JPH09250263A - 引戸用電気錠 - Google Patents

引戸用電気錠

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JPH09250263A
JPH09250263A JP8726496A JP8726496A JPH09250263A JP H09250263 A JPH09250263 A JP H09250263A JP 8726496 A JP8726496 A JP 8726496A JP 8726496 A JP8726496 A JP 8726496A JP H09250263 A JPH09250263 A JP H09250263A
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locking
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Mamoru Shigetani
茂谷守
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Miwa Lock Co Ltd
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Miwa Lock KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 緊急時等の非通電状態においてはロック部材
がロック解除の方向に作動する引戸用電気錠の提供。 【解決手段】 引戸1側に取付けられたラッチ受け部材
3の係合部4に係脱するラッチ40を含む施解錠機構X
を内蔵し、かつ戸枠5側に設けられた錠ケース7とから
成る引戸用電気錠において、施解錠機構は、駆動源の作
動杆21の伸縮動により回動するように軸支され、か
つ、ロックアーム部31を有する回動ロック部材25
と、通電時作動杆の伸張に伴いロック方向に回転する回
動ロック部材の回転が阻止される反面、引戸を閉鎖方向
に閉じる場合にはバネ部材52の力に抗して錠ケース内
に後退するラッチを備え、非通電時作動杆の収縮に伴い
回動ロック部材がロック解除の方向に回転し、引戸を開
放方向に引くときラッチが逃げ方向に回転し、戸の開放
を妨げない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引戸用電気錠に関す
る。本発明は、例えば特別養護老人ホームや病院などの
引戸用電気錠に適する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気錠としては実開昭5
1−18893号公報に一例が開示されている。この公
報には、扉の上端部に取り付けたラッチ受座と、このラ
ッチ受座の係合凹所に係脱するラッチを含む施解錠機構
を内蔵し、かつ、は戸枠の上枠内に設けられた錠箱が示
されている。
【0003】しかして、前記施解錠機構の基本的な各部
材は、比較的長い錠箱内に水平方向に設けられたソレノ
イドと、このソレノイドの作動子の先端部に固定的に設
けられたロック部材と、ソレノイドが非通電時の場合に
前記作動子が伸張し、前記ロック部材に時計方向への回
転が阻止され、かつ、ラッチ受座の係合凹所との係合を
介して扉の開放方向への移動の障害となるラッチと、こ
のラッチを常時突出方向に付勢するバネとから成る。そ
して、この施解錠機構のラッチは、ソレノイドが通電の
時にその作動子が収縮すると共に、ロック部材がラッチ
の係合部から離れ、扉の開放により回転する。
【0004】しかして、この扉用電気錠はソレノイドが
非通電時の場合にラッチの回転がロック部材により阻止
されるために、特別養護老人ホームや病院などの引戸用
電気錠には適さない。一般に特別養護老人ホームや病院
などの非常口用電気錠は、普段は施錠状態にし、一方、
火災、緊急時等の非常時には直ちに解錠状態にすべきで
ある。つまり、非常用の錠箱の施解錠機構は、ソレノイ
ドが通電の場合にラッチの回転がロック部材により阻止
され、一方、ソレノイドが非通電の場合にラッチの回転
が許容される構成が望ましい。
【0005】けだし、非常口を普段開放可能な状態にし
ておくことは、特に惚け老人や病人に対して管理上問題
があると共に、外部からの侵入(泥棒)も有り得え、反
面、非常時には施解錠機構を直ちに施錠状態から解錠状
態にし、惚け老人や病人を迅速に安全な場所へと避難さ
せるべきであるからである。
【0006】また特別養護老人ホームや病院は非常口と
