JPH09239635A - Xy位置決めテーブル装置 - Google Patents

Xy位置決めテーブル装置

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JPH09239635A
JPH09239635A JP7303096A JP7303096A JPH09239635A JP H09239635 A JPH09239635 A JP H09239635A JP 7303096 A JP7303096 A JP 7303096A JP 7303096 A JP7303096 A JP 7303096A JP H09239635 A JPH09239635 A JP H09239635A
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JP
Japan
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ball screw
screw shaft
ball
positioning
drive motor
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Application number
JP7303096A
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English (en)
Inventor
Ikuhisa Miwa
育久 三輪
Isao Ochiai
功 落合
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Nippon Thompson Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thompson Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、Xテーブルの軽量化を達成し、X
テーブルの慣性力を低減して高速化、高加速度化、高精
度の位置決めや応答性を向上させたXY位置決めテーブ
ル装置を提供することである。 【解決手段】 このXY位置決めテーブル装置は、Y軸
用駆動モータ3をXテーブル2を設置したベッド5上に
配置し、Y軸用駆動モータ3からの駆動力をボールスプ
ライン15,16と傘歯車17,18を介してYテーブ
ル1の駆動用ボールねじ12に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体製造装置、検
査装置、搬送装置、工作機械等の各種装置に適用される
互いに直交方向に相対移動できるXテーブルとYテーブ
ルから成るXY位置決めテーブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、メカトロ技術の発展が目覚まし
く、当該技術を支える基礎的且つ汎用的な装置として直
動転がり案内ユニットがある。直動転がり案内ユニット
は、現在では、半導体製造装置、検査装置、移載装置、
搬送装置、産業用ロボット等の各技術分野に組み込まれ
て使用されているが、技術の発展と共にその用途は拡大
している。そして、直動転がり案内ユニットを組み込ん
だXY位置決めテーブル装置は、高精度位置決め、高速
摺動化、高加速度摺動化、小型化等の要求が益々高まっ
ている。従来、直線運動を案内して位置決めする直動用
位置決めテーブルやXY位置決めテーブル装置は、電子
産業と共に、組立装置等に多く使用されている。特に、
半導体製造装置では、より高速で、より高加速度の位置
決めテーブル装置が要求されている。
【0003】従来のXY位置決めテーブル装置として、
図15に示すようなものが知られている。該XY位置決
めテーブル装置は、ベッド105上に固定された軌道レ
ール106、軌道レール106上をスライダ113を介
して往復動するXテーブル102、Xテーブル102上
の支持台114に固定された軌道レール108、軌道レ
ール108上をスライダ107を介して往復動するYテ
ーブル101、ベッド105に取り付けられたX軸用駆
