JPH091905A - ウェブ巻取ロール - Google Patents

ウェブ巻取ロール

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JPH091905A
JPH091905A JP15886895A JP15886895A JPH091905A JP H091905 A JPH091905 A JP H091905A JP 15886895 A JP15886895 A JP 15886895A JP 15886895 A JP15886895 A JP 15886895A JP H091905 A JPH091905 A JP H091905A
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JP
Japan
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web
thermal transfer
joining
sheet
transfer sheet
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JP15886895A
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Minoru Furuse
実 古瀬
Mineo Yamauchi
峰雄 山内
Takumi Horii
巧 堀井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/414Winding
    • B65H2301/41419Starting winding process
    • B65H2301/41427Starting winding process involving arrangements for securing leading edge to core, e.g. adhesive tape

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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェブの終端部分を筒状体から簡単に剥がす
ことができ、しかもウェブの終端部分がプリンター内を
通過しても汚れ等のトラブルを起こさないようにする。 【構成】 ウェブ3の終端部分と筒状体2とにそれぞれ
粘着層6が接合面となるように接合テープ4を取り付
け、これら接合テープ4,4の接合面同士を重ね合わせ
ることでウェブ3の終端部分を筒状体2に貼り合わせ
る。接合面同士を貼り合わせた時の面方向の剥離力をT
1 、面に垂直な方向の剥離力をT2 とすると、常にT1
>T2 の関係が成り立つ接合テープ4を使用する。巻取
開始時にウェブ3の終端部分が筒状体2から剥がれるこ
となく巻取操作を行うことができ、しかもプリンター内
でのウェブ3の使用が終わった時に、ウェブ3の終端部
分が筒状体2から容易に剥がれる。また、ウェブ3の終
端部分に残った接合テープ4の粘着層6が弱粘着タイプ
なので、プリンター内を通過した際に内部機構を汚すこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写記録を行うプ
リンターにおいて使用される熱転写シートや受像シート
であるウェブを筒状体に巻き取ったウェブ巻取ロールに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基材シートの一方の面に色材層が
設けられた熱転写シートと、必要に応じて画像受容層が
設けられた受像シートとを、サーマルヘッド等の加熱デ
バイスとプラテンローラとの間に圧接し、画像情報に応
じて加熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転
写シート上の色材層に含まれる色材を受像シートに移行
させて画像を記録する感熱転写方式が種々提案されてい
る。中でも感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式とが広
く用いられている。
【0003】前者の感熱溶融転写方式は、顔料等の色材
を熱溶融性のワックスや樹脂等のバインダに分散させた
熱溶融インキ層をプラスチックフィルム等の基材シート
に担持させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等
の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印加す
ることにより、紙やプラスチックシート等の受像シート
上に色材をバインダと共に転写する画像形成方法であ
る。一方、後者の感熱昇華転写方式は、色材として用い
る昇華性染料をバインダ樹脂に溶融或いは分散させた染
料層をプラスチックフィルム等の基材シートに担持させ
た熱転写シートと、紙やプラスチックシート等の支持体
上に画像受容層を設けた受像シートとを用いて、サーマ
ルヘッド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギ
ーを印加することにより、熱転写シート上の染料層中に
含まれる昇華性染料を受像シート上の画像受容層中に移
行させて画像を記録する方法である。
