JPH09286949A - 自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物及び塗装方法 - Google Patents

自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物及び塗装方法

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JPH09286949A
JPH09286949A JP4982297A JP4982297A JPH09286949A JP H09286949 A JPH09286949 A JP H09286949A JP 4982297 A JP4982297 A JP 4982297A JP 4982297 A JP4982297 A JP 4982297A JP H09286949 A JPH09286949 A JP H09286949A
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JP
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component
polymer
group
meth
coating composition
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JP4982297A
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English (en)
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Toshirou Ina
外之郎 井奈
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T B L KK
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T B L KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体用の上塗りクリヤーコートとして使用で
きる熱硬化型塗料組成物、特に、ベースコートの上にウ
エット,オン,ウエット方式により上塗りクリヤーコー
トとして使用され1回の焼付けで塗膜形成する2コート
1ベークの塗装が可能であり、優れた耐酸性、耐洗車傷
付き性、耐空拭き傷付き性、さらに耐候性を向上させた
熱硬化型塗料組成物の提供を図る。 【解決手段】 付加重合性オキサゾリンと、アクリルモ
ノマー類とを必須に含む単量体成分を、有機溶剤の存在
のもとに共重合せしめて得られた重合体(A)と、エチ
レン性不飽和ジカルボン酸無水物、エチレン性不飽和ジ
カルボン酸無水物のモノエステル化物及びエチレン性不
飽和ジカルボン酸無水物のモノアミド化物から選択され
る少なくとも1種のモノマーを必須に含む単量体成分を
有機溶剤の存在のもとに共重合せしめて得られた重合体
(B)とを配合した自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗
料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は熱硬化型塗料組成物に
関するものである。さらに詳しくはオキサゾリニル基と
カルボキシル基との新架橋である熱硬化型塗料組成物、
特に、自動車の車体用のベースカラーコートの上にウエ
ット・オン・ウエット方式により上塗りクリヤーコート
を塗装し焼き付け乾燥することにより優れた耐酸性の塗
膜を与え、また、耐薬品性、撥水性、耐洗車傷付性、耐
空拭傷付性、長期耐候性を有し、且つ塗膜外観性の優れ
た、高光沢で鮮映性のある熱硬化型塗膜を形成すること
の出来る熱硬化型塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行(熱硬化型アクリルメラミン樹脂組
成物)の車体用クリヤーコートは、各々のアクリルモノ
マー類、不飽和カルボン酸類、水酸基含有アクリルモノ
マー類、を有機溶剤の存在のもとに共重合せしめて得ら
れた共重合体80部と、メラミン樹脂20部とを主たる
成分とし、この車体用クリヤーは殆ど耐酸性、耐薬品
性、撥水性、耐洗車傷付性、耐空拭傷付性、長期耐候性
を有していない。
【0003】そのため耐酸性車体用のクリヤーとして、
カルボキシル基含有アクリル樹脂とグリシジル基含有ア
クリル樹脂との酸とエポキシ架橋のものが主流となって
いるが、外観性が良いものの黄変するといった問題や、
貯蔵安定性が悪いといった致命的な問題を有するもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような欠点がある
ため、上記塗膜形成であっては商品価値がまだ充分とは
いえず、今日実用化されている熱硬化型塗料組成物にお
いては、充分な耐酸性が得られていないのが現状であ
る。そこで、本願発明は、優れた耐酸性を有する熱硬化
型塗料組成物を提供せんとする。加えて、本願発明は、
車体用の上塗りクリヤーコートとして使用できる熱硬化
型塗料組成物、特に、ベースコートの上にウエット,オ
ン,ウエット方式により上塗りクリヤーコートとして使
用され1回の焼付けで塗膜形成する、所謂2コート1ベ
ークの塗装が可能であり、優れた耐酸性を有すると共
に、耐洗車傷付き性や耐空拭き傷付き性(洗車時又は乾
拭き時に塗膜に傷が生じにくい性質)や、さらに耐候性
を向上させた熱硬化型塗料組成物を提供せんとするもの
である。さらに本願発明は、優れた耐酸性、耐候性、耐
洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性に加えて、撥水性の高
い熱硬化型塗料組成物を提供せんとする。またさらに本
願発明は、所謂2コート1ベークの塗装方法であって、
優れた耐酸性、耐候性、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付
き性、撥水性を有する塗膜を形成し得る塗装方法の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは以上の如
き現状に鑑みて、前記欠点を解消すべく、鋭意、研究の
結果、オキサゾリニル基含有アクリル樹脂とカルボキシ
ル基含有アクリル樹脂とのオキサゾリニル基と酸の架橋
にて塗膜形成することが適切であることを見出し、本願
発明に至ったものである。すなわち本願の第1の発明
は、下記一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1,R2,R3,R4はそれぞ
れ同一又は異なって水素、ハロゲン、アルキル基、アラ
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、置換アリー
ル基を示し、R5はアルケニル基又はシクロアルケニル
基を示す。)で表される付加重合性オキサゾリン(a−
1)と、アクリルモノマー類(a−2)とを必須に含む
単量体成分を有機溶剤の存在のもとに共重合せしめて得
られた重合体(A)と、エチレン性不飽和ジカルボン酸
無水物とエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物のモノエ
ステル化物及びエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物の
モノアミド化物から選択される少なくとも1種のモノマ
ーを必須に含む単量体成分を有機溶剤の存在のもとに共
重合せしめて得られた重合体(B)とを配合したことを
特徴とする自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物
を提供する。
【0008】本願の第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記重合体(A)重合体(B)の各成分に加え
て、フルオロカーボンを含有するアクリル共重合体
(C)と、メラミン樹脂(E)とを配合したことを特徴
とする自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を提
供するもので、フルオロカーボンによって撥水性が向上
(望ましくは、水の空中接触角75〜85)する。ま
た、メラミン樹脂の配合によって架橋密度が向上し、耐
洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が改善されるものであ
る。
【0009】本願の第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記重合体(A)重合体(B)の各成分に加え、
アクリルモノマー類と、不飽和カルボン酸類と、カプロ
ラクトン変性(メタ)アクリレート及び/又は水酸基含
有アクリルモノマー類とを有機溶剤の存在のもとに共重
合せしめて得られた共重合体(D)と、メラミン樹脂
(E)とを配合したことを特徴とする自動車上塗りクリ
ヤー用熱硬化型塗料組成物を提供する。この第3の発明
においては、メラミン樹脂の配合によって架橋密度が向
上し、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が改善される
ものである。また、水酸基含有アクリルモノマー類とカ
プロラクトン類の何れか一方を含む共重合体(D)を配
合したことによって、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き
