JPH09291987A - 変速機 - Google Patents

変速機

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JPH09291987A
JPH09291987A JP8314045A JP31404596A JPH09291987A JP H09291987 A JPH09291987 A JP H09291987A JP 8314045 A JP8314045 A JP 8314045A JP 31404596 A JP31404596 A JP 31404596A JP H09291987 A JPH09291987 A JP H09291987A
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clutch
gear
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speed
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Jong-Sul Park
ソール パク ジョン
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Hyundai Motor Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】摩擦損失の低い比較的静かでコンパクトで、し
かも製造が容易である変速機を提供する。 【解決手段】第1、第2、第3の要素を有しており、そ
の第1要素が回転運動入力を受けるようになっている第
1単純遊星歯車組130と、第1、第2、第3の要素を
有しており、その第1要素が回転運動出力を出すように
なっている第2単純遊星歯車組140と、上記第1歯車
組の第2要素を上記第2歯車組の第2要素に選択的に接
続する第1クラッチ150と、上記第1歯車組の第3要
素を上記第2歯車組の第3要素に選択的に接続する第2
クラッチ152と、上記第1歯車組の要素のうち2つを
選択的に互いに接続する第3クラッチ154と、上記第
2歯車組の第2要素を選択的に制動する第1ブレーキ1
56と、上記第2歯車組の第3要素を選択的に制動する
第2ブレーキ158とを具備する変速機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変速機に関するもの
であり、特に、複数の遊星歯車組からなる車両用変速機
に関する。
【0002】
【従来の技術】変速機は、内燃機関を動力源とする車両
の全てではないがほとんどの従来の構成部品である。代
表的な変速機としては手動形、自動形あるいは手動/自
動併用形がある。このうち手動変速機付きの車両は比較
的単純で運転者の操作が運転に大きく係るが、自動変速
機付き車両は、一定の変速やクラッチ操作を必要としな
いので運転が比較的容易である。
【0003】ほとんどの変速機は1つもしくはそれ以上
の、遊星歯車組という伝動機構から構成されている。最
も一般的なタイプの遊星歯車組を2つ挙げると、それら
は単純シングルピニオン形遊星歯車組と、単純デュアル
ピニオン形遊星歯車組である。図1は単純シングルピニ
オン形遊星歯車組の正面図であり、図2は単純デュアル
ピニオン形遊星歯車組の正面図である。
【0004】図1に示すように、単純シングルピニオン
形遊星歯車組は3つの要素、すなわち太陽歯車10、キ
ャリア12、輪歯車14から構成されている。さらに、
1組のピニオン16が太陽歯車10から共通の径方向等
距離の位置にキャリア12上で回転できるように取り付
けられている。ピニオン16の外歯は太陽歯車10の外
歯および輪歯車14の内歯の両方に噛合っている。この
状態で、太陽歯車10、キャリア12または輪歯車14
のいずれかに回転運動が加えられるとそれらの要素の各
々が相対的に回転させられ、こうして生じるそれら要素
の回転がこの歯車組の出力となる。太陽歯車10、キャ
リア12、輪歯車14の特定の歯数または直径および太
陽歯車10、キャリア12または輪歯車14の任意制動
を選ぶことによって、様々な回転速度および/または方
向を出力することができるように太陽歯車10、キャリ
ア12および輪歯車14の相対回転速度を決めることがで
きる。
【0005】図2に示すように、デュアルピニオン形遊
星歯車組も上記のシングルピニオン形遊星歯車組と同様
であるが、要素としては太陽歯車10から共通の径方向
等距離の位置にキャリア12上で回転できるように取付
けた1組の内ピニオン18と、太陽歯車10からの共通
径方向等距離が内ピニオン18のそれよりは長い位置
に、キャリア12上で回転できるように取付けた1組1
枚の外ピニオン20とを有している。各内ピニオン18
はその外歯が太陽歯車10と、外ピニオン20のそれぞ
れと噛合っており、他方、外ピニオン20はその外歯が
内ピニオン18の外歯および輪歯車14の内歯の両方に
噛合っている。図2に示すこのデュアルピニオン形遊星
歯車組の動作は図1に示すシングルピニオン形遊星歯車
組の動作と同様である。すなわち、太陽歯車10、キャ
リア12および輪歯車14のいずれかに回転運動が加え
られ、こうして生じるそれらの要素の回転運動がこの歯
車組の出力となる。
【0006】変速段数を増すために、設計者は複数の遊
星歯車組をもった変速機を開発してきた。図3は、背景
技術としての4速、後退のラビニョウ(Ravigneaux)式
変速機を示す部分側面図である。図3に示すように、こ
の変速機は、変速機に回転運動を与えるための入力軸2
2と、変速機からの回転運動を出す出力軸24と、単純
デュアルピニオン遊星歯車組30と、単純シングルピニ
オン遊星歯車組40と、第1クラッチ50と、第2クラ
ッチ52と、第3クラッチ54と、第1クラッチ56
と、第2クラッチ58とから構成されている。
【0007】上記の歯車組30は太陽歯車32と、キャ
リア34と、輪歯車36とから構成され、また歯車組4
0は太陽歯車42と、歯車組30のキャリア34に直結
されたキャリア44と、歯車30の輪歯車36に直結さ
れた輪歯車46とから構成されている。第1クラッチ5
0と、第2クラッチ52と、第3クラッチ54によっ
て、入力軸22が、歯車30の太陽歯車32、歯車組3
0のキャリア34および歯車組40のキャリア44、お
よび歯車組40の太陽歯車42、のそれぞれへ選択的に
接続させられる。第1ブレーキ56は歯車組40のキャ
リア44および歯車組30のキャリア34の回転運動に
選択的に制動をかける。また第2ブレーキ58は歯車組
40の太陽歯車42の回転運動に選択的に制動をかけ
る。出力軸24は第2歯車組40の輪歯車46および第
1歯車組30の輪歯車36の両方に直結されている。
【0008】図3に示す変速機の速度(歯車比)を変え
るためにコントローラ(図示せず)が設けられており、
このコントローラによってクラッチ50、52、54の
うち2つおよびクラッチ50、52、54のうち1つと
ブレーキ56、58のうち1つが同時に作動させられ
る。図3の変速機の第1速では、コントローラによって
第1クラッチ50と第1ブレーキ56とを作動させ(噛
合し)、出力軸24が入力軸22の2. 846回転毎に
1回転する。第2速では、第1クラッチ50と第2ブレ
ーキ58とを作動させ、出力軸24が入力磁気22の
1. 581回転毎に1回転する。第3速では、コントロ
ーラによって第1クラッチ50と第2クラッチ52とが
作動し、出力軸24が入力軸22の回転毎に1回転す
る。また、第4速では、コントローラによって第2クラ
ッチ52と第2ブレーキ58とが作動し、出力軸24が
入力軸気22の0. 685回転毎に1回転する。後退で
は、コントローラによって第3クラッチ54と第1ブレ
ーキ56とが作動し、出力軸24が、入力軸22の回転
毎に、上記の第1速から第4速までにおける出力軸の回
転とは逆の方向に1回転する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す変速機のよ
うな複数の遊星歯車組をからなる変速機はこれまで多数
の様々なタイプの車両に使用されている。しかしなが
ら、こうした複雑な変速機には1つもしくは複数の不利
益がある。例えば、1つ以上の遊星歯車組からなる変速
機は騒音が大きく、サイズが大きく、また製造が難しい
場合が多い。
【0010】多数の遊星歯車組からなる変速機の他の不
利益として摩擦損失が挙げられる。摩擦損失によって燃
料経済性が低くなって車両の全体的効率が下がる。この
摩擦損失が発生するのは、作動しない要素の係合(噛合
い)面が回転している要素と接触する場合である。例え
ば、図3の変速を第1速に設定すると、第2クラッチ5
2、第3クラッチ54および第2ブレーキ58が作動し
なくなり、変速機の要素がそれらクラッチやブレーキに
対して回転すると摩擦を生じさせる。
【0011】図4は、図3に示す変速機の各歯車比にお
いてクラッチ50、52、54およびブレーキ56、5
8に発生する摩擦損失の相対量を示す図表である。この
図表4は、その変速機の各歯車比における、また同変速
機のクラッチ50、52、54およびブレーキ56、5
8の各々における摩擦損失の総相対量も示す。図4の図
表に示す値は動力損失に正比例している。この図4の図
表から解るように、摩擦による動力損失は図3に示す変
速機ではどの速度段でもまた後退でも発生する。1つの
歯車比においてでもあるいは1つのクラッチまたはブレ
ーキにおいてでも摩擦損失を小さくした変速機を設計で
きれば、そうした変速機を装備した車両の燃料効率は高
くなるであろう。
【0012】上記から解るように、当該分野においては
改良された変速機が要望されている。したがって、本発
明の目的は、当該技術の限界の1つまたそれ以上を実質
的に克服する改良された変速機を提供することにある。
特に、本発明は摩擦損失の低い改良された変速機の提供
を目的とする。好ましくは本発明の変速機は比較的静か
で、コンパクトで、しかも製造が容易である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、以下のような技術構成を採用するもので
ある。すなわち、本発明の変速機は第1、第2、第3の
要素を有し、その第1要素が変速機への回転運動入力を
受けるようになっている第1単純遊星歯車組と、第1、
第2、第3の要素を有し、その第1要素が変速機から回
転運動を出力するようになっている第2単純遊星歯車組
とから構成されている。
【0014】第1クラッチを設けてあり、これが第1歯
車組の第2要素を第2星歯車組の第2要素へ選択的に接
続する。第2クラッチも設けてあり、第1歯車組の第3
要素を第2星歯車組の第3要素へ選択的に接続する。ま
た第3クラッチも設けれてあり、第1歯車組の要素のう
ち2つを互いに選択的に接続する。第1ブレーキを設け
ており、第2歯車組の第2要素を選択的に制動し、また
第2ブレーキも設けてあり、第2歯車組の第3要素を選
択的に制動する。
【0015】本発明によれば、上記第1歯車組の要素と
して、太陽歯車、第1キャリアおよび第1輪歯車を有
し、また第2歯車組の要素としては第2太陽歯車、第2
キャリアおよび第2輪歯車を有する。また本発明によれ
ば、上記第1および第2の遊星歯車組はシングルピニオ
ン形またはデュアルピニオン形である。
【0016】なお、上記一般説明および以下の詳細説明
は例として示すものである。
【0017】
【実施例】以下に、本発明にかかる具体例を添付図面を
参照して詳細に説明する。添付図面と以下の説明におい
て同じ参照番号を用いて同じまたは同様の部品を示す。
また、添付図面および以下の説明においては下2桁が同
じである参照番号を用いて同様の部品を示す。
【0018】本発明は、第1 、第2、第3の要素からな
る第1単純遊星歯車組と、第1、第2、第3の要素から
なる第2単純遊星歯車組とを有する変速機を提供する。
図5は本発明の変速機の第1実施例を示す。図5に示す
変速機は第1単純遊星歯車組130と第2単純遊星歯車
組140とから構成されている。第1歯車組130はシ
ングルピニオン形遊星歯車組であり、この第1歯車組1
30の要素はそれぞれ第1太陽歯車132、第1キャリ
ア134、第1輪歯車136である。また第2歯車組1
40もシングルピニオン形遊星歯車組であり、この第2
歯車組140の要素はそれぞれ第2太陽歯車142、第
2キャリア144、第2輪歯車146である。図5に示
すように、第1太陽歯車132、第1キャリア134、
第1輪歯車136は第2太陽歯車142、第2キャリア
144、第2輪歯車146に直結していない。
【0019】図5の変速機への回転運動入力は第1太陽
歯車132に接続された入力軸122を介して行われ
る。図5の変速機を自動車の自動変速機として使用する
場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62と
で内燃機関64からの回転運動を入力軸122へ伝達す
る。
【0020】図5の変速機からの回転運動は第2輪歯車
146に接続された出力軸124を介して出力される。
図5の変速機を自動車に使用する場合、出力軸124
は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せず)
に接続される。本発明では、第1クラッチが第1歯車組
の第2要素を、第2歯車組の第2要素へ選択的に接続
し、また第2クラッチが第1歯車組の第3要素を、第2
歯車組の第3要素へ選択的に接続し、第3クラッチが第
1歯車組の要素のうち2つを互いに選択的に接続し、第
1ブレーキが第2歯車組の第2要素を選択的に制動し、
また第2ブレーキが第1歯車組の第3要素を選択的に制
動する。図5に示すように、第1実施例の変速機はさら
に、第1キャリア134を第2キャリア144に選択的
に接続する第1クラッチ150と、第1輪歯車136を
第2太陽歯車142に選択的に接続する第2クラッチ1
52と、第1キャリア134を第2輪歯車136に選択
的に接続する第3クラッチ154と、第2キャリア14
4の回転運動を選択的に制動する第1ブレーキ156
と、第2太陽歯車142の回転運動を選択的に制動する
第2ブレーキ158とを有する。
【0021】図5の変速機の速度(歯車比)を変えるた
めに制御装置(図示せず)が設けられており、この制御
装置が、クラッチ150、152、154の3つ全部
を、またはクラッチ150、152、154のうち2つ
とブレーキ156、158のうち1つを、またはクラッ
チ150、152、154のうち1つとブレーキ15
6、158の両方を、同時に作動させる。図5の変速機
の第1速では、制御装置が第1クラッチ150、第2ク
ラッチ152、第1ブレーキ156を作動して、出力軸
124が入力軸122よりも低速で回転する。第2速で
は、制御装置が第1クラッチ150、第2クラッチ15
2、第2ブレーキ158を作動して、出力軸124が、
入力軸122よりも低速ではあるが、変速機が第1速の
場合よりも高速で、回転する。
【0022】第3速では、制御装置が第1クラッチ15
0、第2クラッチ152、第3クラッチ154を作動し
て、出力軸124が入力軸122の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ150、第3
クラッチ154、第2ブレーキ158を作動して、出力
軸124が入力軸122より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ152、第3クラッチ15
4、第1ブレーキ156を作動して、出力軸124が入
力軸122より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸124の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0023】図6は図4の図表と同様の図表であり、図
5に示す変速機の各歯車比においてクラッチ150、1
52、154およびブレーキ156、158において発
生する摩擦損失の相対量を示している。図6は変速機の
