JPH09293989A - 透光性電磁波シールド材料とその製造方法 - Google Patents

透光性電磁波シールド材料とその製造方法

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JPH09293989A
JPH09293989A JP6211797A JP6211797A JPH09293989A JP H09293989 A JPH09293989 A JP H09293989A JP 6211797 A JP6211797 A JP 6211797A JP 6211797 A JP6211797 A JP 6211797A JP H09293989 A JPH09293989 A JP H09293989A
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layer
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JP6211797A
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Hiroshi Suyama
寛志 陶山
Tatsuo Ishibashi
達男 石橋
Yoshihide Inago
吉秀 稲子
Shuzo Okumura
秀三 奥村
Masayasu Sakane
正恭 坂根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視認性が優れ、電磁波シールド効果も高い透
光性電磁波シールド材料とその製造方法を提供する。 【構成】 透明基体1全面に金属層2を設ける工程、金
属層上2に黒色レジスト層3をパターン状に設ける工
程、黒色レジスト層3で覆われていない部分の金属層2
をエッチングにより除去する工程よりなる透光性電磁波
シールド材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、電磁波をシール
ドする働きをし、かつ材料の反対側を透視することがで
きる透光性電磁波シールド材料とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ICやLSIが多量に使用されているコンピ
ュータなどの電子機器は電磁波を発生しやすく、この電
磁波が周囲の機器を誤動作させるなどの障害を起こす。
近年、電磁波障害に関わる機器の広まりに従い、また電
磁波の人体に対する影響が論じられるようになって、電
磁波シールド材料に対する要求はますます高くなってい
る。
【0003】電磁波シールド材料の中には、電磁波をシ
ールドする働きをするだけではなく、たとえば、ディス
プレイなどの前面パネルにしたり、電子レンジの窓にし
たりすることができるように電磁波シールド材料を通し
て電磁波シールド材料の後方を視ることができる透光性
のものがある。とくに、ディスプレイなどの前面パネル
にする場合には、電磁波シールド材料を通してディスプ
レイ画面を視ることになるので、電磁波シールド性を保
ちながらディスプレイ画面の視認性に優れたものが望ま
れる。
【0004】従来から、電磁波シールドする働きをし、
かつ材料の反対側を透視することができる透光性電磁波
シールド材料としては、1)ガラスや透明樹脂板間に導
電性ネットを挟み込んだり、ガラスや透明樹脂板に導電
性ネットを埋め込んだもの、2)ガラスや透明樹脂板上
に、蒸着やスパッタリングによって金やITOなどの透明
導電薄膜を形成したものなどがあった。なお、1)の透
光性電磁波シールド材料の場合には、視認性を高めるた
めに導電性ネット表面を黒色に染めてネット表面の反射
を抑えることも行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1)の透光性
電磁波シールド材料の場合、導電性ネットとして、線幅
やピッチなどの規格が決まった金網や、織物繊維または
編物繊維をメッキしたものが使われているため、ネット
の線幅やピッチなどの設計が著しく制限を受けていた。
そのため、視認性や電磁波シールド効果の点で最適とな
る設計で導電性ネットが得られず、視認性に劣ったり、
電磁波シールド効果が低かった。
【0006】また、2)の透光性電磁波シールド材料の
場合、金膜では金属光沢が出るために視認性が悪く、IT
O膜では導電性が低いために電磁波シールド効果が低か
った。
【0007】したがって、本発明は、視認性が優れ、電
磁波シールド効果も高い透光性電磁波シールド材料とそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の透光性電磁波シールド材料は、透明基体
上に金属層がパターン状に積層され、金属層上に金属層
と見当一致した黒色レジスト層が積層されているように
構成した。
【0009】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、透明基体上に金属層がパターン状に積層され、金属
層上にアース部を除いて金属層と見当一致した黒色レジ
