JP3915950B2 - 分散システムにおけるリソース情報処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つの計算機上で動作するアプリケーション(単にAPという)が、他の計算機上で動作するAPと連携をとりながら処理を行う分散構成システムに関し、特に、連携するAPが搭載している計算機のリソース情報を把握し、その値に応じた処理をAP毎に行う必要がある分散構成システムにおけるリソース情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
システムに対する要求の多様化、信頼性向上に対応するため、システム構成の分散化が行われている。各計算機にそれぞれ異なった機能を有するAPを配備し、それぞれのAP間で連携をとることで、多種多様なサービスが提供されている。また、分散構成システムにおいて、無中断かつ、処理遅延のない、信頼性のあるサービスが求められている。しかし、このように計算機間にまたがってAPの通信を行う場合、通信先のリソース情報(CPU,メモリーなどの稼働状況、例えば、使用率)を把握せず通信を行った場合、通信先のAPが動作している計算機で処理過多によるリソースの枯渇が生じていると、その枯渇を更に助長することになる。このようなリソースの枯渇の助長を回避するため、APは通信を行う前に通信先の計算機のリソース情報を収集し、それに応じた処理を行う必要がある。
【0003】
この通信先のリソース情報を収集する方法として従来から幾つかの方法が知られている。
汎用OS(Operating System)のUNIXでは、計算機のリソース情報を収集できるvmstatやsarなどのコマンドを提供し、計算機に閉じたリソース情報収集が可能であり、さらに、他の計算機のリソース情報を収集を行う場合、やはりUNIXが提供するrshコマンドを併用することにより、通信先計算機のリソース情報の取得が可能である(以下、従来技術1という)。
【0004】
また、計算機間にまたがるリソース情報の取得方法として、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いた方法がある。本手法は、一つの計算機にマネージャを配備するとともに、マネージャを配備した計算機を含め、複数の計算機に情報収集用のエージェントを配備し、各エージェントがマネージャの要求に応じてリソース情報を取得(get)する方法(以下、従来技術2という)、あるいは、エージェントが一定間隔でリソース情報を自律的にマネージャに通知(trap)する方法(以下、従来技術3という)によって情報を収集するようにしたものである。
【0005】
APの要求に対してリソース情報を取得する方法の場合、APは、マネージャに対してリソース情報要求を行なった後、リソース情報収集の応答を受信するまで処理を中断して待つことになる。リソース情報収集には、リソース情報収集要求を受信したマネージャが、各計算機上のエージェントにリソース収集要求を行い、それぞれのエージェントがリソース情報を収集し、その収集された情報を応答する方法となる。また、リソース情報を一定間隔で通知する方法の場合、APが当該のリソース情報項目の必要性の有無を問わず、エージェントはマネージャにリソース情報を一定間隔毎に通知し、マネージャはその情報をAPからの要求時に応答することになる。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】
上記のように、分散構成システムでは、1つの計算機上で動作するAPが、他の計算機上で動作するAPと連携を行っている。そこで、連携をとるため、通信を行う相手先のAPが動作する計算機のリソースが枯渇している場合、更に、枯渇状態を助長することになり、サービス遅延が発生し、システム全体の信頼性低下につながる。そこで、APは、通信を行う前に、通信APが動作する計算機のリソース情報を取得する必要性が生じる。
【0007】
従来技術1を用いて、通信を行う前に通信先計算機のリンース情報を取得するには、UNIXが提供するコマンドを用いる必要があるが、このUNIXのコマンドは、処理に時間がかかり、即時処理を要求されるAPの通信情報発行遅延の要因となる。また、リソースの枯渇状態か否かに関係なく、計算機間をまたがるリソース情報の収集を行う場合や、異なるAPが同一のリソース情報を収集する際にそれぞれ計算機間にまたがるリソース情報収集を行う場合には、分散構成システム全体に負荷をかけることになる。
【0008】
