JPH09295185A - 高Cr鋼の溶接方法 - Google Patents

高Cr鋼の溶接方法

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JPH09295185A
JPH09295185A JP13256196A JP13256196A JPH09295185A JP H09295185 A JPH09295185 A JP H09295185A JP 13256196 A JP13256196 A JP 13256196A JP 13256196 A JP13256196 A JP 13256196A JP H09295185 A JPH09295185 A JP H09295185A
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JP
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welding
weld metal
steel
strength
equivalent
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Withdrawn
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JP13256196A
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Inventor
Hiroshige Inoue
裕滋 井上
Toshihiko Koseki
敏彦 小関
Shigeru Okita
茂 大北
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石油・天然ガスのラインパイプなどの高Cr
鋼を溶接するのに適した、溶接金属の耐高温割れ性、耐
低温割れ性、靱性、強度および耐食性に優れた溶接方法
に関する。 【解決手段】 Cr:7.5〜12%の高Cr鋼の溶接
において、C:0.005%〜0.12%、Si:0.
01〜1%、Mn:0.02〜2%、Cr:13〜18
%、Ni:3〜5%、N:0.05〜0.12%を含有
し、Cr当量/Ni当量比が1.6以上、2.0以下で
あるステンレス鋼ワイヤを用いてガスシールドアーク溶
接し、溶接金属のミクロ組織をオーステナイト+フェラ
イト+マルテンサイトの3相組織とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高Cr鋼の溶接方法
に係り、さらに詳しくは、例えば石油・天然ガスの輸送
に使われるラインパイプ、あるいは貯蔵に使われる容
器、あるいはさらに強度、靱性と耐食性が要求される用
途において使用される高Cr鋼を溶接するのに適した、
予熱および後熱処理を必要とせず耐割れ性が良好で、か
つ強度と靱性および耐食性に優れた溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年生産される石油・天然ガスは、湿潤
な炭酸ガスや硫化水素を含有するものが増加している。
こうした環境中で、炭素鋼や低合金鋼が著しく腐食する
ことは周知の事実である。したがって、かかる腐食性の
石油・天然ガスの輸送に際しては、鋼管の防食対策とし
て、腐食抑制剤の添加が従来から一般的であった。しか
し、腐食抑制剤は、海洋油井では腐食抑制剤の添加・回
収処理に要する費用が膨大なものとなり、また海洋汚染
の問題もあって使用が困難になりつつある。したがっ
て、腐食抑制剤を添加する必要がない耐食材料に対する
ニーズが、最近大きくなっている。
【0003】こうした目的のために、炭酸ガス含有環境
等で優れた耐食性を有し、溶接性にも優れる鋼あるいは
鋼管が多く提案されている。これらは炭酸ガス含有環境
での耐食性を得るために、11〜15%程度のCrを含
有し、溶接性を改善する目的でCを低減し、強度と靱性
を確保するために焼入−焼戻熱処理を施して、組織を焼
戻マルテンサイトとするのが一般的である。例えば、特
開平4−99154号公報および特開平4−99155
号公報には、CおよびNを低減し、置換型オーステナイ
ト安定化元素を添加した溶接性の優れたラインパイプ用
高Cr鋼が提案されている。
【0004】ところで、ラインパイプや圧力容器は溶接
によって接続あるいは製造されるものであることは周知
の通りであるが、上記のような溶接性の優れた高Cr鋼
に適した溶接材料あるいは溶接方法が従来無かった。N
KK技報、1989年発行、第129号、第15−22
頁には、AISI410鋼をUOE鋼管として製造し、
Niを添加した共金系材料を用いてTIG溶接継手(ラ
インパイプの現地円周溶接相当)を作成した例が報告さ
れている。しかし、該NKK技報にもみられるように、
高Cr鋼の共金系材料では、Niを多量に含有したとし
ても溶接金属の硬さが非常に硬くなる。またこの場合、
溶接金属の低温割れ感受性が高いため、予熱処理もしく
は後熱処理が必須である。したがって、高Cr鋼を従来
の共金系あるいはマルテンサイト系ステンレス鋼溶接材
料を用いて溶接することは、施工上は困難である。
【0005】一方、耐食性の優れた高Niオーステナイ
ト系ステンレス鋼やNi基超合金を溶接材料とした場合
には、溶接部の選択腐食は発生せず、溶接金属の硬さが
低く、溶接金属の靱性を確保することができる。しか
し、オーステナイト系ステンレス鋼やNi基超合金は、
その結晶構造上、強度が低いという問題点がある。強度
が非常に低い溶接金属で溶接すると、外部応力が負荷さ
れた場合に溶接金属が集中的に変形し、破壊に至る恐れ
がある(アンダーマッチングと称する)。したがって、
オーステナイト系ステンレス鋼や高Ni合金を溶接材料
として、高Cr鋼を溶接することにも大きな困難があっ
た。さらに、近年では二相ステンレス鋼溶接材料も使用
されているが、溶接金属の強度は低くアンダーマッチン
グとなる場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした現状
に鑑みて、高Cr鋼を溶接するに際して、予熱および後
熱処理を必要とせず、溶接部の耐高温割れ性、耐低温割
れ性および靱性と強度に優れ、さらに、炭酸ガス含有環
境等で優れた耐食性を有する溶接方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、重量%で(以下同じ)、Cr:7.
