JPH09238479A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

Info

Publication number
JPH09238479A
JPH09238479A JP8045723A JP4572396A JPH09238479A JP H09238479 A JPH09238479 A JP H09238479A JP 8045723 A JP8045723 A JP 8045723A JP 4572396 A JP4572396 A JP 4572396A JP H09238479 A JPH09238479 A JP H09238479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
inverter device
switching element
switching
switching elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8045723A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Ikenobou
泰裕 池防
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8045723A priority Critical patent/JPH09238479A/ja
Publication of JPH09238479A publication Critical patent/JPH09238479A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安価で、効率が良く、振動やノイズを抑制
し、素子の破壊の防止と、制御範囲を拡張でき、また誘
導電動機の起動時のトルクを大きくするインバータ装置
を提供する。 【解決手段】 インバータ装置は、電源ラインとグラン
ドライン間に直列に接続されたスイッチング素子4a、
4bとスイッチング素子4c、4dと、スイッチング素
子4a、4bの接続中点と、スイッチング素子4c、4
dの接続中点間に接続された負荷を有し、スイッチング
素子4b、4cのオフ状態でスイッチング素子4a、4
bの一方をオン、他方をオン又はオン/オフ制御する第
1モード、スイッチング素子4a、4dのオフ状態でス
イッチング素子4b、4cの一方をオン、他方をオン又
はオン/オフ制御する第2モードを有するインバータ制
御手段9、11、12を備える。整流手段2によって商
用電源1からの交流電圧を整流し、整流手段2からの整
流波形電圧を電源ラインに与える手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ装置に
関し、特に負荷に印加する電圧を制御するインバータ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ装置は、交流電圧を一
旦直流電圧に変えて、PWM制御で疑似交流電圧に変換
している。この従来のインバータ装置を図18及び図1
9及び図20を用いて説明する。
【0003】図18において、商用電源1の交流電圧を
ダイオードブリッジ等の整流回路2で整流して、平滑回
路を成る電解コンデンサ等の平滑回路17で一旦直流電
圧に変換する。この直流電圧をパワートランジスタ等か
ら成る4個のスイッチングトランジスタ4a〜4dをフ
ルブリッジ型に構成したインバータ部3に入力する。
尚、16は力率の改善を図るためのリアクタである。5
a、5b、5c、5dは負荷としての主巻線6aに流れ
ている電流が急に停止させられるときに、主巻線6aの
両方に生じる高電圧を電源ライン100とグランドライ
ン101を通して緩和するためのフリーホイールダイオ
ードである。
【0004】主制御部9はPWM信号を発生する。PW
M信号に従ってインバータ駆動手段12は各スイッチン
グトランジスタ4a、4b、4c、4dをオン/オフさ
せて、インバータ部3に入力された直流電圧を疑似交流
電圧に変換する。この疑似交流電圧は単相誘導電動機6
に印加される。具体的には、スイッチングトランジスタ
4b、4cがオフのときスイッチングトランジスタ4a
と4dをPWM制御し、スイッチングトランジスタ4
a、4dがオフのときスイッチングトランジスタ4bと
4cをPWM制御する。
【0005】この様子を図19に示す信号波形図で説明
すると、インバータ入力電圧Vinは電源ライン100
を通してインバータ部3に入力される整流した直流電圧
であり、スイッチング駆動信号Va〜Vdはそれぞれス
イッチングトランジスタ4a〜4dをオン/オフするP
WM信号となっている。スイッチング駆動信号Va〜V
dはハイレベルではスイッチングトランジスタ4a〜4
dをオンし、逆にローレベルではオフする。期間K1で
は、Vb、Vcは共にローレベルであるので、スイッチ
ングトランジスタ4b、4cはオフ状態となる。一方、
Va、VdはPWM波形であり、スイッチングトランジ
スタ4a、4dをオン/オフ制御する。次の期間K2で
はVa、VdとVb、Vcの関係が逆になり、スイッチ
ングトランジスタ4a、4dがオフ状態で、スイッチン
グトランジスタ4b、4cがオン/オフ制御される状態
となる。
【0006】このようなスイッチングパターンによって
誘導電動機印加信号VMが生成され、単相誘導電動機6
に印加される。誘導電動機印加信号VMの実効電圧VTは
正弦波曲線となり、疑似交流電圧である。この疑似交流
電圧は図19に示すようにPWM信号の波形を各期間K
1、K2との中央で幅広で、両サイドで幅狭のパルスと
なるようにすることによって実現されている。この疑似
交流電圧の周波数を可変することで、単相誘導電動機6
の回転速度が制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平滑回
路17にはリプルを小さくするために電解コンデンサ等
の大容量のコンデンサが必要となる。これはコストアッ
プの要因になっていた。又、コンデンサの容量が大きく
なるとコンデンサの充電にともなって入力電流がピーク
状に流れる。これにより、力率の低下や電源高調波が問
題となり、コンデンサやスイッチング素子等の部品の最
大定格を大きくしなければならなかった。
【0008】力率の改善を図るために、リアクタ16を
回路に挿入しているが、コストアップになっていた。更
に、電源高調波の対策にはアクティブフィルタ等の回路
が必要になり、回路が複雑且つ高価になっていた。この
ように上記従来例は交流電圧を一旦直流電圧に変換し、
PWM制御で疑似交流電圧を作っているために、単相誘
導電動機6の駆動に有効な基本波の実行値成分が不足し
ていた。これを改善するために整流回路4を倍電圧整流
回路とする方法もあるが、これもコストアップの要因に
なる。
【0009】又、上述したようなパルス幅の変化するP
WM信号を発生するためには、目標とする周波数の正弦
波とキャリアである高周波の三角波を比較する必要があ
る。正弦波が三角波よりも大きい時にはハイレベルと
し、逆に小さい時にはローレベルとしてPWM信号を発
生していた。このような比較を行うために、主制御部9
に使用されるマイクロコンピュータは高機能なものにす
る必要があった。
【0010】インバータ部3において疑似交流電圧を作
り出して、単相誘導電動機6を駆動しているために、最
大出力時でも矩形波でしか単相誘導電動機6に印加する
ことができず、商用電源1の交流電圧の70%程度しか
利用できていなかった。このために、起動時のように大
きなトルクが必要な時にはトルク不足になっていた。
【0011】単相誘導電動機6のようにインダクタンス
を含む誘導負荷では、PWM信号によって又は主巻線6
aに単相誘導電動機6の停止によって、4個のスイッチ
ングトランジスタが全てオフした時に、それまで流れて
いた電流(図示の場合、G方向へ流れていた電流)がカ
ットされようとするが、その電流を引き続き流そうとす
る逆起電力が発生して回生電流iがフリーホイールダイ
オード5b、5dを介して流れているようになってい
た。4個のスイッチングトランジスタ4a〜4dがオフ
になるときに、主巻線6a流れていた電流がG方向とは
逆の方向へ流れていた場合には、フリーホイールダイオ
ード5a、5cを介して回生電流が流れることは言うま
でもない。尚、回生電流iによって電源ラインの電圧が
急上昇し、スイッチングトランジスタや整流回路2にお
けるダイオード等の整流素子が破壊される虞があった。
このために素子の最大定格を大きくする必要があり、コ
ストアップになっていた。
【0012】又、インバータ装置とは別に、簡易に単相