各歯車比における、また変速機の各クラッチ150、1
52、154およびブレーキ156、158における摩
擦損失の総相対量も示している。さらに、図表の最下列
および右端欄に図5の変速機と図3の背景技術の変速機
との比較を示している。
【0024】図6から解るように、図3の背景技術の変
速機との比較で、図5の変速機では第1クラッチ150
における摩擦損失が72%減、第2クラッチ152にお
ける摩擦損失が61%減、第3クラッチ154における
摩擦損失が68%減、第1速における摩擦損失が57%
減、第2速における摩擦損失が57%減、第4速におけ
る摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が54%
減、また摩擦損失が全体で45%減となっている。図5
の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失減によ
って動力損失量が著しく小さくなって、車両の燃料効率
が大きく改善される。
【0025】各歯車比においてクラッチ150、15
2、154およびブレーキ156、158のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図5の
変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速機
の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも摩
擦損失の低減を得ることができる。
【0026】図7は本発明の変速機の第2実施例を示
す。図7に示す変速機は第1単純遊星歯車組230と第
2単純遊星歯車組240とから構成されている。第1歯
車組230はシングルピニオン形遊星歯車組であり、こ
の第1歯車組230の要素はそれぞれ第1太陽歯車23
2、第1キャリア234、第1輪歯車236である。ま
た第2歯車組240もシングルピニオン形遊星歯車組で
あり、この第2歯車組240の要素はそれぞれ第2太陽
歯車242、第2キャリア244、第2輪歯車246で
ある。図7に示すように、第1太陽歯車232、第1キ
ャリア234、第1輪歯車236は第2太陽歯車24
2、第2キャリア244、第2輪歯車246に直結して
いない。
【0027】図7の変速機への回転運動入力は第1太陽
歯車232に接続された入力軸222を介して行われ
る。図7の変速機を自動車の自動変速機として使用する
場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62と
で内燃機関64からの回転運動を入力軸222へ伝達す
る。
【0028】図7の変速機からの回転運動は第2輪歯車
246に接続された出力軸224を介して出力される。
図7の変速機を自動車に使用する場合、出力軸224
は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せず)
に接続される。図7に示すように、第2実施例の変速機
はさらに、第1キャリア234を第2キャリア244に
選択的に接続する第1クラッチ250と、第1輪歯車2
36を第2太陽歯車242に選択的に接続する第2クラ
ッチ252と、第1太陽歯車232を第1キャリア23
4に選択的に接続する第3クラッチ254と、第2キャ
リア244の回転運動を選択的に制動する第1ブレーキ
256と、第2太陽歯車242の回転運動を選択的に制
動する第2ブレーキ258とを有する。
【0029】図7の変速機の速度(歯車比)を変えるた
めに制御装置(図示せず)が設けられており、この制御
装置が、クラッチ250、252、254の3つ全部
を、またはクラッチ250、252、254のうち2つ
とブレーキ256、258のうち1つを、またはクラッ
チ250、252、254のうち1つとブレーキ25
6、258の両方を、同時に作動させる。図7の変速機
の第1速では、制御装置が第1クラッチ250、第2ク
ラッチ252、第1ブレーキ256を作動して、出力軸
224が入力軸222よりも低速で回転する。第2速で
は、制御装置が第1クラッチ250、第2クラッチ25
2、第2ブレーキ258を作動して、出力軸224が、
入力軸222よりも低速ではあるが、変速機が第1速の
場合よりも高速に、回転する。
【0030】第3速では、制御装置が第1クラッチ25
0、第2クラッチ252、第3クラッチ254を作動し
て、出力軸224が入力軸222の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ250、第3
クラッチ254、第2ブレーキ258を作動して、出力
軸224が入力軸222より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ252、第3クラッチ25
4、第1ブレーキ256を作動して、出力軸224が入
力軸222より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸224の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0031】図8は図4の図表と同様の図表であり、図
7に示す変速機の各歯車比においてクラッチ250、2
52、254およびブレーキ256、258において発
生する摩擦損失の相対量を示している。図8は変速機の
各歯車比における、また変速機の各クラッチ250、2
52、254およびブレーキ256、258における摩
擦損失の総相対量も示している。さらに、図表の最下列
および右端欄に図7の変速機と図3の背景技術の変速機
との比較を示している。
【0032】図8から解るように、図3の背景技術の変
速機との比較で、図7の変速機では第1クラッチ250
における摩擦損失が72%減、第2クラッチ252にお
ける摩擦損失が61%減、第3クラッチ254における
摩擦損失が58%減、第1速における摩擦損失が50%
減、第2速における摩擦損失が50%減、第4速におけ
る摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が54%
減、また摩擦損失が全体で42%減となっている。図7
の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失減によ
って動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率が改善
される。
【0033】各歯車比においてクラッチ250、25
2、254およびブレーキ256、258のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図7の
変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速機
の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも摩
擦損失の低減を得ることができる。
【0034】図9は本発明の変速機の第3実施例を示
す。図9に示す変速機は第1単純遊星歯車組330と第
2単純遊星歯車組340とから構成されている。第1歯
車組330はシングルピニオン形遊星歯車組であり、こ
の第1歯車組330の要素はそれぞれ第1太陽歯車33
2、第1キャリア334、第1輪歯車336である。ま
た第2歯車組340もシングルピニオン形遊星歯車組で
あり、この第2歯車組340の要素はそれぞれ第2太陽
歯車342、第2キャリア344、第2輪歯車346で
ある。図9に示すように、第1太陽歯車332、第1キ
ャリア334、第1輪歯車336は第2太陽歯車34
2、第2キャリア344、第2輪歯車346に直結して
いない。
【0035】図9の変速機への回転運動入力は第1太陽
歯車332に接続された入力軸322を介して行われ
る。図9の変速機を自動車の自動変速機として使用する
場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62と
で内燃機関64からの回転運動を入力軸322へ伝達す
る。
【0036】図9の変速機からの回転運動は第2輪歯車
346に接続された出力軸324を介して出力される。
図9の変速機を自動車に使用する場合、出力軸324
は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せず)
に接続される。図9に示すように、第3実施例の変速機
はさらに、第1キャリア334を第2キャリア344に
選択的に接続する第1クラッチ350と、第1輪歯車3
36を第2太陽歯車342に選択的に接続する第2クラ
ッチ352と、第1太陽歯車332を第1輪歯車336
に選択的に接続する第3クラッチ354と、第2キャリ
ア344の回転運動を選択的に制動する第1ブレーキ3
56と、第2太陽歯車342の回転運動を選択的に制動
する第2ブレーキ358とを有する。
【0037】図9の変速機の速度(歯車比)を変えるた
めに制御装置(図示せず)が設けられており、この制御
装置が、クラッチ350、352、354の3つ全部
を、またはクラッチ350、352、354のうち2つ
とブレーキ356、358のうち1つを、またはクラッ
チ350、352、354のうち1つとブレーキ35
6、358の両方を、同時に作動させる。図9の変速機
の第1速では、制御装置が第1クラッチ350、第2ク
ラッチ352、第1ブレーキ356を作動して、出力軸
324が入力軸322よりも低速で回転する。第2速で
は、制御装置が第1クラッチ350、第2クラッチ35
2、第2ブレーキ358を作動して、出力軸324が、
入力軸322よりも低速ではあるが、変速機が第1速の
場合よりも高速に、回転する。
【0038】第3速では、制御装置が第1クラッチ35
0、第2クラッチ352、第3クラッチ354を作動し
て、出力軸324が入力軸322の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ350、第3
クラッチ354、第2ブレーキ358を作動して、出力
軸324が入力軸322より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ352、第3クラッチ35
4、第1ブレーキ356を作動して、出力軸324が入
力軸322より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸324の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0039】図10は図4の図表と同様の図表であり、
図9に示す変速機の各歯車比においてクラッチ350、
352、354およびブレーキ356、358において
発生する摩擦損失の相対量を示している。図10は変速
機の各歯車比における、また変速機の各クラッチ35
0、352、354およびブレーキ356、358にお
ける摩擦損失の総相対量も示している。さらに、図表の
最下列および右端欄に図9の変速機と図3の背景技術の
変速機との比較を示している。
【0040】図10から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図9の変速機では第1クラッチ35
0における摩擦損失が72%減、第2クラッチ352に
おける摩擦損失が61%減、第3クラッチ354におけ
る摩擦損失が27%減、第1速における摩擦損失が28
%減、第2速における摩擦損失が28%減、第4速にお
ける摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が54
%減、また摩擦損失が全体で33%減となっている。図
9の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失減に
よって動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率が改
善される。
【0041】各歯車比においてクラッチ350、35
2、354およびブレーキ356、358のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図9の
変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速機
の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも摩
擦損失の低減を得ることができる。
【0042】図11は本発明の変速機の第4実施例を示
す。図11に示す変速機は第1単純遊星歯車組430と
第2単純遊星歯車組440とから構成されている。第1
歯車組430はシングルピニオン形遊星歯車組であり、
この第1歯車組430の要素はそれぞれ第1太陽歯車4
32、第1キャリア434、第1輪歯車436である。
第2歯車組440はデュアルピニオン形遊星歯車組であ
り、この第2歯車組440の要素はそれぞれ第2太陽歯
車442、第2キャリア444、第2輪歯車446であ
る。図11に示すように、第1太陽歯車432、第1キ
ャリア434、第1輪歯車436は第2太陽歯車44
2、第2キャリア444、第2輪歯車446に直結して
いない。
【0043】図11の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車432に接続された入力軸422を介して行われ
る。図11の変速機を自動車の自動変速機として使用す
る場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62
とで内燃機関64からの回転運動を入力軸422へ伝達
する。
【0044】図11の変速機からの回転運動は第2キャ
リア車444に接続された出力軸424を介して出力さ
れる。図11の変速機を自動車に使用する場合、出力軸
424は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示
せず)に接続される。図11に示すように、第4実施例
の変速機はさらに、第1キャリア434を第2輪歯車4
46に選択的に接続する第1クラッチ450と、第1輪
歯車436を第2太陽歯車442に選択的に接続する第
2クラッチ452と、第1キャリア434を第1輪歯車
436に選択的に接続する第3クラッチ454と、第2
輪歯車446の回転運動を選択的に制動する第1ブレー
キ456と、第2太陽歯車442の回転運動を選択的に
制動する第2ブレーキ458とを有する。
【0045】図11の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ450、452、454の3つ全部
を、またはクラッチ450、452、454のうち2つ
とブレーキ456、458のうち1つを、またはクラッ
チ450、452、454のうち1つとブレーキ45
6、458の両方を、同時に作動させる。図11の変速
機の第1速では、制御装置が第1クラッチ450、第2
クラッチ452、第1ブレーキ456を作動して、出力
軸424が入力軸422よりも低速で回転する。第2速
では、制御装置が第1クラッチ450、第2クラッチ4
52、第2ブレーキ458を作動して、出力軸424
が、入力軸422よりも低速ではあるが、変速機が第1
速の場合よりも高速に、回転する。
【0046】第3速では、制御装置が第1クラッチ45
0、第2クラッチ452、第3クラッチ454を作動し
て、出力軸424が入力軸422の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ450、第3
クラッチ454、第2ブレーキ458を作動して、出力
軸424が入力軸422より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ452、第3クラッチ45
4、第1ブレーキ456を作動して、出力軸424が入