5〜12.0%を含有し、ミクロ組織がマルテンサイト
単相、またはマルテンサイト50%以上および残部フェ
ライトからなる高Cr鋼の溶接方法において、C:0.
005〜0.12%、Si:0.01〜1.0%、M
n:0.02〜2.0%、Cr:13.0〜18.0
%、Ni:3.0〜5.0%、N:0.05〜0.12
%を含有し、さらに必要に応じてMo:0.1〜2.0
%Cu:0.1〜2.0%の1種または2種を含有し、
さらに、Pを0.03%以下、Sを0.01%以下に制
限し、残部Feおよび不可避不純物からなり、かつCr
当量をCr+Mo+1.5Si、Ni当量をNi+0.
5Mn+30C+30Nとしたとき、Cr当量/Ni当
量比が1.6以上、2.0以下で、ステンレス鋼ワイヤ
を用いてガスシールドアーク溶接し、溶接金属のミクロ
組織をオーステナイト+フェライト+マルテンサイトの
3相組織とすることを特徴とする高Cr鋼の溶接方法で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明において各成分等の
範囲を限定した理由を述べる。第一に、ステンレス鋼ワ
イヤの成分限定理由を述べる。 C:Cは溶接金属の強度を大きく上昇させる元素とし
て、またオーステナイト生成元素として0.005%以
上添加する。また、CはCr炭化物を生成して耐食性を
低下させる元素ではあるが、C量が0.12%以下であ
ればC添加による耐食性の低下はさほど大きくはなく、
母材である高Cr鋼のそれを下回ることはない。しか
し、C含有量が0.12%を超えると溶接金属の耐食性
と靱性が低下するので、上限は0.12%とする。
【0009】Si:Siは溶接金属の脱酸剤および強化
元素として有効であるが、含有量が0.01%未満では
その脱酸効果が充分ではなく、1.0%を超えて含有さ
せても、その効果は飽和するばかりか衝撃靱性を低下さ
せるので、Siの含有量範囲は0.01〜1.0%に限
定する。
【0010】Mn:Mnは溶接金属の脱酸剤として必要
で、また溶接金属の組織を調整するためのオーステナイ
ト生成元素としても重要であって、0.02%以上を含
有させる必要がある。しかし、2.0%を超えて含有さ
せてもその効果はもはや飽和しているばかりか、過剰に
Mnを含有させることは材料の製造時に困難を生ずるの
で、上限含有量は2.0%とする。
【0011】Cr:Crは溶接金属の耐食性と強度を確
保するために13.0%以上を含有させることが必要で
あるが、18.0%を超えて含有させると、溶接金属の
強度を確保するためのマルテンサイト組織の生成が困難
となる。したがって、Crの含有量は13.0〜18.
