JPH09253494A - アンモニア酸化分解触媒 - Google Patents
アンモニア酸化分解触媒Info
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- JPH09253494A JPH09253494A JP8067759A JP6775996A JPH09253494A JP H09253494 A JPH09253494 A JP H09253494A JP 8067759 A JP8067759 A JP 8067759A JP 6775996 A JP6775996 A JP 6775996A JP H09253494 A JPH09253494 A JP H09253494A
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- JP
- Japan
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- ammonia
- catalyst
- antimony
- gallium
- cobalt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温域(500℃以下)でアンモニアを
窒素と水に酸化分解し、発生するNOx濃度も低い、ア
ンモニア分解触媒を提供する。 【解決手段】 本発明のアンモニア酸化分解用触媒はア
ンチモンとガリウムのうち少なくとも1種とコバルトを
含有することを特徴としている。
窒素と水に酸化分解し、発生するNOx濃度も低い、ア
ンモニア分解触媒を提供する。 【解決手段】 本発明のアンモニア酸化分解用触媒はア
ンチモンとガリウムのうち少なくとも1種とコバルトを
含有することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明はアンモニア酸化分解用触
媒に関する。さらに詳しくは、コークス炉から回収した
アンモニアを500℃以下の低温で、窒素と水に酸化分
解するのに適したアンモニア分解用触媒に関する。
媒に関する。さらに詳しくは、コークス炉から回収した
アンモニアを500℃以下の低温で、窒素と水に酸化分
解するのに適したアンモニア分解用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉から発生するガス中には、6
〜10g/Nm3のアンモニアが含有されており、これ
は配管の腐食をもたらすと共に、コークス炉ガス燃焼時
にNOxの発生原因となることから、これを除去する必
要がある。コークス炉ガス(以下、COGと記す。)か
らアンモニアを除去する方法としては、一般にCOGを
希硫酸で洗浄し、硫安を回収する方法が採用されてい
た。しかしながら、この方法は、硫安肥料の需要が著し
く減少し、また市場価格が大幅に低落している昨今にお
いては、採算性が著しく悪く、したがって硫安製造によ
るアンモニアの処理方法自体が工業的にほとんど価値の
ないものとなっている。
〜10g/Nm3のアンモニアが含有されており、これ
は配管の腐食をもたらすと共に、コークス炉ガス燃焼時
にNOxの発生原因となることから、これを除去する必
要がある。コークス炉ガス(以下、COGと記す。)か
らアンモニアを除去する方法としては、一般にCOGを
希硫酸で洗浄し、硫安を回収する方法が採用されてい
た。しかしながら、この方法は、硫安肥料の需要が著し
く減少し、また市場価格が大幅に低落している昨今にお
いては、採算性が著しく悪く、したがって硫安製造によ
るアンモニアの処理方法自体が工業的にほとんど価値の
ないものとなっている。
【0003】現在では、硫安製造を縮小し、他のアンモ
ニア処理法、例えば高純度の液安を製造するフォッサム
法や、アンモニアを分解後、直接燃焼するコッパース
法、触媒の存在下で燃焼するカールスチル法等が採用さ
れている。カールスチル法(アロマティックス、第29
巻、第6号、第7〜12頁、1977年)においては、
COG中のアンモニアを水またはアンモニア水で吸収
し、次いで、アンモニア水を蒸留してアンモニアベーパ
ーとする。アンモニアベーパーは、アンモニア分解用燃
焼炉でCOGおよび空気の存在下、触媒存在下で約10
00℃の温度で完全燃焼される。分解燃焼炉出口排ガス
は、排熱ボイラーで熱回収を行った後、大気に放出され
る。
ニア処理法、例えば高純度の液安を製造するフォッサム
法や、アンモニアを分解後、直接燃焼するコッパース
法、触媒の存在下で燃焼するカールスチル法等が採用さ
れている。カールスチル法(アロマティックス、第29
巻、第6号、第7〜12頁、1977年)においては、
COG中のアンモニアを水またはアンモニア水で吸収
し、次いで、アンモニア水を蒸留してアンモニアベーパ
ーとする。アンモニアベーパーは、アンモニア分解用燃
焼炉でCOGおよび空気の存在下、触媒存在下で約10
00℃の温度で完全燃焼される。分解燃焼炉出口排ガス
は、排熱ボイラーで熱回収を行った後、大気に放出され
る。
【0004】このような従来のアンモニア処理法には次
