JPH0927970A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JPH0927970A
JPH0927970A JP7177040A JP17704095A JPH0927970A JP H0927970 A JPH0927970 A JP H0927970A JP 7177040 A JP7177040 A JP 7177040A JP 17704095 A JP17704095 A JP 17704095A JP H0927970 A JPH0927970 A JP H0927970A
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Kenji Ishibashi
賢司 石橋
Yasumasa Sugihara
康正 杉原
Yasushi Tanijiri
靖 谷尻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察する映像の大きさを映像観察者の頭部の
前後位置に応じて設定し得る映像表示装置を提供する。 【構成】 立体カメラ1に撮影用ズームレンズ12L、
12Rを備え、HMD2に加速度センサー24を備え
る。加速度センサー24で検出した前後方向の加速度を
積分回路41で2回積分して、HMD2を装着した観察
者の頭部の位置を検知し、ズーム演算回路42によって
ズームレンズ12L、12Rの焦点距離を頭部の前後位置
に応じて設定する。HMD2のLCD22L、22Rに表
示される映像の大きさはズームレンズ12L、12Rの焦
点距離に応じて変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像を表示する表示装
置に関するものであり、より詳しくは、観察する映像の
大きさを観察者の頭部の前後位置に応じて変化させる映
像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、観察者の向きに応じて表示映像を
変化させることにより、観察者があたかも表示されてい
る映像の中にいるかのような臨場感を与える表示装置が
普及しつつある。例えば、特開平3−56923号に
は、立体カメラによって撮影する映像を頭部搭載型ディ
スプレイ(以下、HMDという)により表示する立体視
装置において、立体カメラの撮影方向をHMDの方向に
対応するように制御して、観察者の頭部の方向に応じた
映像を表示すことが提案されている。このような立体視
装置では、観察者は、単に頭部の向きを変えるだけで所
望の方向の映像を観察することができる。
【0003】また、ズームレンズを備えたカメラで、手
動操作によってレンズの焦点距離を調節して、所望の範
囲の映像を撮影することが、従来より広く行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の立体視装置にお
いては、撮影方向が変化してHMDに表示される映像範
囲が変化するが、表示映像を使用者の所望の大きさに設
定することはできない。
【0005】この立体視装置にズームレンズを有するカ
メラを備えて、撮影範囲を可変にすることは可能である
が、その場合、手動操作によってズームレンズの焦点距
離を調節することになって、HMD装着者はカメラの近
傍にいる必要が生じ、HMDが有する携行性や操作性の
特長が著しく損なわれてしまう。
【0006】本発明は、観察する映像の大きさを映像観
察者の頭部の前後位置に応じて設定し得る映像表示装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、映像表示装置に、映像を表示する表示
素子と、表示素子に表示される映像を観察する観察者の
頭部の前後方向の位置を検出する頭部位置検出手段と、
観察者が観察する映像の大きさを頭部位置検出手段によ
って検出された位置に応じて変化させる制御手段とを備
える。
【0008】具体的には、ズームレンズから成る撮影レ
ンズを有するカメラを備えて、このカメラによって撮影
された映像を表示素子に表示するとともに、制御手段
が、頭部位置検出手段によって検出された位置に応じて
撮影レンズの焦点距離を変化させることで、表示素子に
表示される映像の大きさを変化させて観察者が観察する
映像の大きさを変化させる構成とする。
【0009】また、ズームレンズから成り表示素子と観
察者の眼との間に配設されて表示素子の映像光を観察者
の眼に導く接眼レンズを備えて、制御手段が、頭部位置
検出手段によって検出された位置に応じて接眼レンズの
焦点距離を変化させることで、観察者が観察する映像の
大きさを変化させる構成としてもよい。
【0010】制御手段は、頭部位置検出手段によって検
出された位置が所定の基準位置よりも前であるときに、
観察者が観察する映像を大きくし、頭部位置検出手段に
よって検出された位置が基準位置よりも後ろであるとき
に、観察者が観察する映像を小さくする。
【0011】また、制御手段は、観察者が観察する映像
の大きさが頭部位置検出手段によって検出された位置と
所定の基準位置との距離に1対1に対応して変化するよ
うに、観察者が観察する映像の大きさを変化させる。
【0012】制御手段は、頭部位置検出手段によって検
出された位置が第1の所定位置よりも前であるときに、
観察者が観察する映像を大きくし続け、頭部位置検出手
段によって検出された位置が第1の所定位置よりも後ろ
の第2の所定位置よりも後ろであるときに、観察者が観
察する映像を小さくし続け、頭部位置検出手段によって
検出された位置が第1の所定位置と第2の所定位置の間
であるときに、観察者が観察する映像の大きさを変化さ
せないようにしてもよい。
【0013】観察者の頭部に装着するための装着部材を
備える構成とする。
【0014】頭部位置検出手段を、加速度を検出する加
速度センサーと、加速度センサーで検出した加速度を2
回積分する積分回路から構成し、加速度センサーと表示
素子を共通の支持部材に固定する。
【0015】さらに、観察者が手動操作したときに観察
