JPH09278292A - 熱転写シートロール及び熱転写受像シートロール - Google Patents
熱転写シートロール及び熱転写受像シートロールInfo
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- JPH09278292A JPH09278292A JP8106479A JP10647996A JPH09278292A JP H09278292 A JPH09278292 A JP H09278292A JP 8106479 A JP8106479 A JP 8106479A JP 10647996 A JP10647996 A JP 10647996A JP H09278292 A JPH09278292 A JP H09278292A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボビンと巻き取り物（熱転写シートないし熱
転写受像シート）との分離が非常に容易となり、ボビン
の再利用を可能とし、また、巻き取り物のボビンへの貼
着位置のずれによる不良品の発生を防止する熱転写シー
トロール及び熱転写受像シートロールを提供する。 【解決手段】 熱転写シートロールにおいて、ボビンに
熱転写シートを固定するための穴が形成され、かつ、熱
転写シートの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が設
けられており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写シー
トをボビンに巻き取ることを特徴とする。また、熱転写
受像シートロールにおいて、ボビンに熱転写受像シート
を固定するための穴が形成され、かつ、熱転写受像シー
トの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が設けられて
おり、該爪部を該穴と係合させて、熱転写受像シートを
ボビンに巻き取ることを特徴とする。
転写受像シート）との分離が非常に容易となり、ボビン
の再利用を可能とし、また、巻き取り物のボビンへの貼
着位置のずれによる不良品の発生を防止する熱転写シー
トロール及び熱転写受像シートロールを提供する。 【解決手段】 熱転写シートロールにおいて、ボビンに
熱転写シートを固定するための穴が形成され、かつ、熱
転写シートの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が設
けられており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写シー
トをボビンに巻き取ることを特徴とする。また、熱転写
受像シートロールにおいて、ボビンに熱転写受像シート
を固定するための穴が形成され、かつ、熱転写受像シー
トの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が設けられて
おり、該爪部を該穴と係合させて、熱転写受像シートを
ボビンに巻き取ることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いた昇華型熱転写記録や感熱溶融転写記録に用いられ
る熱転写シートをボビンに巻き取った熱転写シートロー
ル及び熱転写受像シートをボビンに巻き取った熱転写受
像シートロールに関し、特に、ボビンに巻き取る物を固
定する際に著しく作業効率が向上される熱転写シートロ
ール及び熱転写受像シートロールに関するものである。
用いた昇華型熱転写記録や感熱溶融転写記録に用いられ
る熱転写シートをボビンに巻き取った熱転写シートロー
ル及び熱転写受像シートをボビンに巻き取った熱転写受
像シートロールに関し、特に、ボビンに巻き取る物を固
定する際に著しく作業効率が向上される熱転写シートロ
ール及び熱転写受像シートロールに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】昇華型熱転写記録や感熱溶融転写記録に
用いられる熱転写シートロール及び熱転写受像シートロ
ールは、ともに供給用ボビンに巻き取られた形で供給さ
れ、熱転写プリンター内あるいはカセットの巻き取り用
ボビンに熱転写シートあるいは熱転写受像シートの先端
を両面粘着テープ等により、接着させて固定していた。
このような接着固定の方法は、巻き取り用ボビン側だけ
ではなく、供給用ボビン側でも同様の方法により実施さ
れている。そして、熱転写シート及び熱転写受像シート
は、サーマルヘッドで熱転写記録され、記録後の使用済
み部分から巻取り用ボビンに巻き取られて使用されてい
る。
用いられる熱転写シートロール及び熱転写受像シートロ
ールは、ともに供給用ボビンに巻き取られた形で供給さ
れ、熱転写プリンター内あるいはカセットの巻き取り用
