JPH09285939A - 工作機用ヘッド部の集塵装置 - Google Patents
工作機用ヘッド部の集塵装置Info
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- JPH09285939A JPH09285939A JP12660296A JP12660296A JPH09285939A JP H09285939 A JPH09285939 A JP H09285939A JP 12660296 A JP12660296 A JP 12660296A JP 12660296 A JP12660296 A JP 12660296A JP H09285939 A JPH09285939 A JP H09285939A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】切り屑を被加工物から良好に排除し得ると共
に、切り屑の塵埃流通路への排出を促進でき、しかも装
置の大幅なコストアップを招来しない工作機用ヘッド部
の集塵装置を提供すること。併せて、工具の冷却をも行
い得る集塵装置を提供すること。 【解決手段】下面中心部に工具締結具を有するヘッドを
設け、該工具締結具の下部に工具を取り付け、該ヘッド
の外周に係止され且つ下部がヘッドから下方に突出して
上記工具締結具の外周部を包囲する筒状の集塵カバーを
設け、上部が吸引ダクトに接続され且つ下部が集塵カバ
ー内の上部に開口する塵埃流通路を設けてなる工作機用
ヘッド部の集塵装置において、上記工具の上部における
該工具の回転軸に、空気を流動させるファンを設けたこ
とを特徴とする。
に、切り屑の塵埃流通路への排出を促進でき、しかも装
置の大幅なコストアップを招来しない工作機用ヘッド部
の集塵装置を提供すること。併せて、工具の冷却をも行
い得る集塵装置を提供すること。 【解決手段】下面中心部に工具締結具を有するヘッドを
設け、該工具締結具の下部に工具を取り付け、該ヘッド
の外周に係止され且つ下部がヘッドから下方に突出して
上記工具締結具の外周部を包囲する筒状の集塵カバーを
設け、上部が吸引ダクトに接続され且つ下部が集塵カバ
ー内の上部に開口する塵埃流通路を設けてなる工作機用
ヘッド部の集塵装置において、上記工具の上部における
該工具の回転軸に、空気を流動させるファンを設けたこ
とを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドの下部に取り付
けた工具の切削部から発生する切り屑を吸引除去する工
作機用ヘッド部の集塵装置に関するものである。
けた工具の切削部から発生する切り屑を吸引除去する工
作機用ヘッド部の集塵装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術として、特願平６−９０５２
０号の明細書および図面に記載された工作機用ヘッド部
の集塵装置がある。これは概略以下のように構成されて
いる。即ち、工作機のクロスレールまたはコラムに、ヘ
ッドが上下動可能に支持され、このヘッドの筒状に形成
されたケーシング内に、モーターが倒立させて内装され
ている。そして、モーターの回転軸に連結された工具締
結具がケーシングの下面中心部から下方に突出させて設
けられ、この工具締結具にエンドミル、ドリル等の工具
を着脱可能に締結するようになっている。
０号の明細書および図面に記載された工作機用ヘッド部
の集塵装置がある。これは概略以下のように構成されて
いる。即ち、工作機のクロスレールまたはコラムに、ヘ
ッドが上下動可能に支持され、このヘッドの筒状に形成
されたケーシング内に、モーターが倒立させて内装され
ている。そして、モーターの回転軸に連結された工具締
結具がケーシングの下面中心部から下方に突出させて設
けられ、この工具締結具にエンドミル、ドリル等の工具
を着脱可能に締結するようになっている。
