JP3701053B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、映像を表示する表示装置に関するものであり、より詳しくは、観察する映像の大きさを観察者の頭部の前後位置に応じて変化させる映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、観察者の向きに応じて表示映像を変化させることにより、観察者があたかも表示されている映像の中にいるかのような臨場感を与える表示装置が普及しつつある。例えば、特開平3−56923号には、立体カメラによって撮影する映像を頭部搭載型ディスプレイ(以下、HMDという)により表示する立体視装置において、立体カメラの撮影方向をHMDの方向に対応するように制御して、観察者の頭部の方向に応じた映像を表示すことが提案されている。このような立体視装置では、観察者は、単に頭部の向きを変えるだけで所望の方向の映像を観察することができる。
【0003】
また、ズームレンズを備えたカメラで、手動操作によってレンズの焦点距離を調節して、所望の範囲の映像を撮影することが、従来より広く行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の立体視装置においては、撮影方向が変化してHMDに表示される映像範囲が変化するが、表示映像を使用者の所望の大きさに設定することはできない。
【0005】
この立体視装置にズームレンズを有するカメラを備えて、撮影範囲を可変にすることは可能であるが、その場合、手動操作によってズームレンズの焦点距離を調節することになって、HMD装着者はカメラの近傍にいる必要が生じ、HMDが有する携行性や操作性の特長が著しく損なわれてしまう。
【0006】
本発明は、観察する映像の大きさを映像観察者の頭部の前後位置に応じて設定し得る映像表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、映像表示装置に、映像を表示する表示素子と、表示素子に表示される映像を観察する観察者の頭部の前後方向の移動に起因する加速度を検出する加速度センサーと、観察者の頭部の前後方向の傾きを検出する水平センサーと、水平センサーによって検出された傾きに応じて加速度センサーの出力を補正することにより得た観察者の頭部の前後方向の加速度から観察者の頭部の前後方向の移動距離を検出し、この検出された移動距離に応じて観察者が観察する映像の大きさを変化させる制御手段とを備える。
ここで、制御手段は、検出された移動距離から観察者の頭部の前後方向の位置を検出し、観察者の頭部の位置が所定範囲内にあるときには観察者が観察する映像の大きさを変化させず、所定範囲よりも前方にあるときには映像の大きさを大きくし続け、所定範囲よりも後方にあるときには映像の大きさを小さくし続けるようにするとよい。
【0008】
具体的には、ズームレンズから成る撮影レンズを有するカメラを備えて、このカメラによって撮影された映像を表示素子に表示するとともに、制御手段が、検出された移動距離に応じて撮影レンズの焦点距離を変化させることで、表示素子に表示される映像の大きさを変化させて観察者が観察する映像の大きさを変化させる構成とする。
【0009】
また、ズームレンズから成り表示素子と観察者の眼との間に配設されて表示素子の映像光を観察者の眼に導く接眼レンズを備えて、制御手段が、検出された移動距離に応じて接眼レンズの焦点距離を変化させることで、観察者が観察する映像の大きさを変化させる構成としてもよい。
【0013】
観察者の頭部に装着するための装着部材を備える構成とする。
【0014】
また、加速度センサーと表示素子を共通の支持部材に固定する。
【0015】
さらに、観察者が手動操作したときに観察者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段は、その信号を受けたときに、検出された移動距離にかかわらず、観察者が観察する映像の大きさを受けた信号に応じて変化させる。
【0016】
また、観察者が手動操作したときに観察者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段が、その信号を受けたときに、その信号に応じて、観察者が観察する映像の大きさをその時点で観察者が観察している映像の大きさから変化させるようにしてもよい
【0017】
【作用】
映像を表示する表示素子と、表示素子に表示される映像を観察する観察者の頭部の前後方向の移動に起因する加速度を検出する加速度センサーと、観察者の頭部の前後方向の傾きを検出する水平センサーと、水平センサーによって検出された傾きに応じて加速度センサーの出力を補正することにより得た観察者の頭部の前後方向の加速度から観察者の頭部の前後方向の移動距離を検出し、この検出された移動距離に応じて観察者が観察する映像の大きさを変化させる制御手段とを備える構成の映像表示装置では、観察者が頭部を前後に移動させると、その加速度は加速度センサーによって検出され、制御手段によって移動距離に変換されて映像の大きさに反映される。制御手段は、加速度を移動距離に変換する際に、水平センサーによって検出された観察者の頭部の前後方向の傾きに応じて加速度センサーの出力を補正するから、観察者の頭部の前後方向の傾きにかかわらず、正確な移動距離を得ることができる。したがって、映像の大きさが頭部の前後方向の傾きの影響を受けることはない。