性が向上し、さらに、水酸基含有アクリルモノマー類と
カプロラクトン類の双方を加えことによって、耐候性が
向上するものである。
【0010】本願の第4の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記重合体(A)重合体(B)の各成分に加え、
シリル基含有アクリル共重合体(F)と、メラミン樹脂
(E)とを配合したことを特徴とする自動車上塗りクリ
ヤー用熱硬化型塗料組成物を提供する。この第4の発明
においては、メラミン樹脂の配合によって架橋密度が向
上し、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が改善される
ものである。また、シリル基含有アクリル共重合体
(F)を配合したことによって、耐洗車傷付き性、耐空
拭き傷付き性が向上し、さらに、耐候性が向上したもの
である。
【0011】本願の第5の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記重合体(A)重合体(B)の各成分に加え、
メラミン樹脂(E)を配合したことを特徴とする自動車
上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を提供する。この
第5の発明においては、メラミン樹脂の配合によって架
橋密度が向上し、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が
改善されるものである。
【0012】本願の第6の発明は、上記の第1乃至第5
の何れかの発明において、前記重合体(A)の成分が、
付加重合性オキサゾリン(a−1)、アクリルモノマー
類(a−2)、並びにアルキル(メタ)アクリレート及
び/又はスチレンを含むものであることを特徴とする自
動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を提供する。
本願の第6の発明では、アルキル(メタ)アクリレート
及び/又はスチレンを加えることによって、相対的にア
クリルモノマー類の量を減らし、共重合体の分子量を減
少させ、塗料の粘度を適当な値に調整し得る。
【0013】本願の第7の発明は、上記の第1乃至第6
の何れかの発明において、上記の第1乃至第6の何れか
の発明において、前記アクリルモノマー類(a−2)
が、水酸基含有(メタ)アクリレート及び/又はカプロ
ラクトン変性(メタ)アクリレートであることを特徴と
する自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を提供
する。本願の第7の発明は、前記アクリルモノマー類
(a−2)として、水酸基含有(メタ)アクリレートと
カプロラクトン変性(メタ)アクリレートの何れか一方
を用いることによって、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付
き性が向上し、さらに、水酸基含有アクリルモノマー類
とカプロラクトン変性(メタ)アクリレート類の双方を
用いることによって、耐候性が向上するものである。
【0014】本願の第8の発明は、上記の第1乃至第7
の何れかの発明において、前記共重合体(B)の成分
が、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物とエチレン性
不飽和ジカルボン酸無水物のモノエステル化物及びエチ
レン性不飽和ジカルボン酸無水物のモノアミド化物から
選択される1種以上のモノマー並びにアルキル(メタ)
アクリレート及び/又はスチレンを含むものであること
を特徴とする自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成
物を提供する。本願の第8の発明では、アルキル(メ
タ)アクリレート及び/又はスチレンを加えることによ
って、相対的にアクリルモノマー類の量を減らし、共重
合体の分子量を減少させ、塗料の粘度を適当な値に調整
し得る。
【0015】本願の第9の発明は、上記の第1乃至第8
の何れかの発明に係る熱硬化型塗料組成物をクリヤーコ
ートとして塗装する方法、より詳しくは、アルミニウム
顔料、マイカ顔料、着色顔料の何れか1種を含む、L値
(明度)30以下のベースカラーコートの上に、上記の
第1乃至第8の何れかの発明に係る熱硬化型塗料組成物
をクリヤーコートとして、ウエット・オン・ウエット方
式により上塗り塗装し、焼き付けする塗装方法を提供す
る。上記の発明に係る熱硬化型塗料組成物は、何れも車
体用の所謂2コート1ベーク塗装のクリヤーコートとし
て塗装できる。このクリヤーコートは、耐酸性を始め、
耐候性、耐洗車傷付き性、耐乾拭き傷付き性が特に要求
される、アルミニウム顔料、マイカ顔料、着色顔料の何
れか1種を含む、L値(明度)30以下のベースカラー
コート上で、極めて有効な諸効果をもたらすことができ
る。
【0016】前述の通り、本発明の硬化性樹脂組成物
は、必須成分として、重合体(A)と重合体(B)を含
むものである。なお以下の説明で「重合体」とあるの
は、ホモポリマーだけでなく、2種以上の複数のモノマ
ーからなるコポリマーを含むものとする。
【0017】本発明における重合体(A)は、必須繰り
返し単位として、一般式(I)で表される付加重合性オ
キサゾリン(a−1)と水酸基含有モノマー(a−2)
を必須繰り返し単位として含む重合体である。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれぞ
れ同一または異なってもよい水素、ハロゲン、アルキル
基、アラルキル基、シクロアルキル基、アリール基、置
換アリール基を示し、R5 はアリケニル基またはシクロ
アリケニル基を示す。)すなわち重合体(A)は、付加
重合性オキサゾリン(a−1)と水酸基含有モノマー
(a−2)を必須成分として含むモノマー成分をラジカ
ル重合して得られるものである。
【0020】上記一般式(I)で表される付加重合性オ
キサゾリン(a−1)は、R5 の部分でラジカル付加重
合を行うモノマーであり、重合体(A)中にオキサゾリ
ン環、すなわちオキサゾリニル基を導入するために使用
される。
【0021】具体例としては、2−ビニル−2−オキサ
ゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、
2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−
4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−
5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−
5−エチル−2−オキサゾリン等を挙げることができ、
これらの群から選ばれる1種あるいは2種以上の混合物
を使用することができる。
【0022】重合体(A)のもうひとつの必須構成成分
であるアクリルモノマー(a−2)の具体例として、特
に代表的なもののみを例示するにとどめれば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
nプロピル(メタ)アクリレート、iプロピル(メタ)
アクリレート、nブチル(メタ)アクリレート、iブチ
ール(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ジプロモプロピル(メタ)アクリレート、トリプロ
モフェニール(メタ)アクリレート、アセトアセトキシ
エチル(メタ)アクリレートの如き各種を挙げることが
できる。
【0023】このアクリルモノマー(a−2)は、水酸
基含有モノマー(a−2)であることが望ましく、その
具体例としては、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシ
エチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピ
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシブチル、(メ
タ)アクリル酸1−メチル−2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸−3−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸−3−ヒドロキシブチル、(メタ)アク
リル酸−4−ヒドロキシブチル等を挙げることができ
る。フタル酸とプロピレングリコールから得られるポリ
エステルジオールのモノ(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸、マイレン酸などの不飽和カルボン酸と
モノエポキシド化合物(例えば商品名カージュラーE;
分岐状脂肪族モノカルボン酸のグリシジルエステル;油
化シェルエポキシ株式会社製)の付加物などの水酸基含
有(メタ)アクリレートが挙げられる。また、アクリル
モノマー(a−2)として、カプロラクトン変性(メ
タ)アクリレート(例えば商品名プラクセルFM:FA
シリーズ;ダイセル化学工業株式会社製)を用いること
もでき、これを用いることによって、塗料の高張力性を
得ることができる。
【0024】付加重合性オキサゾリン(a−1)とアク
リルモノマー、特に、水酸基含有モノマー(a−2)の
構成比率は特に制限されないが、重合体(A)中のオキ
サゾリニル基1.0当量に対して水酸基が0.5〜2.