のような問題点がある。従来の燃焼法においては、燃焼
温度が非常に高いため(約1000℃)、反応器に耐熱
材料を使用する必要がある。それに加えて、直接燃焼法
ではNOxの生成を抑制することが困難である。一方、
触媒燃焼法では、一般の触媒反応に比べ極めて過酷な温
度条件が採用されるため、触媒材料にも高い耐熱性が要
求される。また、発生するNOx濃度も50ppm前後
と高い。
のような問題点がある。従来の燃焼法においては、燃焼
温度が非常に高いため(約1000℃)、反応器に耐熱
材料を使用する必要がある。それに加えて、直接燃焼法
ではNOxの生成を抑制することが困難である。一方、
触媒燃焼法では、一般の触媒反応に比べ極めて過酷な温
度条件が採用されるため、触媒材料にも高い耐熱性が要
求される。また、発生するNOx濃度も50ppm前後
と高い。
【0005】本出願人はより低い燃焼温度でアンモニア
を分解しうる触媒の開発を進め、400〜700℃の低
温で分解できる触媒として、アルミナの細孔内にチタニ
アを沈着させたものを担体とし、これに銅又はバナジウ
ムの酸化物を単独又は組み合わせて担持せしめてなるア
ンモニア酸化分解用触媒(特開平2−160047号公
報、特開平3−122010号公報)、銅族元素、クロ
ム族元素、鉄族元素、白金族元素、希土類元素のうちの
少なくとも1種の元素の金属または化合物を含有する触
媒(特開平2−199196号公報)、銅族元素、クロ
ム族元素および鉄族元素のうちの少なくとも1種の元素
の金属または化合物とニッケルを含有するアンモニア分
解用触媒(特開平2−198638号公報)、及び希土
類元素の少なくとも1種の元素の化合物とニッケルを含
有するアンモニア分解用触媒(特開平2−198639
号公報)を開示した。
を分解しうる触媒の開発を進め、400〜700℃の低
温で分解できる触媒として、アルミナの細孔内にチタニ
アを沈着させたものを担体とし、これに銅又はバナジウ
ムの酸化物を単独又は組み合わせて担持せしめてなるア
ンモニア酸化分解用触媒(特開平2−160047号公
報、特開平3−122010号公報)、銅族元素、クロ
ム族元素、鉄族元素、白金族元素、希土類元素のうちの
少なくとも1種の元素の金属または化合物を含有する触
媒(特開平2−199196号公報)、銅族元素、クロ
ム族元素および鉄族元素のうちの少なくとも1種の元素
の金属または化合物とニッケルを含有するアンモニア分
解用触媒(特開平2−198638号公報)、及び希土
類元素の少なくとも1種の元素の化合物とニッケルを含
有するアンモニア分解用触媒(特開平2−198639
号公報)を開示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの触媒のアンモ
ニア分解温度は400℃以上、好ましくは500℃以上
であるのでさらに低温でアンモニアを効率よく分解でき
る触媒の開発が望まれていた。
ニア分解温度は400℃以上、好ましくは500℃以上
であるのでさらに低温でアンモニアを効率よく分解でき
る触媒の開発が望まれていた。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、低温域(500℃以下)でアン
モニアを窒素と水に酸化分解し、発生するNOx濃度も
低い、アンモニア分解触媒を提供することにある。
であって、その目的は、低温域(500℃以下)でアン
モニアを窒素と水に酸化分解し、発生するNOx濃度も
低い、アンモニア分解触媒を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するべく鋭意検討の結果、触媒としてコバルトを用
い、これにアンチモン又はガリウムを組み合わせること
によってコバルトのアンモニア分解活性が著しく向上
し、この傾向は特に500℃以下の低温域において顕著
であることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
解決するべく鋭意検討の結果、触媒としてコバルトを用
い、これにアンチモン又はガリウムを組み合わせること
によってコバルトのアンモニア分解活性が著しく向上
し、この傾向は特に500℃以下の低温域において顕著
であることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、アンチモンとガリウ
ムのうち少なくとも1種とコバルトを含有することを特
徴とするアンモニア酸化分解用触媒に関するものであ
る。
ムのうち少なくとも1種とコバルトを含有することを特
徴とするアンモニア酸化分解用触媒に関するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の触媒は、コバルトとアン
チモン又はガリウムの金属または化合物を含有する。こ
れらの元素の化合物としては酸化物のほか、水酸化物、
炭酸塩、硝酸塩等の無機塩、および酢酸塩等の有機塩を
含む。上記の化合物のうち水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等
の無機塩及び酢酸塩等の有機塩は焼成あるいは触媒反応