言っても、管理上の観点から常に扉、特に引戸を完全に
閉じていなければならないと言う訳ではなく、管理上の
問題点を解消できるのであれば、換気の目的から、人が
通ることができない開放空間を設定した状態で引戸をロ
ックでき、かつ、所望する場合はソレノイドが通電状態
であっても任意に引戸を閉鎖できればより望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術に鑑み、第1の目的は施解錠機構を普段は施錠
状態に保ち、一方、非常時には施解錠機構を直ちに解錠
状態にし、人を迅速に安全な場所へと避難させることが
できる引戸用電気錠を得ることである。第2の目的は錠
ケースのスペースを有効的に活用できるように施解錠機
構を構成する部品点数を極力少なくすることである。第
3の目的は施解錠機構のラッチの回動並びに後退動をス
ムースにできることである。第4の目的は換気の目的か
ら、人が通ることができない開放空間を設定した状態で
も引戸をロックでき、かつ、所望する場合はソレノイド
が通電の場合に於いて、直ちに引戸を閉鎖できることで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の引戸用電気錠
は、引戸1側に取り付けられたラッチ受け部材3と、こ
のラッチ受け部材の係合部4に係脱するラッチ40を含
む施解錠機構Xを内蔵し、かつ、戸枠5側に設けられた
錠ケース7とから成る引戸用電気錠に於いて、前記施解
錠機構Xは、駆動源の作動杆21の伸縮動により回動す
るように錠ケース7に軸支され、かつ、ロックアーム部
31を有する回動ロック部材25と、通電時前記作動杆
の伸張に伴いロック方向に回転する回動ロック部材25
の前記ロックアーム部31に回転が阻止される反面、前
記引戸1を閉鎖方向Bに閉じる場合はバネ部材52のバ
ネ力に抗して錠ケース7内に後退動するラッチ40とを
備え、非通電時作動杆の収縮に伴い回動ロック部材25
がロック解除の方向に回転し、この時引戸1を開放方向
Aへ引くと、ラッチ40は錠ケースのガイド部11に係
合する軸48を中心に逃げ方向へ回転することを特徴と
する。
【0009】また本発明の引戸用電気錠は、引戸1側に
取り付けられたラッチ受け部材3と、このラッチ受け部
材の係合部4に係脱するラッチ40を含む施解錠機構X
を内蔵し、かつ、戸枠5側に設けられた錠ケース7とか
ら成る引戸用電気錠に於いて、前記施解錠機構Xは、駆
動源の作動杆21の伸縮動により回動するように錠ケー
ス7に軸支された回動ロック部材25と、通電時前記作
動杆の伸張に伴いロック方向に回転する回動ロック部材
25に回転が阻止される反面、前記引戸1を閉鎖方向B
に閉じる場合はバネ部材52のバネ力に抗して錠ケース
7内に後退動するラッチ40と、このラッチ40が後退
動する時に前記バネ部材52のバネ力に抗して回転する
ように錠ケースの枢軸51に軸支されたラッチ用押し圧
片50とを備え、非通電時作動杆の収縮に伴い回動ロッ
ク部材25がロック解除の方向に回転し、この時引戸1
を開放方向Aへ引くと、ラッチ40は錠ケースのガイド
部11に係合する軸48を中心に逃げ方向へ回転するこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態を、引戸1の上端部或いは上框2に取り付けた金属
製のラッチ受け部材3と、このラッチ受け部材3の係合
部の複数個の係合凹所と選択的に係脱するラッチを含む
施解錠機構Xを内蔵し、かつ、望ましくは戸枠5の上枠
6内に設けられた錠ケース7との関係で説明する。
【0011】まず係合部を有するラッチ受け部材3につ
いて説明する。このラッチ受け部材3は引戸1の上框2
に水平状態に埋設或いは取付けられる。ラッチ受け部材
3の係合部4は、本実施例では引戸1が戸枠5の縦枠8
に対して閉じた(閉鎖位置)時にラッチが係合する第1
の係合凹所4aと、引戸1が戸枠5の縦枠8から所望の
開放空間9を設定することができるように離れた(開放
位置)時にラッチが係合する第2の係合凹所4bとから
成る。
【0012】本発明では、前記開放空間9は、風を入れ
たいが人の出入りを防止することができる常識的な隙間
を意味する。したがって、第2の係合凹所4bの数は必
ずしも1個に限定する必要はなく、複数個であっても良
い。
【0013】次に施解錠機構Xを内蔵する錠ケース7に
ついて説明する。錠ケース7は長箱状に形成され、上述
したように戸枠5の上枠6内に設けられている。図3を
基準にすると、7aは前壁、7bは後壁、7cは左側