誘導電動機を制御するものとしてサイリスタやトライア
ック等のスイッチング素子を用いた位相制御方式(図示
せず)がある。この位相制御方式は、例えば単相誘導電
動機とトライアックを直列に接続して、これに交流電圧
を印加し、そのゼロクロス点から所定時間経過後にトラ
イアックにゲート信号を伝送することにより、トライア
ックがオンして単相誘導電動機に印加する電圧を制御す
るものである。
【0013】ゲート信号を調節することで交流電圧波形
のカットされる時間が変化して、単相誘導電動機に印加
される電圧をが制御される。一時電圧が変化すると単相
誘導電動機の回転速度−トルク特性が変わり、単相誘導
電動機の回転速度が変化する。しかしながら、位相制御
方式では単相誘導電動機の可変速制御では交流電圧の一
部をカットして電圧を制御しているために、単相誘導電
動機に印加する電圧波形の歪みが大きくなっていた。
【0014】そして、この波形歪みによって単相誘導電
動機の力率が大きく低下していた。力率が低下するた
め、単相誘導電動機に流れる電流が大きくなり、位相制
御を行うためのサイリスタやトライアック等の最大定格
を大きくしなければならない。これにより、コストアッ
プになっていた。
【0015】特に、単相誘導電動機に印加する電圧を下
げていく場合には、カットされる部分が大きくなり、歪
みが大きくなる。そのため、単相誘導電動機にとって有
効な基本波の実効成分が得られにくくなり、制御可能な
電圧の範囲が狭くなっていた。
【0016】このように、従来のインバータ装置や位相
制御方式を用いた装置では、上記問題点があるが、他に
も様々な問題点がある。例えば、従来のインバータ装置
において、一般に振動や騒音が大きい問題がある。
【0017】又、スイッチングトランジスタのスイッチ
ング回数も比較的多いので、スイッチングにともない、
損失が増加して効率が低下していた。雑音端子電圧や不
要輻射のようなノイズの原因にもなっていた。
【0018】単相誘導電動機を停止させる時に、フルブ
リッジ型に構成された4個のスイッチングトランジスタ
をオフさせただけではブレーキがかからないので、急速
に停止することができなかった。一方、トライアック等
が用いられている位相制御方式の装置では、ブレーキを
かける場合には、新たに別のブレーキ用のスイッチング
素子を設ける必要があった。
【0019】更に、単相誘導電動機において目標とする
回転速度を得るために、回転速度を検出する回路を別に
設け、検出された回転速度に従ってフィードバック制御
していた。このような制御では、入力電圧が変動したと
しても回転速度を一定に保つことができるが、回転速度
を検出するために、パイロット発電機、ホール素子等の
部品が必要となり装置が高価になっていた。
【0020】電源の周波数が50Hz地区と60Hz地
区とでは、単相誘導電動機のプーリ比を変えて希望する
回転速度が得られるように対応しており、50Hz用と
60Hz用の2種類のプーリが必要であった。
【0021】本発明はこれらの課題を解決するもので、
安価でありながら、効率が良く、振動や騒音やノイズを
抑制し、素子の破壊を防止し、制御範囲を拡張し、そし
て誘導電動機の起動時にトルクを大きくすることができ
るインバータ装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の構成では、電源ラインとグランドライ
ン間に直列に接続された第1、第2のスイッチング素子
と、同じく前記電源ラインとグランドライン間に直列に
接続された第3、第4のスイッチング素子と、前記第
1、第2のスイッチング素子の接続中点と、前記第3、
第4のスイッチング素子の接続中点間に接続された負荷
と、前記第2、第3のスイッチング素子のオフの状態で
前記第1、第4のスイッチング素子の一方をオン、他方
をオン又はオン/オフ制御する第1モードと、前記第
1、第4のスイッチング素子をオフの状態で前記第2、
第3のスイッチング素子の一方をオン、他方をオン又は
オン/オフ制御する第2モードを有するインバータ制御
手段を備えるインバータ装置において、整流手段によっ
て商用電源からの交流電圧を整流し、その整流手段から
の整流波形電圧を前記電源ラインに与える手段を設け
る。
【0023】このような構成では、商用電源の交流電圧
は平滑されていない整流波形電圧の形で電源ラインに与
えられる。第1モードでは、電源ライン→第1のスイッ
チング素子→負荷→第4のスイッチング素子→グランド
ラインの経路で負荷に電流が流れる。又、第2モードで
は、電源ライン→第3のスイッチング素子→負荷→第2
のスイッチング素子→グランドラインの経路で負荷に電
流が流れる。これらの各モードにおいて、負荷に与えら
れる電圧は電源ラインの電圧(整流波形電圧)をパルス
的にチョッピングしたものとなる。しかも第1モードと
第2モードとでは負荷に与えられる電圧は逆向きである
ので、全体としては疑似的な交流電圧となる。このと
き、例えば上記商用電源の交流電圧のゼロクロスに開始
して第1、第2モードの切り換えを行うと、疑似交流電
圧は正弦波状となる。第1モードと第2モードのそれぞ
れにおいてスイッチング素子のオン/オフの持続時間を
調節することで、負荷に印加される疑似交流電圧の実効
電圧が制御される。
【0024】又、本発明の第2の構成では上記第1の構
成において、前記負荷は誘導負荷であり、前記第1モー
ドでは、前記第1のスイッチング素子をPWM制御し
て、前記第4のスイッチング素子をオンし、前記第2モ
ードでは、前記第3のスイッチング素子をPWM制御し
て、第2のスイッチング素子をオンする。
【0025】このような構成では、電源ライン上の平滑
されていない整流波形電圧は、スイッチング素子がPW
M制御されることでチョッピングされて疑似交流電圧と
なる。この時にPWM信号のデューティ比を可変するこ
とで誘導負荷に印加される実効電圧が制御される。PW
M制御は各モードで1個のスイッチング素子に対しての
み行われるので、2個のスイッチング素子に対して行う
場合に比べ、オン/オフの同期ズレを生じる虞がないと
ともに、スイッチングの回数が減少する。
【0026】又、本発明の第3の構成では、上記第1の
構成又は上記第2の構成において、前記交流電圧のゼロ
クロス点を検出する検出手段を有し、前記インバータ制
御手段は前記ゼロクロス点に同期して前記第1、第2モ
ードの切り換えを行うようにする。
【0027】このような構成では、交流電圧のゼロクロ
ス点に同期して、第1のモードと第2のモードが切り換
えられて、疑似正弦波が誘導負荷に印加される。
【0028】又、本発明の第4の構成では、上記第2の
構成において、前記誘導負荷は誘導電動機であり、ブレ
ーキをかける時は、前記第1、第2のモードの一方に固
定し且つPWM信号に代えて直流電圧をスイッチング素
子に印加するようにする。
【0029】このような構成では、誘導電動機にブレー
キをかける時に、誘導電動機に整流波形電圧がチョッピ
ングされることなしに、そのまま与えられる。誘導電動
機の巻線に整流波形電圧が印加されると、巻線の磁極が
固定された状態になるので、誘導電動機の回転子にブレ
ーキが働き、誘導電動機が急停止する。
【0030】又、本発明の第5の構成では、上記第2の
構成において、前記第1乃至第4のスイッチング素子の
いずれにも並列にフリーホイールダイオードが接続され
ている。
【0031】このような構成では、第1のモード、第2
のモードの各モードにおいて、PWM制御されるスイッ
チング素子がオフした時に、電源ライン側の第1、第3
スイッチング素子は、共にオフ状態となるので、誘導負
荷の逆起電力が発生する。回生電流はダイオードとスイ
ッチング素子を通ってグランドラインへ還流し、減衰す
るので、整流手段には流入せず、電源ラインの電圧の急
上昇を防止する。又、インバータ装置の電源を切ったと
きには、第1乃至第4のスイッチング素子が全てオフす
るが、このときに誘導負荷に発生する逆起電力による回
生電流はグランドライン側のダイオードと電源ライン側
のダイオードによって電源ラインへ還流されるが、イン
バータ装置は電源切断によって不使用状態になるので問
題ない。
【0032】又、本発明の第6の構成では、上記第3の
構成において、前記第1乃至第4のスイッチング素子の
いずれにもフリーホイールダイオードが並列に接続され
ており、前記誘導負荷の停止期間においては前記第1、
第3のスイッチング素子をオフ、前記第2、第4のスイ
ッチング素子をオン状態に固定する。
【0033】このような構成では、誘導負荷の作動停止
後に発生する回生電流はいずれの向きであっても、第
2、第4のスイッチング素子のいずれかとグランドライ
ン側のダイオードのいずれかによって還流して減衰す