者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号
を制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段は、
その信号を受けたときに、頭部位置検出手段によって検
出された位置にかかわらず、観察者が観察する映像の大
きさを受けた信号に応じて変化させる。
【0016】また、観察者が手動操作したときに観察者
が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を
制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段が、そ
の信号を受けたときに、その信号に応じて、観察者が観
察する映像の大きさをその時点で観察者が観察している
映像の大きさから変化させるようにしてもよい。
【0017】
【作用】映像を表示する表示素子と、表示素子に表示さ
れる映像を観察する観察者の頭部の前後方向の位置を検
出する頭部位置検出手段と、観察者が観察する映像の大
きさを頭部位置検出手段によって検出された位置に応じ
て変化させる制御手段とを備える構成の映像表示装置で
は、観察者が頭部を前後に移動させると、その位置は頭
部位置検出手段によって検出される。検出された頭部位
置に応じて、制御手段が観察者が観察する映像の大きさ
を変化させるため、観察者が観察する映像の大きさは観
察者の頭部の前後方向の動きに連動して変わる。
【0018】ズームレンズから成る撮影レンズを有する
カメラを備えて、このカメラによって撮影された映像を
表示素子に表示するとともに、制御手段が、頭部位置検
出手段によって検出された位置に応じて撮影レンズの焦
点距離を変化させることで、表示素子に表示される映像
の大きさを変化させて観察者が観察する映像の大きさを
変化させる構成では、撮影される範囲の広狭が頭部位置
に応じて変化する。制御手段が撮影レンズの焦点距離を
短く設定したときは、広い範囲が撮影されるため映像の
中の個々の被写体は小さくなり、焦点距離を長く設定し
たときは、狭い範囲が撮影されるため被写体は大きくな
る。こうして撮影された映像が表示素子に表示されるの
であるから、観察者は頭部の位置に応じて大きさが変化
する映像を観察することになる。
【0019】また、ズームレンズから成り表示素子と観
察者の眼との間に配設されて表示素子の映像光を観察者
の眼に導く接眼レンズを備えて、制御手段が、頭部位置
検出手段によって検出された位置に応じて接眼レンズの
焦点距離を変化させることで、観察者が観察する映像の
大きさを変化させる構成では、表示素子に表示される映
像の大きさは変化しないが、接眼レンズを介して観察者
の眼に投射される虚像の大きさが、観察者の頭部位置に
応じて変化する。制御手段が接眼レンズの焦点距離を短
く設定したときは、表示素子の広い範囲が観察者の眼に
投射されて映像の中の個々の像は小さくなり、焦点距離
を長く設定したときは、表示素子の狭い範囲が眼に投射
されるため個々の像は大きくなる。
【0020】制御手段が、頭部位置検出手段によって検
出された位置が所定の基準位置よりも前であるときに、
観察者が観察する映像を大きくし、頭部位置検出手段に
よって検出された位置が基準位置よりも後ろであるとき
に、観察者が観察する映像を小さくすると、観察者が頭
部を前方に移動させたときに大きな像を観察することに
なり、頭部を後方に移動させたときに小さな像を観察す
ることになる。
【0021】また、制御手段は、観察者が観察する映像
の大きさが頭部位置検出手段によって検出された位置と
所定の基準位置との距離に1対1に対応して変化するよ
うに、観察者が観察する映像の大きさを変化させると、
観察者が頭部を前方または後方に移動させるにつれて、
観察する映像の大きさが連続して変化する。すなわち、
頭部の位置に前後方向の変化が僅かでもあると、その変
化が観察者が観察する映像の大きさに反映される。
【0022】制御手段が、頭部位置検出手段によって検
出された位置が第1の所定位置よりも前であるときに、
観察者が観察する映像を大きくし続け、頭部位置検出手
段によって検出された位置が第1の所定位置よりも後ろ
の第2の所定位置よりも後ろであるときに、観察者が観
察する映像を小さくし続け、頭部位置検出手段によって
検出された位置が第1の所定位置と第2の所定位置の間
であるときに、観察者が観察する映像の大きさを変化さ
せない構成では、第1の所定位置と第2の所定位置の間
の範囲内で観察者が頭部を動かしても、観察する映像の
大きさは変化しない。頭部を第1の所定位置をよりも前
方に位置させた状態では、映像は拡大し続け、頭部を第
1の所定位置と第2の所定位置の中間に戻すと、映像の
拡大は止まりその時点での大きさに保たれる。頭部を第
2の所定位置をよりも後方に位置させた状態では、映像
は縮小し続け、頭部を第1の所定位置と第2の所定位置
の中間に戻すと、映像の縮小は止まりその時点での大き
さに保たれる。
【0023】観察者の頭部に装着するための装着部材を
備える構成では、表示装置を頭部に装着することが可能
になり、いわゆるHMDとして使用できる。
【0024】頭部位置検出手段を、加速度を検出する加
速度センサーと、加速度センサーで検出した加速度を2
回積分する積分回路から構成すると、位置の2階微分に
対応する加速度が直接検出されて、これを1回積分する
ことによって速度が得られ、さらにその速度を積分する
ことによって位置が得られる。加速度センサーと表示素
子を共通の支持部材に固定すると、表示素子の位置が検
出されることになり、表示素子が頭部とともに移動する
表示装置では、頭部の位置の変化に応じて観察者が観察
する映像の大きさが変化する。
【0025】さらに、観察者が手動操作したときに観察
者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号
を制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段は、
