JPH09270794A - ネットワーク管理装置 - Google Patents

ネットワーク管理装置

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JPH09270794A
JPH09270794A JP8076886A JP7688696A JPH09270794A JP H09270794 A JPH09270794 A JP H09270794A JP 8076886 A JP8076886 A JP 8076886A JP 7688696 A JP7688696 A JP 7688696A JP H09270794 A JPH09270794 A JP H09270794A
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resource
network
monitoring interval
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JP8076886A
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Minoru Umetsu
実 梅津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク管理用の管理トラフィックが、
本来の業務用通信の性能低下を引き起こすという問題点
があった。 【解決手段】 複数のマネージャノードと、複数のネッ
トワーク資源を管理するプロキシエージェントノードか
ら構成されるネットワーク管理システムにおいて、ネッ
トワーク負荷を算出する手段、負荷に応じて監視トラフ
ィックの発生間隔を自動調整する手段、マネージャから
の問合せを集計して問合せ処理の重複処理を防ぐ手段、
問合せ結果をキャッシュしておきネットワーク資源への
アクセスを抑制する手段とを備えた、効率的なネットワ
ーク管理処理を実現し、ネットワークの負荷に応じて、
管理トラフィック発生の頻度を自動的に最適化し、本来
の業務用通信の性能低下を抑え、処理効率を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、階層化されたネ
ットワークにおけるネットワーク管理システムに係り、
特に互いに異なる通信プロトコルを持つネットワークド
メインを接続し下位ネットワークの代理（プロキシエー
ジェント）として動作するネットワーク管理装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、階層化されたネットワークにお
けるプロキシエージェントノードは、下位ネットワーク
内の資源をある定められた監視間隔で定期的に監視し、
障害や変更が認められたときは上位のマネージャノード
に対してイベントを発行して通知している。
【０００３】また、マネージャノードからの、下位ネッ
トワークにおける資源の状態問合せに対しては、問合せ
を受信した時点で直ちに下位ネットワーク内の資源にア
クセスし、取得したデータを要求元のマネージャノード
に返送している。
【０００４】図１５は階層化されたネットワークにおけ
るネットワーク管理システムの一般的な構成を示したも
のである。図において、１はプロキシエージェントノー
ド、２はマネージャノード、３は下位ネットワークの資
源（各ノードの障害情報や構成情報、性能情報、業務情
報などのデータベース）、４は上位のネットワーク、５
は下位のネットワークである。
【０００５】図１４は係る階層化されたネットワークに
おける従来のプロキシエージェントノードのブロック図
である。図において、１はプロキシエージェントノー
ド、１０はある設定された監視間隔時間でネットワーク
資源に定期的にアクセスして障害などの状態を監視する
資源状態監視部、１２はマネージャノード２からの資源
状態問合せを受けて下位ネットワークの資源状態を返送
する問合せ処理部、１４は資源３にアクセスして通常の
業務を行う業務タスク、１５は監視間隔時間、１７はマ
ネージャノード２との通信を制御する上位通信制御部、
１８はマネージャノード２に対する送信データ１８−ａ