る。この回生電流は整流手段に流入せず、電源ラインの
電圧の急上昇を防止して素子の破壊を防止する。又、イ
ンバータ装置の電源を切ったときの作用は前記第5の構
成の場合と同じである。
【0034】又、本発明の第7の構成では、上記第2の
構成において、前記交流電圧のゼロクロス点を検出する
検出手段を有し、前記ゼロクロス点を含む所定期間の
間、前記第1、第2のモードでPWM制御されるスイッ
チング素子をオフになし、前記第1、第2モードを切り
換えを行う。
【0035】このような構成では、PWM制御されるス
イッチング素子がゼロクロス点を含む所定期間、オフさ
れる。その期間中にゼロクロス点が検出され、交流電圧
に同期して、第1、第2のモードを切り換える。所定期
間の経過後にPWM制御を開始する。ゼロクロス点を含
む所定期間、誘導負荷には電圧が印加されなくなってい
る。
【0036】誘導負荷では、誘導負荷に印加される電圧
と電流には位相差が生じる。このため交流電圧のゼロク
ロス点付近では、印加された電圧の向きと電流の方向が
逆向きになる期間がある。この期間にPWM制御を行っ
てもあまり有効とは言えない。このような有効に機能し
ないPWM制御を省くことができる。又、第1、第2モ
ードの切り換えの時に、電源ラインとグランドラインが
短絡するのが防止される。
【0037】又、本発明の第8の構成では、上記第2の
構成において、前記交流電圧の振幅を検出する手段を有
し、交流電圧の振幅に基づいて、前記PWM信号のデュ
ーティ比を変える手段を設ける。
【0038】このような構成では、検出された交流電圧
の振幅に従って、デューティ比を変える。もし交流電圧
の振幅が大きくなればデューティ比を小さくし、逆に振
幅が小さくなればデューティ比を大きくして、負荷に印
加する電圧の実効電圧を一定に保つ。これにより、交流
電圧の振幅の変動に対して、負荷には影響が及ばなくな
る。
【0039】又、本発明の第9の構成では、上記第1の
構成において、前記負荷は誘導電動機であり、前記交流
電圧の周波数を検出する手段を有し、交流電圧の周波数
に基づいて、前記PWM信号のデューティ比を変える手
段を設ける。
【0040】このような構成では、交流電圧の周波数が
50Hzであるか60Hzであるか検出される。周波数
が60Hzの場合には、PWM信号のデューティ比を小
さくして誘導電動機に印加する実効電圧を小さくする。
誘導電動機は周波数が高くなると回転速度が上昇する
が、実効電圧を小さくすることで、回転速度を抑え、交
流電圧の周波数に関係なく、一定の回転速度が得られる
ようになる。
【0041】又、本発明の第10の構成では、上記第4
の構成又は上記第9の構成において、前記誘導電動機の
起動時には前記PWM信号に変えて直流電圧をスイッチ
ング素子に与えるようにする。
【0042】このような構成では、起動時おいて、スイ
ッチング素子に直流電圧が与えれるので、整流波形電圧
がチョッピングされず、その波形を残した状態で交流に
変換されて誘導電動機に印加される。商用電源の基本成
分からなる交流電圧によって誘導電動機は最大のトルク
を出力することができ、急速に起動する。しばらくして
から、スイッチング素子には直流電圧の代わってPWM
信号が与えられ、目標とする回転速度に誘導電動機はす
ばやく制御される。
【0043】又、本発明の第11の構成では、電源ライ
ンと、負荷と、スイッチング素子とを有し、該スイッチ
ング素子をオン/オフ制御して前記電源ラインから前記
負荷に電力を供給するようにしたインバータ装置におい
て、商用電源の交流電圧を整流する整流手段からの整流
された波形電圧を前記電源ラインに入力するようにして
いる。
【0044】このような構成では、商用電源の交流電圧
が整流手段によって整流される。電源ラインには整流さ
れた波形電圧が入力される。スイッチング素子がオン/
オフ制御されることにより、電源ラインの電圧がチョッ
ピングされる。負荷に印加される電圧が制御される。オ
ン/オフ期間を制御することによって、負荷には適切な
電圧が印加される。
【0045】又、本発明の第12の構成では、上記第1
1の構成において、前記整流手段は前記交流電圧を全波
整流波形電圧に整流する。
【0046】このような構成では、商用電源からの交流
電圧は整流手段によって全波整流波形電圧に整流され、
電源ラインに伝送される。スイッチング素子をオン/オ
フ制御することにより、全波整流波形電圧を適切な電圧
に変換して負荷に印加する。
【0047】又、本発明の第13の構成では、上記第1
1の構成において、前記整流手段は前記交流電圧を半波
整流波形電圧に整流する。
【0048】このような構成では、商用電源からの交流
電圧は整流手段によって半波整流波形電圧に整流され、
電源ラインに伝送される。スイッチング素子をオン/オ
フ制御することにより、半波整流波形電圧を適切な電圧
に変換して負荷に印加する。
【0049】又、本発明の第14の構成では、上記第1
1の構成において、前記整流手段にコンデンサが設けら
れ、前記交流電圧は脈流状の整流波形電圧に整流され
る。
【0050】このような構成では、整流手段で整流され
た電圧はコンデンサによって平滑が行われる。ところ
が、コンデンサの電気容量は小さくしてあり、完全には
平滑されず、脈流状の整流波形電圧となる。スイッチン
グ素子をオン/オフ制御することにより、整流波形電圧
を適切な電圧に変換して負荷に印加する。
【0051】又、本発明の第15の構成では、上記第1
1の構成において、2個のスイッチング素子が直列に接
続される。このような構成では、負荷に対して一方向か
ら電圧が与えられ、オン/オフ制御によって負荷に与え
る電圧が制御される。
【0052】又、本発明の第16の構成では、上記第1
1の構成において、4個のスイッチング素子がフルブリ
ッジ型に接続されている。このような構成では、4個の
スイッチング素子がフルブリッジ型に接続されており、
負荷に対して交流電圧を印加することができる。スイッ
チング素子をオン/オフ制御することにより、負荷に与
える電圧が制御される。
【0053】又、本発明の第17の構成では、上記第1
1の構成において、前記交流電圧の前記ゼロクロス点に
基づいて、前記スイッチング素子を制御する。このよう
な構成では、スイッチング素子は交流電圧のゼロクロス
点によってスイッチングパターンを切り換えて、負荷に
与えられる電圧は商用電源の周波数に同期したものにな
る。
【0054】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>本発明の第1の実施形態を図1及び
図2及び図3を用いて説明する。図1は本発明のインバ
ータ装置の第1の実施形態を示す制御ブロック図であ
る。商用電源1の交流電圧はダイオードブリッジ等の整
流回路2で全波整流され、4個のパワートランジスタ等
のスイッチングトランジスタ4a、4b、4c、4dと
4個のフリーホイールダイオード5a、5b、5c、5
dをフルブリッジ型に構成したインバータ部3に電源ラ
イン100を通して入力される。図18との対比から分
かるように、本実施形態では平滑回路17が削除されて
いる。そのため整流回路2から出力された整流波形電圧
が直流化されることなしに、そのまま(脈流状で)イン
バータ部3に与えられる。尚、これに伴い、力率改善用
のリアクタ16も不要となっている。
【0055】スイッチングトランジスタ4a、4bの中
点とスイッチングトランジスタ4c、4dの中点は単相
誘導電動機6に接続される。単相誘導電動機6は主巻線
6aと補助巻線6bを有し、補助巻線6bにはコンデン
サ7が直列に接続されている。単相誘導電動機6は交流
電圧が与えられると主巻線6aと補助巻線6bによって
回転磁界が発生し、回転子(図示せず)を回転させるも
のである。
【0056】その回転速度は単相誘導電動機6に印加さ
れる交流電圧の周波数によって決定される。印加される
交流電圧の振幅が変化することでも、単相誘導電動機6
の回転速度−トルク特性が変化して、回転速度が変化す
る。
【0057】電源周波数検出手段8は商用電源1の交流
電圧のゼロクロス点を検出し、主制御手段9に伝える。
主制御部9は、回転数設定手段10からの目標回転速度
を表す信号に基づいて、スイッチングパターンのデュー
ティ比を決定する。PWM制御手段11は主制御部9か
らのゼロクロス点とデューティ比の情報から、スイッチ
ングトランジスタ4a、4b、4c、4dのスイッチン
グのためのPWM信号を作成する。インバータ駆動手段
12はPWM信号に基づいてスイッチングトランジスタ
4a、4b、4c、4dのスイッチングを行う。
【0058】次に、図2を用いてスイッチング駆動信号
