JPH09286157A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH09286157A
JPH09286157A JP9974496A JP9974496A JPH09286157A JP H09286157 A JPH09286157 A JP H09286157A JP 9974496 A JP9974496 A JP 9974496A JP 9974496 A JP9974496 A JP 9974496A JP H09286157 A JPH09286157 A JP H09286157A
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JP
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plate cylinder
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JP9974496A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性の樹脂フィルムだけから構成された
透明なマスタであっても、その有無を版胴上で確実に検
出することができる孔版印刷装置を得る。 【解決手段】 マスタ2の所定部分を加熱することによ
り穿孔又はハーフ穿孔されたマーカ領域を形成し、この
マーカ領域を版胴17上のマスタ検知位置MDPで所定
のスレッショルド値を基準とした光反射率の高低をもっ
て検知する。つまり、穿孔又はハーフ穿孔のためにマス
タ2を加熱すると、加熱部分が白濁して光反射率が少し
高くなる。そこで、透明なマスタ2であっても、加熱に
より白濁した部分と透明な部分とのそれぞれの光反射率
の中間値をとるスレッショルド値を基準とすれば、マー
カ領域が容易に検知される。したがって、このマーカ領
域の有無をもって版胴17上におけるマスタ2の有無が
容易に判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置は、熱可塑性樹脂からなる
マスタを加熱穿孔して所望の穿孔画像を形成し、このマ
スタに形成された穿孔を通してインキを印刷用紙に転移
させて印刷を行なう構造のものである。つまり、孔版印
刷装置は、マスタを製版する製版部と、製版部で製版さ
れたマスタを受け取ってこのマスタに基づく印刷を行な
う印刷部とを主要な構成要素として構成されている。製
版部では、マスタを所定のマスタ案内経路に案内し、そ
の案内過程で、例えばサーマルヘッドによってマスタに
加熱穿孔し、所望の穿孔画像を形成する。そして、印刷
部では、インキ供給部を内部に備えた多孔性円筒状の版
胴にマスタを巻き付け、その版胴に印刷用紙をプレスロ
ーラで連続的に押し付けることで版胴の孔及びマスタの
穿孔からインキを漏れ出させて印刷用紙に転移させ、こ
れによって印刷用紙にマスタに基づく印刷を行なう。
【0003】従来、マスタとしては、1〜2μm程度の
厚みをもった熱可塑性の樹脂フィルムに多孔質支持体を
貼り合わせたラミネート構造のものが広く用いられてい
る。多孔質支持体としては、和紙繊維や合成繊維、ある
いは和紙繊維と合成繊維とを混抄した繊維等が一般に用
いられている。このようなマスタは、印刷部における印
刷動作時、多孔質支持体の部分と穿孔部分とにインキの
通過を許容し、印刷用紙へのインキの転移を可能にす
る。ところが、マスタの多孔質支持体を構成する各種の
繊維には、いわゆる繊維目の発生が不可避である。「繊
維目」というのは、繊維が複雑に絡み合って塊となって
いる部分や、樹脂フィルムに形成される穿孔部分を横切
る太い繊維等を意味する。このため、マスタに基づき印
刷が行なわれた場合、繊維目の部分で画像のベタ部に抜
けが生じたり、細線や文字が切れたり掠れたりするとい
う不具合が起こる。そこで、近年、多孔質支持体を取り
除いて樹脂フィルムだけでマスタを構成したり、多孔質
支持体を薄くして繊維目を少なくしたりする試みがなさ
れている。そして、このようなマスタを使用する場合、
版胴の外側からインキを供給してこのインキを印刷用紙
に転移させて印刷を行なうような印刷方式も試みられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
〔第一の課題〕孔版印刷装置は、版胴に巻着されたマス
タの穿孔を通してインキを印刷用紙に転移させて印刷を
行なうという構造上、版胴にマスタが巻かれていない状
態で印刷動作が行なわれると、インキによって版胴に印
刷用紙が貼り付いてしまったり、これによって用紙ジャ
ムが生じてしまったりする。しかも、このような場合に
は、用紙の除去作業に際して作業者の手や衣服がインキ
で汚れたり、装置内部やその周辺がインキで汚れてしま
い易い。そこで、従来の孔版印刷装置は、印刷動作前に
版胴にマスタがセットされているかどうかを検知し、マ
スタがセットされている場合にのみ印刷動作を行なうよ
うに構成されている。この場合、マスタの検知は、反射
型センサや透過型センサ等を用いて行なうのが一般的で
ある。つまり、多孔質支持体は、光を通しにくいために
透過型センサによってその有無が容易に検知され、光の
反射率が高いために反射型センサによってその有無が容
易に検知される。例えば、反射型センサを用いて版胴上
のマスタの有無を検知する場合には、反射型センサに対
面する版胴の一部に光反射率が極めて低い黒いマットを
固定しておき、反射型センサの出力が所定のスレッショ
ルド値よりも高い場合にはマスタありを検出し、低い場
