JPH09283628A - クロック線配線方法 - Google Patents

クロック線配線方法

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JPH09283628A
JPH09283628A JP8486496A JP8486496A JPH09283628A JP H09283628 A JPH09283628 A JP H09283628A JP 8486496 A JP8486496 A JP 8486496A JP 8486496 A JP8486496 A JP 8486496A JP H09283628 A JPH09283628 A JP H09283628A
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JP
Japan
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clock
wiring
line
driver
signal
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Application number
JP8486496A
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English (en)
Inventor
Takatsune Nakano
孝経 中野
Akishi Naito
晃志 内藤
Masayuki Odakawa
真之 小田川
Kazuhiko Maki
和彦 槇
Teruhiko Ohara
輝彦 大原
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MIYAGI OKI DENKI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
MIYAGI OKI DENKI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロック線が他の信号線に対するノイズ発生
源となることへの配慮がなされていないことから、クロ
ック動作タイミング周辺の信号線の不安定性を生じ、セ
ットアップホールドタイムの増大を招いていた。 【解決手段】 CAD装置固有の配線ピッチpを基準と
した配線幅でクロック線11′の仮配線を行うととも
に、この仮配線のクロック線11′に対して当該配線ピ
ッチpをもって信号線12,13を配線し、しかる後仮
配線のクロック線11′の配線幅を縮小してクロック線
11の本配線を行うことにより、クロック線11と信号
線12,13との間の配線間隔を広く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号を伝
送するクロック線の配線方法に関し、特にクロックを使
用するエンベデッドアレイ(embedded array)などの半導
体集積回路におけるクロック線配線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クロックを使用するエンベデッドアレイ
などの半導体集積回路において、クロックスキュー(clo
ck skew)やノイズの低減を目的としたクロック線配線方
法として、従来、例えば特開平6−231281号公報
に開示されているように、種々の手法が知られている。
ここに、エンベデッドアレイとは、ゲートアレイのマス
タチップ(配線工程前チップ)にCPUやメモリなどの
高性能、高集積な複数のマクロセルを搭載後、品種仕様
に応じた配線を施すASIC(Application Specific I
C)を言う。
【0003】上記手法の従来例として、具体的には、
中央のクロックドライバから周辺の各レイアウトブロッ
クにクロックを分配し、各クロックドライバのファンア
ウト(fan out) を均一化する方法(以下、従来技術1と
称する)と、クロックドライバを巨大化してクロック
ドライバのドライブ力を強化し、この巨大単一クロック
ドライバによって全体を制御する方法(以下、従来技術
2と称する)と、クロックドライバのクロック端子と
各レイアウトブロックのクロック端子とをそれぞれ独立
のクロック線で配線し、このクロック配線長を均等化す
る方法(以下、従来技術3と称する)とが上記公報に開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来技術においては、チップの面積が大きくなったり、
消費電力が増大したり、クロスカップリングや隣接配線
へのノイズの発生などの問題があった。具体的には、従
来技術1においては、クロック配線長にバラツキがある
と、クロック間において終端での遅延量にバラツキが生
じることになる。また、従来技術2においては、クロッ
クドライバを巨大化するので、チップ面積の増大を招く
ことになる。
【0005】さらに、従来技術3においては、従来技術
1,2の問題点をある程度解決できているものの、クロ
スカップリングや隣接配線容量に対する考慮がなされて
いないために、真の意味での超高速LSIのスキューを
低減できているとは言いがたい。また、クロック線が他
の信号線に対するノイズ発生源となることへの配慮がな
されていないことから、クロック動作タイミング周辺の
信号線の不安定性を生じ、セットアップホールドタイム
の増大となるため、高速化することができないことにな
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるクロック線
配線方法では、同一の半導体基板上に形成される複数の