また、従来技術2を用いた場合、上記従来技術1と同様に、APがリソース情報の要求時に、リソース情報を収集するため、APのリソース情報の要求を受信したマネージャは、エージェントにそのリソース情報を収集させ、その結果をAPに返すため、リソース情報の収集の時間は、APの処理中断となり、即時処理を求められるAPの遅延の要因となる。そして、上記従来技術1と同様に、リソースの枯渇状態か否かに関係なく、計算機間をまたがるリソース情報の収集を行う場合や、異なるAPが同一のリソース情報を収集する際にそれぞれ計算機間にまたがるリソース情報収集を行う場合には、分散構成システム全体に負荷をかけることになる。
【0009】
さらに、従来技術3を用いた場合、分散構成システム配下の各計算機に配置されたエージェントは予め決められたリソース情報を一定間隔で収集し、上位のマネージャに情報収集の度に通知を行われる。従って、情報の収集の度に、計算機間に収集情報が発行されるため、不必要に計算機のリソース情報を使用してしまい、分散構成システム全体への負荷となる。また、APのリソース情報要求に対して、マネージャは応答を即座に返せるが、この場合もマネージャとAP間に情報のやり取りがあるため、わずかであるがAPの処理中断が必要である。
つまり、従来の技術では、APからのリソース情報収集要求に対する即時応答性に欠け、同一項目の収集複数収集や不必要なリソース情報の通知によるシステムリソースの無駄使いが行われる。
【0010】
本発明の目的は、上記問題点を解消し、APが要求したリソース情報の参照をリアルタイムに参照できるように、共有メモリにリソース情報値を書き込むとともに、その共有メモリを参照できる手段を提供し、また、複数のAPから同一のリソース情報項目が登録された場合、同一の共有メモリを参照するようAPに提示することやある特定の値を超えた場合のみ計算機間に収集されたリソ一ス情報の通知を行う方法を採用することで、システムリソースの使用を必要最小限とする分散構成システム上で動作するAPの通信先のリソース情報処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のリソース情報処理方法は、1つの計算機上で動作するAPが他の計算機で動作するAPと通信を行う時、AP(図1の1h、1i、1j、1k、1l、1mのアプリケーション)が、そのAPが動作する計算機、もしくはその他の計算機のリソース情報を収集するため、収集したいリソース情報項目を登録するステップと、その登録されたリソース情報項目の情報を一定間隔毎に収集(同、1e、1gの情報収集処理ブロック)するステップと、収集した情報値がある特定のしきい値を超えた場合に、該情報値を計算機間に流通するステップ(同、1d、1fの情報管理処理ブロック)と、流通された情報値を当該リソース情報項目を登録したAPが随時参照できるよう共有メモリに書き込むステップ(図6のステップ)と、前記APが登録した情報項目を解除するステップを有することを特徴としている。
【0012】
また、本発明のリソース情報処理方法は、1つの計算機で動作するAPが、他の計算機上で動作するAPに通信する時、通信元APが、通信先APが動作する計算機、もしくはその他の計算機の1つのリソース情報を収集するため、収集したいリソース情報項目を登録するステップ(図7〜図11のステップ)と、その登録された情報項目を一定間隔で収集するステップと、個々のリソース情報項目毎に、収集した情報値が特定のしきい値を超えるか否かを判定するステップ(第12図のステップ)と、収集した情報値が前記特定のしきい値を超えた場合、当該情報値を計算機間に流通するステップと、リソース情報項目を登録したAPが該リソース情報を参照するステップ(図13のステップ)と、当該APの要求により、登録した情報収集要求を解除するステップ(図14のステップ)を有することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明を、1つの計算機上で動作するアプリケーション(AP)が、他の計算機上で動作するAPと連携をとりながら処理を行う分散構成システムに適用した構成概略図である。
【0016】
図1において、1aは複数の計算機によって構成される分散構成システム、1bおよび1cは計算機、1dおよび1fは各計算機上のAPから登録されるリソース情報項目の管理を行う情報管理処理ブロック、1eおよび1gは登録されたリソース情報を一定間隔で収集し、特定のしきい値を超えた場合のみ、リソース情報を上位の情報管理処理ブロック1dおよび1fに通知する情報収集処理ブロック、1h,1i,1j,1k,1l,および1mは分散構成システム1aで提供するサービスを処理するAP(アプリケーション)である。