ボビンに熱転写シートあるいは熱転写受像シートの先端
を両面粘着テープ等により、接着させて固定していた。
このような接着固定の方法は、巻き取り用ボビン側だけ
ではなく、供給用ボビン側でも同様の方法により実施さ
れている。そして、熱転写シート及び熱転写受像シート
は、サーマルヘッドで熱転写記録され、記録後の使用済
み部分から巻取り用ボビンに巻き取られて使用されてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来は、この使用済の
熱転写シートが巻取りボビンに巻かれた状態で廃棄され
ており、熱転写シートの残存する色素とバインダーから
なる色材層および基材のポリエステルフィルムと、塩化
ビニルあるいはポリスチレン等とからなるボビンとが一
緒に廃棄されるので、環境問題の観点から好ましくなか
った。最近になり、両者を分離して廃棄することも行わ
れているが、熱転写シートの使用後の状態は、熱転写シ
ートの先端部に粘着テープ等で巻取り用ボビンに止めら
れており、かつその上に幾重にも使用済の熱転写シート
が巻かれているので、容易にボビンと熱転写シートを分
けることができなかった。また、ボビンと熱転写シート
ないし熱転写受像シートとを両面粘着テープ等で一度固
定してしまうと、取り外しができず、貼着位置にずれが
生じると、その位置ずれによる巻き不良品が発生してい
た。本発明は、上記のような課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、ボビンと巻
き取り物（熱転写シートないし熱転写受像シート）との
分離が非常に容易となり、ボビンの再利用を可能とし、
また、巻き取り物のボビンへの貼着位置のずれによる不
良品の発生を防止する熱転写シートロール及び熱転写受
像シートロールを提供することにある。
熱転写シートが巻取りボビンに巻かれた状態で廃棄され
ており、熱転写シートの残存する色素とバインダーから
なる色材層および基材のポリエステルフィルムと、塩化
ビニルあるいはポリスチレン等とからなるボビンとが一
緒に廃棄されるので、環境問題の観点から好ましくなか
った。最近になり、両者を分離して廃棄することも行わ
れているが、熱転写シートの使用後の状態は、熱転写シ
ートの先端部に粘着テープ等で巻取り用ボビンに止めら
れており、かつその上に幾重にも使用済の熱転写シート
が巻かれているので、容易にボビンと熱転写シートを分
けることができなかった。また、ボビンと熱転写シート
ないし熱転写受像シートとを両面粘着テープ等で一度固
定してしまうと、取り外しができず、貼着位置にずれが
生じると、その位置ずれによる巻き不良品が発生してい
た。本発明は、上記のような課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、ボビンと巻
き取り物（熱転写シートないし熱転写受像シート）との
分離が非常に容易となり、ボビンの再利用を可能とし、
また、巻き取り物のボビンへの貼着位置のずれによる不
良品の発生を防止する熱転写シートロール及び熱転写受
像シートロールを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は、熱転写シートロールにおいて、ボビン
に熱転写シートを固定するための穴が形成され、かつ、
熱転写シートの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が
設けられており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写シ
ートをボビンに巻き取ることを特徴とする。また、熱転
写受像シートロールにおいて、ボビンに熱転写受像シー
トを固定するための穴が形成され、かつ、熱転写受像シ
ートの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が設けられ
ており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写受像シート
をボビンに巻き取ることを特徴とする。さらに、本発明
は、熱転写シートにおいて、先端部に、爪部が形成され
ていることを特徴とする。また、熱転写受像シートにお
いて、先端部に、爪部が形成されていることを特徴とす
る。また、熱転写シートロールにおいて、ボビンに熱転
写シートを固定するための穴が形成され、かつ、熱転写
シートの端部にリードフィルムを貼着し、該リードフィ
ルムの先端に爪部が設けられており、該爪部を該穴と係
合させて、熱転写シートをボビンに巻き取ることを特徴
とする。さらに、熱転写受像シートロールにおいて、ボ
ビンに熱転写受像シートを固定するための穴が形成さ
れ、かつ、熱転写受像シートの端部にリードフィルムを
貼着し、該リードフィルムの先端に爪部が設けられてお
り、該爪部を該穴と係合させて、熱転写受像シートをボ