力軸422より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸424の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0047】図12は図4の図表と同様の図表であり、
図11に示す変速機の各歯車比においてクラッチ45
0、452、454およびブレーキ456、458にお
いて発生する摩擦損失の相対量を示している。図12は
変速機の各歯車比における、また変速機の各クラッチ4
50、452、454およびブレーキ456、458に
おける摩擦損失の総相対量も示している。さらに、図表
の最下列および右端欄に図11の変速機と図3の背景技
術の変速機との比較を示している。
【0048】図12から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図11の変速機では第1クラッチ4
50における摩擦損失が72%減、第2クラッチ452
における摩擦損失が61%減、第3クラッチ454にお
ける摩擦損失が68%減、第1速における摩擦損失が5
7%減、第2速における摩擦損失が57%減、第4速に
おける摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が5
4%減、また摩擦損失が全体で45%減となっている。
図11の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失
減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率
が改善される。
【0049】各歯車比においてクラッチ450、45
2、454およびブレーキ456、458のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図11
の変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速
機の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも
摩擦損失の低減を得ることができる。
【0050】図13は本発明の変速機の第5実施例を示
す。図13に示す変速機は第1単純遊星歯車組530と
第2単純遊星歯車組540とから構成されている。第1
歯車組530はシングルピニオン形遊星歯車組であり、
この第1歯車組530の要素はそれぞれ第1太陽歯車5
32、第1キャリア534、第1輪歯車536である。
第2歯車組540はデュアルピニオン形遊星歯車組であ
り、この第2歯車組540の要素はそれぞれ第2太陽歯
車542、第2キャリア544、第2輪歯車546であ
る。図13に示すように、第1太陽歯車532、第1キ
ャリア534、第1輪歯車536は第2太陽歯車54
2、第2キャリア544、第2輪歯車546に直結して
いない。
【0051】図13の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車532に接続された入力軸522を介して行われ
る。図13の変速機を自動車の自動変速機として使用す
る場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62
とで内燃機関64からの回転運動を入力軸522へ伝達
する。
【0052】図13の変速機からの回転運動は第2キャ
リア544に接続された出力軸524を介して出力され
る。図13の変速機を自動車に使用する場合、出力軸5
24は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せ
ず)に接続される。図13に示すように、第5実施例の
変速機はさらに、第1キャリア534を第2輪歯車54
6に選択的に接続する第1クラッチ550と、第1輪歯
車536を第2太陽歯車542に選択的に接続する第2
クラッチ552と、第1太陽歯車532を第1キャリア
534に選択的に接続する第3クラッチ554と、第2
輪歯車546の回転運動を選択的に制動する第1ブレー
キ556と、第2太陽歯車542の回転運動を選択的に
制動する第2ブレーキ558とを有する。
【0053】図13の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ550、552、554の3つ全部
を、またはクラッチ550、552、554のうち2つ
とブレーキ556、558のうち1つを、またはクラッ
チ550、552、554のうち1つとブレーキ55
6、558の両方を、同時に作動させる。図13の変速
機の第1速では、制御装置が第1クラッチ550、第2
クラッチ552、第1ブレーキ556を作動して、出力
軸524が入力軸522よりも低速で回転する。第2速
では、制御装置が第1クラッチ550、第2クラッチ5
52、第2ブレーキ558を作動して、出力軸524
が、入力軸522よりも低速ではあるが、変速機が第1
速の場合よりも高速に、回転する。
【0054】第3速では、制御装置が第1クラッチ55
0、第2クラッチ552、第3クラッチ554を作動し
て、出力軸524が入力軸522の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ550、第3
クラッチ554、第2ブレーキ558を作動して、出力
軸524が入力軸522より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ552、第3クラッチ55
4、第1ブレーキ556を作動して、出力軸524が入
力軸522より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸524の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0055】図14は図4の図表と同様の図表であり、
図13に示す変速機の各歯車比においてクラッチ55
0、552、554およびブレーキ556、558にお
いて発生する摩擦損失の相対量を示している。図14は
変速機の各歯車比における、また変速機の各クラッチ5
50、552、554およびブレーキ556、558に
おける摩擦損失の総相対量も示している。さらに、図表
の最下列および右端欄に図13の変速機と図3の背景技
術の変速機との比較を示している。
【0056】図14から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図13の変速機では第1クラッチ5
50における摩擦損失が72%減、第2クラッチ552
における摩擦損失が61%減、第3クラッチ554にお
ける摩擦損失が58%減、第1速における摩擦損失が5
0%減、第2速における摩擦損失が50%減、第4速に
おける摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が5
4%減、また摩擦損失が全体で42%減となっている。
図13の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失
減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率
が改善される。
【0057】各歯車比においてクラッチ550、55
2、554およびブレーキ556、558のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図13
の変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速
機の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも
摩擦損失の低減を得ることができる。図15は本発明の
変速機の第6実施例を示す。図15に示す変速機は第1
単純遊星歯車組630と第2単純遊星歯車組640とか
ら構成されている。第1歯車組630はシングルピニオ
ン形遊星歯車組であり、この第1歯車組630の要素は
それぞれ第1太陽歯車632、第1キャリア634、第
1輪歯車636である。第2歯車組640はデュアルピ
ニオン形遊星歯車組であり、この第2歯車組640の要
素はそれぞれ第2太陽歯車642、第2キャリア64
4、第2輪歯車646である。図15に示すように、第
1太陽歯車632、第1キャリア634、第1輪歯車6
36は第2太陽歯車642、第2キャリア644、第2
輪歯車646に直結していない。
【0058】図15の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車632に接続された入力軸622を介して行われ
る。図15の変速機を自動車の自動変速機として使用す
る場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62
とで内燃機関64からの回転運動を入力軸622へ伝達
する。
【0059】図15の変速機からの回転運動は第2キャ
リア644に接続された出力軸624を介して出力され
る。図15の変速機を自動車に使用する場合、出力軸6
24は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せ
ず)に接続される。図15に示すように、第6実施例の
変速機はさらに、第1キャリア634を第2輪歯車64
6に選択的に接続する第1クラッチ650と、第1輪歯
車636を第2太陽歯車642に選択的に接続する第2
クラッチ652と、第1太陽歯車632を第1輪歯車6
36に選択的に接続する第3クラッチ654と、第2輪
歯車646の回転運動を選択的に制動する第1ブレーキ
656と、第2太陽歯車642の回転運動を選択的に制
動する第2ブレーキ658とを有する。
【0060】図15の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ650、652、654の3つ全部
を、またはクラッチ650、652、654のうち2つ
とブレーキ656、658のうち1つを、またはクラッ
チ650、652、654のうち1つとブレーキ65
6、658の両方を、同時に作動させる。図15の変速
機の第1速では、制御装置が第1クラッチ650、第2
クラッチ652、第1ブレーキ656を作動して、出力
軸624が入力軸622よりも低速で回転する。第2速
では、制御装置が第1クラッチ650、第2クラッチ6
52、第2ブレーキ658を作動して、出力軸624
が、入力軸622よりも低速ではあるが、変速機が第1
速の場合よりも高速に、回転する。
【0061】第3速では、制御装置が第1クラッチ65
0、第2クラッチ652、第3クラッチ654を作動し
て、出力軸624が入力軸622の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ650、第3
クラッチ654、第2ブレーキ658を作動して、出力
軸624が入力軸622より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ652、第3クラッチ65
4、第1ブレーキ656を作動して、出力軸624が入
力軸622より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸624の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0062】図16は図4の図表と同様の図表であり、
図15に示す変速機の各歯車比においてクラッチ65
0、652、654およびブレーキ656、658にお
いて発生する摩擦損失の相対量を示している。図16は
変速機の各歯車比における、また変速機の各クラッチ6
50、652、654およびブレーキ656、658に
おける摩擦損失の総相対量も示している。さらに、図表
の最下列および右端欄に図15の変速機と図3の背景技
術の変速機との比較を示している。
【0063】図16から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図15の変速機では第1クラッチ6
50における摩擦損失が72%減、第2クラッチ652
における摩擦損失が61%減、第3クラッチ654にお
ける摩擦損失が27%減、第1速における摩擦損失が2
8%減、第2速における摩擦損失が28%減、第4速に
おける摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が5
4%減、また摩擦損失が全体で33%減となっている。
図15の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失
減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率
が改善される。
【0064】各歯車比においてクラッチ650、65
2、654およびブレーキ656、658のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図15
の変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速
機の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも
摩擦損失の低減を得ることができる。
【0065】図17は本発明の変速機の第7実施例を示
す。図17に示す変速機は第1単純遊星歯車組730と
第2単純遊星歯車組740とから構成されている。第1
歯車組730はデュアルピニオン形遊星歯車組であり、
この第1歯車組730の要素はそれぞれ第1太陽歯車7
32、第1キャリア734、第1輪歯車736である。
第2歯車組740はシングルピニオン形遊星歯車組であ
り、この第2歯車組740の要素はそれぞれ第2太陽歯
車742、第2キャリア744、第2輪歯車746であ
る。図17に示すように、第1太陽歯車732、第1キ
ャリア734、第1輪歯車736は第2太陽歯車74
2、第2キャリア744、第2輪歯車746に直結して
いない。
【0066】図17の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車732に接続された入力軸722を介して行われ
る。図17の変速機を自動車の自動変速機として使用す
る場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62
とで内燃機関64からの回転運動を入力軸722へ伝達
する。
【0067】図17の変速機からの回転運動は第2輪歯
車746に接続された出力軸724を介して出力され
る。図17の変速機を自動車に使用する場合、出力軸7
24は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せ
ず)に接続される。図17に示すように、第7実施例の
変速機はさらに、第1輪歯車736を第2キャリア74
4に選択的に接続する第1クラッチ750と、第1キャ
リア734を第2太陽歯車742に選択的に接続する第
2クラッチ752と、第1キャリア734を第1輪歯車
736に選択的に接続する第3クラッチ754と、第2
キャリア744の回転運動を選択的に制動する第1ブレ
ーキ756と、第2太陽歯車742の回転運動を選択的
に制動する第2ブレーキ758とを有する。
【0068】図17の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ750、752、754の3つ全部
を、またはクラッチ750、752、754のうち2つ
とブレーキ756、758のうち1つを、またはクラッ
チ750、752、754のうち1つとブレーキ75
6、758の両方を、同時に作動させる。図17の変速
機の第1速では、制御装置が第1クラッチ750、第2
クラッチ752、第1ブレーキ756を作動して、出力
軸724が入力軸722よりも低速で回転する。第2速
では、制御装置が第1クラッチ750、第2クラッチ7
52、第2ブレーキ758を作動して、出力軸724
が、入力軸722よりも低速ではあるが、変速機が第1
速の場合よりも高速に、回転する。