ここで、制御手段が、検出された移動距離から観察者の頭部の前後方向の位置を検出し、観察者の頭部の位置が所定範囲内にあるときには観察者が観察する映像の大きさを変化させず、所定範囲よりも前方にあるときには映像の大きさを大きくし続け、所定範囲よりも後方にあるときには映像の大きさを小さくし続けるようにすると、観察者が頭部を前後に移動させると、その位置は制御手段によって映像の大きさに反映される。観察者の頭部の位置と映像の大きさの変化の関係は次のようになる。観察者が頭部を所定範囲内で動かしても、映像の大きさは変化しない。頭部を所定範囲よりも前方に位置させた状態では、映像は拡大し続け、頭部を所定範囲内に戻すと、映像の拡大は止まりその時点での大きさに保たれる。頭部を所定範囲よりも後方に位置させた状態では、映像は縮小し続け、頭部を所定範囲内に戻すと、映像の縮小は止まりその時点での大きさに保たれる。
【0018】
ズームレンズから成る撮影レンズを有するカメラを備えて、このカメラによって撮影された映像を表示素子に表示するとともに、制御手段が、検出された移動距離に応じて撮影レンズの焦点距離を変化させることで、表示素子に表示される映像の大きさを変化させて観察者が観察する映像の大きさを変化させる構成では、撮影される範囲の広狭が頭部位置に応じて変化する。制御手段が撮影レンズの焦点距離を短く設定したときは、広い範囲が撮影されるため映像の中の個々の被写体は小さくなり、焦点距離を長く設定したときは、狭い範囲が撮影されるため被写体は大きくなる。こうして撮影された映像が表示素子に表示されるのであるから、観察者は頭部の位置に応じて大きさが変化する映像を観察することになる。
【0019】
また、ズームレンズから成り表示素子と観察者の眼との間に配設されて表示素子の映像光を観察者の眼に導く接眼レンズを備えて、制御手段が、検出された移動距離に応じて接眼レンズの焦点距離を変化させることで、観察者が観察する映像の大きさを変化させる構成では、表示素子に表示される映像の大きさは変化しないが、接眼レンズを介して観察者の眼に投射される虚像の大きさが、観察者の頭部位置に応じて変化する。制御手段が接眼レンズの焦点距離を短く設定したときは、表示素子の広い範囲が観察者の眼に投射されて映像の中の個々の像は小さくなり、焦点距離を長く設定したときは、表示素子の狭い範囲が眼に投射されるため個々の像は大きくなる。
【0023】
観察者の頭部に装着するための装着部材を備える構成では、表示装置を頭部に装着することが可能になり、いわゆるHMDとして使用できる。
【0024】
また、加速度センサーと表示素子を共通の支持部材に固定すると、HMDや手持ち式の表示装置とするのが容易になる。
【0025】
さらに、観察者が手動操作したときに観察者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段は、その信号を受けたときに、検出された移動距離にかかわらず、観察者が観察する映像の大きさを受けた信号に応じて変化させる構成では、観察者が観察する映像の大きさは、頭部の前後方向の位置変化に応じて自動的に変化することに加えて、操作手段を用いての手動操作によっても指定される。観察者が観察する映像の大きさには、手動操作による大きさの指示が頭部の前後位置よりも優先して反映される。
【0026】
また、観察者が手動操作したときに観察者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を制御手段に出力する操作手段を備えて、制御手段が、その信号を受けたときに、その信号に応じて、観察者が観察する映像の大きさをその時点で観察者が観察している映像の大きさから変化させる構成では、観察者が観察する映像の大きさは、操作手段を用いての手動操作によっても指定される。頭部の前後方向の位置に応じた大きさに設定されている観察者が観察する映像は、手動操作によってさらに拡大や縮小がなされて大きさが変化する
【0027】
【実施例】
本発明の映像表示装置について、図面を参照して説明する。図1に第1の実施例の概略構成を示す。映像表示装置は、立体カメラ1、HMD2、操作ボード3およびコントロールボックス4から構成されている。
【0028】
立体カメラ1は、車輪を有する台車10と、その上に固定された左右のカメラ11L、11Rから成り、前後への移動、左右への方向転換を自由に行うことができる。左右のカメラ11L、11Rで被写体Objを撮影することにより、視差のある左右映像が生成される。左右カメラ11L、11Rはそれぞれ撮影レンズとしてズームレンズを備えており、ズームレンズの焦点距離を調節することによって撮影範囲の大きさを変えることができるように構成されている。
【0029】
HMD2は立体カメラ1で撮影された左右映像をHMD2を装着した観察者の眼前に提示して、被写体Objの立体像を観察者に与える。操作ボード3は操作レバー31、操作ダイアル32およびスイッチ33を有しており、これらは観察者によって手動操作される。コントロールボックス4は立体カメラ1、HMD2、操作ボード3に接続されており、立体カメラ1からの映像信号をHMD2に伝送するとともに、HMD2と操作ボード3からの信号を受けて立体カメラ1の制御を行う。
