JP3903414B2 - 施解錠装置及びその操作方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内側に一つのサムターンと、屋外側に二つのシリンダー錠とを備えた施解錠装置及びその操作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
施解錠装置には、防犯性能を高めるために、一の扉に二つの錠前を設ける、所謂ワンドア2ロックシステムが従来より採用されている。従来、このワンドア2ロックシステムは、屋外側に2シリンダー、屋内側に2サムターンを装着する、すなわちそれぞれが単独で機能する施解錠装置を2つ設ける構成が一般的である。
このような従来の施解錠装置は、施錠箇所に種々の錠前を設けることができるので、バール等によるこじ開けを困難にし、防犯性能を高めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の施解錠装置は、施錠箇所に種々の錠前を設けることができるので、バール等によるこじ開けには強いが、2つのサムターン又は2つのシリンダー錠を、それぞれに操作、すなわち2回操作しなければならず、煩雑である。
【0004】
また、近年、マンションや住宅の玄関扉などの開閉体、あるいはこれら玄関扉などの開閉体の近傍における開口枠体(扉枠)の周囲である壁部分に、高級感や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓付のものが多用されるようになってきている。ところが、このような開閉体の小窓や壁部分の小窓では、ガラス板が割られると、外部から、先端を鉤状に曲げた針金を挿入したり、手を差し入れることで、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
【0005】
一般的に扉に多用される回転式のサムターンは、屋内側に露出する摘み部の翼体が水平状態である場合に施錠状態であり、この摘み部の翼板に針金の鉤状先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正な解錠操作が可能となる。また、このようなサムターンは、上記した小窓の無い開閉体においても、針金を挿入する隙間や孔などが開閉体自体或いは壁部分等にあれば、同様に不正解錠される虞れがあった。
【0006】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、屋内側からは一つのサムターンで施解錠ができ、屋外側からは、施錠時は一つのシリンダーを操作し、解錠時は二つのシリンダーを操作する施解錠装置及びその操作方法を提供し、もって、防犯性能、利便性の向上を図ることを目的とする。
また、扉や扉周辺の小窓などからの不正なサムターンの操作による解錠などの屋内側からの容易な不正解錠を防止し、防犯性を向上することを目的としている。
さらに、扉の施錠忘れの防止など、その施錠操作や解錠操作を、遠隔操作にて可能とする施解錠装置及びその操作方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の施解錠装置は、扉3に錠箱Aが設けられ、該錠箱Aに前記扉3の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置1において、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ屋外側からのキー操作により前記ロック部材を進退させて施解錠を行う第一シリンダー錠5と、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ該第一シリンダー錠5の施錠キー操作に連動して該第一シリンダー錠5の回転を阻止する位置に移動されるスライドプレート25と、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ屋外側からの解錠キー操作により該スライドプレート25を前記第一シリンダー錠5の回転阻止位置から退避させる第二シリンダー錠7と、
前記錠箱Aの屋内側に設けられ、施錠回転操作により前記ロック部材を突出させ且つ前記スライドプレート25を前記第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動させる一方、解錠回転操作により前記スライドプレート25を前記回転阻止位置から退避させ且つ前記ロック部材を後退させるサムターン45と、
を具備したことを特徴とする。
【0008】
この施解錠装置1では、屋内側からサムターン45が施錠回転操作されると、ロック部材が突出され、かつスライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動される。また、サムターン45が解錠回転操作されると、スライドプレート25が回転阻止位置から退避され且つロック部材が後退される。つまり、一つのサムターン45の回転操作により、ダブルロックの施解錠が可能になる。
一方、屋外側からは、施錠時は一つの第一シリンダー錠5が操作されると、ロック部材が突出され且つスライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動される。また、解錠時は、先ず、第二シリンダー錠7によって、スライドプレート25が回転阻止位置から退避され、次いで、第一シリンダー錠5によって、ロック部材が後退される。即ち、二つのシリンダー錠5,7の操作を必要とさせる。
【0009】
請求項2記載の施解錠装置は、扉3に錠箱Aが設けられ、該錠箱Aに前記扉3の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置1において、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ屋外側からのキー操作により前記ロック部材を進退させて施解錠を行う第一シリンダー錠5と、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ該第一シリンダー錠5の施錠キー操作に連動して該第一シリンダー錠5の回転を阻止する位置に移動されるスライドプレート25と、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ屋外側からの解錠キー操作により該スライドプレート25を前記第一シリンダー錠5の回転阻止位置から退避させる第二シリンダー錠7と、
前記錠箱Aの屋内側に設けられ、施錠回転操作により前記ロック部材を突出させ且つ前記スライドプレート25を前記第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動させる一方、解錠回転操作により前記スライドプレート25を前記回転阻止位置から退避させ且つ前記ロック部材を後退させるサムターン45と、
前記サムターン45に連動連結され、外部からの電気信号に基づき、前記サムターン45を回転させ施錠または解錠を行う回転制御部61と、
を具備したことを特徴とする。
【0010】
この施解錠装置1では、屋内側からサムターン45が施錠回転操作されると、ロック部材が突出され、かつスライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動される。また、サムターン45が解錠回転操作されると、スライドプレート25が回転阻止位置から退避され且つロック部材が後退される。つまり、一つのサムターン45の回転操作により、ダブルロックの施解錠が可能になる。
一方、屋外側からは、施錠時は一つの第一シリンダー錠5が操作されると、ロック部材が突出され且つスライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動される。また、解錠時は、先ず、第二シリンダー錠7によって、スライドプレート25が回転阻止位置から退避され、次いで、第一シリンダー錠5によって、ロック部材が後退される。即ち、二つのシリンダー錠5,7の操作を必要とさせる。
また、施錠忘れや非常時などの際には、外部から電気信号を送ることで、回転制御部61によりサムターン45が回転し、施錠や解錠が行われることとなり、すなわち遠隔操作などにより電気信号を送ることで、サムターン45が回転して、施錠状態から解錠、または解錠状態から施錠となる。
【0011】
請求項3記載の施解錠装置は、扉3に錠箱Aが設けられ、該錠箱Aに前記扉3の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置1において、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ屋外側からのキー操作により前記ロック部材を進退させて施解錠を行う第一シリンダー錠5と、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ該第一シリンダー錠5の施錠キー操作に連動して該第一シリンダー錠5の回転を阻止する位置に移動されるスライドプレート25と、