【0069】第3速では、制御装置が第1クラッチ75
0、第2クラッチ752、第3クラッチ754を作動し
て、出力軸724が入力軸722の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ750、第3
クラッチ754、第2ブレーキ758を作動して、出力
軸724が入力軸722より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ752、第3クラッチ75
4、第1ブレーキ756を作動して、出力軸724が入
力軸722より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸724の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0070】図18は図4の図表と同様の図表であり、
図17に示す変速機の各歯車比においてクラッチ75
0、752、754およびブレーキ756、758にお
いて発生する摩擦損失の相対量を示している。図18は
変速機の各歯車比における、また変速機の各クラッチ7
50、752、754およびブレーキ756、758に
おける摩擦損失の総相対量も示している。さらに、図表
の最下列および右端欄に図17の変速機と図3の背景技
術の変速機との比較を示している。
【0071】図18から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図17の変速機では第1クラッチ7
50における摩擦損失が72%減、第2クラッチ752
における摩擦損失が61%減、第3クラッチ754にお
ける摩擦損失が68%減、第1速における摩擦損失が5
7%減、第2速における摩擦損失が57%減、第4速に
おける摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が5
4%減、また摩擦損失が全体で45%減となっている。
図17の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失
減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率
が改善される。
【0072】各歯車比においてクラッチ750、75
2、754およびブレーキ756、758のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図17
の変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速
機の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも
摩擦損失の低減を得ることができる。
【0073】図19は本発明の変速機の第8実施例を示
す。図19に示す変速機は第1単純遊星歯車組830と
第2単純遊星歯車組840とから構成されている。第1
歯車組830はデュアルピニオン形遊星歯車組であり、
この第1歯車組830の要素はそれぞれ第1太陽歯車8
32、第1キャリア834、第1輪歯車836である。
第2歯車組840はシングルピニオン形遊星歯車組であ
り、この第2歯車組840の要素はそれぞれ第2太陽歯
車842、第2キャリア844、第2輪歯車846であ
る。図19に示すように、第1太陽歯車832、第1キ
ャリア834、第1輪歯車836は第2太陽歯車84
2、第2キャリア844、第2輪歯車846に直結して
いない。
【0074】図19の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車832に接続された入力軸822を介して行われ
る。図19の変速機を自動車の自動変速機として使用す
る場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62
とで内燃機関64からの回転運動を入力軸822へ伝達
する。
【0075】図19の変速機からの回転運動は第2輪歯
車846に接続された出力軸824を介して出力され
る。図19の変速機を自動車に使用する場合、出力軸8
24は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せ
ず)に接続される。図19に示すように、第8実施例の
変速機はさらに、第1輪歯車836を第2キャリア84
4に選択的に接続する第1クラッチ850と、第1キャ
リア834を第2太陽歯車842に選択的に接続する第
2クラッチ852と、第1太陽歯車832を第1輪歯車
836に選択的に接続する第3クラッチ854と、第2
キャリア844の回転運動を選択的に制動する第1ブレ
ーキ856と、第2太陽歯車842の回転運動を選択的
に制動する第2ブレーキ858とを有する。
【0076】図19の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ850、852、854の3つ全部
を、またはクラッチ850、852、854のうち2つ
とブレーキ856、858のうち1つを、またはクラッ
チ850、852、854のうち1つとブレーキ85
6、858の両方を、同時に作動させる。図19の変速
機の第1速では、制御装置が第1クラッチ850、第2
クラッチ852、第1ブレーキ856を作動して、出力
軸824が入力軸822よりも低速で回転する。第2速
では、制御装置が第1クラッチ850、第2クラッチ8
52、第2ブレーキ858を作動して、出力軸824
が、入力軸822よりも低速ではあるが、変速機が第1
速の場合よりも高速に、回転する。
【0077】第3速では、制御装置が第1クラッチ85
0、第2クラッチ852、第3クラッチ854を作動し
て、出力軸824が入力軸822の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ850、第3
クラッチ854、第2ブレーキ858を作動して、出力
軸824が入力軸822より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ852、第3クラッチ85
4、第1ブレーキ856を作動して、出力軸824が入
力軸822より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸824の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0078】図20は図4の図表と同様の図表であり、
図19に示す変速機の各歯車比においてクラッチ85
0、852、854およびブレーキ856、858にお
いて発生する摩擦損失の相対量を示している。図20は
変速機の各歯車比における、また変速機の各クラッチ8
50、852、854およびブレーキ856、858に
おける摩擦損失の総相対量も示している。さらに、図表
の最下列および右端欄に図19の変速機と図3の背景技
術の変速機との比較を示している。
【0079】図20から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図19の変速機では第1クラッチ8
50における摩擦損失が72%減、第2クラッチ852
における摩擦損失が61%減、第3クラッチ854にお
ける摩擦損失が58%減、第1速における摩擦損失が5
0%減、第2速における摩擦損失が50%減、第4速に
おける摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が5
4%減、また摩擦損失が全体で42%減となっている。
図19の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失
減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率
が改善される。
【0080】各歯車比においてクラッチ850、85
2、854およびブレーキ856、858のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図19
の変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速
機の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも
摩擦損失の低減を得ることができる。
【0081】図21は本発明の変速機の第9実施例を示
す。図21に示す変速機は第1単純遊星歯車組930と
第2単純遊星歯車組940とから構成されている。第1
歯車組930はデュアルピニオン形遊星歯車組であり、
この第1歯車組930の要素はそれぞれ第1太陽歯車9
32、第1キャリア934、第1輪歯車936である。
第2歯車組940はシングルピニオン形遊星歯車組であ
り、この第2歯車組940の要素はそれぞれ第2太陽歯
車942、第2キャリア944、第2輪歯車946であ
る。図21に示すように、第1太陽歯車932、第1キ
ャリア934、第1輪歯車936は第2太陽歯車94
2、第2キャリア944、第2輪歯車946に直結して
いない。
【0082】図21の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車932に接続された入力軸922を介して行われ
る。図21の変速機を自動車の自動変速機として使用す
る場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ62
とで内燃機関64からの回転運動を入力軸922へ伝達
する。
【0083】図21の変速機からの回転運動は第2輪歯
車946に接続された出力軸924を介して出力され
る。図21の変速機を自動車に使用する場合、出力軸9
24は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図示せ
ず)に接続される。図21に示すように、第9実施例の
変速機はさらに、第1輪歯車936を第2キャリア94
4に選択的に接続する第1クラッチ950と、第1キャ
リア934を第2太陽歯車942に選択的に接続する第
2クラッチ952と、第1太陽歯車932を第1キャリ
ア934に選択的に接続する第3クラッチ954と、第
2キャリア944の回転運動を選択的に制動する第1ブ
レーキ956と、第2太陽歯車942の回転運動を選択
的に制動する第2ブレーキ958とを有する。
【0084】図21の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ950、952、954の3つ全部
を、またはクラッチ950、952、954のうち2つ
とブレーキ956、958のうち1つを、またはクラッ
チ950、952、954のうち1つとブレーキ95
6、958の両方を、同時に作動させる。図21の変速
機の第1速では、制御装置が第1クラッチ950、第2
クラッチ952、第1ブレーキ956を作動して、出力
軸924が入力軸922よりも低速で回転する。第2速
では、制御装置が第1クラッチ950、第2クラッチ9
52、第2ブレーキ958を作動して、出力軸924
が、入力軸922よりも低速ではあるが、変速機が第1
速の場合よりも高速に、回転する。
【0085】第3速では、制御装置が第1クラッチ95
0、第2クラッチ952、第3クラッチ954を作動し
て、出力軸924が入力軸922の回転毎に1回転す
る。第4速では、制御装置が第1クラッチ950、第3
クラッチ954、第2ブレーキ958を作動して、出力
軸924が入力軸922より高速で回転する。後退で
は、制御装置が第2クラッチ952、第3クラッチ95
4、第1ブレーキ956を作動して、出力軸924が入
力軸922より低速でかつ、第1速から第4速での出力
軸924の回転方向とは逆の向きに回転する。
【0086】図22は図4の図表と同様の図表であり、
図21に示す変速機の各歯車比においてクラッチ95
0、952、954およびブレーキ956、958にお
いて発生する摩擦損失の相対量を示している。図22は
変速機の各歯車比における、また変速機の各クラッチ9
50、952、954およびブレーキ956、958に
おける摩擦損失の総相対量も示している。さらに、図表
の最下列および右端欄に図21の変速機と図3の背景技
術の変速機との比較を示している。
【0087】図22から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図21の変速機では第1クラッチ9
50における摩擦損失が72%減、第2クラッチ952
における摩擦損失が61%減、第3クラッチ954にお
ける摩擦損失が27%減、第1速における摩擦損失が2
8%減、第2速における摩擦損失が28%減、第4速に
おける摩擦損失が40%減、後退における摩擦損失が5
4%減、また摩擦損失が全体で33%減となっている。
図21の変速機を車両に使用すれば、こうした摩擦損失
減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃料効率
が改善される。
【0088】各歯車比においてクラッチ950、95
2、954およびブレーキ956、958のうち2つだ
け(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)を作動さ
せないことが摩擦損失低減の1つの理由である。図21
の変速機では、不作動のクラッチおよびブレーキが変速
機の最高速度回転要素に隣接する位置にないことからも
摩擦損失の低減を得ることができる。
【0089】図23は本発明の変速機の第10実施例を
示す。図23に示す変速機は第1単純遊星歯車組103
0と第2単純遊星歯車組1040とから構成されてい
る。第1歯車組1030はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1030の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1032、第1キャリア1034、第1輪歯
車1036である。第2歯車組1040もデュアルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1040の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1042、第2キャリア10
44、第2輪歯車1046である。図23に示すよう
に、第1太陽歯車1032、第1キャリア1034、第
1輪歯車1036は第2太陽歯車1042、第2キャリ
ア1044、第2輪歯車1046に直結していない。
【0090】図23の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車1032に接続された入力軸1022を介して行
われる。図23の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1022
へ伝達する。
【0091】図23の変速機からの回転運動は第2キャ
リア1044に接続された出力軸1024を介して出力
される。図23の変速機を自動車に使用する場合、出力
軸1024は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列
(図示せず)に接続される。図23に示すように、第1
0実施例の変速機はさらに、第1輪歯車1036を第2
輪歯車1046に選択的に接続する第1クラッチ105
0と、第1キャリア1034を第2太陽歯車1042に
選択的に接続する第2クラッチ1052と、第1太陽歯
車1032を第1キャリア1034に選択的に接続する
第3クラッチ1054と、第2輪歯車1046の回転運
動を選択的に制動する第1ブレーキ1056と、第2太
陽歯車1042の回転運動を選択的に制動する第2ブレ
ーキ1058とを有する。
【0092】図23の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1050、1052、1054の3