中に分解されて金属又は金属酸化物に変わる。
チモン又はガリウムの金属または化合物を含有する。こ
れらの元素の化合物としては酸化物のほか、水酸化物、
炭酸塩、硝酸塩等の無機塩、および酢酸塩等の有機塩を
含む。上記の化合物のうち水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等
の無機塩及び酢酸塩等の有機塩は焼成あるいは触媒反応
中に分解されて金属又は金属酸化物に変わる。
【0011】触媒中のアンチモンとガリウムの含有率
は、アンチモン単独の場合には金属換算で10〜90重
量%程度、好ましくは30〜70重量%程度、ガリウム
単独の場合には金属換算で10〜90重量%程度、好ま
しくは30〜70重量%程度、そして両者を併用する場
合には金属換算の含計量で10〜90重量%程度、好ま
しくは30〜70重量%程度が適当である。コバルトと
アンチモン又はガリウムとの比率は、アンチモン単独の
場合には金属換算の重量比でコバルト:アンチモンが9
0:10〜10:90の程度、好ましくは70:30〜
30:70程度、ガリウム単独の場合には金属換算の重
量比で90:10〜10:90程度、好ましくは70:
30〜30:70の程度、そして両者を併用する場合に
は金属換算の合計量でコバルト:アンチモン+ガリウム
が90:10〜10:90程度、好ましくは70:30
〜30:70程度が適当である。
は、アンチモン単独の場合には金属換算で10〜90重
量%程度、好ましくは30〜70重量%程度、ガリウム
単独の場合には金属換算で10〜90重量%程度、好ま
しくは30〜70重量%程度、そして両者を併用する場
合には金属換算の含計量で10〜90重量%程度、好ま
しくは30〜70重量%程度が適当である。コバルトと
アンチモン又はガリウムとの比率は、アンチモン単独の
場合には金属換算の重量比でコバルト:アンチモンが9
0:10〜10:90の程度、好ましくは70:30〜
30:70程度、ガリウム単独の場合には金属換算の重
量比で90:10〜10:90程度、好ましくは70:
30〜30:70の程度、そして両者を併用する場合に
は金属換算の合計量でコバルト:アンチモン+ガリウム
が90:10〜10:90程度、好ましくは70:30
〜30:70程度が適当である。
【0012】この触媒は担体に担持させて使用すること
ができる。この触媒担体としては、アルミナ、シリカゲ
ル、シリカ・アルミナ、チタニア、マグネシア、活性炭
などが使用される。
ができる。この触媒担体としては、アルミナ、シリカゲ
ル、シリカ・アルミナ、チタニア、マグネシア、活性炭
などが使用される。
【0013】本発明の触媒は触媒を製造する公知の方法
によって製造することができ、水溶液からの共沈法、蒸
発乾固法等によって製造できる。水溶液を利用する場合
には、コバルト、セリウムともに、塩化物、硝酸塩、酢
酸塩等の水溶性化合物を用いいればよい。
によって製造することができ、水溶液からの共沈法、蒸
発乾固法等によって製造できる。水溶液を利用する場合
には、コバルト、セリウムともに、塩化物、硝酸塩、酢
酸塩等の水溶性化合物を用いいればよい。
【0014】上記のようにして調製された触媒組成物
は、必要により空気中100〜600℃で約1〜10時
間焼成される。
は、必要により空気中100〜600℃で約1〜10時
間焼成される。
【0015】触媒の使用方法は常法によればよく、装置
も固定床、流動床、移動床等のいずれの形式であっても
よい。触媒層に導入するガスは、酸化剤としての酸素と
純粋なアンモニアの混合ガスばかりでなく、窒素、アル
ゴン、ヘリウム等の不活性ガスあるいは、水蒸気、硫化
水素、シアン等のCOGから回収したアンモニア水中に
含まれる成分を含む混合ガスでもよい。
も固定床、流動床、移動床等のいずれの形式であっても
よい。触媒層に導入するガスは、酸化剤としての酸素と
純粋なアンモニアの混合ガスばかりでなく、窒素、アル
ゴン、ヘリウム等の不活性ガスあるいは、水蒸気、硫化
水素、シアン等のCOGから回収したアンモニア水中に
含まれる成分を含む混合ガスでもよい。
【0016】反応温度はアンチモンの場合には250〜
600℃程度、好ましくは300〜500℃程度、特に
好ましくは350〜400℃程度であり、ガリウムの場
合には300〜600℃程度、好ましくは350〜50
0℃程度、特に好ましくは400〜500℃程度であ
る。反応圧力は特に限定されるものではなく、常圧でも
よく、加圧、減圧にすることもできる。
600℃程度、好ましくは300〜500℃程度、特に
好ましくは350〜400℃程度であり、ガリウムの場
合には300〜600℃程度、好ましくは350〜50
0℃程度、特に好ましくは400〜500℃程度であ
る。反応圧力は特に限定されるものではなく、常圧でも
よく、加圧、減圧にすることもできる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明のアンモニア酸化分解触媒の
一実施例を示す。
一実施例を示す。
【0018】(1) 触媒の調製 水約800mlに硝酸コバルト6水和物(Co(NO3)