【0030】
図2に各部の構成と信号の流れを示す。立体カメラ1の左右カメラ11L、11Rは、撮像素子としてそれぞれCCD13L、13Rを有しており、ズームレンズ12L、12Rを透過して入射する被写体からの光をCCD13L、13Rで受光して撮影を行う。立体カメラ1はさらに、左右の映像処理回路14L、14R、距離検出回路15、ズームレンズ12L、12Rの焦点位置調整用のピント調整モーター16、ズームレンズ12L、12Rの焦点距離調整用のズーム調整モーター17、および台車を移動させるためのモーター18を備えている。
【0031】
CCD13L、13Rは受光した光を電気信号に変換し、左右の映像処理回路14L、14Rに出力する。映像処理回路14L、14RはCCD13L、13Rからの信号を映像信号に変換してHMD2に与えるとともに、CCD13L、13Rの所定部位の信号を距離検出回路15に出力する。距離検出回路15は、左右の信号から被写体の左右像の位置を検出し、左右像の位置のずれに基づいて、ピントのずれ量および被写体までの距離を検出する。距離検出回路15は検出したピントのずれ量に応じてピント調整モーター16を駆動して、ズームレンズ12L、12Rの焦点位置を調整し、被写体からの光をCCD13L、13Rの受光面に結像させる。
【0032】
ズーム調整モーター17はコントロールボックス4からの制御信号によって駆動され、ズームレンズ12L、12Rの焦点距離を変化させる。カメラ移動モーター18はコントロールボックス4からの制御信号によって駆動されて車輪を回転させ、立体カメラ1の前進、後退、左あるいは右への方向転換を行う。
【0033】
HMD2は、左右の液晶表示装置(LCD)22L、22R、これらを駆動する左右のLCD駆動回路21L、21R、左右の接眼レンズ23L、23R、加速度センサー24、および水平センサー25を備えている。また、観察者の頭部に装着するための装着部材26(図1)を有している。立体カメラ1の映像処理回路14L、14Rからの左右の映像信号は、それぞれ左右のLCD駆動回路21L、21Rに入力され、LCD駆動回路21L、21Rは入力信号が担持する左右映像をそれぞれ左右のLCD22L、22Rに表示させる。
【0034】
接眼レンズ23L、23RはLCD22L、22Rの映像光を観察者の左右の眼球EL、ERに導く。接眼レンズ23L、23Rの焦点距離は固定であり、LCD22L、22Rの映像が拡大されて見えるように設定されている。観察者は接眼レンズ23L、23Rを介して映像を観察することで、LCD22L、22Rに表示された映像の虚像を観察することになる。左右の接眼レンズ23L、23Rの光軸は平行に設定されている。
【0035】
加速度センサー24はHMD2を装着した観察者の頭部の前後方向の移動に起因する加速度を検出するものである。この加速度センサー24としては、歪みが加わると電気抵抗が変化するという性質を有するピエゾ抵抗と、力が加わったときにピエゾ抵抗に歪みを生じさせる重錘体とから成る、ピエゾ抵抗型加速度センサーを用いる。ピエゾ抵抗型加速度センサーは、加わった加速度の大きさに比例する大きさの電圧を出力し、加速度の大きさと方向を検出することができる。
【0036】
加速度センサー24は、接眼レンズ23L、23Rの光軸に沿う方向の加速度を検出するように配設されている。ここでは、観察者の眼球EL、ERから接眼レンズ23L、23Rに向かう方向を正方向とし、その逆方向を負方向とする。加速度センサー24は正方向の加速度により正電圧を、負方向の加速度により負電圧を出力する。
【0037】
これにより、HMD2を装着した観察者が正面を向いた状態から、頭部を前方に移動開始したときに正電圧が出力され、後方に移動を開始したときに負電圧が出力される。また、前方に移動しているときに加速または減速したときに、それぞれ正または負の電圧が出力される。後方への移動中の加速時、減速時の出力はこれと逆になる。
【0038】
水平センサー25は、HMD2の前後方向の傾きを検出して傾きの方向と大きさを表す信号を出力する。水平センサー25は、図6に示すように、下部に重り25cを有し白黒パターンが放射状に印刷されたエンコーダ板25aと、それぞれ発光素子と受光素子とを有する2つのフォトリフレクタ25bより構成されている。エンコーダ板25aの白色部分は光を反射し、黒色部分は光を吸収する。フォトリフレクタ25bはエンコーダ板25aに向けて光を発して反射光を検出し、光の検出の有無に応じてHレベルまたはLレベルの電圧を出力する。
【0039】
フォトリフレクタ25bはHMD2に固定されおり、エンコーダ板25aは白黒パターンの中心を回転中心として回動自在にHMD2に取り付けられている。その回転軸は接眼レンズ23L、23Rの光軸に垂直に設定されている。HMD2が前または後に傾くと、フォトリフレクタ25bはHMD2とともに傾くが、重り25cを有するエンコーダ板25aは重力方向に対して常に一定の方向に保たれる。したがって、フォトリフレクタ25bがエンコーダ板25aに対して回動することになり、受光素子が検出する光は断続的になって、フォトリフレクタ25bの出力電圧はパルスとなる。そのパルス数からHMD2の傾きの大きさが検出される。2つのフォトリフレクタ25bは互いの出力パルスの位相が1/4ずれるようにエンコーダ板25aに対して配設されており、位相差からHMD2の傾きの方向が検出される。
