JPH0926613A - 接眼部を有する光学装置 - Google Patents

接眼部を有する光学装置

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JPH0926613A
JPH0926613A JP7177482A JP17748295A JPH0926613A JP H0926613 A JPH0926613 A JP H0926613A JP 7177482 A JP7177482 A JP 7177482A JP 17748295 A JP17748295 A JP 17748295A JP H0926613 A JPH0926613 A JP H0926613A
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JP
Japan
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light
diopter
optical path
shielding
liquid crystal
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Withdrawn
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JP7177482A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kodama
晋一 児玉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0926613A publication Critical patent/JPH0926613A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目を固定せずにのぞく位置による像のかたよ
りが発生しても安価なセンサで簡単に精度良く視度情報
を検出できる接眼部を有する光学装置を提供する。 【解決手段】 視度検出光路を介して観察者の目に視度
検出用の光束を投射する光源と、この光路において前記
光源の位置と所定関係を有する位置に配設され最大遮光
状態でこの光路を所定割合まで遮光するON/OFF可能な遮
光部材16と、その後方に配されて目からの反射光束を
受光する受光素子13-dと、この受光素子の出力信号に基
づき目の視度情報を検出する視度検出部とを備え、この
遮光部材16は、複数枚の例えば液晶から成る遮光素子
16-a〜16-eから構成され、各液晶の遮光状態を電気的制
御によって通過する光量を変化させ、光路に所定の制限
を与えながらその光量分布において目の視度情報を検出
する接眼部を有する光学装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、双眼鏡等
の接眼部を有する光学装置で自動的に視度検出を行う技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラや双眼鏡等の接眼部の
「見え」は適正な視度状態を基準にして考えられている
が、実際の視度は個人ごとに異なり、さらには、個人ご
との視度のレンジはかなり広いのが現実である。よっ
て、現在では撮影者自身が最適な視度位置を捜しながら
設定するようになっている。
【0003】しかし、光学的に視度のズレに対応しよう
とすると、大きさ、コスト的に見合わない構成、大きさ
及び高い価格になってしまう。また、視度を自動的に検
出して自動的に視度位置を補正する技術は、特開昭63
−206731号公報に開示されている。これはカメラ
において視度を検出し補正する手法の一例であるが、眼
底に所定のパターン光を投影し、そのパターンを利用し
て行う手法である故に、目の位置を固定する必要があっ
た。
【0004】また、眼科機器においては既に、特定の条
件の基で視度(特に「屈折力」)の自動測定を行ってい
る。視度検出を行う方法は現在までにも種々提案されて
おり、その中でも目の位置の「自由度」が比較的高い方
式としては、特開平2−264625号公報に提案され
ているが、接眼部の視野が明るい場合には、眼底反射光
が低減する故に、反射光量のピーク位置を境とする両近
接部からの反射光量を示すグラフのいわゆる「傾き」を
正確に求めることが難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カメラ、双眼鏡では撮
影者の視度を適正に設定することによって、従来よりク
リアなファインダ画面および疲れない画面を提供するこ
とができる。しかし現状のカメラや双眼鏡等の視度調節
機能は、撮影者にとって決して使い易いものではなく、
一般にはあまり使われることはない。よって、自動化に
より誰にでも常に視度の合ったファインダ装置の提供が
望まれている。
【0006】しかし、自動的な視度設定を行うシステム
の多くは2次元の画像センサを用いて眼底光量を抽出し
ている方式なので、コストが高くなってしまう。さら
に、カメラや双眼鏡等は眼科機器とは異なり、撮影時に
顔面を固定することが使い難いことにつながるので、フ
ァインダーののぞき方による検出像の「けられ」が発生
することに起因する視度調節精度の劣化が発生する。
【0007】そこで本発明の目的は、撮影者に不快感、
例えば、顔面の固定や視野内の見にくさ等を与えること
なく、正確に視度を検出し補正するシステムを実現す
る、詳しくは、のぞく位置による像のかたよりが発生し
ても安価なセンサによって簡単により精度良く視度に関
する情報を検出できる接眼部を有する光学装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の接眼部を有する光学装置においては次の
ような手段を講じている。 1. 接眼部を備えた光学装置において、前記接眼部の
近傍で、主たる観察光路と当該光路の一部を共有する視
度検出光路と、前記視度検出光路を介して観察者の目に
視度検出用の光束を投射する光源手段と、前記視度検出