つ全部を、またはクラッチ1050、1052、105
4のうち2つとブレーキ1056、1058のうち1つ
を、またはクラッチ1050、1052、1054のう
ち1つとブレーキ1056、1058の両方を、同時に
作動させる。図23の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1050、第2クラッチ1052、第1ブ
レーキ1056を作動して、出力軸1024が入力軸1
022よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1050、第2クラッチ1052、第2ブ
レーキ1058を作動して、出力軸1024が、入力軸
1022よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0093】第3速では、制御装置が第1クラッチ10
50、第2クラッチ1052、第3クラッチ1054を
作動して、出力軸1024が入力軸1022の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ10
50、第3クラッチ1054、第2ブレーキ1058を
作動して、出力軸1024が入力軸1022より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ105
2、第3クラッチ1054、第1ブレーキ1056を作
動して、出力軸1024が入力軸1022より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1024の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0094】図24は図4の図表と同様の図表であり、
図23に示す変速機の各歯車比においてクラッチ105
0、1052、1054およびブレーキ1056、10
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図24は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1050、1052、1054およびブレーキ1
056、1058における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図23の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0095】図24から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図23の変速機では第1クラッチ1
050における摩擦損失が72%減、第2クラッチ10
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ105
4における摩擦損失が27%減、第1速における摩擦損
失が28%減、第2速における摩擦損失が28%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で33%減となって
いる。図23の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0096】各歯車比においてクラッチ1050、10
52、1054およびブレーキ1056、1058のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図23の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0097】図25は本発明の変速機の第11実施例を
示す。図25に示す変速機は第1単純遊星歯車組113
0と第2単純遊星歯車組1140とから構成されてい
る。第1歯車組1130はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1130の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1132、第1キャリア1134、第1輪歯
車1136である。第2歯車組1140もデュアルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1140の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1142、第2キャリア11
44、第2輪歯車1146である。図25に示すよう
に、第1太陽歯車1132、第1キャリア1134、第
1輪歯車1136は第2太陽歯車1142、第2キャリ
ア1144、第2輪歯車1146に直結していない。
【0098】図25の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車1132に接続された入力軸1122を介して行
われる。図25の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1122
へ伝達する。
【0099】図25の変速機からの回転運動は第2キャ
リア1144に接続された出力軸1124を介して出力
される。図25の変速機を自動車に使用する場合、出力
軸1124は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列
(図示せず)に接続される。図25に示すように、第1
1実施例の変速機はさらに、第1輪歯車1136を第2
輪歯車1146に選択的に接続する第1クラッチ115
0と、第1キャリア1134を第2太陽歯車1142に
選択的に接続する第2クラッチ1152と、第1キャリ
ア1134を第1輪歯車1136に選択的に接続する第
3クラッチ1154と、第2輪歯車1146の回転運動
を選択的に制動する第1ブレーキ1156と、第2太陽
歯車1142の回転運動を選択的に制動する第2ブレー
キ1158とを有する。
【0100】図25の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1150、1152、1154の3
つ全部を、またはクラッチ1150、1152、115
4のうち2つとブレーキ1156、1158のうち1つ
を、またはクラッチ1150、1152、1154のう
ち1つとブレーキ1156、1158の両方を、同時に
作動させる。図25の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1150、第2クラッチ1152、第1ブ
レーキ1156を作動して、出力軸1124が入力軸1
122よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1150、第2クラッチ1152、第2ブ
レーキ1158を作動して、出力軸1124が、入力軸
1122よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0101】第3速では、制御装置が第1クラッチ11
50、第2クラッチ1152、第3クラッチ1154を
作動して、出力軸1124が入力軸1122の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ11
50、第3クラッチ1154、第2ブレーキ1158を
作動して、出力軸1124が入力軸1122より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ115
2、第3クラッチ1154、第1ブレーキ1156を作
動して、出力軸1124が入力軸1122より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1124の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0102】図26は図4の図表と同様の図表であり、
図25に示す変速機の各歯車比においてクラッチ115
0、1152、1154およびブレーキ1156、11
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図26は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1150、1152、1154およびブレーキ1
156、1158における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図25の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0103】図26から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図25の変速機では第1クラッチ1
150における摩擦損失が72%減、第2クラッチ11
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ115
4における摩擦損失が68%減、第1速における摩擦損
失が57%減、第2速における摩擦損失が57%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で45%減となって
いる。図25の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0104】各歯車比においてクラッチ1150、11
52、1154およびブレーキ1156、1158のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図25の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0105】図27は本発明の変速機の第12実施例を
示す。図27に示す変速機は第1単純遊星歯車組123
0と第2単純遊星歯車組1240とから構成されてい
る。第1歯車組1230はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1230の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1232、第1キャリア1234、第1輪歯
車1236である。第2歯車組1240もデュアルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1240の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1242、第2キャリア12
44、第2輪歯車1246である。図27に示すよう
に、第1太陽歯車1232、第1キャリア1234、第
1輪歯車1236は第2太陽歯車1242、第2キャリ
ア1244、第2輪歯車1246に直結していない。
【0106】図27の変速機への回転運動入力は第1太
陽歯車1232に接続された入力軸1222を介して行
われる。図27の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1222
へ伝達する。
【0107】図27の変速機からの回転運動は第2キャ
リア1244に接続された出力軸1224を介して出力
される。図27の変速機を自動車に使用する場合、出力
軸1224は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列
(図示せず)に接続される。図27に示すように、第1
2実施例の変速機はさらに、第1輪歯車1236を第2
輪歯車1246に選択的に接続する第1クラッチ125
0と、第1キャリア1234を第2太陽歯車1242に
選択的に接続する第2クラッチ1252と、第1太陽歯
車1232を第1輪歯車1236に選択的に接続する第
3クラッチ1254と、第2輪歯車1246の回転運動
を選択的に制動する第1ブレーキ1256と、第2太陽
歯車1242の回転運動を選択的に制動する第2ブレー
キ1258とを有する。
【0108】図27の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1250、1252、1254の3
つ全部を、またはクラッチ1250、1252、125
4のうち2つとブレーキ1256、1258のうち1つ
を、またはクラッチ1250、1252、1254のう
ち1つとブレーキ1256、1258の両方を、同時に
作動させる。図27の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1250、第2クラッチ1252、第1ブ
レーキ1256を作動して、出力軸1224が入力軸1
222よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1250、第2クラッチ1252、第2ブ
レーキ1258を作動して、出力軸1224が、入力軸
1222よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0109】第3速では、制御装置が第1クラッチ12
50、第2クラッチ1252、第3クラッチ1254を
作動して、出力軸1224が入力軸1222の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ12
50、第3クラッチ1254、第2ブレーキ1258を
作動して、出力軸1224が入力軸1222より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ125
2、第3クラッチ1254、第1ブレーキ1256を作
動して、出力軸1224が入力軸1222より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1224の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0110】図28は図4の図表と同様の図表であり、
図27に示す変速機の各歯車比においてクラッチ125
0、1252、1254およびブレーキ1256、12
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図28は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1250、1252、1254およびブレーキ1
256、1258における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図27の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0111】図28から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図27の変速機では第1クラッチ1
250における摩擦損失が72%減、第2クラッチ12
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ125
4における摩擦損失が58%減、第1速における摩擦損
失が50%減、第2速における摩擦損失が50%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で42%減となって
いる。図27の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0112】各歯車比においてクラッチ1250、12
52、1254およびブレーキ1256、1258のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図27の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0113】図29は本発明の変速機の第13実施例を
示す。図29に示す変速機は第1単純遊星歯車組133
0と第2単純遊星歯車組1340とから構成されてい