0%とする。
【0012】Ni:Niは溶接金属の組織中にオーステ
ナイトを安定に生成させ、靱性と耐食性を確保する元素
として重要である。その含有量が3.0%未満では衝撃
靱性が不充分である。Niの含有量が5.0%を超える
と、オーステナイト分率が過大になって、溶接金属の強
度が低下する恐れがあるのに対して、衝撃靱性を向上さ
せる効果はもはや飽和する。したがって、Niの含有量
は3.0〜5.0%とする。
【0013】N:Nは靱性を確保するオーステナイト生
成元素として0.05%以上添加されるが、0.12%
を超えて含有させると溶接金属にブローホールを生成す
るなどの問題を生ずるので、上限含有量は0.12%と
する。
【0014】P:Pは多量に存在すると溶接金属の耐高
温割れ性および靱性を低下させるので、少ない方が望ま
しく、0.03%以下に低減することが必要であり、少
ないほど好ましい。
【0015】S:Sも多量に存在すると、耐溶接高温割
れ性、熱間加工性、延性および耐食性を低下させるの
で、少ない方が望ましく、0.01%以下に低減するこ
とが必要である。溶接材料としての製造性を一段と改善
し、溶接金属の耐食性をさらに改善するためには、Sを
0.005%以下に低減すると、より好ましい。
【0016】Cr当量/Ni当量:Cr当量/Ni等量
が1.6未満では、溶接金属がオーステナイト単相凝固
となり高温割れ感受性が高まる。また、2.0超ではフ
ェライト含有量が増すため、靱性が低下する。したがっ
て、Cr当量/Ni当量比を1.6〜2.0に限定し
た。なおCr当量は後述の必要に応じて添加するMoも
含めてCr+Mo+1.5Siであり、Ni当量はNi
+0.5Mn+30C+30Nである。
【0017】以上が本発明方法で使用するステンレス鋼
ワイヤの基本成分であるが、本発明においては、必要に
応じてさらに以下の元素を添加して、特性を一段と向上
させた溶接材料も対象としている。
【0018】Mo:Moは溶接金属の耐食性と高強度を
確保するために添加する。Moが0.1%未満では溶接
金属の耐食性と強度が充分ではなく、2.0%を超える
と溶接金属中に金属間化合物を生成し、靱性が低下す
る。したがって、Moの含有量は0.1〜2.0%とす
る。
【0019】Cu:Cuは溶接金属の強度と耐食性を高
めるのに顕著な効果があり、また、靱性を確保するため
のオーステナイト生成元素として、0.1%以上添加さ
れるが、2.0%を超えて添加してもその効果はもはや
飽和するのに対して、溶接材料の製造性を低下させるの
で、上限含有量は2.0%とする。
【0020】第二に、本発明において溶接金属のミクロ
組織を限定した理由を説明する。溶接金属のミクロ組織
は、耐低温割れ性、耐高温割れ性、強度、衝撃靱性、耐
食性という複数の要求特性を同時に満足するために、オ
ーステナイト+フェライト+マルテンサイトの3相組織
であることが必要である。フェライト単相では衝撃靱性
が悪く強度も不足する。オーステナイト単相では高温割
れの危険性が大きく、また強度は著しく低い。マルテン
サイト単相では衝撃靱性に乏しく、また低温割れの危険
性がある。フェライト+オーステナイトの2相では耐割
れ性および靱性は良好であるが、強度不足である。フェ
ライト+マルテンサイトの2相では低温割れ感受性が高
く、また衝撃靱性が乏しい。オーステナイト+マルテン
サイトの2相では高温割れ感受性が高い。
【0021】オーステナイト+フェライト+マルテンサ
イトの3相組織とすることによって、靱性と耐低温割れ
性がオーステナイトで、強度がマルテンサイトで、耐高
温割れ性がフェライトでそれぞれ確保されるため、溶接
金属の強度と靱性が高まり、高温割れが防止される。さ
らに、予熱あるいは後熱処理を施さなくても、低温割れ
の発生が抑制される。
【0022】本発明が対象とする高Cr鋼はCr量が
7.5〜12.0%であって、ミクロ組織がマルテンサ
イト単相、あるいはマルテンサイトを50%以上として
残部フェライトを含むもので、高強度が要求される鋼で
ある。ここで、マルテンサイトが50%未満になると強
度が充分ではなく、Cr量が12%超ではマルテンサイ
トが50%以上確保できない。また、Cr量が7.5%
未満では耐食性が充分ではなくなる。本発明は母材の降
伏強度が700N/mm2 以上である場合に特に有効で
ある。
【0023】高Cr鋼ではあっても、該鋼の組織がフェ
ライト単相、あるいはフェライトが50%超からなる場
合には、鋼自体の強度が必ずしも高くはないので、溶接
部に要求される強度もさほど高くなく、本発明方法を適
用する必要がない場合が多い。もちろん、組織がフェラ
イト単相、あるいはフェライトが50%超からなる高C
r鋼に本発明方法を適用しても、何ら問題はない。ま
た、本発明が対象とする高Cr鋼においては、Cr量が
前述の範囲であれば、他の成分は特に限定されるもので
はなく、いずれも適用可能である。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。表
1に成分を示す高Cr鋼(板厚14.5mm)を母材と
して、開先角度60゜、ルート面1mmの開先を作製し
た。なお、表1の鋼板は、焼入−焼戻熱処理を施して降
伏強度は710N/mm2以上である。また、上記の知
見を基にして、表2に示す化学組成の鋼を真空溶解で溶
製した後、通常の方法で線引きし、溶接用ワイヤとし
た。表1の母材に対し、これら溶接用ワイヤを用いて2
00A−24V−40cm/minの条件でMIG溶接
を行った。なお、いずれも溶接に際しても、予熱はまっ