その信号を受けたときに、頭部位置検出手段によって検
出された位置にかかわらず、観察者が観察する映像の大
きさを受けた信号に応じて変化させる構成では、観察者
が観察する映像の大きさは、頭部の前後方向の位置変化
に応じて自動的に変化することに加えて、操作手段を用
いての手動操作によっても指定される。観察者が観察す
る映像の大きさには、手動操作による大きさの指示が頭
部の前後位置よりも優先して反映される。
【0026】また、観察者が手動操作したときに観察者
が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を
制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段が、そ
の信号を受けたときに、その信号に応じて、観察者が観
察する映像の大きさをその時点で観察者が観察している
映像の大きさから変化させる構成では、観察者が観察す
る映像の大きさは、操作手段を用いての手動操作によっ
ても指定される。頭部の前後方向の位置に応じた大きさ
に設定されている観察者が観察する映像は、手動操作に
よってさらに拡大や縮小がなされて大きさが変化する。
【0027】
【実施例】本発明の映像表示装置について、図面を参照
して説明する。図1に第1の実施例の概略構成を示す。
映像表示装置は、立体カメラ1、HMD2、操作ボード
3およびコントロールボックス4から構成されている。
【0028】立体カメラ1は、車輪を有する台車10
と、その上に固定された左右のカメラ11L、11Rから
成り、前後への移動、左右への方向転換を自由に行うこ
とができる。左右のカメラ11L、11Rで被写体Obj
を撮影することにより、視差のある左右映像が生成され
る。左右カメラ11L、11Rはそれぞれ撮影レンズとし
てズームレンズを備えており、ズームレンズの焦点距離
を調節することによって撮影範囲の大きさを変えること
ができるように構成されている。
【0029】HMD2は立体カメラ1で撮影された左右
映像をHMD2を装着した観察者の眼前に提示して、被
写体Objの立体像を観察者に与える。操作ボード3は
操作レバー31、操作ダイアル32およびスイッチ33
を有しており、これらは観察者によって手動操作され
る。コントロールボックス4は立体カメラ1、HMD
2、操作ボード3に接続されており、立体カメラ1から
の映像信号をHMD2に伝送するとともに、HMD2と
操作ボード3からの信号を受けて立体カメラ1の制御を
行う。
【0030】図2に各部の構成と信号の流れを示す。立
体カメラ1の左右カメラ11L、11Rは、撮像素子とし
てそれぞれCCD13L、13Rを有しており、ズームレ
ンズ12L、12Rを透過して入射する被写体からの光を
CCD13L、13Rで受光して撮影を行う。立体カメラ
1はさらに、左右の映像処理回路14L、14R、距離検
出回路15、ズームレンズ12L、12Rの焦点位置調整
用のピント調整モーター16、ズームレンズ12L、1
2Rの焦点距離調整用のズーム調整モーター17、およ
び台車を移動させるためのモーター18を備えている。
【0031】CCD13L、13Rは受光した光を電気信
号に変換し、左右の映像処理回路14L、14Rに出力す
る。映像処理回路14L、14RはCCD13L、13Rか
らの信号を映像信号に変換してHMD2に与えるととも
に、CCD13L、13Rの所定部位の信号を距離検出回
路15に出力する。距離検出回路15は、左右の信号か
ら被写体の左右像の位置を検出し、左右像の位置のずれ
に基づいて、ピントのずれ量および被写体までの距離を
検出する。距離検出回路15は検出したピントのずれ量
に応じてピント調整モーター16を駆動して、ズームレ
ンズ12L、12Rの焦点位置を調整し、被写体からの光
をCCD13L、13Rの受光面に結像させる。
【0032】ズーム調整モーター17はコントロールボ
ックス4からの制御信号によって駆動され、ズームレン
ズ12L、12Rの焦点距離を変化させる。カメラ移動モ
ーター18はコントロールボックス4からの制御信号に
よって駆動されて車輪を回転させ、立体カメラ1の前
進、後退、左あるいは右への方向転換を行う。
【0033】HMD2は、左右の液晶表示装置(LC
D)22L、22R、これらを駆動する左右のLCD駆動
回路21L、21R、左右の接眼レンズ23L、23R、加
速度センサー24、および水平センサー25を備えてい
る。また、観察者の頭部に装着するための装着部材26
(図1)を有している。立体カメラ1の映像処理回路1
4L、14Rからの左右の映像信号は、それぞれ左右のL
CD駆動回路21L、21Rに入力され、LCD駆動回路
21L、21Rは入力信号が担持する左右映像をそれぞれ
左右のLCD22L、22Rに表示させる。
【0034】接眼レンズ23L、23RはLCD22L、
22Rの映像光を観察者の左右の眼球EL、ERに導く。
接眼レンズ23L、23Rの焦点距離は固定であり、LC
D22L、22Rの映像が拡大されて見えるように設定さ
れている。観察者は接眼レンズ23L、23Rを介して映
像を観察することで、LCD22L、22Rに表示された
映像の虚像を観察することになる。左右の接眼レンズ2
3L、23Rの光軸は平行に設定されている。
【0035】加速度センサー24はHMD2を装着した
観察者の頭部の前後方向の移動に起因する加速度を検出
するものである。この加速度センサー24としては、歪
みが加わると電気抵抗が変化するという性質を有するピ
エゾ抵抗と、力が加わったときにピエゾ抵抗に歪みを生
じさせる重錘体とから成る、ピエゾ抵抗型加速度センサ
ーを用いる。ピエゾ抵抗型加速度センサーは、加わった
加速度の大きさに比例する大きさの電圧を出力し、加速
度の大きさと方向を検出することができる。
【0036】加速度センサー24は、接眼レンズ23
L、23Rの光軸に沿う方向の加速度を検出するように配
設されている。ここでは、観察者の眼球EL、ERから接
眼レンズ23L、23Rに向かう方向を正方向とし、その
逆方向を負方向とする。加速度センサー24は正方向の