合にはマスタなしを検出するようなことが行なわれてい
る。
【0005】ところが、多孔質支持体を備えない樹脂フ
ィルムだけから構成されたマスタや、多孔質支持体が非
常に薄く形成されたマスタ(以下、これらのマスタを、
「非常に薄いマスタ」という名称で総称する)は、光を
透過させてしまうために反射型センサによっても透過型
センサによってもその有無の検知が困難である。このた
め、非常に薄いマスタを使用した場合、版胴上における
マスタの有無の検知が不安定になり、版胴にマスタがセ
ットされていないにも拘らずに印刷動作が行なわれてし
まうというような不都合が生じやすい。また、動作時間
を短縮するために、版胴にマスタがセットされていない
場合には排版動作をせずに直ちに印刷動作を開始するよ
うな孔版印刷装置では、旧マスタの上に更に新マスタが
セットされてしまう等の不都合が生じてしまう。
【0006】これに対し、特開平6−312569号公
報には、透明なマスタに加熱による穿孔又はハーフ穿孔
を形成し、この穿孔部分を検知してマスタの有無を判別
する発明が開示されている。しかし、穿孔又はハーフ穿
孔部分をどのように検知するかについては開示されてい
ない。また、特開平6−312569号公報には、版胴
巻着前のマスタを検知する構造が開示されているが、版
胴上においても穿孔又はハーフ穿孔部分を検知すること
ができるのかどうか、もしも検知できるのならどのよう
にして検知するのかという点に関しては不明である。
【0007】〔第二の課題〕孔版印刷装置では、マスタ
やインキ等の消耗品が使用されている。装置によって
は、そのような消耗品が使用され尽くされた場合にその
旨を表示するようにしたものもある。ところが、消耗品
が使用され尽くされた場合にそれを表示したのでは、そ
の消耗品のスペアを用意していない場合、装置を再使用
できるようになるまでタイムロスが生ずる。これに対
し、特開平5−147341号公報には、マスタの残量
を表示器に表示するようにした発明が開示され、特開平
5−31881号公報には、インキの残量を表示器に表
示するようにした発明が開示されている。
【0008】ところが、表示器の表示内容は操作者に見
過ごされやすいため、結果的に、消耗品の消耗程度につ
いて操作者に適正な情報を提供しにくいという問題があ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
熱可塑性樹脂からなるマスタを加熱穿孔して所望の穿孔
画像を形成し、この穿孔画像が形成されたマスタを回転
自在な版胴に巻着し、印刷用紙を押圧部材でマスタに押
圧して印刷を行なう孔版印刷装置において、マスタの所
定部分を加熱することにより穿孔又はハーフ穿孔された
マーカ領域を形成するマーカ領域形成手段と、版胴上の
マスタ検知位置でマスタに形成されたマーカ領域を所定
のスレッショルド値を基準とした光反射率の高低をもっ
て検知するマスタ検知手段とを設けた。
【0010】ここで、反射型センサを用いて版胴上のマ
スタの有無を検知する場合には、前述したように、マス
タがない場合に光反射率が低くなるように反射型センサ
に対面する版胴の一部に黒いマットを固定するようなこ
とが従来から行なわれている。ところが、従来の孔版印
刷装置の場合、非常に薄いマスタを使用した場合、この
ようなマスタはほとんど透明なので、反射型センサから
出射された光が黒いマットに吸収され、マスタの有無が
検知し難い。これに対し、本発明によれば、マーカ領域
形成手段によってマスタに形成された穿孔又はハーフ穿
孔の部分はマスタの加熱によって白濁するため、光を照
射すると乱反射が生じて光反射率が高くなる。そこで、
マスタ検知手段は、所定のスレッショルド値、すなわ
ち、穿孔又はハーフ穿孔のための加熱により白濁した部
分と透明な部分とのそれぞれの光反射率の中間値をとる
スレッショルド値を基準とし、光反射率の高低をもって
マーカ領域を検知する。このようなマーカ領域の検知
は、版胴上のマスタ検知位置でなされる。よって、版胴
上のマスタの有無が確実に検知され、版胴にマスタがセ
ットされていない状態での印刷動作の実行を容易に防止
することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、熱可塑性樹脂から
なるマスタを加熱穿孔して所望の穿孔画像を形成し、こ
の穿孔画像が形成されたマスタを回転自在な版胴に巻着
し、印刷用紙を押圧部材でマスタに押圧して印刷を行な
う孔版印刷装置において、マスタの残量を検知する残量
検知手段と、マスタの画像形成領域外に残量検知手段に
よる検知結果を判読可能な形態で加熱穿孔又は加熱ハー
フ穿孔する残量表示形成手段とを設けた。
【0012】したがって、残量検知手段によって検知さ
れたマスタの残量が残量表示形成手段によってマスタの
画像形成領域外に判読可能な形態で記録される。マスタ
の残量記録は、マスタに対する穿孔又はハーフ穿孔によ
りなされる。この場合、穿孔又はハーフ穿孔時の加熱に
よりマスタが白濁するため、マスタの残量記録が機械判
読又は人間による判読可能となる。なお、「判読可能な
形態」というのは、人間が見て理解することができるよ
うな文字や図形、機械判読可能な文字や図形等それ自体
を意味し、そのような文字や図形等の状態が判読可能と
いうことは意味しない。そのような文字や図形等が判読
可能な状態になるのは、穿孔又はハーフ穿孔時の加熱に
よるマスタの白濁による。
【0013】請求項3記載の発明は、熱可塑性樹脂から
なるマスタを加熱穿孔して所望の穿孔画像を形成し、こ
の穿孔画像が形成されたマスタを回転自在な版胴に巻着
