JPH09280304A - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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JPH09280304A
JPH09280304A JP9504496A JP9504496A JPH09280304A JP H09280304 A JPH09280304 A JP H09280304A JP 9504496 A JP9504496 A JP 9504496A JP 9504496 A JP9504496 A JP 9504496A JP H09280304 A JPH09280304 A JP H09280304A
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JP
Japan
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orifice passage
coil
mounting member
mounting
partition member
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JP9504496A
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English (en)
Inventor
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つのオリフィス通路を選択的に作用せしめ
て防振特性を切り換えることの出来る流体封入式マウン
ト装置を、簡単な構造をもって実現すること。 【解決手段】 受圧室56と平衡室58を仕切る仕切部
材50に対して、その外周部分に第一のオリフィス通路
64を、中央部分に第二のオリフィス通路66を、それ
ぞれ形成すると共に、可撓性膜52を挟んで第二のオリ
フィス通路66の平衡室58側の連通孔70に対向位置
せしめられた押圧部材82を、コイルスプリング86で
付勢することにより、該押圧部材82にて可撓性膜52
を仕切部材50に押し付けて第二のオリフィス通路66
の連通孔70を閉塞せしめる一方、押圧部材82に永久
磁石88を固着すると共に、該押圧部材82の周りにコ
イル部材72を配設し、該コイル部材72への通電によ
り電磁力を作用せしめて、押圧部材82をコイルスプリ
ング86の付勢力に抗して仕切部材50から離隔させ
て、連通孔70を開口せしめ、第二のオリフィス通路6
6を連通させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、オリフィス通路を通じて流動せ
しめられる流体の共振作用等の流動作用を利用して防振
効果を得るようにした流体封入式マウント装置に係り、
特に、第一及び第二のオリフィス通路を選択的に機能せ
しめることによって防振特性を切り換えることの出来る
流体封入式マウント装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて振動の伝達を抑える防振連結体乃至は防振支
持体の一種として、特開昭60−104824号公報等
に開示されているように、防振連結される一方の部材に
取り付けられる第一の取付金具と、防振連結される他方
の部材に取り付けられる第二の取付金具とを、本体ゴム
弾性体により連結する一方、第二の取付金具によって支
持された仕切部材を挟んだ両側に、壁部の一部が本体ゴ
ム弾性体によって構成されて振動入力時に内圧変動が生
ぜしめられる受圧室と、壁部の一部が可撓性膜によって
構成されて容積変化が容易に許容される平衡室とを画成
して、それら受圧室および平衡室にそれぞれ所定の非圧
縮性流体を封入すると共に、それら受圧室と平衡室を相
互に連結するオリフィス通路を設けてなる構造の流体封
入式マウント装置が知られている。このような流体封入
式マウント装置においては、オリフィス通路を通じて流
動せしめられる流体の共振作用等の流動作用に基づい
て、ゴム弾性体だけでは得ることが困難な防振効果を容
易に得ることができることから、例えば自動車用エンジ
ンマウント等として、好適に用いられている。
【0003】ところで、自動車用エンジンマウントにお
いては、一般に、周波数や振幅が異なった複数種類の振
動が入力され、それらの各振動に対して防振効果が要求
されることとなるが、流体の流動作用に基づく防振効果
が有効に発揮される周波数域が狭く、単一のオリフィス
通路では要求される防振特性を十分に達成することが困
難である場合が多い。
【0004】そこで、特開昭60−113832号公報
や実開昭63−17347号公報,実開平3−2074
3号公報等において、断面積:Aと長さ:Lの比:A/
Lが相互に異なる第一のオリフィス通路と第二のオリフ
ィス通路を設けると共に、A/Lが大きい第二のオリフ