【0040】
コントロールボックス4には、積分回路41、ズーム演算回路42およびカメラ移動演算回路43が内蔵されている。積分回路41には加速度センサー24の出力電圧と水平センサー25の出力電圧が入力される。積分回路41は水平センサー25の出力に基づいてHMD2の前後方向の傾きを検出し、検出した傾きに応じて加速度センサー24の出力を補正して水平方向の加速度成分を求める。これにより、HMD2装着者の頭部の上下方向の向きに関わらず、頭部の前後方向の加速度が得られる。
【0041】
積分回路41は、こうして得た前後方向の加速度を2回積分する。加速度を1回積分することにより速度が求められ、速度をさらに積分することにより移動距離Dが求められる。加速度検出開始時における頭部の前後方向の位置をP0、加速度検出時の頭部位置をPとすると、移動距離DはP−P0となる。加速度検出開始時よりも頭部が前方に位置するとき、Dは正の値になり、加速度検出開始時よりも頭部が後方に位置するとき、Dは負の値になる。積分回路41は移動距離Dを表す信号をズーム演算回路42に出力する。
【0042】
ズーム演算回路42は、積分回路41および操作ボード3の操作ダイアル32からの信号に基づいて、撮影する範囲の大きさを決定し、それに対応するズームレンズ12L、12Rの設定すべき焦点距離を算出して、制御信号を立体カメラ1のズーム調整モーター17に与える。ズーム演算回路42が積分回路41からの出力に基づいて撮影範囲を決定するときは、撮影範囲の大きさがHMD2を装着した観察者の頭部の前後位置と連動することになる。撮影範囲の大きさの決定方法については後に詳述する。
【0043】
カメラ移動演算回路43は、操作ボード3の操作レバー31からの信号を受けて、立体カメラ1の前後方向への移動や方向転換を行うための制御信号を生成し、カメラ移動モーター18に出力する。
【0044】
操作ボード3の操作レバー31は、立体カメラ1の移動を操作するものである。観察者は移動操作レバー31を前後左右に傾けることにより立体カメラ1を遠隔操作して移動させ、任意の方向を撮影することができる。
【0045】
操作ダイアル32は、撮影範囲の大きさを変化させるものである。前述のように、ズーム操作ダイアル32の出力はズーム演算回路42に入力される。このズーム操作ダイアル32を回転させることにより、観察者は手動操作で撮影範囲を所望の大きさに設定することができる。
【0046】
スイッチ33は、撮影範囲の大きさと頭部の前後位置とを連動させるか否かの設定を行うものである。この連動スイッチ33がONのとき、積分回路41は加速度の積分を行って移動距離Dを示す信号をズーム演算回路42に出力する。
【0047】
このように構成されている映像表示装置は、観察者の頭部の前後方向の位置に応じて撮影範囲の大きさを設定することができ、手動操作によっても撮影範囲の大きさを設定することができる。立体カメラ1で撮影された映像は、全範囲がHMD2のLCD22L、22Rに表示されるから、撮影範囲の大きさを変化させることは観察者が観察する像の大きさを変化させることになる。
【0048】
図7に観察者頭部の前後方向の位置変化の例を示す。ここでは、観察者が、例えば椅子に座っている場合のように、一定位置にとどまっている状態を示している。(a)は上体を直立させ正面を向いた通常の状態であり、(b)は上体を乗り出すことによって頭部が前方に移動した状態である。(c)は上体を引くことによって、頭部が(a)よりも後方に移動した状態である。図7の(a)〜(c)の状態に対応するHMD2の表示映像の例を、図8の(a)〜(c)にそれぞれ示す。頭部が前方にあるとき、撮影範囲が縮小されて表示された被写体像は大きくなっており、頭部が後方にあるとき、撮影範囲が拡大されて表示された被写体像は小さくなっている。観察者が一定位置にとどまらず、前進または後退したときにも、加速度から頭部位置が検出されて、撮影範囲の大きさが変化する。
【0049】
本発明では、撮影範囲の大きさ設定を以下の2通りの方法で行う。第1の方法は、観察者の頭部が、所定範囲内の位置にあるときには撮影範囲の大きさを変化させず、所定範囲を超えて前方にあるときは一定の割合で撮影範囲を狭くし続け、所定範囲を超えて後方にあるときは一定の割合で撮影範囲を広くし続けるというものである。この頭部位置に基づく撮影範囲の大きさ設定は、ズーム操作ダイアル32を用いて、手動操作によって補正することができる。
【0050】
この方法による制御処理の流れを図4のフローチャートに示す。制御開始後、まず初期化処理を行う。すなわち、積分回路41の初期化を行い、第1回の積分値すなわち頭部の移動速度と、第2回の積分値すなわち頭部の移動距離Dを0とする(ステップ#105)。その際、観察者は加速度が生じることがないように頭部を静止させておく。また、立体カメラ1のズームレンズ12L、12Rの焦点距離を所定の値にして、撮影範囲の大きさを標準の大きさに設定する(#110)。