動モータ104、及びXテーブル102に取り付けられ
たY軸用駆動モータ103を有する。更に、XY位置決
めテーブル装置は、Y軸用駆動モータ103で回転駆動
されるXテーブル102上の支持台114に軸受111
を介して回転可能に支持されたボールねじ軸112、及
びX軸用駆動モータ104で回転駆動されるベッド10
5上に軸受110を介して回転可能に支持されたボール
ねじ軸109を有する。Xテーブル102は、ボールね
じ軸109の回転に応じてボールねじ軸109上を移動
し、またYテーブル101は、ボールねじ軸112の回
転に応じてボールねじ軸112上を移動する。
【0004】従来の直動転がり案内ユニット80は、例
えば、図13に示すように、長手方向両側面89に軌道
溝88を形成した軌道レール81と、軌道レール81上
を跨架して摺動可能に装着されたスライダ82とから構
成されている。スライダ82は、軌道レール81に対し
て相対的に摺動可能であり且つ各軌道溝88に対向する
位置に軌道溝87を形成したケーシング83、対向する
軌道溝87,88間で相対移動可能に転動する多数の転
動体84、及びケーシング83の摺動方向即ち長手方向
両端にそれぞれ取り付けたエンドキャップ85を有して
いる。各エンドキャップ85には、軌道レール81とス
ライダ82との間の長手方向のシールを達成するエンド
シール86が取り付けられている。
【0005】従来のボールねじ90は、例えば、図14
に示すように、チューブ式のものが知られており、雄ね
じ93を形成したねじ軸91にナット92が螺入されて
往復動するものである。ナット92には、チューブ95
がチューブ押さえ96で固定されており、多数の鋼球9
4がチューブ95とナット92のねじ溝とを循環移動す
るように装填されている。ねじ軸91又はナット92が
回転すると、ナット92のねじ溝間に介在した多数の鋼
球94が転動し、ねじ軸91とナット92とが相対移動
するように構成されている。
【0006】また、実開平4−86141号公報には、
XY駆動装置が開示されている。該XY駆動装置は、案
内レールを設けたX方向の第1テーブル、及び該第1テ
ーブルに直交するY方向の第2テーブルを備えている。
第1テーブルは、第2テーブルを案内レールにそって直
線移動させる移動部材、該移動部材にモータの回転駆動
力を伝達させる第1駆動機構、該第1駆動機構と平行に
設けられて第2のモータの回転駆動力が付与されるスプ
ライン軸、該スプライン軸に軸方向に移動自在に係合さ
れると共に第2テーブルに設けられた第2駆動機構に駆
動力を伝達させるウォーム歯車等の変換部材から構成さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、直線
運動を案内して位置決めする直線用位置決めテーブル
や、直交方向のテーブルを持つXY位置決めテーブル装
置は、電子産業の製造装置の発達と共に、その製造装置
や半導体製造装置に多く組み込まれて使用されるように
なり、より高速で、より高加速度で、しかもより高精度
に位置決めすることが求められるようになった。
【0008】そこで、従来のXY位置決めテーブル装置
としては、可動テーブルの軽量化と駆動モータの容量ア
ップで対応することが考えられるが、しかしながら、従
来のXY位置決めテーブル装置では、図15に示すよう
に、Xテーブル102の上に固定された支持台114に
Yテーブル101が搭載されて摺動移動することによ
り、Xテーブル102にYテーブル101のY軸用駆動
モータ103等を含めた荷重が加わるため、Xテーブル
102のX軸用駆動モータ104の能力を大きく構成す
る必要があり、装置全体が大型化し、運転速度を低くし
なければならないという問題がある。しかも、Xテーブ
ル102に搭載する部品が大型化するため、Xテーブル
102を駆動するX軸用駆動モータ104の能力アップ
のみでなく、それに付随してボールねじ軸109等の軸
径や剛性をアップしなければならない。また、Xテーブ
ル102の直線移動に伴って、Y軸用駆動モータ103
やそれに接続されたコード等の断線の発生、或いはXテ