を一時的に保持しておく上位送信キュー、１９はマネー
ジャノード２からの受信データ１９−ａを一時的に保持
しておく上位受信キュー、２０は下位ネットワーク内の
資源との通信を制御する下位通信制御部、２１は資源３
に対する送信データ２１−ａを一時的に保持しておく下
位送信キュー、２２は資源３からの受信データ２２−ａ
を一時的に保持しておく下位受信キューである。
【０００６】以上に述べた構成の従来装置の動作につい
て説明する。下位ネットワーク内の資源３の状態監視に
おいて、資源状態監視部１０は、監視間隔時間１５に示
される周期で下位ネットワーク内の資源３へのアクセス
要求を下位通信制御部２０に渡す。下位通信制御部２０
は受け取ったアクセス要求を一旦下位送信キュー２１に
格納し、送信準備が整い次第直ちに下位ネットワーク５
に送信する。資源３へのアクセス要求に対する応答を下
位通信制御部２０が受信すると、一旦下位受信キュー２
２に格納した後、該当する要求元に対して応答データ２
２−ａを返す。この場合は要求元である資源状態監視部
１０に返す。資源状態監視部１０は受信データを調べ、
資源３に障害や変更が認められたら、このことを示すマ
ネージャノード２へのイベント通知を上位通信制御部１
７に渡す。上位通信制御部１７は受け取ったイベント通
知を一旦上位送信キュー１８に格納し、送信準備が整い
次第直ちに上位ネットワーク４のマネージャノード２に
送信する。
【０００７】次にマネージャノードからの下位ネットワ
ーク内の資源状態問合せにおいて、マネージャノード２
から問合せを上位通信制御部１７が受信すると、一旦上
位受信キュー１９に格納した後、問合せ処理部１２に問
合せデータ１９−ａを渡す。問合せ処理部１２は直ちに
問合せの内容を解析して、該当する資源３へのアクセス
要求を下位通信制御部２０に渡す。下位通信制御部２０
は受け取ったアクセス要求を一旦下位送信キュー２１に
格納し、送信準備が整い次第直ちに下位ネットワーク５
に送信する。資源３からの応答を下位通信制御部２０が
受信すると、一旦下位受信キュー２２に格納した後、該
当する要求元に対して応答データ２２−ａを返す。この
場合は要求元である問合せ処理部１２に返す。問合せ処
理部１２は受信データを問合せ回答データに変換して、
問合せ回答を上位通信制御部１７に渡す。上位通信制御
部１７は受け取った問合せ回答を一旦上位送信キュー１
８に格納し、送信準備が整い次第直ちに上位ネットワー
ク４の問合せ元であるマネージャノード２に送信する。
【０００８】次に業務タスク１４からの資源３に対する
業務用アクセスにおいて、業務タスク１４は該当する資
源３へのアクセス要求を下位通信制御部２０に渡す。下
位通信制御部２０は受け取ったアクセス要求を一旦下位
送信キュー２１に格納し、送信準備が整い次第直ちに下
位ネットワーク５に送信する。資源３からの応答を下位
通信制御部２０が受信すると、一旦下位受信キュー２２
に格納した後、該当する要求元に対して応答データ２２
−ａを返す。この場合は要求元である業務タスクに返
す。
【０００９】いずれの場合においても、資源状態監視部
１０、問合せ処理部１２は、下位ネットワーク５の負荷
や、プロキシエージェント１内での通信負荷を意識する
ことなく処理を行っている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】階層化されたネットワ
ークにおける従来のプロキシエージェントノードは以上
のように構成されていたので、下位ネットワークの負荷
が高くなっても関係なしに資源にアクセスして、さらに
高負荷状態を作り出してしまい、下位ネットワークの本
来必要な業務用通信の性能を低下させていた。
【００１１】また、プロキシエージェントノードも業務
タスクを持ち、下位ネットワークのノードと通信してい
る状況において、資源状態監視部からの資源監視のため
のアクセス要求と、複数マネージャノードからの資源状
態問合せによるアクセス要求がバースト的に発生した場
合、業務タスクの通信性能を低下させていた。
【００１２】この発明は、このような問題を解決するも
ので、ネットワーク管理用の管理トラフィックが、本来
の業務用通信の性能低下を引き起こさないネットワーク