加速度により正電圧を、負方向の加速度により負電圧を
出力する。
【0037】これにより、HMD2を装着した観察者が
正面を向いた状態から、頭部を前方に移動開始したとき
に正電圧が出力され、後方に移動を開始したときに負電
圧が出力される。また、前方に移動しているときに加速
または減速したときに、それぞれ正または負の電圧が出
力される。後方への移動中の加速時、減速時の出力はこ
れと逆になる。
【0038】水平センサー25は、HMD2の前後方向
の傾きを検出して傾きの方向と大きさを表す信号を出力
する。水平センサー25は、図6に示すように、下部に
重り25cを有し白黒パターンが放射状に印刷されたエ
ンコーダ板25aと、それぞれ発光素子と受光素子とを
有する2つのフォトリフレクタ25bより構成されてい
る。エンコーダ板25aの白色部分は光を反射し、黒色
部分は光を吸収する。フォトリフレクタ25bはエンコ
ーダ板25aに向けて光を発して反射光を検出し、光の
検出の有無に応じてHレベルまたはLレベルの電圧を出
力する。
【0039】フォトリフレクタ25bはHMD2に固定
されおり、エンコーダ板25aは白黒パターンの中心を
回転中心として回動自在にHMD2に取り付けられてい
る。その回転軸は接眼レンズ23L、23Rの光軸に垂直
に設定されている。HMD2が前または後に傾くと、フ
ォトリフレクタ25bはHMD2とともに傾くが、重り
25cを有するエンコーダ板25aは重力方向に対して
常に一定の方向に保たれる。したがって、フォトリフレ
クタ25bがエンコーダ板25aに対して回動すること
になり、受光素子が検出する光は断続的になって、フォ
トリフレクタ25bの出力電圧はパルスとなる。そのパ
ルス数からHMD2の傾きの大きさが検出される。2つ
のフォトリフレクタ25bは互いの出力パルスの位相が
1/4ずれるようにエンコーダ板25aに対して配設さ
れており、位相差からHMD2の傾きの方向が検出され
る。
【0040】コントロールボックス4には、積分回路4
1、ズーム演算回路42およびカメラ移動演算回路43
が内蔵されている。積分回路41には加速度センサー2
4の出力電圧と水平センサー25の出力電圧が入力され
る。積分回路41は水平センサー25の出力に基づいて
HMD2の前後方向の傾きを検出し、検出した傾きに応
じて加速度センサー24の出力を補正して水平方向の加
速度成分を求める。これにより、HMD2装着者の頭部
の上下方向の向きに関わらず、頭部の前後方向の加速度
が得られる。
【0041】積分回路41は、こうして得た前後方向の
加速度を2回積分する。加速度を1回積分することによ
り速度が求められ、速度をさらに積分することにより移
動距離Dが求められる。加速度検出開始時における頭部
の前後方向の位置をP0、加速度検出時の頭部位置をP
とすると、移動距離DはP−P0となる。加速度検出開
始時よりも頭部が前方に位置するとき、Dは正の値にな
り、加速度検出開始時よりも頭部が後方に位置すると
き、Dは負の値になる。積分回路41は移動距離Dを表
す信号をズーム演算回路42に出力する。
【0042】ズーム演算回路42は、積分回路41およ
び操作ボード3の操作ダイアル32からの信号に基づい
て、撮影する範囲の大きさを決定し、それに対応するズ
ームレンズ12L、12Rの設定すべき焦点距離を算出し
て、制御信号を立体カメラ1のズーム調整モーター17
に与える。ズーム演算回路42が積分回路41からの出
力に基づいて撮影範囲を決定するときは、撮影範囲の大
きさがHMD2を装着した観察者の頭部の前後位置と連
動することになる。撮影範囲の大きさの決定方法につい
ては後に詳述する。
【0043】カメラ移動演算回路43は、操作ボード3
の操作レバー31からの信号を受けて、立体カメラ1の
前後方向への移動や方向転換を行うための制御信号を生
成し、カメラ移動モーター18に出力する。
【0044】操作ボード3の操作レバー31は、立体カ
メラ1の移動を操作するものである。観察者は移動操作
レバー31を前後左右に傾けることにより立体カメラ1
を遠隔操作して移動させ、任意の方向を撮影することが
できる。
【0045】操作ダイアル32は、撮影範囲の大きさを
変化させるものである。前述のように、ズーム操作ダイ
アル32の出力はズーム演算回路42に入力される。こ
のズーム操作ダイアル32を回転させることにより、観
察者は手動操作で撮影範囲を所望の大きさに設定するこ
とができる。
【0046】スイッチ33は、撮影範囲の大きさと頭部
の前後位置とを連動させるか否かの設定を行うものであ
る。この連動スイッチ33がONのとき、積分回路41
は加速度の積分を行って移動距離Dを示す信号をズーム
演算回路42に出力する。
【0047】このように構成されている映像表示装置
は、観察者の頭部の前後方向の位置に応じて撮影範囲の
大きさを設定することができ、手動操作によっても撮影
範囲の大きさを設定することができる。立体カメラ1で
撮影された映像は、全範囲がHMD2のLCD22L、
22Rに表示されるから、撮影範囲の大きさを変化させ
ることは観察者が観察する像の大きさを変化させること
になる。
【0048】図7に観察者頭部の前後方向の位置変化の
例を示す。ここでは、観察者が、例えば椅子に座ってい
る場合のように、一定位置にとどまっている状態を示し
ている。(a)は上体を直立させ正面を向いた通常の状
態であり、(b)は上体を乗り出すことによって頭部が
前方に移動した状態である。(c)は上体を引くことに
よって、頭部が(a)よりも後方に移動した状態であ
る。図7の(a)〜(c)の状態に対応するHMD2の
表示映像の例を、図8の(a)〜(c)にそれぞれ示
す。頭部が前方にあるとき、撮影範囲が縮小されて表示
された被写体像は大きくなっており、頭部が後方にある
とき、撮影範囲が拡大されて表示された被写体像は小さ
くなっている。観察者が一定位置にとどまらず、前進ま
たは後退したときにも、加速度から頭部位置が検出され
て、撮影範囲の大きさが変化する。
【0049】本発明では、撮影範囲の大きさ設定を以下
の2通りの方法で行う。第1の方法は、観察者の頭部