壁、7dは右側壁、7eは上壁、7fは底壁である。し
かして、前壁7a及び後壁7bには対向する一対の垂直
ガイド長孔11や必要な軸孔が形成されている。前記垂
直ガイド長孔11は錠ケース7の右側壁寄りの部位に形
成されている。また前記右側壁7dの内壁面の下端部に
は適当な幅寸法の垂直ガイド板12が固定的に突設され
ている。また前記底壁7fの下面には錠ケース7の一部
を形成する長板状の取付け板13が固定的に設けられ、
この取付け板13には固着具16を介してフロント板1
4が一体的に取付けられる。このフロント板14及び取
付け板13の両端部は錠ケース7の左右の側壁7c、7
dからそれぞれ突出し、かつ、各板の右端部よりの部位
には垂直ガイド長孔11並びに垂直ガイド板12のそれ
ぞれ位置を考慮してラッチ用貫通孔15が形成されてい
る。
【0014】次に施解錠機構Xを構成する各部材につい
て説明する。20は駆動源の一例としてのソレノイドで
ある。このソレノイド20は錠ケース7内に横設され、
かつ、図示しない接続コードを介して制御装置に接続し
ている。21はソレノイド20の作動杆で、この作動杆
21は水平方向に伸縮動するが、本実施例では通電時に
伸張し、一方、非通電時は収縮する。しかして、作動杆
21の突出先端部にはやや大径の駆動部22が設けら
れ、この駆動部22の中央部には駆動ピン23が作動杆
と交差する水平方向に突出している。
【0015】25は作動杆21の伸縮動により回動する
ように錠ケース7に軸支された回動ロック部材である。
回動ロック部材25は、前記駆動ピン23を介し、作動
杆21が伸張するとラッチの回転を阻止するロック方向
に、一方、作動杆21が収縮するとラッチの回転を許容
するロック解除の方向にそれぞれ回転する。この回動ロ
ック部材25は、図3又は図5を基準にすると、基本的
には前後一対の対向軸受板26と、この前後一対の対向
軸受板26を作動杆21の下方の位置で連結する垂直連
結板27とから成る。
【0016】しかして、前記対向軸受板26の上端部は
作動杆21の駆動部22と外嵌合するように上方に延
び、かつ、駆動ピン23と係合するU字状り切欠部28
を有する。また対向軸受板26の一方の左下端部には突
起部29が形成され、この突起部29は底壁7fに設け
られた施解錠信号検出スイッチ30と接触可能である。
さらに、対向軸受板26の下端部寄りの右側にはやや幅
広のロックアーム部31が突出し、このロックアーム部
31にはラッチの後退側垂直面と当接する水平ローラ3
2が設けられている。33は錠ケースに固定的に設けら
れた第1の枢軸で、この枢軸33は錠ケース7の前壁7
a及び後壁7bと交差する。前記回動ロック部材25は
該枢軸33に枢支されていると共に、回動ロック部材2
5内に設けられかつ該枢軸33に巻装されたバネ34に
より、常時ロック解除の方向に付勢されている。
【0017】40は取付け板13及びフロント板14の
貫通孔15から進退動可能に突出するラッチである。こ
のラッチ40は、ラッチ本体41と、このラッチ本体4
1の錠ケース内に位置する後退部の一側面に固定的に設
けられた単数乃至複数個の板状ラッチストッパー42と
から成る。
【0018】しかして、前記ラッチ本体41の外周面に
は、前述したラッチ受け部材3の係合部4に係止する垂
直面43、引戸1の縁部と摺接するテーパー状摺接面4
4、後述の押し圧片が圧接する切欠凹所内の水平受け面
45、この水平受け面45と垂直面43の後退側とを結
ぶ弧状面46が含まれる。そして、図2を基準にする
と、ラッチ本体41の前壁及び後壁は、錠ケースの右側
壁7dの内壁面に当接するように延び、かつ、垂直ガイ
ド板12と挟むように係合するスライド嵌合板部47を
有する。また前記ラッチストッパー42は、ラッチ本体
41がフロント板14から所定量突出するようにラッチ
本体41の後退部の前壁に固定的に設けられ、このラッ
チストッパー42の一端部にはラッチ本体41に形成さ
れた突起軸48用の嵌合孔が形成されている。ラッチ本
体41の突起部には、それぞれ錠ケース7の垂直ガイド
孔11に係合する一対の短い突起軸48が設けられてい
る。これらの突起軸48は回動ロック部材25のロック
が解除され、ラッチ40が回動可能になると支点的な機
能を発揮する。なお、前記ラッチストッパー42は、ラ
ッチ本体41に強度を付与する意味合いもあり、望まし
くはアングル又は段差状に形成されている。
【0019】50はラッチ40を突出方向に押し圧する
枠状の押し圧片で、この押し圧片50は錠ケース7内に
水平状態に設けられた第2の枢軸51に枢支され、か