スト層が積層されているように構成した。
【0010】また、上記各構成において、黒色レジスト
層が、黒色の染顔料を含有するフォトレジストであるよ
うに構成した。
【0011】本発明の透光性電磁波シールド材料の製造
方法は、透明基体全面に金属層を設ける工程、金属層上
に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、黒色レジ
スト層で覆われていない部分の金属層をエッチングによ
り除去する工程よりなるように構成した。
【0012】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
の製造方法は、透明基体全面に金属層を設ける工程、金
属層上の一部にマスク層を設ける工程、少なくとも金属
層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、黒色
レジスト層およびマスク層で覆われていない部分の金属
層をエッチングにより除去する工程、マスク層を除去し
て金属層の露出した部分をアース部とする工程よりなる
ように構成した。
【0013】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
の製造方法は、透明基体全面に金属層を設ける工程、金
属層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、露
出した金属層上の一部にマスク層を設ける工程、黒色レ
ジスト層およびマスク層で覆われていない部分の金属層
をエッチングにより除去する工程、マスク層を除去して
金属層の露出した部分をアース部とする工程よりなるよ
うに構成した。
【0014】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
の製造方法は、透明基体全面に金属層を設ける工程、金
属層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、黒
色レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチン
グにより除去する工程、黒色レジスト層の一部を除去し
て金属層の露出した部分をアース部とする工程よりなる
ように構成した。
【0015】また、上記製造方法の各構成において、黒
色レジスト層をパターン状に設ける工程が、黒色の染顔
料を含有する感光性樹脂インキを塗布し、フォトマスク
を用いて露光し、現像するものであるように構成した。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態をさらに詳しく説明する。図1は本発明
の透光性電磁波シールド材料の製造工程の一実施例を示
す模式図、図2〜5は黒色レジスト層のパターンの一実
施例を示す模式図、図6はアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の一実施例を示す模式図、図7〜9は本
発明の透光性電磁波シールド材料の製造工程の他の実施
例を示す模式図である。1は透明基体、2は金属層、3
は黒色レジスト層、4は透光性電磁波シールド部、5は
アース部、6はマスク層をそれぞれ示す。
【0017】図1に示す透光性電磁波シールド材料の製
造工程は、まず第一に、透明基体1全面に金属層2を設
ける(図1a参照)。
【0018】透明基体1の材質としては、ガラス、アク
リル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹
脂、AS樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリサルホン樹
脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリ塩化ビニルのよう
に透明なものであればよい。また、透明基体1は、板、
フィルムなどがある。
【0019】金属層2の材質としては、たとえば、金、
銀、銅、鉄、ニッケル、クロムなど充分に電磁波をシー
ルドできる程度の導電性を持つものを使用する。また、
金属層2は単体でなくても、合金あるいは多層であって
もよい。金属層2の形成方法としては、蒸着、スパッタ
リング、イオンプレーティングなどの気相から析出させ
る方法、金属箔を貼り合わせる方法、透明基体1表面を
無電解メッキする方法などがある。金属層2の膜厚は、
0.1μm〜50μmとするのが好ましい。50μmを超える
とパターンを精度よく仕上げるのが困難になり、0.1μ
mより小さいと電磁波シールド効果を保つために必要最
低限の導電性が安定して確保できなくなる。
【0020】次に、金属層2上に黒色レジスト層3をパ
ターン状に設ける(図1b参照)。
【0021】黒色レジスト層3は、金属層2表面の反射
を抑えて視認性を高めるための層であり、透光性電磁波
シールド材料の製造過程において上記金属層2をパター
ン化するために使用する層である。
【0022】黒色レジスト層3には、フォトレジストや
印刷レジストなどがある。フォトレジストは、たとえ