る。第1歯車組1330はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1330の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1332、第1キャリア1334、第1輪歯
車1336である。第2歯車組1340はシングルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1340の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1342、第2キャリア13
44、第2輪歯車1346である。図29に示すよう
に、第1太陽歯車1332、第1キャリア1334、第
1輪歯車1336は第2太陽歯車1342、第2キャリ
ア1344、第2輪歯車1346に直結していない。
【0114】図29の変速機への回転運動入力は第1キ
ャリア1334に接続された入力軸1322を介して行
われる。図29の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1322
へ伝達する。
【0115】図29の変速機からの回転運動は第2輪歯
車1346に接続された出力軸1324を介して出力さ
れる。図29の変速機を自動車に使用する場合、出力軸
1324は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図
示せず)に接続される。図29に示すように、第13実
施例の変速機はさらに、第1輪歯車1336を第2キャ
リア1344に選択的に接続する第1クラッチ1350
と、第1太陽歯車1332を第2太陽歯車1342に選
択的に接続する第2クラッチ1352と、第1太陽歯車
1332を第1輪歯車1336に選択的に接続する第3
クラッチ1354と、第2キャリア1344の回転運動
を選択的に制動する第1ブレーキ1356と、第2太陽
歯車1342の回転運動を選択的に制動する第2ブレー
キ1358とを有する。
【0116】図29の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1350、1352、1354の3
つ全部を、またはクラッチ1350、1352、135
4のうち2つとブレーキ1356、1358のうち1つ
を、またはクラッチ1350、1352、1354のう
ち1つとブレーキ1356、1358の両方を、同時に
作動させる。図29の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1350、第2クラッチ1352、第1ブ
レーキ1356を作動して、出力軸1324が入力軸1
322よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1350、第2クラッチ1352、第2ブ
レーキ1358を作動して、出力軸1324が、入力軸
1322よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0117】第3速では、制御装置が第1クラッチ13
50、第2クラッチ1352、第3クラッチ1354を
作動して、出力軸1324が入力軸1322の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ13
50、第3クラッチ1354、第2ブレーキ1358を
作動して、出力軸1324が入力軸1322より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ135
2、第3クラッチ1354、第1ブレーキ1356を作
動して、出力軸1324が入力軸1322より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1324の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0118】図30は図4の図表と同様の図表であり、
図29に示す変速機の各歯車比においてクラッチ135
0、1352、1354およびブレーキ1356、13
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図30は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1350、1352、1354およびブレーキ1
356、1358における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図29の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0119】図30から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図29の変速機では第1クラッチ1
350における摩擦損失が72%減、第2クラッチ13
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ135
4における摩擦損失が68%減、第1速における摩擦損
失が57%減、第2速における摩擦損失が57%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で45%減となって
いる。図29の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0120】各歯車比においてクラッチ1350、13
52、1354およびブレーキ1356、1358のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図29の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0121】図31は本発明の変速機の第14実施例を
示す。図31に示す変速機は第1シングル純遊星歯車組
1430と第2単純遊星歯車組1440とから構成され
ている。第1歯車組1430はデュアルピニオン形遊星
歯車組であり、この第1歯車組1430の要素はそれぞ
れ第1太陽歯車1432、第1キャリア1434、第1
輪歯車1436である。第2歯車組1440はシングル
ピニオン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1440
の要素はそれぞれ第2太陽歯車1442、第2キャリア
1444、第2輪歯車1446である。図31に示すよ
うに、第1太陽歯車1432、第1キャリア1434、
第1輪歯車1436は第2太陽歯車1442、第2キャ
リア1444、第2輪歯車1446に直結していない。
【0122】図31の変速機への回転運動入力は第1キ
ャリア1434に接続された入力軸1422を介して行
われる。図31の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1422
へ伝達する。
【0123】図31の変速機からの回転運動は第2輪歯
車1446に接続された出力軸1424を介して出力さ
れる。図31の変速機を自動車に使用する場合、出力軸
1424は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図
示せず)に接続される。図31に示すように、第14実
施例の変速機はさらに、第1輪歯車1436を第2キャ
リア1444に選択的に接続する第1クラッチ1450
と、第1太陽歯車1432を第2太陽歯車1442に選
択的に接続する第2クラッチ1452と、第1キャリア
1434を第1輪歯車1436に選択的に接続する第3
クラッチ1454と、第2キャリア1444の回転運動
を選択的に制動する第1ブレーキ1456と、第2太陽
歯車1442の回転運動を選択的に制動する第2ブレー
キ1458とを有する。
【0124】図31の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1450、1452、1454の3
つ全部を、またはクラッチ1450、1452、145
4のうち2つとブレーキ1456、1458のうち1つ
を、またはクラッチ1450、1452、1454のう
ち1つとブレーキ1456、1458の両方を、同時に
作動させる。図31の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1450、第2クラッチ1452、第1ブ
レーキ1456を作動して、出力軸1424が入力軸1
422よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1450、第2クラッチ1452、第2ブ
レーキ1458を作動して、出力軸1424が、入力軸
1422よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0125】第3速では、制御装置が第1クラッチ14
50、第2クラッチ1452、第3クラッチ1454を
作動して、出力軸1424が入力軸1422の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ14
50、第3クラッチ1454、第2ブレーキ1458を
作動して、出力軸1424が入力軸1422より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ145
2、第3クラッチ1454、第1ブレーキ1456を作
動して、出力軸1424が入力軸1422より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1424の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0126】図32は図4の図表と同様の図表であり、
図31に示す変速機の各歯車比においてクラッチ145
0、1452、1454およびブレーキ1456、14
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図32は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1450、1452、1454およびブレーキ1
456、1458における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図31の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0127】図32から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図31の変速機では第1クラッチ1
450における摩擦損失が72%減、第2クラッチ14
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ145
4における摩擦損失が58%減、第1速における摩擦損
失が50%減、第2速における摩擦損失が50%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で42%減となって
いる。図31の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0128】各歯車比においてクラッチ1450、14
52、1454およびブレーキ1456、1458のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図31の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0129】図33は本発明の変速機の第15実施例を
示す。図33に示す変速機は第1単純遊星歯車組153
0と第2単純遊星歯車組1540とから構成されてい
る。第1歯車組1530はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1530の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1532、第1キャリア1534、第1輪歯
車1536である。第2歯車組1540はシングルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1540の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1542、第2キャリア15
44、第2輪歯車1546である。図33に示すよう
に、第1太陽歯車1532、第1キャリア1534、第
1輪歯車1536は第2太陽歯車1542、第2キャリ
ア1544、第2輪歯車1546に直結していない。
【0130】図33の変速機への回転運動入力は第1キ
ャリア1534に接続された入力軸1522を介して行
われる。図33の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1522
へ伝達する。
【0131】図33の変速機からの回転運動は第2輪歯
車1546に接続された出力軸1524を介して出力さ
れる。図33の変速機を自動車に使用する場合、出力軸
1524は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列(図
示せず)に接続される。図33に示すように、第15実
施例の変速機はさらに、第1輪歯車1536を第2キャ
リア1544に選択的に接続する第1クラッチ1550
と、第1太陽歯車1532を第2太陽歯車1542に選
択的に接続する第2クラッチ1552と、第1キャリア
1534を第1太陽歯車1532に選択的に接続する第
3クラッチ1554と、第2キャリア1544の回転運
動を選択的に制動する第1ブレーキ1556と、第2太
陽歯車1542の回転運動を選択的に制動する第2ブレ
ーキ1558とを有する。
【0132】図33の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1550、1552、1554の3
つ全部を、またはクラッチ1550、1552、155
4のうち2つとブレーキ1556、1558のうち1つ
を、またはクラッチ1550、1552、1554のう
ち1つとブレーキ1556、1558の両方を、同時に
作動させる。図33の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1550、第2クラッチ1552、第1ブ
レーキ1556を作動して、出力軸1524が入力軸1
522よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1550、第2クラッチ1552、第2ブ
レーキ1558を作動して、出力軸1524が、入力軸
1522よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0133】第3速では、制御装置が第1クラッチ15
50、第2クラッチ1552、第3クラッチ1554を
作動して、出力軸1524が入力軸1522の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ15
50、第3クラッチ1554、第2ブレーキ1558を
作動して、出力軸1524が入力軸1522より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ155
2、第3クラッチ1554、第1ブレーキ1556を作
動して、出力軸1524が入力軸1522より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1524の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0134】図34は図4の図表と同様の図表であり、
図33に示す変速機の各歯車比においてクラッチ155
0、1552、1554およびブレーキ1556、15
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図34は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1550、1552、1554およびブレーキ1