管理装置を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】この発明に係るネットワ
ーク管理装置は、ある設定された監視間隔時間でネット
ワーク資源に定期的にアクセスして障害などの状態を監
視する資源状態監視手段と、資源に対するアクセスの到
着率とアクセスの平均応答時間とから現在の利用率を求
める手段と、資源に対するアクセス用の送信キューの待
ち行列の長さを求める手段と、前記求められた現在の利
用率と待ち行列の長さとから、本来の業務用通信の性能
低下を引き起こさない監視間隔時間を計算し自動的に変
更する監視間隔時間自動変更手段とを備えるようにした
ものである。
【００１４】また、前記資源状態監視手段は、ネットワ
ーク管理装置内部において監視間隔時間毎に実行される
下位ネットワーク内の資源アクセス時に、前記送信キュ
ーの待ち行列の長さがある長さ（最大待ち行列長）を超
えていた場合、または現在の監視間隔時間が監視間隔時
間の上限（最大監視間隔時間）を超えていた場合、また
は現在の利用率が利用率の上限（最大利用率）を超えて
いた場合に、そのアクセスをキャンセルする手段を備え
るゆにしたものである。
【００１５】また、マネージャノードからの下位ネット
ワーク内の資源状態問合せを受けて資源状態を返送する
問合せ処理手段を備え、資源アクセス時に、前記送信キ
ューの待ち行列の長さがある長さ（最大待ち行列長）を
超えていた場合、または現在の監視間隔時間が監視間隔
時間の上限（最大監視間隔時間）を超えていた場合、ま
たは現在の利用率が利用率の上限（最大利用率）を超え
ていた場合に、要求元のマネージャノードに対してネッ
トワーク高負荷であることを示すイベントを通知する手
段を備えるようにしたものである。
【００１６】また、マネージャノードからの下位ネット
ワーク内の資源状態問合せを一時的に格納しておく受信
キューを定期的に調べ、受信キュー内の問合せを種類ご
とに集計する問合せ集計手段と、重複している問合せに
対しては１回の処理で完了させる重複問合せ処理手段と
を備えるようにしたものである。
【００１７】また、マネージャノードからの問合せ種類
ごとに集計しておく前記問合せ集計手段と、問合せにつ
いて資源にアクセスして得られた資源状態データを、集
計された問合せの種類ごとのキャッシュバッファに一定
期間保持しておき、この間に同一の問合せがあった場合
は、資源にアクセスすることなくキャッシュバッファに
保持されている資源状態データを返送する問合せキャッ
シュ処理手段とを備えるようにしたものである。
【００１８】
【発明の実施の形態】図１はこの発明の一実施例に係る
ネットワーク管理装置の構成を示すブロック図である。
図において、１はプロキシエージェントノード、１０は
定期的に下位ネットワーク内の資源にアクセスして障害
や構成変更などの状態監視をネットワーク資源状態監視
手段により実行する資源状態監視部、１１は監視間隔時
間自動変更手段をもつ監視間隔時間管理部、１２は問合
せ集計手段、重複問合せ処理手段、問合せキャッシュ処
理手段によりマネージャノードからの問合せを処理する
問合せ処理部、１３はマネージャノードからの問合せを
集計しておく問合せ管理テーブル、１４は資源にアクセ
スして通常の業務を行う業務タスク、１５は現在の監視
間隔時間を格納しておく監視間隔時間用メモリ、１６は
平均応答時間および現在の到着率と現在の利用率を格納
しておくネットワーク負荷情報用メモリ、１７はマネー
ジャノードとの通信を制御する上位通信制御部、１８は
マネージャノードに対する送信データ１８−ａを一時的
に保持しておく上位送信キュー、１９はマネージャノー
ドからの受信データ１９−ａを一時的に保持しておく上
位受信キュー、２０は下位ネットワーク内の資源への通
信を制御する下位通信制御部、２１は資源に対する送信
データ２１−ａを一時的に保持しておく下位送信キュ
ー、２２は資源へのアクセス要求に対する応答（受信デ
ータ２２−ａ）を一時的に保持しておく下位受信キュー
である。
【００１９】図２はマネージャノードからの資源状態問
合せのメッセージ構成を示す図である。図において、３