ィス通路の開口部を弁手段によって連通/遮断制御する
ことにより、入力振動等に応じて第一のオリフィス通路
と第二のオリフィス通路を選択的に機能せしめるように
したマウント装置が提案されている。
【0005】ところが、このような構造のマウント装置
にあっては、受圧室または平衡室の内部に弁手段を配す
る必要があることに加えて、外部に配設されたアクチュ
エータの駆動力を弁手段に伝達するための駆動力伝達機
構が必要となるために、構造が極めて複雑となって製作
性およびコスト性が悪く、且つ大型で重くなり易いとい
う問題を有していたのであり、また、駆動力伝達機構の
配設によって流体密性が低下するおそれもあった。
【0006】しかも、弁手段を駆動するためのアクチュ
エータとしては、前記公報等にも記載されているよう
に、一般に、電磁コイルが採用され、通常状態下で開口
する第二のオリフィス通路の開口部を、コイルへの通電
によって弁手段を駆動せしめて閉塞せしめる構造とされ
ていることから、第二のオリフィス通路を閉塞状態に維
持すべき時間が長い使用条件下では、コイルへの通電時
間が長くなって、消費電力が多くなり過ぎたり、コイル
の発熱量が増大してマウント構成部材等に熱害が及ぼさ
れるおそれがある等の不具合もあった。
【0007】一方、特開平4−60231号公報等に
は、平衡室の壁部を構成する可撓性膜の背後に空気室を
形成すると共に、該空気室に負圧源を選択的に接続して
可撓性膜を負圧吸引し、平衡室の容積変化を抑えること
により、オリフィス通路の連通状態を制御するようにし
たマウント装置が開示されているが、かかる構造のマウ
ント装置においては、可撓性膜全体に無理な力が加わっ
て耐久性が低下するおそれがあると共に、オリフィス通
路の遮断効果を十分に得ることも難しいという問題があ
り、特に、オリフィス通路を開閉制御することによって
複数のオリフィス通路を選択的に機能させる場合には、
各オリフィス通路を通じて受圧室に連通される平衡室を
二つ以上独立して形成しなければならないために、構造
が複雑となって大型化することが避けられないという不
具合もあったのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、第一及び第二のオリフィス通路のうち断面
積と長さの比:A/Lが大きい第二のオリフィス通路
を、簡単な機構によって開閉することの出来る流体封入
式マウント装置を提供することにある。
【0009】また、本発明は、第二のオリフィス通路を
閉塞状態に維持すべき時間が長い使用条件下において
も、熱害などの不具合発生が防止されて、優れた耐久性
と安定した防振効果が発揮され得る流体封入式マウント
装置を提供することも、解決課題とする。
【0010】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、(a)防振連結され
る一方の部材に取り付けられる第一の取付部材と、
(b)筒状周壁部を有しており、前記第一の取付部材に
対して該筒状周壁部の開口部が所定距離を隔てて対向配
置せしめられた、防振連結される他方の部材に取り付け
られる第二の取付部材と、(c)該第一の取付部材と該
第二の取付部材の間に介装されて、それら両部材を連結
する本体ゴム弾性体と、(d)前記第二の取付部材の筒
状周壁部内を軸直角方向に広がって配されて、該第二の
取付部材により外周縁部を固定的に支持せしめられた仕
切部材と、(e)該仕切部材に対して前記第二の取付部
材の軸方向一方の側に形成されて、壁部の一部が前記本
体ゴム弾性体にて構成されると共に、内部に所定の非圧
縮性流体が封入せしめられ、振動入力時に該本体ゴム弾
性体の弾性変形によって内圧変動が生ぜしめられる受圧
室と、(f)前記仕切部材に対して前記第二の取付部材
の軸方向他方の側に形成されて、壁部の一部が可撓性膜
にて構成されると共に、内部に所定の非圧縮性流体が封
入せしめられ、該可撓性膜の変形によって容積変化が許
容される平衡室と、(g)前記仕切部材の内部におい
て、該仕切部材の外周部分を周方向に延びて設けられ、
前記受圧室と前記平衡室を相互に連通する第一のオリフ
ィス通路と、(h)前記仕切部材の内部において、該仕
切部材の中央部分を周方向に延びて設けられ、前記受圧
室と前記平衡室を相互に連通する、前記第一のオリフィ
ス通路よりも断面積:Aと長さ:Lの比:A/Lの値が
大きい第二のオリフィス通路と、(i)前記仕切部材に
おける前記第二のオリフィス通路の前記平衡室への連通
孔が設けられた中央部分に対して、前記可撓性膜を挟ん
で、前記第二の取付部材の軸方向に対向位置せしめられ
ると共に、該第二の取付部材の軸方向に変位可能に配設
された押圧部材と、(j)該押圧部材に対して常時弾性
力を及ぼしめて、該押圧部材を前記仕切部材側に付勢す
ることにより、前記可撓性膜を該仕切部材に押圧せしめ
て前記第二のオリフィス通路の前記平衡室への連通孔を
閉塞せしめる弾性部材と、(k)前記押圧部材に固着さ
れた永久磁石と、(l)該永久磁石の周りを囲んで周方