ビンに巻き取ることを特徴とする。
めに、本発明は、熱転写シートロールにおいて、ボビン
に熱転写シートを固定するための穴が形成され、かつ、
熱転写シートの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が
設けられており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写シ
ートをボビンに巻き取ることを特徴とする。また、熱転
写受像シートロールにおいて、ボビンに熱転写受像シー
トを固定するための穴が形成され、かつ、熱転写受像シ
ートの先端に、該ボビンの穴に対応して爪部が設けられ
ており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写受像シート
をボビンに巻き取ることを特徴とする。さらに、本発明
は、熱転写シートにおいて、先端部に、爪部が形成され
ていることを特徴とする。また、熱転写受像シートにお
いて、先端部に、爪部が形成されていることを特徴とす
る。また、熱転写シートロールにおいて、ボビンに熱転
写シートを固定するための穴が形成され、かつ、熱転写
シートの端部にリードフィルムを貼着し、該リードフィ
ルムの先端に爪部が設けられており、該爪部を該穴と係
合させて、熱転写シートをボビンに巻き取ることを特徴
とする。さらに、熱転写受像シートロールにおいて、ボ
ビンに熱転写受像シートを固定するための穴が形成さ
れ、かつ、熱転写受像シートの端部にリードフィルムを
貼着し、該リードフィルムの先端に爪部が設けられてお
り、該爪部を該穴と係合させて、熱転写受像シートをボ
ビンに巻き取ることを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図面を参
照しながら説明する。図３に示すように、本発明の巻き
取られる物、すなわち、熱転写シートないし熱転写受像
シート３には、ボビンの穴に対応して、噛み合うための
爪部１が形成されている。この爪部１の形状は、ボビン
の穴に係合し、噛み合って固定できればよく、特に限定
されるものではない。尚、爪部１の形状は、ボビンの穴
に確実に係合するように設計され、爪部１が係合された
ボビンの回転駆動を妨げずに、ボビンに巻かれる物に損
傷を与えないような大きさであればよい。また、図３で
は、爪部１を巻き取られる物に対して、１箇所設けてい
るが、これに限定せず、複数箇所の爪部１を設けてもよ
い。熱転写シートをボビンに巻き取る場合、熱転写シー
トの基材厚さは５〜１０μｍ程度で薄いため、熱転写シ
ートにリードフィルム４を貼着して、リードフィルム４
の先端に爪部１を設けることが好ましい。
照しながら説明する。図３に示すように、本発明の巻き
取られる物、すなわち、熱転写シートないし熱転写受像
シート３には、ボビンの穴に対応して、噛み合うための
爪部１が形成されている。この爪部１の形状は、ボビン
の穴に係合し、噛み合って固定できればよく、特に限定
されるものではない。尚、爪部１の形状は、ボビンの穴
に確実に係合するように設計され、爪部１が係合された
ボビンの回転駆動を妨げずに、ボビンに巻かれる物に損
傷を与えないような大きさであればよい。また、図３で
は、爪部１を巻き取られる物に対して、１箇所設けてい
るが、これに限定せず、複数箇所の爪部１を設けてもよ
い。熱転写シートをボビンに巻き取る場合、熱転写シー
トの基材厚さは５〜１０μｍ程度で薄いため、熱転写シ
ートにリードフィルム４を貼着して、リードフィルム４
の先端に爪部１を設けることが好ましい。
【０００６】リードフィルム４としては、プラスチック
フィルム、紙、合成紙、セロハン等を使用することがで
きる。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエ
チレンナフタレートフィルム、無延伸ポリプロピレンフ
ィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエステ
ルフィルム、ナイロンフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ
ールフィルム、ＥＶＯＨフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリメチルメタアクリレ
ートフィルム、ポリブデン−１フィルム、ポリイミドフ
ィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリサ
ルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリ
エーテルイミドフィルム、ポリフェニレンサルファイド
フィルム、ポリメチルペンテンフィルム等が挙げられ
る。中でも、耐熱性の高いポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエ
ーテルエーテルケトンフィルムが好ましい。これらのプ
ラスチックフィルムには、その表面に、易接着処理、帯
電防止処理、コロナ放電処理等の表面処理が施されてい
てもよい。
フィルム、紙、合成紙、セロハン等を使用することがで
きる。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエ
チレンナフタレートフィルム、無延伸ポリプロピレンフ
ィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエステ
ルフィルム、ナイロンフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ
ールフィルム、ＥＶＯＨフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリメチルメタアクリレ
ートフィルム、ポリブデン−１フィルム、ポリイミドフ
ィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリサ
ルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリ
エーテルイミドフィルム、ポリフェニレンサルファイド
フィルム、ポリメチルペンテンフィルム等が挙げられ
る。中でも、耐熱性の高いポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエ
ーテルエーテルケトンフィルムが好ましい。これらのプ
ラスチックフィルムには、その表面に、易接着処理、帯
電防止処理、コロナ放電処理等の表面処理が施されてい
てもよい。
【０００７】紙としては、上質紙、クラフト紙、板紙、
グラシン紙、コンデンサー紙等が挙げられる。合成紙と
しては、内部紙化法や表面塗工法にて製造されたフィル
ム合成法による合成紙や、スパンボンド法や合成パルプ
法にて製造されたファイバ法合成紙等が挙げられる。合
成紙を構成する樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル
等があげられる。リードフィルムの厚さはボビンの穴と
係合し、噛み合って固定できればよく、１０μｍ〜２０
０μｍ程度が好ましい。薄いとボビンと噛み合うための
強度がなく、また、厚すぎると熱転写シートと貼着した
際に、その貼着部に段差が生じ、ボビンに巻き上げた場
合にその段差による熱転写シートに変形が生じたりする
等、好ましくない。
グラシン紙、コンデンサー紙等が挙げられる。合成紙と
しては、内部紙化法や表面塗工法にて製造されたフィル
ム合成法による合成紙や、スパンボンド法や合成パルプ
法にて製造されたファイバ法合成紙等が挙げられる。合
成紙を構成する樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル
等があげられる。リードフィルムの厚さはボビンの穴と
係合し、噛み合って固定できればよく、１０μｍ〜２０
０μｍ程度が好ましい。薄いとボビンと噛み合うための
強度がなく、また、厚すぎると熱転写シートと貼着した
際に、その貼着部に段差が生じ、ボビンに巻き上げた場
合にその段差による熱転写シートに変形が生じたりする
等、好ましくない。
【０００８】リードフィルムは、破断強度がＭＤ及びＴ
Ｄ共に１０〜４０ｋｇ／ｍｍ2 、破断伸度がＭＤ及びＴ
Ｄ共に５０〜１５０％（破断強度、破断伸度の測定は、
ＪＩＳ Ｃ２３１８による）の範囲内のものが好まし
い。上記範囲外のものは、ボビンに固定する際、巻き取
り時にリードフィルムが伸びてしまったり、破損したり
する恐れがある。熱転写シートないし熱転写受像シート
は通常、供給側ボビンに巻き取り、巻き取った熱転写シ
ートないし熱転写受像シートの端を、別のボビン（巻き
取り側ボビン）に固定し、使用後の熱転写シートないし
熱転写受像シートを巻き取り側ボビンに巻き取って使用
する。熱転写受像シートは、通常１００〜２５０μｍの
厚さを有するので、リードフィルムを設けないで、熱転
写受像シートの端に爪部を設けて使用することができ
る。しかし、必要に応じて、リードフィルムを貼着する
こともできる。
Ｄ共に１０〜４０ｋｇ／ｍｍ2 、破断伸度がＭＤ及びＴ
Ｄ共に５０〜１５０％（破断強度、破断伸度の測定は、
ＪＩＳ Ｃ２３１８による）の範囲内のものが好まし
い。上記範囲外のものは、ボビンに固定する際、巻き取
り時にリードフィルムが伸びてしまったり、破損したり
する恐れがある。熱転写シートないし熱転写受像シート
は通常、供給側ボビンに巻き取り、巻き取った熱転写シ
ートないし熱転写受像シートの端を、別のボビン（巻き
取り側ボビン）に固定し、使用後の熱転写シートないし
熱転写受像シートを巻き取り側ボビンに巻き取って使用
する。熱転写受像シートは、通常１００〜２５０μｍの