が、所定範囲内の位置にあるときには撮影範囲の大きさ
を変化させず、所定範囲を超えて前方にあるときは一定
の割合で撮影範囲を狭くし続け、所定範囲を超えて後方
にあるときは一定の割合で撮影範囲を広くし続けるとい
うものである。この頭部位置に基づく撮影範囲の大きさ
設定は、ズーム操作ダイアル32を用いて、手動操作に
よって補正することができる。
【0050】この方法による制御処理の流れを図4のフ
ローチャートに示す。制御開始後、まず初期化処理を行
う。すなわち、積分回路41の初期化を行い、第1回の
積分値すなわち頭部の移動速度と、第2回の積分値すな
わち頭部の移動距離Dを0とする(ステップ#10
5)。その際、観察者は加速度が生じることがないよう
に頭部を静止させておく。また、立体カメラ1のズーム
レンズ12L、12Rの焦点距離を所定の値にして、撮影
範囲の大きさを標準の大きさに設定する(#110)。
【0051】初期化処理の後、ステップ#115から#
165までの処理サイクルを反復する。この反復の周期
は50msecに設定されている。まず、操作ボード3
のズーム操作ダイアル32が操作されているか否かを判
定する(#115、#125)。操作ダイアル32がズ
ームアップを指示する方向に回転されているときには、
ズームレンズ12L、12Rの焦点距離を長くしてズーム
アップを行い(#120)、ズームダウンを指示する方
向に回転されているときには、焦点距離を短くしてズー
ムダウンを行う(#130)。このときの、撮影範囲の
大きさの変化の割合は、操作ダイアル32の回転量に対
応するように設定されている。
【0052】ズーム操作ダイアル32が操作されていな
いときは、連動スイッチ33の設定状態を判定する(#
135)。連動スイッチ33がOFFのときは#165
に進み、ONに設定されているときは、積分回路41に
よって水平前後方向の加速度を積分して、頭部の前後方
向の移動距離Dを検出する(#140)。次いで、検出
した移動距離Dをあらかじめ定められている正の値D1
と比較する。移動距離DがD1よりも大きいときには、
ズームレンズ12L、12Rの焦点距離を長くしてズーム
アップを行い(#150)、DがD1以下のときには、
移動距離Dをあらかじめ定められている負の値D2と比
較する。移動距離DがD2よりも小さいときには、焦点
距離を短くしてズームダウンする(#160)。DがD
2以上のときには、ズーム操作を行わない(#16
5)。
【0053】本実施例においては、D1は+15cm、
D2は−15cmに設定してあり、制御開始後、観察者
の頭部が15cmを超えて前方に移動したときズームア
ップが行われ、15cmを超えて後方に移動したときに
ズームダウンが行われる。頭部の移動距離Dが±15c
m以内であるときには、ズーム操作は行われず、その時
点での撮影範囲の大きさが保たれる。
【0054】ステップ#150および#160における
ズームレンズ12L、12Rの焦点距離の調節は、撮影範
囲の大きさの変化の割合が一定になるように行われる。
具体的には、表示映像が1秒間に7%の割合で拡大また
は縮小するように設定されている。したがって、約10
秒で表示映像が2倍に拡大または1/2に縮小されるこ
とになる。
【0055】ステップ#120、#130、#150お
よび#160のズーム処理は、それぞれ所定時間行われ
た後、#165で停止される。ズーム操作ダイアル32
が継続して操作されているとき、あるいは連動スイッチ
33がONに設定され頭部が15cmを超えて前または
後に移動しているときには、#115〜#165のサイ
クルが反復されることにより、撮影範囲は連続して変化
する。また、ズーム操作ダイアル32が操作されている
ときには、ステップ#140〜#160は実行されず、
頭部位置に連動した撮影範囲の大きさ設定よりも手動操
作による撮影範囲の大きさ設定が優先される。
【0056】この方法によると、観察者は一定位置にと
どまった状態で、単に上体を前または後ろに移動させる
だけで観察像を所望の大きさにすることができる。上体
を通常の位置に戻すと像の大きさはそのまま保たれる。
したがって、きわめて自然な動作により観察像の大きさ
を設定することができる。また、例えば一歩前進または
後退することによっても、観察像の拡大または縮小を開
始することができ、後退または前進して元の位置に戻る
ことにより、所望の大きさの像を観察することができ
る。なお、D1、D2、および頭部位置がD1、D2を超え
たときの映像の大きさの変化の割合は、上記の値に限定
されるものではなく、HMD2を使用し易いように他の
値に設定してよいものである。
【0057】撮影範囲の大きさ設定の第2の方法につい
て説明する。この方法は、撮影範囲の大きさを頭部の移
動距離Dに1対1に対応させるものである。この制御処
理の流れを図5のフローチャートに示す。
【0058】制御開始後、まず初期化処理を行う。積分
回路41の初期化を行い、第1回の積分値すなわち頭部
の移動速度と、第2回の積分値すなわち頭部の移動距離
Dを0とする(ステップ#205)。その際、観察者は
加速度が生じることがないように頭部を静止させてお
く。また、立体カメラ1のズームレンズ12L、12Rの
焦点距離を所定の値にして、撮影範囲の大きさを標準の
大きさに設定する(#210)。
【0059】初期化処理の後、ステップ#215から#
250までの処理サイクルを反復する。この反復の周期
は50msecに設定されている。まず、積分回路41
によって水平前後方向の加速度を積分し、前サイクル以
後の頭部の移動距離の変化量ΔDを検出する(#21
5)。次いで、操作ボード3の連動スイッチ33の設定
状態を判定する(#220)。連動スイッチ33がON
に設定されているときは、前サイクルにおける移動距離
Dに変化量ΔDを加算して、頭部移動距離Dを更新する
(#225)。連動スイッチ33がOFFのときは、移
動距離Dの更新は行わない。
【0060】次に、ズーム操作ダイアル32が操作され
ているか否かを判定し(#230、#240)、操作ダ
イアル32がズームアップを指示する方向に回転されて