【0017】
図2は、APが収集したい情報項目を登録する時、それぞれの計算機上の情報管理処理ブロックが、付与する登録識別子の対応をとる登録識別子対応テーブルである。同図において、2a,2c,2eは登録識別子、2b,2d,2fは次の情報のアドレスであり、登録識別子と次の情報のアドレスを一組にして管理している。まず、情報管理処理ブロックが動作する計算機上で管理している登録識別子を2aに登録し、次の情報のアドレス2bに最終を示す値を設定する。APからの新たな登録要求に対し、同一のリソース情報項目を保持していない場合、新たに登録識別子を払い出す(すなわち、後述するように、登録識別子2cおよび次の情報のアドレス2dの組を1つ追加し、次のアドレス2bに登録識別子2cのアドレスを、2dに最終の情報を示す値を付与する)。
【0018】
図3は、システムに一意な登録識別子のフォーマットを示す図である。同図において、3aは計算機識別子、3bは情報管理処理ブロック内識別子である。分散構成システム1aを構成する計算機個々に保持され、分散構成システム1a内で一意となる識別子としてUNIXの計算機識別子3aを登録識別子の一構成番号として用い、さらに、それぞれの計算機内で一意とするため、情報管理処理ブロック内で一意となる情報管理処理ブロック内識別子3bを新たなリソース情報登録毎に付与する。この2つの識別子を組合わせて登録識別子を構成することで、分散構成システム内に一意な登録識別子を作成する。例えば、情報管理処理ブロック内識別子として情報管理処理ブロック内で付与される通番、例えば登録毎に1,2,3,・・・のように付与される番号を用い、この情報管理処理ブロック内識別子だけでは他の計算機における情報管理処理ブロック内識別子と区別できないため、これと計算機識別子と組み合わせることによってシステムに一意な登録識別子とする。
【0019】
計算機1b上のAP1hから情報管理処理ブロック1dに登録されたリソース情報項目と同一の項目、すなわち、同じ計算機における同じリソース情報が、計算機1c上のAP1kから情報管理処理ブロック1fに同時に登録された場合、別々に登録識別子が払い出される。計算機1c上の情報管理処理ブロック1fはAPからの通信先の計算機のリソース情報の登録要求受信後、図4に登録されているリソース情報項目を参照し、当該通信先の計算機のリソース情報が登録されていなければ、新たに共有メモリアドレスを確保し、登録識別子を付与し、その登録識別子と共有メモリの先頭アドレスをAPに返すとともに、管理テーブル40に、通信先の計算機とそのリソース情報を、測定先計算機識別子43とリソース情報項目42として登録し、計算機1b上の情報管理処理ブロック1dにリソース情報項目(通信先の計算機のリソース情報)と登録識別子を通知する。そして、登録通知を受信した情報管理処理ブロック1dは、計算機1c上で動作する情報管理処理ブロック1fから通知されたリソース情報項目(通信先の計算機のリソース情報)と登録識別子について、自情報管理処理ブロック内で管理する同一の情報項目(同一通信先の計算機の同一リソース情報)に対する登録識別子と異なる場合、1つのリソース情報項目(通信先の計算機のリソース情報)に対して登録識別子を関連づけするため、次の情報のアドレス2bに2cのアドレスを設定し、この2cに登録識別子を追加する。順次、登録された同一の情報項目(同一通信先の計算機の同一リソース情報)に対し、異なった登録識別子が付与された場合、登録識別子管理テーブルに追加していき、最後の登録識別子の次の情報のアドレス2fに、最後の情報を示す値を設定する。
【0020】
図7〜図11は、APのリソース情報収集要求の登録の処理フローチャートである。
図7はAPのリソース情報登録時の情報管理処理ブロック1dの登録要求受信時の処理フローチャートである。
まず、AP1h,AP1i,AP1jの何れかから通信先の計算機のリソース情報項目の登録要求通知を受信すると(ステップ101)、その登録要求された通信先計算機のリソース情報項目が以前に登録されていて、共有メモリのアドレスを保持しているかどうかを図4の管理テーブルによりチェックする(ステップ102)。
【0021】