0当量となるようにすることが好ましい。また、その他
のモノマー(a−3)も使用する場合は、重量%で、
(a−1):10〜60重量%、(a−2):10〜6
0重量%、(a−3):80重量%以下が好ましい。
【0025】重合体(A)を製造する際にも、付加重合
性オキサゾリン(a−1)とアクリルモノマー(a−
2)に、その他のモノマー(a−3)をラジカル重合さ
せることが好ましい。その他のモノマー(a−3)とし
て、その例を具体的に挙げると、スチレン、ビニルトル
エン、α−メチルスチレン、クロルメチルスチレン、ス
チレンスルホン酸及びその塩などのスチレン誘導体類;
(メタ)アクリルアミド、N−モノメチル(メタ)アク
リルアミド、N−モノエチル(メタ)アクリルアミド、
N,N −ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)
アクリルアミド誘導体類;(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸などのカルボキシル基含有モノマー;(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルな
どの(メタ)アクリル酸とC1 −C18のアルコールのエ
ステル化により合成されるアルキル(メタ)アクリレー
ト類;エチレン、プロピレン、n−ブテンなどのオレフ
イン;(メタ)アクリル酸2−スルホン酸エチル及びそ
の塩、ビニルスルホン酸類及びその塩などの不飽和スル
ホン酸類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニルなどのビニルエステル類;(メタ)アクリロ
ニトリル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、オクチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテル
のビニルエーテル類;(メタ)アクリル酸ジメチルアミ
ノエチール、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロ
リドンなどの塩基性モノマー類;(メタ)アクリル酸
と、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジ
エチレングリコール、1,6 - ヘキサングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスルトール、ジペンタエリスルトールなどの多価ア
ルコールとのエステルなどの分子内に重合性不飽和基を
2個以上有する多官能(メタ)アクリレート類;N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ(メ
タ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類;
(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2
−メチルグリシジル、アクリルグリシジルエーテルなど
のエポキシ基含有モノマー類;4-(メタ)アクリロイル
オキシー1,2,2,6,6 −ペンタメチルピペリジン、4-(メ
タ)アクリロイルアミノ1,2,2,6,6 −ペンタメチルピペ
リジンなどの重合性紫外線安定性モノマー;弗化ビニ
ル、弗化ビニリデン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジ
ビニルベンゼン、ジアリルフレート等である。
【0026】特に、硬化塗膜の高外観が要求される場合
にはスチレンの使用が望ましく、高耐候性が要求される
場合には4-(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6 −
ペンタメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミ
ノ−1,2,2,6,6 −ペンタメチルピペリジンなどの重合性
紫外線安定性モノマーを用いることが推奨される。ま
た、モノマー(b)として無水マレイン酸を用いる場合
には、無水マレイン酸はアルキル(メタ)アクリレート
と共重合しにくいためスチレンをアルキル(メタ)アク
リレートと共に用いることが好ましい。また、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シルなどのアルキル(メタ)アクリレート類、スチレ
ン、4-(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6 −ペン
タメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミノ−
1,2,2,6,6 −ペンタメチルピペリジンなどの重合性紫外
線安定性モノマーなどが、塗膜性能の点から好ましく使
用される。
【0027】次に、重合体(B)は、エチレン性不飽和
ジカルボン酸無水物、該ジカルボン酸無水物のモノエス
テル化物および該ジカルボン酸無水物のモノアミド化物
から選択される1種以上のモノマー(b)を必須の繰り
返し単位として含み、上記1種以上のモノマー(b)を
必須成分をして含むモノマー成分を重合するか、あるい
はエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物のみを必須成分
として含むモノマー成分を重合し、重合中または重合後
に、該不飽和ジカルボン酸無水物基の一部もしくは全部
をモノエステル化もしくはモノアミド化することによっ
て得られるものである。
【0028】前記モノマー(b)として用いられるの
は、無水イタコン酸、無水マレイン酸、無水シトラコン
酸等のエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、およびこ
れらのモノエステル化物あるいはモノアミド化物が挙げ
られる。
【0029】重合体(B)中の酸無水物基を重合中また
は重合後にモノエステル化するためには、モノエステル
化剤を反応させれば良い。モノエステル化剤としては、
低分子量のアルコール類、例えばメタノール、エタノー
ル、i−プロパノール、t−ブタノール、i−ブタノー
ル、メチルセルソルブ、ジメチルアミノエタノール、ジ
エチルアミノエタノール、アセトール等が挙げられる。
同様に、モノアミド化もモノアミド化剤を用いて行うこ
とができ、モノアミド化剤としては、低分子量のアミン
類、例えばモノエチルアミン、モノブチルアミン、ジエ
チルアミン、アニリン等が挙げられる。これらの中で特
に好ましい化合物としてはメタノール、n−ブタノー
ル、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノ
ール、アセトールである。
【0030】モノエステル化あるいはモノアミド化反応
は、通常の方法に従い、室温から120℃の温度で、場
合によっては3級アミンを触媒として用いて行われる。
また、重合中に行う場合には、重合用の溶剤中に上述の
モノエステル化剤もしくはモノアミド化剤を必要量添加
すれば、酸無水物基の一部または全部が開環してモノエ
ステル化もしくはモノアミド化反応を行うことができ
る。
【0031】重合体(B)は、上記モノマー(b)を必
須繰り返し単位として含むことが重要である。重合体
(B)中の全ての酸無水物基を例えばモノエステル化し
たとき、重合体(B)中の全てのカルボキシル基の量を
表す数値である酸価が50〜200mgKOH/gとなる
様に上記モノマー(b)を重合させることが好ましい。
50mgKOH/g未満では塗膜にした時の架橋密度が不
十分となり、耐溶剤性、耐酸性雨性、耐候性が著しく劣
ってしまう。また200mgKOH/gを越えると貯蔵安
定性に悪影響を与えたり、耐水性が要求される用途での
使用が難しくなる。より好ましい酸価は、60〜150
mgKOH/gである。
【0032】重合体(B)を製造するには、必須成分で
あるモノマー(b)の他に、硬化後の塗膜物性を向上さ
せるために、その他のモノマー(b−2)を含んだモノ
マー成分をラジカル重合させることが好ましい。その他
のモノマー(b−2)の使用量は、重合体(B)の酸価
が上記好ましい範囲になる様に調整することで適宜決定
される。
【0033】その他のモノマー(b−2)としては、前
述の重合体(A)にて説明した、その他のモノマー(a
−3)と同様のものをそのまま使用できる。
【0034】特に、硬化塗膜の高外観が要求される場合
にはスチレンの使用が望ましく、高耐候性が要求される
場合には4-(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6 −
ペンタメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミ
ノ−1,2,2,6,6 −ペンタメチルピペリジンなどの重合性
紫外線安定性モノマーを用いることが推奨される。ま
た、モノマー(b)として無水マレイン酸を用いる場合
には、無水マレイン酸はアルキル(メタ)アクリレート
と共重合しにくいためスチレンをアルキル(メタ)アク
リレートと共に用いることが好ましい。また、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シルなどのアルキル(メタ)アクリレート類、スチレ
ン、4-(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6 −ペン
タメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミノ−
1,2,2,6,6 −ペンタメチルピペリジンなどの重合性紫外
線安定性モノマーなどが、塗膜性能の点から好ましく使
用される。
【0035】重合体(B)および重合体(A)を製造す
る際には、公知のラジカル重合が利用される。ラジカル
重合としては、例えば溶液重合、塊状重合、懸濁重合、
乳化重合等が挙げられる。溶液重合を採用する際に使用
できる溶媒としては、例えばトルエン、キシレン、ソル
ベッソ#100(エッソ社製)などの芳香族炭化水素
類;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどの酢
酸エステル類;メチルエチルケトンなどのケトン類;プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテートな
どのアルキレングリコールのエーテル類;メチルアルコ
ール、ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールな
どのアルコール類を挙げることができ、単独または混合
溶媒として使用される。
【0036】また、重合性開始剤としてはアゾビスイソ
ブチロニトリル、アゾビス(2−メチル)ブチロニトリ
ルなどのアゾ系化合物;ベンゾイルパーオキサイド、ジ
(ターシャリーブチル)パーオキサイドなどの過酸化物
系の化合物等通常のラジカル重合開始剤を挙げることが
できる。これらの開始剤は、モノマーの総量に対して
0.1〜10重量%の範囲で使用される。反応温度は室
温から200℃、好ましくは40〜150℃の範囲であ
る。また重合反応を行う際に、数平均分子量を調整する
目的で、ラウリルメルカプタン、2−メルカプトエタノ
ール、四塩化炭素などの連鎖剤や調節剤を用いても良
い。
【0037】塗膜形成のメカニズムは完全には解明され
ていないが、焼付けにより(熱エネルギーの存在の下
で)、(A)成分のオキサゾリニル基と(B)成分のカ
ルボキシル基によるアミドエステル結合がなされ、配合
成分間で架橋して、塗膜形成されると考えられる。特
に、重合体(A)が水酸基含有モノマー(a−2)を含
む場合、まず重合体(B)中の酸無水物基がモノエステ
ル化されて(あるいはモノアミド化されて)生成したエ
ステル基(あるいはアミド基)カルボキシル基は、硬化
温度(70〜140℃)において再び閉環し、酸無水物
基に一旦戻る。次いでこの重合体(B)中の酸無水物基
は、重合体(A)中の水酸基とモノエステル化反応し、
再びエステル基とカルボキシル基を形成する。ここで生
成したカルボキシル基が重合体(A)中のオキサゾリニ
ル基と反応し、硬化が速やかに進行する。すなわちこの
硬化反応は、重合体(B)中のジカルボン酸無水物基
が、重合体(A)中のオキサゾリニル基と水酸基の二つ
の官能基とそれぞれ反応して結合することによって進行
するため、硬化物は強固なネットワーク構造となる。こ
のため、得られる硬化塗膜は、耐候性、耐酸性雨性、耐
薬品性に優れたものとなる。また、後述のように、重合
体(A)が水酸基含有モノマー(a−2)を含む場合に
は、同水酸基とメラミン樹脂(E)成分のメチロール
基、ブチロール基との重縮合反応による結合によって、
さらに架橋密度が向上する。
【0038】重合体(B)と重合体(A)の配合比率
は、重合体(B)中の全ての酸無水物基をモノエステル
化した時の全てのカルボキシル基1.0当量に対して、
重合体(A)のオキサゾリニル基が0.3〜2.0当量
の範囲が、水酸基は0.1〜3.0当量の範囲であるこ
とが優れた硬化塗膜を得るために好ましい。従って、本
発明の硬化性樹脂組成物は、上記当量比になるように重
合体(B)と(A)をそれぞれの組成に応じて適宜配合
すれば良い。オキサゾリニル基が0.3当量未満あるい
は水酸基が0.1当量未満であれば、架橋硬化反応に際
してこれらの官能基量が実質有効量とならない。また逆
にオキサゾリニル基が2.0当量あるいは水酸基が3.