2・6H2O)7.28gおよび硝酸ガリウム(Ga(NO
3)3・nH2On=約8)10.0gを溶解し、これを蒸
発乾固した。ついでこのものを乳鉢を用いて粉砕し、こ
の粉末を一軸圧成型器を用いてペレット状に成型し、さ
らにこのペレットを粉砕して14−32メッシュの顆粒
状に整粒した。その後、空気中において550℃で5時
間焼成し触媒を得た。
2・6H2O)7.28gおよび硝酸ガリウム(Ga(NO
3)3・nH2On=約8)10.0gを溶解し、これを蒸
発乾固した。ついでこのものを乳鉢を用いて粉砕し、こ
の粉末を一軸圧成型器を用いてペレット状に成型し、さ
らにこのペレットを粉砕して14−32メッシュの顆粒
状に整粒した。その後、空気中において550℃で5時
間焼成し触媒を得た。
【0019】次に、水約400mlに塩化アンチモン
(SbCl5)7.29gを溶解し、アンモニア水を適量
加えて、pHを7とした。この水溶液に、硝酸コバルト
6水和物(Co(NO3)2・6H2O)14.65gを溶
解し、これを蒸発乾固した。ついでこのものを乳鉢を用
いて粉砕し、この粉末を一軸圧成型器を用いてペレット
状に成型し、さらにこのペレットを粉砕して14−32
メッシュの顆粒状に整粒した。その後、空気中において
550℃で5時間焼成し触媒を得た。このものの組成
は、Co3O4−CoSb2O6=38−62(重量比)で
あった。
(SbCl5)7.29gを溶解し、アンモニア水を適量
加えて、pHを7とした。この水溶液に、硝酸コバルト
6水和物(Co(NO3)2・6H2O)14.65gを溶
解し、これを蒸発乾固した。ついでこのものを乳鉢を用
いて粉砕し、この粉末を一軸圧成型器を用いてペレット
状に成型し、さらにこのペレットを粉砕して14−32
メッシュの顆粒状に整粒した。その後、空気中において
550℃で5時間焼成し触媒を得た。このものの組成
は、Co3O4−CoSb2O6=38−62(重量比)で
あった。
【0020】(2)アンモニア酸化分解反応 酸化分解反応は常圧固定床流通反応装置を用いて行っ
た。図1に酸化分解反応装置を示す。
た。図1に酸化分解反応装置を示す。
【0021】この装置は、原料のアンモニア含有溶液容
器8、該アンモニア含有溶液を送液するマイクロフィー
ダーポンプ1、蒸発器2、触媒反応管3、未反応のアン
モニアを吸収する吸収びん5、及びNOx計6からなっ
ている。蒸発器2は外周に加熱ヒーターを備え、下部に
は空気導入管7が接続されている。触媒反応管3も外周
に加熱ヒーターを備え、内部には触媒4が収納されてい
る。触媒反応管3の下端には切替コックが取り付けら
れ、吸収びん5とNOx計6を切り替えられるようにな
っている。
器8、該アンモニア含有溶液を送液するマイクロフィー
ダーポンプ1、蒸発器2、触媒反応管3、未反応のアン
モニアを吸収する吸収びん5、及びNOx計6からなっ
ている。蒸発器2は外周に加熱ヒーターを備え、下部に
は空気導入管7が接続されている。触媒反応管3も外周
に加熱ヒーターを備え、内部には触媒4が収納されてい
る。触媒反応管3の下端には切替コックが取り付けら
れ、吸収びん5とNOx計6を切り替えられるようにな
っている。
【0022】原料には、COGから回収される安水と同
じ組成の水溶液を用い、これをマイクロフィーダーポン
プ1で蒸発器2に導入した。発生した蒸気は空気と混合
して触媒反応管3に導入した。この時、水溶液の供給量
を2cc/h、蒸発器2の温度を100℃、空気供給量
を40cc/minとした。
じ組成の水溶液を用い、これをマイクロフィーダーポン
プ1で蒸発器2に導入した。発生した蒸気は空気と混合
して触媒反応管3に導入した。この時、水溶液の供給量
を2cc/h、蒸発器2の温度を100℃、空気供給量
を40cc/minとした。
【0023】触媒反応管3は石英製とし、2gの触媒4
を充填した。
を充填した。
【0024】触媒反応管3の出口ガスは塩酸水溶液(2
N)の吸収びん5に導入し、未反応アンモニアを吸収さ
せた。一定時間吸収させた後、この塩酸水溶液をアンモ
ニア水溶液(0.5N)で中和滴定し、塩酸水溶液に吸
収された未反応アンモニア量を求めた。
N)の吸収びん5に導入し、未反応アンモニアを吸収さ
せた。一定時間吸収させた後、この塩酸水溶液をアンモ
ニア水溶液(0.5N)で中和滴定し、塩酸水溶液に吸
収された未反応アンモニア量を求めた。
【0025】NOxの分析は常圧式化学発光方式の分析
計6(島津ポータブルNOxアナライザーNOA−30
5)を用いた。
計6(島津ポータブルNOxアナライザーNOA−30
5)を用いた。
【0026】結果を図2に示す。図中、●はコバルト/
ガリウム触媒を、▲はコバルト/アンチモン触媒を用い
て得られたものである。
ガリウム触媒を、▲はコバルト/アンチモン触媒を用い
て得られたものである。
【0027】この表から明らかなように、実施例およ
びの両触媒は、400℃以下の低温においてアンモニ
アを100%酸化分解する高いアンモニア分解活性を有
していることがわかる。また、酸化分解反応実験を行っ
た500℃以下の温度域では、NOxの生成は見られな
かった。