光路において前記光源手段の位置と所定の関係を有する
位置に配設され、最大遮光状態で前記視度検出光路を所
定割合まで遮光する( ON/OFF) 可能な遮光部材
と、前記視度検出光路の前記遮光部材の後方に配設さ
れ、前記投射光束による当該観察者の目からの反射光束
を受光する受光手段と、前記受光手段の出力信号に基づ
いて当該観察者の目の視度情報を検出する視度検出手段
と、を具備することを特徴とする接眼部を有する光学装
置を提供する。
【0009】2. 前記遮光部材は、遮光パターンが可
変な1枚の光学部材であり、視度検出を行うとき、順次
に当該遮光パターンを変化させることを特徴とする1に
記載の接眼部を有する光学装置を提供する。
【0010】3. 前記遮光部材は、前記視度検出光路
の光軸上での位置を所定間隔づつずらして配設された、
同一遮光パターンを有する複数の光学部材であって、視
度検出を行う場合に、それら複数のうちの1つの前記光
学部材のみを順次に遮光状態にすることを特徴とする1
に記載の接眼部を有する光学装置を提供する。
【0011】(作用)上述の構成により、それぞれ次の
ような作用を奏する。 1. 検出光学系の光路中に配置された液晶素子は視度
検出手段の制御信号に基づいて遮光状態を変化させる。
更にこの視度検出手段は、液晶素子の遮光状態を変化さ
せた状態で目の情報を取り込み、当該観察者の視度に関
する情報を検出する。
【0012】2. 検出光学系の光路中に配置された一
枚のみから成る遮光部材は、視度検出手段の制御信号に
基づいて検出光路の断面の遮光パターンを順次に可変さ
せる。更にこの視度検出手段は、遮光部材の断面の遮光
パターンを可変した状態を維持し、目の情報を取り込み
当該観察者の視度に関する情報を検出する。
【0013】上記の1および2共に、遮光状態の異なる
情報に所定の「重み付け」を施して行い、差分処理した
信号を視度の評価に使用することを特徴とする。検出光
学系は、目の表面にピントが合っているので、液晶によ
る影響は眼底光にだけ関係してくる。よって、所定の重
み付けを施すことにより、白目部分の除去も可能とな
り、かつ「傾き」もはっきりとする。
【0014】3. 検出光学系の光路中に配置された複
数から成る遮光部材は、視度検出手段の制御信号に基づ
いて当該検出光路の断面の遮光パターンを順次に可変さ
せる。更にこの視度検出手段は、遮光部材の断面の遮光
パターンを可変した状態を維持し、目の情報を取り込み
当該観察者の視度に関する情報を検出する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に関する基本的な要旨を第
1実施形態として以下に示し、本発明の要旨をカメラに
適用した例を続く第2実施形態として示す。 (第1実施形態)図1には、本発明の接眼部を有する光
学装置の概念的な実施形態の構成を示し、外部信号に応
じて遮光部材(例えば液晶素子等)の遮光状態を変更可
能な遮光素子を検出光軸内に配置した場合を示してい
る。
【0016】本構成は、ファインダ光学系11内の1次
結像面11- c付近に配置された表示を行うF(Finder)
表示素子11- aとファインダの視度状態を変更するF
視度光学系11- bと目の像を目情報検出部13へ導く
赤外ミラー(即ち、検出に用いる赤外光を主に反射し、
被写体からの可視光を主に透過するような鏡板)11-
dを少なくとも含むファインダ光学系11と、検出光路
に例えば液晶から成る遮光素子16を配置し、このファ
インダ光学系11を介して目の情報を検出する目情報検
出部13と、この遮光素子16の遮光機能を適宜に制御
しながら目情報検出部13が検出した目の情報より特徴
点を抽出し視度に関する値を算出し、さらに駆動部15
とF表示素子11- aを制御する視度制御部14と、視
度制御部の情報に応じてF視度光学系11- bを駆動す
る駆動部15とから構成されている。
【0017】目情報検出部13は、目に赤外光を投光す
る点光源の光源13- aと赤外帯域のハーフミラー13
- bと遮光素子16と光電変換素子13- dと検出光学
系13- eにて構成される。
【0018】上記の構成において、視度制御部14は、
遮光素子16を電気的に制御して所定の遮光パターンを
順次生成すると共に、目情報検出部13を介して検出さ
れたそれぞれの遮光パターンの状態における目の情報と
すべて透過状態の目の情報とにより、視度に関する情報
を算出しその値に基づいて駆動部15を介しF視度光学
系11- bのレンズおよび、F表示素子11- aを制御
している(詳細後述)。
【0019】なお、本発明の遮光素子16としては、電
流効果を利用した「散乱形」の液晶素子、または偏光素
子と組み合わせて電界効果を利用した「ねじり形」の遮
光素子を採用するとよい。
【0020】図2(a)〜(c)は、図1の遮光素子1
6の光路における配設位置と遮光状態を示している。図
2(a)に示すように、この遮光素子16は、複数枚の
偏向板aからfと、液晶16- a〜16- eで構成さ
れ、各液晶の板と偏向板は、光路の光軸に沿って平行に
しかも互いに積層配列されている。これらの各液晶16
- a〜16- eのそれぞれには、図示しない電気配線が
所定の電圧の切換えが可能な視度制御部に端子を介して
接続されている。(後述参考、図7参照)。
【0021】複数枚の液晶16を有する遮光素子を検出
光軸に垂直にその配置位置をそれぞれ変えて配置し、複
数の遮光素子の内一つを選択して遮光状態にする(ここ
では、遮光状態は遮光パターンを一通りとする)。
【0022】また、図2(b)には、遮光状態の一例と
して所定番目の液晶の下半分(斜線部分)の領域だけに
電圧を印加して非透過性を発揮させて遮光している。こ
のような遮光状態は、光軸に沿って積層する複数の液晶
板によって分担して行ってもよい。1/nに複数分割さ
れた液晶面から構成し各分割領域を任意に制御できれ
ば、それらの任意な組み合わせで遮光制御も可能であ
る。
【0023】なお、この詳しい組み合わせ方式に関して
の説明は後述する図5にも示す。光軸に沿って配置され
る複数の遮光部材は、1つの液晶とで光軸上の遮光位置
