JPH09286045A - 樹脂の供給装置および樹脂の供給方法 - Google Patents
樹脂の供給装置および樹脂の供給方法Info
- Publication number
- JPH09286045A JPH09286045A JP10106996A JP10106996A JPH09286045A JP H09286045 A JPH09286045 A JP H09286045A JP 10106996 A JP10106996 A JP 10106996A JP 10106996 A JP10106996 A JP 10106996A JP H09286045 A JPH09286045 A JP H09286045A
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- Japan
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- resin
- screw
- barrel
- upper barrel
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- Pending
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 均一化された樹脂の溶融状態を保持して、安
定した優れた品質を有する成形品を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 射出成形機またはブロー成形機のスクリ
ュインライン式射出装置における樹脂の供給装置であっ
て、該供給装置はスクリュ軸方向に延在して上部が開口
した下部バレルを備えるとともに、該下部バレルの開口
部に嵌装されスクリュ軸方向に移動自在な上部バレルを
備え、かつ、該上部バレルの後端部上部に樹脂を供給す
るホッパを接続してなる構成とした。
定した優れた品質を有する成形品を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 射出成形機またはブロー成形機のスクリ
ュインライン式射出装置における樹脂の供給装置であっ
て、該供給装置はスクリュ軸方向に延在して上部が開口
した下部バレルを備えるとともに、該下部バレルの開口
部に嵌装されスクリュ軸方向に移動自在な上部バレルを
備え、かつ、該上部バレルの後端部上部に樹脂を供給す
るホッパを接続してなる構成とした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機やブロ
ー成形機に使用されるスクリュインライン式射出装置に
おける樹脂の供給装置および樹脂の供給方法に関するも
ので、特に、可塑化計量中の樹脂の溶融状態を均一に保
って成形品の品質を向上させることを企図している。
ー成形機に使用されるスクリュインライン式射出装置に
おける樹脂の供給装置および樹脂の供給方法に関するも
ので、特に、可塑化計量中の樹脂の溶融状態を均一に保
って成形品の品質を向上させることを企図している。
【０００２】
【従来の技術】射出成形機やブロー成形機におけるスク
リュインライン式射出装置は、図７に示すように、先端
部にノズル３を有し、外周部に温度調節装置（ヒータ１
１）を有するバレル１を備えている。このバレル１は、
金型４の材料注入口へノズル３を装着しうるようにして
配設されている。ホッパ１０からバレル１内へ送り込ま
れた樹脂は、油圧モータ５により回転駆動されるスクリ
ュ２により材料供給部より圧縮部へ移送され、圧縮部に
おいてねじ溝の溝深さが漸減するために徐々に圧縮作用
を受ける。この過程でスクリュ２のフライト２０間の樹
脂はヒータ１１によるバレル１の内壁面からの熱伝達
と、前記スクリュ２の回転作用による樹脂自身、およ
び、樹脂とバレル１もしくは前記スクリュ２との間で生
じる摩擦熱（剪断エネルギにより発生する）により、バ
レル１の内壁面に溶融したメルトフィルムが形成され、
さらに前記フライト２０により掻集され、フライト２０
にメルトプールが形成される。このように、可塑化が促
進される過程におけるバレル１内の樹脂はメルトフィル
ム、メルトプールおよびまだ溶融点に達していないソリ
ッドベッドの３つの部分から構成され、これらがスクリ