【0051】
初期化処理の後、ステップ#115から#165までの処理サイクルを反復する。この反復の周期は50msecに設定されている。まず、操作ボード3のズーム操作ダイアル32が操作されているか否かを判定する(#115、#125)。操作ダイアル32がズームアップを指示する方向に回転されているときには、ズームレンズ12L、12Rの焦点距離を長くしてズームアップを行い(#120)、ズームダウンを指示する方向に回転されているときには、焦点距離を短くしてズームダウンを行う(#130)。このときの、撮影範囲の大きさの変化の割合は、操作ダイアル32の回転量に対応するように設定されている。
【0052】
ズーム操作ダイアル32が操作されていないときは、連動スイッチ33の設定状態を判定する(#135)。連動スイッチ33がOFFのときは#165に進み、ONに設定されているときは、積分回路41によって水平前後方向の加速度を積分して、頭部の前後方向の移動距離Dを検出する(#140)。次いで、検出した移動距離Dをあらかじめ定められている正の値D1と比較する。移動距離DがD1よりも大きいときには、ズームレンズ12L、12Rの焦点距離を長くしてズームアップを行い(#150)、DがD1以下のときには、移動距離Dをあらかじめ定められている負の値D2と比較する。移動距離DがD2よりも小さいときには、焦点距離を短くしてズームダウンする(#160)。DがD2以上のときには、ズーム操作を行わない(#165)。
【0053】
本実施例においては、D1は+15cm、D2は−15cmに設定してあり、制御開始後、観察者の頭部が15cmを超えて前方に移動したときズームアップが行われ、15cmを超えて後方に移動したときにズームダウンが行われる。頭部の移動距離Dが±15cm以内であるときには、ズーム操作は行われず、その時点での撮影範囲の大きさが保たれる。
【0054】
ステップ#150および#160におけるズームレンズ12L、12Rの焦点距離の調節は、撮影範囲の大きさの変化の割合が一定になるように行われる。具体的には、表示映像が1秒間に7%の割合で拡大または縮小するように設定されている。したがって、約10秒で表示映像が2倍に拡大または1/2に縮小されることになる。
【0055】
ステップ#120、#130、#150および#160のズーム処理は、それぞれ所定時間行われた後、#165で停止される。ズーム操作ダイアル32が継続して操作されているとき、あるいは連動スイッチ33がONに設定され頭部が15cmを超えて前または後に移動しているときには、#115〜#165のサイクルが反復されることにより、撮影範囲は連続して変化する。また、ズーム操作ダイアル32が操作されているときには、ステップ#140〜#160は実行されず、頭部位置に連動した撮影範囲の大きさ設定よりも手動操作による撮影範囲の大きさ設定が優先される。
【0056】
この方法によると、観察者は一定位置にとどまった状態で、単に上体を前または後ろに移動させるだけで観察像を所望の大きさにすることができる。上体を通常の位置に戻すと像の大きさはそのまま保たれる。したがって、きわめて自然な動作により観察像の大きさを設定することができる。また、例えば一歩前進または後退することによっても、観察像の拡大または縮小を開始することができ、後退または前進して元の位置に戻ることにより、所望の大きさの像を観察することができる。なお、D1、D2、および頭部位置がD1、D2を超えたときの映像の大きさの変化の割合は、上記の値に限定されるものではなく、HMD2を使用し易いように他の値に設定してよいものである。
【0057】
撮影範囲の大きさ設定の第2の方法について説明する。この方法は、撮影範囲の大きさを頭部の移動距離Dに1対1に対応させるものである。この制御処理の流れを図5のフローチャートに示す。
【0058】
制御開始後、まず初期化処理を行う。積分回路41の初期化を行い、第1回の積分値すなわち頭部の移動速度と、第2回の積分値すなわち頭部の移動距離Dを0とする(ステップ#205)。その際、観察者は加速度が生じることがないように頭部を静止させておく。また、立体カメラ1のズームレンズ12L、12Rの焦点距離を所定の値にして、撮影範囲の大きさを標準の大きさに設定する(#210)。
【0059】
初期化処理の後、ステップ#215から#250までの処理サイクルを反復する。この反復の周期は50msecに設定されている。まず、積分回路41によって水平前後方向の加速度を積分し、前サイクル以後の頭部の移動距離の変化量ΔDを検出する(#215)。次いで、操作ボード3の連動スイッチ33の設定状態を判定する(#220)。連動スイッチ33がONに設定されているときは、前サイクルにおける移動距離Dに変化量ΔDを加算して、頭部移動距離Dを更新する(#225)。連動スイッチ33がOFFのときは、移動距離Dの更新は行わない。
【0060】
次に、ズーム操作ダイアル32が操作されているか否かを判定し(#230、#240)、操作ダイアル32がズームアップを指示する方向に回転されているときには、移動距離Dに所定の正の値Aを加算する(#235)。逆に、ズームダウンを指示する方向に回転されているときには、移動距離Dから前記所定値Aを減算する(#245)。ダイアル32操作がなされていないときには、移動距離Dを変化させない。