前記錠箱Aの屋外側に設けられ屋外側からの解錠キー操作により該スライドプレート25を前記第一シリンダー錠5の回転阻止位置から退避させる第二シリンダー錠7と、
前記錠箱Aの屋内側に設けられ、屋内側からのキーによる施錠回転操作により前記ロック部材を突出させ且つ前記スライドプレート25を前記第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動させる一方、キーによる解錠回転操作により前記スライドプレート25を前記回転阻止位置から退避させ且つ前記ロック部材を後退させる屋内シリンダー錠63と、
を具備したことを特徴とする。
【0012】
この施解錠装置では、屋内側から屋内シリンダー錠63がキーにて施錠回転操作されると、ロック部材が突出され、かつスライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動される。また、屋内シリンダー錠63がキーにて解錠回転操作されると、スライドプレート25が回転阻止位置から退避され且つロック部材が後退される。つまり、一つの屋内シリンダー錠63の回転操作により、ダブルロックの施解錠が可能になる。
一方、屋外側からは、施錠時は一つの第一シリンダー錠5が操作されると、ロック部材が突出され且つスライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動される。また、解錠時は、先ず、第二シリンダー錠7によって、スライドプレート25が回転阻止位置から退避され、次いで、第一シリンダー錠5によって、ロック部材が後退される。即ち、二つのシリンダー錠5,7の操作を必要とさせる。
特に、屋内側の操作を、キーを用いる構成としていることから、屋内面にはサムターンの摘みなどが突出していない構造となり、不正操作が不可能となる。
【0013】
請求項4記載の施解錠装置は、前記扉3の屋内側に回転操作可能に設けられ一方の回転位置で前記スライドプレート25に当接して該スライドプレート25の前記回転阻止位置への移動を阻止する一方、他方の回転位置で前記スライドプレート25に当接する位置から退避されて前記スライドプレート25を前記回転阻止位置へ移動可能にする切替えダルマ44と、
を具備したことを特徴とする。
【0014】
この施解錠装置1では、切替えダルマ44が、出荷時等の通常の操作時以外の際に、一方の回転位置に配置されることで、スライドプレート25に当接され、スライドプレート25の回転阻止位置への移動が阻止される。従って、第一シリンダー錠5が回転規制されることがなくなり、第一シリンダー錠5のみで施解錠を行う、シングルロック状態となる。
一方、切替えダルマ44が、引き渡し時等の通常の操作状態とする時に、他方の回転位置に配置されることで、スライドプレート25に当接する位置から外れ、スライドプレート25の回転阻止位置への移動が可能になる。従って、第一シリンダー錠5が施錠された際には、スライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動されるダブルロック状態となる。
【0015】
請求項5記載の施解錠装置は、一方の回転位置で前記スライドプレート25に当接して該スライドプレート25の前記回転阻止位置への移動を阻止する一方、他方の回転位置で前記スライドプレート25に当接する位置から退避されて前記スライドプレート25を前記回転阻止位置へ移動可能にする切替えダルマ44と、
前記切替えダルマ44に連動連結され、外部からの電気信号に基づき、該切替えダルマ44を回転させる切替制御部65と、
を具備したことを特徴とする。
【0016】
この施解錠装置1では、切替えダルマ44が、出荷時等の通常の操作時以外の際に、一方の回転位置に配置されることで、スライドプレート25に当接され、スライドプレート25の回転阻止位置への移動が阻止される。従って、第一シリンダー錠5が回転規制されることがなくなり、第一シリンダー錠5のみで施解錠を行う、シングルロック状態となる。
一方、切替えダルマ44が、引き渡し時等の通常の操作状態とする時に、他方の回転位置に配置されることで、スライドプレート25に当接する位置から外れ、スライドプレート25の回転阻止位置への移動が可能になる。従って、第一シリンダー錠5が施錠された際には、スライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動されるダブルロック状態となる。
また、遠隔操作など外部から電気信号を送ることで切替制御部65を作動させ、これにより切替えダルマ44を回転して、上記シングルロック状態とダブルロック状態を切り替えることが可能となる。
【0017】
請求項6記載の施解錠装置は、一方の回転位置で前記スライドプレート25に当接して該スライドプレートの前記回転阻止位置への移動を阻止する一方、他方の回転位置で前記スライドプレートに当接する位置から退避されて前記スライドプレートを前記回転阻止位置へ移動可能にする切替えダルマ44と、
前記錠箱Aの屋内側に設けられ、前記切替えダルマ44に連動連結され、屋内側からのキーによる回転操作にて、該切替えダルマ44を回転させる切替えシリンダー錠67と、
を具備したことを特徴とする。
【0018】
この施解錠装置1では、切替えダルマ44が、出荷時等の通常の操作時以外の際に、キーにて切替えシリンダー錠67を回転操作し一方の回転位置に配置されることで、スライドプレート25に当接され、スライドプレート25の回転阻止位置への移動が阻止される。従って、第一シリンダー錠5が回転規制されることがなくなり、第一シリンダー錠5のみで施解錠を行う、シングルロック状態となる。
一方、切替えダルマ44が、引き渡し時等の通常の操作状態とする時に、キーにて切替えシリンダー錠67を回転操作し他方の回転位置に配置されることで、スライドプレート25に当接する位置から外れ、スライドプレート25の回転阻止位置への移動が可能になる。従って、第一シリンダー錠5が施錠された際には、スライドプレート25が第一シリンダー錠5の回転阻止位置に移動されるダブルロック状態となる。
【0019】
請求項7記載の施解錠装置の操作方法は、扉3に錠箱Aが設けられ、該錠箱Aに前記扉3の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置1の操作方法において、
屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠5のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、該第一シリンダー錠5の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
屋内側からの施錠には、サムターン45のみを操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、該第一シリンダー錠5の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
屋外側からの解錠には、第二シリンダー錠7のキー操作によって前記第一シリンダー錠5の回転規制を解除した後、前記第一シリンダー錠5をキー操作して前記ロック部材を後退させて解錠し、
屋内側からの解錠には、前記サムターン45のみの回転操作により前記第一シリンダー錠5の回転規制を解除すると同時に、前記ロック部材を後退させて解錠することを特徴とする。
【0020】
この施解錠装置1の操作方法では、屋外側からの施錠時には、第一シリンダー錠5のみがキー操作されることで、この第一シリンダー錠5の回転が規制されてダブルロック状態に施錠される。屋内側からの施錠時には、サムターン45のみが操作されることでダブルロック状態に施錠される。また、屋外側からの解錠時には、第二シリンダー錠7のキー操作によって、先ず、第一シリンダー錠5の回転規制が解除された後、第一シリンダー錠5をキー操作してロック部材を後退させて解錠される。屋内側からの解錠時には、サムターン45のみの回転操作により第一シリンダー錠5の回転規制が解除されると同時に、ロック部材が後退されて解錠が可能となる。即ち、施錠時は、屋外側、屋内側からのいずれの場合においても、第一シリンダー錠5又はサムターン45のみによってダブルロックが可能となる。一方、解錠時には、屋外側からは、第一シリンダー錠5及び第二シリンダー錠7の操作が必要になるのに対し、屋内側からは、サムターン45のみにより一度に解錠が可能になる。
【0021】
請求項8記載の施解錠装置の操作方法は、扉3に錠箱Aが設けられ、該錠箱Aに前記扉3の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置1の操作方法において、
屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠5のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、該第一シリンダー錠5の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