【0004】これらの感熱転写記録を行うプリンターに
て使用される熱転写シートは、筒状体であるボビンに熱
転写シートを巻き取った巻取ロールの形態で供給され
る。また、熱転写シートを巻き取ったボビンを供給側ボ
ビンとし、これに熱転写シートを巻き取る巻取側ボビン
をセットした形態のものも供給されている。さらには、
供給側ボビンと巻取側ボビンをカセットケース内に装着
し、プリンターに対してカセットごと交換するようにし
たものも供給されている。
【0005】このようなウェブ巻取ロールの一つとし
て、熱転写シートの終端部分を接着剤や両面粘着テープ
によりボビンに強固に接着したタイプのものがある。こ
のタイプのものでは、熱転写シートが最後まで繰り出さ
れた時に、ボビンから熱転写シートが剥がれないので、
熱転写シートの走行が停止してテンションが高くなり、
このテンションにより巻取側の駆動用モーターに負荷が
加わって電流が大きくなることから、それを検知する手
段を設けておくことにより、熱転写シートの終わりを検
知し、モーターを停止させるようにしている。或いは、
モーターに負荷をかけないようにするため、熱転写シー
トの終端近傍にエンドマークを設けておき、プリンター
側の検知手段によりこのエンドマークを検知して記録動
作を中止するようにしたものも知られている。
【0006】また、別タイプのウェブ巻取ロールとし
て、熱転写シートの終端部分をボビンに弱接着状態で取
り付けたものがある。このタイプのものでは、プリンタ
ーにおいて熱転写シートの使用が終了した時に、巻取ト
ルクにより熱転写シートをボビンから外し、巻取トルク
の変化等により熱転写シートの終端を検知するようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうち前者のウェブ巻取ロールにおいては、使用後の
ボビンに熱転写シートが接続しており、プリンター内に
熱転写シートが残ったままの状態になるので、熱転写シ
ートを繰り出した後のボビンをプリンター又はカセット
ケースから取り外しにくいという問題点がある。また、
後者のウェブ巻取ロールにおいては、熱転写シートの終
端部分がボビンから簡単に剥がれはするものの、熱転写
シートの終端部分に粘着剤が付着した状態になるため、
プリンターの記録ヘッドやプラテンローラなどの内部機
構を汚すという問題が生じる。
【0008】このようなことは上記した熱転写シートの
巻取ロールに限らず、受像シートを紙管等の筒状体に巻
き取った巻取ロールについても同様なことが言える。
【0009】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ウェブの
終端部分を筒状体から簡単に剥がすことができ、しかも
その終端部分がプリンター内を通過しても汚れ等のトラ
ブルを起こすことのないウェブ巻取ロールを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、筒状体にウェブの終端部分を接合して該
ウェブを巻き付けてなるウェブ巻取ロールにおいて、前
記ウェブの終端部分と前記筒状体とにそれぞれ粘着層が
接合面となるように接合テープが取り付けられ、これら
の接合テープの接合面同士を重ね合わせることで前記ウ
ェブの終端部分が前記筒状体に貼り合わせられており、
前記接合テープはその接合面同士を重ね合わせた時の面
方向の剥離力をT1 、面に垂直な方向の剥離力をT2
すると、常にT1 >T2 の関係が成り立つことを特徴と
している。そして、この接合テープは、その接合面とな
る粘着層が単独では粘着力がなく、接合面同士を重ね合
わせると接着する弱粘着タイプのものを使用している。
なお、ここで言うウェブは熱転写シート又は受像シート
である。
【0011】感熱溶融転写方式で使用する受像シートし
ては、例えば、ポリオレフィン系、ポリスチレン系等の
合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂含浸紙、エマルジョン含
浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板
紙等の各種紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチ
レン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等の各種
のプラスチックフィルム若しくはシートが挙げられ、さ
らにこれらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜
した白色不透明フィルム或いは発泡させたシートでもよ
く、特に限定されるものではない。またこれらの材質の
任意の組合せによる積層体でもよい。この場合の代表例
としては、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース
繊維紙とプラスチックフィルム又はシート積層合成紙等
が挙げられる。これらの受像シートの厚みは任意でよ
く、例えば10〜300μm程度が一般的である。
【0012】感熱昇華転写方式で使用する受像シート
は、上記の受像シートを基材シートととしてその表面に
染料受容層を形成したものである。基材シートと染料受
容層との密着性が乏しい場合にはその表面にプライマー