つ、枢軸51に巻装された第2のバネ52により常時付
勢されている。
【0020】しかして、押し圧片50は、基部が第2の
枢軸51に枢支されたアーム部50aと、このアーム部
50aの自由端部に形成された板状の押し圧部50bと
から成り、前記押し圧部50bの先端部はやや折曲され
ている。また前記第2のバネ52の一端部は、ラッチ本
体41の水平受け面45と摺接する押し圧片50の押し
圧部50bに、一方、その他端部は錠ケース7の上壁7
eの内壁面に圧接している。なお、符号55は第2のバ
ネ52用押さえ輪、56は第1の枢軸33に螺合する押
し圧片50用規制ボルトである。
【0021】上記構成に於て、まず図6はソレノイド2
0が非通電時の状態を示す。この非通電時の状態は、停
電時はもちろんであるが、例えば火災など非常時の場合
に遠隔制御装置の制御によりなされる。この時ソレノイ
ド20の作動杆21は回動ロック部材25を一方向へ付
勢するバネ34のバネ力により収縮する。作動杆21が
収縮すると、回動ロック部材25は駆動ピン23を介
し、枢軸33を支点に反時計方向に回転する。そうする
と、回動ロック部材25のロック水平軸32がラッチ4
0の垂直面43の後退側から外れ、ラッチ40のロック
が解除される。
【0022】そこで、引戸1を開放方向Aに移動させる
と、ラッチ40は突起軸48を中心に反時計方向に回転
する。この時ラッチ40は第2のバネ52のバネ力に抗
して押し圧片50を押し上げ、ラッチ受け部材3の係合
凹所4から外れる。この時図7でしめすようにラッチ4
0が突起軸48を中心に回転しながら後退動すると、押
し圧片50の板状押圧部50bはラッチ本体41の水平
受け面45を摺動しながらラッチ本体41の摺接面44
と水平受け面45の稜線部に乗り上がる。したがって、
引戸1を完全に開放することができる。
【0023】次に図8はソレノイド20が通電時の状態
を示す。ソレノイド20が通電状態になると、本発明の
施解錠機構Xのラッチ40は引戸1の開く方向Aの力に
対しては完全にロックされる反面、引戸1を閉じる方向
Bに対しては後退動可能である。しかして、ソレノイド
20が通電状態になると、作動杆21は回動ロック部材
25を付勢するバネ34のバネ力に抗して伸張する。こ
の作動杆21が伸張すると、回動ロック部材25は駆動
ピン23を介し、枢軸33を支点に時計方向に回転す
る。そうすると、回動ロック部材25のロック水平軸3
2がラッチ40の垂直面43の後退側に当接し、これに
よりラッチ40の回転は阻止される。
【0024】そこで、今仮に図9で示すように引戸1を
開放位置から閉鎖方向Bに移動させ、かつ、開放空間9
を設定しようとする場合に於いては、まず図8で示すよ
うに引戸1の上端縁1aがラッチ40の摺接面44に当
たり、該ラッチ40は上端縁1aにより錠ケース7内へ
と後退動する。この時ラッチ40は垂直ガイド孔11及
び垂直ガイド板12に案内され、かつ、第2のバネ52
のバネ力に抗してそのままストレートに後退する。そし
て、ラッチ40が引戸1の上端縁1aを乗り越えてラッ
チ受け部材3の第2の係合凹所4bに達すると、直ちに
押し圧片50に押されて係合凹所4bに落ち込む。この
状態に於いて、ラッチ40は引戸1の開放方向Aに対し
ては回動ロック部材25で回転が阻止され、一方、引戸
1の閉鎖方向Bに対しては押し圧片50を押し上げて後
退動可能である。したがって、開放空間9を望まない場
合は、そのまま引戸1を完全に閉じることもできる。
【0025】
【実施例】まず本発明の実施例に於いては、開放空間9
は風を入れたいが人の出入りを防止することができる常
識的な隙間を意味するので、図11、図12で示すよう
にラッチ受け部材3Aの第2の係合凹所4bは、開放空
間9を調整することができるように第1の係合凹所4a
よりも長く設定しても良い。
【0026】次に回動ロック部材25の対向軸受板26
に突出形成されたロックアーム部31には、ラッチの後
退側垂直面と当接する水平ローラ32が設けられている
が、この水平ローラ32に代え、単なる摺接軸ないし摺
接板にしても良い。
【0027】さらに、図2で示すように回動ロック部材
25の枢軸33に規制用環状輪60を嵌合しても良い。
この環状輪60は錠ケース7の前壁7aと回動ロック部
材25の対向軸受板26の一方との間に介在し、回動ロ
ック部材25が錠ケースの前後にズレないように規制す
る機能がある。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)請求項1及び請求項6記載の発明では、錠ケース