0当量を越えても実質有効量となり得ない。オキサゾリ
ニル基が、0.7〜1.3当量の範囲、水酸基が0.5
〜2.0当量の範囲がより好ましい範囲である。
【0039】尚、塗料の貯蔵安定性を向上させるために
は、三級アミン等の塩基性物質を配合することが好まし
い。この塩基性物質は、重合体(B)中のカルボキシル
基を中和してブロックすることによって、オキサゾニル
基との反応を阻害することにより、貯蔵安定性を図る。
そして、焼付けに際しての熱エネルギーの存在の下、7
0〜140°C程度で塩基性物質が揮発し、前述の架橋
反応がなされて塗膜形成される。この塩基性物質として
は、アンモニア、メチルアミン等の一級アミン、ジメチ
ルアミン等の二級アミン、トリエチルアミン、ジメチル
アミノエタノールやジエチルヒドロキシアミン等の三級
アミン、n−ブチルアミン、ジエチルアミン等の脂肪族
アミン、シクロヘキシルアミン等の環状脂肪族アミン、
ピペリジン、モルホリン、N−エチルピペリジン、N−
エチルモルホリン、ピリジン等のヘテロ環状アミン、ベ
ンジルアミン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチル
アミン等の芳香族アミン等々を挙げることができ、これ
らのアミン化合物を1種又は2種以上を混合して用いる
ことができる。
【0040】この塩基性化合物は、重合体(B)の酸無
水基がモノエステル化された時に存在する全てのカルボ
キシル基1.0当量に対して、0.3〜3.0当量の範
囲で使用することが望ましく、より好ましくは、0.5
〜2.0当量の範囲で使用する。0.3当量未満である
と充分な貯蔵安定性が得難く、また3.0当量を越える
と架橋硬化性や塗膜の耐候性等の物性に悪影響が生ずる
おそれがある。
【0041】次に、前記の(C)成分のフルオロカーボ
ン含有アクリル樹脂は、フルオロカーボンに対して、ア
クリルモノマーを有機溶剤の存在のもとで共重合せしめ
て得られた共重合体で、共重合体の数平均分子量が約2
000〜10000、水酸基価が5〜150、酸価が
0.01〜50、Tg点が−15〜+150°Cである
ことが適当である。
【0042】前記の(D)の成分は、アクリルモノマー
類が単量体総量の30〜95重量%、不飽和カルボン酸
類が単量体総量の0.5重量%であることが望ましい。
カプロラクトン変性(メタ)アクリレートを付加する場
合には単量体総量の0.5〜40重量%とすることが望
ましく、又、水酸基含有アクリルモノマー類を付加する
場合には単量体総量の0.5〜60重量%とすることが
望ましい。その他、(D)の成分として、スチレンモノ
マー類を付加してもよく、この場合にはスチレンモノマ
ー類が単量体総量の0.5〜40重量%とすることが望
ましい。この共重合体の数平均分子量は約2000〜1
2000、水酸基価が80〜150、酸価が0.5〜2
0、Tg点が−15〜+150°Cであることが適当で
ある。
【0043】上記の(E)成分はメラミン樹脂である
が、特に、ブチル化メラミン樹脂、メチル化メラミン樹
脂、メチル化・ブチル化メラミン樹脂が好ましい。
【0044】上記の(F)成分は、アクリルシリコン樹
脂であるが、シリコン成分に対して、アクリルモノマー
を有機溶剤の存在のもとで、共重合せしめて得られた、
共重合体で、数平均分子量2000〜6000、水酸基
価が5〜150、Tg点が10〜50°Cであることが
望ましい。
【0045】本願の各発明に係る塗料組成物は、物性が
安定なアルミニウム顔料、マイカ顔料、着色顔料の内、
少なくとも1種を含む、L値(明度)30以下のカラー
ベースコートの上にウエット・オン・ウエット方式によ
り配合されたクリヤーコートとして塗装することがで
き、このウエット・オン・ウエット方式による塗装後、
焼き付けすることにより塗膜形成される。尚、本願の各
発明に係る塗料組成物は、L値(明度)30を越えるカ
ラーベースコートの上に使用することも当然可能である
が、L値(明度)30以下の暗い色のカラーベースコー
トにおいては、高度の耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き
性が特に要求されるため、本願発明に係る塗料組成物の
優位性がより一層明確に出現するものである。
【0046】塗膜形成のメカニズムは完全には解明され
ていないが、焼付けにより(熱エネルギーの存在の下
で)、前述のように、(A)成分のオキサゾリニル基と
(B)成分のカルボキシル基によるアミドエステル結合
がなされ、配合成分間で架橋して、塗膜形成されると考
えられる。また、(C)成分に水酸基を含有している場
合、その水酸基と(E)成分のメチロール基,ブチロー
ル基との重縮合反応による結合により、各配合成分間で
架橋して、塗膜形成されると考えられる。(A)成分に
水酸基含有アクリルモノマーを付加している場合には、
同水酸基と加熱により(B)成分のモノエステル化(或
いはモノアミド化)されている酸無水物基が再び閉環し
た酸無水物基とのエステル結合、同水酸基と(E)成分
のメチロール基、ブチロール基との重縮合反応による結
合によって、さらに架橋密度が向上する。また、(F)
シリル基含有アクリル共重合体中の水酸基と(E)成分
中のメラミン樹脂との架橋、並びに、シロキサン結合が
なされる。ここで、(A)成分のオキサゾリニル基と
(B)成分のカルボキシル基によるアミドエステル結合
とを主として考える場合、(A)成分における単位重量
当たりのオキサゾリニル基当量と、(A)成分における
単位重量当たりのカルボキシ基当量とが等しくなること
が最も好ましいが、前述の通りこれに限定されるもので
はない。
【0047】各成分の配合組合せ別で説明すると、
(A)成分と(B)成分とは、熱エネルギーの存在下に
て、(A)成分中のオキサゾリニル基と(B)成分中の
カルボキシル基との架橋により、塗膜形成する。
【0048】(A)成分と(B)成分と(C)成分と
(E)成分の架橋は、(A)成分中のオキサゾリニル基
と(B)成分中のカルボキシル基との架橋、(C)成分
中のフルオロカーボン含有アクリル共重合体中の水酸基
と加熱により(B)成分のモノエステル化(或いはモノ
アミド化)されている酸無水物基が再び閉環した酸無水
物基との架橋、また同水酸基と(E)成分中のメラミン
樹脂との架橋(但し、この場合、フルオロカーボン含有
アクリル共重合体は水酸基含有のものを用いる)、
(A)成分中のオキサゾリニル基含有アクリル共重合体
中の水酸基と(E)成分中のメラミン樹脂との架橋(但
し、この場合、(A)成分には、水酸基含有アクリル共
重合体を用いる)である。
【0049】(A)成分と(B)成分と(D)成分と
(E)成分の架橋は、(A)成分中のオキサゾリニル基
と(B)成分中のカルボキシル基との架橋、(D)成分
中のアクリル共重合体中の水酸基と加熱により(B)成
分のモノエステル化(或いはモノアミド化)されている
酸無水物基が再び閉環した酸無水物基との架橋、また同