を変えるものである。
【0024】一方、図2(c)には、複数枚の液晶のす
べてを透過状態、すなわち遮光OFFにした状態を示し
ている。これは接眼部の視野の「完全遮光」に対する
「完全透過」の状態であり、ファインダ内は通常の明る
さとなる。
【0025】次の図3には、図2の遮光素子を使った
「視度処理」のシーケンスをフローチャートで示す。所
定の視度処理開始操作によって開始する(S101)。
【0026】視度処理に関するイニシャライズとして、
複数枚( i) から構成されている遮光素子( i:素子番
号) の初期化( i=0) を行う(S102)。遮光素子
を所定の状態(つまり、i番目に対応する液晶のみON
状態にした遮光状態)E( i) に設定する(S10
3)。
【0027】ファインダをのぞく観察者の目の情報検出
を行う(S104)。変数iを1つインクリメントする
(S105)。変数iが所定値Kに達したか否かの判定
を行う。ここで、iがまだ所定値Kに達していない場合
はステップS103へ戻る。一方、iが所定値Kに達し
た場合は、液晶すべて遮光OFF状態つまり透過状態の
信号と、所定の遮光状態の信号の所定の「重み」による
差分情報に基づき視度値を検出する(S107)。
【0028】F視度光学系を、検出された視度値に基づ
いて所定の位置に駆動する(S108)。一連の視度処
理を完了して本シーケンスを終了する(S109)。
【0029】なお、変数iが順次変化していくことで遮
光(すなわち、液晶を遮光ON状態に)する液晶素子の
番号が順次変わっていく。ただし、i=0の場合は、全
ての番号の液晶が遮光OFFした状態、つまり、透過状
態であると定義する。
【0030】図4(a)〜(c)は、検出信号の変化す
る様子と検出方式を示している。図4(a)に示すグラ
フは、視度位置によって変化する「瞳孔差分光量」を示
している。この瞳孔差分光量が最も少ない位置(最下
点)が視度の最も良好な位置であることがわかる。
【0031】図4(b),(c)には、検出光学系を使
用した検出方式における、正常の目による結像ポイント
位置と、遮光マスクを示している。図4(b)が示すよ
うに、正常な目のレンズが遮光マスクまたは遮光素子に
ピントが合っている場合は光束が「けられる」ことはな
いことがわかる。
【0032】一方、図4(c)が示す目のレンズが遮光
マスクまたは遮光素子にピントが合っていない場合には
光束が「けられる」ことがわかる。よって、目の遮光位
置(視度位置)を変化させてピントが合う状態に補正す
れば、瞳孔より出てくる光量は最大となる。また、遮光
素子が透過状態では「けられは」発生しないので、所定
の「重み付け」にて遮光素子が遮光している場合との差
分をとることにより瞳孔周辺において発生する「白目ノ
イズ」等は除去できる。
【0033】また、検出のためのセンサは目のレンズ付
近にピントが合うように設定しておく。よって、所定の
差分処理を施した結果を視度に関する情報として使うこ
とで検出値が図4(a)のグラフが示すような最小とな
る遮光位置が視度の最適な位置となる。
【0034】図5(a)〜(e)には、前述の遮光素子
を構成する複数枚の液晶の遮光パターンの組合せの例を
図示している。図5(a)が示す遮光状態は、図の縦方
向に6つに分割されて制御可能な液晶において、上2つ
を残して、すべての液晶を遮光ON状態にした場合であ
る。
【0035】図5(b)は、上3つを透過状態に制御
し、一方、下半分の液晶を遮光ON状態にした場合、す
なわち、遮光素子がいわば「半遮光状態」に電気的に制
御されている状態である。
【0036】さらに、図5(c)から図5(d)は、液
晶の遮光状態を1ずつ上から解除して、図5(e)に示
すような遮光OFF状態の「透過状態」の遮光素子に制
御される。
【0037】このように、各液晶に個別に配線された回
路の電圧切り換えによる制御によって、所望の液晶だけ
を、または所望の組合せで遮光制御することができる。 (作用効果1)以上、本第1実施形態で説明したよう
に、ファインダののぞく位置により像のかたよりが発生
しても、瞳孔像の信号だけに着目して検出することで、
安価なセンサの採用でも簡単にしかも精度よく視度に関
する情報を検出することができる。
【0038】(変形実施形態1)本第1実施形態の変形
として、目の特徴を検出するセンサとしては、1次元セ
ンサ(例えば、PSDやラインセンサ)だけでなく、2
次元センサ(例えば、2次元PSDや、複数画素のエリ
アセンサ等)を用いてもよい。
【0039】また、ファインダ光軸と検出光軸を傾ける
ことでファインダ内で発生するゴースト光を除去、また
は低減できる。光学的にゴースト光を除去することでセ
ンサの検出ダイナミックレンジを十分に確保でき検出精
度を向上できる。さらにゴースト光を電気的に記録する
部分を設けてゴースト光除去を行ってもよい。さらに両
方を兼用してもよい。
【0040】カメラ以外にも双眼鏡や顕微鏡などの接眼
部を有するシステムに応用してもよい。検出された視度
情報に基づいて駆動されるファインダ光学系は所定のス
テップを有したディジタル的駆動でもよい。また、停止
精度の幅を広く設定してもよい。
【0041】また、前述した従来技術(特開平02−2
64625号公報)に提案されている眼底光量パターン
形状の「傾き」を用いて視度に関する情報を検出する方
式と、本実施形態の遮光素子(図2参照)を組み合わせ
て検出レンジを拡大するようにしてもよい。
【0042】また、図5(a)〜(e)には、所定の割
合に複数分割された遮光素子を示し、遮光パターンを変
化させる例を示している。遮光パターンを図5(a)〜
(e)のように検出光軸に垂直の断面を所定の割合にて
遮光パターンを変化させたものと組み合わせてもよい。
【0043】(第2実施形態)本実施形態では、ファイ
ンダ部を有する接眼装置のうちで、特にカメラのSLR
における方式に本発明の要旨を適用した例について説明
する。
【0044】視度検出は、使用者の特定のボタンの押下
によって開始される。カメラなどの場合、視度検出を行
う際にはまず、絞り、液晶またはミラー等により予めフ