屋内側からの施錠には、サムターン45のみを操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、前記第一シリンダー錠5の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
屋外側からの解錠には、第二シリンダー錠7のキー操作によって前記第一シリンダー錠5の回転規制を解除した後、前記第一シリンダー錠5をキー操作して前記ロック部材を後退させて解錠し、
屋内側からの解錠には、前記サムターン45のみの回転操作により前記第一シリンダー錠5の回転規制を解除すると同時に、前記ロック部材を後退させて解錠し、
施錠状態の際に、外部からの電気信号により前記サムターン45が回転され、解錠とし、
解錠状態の際に、外部からの電気信号により前記サムターン45が回転され、施錠とすることを特徴とする。
【0022】
この施解錠装置1の操作方法では、屋外側からの施錠時には、第一シリンダー錠5のみがキー操作されることで、この第一シリンダー錠5の回転が規制されてダブルロック状態に施錠される。屋内側からの施錠時には、サムターン45のみが操作されることでダブルロック状態に施錠される。また、屋外側からの解錠時には、第二シリンダー錠7のキー操作によって、先ず、第一シリンダー錠5の回転規制が解除された後、第一シリンダー錠5をキー操作してロック部材を後退させて解錠される。屋内側からの解錠時には、サムターン45のみの回転操作により第一シリンダー錠5の回転規制が解除されると同時に、ロック部材が後退されて解錠が可能となる。即ち、施錠時は、屋外側、屋内側からのいずれの場合においても、第一シリンダー錠5又はサムターン45のみによってダブルロックが可能となる。一方、解錠時には、屋外側からは、第一シリンダー錠5及び第二シリンダー錠7の操作が必要になるのに対し、屋内側からは、サムターン45のみにより一度に解錠が可能になる。
また、外部からの電気信号を受けることで、サムターン45が回転し、これにより、施錠状態を解錠とし、または解錠状態を施錠とする。すなわち、遠隔操作などにより、サムターン45の回転を行え、施錠または解錠が可能となる。
【0023】
請求項9記載の施解錠装置の操作方法は、扉3に錠箱Aが設けられ、該錠箱Aに前記扉3の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置1の操作方法において、
屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠5のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、該第一シリンダー錠5の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
屋内側からの施錠には、屋内シリンダー錠63のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、前記第一シリンダー錠5の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
屋外側からの解錠には、第二シリンダー錠7のキー操作によって前記第一シリンダー錠5の回転規制を解除した後、前記第一シリンダー錠5をキー操作して前記ロック部材を後退させて解錠し、
屋内側からの解錠には、前記屋内シリンダー錠63のみのキー操作により前記第一シリンダー錠5の回転規制を解除すると同時に、前記ロック部材を後退させて解錠することを特徴とする。
【0024】
この施解錠装置1の操作方法では、屋外側からの施錠時には、第一シリンダー錠5のみがキー操作されることで、この第一シリンダー錠5の回転が規制されてダブルロック状態に施錠される。屋内側からの施錠時には、屋内シリンダー錠63のみがキー操作されることでダブルロック状態に施錠される。また、屋外側からの解錠時には、第二シリンダー錠7のキー操作によって、先ず、第一シリンダー錠5の回転規制が解除された後、第一シリンダー錠5をキー操作してロック部材を後退させて解錠される。屋内側からの解錠時には、屋内シリンダー錠63のみのキーの回転操作により第一シリンダー錠5の回転規制が解除されると同時に、ロック部材が後退されて解錠が可能となる。即ち、施錠時は、屋外側、屋内側からのいずれの場合においても、第一シリンダー錠5又は屋内シリンダー錠63のみによってダブルロックが可能となる。一方、解錠時には、屋外側からは、第一シリンダー錠5及び第二シリンダー錠7の操作が必要になるのに対し、屋内側からは、屋内シリンダー錠63のみにより一度に解錠が可能になる。
【0025】
請求項10記載の施解錠装置1の操作方法は、前記第一シリンダー錠5のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて前記第一シリンダー錠5のみのキー操作によって前記ロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持され、
該シングルロック状態の施解錠モードを解除操作することによって前記ダブルロック状態の操作モードに移行されることを特徴とする。
【0026】
この施解錠装置1の操作方法では、出荷時などの通常の操作時以外の際に、第一シリンダー錠5のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて、第一シリンダー錠5のみのキー操作によってロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持される。一方、このシングルロック状態の施解錠モードが解除操作されると、ダブルロック状態の操作モードに移行され、第一シリンダー錠5のみによって施錠がなされた場合であっても、第二シリンダー錠7の操作が必要になる。
【0027】
請求項11記載の施解錠装置の操作方法は、屋内側からのキーによる操作を行って、前記第一シリンダー錠5のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて前記第一シリンダー錠5のみのキー操作によって前記ロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持され、
屋内側からのキーによる操作を行って、該シングルロック状態の施解錠モードを解除操作することによって前記ダブルロック状態の操作モードに移行されることを特徴とする。
【0028】
この施解錠装置1の操作方法では、出荷時などの通常の操作時以外の際に、屋内側からのキーによる操作を行うことで、第一シリンダー錠5のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて、第一シリンダー錠5のみのキー操作によってロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持される。一方、屋内側からのキーによる操作を行うことで、このシングルロック状態の施解錠モードが解除されると、ダブルロック状態の操作モードに移行され、第一シリンダー錠5のみによって施錠がなされた場合であっても、第二シリンダー錠7の操作が必要になる。
【0029】
請求項12記載の施解錠装置の操作方法は、外部からの電気信号を受けることで、前記第一シリンダー錠5のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて前記第一シリンダー錠5のみのキー操作によって前記ロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持され、
外部からの電気信号を受けることで、該シングルロック状態の施解錠モードを解除操作することによって前記ダブルロック状態の操作モードに移行されることを特徴とする。
【0030】
この施解錠装置1の操作方法では、出荷時などの通常の操作時以外の際に、外部からの電気信号を受けることで、第一シリンダー錠5のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて、第一シリンダー錠5のみのキー操作によってロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持される。一方、外部からの電気信号を受けることで、このシングルロック状態の施解錠モードが解除されると、ダブルロック状態の操作モードに移行され、第一シリンダー錠5のみによって施錠がなされた場合であっても、第二シリンダー錠7の操作が必要になる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る施解錠装置及びその操作方法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る施解錠装置の縦断面図、図2は図1の台座ユニットを屋内側から視た正面図、図3は図2におけるイ−イ線矢視図、図4は施解錠装置の要部分解斜視図である。
【0032】