し、印刷用紙を押圧部材でマスタに押圧して印刷を行な
う孔版印刷装置において、この孔版印刷装置に使用する
消耗品の残量を検知する残量検知手段と、マスタの画像
形成領域に残量検知手段による検知結果を判読可能な形
態で加熱穿孔する残量表示形成手段とを設けた。
【0014】したがって、残量検知手段によって検知さ
れた消耗品の残量が残量表示形成手段によってマスタの
画像形成領域に判読可能な形態で記録される。したがっ
て、このようなマスタに基づく印刷が行なわれると、消
耗品の残量が印刷用紙に印刷される。ここで、残量検知
手段によって残量が検知され、残量表示形成手段によっ
てその残量がマスタに記録される消耗品は、例えば、請
求項4記載の発明のようにマスタであり、請求項5記載
の発明のようにインキである。なお、「判読可能な形
態」というのは、人間が見て理解することができるよう
な文字や図形等それ自体を意味し、そのような文字や図
形等の状態が判読可能ということは意味しない。そのよ
うな文字や図形等が判読可能な状態になるのは、穿孔又
はハーフ穿孔時の加熱によるマスタの白濁による。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項3ないし5
の何れか一記載の発明において、残量検知手段により検
知された消耗品の残量に応じ、マスタの画像形成領域に
警告表示を加熱穿孔する警告表示形成手段を更に備え
る。したがって、消耗品の残量に応じた警告表示がマス
タに記録され、このようなマスタに基づく印刷が行なわ
れると、その警告表示が印刷用紙に印刷される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態における
孔版印刷装置1の基本的な構造は周知の構造なので、基
本構造については簡単に説明する。以下、機構系、制御
系及び制御系により実行される各種手段に分けて構成を
説明する。
【0017】〔機構系〕図1は、孔版印刷装置1の縦断
正面図である。
【0018】孔版印刷装置1は、概略構造として、光学
読取部3、製版部4、印刷部5、排版部6、給紙部7、
及び排紙部8から構成されている。
【0019】光学読取部3は、コンタクトガラス9上に
載置された原稿10に光源11からの光を照射し、その
反射光をCCD12で受光するデジタルスキャナとして
の構造を有し、ADF13を備える。
【0020】製版部4は、ロール状に巻回保持された画
像形成媒体としてのマスタ2をそのマスタ搬送路14に
引き出し、マスタ搬送路14上に位置するサーマルヘッ
ド15によってマスタ2に穿孔し、穿孔後のマスタ2を
カッタ16で切断してシート状にし、シート状のマスタ
2を印刷部5に送り出す構造である。
【0021】印刷部5は、版胴17を主要な構成要素と
して有する。この版胴17は、0.25〜1.0mm程
度の間隔で直径0.15〜0.5mm程度の孔が外周面
に形成されたもので、後述するインキ供給パイプ21が
兼ねる支軸を中心として回転駆動される。そして、版胴
17は、ステージ部18とクランパ部19とを有し、製
版部4からステージ部18に送り出されたマスタ2をク
ランパ部19で挾持し、駆動されて回転することでマス
タ2を巻回保持する構造である。印刷部5は、そのよう
な版胴17の内部にインキ供給部20を備える。このイ
ンキ供給部20は、インキ供給パイプ21、インキ供給
ローラ22、及びドクタローラ23から構成され、イン
キ供給パイプ21の外周面に形成された多数の孔からイ
ンキ供給ローラ22とドクタローラ23との間に位置す
るインク溜り24にインキ25を供給し、このインキ2
5の量を両ローラ22,23の間の隙間で規制してイン
キ供給ローラ22に供給する構造である。そして、印刷
部5は、版胴17の外周面からインキ供給ローラ22に
押し当てられる押圧部としてのプレスローラ26を有
し、このプレスローラ26が版胴17に圧力を加えて変
形させることにより、版胴17の内周面から外周面にイ
ンキ25を漏れ出させる構造である。つまり、版胴17
からインキ25が漏れ出ると、版胴17に巻かれたマス
タ2に形成された孔をインキ25が通り抜けることを利
用し、版胴17とプレスローラ26との間に印刷用紙2
7を通過させてこの印刷用紙27に画像を形成する、と
いうのが印刷部5における印刷原理である。そして、印
刷部5は、版胴17に巻着されたマスタ2の有無を検知
するためのマスタセンサMSを備える。このマスタセン
サMSは、版胴17上のマスタ検知位置MDPに光を出
射し、出射光がある対象物を反射した場合にこの反射光
を受光し、受光光量に応じたアナログ値を出力する構造
のセンサである。なお、版胴17の一部には、版胴17
が回転することによってマスタ検知位置MDPに位置付
けられる図示しない黒パットが設けられている。この黒
パットは、光の吸収率が極めて高い部材である。
【0022】排版部6は、使用後に不要となったマスタ
2を版胴17から受け取り、排版ボックス28に収納す
る構造である。
【0023】給紙部7は、給紙台29に積層状態で載置
された印刷用紙27を分離給紙して版胴17とプレスロ
ーラ26との間に導く構造である。版胴17とプレスロ
ーラ26との間に導かれた印刷用紙27は、ベルトコン
ベア30に搬送されてトレイ状の排紙部8に至るよう、
給紙部7と排紙部8とが用紙搬送路31で結ばれてい
る。
【0024】〔制御系〕図2は、各部の電気的接続を示
すブロック図である。
【0025】制御系は、クロック発生器32を備えて各
種処理を集中的に行うCPU33、ROM34及びRA
M35からなるマイクロコンピュータを主要な構成要素