ュ２の回転に伴い、さらに前方に移送される間に連続的
にヒータ１１からの加熱とスクリュ２による回転作用と
で未溶融部分（ソリッドベッド）を溶融部分（メルト）
に変換し、前記スクリュ２の計量部では未溶融部分をな
くして均質な溶融可塑化樹脂を得ようとするものであ
る。
リュインライン式射出装置は、図７に示すように、先端
部にノズル３を有し、外周部に温度調節装置（ヒータ１
１）を有するバレル１を備えている。このバレル１は、
金型４の材料注入口へノズル３を装着しうるようにして
配設されている。ホッパ１０からバレル１内へ送り込ま
れた樹脂は、油圧モータ５により回転駆動されるスクリ
ュ２により材料供給部より圧縮部へ移送され、圧縮部に
おいてねじ溝の溝深さが漸減するために徐々に圧縮作用
を受ける。この過程でスクリュ２のフライト２０間の樹
脂はヒータ１１によるバレル１の内壁面からの熱伝達
と、前記スクリュ２の回転作用による樹脂自身、およ
び、樹脂とバレル１もしくは前記スクリュ２との間で生
じる摩擦熱（剪断エネルギにより発生する）により、バ
レル１の内壁面に溶融したメルトフィルムが形成され、
さらに前記フライト２０により掻集され、フライト２０
にメルトプールが形成される。このように、可塑化が促
進される過程におけるバレル１内の樹脂はメルトフィル
ム、メルトプールおよびまだ溶融点に達していないソリ
ッドベッドの３つの部分から構成され、これらがスクリ
ュ２の回転に伴い、さらに前方に移送される間に連続的
にヒータ１１からの加熱とスクリュ２による回転作用と
で未溶融部分（ソリッドベッド）を溶融部分（メルト）
に変換し、前記スクリュ２の計量部では未溶融部分をな
くして均質な溶融可塑化樹脂を得ようとするものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の射
出装置においては、樹脂の供給口が１箇所しかなく樹脂
の可塑化計量工程においてスクリュが後退することによ
り、供給口より前方にあるスクリュ長さが次第に短かく
なるのでスクリュ有効長さが減少する。このため供給さ
れる樹脂の予熱時間やスクリュとバレル内周面との間で
実施される剪断発熱量が少なくなり、可塑化計量初期と
可塑化計量終期の間で樹脂温度や樹脂物性値が変化する
こととなり均一な溶融樹脂の供給が困難となり、その結
果、金型やダイス内へ射出される樹脂の溶融状態が不均
一となり、成形される製品の物性が製品全体で均一性を
保持できないので良好な品質の製品が得られないという
難点があった。
出装置においては、樹脂の供給口が１箇所しかなく樹脂
の可塑化計量工程においてスクリュが後退することによ
り、供給口より前方にあるスクリュ長さが次第に短かく
なるのでスクリュ有効長さが減少する。このため供給さ
れる樹脂の予熱時間やスクリュとバレル内周面との間で
実施される剪断発熱量が少なくなり、可塑化計量初期と
可塑化計量終期の間で樹脂温度や樹脂物性値が変化する
こととなり均一な溶融樹脂の供給が困難となり、その結
果、金型やダイス内へ射出される樹脂の溶融状態が不均
一となり、成形される製品の物性が製品全体で均一性を
保持できないので良好な品質の製品が得られないという
難点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て均一な溶融状態を有する樹脂を可塑化計量できるよう
にするため、本発明の装置（第１の発明）では、射出成
形機またはブロー成形機のスクリュインライン式射出装
置における樹脂の供給装置であって、該供給装置はスク
リュ軸方向に延在して上部が開口した下部バレルを備え
るとともに、該下部バレルの開口部に嵌装されスクリュ
軸方向に移動自在な上部バレルを備え、かつ、該上部バ
レルの後端部上部に樹脂を供給するホッパを接続してな
る構成とした。また、本発明の装置（第２の発明）で
は、上部バレルの移動手段を流体圧シリンダとするか、
または、電動機とボールねじ機構の組合せとした。さら
に、本発明の方法（第３の発明）では、第１の発明にお
ける供給装置を備えた射出成形機またはブロー成形機の
スクリュインライン式射出装置における樹脂の供給方法
であって、可塑化計量開始時には上部バレルを前方に移
動した状態で樹脂を供給するとともに、可塑化計量中に