Va〜Vdによるスイッチングパターンを説明する。イ
ンバータ部3に入力される全波整流波形電圧は商用電源
1のダイオードブリッジ2で整流しただけで、コンデン
サ等の平滑回路17(図18参照)で平滑されていない
ために、完全な直流電圧波形にならず、脈流状の全波整
流波形となっている。この電圧波形はインバータ部3の
入力電圧Vinとして使用される。
【0059】スイッチング駆動信号Va、Vb、Vc、
Vdはそれぞれスイッチングトランジスタ4a、4b、
4c、4dをオン/オフする信号である。スイッチング
駆動信号Va、Vb、Vc、Vdのハイレベルではスイ
ッチングトランジスタ4a、4b、4c、4dはオン
し、逆にローレベルではオフする。
【0060】第1のモードでは、スイッチングトランジ
スタ4aが駆動信号Vaに従ってオン/オフする。その
時、スイッチングトランジスタ4dは駆動信号Vdがハ
イレベルであるためオンし続ける。この間、スイッチン
グトランジスタ4b、4cはVb、Vcがいずれもロー
レベルのためオフ状態である。これにより、単相誘導電
動機6には正方向の誘導電動機印加信号VMが与えられ
る。
【0061】電源周波数検出手段8で交流電圧のゼロク
ロス点を検出すると、PWM制御手段11は第1モード
から第2モードに切り換える。第2モードでは、Vaと
Vdがローレベルとなってスイッチングトランジスタ4
a、4dはオフし、スイッチングトランジスタ4cをP
WM信号Vcでオン/オフ制御する。このとき、スイッ
チングトランジスタ4bはハイレベルのVbによってオ
ンし続ける。これにより、負方向の誘導電動機印加信号
VMが与えられる。
【0062】再び交流電圧のゼロクロス点を検出する
と、スイッチングパターンを元のパターンに戻して、以
後上記スイッチングを繰り返す。まず、期間T1では第
1のモード、次に期間T2では第2のモードになり、期
間T3では再び第1のモードに戻る。このように、第1
のモードと第2のモードを交互に繰り返す。尚、PWM
信号は周波数が数kHz以上の一定周波数であり、その
デューティ比(オン/オフの比)のみが変化する。但
し、図2に示すPWM信号は一定のデューティ比となっ
ている。これに対して、後述する図9では入力電圧Vi
nの大小に応じてデューティ比を変化させ、図10では
入力電圧Vinの周波数に応じてデューティ比を変化さ
せている。しかし、これらの図9、図10の場合も、1
つの期間に限ってみると、デューティ比は一定であり、
従来のようなデューティ比を変化させるようなことは行
っていない。
【0063】このようなスイッチングによって単相誘導
電動機6に印加される電圧波形は、インバータ入力電圧
Vinが脈流状になっているので、パルスがPAM変調
されることになり、誘導電動機印加信号VMに示すよう
に疑似正弦波となる。実際に単相誘導電動機6に与えら
れる実効電圧VTは正弦波曲線となる。
【0064】例えばデューティ比50%(オン50%、
オフ50%)の場合に、商用電源1がAC100V(実
効値)とすると、実効電圧は50Vとなる。このように
デューティ比を制御することで単相誘導電動機6に印加
する電圧の振幅を制御する。単相誘導電動機6の回転速
度−トルク特性は印加された一次電圧によって変化する
ので、単相誘導電動機6に印加する電圧を制御すること
で回転速度が変化する。このようにデューティ比を可変
することで、単相誘導電動機6の回転速度は、回転数設
定手段10で設定された目標回転速度に制御される。
【0065】ところで、第1のモードでは、スイッチン
グトランジスタ4aはPWM信号によってオン/オフ制
御されている。スイッチングトランジスタ4aがオンか
らオフに切り換わった時に、図3においてG方向に流れ
ていた電流がカットされるようになり、逆起電力が発生
する。このとき、本実施形態では、スイッチングトラン
ジスタ4dがオン状態であるために、逆起電力による回
生電流Aはフリーホイールダイオード5b、電動機6、
スイッチングトランジスタ4dを通ってグランドライン
101側で還流される。回生電流Aは電源ライン100
には流れないので、電源ラインの電圧の急上昇を防止す
る。
【0066】一方、第2のモードでは、スイッチングト
ランジスタ4cがオン/オフ制御されている。このスイ
ッチングトランジスタ4cがオンからオフに切り換わっ
た時に、G方向とは逆方向に回生電流Bが流れる。スイ
ッチングトランジスタ4bがオン状態であることによ
り、回生電流Bはフリーホイールダイオード5d、電動
機6、スイッチングトランジスタ4bを通ってグランド
ライン101側で還流される。回生電流Bは電源ライン
100には流れない。電源ライン100の電圧の急上昇
を防止し、スイッチングトランジスタ4a〜4dや整流
回路2におけるダイオード等の素子の破壊が防止され
る。尚、インバータ装置の電源を切ったには、スイッチ
ングトランジスタ4a、4b、4c、4dは同時にオフ
になる。主巻線6aの両端に生じる高電圧については従
来のインバータ装置と同様にダイオード5a〜5dによ
って緩和する。
【0067】上述の通り、本実施形態では平滑回路17
(図18参照)が削除されているために、電源ライン1
00に電流がピーク状には流れなくなり、力率の低下や
電源高調波が防止される。誘導電動機印加信号VMには
交流の基本波成分が多く含まれており、効率が向上して
いる。制御電圧が低電圧領域においても、波形の歪みが
小さくなっているので、電圧の制御が可能となってい
る。PWM信号によって制御されるスイッチングトラン
ジスタ4a〜4dは各モードにおいて1個だけであるの
で、スイッチングの回数を減少させることができる。こ
れにより、雑音端子電圧や不要輻射等のノイズが抑制さ
れる。
【0068】又、スイッチングトランジスタにIGBT
やMOS−FETを使用すると、PWM信号の周波数を
数十kHz以上にすることができ、可聴周波数以上とな
り静音化が図れる。
【0069】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態を図4及び図5を用いて説明する。尚、図4、図5に
おいて図1、図2と同一の部分については同一の符号を
付し、説明を省略する。図4において、制動手段13が
設けられ、単相誘導電動機6にブレーキをかけて急停止
させる。図5において、スイッチングトランジスタ4a
がPWM信号によってオン/オフして、期間T1で単相
誘導電動機6を制御している状態から、時間t0でブレ
ーキングを開始する。期間T2、T3ではブレーキング
が行われる。
【0070】図5に示すように、第1のモード(この場
合、T1の期間)終了時点からブレーキをかける場合に
は、T2、T3の期間はVa、Vdをハイレベルにして
スイッチイング素子4a、4dをオン状態、Vb、Vc
をローレベルにしてスイッチングトランジスタ4b、4
cはオフ状態とする。これにより、誘導電動機印加信号
VMは、インバータ入力電圧Vinと同じく正の脈流状
の直流電圧になる。
【0071】この直流電圧が単相誘導電動機6に印加さ
れると、電流jがスイッチングトランジスタ4aと4d
を通って、主巻線6aをG方向に流れる。そのために、
主巻線6aは磁極が固定された電磁石となり、単相誘導
電動機6の回転子(図示せず)にブレーキがかかる。こ
のようにして、単相誘導電動機6を急停止させることが
できる。
【0072】但し、長時間この状態を続けると電流jに
より主巻線6aの温度が上昇するため、単相誘導電動機
6の慣性(停止の容易さ)やブレーキングの性能等に応
じて、適当に直流電圧を印加する時間を変え、その後、
ブレーキングを終了する。
【0073】他方、第2のモードからブレーキをかける
場合には、スイッチングトランジスタ4a、4dはオ
フ、スイッチングトランジスタ4b、4cオンした状態
にする。これによって、電流がスイッチングトランジス
タ4bと4cを通って主巻線6aをG方向とは逆方向に
流れる。これにより、同様に単相誘導電動機6を急停止
させる。
【0074】又、単相誘導電動機6には直流電圧が印加
されていれば、ブレーキがかかるので、ブレーキングを
行う全時間に渡ってスイッチングトランジスタをオンし
なくても、スイッチングトランジスタの温度上昇やブレ
ーキ性能の向上等によって、一部のみオンしたり、パル
ス状にスイッチングトランジスタをオン/オフしてもよ
い。
【0075】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態を図3及び図6を用いて説明する。尚、図6において
図2と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略す
る。第3の実施形態では単相誘導電動機6の停止期間に