図1に示すように、施解錠装置1は、扉3に配設される錠箱Aと、錠箱Aに対して屋外側に取り付けられる台座ユニットCと、錠箱Aに対して屋内側に取り付けられるサムターンユニットDとにより大別して構成される。
【0033】
錠箱Aは、例えば扉3の端部に内蔵され、錠箱Aに固定された図示しないフロント板が扉3の木口(前端面)に露出して取り付けられる。この錠箱A内には、図示しないロック部材が内蔵される。このロック部材は、後述の第一シリンダー錠、サムターンの操作によって、錠箱Aに対しスライドし、扉3のフロント板から進退されるようになっている。つまり、扉枠に対しての施解錠を可能とする。ここでは、その具体的な機構の説明は省略する。
【0034】
なお、このロック部材としては、扉枠側に取り付けられたガードアームに係止してドアチェーンと同様の働きをするガードボルト、主施錠手段となるデッドボルト、円弧状の可動軌跡を描いて突出されるカマデット、扉3の上端面或いは下端面から進退して扉枠に係合するロック手段等が含まれる。
【0035】
台座ユニットCには、第一シリンダー錠5と、第二シリンダー錠7とが上下に設けられる。第一,第二シリンダー錠5,7は、図4に示すキー9の挿入口が屋外側に露出する一方、キー操作により回転される図1の回転軸11,13が、台座ユニットCの内部に突出されている。この第一,第二シリンダー錠5,7は、同一のキー9によって回転操作される。
【0036】
第一シリンダー錠5の回転軸11にはストッパーダルマ15が相対回転不能に嵌合され、ストッパーダルマ15は回転軸11と一体回転する。ストッパーダルマ15には、図6に示すように、軸心方向に突出する突起板15aと、円周から半径方向内側に切り欠かれた係合溝15bとが設けられている。つまり、第一シリンダー錠5は、突起板15aが錠箱A内に突出され、回転軸11によって回転される突起板15aによって、錠箱A内の機構を介してロック部材を錠箱Aから進退可能としている。
【0037】
ストッパーダルマ15の外周には、リセットダルマ17が相対回転自在に嵌合されている。リセットダルマ17には、図7に示すように、軸心方向に突出する一対の凸部17a,17aと、円周から半径方向に突出するリセット板17bとが設けられている。リセットダルマ17は、円環状に形成され、中央部で開口した穴部17cにはストッパーダルマ15の突起板15aが挿通される。また、リセットダルマ17には、外周から半径方向内側へ凹んだ凹部17dが形成されている。
【0038】
第二シリンダー錠7の回転軸13には副ダルマ19が相対回転不能に嵌合され、副ダルマ19は回転軸13と一体回転する。副ダルマ19には、図8に示すように、円周から直径方向に突出する押圧板19aが設けられている。押圧板19aには、副ダルマ19の軸心と同方向に突出する小突起19bが設けられている。
【0039】
台座ユニットCには、錠箱Aと対向する面に図4に示す凹部21が形成されている。上述のストッパーダルマ15,リセットダルマ17,副ダルマ19は、この凹部21内に配置される。凹部21の底面と、これらのダルマとの間には、底板23が設けられている。底板23には、図5に示すように、ストッパーダルマ15の円周に沿った穴部23aと、副ダルマ19の円周に沿った穴部23bと、軸穴23cと、長穴23dと、片側部を切り欠いた欠切部23eとが設けられている。また、底板23には、バネピン孔23fが穿設され、バネピン孔23fには底板23の上面から図14(f)に示すクリックバネピン27が嵌合されている。さらに、底板23には、第一リリースピン穴23gが穿設され、第一リリースピン穴23gには底板23の上面から図14(e)に示す第一リリースピン28が嵌合されている。この底板23は、四隅のビス孔23hによって、凹部21の底部に移動不能に固定される。
【0040】
底板23と、錠箱Aとの間には、スライドプレート25が平行に設けられている。スライドプレート25は、凹部21の内壁に両側端面が摺接され、凹部21で上下方向(図2の上下方向)にスライドされるようになっている。なお、本明細書中では、スライドプレート25の上方のスライド位置(図15に示した位置)を回転阻止位置、スライドプレート25の下方のスライド位置(図2に示した位置)を回転阻止位置から退避させた位置と称す。
【0041】
図9に示すように、スライドプレート25の上辺部には、リセット板17bの回転軌跡に沿う逃げ部25aが切り欠かれている。逃げ部25aの下部には突起25bが上方に突設されている。スライドプレート25は、図15に示す回転阻止位置で係合溝15bに、この突起25bを係合させて第一シリンダー錠5の回転を阻止し、図2に示す回転阻止位置から退避させた位置で突起25bとストッパーダルマ15との係合を解除して第一シリンダー錠5を回転自在とする。
【0042】
図9に示すように、スライドプレート25の右側辺部には、アーム溝25cが切り欠かれている。スライドプレート25の下辺部には、副ダルマ19の円周に沿う中央切欠25dが切り欠かれている。この中央切欠25dの左部には凹部25e、右部には小突起用溝25fが連続して切り欠かれている。また、スライドプレート25にはアームピン孔25hが穿設されている。さらに、スライドプレート25には、底板23の方向に向かって起立する二つの切り起こし25j、25jが形成されている。また、スライドプレート25には軸穴25kが穿設されている。スライドプレート25は、小突起用溝25fが、副ダルマ19の小突起19bに押圧されることにより、回転阻止位置から退避させた位置に移動される。スライドプレート25には長穴25mが穿設され、長穴25mには第一リリースピン28が挿通される。さらに、スライドプレート25には、図14(d)にしめす第二リリースピン48が固着されている。
【0043】
台座ユニットCの凹部21には図14(a)に示す筒状の軸29が、軸穴23c、軸穴25kを貫通して立設されている(図1参照)。軸29には、図2に示すスライドバネ31の一端が支持され、スライドバネ31の他端はスライドプレート25の図中左側の切り起こし25jに支持されている。つまり、スライドバネ31は、台座ユニットCとスライドプレート25との間に亘って配設され、スライドプレート25を上方向となる回転阻止位置に付勢するようになっている。
【0044】
アームピン孔25hにはスライドプレート25の底板23側の面から図14(c)に示す第一アームピン33が嵌合されている。第一アームピン33には図10に示すアーム35が回転自在に軸支されている。つまり、アーム35は、スライドプレート25と一体に移動される。アーム35にはバネ座35aと、回転規制突起35bとが設けられている。
【0045】
アームピン33には図2に示すアームバネ37が装着される。アームバネ37は、一端が右側の切り起こし25jに掛止されるとともに、他端がバネ座35aに掛止される。アーム35は、アームバネ37によって、先端がスライドプレート25の中央方向に回転するように付勢される。また、アーム35は、回転規制突起35bがスライドプレート25のアーム溝25cに当接することで所定位置で回転が規制されている。さらに、アーム35の先端部には図14(b)に示す摺接ピン36が嵌着されている。アーム35に設けられた摺接ピン36は、アーム35がアームバネ37によって付勢されることで、底板23の欠切部23eに摺接するようになっている。また、アーム35の先端部は、略鉤状に形成される爪部35cを有しており、副ダルマ19の押圧板19aの下辺に係合する。
【0046】
底板23の第一リリースピン穴23gに嵌合された第一リリースピン28には、図11に示すリリースプレート38が回転自在に支持される。リリースプレート38には、図2に示すリリースバネ46の当接するバネ座38aと、第一リリースピン28が挿入される支持穴38bと、スライドプレート25に固定された第二リリースピン48に係合するL字状の曲溝38cと、切替えダルマ係合部38dと、リセットダルマ係合部38eとが形成されている。
【0047】
ストッパーダルマ15,リセットダルマ17,副ダルマ19,底板23,スライドプレート25の収容された凹部21は、図4に示すカバープレート39によって塞がれる。カバープレート39には、ストッパーダルマ15、リセットダルマ17を露出させる上部穴39aと、副ダルマ19を露出させる下部穴39bと、軸29の中空穴と一致する固定孔39cと、取付孔39dとが穿設されている。カバープレート39は、図1に示すように、固定穴39cに挿通された皿ビス41、取付孔39dに挿通されたビスにより台座ユニットCに固定される。
【0048】
図1に示すように、サムターンユニットDには屋内側に摘み部45aを露出させるサムターン45が回転自在に設けられる。サムターン45の摘み部45aには錠箱A内に突出する軸45bが固着される。サムターン45は、回転させることにより、軸45bを介して錠箱A内の機構部を作動させ、ロック部材を扉3のフロント板から進退させ、施解錠を可能としている。また、軸45bの解錠方向の回転は、錠箱A内の機構部を介してリセットダルマ17に伝達されるようになっている。つまり、スライドプレート25は、上辺部が、サムターン45により回転されるリセットダルマ17のリセット板17bに当接され、回転阻止位置から回転阻止位置から退避させた位置に移動されるようになっている。