０は資源状態問合せを示すコード、３１は問合せの対象
となる下位ネットワーク内の資源のコード、３２は資源
に書き込む問合せのときの書き込みデータ、３３は問合
せ元の名前である。
【００２０】図３はこの発明の一実施例に係るネットワ
ーク管理装置の問合せ管理テーブルの構成例を示す図で
ある。図において、４０は管理テーブルの問合せコード
を示すフィールド、４１は問合せの対象となる資源のコ
ードを示すフィールド、４２は問合せが資源への書込み
問合せの場合の書き込まれるデータを示すフィールド
で、読取りの問合せの場合は使用されない。４３は複数
のマネージャノードから同じ問合せがあったときに、問
合せ元の名前が記録されるリストのアドレスを示すフィ
ールド、４４はアクセスして取得した資源状態のデータ
を格納しておくキャッシュバッファのアドレスを示すフ
ィールド、４５はアクセスして取得したときの時刻を示
すフィールドである。
【００２１】図４は図３の問合せ管理テーブルの問合せ
元リストアドレスフィールドで指し示される問合せ元リ
ストの構成例を示したものである。図において、５０、
５１、５２は、それぞれ図３の例における第１レコー
ド、第2のレコード、第3レコードとリンクされている問
合せ元リストである。
【００２２】図５は図３の問合せ管理テーブルのキャッ
シュバッファアドレスフィールドで指し示されるキャッ
シュバッファの構成例を示したものである。図におい
て、６０、６１、６２は、それぞれ図３の例における第
１レコード、第2のレコード、第3レコードとリンクされ
ているキャッシュバッファである。
【００２３】図６は一般的なネットワーク管理装置の下
位送信キューの構成を示す図である。図において、２１
は送信データ２１−ａを管理する下位送信キューのヘッ
ダ部で、第１番目の送信データへのポインタと最後尾の
送信データへのポインタ、および下位送信キューに格納
されている送信データの数を示す変数を備えてある。
【００２４】以上述べたような構成において、下位通信
制御部２０におけるネットワーク負荷情報（平均応答時
間、現在到着率、現在利用率）を算出する手順について
図７〜図９により説明する。下位通信制御部２０は、資
源状態監視部１０と問合せ処理部１２および業務タスク
１４からの資源アクセスを受け付けたときと、資源３へ
のアクセスに対する応答を受信したときと、ネットワー
ク負荷情報算出用の周期タイマ割り込みが発生したとき
に処理が起動される。
【００２５】図７において、ステップ１００で資源３へ
のアクセス要求を受け付けると、ステップ１０１で資源
アクセスのカウンタをインクリメントしてアクセス回数
を累計してこれを記録しておく。次にステップ１０２で
送信時の時刻を記録し、１０３でアクセス要求を送信し
て送信処理を終了する。
【００２６】図８において、ステップ１１０で資源３へ
のアクセス要求に対する応答を受信すると、ステップ１
０２で記録されたタイムスタンプと受信した時刻との差
から応答時間を求め、ステップ１１２で求めた応答時間
を足して応答時間の累計を出して記録しておく。ステッ
プ１１３で資源アクセスの要求元に対して受信した応答
データを返送して応答受信処理を終了する。
【００２７】図９において、ステップ１２０でネットワ
ーク負荷情報算出用の周期タイマ割り込みが発生する
と、ステップ１２１に示される計算式により現在の到着
率を算出する。アクセス累積回数はステップ１０１で求
めたもので、周期時間は周期タイマ割り込み間隔時間で
ある。次にステップ１２２に示される計算式により平均
応答時間を算出する。応答累積時間はステップ１１２で
求めたものである。次にステップ１２３に示される計算
式により現在の利用率を算出する。ステップ１２４で、
算出された平均応答時間、現在到着率、現在利用率をネ
ットワーク負荷情報用メモリ１６に記録するとともに、
アクセス累積回数、応答累積時間をクリアしてこの処理
を終了する。
【００２８】次に、監視間隔時間管理部１１において
の、前記手順により算出された平均応答時間と現在到着
率をもとにした監視間隔時間算出手順について、図１０
で説明する。
【００２９】ステップ１３０で監視間隔時間見直し用の