【0061】
その後、立体カメラ1のズームレンズ12L、12Rの焦点距離を調節してズーム処理を行う(#250)。このズーム処理はズーム演算回路42によって制御される。ここでは、ズーム演算回路42は、移動距離Dが大きくなるほど撮影範囲が狭くなり、移動距離Dが小さくなるほど撮影範囲が広くなるように、ズームレンズ12L、12Rの焦点距離と移動距離Dとを1対1に対応させる。移動距離Dが前サイクルと同じであれば焦点距離は変更されず、撮影範囲の大きさは変化しない。移動距離Dが0のときの焦点距離が、ステップ#210における初期化で用いる値である。
【0062】
焦点距離と頭部の移動距離Dの関係は、例えば、撮影範囲の大きさが移動距離Dの1次関数となるように設定してもよいし、あるいは、焦点距離が移動距離Dの1次関数となるように設定してもよい。さらには、移動距離Dが増大するにつれて撮影範囲の大きさが単調増加する関係であれば、任意の関数形としてよいものである。
【0063】
この第2の方法によって撮影範囲の大きさを設定すると、観察者は頭部の前後方向の移動距離に応じた大きさの映像を観察することができる。一定位置で観察する場合、上体を前方または後方に移動させてその状態を保つことにより、所望の大きさの像を継続して観察することが可能である。また、適当な距離だけ前進または後退してその位置にとどまれば、同様に所望の大きさの像を継続して観察することができる。観察する像の大きさを、ズーム操作ダイアル32の操作により、手動調節することも可能である。
【0064】
上記第1および第2の方法による制御処理において、ズーム演算回路42は、ズームレンズ12L、12Rの焦点距離設定可能範囲でのみ焦点距離調節を行うように設定されており、頭部の移動距離Dがいかなる値になっても立体カメラ1が損傷することはない。また、操作ボード3には不図示の切り換えスイッチが設けられており、その切り換え操作によって第1、第2の制御方法を選択することができるように構成されている。
【0065】
なお、ここでは加速度センサー24としてピエゾ抵抗型加速度センサーを用いたが、直交コイルを磁界中で移動させたときにその直交コイルを流れる電流が変化することを利用した磁気センサーを用いてもよい。ただし、その場合、HMD2の使用場所が限定されることになる。
【0066】
第2の実施例の映像表示装置の構成を図3に示す。本実施例では立体カメラ1に撮影レンズとして固定焦点距離のレンズ71L、71Rを備え、HMD2に接眼レンズとしてズームレンズ72L、72Rを備えている。これに伴い、HMD2にはズーム調整モーター73が設けられ、コントロールボックス4のズーム演算回路74はズーム調整モーター73を介してズームレンズ72L、72Rの焦点距離を調整するように設定されている。他の構成は第1の実施例と同様であり、重複する説明は省略する。
【0067】
この構成の映像表示装置は、立体カメラ1による撮影範囲の大きさは常に一定であり、したがってHMD2に表示される映像の大きさも一定であるが、接眼レンズの焦点距離を変化させることによって、観察者の眼に与える像の大きさを変化させることができる。ズームレンズ72L、72Rは、焦点距離が最短のときにLCD21L、21Rの表示パネル面の全域が観察され、焦点距離が長くなるにつれてLCD21L、21Rの表示パネル面の中央部が拡大されて観察されるように設定されている。
【0068】
本実施例においても、HMD2の加速度センサー24で検出した加速度を積分回路41で積分して頭部の移動距離Dを検出する。ズーム演算回路74は移動距離Dに応じてズームレンズ72L、72Rの焦点距離を調整する。焦点距離調整の制御処理は、第1の実施例で説明した第1または第2の方法による。すなわち、観察像の大きさを、観察者の頭部の前後位置が所定範囲内にあるときには変化させず、所定範囲を超えて前方にあるときに一定の割合で大きくし続け、所定範囲を超えて後方にあるときに一定の割合で小さくし続けるという方法と、観察像の大きさを頭部の移動距離Dに1対1に対応させる方法とを用いることができる。
【0069】
以上、本発明について2つの実施例によって説明したが、本発明の映像表示装置は、カメラとHMDを組み合わせた構成に限られるものではない。例えば、第1の実施例の立体カメラ1に代えて、コンピュータを用いて左右映像を生成してもよい。その場合、コンピュータが生成する映像の大きさをズーム演算回路42の出力によって制御する。また、コンピュータによって生成した映像を記録しておき、その記録映像を第2の実施例のHMD2に表示させることで、観察時に所望の大きさの観察像としてもよい。
【0070】
図9の(a)に示したように、カメラ1aによって撮影した映像を手持ち式の表示装置2aで観察する構成においても本発明を実施することができる。この場合、例えば、カメラ1aの撮影レンズをズームレンズとし、表示装置2aに加速度センサーと水平センサーを備える。観察者の前進や後退、あるいは腕の屈伸を加速度センサーで検出して、表示装置2aの前後方向の移動距離に応じてカメラの焦点距離を調整する。
【0071】