向に配設されて、前記第二の取付部材によって固定的に
支持せしめられ、通電により前記永久磁石との間に電磁
力を生ぜしめて、前記押圧部材を前記弾性部材による付
勢力に抗して前記仕切部材から離隔変位せしめることに
より、前記第二のオリフィス通路の前記平衡室への連通
孔を開口させるコイル部材とを、含む流体封入式マウン
ト装置にある。
【0011】このような本発明に従う構造とされた流体
封入式マウント装置においては、第二のオリフィス通路
の連通孔が設けられた仕切部材に対して可撓性膜を押圧
せしめる押圧部材を、弾性部材による付勢力に抗して、
コイル部材への通電によって永久磁石との間に生ぜしめ
られる電磁力に基づき、仕切部材から離隔させることに
より、第二のオリフィス通路を遮断状態から連通状態に
切り換えることが出来るのであり、それ故、コイル部材
に対する通電をON/OFFすることにより、第二のオ
リフィス通路を連通/遮断することが出来るのである。
【0012】そこにおいて、かかるマウント装置におい
ては、第二のオリフィス通路を連通/遮断するための特
別な部材を受圧室や平衡室の内部に配設する必要がない
ことから、構造の簡略化とそれに伴う製作性の向上およ
び製作コストの低減が図られ得ると共に、受圧室および
平衡室の流体密性も有利に確保され得る。
【0013】また、かかるマウント装置においては、コ
イル部材への非通電状態下で、弾性部材で付勢された押
圧部材により可撓性膜が仕切部材に押圧されて、第二の
オリフィス通路が遮断状態に維持されることから、第二
のオリフィス通路を閉塞状態に維持すべき時間が長い使
用条件下において、電力消費およびコイル発熱が軽減さ
れて熱害等が防止され得るのである。
【0014】ここにおいて、永久磁石の形状や大きさ,
材質等は、コイル部材への通電時に有効な電磁力(ロー
レンツ力)が発生するように、コスト性や重量等も考慮
して設定されることとなるが、好ましくは、リング形状
を有し、且つ径方向両縁部に両磁極が設定された永久磁
石が採用されて、該永久磁石がコイル部材と同一軸上に
配設せしめられる。このような構成を採用すれば、磁束
と電流の方向の関係から、コイル部材への通電時に、コ
イル部材と永久磁石の間に電磁力が効果的に生ぜしめら
れるのである。
【0015】なお、永久磁石は、必ずしもコイル部材の
中央孔内に完全に収容された状態で配設されている必要
はなく、コイル部材に対する押圧部材ひいては永久磁石
の相対的変位量をも考慮して、コイル部材の中央孔から
軸方向にはみ出した位置に配設することも可能である。
そして、特に、永久磁石を、コイル部材の中央孔から軸
方向両側にそれぞれ突出させて配すれば、コイル部材に
対して押圧部材ひいては永久磁石が相対的に変位せしめ
られた際における、コイル部材に及ぼされる磁束密度の
変化が効果的に軽減され得ることとなる。
【0016】また、永久磁石は、必ずしも単一である必
要はなく、コイル部材の中心軸方向に互いに所定距離を
隔てて複数個設けることも可能である。このような構成
を採用すれば、隣接配置された永久磁石の間で各永久磁
石の漏れ磁束による磁界がコイル部材に対して有効に作
用せしめられて大きな磁界ひいては電磁力をより効率的
に得ることが出来る。
【0017】更にまた、弾性部材としては、ゴム弾性体
等も採用され得るが、耐熱性等を考慮すれば金属製のコ
イルスプリングが好適に採用され得る。
【0018】
【発明の実施の形態・実施例】以下、本発明を更に具体
的に明らかにするために、本発明の実施例について、図
面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0019】先ず、図1には、本発明の一実施例として
の自動車用エンジンマウント10が示されている。この
エンジンマウント10は、パワーユニット側に取り付け
られる第一の取付部材12と、車体側に取り付けられる
第二の取付部材14が、それらの間に介装された本体ゴ
ム弾性体16によって弾性的に連結された構造を有して
おり、パワーユニットを車体に対して防振支持せしめる
ようになっている。また、自動車への装着時には、第一
の取付部材12と第二の取付部材14の間にパワーユニ
ット重量が及ぼされることにより、本体ゴム弾性体16
が弾性変形せしめられて両取付部材12,14が互いに
接近する方向に所定量だけ相対変位せしめられる(図2
参照)と共に、そのような装着状態下、防振を目的とす
る主たる振動が、第一の取付部材12と第二の取付部材
14の略対向方向(図中の略上下方向)に入力されるこ
ととなる。なお、以下の本実施例中、上下方向とは、原
則として、図1における上下方向をいうものとする。
【0020】より詳細には、第一の取付部材12は、略
平板形状の取付板金具18に対して、軸方向両端部に取
付ボルト20,22が一体形成された取付ロッド24
が、その一方(図中、上方)の取付ボルト20において
挿通固定されることによって、形成されている。そし