該上部バレルを少しずつ後退させつつ樹脂を供給するこ
ととした。
て均一な溶融状態を有する樹脂を可塑化計量できるよう
にするため、本発明の装置（第１の発明）では、射出成
形機またはブロー成形機のスクリュインライン式射出装
置における樹脂の供給装置であって、該供給装置はスク
リュ軸方向に延在して上部が開口した下部バレルを備え
るとともに、該下部バレルの開口部に嵌装されスクリュ
軸方向に移動自在な上部バレルを備え、かつ、該上部バ
レルの後端部上部に樹脂を供給するホッパを接続してな
る構成とした。また、本発明の装置（第２の発明）で
は、上部バレルの移動手段を流体圧シリンダとするか、
または、電動機とボールねじ機構の組合せとした。さら
に、本発明の方法（第３の発明）では、第１の発明にお
ける供給装置を備えた射出成形機またはブロー成形機の
スクリュインライン式射出装置における樹脂の供給方法
であって、可塑化計量開始時には上部バレルを前方に移
動した状態で樹脂を供給するとともに、可塑化計量中に
該上部バレルを少しずつ後退させつつ樹脂を供給するこ
ととした。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂の供給装置や供給方
法では、可塑化計量初期には下部バレルに対してスクリ
ュ軸方向前方に上部バレルを移動して前方に近づけた樹
脂供給口から樹脂を供給し、可塑化計量を行なう。そし
て、可塑化計量中に上部バレルをスクリュ軸方向に後退
させつつ樹脂を供給する。以上のようにして、計量開始
時の樹脂供給位置は前方位置において行ない、計量工程
が進行するにつれて後退するクリュに応じて樹脂供給位
置も少しずつ後退させ、現実に樹脂を供給している樹脂
供給口から前方にあるスクリュ長さをほぼ同一の長さに
保持し、樹脂に加えられる熱量が一定化されるから樹脂
溶融状態はほぼ一定に保たれ、樹脂温度は均一化され
る。
法では、可塑化計量初期には下部バレルに対してスクリ
ュ軸方向前方に上部バレルを移動して前方に近づけた樹
脂供給口から樹脂を供給し、可塑化計量を行なう。そし
て、可塑化計量中に上部バレルをスクリュ軸方向に後退
させつつ樹脂を供給する。以上のようにして、計量開始
時の樹脂供給位置は前方位置において行ない、計量工程
が進行するにつれて後退するクリュに応じて樹脂供給位
置も少しずつ後退させ、現実に樹脂を供給している樹脂
供給口から前方にあるスクリュ長さをほぼ同一の長さに
保持し、樹脂に加えられる熱量が一定化されるから樹脂
溶融状態はほぼ一定に保たれ、樹脂温度は均一化され
る。
【０００６】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。図１〜図５は本発明に係り、図１は樹
脂の供給装置の縦断面図（可塑化計量初期の状態を示
す）、図２は樹脂の供給装置の縦断面図（可塑化計量終
期の状態を示す）、図３は図２のＡ−Ａ視の正面断面
図、図４は他の実施例を示す樹脂の供給装置の正面断面
図、図５はスクリュ位置と樹脂温度との相関を示すグラ
フである。
詳細に説明する。図１〜図５は本発明に係り、図１は樹
脂の供給装置の縦断面図（可塑化計量初期の状態を示
す）、図２は樹脂の供給装置の縦断面図（可塑化計量終
期の状態を示す）、図３は図２のＡ−Ａ視の正面断面
図、図４は他の実施例を示す樹脂の供給装置の正面断面
図、図５はスクリュ位置と樹脂温度との相関を示すグラ
フである。
【０００７】図１〜図３に示すように、樹脂供給装置１
００は、上下一対のバレル１、すなわち、上部にスクリ
ュ軸方向に溝状の開口部を有する下部バレル１Ｂとこの
下部バレル１Ｂの開口部に嵌装されスクリュ軸方向に移
動自在に配設された上部バレル１Ａとを備え、上部バレ
ル１Ａと下部バレル１Ｂの内部空間にはスクリュ軸方向
に延在するスクリュ２が油圧モータ５により回転自在
で、かつ、油圧シリンダ６により前後進自在に配設され
る。そして、上部バレル１Ａの移動手段として、上部バ
レル１Ａの後端部に油圧シリンダ４０が配設されピスト
ンロッド４０ａは上部バレル１Ａに連結される。
００は、上下一対のバレル１、すなわち、上部にスクリ
ュ軸方向に溝状の開口部を有する下部バレル１Ｂとこの
下部バレル１Ｂの開口部に嵌装されスクリュ軸方向に移
動自在に配設された上部バレル１Ａとを備え、上部バレ