ーブル102の移動に伴う慣性力が増大し、応答性を悪
化させるという問題が発生する。
【0009】また、前掲実開平4−86141号公報に
開示されたXY駆動装置では、XテーブルからYテーブ
ルが直角方向に長く飛び出すため、重量バランスが悪
く、XテーブルやYテーブルを高速で移動させたり、高
加速度で移動させると、振動が発生し、位置決めテーブ
ル装置として安定性に欠けるという問題がある。更に、
上記XY駆動装置では、Xテーブルにボールスプライン
軸、ボールねじ軸とが上下に配設されているため、ボー
ルスプライン軸の上にウォーム歯車を介在させているた
め、装置自体が嵩高になり、同様に重量バランスを悪化
させる要因になり、高速、高加速度に対応できないとい
う不安定さを有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
課題を解決することであり、Y軸用駆動モータをXテー
ブルを設置したベッド上に配置し、Y軸用駆動モータか
らの駆動力をボールスプラインと傘歯車を介してYテー
ブルの駆動用ボールねじに伝達し、Xテーブルの軽量化
を達成し、Xテーブルの慣性力を低減して高速化、高加
速度化、高精度の位置決めや応答性を向上させたXY位
置決めテーブル装置を提供することである。
【0011】この発明は、ベッド上に固定された複数の
第1軌道レール、前記第1軌道レール上を第1スライダ
を介して往復動するXテーブル、前記Xテーブル上に固
定された複数の第2軌道レール、前記第2軌道レール上
を第2スライダを介して往復動するYテーブル、前記ベ
ッドに取り付けられたX軸用駆動モータとY軸用駆動モ
ータ、前記Y軸用駆動モータで回転駆動される前記ベッ
ド上に回転可能に支持されたボールスプライン軸、前記
X軸用駆動モータで回転駆動される前記ベッド上に回転
可能に支持された第1ボールねじ軸、前記Xテーブル上
に回転可能に支持され且つ前記ボールスプライン軸の回
転運動が回転伝達装置を介して伝達される第2ボールね
じ軸、前記第1ボールねじ軸の回転に応じて前記第1ボ
ールねじ軸上を移動する前記Xテーブルに固定された第
1ボールねじナット、及び前記第2ボールねじ軸の回転
に応じて前記第2ボールねじ軸上を移動する前記Yテー
ブルに固定された第2ボールねじナット、から成るXY
位置決めテーブル装置に関する。
【0012】また、このXY位置決めテーブル装置で
は、前記Yテーブルが往復動するY軸方向は、前記Xテ
ーブルが往復動するX軸方向に対して直交する方向に設
定されている。
【0013】また、前記XテーブルのX軸方向の位置決
めは、前記X軸用駆動モータで回転駆動する前記第1ボ
ールねじ軸上を往復動する前記第1ボールねじナットの
停止位置によって決定されるものである。更に、前記Y
テーブルのY軸方向の位置決めは、前記Y軸用駆動モー
タで回転駆動する前記第2ボールねじ軸上を往復動する
前記第2ボールねじナットの停止位置によって決定され
るものである。
【0014】また、このXY位置決めテーブル装置で
は、前記回転伝達装置は、ボールスプライン軸に摺動可
能に嵌合され且つ前記Xテーブルに固定したボールスプ
ラインハウジングに回転自在に支持されたボールスプラ
イン筒体、及び歯車装置から構成されている。また、前
記歯車装置は、前記ボールスプライン筒体に固定された
第1傘歯車と前記第1歯車と噛み合う前記第2ボールね
じ軸に固定された第2傘歯車とから構成されている。
【0015】更に、前記スライダは、前記軌道レールの
軌道溝に対向する軌道溝を備えた前記軌道レール上を相
対摺動するケーシング、前記両軌道溝で構成されるそれ
ぞれの軌道路を転走する転動体、及び前記ケーシングの
両端面に固定された前記転動体が方向を転換するための
方向変換路と前記転動体を潤滑するための潤滑油通路を
備えたエンドキャップから構成されている。
【0016】また、このXY位置決めテーブル装置にお
いて、前記ボールスプライン軸と前記第1ボールねじ軸
とは前記ベッド上の平面上に隔置して配置され、前記前
記ボールスプライン軸は前記ベッド上で前記Xテーブル
の側方に位置し、前記第1ボールねじ軸は前記Xテーブ