は、スイッチングトランジスタ4a、4cはオフし、ス
イッチングトランジスタ4b、4dはオンするようにし
ている。期間T1、T2ではPWM制御によって単相誘
導電動機6を駆動している状態から、時間t0で単相誘
導電動機6に停止をかける様子を示している。期間T3
は停止期間となる。
【0076】期間T2の第2のモードが終了した時間t
0において停止を行うと、スイッチングトランジスタ4
a、4cはオフし、スイッチングトランジスタ4b、4
dはオンする。このとき、Gとは逆方向に逆起電力が発
生する。この場合、フリーホイールダイオード5dとス
イッチングトランジスタ4bを通って、回生電流Bがグ
ランドライン101側で還流する。回生電流Bはやがて
減衰するので、回生電流Bが電源ライン100に戻ら
ず、素子の破壊が防止される。又、単相誘導電動機6を
第1モードが終了した時点で停止させる場合には、G方
向に逆起電力が発生するが、フリーホイールダイオード
5bとスイッチングトランジスタ4dを通って回生電流
Aがグランドライン側101で還流する。
【0077】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態を図7を用いて説明する。尚、図7において図2と同
一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。商用
電源1(図1参照)の交流電圧のゼロクロス点付近に、
ゼロクロス点を含むようにt1からt2までの所定時間
にPWM信号をマスクする。マスク期間にはVa、Vc
をローレベルにして、PWM信号によってオン/オフす
るスイッチングトランジスタ4a、4cのいずれもオフ
しておく。
【0078】スイッチングトランジスタ4b、4dはマ
スク期間のゼロクロス点に合わせてそれぞれオン/オフ
を切り換える。例えばマスク期間t1〜t2はVbをロ
ーレベルからハイレベルへ変更させ、Vdをハイレベル
からローレベルへ変更させるることによってトランジス
タ4bをオン状態、トランジスタ4dをオフ状態、次の
マスク期間t1’〜t2’には、Vbをハイレベルから
ローレベルへ、またVdをローレベルからハイレベル変
更させることによってトランジスタ4bをオフ状態、ト
ランジスタ4dをオフ状態になす。従って、マスク期間
t1〜t2、t1’〜t2’にはトランジスタ4bと4
dが交代でオン状態となっているが、トランジスタ4
a、4cがいずれもオフとなっているのでので、誘導電
動機6に電圧は与えられない(図7のVM参照)。マス
ク期間が長くなると、誘導電動機印加信号VMの実効電
圧が減少するが、商用電源1(図1参照)の周波数が5
0Hz又は60Hzなので、マスク期間が1ミリ秒以下
であれば、インバータ入力電圧Vinの谷の部分になる
ので、影響は少ない。
【0079】単相誘導電動機6(図1参照)のような誘
導負荷では印加される電圧と電流には位相差があるの
で、このマスク期間ではスイッチング4a、4c(図1
参照)の切り換えを急速に行っても、印加した電圧の方
向と、電流の方向が逆転しててPWM制御によるスイッ
チングの効果があまりない。本実施形態ではマスク期間
にPWMのスイッチングを行わないようにすることによ
り、無駄なスイッチングを省いている。
【0080】尚、マスク期間が設けられていない場合に
は、交流電圧のゼロクロス点では、もしスイッチングト
ランジスタ4b、4d(図1参照)のオン/オフの切り
換えに対して、スイッチングトランジスタ4a、4b
(図1参照)のオン/オフの切り換えが遅れると、電源
ライン100とグランドライン101が短絡してスイッ
チングトランジスタ4a〜4dを破壊することもある
が、マスク期間が設けられることにより、電源ライン1
00とグランドライン101が短絡するのが防止されて
いる。これにより、スイッチングトランジスタ4a〜4
dの破壊が防止される。
【0081】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態を図8及び図9を用いて説明する。尚、図8、図9に
おいて図1、図2と同一の部分については同一の符号を
付し、説明を省略する。本実施形態では、商用電源1の
交流電圧を検出する入力電圧検出手段14を設け、交流
電圧の振幅を検出する。尚、15a、15bは交流電圧
に比例した電圧を入力電圧検出手段14に取り込むため
の抵抗である。
【0082】検出した振幅に基づいて主制御部9では、
電圧が大きい場合には、図9(a)に示すようにPWM
信号のデューティ比を下げ、入力電圧が大きい場合に
は、図9(b)に示すようにデューティ比を上げるよう
にPWM制御手段11を制御する。これにより、単相誘
導電動機6に印加される実効電圧VTは入力電圧の大小
に関係なく一定に保たれる。
【0083】本実施形態によれば、入力電圧が変動して
も、単相誘導電動機6に印加される一次電圧が一定とな
り、回転速度が変動せず、安定という利点が得られる。
これにより、回転速度を一定に保つためのパイロット発
電機やホール素子等の回転速度検出手段を設けなくても
よい。
【0084】<第6の実施形態>本発明の第6の実施形
態を図10を用いて説明する。尚、図10において図2
と同一の部分については同一の符号を付し、説明を省略
する。電源周波数検出手段8(図1参照)により、商用
電源1(図1参照)の周波数が50Hzであるか60H
zであるか検出する。周波数が60Hzである場合に
は、PWM信号のデューティ比を下げて単相誘導電動機
6(図1参照)に印加する実効電圧VTを下げる。
【0085】単相誘導電動機6(図1参照)は周波数が
50Hzの場合よりも60Hzの場合には回転磁界によ
る同期回転速度が速くなり、同じ電圧が与えられると、
周波数が60Hzの方が回転速度が速くなる。60Hz
のときにPWM信号のデューティ比を下げることによっ
て、単相誘導電動機6(図1参照)に印加する電圧を下
げ、それによって周波数50Hzの場合と同一の回転速
度が得られる。これにより、周波数が50Hz地区でも
60Hz地区でも電動機6を同一の回転速度で回転させ
ることができる。
【0086】<第7の実施形態>本発明の第7の実施形
態を図11を用いて説明する。尚、図11において図2
と同一の部分については同一の符号を付し、説明を省略
する。時間t0において単相誘導電動機6(図1参照)
が起動される。期間T1、T2では、単相誘導電動機6
(図1参照)のトルクが大きくなるように、スイッチン
グトランジスタ4a、4c(図1参照)をデューティ比
100%でオン/オフ制御する。
【0087】このようにすると、誘導電動機印加電圧V
Mには入力電圧と同様の正弦波電圧が得られる。この誘
導電動機印加信号VMは入力電圧の基本波成分だけとな
るので効率が高く、最大の出力トルクが得られる。そし
て単相誘導電動機6(図1参照)が起動してしまうと、
トルクは小さくてもよいので、所定時間経過後、期間T
3、T4では、目標回転速度となるようにデューティ比
を変えて、PWM制御を行う。
【0088】これにより、起動時のトルク不足を解消
し、起動不能等の問題を解消する。起動に要する時間も
短縮する。又、デューティ比100%から一度に目標と
するデューティ比に切り換えてもよいが、段階的にデュ
ーティ比を変えて、目標値に近づけるようにしてもよ
い。
【0089】<第8の実施形態>本発明の第8の実施形
態を図12及び図13を用いて説明する。尚、図12、
図13において図1、図2と同一の部分については同一
の符号を付し、説明を省略する。ダイオードから成る整
流回路2が電源ラインに挿入され、商用電源1の交流電
圧を半波整流する。
【0090】図13において、期間T1では、インバー
タ入力電圧Vinは半波整流された正電圧となる。スイ
ッチング駆動信号VaはPWM波形であり、スイッチン
グトランジスタ4aはオン/オフ制御される。スイッチ
ングトランジスタ4b、4cはオフ、スイッチングトラ
ンジスタ4dはオン状態となる。このようなスイッチン
グパターンによって誘導電動機印加信号VMが生成され
る。期間T2では、インバータ入力電圧Vinには電圧
が与えられない。スイッチング駆動信号Vaはローレベ
ルとし、スイッチングトランジスタ4aをオフする。従
って、期間T2では電動機6に信号VMは与えられない
ので、この期間は慣性によって回転するだけである。
【0091】期間T3では、スイッチング駆動信号Vc
をPWM波形とし、スイッチングトランジスタ4cをオ
ン/オフ制御する。スイッチングトランジスタ4a、4
dはオフ、スイッチングトランジスタ4bはオン状態に
する。半波整流波形の電圧に同期してスイッチングの切
り換えを行う。このようなスイッチングによって生成さ