【０００３】ケーシング内には、上下方向に貫通する塵
埃流通路が形成され、この塵埃流通路は、ケーシングの
下部からモーターの外周部の複数箇所を通過してケーシ
ングの上部で集合させるようになっており、ケーシング
の上端部には吸引ダクトに連通するホースが接続されて
いる。
埃流通路が形成され、この塵埃流通路は、ケーシングの
下部からモーターの外周部の複数箇所を通過してケーシ
ングの上部で集合させるようになっており、ケーシング
の上端部には吸引ダクトに連通するホースが接続されて
いる。
【０００４】ケーシングの下部外周には、筒状に形成さ
れた集塵カバーが下方に向けて嵌合係止され、この集塵
カバーの下部周縁部には、ブラシ状のスカート部材が環
状に垂下支持され、このスカート部材により工具締結具
およびこの工具締結具に締結された工具の外周部が包囲
されるようになっている。
れた集塵カバーが下方に向けて嵌合係止され、この集塵
カバーの下部周縁部には、ブラシ状のスカート部材が環
状に垂下支持され、このスカート部材により工具締結具
およびこの工具締結具に締結された工具の外周部が包囲
されるようになっている。
【０００５】上記集塵カバーの内部へは、エアーポンプ
の吐出口に接続された空気の供給管が引き込まれてい
る。そして、工具の切削部から発生した切り屑を塵埃流
通路側からの吸引により除去する際、上記エアーポンプ
を作動させ、集塵カバー内に圧縮空気を吐出させ、工具
の切削部の切り屑を良好に排除すると共にその切り屑を
浮遊させ、これにより切り屑を円滑に除去するようにな
っている。
の吐出口に接続された空気の供給管が引き込まれてい
る。そして、工具の切削部から発生した切り屑を塵埃流
通路側からの吸引により除去する際、上記エアーポンプ
を作動させ、集塵カバー内に圧縮空気を吐出させ、工具
の切削部の切り屑を良好に排除すると共にその切り屑を
浮遊させ、これにより切り屑を円滑に除去するようにな
っている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにおいては、上述の如く、集塵カバー内に圧縮
空気を送るために特別のエアーポンプを設置する必要が
ある。従って、装置のコストアップを招くという不具合
がある。よって、本発明の目的は、切り屑を被加工物か
ら良好に排除し得ると共に、切り屑の塵埃流通路への排
出を促進でき、しかも装置の大幅なコストアップを招来
しない工作機用ヘッド部の集塵装置を提供することにあ
る。
来のものにおいては、上述の如く、集塵カバー内に圧縮
空気を送るために特別のエアーポンプを設置する必要が
ある。従って、装置のコストアップを招くという不具合
がある。よって、本発明の目的は、切り屑を被加工物か
ら良好に排除し得ると共に、切り屑の塵埃流通路への排
出を促進でき、しかも装置の大幅なコストアップを招来
しない工作機用ヘッド部の集塵装置を提供することにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、下面中心部に
工具締結具を有するヘッドを設け、該工具締結具の下部
に工具を取り付け、該ヘッドの外周に係止され且つ下部
がヘッドから下方に突出して上記工具締結具の外周部を
包囲する筒状の集塵カバーを設け、上部が吸引ダクトに
接続され且つ下部が集塵カバー内の上部に開口する塵埃
流通路を設けてなる工作機用ヘッド部の集塵装置におい
て、上記工具の上部における該工具の回転軸に、空気を
流動させるファンを設けたことを特徴とする工作機用ヘ
ッド部の集塵装置を提供することにより、上記目的を達
成したものである。
工具締結具を有するヘッドを設け、該工具締結具の下部
に工具を取り付け、該ヘッドの外周に係止され且つ下部
がヘッドから下方に突出して上記工具締結具の外周部を
包囲する筒状の集塵カバーを設け、上部が吸引ダクトに
接続され且つ下部が集塵カバー内の上部に開口する塵埃
流通路を設けてなる工作機用ヘッド部の集塵装置におい