水酸基と(E)成分中のメラミン樹脂との架橋、(A)
成分中の水酸基と(E)成分中のメラミン樹脂との架橋
(但し、この場合、(A)成分中には、水酸基含有アク
リル共重合体を用いる)である。
【0050】(A)成分と(B)成分と(E)成分と
(F)成分の架橋は、(A)成分中のオキサゾリニル基
と(B)成分中のカルボキシル基との架橋、(F)成分
中のシリル基含有アクリル共重合体中の水酸基と加熱に
より(B)成分のモノエステル化(或いはモノアミド
化)されている酸無水物基が再び閉環した酸無水物基と
の架橋、また同水酸基と(E)成分中のメラミン樹脂と
の架橋、並びに、シロキサン結合である。また、(A)
成分中の水酸基と(E)成分中のメラミン樹脂との架橋
(但し、この場合、(A)成分中には、水酸基含有アク
リル共重合体を用いる)がなされるものである。
【0051】(A)成分と(B)成分と(E)成分の架
橋は、(A)成分中のオキサゾリニル基と(B)成分中
のカルボキシル基との架橋、及び、(A)成分中の水酸
基と(E)成分中のメラミン樹脂との架橋(但し、この
場合、(A)成分中には、水酸基含有アクリル共重合体
を用いる)がなされるものである。
【0052】ここで、(D)の成分中のアクリルモノマ
ー類としては、(A)成分のアクリルモノマー類(a−
2)に例示したものを用いることができる。また、
(D)成分の各成分中の水酸基含有アクリルモノマー類
としては、(A)成分の水酸基含有アクリルモノマー類
(a−2)に例示したものを用いることができる。
【0053】この水酸基含有アクリルモノマー類を使用
することによって、前述の架橋が可能となり、硬化性が
向上して耐溶剤性、層間付着性、ならびに耐薬品性がよ
り良好なものとなる。特に、水酸基含有アクリルモノマ
ー類として、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート
を用いることによって、前述の(A)成分にて説明した
と同様に、塗料の高張力性を得ることができる。水酸基
含有アクリルモノマー類又はカプロラクトン変性(メ
タ)アクリレートの使用量としては、0.5重量%以上
とすることによって、上記の各性質の向上が見られる
が、一方60重量%よりも多くなると、付着性並びに塗
膜の耐候性などが低下しやすくなるので、(D)の成分
の単量体総重量の20重量%、言い換えれば水酸基価
(固形分)20〜180、好ましくは30〜40重量
%、言い換えれば水酸基価(固形分)80〜150の範
囲が適切である
【0054】次に、(D)成分中の不飽和カルボン酸と
して特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、不
飽和ジカルボン酸として、無水マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸、シタラコン酸、メサコン酸等を挙げること
ができ、また、不飽和モノカルボン酸として(メタ)ア
クリル酸等の如き、各種の不飽和カルボン酸を挙げるこ
とが出来る。
【0055】(D)成分中の当該不飽和カルボン酸の使
用量は、(D)成分の単量体総重量の0.1〜3重量
%、言い換えれば酸価(固形分)0.5〜20好ましく
は3〜10の範囲が適切である。当該化合物が0.1重
量%より少ない場合、(D)成分中の水酸基とメラミン
樹脂との架橋が悪く硬化性が不十分となりガソリン性が
悪くなる。一方、3重量%より多くなる場合は、得られ
る塗膜の外観性、耐水性が低下し、さらに貯蔵安定性が
悪くなる。
【0056】各成分の配合率は、(A)成分と(B)成
分との配合率は前述の通りであり、(A)(B)(C)
(E)成分間では、(A)成分と(B)成分との配合量
の和を100重量部として、(C)成分が35〜105
重量部、(E)成分が15〜45重量部が好ましい。
(A)(B)(D)(E)成分間では、(A)成分と
(B)成分との配合量の和を100重量部として、
(D)成分が35〜70重量部、(E)成分が15〜3
0重量部が好ましい。また、(A)(B)(F)(E)
成分間では、(A)成分と(B)成分との配合量の和を
100重量部として、(F)成分が38〜95重量部、
(E)成分が2〜5重量部が好ましい。さらに、(A)
(B)(E)成分間では、(A)成分と(B)成分との
配合量の和を100重量部として、(E)成分が2〜2
0重量部が好ましい。尚、(A)(B)(C)(E)成
分の配合に加えて、(F)成分を配合することもでき、
同様に、(A)(B)(D)(E)成分の配合に加え
て、(F)成分を配合することもできる。
【0057】さらに上記の各成分に対して、紫外線吸収
剤と、光安定剤を配合することができるが、これらは
(A)(B)(C)(D)(E)の総重量固形分に対し
て、5重量%の範囲までで用いることが望ましい。この
使用量が5重量%を越えて多く用いられる場合には、こ
れらによる効果こそ大きくなる反面、耐水性の低下と析
出が発生することと、またコスト面でも不利になってく
る。
【0058】当該紫外線吸収剤と光安定剤として例示す
れば、紫外線吸収剤については、3−〔3−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチル−A−
ヒドキシフェニール〕ベゾトリアゾール、2−〔2−ヒ
ドロキシ−3,5−ビス(1,1−ジメチルベンジー
ル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、エタンジ
アミド−N−(2−エトキシフェニル)−N’−(4−
イソドデシル フェニル)が挙げられる。
【0059】光安定剤については、ビス(2,2,6,
6−テトラ メチール−1−オッケルネキシ−4−ピペ
リジル)デカンジオエート、1,3,8−トリアサ ア
スピロ(4,5)デカン−2,4−ジオン−8−アセチ
ル−3,−ドデシル−7,7,9,9−テトラメル、
2,2,4,4−テトラ メチール−20−(β−ラウ
リル−オキシカーボニル)−エチル−7−オキサ3,2
0−デイアザ デイスピロ(5,1,11,2)ヘネイ
コサン−21−オン、ビス(1,2,2,6,6−ペン
タ メチル−4−ピペリデイル)セバケート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタ メチル−4−ピペリジ
ル)−2−ブチール−2−(4−ハイドロキシ−3,5
−ディーターシャリ ブチルベンジル) プロパ ネジ
オエート、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,
2,2,6,6−ペンタ メチル−4−4ピペリジ
ル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ メチル−4
−4ピペリジル)セバケート等々が挙げられる。
【0060】次に本発明の実施例及び比較例により具体
的に説明するが、全て部及び%は重量基準である。
【0061】後に示す表1のように、実施例1として