周期タイマ割り込みが発生すると、ステップ１３１に示
される計算式により下位通信制御部２０についての目標
到着率を算出する。目標利用率はシステムパラメータと
してあらかじめ設定されているものである。次にステッ
プ１３２に示される計算式により、ネットワーク資源状
態監視部１０についての現在の到着率（現在監視到着
率）を算出する。監視間隔時間には監視間隔時間用メモ
リに設定されてあるものを使用する。次にステップ１３
３に示される計算式により、現在到着率からネットワー
ク資源状態監視部１０についての現在監視到着率を除い
た到着率、つまり問合せ処理部１２と業務タスク１４に
ついての現在の到着率（現在他到着率）を算出する。次
にステップ１３４に示される計算式により、目標到着率
の内ネットワーク資源状態監視部１０に割り当てられる
目標の到着率（目標監視到着率）を算出する。次にステ
ップ１３５に示される計算式により、今後使用すべき資
源状態監視部１０の監視間隔時間（目標監視間隔時間）
を算出する。
【００３０】待ち行列長をもとにしたもう一つの監視間
隔時間算出手順について、図１１により説明する。ステ
ップ１４０で監視間隔時間見直し用の周期タイマ割り込
みが発生すると、ステップ１４１で下位送信キュー２１
を調べて待ち行列長を求める。待ち行列長は下位送信キ
ュー２１にリンクされている送信データ２１−ａの総数
で、下位送信キュー２１の変数（ｎ）の値である。下位
通信制御部２０が、資源状態監視部１０と問合せ処理部
１２および業務タスクからの資源３に対するアクセス要
求を受け付けたときに、図６に示されるように、受け付
けたアクセス要求を下位送信キューの最後尾に送信デー
タ２１−ａとして追加リンクするとともに、送信データ
の総数を下位送信キュー２１の変数（送信データ数ｎ）
にセットしている。次にステップ１４２に示される計算
式により、目標監視間隔時間を算出する。最小監視間隔
時間と監視間隔時間増分はシステムパラメータとしてあ
らかじめ設定されているものである。
【００３１】以上のような２つの手順で算出された目標
監視間隔時間のうち、より間隔時間が短いものを、監視
間隔時間用メモリ１５に設定されている監視間隔時間に
設定して、監視間隔時間管理部１１の監視間隔時間自動
変更処理を終了する。
【００３２】次に、資源状態監視部１０の処理手順につ
いて、図１２で説明する。ステップ１５０で、監視間隔
時間用メモリ１５に示される監視間隔時間の周期でネッ
トワーク資源状態監視部１０の処理が実行される。ステ
ップ１５１でネットワークの負荷状況をチェックする。
下位送信キュー２１の変数（送信データ数ｎ）に示され
る待ち行列長が最大待ち行列長より短く、且つ、監視間
隔時間１５が最大監視間隔時間よりも短く、且つ、ネッ
トワーク負荷情報用メモリ１６の現在利用率が最大利用
率よりも小さい場合、つまり３つの条件がいぞれも満た
されている場合に、ステップ１５２に進み従来と同じ処
理を行う。３つの条件のいずれかが満たされていない場
合は、資源３へのアクセスを行わないで終了する。
【００３３】次に、問合せ処理部１２の処理手順につい
て、図１３により説明する。ステップ１６０で問合せ処
理用の周期タイマ割り込みが発生すると、ステップ１６
１で上位受信キュー１９をチェックし、受信データ１９
−ａがあればこれを取り出してステップ１６２に進み、
空であればこの処理を終了する。
【００３４】ステップ１６２で、取り出した受信データ
１９−ａの問合せコード３０と資源コード３１の組と同
じものが、問合せ管理テーブル１３のレコードに存在し
ているかチェックし、存在していなければステップ１６
３に進み、存在していればステップ１６４に進む。
【００３５】ステップ１６３では、受信データの問合せ
コード３０と資源コード３１とＳｅｔ用データ３２を設
定した新規レコードを問合せ管理テーブル１３に追加し
ステップ１６９に進む。
【００３６】また、ステップ１６４では、該当するレコ
ードのキャッシュバッファアドレスフィールド４４をチ
ェックし、キャッシュバッファアドレスが設定されてい
ればステップ１６５に進み、設定されていなければステ
ップ１６８に進む。ステップ１６５では、タイムスタン
プ４５からキャッシュバッファの有効期限をチェック