ル１Ａと下部バレル１Ｂの内部空間にはスクリュ軸方向
に延在するスクリュ２が油圧モータ５により回転自在
で、かつ、油圧シリンダ６により前後進自在に配設され
る。そして、上部バレル１Ａの移動手段として、上部バ
レル１Ａの後端部に油圧シリンダ４０が配設されピスト
ンロッド４０ａは上部バレル１Ａに連結される。
【０００８】上部バレル１Ａの後端寄りの上方には樹脂
供給口３０が穿設され、その上部に設けられたホッパ１
０を介して樹脂ペレットがバレル１内に供給される。ホ
ッパ１０の下部排出口には、図示しないフィーダが設け
られる。バレル１の内部先端部は先細に構成され、スク
リュ２の先端部であるスクリュヘッド２ａが対向され
る。図１は、可塑化計量初期の状態を示し、スクリュ２
が前進限位置にある状態を示し、一方、図２は、可塑化
計量終期の状態を示し、スクリュ２が後退限位置にある
状態を示している。一般に計量中における全スクリュ後
退量はスクリュピッチの約６倍程度あるから、その移動
量を考慮して、バレル１（上部バレル１Ａおよび下部バ
レル１Ｂ）の長さを決定することが望ましい。
供給口３０が穿設され、その上部に設けられたホッパ１
０を介して樹脂ペレットがバレル１内に供給される。ホ
ッパ１０の下部排出口には、図示しないフィーダが設け
られる。バレル１の内部先端部は先細に構成され、スク
リュ２の先端部であるスクリュヘッド２ａが対向され
る。図１は、可塑化計量初期の状態を示し、スクリュ２
が前進限位置にある状態を示し、一方、図２は、可塑化
計量終期の状態を示し、スクリュ２が後退限位置にある
状態を示している。一般に計量中における全スクリュ後
退量はスクリュピッチの約６倍程度あるから、その移動
量を考慮して、バレル１（上部バレル１Ａおよび下部バ
レル１Ｂ）の長さを決定することが望ましい。
【０００９】上部バレル１Ａと下部バレル１Ｂの接合部
は、図３のように、段付溝に嵌まり込むように構成し
て、内部空洞断面の円形を保持するが、スクリュ回転に
よる溶融樹脂射出動作の際の射出圧力によって上部バレ
ル１Ａが持ち上がり、下部バレル１Ｂより離脱するのを
防止するため、上部バレル１Ａおよび下部バレル１Ｂの
外周に図示しない円環状のバンド（帯体）をスクリュ軸
方向に複数個配設するようにする。あるいは、両バレル
１Ａ、１Ｂの接合部を図４に示すような構造とし、上部
バレル１Ａが下部バレル１Ｂより離脱するのを防止する
ようにしてもよい。
は、図３のように、段付溝に嵌まり込むように構成し
て、内部空洞断面の円形を保持するが、スクリュ回転に
よる溶融樹脂射出動作の際の射出圧力によって上部バレ
ル１Ａが持ち上がり、下部バレル１Ｂより離脱するのを
防止するため、上部バレル１Ａおよび下部バレル１Ｂの
外周に図示しない円環状のバンド（帯体）をスクリュ軸
方向に複数個配設するようにする。あるいは、両バレル
１Ａ、１Ｂの接合部を図４に示すような構造とし、上部
バレル１Ａが下部バレル１Ｂより離脱するのを防止する
ようにしてもよい。
【００１０】上部バレル１Ａのスクリュ軸方向の移動手
段として、図１〜図２に示した油圧シリンダ４０やエア
シリンダのほかに、電動機の回転動作をボールねじ機構
により往復動に変換して上部バレル１Ａを前後進させて
もよい。また、油圧シリンダ４０を独立して設けずに、
油圧モータ５のモータ座５ａに上部バレル１Ａを直結し
て、スクリュ２の後退と同期して上部バレル１Ａを後退
するようにしてもよい（すなわち、上部バレル１Ａの移
動手段として油圧シリンダ６を兼用する）。
段として、図１〜図２に示した油圧シリンダ４０やエア
シリンダのほかに、電動機の回転動作をボールねじ機構
により往復動に変換して上部バレル１Ａを前後進させて
もよい。また、油圧シリンダ４０を独立して設けずに、
油圧モータ５のモータ座５ａに上部バレル１Ａを直結し
て、スクリュ２の後退と同期して上部バレル１Ａを後退
するようにしてもよい（すなわち、上部バレル１Ａの移
動手段として油圧シリンダ６を兼用する）。
【００１１】このように構成された本発明の樹脂供給装
置１００の作動について説明する。可塑化計量を開始す
る場合には、図１に示すように、スクリュ２は前進限位
置にあるから、油圧シリンダ４０を操作して上部バレル
１Ａを前進限位置に移動してから、ホッパ１０内の樹脂