として備え、概略的には、光学読取制御部36、製版制
御部37、印刷制御部38、画像処理制御部39、及び
操作表示制御部40からなる。CPU33は、クロック
発生器32で発生する基本クロック周期に従い動作し、
このようなCPU33により実行される動作プログラム
はROM34に格納されている。RAM35は、ワーク
エリア等として使用される。
【0026】光学読取制御部36は、光学読取部3に含
まれ、その動作制御を行う。したがって、この光学読取
制御部36は、CCD12の出力信号を扱う画像読取系
と光源11等を駆動する駆動系とからなる。画像読取系
は、CCD12の信号出力回路からなるCCD基板41
と、CCD基板41からの出力信号をA/D変換するA
/D変換基板42とからなり、共にCPU33に接続さ
れて動作制御を受ける。CCD基板41は、CCD12
の実装基板であり、1主走査ライン毎のCCD12の読
み取り信号を1画素ずつ連続的にシリアル出力する。A
/D変換基板42は、CCD基板41からシリアル出力
されたアナログ信号を64〜256階調の多値デジタル
信号に変換し、更に、変換された多値デジタル信号に対
し、周知のシェーディング補正及び地肌補正を施す。そ
して、A/D変換基板42によるA/D変換後の信号
は、画像処理制御部39に出力される。駆動系は、デジ
タルスキャナ及びADF13のそれぞれの駆動源である
二つのモータ43を駆動制御するモータ駆動回路44よ
りなる。このモータ駆動回路44は、クロック発生器3
2からのクロック信号に同期し、モータ43の各励磁相
に所定のタイミング及び周波数で所定値の電流パルスを
印加し、これによってモータ43を所定のタイミング及
び速さで回転駆動する。クロック発生器32からモータ
駆動回路44に与えられるクロック信号は、基本クロッ
ク周期から分周された信号である。
【0027】製版制御部37は、製版部4に含まれ、そ
の動作制御を行う。したがって、この製版制御部37
は、サーマルヘッド15を駆動制御する画像書込系とマ
スタ2を搬送するための搬送系とからなる。画像書込系
は、CPU33に接続されてサーマルヘッド15を駆動
制御するサーマルヘッド発熱制御回路45よりなる。こ
のサーマルヘッド発熱制御回路45は、後述する画像処
理制御部39から送信された画像データに従い、サーマ
ルヘッド15に発熱信号を送信して図示しない発熱素子
を選択的に発熱させる。搬送系は、マスタ2を搬送する
フィード部の駆動源であるモータ46を駆動制御するモ
ータ駆動回路47よりなる。このモータ駆動回路47
は、クロック発生器32からのクロック信号に同期し、
モータ46の各励磁相に所定のタイミング及び周波数で
所定値の電流パルスを印加し、これによってモータ46
を所定のタイミング及び速さで回転駆動する。クロック
発生器32からモータ駆動回路47に与えられるクロッ
ク信号は、基本クロック周期から分周された信号であ
る。
【0028】印刷制御部38は、印刷部5、排版部6及
び給紙部7に含まれ、その動作制御を行う。つまり、印
刷制御部38は、印刷部5、排版部6及び給紙部7にお
いて各部を駆動する複数個のモータ48を駆動制御する
モータ駆動回路49と、給紙部7の給紙台29に積層状
態で載置された印刷用紙27及びコンタクトガラス9上
に載置された原稿10のサイズを検出する印刷用紙/原
稿サイズ検知部50と、版胴17に巻着されたマスタ2
の有無を検知するためのマスタ検知部51とからなる。
ここで、モータ48に駆動される各部は、印刷部5では
版胴17、インキ供給ローラ22、ドクタローラ23、
プレスローラ26、及びクランパ19であり、排版部6
ではマスタ2を搬送するフィード部や排版ボックス28
内のマスタ2に押圧力を加える機構であり、給紙部7で
は印刷用紙27を給紙搬送するフィード機構である。こ
こで、モータ駆動回路49は、クロック発生器32から
のクロック信号に同期し、モータ48の各励磁相に所定
のタイミング及び周波数で所定値の電流パルスを印加
し、これによってモータ48を所定のタイミング及び速
さで回転駆動する。クロック発生器32からモータ駆動
回路49に与えられるクロック信号は、基本クロック周
期から分周された信号である。また、印刷用紙/原稿サ
イズ検知部50は、光学的なセンサ及びその制御回路よ
りなる。さらに、マスタ検知部51は、前述したマスタ
センサMS及びその制御回路よりなる。
【0029】操作表示制御部40は、図示しない操作パ
ネルにおける操作系、表示系及び操作表示系を駆動制御
する。すなわち、操作表示制御部40は、操作系(操作
表示系の操作系を含む)、例えばスタートキー52、マ
スタ種類設定キー53等が操作された場合に所定の信号
を生成してCPU33に送信し、表示系(操作表示系の
表示系を含む)、例えば図示しないモニター表示部やL
CD表示部を駆動して所定の表示を行わせる。なお、図
2のブロック図中、操作表示制御部40にはスタートキ
ー52及びマスタ種類設定キー53しか示されていない
が、操作表示制御部40には操作パネルにおけるすべて
の操作系、表示系及び操作表示系が含まれている。
【0030】画像処理制御部39は、光学読取制御部3
6で読み取られた原稿10の画像データに所定の処理を
施し、製版制御部37に送信する処理を行う。画像デー
タに施す所定の処理としては、例えばMTF補正や変倍
等であり、それ自体は周知なのでその説明は省略する。
【0031】〔各種手段〕本実施の形態の孔版印刷装置
1は、マーカ領域形成手段とマスタ検知手段とを備え
る。
【0032】マーカ領域形成手段は、マスタ2が版胴1