れる誘導電動機印加信号VMの実効電圧VTは、商用電源
1の周波数の半分になっている。この第8の実施形態で
は、電動機6に駆動信号VMが与えられない期間が間欠
的に存在するので、その分、トルクは小さくなるが、整
流回路2等の機能が簡略となる。この実施形態は低トル
クの電動機6に有効である。
【0092】<第9の実施形態>本発明の第9の実施形
態を図14及び図15を用いて説明する。尚、図14、
図15において図1、図2と同一の部分については同一
の符号を付し、説明を省略する。商用電源1の交流電圧
は整流回路2で全波整流され、フィルムコンデンサ等の
電気容量の小さい通常のコンデンサ18で平滑が行われ
る。
【0093】しかし、コンデンサ18の電気容量が小さ
いために完全には平滑されず、図15に示すインバータ
入力電圧Vinのように脈流状の整流波形電圧なってい
る。そしてスイッチング駆動信号Va〜Vdによるスイ
ッチングを行い、誘導電動機印加信号VMを生成する。
その実効電圧VTは正弦波曲線となっている。この実施
形態では、各期間T1、T2、T3、・・・の端部にお
いて、デューティ比を小さくしているか、図7に示す第
4の実施形態の如き、マスク期間を設けることによっ
て、デューティ比の小さな部分を削除するようにしても
よい。
【0094】<第10の実施形態>本発明の第10の実
施形態を図16及び図17を用いて説明する。尚、図1
6図17において図1、図2と同一の部分については同
一の符号を付し、説明を省略する。負荷19は、電球や
蛍光灯や電熱器等のように、一方向に電圧が印加される
だけでも動作する負荷である。印加電圧設定手段20に
より、負荷19に印加する電圧を設定する。
【0095】図17に示すスイッチング駆動信号Va、
Vdによって印加信号VMが直流に生成され、負荷19
に印加される。デューティ比を可変することにより、実
効電圧VTが制御される。
【0096】尚、上記第1の実施形態乃至上記第10の
実施形態は複数組み合わせても実現可能である。単相誘
導電動機6(図1参照)の代わりに2相誘導電動機も使
用することができる。
【0097】
【発明の効果】
<請求項1の効果>本発明では整流後の電圧が一定値と
なるような平滑化は行わなくて済むので、従来のインバ
ータ装置のような大容量のコンデンサを使用しなくてよ
い。そのため装置のコストが下がる。また、コンデンサ
の充電に伴うピーク状の電流が電源ラインに流れるとい
う問題は発生しない。従って力率が向上し、電源高調波
が抑制される。これにより、力率改善のためのリアクタ
や電源高調波対策のためのアクティブフィルタ等の別部
品を接続する必要がなくなり、この点からもコストダウ
ンが図れることになる。更に、効率の向上によってスイ
ッチング素子に流れる電流値が抑えられ、最大定格の小
さなものが使用できる。これもコストダウンにつなが
る。また、平滑されていない整流波形電圧を、スイッチ
ング素子をオン/オフすることによってチョッピング
し、それによって生成された交流電圧を負荷に印加して
いるので、負荷にとって有効な基本波の実効値成分が増
え、負荷駆動の効率がよくなっている。
【0098】<請求項2の効果>PWM制御は各モード
で1個のスイッチング素子に対して行われるだけで、2
個のスイッチング素子に対して行われる場合に比べ、ス
イッチングの回数が減っている。また、オン/オフの同
期ズレの虞がなくなっている。これにより、インバータ
装置の効率が向上し、消費電力を小さくすることができ
る。そして、雑音端子電圧や不要輻射等のノイズも低減
される。また、従来のインバータ装置に使用される複雑
なPWM信号(各モード期間の中央でデューティ比が大
きく、端部でデューティ比が小さくなるように変化する
PWM信号)は使用されていないので、制御のためのマ
イクロコンピュータは高機能なものでなくてもよいとい
う効果が奏される。
【0099】<請求項3の効果>負荷に印加される疑似
交流電圧は正弦波状となり、負荷の駆動が滑らかに行わ
れ且つ効率が向上する。モード切り換えの制御のために
単に商用電源の交流電圧のゼロクロスを検出するだけで
よいので、簡単である。
【0100】<請求項4の効果>誘導電動機にブレーキ
をかけるときに、誘導電動機に一方向に電流を流す。こ
れにより、誘導電動機の主巻線は磁極が固定された電磁
石となり、ブレーキ手段として作用する。そのため、他
に特別なブレーキング回路を設けなくても、ブレーキが
実現できる。
【0101】<請求項5の効果>PWM制御によってス
イッチング素子がオンからオフした時に逆起電力によっ
て流れる回生電流はダイオードを通って還流する。回生
電流が電源ラインに戻らなくなり、電源ラインの電圧の
上昇を抑えることができる。これにより、スイッチング
素子や整流手段に使用されているダイオード等の素子の
破壊が防止され、信頼性が向上する。また、最大定格の
小さなものを使用でき、コストダウンにつながる。
【0102】<請求項6の効果>誘導負荷の停止時に発
生する回生電流はグランドライン側の第2、第4のスイ
ッチング素子がオン状態となるので、グランドライン側
のダイオードのいずれかと第2又は第4のスイッチング
素子を通って還流し、減衰する。そのため回生電流によ
る電源ラインの電圧の急上昇が防止されるので、素子の
破壊が防止される。素子の最大定格を下げることができ
るので、コストダウンになる。
【0103】<請求項7の効果>誘導負荷に印加される
電圧と電流には位相差があるので、ゼロクロス付近では
誘導負荷に印加される電圧と電流の向きが逆方向になる
期間がある。この期間、PWM制御を行っても有効に作
用しないので、所定期間、PWM制御されるスイッチン
グ素子をオフ状態にする。これにより、PWM制御によ
る無駄なスイッチングが省かれる。尚、前記所定期間に
第1又は第3のスイッチング素子のスイッチング素子が
オンしているとすると、第2、第4スイッチング素子の
切り換えタイミングがゼロクロス点からずれたとき、第
1、第2スイッチング素子又は第3、第4スイッチング
素子によって電源ラインとグランドラインが短絡される
ことがあるが、この請求項の発明ではゼロクロス点での
モードの切り換えのときに、グランドライン側の第2、
第4のスイッチング素子のオン/オフの切り換えのタイ
ミングがずれても電源ライン側の第1、第3のスイッチ
ング素子はオフ状態であるので、電源ラインとグランド
ラインが短絡せず、素子の破壊が防止される。
【0104】<請求項8の効果>商用電源の交流電圧の
振幅が変動しても、その振幅に基づいてデューティ比を
制御する。振幅が大きくなれば、デューティ比を小さく
し、振幅が小さくなればデューティ比を大きくする。こ
れにより、負荷に印加される実効電圧は一定に保たれ
る。また、これにより、負荷が誘導電動機の場合、回転
速度を一定に保つためのフィードバック制御が不要にな
る。そのため、パイロット発電機やホール素子等の回転
速度検出手段を取り付ける必要がない。安価で電圧変動
に対応した制御が行える。
【0105】<請求項9の効果>交流電圧の周波数が5
0Hzか60Hzか検出され、周波数が60Hzである
ときに、PWM信号のデューティ比を小さくする。これ
により、誘導電動機に印加する実効電圧は下げられる。
誘導電動機は周波数が高くなると回転磁界による同期回
転速度が速くなるので、実効電圧を下げることにより、
周波数が50Hzのときでも60Hzのときでも同じ回
転速度が得られる。そのため、誘導電動機のプーリ比を
交換する必要がなく、商用電源が50Hz地区でも60
Hz地区でも同じように使用できる。
【0106】<請求項10の効果>誘導電動機の起動時
のように、大きなトルクが必要なときに商用電源のほぼ
100%を誘導電動機に印加することができ、誘導電動
機のトルクは最大となる。従来のインバータ装置におけ
るPWM制御された疑似交流電圧ではなく、正弦波状の
電圧が誘導電動機に印加されるので、誘導電動機の本来
持つ性能が十分に引き出せる。これにより、誘導電動機
の起動不能を防止し、迅速に起動する。
【0107】<請求項11の効果>整流手段により商用
電源からの交流電圧は、整流された波形電圧になる。整
流手段に大容量のコンデンサが使用されていないので、
低コストである。この波形電圧はスイッチング素子がオ
ン/オフ制御されることにより、負荷に印加される電圧
は、負荷にとって有効な基本波の実効値成分が増えるの
で、効率がよくなっている。
【0108】<請求項12の効果>全波整流波形電圧か
ら負荷に印加する電圧を生成しているので、負荷に対し
て常に電圧を印加し続けることができ、大きな出力が得
られる。
【0109】<請求項13の効果>半波整流波形電圧か
ら負荷に電力を供給するので、間欠的に電圧が印加さ