【0049】
サムターンユニットDには、図12に示す棒状の切替えボタン42が設けられる。切替えボタン42は、一端が屋内側に露出され、他端が錠箱A内で図13に示す切替えダルマ44と係合されている。切替えボタン42の一端には例えばマイナスドライバ等により回転が可能となる溝42aが形成される。また、切替えボタン42の他端には偏平部42bが形成され、切替えボタン42はこの偏平部42bが切替えダルマ44に嵌入されて、切替えダルマ44と相対回転不能となる。さらに、切替えボタン42には爪42cが設けられ、爪42cは図16(a),(b)に示す回転規制バネ54の孔54aに係合するようになっている。
【0050】
この切替えボタン42は、サムターンユニットDの屋内側の面に露出穴を介して露出されるが、出荷時等には、不用意な操作が行われないようにするための目隠しテープやシール等によって封印されている。
【0051】
切替えボタン42に係合される切替えダルマ44には、図13に示すように、切替えボタン42との係合部44aと、リリースプレート係合部44bと、スライドプレート係合部44cと、図2に示す切替えバネ52の当接するバネ座44dとが形成されている。
【0052】
次に、このように構成される施解錠装置1の作用を説明する。
施解錠装置1は、出荷時には、図2に示すように、切替えダルマ44が図中反時計回り方向に90°回転されて配置されたコンス状態とされる。この状態では、切替えダルマ44のスライドプレート係合部44cがスライドプレート25の中央切欠25d下縁に当接し、スライドプレート25を回転阻止位置から退避させた位置である下側に保持させる。つまり、スライドプレート25は、回転阻止位置への移動が阻止されている。
また、スライドプレート25が下側に保持されている状態であり、アーム35の先端の爪部35cが副ダルマ19の押圧板19aの下辺に係合し、この副ダルマ19の回転を阻止し、すなわち、この第二シリンダー錠7の操作が不能状態とされる。
【0053】
この状態では、施解錠装置1は、第一シリンダー錠5又はサムターン45のみによる施解錠(シングルロック)が可能となる。
【0054】
一方、引渡後、まず、屋内側において、封印されている切替えボタン42のシール等を剥離し、切替えボタン42の操作を可能とする。切替えボタン42が図中時計回り方向へ90°回転されると、切替えダルマ44が同様に時計回り方向へ90°回転され、図15に示すダブルロック位置に配置される。
ダブルロックへ回転された切替えボタン42は、図16(b)に示すように、爪42cが回転規制バネ54の孔54aに係合して、回転が規制されることとなる。なお、この係合状態は容易に解かれることはなく、切替えボタン42の機能は無効となり、すなわち、建物引渡し後の通常動作となる。
【0055】
切替えダルマ44がダブルロック位置に配置されると、切替えダルマ44のスライドプレート係合部44cがスライドプレート25の凹部25eに配置され、スライドプレート25の上下方向の移動規制を解除する。これと同時に、切替えダルマ44のリリースプレート係合部44bがリリースプレート38の切替えダルマ係合部38dを押圧し、リリースプレート38を反時計回り方向へ回転させる。リリースプレート38が反時計回り方向へ回転されると、第二リリースピン48と曲溝38cとの係合が解除され、スライドプレート25がスライドバネ31の付勢力によって上方、即ち、回転阻止位置へスライドされる。また、移動するスライドプレート25によりアーム35は底板23の欠切部23eと摺接ピン36とにより副ダルマ19との係合状態が解かれる。
【0056】
そして、スライドプレート25が回転阻止位置へ移動されると、スライドプレート25の突起25bが係合溝15bに係合され、第一シリンダー錠5の回転が阻止される。つまり、図15に示すダブルロック施錠状態となる。
【0057】
従って、施解錠装置1は、出荷時に、第一シリンダー錠5のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて、第一シリンダー錠5のみのキー操作によってロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持されるが、切替えボタン42を回転することにより、このシングルロック状態の施解錠モードを解除操作することで、ダブルロック状態の操作モードに移行されることになる。
【0058】
次に、このダブルロック状態での屋外側、屋内側からの施解錠について説明する。図15はダブルロック施錠状態を示す図、図17はダブルロック解錠状態を示す図である。
屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠5のみを、キーにて操作することで行われる。
第一シリンダー錠5がキー操作されると、錠箱Aのロック部材が突出されて施錠されると同時に、キーの回転操作によりストッパーダルマ15とリセットダルマ17とが回転して、リリースプレート38とリセットダルマ17との係合状態が解かれ、これによりスライドプレート25に対してスライドバネ31の付勢力が働くが、図18に示すように、リセットダルマ17によりスライドプレート25は上昇移動しない。そして、キーを第一シリンダー錠5から抜脱するために、施錠方向とは逆に90°回転させることで、図15に示すように、スライドプレート25は上昇移動しで回転阻止位置に移動され、第一シリンダー錠5の回転を規制するダブルロック状態となる。すなわち、第一シリンダー錠5は、施錠操作時、90°回転させて施錠を行った後、90°戻すことによって回転が規制されて固定状態となる。
【0059】
屋内側からの施錠には、サムターン45のみの操作となる。解錠状態からサムターン45が操作されると、錠箱Aのロック部材が突出されて施錠されると同時に、スライドプレート25がスライドバネ31の付勢力によって、回転阻止位置に移動され、第一シリンダー錠5の回転を規制するダブルロック状態となる。
【0060】
屋外側からの解錠には、第一のシリンダー錠5は操作不能な状態とされ、第二のシリンダー錠7を、まず操作することとなる。
第二シリンダー錠7がキー操作されると、副ダルマ19が図中時計回り方向に回転され、小突起19bがスライドプレート25を押下して回転阻止位置から退避させた位置へ移動させる。
スライドプレート25がこの位置に移動されると、スライドプレート25の第二リリースピン48がリリースプレート38の曲溝38cに入り込むと同時に、リリースプレート38のリセットダルマ係合部38eがリセットダルマ17の凹部17dに係合して(図2参照)、スライドプレート25が回転阻止位置から退避させた位置に保持される。即ち、これにより、第一シリンダー錠5の回転規制が解除される。
【0061】
次いで、第一シリンダー錠5がキー操作され、ロック部材が後退されて解錠が完了する。
【0062】
屋内側からの解錠には、サムターン45のみが回転操作されると、サムターン45と共に回転されるリセットダルマ17がスライドプレート25を回転阻止位置から退避させた位置へ移動させると同時に、第一シリンダー錠5を回転させて、一度に、ダブルロック状態が解錠される。
【0063】
なお、解錠状態においては、、第二シリンダー錠7は、アーム35が副ダルマ19に係止していることで、回転が不能となり、すなわち、第一シリンダー錠5による施錠操作のみ受け付けることとなる。
【0064】
また、第一シリンダー錠5が施錠方向に45°回転されると、ガードロック状態となる。この場合には、スライドプレート25は移動されず、ダブルロック状態とはならない。従って、第二リリースピン48は、固定されたままで操作不能状態となる。第一シリンダー錠5がガードロック状態からさらに45°回転されると、ダブルロック状態に施錠される。
【0065】
従って、この施解錠装置1及びその操作方法によれば、屋内側からは一つのサムターン45で施解錠ができ、屋外側からは、施錠時は一つの第一シリンダー錠5を操作し、解錠時は二つのシリンダー(第二シリンダー錠7,第一シリンダー錠5)を操作して施解錠ができる。この結果、防犯性能、利便性の向上を達成できる。
【0066】
なお、上述した実施の形態では、屋内側で施錠及び解錠の操作を行う構成として、サムターン45を設け、このサムターン45の回転操作にて、すなわち人の手の回転操作のみにてロック部材の進退が行われる構成として説明したが、図19に示すように、サムターン45の軸45bの中途に、回転制御部61を設け、この回転制御部61によってもサムターン45を回転させる構成としてもよい。この回転制御部61とサムターン45との組合せは、所謂電動サムターンを構成しており、すなわち、手動による回転操作の他に外部からの電気信号により回転制御部61がサムターン45を回転させ、施錠または解錠を行う。
【0067】