クロック同期式順序回路の各々に対してクロックドライ
バからクロック信号を伝送するクロック線の配線に当た
り、所定の配線ピッチを基準とした配線幅でクロック線
の仮配線を行うとともに、この仮配線に対して上記配線
ピッチをもって信号線を配線し、その後仮配線の配線幅
を縮小して本配線を行う。
【0007】上記のクロック線配線方法において、仮配
線されたクロック線は、信号線と所定の配線ピッチをも
って配線されるとともに、その配線幅は当該配線ピッチ
の整数倍となる。その後本配線が行われるのであるが、
このときのクロック線の配線幅は、例えば通常の信号線
の配線幅まで縮小される。これにより、本配線されたク
ロック線と信号線との配線間隔が通常の配線ピッチより
も広く設定される。その結果、クロック線と信号線との
間の配線容量が減る。
【0008】本発明による他のクロック線配線方法で
は、同一の半導体基板上に形成される複数のクロック同
期式順序回路の各々に対してクロックドライバからクロ
ック信号を伝送するクロック線の配線に当たり、半導体
基板上に複数の配線層を形成するとともに、クロック線
を信号線とは異なる層に配線し、このクロック線の配線
層に接する配線層の信号線をクロック線に対して略直交
させて配線する。
【0009】上記の他のクロック線配線方法において、
クロック線と信号線とを互いに異なる層を用いて配線
し、しかも各層ごとに略直交させて配線することで、ク
ロック線と信号線との直交する部分の面積が最小とな
る。これにより、クロック線と他の信号線との間に生ず
る結合容量を最小限に抑えることができる。
【0010】本発明によるさらに他のクロック線配線方
法では、同一の半導体基板上に形成される複数のクロッ
ク同期式順序回路の各々に対してクロックドライバから
クロック信号を伝送するクロック線の配線に当たり、複
数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端子とク
ロックドライバのクロック出力端子との間の距離を測定
し、複数のクロック同期式順序回路のうちの最も長い測
定距離のクロック同期式順序回路のクロック入力端子と
クロックドライバのクロック出力端子との間でクロック
線を配線し、次いで短い測定距離のクロック同期式順序
回路に対してはその配線長が最も長い測定距離のクロッ
ク同期式順序回路への配線長とほぼ等しくなるようにク
ロック線を配線する。
【0011】上記のさらに他のクロック線配線方法にお
いて、各クロック同期式順序回路の配置完了後、クロッ
クドライバのクロック出力端子から各クロック同期式順
序回路のクロック入力端子までの距離を測定する。そし
て、クロック線を配線するに当たり、先ず、最も遠いク
ロック同期式順序回路の配線を行う。次に、2番目に遠
いクロック同期式順序回路に対してクロック線の配線を
行うが、このときクロック線の配線長が最も遠いクロッ
ク同期式順序回路のクロック線の配線長とほぼ等しくな
るようにする。以降、同様にして各クロック同期式順序
回路に対してクロック線を配線する。これにより、各ク
ロック線の配線長が一定となる。
【0012】本発明によるさらに他のクロック線配線方
法では、同一の半導体基板上に形成される複数のクロッ
ク同期式順序回路の各々に対してクロックドライバから
クロック信号を伝送するクロック線の配線に当たり、複
数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端子とク
ロックドライバのクロック出力端子との間の配線経路の
距離を測定し、その測定距離をL、定数をαとすると
き、(L−α)の逆数の比で決まる配線幅のクロック線
を、複数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端
子とクロックドライバのクロック出力端子との間で配線
する。
【0013】上記のさらに他のクロック線配線方法にお
いて、各クロック同期式順序回路の配置完了後、複数の
クロック同期式順序回路の各クロック入力端子とクロッ
クドライバのクロック出力端子との間の配線経路の距離
を測定する。そして、(L−α)の逆数の比で各クロッ
ク線の配線幅を決定し、その配線幅をもって各クロック
線を配線する。これにより、各クロック線における遅延
時間が一定となる。
【0014】本発明によるさらに他のクロック線配線方
法では、同一の半導体基板上に形成される複数のクロッ
ク同期式順序回路の各々に対してクロックドライバから
クロック信号を伝送するクロック線の配線に当たり、複
数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端子の前
に遅延量が可変な遅延量調整セルを配置してクロック線
を配線し、その後に各配線経路における遅延量に応じて
遅延量調整セルの遅延量を調整する。
【0015】上記のさらに他のクロック線配線方法にお
いて、各クロック同期式順序回路の配置完了後、複数の
クロック同期式順序回路の各クロック入力端子の前に遅
延量が可変な遅延量調整セルを配置し、しかる後クロッ
ク線を配線する。そして、各配線経路における遅延量に
応じて各遅延量調整セルの遅延量を調整する。これによ
り、各配線経路における遅延時間が一定となる。
【0016】本発明によるさらに他のクロック線配線方
法では、同一の半導体基板上に形成される複数のクロッ
ク同期式順序回路の各々に対してクロックドライバから
クロック信号を伝送するクロック線の配線に当たり、ク
ロックドライバ側にドライブ能力が可変なドライバを複
数のクロック同期式順序回路に対して個別に設ける一
方、複数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端