いるときには、移動距離Dに所定の正の値Aを加算する
(#235)。逆に、ズームダウンを指示する方向に回
転されているときには、移動距離Dから前記所定値Aを
減算する(#245)。ダイアル32操作がなされてい
ないときには、移動距離Dを変化させない。
【0061】その後、立体カメラ1のズームレンズ12
L、12Rの焦点距離を調節してズーム処理を行う(#2
50)。このズーム処理はズーム演算回路42によって
制御される。ここでは、ズーム演算回路42は、移動距
離Dが大きくなるほど撮影範囲が狭くなり、移動距離D
が小さくなるほど撮影範囲が広くなるように、ズームレ
ンズ12L、12Rの焦点距離と移動距離Dとを1対1に
対応させる。移動距離Dが前サイクルと同じであれば焦
点距離は変更されず、撮影範囲の大きさは変化しない。
移動距離Dが0のときの焦点距離が、ステップ#210
における初期化で用いる値である。
【0062】焦点距離と頭部の移動距離Dの関係は、例
えば、撮影範囲の大きさが移動距離Dの1次関数となる
ように設定してもよいし、あるいは、焦点距離が移動距
離Dの1次関数となるように設定してもよい。さらに
は、移動距離Dが増大するにつれて撮影範囲の大きさが
単調増加する関係であれば、任意の関数形としてよいも
のである。
【0063】この第2の方法によって撮影範囲の大きさ
を設定すると、観察者は頭部の前後方向の移動距離に応
じた大きさの映像を観察することができる。一定位置で
観察する場合、上体を前方または後方に移動させてその
状態を保つことにより、所望の大きさの像を継続して観
察することが可能である。また、適当な距離だけ前進ま
たは後退してその位置にとどまれば、同様に所望の大き
さの像を継続して観察することができる。観察する像の
大きさを、ズーム操作ダイアル32の操作により、手動
調節することも可能である。
【0064】上記第1および第2の方法による制御処理
において、ズーム演算回路42は、ズームレンズ12
L、12Rの焦点距離設定可能範囲でのみ焦点距離調節を
行うように設定されており、頭部の移動距離Dがいかな
る値になっても立体カメラ1が損傷することはない。ま
た、操作ボード3には不図示の切り換えスイッチが設け
られており、その切り換え操作によって第1、第2の制
御方法を選択することができるように構成されている。
【0065】なお、ここでは加速度センサー24として
ピエゾ抵抗型加速度センサーを用いたが、直交コイルを
磁界中で移動させたときにその直交コイルを流れる電流
が変化することを利用した磁気センサーを用いてもよ
い。ただし、その場合、HMD2の使用場所が限定され
ることになる。
【0066】第2の実施例の映像表示装置の構成を図3
に示す。本実施例では立体カメラ1に撮影レンズとして
固定焦点距離のレンズ71L、71Rを備え、HMD2に
接眼レンズとしてズームレンズ72L、72Rを備えてい
る。これに伴い、HMD2にはズーム調整モーター73
が設けられ、コントロールボックス4のズーム演算回路
74はズーム調整モーター73を介してズームレンズ7
2L、72Rの焦点距離を調整するように設定されてい
る。他の構成は第1の実施例と同様であり、重複する説
明は省略する。
【0067】この構成の映像表示装置は、立体カメラ1
による撮影範囲の大きさは常に一定であり、したがって
HMD2に表示される映像の大きさも一定であるが、接
眼レンズの焦点距離を変化させることによって、観察者
の眼に与える像の大きさを変化させることができる。ズ
ームレンズ72L、72Rは、焦点距離が最短のときにL
CD21L、21Rの表示パネル面の全域が観察され、焦
点距離が長くなるにつれてLCD21L、21Rの表示パ
ネル面の中央部が拡大されて観察されるように設定され
ている。
【0068】本実施例においても、HMD2の加速度セ
ンサー24で検出した加速度を積分回路41で積分して
頭部の移動距離Dを検出する。ズーム演算回路74は移
動距離Dに応じてズームレンズ72L、72Rの焦点距離
を調整する。焦点距離調整の制御処理は、第1の実施例
で説明した第1または第2の方法による。すなわち、観
察像の大きさを、観察者の頭部の前後位置が所定範囲内
にあるときには変化させず、所定範囲を超えて前方にあ
るときに一定の割合で大きくし続け、所定範囲を超えて
後方にあるときに一定の割合で小さくし続けるという方
法と、観察像の大きさを頭部の移動距離Dに1対1に対
応させる方法とを用いることができる。
【0069】以上、本発明について2つの実施例によっ
て説明したが、本発明の映像表示装置は、カメラとHM
Dを組み合わせた構成に限られるものではない。例え
ば、第1の実施例の立体カメラ1に代えて、コンピュー
タを用いて左右映像を生成してもよい。その場合、コン
ピュータが生成する映像の大きさをズーム演算回路42
の出力によって制御する。また、コンピュータによって
生成した映像を記録しておき、その記録映像を第2の実
施例のHMD2に表示させることで、観察時に所望の大
きさの観察像としてもよい。
【0070】図9の(a)に示したように、カメラ1a
によって撮影した映像を手持ち式の表示装置2aで観察
する構成においても本発明を実施することができる。こ
の場合、例えば、カメラ1aの撮影レンズをズームレン
ズとし、表示装置2aに加速度センサーと水平センサー
を備える。観察者の前進や後退、あるいは腕の屈伸を加
速度センサーで検出して、表示装置2aの前後方向の移
動距離に応じてカメラの焦点距離を調整する。
【0071】本発明は、また、図9(b)に示したよう
な手持ち式ビデオカメラ5にも適用することができる。
ビデオカメラ5に撮影用ズームレンズ、加速度センサ
ー、水平センサー、映像記録媒体およびモニター用表示
素子を備えて、撮影者の前進後退に応じて撮影範囲の大
きさを変化させる。この場合、表示素子に表示される像
も記録される映像とともに大きさが変化する。
【0072】図9(a)の表示装置2aや(b)のビデ
オカメラ5は、手持ち式であるため前後方向の傾きが発
生するが、本発明では水平センサーによってその傾きの