て、かかる第一の取付部材12は、取付板金具18から
上方に突出せしめられた取付ボルト20によって、図示
しないパワーユニットに固定されるようになっている。
なお、取付板金具18には、外周縁部から外方に延び出
して下方にコ字状に屈曲せしめられたストッパ片26が
一体形成されている。また、取付ロッド24の他方(図
中、下方)の取付ボルト22には、軸直角方向外方に向
かって傘状に広がる傘金具28が固着されている。
【0021】一方、第二の取付部材14は、円筒形状を
有する筒金具30と、有底円筒形状を有する底金具32
から構成されている。筒金具30は、上側開口部におい
て、径方向外方に広がるフランジ部34を有していると
共に、該フランジ部34の周上の一部から更に径方向外
方に突出して平板状の当接部36が一体形成されてい
る。また、筒金具30の下側開口部には、径方向外方に
突出して略コ字状断面をもって段差状に大径化されたか
しめ部38が一体形成されている。一方、底金具32
は、開口周縁部において、径方向外方に広がるフランジ
部40を有している。そして、底金具32の開口部側に
筒金具30が軸方向に重ね合わされて、底金具32のフ
ランジ部40に筒金具30のかしめ部38がかしめ固定
されることにより固定的に組み合わされており、以て、
第二の取付部材14が、全体として、円筒形状の筒状周
壁部を備えた深底の有底円筒形状をもって形成されてい
る。また、底金具30の底壁部42には、取付ボルト4
4が下方に突出して固着されており、この取付ボルト4
4により、第二の取付部材14が、図示しない車体に固
定されるようになっている。
【0022】そして、第二の取付部材14の開口部側に
所定距離を隔てて、第一の取付部材12が配設されてお
り、これら第一の取付部材12と第二の取付部材14の
間に本体ゴム弾性体16が介装されている。この本体ゴ
ム弾性体16は、全体として略円錐台形状を有してお
り、第一の取付部材12の取付板金具18が本体ゴム弾
性体16の小径側端面に加硫接着されていると共に、取
付ロッド24が本体ゴム弾性体16の中心軸上を貫通し
て配設されて加硫接着されている一方、第二の取付部材
14における筒金具30のフランジ部34側端部内周面
が、本体ゴム弾性体16の大径側端部外周面に加硫接着
されている。要するに、本体ゴム弾性体16は、取付板
金具18,取付ロッド24および筒金具30を有する一
体加硫成形品として形成されており、かかる本体ゴム弾
性体16によって、筒金具30の軸方向一方(上側)の
開口部が流体密に閉塞されているのである。
【0023】なお、本体ゴム弾性体16は、筒金具30
の内周面を覆うようにして、筒金具30の内周面上にま
で層状に延び出しており、それによって、筒金具30の
かしめ部38の内面にシールゴム44が形成されてい
る。更に、取付ロッド24の軸方向下端部は、本体ゴム
弾性体16から下方に突出せしめられており、傘金具2
8が、筒金具30の中空内部に位置せしめられているこ
とによって、傘金具28の外周縁部と筒金具30の周壁
部との間に、円環状の狭窄流路46が形成されている。
【0024】また、第二の取付部材14の筒金具30に
突設された当接部36は、緩衝ゴム48によって被覆さ
れていると共に、第一の取付部材12の取付板金具18
におけるコ字状ストッパ片26の開口部内に挿入位置せ
しめられており、車両へのマウント装着状態下(図2参
照)で、当接部36が、ストッパ片26に対して、主た
る振動入力方向両側で、所定距離を隔てて対向位置せし
められて、該当接部36のストッパ片26に対する緩衝
ゴム48を介しての当接によって、第一の取付部材12
と第二の取付部材14の相対的変位量が制限されるよう
になっている。要するに、これら当接部36とストッパ
片26によって、バウンド方向およびリバウンド方向の
ストッパ機構が構成されているのである。
【0025】さらに、第二の取付部材14の内部には、
全体として略厚肉円板形状を有する仕切部材50と、全
体として薄肉の略円板形状を有する可撓性ゴム膜52
が、互いに重ね合わせられて配設されており、それらの
重ね合わせ外周縁部が、筒金具30と底金具32のかし
め部位において流体密に且つ固定的に挟持されることに
よって、第二の取付部材14の軸方向中間部分に位置せ
しめられている。なお、可撓性ゴム膜52の外周縁部に
は略円環板状の固定金具54が加硫接着されており、こ
の固定金具54が第二の取付部材14に対してかしめ固
定されることにより、可撓性ゴム膜52の外周縁部の第
二の取付部材14に対する固定強度が十分に確保される
ようになっている。また、固定金具54の下には、更
に、底金具32のフランジ部40から周壁部内面に沿っ
て屈曲して下方に延びる略円筒形状の支持金具55が重
ね合わされて、第二の取付部材14に対してかしめ固定
されている。
【0026】そして、筒金具30の下側開口部が仕切部
材50によって閉塞されており、以て、筒金具30の内
部における、本体ゴム弾性体16と仕切部材50の対向