子とクロックドライバのクロック出力端子との間でクロ
ック線を配線するとともに、各クロック線の配線長を測
定し、その配線長をL、定数をαとするとき、(L−
α)の逆数の比で各ドライバのドライブ能力を決定す
る。
【0017】上記のさらに他のクロック線配線方法にお
いて、各クロック同期式順序回路の配置完了後、クロッ
クドライバ側にドライブ能力が可変なドライバを各クロ
ック同期式順序回路に対応して設ける一方、各同期式順
序回路に対に対してクロック線を配線し、その配線長を
測定する。そして、(L−α)の逆数の比で各ドライバ
のドライブ能力を決定する。これにより、各配線経路に
おける遅延時間が一定となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明
する各実施形態に係るクロック線配線方法は、同一の半
導体基板上に形成される複数のクロック同期式順序回路
の各々に対してクロックドライバからクロック信号を伝
送するクロック線の配線に適用されるものである。ま
た、クロック線および他の信号線の配線は、CAD(Com
puter Aided Design) 装置を用いて行われるものとす
る。このCAD装置においては、予め設定された配線幅
Wにて配線ピッチpをもって配線が行われる。
【0019】図1は、本発明の第1実施形態を示す構成
図であり、(A)はクロック線の仮配線の工程図を、
(B)はクロック線の本配線の工程図をそれぞれ示して
いる。先ず、図1(A)に示すように、クロック線1
1′の仮配線を行う。この仮配線では、CAD装置(図
示せず)で定まる配線ピッチpを基準とした配線幅、例
えば配線ピッチpの整数倍(本例では、4倍)の幅+本
来の配線幅W、即ち配線幅(4p+W)でクロック線1
1′の配線を行うとともに、このクロック線11′の両
側に配線ピッチpをもって信号線12,13の配線を行
う。
【0020】次に、図1(B)に示すように、クロック
線11の本配線を行う。この本配線では、仮配線のクロ
ック線11′の配線幅(4p+W)を通常の配線幅Wま
で縮小し、仮配線のクロック線11′の幅方向の中心部
に配線幅Wのクロック線11として配線を行う。これに
より、本配線のクロック線11と信号線12,13との
間の各配線ピッチは、配線ピッチpの2倍だけ拡張され
るので、トータルで3pとなる。
【0021】すなわち、通常は、CAD装置を用いて配
線を行う場合、CAD装置固有の配線ピッチpをもって
クロック線11および他の信号線12,13の各配線が
行われることになるが、本実施形態によれば、配線ピッ
チpを基準とした配線幅で仮配線を行った後、その配線
幅を縮小して本配線を行うことで、クロック線11と他
の信号線12,13との間のCAD装置固有の配線ピッ
チpの整数倍(本例では、3倍)の配線ピッチをもって
クロック線11および他の信号線12,13の各配線を
行うことができる。
【0022】このように、クロック線11と他の信号線
12,13との間の配線間隔を広く設定することによ
り、隣接配線間の結合容量を低減できるので、信号線1
2,13からの影響を受けたり、信号線12,13に影
響を与えることなく、クロック線11によってクロック
信号を伝送することができる。また、隣接配線間の結合
容量を低減できたことにより、その結合容量での電力消
費が少なくなるので、消費電力を低減できる。さらに、
CAD装置固有の配線ピッチpを基準とした配線幅で仮
配線を行うことにより、配線ピッチを変えなくて済むた
め、従来のCAD装置でも容易に配線を行うことができ
る。
【0023】図2は、第1実施形態の応用例を示す構成
図である。この応用例においては、クロック線11の例
えば両側に所定電位の固定電位線14,15が配線ピッ
チpをもって隣接して配された構成となっている。かか
る構成において、クロック線11にクロック信号が入力
されると、クロック線11が固定電位線14,15によ
って挟まれているため、クロック信号によるノイズが固
定電位線14,15によって吸収され、他の信号線1
2,13に影響を与えることがなく、逆に信号線12,
13からの影響を受けることもなく、クロック線11に
よってクロック信号を伝送することができる。
【0024】このように、クロック線11の両側に固定
電位線14,15を隣接して配線することにより、固定
電位線14,15によるノイズ吸収作用によって低ノイ
ズにてクロック信号を伝送できるので、クロック線11
と信号線12,13との間の配線間隔を最小に設定する
ことができる。具体的には、クロック線11、固定電位
線14,15および信号線12,13の各々を最小単位
の配線ピッチpをもって配線することで、クロック線1
1と信号線12,13との間の配線間隔は2pとなる。
これにより、配線面積を配線間隔が3pであった第1実
施形態の場合よりも2pだけ小さくできる。
【0025】なお、本応用例においては、クロック線1
1の両側に固定電位線14,15を隣接して配線すると
したが、一方側だけに固定電位線を隣接して配線するこ
とも可能である。これによれば、一方側においてのみ、
固定電位線によるノイズ吸収作用が得られることになる
ので、他方側においては、第1実施形態の場合のよう
に、配線間隔を広く設定するようにすれば良い。この場
合には、配線面積の縮小効果は半減することになる。
【0026】また、固定電位線14,15の固定電位と
しては、グランド電位、電源電位、あるいはその中間電
位のいずれであっても良い。ただし、固定電位線14,
15をグランド線(グランド電位に固定)とした場合に
は、クロック等の動作ノイズが当該グランド線に伝わ
り、他のクロック同期式順序回路への定常ノイズとなる