図4は、APが登録要求した通信先の計算機のリソース情報項目と情報値を書き込む共有メモリのアドレスとの対応関係を管理するために、情報管理処理ブロック1dおよび1fが保持する管理テーブル40の例である。同図に示すように、管理テーブル40は、登録識別子ポインタ41,リソース情報項目42,測定先計算機識別子43,ユーザ数44,共有メモリアドレス45から構成される。登録識別子ポインタ41は、登録された情報項目に対する、図2の登録識別子対応テーブルの最初の登録識別子が設定されたアドレスを示すポインタである。リソース情報項目42は、APから登録要求された通信先計算機のリソース情報項目である。測定先計算機識別子43は、リソース情報項目の収集先すなわち通信先計算機で、例えば、分散構成システム配下の全計算機もしくは特定の計算機を指定する識別子である。ユーザ数44は、その通信先・収集先計算機のリソース情報項目を登録要求したAPの数で、登録毎に1増加させ、登録解除毎に1減少させ、0になった時点で当該の情報項目を管理テーブル40から削除する。共有メモリアドレス45は、APが登録要求した通信先・収集先計算機のリソース情報項目の情報値を書き込む共有メモリの先頭のアドレスである。同図は、登録識別子ポインタ41として“0X004430”,リソース情報項目42として“CPU使用率”,測定先計算機識別子43として“01(計算機識別子)”,ユーザ数44として“2”,共有メモリアドレス45として“0X001110”が登録された場合を示している。
【0022】
計算機1b上のAP1hが、収集したい通信先計算機のリソース情報項目の登録要求を情報管理処理ブロック1dに対して行った場合を考える。この登録要求を受信した情報管理処理ブロック1dは、図4の管理テーブル40を照合し、同一の通信先・収集先計算機のリソース情報項目とその共有メモリのアドレスが存在するか否かをチェックする(ステップ102)。両方が存在する場合(ステップ102;リソース情報項目あり,共用メモリのアドレスあり)、当該通信先・収集先計算機のリソース情報項目のユーザ数44を1つ増加させ(ステップ107)、登録識別子と共有メモリのアドレスを、登録要求してきたAP1hに応答すなわち返送する(ステップ108)。
【0023】
管理テーブル40に同一の通信先・収集先計算機のリソース情報項目が存在しない場合(ステップ102;リソース情報項目なし,共用メモリのアドレスなし)、要求された通信先・収集先計算機のリソース情報項目を登録し、新たに共用メモリを確保する(ステップ103)。また、同一の通信先・収集先計算機のリソース情報項目があってもその共有メモリのアドレスが存在しない場合(ステップ102;リソース情報項目あり,共用メモリのアドレスなし)、共有メモリのブロックを確保する(ステップ104)。そして、計算機1c上の情報管理処理ブロック1fへ、AP1hから登録されたリソース情報項目の登録要求通知(ステップ105)と計算機1b配下の情報収集処理ブロック1eへ登録要求通知を行った後(ステップ106)、上述したステップ107,108を行なう。すなわち、図4の管理テーブルの当該通信先・収集先計算機のリソース情報項目のユーザ数を1つ増やし(ステップ107)、AP1hに対して、当該項目の登録識別子とリソース情報項目の共有メモリの先頭アドレスを応答する(ステップ108)。
これにより、APは、応答(返送)されてきたアドレスを参照することにより所望のリソース情報を取得することができるようになる。
【0024】
図8は、APのリソース情報登録時の他計算機1c上の情報管理処理ブロック1fの登録要求通知受信時の処理フローチャートである。
まず、情報管理処理ブロック1fはリソース情報項目の登録要求通知(ステップ105から)を受信し(ステップ201)、図4の管理テーブル40に当該リソース情報項目の登録の有無の判定を行い(ステップ202)、当該リソース情報項目の登録がない場合(ステップ202:N)、リソース情報項目の登録を行い(ステップ203)、計算機1c配下の情報収集処理ブロック1gに情報項目の登録要求通知を行う(ステップ204)。リソース情報項目の登録がある場合(ステップ202:Y)、リソース情報項目に対して通知された登録識別子と自情報管理処理ブロック内で管理する(図2)登録識別子が異なるか判定し(ステップ205)、その登録識別子が異なる場合(ステップ205:N)、図2の登録識別子の関連付けを行う(ステップ206)。そして、図4の管理テーブル40内の当該登録識別子項目のユーザ数44を1つ増やす(ステップ207)。
【0025】
図9は、APのリソース情報登録時の情報収集処理ブロック1eもしくは1gの登録要求受信時の処理フローチャートである。
まず、リソース情報項目の登録要求通知(ステップ205もしくはステップ106から)を受信し(ステップ301)、情報収集処理ブロックが保持する収集情報通知のためのしきい値判定用の情報収集管理テーブルに登録する。
【0026】