面間に、所定の非圧縮性流体が封入された受圧室56が
形成されている。この受圧室56は、壁部の一部が本体
ゴム弾性体16にて構成されていることにより、振動入
力時に内圧変動が生ぜしめられるようになっている。な
お、封入流体としては、流体の共振作用に基づく防振効
果を有利に得るために、好ましくは、0.1Pa・s以
下の粘度を有する、水やアルキレングリコール,ポリア
ルキレングリコール,シリコーン油等の低粘性流体が採
用される。
【0027】また、仕切部材50を挟んで、受圧室56
と反対側に位置する部分には、仕切部材50と可撓性ゴ
ム膜52の対向面間に、受圧室56と同じ非圧縮性流体
が封入された平衡室58が形成されている。この平衡室
58は、壁部の一部を構成する可撓性ゴム膜52の弾性
変形に基づいて、容積変化が容易に許容されるようにな
っている。なお、受圧室56および平衡室58への流体
の充填は、例えば、第一の取付部材12や筒金具30を
有する本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品に対する仕
切部材50や可撓性ゴム膜52等の組付けを、非圧縮性
流体中で行うこと等によって、容易に為され得る。
【0028】さらに、仕切部材50は、浅底のハット形
状を有する上金具60の開口部側に対して、略平板形状
の下金具62が重ね合わされることによって、上金具6
0の開口が下金具62によって覆蓋された中空構造とさ
れている。また、下金具62には、上金具60側に向か
って突出して中空部内に延びる竪壁63が立設されてお
り、この竪壁63で仕切部材50の中空部内が仕切られ
ることによって、それぞれ、仕切部材50の中空部内を
延びて両端部が受圧室56と平衡室58の各一方に連通
せしめられることにより、それら受圧室56と平衡室5
8を相互に連通する第一のオリフィス通路64と第二の
オリフィス通路66が形成されている。
【0029】ここにおいて、図面上では必ずしも明らか
でないが、第一のオリフィス通路64は、仕切部材50
の外周部分を周方向に一周以上の長さで延びる形態をも
って形成されており、一方、第二のオリフィス通路66
は、第一のオリフィス通路64よりも大きな流路断面積
をもって、仕切部材50の中央部分を周方向に一周弱の
長さで延びる形態をもって形成されている。即ち、第一
のオリフィス通路64よりも、第二のオリフィス通路6
6の方が、流路断面積:Aと流路長さ:Lの比:A/L
の値が、大きく設定されているのであり、それにより、
公知の如く、第一のオリフィス通路64に比べて第二の
オリフィス通路66が、より高周波数域の振動入力時に
流動流体の共振現象に基づく防振効果が発揮され得るよ
うにチューニングされている。
【0030】なお、第一のオリフィス通路64における
平衡室58側の連通孔68と、第二のオリフィス通路6
6における平衡室58側の連通孔70は、何れも、可撓
性ゴム膜52に対向位置して開口せしめられており、且
つ第一のオリフィス通路64の連通孔68が仕切部材5
0の外周部分に、第二のオリフィス通路66の連通孔7
0が仕切部材50の略中央部分に、それぞれ設けられて
いる。
【0031】また、特に本実施例では、第一のオリフィ
ス通路64が、その内部を流動せしめられる流体の共振
作用に基づいて、シェイク等の低周波振動に対する減衰
効果が発揮され得るようにチューニングされている一
方、第二のオリフィス通路66が、その内部を流動せし
められる流体の共振作用に基づいて、アイドリング振動
等の中周波振動に対する低動ばね効果ひいては振動絶縁
効果が発揮され得るようにチューニングされている。な
お、こもり音等の高周波振動に対しては、受圧室56に
配設された傘金具28によって形成された狭窄流路46
を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、
有効な防振効果が発揮されるように、かかる狭窄流路4
6の大きさ等がチューニングされている。
【0032】さらに、可撓性ゴム膜52によって覆蓋さ
れた底金具32の内部には、コイル72が収容配置され
ている。このコイル72は、全表面を保護材74によっ
て被覆されており、この保護材74が、第二の取付部材
14にかしめ固定された支持金具55にボルト固定され
ることによって、コイル72が、底金具32内において
同軸的に位置決め固定されている。また、かかる保護材
74には、コイル72の中心孔を貫通して同軸的に延び
る円形断面の案内孔76が設けられていると共に、この
案内孔76の下側開口を覆蓋するように、カップ状の蓋
金具80が、保護材74の下面にボルト固定されてい
る。なお、保護材74は、後述する電磁力を有効に得る
ために、鉄等の強磁性材にて形成することが望ましい。
【0033】また、コイル72が埋設された保護材74
の案内孔76には、押圧部材としての可動部材82が配
設されている。この可動部材82は、案内孔76の内径
よりも僅かに小さな外径寸法を有する円形断面のブロッ