厚さを有するので、リードフィルムを設けないで、熱転
写受像シートの端に爪部を設けて使用することができ
る。しかし、必要に応じて、リードフィルムを貼着する
こともできる。
【０００９】本発明のボビンは、図２に示してあるよう
に、熱転写シートないし熱転写受像シートを固定するた
めの穴２が設けてある。熱転写シートないし熱転写受像
シートの端には、図３のように爪部１が形成されてい
て、その爪部１をボビン５の穴２に差し込み、係合し噛
み合わせることにより、熱転写シートないし熱転写受像
シート３をボビン５に固定して、巻き取り使用するもの
である。図１、図２は、１つのボビン５に穴２が１箇所
設けてあるが、２箇所以上設けることもできる。ボビン
に設けてある穴２の形状は、図２に示してあるような四
画形であっても、円形、楕円形、三角形、多角形など自
由に選定することができる。図４のボビン５は、ボビン
の端から穴まで、熱転写シートないし熱転写受像シート
の爪部１を通すスリット６が入った例である。熱転写シ
ートないし熱転写受像シートの爪部１をスリット６を通
して穴２まで移動させ、図４の矢印方向に熱転写シート
ないし熱転写受像シートを移動させることにより、熱転
写シートないし熱転写受像シートを固定し、巻き取るこ
とができる。図１が、熱転写シートないし熱転写受像シ
ート３をボビン５に係合した状態を示す斜視図である。
ボビン５の作成方法は、射出成形や押し出し成形などの
プラスチックの一般的な成形法により、穴を予め形成し
て作成することができる。ボビンは、一般には、ポリス
チレン、塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル
等の成形樹脂で構成されているが、熱転写プリンター内
に備えておいて、繰り返しの使用をするためには、耐久
性のあるアルミ、鉄、ステンレス等の金属で、構成する
こともできる。
に、熱転写シートないし熱転写受像シートを固定するた
めの穴２が設けてある。熱転写シートないし熱転写受像
シートの端には、図３のように爪部１が形成されてい
て、その爪部１をボビン５の穴２に差し込み、係合し噛
み合わせることにより、熱転写シートないし熱転写受像
シート３をボビン５に固定して、巻き取り使用するもの
である。図１、図２は、１つのボビン５に穴２が１箇所
設けてあるが、２箇所以上設けることもできる。ボビン
に設けてある穴２の形状は、図２に示してあるような四
画形であっても、円形、楕円形、三角形、多角形など自
由に選定することができる。図４のボビン５は、ボビン
の端から穴まで、熱転写シートないし熱転写受像シート
の爪部１を通すスリット６が入った例である。熱転写シ
ートないし熱転写受像シートの爪部１をスリット６を通
して穴２まで移動させ、図４の矢印方向に熱転写シート
ないし熱転写受像シートを移動させることにより、熱転
写シートないし熱転写受像シートを固定し、巻き取るこ
とができる。図１が、熱転写シートないし熱転写受像シ
ート３をボビン５に係合した状態を示す斜視図である。
ボビン５の作成方法は、射出成形や押し出し成形などの
プラスチックの一般的な成形法により、穴を予め形成し
て作成することができる。ボビンは、一般には、ポリス
チレン、塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル
等の成形樹脂で構成されているが、熱転写プリンター内
に備えておいて、繰り返しの使用をするためには、耐久
性のあるアルミ、鉄、ステンレス等の金属で、構成する
こともできる。
【００１０】熱転写シートを巻き取った熱転写シートロ
ールないし熱転写受像シートを巻き取った熱転写受像シ
ートロールは、カセットに入れて使用してもよいし、カ
セットに入れずにそのまま熱転写プリンターに装着して
使用してもよい。また、熱転写シートないし熱転写受像
シートの巻き終わりを、別のボビン（巻き取り側ボビ
ン）に固定してもよいし、あるいは、巻き取り側ボビン
に固定せず、熱転写プリンター内の巻き取り機構に直
接、固定して使用してもよい。熱転写プリンターに熱転
写シートないし熱転写受像シートを直接固定する場合、
熱転写シートないし熱転写受像シートの端部に爪部を設
けておき、熱転写プリンター内の巻き取り機構には、本
発明のボビンに設けた穴と同様の穴を設けて、その爪部
と組み合わせ、噛み合わせて、固定することができる。
ールないし熱転写受像シートを巻き取った熱転写受像シ
ートロールは、カセットに入れて使用してもよいし、カ
セットに入れずにそのまま熱転写プリンターに装着して
使用してもよい。また、熱転写シートないし熱転写受像
シートの巻き終わりを、別のボビン（巻き取り側ボビ
ン）に固定してもよいし、あるいは、巻き取り側ボビン
に固定せず、熱転写プリンター内の巻き取り機構に直
接、固定して使用してもよい。熱転写プリンターに熱転
写シートないし熱転写受像シートを直接固定する場合、