7に巻着された場合にマスタセンサMSと対面するマス
タ2の所定部分、例えば画像形成領域55から外れた部
分を加熱してマーカ領域54を形成する手段である(図
5参照)。このマーカ領域54は、穿孔又はハーフ穿孔
により形成される。そして、このようなマーカ領域形成
手段は、モータ駆動回路47に駆動されたモータ46を
駆動源としてマスタ搬送路14中でマスタ2が搬送さ
れ、これと同期してサーマルヘッド発熱制御回路45が
サーマルヘッド15を駆動することによって実行され
る。モータ駆動回路47及びサーマルヘッド発熱制御回
路45は、ROM34に格納された動作プログラムに従
い動作するCPU33に制御される。
【0033】マスタ検知手段は、版胴17上のマスタセ
ンサMSと対向するマスタ検知位置MDPで、マスタ2
に形成されたマーカ領域54を所定のスレッショルド値
を基準とした光反射率の高低をもって検知する手段であ
る。この手段は、マスタセンサMSを含むマスタ検知部
51の出力信号がCPU33に入力され、このCPU3
3での判断処理により実行される。CPU33での判断
処理は、ROM34又はRAM35に格納された所定の
スレッショルド値を基準とし、このスレッショルド値よ
りもマスタ検知部51の出力信号が高いか低いかによっ
てなされる。ここで、ROM34又はRAM35には、
高低二種類のスレッショルド値が格納されている。非常
に薄いマスタ2の使用時にマスタ検知手段での判断処理
に使用されるスレッショルド値は、低レベルの方であ
る。これについては後述する。なお、「非常に薄いマス
タ2」というのは、前述したように、多孔質支持体を備
えない樹脂フィルムだけから構成されたマスタ2又は多
孔質支持体が非常に薄く形成されたマスタ2を意味す
る。
【0034】このような構成において、孔版印刷装置1
は、光学読取部3で読み取った原稿10の画像情報に基
づき製版部4でマスタ2を製版する製版動作と、製版後
のマスタ2を利用して印刷用紙27に原稿10の画像を
転写し印刷する印刷動作とを基本的な動作とする。これ
らの製版動作及び印刷動作は、図示しない操作パネル上
のスタートキー52が押下されることにより実行され
る。
【0035】ここで、本実施の形態の孔版印刷装置1で
は、樹脂フィルムに従来の多孔質支持体を貼り合わせた
厚手のマスタ2と、非常に薄いマスタ2との何れもが使
用可能である。何れの種類のマスタ2を使用するかは、
操作パネル上のマスタ種類設定キー53によって設定す
る。つまり、マスタ種類設定キー53が押下されると、
図3に示すようなマスタ2の種類を設定する処理のサブ
ルーチンが起動される。このサブルーチンによって、樹
脂フィルムに多孔質支持体を貼り合わせた厚手のマスタ
2が選択されると、マスタセンサMSのスレッショルド
値が高レベルに設定され、非常に薄いマスタ2が選択さ
れると、マスタセンサMSのスレッショルド値が低レベ
ルに設定される。つまり、樹脂フィルムに多孔質支持体
を貼り合わせた厚手のマスタ2の場合には、多孔質支持
体の部分で光の反射率が高いため、マスタ検知位置MD
PでマスタセンサMSが検出する光量が多ければマスタ
2が版胴17に巻着されていると判定される。そこで、
この場合のスレッショルド値は、版胴17に設けられた
黒マットの光反射率とマスタ2の光反射率とを区別しう
る程度の高レベルとなる。一方、非常に薄いマスタ2の
場合には、それ自体がほとんど透明なためにマスタ検知
位置MDPでの光反射率が低い。これに対し、マスタ2
が加熱により穿孔又はハーフ穿孔されて形成されたマー
カ領域54では、穿孔部周囲の盛り上がりや凹部によっ
て光の乱反射が生ずるために光反射率が少し高くなる。
そこで、この場合のスレッショルド値は、マスタ2にお
ける透明部分の低い光反射率とマーカ領域54の少し高
い光反射率とを区別しうる程度の低レベル値となる。
【0036】次いで、スタートキー52押下後の製版動
作及び印刷動作を図4のフローチャートに基づいて説明
する。このフローチャートは、非常に薄いマスタ2を使
用する場合のフローチャートである。まず、スタートキ
ー52の押下によるスタート信号の入力があると(ステ
ップS1)、版胴17に使用済みのマスタ2が巻着され
ていないかどうかが確かめられる(ステップS2、ステ
ップS3)。つまり、ステップS2では、マスタセンサ
MSのスレッショルド値を高レベルとした上で、マスタ
センサMSの出力値がHであれば、樹脂フィルムに従来
の多孔質支持体を貼り合わせた厚手のマスタ2が版胴1
7に巻着されていると判定される。マスタセンサMSの
出力値がLレベルの場合には、ステップ3に進み、マス
タセンサMSのスレッショルド値を低レベルとした上
で、マスタセンサMSの出力値がHであれば、非常に薄
いマスタ2が版胴17に巻着されていると判定される。
【0037】ステップS2及びステップS3で、版胴1
7に使用済みのマスタ2が巻着されていると判定される
と、排版処理が行なわれる(ステップS4)。排版処理
は、版胴17に巻着されている使用済みのマスタ2を排
版部6の排版ボックス28に廃棄する処理である。
【0038】続いて、クランパ19が真上に来るまで版
胴17が回転駆動され、クランパ19が開放されて版胴
17を待機状態にする版胴待機処理が行なわれる(ステ
ップS5)。
【0039】その後、製版処理に移る(ステップS
6)。この製版処理では、光学読取部3で読み取った原
稿10の画像情報に基づき、サーマルヘッド15による
マスタ2への加熱穿孔(主走査)とマスタ2の搬送(副
走査)とが同期的に行なわれ、これによってマスタ2の
画像形成領域55に穿孔画像が形成される。この際、マ