ァインダ内を暗く(但し、必ずしも「完全遮光」でなく
てもよい)した状態にしてファインダ内に所定の表示を
行ってから検出を開始する。
【0045】また、検出センサとしての「ラインセン
サ」と、液晶の遮光ON/OFFと、投光とを組み合わ
せることにより、眼底光だけを検出する方式を利用す
る。また、視度検出のタイミングは複数ある。すなわ
ち、撮影シーケンスの一部において行う撮影シーケンス
とは別に行う場合が有り得る(詳細後述)。よって、そ
れぞれの駆動条件は変更可能に設定されている。
【0046】図6は、本発明の第2の実施形態として、
特に一眼レフカメラの場合の構成を示している図であ
る。図に示すようにこの一眼レフカメラは、プリズム1
01,一次結像位置付近に配置された液晶スクリーン1
05,表示素子( パターンを含む) 102,F視度光学
系103,赤外ミラーにて構成されるファインダ光学系
と、絞り109を有する撮影レンズ108と、フィルム
( 不図示) とファインダ光学系に光束を切り換えるミラ
ー106と、ミラー駆動用のモータ107と、F視度光
学系駆動用モータ110と、視度光学系121,視度検
出用の赤外投光LED,赤外ハーフミラー123,遮光
用液晶素子124,ラインセンサ125にて構成される
視度検出部分と、これらを制御するCPU111とSW
群126とによって構成されている。 また、液晶素子
124は検出光軸に所定の間隔にて配置されており、順
次に1つ毎の液晶が遮光するように構成されている。
【0047】上記の構成にて、撮影シーケンスとは別の
視度自動検出時においては、ミラー106がupするこ
とで被写体からの光束を遮断した後、表示素子102に
て視度検出用の表示を行う。この状態にて液晶素子12
4の遮光状態を適宜に変化させながらLED122の投
光をラインセンサ125によって検出する。
【0048】CPU111では、液晶素子124を制御
するとともにラインセンサ125にて検出された信号よ
り、眼底光部分を角膜反射光位置と瞳孔の大きさを検出
信号より求め、求める視度に関する情報を検出する。さ
らに、この視度に関する情報を基に視度モータ110に
よってF視度光学系を適切な位置に駆動する。
【0049】また、撮影シーケンスの一部として行う場
合は、被写体からの光束の遮断や表示を行うことなくL
ED122投光しラインセンサ125にて検出する。C
PU111では検出された信号より眼底光部分を角膜反
射光位置と瞳孔の大きさを検出信号より求め、撮影者の
目の深度に関する情報と視度に関する情報を検出する。
【0050】さらに、目の深度と視度に関する情報を基
に、視度モータ110を介してF視度光学系の駆動条件
を判定し、駆動が必要な場合はF視度光学系103を適
切な位置に駆動する。
【0051】また、液晶素子124は順次光路の断面の
一部を遮光することで眼底からの反射光の「けられ」状
態を変化させる。さらに、遮光状態のない状態での画像
と遮光状態のある画像を所定の重みで差分処理すること
で瞳孔の視度に関する情報のみを検出できる。
【0052】また、液晶素子124の構成は図7(a
1)および、図7(b1)に示すように、液晶素子12
4の断面は複数から成る液晶層124-1〜124-4, 1
24-5に分割可能に重畳されて構成されている。
【0053】なお、光軸方向の設置位置はその液晶の厚
さによって適宜に設定してもよい。「ねじり形( ツイス
トモード) 」の場合は偏光素子( 偏光板) 129A, 1
29Bを図7(b1)に示すように液晶素子124の上
下の両端面に配置するとよい。
【0054】また、「散乱形( 散乱モード) 」液晶の場
合は図7(a1)に示すように偏光板は使用しない。ま
た、図7(a2)(b2)が示すように、各液晶層12
4-1〜124-4, 124-5のそれぞれは、領域Aおよび
領域Bから成る2つの液晶部が形成されており、各液晶
部の素子端面にはそれぞれ1対の電極が配設され、図示
しない切り換え手段を介して電源に接続されている。
【0055】なお、図8(a)〜(c)は、眼底光抽出
のための手法を示すため、点光源投光下における眼の状
態と、眼の位置により変化する眼底光量に対応する検出
信号を示すグラフである。
【0056】すなわち、図8(a)は液晶素子を透過状
態にしてLEDの投光を行い、「けられのない」赤目が
発生している様子を示す。角膜反射光位置Xpを基準に
して、Xp を境にして左右に±wの範囲を設定する。こ
の検出する範囲±wの値は、眼底からの反射光量によっ
て適宜に変化させる。
【0057】図8(b)は液晶素子の1つの断面の半分
(ラインセンサに直交する遮光状態)遮光してLEDの
投光を行い、視度が合ってない場合は「けられのある」
赤目の発生している様子を示す。なお、視度が合ってい
る場合には赤目はほとんどけられることはない。
【0058】図8(c)は、前述の(a)から(b)を
所定の「重み付け」にて差分をとった赤目の状態を示す
「傾き」のある場合である。前述同様に角膜反射光位置
Xpを基準にして、Xp を境にして左右に±wの範囲を
設定する。検出範囲±wの値は眼底光の量によって変化
させる。差分処理にて白目の影響も除去できる。また視
度が合っているほど検出された値は小さくなる。
【0059】次に図9には、実際のカメラに関する動作
シーケンスをフローチャートで示している。撮影者の所
定操作の電源ON等により、次からのカメラシーケンス
を開始する(S1)と、まず最初に、イニシャライズ処
理を行う。詳しくは、例えば、タイマーリセットおよび
そのスタートを行う。また、視度に関する情報を設定す
る。(即ち、d←sp;但し、spは前回の個人の視度
に関する情報に基づきファインダのF視度光学系を前回
の位置dに設定する)。また、視度モードを”A”(オ
ート: 自動)に初期設定する(S2)。
【0060】次に、視度モードの設定種別の判定を行う
(S3)。ここで、視度モードが、“M”(マニュア
ル)と選択された場合には、視度の「マニュアル設定」
(即ち、個人の最適な位置をspとして記録するサブル
ーチンをCallする(S101)。
