を含み支点手段を介して皿ばねと入力軸とを一体回転可能に連結する連結手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の過給機。
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