ーカ領域形成手段によって、マスタ2の画像形成領域5
5外の部分にマーカ領域54が形成される。つまり、マ
スタ2が加熱されて穿孔又はハーフ穿孔され、これによ
ってマスタ2に光反射率が少し高い白濁部分が形成され
る。図5に、マスタ2に形成された画像形成領域55と
マーカ領域54とを例示する。
【0040】製版後のマスタ2はカッタ16で切断され
てシート状にされ(ステップS7)、印刷部5に搬送さ
れて版胴17に巻着される(ステップS8)。つまり、
版胴17に搬送されたマスタ2の先端部がステージ18
部分でクランパ19にクランプされ、この状態で版胴1
7が回転駆動される。これにより、版胴17に製版後の
マスタ2が巻着される。
【0041】ステップS8での版胴17に対するマスタ
2の巻着処理が終了すると、版胴17にマスタ2が確実
に巻着されてセットされたかどうか判定される(ステッ
プS9)。つまり、図4のフローチャートは、非常に薄
いマスタ2を使用する場合のフローチャートであり、マ
スタ種類設定キー53でのマスタ種類の設定として、非
常に薄いマスタ2が選択されていることを前提としてい
る。したがって、このような設定情報により、ステップ
S9でのマスタセンサMSのスレッショルド値は、低レ
ベルに設定される。そこで、マスタ検出位置MDPで、
マスタセンサMSがマスタ2に形成された光反射率が少
し高いマーカ領域54を検出すればその出力値がHとな
り、マーカ領域54を検出できなければマスタセンサM
Sの出力値がLとなる。ここで、ステップS9において
マスタセンサMSがマーカ領域54を検出できなけれ
ば、マスタ2が版胴17にセットされていないか、セッ
トされていても位置ずれしているということになる。つ
まり、マスタ2が正しく版胴17にセットされていない
ということである。そこで、このような場合には、動作
停止処理が行なわれる(ステップS10)。つまり、後
続する印刷処理(ステップS11)が実行されず、図示
しない表示パネルにマスタ2のセット不良が表示され
る。これにより、版胴17にマスタ2が正しくセットさ
れていないにも拘らずに印刷が行なわれてしまう場合の
各種の不都合が確実に防止される。
【0042】一方、ステップS9においてマスタセンサ
MSがマーカ領域54を検出した場合、版胴17にマス
タ2が正しくセットされていることになるので、印刷処
理が実行される(ステップS11)。つまり、版胴17
の回転に同期して給紙部7から印刷用紙27が版胴17
に向けて搬送され、印刷用紙27がプレスローラ26に
よってマスタ2付きの版胴17に押し付けられる。これ
により、インキ供給ローラ22によってインキ25が供
給されている版胴17の内部から外部にインキ25が漏
れ出し、漏れ出したインキ25がマスタ2に形成された
穿孔を通過して印刷用紙27に転移される。こうして、
印刷用紙27にはマスタ2に形成された穿孔画像が転写
されて印刷が行なわれる。
【0043】図6は、製版動作及び印刷動作の処理の変
形例を示すフローチャートである。基本的な処理の流れ
は図4に例示した処理と同一であるため、同一部分につ
いては説明を省略する。図4に例示した処理と異なる点
は、ステップS9において、ステップS2及びステップ
S3と同一の処理が繰り返される点である。つまり、版
胴17にマスタ2が正しくセットされているかどうかの
判定を、高レベルのスレッショルド値に基づく判定(ス
テップS9−1)と、低レベルのスレッショルド値に基
づく判定(ステップS9−2)との二種類の基準で行な
う点である。これにより、樹脂フィルムに従来の多孔質
支持体を貼り合わせた厚手のマスタ2の有無が検知され
(ステップS9−1)、続いて非常に薄いマスタ2の有
無が検知される(ステップS9−2)。したがって、図
3に例示したようなマスタ2の種類の設定処理が不要と
なる。
【0044】なお、本実施の形態においては、光反射率
が高い場合にはHレベル、低い場合にはLレベルで検出
信号が出力されるように説明したが、これは検出回路を
正論理で構成するか負論理で構成するかだけの問題であ
り、実施に当ってはこのような論理構成に限定されな
い。
【0045】本発明の第二の実施の形態を図7ないし図
10に基づいて説明する。第一の実施の形態と同一部分
は同一符号で示し、説明も省略する。まず、本実施の形
態の孔版印刷装置1は、製版部4において、サーマルヘ
ッド15とカッタ16との間にバーコードリーダ61が
設けられている。このバーコードリーダ61は、マスタ
2を加熱穿孔又は加熱ハーフ穿孔して形成したバーコー
ドを読み取り得るような感度を持ったものである。つま
り、バーコードリーダ61の感度というのは、加熱穿孔
又は加熱ハーフ穿孔によってマスタ2が白濁するため、
この白濁して光反射率が少し高くなった部分を認識でき
るような感度である。そして、その孔版印刷装置1に
は、残量検知手段、残量表示形成手段、及び警告表示形
成手段が設けられている。
【0046】残量検知手段は、製版部4でロール状に保
持されたマスタ2の残量と、印刷部5におけるインキ2
5の残量とを検知する手段である。マスタ2の残量検知
は、CPU33がマスタ2の消費量をカウントしたり、
ロール状に巻回保持されたマスタ2の径を複数個の図示
しないセンサで検知してマスタ2の消費量を認識し、こ
のような認識結果をRAM35内の所定記憶エリアに格
納しておき、その記憶内容や書き替えられた内容を適宜
呼び出すことにより行なわれる。また、インキ25の残
量検知は、孔版印刷装置1が備える図示しないインキタ
ンク内のインキを水位センサ等により検知することで行
なわれる。