し、期限が切れていたらステップ１６７でそのレコード
を削除し、ステップ１６３で新規レコードを追加する。
期限が切れていなければキャッシュバッファアドレスで
示されるキャッシュバッファに格納されている資源情報
をステップ１６６で問合せ元に返送する。ステップ１６
８では、該当するレコードの問合せ元リストアドレスで
示される問合せ元リストに、取り出した受信データ１９
−ａの問合せ元３３を追加し、ステップ１６９に進む。
【００３７】ステップ１６９では、上位受信キュー１９
内に受信データ１９−ａがまだ存在すればステップ１６
２に戻ってステップ１６２からステップ１６９までの処
理を繰り返す。全て処理されて空であればステップ１７
０に進む。
【００３８】ステップ１７０で、問合せ管理テーブル１
３のキャッシュバッファアドレスフィールドをチェック
し、アドレスが設定されていないレコード、つまりキャ
ッシュデータのないレコードを検索して、該当するレコ
ードがあればステップ１７１に進み、なければこの処理
を終了する。
【００３９】ステップ１７１では、検索されたレコード
について、該当する資源３へのアクセス要求を従来と同
じ手順で下位通信制御部２０に渡し、応答データ２２−
ａを受信する。次にステップ１７２で、キャッシュバッ
ファを確保し、これに応答データ２２−ａのネットワー
ク資源情報を格納し、このキャッシュバッファのアドレ
スを当該レコードのキャッシュバッファアドレスフィー
ルド４４に設定する。ステップ１７３で現在の時刻を当
該レコードのタイムスタンプフィールド４５に記録し、
ステップ１７４で、当該レコードの問合せ元リストアド
レス４３で指し示される問合せ元リスト（５０や５１、
５２）の問合せ元に対して回答を返送するとともに、返
送した問合せ元を問合せリストから削除してステップ１
７０に戻る。キャッシュデータ無しのレコードがなくな
るまで、ステップ１７０からステップ１７４を繰り返
す。
【００４０】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
在の利用率と待ち行列の長さをもとにして、監視間隔時
間自動変更手段により最適な監視間隔時間が設定される
ことで、下位ネットワークの負荷が高いとき、あるいは
ネットワーク管理装置内での資源へのアクセス負荷が高
いときは監視間隔時間が長くなりネットワーク資源状態
監視部からのアクセスが抑制され、下位ネットワークの
負荷が低く、かつネットワーク管理装置内での資源への
アクセス負荷が低いときは監視間隔時間が短くなりネッ
トワーク資源状態監視部からのアクセスが促成され、利
用率によるネットワークの負荷把握と、待ち行列の長さ
によるネットワーク管理装置内での通信負荷把握とを、
組み合わせた負荷状況把握としているため、ネットワー
ク自体の負荷はそれほど高くないがネットワーク管理装
置自身の通信負荷が高いような場合でも、管理用のトラ
フィックを自動的に抑えるようになり、ネットワーク管
理装置自身を含めた本来の業務用通信の性能を極力低下
させることのないようにすることが可能となる。
【００４１】また、さらに、送信キューの待ち行列の長
さがある長さ（最大待ち行列長）を超えていた場合、ま
たは現在の監視間隔時間が監視間隔時間の上限（最大監
視間隔時間）を超えていた場合、または現在の利用率が
利用率の上限（最大利用率）を超えていた場合には、ネ
ットワーク資源状態監視部からのアクセスがキャンセル
され、バースト的に負荷が発生する状況に対しても、管
理用トラフィックを緊急的に抑止することができ、本来
の業務用通信の性能に、より影響を及ぼさないネットワ
ーク管理を実現することができる。
【００４２】また、送信キューの待ち行列の長さがある
長さ（最大待ち行列長）を超えていた場合、または現在
の監視間隔時間が監視間隔時間の上限（最大監視間隔時
間）を超えていた場合、または現在の利用率が利用率の
上限（最大利用率）を超えていた場合には、マネージャ
ノードからのネットワーク資源状態問合せに対して、ネ
ットワーク高負荷であることを示すイベントが問合せ元
のマネージャノードに通知され、高負荷状態でのマネー
ジャノードをも含めた管理用トラフィックを抑えること