大きさと方向を検出する。これにより、加速度センサー
によって検出した加速度から重力加速度の成分を除去し
て、水平前後方向の加速度を検出することができる。し
たがって、観察像の大きさを表示装置2aやビデオカメ
ラ5の真の前後移動量に基づいて設定することができ
る。
【0073】
【発明の効果】本発明の映像表示装置によるときは、観
察者は頭部を前後に移動させるだけで、容易に観察する
映像の大きさを変化させることができる。椅子等に自然
な姿勢で座った状態あるいは自然な姿勢で直立した状態
と、これらの状態から身を乗り出すという動作で頭部を
前方に位置させた状態と、上体を引くという動作で頭部
を後方に位置させた状態の、それぞれの状態に応じて観
察する映像の大きさを変えることができるため、観察者
は単に姿勢を自然に変化させるだけで観察する映像の大
きさを変えることができ、映像を拡大しようあるいは縮
小しようということを特に意識する必要がない。
【0074】また、観察者が前進したり後退したりする
ことによっても、頭部の位置が変化して、映像の大きさ
が変化する。したがって、ビデオカメラ等のモニター用
の表示装置のように、歩行しながら映像観察を行うとき
には、観察する映像の大きさを前進や後退した距離に応
じて変化させることができる。
【0075】請求項2の映像表示装置によるときは、撮
影範囲の広狭が観察者の頭部の前後位置に応じて変化す
るため、表示素子の表示範囲が一定であっても上記効果
が確実に発揮され、しかも観察する像が粗くなるという
映像の質の低下が防止される。
【0076】請求項3の映像表示装置によるときは、表
示素子上の映像の虚像が観察者の眼に投射される際に、
その虚像の大きさが観察者の頭部の前後位置に応じて変
化するため、表示素子に表示される映像の範囲が一定で
あっても前記効果が確実に発揮される。さらに、複数の
観察者が映像表示装置をそれぞれ使用して同一の映像を
観察するときには、個々の観察者が、他の観察者に全く
影響を及ぼすことなく、自身の希望する大きさの映像を
観察することができる。
【0077】請求項4の映像表示装置では、頭部の位置
が前方にあるときに大きな映像を、頭部の位置が後方に
あるときに小さな映像を観察することができるため、観
察する映像の拡大や縮小が観察者の自然な動作と合致す
る。すなわち、身を乗り出すという姿勢の変化または前
進するという位置の変化によって観察する映像は拡大さ
れ、上体を引くという姿勢の変化または後退するという
位置の変化によって観察する映像は縮小される。したが
って、極めて自然な映像観察をすることができる。
【0078】請求項5の映像表示装置では、観察される
映像は頭部の位置と基準位置との距離に対応した大きさ
になるため、観察者は、身を乗り出すもしくは引くとい
う姿勢の変化の度合い、または前進もしくは後退の歩行
距離を加減することにより、容易に所望の大きさの像を
観察することができる。
【0079】請求項6の映像表示装置によるときは、観
察者は第1の所定位置と第2の所定位置の間の範囲で、
観察する映像の大きさに変化を生じさせることなく頭部
を自由に動かすことができる。一定位置において、大き
な像を観察したいときには、頭部が第1の所定位置より
も前方に位置するように身を乗り出せばよく、この状態
で映像は次第に大きくなるから、所望の大きさになった
時点で頭部を第1の所定位置と第2の所定位置の間に戻
せばよい。逆に、小さな像を観察したいときには、頭部
が第2の所定位置よりも後方に位置するように上体を引
けばよく、この状態で映像は次第に小さくなるから、所
望の小ささになった時点で頭部を第1の所定位置と第2
の所定位置の間に戻せばよい。したがって、所望の大き
さの映像を楽な姿勢で観察することができる。歩行しな
がら映像を観察する場合も、第1および第2の所定位置
を超えない範囲内の自由な場所で、映像を一定の大きに
観察することができる。
【0080】請求項7の映像表示装置では、HMDとし
て利用できるとともに、観察する映像の大きさを手動操
作によらず頭部の前後方向の位置によって設定できるた
め、両手を自由に他の目的に使用することができて、H
MDの特長である携行性、操作性を十分に生かすことが
できる。
【0081】請求項8の映像表示装置によるときは、検
出した加速度を積分することによって頭部の前後方向の
位置が検出されるため、頭部位置検出のための手段を外
部に設ける必要がない。したがって、小型な映像表示装
置が得られるとともに、使用場所が限定されず、任意の
場所で使用することが可能であり、観察者が歩行等によ
って移動する場合に特に有効である。また、加速度セン
サーは表示素子とともに移動するため、頭部に装着する
形式の表示装置のみならず、たとえば観察者が手持ちに
よって眼前に保持して、歩行しながら映像観察を行う形
式の表示装置としたときでも、頭部の位置変化に応じて
観察する映像の大きさを変化させることができる。
【0082】請求項9の映像表示装置では、手動操作に
よっても観察する映像の大きさを設定することができる
上、手動操作による指定が頭部の位置に優先して観察す
る映像の大きさに反映されるため、観察者は自由な姿勢
や場所で所望の大きさの映像を観察することができる。
特に、観察者の位置に制限がある場合や、身を乗り出し
たり引いたりし得る範囲を超えた大きさの映像を観察し
たい場合に有効である。
【0083】請求項10の映像表示装置では、観察する
映像の大きさを、頭部の位置に応じて設定された大きさ
から、手動操作によって変更することができる。したが
って、歩行範囲や身を乗り出したり引いたりする範囲に
制限がある場合でも、観察者は所望の大きさの映像を観
察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明第1の実施例の映像表示装置の概略構
成を示す外観図。
【図2】 第1の実施例の映像表示装置の構成を示すブ
ロック図。
【図3】 第2の実施例の映像表示装置の構成を示すブ
ロック図。
【図4】 本発明の観察像の大きさ制御の第1の方法を
示すフローチャート。