【0047】残量表示形成手段は、残量検知手段による
検知結果を判読可能な形態でマスタ2の画像形成領域5
5外に加熱穿孔又は加熱ハーフ穿孔し、画像形成領域5
5に加熱穿孔する手段である。より詳細には、画像形成
領域55外には残量検知手段による検知結果をバーコー
ドで表現し、画像形成領域55内には残量検知手段によ
る検知結果を文字で表現する。文字での表現としては、
例えば、「マスタ残量30版」、「インキ残量30%」
等の表現がなされる。したがって、判読可能な形態とい
うのは、画像形成領域55外ではバーコードリーダ61
で判読可能な形態、画像形成領域55では人間が判読可
能な形態をそれぞれ意味する。
【0048】警告表示形成手段は、残量検知手段による
検知結果に応じた警告情報を人間が判読可能な形態でマ
スタ2の画像形成領域55に加熱穿孔する手段である。
警告情報としては、例えば、「マスタ残量が残り少なく
なりましたので交換の用意をして下さい」とか、「イン
キ残量が残り少なくなりましたので交換の用意をして下
さい」とかいうような内容である。
【0049】このような残量表示形成手段及び警告表示
形成手段は、モータ駆動回路47に駆動されたモータ4
6を駆動源としてマスタ搬送路14中でマスタ2が搬送
され、これと同期してサーマルヘッド発熱制御回路45
がサーマルヘッド15を駆動することによって実行され
る。モータ駆動回路47及びサーマルヘッド発熱制御回
路45は、ROM34に格納された動作プログラムに従
い動作するCPU33に制御される。
【0050】このような構成において、残量検知手段に
よりマスタ2及びインキ25の残量が検知される。そし
て、製版部4における製版動作では、その検知結果がマ
スタ2に加熱穿孔又は加熱ハーフ穿孔によって形成され
る。図8は、マスタ2の画像形成領域55外に加熱ハー
フ穿孔によりバーコード62が形成された例を示し、図
9は、マスタ2の画像形成領域55にマスタ2及びイン
キ25の残量表示63や警告表示64が加熱穿孔により
形成された例を示す。残量表示63は、例えば、「マス
タ残量30版」、「インキ残量30%」等の内容であ
り、警告表示は、例えば、「マスタ残量が残り少なくな
りましたので交換の用意をして下さい」、「インキ残量
が残り少なくなりましたので交換の用意をして下さい」
等の内容である。
【0051】したがって、バーコード62は、バーコー
ドリーダ61に読み取られ、その内容が孔版印刷装置1
において認識される。そこで、製版部4にセットされた
マスタ2が途中まで使用されたものであっても、その残
量が孔版印刷装置1において正確に認識される。また、
マスタ2の画像形成領域55に形成された残量表示63
や警告表示64は、印刷処理時に印刷用紙27に転写さ
れて印刷される。したがって、印刷済みの印刷用紙27
を見る者に、マスタ2やインキ25の残量を容易に認識
させることができる。
【0052】図10は、画像形成領域55外に加熱ハー
フ穿孔する情報の変形例である。第二の実施の形態で
は、ここに残量検知結果をバーコード62の形態で加熱
ハーフ穿孔したが、これはバーコード62に限らず、人
間が判読可能な文字での残量表示65であっても良い。
これにより、孔版印刷装置1にセットするマスタ2が使
用途中のものであっても、その残量を作業者が容易に認
識することができる。また、マスタ2が版胴17にセッ
トされている場合であっても、例えば製版終了後に、版
胴17を孔版印刷装置1から引き出して版胴17に巻着
されたマスタ2の残量表示65を見ることができる。
【0053】なお、実施に当たっては、残量表示63,
65及び警告表示64は、文字に限らず、図形や記号
等、人間が見て理解できる形態のものであればその種類
を問わない。また、残量表示63や警告表示64は、マ
スタ2の画像形成領域55に形成されて印刷用紙27に
印刷される。ところが、印刷物の内容によっては、その
ような内容の印刷が不適当な場合がある。そこで、図示
しない操作パネル上での設定操作により、残量表示63
や警告表示64を選択的なものにしても良い。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、マスタの所定部
分を加熱することにより穿孔又はハーフ穿孔されたマー
カ領域を形成するマーカ領域形成手段と、版胴上のマス
タ検知位置でマスタに形成されたマーカ領域を所定のス
レッショルド値を基準とした光反射率の高低をもって検
知するマスタ検知手段とを設けたので、マーカ領域の検
知によって版胴上のマスタの有無を確実に検知すること
ができ、したがって、版胴にマスタがセットされていな
い状態での印刷動作の実行や、版胴に既に旧マスタがセ
ットされている状態での新マスタの巻着動作の実行を容
易に防止することができ、これらの動作の実行により生
ずる種々の不都合を確実に回避することができる。
【0055】請求項2記載の発明は、マスタの残量を検
知する残量検知手段と、マスタの画像形成領域外に残量
検知手段による検知結果を判読可能な形態で加熱穿孔又
は加熱ハーフ穿孔する残量表示形成手段とを設けたの
で、マスタの残量記録の機械又は人間による判読を可能
にすることができ、したがって、セットしようとするマ
スタが使用途中のものであっても、その残量を容易に認
識させることが可能となる。
【0056】請求項3記載の発明は、孔版印刷装置に使
用する消耗品の残量を検知する残量検知手段と、マスタ
の画像形成領域に残量検知手段による検知結果を判読可
能な形態で加熱穿孔する残量表示形成手段とを設けたの
で、消耗品の残量が穿孔画像として形成されたマスタに