処理やコロナ放電処理を施すことが好ましい。染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持するためのものである。染料
受容層は熱可塑性樹脂を含有するが、この熱可塑性樹脂
としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂等のビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、セルロー
ス系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等い
ずれの熱可塑性樹脂でもよい。
【0013】また、感熱昇華転写方式の受像シートは、
基材シートと染料受容層との間に中間層を形成したもの
であってもよい。このような中間層は基材シートと染料
受容層との接着性を良好にするためのものであり、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、エポキシ樹脂等により形成することが
でき、厚さは0.1〜25μm程度が好ましい。また、
基材シートと上記のような中間層との間に、気泡含有層
を設けてもよい。この気泡含有層は発泡剤を用いて形成
することができ、使用する発泡剤は熱で分解して酸素、
炭酸ガス、窒素等のガスを発生するジニトロペンタメチ
レンテトラミン、ジアゾアミノベンゼン、アゾビスイソ
ブチロニトリル、アゾジカルボアミド等の分解型発泡
剤、ブタン、ペンタン等の低沸点液体をポリ塩化ビニリ
デン、ポリアクリロニトリル等の樹脂でマイクロカプセ
ル化したマイクロバルーン等を挙げることができる。ま
た、染料受容層に帯電防止剤を添加してもよい。使用す
る帯電防止剤は、公知の帯電防止剤、例えば、第4級ア
ンモニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防
止剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止
剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤等が挙げ
られる。また、基材シートの受容層を設ける側とは反対
側に裏面層を設けてもよい。
【0014】感熱溶融転写方式で使用する熱転写シート
は、熱溶融インキ層を基材シートに担持させたものであ
る。基材シートとしては、グラシン紙、コンデンサー
紙、パラフィン紙などの薄紙、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル
ケトン、ポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエ
ステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セル
ロース、ポリエチレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリメチルペンテン、アイオノマー等のプラスチッ
クの延伸或いは未延伸フィルムや、これらの材料を積層
したものが挙げられる。この基材シートの厚さは、強度
及び耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択
することができるが、通常は1〜100μm程度のもの
が好ましく用いられる。また、基材シートの一方の面に
設ける熱溶融インキ層は、顔料又は染料等の色材とワッ
クス又は熱可塑性樹脂からなる層である。
【0015】さらに、サーマルヘッド等の加熱デバイス
との熱融着を防止し、走行を滑らかに行う目的で、加熱
デバイスと接触する基材シートの面に背面層を設けてあ
ってもよい。この背面層に用いる樹脂としては、例え
ば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセル
ロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタールポリ
ビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸
メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、
アクリロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル系樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、クマロ
ンインデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又
は合成樹脂の単体又は混合物が挙げられる。背面層の耐
熱性をより高めるために上記の樹脂のうち、水酸基系の
反応性基を有している樹脂を使用し、架橋剤としてポリ
イソシアネート等を利用して、架橋樹脂層とすることが
好ましい。
【0016】さらに、サーマルヘッドとの摺動性を付与
するために、背面層に固形或いは液状の離型剤又は滑剤
を加えて耐熱滑性をもたせてもよい。離型剤又は滑剤と
しては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワ
ックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、オ
ルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオ
ン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸及びその誘導
体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ
等の無機化合物の微粒子等を持ち切ることができる。背
面層に含有される滑剤の量は5〜50重量%、好ましく
は10〜30重量%程度である。
【0017】感熱昇華転写方式で使用する熱転写シート
は、染料層を基材シートに担持させたものである。基材
シートとしては、上述の感熱溶融転写方式の熱転写シー
トに使用される基材シートと同じものが使用でき、特に
限定されるものではない。この基材シートの一方の面に
設ける染料層は、昇華性染料とバインダ樹脂からなる層
であり、熱により昇華・移行する染料が画像を形成する
色材となる。昇華性染料としては、従来の熱転写シート
に使用されている染料をそのまま使用することができ、
特に限定されることはない。また、バインダ樹脂は、例
えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられる。これらの中では、耐熱性、
染料移行性等の点からセルロース系、アセタール系、ブ
チラール系及びポリエステル系が特に好ましい。また、
染料層には、上記の染料、バインダ樹脂の他に必要に応
じて従来公知の種々の添加剤を含めることができる。ま
た、熱転写シートを構成する背面層は、上述した感熱溶
融転写方式の熱転写シートと同様である。
【0018】なお、上記の如きウェブ(熱転写シート又
は受像シート)を筒状体に巻き取るに際して、受像シー
トの場合には、受容層面を外側にして巻き取るのが好ま
しい。また、熱転写シートの場合は、熱溶融インキ層又
は染料層面を外側にして巻き取るのが好ましい。
【0019】
【作用】上述の構成からなるウェブ巻取ロールは、接合
テープの接合面同士を貼り合わせてウェブを筒状体の接
線方向に引っ張っても容易に剥がれないので、ウェブを
筒状体に巻き取ることができる。また、プリンターでの
ウェブの使用が終了した時点で巻取側のトルクによりウ
ェブを筒状体の半径方向に引っ張る力が働いた際に、こ
の引張力により接合テープの接合面が離れることでウェ
ブの終端部分が筒状体から剥がれ、そのまま巻取側に巻
き取られる。そして、巻取トルクの負荷が減少すること
によりプリンター側でウェブの使用終りが検知される。
或いは、一定時間経過しても所定の位置にウェブがセッ
トされないことによりプリンター側でウェブの使用終り
が検知される。この際、ウェブの終端部分がプリンター
内を通過するが、剥がれた後の接合面が弱粘着タイプで
あるので、プリンターの内部機構を汚すことがない。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0021】図1は本発明の一実施例であるウェブ巻取
ロールを示す斜視図、図2は要部を拡大して示す断面図
であり、本実施例では熱転写シートをボビンに巻き取っ
た場合について説明する。
【0022】図1に示すように、ウェブ巻取ロール1は
ボビン2とその上に巻き取られる熱転写シート3とから
なり、その熱転写シート3の終端部分が接合テープ4に
よりボビン2上に接合されている。具体的には、図2に
示すように、熱転写シート3の終端部分とボビン2の表
面に、支持体5の片面に粘着層6を設けた構成の接合テ
ープ4が両面強接着テープ7によりそれぞれ取り付けら
れ、これらの接合テープ4,4の接合面同士を重ね合わ
せることで熱転写シート3の終端部分がボビン2に貼り
合わせられている。
【0023】上記の接合テープ4は、図3に示すよう
に、その接合面同士を重ね合わせた時の面方向の剥離力
をT1 、面に垂直な方向の剥離力をT2 とすると、常に
1 >T2 の関係が成り立つものが使用される。すなわ
ち、この接合テープ4を用いて図2のように貼り合わせ
状態では、ボビン2の半径方向の剥離力の方が接線方向
の剥離力よりも小さくなる。この条件を満たすために接
合テープ4としては、その接合面となる粘着層6が単独
では接着力がなく、接合面同士を重ね合わせると接着す
る弱粘着タイプのものを使用する。そして、面に垂直方
向の剥離力T2 により接合面が容易に剥がれるように、
粘着層6に使用する粘着剤は、下記の試験方法で測定し
た接着力が500gf/15mm以下であることが好ま
しい。
【0024】<試験方法>試験片(15mm×150m
m)の粘着剤同士を重ね合わせて1kg圧プラスチック
ロールで2往復圧着した後、300mm/minの引張
速度でT型剥離を行った時の接着力を測定する。
【0025】上記接合テープ4の支持体5としてはクラ
フト紙等が使用され、粘着層6としては天然ゴム系、ア
クリル系等の弱粘着タイプの粘着剤が使用される。本実
施例では、接合テープ4として日本理化製紙株式会社の
「セルファM−73P」を使用した。また、両面強接着
テープ7として株式会社寺岡製作所の「#751B」を
使用した。
【0026】なお、ボビン2と熱転写シート3とを接合
するために用いる接合テープ4は、図1では熱転写シー
ト3のほぼ全幅に渡って設けているが、これに限るもの