図5は、情報収集管理テーブル50の一例である。同図に示すように、しきい値判定用の情報収集管理テーブル50は、登録識別子51,リソース情報項目52,収集の可否53,1回前の情報値54,2回前の情報値55,しきい値56,しきい値増加量57,増減率58から構成される。しきい値56の値,しきい値の増加量57の値,および増減率58の値は初めに設定しておくものとする。
【0027】
登録識別子51は、APがリソース情報項目を登録要求する時、情報管理処理ブロックが付与したものを使用する。すなわち、上記図9のステップ301で情報収集処理ブロックが受信する情報管理処理ブロックからのリソース情報項目の登録要求通知(ステップ205もしくはステップ106から)には、この登録識別子51の情報も付与される。リソース情報項目52は、APから登録された収集するリソース情報項目である。収集の可否53は、ユーザから登録されたリソース情報項目毎に収集の可否を保持するものである。
【0028】
情報収集管理テーブル50に登録後、初回の情報値収集を行い(ステップ302)、収集した情報数とそれぞれの情報値を上位の情報管理処理ブロックに応答する(ステップ303)。登録後,一定間隔毎にリソース情報項目を収集し、上位の情報管理処理ブロックに通知するための以下の情報を保持する。1回前の情報値54および2回前の情報値55には、それぞれ1回前に収集された情報値と2回前に収集された情報値を保持する。しきい値56は、同一の計算機の情報管理処理ブロック(図1の1cであれば1dのこと)へ通知するしきい値を示す。情報値の収集毎に図12の通知判定ロジックを行い、該当する場合、上位の情報管理処理ブロックに通知をする。しきい値の増加量57(以下増加量と記す)は、しきい値から増加量を足すことでしきい値のリソースレベル分けをして、リソースレベルが変わる毎に情報値の通知を行うとともに、しきい値の値を変えていく。具体的には、後述する例のように、しきい値の初期値が40%の場合、収集した情報値がしきい値の初期値を超えた場合、上位の情報管理処理ブロックに収集した情報値を通知し、図5のしきい値56をしきい値56プラス増加量57(すなわち50%=40%+10%)に変える。同様に、次の情報収集でしきい値を下回った場合、上位の情報管理処理ブロックに収集した情報値を通知し、しきい値56をしきい値56マイナス増加量57(すなわち40%=50%−10%)に変える。なお、しきい値がしきい値の初期値の場合、しきい値56マイナス増加量57をしきい値とせず、しきい値の初期値のままとする。さらに、増減率58は増加量より小さい値を用い、2回の情報値の差の絶対値との比較により、情報値の通知を判定する際に使用する(その詳細は、図12において説明する)。
【0029】
図5の例は、登録識別子51として“01001”,リソース情報項目52として“CPU使用率”,収集の可否53として“可能”,1回前の情報値54として“30%”,2回前の情報値55として“26%”,しきい値56として“40%”,しきい値増加量57として“10%”,増減率58として“3%”が登録された場合を示している。
【0030】
図10は、APのリソース情報登録時の他計算機の情報管理処理ブロック1fの登録応答フローチャートである。
情報管理処理ブロック1fは、情報収集処理ブロック1gから登録の応答(ステップ303から)を受信し(ステップ401)、その情報数と情報値を登録した情報管理処理ブロック1dに登録応答する(ステップ402)。
【0031】
図11は、APのリソース情報登録時の情報管理処理ブロック1dの登録応答フローチャートである。
AP1hからリソース情報項目の登録要求を受けた情報管理処理ブロック1dは、リソース情報項目の登録応答(ステップ303またはステップ402から)を受信し(ステップ501)、その情報値を共有メモリに書き込む。APのリソース情報参照方法は共有メモリを使用し、情報管理処理ブロックが当該項目の情報値を共有メモリに書き込み、登録要求したAPがその共有メモリ上の値を参照できるようにする。
【0032】
図6は、1つのリソース情報項目の登録に対して、複数のリソース情報の値が存在する場合に対処可能とするためのリソース情報値格納の共有メモリチェーン構造の図である。
情報管理処理ブロックは、情報収集処理ブロックもしくは他計算機の情報管理ブロックから1つのリソース情報項目に対し、0以上のリソース情報値の通知を受信する。1つのリソース情報項目に対して、収集されるリソース情報値の名前をラベル名とする。3つの情報値が存在する場合、1つ目の情報を共有メモリのブロック6aのリソース情報値6d、計算機識別子6e、ラべル名6fを格納し、次の情報値の共有メモリのアドレス情報6gに共有メモリのブロック6bの先頭アドレスを格納する。同様に、2つ目の情報を共有メモリのブロック6bの情報値6h、計算機識別子6i、ラべル名6jを格納し、次の情報値の共有メモリのアドレスの情報6kに共有メモリのブロック6cの先頭アドレスを格納する。3つ目の情報を共有メモリのブロック6cの情報値6l、計算機識別子6m、ラべル名6nを格納し、次の情報値の共有メモリのアドレスの情報6oに最後の情報を示す値を格納する。