熱転写シートないし熱転写受像シートの端部に爪部を設
けておき、熱転写プリンター内の巻き取り機構には、本
発明のボビンに設けた穴と同様の穴を設けて、その爪部
と組み合わせ、噛み合わせて、固定することができる。
【００１１】
【実施例】以下に、本発明の具体例をあげて、説明す
る。 （実施例１）図２に示すような形状のボビンを作製し
た。すなわち、ボビンの長さは２１９ｍｍ、ボビンの直
径は、外径が２８．４ｍｍ、穴の数は１個である。熱転
写シートの端に、厚さ３０μｍのポリエチレンテレフタ
レートフィルムのリードフィルムを貼着し、そのリード
フィルムの端には、図３に示すような形状の爪部が１つ
設けている。リードフィルムの長さは、２００ｍｍ、幅
は２００ｍｍである。熱転写シートのリードフィルムの
爪部をボビンの穴と噛み合わせて、固定し、熱転写シー
トを２０ｍ分巻き取った。
る。 （実施例１）図２に示すような形状のボビンを作製し
た。すなわち、ボビンの長さは２１９ｍｍ、ボビンの直
径は、外径が２８．４ｍｍ、穴の数は１個である。熱転
写シートの端に、厚さ３０μｍのポリエチレンテレフタ
レートフィルムのリードフィルムを貼着し、そのリード
フィルムの端には、図３に示すような形状の爪部が１つ
設けている。リードフィルムの長さは、２００ｍｍ、幅
は２００ｍｍである。熱転写シートのリードフィルムの
爪部をボビンの穴と噛み合わせて、固定し、熱転写シー
トを２０ｍ分巻き取った。
【００１２】（実施例２）実施例１の熱転写シートの代
わりに、熱転写受像シートを巻き取った。熱転写受像シ
ートの構成は、受容層、中間層、基材、裏面層の順であ
り、基材としては、紙芯材の両側に発泡フィルムを貼り
合わせたものを使用した。また、リードフィルムは使用
せず、熱転写受像シートの端に実施例１と同様の爪部を
設けた。なお、ボビンは、実施例１と同様のものを使用
した。
わりに、熱転写受像シートを巻き取った。熱転写受像シ
ートの構成は、受容層、中間層、基材、裏面層の順であ
り、基材としては、紙芯材の両側に発泡フィルムを貼り
合わせたものを使用した。また、リードフィルムは使用
せず、熱転写受像シートの端に実施例１と同様の爪部を
設けた。なお、ボビンは、実施例１と同様のものを使用
した。
【００１３】（比較例１）ボビンは、穴が設けていない
以外は実施例１で使用したものと同様のものを用い、熱
転写シートを両面粘着テープにより、そのボビンに貼着
して、固定し巻き取った。 （比較例２）ボビンは、穴が設けていない以外は実施例
１で使用したものと同様のものを用い、熱転写受像シー
トを両面粘着テープにより、そのボビンに貼着して、固
定し巻き取った。
以外は実施例１で使用したものと同様のものを用い、熱
転写シートを両面粘着テープにより、そのボビンに貼着
して、固定し巻き取った。 （比較例２）ボビンは、穴が設けていない以外は実施例
１で使用したものと同様のものを用い、熱転写受像シー
トを両面粘着テープにより、そのボビンに貼着して、固
定し巻き取った。
【００１４】（評価） （実施例１と比較例１の比較）：実施例１では、ボビン
への熱転写シートの装着が容易であったが、比較例１で
は、両面粘着テープが必要となり、その両面粘着テープ
は扱いにくく、テープ貼着の位置ずれによる熱転写シー
トの巻き不良が発生した。さらに、巻き取り使用後、実
施例１の熱転写シートの巻き取りは、ボビンと熱転写シ
ートを分別することができたので、ボビンを再使用でき
たが、比較例１のものは、両面粘着テープで固定されて
いるため、ボビンと熱転写シートを分別することができ
ず、ボビンと熱転写シートを共に廃棄しなければならな
かった。
への熱転写シートの装着が容易であったが、比較例１で
は、両面粘着テープが必要となり、その両面粘着テープ
は扱いにくく、テープ貼着の位置ずれによる熱転写シー
トの巻き不良が発生した。さらに、巻き取り使用後、実
施例１の熱転写シートの巻き取りは、ボビンと熱転写シ
ートを分別することができたので、ボビンを再使用でき
たが、比較例１のものは、両面粘着テープで固定されて
いるため、ボビンと熱転写シートを分別することができ
ず、ボビンと熱転写シートを共に廃棄しなければならな
かった。
【００１５】（実施例２と比較例２の比較）：実施例２
では、ボビンへの熱転写受像シートの装着が容易であっ
たが、比較例２では、両面粘着テープが必要となり、そ
の両面粘着テープは扱いにくく、テープ貼着の位置ずれ
による熱転写受像シートの巻き不良が発生した。さら
に、巻き取り使用後、実施例２の熱転写受像シートの巻
き取りは、ボビンと未使用部分の熱転写受像シートを分
別することができたので、ボビンを再使用できたが、比
較例２のものは、両面粘着テープで固定されているた
め、ボビンと熱転写受像シートを分別することができ
ず、ボビンと未使用部分の熱転写受像シートを共に廃棄
しなければならなかった。