ができるとともに、マネージャノードにおいても、ネッ
トワーク管理装置以下の負荷状況を把握することができ
る。
【００４３】また、問合せ集計手段によりマネージャノ
ードからのネットワーク資源状態問合せが種類別に集計
され、重複問合せ処理手段で重複している問合せは１回
で処理され、マネージャノードからの資源状態問合せに
伴う資源に対する管理用トラフィックの回数を、マネー
ジャノードの要求を満足させた上で軽減することができ
る。
【００４４】また、前記問合せ集計手段によりマネージ
ャノードからのネットワーク資源状態問合せが種類別に
集計され、問合せキャッシュ処理手段により、マネージ
ャノードから同一の問合せがあった場合は、前回アクセ
スしてキャッシュバッファに格納されてあるネットワー
ク資源状態データが返送され、さらに、管理用トラフィ
ックの軽減と、マネージャノードに対する応答性能を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例に係るネットワーク管理装
置のブロック図である。
【図２】マネージャノードからのネットワーク資源状態
問合せのメッセージ構成を示す図である。
【図３】この発明の一実施例に係るネットワーク管理装
置の問合せ管理テーブルの構成例を示す図である。
【図４】図３の問合せ管理テーブルの問合せ元リストア
ドレスフィールドで指し示される問合せ元リストの構成
例を示した図である。
【図５】図３の問合せ管理テーブルのキャッシュバッフ
ァアドレスフィールドで指し示されるキャッシュバッフ
ァの構成例を示した図である。
【図６】一般的なネットワーク管理装置の下位送信キュ
ーの構成を示す図である。
【図７】この発明の一実施例に係るネットワーク管理装
置における下位通信制御部の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図８】この発明の一実施例に係るネットワーク管理装
置における下位通信制御部の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図９】この発明の一実施例に係るネットワーク管理装
置における下位通信制御部の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図１０】この発明の一実施例に係るネットワーク管理
装置における監視間隔時間管理部の、平均応答時間と到
着率をもとにした監視間隔時間自動変更手段の処理の流
れを示すフローチャートである。
【図１１】この発明の一実施例に係るネットワーク管理
装置における監視間隔時間管理部の、待ち行列長をもと
にした監視間隔時間自動変更手段の処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図１２】この発明の一実施例に係るネットワーク管理
装置におけるネットワーク資源状態監視部の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図１３】この発明の一実施例に係るネットワーク管理
装置における問合せ管理部の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図１４】従来のネットワーク管理装置のブロック図で
ある。
【図１５】階層化されたネットワークにおけるネットワ
ーク管理システムの一般的な構成図である。
【符号の説明】
１ プロキシエージェントノード ２ マネージャノード ３ 資源 ４ 上位ネットワーク ５ 下位ネットワーク １０ 資源状態監視部 １１ 監視間隔時間管理部 １２ 問合せ処理部 １３ 問合せ管理テーブル １４ 業務タスク １５ 監視間隔時間用メモリ １６ ネットワーク負荷情報用メモリ １７ 上位通信制御部 １８ 上位送信キュー １８−ａ 上位送信データ １９ 上位受信キュー １９−ａ 上位受信データ ２０ 下位通信制御部 ２１ 下位送信キュー ２１−ａ 下位送信データ ２２ 下位受信キュー ２２−ａ 下位受信データ ３０ 問合せコード部 ３１ 資源コード部 ３２ Ｓｅｔ用データ部 ３３ 問合せ元部 ４０ 問合せコードフィールド ４１ 資源コードフィールド ４２ Ｓｅｔ用データフィールド ４３ 問合せ元リストアドレスフィールド ４４ キャッシュバッファアドレスフィールド ４５ タイムスタンプフィールド ５０、５１、５２ 問合せ元リスト ６０、６１、６２ キャッシュバッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数のマネージャノードと、複数のネッ