ペレットの所要量をバレル内に供給する。そして、計量
中、計量の進行とともに樹脂供給口３０より供給された
樹脂はスクリュ２の回転による摩擦熱とバレル１の周囲
のヒータ１１の熱伝達により溶融しつつ前方の樹脂溜り
へ貯溜されるとともに、スクリュ２は後退する。したが
って、計量工程の進行程度に応じて、スクリュ２の後退
動作にリンクさせて上部バレル１Ａを後方に移動し後退
させる。図２は計量終期における状態を示す。
置１００の作動について説明する。可塑化計量を開始す
る場合には、図１に示すように、スクリュ２は前進限位
置にあるから、油圧シリンダ４０を操作して上部バレル
１Ａを前進限位置に移動してから、ホッパ１０内の樹脂
ペレットの所要量をバレル内に供給する。そして、計量
中、計量の進行とともに樹脂供給口３０より供給された
樹脂はスクリュ２の回転による摩擦熱とバレル１の周囲
のヒータ１１の熱伝達により溶融しつつ前方の樹脂溜り
へ貯溜されるとともに、スクリュ２は後退する。したが
って、計量工程の進行程度に応じて、スクリュ２の後退
動作にリンクさせて上部バレル１Ａを後方に移動し後退
させる。図２は計量終期における状態を示す。
【００１２】このような可動の上部バレル１Ａを固定の
下部バレル１Ｂに対して移動可動に配設した本発明の樹
脂供給装置１００で、供給される樹脂温度を温度計８０
で測定する。スクリュ２前方の樹脂溜まりの樹脂温度の
分布を観測すると、本発明の方法では、計量工程中にお
けるホッパ位置とスクリュヘッド２ａの距離がほぼ等し
いので、樹脂の溶融過程における樹脂溜まり各位置にお
ける温度分布は図６の従来例の温度分布に比べて、図５
に示すように均一化されており、良好な成形品が得られ
る。なお、図５や図６のグラフの樹脂温度は、スクリュ
ヘッド２ａが各々Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４の位置にある
ときの温度計８０で計測された樹脂温度を示している。
このようなデータから推察すると、樹脂溶融化の均一化
のためには、樹脂供給口３０とスクリュヘッド２ａとの
距離が計量工程中一定であることが望ましい。
下部バレル１Ｂに対して移動可動に配設した本発明の樹
脂供給装置１００で、供給される樹脂温度を温度計８０
で測定する。スクリュ２前方の樹脂溜まりの樹脂温度の
分布を観測すると、本発明の方法では、計量工程中にお
けるホッパ位置とスクリュヘッド２ａの距離がほぼ等し
いので、樹脂の溶融過程における樹脂溜まり各位置にお
ける温度分布は図６の従来例の温度分布に比べて、図５
に示すように均一化されており、良好な成形品が得られ
る。なお、図５や図６のグラフの樹脂温度は、スクリュ
ヘッド２ａが各々Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４の位置にある
ときの温度計８０で計測された樹脂温度を示している。
このようなデータから推察すると、樹脂溶融化の均一化
のためには、樹脂供給口３０とスクリュヘッド２ａとの
距離が計量工程中一定であることが望ましい。
【００１３】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
樹脂の溶融状態が可塑化計量中に常にほぼ均一となり、
均質な安定した成形品品質が確保される。また、射出成
形の場合には、樹脂の溶融状態が均質化されているので
成形条件の条件出しが容易で運転操作性が向上し、ブロ
ー成形ではダイスの貯溜槽を上記の均一溶融樹脂が通過
するため均一なパリソンを吐出することができ、品質が
向上する。
樹脂の溶融状態が可塑化計量中に常にほぼ均一となり、
均質な安定した成形品品質が確保される。また、射出成
形の場合には、樹脂の溶融状態が均質化されているので
成形条件の条件出しが容易で運転操作性が向上し、ブロ
ー成形ではダイスの貯溜槽を上記の均一溶融樹脂が通過
するため均一なパリソンを吐出することができ、品質が
向上する。
【図１】本発明の実施例を示す樹脂の供給装置（可塑化
計量初期）の縦断面図を示す。
計量初期）の縦断面図を示す。
【図２】本発明の実施例を示す樹脂の供給装置（可塑化
計量終期）の縦断面図を示す。
計量終期）の縦断面図を示す。
【図３】図２のＡ−Ａ視の正面断面図である。
【図４】本発明の他の実施例を示す樹脂の供給装置の正