【0061】そして、タイマーtをリセットしスタート
する(S122)。視度モードを“A”に設定した後、
ステップS3へ戻る(S123)。一方、前述のステッ
プS3において視度モードが“A”と選択された場合に
は、オート視度SWの判定を行う(S4)。
【0062】オート視度SWが押下された(即ちON
の)場合は、サブルーチンとしての「視度オート設定
A」をCallする(S301)。次に、オート視度SWが
OFFの押下判定を行う(S132)。ここでオート視
度SWが押されたままの状態では、再び当該ステップS
132を繰り返す。
【0063】ここで、オート視度SWがOFFされる
と、タイマーtをリセットし再スタートしてステップS
3へと戻る(S133)。前述のオート視度SWの状態
判定ステップS4において、オート視度SWがOFFの
状態では、1stレリーズ( R) の判定を行う(S5)。
【0064】1stレリーズOFFの場合は、タイマーt
の判定を次のように行う(S41)。すなわち、タイマ
ーtが所定時間T0に達していない場合は、前述のステ
ップS3へ戻る。
【0065】一方、タイマーtが所定時間T0に達して
いる場合は、ステップS11へ進む。また、前述のステ
ップS5で、1stレリーズONの場合は、所定のAF処
理および、AE処理を行う(S6)。
【0066】続いて、撮影シーケンス内で行う視度設定
のサブルーチン「視度オート設定B」をCallする(S
7)。再度、1stレリーズおよび、2ndレリーズの判定
を行う(S8,S9)。
【0067】ここで、1stレリーズON、2ndレリーズ
OFFの場合は、ステップS8へ戻る。一方、1stレリ
ーズOFFの場合は、ステップS11へ進む。1stレリ
ーズONで、2ndレリーズONの場合は、公知の撮影シ
ーケンスを行う(S10)。
【0068】そして、一連の本カメラシーケンスを終了
する(S11)。図10は、前述のサブルーチン「視度
オート設定A」のシーケンスの詳細なフローチャートを
示す。
【0069】ただしここでは、自動視度調節も被写体像
の影響が少なくなるようにミラー106をupさせ、ス
クリーン上に所定の表示を出した状態にして行うことと
する。ここでは瞳孔の大きさによって駆動条件を判定し
ない。
【0070】このサブルーチン「オート視度設定A」が
Callされると次のステップの実行を開始する(S30
1)。まず、イニシャライズ処理として、画像用の変数
i、液晶素子に関する変数jを0に初期設定し、検出積
分時間が異常か、検出画像の異常かの判定を行うフラグ
NFを0に初期設定する(S302)。
【0071】遮光のために一眼レフカメラのミラーup
を行い、被写体像をファインダから消去する(S30
3)。ファインダ中央部分に表示素子からのパターンを
投光する(S304)。
【0072】液晶素子を透過状態にして赤外LED投光
/受光にて「けられのない」眼底光ありの目の映像を検
出する(データDa( i) 、モニタ積分を行い積分時間
が所定時間より短い場合はフラグNFを1に設定する)
(S305)。
【0073】異常判定のフラグNFの判定を行う(S3
06)。ここで、NF=1の場合はステップS323へ
行く。一方、NF=1でない場合は液晶素子のj番目を
遮光状態(例えば、検出光束の半分)にして赤外LED
の投光/受光にて視度ズレがある場合は「けられのあ
る」眼底光の目の映像を検出する。(例えば、データD
b( i) 、ステップS305で行ったと同じ積分に要し
た積分時間を設定して「モニタ積分」を行う。このモニ
タ積分により積分処理が終了した場合に、この積分時間
がステップS305の積分時間より短い場合はフラグN
Fを1に設定する)(S307)。
【0074】異常判定のフラグNFの判定を行う(S3
08)。ここで、NF=1の場合はステップS323へ
行く。NF=1でない場合は投光なしでの/受光にて定
常光による目の映像を検出する(例えば、データDc(
i) 、ステップS305と同じ積分時間を設定して積分
処理を行う)(S309)。
【0075】画像の「信号処理」をサブルーチンCallに
よって行う(S310)。異常判定のフラグNFの判定
を行う(S311)。ここで、NF=1の場合は検出結
果Ed( j) の値をMAX値に設定しステップS312
に進む。一方、NF=1でない場合は液晶の設定状態を
判定する(S312)。
【0076】j<Jでない場合は、jを1つインクリメ
ントする(S321)。液晶状態を次の状態(即ち、j
番目の液晶の遮光ON状態)に切り換えた後、ステップ
S305へ戻る(S322)。
【0077】前述のステップS312において、j>J
の場合は視度に関する情報を除去しF視度光学系の駆動
位置を算出する(S313: (S601))。upして
いたミラーを元の状態に戻すと共に、F視度光学系を設
定位置dに駆動する(S314)。
【0078】そして、一連の本シーケンスを終了し、Ca
llされたメインルーチン( カメラシーケンス) にReturn
する(S315)。なお、明るさ情報、瞳孔情報よりミ
ラーupから検出までに、所定の遅延(ディレイ) 時間
を設定して瞳孔が広がった状態を待って行うと更によ
い。
【0079】また、繰り返し瞳孔の大きさを検出して所
定以上になったら行ってもよい。続く図11のフローチ
ャートは、サブルーチン「視度オート設定B」のシーケ
ンスを示している。ただしここでは、カメラシーケンス
中の処理なので、被写体光束の遮断や視度用の表示は行
わない。また瞳孔の大きさによって駆動条件の判定を行
う。
【0080】このサブルーチン「オート視度設定B」が
前述のカメラシーケンスからCallされると、次のような
ステップの実行を開始する(S401)。まず、イニシ
ャライズ処理として例えば、画像用の変数iと、液晶素
子に関する変数jを0に初期設定する。また、検出積分
時間が異常、検出画像の異常かの判定を行うためのフラ
グNFと、駆動条件のフラグDFを0に初期設定する
(S402)。
【0081】液晶素子を透過状態にして、赤外LED投
光/受光にて「けられのない」眼底光ありの目の映像を