【図5】 本発明の観察像の大きさ制御の第2の方法を
示すフローチャート。
【図6】 水平センサーの構成を示す図。
【図7】 観察者の上体の前後方向の移動を示す図。
【図8】 観察される像の大きさの変化の例を示す図。
【図9】 本発明の映像表示装置の他の構成を示す外観
図。
【符号の説明】
1 立体カメラ 2 HMD 3 操作ボード 4 コントロールボックス 11L、11R カメラ 12L、12R ズームレンズ (撮影レンズ) 13L、13R CCD 14L、14R 映像処理回路 15 距離検出回路 16 ピント調整モーター 17 ズーム調整モーター 18 カメラ移動モーター 21L、21R LCD駆動回路 22L、22R LCD (表示素子) 23L、23R 接眼レンズ 24 加速度センサー (頭部位置検出
手段) 25 水平センサー 25a エンコーダ板 25b フォトリフレクタ 26 装着部材 31 移動操作レバー 32 ズーム操作ダイアル (操作手段) 33 連動スイッチ 41 積分回路 (頭部位置検出
手段) 42 ズーム演算回路 (制御手段) 43 カメラ移動演算回路 71L、71R 撮影レンズ 72L、72R ズームレンズ (接眼レンズ) 73 ズーム調整モーター 74 ズーム演算回路 (制御手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表示する表示素子と、 前記表示素子に表示される映像を観察する観察者の頭部
    の前後方向の位置を検出する頭部位置検出手段と、 前記観察者が観察する映像の大きさを、前記頭部位置検
    出手段によって検出された位置に応じて変化させる制御
    手段とを備えることを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 ズームレンズから成る撮影レンズを有す
    るカメラを備えて、 前記表示素子は前記カメラによって撮影された映像を表
    示し、 前記制御手段は、前記頭部位置検出手段によって検出さ
    れた位置に応じて前記撮影レンズの焦点距離を変化させ
    ることで、前記表示素子に表示される映像の大きさを変
    化させて観察者が観察する映像の大きさを変化させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】 ズームレンズから成り、前記表示素子と
    観察者の眼との間に配設されて前記表示素子の映像光を
    観察者の眼に導く接眼レンズを備え、 前記制御手段は、前記頭部位置検出手段によって検出さ
    れた位置に応じて前記接眼レンズの焦点距離を変化させ
    ることで、観察者が観察する映像の大きさを変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記頭部位置検出手段
    によって検出された位置が所定の基準位置よりも前であ
    るときに、観察者が観察する映像を大きくし、前記頭部
    位置検出手段によって検出された位置が前記基準位置よ
    りも後ろであるときに、観察者が観察する映像を小さく
    することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、観察者が観察する映像
    の大きさが前記頭部位置検出手段によって検出された位
    置と所定の基準位置との距離に1対1に対応して変化す
    るように、観察者が観察する映像の大きさを変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記頭部位置検出手段
    によって検出された位置が第1の所定位置よりも前であ
    るときに、観察者が観察する映像を大きくし続け、前記
    頭部位置検出手段によって検出された位置が前記第1の
    所定位置よりも後ろの第2の所定位置よりも後ろである
    ときに、観察者が観察する映像を小さくし続け、前記頭
    部位置検出手段によって検出された位置が前記第1の所
    定位置と前記第2の所定位置の間であるときに、観察者
    が観察する映像の大きさを変化させないことを特徴とす
    る請求項1に記載の映像表示装置。
  7. 【請求項7】 観察者の頭部に装着するための装着部材
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の映像表
    示装置。
  8. 【請求項8】 前記頭部位置検出手段は、加速度を検出
    する加速度センサーと、該加速度センサーで検出した加
    速度を2回積分する積分回路から成り、 前記加速度センサーと前記表示素子は共通の支持部材に
    固定されていることを特徴とする請求項1に記載の映像
    表示装置。
  9. 【請求項9】 観察者が手動操作したときに、観察者が
    観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を前
    記制御手段に出力する操作手段を備え、 前記制御手段は、前記信号を受けたときに、前記頭部位
    置検出手段によって検出された位置にかかわらず、観察
    者が観察する映像の大きさを前記信号に応じて変化させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  10. 【請求項10】 観察者が手動操作したときに、観察者
    が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を
    前記制御手段に出力する操作手段を備え、 前記制御手段は、前記信号を受けたときに、前記信号に
    応じて、観察者が観察する映像の大きさをその時点で観
    察者が観察している映像の大きさから変化させることを
    特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
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