回転制御部61は、図示しないが、モータ,減速歯車,クラッチやラチェット機構,ソレノイドなどより構成され、サムターン45の中途部分に連動連結されて、施解錠装置1の外部、例えば、扉表面に設けられるスイッチや、扉以外の外部に設けられる制御回路より、有線、若しくは無線にて信号を受け取り、駆動し、サムターン45の回転を行う。回転制御部61への外部から送られる信号としては、上記したスイッチ操作によるもの以外に、例えば、扉を閉めた状態を検知した後に所定の時間経過を検知し、回転制御部61に施錠を行う信号を送る例や、火災などの災害や非常時に施錠状態を解除して扉の開放を自由にするための解錠を行う信号を送る例などがある。
そして、サムターン45が回転制御部61により回転させられることで、施錠状態であるロック部材の突出状態から解錠状態であるロック部材の後退状態、または解錠状態であるロック部材の後退状態から施錠状態であるロック部材の突出状態へと作動させる。
【0068】
従って、この施解錠装置1によれば、屋外側からの施錠、及び解錠の操作は、上述した実施の形態と同様、施錠時には第一シリンダー錠5のみをキーにて回転操作することで行われ、解錠時には第二シリンダー錠7をキーにて操作した後、第一シリンダー錠をキーにて操作することで行われる。また、屋内側からの施錠、及び解錠の操作においても、上記同様、サムターン45のみの回転操作で施錠及び解錠が行われる。そして、これら手動による操作以外に、施錠忘れや非常時における解錠の際に、外部からの電気信号が回転制御部61に送られることで、この回転制御部61がサムターン45を回転させ、施錠や解錠が行われる。
【0069】
また、上述した実施の形態では、屋内側にて行われる施錠操作及び解錠操作がサムターン45によるものであるが、図20に示すように、サムターンに替えて屋内側にシリンダー錠63を設け、この屋内シリンダー錠63にて施解錠の操作を行う構成としてもよい。
すなわち、屋内側にて行う施解錠の操作において、屋内シリンダー錠63に対しキーを用いて回転操作を行うことで施錠及び解錠の操作を行うこととなる。
【0070】
なお、この屋内シリンダー錠63は、屋外側である第一シリンダー錠5及び第二シリンダー錠7と同じ構造構成のシリンダー錠としてもよく、その場合、屋外、屋内で使用するキーを同じものである1つのキーで施解錠の操作が行え、また、屋外側の第一,第二シリンダー錠5,7とは別構成で例えば全く構造等の異なるシリンダー錠にて構成してもよく、その場合には、屋外側用のキーと、屋内側のキーの二本のキーで施解錠の操作を行うこととなる。
【0071】
従って、この施解錠装置1によれば、屋外側からの施錠、及び解錠の操作は、上述した実施の形態と同様、施錠時には第一シリンダー錠5のみをキーにて回転操作することで行われ、解錠時には第二シリンダー錠7をキーにて操作した後、第一シリンダー錠をキーにて操作することで行われる。また、屋内側からの施錠、及び解錠の操作においては、屋内シリンダー錠63にキーを使用して回転操作を行い、施錠及び解錠が行われる。
このような屋内側からの施解錠の操作にキーを用いる構成としたことで、屋内側にサムターンの摘み部などの突出構造が存在しないこととなり、扉や扉周辺の小窓などから針金などを挿入されたり、手を差し入れるなどして行われる不正な行為による解錠操作が不可能となり、防犯性が向上することとなる。
【0072】
さらに、上述した実施の形態では、シングルロック状態とダブルロック状態との切替えを行う切替えダルマ44を、この切替えダルマ44に係合して屋内側に表出する棒状の切替えボタン42にて操作を行う構成として説明したが、図21に示すように、屋内側に表出せず、サムターンユニットD内部に配置する切替制御部65にて切替えダルマ44を回転させる構成としてもよい。
この切替制御部65は、例えばソレノイドにて構成され、外部からの電気信号に基づき駆動軸65aを回転する構成とされ、この駆動軸65aを切替えダルマ44に係合させる。そして、切替制御部65の作動により回転する駆動軸65aにより切替えダルマ44を回転させることで、シングルロック状態とダブルロック状態の切替えを行う。
切替制御部65に送られる外部からの信号は、上述した実施の形態と同様に、出荷時の状態と引渡後の状態とを切替える際や、施解錠装置としてシングルロック状態の施解錠装置とダブルロック状態の施解錠装置とを適宜切り替える際などに、例えば図示しない制御部より発信される信号であり、有線によるものや無線によるものなどである。
【0073】
従って、この施解錠装置1によれば、屋外側からの施解錠操作が第一シリンダー錠5のみであるシングルロックの状態と、屋外側から第一,第二シリンダー錠5,7の2つのシリンダー錠を操作することにより施解錠となるダブルロック状態との切替えを、外部からの電気信号にて行うことが可能となり、出荷時における施解錠の操作モードと、通常使用時における施解錠の操作モードとを切り替えることが可能となる。また、切替えを行う駆動部分が屋内側面に表出せず、このことから不用意な切り替え操作を行われることがなくなる。さらに、このような切替えを外部から操作できることから、例えば、昼間や在宅時における施解錠状態をシングルロック状態とし、夜間や不在時においてはダブルロック状態とするなど、使用状態において施解錠操作の手数を容易に切り替えることが可能となる。
【0074】
また、図22に示すように、上記した切替制御部65と上述した実施の形態での切替えボタン42と同様の構造の切替えボタン42’を組み合わせる構成としてもよい。
すなわち、切替えダルマ44に係合する棒状の切替えボタン42’を屋内側面に表出する構成とするとともに、その中途部分にモータ,減速歯車,クラッチやラチェット機構,ソレノイドなどより構成される切替制御部65を連動連結し、屋内側からの手動による切替操作と、外部からの電気信号に基づいて切り替える操作との両方を兼ね備えた構成とする。なお、この構成における切替えボタン42’は、上述した実施の形態のように爪42aと回転規制バネ54との構成は省略され、すなわち規制されることなく機能が無効になることはない構成とする。そして、通常の使用状態としては、切替えボタン42には、上述した実施の形態と同様に、シールなどが貼着されて封印状態とされ、容易に操作されないようになっている。
【0075】
このような構成によれば、上記同様に、屋外側からの施解錠操作が第一シリンダー錠5のみであるシングルロックの状態と、屋外側から第一,第二シリンダー錠5,7の2つのシリンダー錠を操作することにより施解錠となるダブルロック状態との切替えを、外部からの電気信号にて行うことが可能となるとともに、手動操作によっても可能となり、出荷時における施解錠の操作モードと、通常使用時における施解錠の操作モードとを切り替えることが可能となる。このような切替えを外部から操作できることから、例えば、昼間や在宅時における施解錠状態をシングルロック状態とし、夜間や不在時においてはダブルロック状態とするなど、使用状態において施解錠操作の手数を容易に切り替えることが可能となる。また、不用意な切り替え操作を行われた場合にも、切替えを行う駆動部分である切替制御部65が屋内側面に表出せず設けられることから、切替え操作を再び行うことが可能となる。
【0076】
さらに、上述した実施の形態では、シングルロック状態とダブルロック状態との切替えを行う切替えダルマ44を、この切替えダルマ44に係合して屋内側に表出する棒状の切替えボタン42にて操作を行う構成として説明したが、図23に示すように、この切替えボタン42に替えて切替えシリンダー錠67にて切替える構成としてもよい。
この切替えシリンダー錠67は、第一シリンダー錠5及び第二シリンダー錠7とは別構成で例えば全く構造等の異なるシリンダー錠にて構成され、この場合、屋外側用の施解錠のためのキーと、シングルロックとダブルロックとの切替え用のキーとの二本のキーで構成されることとなる。
【0077】
なお、切替えシリンダー錠67は、第一,第二シリンダー錠5,7と同じ構造構成のシリンダー錠としてもよく、その場合、1つのキーで施解錠の操作とモード切替えの操作が行えるととなる。
また、図23に示すように、この切替えシリンダー錠67は、先端の回転軸部が切替えダルマ44に係合する構成とされる。
【0078】
従って、この施解錠装置1によれば、屋外側からの施解錠操作が第一シリンダー錠5のみであるシングルロックの状態と、屋外側から第一,第二シリンダー錠5,7の2つのシリンダー錠を操作することにより施解錠となるダブルロック状態との切替えを、キーを用いて切替えシリンダー錠67を操作し切替えダルマ44を回転することで可能となり、出荷時における施解錠の操作モードと、通常使用時における施解錠の操作モードとを切り替えることが可能となる。また、切替えを行う構成がキーを使用することが必須であるシリンダー錠であり、このことから不用意な切り替え操作を行われることがなくなる。
【0079】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る施解錠装置によれば、ロック部材を進退させて施解錠を行う第一シリンダー錠と、第一シリンダー錠の施錠キー操作に連動して第一シリンダー錠の回転を阻止するスライドプレートと、スライドプレートを第一シリンダー錠の回転阻止位置から退避させる第二シリンダー錠と、施錠回転操作によりロック部材を突出させ且つスライドプレートを第一シリンダー錠の回転阻止位置に移動させる一方、解錠回転操作によりスライドプレートを回転阻止位置から退避させ且つロック部材を後退させるサムターンとを設けたので、屋内側からは一つのサムターンで施解錠ができ、屋外側からは、施錠時は一つのシリンダーを操作してダブルロック状態にでき、解錠時は二つのシリンダーの操作を必要にさせることができる。この結果、施解錠装置における防犯性能及び利便性を同時に向上させることができる。