検出する(例えば、データDa( i) 、モニタ積分を行
いそれに要した積分時間が所定時間より短い場合はフラ
グNFを1に設定する)(S403)。
【0082】異常判定のフラグNFの判定を行う(S4
05)。ここで、NF=1の場合はステップS423へ
行く。一方、NF=1でない場合は液晶素子のj番目を
遮光状態(検出光束の半分)にして、赤外LEDの投光
/受光にて視度ズレがある場合は「けられのある」眼底
光の目の映像を検出する(例えば、データDb( i) 、
ステップS403と同じ積分時間を設定して積分処理を
行う、モニタ積分によって積分が終了した場合にこの積
分時間がステップS403の積分時間より短い場合はフ
ラグNFを1に設定する)(S405)。
【0083】異常判定のフラグNFの判定を行う(S4
06)。ここで、NF=1の場合はステップS423へ
進む。一方、NF=1でない場合は、投光なしでの/受
光にて定常光による目の映像を検出する(例えば、デー
タDc( i) 、ステップS403と同じ積分時間を設定
して積分を行う)(S407)。
【0084】異常判定のフラグNFの判定を行う(S4
08)。サブルーチン「信号処理」をCallして画像に関
する一連の信号処理を行う(S409)。
【0085】再び、異常判定のフラグNFの判定を行う
(S410)。ここで、NF=1の場合は、視度評価値
Ed( j) の値をMAX値に設定した後、ステップS4
11へ進む。
【0086】一方、NF=1でない場合は、液晶の設定
状態を判定する(S411)。j>J(J:最終液晶番
号)でない場合は、液晶素子番号jを1つインクリメン
トして(S421)、液晶状態を次の状態に切り換えた
後、ステップS403へ戻る(S422)。
【0087】一方、j<Jの場合は視度に関する情報を
検出しF視度光学系の駆動位置を算出する(S41
2)。フラグDF(但し、検出結果の信頼性が低く駆動
量算出ができない場合1となる)の判定を行う(S41
3)。ここで、DF=1の場合はステップS415へ進
む。
【0088】一方、DF=1でない場合は、駆動量Dと
瞳孔の大きさに関する情報Dpをパラメータとする関数
ds( Dp) との比較判定を行う(S414)。ここ
で、D>ds( Dp) でない場合には、ステップS41
6へ行って本シーケンスを終了しReturnする。
【0089】一方、D>ds( Dp) の場合は、F視度
光学系103を設定位置dに駆動する(S415)。そ
して、本シーケンスを終了してCallしたルーチンにRetu
rnする(S416)。
【0090】なお、ds( Dp) は、視度検出設定Aの
駆動分解能より大きくなるように設定する。図12に参
考に示すフローチャートは、サブルーチン「信号処理」
の詳細なシーケンスである。
【0091】このサブルーチン「信号処理」がCallされ
ると次のようなステップの実行を開始する(S50
1)。まず、この処理に関する所定のイニシャライズ処
理を行う(S502)。
【0092】眼底光「けられなし」の画像DXa( i)
から定常光の影響と赤外LED投光により発生するゴー
スト光(但し、予め記憶されている)の除去画像DXa
( i) と視度がずれている場合に、眼底光のけられのあ
る画像から定常光の影響と液晶状態に関連する赤外LE
D投光により発生するゴースト光(但し、予め記憶され
ている)の除去画像DXb( i) とを作成する(S50
3)。
【0093】この眼底光けられなし画像DXa( i) の
ピーク位置座標Paと、眼底光「けられあり」の可能性
のある画像DXb( i) のPaを中心とした所定範囲の
ピーク位置Pbを検出する(S504,S505)。
【0094】PaとPbの「ズレ」の程度を所定値εa
と比較判定する(S506)。ここで、|Pa−Pb|
<εaでない場合はステップS521へ進む。一方、|
Pa−Pb|<εaの場合には、眼底光抽出画像D(
i) を検出する(S507)。
【0095】D( i) のマイナス処理(D( i) がマイ
ナスの場合は0に置き換える)を行う(S508)。D
( i) の平均値Avdと最大値Dpを検出する(S50
9)。Dpの値に基づいて範囲設定を行う(Dpが所定
値以上の場合は広く設定し、所定値以下の場合は狭く設
定する。またその範囲の外のデータは0に置き換える)
(S510)。
【0096】所定の画素数にて平滑化( スムージング)
処理を行い画像Ds( i) を作成する(S511)。画
像Ds( i) のコントラスト値Cdと最大値Spを検出
する(S512)。コントラスト値Cdの判定を行う
(S513)。
【0097】Cd<εbの場合は、フラグNFを1に設
定した後、ステップS515へ行ってRetuern する(S
521)。一方、Cd<εbでない場合は、データDs
( i) の総和を視度評価値Ed(j) に代入する(S5
14)。
【0098】本シーケンスを終了しCallされたルーチン
にReturnする(S515)。図13は、「視度処理」の
シーケンスのフローチャートを示す。このサブルーチン
としての「視度処理」がCallされると、次の一連のステ
ップの実行を開始する(S601)。
【0099】まず、イニシャライズ処理を行う。例え
ば、変数j,m,kを0に初期設定し、駆動量Dを0に
初期設定する(S602)。視度評価値Ed( j) と所
定値との比較判定を行う(S603)。ここで、Ed(
j) =MAX(但し、MAXは検出できなかった時の
値)の場合は、Ed(j) =MAXの回数を変数kと、
連続してEd( j) =MAXが発生した回数mを検出す
る(S604,S605,S621,S631〜S63
5)。
【0100】検出した変数kおよび回数mの判定を行う
(S606,S607)。変数k,mの少なくとも一方
が、所定値K,Mより大きい場合はフラグDFを1に設
定する(S641)。
【0101】以前から設定されている視度情報spに対
応するF視度光学系(103) の位置を駆動信号dに代入す
る(S642)。適正な視度状態でない可能性が高いこ
とを警告表示(例えば、警告音の発信、F内への表示