ルの下方に位置しているものである。
【0017】このXY位置決めテーブル装置は、上記の
ように、Yテーブルを搭載するXテーブルにはY軸用駆
動モータが設けられておらず、Y軸用駆動モータがベッ
ド上に静止して設置され、Y軸用駆動モータ及びそれに
付随するコード類も移動することなく、それに付随する
コード類を適宜の場所に固定しておくことができ、Xテ
ーブルやYテーブルの移動体の構造をコンパクトに構成
でき、Xテーブルの荷重を大幅に低減でき、Xテーブル
の慣性力が大幅に低減され、YテーブルとXテーブルと
の高速化、高加速度化を達成でき、しかも、高精度の位
置決めのテーブルを得ることができ、Xテーブル及びY
テーブルの応答性を向上できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して、こ
の発明によるXY位置決めテーブル装置の実施例を説明
する。図1はこの発明によるXY位置決めテーブル装置
の一実施例を示す平面図、図2は図1の線A−Aにおけ
る断面図、図3は図1の線B−Bにおける断面図、図4
は図1の線C−Cにおける断面図、図5は図2の要部の
拡大断面図、図6は図4の要部の拡大断面図、及び図7
は図1の符号D領域の拡大平面図である。
【0019】このXY位置決めテーブル装置は、主とし
て、ベッド5上でX軸方向に直線移動するXテーブル
2、及びXテーブル2上でX軸方向に直交するY軸方向
に直線移動するYテーブル1から構成されている。ベッ
ド5上には、複数(図1では4本)のトラックレール即
ち軌道レール6が互いに平行にボルト等で固定されてい
る。Xテーブル2の下面にはスライダ13が固定され、
スライダ13は軌道レール6に跨架して摺動移動でき、
従って、Xテーブル2はスライダ13を介して軌道レー
ル6上をX軸方向に往復動するように配設されている。
また、Xテーブル2上には、複数(図1では2本)のト
ラックレール即ち軌道レール8が互いに平行にボルト等
で固定されている。Yテーブル1の下面にはスライダ7
が固定され、スライダ7は軌道レール8に跨架して摺動
移動でき、従って、Yテーブル1は、スライダ7を介し
てX軸方向に直交するY軸方向に往復動するように配設
されている。従って、このXY位置決めテーブル装置で
は、Xテーブル2とYテーブル1とは、ベッド5に対し
てそれぞれ独立して直交方向に相対移動でき、Xテーブ
ル2上のYテーブル1上に取り付けられた機器は平面上
の所定の位置に移動し位置決めできる。
【0020】このXY位置決めテーブル装置では、Xテ
ーブル2とYテーブル1の移動領域外のベッド5に対し
てX軸用駆動モータ4とY軸用駆動モータ3とが取り付
けられている。ベッド5上には、図14に示すようなボ
ールねじによってXテーブル2がX軸方向に直線往復移
動することができる。また、Xテーブル2上には、同様
に、図14に示すようなボールねじによってYテーブル
1がY軸方向に直線往復移動することができる。ボール
ねじは、ボールねじ軸9,12及びボールねじ軸9,1
2上に鋼球を介して直線往復移動できるボールねじナッ
ト21,22から構成されている。ボールねじナット2
1はXテーブル2の下面にねじ等で固定されている。ま
た、ボールねじナット22はYテーブル1の下面にねじ
等で固定されている。
【0021】このXY位置決めテーブル装置では、ベッ
ド5上にはXテーブル2の下方に配置されたボールねじ
軸9が支持軸受10を介して回転可能に支持され、X軸
用駆動モータ4はカップリング20を介してボールねじ
軸9に連結され、ボールねじ軸9はX軸用駆動モータ4
によって回転駆動される。Xテーブル2上には、ボール
ねじ軸12が支持軸受11を介して回転可能に支持さ
れ、ボールねじ軸12はY軸用駆動モータ3によって回
転伝達装置を介して回転駆動される。ボールねじ軸9に
は、Xテーブル2に固定されたボールねじナット21が
螺合している。従って、ボールねじナット21は、ボー
ルねじ軸9の回転に応じてボールねじ軸9上をX軸方向
に往復動することができ、ボールねじナット21の往復
動はXテーブル2の往復動となる。また、ボールねじ軸