APは、これらを順次参照していくことによって、複数の情報値を取得できる。
【0033】
図12は、情報収集処理ブロックが収集したリソース情報の情報値の上位の情報管理処理ブロックへの通知処理のフローチャートである。
上位の情報管理処理ブロックへの通知ロジックとして、まず、現在の情報値と1回前の情報値がテーブル50のしきい値56としきい値56プラス増加量57の間にあるか判定し(ステップ601)、異なる場合、1回前の情報値と現在の情報値の差の絶対値と増減率(図5の増減率)の比較を行う(ステップ608)。
増減率が小さい場合(1回前の情報値と現在の情報値の差の絶対値の方が大きい場合)、上位の情報管理処理ブロックに通知する(ステップ609)。
増減率が大きい場合(1回前の情報値と現在の情報値の差の絶対値の方が小さい場合)、上位の情報管理処理ブロックに通知しない(ステップ610)。
【0034】
現在の情報値と1回前の情報値が同じしきい値としきい値プラス増加量の間の場合(ステップ601:Y)、さらに、2回前の情報値がしきい値としきい値プラス増加量の間にあるか判定し(ステップ602)、間にある場合(ステップ602:Y)、上位の情報管理処理ブロックに情報値を通知しない(ステップ603)。
2回前の情報値がしきい値としきい値プラス増加量の間にない場合(ステップ602:N)、次に、2回前の情報値と1回前の情報値の差の絶対値と増減率(図5の増減率)を比較し(ステップ605)、増減率が小さい場合(2回前の情報値と1回前の情報値の差の絶対値の方が大きい場合)、既に1回前の時に通知しているため、現在の情報値を通知しない(ステップ606)。
増減率の方が大きい場合(2回前の情報値と1回前の情報値の差の絶対値の方が小さい場合)、1回前には通知していないため、現在の情報値を通知する(ステップ607)。
【0035】
情報収集処理ブロックから通知を受けた上位の情報管理処理ブロックは、通知を受けた情報値を登録のある計算機(図4の計算機のユーザ数に該当する計算機)の情報管理処理ブロックに通知をする。
【0036】
図13は、APのリソース情報参照のフローチャートである。
情報管理処理ブロックがAPの登録時共用メモリの先頭アドレス(6a)をAPに渡していた場合、APはそのアドレスを参照し(ステップ701)、情報値6d,計算機識別子6e,ラべル名6f,次の情報値のアドレス6gを取得する(ステップ702)。次の情報値のアドレス6gに書き込まれているのがアドレス情報か最終を示す値かチェックする(ステップ703)。今の場合、アドレス情報であるから、アドレス6gから共有メモリブロック6bを参照し、情報値6hと計算機識別子6i、ラべル名6j、次の情報のアドレス6kを取得する。同様に、次の情報のアドレス6kから共有メモリブロック6cの情報値6l、計算機識別子6m、ラべル名6n、次の情報のアドレス6oを取得し、次の情報のアドレス6oに今度は最終を示すの値が書き込まれているため、その情報のチェーン構造の最後のブロックであることを認識する。
【0037】
図14は、APのリソース情報要求の解除のフローチャートである。
APは、必要の無くなったリソース情報登録の解除要求を行う。情報管理処理ブロックは、自計算機のAPもしくは他計算機の情報管理処理ブロックから登録識別子による登録解除を受信した際(ステップ801)、登録解除要求が自計算機のAPもしくは他計算機の情報管理処理ブロックかを判定し(ステップ802)、自計算機のAPの場合、計算機の情報管理処理ブロックへ登録識別子による登録解除要求を通知する(ステップ803)。そして、図4の管理テーブル40の当該登録識別子項目のユーザ数を1つ減らし(ステップ804)、当該登録識別子のユーザ数がゼロになった判定する(ステップ805)。
【0038】