可能性がある。そこで、固定電位線14,15の固定電
位を中間電位とすることで、他のクロック同期式順序回
路への定常ノイズとなる可能性をも軽減することができ
る。
【0027】この中間電位を生成する中間電位生成源と
しては、例えば図3に示すように、電源Vddとグラン
ド線との間に互いに直列に接続された2つのMOSトラ
ンジスタQ1,Q2からなる分圧回路構成のものが用い
られる。そして、中間電位生成源の分圧点Pに固定電位
線14,15が接続されることで中間電位線となる。こ
の中間電位生成源は1つである必要はないし、また中間
電位線を全て結合しておく必要もない。
【0028】図4は、本発明の第2実施形態を示す概略
斜視図である。この第2実施形態においては、シリコン
基板21の上に複数(本例では、3層)の配線層を形成
し、クロック線22と第1,第2,第3の信号線23,
24,25とを異なる層に配線した構成を採っている。
具体的には、クロック線22を最上層の配線層に配線
し、中間の配線層には第1,第2の信号線23,24を
配線し、最下層の配線層には第3の信号線25を配線し
ている。しかも、図4から明らかなように、クロック線
22と第1,第2の信号線23,24と第3の信号線2
5とは、上下に接する配線層間で互いにほぼ直交するよ
うに配線されている。
【0029】このように、クロック線22と他の信号線
23〜25とを異なる配線層に配線するとともに、上下
に接する配線層間でほぼ直交させたことにより、最上層
のクロック線22とその下の配線層の第1,第2の信号
線23,24との直交する部分の面積を最小限に抑える
ことができるので、クロック線22と信号線23,24
との結合容量が最小になり、さらにそれより下層の配線
層との結合容量も必然的に小さくなる。
【0030】これにより、信号線23〜25からの影響
を受けたり、信号線23〜25に影響を与えることな
く、クロック線22によってクロック信号を伝送するこ
とができる。図5に、各配線相互間の結合容量の等価回
路を示す。また、クロック線22を他の信号線23〜2
5とは異なる配線層に配線したことにより、クロック線
22の配線の自由度が上がるため、クロック線22の配
線長を短く設定できるという効果も得られる。
【0031】また、上述した例えば3層構造において、
図6に示すように、最上層の配線層にクロック線22を
配線し、最下層の配線層に信号線23,24を配線し、
中間の配線層にクロック線22および信号線23,24
と電気的に結合されていない導体(以下、ダミー線と称
する)26,27を配線した配線構造を採ることも可能
である。
【0032】このように、クロック線22の配線層と信
号線23,24の配線層との間にダミー線26,27の
配線層を介在させたことにより、クロック線22と信号
線23との間の距離が離れるため、クロック線‐信号線
間の結合容量が小さくなる。すなわち、クロック線22
とダミー線26との間の結合容量、ダミー線26と信号
線23との間の結合容量をそれぞれC1とした場合、ク
ロック線22と信号線23との間の結合容量C1′は、
C1/2〔=C1・C1/(C1+C1)〕、即ち第2
実施形態の場合の半分となる。
【0033】これにより、信号線23,24の電圧変化
の影響がクロック線22に伝わりにくくなるため、同じ
チップ面積にてクロック線22へのノイズの影響をより
低減できることになる。なお、ダミー線26,27はオ
ープン状態(フローティング状態)であっても良いし、
又中間電位に固定されていても良い。また、ダミー線2
6,27については常に中間層に配線する必要はなく、
クロック線22と信号線23,24とが交差する部分に
おいてのみダミー線26,27を中間層に配線し、クロ
ック線22の配線層と信号線23,24の配線層との間
に介在させるようにすれば良い。
【0034】図7は、本発明の第3実施形態を示す構成
図である。この第3実施形態においては、例えば3個の
クロック同期式順序回路(以下、単にブロックと称す
る)31-1,31-2,31-3の配置を完了した後に、ク
ロック生成器(クロックドライバ)32のクロック出力
端子33-1,33-2,33-3から各ブロック31-1,3
1-2,31-3のクロック入力端子34-1,34-2,34
-3までの距離を測定し、遠いブロック順に番号を付け
る。そして、1番のブロック、即ちクロック生成器32
から最も遠いブロック(本例では、ブロック31-1)の
クロック線35-1の配線を行い、その配線長L1を調べ
る。
【0035】次に、2番のブロック(本例では、ブロッ
ク31-2)のクロック線35-2の配線を行う訳である
が、このときの配線長L2が配線長L1と等しくなるよ
うに、クロック線35-2を迂回させながら配線を行う。
続いて、3番のブロック、即ちクロック生成器32から
最も遠いブロック(本例では、ブロック31-3)につい
て、その配線長L3が配線長L1と等しくなるように、
クロック線35-3を迂回させながら配線を行う。
【0036】これにより、クロック生成器32のクロッ
ク出力端子33-1,33-2,33-3から各ブロック31
-1,31-2,31-3のクロック入力端子34-1,34-
2,34-3までの各配線長L1,L2,L3が等しくな
る。その結果、クロックを使用するエンベデッドアレイ
などの半導体集積回路において、クロックスキューを低
減できることになる。また、他の信号線に対しては、先
述した第1実施形態およびその応用例、さらには第2実
施形態およびその応用例の技術をも適用することによ
り、ノイズ低減の効果も得られる。
【0037】上述したように、各ブロック31-1,31
-2,31-3の配置を完了した後、クロック生成器32の