(A)成分と(B)成分、実施例2として(A)成分と
(B)成分と(C)成分と(E)成分、実施例3として
(A)成分と(B)成分と(D)成分と(E)成分、実
施例4として(A)成分と(B)成分と(E)成分と
(F)成分、実施例5として(A)成分と(B)成分と
(E)成分とを夫々配合した塗料組成物を製造した。
(A)(B)(C)(D)(E)(F)の各成分の、製
造方法は次の通りである。
【0062】(A)成分 攪拌機、温度計、冷却機、滴下ロート及び窒素ガス導入
管を備えた4つ口フラスコに、キシレン350部及びブ
チルアルコール150部とを入れ、器内の温度を120
°Cに保つ。次に、窒素ガスを吹き込みながら2−イソ
プロペニル−2−オキサゾリン100部と、メチルメタ
アクリレート100部と、アクリル酸ブチル150部
と、2−ヒドロキシエチルアクリレート150部とより
なる混合物を滴下する。この混合物の滴下と同時に、同
器内に、ベンゾイルパーオキサイド10部を滴下する。
この混合物と重合性開始剤とは、それぞれ、4時間に渡
って滴下させ、滴下終了後も同温度にて3時間保持して
反応を続行させた。
【0063】(B)成分 攪拌機、温度計、冷却機、滴下ロート及び窒素ガス導入
管を備えた4つ口フラスコに、キシレン200部及び酢
酸ブチル200部とを入れ、器内の温度を120°Cに
保つ。次に、窒素ガスを吹き込みながら無水マレイン酸
80部、メチルメタクリレート220部、スチレン18
0部、ブチルアクリレート120部よりなる混合物を滴
下する。この混合物の滴下と同時に、同器内に、ベンゾ
イルパーオキサイド10部を滴下する。この混合物と重
合性開始剤溶解物とは、それぞれ4時間に渡って滴下さ
せ、滴下終了後も同温度にて3時間保持して反応を続行
させた。得られた重合体100部に、メタノール10
部、トリエチルアミン1部を加え、60°Cで2時間反
応させた。反応生成物の赤外線吸収スペクトルを測定し
たところ、酸無水物基の吸収(1785cm-1)が消失
しており、全ての酸無水物基がモノエステル化されたこ
とが確認された。このモノエステル化された重合体を
(B)成分とする。
【0064】(C)成分 フルオロカーボン含有アクリル樹脂として、旭硝子社製
のルミフロンLF100を用いた。
【0065】(D)成分 攪拌機、温度計、冷却機、滴下ロート及び窒素ガス導入
管を備えた4つ口フラスコに、キシレン500部を入
れ、器内の温度を140°Cに保つ。次に、窒素ガスを
吹き込みながら、メチルメタアクリレート50部、ブチ
ルメタアクリレート227部、2−エチルヘキシルアク
リレート100部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレ
ート120部、アクリル酸3部とからなる混合物を滴下
する。この溶解物の滴下と同時に、同器内に、ベンゾイ
ルパーオキサイド10部を滴下する。この混合物と重合
性開始剤とは、それぞれ、4時間に渡って滴下させ、滴
下終了後も同温度にて3時間保持して反応を続行させ
た。
【0066】(E)成分 メラミン樹脂として、三井東圧科学株式会社製のユーバ
ン120を用いた。
【0067】(F)成分 シリル基含有アクリル共重合体として、鐘淵化学株式会
社製のゼムラック3098を用いた。
【0068】以上の各成分を表1に示す配合率で配合
し、実施例1〜5の塗料組成物を得る。この実施例1〜
5に、常法に従って、表1に示すUVA以下のクリーコ
ートとして必要な成分を付加して、クリヤコート塗料A
−1、A−2、A−3、A−4、A−5を得る。
【0069】
【表1】
【0070】次に、この実施例1〜5に基づく各クリヤ
コート塗料A−1、A−2、A−3、A−4、A−5
を、下記に示す条件で、カラーベース上に、ウエット・
オン・ウエット方式により上塗りし、焼き付け塗装し
た。
【0071】工程1 0.8×70×150mm、1級ダ
ル冷間圧延鋼板 カチオン電着 中塗 焼き付け条件 140°C×20分
【0072】工程2 次に、カラーベースをスプレーに
て15μになるように、塗布した後、フラッシュタイム
4分間常温にて放置する。このカラーベースには、アル
ミニウム顔料及び着色顔料を含み、L値(明度)26の
ものを用いた。
【0073】工程3 さらにこのウエット塗膜の上に実
施例1〜5に基づく各クリヤコート塗料A−1、A−
2、A−3、A−4、A−5を、スプレーにて膜厚30
μになるように各々塗布した後、10分間セティングを
行った後、140°C×20分間焼き付けした。以上の
工程によって、得られた塗膜の性能の評価を表2に示
す。
【0074】
【表2】
【0075】次に、比較例として、表3に3つの例を挙
げるが、比較例1は、前述実施例に用いた(D)成分と
(E)成分とを配合したものであり、これに、表3に示
すUVA以下のクリーコートとして必要な成分を付加し
て、クリヤコート塗料B−1を得たものである。比較例
2は、市販の酸・エポキシ架橋のものであり、比較例3
は、市販の酸・エポキシ・フッ素含有架橋のものであ
り、夫々クリヤコート塗料B−2、B−3とする。
【0076】
【表3】
【0077】次に、この比較例1〜3に基づく各クリヤ
コート塗料B−1、B−2、B−3を、前述の実施例と
同条件にて、カラーベース上に、ウエット・オン・ウエ
ット方式により上塗りし、焼き付け塗装した。得られた
塗膜の性能の評価を表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】以上、本願発明の実施例に係る塗料組成物
は、比較例に比して何れも優れた耐酸性を示し、さらに
車体用クリヤーコートとして満足のいく性能を示すもの
であることが確認された。
【0080】
【発明の効果】以上、本願の第1発明は、オキサゾニル
基とカルボキシル基との架橋によって、耐酸性の向上し
た自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を提供し
得たものである。
【0081】本願の第2の発明は、耐酸性に加えて、フ
ルオロカーボンによって撥水性が向上し、さらに架橋密
度が向上し、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が改善
された自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を提
供し得たものである。
【0082】本願の第3の発明は、耐酸性に加えて、架
橋密度が向上し、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が
改善され、さらに耐候性が向上した自動車上塗りクリヤ
ー用熱硬化型塗料組成物を提供し得たものである。
【0083】本願の第4の発明は、耐酸性に加えて、架
橋密度が向上し、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が
向上し、さらに、耐候性が向上した自動車上塗りクリヤ