ではなく、例えば、図4に示すように熱転写シート3の
中央にのみ設けるとか、図5に示すように熱転写シート
3の両端にのみ設けるとか、図6に示すように3箇所に
設けるなどのように種々変更が可能である。
【0027】上記のように熱転写シート3の終端部分を
ボビン2に接合してから巻き取るが、皺が生じないよう
にするため、熱転写シート3が弛まないようにテンショ
ンをかけた状態で巻き取る。したがって、巻取開始時に
は接合テープ4,4の接合面にボビン2の接線方向に力
が加わることになる。このように接合部分には面方向の
剥離力が働くが、接合テープ4,4の接合面は外れるこ
とがなく、熱転写シート3を巻き取ることができる。
【0028】熱転写シート3をボビン2に巻き取った状
態で上記のウェブ巻取ロール1をプリンターで使用する
と、熱転写シート3の使用が終わった時点で、接合テー
プ4,4の接合面にはボビン2の半径方向に剥離力が働
くが、接合面は面に垂直な方向の力が加わると容易に剥
離を起こすので、巻取側の駆動用モーターに過大な負荷
をかけることなく、良好に熱転写シート3をボビン2か
ら剥がして巻き取ることができる。このように、熱転写
シート3が剥がれると、巻取側の巻取トルクが変化する
ので、プリンター側の検知手段により熱転写シート3の
終了を検知することができる。或いは、一定時間経過し
ても所定の位置に熱転写シート3がセットされないこと
を検知する手段をプリンター側に設けておくことによ
り、熱転写シート3の終りを検知することも可能であ
る。この際、熱転写シート3の終端部分がプリンターの
内部を通過するが、熱転写シート3に残った接合テープ
4の粘着層6は弱粘着タイプであるのでプリンターの内
部機構を汚すことがない。また、供給側のボビン2の取
替えに際しては、単に空ボビンのみを取り外せばよいの
で作業が容易である。
【0029】なお、上記実施例では、ウェブ巻取ロール
1を単体としてプリンターに取り付け、且つ取り外すも
のとして説明したが、本発明のウェブ巻取ロールは、巻
取側のボビンをセットしたものに用いてもよいし、さら
にはこれらをカセットケース内に装着したタイプのもの
に用いてもよい。また、上記実施例では、ボビンに熱転
写シートを巻き取ったものについて説明したが、紙管等
に受像シートを巻き取ったものについても同様に適用す
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウェブ巻
取ロールは、ウェブの終端部分と筒状体とにそれぞれ粘
着層が接合面となるように接合テープを取り付け、これ
ら接合テープの接合面同士を重ね合わせることでウェブ
の終端部分を筒状体に貼り合わせており、しかも接合テ
ープはその接合面同士を重ね合わせた時の面方向の剥離
力をT1 、面に垂直な方向の剥離力をT2 とすると、常
にT1 >T2 の関係が成り立つように構成されているの
で、巻取開始時にウェブの終端部分が筒状体から剥がれ
ることなく巻取操作を行うことができ、しかもプリンタ
ー内でウェブの使用が終わった時に、ウェブの終端部分
を筒状体から容易に剥がすことができる。また、ウェブ
の終端部分がプリンター内を通過するが、ウェブに残っ
た接合テープの粘着層は弱粘着タイプなので、プリンタ
ーの内部機構を汚してトラブルを起こすようなことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェブ巻取ロールを示す斜視図で
ある。
【図2】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】接合テープを重ね合わせた時の剥離力の関係を
示す説明図である。
【図4】他の実施例のウェブ巻取ロールを示す斜視図で
ある。
【図5】他の実施例のウェブ巻取ロールを示す斜視図で
ある。
【図6】他の実施例のウェブ巻取ロールを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ウェブ巻取ロール 2 ボビン(筒状体) 3 熱転写シート(ウェブ) 4 接合テープ 5 支持体 6 粘着層 7 両面強接着テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体にウェブの終端部分を接合して該
    ウェブを巻き付けてなるウェブ巻取ロールにおいて、前
    記ウェブの終端部分と前記筒状体とにそれぞれ粘着層が
    接合面となるように接合テープが取り付けられ、これら
    の接合テープの接合面同士を重ね合わせることで前記ウ
    ェブの終端部分が前記筒状体に貼り合わせられており、
    前記接合テープはその接合面同士を重ね合わせた時の面
    方向の剥離力をT1 、面に垂直な方向の剥離力をT2
    すると、常にT1 >T2 の関係が成り立つことを特徴と
    するウェブ巻取ロール。
  2. 【請求項2】 前記接合テープは、その接合面となる粘
    着層が単独では粘着力がなく、接合面同士を重ね合わせ
    ると接着する弱粘着タイプである請求項1に記載のウェ
    ブ巻取ロール。
JP15886895A 1995-06-26 1995-06-26 ウェブ巻取ロール Pending JPH091905A (ja)

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