ば、感光性ポリイミド、ポリエポキシアクリレート、ノ
ボラックなどの感光性樹脂に黒色の染顔料を含有させた
ものをロールコーティング法、スピンコーティング法、
全面印刷法、転写法などにより金属層2上にベタ形成
し、フォトマスクを用いて露光し、現像してパターン状
に形成したものである。また、印刷レジストは、たとえ
ば、ポリエステルなどの樹脂に黒色の染顔料を含有させ
たものを用いてオフセット印刷法やグラビア印刷法にて
金属層2上にパターン状に形成したものである。
【0023】この黒色レジスト層3のパターンは、たと
えば、格子状(図2参照)、ハニカム状(図3参照)、
ラダー状(図4参照)、逆水玉状(図5参照)などのパ
ターンがある。黒色レジスト層3の膜厚は、0.1μm〜1
0μmとするのが好ましい。10μmを超えると上記パタ
ーンを精度よく仕上げるのが困難になり、0.1μmより
小さいと充分な遮光性を保てず金属層2表面の反射を抑
えにくくなる。
【0024】最後に、黒色レジスト層3で覆われていな
い部分の金属層2をエッチングにより除去する(図1c
参照)。この結果、透明基体1上に金属層2がパターン
状に積層され、金属層2上に金属層2と見当一致した黒
色レジスト層3が積層されている透光性電磁波シールド
材料が得られる。上記透光性電磁波シールド材料は、金
属層2が除去された部分で透光性を有し、金属層2と見
当一致した黒色レジスト層3により金属層2表面での反
射が抑えられる。エッチング液は、金属層2の材質によ
り選択する。たとえば、金属層2の材質が金であれば王
水、銀であれば硝酸第二鉄水溶液、銅であれば塩化第二
鉄または塩化第二銅水溶液、クロムであれば硝酸セリウ
ム水溶液などを使用するとよい。
【0025】なお、金属層2とこの金属層2と見当一致
した黒色レジスト層3を透明基体1上に形成するにあた
っては、転写法によってもよい。すなわち、剥離可能な
基体シート上に黒色レジスト層3、黒色レジスト層3に
見当一致した金属層2、接着層からなる転写層を設けた
転写材を用い、透明基体1上に転写層のみを転写しても
よい。
【0026】また、上記のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、必要に応じ
てシールド材料のどちらかの面または両面に透光性の材
料からなる保護層を塗布やフィルムラミネートなどによ
り設けてもよい。保護層の材質としては、保護層に様々
な機能、例えばノングレア機能、帯電防止機能、アンチ
ニュートンリング機能などを含ませることができるの
で、各機能に応じた材質を選択すればよく、特に限定さ
れない。
【0027】また、透光性電磁波シールド材料はアース
をとる必要があり、その手段はいろいろあるがシールド
材料の黒色レジスト層3を形成した面で金属層2を一部
露出させるのが一番簡単である。すなわち、透明基体1
上に金属層2がパターン状に積層され、金属層2上にア
ース部5を除いて金属層2と見当一致した黒色レジスト
層3が積層されているように透光性電磁波シールド材料
を構成する。アース部5としては、たとえば透光性電磁
波シールド部4を囲む枠状部分(図6参照)や透光性電
磁波シールド部4の端辺に隣接する棒状部分などがあ
る。
【0028】アース部5を有する透光性電磁波シールド
材料を製造するには、図7〜図9に示すような工程で行
なう。
【0029】図7に示すアース部5を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程は、まず第一に、透明基体1
全面に金属層2を設ける(図7a参照)。
【0030】次に、金属層2上の一部にマスク層6を設
ける(図7b参照)。マスク層6は、金属層2をパター
ン化する際に金属層2のアース部5となる部分をエッチ
ング液より保護し、パターン化完了後には剥離除去され
る層である。マスク層6には、一般に市販されている印
刷レジストやフォトレジスト材料を用いる。マスク層6
の形成方法としては、印刷レジスト材料を用いてスクリ
ーン印刷法などにて金属層2上の一部に形成したり、フ
ォトレジスト材料を用いてロールコーティング法、スピ
ンコーティング法、全面印刷法、転写法などにより金属
層2上にベタ形成し、フォトマスクを用いて露光し、現
像して部分的に形成したものである。
【0031】次に、少なくとも金属層2上に黒色レジス
ト層3をパターン状に設ける(図7c参照)。このと
き、マスク層6と黒色レジスト層3との間にわずかな隙
間があってもエッチングによりアース部5と透光性電磁
波シールド部との断線が起こるので、これを防止するた
めには黒色レジスト層3をマスク層6上に一部重複させ
て形成するのが好ましい。
【0032】次いで、黒色レジスト層3で覆われていな
い部分の金属層2をエッチングにより除去する(図7d
参照)。
【0033】最後に、マスク層6を除去して金属層2の
露出した部分をアース部5とする(図7e参照)。この
結果、透明基体1上に金属層2がパターン状に積層さ
れ、金属層2上にアース部を除いて金属層2と見当一致
した黒色レジスト層3が積層されている透光性電磁波シ
ールド材料が得られる。マスク層6を除去する方法とし