基づいて消耗品の残量を印刷用紙に印刷することがで
き、したがって、消耗品、例えばマスタ(請求項4)や
インキ(請求項5)の残量を容易に認識させ、注意を促
すことが可能となる。この場合、請求項6記載の発明の
ように、残量検知手段により検知された消耗品の残量に
応じ、マスタの画像形成領域に警告表示を加熱穿孔する
警告表示形成手段を更に備えた場合には、印刷用紙に消
耗品の消耗程度に関する警告表示を行なうことができ、
より確実に注意を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す全体の縦断正
面図である。
【図2】各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】マスタの種類を設定する処理の流れを示すフロ
ーチャートである
【図4】樹脂フィルムだけで構成されたマスタを使用す
る場合の製版及び印刷動作のための処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図5】製版後のマスタの一例を示す斜視図である。
【図6】変形例として、製版及び印刷動作のための処理
の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第二の実施の形態を示す全体の縦断正
面図である。
【図8】製版後のマスタの一例を示す平面図である。
【図9】製版後のマスタの他の一例を示す平面図であ
る。
【図10】製版後のマスタの他の一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
2 マスタ 17 版胴 25 インキ 27 印刷用紙 54 マーカ領域 MDP マスタ検知位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるマスタを加熱穿孔
    して所望の穿孔画像を形成し、この穿孔画像が形成され
    た前記マスタを回転自在な版胴に巻着し、印刷用紙を押
    圧部材で前記マスタに押圧して印刷を行なう孔版印刷装
    置において、 前記マスタの所定部分を加熱することにより穿孔又はハ
    ーフ穿孔されたマーカ領域を形成するマーカ領域形成手
    段と、 前記版胴上のマスタ検知位置で前記マスタに形成された
    前記マーカ領域を所定のスレッショルド値を基準とした
    光反射率の高低をもって検知するマスタ検知手段と、 を備えることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなるマスタを加熱穿孔
    して所望の穿孔画像を形成し、この穿孔画像が形成され
    た前記マスタを回転自在な版胴に巻着し、印刷用紙を押
    圧部材で前記マスタに押圧して印刷を行なう孔版印刷装
    置において、 前記マスタの残量を検知する残量検知手段と、 前記マスタの画像形成領域外に前記残量検知手段による
    検知結果を判読可能な形態で加熱穿孔又は加熱ハーフ穿
    孔する残量表示形成手段と、 を備えることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂からなるマスタを加熱穿孔
    して所望の穿孔画像を形成し、この穿孔画像が形成され
    た前記マスタを回転自在な版胴に巻着し、印刷用紙を押
    圧部材で前記マスタに押圧して印刷を行なう孔版印刷装
    置において、 この孔版印刷装置に使用する消耗品の残量を検知する残
    量検知手段と、 前記マスタの画像形成領域に前記残量検知手段による検
    知結果を判読可能な形態で加熱穿孔する残量表示形成手
    段と、 を備えることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 残量検知手段により残量が検知される消
    耗品は、マスタであることを特徴とする請求項3記載の
    孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】 残量検知手段により残量が検知される消
    耗品は、インキであることを特徴とする請求項3記載の
    孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 残量検知手段により検知された消耗品の
    残量に応じ、マスタの画像形成領域に警告表示を加熱穿
    孔する警告表示形成手段を更に備えることを特徴とする
    請求項3ないし5の何れか一記載の孔版印刷装置。
JP9974496A 1996-04-22 1996-04-22 孔版印刷装置 Pending JPH09286157A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187335A (ja) * 2000-12-20 2002-07-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 製版装置および製版印刷装置
WO2004052653A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Riso Kagaku Corporation 孔版原紙ロールの残量算出方法および孔版製版装置並びに孔版原紙ロール
JP4592901B2 (ja) * 2000-09-12 2010-12-08 東北リコー株式会社 印刷装置

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