て、上記工具の上部における該工具の回転軸に、空気を
流動させるファンを設けたことを特徴とする工作機用ヘ
ッド部の集塵装置を提供することにより、上記目的を達
成したものである。
【０００８】
【作用】本発明の工作機用ヘッド部の集塵装置において
は、被加工物を加工する際、工具の切削部から発生した
切り屑を塵埃流通路側から吸引すると同時に、工具と共
に回転する上記ファンが工具方向へ向けて下方に送風
し、工具の切削部の切り屑を良好に排除し、円滑に塵埃
流通路側へ除去する。また、被加工物を加工する際、工
具の切削部から発生した切り屑を塵埃流通路側から吸引
すると同時に、上述のものとは別のタイプの上記ファン
は、工具から上方に送風し、塵埃流通路側からの吸引力
を増大させ、切り屑を円滑に塵埃流通路側へ除去する。
は、被加工物を加工する際、工具の切削部から発生した
切り屑を塵埃流通路側から吸引すると同時に、工具と共
に回転する上記ファンが工具方向へ向けて下方に送風
し、工具の切削部の切り屑を良好に排除し、円滑に塵埃
流通路側へ除去する。また、被加工物を加工する際、工
具の切削部から発生した切り屑を塵埃流通路側から吸引
すると同時に、上述のものとは別のタイプの上記ファン
は、工具から上方に送風し、塵埃流通路側からの吸引力
を増大させ、切り屑を円滑に塵埃流通路側へ除去する。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の工作機用ヘッド部の集塵装置
における一実施例を図面を参照して説明する。図１乃至
図３は本発明の一実施例を示し、図１はその一部断面側
面図、図２は図１に示す集塵装置の要部を拡大して示す
断面側面図、図３は図２に示す集塵装置の一部断面底面
図である。
における一実施例を図面を参照して説明する。図１乃至
図３は本発明の一実施例を示し、図１はその一部断面側
面図、図２は図１に示す集塵装置の要部を拡大して示す
断面側面図、図３は図２に示す集塵装置の一部断面底面
図である。
【００１０】本実施例の工作機用ヘッド部の集塵装置
は、図１に示す如く、工作機のクロスレールまたはコラ
ムに（図示省略）、ヘッド１が上下動可能に支持され、
このヘッド１の筒状に形成されたケーシング２内に、モ
ーター３が倒立させて内装されている。そして、モータ
ー３の回転軸３１に連結された工具締結具４（図２参
照）がケーシング２の下面中心部から下方に突出させて
設けられ、この工具締結具４にエンドミル、ドリル等の
工具５を着脱可能に締結してある。
は、図１に示す如く、工作機のクロスレールまたはコラ
ムに（図示省略）、ヘッド１が上下動可能に支持され、
このヘッド１の筒状に形成されたケーシング２内に、モ
ーター３が倒立させて内装されている。そして、モータ
ー３の回転軸３１に連結された工具締結具４（図２参
照）がケーシング２の下面中心部から下方に突出させて
設けられ、この工具締結具４にエンドミル、ドリル等の
工具５を着脱可能に締結してある。
【００１１】ケーシング２内には、上下方向に貫通する
塵埃流通路６が形成され、この塵埃流通路６は、ケーシ
ング２の下部からモーター３の外周部の複数箇所を通過
してケーシング２の上部で集合させるようになってお
り、ケーシング２の上端部には吸引ダクトに連通するホ
ースが接続されている（図示省略）。
塵埃流通路６が形成され、この塵埃流通路６は、ケーシ
ング２の下部からモーター３の外周部の複数箇所を通過
してケーシング２の上部で集合させるようになってお
り、ケーシング２の上端部には吸引ダクトに連通するホ
ースが接続されている（図示省略）。
【００１２】ケーシング２の下部外周には、上部を平面
視長方形状に形成し、かつ下部を円筒状に形成した軽合
金製の集塵カバー７が下方に向けて嵌合係止され、この
集塵カバー７の下部周縁部には、可撓性のあるブラシ状
のスカート部材８が環状に垂下支持され、このスカート
部材８により工具締結具４およびこの工具締結具４に締