クロック出力端子33-1,33-2,33-3から各ブロッ
ク31-1,31-2,31-3のクロック入力端子34-1,
34-2,34-3までの距離を測定し、最も遠い順に、し
かも最も長い配線長を基準にクロック線35-1,35-
2,35-3の配線を行うことで、各配線長L1,L2,
L3の長さを一定にする作業を容易に行うことができ
る。これにより、クロックスキューの低減を目的とした
各配線長の等長化を図る上に、各配線長の合わせ込みの
面で作業性を向上でき、TAT(turn around time)の短
縮化が図れる。
【0038】なお、本実施形態においては、3個のブロ
ック31-1,31-2,31-3を配置した場合について説
明したが、その数は3個に限定されるものではなく、任
意である。ブロック数が4個以上の場合であっても、本
実施形態の場合と同様に、各距離を測定した後、最も遠
いブロックから順に上述した手順を繰り返して実行する
ことで、各配線長の等長化が図れる。
【0039】図8は、本発明の第4実施形態を示す構成
図であり、図中、図7と同等部分には同一符号を付して
示してある。この第4実施形態においては、例えば3個
のブロック31-1,31-2,31-3の配置が完了した
ら、先ず、クロック生成器32のクロック出力端子33
-1,33-2,33-3から各ブロック31-1,31-2,3
1-3のクロック入力端子34-1,34-2,34-3までの
配線経路の距離を測定する。そして、各測定距離をL
1,L2,L3とする。今仮に、L1:L2:L3=
s:t:uであったとし、また各配線容量をC1,C
2,C3とする。このとき、(C1−α),(C2−
α),(C3−α)が一定となるような各配線幅W1,
W2,W3を決定する。
【0040】ここで、定数αはクロック生成器32に内
蔵されるインバータ36-1,36-2,36-3の遅延量t
o の考慮分なので、このto の値が非常に小さいとき
は、各配線幅W1,W2,W3の比はおよそ、W1:W
2:W3=u:t:sとなる。すなわち、各配線幅W
1,W2,W3の比は、各測定距離L1,L2,L3の
逆数の比で決まる。各配線幅W1,W2,W3が決まっ
たら、その配線幅W1,W2,W3をもって各クロック
線35-1,35-2,35-3の配線を行う。
【0041】なお、本第4実施形態では、to の値が非
常に小さい場合を仮定して説明したが、to の値が無視
できない場合には、各配線幅W1,W2,W3の比は、
(L1−α),(L2−α),(L3−α)の逆数の比
で決まる。また、本実施形態においては、3個のブロッ
ク31-1,31-2,31-3を配置した場合について説明
したが、その数は3個に限定されるものではなく、任意
である。ブロック数が4個以上の場合であっても、本実
施形態の場合と同様に、各配線経路の距離Ln(nは4
以上の整数)を測定し、(Ln−α)の逆数の比で決ま
る配線幅Wnを持って各クロック線35-1〜35-nの配
線を行えば良い。
【0042】上述したように、各ブロック31-1〜31
-nの配置完了後、各配線経路の距離L1〜Lnを測定
し、(L1−α)〜(Ln−α)の逆数の比で決まる配
線幅W1〜Wnを持って各クロック線35-1〜35-nの
配線を行うようにしたことにより、レイアウト時に、ク
ロック生成器32に内蔵のインバータの遅延量to を考
慮して各クロック線35-1〜35-nの配線幅W1〜Wn
を決められるため、非常に精度が高く、しかもクロック
スキューの小さくかつTATの短いクロック線の配線を
実現できる。また、他の信号線に対しては、先述した第
1実施形態およびその応用例、さらには第2実施形態お
よびその応用例の技術をも適用することにより、ノイズ
低減の効果も得られる。
【0043】なお、本実施形態においては、クロック生
成器32が3個のブロック31-1,31-2,31-3の各
々に対して3個のクロック出力端子33-1,33-2,3
3-3を持ち、各々独立したクロック線35-1,35-2,
35-3を配線する場合を例に採って説明したが、図9に
示すように、クロック生成器32が3個のブロック31
-1,31-2,31-3の各々に対して共通のクロック出力
端子33を持ち、クロック線35が途中から分岐する構
成の場合にも同様に適用可能である。この場合には、分
岐後の各クロック線35-1〜35-nの配線幅W1,W
2,W3を(Ln−α)の逆数の比で決めるようにすれ
ば良い。
【0044】図10は、本発明の第5実施形態を示す構
成図であり、図中、図7と同等部分には同一符号を付し
て示してある。この第5実施形態においては、例えば4
個のブロック31-1,31-2,31-3,31-4の配置が
完了したら、先ず、クロック生成器32のクロック出力
端子33から各ブロック31-1,31-2,31-3,31
-4のクロック入力端子34-1,34-2,34-3,34-4
までクロック線35の配線を行う。このとき、各ブロッ
ク31-1,31-2,31-3,31-4のクロック入力端子
34-1,34-2,34-3,34-4の前には、遅延量が可
変な遅延量調整セル37-1,37-2,37-3,37-4を
それぞれ配置しておく。
【0045】そして、各遅延量調整セル37-1,37-
2,37-3,37-4の遅延量を、各配線経路における遅
延量に応じて調整する。この遅延量調整セル37-1,3
7-2,37-3,37-4は、例えば図11に示すように、
電源Vddとグランドとの間に直列に接続された1段目
のP‐MOSトランジスタQp1およびN‐MOSトラン
ジスタQn1と、2段目のP‐MOSトランジスタQp2お
よびN‐MOSトランジスタQn2と、3段目のP‐MO
SトランジスタQp3およびN‐MOSトランジスタQn3