本発明は、また、図9(b)に示したような手持ち式ビデオカメラ5にも適用することができる。ビデオカメラ5に撮影用ズームレンズ、加速度センサー、水平センサー、映像記録媒体およびモニター用表示素子を備えて、撮影者の前進後退に応じて撮影範囲の大きさを変化させる。この場合、表示素子に表示される像も記録される映像とともに大きさが変化する。
【0072】
図9(a)の表示装置2aや(b)のビデオカメラ5は、手持ち式であるため前後方向の傾きが発生するが、本発明では水平センサーによってその傾きの大きさと方向を検出する。これにより、加速度センサーによって検出した加速度から重力加速度の成分を除去して、水平前後方向の加速度を検出することができる。したがって、観察像の大きさを表示装置2aやビデオカメラ5の真の前後移動量に基づいて設定することができる。
【0073】
【発明の効果】
請求項1の映像表示装置によるときは、観察者が頭部を前または後に移動させるだけで観察する映像の大きさを変化させることができるから、映像の拡大または縮小のための特別な操作が不要であり、使い勝手がよい。観察者が前進したり後退したりすることによっても、頭部が移動して、映像の大きさは変化する。したがって、ビデオカメラ等のモニター用の表示装置のように、歩行しながら映像観察を行うときには、観察する映像の大きさを前進や後退した距離に応じて変化させることができる。頭部の移動距離をその加速度から検出するという簡素な構成を採用しているため、装置は小型軽量となり、頭部載置式あるいは手持ち式とする場合にも好適である。しかも、加速度を移動距離に変換する際に観察者の頭部の傾きに応じた補正を行うから、観察者の頭部の傾きの有無や程度が映像の大きさに影響することもない。
請求項2の映像表示装置によるときは、観察者は頭部を前後に移動させるだけで、容易に観察する映像の大きさを変化させることができる。椅子等に自然な姿勢で座った状態あるいは自然な姿勢で直立した状態と、これらの状態から身を乗り出すという動作で頭部を前方に位置させた状態と、上体を引くという動作で頭部を後方に位置させた状態の、それぞれの状態に応じて観察する映像の大きさを変えることができるため、観察者は単に姿勢を自然に変化させるだけで観察する映像の大きさを変えることができ、映像を拡大しようあるいは縮小しようということを特に意識する必要がない。
【0074】
しかも、所定範囲内では、観察する映像の大きさに変化を生じさせることなく頭部を自由に動かすことができる。また、大きな像を観察したいときには、頭部が所定範囲よりも前方に位置するように身を乗り出せばよく、この状態で映像は次第に大きくなるから、所望の大きさになった時点で頭部を所定範囲内に戻せばよい。逆に、小さな像を観察したいときには、頭部が所定範囲よりも後方に位置するように上体を引けばよく、この状態で映像は次第に小さくなるから、所望の小ささになった時点で頭部を所定範囲内に戻せばよい。したがって、所望の大きさの映像を楽な姿勢で観察することができる。所定範囲をある程度大きく設定しておけば、歩行しながら映像を観察する場合でも、その所定範囲内の任意の場所で、映像を一定の大きさで観察することができる。
【0075】
請求項3の映像表示装置によるときは、撮影範囲の広狭が観察者の頭部の前後位置に応じて変化するため、表示素子の表示範囲が一定であっても上記効果が確実に発揮され、しかも観察する像が粗くなるという映像の質の低下が防止される。
【0076】
請求項4の映像表示装置によるときは、表示素子上の映像の虚像が観察者の眼に投射される際に、その虚像の大きさが観察者の頭部の前後位置に応じて変化するため、表示素子に表示される映像の範囲が一定であっても前記効果が確実に発揮される。さらに、複数の観察者が映像表示装置をそれぞれ使用して同一の映像を観察するときには、個々の観察者が、他の観察者に全く影響を及ぼすことなく、自身の希望する大きさの映像を観察することができる。
【0080】
請求項5の映像表示装置では、HMDとして利用できるとともに、観察する映像の大きさを手動操作によらず頭部の前後方向の移動距離によって設定できるため、両手を自由に他の目的に使用することができて、HMDの特長である携行性、操作性を十分に生かすことができる。
【0081】
請求項6の映像表示装置によるときは任意の場所で使用することが可能であり、観察者が歩行等によって移動する場合に特に有効である。また、加速度センサーは表示素子とともに移動するため、頭部に装着する形式の表示装置のみならず、たとえば観察者が手持ちによって眼前に保持して、歩行しながら映像観察を行う形式の表示装置としたときでも、移動距離に応じて観察する映像の大きさを変化させることができる。
【0082】
請求項7の映像表示装置では、手動操作によっても観察する映像の大きさを設定することができる上、手動操作による指定が頭部の位置に優先して観察する映像の大きさに反映されるため、観察者は自由な姿勢や場所で所望の大きさの映像を観察することができる。特に、観察者の位置に制限がある場合や、身を乗り出したり引いたりし得る範囲を超えた大きさの映像を観察したい場合に有効である。
【0083】