結された工具５の外周部が包囲されるようになってい
る。
視長方形状に形成し、かつ下部を円筒状に形成した軽合
金製の集塵カバー７が下方に向けて嵌合係止され、この
集塵カバー７の下部周縁部には、可撓性のあるブラシ状
のスカート部材８が環状に垂下支持され、このスカート
部材８により工具締結具４およびこの工具締結具４に締
結された工具５の外周部が包囲されるようになってい
る。
【００１３】上記集塵カバー７は、ケーシング２の下部
外周の相対する２辺（図２の紙面と直交する２辺）にラ
ック状の係合突起２１を介して係合されている。この集
塵カバー７の右側内部には、係合爪７１を、ピン７２に
より回動可能に連結すると共にバネ７３により係合方向
（左方）へ回動付勢してあり、この係合爪７１をレバー
７４により内外方向に回動させてケーシング２側の係合
突起２１に係脱させることにより、集塵カバー７がケー
シング２に着脱可能に連結されるようになっている。以
上に述べた点は、前記従来の工作機用ヘッド部の集塵装
置の構成と同様である。
外周の相対する２辺（図２の紙面と直交する２辺）にラ
ック状の係合突起２１を介して係合されている。この集
塵カバー７の右側内部には、係合爪７１を、ピン７２に
より回動可能に連結すると共にバネ７３により係合方向
（左方）へ回動付勢してあり、この係合爪７１をレバー
７４により内外方向に回動させてケーシング２側の係合
突起２１に係脱させることにより、集塵カバー７がケー
シング２に着脱可能に連結されるようになっている。以
上に述べた点は、前記従来の工作機用ヘッド部の集塵装
置の構成と同様である。
【００１４】而して、本実施例の工作機用ヘッド部の集
塵装置においては、図２に示す如く、上記工具５の上部
における該工具５の回転軸３１に、空気を流動させるフ
ァン９を設けてある。
塵装置においては、図２に示す如く、上記工具５の上部
における該工具５の回転軸３１に、空気を流動させるフ
ァン９を設けてある。
【００１５】本実施例の工作機用ヘッド部の集塵装置に
ついて更に説明すると、上記ファン９は、図２に示す如
く、工具５方向へ向けて下方に送風するように設け、そ
の外周に送風ガイド９１を設け、該送風ガイド９１の内
部の風を工具５方向へ導き且つ該送風ガイド９１の外部
の風を塵埃流通路６方向へ導くようにしてある。
ついて更に説明すると、上記ファン９は、図２に示す如
く、工具５方向へ向けて下方に送風するように設け、そ
の外周に送風ガイド９１を設け、該送風ガイド９１の内
部の風を工具５方向へ導き且つ該送風ガイド９１の外部
の風を塵埃流通路６方向へ導くようにしてある。
【００１６】上記ファン９は、ナット９３により工具５
の回転軸３１に固定してある。即ち、ファン９のボス部
を回転軸３１に下方から挿入嵌合し、その下方からナッ
ト９３を、回転軸３１の下部に設けられた雄ネジに螺合
しながら上昇させ、上記ボス部を回転軸３１の上部段部
との間で締め上げて固定してある。
の回転軸３１に固定してある。即ち、ファン９のボス部
を回転軸３１に下方から挿入嵌合し、その下方からナッ
ト９３を、回転軸３１の下部に設けられた雄ネジに螺合
しながら上昇させ、上記ボス部を回転軸３１の上部段部
との間で締め上げて固定してある。
【００１７】また、上記送風ガイド９１は、ほぼ逆円錐
形をした筒状で、かつその工具５側の開口部をその内部
の工具締結具４との間で所定の間隙を有するように設
け、開口部を狭めることによりこの開口部から強い空気
流を噴出させ、工具５の切削部の切り屑を良好に吹き飛
ばすノズルとなるように構成してある。
形をした筒状で、かつその工具５側の開口部をその内部
の工具締結具４との間で所定の間隙を有するように設
け、開口部を狭めることによりこの開口部から強い空気
流を噴出させ、工具５の切削部の切り屑を良好に吹き飛
ばすノズルとなるように構成してある。
【００１８】また、上記ファン９から送り出す空気を供
給するための空気導入通路９２を、送風ガイド９１の内