    トワーク内の資源を管理するプロキシエージェントノー
    ドから構成されるネットワーク管理システムにおいて、
    ある設定された監視間隔時間でネットワーク内の資源に
    定期的にアクセスして障害などの状態を監視する資源状
    態監視手段と、資源に対するアクセスの到着率とアクセ
    スの平均応答時間とから現在の利用率を求める手段と、
    資源に対するアクセス用の送信キューの待ち行列の長さ
    を求める手段と、前記求められた、現在の利用率と待ち
    行列の長さとから、本来の業務用通信の性能低下を引き
    起こさない監視間隔時間を計算し自動的に変更する監視
    間隔時間自動変更手段とを備え、プロキシエージェント
    として動作することを特徴とするネットワーク管理装
    置。
  2. 【請求項２】 請求項１記載のネットワーク管理装置に
    おいて、前記資源状態監視手段は、ネットワーク管理装
    置内部において監視間隔時間毎に実行される資源アクセ
    ス時に、前記送信キューの待ち行列の長さがある長さ
    （最大待ち行列長）を超えていた場合、または現在の監
    視間隔時間が監視間隔時間の上限（最大監視間隔時間）
    を超えていた場合、または現在の利用率が利用率の上限
    （最大利用率）を超えていた場合に、監視間隔時間毎に
    実行される資源アクセスをキャンセルすることを特徴と
    するネットワーク管理装置。
  3. 【請求項３】 請求項１および請求項２記載のネットワ
    ーク管理装置において、マネージャノードから資源状態
    問合せを受けて、下位ネットワーク内の資源状態を返送
    する問合せ処理手段を備え、資源アクセス時に、前記送
    信キューの待ち行列の長さがある長さ（最大待ち行列
    長）を超えていた場合、または現在の監視間隔時間が監
    視間隔時間の上限（最大監視間隔時間）を超えていた場
    合、または現在の利用率が利用率の上限（最大利用率）
    を超えていた場合に、要求元のマネージャノードに対し
    てネットワーク高負荷であることを示すイベントを通知
    することを特徴とするネットワーク管理装置。
  4. 【請求項４】 複数のマネージャノードと、複数の資源
    を管理するプロキシエージェントノードから構成される
    ネットワーク管理システムにおいて、マネージャノード
    からの資源状態問合せを一時的に格納しておく受信キュ
    ーを定期的に調べ、受信キュー内の問合せを種類ごとに
    集計する問合せ集計手段と、重複している問合せに対し
    ては１回の処理で完了させる重複問合せ処理手段とを備
    え、プロキシエージェントとして動作することを特徴と
    するネットワーク管理装置。
  5. 【請求項５】 複数のマネージャノードと、複数の資源
    を管理するプロキシエージェントノードから構成される
    ネットワーク管理システムにおいて、マネージャノード
    からの問合せ種類ごとに集計しておく前記問合せ集計手
    段と、問合せについて下位ネットワーク内の資源にアク
    セスして得られた資源状態データを、集計された問合せ
    の種類ごとのキャッシュバッファに一定期間保持してお
    き、この間に同一の問合せがあった場合は、ネットワー
    ク資源にアクセスすることなくキャッシュバッファに保
    持されている資源状態データを返送する問合せキャッシ
    ュ処理手段とを備え、プロキシエージェントとして動作
    することを特徴とするネットワーク管理装置。
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