556、1558における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図33の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0135】図34から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図33の変速機では第1クラッチ1
550における摩擦損失が72%減、第2クラッチ15
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ155
4における摩擦損失が27%減、第1速における摩擦損
失が28%減、第2速における摩擦損失が28%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で33%減となって
いる。図33の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0136】各歯車比においてクラッチ1550、15
52、1554およびブレーキ1556、1558のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図33の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0137】図35は本発明の変速機の第16実施例を
示す。図35に示す変速機は第1単純遊星歯車組163
0と第2単純遊星歯車組1640とから構成されてい
る。第1歯車組1630はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1630の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1632、第1キャリア1634、第1輪歯
車1636である。第2歯車組1640もデュアルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1640の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1642、第2キャリア16
44、第2輪歯車1646である。図35に示すよう
に、第1太陽歯車1632、第1キャリア1634、第
1輪歯車1636は第2太陽歯車1642、第2キャリ
ア1644、第2輪歯車1646に直結していない。
【0138】図35の変速機への回転運動入力は第1キ
ャリア1634に接続された入力軸1622を介して行
われる。図35の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1622
へ伝達する。
【0139】図35の変速機からの回転運動は第2キャ
リア1644に接続された出力軸1624を介して出力
される。図35の変速機を自動車に使用する場合、出力
軸1624は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列
(図示せず)に接続される。図35に示すように、第1
6実施例の変速機はさらに、第1輪歯車1636を第2
輪歯車1646に選択的に接続する第1クラッチ165
0と、第1太陽歯車1632を第2太陽歯車1642に
選択的に接続する第2クラッチ1652と、第1キャリ
ア1634を第1太陽歯車1632に選択的に接続する
第3クラッチ1654と、第2輪歯車1646の回転運
動を選択的に制動する第1ブレーキ1656と、第2太
陽歯車1642の回転運動を選択的に制動する第2ブレ
ーキ1658とを有する。
【0140】図35の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1650、1652、1654の3
つ全部を、またはクラッチ1650、1652、165
4のうち2つとブレーキ1656、1658のうち1つ
を、またはクラッチ1650、1652、1654のう
ち1つとブレーキ1656、1658の両方を、同時に
作動させる。図35の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1650、第2クラッチ1652、第1ブ
レーキ1656を作動して、出力軸1624が入力軸1
622よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1650、第2クラッチ1652、第2ブ
レーキ1658を作動して、出力軸1624が、入力軸
1622よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0141】第3速では、制御装置が第1クラッチ16
50、第2クラッチ1652、第3クラッチ1654を
作動して、出力軸1624が入力軸1622の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ16
50、第3クラッチ1654、第2ブレーキ1658を
作動して、出力軸1624が入力軸1622より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ165
2、第3クラッチ1654、第1ブレーキ1656を作
動して、出力軸1624が入力軸1622より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1624の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0142】図36は図4の図表と同様の図表であり、
図35に示す変速機の各歯車比においてクラッチ165
0、1652、1654およびブレーキ1656、16
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図36は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1650、1652、1654およびブレーキ1
656、1658における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図35の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0143】図36から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図35の変速機では第1クラッチ1
650における摩擦損失が72%減、第2クラッチ16
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ165
4における摩擦損失が27%減、第1速における摩擦損
失が28%減、第2速における摩擦損失が28%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で33%減となって
いる。図35の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0144】各歯車比においてクラッチ1650、16
52、1654およびブレーキ1656、1658のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図35の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0145】図37は本発明の変速機の第17実施例を
示す。図37に示す変速機は第1単純遊星歯車組173
0と第2単純遊星歯車組1740とから構成されてい
る。第1歯車組1730はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1730の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1732、第1キャリア1734、第1輪歯
車1736である。第2歯車組1740もデュアルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1740の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1742、第2キャリア17
44、第2輪歯車1746である。図37に示すよう
に、第1太陽歯車1732、第1キャリア1734、第
1輪歯車1736は第2太陽歯車1742、第2キャリ
ア1744、第2輪歯車1746に直結していない。
【0146】図37の変速機への回転運動入力は第1キ
ャリア1734に接続された入力軸1722を介して行
われる。図37の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1722
へ伝達する。図37の変速機からの回転運動は第2キャ
リア1744に接続された出力軸1724を介して出力
される。図37の変速機を自動車に使用する場合、出力
軸1724は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列
(図示せず)に接続される。
【0147】図37に示すように、第17実施例の変速
機はさらに、第1輪歯車1736を第2輪歯車1746
に選択的に接続する第1クラッチ1750と、第1太陽
歯車1732を第2太陽歯車1742に選択的に接続す
る第2クラッチ1752と、第1キャリア1734を第
1輪歯車1736に選択的に接続する第3クラッチ17
54と、第2輪歯車1746の回転運動を選択的に制動
する第1ブレーキ1756と、第2太陽歯車1742の
回転運動を選択的に制動する第2ブレーキ1758とを
有する。
【0148】図37の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1750、1752、1754の3
つ全部を、またはクラッチ1750、1752、175
4のうち2つとブレーキ1756、1758のうち1つ
を、またはクラッチ1750、1752、1754のう
ち1つとブレーキ1756、1758の両方を、同時に
作動させる。図37の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1750、第2クラッチ1752、第1ブ
レーキ1756を作動して、出力軸1724が入力軸1
722よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1750、第2クラッチ1752、第2ブ
レーキ1758を作動して、出力軸1724が、入力軸
1722よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0149】第3速では、制御装置が第1クラッチ17
50、第2クラッチ1752、第3クラッチ1754を
作動して、出力軸1724が入力軸1722の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ17
50、第3クラッチ1754、第2ブレーキ1758を
作動して、出力軸1724が入力軸1722より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ175
2、第3クラッチ1754、第1ブレーキ1756を作
動して、出力軸1724が入力軸1722より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1724の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0150】図38は図4の図表と同様の図表であり、
図37に示す変速機の各歯車比においてクラッチ175
0、1752、1754およびブレーキ1756、17
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図38は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1750、1752、1754およびブレーキ1
756、1758における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図37の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0151】図38から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図37の変速機では第1クラッチ1
750における摩擦損失が72%減、第2クラッチ17
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ175
4における摩擦損失が58%減、第1速における摩擦損
失が50%減、第2速における摩擦損失が50%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で42%減となって
いる。図37の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0152】各歯車比においてクラッチ1750、17
52、1754およびブレーキ1756、1758のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図37の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0153】図39は本発明の変速機の第18実施例を
示す。図39に示す変速機は第1単純遊星歯車組183
0と第2単純遊星歯車組1840とから構成されてい
る。第1歯車組1830はデュアルピニオン形遊星歯車
組であり、この第1歯車組1830の要素はそれぞれ第
1太陽歯車1832、第1キャリア1834、第1輪歯
車1836である。第2歯車組1840もデュアルピニ
オン形遊星歯車組であり、この第2歯車組1840の要
素はそれぞれ第2太陽歯車1842、第2キャリア18
44、第2輪歯車1846である。図39に示すよう
に、第1太陽歯車1832、第1キャリア1834、第
1輪歯車1836は第2太陽歯車1842、第2キャリ
ア1844、第2輪歯車1846に直結していない。
【0154】図39の変速機への回転運動入力は第1キ
ャリア1834に接続された入力軸1822を介して行
われる。図39の変速機を自動車の自動変速機として使
用する場合は、トルクコンバータ60と一方向クラッチ
62とで内燃機関64からの回転運動を入力軸1822
へ伝達する。
【0155】図39の変速機からの回転運動は第2キャ
リア1844に接続された出力軸1824を介して出力
される。図39の変速機を自動車に使用する場合、出力
軸1824は、自動車の駆動輪を駆動する駆動歯車列
(図示せず)に接続される。図39に示すように、第1
8実施例の変速機はさらに、第1輪歯車1836を第2
輪歯車1846に選択的に接続する第1クラッチ185
0と、第1太陽歯車1832を第2太陽歯車1842に
選択的に接続する第2クラッチ1852と、第1輪歯車
1836を第1太陽歯車1832に選択的に接続する第
3クラッチ1854と、第2輪歯車1846の回転運動
を選択的に制動する第1ブレーキ1856と、第2太陽
歯車1842の回転運動を選択的に制動する第2ブレー
キ1858とを有する。
【0156】図39の変速機の速度(歯車比)を変える
ために制御装置(図示せず)が設けられており、この制
御装置が、クラッチ1850、1852、1854の3
つ全部を、またはクラッチ1850、1852、185
4のうち2つとブレーキ1856、1858のうち1つ
を、またはクラッチ1850、1852、1854のう
ち1つとブレーキ1856、1858の両方を、同時に
作動させる。図39の変速機の第1速では、制御装置が
第1クラッチ1850、第2クラッチ1852、第1ブ
レーキ1856を作動して、出力軸1824が入力軸1
822よりも低速で回転する。第2速では、制御装置が