と、1個のインバータ41とからなる構成となってお
り、トランジスタサイズなどによって各段の遅延量が設
定されている。
【0046】一例として、1段目の遅延量をD(×1)
としたとき、2段目の遅延量は2D(×2)に、3段目
の遅延量は4D(×4)になるように各段の遅延量が設
定されている。これにより、1つの遅延量調整セルで×
1〜×7までの遅延量を調整できることになる。かかる
構成の遅延量調整セル37-1,37-2,37-3,37-4
は、初期状態においては、P‐MOSトランジスタQp
1,Qp2,Qp3の各ゲートが接続された端子42-1,4
2-2,42-3は電源Vddに接続され、N‐MOSトラ
ンジスタQn1,Qn2,Qn3の各ゲートが接続された端子
43-1,43-2,43-3はグランド線に接続されてい
る。
【0047】ここで、例えば遅延量D(×1)および遅
延量7D(×7)を設定する場合の結線方法について説
明する。先ず、×1を設定する場合には、図12に示す
ように、1段目のP‐MOSトランジスタQp1の端子4
2-1と電源Vddとの接続およびN‐MOSトランジス
タQn1の端子43-1とグランド線との接続をそれぞれ解
除し、これらの端子42-1,43-1を共に入力ライン4
4に接続するようにすれば良い。また、×7を設定する
場合には、Pチャネル側の各段の端子42-1〜42-3と
電源Vddとの接続およびNチャネル側の各端子43-1
〜43-3とグランド線との接続をそれぞれ解除し、これ
らの端子42-1〜42-3,43-1〜43-3を共に入力ラ
イン44に接続するようにすれば良い。
【0048】上述したように、各ブロック31-1,31
-2,31-3,31-4のクロック入力端子34-1,34-
2,34-3,34-4の前に、遅延量が可変な遅延量調整
セル37-1,37-2,37-3,37-4をそれぞれ配置
し、これらの遅延量をポストレイアウト後に各配線経路
における遅延量に応じて調整するようにしたことによ
り、第3実施形態の場合のようにクロック線の配線長を
調節したり、第4実施形態の場合のようにクロック線の
配線幅を調節するといった煩わしい作業を行わなくても
クロックスキューの低減を図ることができる。また、他
の信号線に対しては、先述した第1実施形態およびその
応用例、さらには第2実施形態およびその応用例の技術
をも適用することにより、ノイズ低減の効果も得られ
る。
【0049】なお、本実施形態においては、4個のブロ
ック31-1,31-2,31-3,31-4を配置した構成の
場合について説明したが、その数は4個に限定されるも
のではなく、任意である。ブロック数が5個以上の場合
であっても、本実施形態の場合と同様に、各ブロックの
クロック入力端子の前に遅延量が可変な遅延量調整セル
を配置し、その遅延量を各配線経路における遅延量に応
じて調整するようにすれば良い。
【0050】図13は、本発明の第6実施形態を示す構
成図であり、図中、図10と同等部分には同一符号を付
して示してある。この第6実施形態においては、クロッ
ク生成器32のクロック出力端子33から例えば4個の
ブロック31-1,31-2,31-3,31-4の各クロック
入力端子34-1,34-2,34-3,34-4へのクロック
線35-1,35-2,35-3,35-4の配線は、クロック
分配器45を介して行うようにしている。
【0051】クロック分配器45の内部には、各クロッ
ク線35-1,35-2,35-3,35-4に対応して例えば
4個のドライバ46-1,46-2,46-3,46-4が設け
られている。これらのドライバ46-1,46-2,46-
3,46-4は、各々のドライブ能力が可変な構成となっ
ている。ドライバ46-1,46-2,46-3,46-4の各
ドライブ能力は、各ドライバ46-1,46-2,46-3,
46-4を構成するトランジスタのサイズなどによって決
定される。
【0052】一方、クロック線35-1,35-2,35-
3,35-4の配線後、各配線長L1,L2,L3,L4
を測定する。今仮に、L1:L2:L3:L4=s:
t:u:vであったとすると、各配線容量C1,C2,
C3,C4の比は、定数をαとすると、C1:C2:C
3:C4=s−α:t−α:u−α:v−αとなる。そ
して、この配線容量C1,C2,C3,C4の比からド
ライバ46-1,46-2,46-3,46-4の各ドライブ能
力を決定する。具体的には、各ドライブ能力は(L1−
α),(L2−α),(L3−α),(L4−α)の逆
数の比で決まる。なお、定数αは、クロック生成器32
に内蔵されるインバータの遅延量to の考慮分である。
【0053】上述したように、クロック生成器32側に
ドライブ能力が可変なドライバ46-1,46-2,46-
3,46-4を設ける一方、クロック線35-1,35-2,
35-3,35-4を配線するとともに、各配線長L1,L
2,L3,L4を測定し、(L1−α),(L2−
α),(L3−α),(L4−α)の逆数の比でドライ
バ46-1,46-2,46-3,46-4の各ドライブ能力を
決定するようにしたことにより、レイアウト後に、クロ
ック線の配線長や配線幅の調節が一切必要なく、クロッ
クスキューの小さなクロック線の配線が短TATで得ら
れる。
【0054】また、余分な配線容量も設けないで良いの
で、消費電力を低減できる上、末端までの遅延時間を決
めることができる。さらに、他の信号線に対しては、先
述した第1実施形態およびその応用例、さらには第2実
施形態およびその応用例の技術をも適用することによ
り、ノイズ低減の効果も得られる。
【0055】なお、本実施形態においては、4個のブロ
ック31-1,31-2,31-3,31-4を配置した構成の