ク形状を有しており、案内孔76に対して摺動可能に挿
入配置されて、該案内孔76の内周面で案内されること
により、コイル72の中心孔内を軸方向に変位せしめら
れるようになっている。更に、可動部材82の上端部に
は、軸方向上方に向かって突出する押圧突部84が一体
形成されており、この押圧突部84の先端押圧面85
が、可撓性ゴム膜52を挟んで、仕切部材50に設けら
れた第二のオリフィス通路66の連通孔70に対して、
軸方向(可動部材82の変位方向)で対向位置せしめら
れている。
【0034】さらに、可動部材82の下方には、弾性部
材としてのコイルスプリング86が、蓋金具80に収容
された状態で、可動部材82の下端面と蓋金具80の底
面の間に介装されており、このコイルスプリング86の
付勢力が、可動部材82を蓋金具80から離隔する方
向、換言すれば可動部材82を軸方向上方に向かって突
き出す方向に及ぼされるようになっている。しかも、こ
のコイルスプリング86は、可動部材82の押圧突部8
4が可撓性ゴム膜52を介して仕切部材50に当接せし
められて、可動部材82が上方移動端に位置せしめられ
た状態下でも、可動部材82に対して上向きの付勢力を
及ぼし続けるように、圧縮方向の予圧縮が加えられて組
み付けられている。これにより、可動部材82は、常
時、コイルスプリング86によって上方に付勢されてお
り、以て、コイルスプリング86の付勢力以外の力が作
用せしめられていない状態下では、可動部材82が上方
移動端に保持されて、可動部材82の押圧突部84によ
り可撓性ゴム膜52が仕切部材50に押し付けられ、第
二のオリフィス通路66の連通孔70が可撓性ゴム膜5
2で閉塞されるようになっている。
【0035】また一方、可動部材82には、その内部に
永久磁石88,88が埋設固着されている。これらの永
久磁石88は、リング形状を有しており、可動部材82
と同一軸上に且つ互いに軸方向に所定距離を隔てて位置
するように配されている。また、これらの永久磁石88
は、径方向両縁部に両磁極が設定されており、且つ各内
周側の磁極と各外周側の磁極が、互いに同一とされてい
る。要するに、かかる永久磁石88は、例えば、図示さ
れているように、何れも、内周縁部がS極となり、外周
縁部がN極となるように設定されているのである。な
お、特に本実施例では、両永久磁石88,88の軸方向
内側面間の距離が、コイル72の軸方向長さよりも小さ
く、且つ両永久磁石88,88の軸方向外側面間の距離
が、コイル72の軸方向長さよりも大きくなるように、
二つの永久磁石88,88の配設間隔が設定されてお
り、それによって、可動部材82が変位した場合でも、
永久磁石88,88によりコイル72に及ぼされる磁束
密度が大きく低下しないように設定されている。
【0036】すなわち、上述の如き構造とされたエンジ
ンマウント10においては、可動部材82に固着された
永久磁石88,88の磁界の中にコイル72が位置せし
められているのであり、永久磁石88,88の磁力線の
方向に直交してコイル72が巻回されていることから、
コイル72に通電することにより、コイル72に対して
フレミング左手の法則に従う電磁力(ローレンツ力)が
発生し、この電磁力の反力が永久磁石88,88ひいて
は可動部材82に及ぼされるのである。なお、コイル7
2の配設領域における磁束密度を有利に確保するため
に、保護材74を鉄等の強磁性材にて形成することが望
ましい。
【0037】そして、コイル72に対して特定方向(本
実施例では、コイル上面から見て右回りの方向)に直流
電流を通電することにより、電磁力の反力が、可動部材
82に対して、該可動部材82を下方に引き下げる方向
に及ぼされるのであり、その結果、図2に示されている
ように、可動部材82が、コイルスプリング86の付勢
力に抗して軸方向下方に引き下げられる。これにより、
可動部材82の押圧突部84が仕切部材50から下方に
離隔せしめられて、可撓性ゴム膜52による第二のオリ
フィス通路66の連通孔70の閉塞状態が解除されて、
該第二のオリフィス通路66が連通状態とされることと
なる。
【0038】要するに、かかるエンジンマウント10に
おいては、コイル72に通電しない状態下では、コイル
スプリング86の付勢力によって可動部材82が押し上
げられることにより、第二のオリフィス通路66の連通
孔70が閉塞状態に維持されて、第二のオリフィス通路
66が遮断状態に維持され得るのであり、一方、コイル
72に通電することにより、電磁力の反力が作用して可
動部材82がコイルスプリング86の付勢力に抗して引
き下げられて、第二のオリフィス通路66の連通孔70
が開口せしめられ、第二のオリフィス通路66が連通状
態に維持され得るのである。
【0039】そして、第二のオリフィス通路66は、第
一のオリフィス通路64よりも、流路断面積と流路長さ
の比:A/Lが大きく設定されており、流体流通抵抗が
小さいことから、第二のオリフィス通路66が遮断され