等)する(S643)。
【0102】変数k,mの両方ともが所定値K,Mより
小さい場合は、変数pに視度評価値が最小になるjの値
を代入する(S608)。視度位置pに対応するF視度
光学系103の位置をdに代入する(S609)。 現
在のF視度光学系位置とd位置の移動量をDに代入する
(S610)。
【0103】本シーケンスを終了してCallしたルーチン
にReternする(S611)。 (作用効果2)以上、本第2実施形態で説明したよう
に、ファインダののぞく位置による像のかたよりが発生
しても瞳孔像の信号だけに着目して検出することによ
り、安いセンサでも簡単に精度よく視度関する情報を検
出でき、さらに液晶で切り換えることで高速に検出がで
き、しかも装置自体の小型化も可能になる。
【0104】(変形実施形態2)本第2実施形態の変形
として、目の特徴を検出するセンサとしては1次元セン
サ(例えば、PSD、ラインセンサ)のみならず、2次
元センサ(例えば、2次元PSD、複数画素のエリアセ
ンサ)を用いてもよい。
【0105】また、ファインダ光軸と検出光軸を傾ける
ことでファインダ内で発生するゴースト光を除去、また
は低減できる。光学的にはゴースト光を除去することで
センサの検出ダイナミックレンジを十分に確保でき検出
精度を向上できる。さらにゴースト光を電気的に記録す
る部分を設けてゴースト光除去を行ってもよい。さらに
両方を兼用してもよい。
【0106】また、カメラ以外にも双眼鏡や顕微鏡など
接眼部を有するシステムに応用してもよい。検出された
視度情報に基づいて駆動されるファインダ光学系は所定
のステップを有したディジタル的駆動でもよい。また停
止精度の幅を広く設定してもよい。さらに、F視度光学
系の駆動は視度のブロック分割を0. 5〜1. 0ジオプ
タ(1/m)単位で区切るとよい。更に外部の設定(例
えば、ROMの変更、外部SW、通信による、ICカー
ド等)によって値は変更してもよい。
【0107】また、本実施形態はSLRを例に説明した
が、素通しのファインダを有するコンパクトカメラに適
用してもよい。また、本例の特徴点として「角膜反射
光」を利用しているが、差分画像より眼底光の重心また
はピーク点を基準に処理を施してもよい。
【0108】また、液晶透過状態を最初に検出して、そ
の後に連続して遮光パターンを変化させながら検出して
もよい。また、遮光部材は液晶素子以外の部材を適用し
ても当然よい。例えば、圧電アクチュエータとマスク部
材によって小型の遮光部分を構成してもよい。
【0109】以上、本発明の実施形態に基づいて説明し
たが、本明細書中には以下の発明が含まれる。 (1) 接眼部を備えた光学装置において、前記接眼部
の近傍で、主たる観察光路と当該光路の一部を共有する
視度検出光路と、前記視度検出光路を介して観察者の目
に視度検出用の光束を投射する光源手段と、前記視度検
出光路において前記光源手段の位置と所定の関係を有す
る位置に配設され、最大遮光状態で前記視度検出光路を
所定割合まで遮光する( ON/OFF) 可能な遮光部材
と、前記視度検出光路の前記遮光部材の後方に配設さ
れ、前記投射光束による当該観察者の目からの反射光束
を受光する受光手段と、前記受光手段の出力信号に基づ
いて当該観察者の目の視度情報を検出する視度検出手段
と、を具備することを特徴とする接眼部を有する光学装
置。
【0110】(2) 前記遮光部材は、遮光パターンが
可変な1枚の光学部材であり、視度検出を行うとき、順
次に当該遮光パターンを変化させることを特徴とする
(1)に記載の接眼部を有する光学装置。
【0111】(3) 前記遮光部材は、前記視度検出光
路の光軸上での位置を所定間隔づつずらして配設され
た、同一遮光パターンを有する複数の光学部材であっ
て、視度検出を行う場合に、それら複数のうちの1つの
前記光学部材のみを順次に遮光状態にすることを特徴と
する(1)に記載の接眼部を有する光学装置。
【0112】(4) 視度を変更可能なF視度光学系を
有する接眼光学系と、前記接眼光学系の一部より液晶素
子のON,OFFの状態を介して撮影者の目の情報を検
出し視度に関する情報を検出する視度検出装置と、から
構成される接眼部を有する光学装置。
【0113】(5) 前記液晶素子のON,OFFにて
検出光束の遮光状態が異なることを特徴とする(4)に
記載の接眼部を有する光学装置。 (6) 前記視度検出装置は液晶素子ON,OFFの状
態にて得られた信号を所定の「重み付け」にて差分処理
を行った後の値を用いることを特徴とする(4)に記載
の接眼部を有する光学装置。
【0114】(7) 前記視度検出装置は、投光素子と
受光素子をそれぞれ少なくとも1つ有することを特徴と
する(4)に記載の接眼部を有する光学装置。 (8) 前記液晶素子は、電流効果を用いた「散乱形(
散乱モード) 」の液晶素子にて構成されることを特徴と
する(4)に記載の接眼部を有する光学装置。
【0115】(9) 前記液晶素子は、電界効果を用い
た「ねじり形( ツイストモード) 」の液晶素子にて構成
されることを特徴とする(4)に記載の接眼部を有する
光学装置。
【0116】(10) 視度を変更可能なF視度光学系
を有する接眼光学系と、前記接眼光学系の一部の遮光状
態を可変可能な遮光部材と、前記遮光部材の異なる遮光
状態にて得られる情報より撮影者の目の情報を検出し視
度に関する情報を検出する視度検出装置と、から構成さ
れる接眼部を有する光学装置。
【0117】(11) 前記遮光部材は、外部から制御
可能な液晶素子であることを特徴とする(10)に記載
の接眼部を有する光学装置。 (12) 前記視度検出装置は、投光素子と受光素子を
それぞれ少なくとも1つ有することを特徴とする(1
0)に記載の接眼部を有する光学装置。
【0118】(13) 前記液晶素子は、受光の軸側に
配置されることを特徴とする(11)に記載の接眼部を
有する光学装置。 (14) 前記液晶素子は、検出光軸に沿って少なくと
も1つ以上配置されることを特徴とする(11)に記載
の接眼部を有する光学装置。
【0119】(15) 前記視度検出装置は、遮光部材