12には、Yテーブル1に固定されているボールねじナ
ット22が螺合している。従って、ボールねじナット2
2は、ボールねじ軸12の回転に応じてボールねじ軸1
2上をY軸方向に往復動することができ、ボールねじナ
ット22の往復動はYテーブル1の往復動となる。
【0022】Y軸用駆動モータ3の回転駆動力をボール
ねじ軸12に伝達する上記回転伝達装置は、ボールスプ
ラインと歯車装置によって構成されている。ボールスプ
ラインは、ボールスプライン軸15とボールスプライン
筒体23から構成されている。Y軸用駆動モータ3は、
ボールスプライン軸15にカップリング19を介して連
結されている。ボールスプラインは、例えば、図8、図
9、図10、図11又は図12に示すものが利用でき、
ベッド5上に支持軸受14によって回転可能に支持され
たボールスプライン軸15、及びボールスプライン軸1
5に非回転状態に摺動可能に取り付けられたボールスプ
ライン筒体23から構成されている。従って、ボールス
プライン軸15とボールねじ軸9とは、ベッド5上の平
面上に隔置して配置され、ボールスプライン軸15はベ
ッド5上でXテーブル2の側方に位置し、ボールねじ軸
9はXテーブル2の下方に位置している。ボールスプラ
イン筒体23は、Xテーブル2に固定したボールスプラ
インハウジング16に軸受24(図2)を介して回転自
在に支持されている。また、歯車装置は、ボールスプラ
イン筒体23に固定された傘歯車17と、傘歯車17に
直角方向に噛み合うボールねじ軸12に固定された傘歯
車18とから構成されている。従って、ボールスプライ
ン軸15の回転運動は、ボールスプライン筒体23、傘
歯車17及び傘歯車18を通じてボールねじ軸12の回
転運動として伝達される。
【0023】このXY位置決めテーブル装置では、Yテ
ーブル1が往復動するY軸方向は、Xテーブル2が往復
動するX軸方向に対して直交する方向に設定されてい
る。Xテーブル2のX軸方向の位置決めは、X軸用駆動
モータ4で回転駆動するボールねじ軸9上を往復動する
ボールねじナット21の停止位置によって決定される。
更に、Yテーブル1のY軸方向の位置決めは、Y軸用駆
動モータ3で回転伝達装置を介して回転駆動するボール
ねじ軸12上を往復動するボールねじナット22の停止
位置によって決定される。このXY位置決めテーブル装
置において、Yテーブル1及びXテーブル2の直線位置
決めは、具体的には、コントローラの指令で行われるも
のであり、DCモータやステッピングモータから成るY
軸用駆動モータ3とX軸用駆動モータ4の駆動で行わ
れ、Xテーブル2とYテーブル1の位置を検出するエン
コーダ等のセンサーやリミットスイッチ等が利用され
る。
【0024】このXY位置決めテーブル装置において、
スライダ7,13は、図13に示すような直動転がり案
内ユニット80におけるスライダ82を適用できるもの
である。即ち、スライダ82(7,13)は、軌道レー
ル81(6,8)に対して相対的に摺動可能であり且つ
各軌道溝88に対向する位置に軌道溝87を形成したケ
ーシング83、対向する軌道溝87,88間で相対移動
可能に転動する多数の転動体84、及び転動体84が方
向を転換するための方向変換路を備え且つケーシング8
3の摺動方向即ち長手方向両端にそれぞれ取り付けたエ
ンドキャップ85を有している。エンドキャップ85に
は、軌道レール81とスライダ82との間の長手方向の
シールを達成するエンドシール86が取り付けられてい
る。
【0025】このXY位置決めテーブル装置において、
ボールスプラインの一例としては、例えば、図8に示す
ように、二条列の軌道を有するボールスプライン50を
適用できる。ボールスプライン50は、軌道溝58を備
えたスプライン軸52及びスプライン軸52上を相対運
動可能に取り付けた外筒51から成る。外筒51は、外
筒本体53、その両端に取り付けた方向変換路59を形
成したエンドキャップ55、エンドキャップ55の端面
に取り付けた側面シール56及びスプライン軸52と外
筒本体53との間を転走するボール57を有している。