びの両触媒は、400℃以下の低温においてアンモニ
アを100%酸化分解する高いアンモニア分解活性を有
していることがわかる。また、酸化分解反応実験を行っ
た500℃以下の温度域では、NOxの生成は見られな
かった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンモニ
ア酸化分解触媒は、400℃以下の低温において、著し
く高いアンモニア酸化分解活性を有する。また、500
℃以下の温度域でNOxの発生を伴わずに、アンモニア
を分解することができる。さらに、コークス炉ガスから
回収されるアンモニア水に近い組成の混合溶液を触媒反
応管に供給して上記のアンモニア分解活性が得られたこ
とから、混合液中に含まれる硫化水素、タール等の成分
に対する耐被毒性が確認される。よって、コークス炉か
ら回収したアンモニア水の処理に好適であるといえる。
ア酸化分解触媒は、400℃以下の低温において、著し
く高いアンモニア酸化分解活性を有する。また、500
℃以下の温度域でNOxの発生を伴わずに、アンモニア
を分解することができる。さらに、コークス炉ガスから
回収されるアンモニア水に近い組成の混合溶液を触媒反
応管に供給して上記のアンモニア分解活性が得られたこ
とから、混合液中に含まれる硫化水素、タール等の成分
に対する耐被毒性が確認される。よって、コークス炉か
ら回収したアンモニア水の処理に好適であるといえる。
【図1】 アンモニア酸化分解反応実験装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図2】 コバルト/ガリウム又はコバルト/アンチモ
ン触媒を用いて得られた反応温度とアンモニアの転化率
の関係を示すグラフである。
ン触媒を用いて得られた反応温度とアンモニアの転化率
の関係を示すグラフである。
1…マイクロフィーダーポンプ 2…蒸発器 3…触媒反応管 4…触媒 5…吸収びん 6…NOx計 7…空気導入口 8…アンモニア溶液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸村 啓二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小川 高志 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 滝田 祐作 大分県大分市宮崎台3−4−33
Claims (1)
- 【請求項1】 アンチモンとガリウムのうち少なくとも
1種とコバルトを含有することを特徴とするアンモニア
酸化分解用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8067759A JPH09253494A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | アンモニア酸化分解触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8067759A JPH09253494A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | アンモニア酸化分解触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253494A true JPH09253494A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13354199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8067759A Pending JPH09253494A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | アンモニア酸化分解触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253494A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011125653A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-13 | 株式会社日本触媒 | アンモニア分解用触媒及び該触媒の製造方法、並びに、該触媒を用いた水素製造方法 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8067759A patent/JPH09253494A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011125653A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-13 | 株式会社日本触媒 | アンモニア分解用触媒及び該触媒の製造方法、並びに、該触媒を用いた水素製造方法 |
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