請求項8の映像表示装置では、観察する映像の大きさを、頭部の位置に応じて設定された大きさから、手動操作によって変更することができる。したがって、歩行範囲や身を乗り出したり引いたりする範囲に制限がある場合でも、観察者は所望の大きさの映像を観察することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明第1の実施例の映像表示装置の概略構成を示す外観図。
【図2】 第1の実施例の映像表示装置の構成を示すブロック図。
【図3】 第2の実施例の映像表示装置の構成を示すブロック図。
【図4】 本発明の観察像の大きさ制御の第1の方法を示すフローチャート。
【図5】 本発明の観察像の大きさ制御の第2の方法を示すフローチャート。
【図6】 水平センサーの構成を示す図。
【図7】 観察者の上体の前後方向の移動を示す図。
【図8】 観察される像の大きさの変化の例を示す図。
【図9】 本発明の映像表示装置の他の構成を示す外観図。
【符号の説明】
1 立体カメラ
2 HMD
3 操作ボード
4 コントロールボックス
11L、11R カメラ
12L、12R ズームレンズ (撮影レンズ)
13L、13R CCD
14L、14R 映像処理回路
15 距離検出回路
16 ピント調整モーター
17 ズーム調整モーター
18 カメラ移動モーター
21L、21R LCD駆動回路
22L、22R LCD (表示素子)
23L、23R 接眼レンズ
24 加速度センサー (頭部位置検出手段)
25 水平センサー
25a エンコーダ板
25b フォトリフレクタ
26 装着部材
31 移動操作レバー
32 ズーム操作ダイアル (操作手段)
33 連動スイッチ
41 積分回路 (頭部位置検出手段)
42 ズーム演算回路 (制御手段)
43 カメラ移動演算回路
71L、71R 撮影レンズ
72L、72R ズームレンズ (接眼レンズ)
73 ズーム調整モーター
74 ズーム演算回路 (制御手段)

Claims (8)

  1. 映像を表示する表示素子と、
    前記表示素子に表示される映像を観察する観察者の頭部の前後方向の移動に起因する加速度を検出する加速度センサーと、
    前記観察者の頭部の前後方向の傾きを検出する水平センサーと、
    前記水平センサーによって検出された傾きに応じて前記加速度センサーの出力を補正することにより得た前記観察者の頭部の前後方向の加速度から前記観察者の頭部の前後方向の移動距離を検出し、この検出された移動距離に応じて観察者が観察する映像の大きさを変化させる制御手段と
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  2. 制御手段は、検出された移動距離から観察者の頭部の前後方向の位置を検出し、観察者の頭部の位置が所定範囲内にあるときには観察者が観察する映像の大きさを変化させず、前記所定範囲よりも前方にあるときには前記映像の大きさを大きくし続け、前記所定範囲よりも後方にあるときには前記映像の大きさを小さくし続ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. ズームレンズから成る撮影レンズを有するカメラを備えて、
    前記表示素子は前記カメラによって撮影された映像を表示し、
    前記制御手段は、検出された移動距離に応じて前記撮影レンズの焦点距離を変化させることで、前記表示素子に表示される映像の大きさを変化させて観察者が観察する映像の大きさを変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. ズームレンズから成り、前記表示素子と観察者の眼との間に配設されて前記表示素子の映像光を観察者の眼に導く接眼レンズを備え、
    前記制御手段は、検出された移動距離に応じて前記接眼レンズの焦点距離を変化させることで、観察者が観察する映像の大きさを変化させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  5. 観察者の頭部に装着するための装着部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  6. 前記加速度センサーと前記表示素子は共通の支持部材に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  7. 観察者が手動操作したときに、観察者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を前記制御手段に出力する操作手段を備え、
    前記制御手段は、前記信号を受けたときに、検出された移動距離にかかわらず、観察者が観察する映像の大きさを前記信号に応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  8. 観察者が手動操作したときに、観察者が観察する映像の大きさを変えることを指示する信号を前記制御手段に出力する操作手段を備え、
    前記制御手段は、前記信号を受けたときに、前記信号に応じて、観察者が観察する映像の大きさをその時点で観察者が観察している映像の大きさから変化させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
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