ては、たとえば剥離液により溶解除去する方法や、接着
性のテープなどに接着させて剥離する方法、機械的に削
りとる方法などがある。
【0034】また、図8に示すアース部5を有する透光
性電磁波シールド材料の製造工程は、図7に示す製造工
程の黒色レジスト層3とマスク層6の形成順序を入れ換
えたものである。すなわち、まず第一に透明基体1全面
に金属層2を設け(図8a参照)、金属層2上に黒色レ
ジスト層3をパターン状に設けた後(図8b参照)、露
出した金属層2上の一部にマスク層6を設け(図8c参
照)、黒色レジスト層3およびマスク層6で覆われてい
ない部分の金属層2をエッチングにより除去し(図8d
参照)、最後にマスク層6を除去して金属層2の露出し
た部分をアース部5とする(図8e参照)。
【0035】また、図9に示すアース部5を有する透光
性電磁波シールド材料の製造工程は、マスク層6を用い
ずにアース部5を形成するものである。すなわち、まず
第一に透明基体1全面に金属層2を設け(図9a参
照)、金属層2上に黒色レジスト層3をパターン状に設
けた後(図9b参照)、黒色レジスト層3で覆われてい
ない部分の金属層2をエッチングにより除去し(図9c
参照)、最後に黒色レジスト層3の一部を除去して金属
層2の露出した部分をアース部5とする(図9d参
照)。
【0036】黒色レジスト層3を除去する方法として
は、たとえば接着性のテープなどに接着させて剥離する
方法、機械的に削りとる方法などがある。
【0037】
【実施例】 実施例1 透明基体の一面に金属層を設けたものとして、厚さ0.3
μmのニッケルを蒸着した厚さ1.1mmのホウケイ酸ガラス
板を用いた。ポリエチレンテレフタレート樹脂中にカー
ボンブラックを含有するインキを用い、オフセット印刷
にてニッケル層上に厚さ5μmの黒色レジスト層を内径1
00μm、ピッチ110μmの逆水玉パターン状に設けた。最
後に、黒色レジスト層で覆われていない部分の金属層を
塩化第二鉄水溶液によりエッチング除去した。
【0038】実施例2 透明基体の一面に金属層を設けたものとして、厚さ35μ
mの銅箔を貼り合わせた厚さ100μmのポリエステルフィ
ルムを用いた。感光性ポリイミド樹脂中にカーボンブラ
ックを含有するインキを用い、ロールコーティング法に
て銅箔層全面に厚さ1μmの黒色レジスト層を形成し、
フォトマスクを用いて露光した後、塩化第二銅水溶液に
より現像して幅10μm、目の大きさ100×100μmの格子状
にパターン化した。最後に、黒色レジスト層で覆われて
いない部分の金属層を塩化第二銅水溶液によりエッチン
グ除去した。
【0039】実施例3 透明基体として厚さ3mmのアクリル板を用い、その一面
にアクリル樹脂「BR-77」(三菱レイヨン社製)を塗布
し1%水酸化カリウム中に5分間浸漬した後、塩化パラ
ジウム/塩化錫コロイド溶液に浸漬し、1%水酸化カリ
ウム中に1分間浸漬し、無電解ニッケルメッキを施し
た。次に、「カラーモザイクCK」(富士ハントエレクト
ロニクステクノロジー社製)を用いて、ロールコーティ
ング法にて金属層全面に厚さ1.5μmの黒色レジスト層を
形成し、フォトマスクを用いて露光した後、「カラーモ
ザイク現像液CD」(富士ハントエレクトロニクステク
ノロジー社製)により現像して幅30μm、目の大きさ150
×150μmの格子状にパターン化した。最後に、黒色レジ
スト層で覆われていない部分の金属層を希硝酸によりエ
ッチング除去した。
【0040】実施例4 透明基体として厚さ100μmのポリメチルメタクリレート
フィルムを用い、その一面に銀蒸着して厚さ0.2μmの金
属層を設けた。次に、「ブラックレジストV-259BK739」
(新日鉄化学社製)を用い、スピンコーティング法にて
金属層全面に厚さ0.7μmの黒色レジスト層を形成し、フ
ォトマスクを用いて露光した後、「現像液V-2591-D」
(新日鉄化学社製)の50倍希釈液により現像して幅20μ
m、目の直径200μmのハニカム状にパターン化した。最
後に、黒色レジスト層で覆われていない部分の金属層を
硝酸第二鉄水溶液よりエッチング除去した。
【0041】このようにして得られた実施例1〜4の透
光性電磁波シールド材料は、いずれも視認性が優れ、シ
ールド効果も高いものであった。
【0042】
【発明の効果】本発明の透光性電磁波シールド材料とそ
の製造方法は、上記のような構成を有するので次のよう
な効果を奏する。
【0043】すなわち、透明基体上に金属層をパターン
状に積層するので、線幅やピッチについての規格による
制限がなく、視認性や電磁波シールド効果の点で最適と
なる設計が自由に行なえた。したがって、透光性電磁波
シールド材料の視認性や電磁波シールド効果が向上し
た。
【0044】また、金属層上に金属層と見当一致した黒
色レジスト層が積層されるので、金属光沢が出ない。し
たがって、透光性電磁波シールド材料の視認性が向上し
た。また、金属層をパターン状に積層するので、導電材
料を透明にしなくても視認性が得られる。したがって、
透明な導電材料に限定する必要がなく、より広い材料の
中から導電性の高いものを選択することができ、電磁波