外筒本体53には、軌道溝58に対応する軌道溝49、
ボール57が循環するためのリターン通路48及びキー
溝54が形成されている。
【0026】また、このXY位置決めテーブル装置にお
いて、ボールスプラインの別の例としては、例えば、図
9及び図10に示すように、三条列の軌道を有するボー
ルスプライン60を適用できる。ボールスプライン60
は、軌道溝68を備えたスプライン軸62及びスプライ
ン軸62上を相対運動可能に取り付けた外筒61から成
る。外筒61は、外筒本体63、その両端に取り付けた
方向変換路47を形成したエンドキャップ65、エンド
キャップ65の端面に取り付けた側面シール66及びス
プライン軸62と外筒本体63との間を転走するボール
67を有している。外筒本体63には、軌道溝68に対
応する軌道溝69、ボール67が循環するためのリター
ン通路46及びキー溝64が形成されている。外筒本体
63は、キー溝64を使用して軸受のハウジング等に固
定される。
【0027】また、このXY位置決めテーブル装置で
は、図11に示すようなボールスプライン71が適用で
きる。ボールスプライン71は、例えば、図9に示すタ
イプのボールスプラインであり、スプライン軸62上を
相対運動可能に装着された外筒72は取付フランジ部7
3を備えたものである。
【0028】また、このXY位置決めテーブル装置で
は、図12に示すようなボールスプライン74が適用で
きる。ボールスプライン74は、例えば、図9に示すタ
イプのボールスプラインであり、スプライン軸62上を
相対運動可能に装着された外筒75には、傘歯車76が
固着されている。傘歯車76は、図1に示す傘歯車17
を構成することができるものである。外筒75と傘歯車
76とを一体に設けることによって、ボールスプライン
の構造自体がコンパクトになり、組立誤差が無くなり、
高精度の位置決めが達成できる。
【0029】
【発明の効果】この発明によるXY位置決めテーブル装
置は、上記のように、Xテーブル上でY軸方向に移動す
るYテーブルがベッドに取り付けられたY軸用駆動モー
タによって回転伝達装置を介してXテーブル上に回転可
能に支持されたボールねじ軸を駆動することによって往
復動されるので、装置自体の高さを低く構成することが
できると共に、Yテーブルを搭載するXテーブルにはY
軸用駆動モータが設けられておらず、Y軸用駆動モータ
及びそれに付随するコード類も移動することなく、Y軸
用駆動モータがベッド上に静止して設置される。従っ
て、このXY位置決めテーブル装置では、Xテーブルに
載置される荷重を低減でき、慣性力を小さく構成でき、
Yテーブルの高速化、高加速度化、高精度の位置決めが
達成でき、応答性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるXY位置決めテーブル装置の一
実施例を示す平面図である。
【図2】図1の線A−Aにおける断面図である。
【図3】図1の線B−Bにおける断面図である。
【図4】図1の線C−Cにおける断面図である。
【図5】図2の要部の拡大断面図である。
【図6】図4の要部の拡大断面図である。
【図7】図1の符号D領域の拡大平面図である。
【図8】この発明によるXY位置決めテーブル装置に組
み込まれたボールスプラインの一実施例を示す一部破断
の斜視図である。
【図9】この発明によるXY位置決めテーブル装置に組
み込まれたボールスプラインの別の実施例を示す一部破
断の斜視図である。
【図10】図9のボールスプラインの正面図である。
【図11】この発明によるXY位置決めテーブル装置に
組み込まれたボールスプラインの他の実施例を示す説明
図である。
【図12】この発明によるXY位置決めテーブル装置に
組み込まれたボールスプラインの更に他の実施例を示す
説明図である。
【図13】従来の直動転がり案内ユニットを示す斜視図
である。
【図14】従来のボールねじを示す斜視図である。