場合について説明したが、その数は4個に限定されるも
のではなく、任意である。ブロック数が5個以上の場合
であっても、本実施形態の場合と同様に、ドライブ能力
が可変なドライバを各ブロックに対応した数だけ配置
し、各ドライブ能力を各クロック線の配線長の逆数の比
で決めるようにすれば良い。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、所定の配線ピッチを基準とした配線幅でクロック
線の仮配線を行うとともに、この仮配線に対して当該配
線ピッチをもって信号線を配線し、その後仮配線の配線
幅を縮小して本配線を行うようにしたことにより、クロ
ック線と他の信号線との間の配線間隔を広く設定するこ
とができ、これにより隣接配線間の結合容量を低減でき
るので、信号線からの影響を受けたり、信号線に影響を
与えることなく、クロック線によってクロック信号を伝
送することができる。
【0057】また、本発明によれば、半導体基板上に複
数の配線層を形成するとともに、クロック線を信号線と
は異なる層に配線し、このクロック線の配線層に接する
配線層の信号線をクロック線に対して略直交させて配線
するようにしたことにより、クロック線と信号線との直
交部分の面積を最小限に抑えることができ、これにより
クロック線と信号線との結合容量を最小限に設定できる
ので、信号線からの影響を受けたり、信号線に影響を与
えることなく、クロック線によってクロック信号を伝送
することができる。
【0058】さらに、本発明によれば、複数のクロック
同期式順序回路の各クロック入力端子とクロックドライ
バのクロック出力端子との間の距離を測定し、先ず最も
長い測定距離のクロック同期式順序回路に対してクロッ
ク線を配線し、次いで短い測定距離のクロック同期式順
序回路に対してはその配線長が最も長い測定距離のクロ
ック同期式順序回路への配線長とほぼ等しくなるように
クロック線を配線するようにしたことにより、各配線長
の長さを一定にする作業を容易に行うことができるの
で、各配線長の合わせ込みの面で作業性を向上でき、T
ATの短縮化を図ることができる。
【0059】さらにまた、本発明によれば、複数のクロ
ック同期式順序回路の各クロック入力端子とクロックド
ライバのクロック出力端子との間の配線経路の距離Lを
測定するとともに、(L−α)の逆数の比でクロック線
の配線幅を決定し、その配線幅をもって各クロック線を
配線するようにしたことにより、レイアウト時に、クロ
ック生成器に内蔵のインバータの遅延量を考慮して各ク
ロック線の配線幅を決めることができるため、非常に精
度が高く、しかもクロックスキューの小さくかつTAT
の短いクロック線の配線を実現できる。
【0060】またさらに、本発明によれば、複数のクロ
ック同期式順序回路の各クロック入力端子の前に遅延量
が可変な遅延量調整セルを配置してクロック線を配線
し、各配線経路における遅延量に応じて遅延量調整セル
の遅延量を調整するようにしたことにより、クロック線
の配線長や配線幅を調節するといった煩わしい作業を行
わなくても済むので、簡単な調整作業のみによってクロ
ックスキューの低減を図ることができる。
【0061】さらにまた、本発明によれば、クロックド
ライバ側にドライブ能力が可変なドライバを複数のクロ
ック同期式順序回路に対して個別に設ける一方、複数の
クロック同期式順序回路の各クロック入力端子とクロッ
クドライバのクロック出力端子との間でクロック線を配
線するとともに、各クロック線の配線長Lを測定し、
(L−α)の逆数の比で各ドライバのドライブ能力を決
定するようにしたことにより、レイアウト後にクロック
線の配線長や配線幅の調節が一切必要ないため、クロッ
クスキューの小さなクロック線の配線が短TATで得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図であり、
(A)はクロック線の仮配線の工程図を、(B)はクロ
ック線の本配線の工程図をそれぞれ示す。
【図2】第1実施形態の応用例を示す構成図である。
【図3】中間電位生成源の一例を示す回路図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す概略斜視図であ
る。
【図5】各配線相互間の結合容量を示す等価回路図であ
る。
【図6】第2実施形態の応用例を示す構成図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す構成図である。
【図8】本発明の第4実施形態を示す構成図である。
【図9】第4実施形態の応用例を示す構成図である。
【図10】本発明の第5実施形態を示す構成図である。
【図11】遅延量調整セルの構成の一例を示す回路図で
ある。
【図12】遅延量調整セルにおいて×1を選択した場合
の回路図である。
【図13】本発明の第6実施形態を示す構成図である。
【符号の説明】
11 本配線のクロック線 11′ 仮配線のクロック線 12,13,23,24 信号線 14,15 固定電位線 22,35-1〜35-4 クロック線 26,27 ダミー線 31-1〜31-4 ブロック(クロック同期式順序回路) 32 クロック生成器 36-1〜36-3 インバータ 37-1〜37-4 遅延量調整セル 45 クロック分配器 46-1〜46-4 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田川 真之 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 槇 和彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 大原 輝彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の半導体基板上に形成される複数の