【0080】
また、サムターンに連動連結され、外部からの電気信号に基づいてサムターンの回転を行う回転制御部を具備させたことにより、施錠忘れや非常時などの際に、施錠及び解錠を行うことが可能となり、手動によるサムターンの回転での施解錠に加え、遠隔操作などによる施解錠を行うことを可能とする。
【0081】
さらに、屋内側の施解錠の操作を行うサムターンに代え屋内シリンダー錠を構成した施解錠装置によれば、屋内における施解錠の操作においても、キーを使用することとなり、これにより屋内面にはサムターンの摘み部などが突出しない構造となり、扉や扉周辺の小窓などから針金を挿入されたり、手を差し入れるなどして行われる不正な行為による解錠操作を無効とすることができ、防犯性を向上させることが可能となる。
【0082】
また、本発明の施解錠装置によれば、切替えダルマを具備した構成とすることで、例えば出荷時や建築施工中などの通常の操作時以外の際と、引渡し後の通常の操作状態との切替えなど、屋外側からの施解錠操作が第一シリンダー錠のみであるシングルロックの状態と、屋外側から第一,第二シリンダー錠の2つのシリンダー錠を操作することにより施解錠となるダブルロック状態とのモード切替えを行なうことができる。
【0083】
さらに、上記切替えダルマに切替制御部を連動連結させる構成とすることで、外部からの電気信号に基づいて、上記した操作モードの切替えを容易に行うことが可能となる。これにより、例えば、昼間や在宅時における施解錠状態をシングルロック状態とし、夜間や不在時においてはダブルロック状態とするなど、使用状態において施解錠操作の手数を容易に切り替えることが可能となる。
【0084】
また、上記切替えダルマに切替えシリンダー錠を連動連結する構成とすることで、上記したシングルロックの状態と、ダブルロック状態との切替えを、キーを用いて切替えシリンダー錠を操作し切替えダルマを回転することで可能となり、例えば出荷時における施解錠の操作モードと、通常使用時における施解錠の操作モードとを切り替えることが可能となる。また、切替えを行う構成がキーを使用することが必須であるシリンダー錠であり、このことから不用意な切り替え操作を行われることがなくなる。
【0085】
本発明に係る施解錠装置の操作方法によれば、屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠のみをキー操作することでこの第一シリンダー錠の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、屋内側からの施錠には、サムターンのみを操作することでダブルロック状態に施錠することができる。また、屋外側からの解錠には、第二シリンダー錠のキー操作によって第一シリンダー錠の回転規制を解除した後、第一シリンダー錠をキー操作してロック部材を後退させて解錠し、屋内側からの解錠には、サムターンのみの回転操作により第一シリンダー錠の回転規制を解除すると同時に、ロック部材を後退させて解錠することができる。この結果、施解錠装置における防犯性能及び利便性を同時に向上させることができる。
【0086】
また、外部からの電気信号に基づいてサムターンが回転し、施解錠を行うことにより、遠隔操作などにてこの施解錠装置の施錠、及び解錠を行うことが可能となる。
【0087】
さらに、屋内シリンダー錠を構成することで、施錠時は、屋外側、屋内側からのいずれの場合においても、第一シリンダー錠又は屋内シリンダー錠のみによってダブルロックが可能となる。一方、解錠時には、屋外側からは、第一シリンダー錠及び第二シリンダー錠の操作が必要になるのに対し、屋内側からは、屋内シリンダー錠のみにより一度に解錠が可能となる。
【0088】
また、本発明の施解錠装置の操作方法によれば、出荷時などの通常の操作時以外の際に、第一シリンダー錠のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて、第一シリンダー錠のみのキー操作によってロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持することができ、一方、このシングルロック状態の施解錠モードが解除操作されると、ダブルロック状態の操作モードに移行され、第一シリンダー錠のみによって施錠がなされた場合であっても、第二シリンダー錠の操作が必要になる施解錠モードとすることができる。これにより、例えば、出荷時や建築施工中などの通常の操作時以外の際と、引渡し後の通常の操作状態との切替えなど、施解錠装置の施解錠の手順を切り替えることができる。
【0089】
さらに、上記のような切替え操作を、屋内側からのキーによる操作とすることで、シングルロックとダブルロックの2つの施解錠モードの切替えを、キーを必須とする操作手順とし、容易に切替え操作を行えないようにすることが可能となる。
【0090】
また、上記のような切替え操作を、外部からの電気信号に基づいて行う方法とすることで、例えば、昼間や在宅時における施解錠状態をシングルロック状態とし、夜間や不在時においてはダブルロック状態とするなど、使用状態において施解錠操作の手数である操作モードを容易に切り替えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施解錠装置の縦断面図である。
【図2】図1の台座ユニットを屋内側から視た正面図である。
【図3】図2におけるイ−イ線矢視図である。
【図4】施解錠装置の要部分解斜視図である。
【図5】底板の拡大斜視図である。
【図6】ストッパーダルマの拡大斜視図である。
【図7】リセットダルマの拡大斜視図である。
【図8】副ダルマの拡大斜視図である。
【図9】スライドプレートの拡大斜視図である。
【図10】アームの拡大斜視図である。
【図11】リリースプレートの拡大斜視図である。
【図12】切替えボタンの拡大斜視図である。
【図13】切替えダルマの拡大斜視図である。
【図14】(a)〜(f)各種ピンを示した拡大側面図である。
【図15】本発明に係る施解錠装置のダブルロック状態時における施錠状態を示す縦断面図である。
【図16】(a)コンス状態の切替えダルマを示した正面図である。
(b)ダブルロック状態の切替えダルマを示した正面図である。
【図17】本発明に係る施解錠装置のダブルロック状態時における解錠状態を示す縦断面図である。
【図18】本発明に係る施解錠装置のダブルロック状態時における施錠操作を示す縦断面図である。
【図19】他の実施の形態による施解錠装置の縦断面図である。
【図20】他の実施の形態による施解錠装置の縦断面図である。
【図21】他の実施の形態による施解錠装置の縦断面図である。
【図22】他の実施の形態による施解錠装置の縦断面図である。
【図23】他の実施の形態による施解錠装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1…施解錠装置
3…扉
5…第一シリンダー錠
7…第二シリンダー錠
9…キー
25…スライドプレート
44…切替えダルマ
45…サムターン
61…回転制御部
63…屋内シリンダー錠
65…切替制御部
67…切替えシリンダー錠
A…錠箱

Claims (12)

  1. 扉に錠箱が設けられ、該錠箱に前記扉の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置において、
    前記錠箱の屋外側に設けられ屋外側からのキー操作により前記ロック部材を進退させて施解錠を行う第一シリンダー錠と、
    前記錠箱の屋外側に設けられ該第一シリンダー錠の施錠キー操作に連動して該第一シリンダー錠の回転を阻止する位置に移動されるスライドプレートと、
    前記錠箱の屋外側に設けられ屋外側からの解錠キー操作により該スライドプレートを前記第一シリンダー錠の回転阻止位置から退避させる第二シリンダー錠と、
    前記錠箱の屋内側に設けられ、施錠回転操作により前記ロック部材を突出させ且つ前記スライドプレートを前記第一シリンダー錠の回転阻止位置に移動させる一方、解錠回転操作により前記スライドプレートを前記回転阻止位置から退避させ且つ前記ロック部材を後退させるサムターンと、
    を具備したことを特徴とする施解錠装置。
  2. 扉に錠箱が設けられ、該錠箱に前記扉の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置において、
    前記錠箱の屋外側に設けられ屋外側からのキー操作により前記ロック部材を進退させて施解錠を行う第一シリンダー錠と、
    前記錠箱の屋外側に設けられ該第一シリンダー錠の施錠キー操作に連動して該第一シリンダー錠の回転を阻止する位置に移動されるスライドプレートと、