では、ボビンへの熱転写受像シートの装着が容易であっ
たが、比較例２では、両面粘着テープが必要となり、そ
の両面粘着テープは扱いにくく、テープ貼着の位置ずれ
による熱転写受像シートの巻き不良が発生した。さら
に、巻き取り使用後、実施例２の熱転写受像シートの巻
き取りは、ボビンと未使用部分の熱転写受像シートを分
別することができたので、ボビンを再使用できたが、比
較例２のものは、両面粘着テープで固定されているた
め、ボビンと熱転写受像シートを分別することができ
ず、ボビンと未使用部分の熱転写受像シートを共に廃棄
しなければならなかった。
【００１６】
【発明の効果】本発明では、熱転写シートないし熱転写
受像シートに設けられた爪部を、ボビンの穴に噛み合わ
せて固定するだけであり、両面粘着テープにて固定する
時のような装着ミスは発生せず、大変簡単に装着するこ
とができる。言い換えれば、ボビンに巻き取り物を固定
する際の作業効率が著しく向上する。また、両面粘着テ
ープなどにて固定する時の貼着位置のずれによる巻き取
り物の巻き不良の発生を防止することができる。また、
巻き取り使用後、その巻かれた熱転写シートないし熱転
写受像シートをボビンから取り外すことができるので、
熱転写シートないし熱転写受像シートとボビンとを分別
して廃棄することができ、使用後のボビンは再利用がで
きる。
受像シートに設けられた爪部を、ボビンの穴に噛み合わ
せて固定するだけであり、両面粘着テープにて固定する
時のような装着ミスは発生せず、大変簡単に装着するこ
とができる。言い換えれば、ボビンに巻き取り物を固定
する際の作業効率が著しく向上する。また、両面粘着テ
ープなどにて固定する時の貼着位置のずれによる巻き取
り物の巻き不良の発生を防止することができる。また、
巻き取り使用後、その巻かれた熱転写シートないし熱転
写受像シートをボビンから取り外すことができるので、
熱転写シートないし熱転写受像シートとボビンとを分別
して廃棄することができ、使用後のボビンは再利用がで
きる。
【図１】本発明の熱転写シートないし熱転写受像シート
をボビンに係合した状態を示す斜視図である。
をボビンに係合した状態を示す斜視図である。
【図２】本発明に使用されるボビンの一つの例を示す斜
視図である。
視図である。
【図３】本発明の熱転写シートないし熱転写受像シート
にリードフィルムを貼着し、そのリードフィルムに爪部
を設けた一つの例を示す平面図である。
にリードフィルムを貼着し、そのリードフィルムに爪部
を設けた一つの例を示す平面図である。
【図４】本発明に使用されるボビンの他の例を示す斜視
図である。
図である。
１ 爪部 ２ 穴 ３ 熱転写シートないし熱転写受像シート ４ リードフィルム ５ ボビン ６ スリット
Claims (6)
- 【請求項１】 ボビンに熱転写シートを固定するための
穴が形成され、かつ、熱転写シートの先端に、該ボビン
の穴に対応して爪部が設けられており、該爪部を該穴と
係合させて、熱転写シートをボビンに巻き取ることを特
徴とする熱転写シートロール。 - 【請求項２】 ボビンに熱転写受像シートを固定するた
めの穴が形成され、かつ、熱転写受像シートの先端に、
該ボビンの穴に対応して爪部が設けられており、該爪部
を該穴と係合させて、熱転写受像シートをボビンに巻き
取ることを特徴とする熱転写受像シートロール。 - 【請求項３】 先端部に、爪部が形成されていることを
特徴とする熱転写シート。 - 【請求項４】 先端部に、爪部が形成されていることを
特徴とする熱転写受像シート。 - 【請求項５】 ボビンに熱転写シートを固定するための
穴が形成され、かつ、熱転写シートの端部にリードフィ
ルムを貼着し、該リードフィルムの先端に爪部が設けら
れており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写シートを
ボビンに巻き取ることを特徴とする熱転写シートロー
ル。 - 【請求項６】 ボビンに熱転写受像シートを固定するた
めの穴が形成され、かつ、熱転写受像シートの端部にリ
ードフィルムを貼着し、該リードフィルムの先端に爪部
が設けられており、該爪部を該穴と係合させて、熱転写
受像シートをボビンに巻き取ることを特徴とする熱転写
受像シートロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8106479A JPH09278292A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 熱転写シートロール及び熱転写受像シートロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8106479A JPH09278292A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 熱転写シートロール及び熱転写受像シートロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09278292A true JPH09278292A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14434636