た状態下では、振動入力時における受圧室56と平衡室
58の間での流体流動が、専ら第一のオリフィス通路6
4を通じて行われて、該第一のオリフィス通路64を通
じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく低周波振
動に対する高減衰効果が有効に発揮され得る一方、第二
のオリフィス通路66が連通された状態下では、受圧室
56と平衡室58の間での第二のオリフィス通路66を
通じての流体流動が有利に生ぜしめられて、該第二のオ
リフィス通路66を流動せしめられる流体の共振作用に
基づく、中周波振動に対する低動ばね効果が有効に発揮
され得ることとなる。
【0040】従って、車両の走行時にはコイル72への
通電を行わず、停車時にだけコイル72に通電するよう
にすれば、車両の走行時に入力されるシェイク等の走行
振動に対して、第一のオリフィス通路64による防振効
果が有効に発揮されると共に、停車時に入力されるアイ
ドリング振動に対しては、第二のオリフィス通路66に
よる防振効果が有効に発揮されるのである。
【0041】そして、特に、車両の走行時にコイル72
へ通電する必要がなく、通常の車両の使用条件下では、
走行時間に比べて遙かに時間の短い停車時にだけ、コイ
ル72に通電すれば良いことから、コイル72への通電
による電力消費や発熱が、有効に抑えられるのであり、
優れた耐久性も実現され得るのである。
【0042】また、上述の如き構造とされたエンジンマ
ウント10においては、仕切部材50の外周部分に第一
のオリフィス通路64が、中央部分に第二のオリフィス
通路66が、それぞれ形成されていることから、第一の
オリフィス通路64の流路長さを有利に確保し得て低周
波域に有利にチューニングすることが出来ると共に、第
二のオリフィス通路66の連通孔70を仕切部材50の
略中央に開口せしめることが出来、それによって、連通
孔70を開閉する可動部材82やコイル72等の配設ス
ペースを効率的に確保することが出来るといった利点も
ある。
【0043】しかも、かかるエンジンマウント10にお
いては、第二のオリフィス通路66を連通/遮断せしめ
る可動部材82やコイル72等の各部材が、何れも、受
圧室56や平衡室58の外部に配設されており、流体封
入領域や流体封入領域の内外に跨がって配設する必要が
ないことから、優れた製作性と流体密性が発揮され得る
のである。
【0044】また、本実施例のエンジンマウント10に
おいては、第二のオリフィス通路66を連通/遮断せし
める可動部材82やコイル72等の各部材が、可撓性ゴ
ム膜52を保護しつつ膨出変形を許容する、底金具32
の内部空間に収容配置されていることから、スペースの
有効利用が図られて、マウントのコンパクト化が達成さ
れるといった利点もある。
【0045】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0046】例えば、押圧部材に弾性力を及ぼす弾性部
材として、前記実施例ではコイルスプリング86が採用
されていたが、コイルスプリングに加えて、或いはコイ
ルスプリングに代えて、ゴム弾性体等の各種の弾性部材
を採用することも可能である。
【0047】また、押圧部材に固着される永久磁石とし
ても、例示の如きものの他、単一の永久磁石を採用した
り、或いは三つ以上に分割された永久磁石を採用するこ
とも可能である。
【0048】更にまた、可撓性ゴム膜52の押圧突部8
4に対する擦れ等による損傷を軽減乃至は防止するため
に、可撓性ゴム膜52を押圧突部84に対して固着して
も良い。
【0049】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに適用したものの具体例を示した
が、本発明は、その他、ボデーマウントやデフマウン
ト、或いは自動車以外の各種マウント装置に対して、何
れも、有利に適用され得るものである。
【0050】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式マウント装置において
は、コイル部材への非通電状態下で、第二のオリフィス
通路が遮断されて、第一のオリフィス通路を通じて流動
せしめられる流体の流動作用に基づく防振効果が有効に
発揮される一方、コイル部材に通電することによって、
第二のオリフィス通路が連通せしめられて、該第二のオ
リフィス通路を通じて流動せしめられる流体の流動作用
に基づく防振効果が有効に発揮され得るのであり、コイ
ル部材に通電を制御することにより、防振特性を適宜に
切り換えることが出来るのである。
【0052】そして、第二のオリフィス通路を連通/遮
断するための押圧部材や弾性部材,永久磁石等が、何れ
も、受圧室および平衡室の外部に配設されることとな
り、流体封入領域に配設する必要がないことから、優れ
た製作性と流体密性が、容易に実現され得るのである。
【0053】また、コイル部材への非通電状態下で、流
路断面積と長さの比:A/Lの値が大きい第二のオリフ