    前記錠箱の屋外側に設けられ屋外側からの解錠キー操作により該スライドプレートを前記第一シリンダー錠の回転阻止位置から退避させる第二シリンダー錠と、
    前記錠箱の屋内側に設けられ、施錠回転操作により前記ロック部材を突出させ且つ前記スライドプレートを前記第一シリンダー錠の回転阻止位置に移動させる一方、解錠回転操作により前記スライドプレートを前記回転阻止位置から退避させ且つ前記ロック部材を後退させるサムターンと、
    前記サムターンに連動連結され、外部からの電気信号に基づき、前記サムターンを回転させ施錠または解錠を行う回転制御部と、
    を具備したことを特徴とする施解錠装置。
  3. 扉に錠箱が設けられ、該錠箱に前記扉の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置において、
    前記錠箱の屋外側に設けられ屋外側からのキー操作により前記ロック部材を進退させて施解錠を行う第一シリンダー錠と、
    前記錠箱の屋外側に設けられ該第一シリンダー錠の施錠キー操作に連動して該第一シリンダー錠の回転を阻止する位置に移動されるスライドプレートと、
    前記錠箱の屋外側に設けられ屋外側からの解錠キー操作により該スライドプレートを前記第一シリンダー錠の回転阻止位置から退避させる第二シリンダー錠と、
    前記錠箱の屋内側に設けられ、屋内側からのキーによる施錠回転操作により前記ロック部材を突出させ且つ前記スライドプレートを前記第一シリンダー錠の回転阻止位置に移動させる一方、キーによる解錠回転操作により前記スライドプレートを前記回転阻止位置から退避させ且つ前記ロック部材を後退させる屋内シリンダー錠と、
    を具備したことを特徴とする施解錠装置。
  4. 前記扉の屋内側に回転操作可能に設けられ一方の回転位置で前記スライドプレートに当接して該スライドプレートの前記回転阻止位置への移動を阻止する一方、他方の回転位置で前記スライドプレートに当接する位置から退避されて前記スライドプレートを前記回転阻止位置へ移動可能にする切替えダルマと、
    を具備したことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の施解錠装置。
  5. 一方の回転位置で前記スライドプレートに当接して該スライドプレートの前記回転阻止位置への移動を阻止する一方、他方の回転位置で前記スライドプレートに当接する位置から退避されて前記スライドプレートを前記回転阻止位置へ移動可能にする切替えダルマと、
    前記切替えダルマに連動連結され、外部からの電気信号に基づき、該切替えダルマを回転させる切替制御部と、
    を具備したことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の施解錠装置。
  6. 一方の回転位置で前記スライドプレートに当接して該スライドプレートの前記回転阻止位置への移動を阻止する一方、他方の回転位置で前記スライドプレートに当接する位置から退避されて前記スライドプレートを前記回転阻止位置へ移動可能にする切替えダルマと、
    前記錠箱の屋内側に設けられ、前記切替えダルマに連動連結され、屋内側からのキーによる回転操作にて、該切替えダルマを回転させる切替えシリンダー錠と、
    を具備したことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の施解錠装置。
  7. 扉に錠箱が設けられ、該錠箱に前記扉の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置の操作方法において、
    屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、該第一シリンダー錠の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
    屋内側からの施錠には、サムターンのみを操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、前記第一シリンダー錠の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
    屋外側からの解錠には、第二シリンダー錠のキー操作によって前記第一シリンダー錠の回転規制を解除した後、前記第一シリンダー錠をキー操作して前記ロック部材を後退させて解錠し、
    屋内側からの解錠には、前記サムターンのみの回転操作により前記第一シリンダー錠の回転規制を解除すると同時に、前記ロック部材を後退させて解錠することを特徴とする施解錠装置の操作方法。
  8. 扉に錠箱が設けられ、該錠箱に前記扉の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置の操作方法において、
    屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、該第一シリンダー錠の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
    屋内側からの施錠には、サムターンのみを操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、前記第一シリンダー錠の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
    屋外側からの解錠には、第二シリンダー錠のキー操作によって前記第一シリンダー錠の回転規制を解除した後、前記第一シリンダー錠をキー操作して前記ロック部材を後退させて解錠し、
    屋内側からの解錠には、前記サムターンのみの回転操作により前記第一シリンダー錠の回転規制を解除すると同時に、前記ロック部材を後退させて解錠し、
    施錠状態の際に、外部からの電気信号により前記サムターンが回転され、解錠とし、
    解錠状態の際に、外部からの電気信号により前記サムターンが回転され、施錠とすることを特徴とする施解錠装置の操作方法。
  9. 扉に錠箱が設けられ、該錠箱に前記扉の前端面から進退されるロック部材が備えられた施解錠装置の操作方法において、
    屋外側からの施錠には、第一シリンダー錠のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、該第一シリンダー錠の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
    屋内側からの施錠には、屋内シリンダー錠のみをキー操作することで前記ロック部材を突出させて施錠すると同時に、前記第一シリンダー錠の回転を規制してダブルロック状態に施錠し、
    屋外側からの解錠には、第二シリンダー錠のキー操作によって前記第一シリンダー錠の回転規制を解除した後、前記第一シリンダー錠をキー操作して前記ロック部材を後退させて解錠し、
    屋内側からの解錠には、前記屋内シリンダー錠のみのキー操作により前記第一シリンダー錠の回転規制を解除すると同時に、前記ロック部材を後退させて解錠することを特徴とする施解錠装置の操作方法。
  10. 前記第一シリンダー錠のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて前記第一シリンダー錠のみのキー操作によって前記ロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持され、
    該シングルロック状態の施解錠モードを解除操作することによって前記ダブルロック状態の操作モードに移行されることを特徴とする請求項7,8,9のいずれか1つに記載の施解錠装置の操作方法。
  11. 屋内側からのキーによる操作を行って、前記第一シリンダー錠のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて前記第一シリンダー錠のみのキー操作によって前記ロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持され、
    屋内側からのキーによる操作を行って、該シングルロック状態の施解錠モードを解除操作することによって前記ダブルロック状態の操作モードに移行されることを特徴とする請求項7,8,9のいずれか1つに記載の施解錠装置の操作方法。
  12. 外部からの電気信号を受けることで、前記第一シリンダー錠のキー操作を不能にするダブルロック状態への移行が規制されて前記第一シリンダー錠のみのキー操作によって前記ロック部材を突出させて施錠するシングルロック状態の施解錠モードに保持され、
    外部からの電気信号を受けることで、該シングルロック状態の施解錠モードを解除操作することによって前記ダブルロック状態の操作モードに移行されることを特徴とする請求項7,8,9のいずれか1つに記載の施解錠装置の操作方法。
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