部と集塵カバー７の外部とを連通させる様に設けてある
ので、これにより、ファン９が集塵カバー７内の空気を
吸引しないで、外部の空気を吸引する様になる。即ち、
空気導入通路９２がないと、工具５の切削部付近から上
昇する上昇空気もファン９が吸引することになるが、こ
の上昇空気流中には切り屑が含まれたており、この切り
屑を含む空気をファン９が吸引し、再度下方に戻して、
再循環することになる。しかし、本実施例では、集塵カ
バー７の外部とを連通する空気導入通路９２が設置され
ているので、外気が導入され、上記再循環が防止でき
る。更に、加工材表面にブラシ８の全面を当接して加工
する場合には、密集するブラシ８により集塵カバー７内
が真空に近い状態となり、空気の流れが悪くなって集塵
効果が落ちるが、本実施例では、外部から空気を導入す
るようにしたので、係る空気の流れが悪くなることがな
く、集塵効果の低下を防止することが出来る。
給するための空気導入通路９２を、送風ガイド９１の内
部と集塵カバー７の外部とを連通させる様に設けてある
ので、これにより、ファン９が集塵カバー７内の空気を
吸引しないで、外部の空気を吸引する様になる。即ち、
空気導入通路９２がないと、工具５の切削部付近から上
昇する上昇空気もファン９が吸引することになるが、こ
の上昇空気流中には切り屑が含まれたており、この切り
屑を含む空気をファン９が吸引し、再度下方に戻して、
再循環することになる。しかし、本実施例では、集塵カ
バー７の外部とを連通する空気導入通路９２が設置され
ているので、外気が導入され、上記再循環が防止でき
る。更に、加工材表面にブラシ８の全面を当接して加工
する場合には、密集するブラシ８により集塵カバー７内
が真空に近い状態となり、空気の流れが悪くなって集塵
効果が落ちるが、本実施例では、外部から空気を導入す
るようにしたので、係る空気の流れが悪くなることがな
く、集塵効果の低下を防止することが出来る。
【００１９】また、上記空気導入通路９２は、図２及び
図３に示す如く、ファン後面カバー９４の開口端（下
端）を円周方向に等角度に３箇所切り欠き、その切り欠
いた部分をそれぞれ横断するように設け、かつそれぞれ
ファン９の半径方向に対し傾斜させて設けると共に、そ
の出口９２ａをファン９の回転方向下流側に向けてあ
る。
図３に示す如く、ファン後面カバー９４の開口端（下
端）を円周方向に等角度に３箇所切り欠き、その切り欠
いた部分をそれぞれ横断するように設け、かつそれぞれ
ファン９の半径方向に対し傾斜させて設けると共に、そ
の出口９２ａをファン９の回転方向下流側に向けてあ
る。
【００２０】また、ファン９の上側には、図２に示す如
く、有底円筒状のファン後面カバー９４を、その開口側
を下に向けて軸受けブロック９５に固定してある。この
ファン後面カバー９４は、上記空気導入通路９２の部分
を除いて下方に延び、送風ガイド９１の円筒部とわずか
な隙間を設けてラップして設け、このラップ部により、
工具５の切削部付近から上昇する切り屑を含む上昇空気
流が、ファン後面カバー９４内に侵入するのを防止する
ようにしてある。
く、有底円筒状のファン後面カバー９４を、その開口側
を下に向けて軸受けブロック９５に固定してある。この
ファン後面カバー９４は、上記空気導入通路９２の部分
を除いて下方に延び、送風ガイド９１の円筒部とわずか
な隙間を設けてラップして設け、このラップ部により、
工具５の切削部付近から上昇する切り屑を含む上昇空気
流が、ファン後面カバー９４内に侵入するのを防止する
ようにしてある。
【００２１】以上のように構成された本実施例の工作機
用ヘッド部の集塵装置においては、被加工物５１を加工
する際、工具５の切削部から発生した切り屑を塵埃流通
路６側から吸引すると同時に、工具５と共に回転する上
記ファン９が、空気導入通路９２を通して外部から空気
を吸い込み、工具５方向へ向けて下方に送風する。