ィス通路が遮断状態に維持されることから、例えば自動
車用エンジンマウントの如く、第二のオリフィス通路よ
りも低周波域にチューニングされた第一のオリフィス通
路による防振効果の方が、使用時に要求される時間の長
いマウント装置に対して、本発明が特に好適に適用され
得るのであり、それによって、マウント使用時における
コイル部材の消費電力や発熱量が抑えられて、優れた耐
久性や経済性等が発揮されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動車用エンジンマ
ウントを示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントの別の作動状
態を示す、図1に対応する縦断面図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 第一の取付部材 14 第二の取付部材 16 本体ゴム弾性体 50 仕切部材 52 可撓性ゴム膜 56 受圧室 58 平衡室 64 第一のオリフィス通路 66 第二のオリフィス通路 70 連通孔 72 コイル 82 可動部材 84 押圧突部 86 コイルスプリング 88 永久磁石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振連結される一方の部材に取り付けら
    れる第一の取付部材と、 筒状周壁部を有しており、前記第一の取付部材に対して
    該筒状周壁部の開口部が所定距離を隔てて対向配置せし
    められた、防振連結される他方の部材に取り付けられる
    第二の取付部材と、 該第一の取付部材と該第二の取付部材の間に介装され
    て、それら両部材を連結する本体ゴム弾性体と、 前記第二の取付部材の筒状周壁部内を軸直角方向に広が
    って配されて、該第二の取付部材により外周縁部を固定
    的に支持せしめられた仕切部材と、 該仕切部材に対して前記第二の取付部材の軸方向一方の
    側に形成されて、壁部の一部が前記本体ゴム弾性体にて
    構成されると共に、内部に所定の非圧縮性流体が封入せ
    しめられ、振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾性変形に
    よって内圧変動が生ぜしめられる受圧室と、 前記仕切部材に対して前記第二の取付部材の軸方向他方
    の側に形成されて、壁部の一部が可撓性膜にて構成され
    ると共に、内部に所定の非圧縮性流体が封入せしめら
    れ、該可撓性膜の変形によって容積変化が許容される平
    衡室と、 前記仕切部材の内部において、該仕切部材の外周部分を
    周方向に延びて設けられ、前記受圧室と前記平衡室を相
    互に連通する第一のオリフィス通路と、 前記仕切部材の内部において、該仕切部材の中央部分を
    周方向に延びて設けられ、前記受圧室と前記平衡室を相
    互に連通する、前記第一のオリフィス通路よりも断面
    積:Aと長さ:Lの比:A/Lの値が大きい第二のオリ
    フィス通路と、 前記仕切部材における前記第二のオリフィス通路の前記
    平衡室への連通孔が設けられた中央部分に対して、前記
    可撓性膜を挟んで、前記第二の取付部材の軸方向に対向
    位置せしめられると共に、該第二の取付部材の軸方向に
    変位可能に配設された押圧部材と、 該押圧部材に対して常時弾性力を及ぼしめて、該押圧部
    材を前記仕切部材側に付勢することにより、前記可撓性
    膜を該仕切部材に押圧せしめて前記第二のオリフィス通
    路の前記平衡室への連通孔を閉塞せしめる弾性部材と、 前記押圧部材に固着された永久磁石と、 該永久磁石の周りを囲んで周方向に配設されて、前記第
    二の取付部材によって固定的に支持せしめられ、通電に
    より前記永久磁石との間に電磁力を生ぜしめて、前記押
    圧部材を前記弾性部材による付勢力に抗して前記仕切部
    材から離隔変位せしめることにより、前記第二のオリフ
    ィス通路の前記平衡室への連通孔を開口させるコイル部
    材とを、含むことを特徴とする流体封入式マウント装
    置。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石がリング形状を有している
    と共に、径方向両縁部に両磁極が設定されており、該永
    久磁石が前記コイル部材と同一軸上に配設されている請
    求項1に記載の流体封入式マウント装置。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石が、前記コイル部材の中心
    軸方向に互いに所定距離を隔てて複数個設けられている
    請求項1又は2に記載の流体封入式マウント装置。
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