面断面図である。
面断面図である。
【図５】本発明の実施例を示すスクリュ位置と樹脂温度
との相関を示すグラフである。
との相関を示すグラフである。
【図６】従来の実施例におけるスクリュ位置と樹脂温度
との相関を示すグラフである。
との相関を示すグラフである。
【図７】従来の射出成形機の全体縦断面図である。
【図８】従来の射出成形機の全体縦断面図である。
１ バレル １Ａ 上部バレル １Ｂ 下部バレル ２ スクリュ ２ａ スクリュヘッド ３ ノズル ４ 金型 ５ 油圧モータ ５ａ モータ座 ６ 油圧シリンダ １０ ホッパ １１ ヒータ ２０ フライト ３０ 樹脂供給口 ４０ 油圧シリンダ ８０ 温度計 １００ 樹脂供給装置
Claims (3)
- 【請求項１】 射出成形機またはブロー成形機のスクリ
ュインライン式射出装置における樹脂の供給装置であっ
て、該供給装置はスクリュ軸方向に延在して上部が開口
した下部バレルを備えるとともに、該下部バレルの開口
部に嵌装されスクリュ軸方向に移動自在な上部バレルを
備え、かつ、該上部バレルの後端部上部に樹脂を供給す
るホッパを接続してなる樹脂の供給装置。 - 【請求項２】 上部バレルの移動手段を流体圧シリンダ
とするか、または、電動機とボールねじ機構の組合せと
した請求項１記載の樹脂の供給装置。 - 【請求項３】 請求項１記載の樹脂の供給装置を備えた
射出成形機またはブロー成形機のスクリュインライン式
射出装置における樹脂の供給方法であって、 可塑化計量開始時には上部バレルを前方に移動した状態
で樹脂を供給するとともに、可塑化計量中に該上部バレ
ルを少しずつ後退させつつ樹脂を供給することを特徴と
する樹脂の供給方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10106996A JPH09286045A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 樹脂の供給装置および樹脂の供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10106996A JPH09286045A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 樹脂の供給装置および樹脂の供給方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09286045A true JPH09286045A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14290823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10106996A Pending JPH09286045A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 樹脂の供給装置および樹脂の供給方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09286045A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111361093A (zh) * | 2020-04-09 | 2020-07-03 | 钱济东 | 一种用于注塑机的移动式加料机构及其工作方法 |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP10106996A patent/JPH09286045A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111361093A (zh) * | 2020-04-09 | 2020-07-03 | 钱济东 | 一种用于注塑机的移动式加料机构及其工作方法 |
| CN111361093B (zh) * | 2020-04-09 | 2021-12-24 | 嘉兴市维尔塑业有限公司 | 一种用于注塑机的移动式加料机构及其工作方法 |
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