の施解錠機構は、普段は施錠状態を保ち、一方、非常時
には施解錠機構を直ちに解錠状態にし、引戸を開放する
ことができる。したがって、本発明の引戸用電気錠は特
別養護老人ホームや病院などの引戸用電気錠に適する。 (2)請求項1記載の発明では、駆動源の作動杆21の
伸縮動により回動するように錠ケース7に軸支され、か
つ、前後の対向軸受板26から突出するロックアーム部
31を有する回動ロック部材25と、通電時前記作動杆
の伸張に伴いロック方向に回転する回動ロック部材25
の前記ロックアーム部31に回転が阻止される反面、前
記引戸1を閉鎖方向Bに閉じる場合はバネ部材52のバ
ネ力に抗して錠ケース7内に後退動するラッチ40とを
組み合わせているので、施解錠機構を構成する部品点数
を極力少なくできる。したがって、錠ケース内のスペー
スを有効的に活用できる。 (3)請求項2記載の発明は、ロックアーム部31にラ
ッチ40の垂直面43の後退側と当接する水平ローラが
設けられているので、通電時に引戸を閉鎖する際は、ラ
ッチ40はスムースに後退動する。 (4)請求項3記載の発明は、ラッチ40は所定位置で
停止するだけではなく、、錠ケース内で「ガタガタ」せ
ず、またスムースに後退動する。 (5)請求項4記載の発明は、換気の目的から、人が通
ることができない開放空間を設定することができる。 (6)請求項5記載の発明は、施錠状態で開放空間を設
定した場合でも、該引戸を任意に移動せさ、開放空間を
調整することができる。 (7)請求項6記載の発明は、ラッチ用押し圧片50を
構成要件としているので、普通一般のコイルバネ(ネジ
リバネ)を使用することが可能であり、またラッチは錠
ケース内にスムースに回転ないし後退動し、一方、錠ケ
ースから確実に進出する。 (8)請求項6記載の発明は、ラッチを安定的に移動さ
せる機能がある。
【図面の簡単な説明】
図1ないし図10は本発明の実施の形態を説明するため
の第1実施例に基づく各説明図。その他の図面は主要部
又は要部の他の実施例を示す各説明図である。
【図1】本発明の実施の形態を説明するための概略説明
図(引戸を完全に閉鎖した状態)。
【図2】正面から見た一部切欠の説明図。
【図3】図2に於いて、一部断面の説明図。
【図4】斜視から見た分解説明図。
【図5】主要部の斜視から見た分解説明図。
【図6】ロックが解除され、引戸がA方向へ移動可能に
なった説明図。
【図7】図6に於いて、引戸をA方向へ移動した場合の
説明図。
【図8】ロック状態に於いて、引戸をB方向へ移動する
場合の説明図。
【図9】図8に於いて、引戸をB方向へ移動した場合の
説明図。
【図10】本発明の実施の形態を説明するための概略説
明図(開放空間を設定し、引戸を開くことはできない
が、閉めることは可能である。)。
【図11】ラッチ受け部材の他の実施例を示す概略断面
説明図。
【図12】図11に於ける本発明の実施の形態を説明す
るための概略説明図(開放空間を設定した場合、その空
間を調整可能である。)。
【符号の説明】
1…引戸、2…上框、3、3A…ラッチ受け部材、4…
係合凹所、4a…第1の係合凹所、4b…第2の係合凹
所、5…戸枠、6…上枠、7…錠ケース、8…縦枠、9
…開放空間、11…垂直ガイド孔、12…垂直ガイド
板、13…取付け板、14…フロント板、X…施解錠機
構、20…駆動源、21…作動杆、23…駆動ピン、2
5…回動ロック部材、26…対向軸受板、27…垂直連
結板、28…切欠部、29…突起部、30…施解錠信号
検出スイッチ、31…ロックアーム部、32…ロック水
平軸、33、51…枢軸、34、52…バネ、40…ラ
ッチ、41…ラッチ本体、42…ラッチストッパー、4
3…垂直面、44…摺接面、45…水平受け面、46…
弧状面、47…スライド嵌合板部、48…突起軸、50
…押し圧片、50a…アーム部、50b…押し圧部、6
0…環状輪。A…開放方向、B…閉鎖方向。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸1側に取り付けられたラッチ受け部
    材3と、このラッチ受け部材の係合部4に係脱するラッ
    チ40を含む施解錠機構Xを内蔵し、かつ、戸枠5側に
    設けられた錠ケース7とから成る引戸用電気錠に於い
    て、前記施解錠機構Xは、駆動源の作動杆21の伸縮動
    により回動するように錠ケース7に軸支され、かつ、ロ
    ックアーム部31を有する回動ロック部材25と、通電
    時前記作動杆の伸張に伴いロック方向に回転する回動ロ