判定の結果、ユーザ数が0の場合、情報管理処理ブロックと情報収集処理ブロックの管理テーブルから当該登録識別子のレコードを削除する(ステップ806)。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のリソース情報処理方法によれば、分散環境下の各計算機のリソース情報をAPに処理負荷を与えることなく収集し監視することが可能になり、また、リソース情報収集によるシステムに与える負荷を最小限におさえているので、あるAPが他の計算機上のAPと連携処理を行う場合、APは、連携処理を行なうAPが動作する計算機のリソース情報値に応じた処理を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を分散構成システムに適用した構成概略図である。
【図2】本発明における、登録識別子の対応をとる登録識別子対応テーブルを示す図である。
【図3】本発明における、分散構成システム内に一意となる登録識別子のフォーマット例を示す図である。
【図4】本発明における、登録識別子とリソース情報と共有メモリ対応をとるため、情報管理処理ブロックが保持する管理テーブルを示す図である。
【図5】本発明における、情報収集処理ブロックが保持する収集情報通知のためのしきい値判定用収集管理テーブルを示す図である。
【図6】本発明における、1つのリソース情報項目の登録に対して、複数のリソース情報の値が存在する場合に対処可能とするためのリソース情報値格納の共有メモリチェーン構造の図である。
【図7】本発明における、APのリソース情報登録時の情報管理処理ブロック登録受信フローチャートである。
【図8】本発明における、APのリソース情報登録時の他計算機の情報管理処理ブロック登録受信フローチャートである。
【図9】本発明における、APのリソース情報登録時の情報収集処理ブロック登録受信フローチャートである。
【図10】本発明における、APのリソース情報登録時の他計算機の情報管理処理ブロック登録応答フローチャートである。
【図11】本発明における、APのリソース情報登録時の情報管理処理ブロックの登録応答フローチャートである。
【図12】本発明における、情報収集処理ブロックが収集したリソース情報の情報値の上位の情報管理処理ブロックへの通知処理のフローチャートである。
【図13】本発明における、APのリソース情報参照のフローチャートである。
【図14】本発明のおける、APのリソース情報要求の解除のフローチャートである。
【符号の説明】
1a:分散処理システム
1b,1c:計算機
1d,1f:情報管理処理ブロック
1e,1g:情報収集処理ブロック
1h,1i,1j,1k,1l,1m:アプリケーション
2a,2c,2e:登録識別子
2b,2d,2f:次の情報のアドレス
3a:計算機識別子
3b:情報管理処理ブロック内識別子
6a:共有メモリブロック
Claims (1)
- 1つの計算機上で動作するアプリケーション(AP)が、他の計算機上で動作するAPと連携をとりながら処理を行う分散構成システムにおけるリソース情報処理方法であって、
計算機上に配備されるあるAPが通信先の計算機のリソース情報を収集するため登録要求した、収集したいリソース情報項目を、当該APを配備した計算機において登録するステップと、
前記APを配備した計算機から前記通信先の計算機に対して、前記APから登録要求され登録したリソース情報項目の登録要求を行うステップと、
当該APを配備した計算機からのリソース情報項目の登録要求に応じて前記通信先の計算機において、当該リソース情報項目を登録するステップと、
前記リソース情報項目を登録した通信先の計算機において、登録したリソース情報項目の情報値を一定間隔毎に収集し、収集した情報値がある特定のしきい値を超えた場合に当該リソース情報を当該リソース情報項目の登録要求をした前記APを配備した計算機に通知するステップと、
当該通知されたリソース情報値を要求したAPを配備した計算機において、当該APが、当該リソース情報値を参照するステップと、
APの要求により、当該APを配備した計算機および前記通信先の計算機において、当該APからの登録要求に応じて登録したリソース情報項目を解除するステップからなることを特徴とする分散構成システムにおけるリソース情報処理方法。
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JP05400998A JP3915950B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 分散システムにおけるリソース情報処理方法 |
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JPH11249997A JPH11249997A (ja) | 1999-09-17 |
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