    クロック同期式順序回路の各々に対してクロックドライ
    バからクロック信号を伝送するクロック線の配線方法で
    あって、 所定の配線ピッチを基準とした配線幅で前記クロック線
    の仮配線を行うとともに、この仮配線に対して前記配線
    ピッチをもって信号線を配線し、 その後仮配線の配線幅を縮小して前記クロック線の本配
    線を行うことを特徴とするクロック線配線方法。
  2. 【請求項2】 前記クロック線の少なくとも一方側に所
    定電位の固定電位線を隣接して配線することを特徴とす
    るクロック線配線方法。
  3. 【請求項3】 同一の半導体基板上に形成される複数の
    クロック同期式順序回路の各々に対してクロックドライ
    バからクロック信号を伝送するクロック線の配線方法で
    あって、 半導体基板上に複数の配線層を形成するとともに、前記
    クロック線を信号線とは異なる層に配線し、 前記クロック線の配線層に接する配線層の信号線を前記
    クロック線に対して略直交させて配線することを特徴と
    するクロック線配線方法。
  4. 【請求項4】 前記クロック線の配線層と前記信号線の
    配線層との間に、前記クロック線および前記信号線と電
    気的に結合されていない導体の配線層を形成することを
    特徴とする請求項3記載のクロック線配線方法。
  5. 【請求項5】 同一の半導体基板上に形成される複数の
    クロック同期式順序回路の各々に対してクロックドライ
    バからクロック信号を伝送するクロック線の配線方法で
    あって、 前記複数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端
    子と前記クロックドライバのクロック出力端子との間の
    距離を測定し、 前記複数のクロック同期式順序回路のうちの最も長い測
    定距離のクロック同期式順序回路のクロック入力端子と
    前記クロックドライバのクロック出力端子との間でクロ
    ック線を配線し、 次いで短い測定距離のクロック同期式順序回路に対して
    はその配線長が最も長い測定距離のクロック同期式順序
    回路への配線長とほぼ等しくなるようにクロック線を配
    線することを特徴とするクロック線配線方法。
  6. 【請求項6】 同一の半導体基板上に形成される複数の
    クロック同期式順序回路の各々に対してクロックドライ
    バからクロック信号を伝送するクロック線の配線方法で
    あって、 前記複数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端
    子と前記クロックドライバのクロック出力端子との間の
    配線経路の距離を測定し、 その測定距離をL、定数をαとするとき、(L−α)の
    逆数の比で決まる配線幅のクロック線を、前記複数のク
    ロック同期式順序回路の各クロック入力端子と前記クロ
    ックドライバのクロック出力端子との間で配線すること
    を特徴とするクロック線配線方法。
  7. 【請求項7】 同一の半導体基板上に形成される複数の
    クロック同期式順序回路の各々に対してクロックドライ
    バからクロック信号を伝送するクロック線の配線方法で
    あって、 前記複数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端
    子の前に遅延量が可変な遅延量調整セルを配置して前記
    クロック線を配線し、 その後に各配線経路における遅延量に応じて前記遅延量
    調整セルの遅延量を調整することを特徴とするクロック
    線配線方法。
  8. 【請求項8】 同一の半導体基板上に形成される複数の
    クロック同期式順序回路の各々に対してクロックドライ
    バからクロック信号を伝送するクロック線の配線方法で
    あって、 前記クロックドライバ側にドライブ能力が可変なドライ
    バを前記複数のクロック同期式順序回路に対して個別に
    設ける一方、 前記複数のクロック同期式順序回路の各クロック入力端
    子と前記クロックドライバのクロック出力端子との間で
    クロック線を配線するとともに、各クロック線の配線長
    を測定し、 その配線長をL、定数をαとするとき、(L−α)の逆
    数の比で前記ドライバのドライブ能力を決定することを
    特徴とするクロック線配線方法。
JP8486496A 1996-04-08 1996-04-08 クロック線配線方法 Pending JPH09283628A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083389A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 Fujitsu Limited 集積回路装置のレイアウト方法及びレイアウトプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083389A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 Fujitsu Limited 集積回路装置のレイアウト方法及びレイアウトプログラム

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