れ、大きな出力は得られないが、整流手段は半波のみ整
流すればよいので簡略となる。負荷の出力は小さくても
よいのならば、安価なインバータ装置が実現できる。
【0110】<請求項14の効果>電気容量の小さなコ
ンデンサが使用されるので、あまりコストの上昇にはな
らない。電源ラインに発生するノイズはコンデンサによ
って緩和され、負荷に影響しないようにする。
【0111】<請求項15の効果>負荷に対し、一方向
から電圧が印加されて、その実効電圧値のみが制御され
る。一方向から電圧が印加されるだけで動作する負荷で
あるならば、スイッチング素子は2個だけなので、コス
トダウンになる。しかも、制御も簡略できる。
【0112】<請求項16の効果>4個のスイッチング
素子がフルブリッジ型に接続されており、負荷に対して
交流電圧を印加することができる。制御もあまり複雑に
ならず、高機能のマイクロコンピュータを使用しなくて
もよい。
【0113】<請求項17の効果>負荷に印加される電
圧は波状となり、負荷の駆動が滑らかに行われ且つ効率
が向上する。モード切り換えの制御のために単に商用電
源の交流電圧のゼロクロスを検出するだけでよいので、
簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のインバータ装置の
制御ブロック図。
【図2】 その信号波形図。
【図3】 その回生電流の流れを示す回路図。
【図4】 本発明の第2の実施形態のインバータ装置の
制御ブロック図。
【図5】 その信号波形図。
【図6】 本発明の第3の実施形態のインバータ装置の
信号波形図。
【図7】 本発明の第4の実施形態のインバータ装置の
信号波形図。
【図8】 本発明の第5の実施形態のインバータ装置の
制御ブロック図。
【図9】 その制御ブロック図。
【図10】 本発明の第6の実施形態のインバータ装置
の信号波形図。
【図11】 本発明の第7の実施形態のインバータ装置
の信号波形図。
【図12】 本発明の第8の実施形態のインバータ装置
の制御ブロック図。
【図13】 その信号波形図。
【図14】 本発明の第9の実施形態のインバータ装置
の制御ブロック図。
【図15】 その信号波形図。
【図16】 本発明の第10の実施形態のインバータ装
置の制御ブロック図。
【図17】 その信号波形図。
【図18】 従来のインバータ装置の制御ブロック図。
【図19】 その信号波形図。
【図20】 その回生電流の流れを示す回路図。
【符号の説明】
1 商用電源 2 整流回路 3 インバータ部 6 単相誘導電動機 8 電源周波数検出手段 9 主制御部 10 回転数設定手段 11 PWM制御手段 12 インバータ駆動手段 16 リアクタ 17 平滑回路 18 コンデンサ 19 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/63 301 H02P 7/63 301N

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源ラインとグランドライン間に直列に
    接続された第1、第2のスイッチング素子と、同じく前
    記電源ラインとグランドライン間に直列に接続された第
    3、第4のスイッチング素子と、前記第1、第2のスイ
    ッチング素子の接続中点と、前記第3、第4のスイッチ
    ング素子の接続中点間に接続された負荷と、前記第2、
    第3のスイッチング素子のオフの状態で前記第1、第4
    のスイッチング素子の一方をオン、他方をオン又はオン
    /オフ制御する第1モードと、前記第1、第4のスイッ
    チング素子をオフの状態で前記第2、第3のスイッチン
    グ素子の一方をオン、他方をオン又はオン/オフ制御す
    る第2モードを有するインバータ制御手段を備えるイン
    バータ装置において、 整流手段によって商用電源からの交流電圧を整流し、そ
    の整流手段からの整流波形電圧を前記電源ラインに与え
    る手段を設けたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷は誘導負荷であり、前記第1モ
    ードでは、前記第1のスイッチング素子をPWM制御し
    て、前記第4のスイッチング素子をオンし、前記第2モ
    ードでは、前記第3のスイッチング素子をPWM制御し
    て、第2のスイッチング素子をオンすることを特徴とす
    る請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 前記交流電圧のゼロクロス点を検出する
    検出手段を有し、前記インバータ制御手段は前記ゼロク
    ロス点に同期して前記第1、第2モードの切り換えを行
    うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイン
    バータ装置。
  4. 【請求項4】 前記誘導負荷は誘導電動機であり、ブレ
    ーキをかける時は、前記第1、第2のモードの一方に固
    定し且つPWM信号に代えて直流電圧をスイッチング素
    子に印加することを特徴とする請求項2に記載のインバ
    ータ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1乃至第4のスイッチング素子の
    いずれにも並列にフリーホイールダイオードが接続され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のインバータ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1乃至第4のスイッチング素子の
    いずれにもフリーホイールダイオードが並列に接続され
    ており、前記誘導負荷の停止期間においては前記第1、
    第3のスイッチング素子をオフ、前記第2、第4のスイ
    ッチング素子をオン状態に固定することを特徴とする請
    求項3に記載のインバータ装置。
  7. 【請求項7】 前記交流電圧のゼロクロス点を検出する
    検出手段を有し、前記ゼロクロス点を含む所定期間の
    間、前記第1、第2のモードでPWM制御されるスイッ
    チング素子をオフになし、前記第1、第2モードの切り
    換えを行うことを特徴とする請求項2に記載のインバー
    タ装置。
  8. 【請求項8】 前記交流電圧の振幅を検出する手段を有
    し、交流電圧の振幅に基づいて、前記PWM信号のデュ
    ーティ比を変える手段を設けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のインバータ装置。
  9. 【請求項9】 前記負荷は誘導電動機であり、前記交流
    電圧の周波数を検出する手段を有し、交流電圧の周波数
    に基づいて、前記PWM信号のデューティ比を変える手
    段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のインバー
    タ装置。
  10. 【請求項10】 前記誘導電動機の起動時には前記PW
    M信号に代えて直流電圧をスイッチング素子に与えるよ
    うにしたことを特徴とする請求項4又は請求項9に記載
    のインバータ装置。
  11. 【請求項11】 電源ラインと、負荷と、スイッチング
    素子とを有し、該スイッチング素子をオン/オフ制御し
    て前記電源ラインから前記負荷に電力を供給するように
    したインバータ装置において、 商用電源の交流電圧を整流する整流手段からの整流され
    た波形電圧を前記電源ラインに入力するようにしたこと
    を特徴とするインバータ装置。
  12. 【請求項12】 前記整流手段は前記交流電圧を全波整
    流波形電圧に整流することを特徴とする請求項11に記
    載のインバータ装置。
  13. 【請求項13】 前記整流手段は前記交流電圧を半波整
    流波形電圧に整流することを特徴とする請求項11に記
    載のインバータ装置。
  14. 【請求項14】 前記整流手段にコンデンサが設けら
    れ、前記交流電圧は脈流状の整流波形電圧に整流される
    ことを特徴とする請求項11に記載のインバータ装置。
  15. 【請求項15】 2個のスイッチング素子が直列に接続
    されていることを特徴とする請求項11に記載のインバ
    ータ装置。
  16. 【請求項16】 4個のスイッチング素子がフルブリッ
    ジ型に接続されていることを特徴とする請求項11に記
    載のインバータ装置。