ー用熱硬化型塗料組成物を提供し得たものである。
【0084】本願の第5の発明は、耐酸性に加えて、架
橋密度が向上し、耐洗車傷付き性、耐空拭き傷付き性が
向上した自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を
提供し得たものである。
【0085】本願の第6の発明は、耐酸性に加えて、塗
料の粘度を適当な値に調整し得る自動車上塗りクリヤー
用熱硬化型塗料組成物を提供し得たものである。
【0086】本願の第7の発明は、耐洗車傷付き性、耐
空拭き傷付き性が向上し、さらに、耐候性が向上した自
動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物を提供し得た
ものである。
【0087】本願の第8の発明は、耐酸性に加えて、塗
料の粘度を適当な値に調整し得る自動車上塗りクリヤー
用熱硬化型塗料組成物を提供し得たものである。
【0088】本願の第9の発明は、車体用の所謂2コー
ト1ベーク塗装のクリヤーコートとして実施でき、アル
ミニウム顔料、マイカ顔料、着色顔料の何れか1種を含
む、L値(明度)30以下のベースカラーコート上で、
耐酸性を始め、耐候性、耐洗車傷付き性、耐乾拭き傷付
き性を向上させることができたクリヤーコートの塗装方
法を提供し得たものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 135/00 PFY C09D 135/00 PFY 161/32 PHK 161/32 PHK

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4はそれぞれ同一又は異
    なって水素、ハロゲン、アルキル基、アラルキル基、シ
    クロアルキル基、アリール基、置換アリール基を示し、
    R5はアルケニル基又はシクロアルケニル基を示す。)
    で表される付加重合性オキサゾリン(a−1)と、アク
    リルモノマー類(a−2)とを必須に含む単量体成分
    を、有機溶剤の存在のもとに共重合せしめて得られた重
    合体(A)、 エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、エチレン性不飽
    和ジカルボン酸無水物のモノエステル化物及びエチレン
    性不飽和ジカルボン酸無水物のモノアミド化物から選択
    される少なくとも1種のモノマーを必須に含む単量体成
    分を有機溶剤の存在のもとに共重合せしめて得られた重
    合体(B)、を配合したことを特徴とする自動車上塗り
    クリヤー用熱硬化型塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記重合体(A)重合体(B)の各成分
    に加えて、フルオロカーボンを含有するアクリル共重合
    体(C)と、メラミン樹脂(E)とを配合したことを特
    徴とする請求項1記載の自動車上塗りクリヤー用熱硬化
    型塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記重合体(A)重合体(B)の各成分
    に加え、アクリルモノマー類と、不飽和カルボン酸類
    と、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート及び/又
    は水酸基含有アクリルモノマー類とを有機溶剤の存在の
    もとに共重合せしめて得られた重合体(D)と、メラミ
    ン樹脂(E)とを配合したことを特徴とする請求項1記
    載の自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物。
  4. 【請求項4】 前記重合体(A)重合体(B)の各成分
    に加え、シリル基含有アクリル共重合体(F)と、メラ
    ミン樹脂(E)とを配合したことを特徴とする請求項1
    記載の自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料組成物。
  5. 【請求項5】 前記重合体(A)重合体(B)の各成分
    に加え、メラミン樹脂(E)を配合したことを特徴とす
    る請求項1記載の自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗料
    組成物。
  6. 【請求項6】 前記重合体(A)の成分が、付加重合性
    オキサゾリン(a−1)、アクリルモノマー類(a−
    2)、並びにアルキル(メタ)アクリレート及び/又は
    スチレンを含むものであることを特徴とする請求項1〜
    5の何れかに記載の自動車上塗りクリヤー用熱硬化型塗
    料組成物。
  7. 【請求項7】 前記アクリルモノマー類(a−2)が、
    水酸基含有(メタ)アクリレート及び/又はカプロラク
    トン変性(メタ)アクリレートであることを特徴とする
    請求項1〜6の何れかに記載の自動車上塗りクリヤー用
    熱硬化型塗料組成物。
  8. 【請求項8】 前記重合体(B)の成分が、エチレン性
    不飽和ジカルボン酸無水物とエチレン性不飽和ジカルボ
    ン酸無水物のモノエステル化物及びエチレン性不飽和ジ
    カルボン酸無水物のモノアミド化物から選択される1種
    以上のモノマー並びにアルキル(メタ)アクリレート及
    び/又はスチレンを含むものであることを特徴とする請
    求項1〜7の何れかに記載の自動車上塗りクリヤー用熱
    硬化型塗料組成物。
  9. 【請求項9】 アルミニウム顔料、マイカ顔料、着色顔
    料の何れか1種を含む、L値(明度)30以下のベース
    カラーコートの上に、請求項1乃至8の何れかに記載の
    熱硬化型塗料組成物をクリヤーコートとして、ウエット
    ・オン・ウエット方式により上塗り塗装し、焼き付けす
    る塗装方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256623A (ja) * 2008-03-21 2009-11-05 Arakawa Chem Ind Co Ltd 帯電防止コーティング剤およびプラスチックフィルム
JP2009263657A (ja) * 2008-03-31 2009-11-12 Arakawa Chem Ind Co Ltd プラスチック用非水系コーティング剤組成物
JP2012046665A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Toyota Motor Corp 光輝性を有する電磁波透過性塗膜、これを形成するための電磁波透過性塗料組成物、これを用いた電磁波透過性塗膜形成方法

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