用ヘッド部の集塵装置においては、被加工物５１を加工
する際、工具５の切削部から発生した切り屑を塵埃流通
路６側から吸引すると同時に、工具５と共に回転する上
記ファン９が、空気導入通路９２を通して外部から空気
を吸い込み、工具５方向へ向けて下方に送風する。
【００２２】そして、送風ガイド９１の下端開口部（ノ
ズル部）から下方にかつ回転軸３１の軸心方向に噴出す
る空気流は、そのノズル部で流速を速め、工具５の切削
部付近に向かい、そこで切り屑を被加工物５１から切り
離し、その後、ノズル部外径方向にまわり込みながら反
転上昇し、送風ガイド９１、ファン後面カバー９４の各
外周を通って塵埃流通路６へ向かう。このため、工具５
の切削部に発生した切り屑（特に、被加工物５１の溝の
中に溜まった切り屑）は良好に排除され、かつ円滑に塵
埃流通路６側へ除去される。
ズル部）から下方にかつ回転軸３１の軸心方向に噴出す
る空気流は、そのノズル部で流速を速め、工具５の切削
部付近に向かい、そこで切り屑を被加工物５１から切り
離し、その後、ノズル部外径方向にまわり込みながら反
転上昇し、送風ガイド９１、ファン後面カバー９４の各
外周を通って塵埃流通路６へ向かう。このため、工具５
の切削部に発生した切り屑（特に、被加工物５１の溝の
中に溜まった切り屑）は良好に排除され、かつ円滑に塵
埃流通路６側へ除去される。
【００２３】また、本実施例によれば、高価なエアーポ
ンプを設ける必要がないため、大幅なコストアップが回
避される。また、高速回転（１８０００〜３００００ｒ
ｐｍ）するため高温になる工具５の刃先が、送風ガイド
９１から吹き出す風により冷却される効果もある。
ンプを設ける必要がないため、大幅なコストアップが回
避される。また、高速回転（１８０００〜３００００ｒ
ｐｍ）するため高温になる工具５の刃先が、送風ガイド
９１から吹き出す風により冷却される効果もある。
【００２４】また、空気導入通路９２を、送風ガイド９
１の内部と集塵カバー７の外部とを連通させてあるた
め、工具５の切削部付近から上昇する上昇空気流中に含
まれる切り屑が、ファン９に巻き込まれて再度下方に戻
され、循環するのを防止することができる。また、空気
導入通路９２を、ファン９の半径方向に対し傾斜させて
設け、空気導入通路９２の出口９２ａをファン９の回転
方向下流側に向けたため、ファン９による空気の吸い込
み抵抗が少なく、外気が吸い込まれ易くなり、或いはフ
ァン９（従って、工具５）の運転動力が軽減される。
１の内部と集塵カバー７の外部とを連通させてあるた
め、工具５の切削部付近から上昇する上昇空気流中に含
まれる切り屑が、ファン９に巻き込まれて再度下方に戻
され、循環するのを防止することができる。また、空気
導入通路９２を、ファン９の半径方向に対し傾斜させて
設け、空気導入通路９２の出口９２ａをファン９の回転
方向下流側に向けたため、ファン９による空気の吸い込
み抵抗が少なく、外気が吸い込まれ易くなり、或いはフ
ァン９（従って、工具５）の運転動力が軽減される。
【００２５】また、上記送風ガイド９１は、図２に示す
如く、装着状態ではこの送風ガイド９１に工具締結具４
が隠れているが、レバー７４を操作して係合爪７１と係
合突起２１との係合を解除し、集塵カバー７を取り外す
と、集塵カバー７と一緒に取り外されるように構成され
ている。従って、集塵カバー７を取り除くだけで工具締
結具４が露出し、直ちに工具５の脱着作業が可能な状態
となり、このため、工具５の脱着作業性が大変良好であ
る。
如く、装着状態ではこの送風ガイド９１に工具締結具４
が隠れているが、レバー７４を操作して係合爪７１と係
合突起２１との係合を解除し、集塵カバー７を取り外す
と、集塵カバー７と一緒に取り外されるように構成され
ている。従って、集塵カバー７を取り除くだけで工具締
結具４が露出し、直ちに工具５の脱着作業が可能な状態
となり、このため、工具５の脱着作業性が大変良好であ
る。