たく適用せず、溶接後の熱処理も行なっていない。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】溶接金属のミクロ組織は、各溶接継手の断
面についてエッチングを施し、現出した組織から判別
し、表3にその結果を記載した。次に、各々の溶接継手
から、溶接金属に切欠が位置するようにJIS4号衝撃
試験片(フルサイズ)を採取した後に、衝撃試験を実施
した。また、溶接線に直交する方向において、平行部に
溶接金属、溶接熱影響部、母材を含むように、JIS5
号引張試験片を採取し、室温で引張試験を行なった。
【0028】
【表3】
【0029】一方、各溶接継手の溶接金属から試験片を
採取して、湿潤炭酸ガス環境における腐食試験を行なっ
た。湿潤炭酸ガス環境における腐食試験条件としては、
試験温度120℃のオートクレーブ中で、炭酸ガス40
気圧の条件で5%NaCl水溶液中に30日間浸漬し
て、試験前後の重量変化から腐食速度を算出した。腐食
速度の単位はmm/yで表わしたが、一般にある環境に
おけるある材料の腐食速度が0.1mm/y未満の場
合、材料は充分耐食的であり、使用可能であると考えら
れている。さらに、高温割れの試験にはJIS Z31
55に記載のFISCO試験を採用し、低温割れの試験
にはJIS Z3157に記載のU型溶接割れ試験を採
用した。
【0030】各試験結果を表3に示した。表3の高温割
れ試験および低温割れ試験結果において、○は割れが認
められなかったもの、×は割れが発生したものを表して
いる。また、衝撃試験結果において、○は破面遷移温度
が−30℃以下、×は破面遷移温度が−30℃を超えて
0℃以下、××は破面遷移温度が0℃超であったことを
それぞれ表わしている。引張試験結果においては、○は
母材部で破断し、溶接金属部では破断しなかったもの、
×は溶接金属部で破断したものを表わしている。腐食試
験結果としては、腐食速度を示した。
【0031】表3から明らかなように、本発明例である
No.1〜6は、溶接金属の組織がオーステナイト+フ
ェライト+マルテンサイトの3相組織となっており、溶
接時の予熱あるいは後熱処理を施さなくても、耐高温割
れ性および耐低温割れ性が良好で、溶接金属の衝撃靱性
も優れ、溶接金属の強度も高く(溶接金属では破断しな
い)、かつ溶接金属の耐食性が優れるという、多数の要
求特性を同時に満足できることがわかる。
【0032】これに対して、比較例であるNo.7は溶
接金属がフェライト単相であるために、衝撃靱性が著し
く悪く、強度も低い。比較例No.8およびNo.12
は溶接金属がオーステナイト単相凝固しているために溶
接高温割れが起こっている。さらに、No.8では強度
が低く、No.12では靱性が低い。比較例No.9お
よびNo.11は溶接金属がマルテンサイト単相あるい
はマルテンサイト+フェライト組織となって、低温割れ
が起こり、さらに、衝撃靱性が著しく低下している。比
較例No.10は溶接金属がフェライト+オーステナイ
トの2相組織で耐割れ性、靱性および耐食性は優れてい
るが、強度不足で溶接金属破断を起こしている。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は予熱および
後熱処理を必要とせず、耐高温割れ性、耐低温割れ性、
靱性、強度および耐食性に優れた高Cr鋼の溶接方法を
提供することを可能としたものであり、産業の発展に貢
献するところが極めて大である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で(以下同じ)、Cr:7.5〜
    12.0%を含有し、ミクロ組織がマルテンサイト単
    相、またはマルテンサイト50%以上および残部フェラ
    イトからなる高Cr鋼の溶接方法において、 C :0.005〜0.12%、 Si:0.01〜1.0%、 Mn:0.02〜2.0%、 Cr:13.0〜18.0%、 Ni:3.0〜5.0%、 N: 0.05〜0.12% を含有し、さらに、 Pを0.03%以下、 Sを0.01%以下 に制限し、残部Feおよび不可避不純物からなり、かつ
    Cr当量をCr+1.5Si、Ni当量をNi+0.5
    Mn+30C+30Nとしたとき、Cr当量/Ni当量
    比が1.6以上、2.0以下であるステンレス鋼ワイヤ
    を用いてガスシールドアーク溶接し、溶接金属のミクロ
    組織をオーステナイト+フェライト+マルテンサイトの
    3相組織とすることを特徴とする高Cr鋼の溶接方法。
  2. 【請求項2】 ステンレス鋼ワイヤがさらに、 Mo:0.1〜2.0% Cu:0.1〜2.0% の1種または2種を含有し、かつCr当量としてCr+
    Mo+1.5Siを用いることを特徴とする請求項1に
    記載の高Cr鋼の溶接方法。
JP13256196A 1996-05-01 1996-05-01 高Cr鋼の溶接方法 Withdrawn JPH09295185A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105057926A (zh) * 2015-09-22 2015-11-18 山东大学 一种用于热作模具修复堆焊的专用药芯焊丝

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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