の遮光状態が異なる状態にて得られた信号を所定の重み
付けにて差分処理を行った後の値を用いることを特徴と
する(10)に記載の接眼部を有する光学装置。
【0120】
【発明の効果】以上、例示した複数の実施形態に説明し
たように、本発明によれば、遮光部材、例えば複数枚か
らなる液晶素子によって遮光状態を可変的に制御可能に
し検出に適する状態を維持する機構を実現できるので、
のぞきかたの自由度を損なうことなく、しかも高い視度
検出精度を発揮し、且つ、遮光のための物理的な駆動部
分が無い故に、この機能を発揮する部材の実装スペース
を小さくすることができると共に、検出時間の短縮にも
寄与する。
【0121】さらに、受光素子としてのラインセンサ等
の安価で簡単な構成のセンサを用いることもでき、よっ
て、カメラ等のファインダののぞき方の自由度を維持し
ながら高い精度で検出できる接眼部を有する光学装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接眼部を有する光学装置の概念的な
実施形態の構成を示す構成図。
【図2】 図1に示す遮光素子の配置の一例を示し、
(a)は、複数枚から成る遮光素子の構成を示し、
(b)は、液晶の下半分の領域をONして遮光した状態
を示し、(c)は、液晶をOFFにした状態を示す。
【図3】 図2の遮光素子を用いた「視度処理」のシー
ケンスを示すフローチャート。
【図4】 検出信号の様子と検出方式を示し、(a)
は、視度位置によって変化する「瞳孔差分光量」を示す
グラフ、(b)は、検出光学系を使用の検出方式におけ
る正常の目による結像ポイント位置と、遮光マスクを示
す説明図、(c)は、検出光学系を使用の検出方式にお
ける視度調整を必要とする目による結像ポイント位置と
遮光マスクを示す説明図。
【図5】 図5(a)〜(e)は、所定の割合に分割さ
れた遮光素子により遮光パターンを変化させる動作例を
示す説明図。
【図6】 第2実施形態として一眼レフカメラに適用し
た例を示す構成図。
【図7】 分割されて成る遮光素子の構造を示し、(a
1)は、積層されて成る遮光素子の断面図、(a2)
は、2分割された液晶部と端子を示す平面図、(b1)
は、偏向板に挟まれた積層されて成る遮光素子の断面
図、(b2)は、2分割された液晶部と端子を示す平面
図。
【図8】 眼底光抽出のための手法を示すため点光源投
光下における眼の状態と、眼の位置により変化する眼底
光量に対応する検出信号を示すグラフであり、(a)
は、液晶素子を透過状態にしたLED投光時の「けられ
のない」赤目が発生する様子を示す説明図、(b)は、
液晶素子の1断面の半分を遮光したLED投光時の視度
が合ってない場合は「けられのある」赤目が発生する様
子を示す説明図、(c)は、(a)から(b)を所定の
「重み付け」にて差分をとった赤目の状態を示す説明
図。
【図9】 「カメラシーケンス」のフローチャート。
【図10】 サブルーチン「視度オート設定A」のフロ
ーチャート。
【図11】 サブルーチン「視度オート設定B」のフロ
ーチャート。
【図12】 サブルーチン「信号処理」のフローチャー
ト。
【図13】 サブルーチン「視度処理」のフローチャー
ト。
【符号の説明】 11…ファインダ光学系,13…目情報検出部,14…
視度制御部,15…駆動部,16…遮光素子,101…
プリズム,102…表示素子,103…視度光学系,1
04…赤外ミラー,105…液晶スクリーン,106…
ミラー,107…ミラーモータ,108…撮影レンズ,
109…絞り,110…視度モータ,111…CPU,
124…液晶素子,125…ラインセンサ,126…S
W群,129A…偏光板,129B…偏光板 S1…カメラシーケンス,S301…視度オート設定A
ルーチン,S401…視度オート設定Bルーチン,S5
01…信号処理ルーチン,S601…視度処理ルーチ
ン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接眼部を備えた光学装置において、 前記接眼部の近傍で、主たる観察光路と当該光路の一部
    を共有する視度検出光路と、 前記視度検出光路を介して観察者の目に視度検出用の光
    束を投射する光源手段と、 前記視度検出光路において前記光源手段の位置と所定の
    関係を有する位置に配設され、最大遮光状態で前記視度
    検出光路を所定割合まで遮光するON/OFF可能な遮
    光部材と、 前記視度検出光路の前記遮光部材の後方に配設され、前
    記投射光束による当該観察者の目からの反射光束を受光
    する受光手段と、 前記受光手段の出力信号に基づいて当該観察者の目の視
    度情報を検出する視度検出手段と、を具備することを特
    徴とする接眼部を有する光学装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光部材は、遮光パターンが可変な
    1枚の光学部材であり、視度検出を行うとき、順次に当
    該遮光パターンを変化させることを特徴とする、請求項
    1に記載の接眼部を有する光学装置。
  3. 【請求項3】 前記遮光部材は、前記視度検出光路の光
    軸上での位置を所定間隔づつずらして配設された、同一
    遮光パターンを有する複数の光学部材であって、視度検
    出を行う場合に、それら複数のうちの1つの前記光学部
    材のみを順次に遮光状態にすることを特徴とする、請求
    項1に記載の接眼部を有する光学装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163367A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> カメラ情報解析装置
JP2011005131A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Nidek Co Ltd 眼屈折力測定装置

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