【００２６】図４は、本発明の第２の実施例における要
部を拡大して示す図２相当図である。第２の実施例は、
第１の実施例の送風ガイドの開口径より大きな外径の刃
物で加工材の外周などを加工する場合の例である。そし
て、第２の実施例は、第１の実施例とは別のタイプのフ
ァン９Ａを採用し、またその送風方向も逆にしてある。
即ち、ファン９Ａは下方から上方へ送風する。なお、フ
ァン９Ａは第１の実施例と同様にナット９３により工具
５の回転軸３１に固定してある。即ち、ファン９Ａのボ
ス部を、回転軸３１に下方から挿入嵌合し、その下方か
らナット９３を回転軸３１の下部に設けられた雄ネジに
螺合しながら上昇させ、上記ボス部を回転軸３１の上部
段部との間で締め上げて固定してある。なお、第１の実
施例において採用した送風ガイドや空気導入通路は設け
てない。第２の実施例は、その他の点については第１の
実施例と同様に構成されている。
部を拡大して示す図２相当図である。第２の実施例は、
第１の実施例の送風ガイドの開口径より大きな外径の刃
物で加工材の外周などを加工する場合の例である。そし
て、第２の実施例は、第１の実施例とは別のタイプのフ
ァン９Ａを採用し、またその送風方向も逆にしてある。
即ち、ファン９Ａは下方から上方へ送風する。なお、フ
ァン９Ａは第１の実施例と同様にナット９３により工具
５の回転軸３１に固定してある。即ち、ファン９Ａのボ
ス部を、回転軸３１に下方から挿入嵌合し、その下方か
らナット９３を回転軸３１の下部に設けられた雄ネジに
螺合しながら上昇させ、上記ボス部を回転軸３１の上部
段部との間で締め上げて固定してある。なお、第１の実
施例において採用した送風ガイドや空気導入通路は設け
てない。第２の実施例は、その他の点については第１の
実施例と同様に構成されている。
【００２７】第２の実施例においても、第１の実施例と
同様に、切り屑を被加工物５１Ａから良好に排除し得る
と共に、切り屑の塵埃流通路６への排出を促進でき、し
かも装置の大幅なコストアップを招来しないという効果
が奏され、また、第２の実施例においては、上記ファン
９Ａが塵埃流通路６側からの吸引力を増大させるため、
切り屑が一層スカート部材８の外部へ飛散し難いという
効果も奏される。
同様に、切り屑を被加工物５１Ａから良好に排除し得る
と共に、切り屑の塵埃流通路６への排出を促進でき、し
かも装置の大幅なコストアップを招来しないという効果
が奏され、また、第２の実施例においては、上記ファン
９Ａが塵埃流通路６側からの吸引力を増大させるため、
切り屑が一層スカート部材８の外部へ飛散し難いという
効果も奏される。
【００２８】尚、本発明は、上記実施例に制限されるも
のではなく、例えば、第１の実施例については、図３に
上記ファンの羽根を４枚描いてあるが、ファンの羽根の
枚数や形状に制限はなく、また、空気導入通路を３方向
としてあるが、空気導入通路の本数に制限はない。ま
た、空気導入通路を半径方向に対し傾斜させる角度も適
宜設定すれば良く、また、傾斜させなくても良い。
のではなく、例えば、第１の実施例については、図３に
上記ファンの羽根を４枚描いてあるが、ファンの羽根の
枚数や形状に制限はなく、また、空気導入通路を３方向
としてあるが、空気導入通路の本数に制限はない。ま
た、空気導入通路を半径方向に対し傾斜させる角度も適
宜設定すれば良く、また、傾斜させなくても良い。
【００２９】
【発明の効果】本発明の工作機用ヘッド部の集塵装置
は、切り屑を被加工物から良好に排除し得ると共に、切
り屑の塵埃流通路への排出を促進でき、しかも装置の大
幅なコストアップを招来しない。
は、切り屑を被加工物から良好に排除し得ると共に、切
り屑の塵埃流通路への排出を促進でき、しかも装置の大
幅なコストアップを招来しない。
【図１】本発明の一実施例を示す一部断面側面図であ
る。
る。
【図２】図１に示す集塵装置の要部を拡大して示す断面
側面図である。
側面図である。
【図３】図２に示す集塵装置の一部断面底面図である。