シールド効果が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透光性電磁波シールド材料の製造工程
の一実施例を示す模式図である。
【図2】黒色レジスト層のパターンの一実施例を示す模
式図である。
【図3】黒色レジスト層のパターンの一実施例を示す模
式図である。
【図4】黒色レジスト層のパターンの一実施例を示す模
式図である。
【図5】黒色レジスト層のパターンの一実施例を示す模
式図である。
【図6】アース部を有する透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図7】本発明の透光性電磁波シールド材料の製造工程
の他の実施例を示す模式図である。
【図8】本発明の透光性電磁波シールド材料の製造工程
の他の実施例を示す模式図である。
【図9】本発明の透光性電磁波シールド材料の製造工程
の他の実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 透明基体 2 金属層 3 黒色レジスト層 4 透光性電磁波シールド部 5 アース部 6 マスク層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 秀三 京都府京都市中京区壬生花井町3番地 日 本写真印刷株式会社内 (72)発明者 坂根 正恭 京都府京都市中京区壬生花井町3番地 日 本写真印刷株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基体上に金属層がパターン状に積層
    され、金属層上に金属層と見当一致した黒色レジスト層
    が積層されていることを特徴とする透光性電磁波シール
    ド材料。
  2. 【請求項2】 透明基体上に金属層がパターン状に積層
    され、金属層上にアース部を除いて金属層と見当一致し
    た黒色レジスト層が積層されていることを特徴とする透
    光性電磁波シールド材料。
  3. 【請求項3】 黒色レジスト層が、黒色の染顔料を含有
    するフォトレジストである請求項1または請求項2のい
    ずれかに記載の透光性電磁波シールド材料。
  4. 【請求項4】 透明基体全面に金属層を設ける工程、金
    属層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、黒
    色レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチン
    グにより除去する工程よりなることを特徴とする透光性
    電磁波シールド材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 透明基体全面に金属層を設ける工程、金
    属層上の一部にマスク層を設ける工程、少なくとも金属
    層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、黒色
    レジスト層およびマスク層で覆われていない部分の金属
    層をエッチングにより除去する工程、マスク層を除去し
    て金属層の露出した部分をアース部とする工程よりなる
    ことを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 透明基体全面に金属層を設ける工程、金
    属層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、露
    出した金属層上の一部にマスク層を設ける工程、黒色レ
    ジスト層およびマスク層で覆われていない部分の金属層
    をエッチングにより除去する工程、マスク層を除去して
    金属層の露出した部分をアース部とする工程よりなるこ
    とを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 透明基体全面に金属層を設ける工程、金
    属層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、黒
    色レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチン
    グにより除去する工程、黒色レジスト層の一部を除去し
    て金属層の露出した部分をアース部とする工程よりなる
    ことを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 黒色レジスト層をパターン状に設ける工
    程が、黒色の染顔料を含有する感光性樹脂インキを塗布
    し、フォトマスクを用いて露光し、現像するものである
    請求項4〜7のいずれかに記載の透光性電磁波シールド
    材料の製造方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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