    ック部材25の前記ロックアーム部31に回転が阻止さ
    れる反面、前記引戸1を閉鎖方向Bに閉じる場合はバネ
    部材52のバネ力に抗して錠ケース7内に後退動するラ
    ッチ40とを備え、非通電時作動杆の収縮に伴い回動ロ
    ック部材25がロック解除の方向に回転し、この時引戸
    1を開放方向Aへ引くと、ラッチ40は錠ケースのガイ
    ド部11に係合する軸48を中心に逃げ方向へ回転する
    ことを特徴とする引戸用電気錠。
  2. 【請求項2】 請求項1に於て、回動ロック部材25の
    ロックアーム部31には、ラッチ40の垂直面43の後
    退側と当接する水平ローラ32が設けられていることを
    特徴とする引戸用電気錠。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、ラッチ40は、ラッ
    チ受け部材3の係合部4に係止する垂直面43、引戸1
    の縁部と摺接するテーパー状摺接面44、押し圧片が圧
    接する切欠凹所内の水平受け面45、この水平受け面4
    5と垂直面43の後退側とを結ぶ弧状面46をそれぞれ
    連続的に有するラッチ本体41と、このラッチ本体41
    の錠ケース内に位置する後退部の側面に固定的に設けら
    れたラッチストッパー42とから成ることを特徴とする
    引戸用電気錠。
  4. 【請求項4】 請求項1に於て、係合部4は、引戸1が
    戸枠5の縦枠8に対して閉じた時にラッチが係合する第
    1の係合凹所4aと、引戸1が戸枠5の縦枠8から所望
    の開放空間9を設定することができるように離れた時に
    ラッチが係合する第2の係合凹所4bとから成ることを
    特徴とする引戸用電気錠。
  5. 【請求項5】 請求項4に於て、第2の係合凹所4b
    は、開放空間9を調整することができるように第1の係
    合凹所4aよりも長く設定されていることことを特徴と
    する引戸用電気錠。
  6. 【請求項6】 引戸1側に取り付けられたラッチ受け部
    材3と、このラッチ受け部材の係合部4に係脱するラッ
    チ40を含む施解錠機構Xを内蔵し、かつ、戸枠5側に
    設けられた錠ケース7とから成る引戸用電気錠に於い
    て、前記施解錠機構Xは、駆動源の作動杆21の伸縮動
    により回動するように錠ケース7に軸支された回動ロッ
    ク部材25と、通電時前記作動杆の伸張に伴いロック方
    向に回転する回動ロック部材25に回転が阻止される反
    面、前記引戸1を閉鎖方向Bに閉じる場合はバネ部材5
    2のバネ力に抗して錠ケース7内に後退動するラッチ4
    0と、このラッチ40が後退動する時に前記バネ部材5
    2のバネ力に抗して回転するように錠ケースの枢軸51
    に軸支されたラッチ用押し圧片50とを備え、非通電時
    作動杆の収縮に伴い回動ロック部材25がロック解除の
    方向に回転し、この時引戸1を開放方向Aへ引くと、ラ
    ッチ40は錠ケースのガイド部11に係合する軸48を
    中心に逃げ方向へ回転することを特徴とする引戸用電気
    錠。
  7. 【請求項7】 請求項6に於て、ラッチ用押し圧片50
    は、基部が第2の枢軸51に枢支されたアーム部50a
    と、このアーム部50aの自由端部に形成された板状の
    押し圧部50bとから成ることを特徴とする引戸用電気
    錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100424736B1 (ko) * 2000-09-12 2004-03-30 가부시키카이샤 나브코 미닫이의 로크장치
JP2006219820A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Teraoka Auto Door System Kk 自動扉の施錠装置
JP2008280693A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Miwa Lock Co Ltd 圧電アクチュエーター
CN105386703A (zh) * 2015-11-25 2016-03-09 重庆昊江耐火材料有限责任公司 一种防火隔音门结构

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