  17. 【請求項17】 前記交流電圧の前記ゼロクロス点に基
    づいて、前記スイッチング素子を制御することを特徴と
    する請求項11に記載のインバータ装置。
JP8045723A 1996-03-04 1996-03-04 インバータ装置 Pending JPH09238479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8045723A JPH09238479A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8045723A JPH09238479A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 インバータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09238479A true JPH09238479A (ja) 1997-09-09

Family

ID=12727266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8045723A Pending JPH09238479A (ja) 1996-03-04 1996-03-04 インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09238479A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2377097A (en) * 2001-03-16 2002-12-31 Bosch Gmbh Robert Electrical induction machine with multi-phase converter
WO2005112231A1 (ja) * 2004-05-18 2005-11-24 Seiko Epson Corporation 電動機
US7126309B1 (en) 2004-05-18 2006-10-24 Seiko Epson Corporation Motor
JP2007185094A (ja) * 2007-01-24 2007-07-19 Seiko Epson Corp 電動機
JP2011120465A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Johnson Electric Sa 2相bldcモータ
JP2014161539A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Toshiba Corp 衣類乾燥機のコンプレッサ駆動装置
CN104070632A (zh) * 2013-03-27 2014-10-01 住友重机械工业株式会社 注射成型机
EP3006166A4 (en) * 2013-05-31 2017-04-19 Hitachi Koki Co., Ltd. Power tool
JP2018042398A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 東芝三菱電機産業システム株式会社 励磁装置
US11588424B2 (en) 2018-07-17 2023-02-21 Dyson Technology Limited Method of controlling a brushless permanent magnet motor

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2377097B (en) * 2001-03-16 2003-08-20 Bosch Gmbh Robert Electrical induction machine with multi-phase converter
GB2377097A (en) * 2001-03-16 2002-12-31 Bosch Gmbh Robert Electrical induction machine with multi-phase converter
US7884517B2 (en) 2004-05-18 2011-02-08 Seiko Epson Corporation Electric machine
WO2005112231A1 (ja) * 2004-05-18 2005-11-24 Seiko Epson Corporation 電動機
US7126309B1 (en) 2004-05-18 2006-10-24 Seiko Epson Corporation Motor
JPWO2005112231A1 (ja) * 2004-05-18 2008-03-27 セイコーエプソン株式会社 電動機
JPWO2005112230A1 (ja) * 2004-05-18 2008-05-15 セイコーエプソン株式会社 電動機
US7501733B2 (en) 2004-05-18 2009-03-10 Seiko Epson Corporation Electric machine
JP2007185094A (ja) * 2007-01-24 2007-07-19 Seiko Epson Corp 電動機
JP2011120465A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Johnson Electric Sa 2相bldcモータ
JP2014161539A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Toshiba Corp 衣類乾燥機のコンプレッサ駆動装置
CN104070632A (zh) * 2013-03-27 2014-10-01 住友重机械工业株式会社 注射成型机
JP2014188895A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
EP3006166A4 (en) * 2013-05-31 2017-04-19 Hitachi Koki Co., Ltd. Power tool
JP2018042398A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 東芝三菱電機産業システム株式会社 励磁装置
US11588424B2 (en) 2018-07-17 2023-02-21 Dyson Technology Limited Method of controlling a brushless permanent magnet motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3634443B2 (ja) 誘導性負荷用制御回路
JP4416531B2 (ja) 電圧制御パルス幅変調周波数変換器及びその制御方法
JP2000278955A (ja) 電源装置及びこの電源装置を用いた空気調和機
JPH09238479A (ja) インバータ装置
JP2001145360A (ja) 力率改善回路,モータ制御装置及び空調機
JPH0568192B2 (ja)
JPH09117183A (ja) 動力発生装置
JPH11206130A (ja) 電源装置
JP4517438B2 (ja) 自吸式ポンプ
US5990655A (en) Method of operating an inverter for powering an induction motor
JPH0715966A (ja) 電動機駆動装置
JPH07250493A (ja) 電源回路の制御装置
JPH10174477A (ja) 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機
JPH1189282A (ja) 空気調和機
JPH033472B2 (ja)
KR100202386B1 (ko) 고역률 단상 입력 3상 유도전동기 구동장치
JPH09252593A (ja) インバータ装置
JPH099670A (ja) 力率改善コンバータ及びそれを用いたブラシレス直流モータ制御装置
JP3255368B2 (ja) 二相誘導電動機のインバータ駆動装置
JP2001231262A (ja) 直流モータの制御装置
JPH0568375A (ja) 空気調和機の制御方法
JPH02131393A (ja) 単相誘導電動機の制御方法
JPH09163794A (ja) 電動機の駆動装置
JP2003018877A (ja) 冷蔵庫
JPH0292400A (ja) 誘導加熱装置