第1クラッチ1850、第2クラッチ1852、第2ブ
レーキ1858を作動して、出力軸1824が、入力軸
1822よりも低速ではあるが、変速機が第1速の場合
よりも高速に、回転する。
【0157】第3速では、制御装置が第1クラッチ18
50、第2クラッチ1852、第3クラッチ1854を
作動して、出力軸1824が入力軸1822の回転毎に
1回転する。第4速では、制御装置が第1クラッチ18
50、第3クラッチ1854、第2ブレーキ1858を
作動して、出力軸1824が入力軸1822より高速で
回転する。後退では、制御装置が第2クラッチ185
2、第3クラッチ1854、第1ブレーキ1856を作
動して、出力軸1824が入力軸1822より低速でか
つ、第1速から第4速での出力軸1824の回転方向と
は逆の向きに回転する。
【0158】図40は図4の図表と同様の図表であり、
図39に示す変速機の各歯車比においてクラッチ185
0、1852、1854およびブレーキ1856、18
58において発生する摩擦損失の相対量を示している。
図40は変速機の各歯車比における、また変速機の各ク
ラッチ1850、1852、1854およびブレーキ1
856、1858における摩擦損失の総相対量も示して
いる。さらに、図表の最下列および右端欄に図39の変
速機と図3の背景技術の変速機との比較を示している。
【0159】図40から解るように、図3の背景技術の
変速機との比較で、図39の変速機では第1クラッチ1
850における摩擦損失が72%減、第2クラッチ18
52における摩擦損失が61%減、第3クラッチ185
4における摩擦損失が68%減、第1速における摩擦損
失が57%減、第2速における摩擦損失が57%減、第
4速における摩擦損失が40%減、後退における摩擦損
失が54%減、また摩擦損失が全体で45%減となって
いる。図39の変速機を車両に使用すれば、こうした摩
擦損失減によって動力損失量が小さくなって、車両の燃
料効率が改善される。
【0160】各歯車比においてクラッチ1850、18
52、1854およびブレーキ1856、1858のう
ち2つだけ(因みに図3の背景技術の変速機では3つ)
を作動させないことが摩擦損失低減の1つの理由であ
る。図39の変速機では、不作動のクラッチおよびブレ
ーキが変速機の最高速度回転要素に隣接する位置にない
ことからも摩擦損失の低減を得ることができる。
【0161】上記各実施例におけるクラッチおよびブレ
ーキはそれぞれの要素のスリップを防止するように好適
に構成されている。添付図面に示すように、ブレーキは
変速機ケーシング等の変速機の静止構造部に一部分が取
り付けられていて、ブレーキが、それぞれの要素が作動
(噛合い)させられた時にそれら要素の回転運動を阻止
することができるようになっているのが好ましい。上記
各実施例においては添付図面がディスククラッチとディ
スクブレーキを概略的に示しているが、本発明に実施に
おいてはいずれのタイプのクラッチ構造体あるいはブレ
ーキ構造体でも使用できる。例えば、それらブレーキの
1つもしくはそれ以上はバンドブレーキでもよい。
【0162】上記各実施例を示す添付図面は歯車組の要
素に直結される入力構造体および出力構造体となる軸を
略示しているが、これとは異った入力構造体あるいは出
力構造体でも使用できる。例えば、1つもしくそれ以上
の歯車を歯車組の入力要素または出力要素に接続あるい
は係合させて回転運動を入力あるいは出力するようにし
てもよい。
【0163】当該技術関係者には明らかであろう通り、
本発明の構造には本発明の範囲または技術的思想を逸脱
することなく各種の改造や変更を加えることができる。
したがって、本発明は、前掲の特許請求の範囲およびこ
れに等しい本明細書中の説明、図面の範囲に含まれるそ
うした本発明の改造や変更も含むものである。
【0164】
【発明の効果】本発明によれば、騒音が少なく、小型
で、製造が容易な変速装置(トランスミッション装置)
が得られる。また本発明によれば、摩擦損失が少なく効
率の良い変速装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は背景技術の単純シングルピニオン形遊星
歯車組の正面図である。
【図2】図2は背景技術の単純デュアルピニオン形遊星
歯車組の正面図である。
【図3】図3は4速と後退の背景技術のラビニョウ(Ra
vigneaux)変速機の部分側面図である。
【図4】図4は図3の変速機の摩擦損失を示す図表であ
る。
【図5】図5は内燃機関、トルクコンバーター、一方向
クラッチおよび本発明の変速機の第1実施例の部分側面
図である。
【図6】図6は図5の変速機における摩擦損失と摩擦損
失低減とを示す図表である。
【図7】図7は内燃機関、トルクコンバーター、一方向
クラッチおよび本発明の変速機の第2実施例の部分側面
図である。
【図8】図8は図7の変速機における摩擦損失と摩擦損
失低減とを示す図表である。
【図9】図9は内燃機関、トルクコンバーター、一方向
クラッチおよび本発明の変速機の第3実施例の部分側面
図である。
【図10】図10は図9の変速機における摩擦損失と摩
擦損失低減とを示す図表である。
【図11】図11は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第4実施例の部分
側面図である。
【図12】図12は図11の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図13】図13は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第5実施例の部分
側面図である。
【図14】図14は図13の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図15】図15は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第6実施例の部分
側面図である。
【図16】図16は図15の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図17】図17は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第7実施例の部分
側面図である。
【図18】図18は図17の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図19】図19は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第8実施例の部分
側面図である。
【図20】図20は図19の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図21】図21は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第9実施例の部分
側面図である。
【図22】図22は図21の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図23】図23は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第10実施例の部
分側面図である。
【図24】図24は図23の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図25】図25は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第11実施例の部
分側面図である。
【図26】図26は図25の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図27】図27は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第12実施例の部
分側面図である。
【図28】図28は図27の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図29】図17は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第13実施例の部
分側面図である。
【図30】図30は図29の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図31】図31は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第14実施例の部
分側面図である。
【図32】図32は図31の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図33】図33は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第15実施例の部
分側面図である。
【図34】図34は図33の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図35】図35は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第16実施例の部
分側面図である。
【図36】図36は図35の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図37】図37は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第17実施例の部
分側面図である。
【図38】図38は図37の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【図39】図39は内燃機関、トルクコンバーター、一
方向クラッチおよび本発明の変速機の第18実施例の部
分側面図である。
【図40】図40は図39の変速機における摩擦損失と
摩擦損失低減とを示す図表である。
【符号の説明】
60 ... トルクコンバータ 62 ... 一方向クラッチ 64 ... 内燃機関 122 ... 入力軸 124 ... 出力軸 130 ... 第1単純遊星歯車組 132 ... 第1太陽歯車 134 ... 第1キャリア 136 ... 第1輪歯車 140 ... 第2単純遊星歯車組 142 ... 第2太陽歯車 144 ... 第2キャリア 146 ... 第2輪歯車 150 ... 第1クラッチ 152 ... 第2クラッチ 154 ... 第3クラッチ 156 ... 第1ブレーキ 158 ... 第2ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 1995−48218 (32)優先日 1995年12月11日 (33)優先権主張国 韓国(KR) (31)優先権主張番号 1995−48219 (32)優先日 1995年12月11日 (33)優先権主張国 韓国(KR) (31)優先権主張番号 1995−48220 (32)優先日 1995年12月11日 (33)優先権主張国 韓国(KR)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1、第2、第3の要素を有しており、そ
    の第1要素が回転運動入力を受けるようになっている第
    1単純遊星歯車組と、 第1、第2、第3の要素を有しており、その第1要素が
    回転運動出力を出すようになっている第2単純遊星歯車
    組と、 上記第1歯車組の第2要素を上記第2歯車組の第2要素
    に選択的に接続する第1クラッチと、 上記第1歯車組の第3要素を上記第2歯車組の第3要素
    に選択的に接続する第2クラッチと、 上記第1歯車組の要素のうち2つを選択的に互いに接続
    する第3クラッチと、 上記第2歯車組の第2要素を選択的に制動する第1ブレ
    ーキと、 上記第2歯車組の第3要素を選択的に制動する第2ブレ
    ーキとを具備する変速機。
  2. 【請求項2】上記第1歯車組の要素が第1太陽歯車、第
    1キャリア、第1輪歯車を有し、 上記第2歯車組の要素が第2太陽歯車、第2キャリア、
    第2輪歯車を有する請求項1に記載の変速機。
  3. 【請求項3】上記第1、第2の歯車組がともにシングル
    ピニオン形遊星歯車組であって、 上記第1歯車組の第1要素が第1太陽歯車であり、 上記第1歯車組の第2要素が第1キャリアであり、 上記第1歯車組の第3要素が第1輪歯車であり、 上記第2歯車組の第1要素が第2輪歯車であり、 上記第2歯車組の第2要素が第2キャリアであり、 上記第2歯車組の第3要素が第2太陽歯車である請求項
    2に記載の変速機。
  4. 【請求項4】上記第1歯車組がシングルピニオン形遊星
    歯車組であり、上記第2歯車組がデュアルピニオン形遊
    星歯車組であって、 上記第1歯車組の第1要素が第1太陽歯車であり、 上記第1歯車組の第2要素が第1キャリアであり、 上記第1歯車組の第3要素が第1輪歯車であり、 上記第2歯車組の第1要素が第2キャリアであり、 上記第2歯車組の第2要素が第2輪歯車であり、 上記第2歯車組の第3要素が第2太陽歯車である請求項
    2に記載の変速機。
  5. 【請求項5】上記第1歯車組がデュアルピニオン形遊星
    歯車組であり、また上記第2歯車組がシングルピニオン
    形遊星歯車組であって、 上記第1歯車組の第1要素が第1太陽歯車であり、 上記第1歯車組の第2要素が第1輪歯車であり、 上記第1歯車組の第3要素が第1キャリアであり、 上記第2歯車組の第1要素が第2輪歯車であり、 上記第2歯車組の第2要素が第2キャリアであり、 上記第2歯車組の第3要素が第2太陽歯車である請求項
    2に記載の変速機。
  6. 【請求項6】上記第1、第2歯車組がともにデュアルピ
    ニオン形遊星歯車組であり、 上記第1歯車組の第1要素が第1太陽歯車であり、 上記第1歯車組の第2要素が第1輪歯車であり、 上記第1歯車組の第3要素が第1キャリアであり、 上記第2歯車組の第1要素が第2キャリアであり、 上記第2歯車組の第2要素が第2輪歯車あり、 上記第2歯車組の第3要素が第2太陽歯車である請求項
    2に記載の変速機。
  7. 【請求項7】上記第1歯車組がデュアルピニオン形遊星
    歯車組であり、上記第2歯車組がシングルピニオン形遊
    星歯車組であって、 上記第1歯車組の第1要素が第1キャリアであり、 上記第1歯車組の第2要素が第1輪歯車であり、 上記第1歯車組の第3要素が第1太陽歯車であり、 上記第2歯車組の第1要素が第2輪歯車であり、 上記第2歯車組の第2要素が第2キャリアであり、 上記第2歯車組の第3要素が第2太陽歯車である請求項
    2に記載の変速機。
  8. 【請求項8】上記第1、第2歯車組がともにデュアルピ
    ニオン形遊星歯車組であり、 上記第1歯車組の第1要素が第1キャリアであり、 上記第1歯車組の第2要素が第1輪歯車であり、 上記第1歯車組の第3要素が第1太陽歯車であり、 上記第2歯車組の第1要素が第2キャリアであり、 上記第2歯車組の第2要素が第2輪歯車であり、 上記第2歯車組の第3要素が第2太陽歯車である請求項
    2に記載の変速機。
  9. 【請求項9】上記第3クラッチが上記第1歯車組の第1
    要素を上記第1歯車組の第2要素に選択的に接続する請
    求項1、3、4、5、6、7、8いずれかに記載の変速
    機。
  10. 【請求項10】上記第3クラッチが上記第1歯車組の第
    1要素を上記第1歯車組の第3要素に選択的に接続する
    請求項1、3、4、5、6、7、8いずれかに記載の変
    速機。
  11. 【請求項11】上記第3クラッチが上記第1歯車組の第
    2要素を上記第1歯車組の第3要素に選択的に接続する
    請求項1、3、4、5、6、7、8いずれかに記載の変
    速機。
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