【図15】従来のXY位置決めテーブル装置を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 Yテーブル 2 Xテーブル 3 Y軸駆動用モータ 4 X軸駆動用モータ 5 ベッド 6,8 軌道レール 7,13 スライダ 9,12 ボールねじ軸 10,11,14 支持軸受 15 ボールスプライン軸 16 ボールスプラインハウジング 17,18 傘歯車 19,20 カップリング 21,22 ボールねじナット 23 ボールスプライン筒体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド上に固定された複数の第1軌道レ
    ール、前記第1軌道レール上を第1スライダを介して往
    復動するXテーブル、前記Xテーブル上に固定された複
    数の第2軌道レール、前記第2軌道レール上を第2スラ
    イダを介して往復動するYテーブル、前記ベッドに取り
    付けられたX軸用駆動モータとY軸用駆動モータ、前記
    Y軸用駆動モータで回転駆動される前記ベッド上に回転
    可能に支持されたボールスプライン軸、前記X軸用駆動
    モータで回転駆動される前記ベッド上に回転可能に支持
    された第1ボールねじ軸、前記Xテーブル上に回転可能
    に支持され且つ前記ボールスプライン軸の回転運動が回
    転伝達装置を介して伝達される第2ボールねじ軸、前記
    第1ボールねじ軸の回転に応じて前記第1ボールねじ軸
    上を移動する前記Xテーブルに固定された第1ボールね
    じナット、及び前記第2ボールねじ軸の回転に応じて前
    記第2ボールねじ軸上を移動する前記Yテーブルに固定
    された第2ボールねじナットから成るXY位置決めテー
    ブル装置。
  2. 【請求項2】 前記Yテーブルが往復動するY軸方向
    は、前記Xテーブルが往復動するX軸方向に対して直交
    する方向に設定されている請求項1に記載のXY位置決
    めテーブル装置。
  3. 【請求項3】 前記XテーブルのX軸方向の位置決めは
    前記X軸用駆動モータで回転駆動する前記第1ボールね
    じ軸上を往復動する前記第1ボールねじナットの停止位
    置によって決定される請求項1に記載のXY位置決めテ
    ーブル装置。
  4. 【請求項4】 前記YテーブルのY軸方向の位置決めは
    前記Y軸用駆動モータで回転駆動する前記第2ボールね
    じ軸上を往復動する前記第2ボールねじナットの停止位
    置によって決定される請求項1に記載のXY位置決めテ
    ーブル装置。
  5. 【請求項5】 前記回転伝達装置は、ボールスプライン
    軸に摺動可能に嵌合され且つ前記Xテーブルに固定した
    ボールスプラインハウジングに回転自在に支持されたボ
    ールスプライン筒体及び歯車装置から構成されている請
    求項1に記載のXY位置決めテーブル装置。
  6. 【請求項6】 前記歯車装置は、前記ボールスプライン
    筒体に固定された第1傘歯車と前記第1傘歯車と噛み合
    う前記第2ボールねじ軸に固定された第2傘歯車とから
    構成されている請求項5に記載のXY位置決めテーブル
    装置。
  7. 【請求項7】 前記スライダは、前記軌道レールの軌道
    溝に対向する軌道溝を備えた前記軌道レール上を相対摺
    動するケーシング、前記両軌道溝で構成されるそれぞれ
    の軌道路を転走する転動体、及び前記ケーシングの両端
    面に固定された前記転動体が方向を転換するための方向
    変換路と前記転動体を潤滑するための潤滑油通路を備え
    たエンドキャップから構成されている請求項1に記載の
    XY位置決めテーブル装置。
  8. 【請求項8】 前記ボールスプライン軸と前記第1ボー
    ルねじ軸とは前記ベッド上の平面上に隔置して配置さ
    れ、前記前記ボールスプライン軸は前記ベッド上で前記
    Xテーブルの側方に位置し、前記第1ボールねじ軸は前
    記Xテーブルの下方に位置している請求項1〜7のいず
    れか1項に記載のXY位置決めテーブル装置。
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