【図４】本発明の第２の実施例を示す図２相当図であ
る。
る。
１ ヘッド ２ ケーシング ２１ 係合突起 ３ モーター ３１ 回転軸 ４ 工具締結具 ５ 工具 ５１ 被加工物 ５１Ａ 被加工物 ６ 塵埃流通路 ７ 集塵カバー ７１ 係合爪 ７２ ピン ７３ バネ ７４ レバー ８ スカート部材 ９ ファン ９Ａ ファン ９１ 送風ガイド ９２ 空気導入通路 ９３ ナット ９４ ファン後面カバー ９５ 軸受けブロック
Claims (6)
- 【請求項１】下面中心部に工具締結具を有するヘッドを
設け、該工具締結具の下部に工具を取り付け、該ヘッド
の外周に係止され且つ下部がヘッドから下方に突出して
上記工具締結具の外周部を包囲する筒状の集塵カバーを
設け、上部が吸引ダクトに接続され且つ下部が集塵カバ
ー内の上部に開口する塵埃流通路を設けてなる工作機用
ヘッド部の集塵装置において、上記工具の上部における
該工具の回転軸に、空気を流動させるファンを設けたこ
とを特徴とする工作機用ヘッド部の集塵装置。 - 【請求項２】上記ファンを、工具方向へ向けて下方に送
風するように設けたことを特徴とする請求項１記載の工
作機用ヘッド部の集塵装置。 - 【請求項３】上記ファンの外周に送風ガイドを設け、該
送風ガイドの内部の風を工具方向へ導き且つ該送風ガイ
ドの外部の風を塵埃流通路方向へ導くようにしたことを
特徴とする請求項２記載の工作機用ヘッド部の集塵装
置。 - 【請求項４】上記ファンへの空気導入通路を送風ガイド
の内部と集塵カバーの外部とを連通させて設けたことを
特徴とする請求項３記載の工作機用ヘッド部の集塵装
置。 - 【請求項５】上記空気導入通路を、ファンの半径方向に
対し傾斜させて設けると共に、上記空気導入通路の出口
をファンの回転方向下流側に向けたことを特徴とする請
求項４記載の工作機用ヘッド部の集塵装置。 - 【請求項６】上記ファンを、工具から上方に送風するよ
うに設けたことを特徴とする請求項１記載の工作機用ヘ
ッド部の集塵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12660296A JPH09285939A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 工作機用ヘッド部の集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12660296A JPH09285939A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 工作機用ヘッド部の集塵装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09285939A true JPH09285939A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14939264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12660296A Withdrawn JPH09285939A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | 工作機用ヘッド部の集塵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09285939A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-04-22 JP JP12660296A patent/JPH09285939A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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