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8106479A Pending JPH09278292A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 熱転写シートロール及び熱転写受像シートロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09278292A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014051019A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Sato Holdings Corp | プリンタおよびプリンタにおけるインクリボンの巻き取り方法 |
| JP2015077797A (ja) * | 2012-03-05 | 2015-04-23 | 株式会社湯山製作所 | 薬剤包装装置、薬剤包装装置におけるインクリボンロールの供給芯の再利用方法およびインクリボンロール |
| JP2016190702A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 大日本印刷株式会社 | リードフィルム付き熱転写シート、及びリードフィルム付き熱転写シートと巻取り用ボビンとの組合せ |
| WO2021079488A1 (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-29 | 三菱電機株式会社 | サーマルプリンタ用インクシート |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8106479A patent/JPH09278292A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015077797A (ja) * | 2012-03-05 | 2015-04-23 | 株式会社湯山製作所 | 薬剤包装装置、薬剤包装装置におけるインクリボンロールの供給芯の再利用方法およびインクリボンロール |
| US9539834B2 (en) | 2012-03-05 | 2017-01-10 | Yuyama Mfg. Co., Ltd. | Medicine packaging device, ink ribbon running control method, ink ribbon roll and ink ribbon cassette |
| US10836192B2 (en) | 2012-03-05 | 2020-11-17 | Yuyama Mfg. Co., Ltd. | Medicine packaging device, ink ribbon running control method, ink ribbon roll and ink ribbon cassette |
| US11660894B2 (en) | 2012-03-05 | 2023-05-30 | Yuyama Mfg. Co., Ltd. | Medicine packaging device, ink ribbon running control method, ink ribbon roll and ink ribbon cassette |
| JP2014051019A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Sato Holdings Corp | プリンタおよびプリンタにおけるインクリボンの巻き取り方法 |
| JP2016190702A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 大日本印刷株式会社 | リードフィルム付き熱転写シート、及びリードフィルム付き熱転写シートと巻取り用ボビンとの組合せ |
| WO2021079488A1 (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-29 | 三菱電機株式会社 | サーマルプリンタ用インクシート |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041129 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |