JPH11206130A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH11206130A
JPH11206130A JP10006841A JP684198A JPH11206130A JP H11206130 A JPH11206130 A JP H11206130A JP 10006841 A JP10006841 A JP 10006841A JP 684198 A JP684198 A JP 684198A JP H11206130 A JPH11206130 A JP H11206130A
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JP
Japan
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circuit
power supply
rectifier circuit
short
voltage
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Application number
JP10006841A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyazaki
浩 宮崎
Masaaki Ono
雅昭 大野
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源力率を改善しながら更に広い範囲の直流
電圧を出力し得る電源装置を提供する。 【解決手段】 倍電圧/全波整流制御手段14により整
流回路切替用スイッチ8を制御して第1のダイオードブ
リッジ3を全波整流回路または倍電圧整流回路に切り替
えるとともに、各整流回路において力率改善制御手段1
3によって制御される短絡素子10によりリアクタ2を
介して交流電源1を短絡して電源力率を改善しながら短
絡素子10の短絡パルス幅を制御して、全波整流回路と
力率改善なし、全波整流回路と力率改善あり、倍電圧整
流回路と力率改善なし、倍電圧整流回路と力率改善あり
の4つの組み合わせにより直流出力電圧を広い範囲で可
変し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全波整流方式と倍
電圧整流方式の両機能を有する整流回路を使用し、電源
力率を改善しながら広い範囲の出力電圧を発生すること
ができる電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】整流回路として全波整流回路と倍電圧整
流回路を有する装置として、例えば特開平9−1824
57号に記載されているインバータ装置がある。このよ
うに全波整流回路と倍電圧整流回路を有する装置では、
負荷に供給される電力が大きい場合には、倍電圧整流回
路を使用して、直流出力電圧を上げることにより、供給
電流を小さくして、大きな電流が流れることによる損失
(銅損)を低減させ、また逆に負荷に供給される電力が
小さい場合には、全波整流回路を使用して、直流出力電
圧を下げることにより、効率向上、漏電電流の低減化、
静音化等を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、全波
整流回路と倍電圧整流回路を使用した電源装置は、その
効率改善には有効であるが、電源装置から多くの有効電
力を取り出すには、電源力率を改善することが必要であ
り、上述した従来の装置では、電源力率を改善すること
ができないという問題がある。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、電源力率を改善しながら更に
広い範囲の直流電圧を出力し得る電源装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、交流電源からの交流電圧
を整流して直流電圧を生成する整流回路と、前記交流電
源に直列に接続されたリアクタと、該リアクタを介して
交流電源を短絡するように制御する短絡制御手段と、前
記整流回路を全波整流回路または倍電圧整流回路に切り
替えるように制御する切替制御手段とを有することを要
旨とする。
【0006】請求項1記載の本発明にあっては、切替制
御手段により整流回路を全波整流回路または倍電圧整流
回路に切り替えるとともに、各整流回路において短絡制
御手段によりリアクタを介して交流電源を短絡して電源
力率を改善しながら短絡パルス幅を制御することができ
るため、全波整流回路と力率改善なし、全波整流回路と
力率改善あり、倍電圧整流回路と力率改善なし、倍電圧
整流回路と力率改善ありの4つの組み合わせにより直流
出力電圧を広い範囲で可変することができる。
【0007】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記切替制御手段が、前記短絡制
御手段の出力信号および電源装置への入力電流または電
源装置からの出力電流に基づいて前記整流回路の全波整
流回路または倍電圧整流回路への切り替え制御を行うこ
とを要旨とする。
【0008】請求項2記載の本発明にあっては、短絡制
御手段の出力信号および電源装置の入力電流または出力
電流に基づいて全波整流回路または倍電圧整流回路への
切り替え制御を行うため、負荷に応じた適確な出力電圧
を広い範囲にわたって供給することができる。
【0009】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記切替制御手段が、電源装置の
負荷として前記整流回路からの直流電圧をパルス幅変調
制御するインバータ回路が接続された場合、前記短絡制
御手段の出力信号または前記インバータ回路からのパル
ス幅変調制御信号のデューティ比に基づいて前記整流回
路の全波整流回路または倍電圧整流回路への切り替え制
御を行うことを要旨とする。
【0010】請求項3記載の本発明にあっては、パルス
幅変調制御を行うインバータ回路が負荷として接続され
た場合、短絡制御手段の出力信号またはインバータ回路
からのパルス幅変調制御信号のデューティ比に基づいて
全波整流回路または倍電圧整流回路への切り替え制御を
行うため、インバータ回路の負荷に応じた適確な出力電
圧を広い範囲にわたって供給することができる。
【0011】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
発明において、前記短絡制御手段が、前記切替制御手段
が前記整流回路を全波整流回路に切り替えている場合、
前記インバータ回路のパルス幅変調制御信号のデューテ
ィ比が100%近くなった時、前記リアクタを介して交
流電源を短絡する短絡パルス幅を制御し、前記切替制御
手段が、前記短絡パルス幅が所定値以上になった時、前
記整流回路を倍電圧整流回路に切り替えるように制御
し、前記短絡制御手段は、前記インバータ回路のパルス
幅変調制御信号のデューティ比が100%近くになった
時、前記短絡パルス幅を制御することを要旨とする。
【0012】請求項4記載の本発明にあっては、整流回
路を全波整流回路に切り替えている場合、パルス幅変調
制御信号のデューティ比が100%近くなった時、短絡
パルス幅を制御し、短絡パルス幅が所定値以上になった
時、倍電圧整流回路に切り替え、パルス幅変調制御信号
のデューティ比が100%近くになった時、短絡パルス
幅を制御するため、整流回路の切り替えを円滑に行うこ
とができる。
【0013】また、請求項5記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記短絡制御手段が、前記切替制
御手段が前記整流回路を全波整流回路から倍電圧整流回
路に切り替えるように制御する場合、電源装置の出力電
圧が予め最大値付近または倍電圧整流回路に切り替えた
場合に得られる出力電圧値になるように前記リアクタを
介して交流電源を短絡する短絡パルス幅を制御すること
を要旨とする。
【0014】請求項5記載の本発明にあっては、整流回
路を全波整流回路から倍電圧整流回路に切り替えるよう
に制御する場合、電源装置の出力電圧が予め最大値付近
または倍電圧整流回路に切り替えた場合に得られる出力
電圧値になるように短絡パルス幅を制御するため、全波
整流から倍電圧整流に切り替えた場合の電源電圧の変動
を抑えることが可能になる。
【0015】更に、請求項6記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記短絡制御手段が、前記切替制
御手段が前記整流回路を倍電圧整流回路から全波整流回
路に切り替えるように制御する場合、前記リアクタを介
して交流電源を短絡する短絡パルス幅が零になるように
予め制御し、前記切替制御手段が前記整流回路を全波整
流回路に切り替えた後、電源装置の出力電圧を切り替え
前の電源装置の出力電圧になるように前記短絡パルス幅
を制御することを要旨とする。
【0016】請求項6記載の本発明にあっては、整流回
路を倍電圧整流回路から全波整流回路に切り替えるよう
に制御する場合、短絡パルス幅が零になるように予め制
御し、全波整流回路に切り替えた後、電源装置の出力電
圧を切り替え前の電源装置の出力電圧になるように短絡
パルス幅を制御するため、倍電圧整流から全波整流に切
り替えた場合の電源電圧の変動を抑えることが可能にな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態に係わる
電源装置の構成を示す回路図である。同図に示す電源装
置は、交流電源1の一方の出力端に一端が接続されたリ
アクタ2を有し、該リアクタ2の他端は4個のダイオー
ドからなる第1のダイオードブリッジ3と平滑用電解コ
ンデンサ4,5,6とからなり、交流電源1からの交流
電圧を直流電圧に整流する整流回路を構成しているコン
バータに接続されている。該コンバータからの直流電圧
は負荷7に供給されている。
【0019】また、前記第1のダイオードブリッジ3の
入力端の一方と平滑コンデンサ4および5の接続点との
間には整流回路切替用スイッチ8が接続され、該整流回
路切替用スイッチ8がオフの場合には第1のダイオード
ブリッジ3は全波整流回路を構成し、整流回路切替用ス
イッチ8がオンの場合には第1のダイオードブリッジ3
は倍電圧整流回路を構成するようになっている。なお、
整流回路切替用スイッチ8はリレー、トライアック、ま
たはダイオードブリッジとIGBT、バイポーラトラン
ジスタまたはMOSFETなどからなる片方向短絡素子
で構成される。
【0020】また、交流電源1の両端にはリアクタ2を
介して第2のダイオードブリッジ9が接続され、この第
2のダイオードブリッジ9の両出力端には例えばバイポ
ーラトランジスタ、IGT,MOSFETなどからなる
スイッチング素子である短絡素子10が接続され、該短
絡素子10がオンした場合には、リアクタ2および第2
のダイオードブリッジ9を介して交流電源1を短絡し、
これにより電源装置の力率を改善しうるようになってい
る。
【0021】前記短絡素子10の制御端子、すなわちベ
ースはコントローラ11内に設けられた力率改善制御手
段13に接続され、該力率改善制御手段13によって短
絡素子10が駆動され、これにより短絡素子10はオン
するようになっている。
【0022】また、交流電源1の両端にはコントローラ
11内に設けられたゼロクロス検出手段12が接続さ
れ、これによりゼロクロス検出手段12は交流電源1の
交流電圧がゼロクロス点を通過する時点を検出し、この
検出信号を力率改善制御手段13に供給するようになっ
ている。
【0023】更に、コントローラ11は、ゼロクロス検
出手段12および力率改善制御手段13に加えて、切替
制御手段を構成する倍電圧/全波整流制御手段14を有
し、該倍電圧/全波整流制御手段14は短絡制御手段を
構成する力率改善制御手段13の出力信号である短絡パ
ルスの幅および電源装置の入力電流または出力電流に基
づいて整流回路切替用スイッチ8を制御し、これにより
第1のダイオードブリッジ3で構成される整流回路を全
波整流回路または倍電圧整流回路に切り替えるように制
御する。
【0024】このように構成される本実施形態の電源装
置においては、交流電源1から正弦波の交流電圧が入力
されると、この交流電圧のゼロクロス点がコントローラ
11のゼロクロス検出手段12で検出され、力率改善制
御手段13に供給される。力率改善制御手段13は、短
絡信号のゼロクロス点からの短絡開始時期と短絡時間を
計算し、この計算した短絡信号をゼロクロス検出手段1
2で検出したゼロクロス点から短絡開始時間だけ遅延さ
せて出力して、短絡素子10をオン状態に駆動し、これ
により第2のダイオードブリッジ9、リアクタ2を介し
て交流電源1を短絡する。短絡信号の間、交流電源1を
短絡した後、短絡素子10をオフ状態に開放すると、リ
アクタ2に蓄積されたエネルギが負荷側に放出され、第
1のダイオードブリッジ3およびコンデンサ4,5,6
からなる整流回路で整流され、負荷7に供給される。
【0025】このように交流電源1をリアクタ2を介し
て短絡することにより、電源電流の導通時間が拡大し、
電源力率が改善されることになる。
【0026】以上のように構成される本実施形態の電源
装置は、力率改善制御手段13の制御により短絡素子1
0によってリアクタ2を介して交流電源1を短絡し、電
源電流の導通角を広げて力率を改善する機能と、力率改
善制御手段13の制御により短絡素子10の短絡時間を
可変することにより電源装置の直流出力電圧を可変する
昇圧機能と、倍電圧/全波整流制御手段14の制御によ
り整流回路切替用スイッチ8によって第1のダイオード
ブリッジ3を全波整流回路または倍電圧整流回路に切り
替えて、電源装置の直流出力電圧を可変する機能とを有
する。
【0027】次に、図2を参照して、以上のように構成
される電源装置の作用について説明する。なお、図2は
電源装置の入力電流に対する電源装置の力率および出力
電圧を示す図である。
【0028】図2に示すように、入力電流が小さい場合
には、倍電圧/全波整流制御手段14は整流回路切替用
スイッチ8をオフに制御して、第1のダイオードブリッ
ジ3による整流回路を全波整流回路に設定するととも
に、力率改善制御手段13によって短絡素子10の短絡
を行わずに、従って力率の改善を行わないように制御す
ることにより、電源装置の直流出力電圧を小さく制御し
ている。
【0029】また、第1のダイオードブリッジ3による
整流回路を同様に全波整流回路に設定した状態におい
て、入力電流が少し大きい場合には、力率改善制御手段
13により短絡素子10を断続制御し、すなわち短絡素
子10に供給する短絡パルス幅を力率改善制御手段13
により可変制御して、力率を改善するとともに直流出力
電圧を昇圧することにより、電源装置の直流出力電圧を
少し大きく制御している。
【0030】更に、入力電流が大きく、また力率改善制
御手段13による昇圧比が所定の値を超えた場合には、
倍電圧/全波整流制御手段14は整流回路切替用スイッ
チ8をオンに制御して、第1のダイオードブリッジ3に
よる整流回路を倍電圧整流回路に切り替えるとともに、
力率改善制御手段13によって短絡素子10の短絡を行
わずに、従って力率の改善を行わないように制御するこ
とにより、電源装置の直流出力電圧を大きく制御してい
る。
【0031】また、第1のダイオードブリッジ3による
整流回路を同様に倍電圧整流回路に設定した状態におい
て、入力電流が更に大きく、更に大きな出力電圧が必要
である場合には、短絡素子10に供給する短絡パルス幅
を力率改善制御手段13により可変制御して、力率を改
善するとともに直流出力電圧を昇圧することにより、電
源装置の直流出力電圧を更に大きく制御している。
【0032】すなわち、本実施形態では、倍電圧/全波
整流制御手段14の制御による整流回路切替用スイッチ
8のオン/オフにより第1のダイオードブリッジ3によ
る整流回路を全波整流回路または倍電圧整流回路に制御
して、電源装置の直流出力電圧を大きく2段階に分け、
この2段階に分けた各領域を更に力率改善制御手段13
による短絡素子10の短絡可変制御により力率改善なし
と力率改善ありの2段階に分けることにより、全体で4
段階の直流出力電圧領域を構成し、これにより力率改善
制御手段13および倍電圧/全波整流制御手段14の制
御により最も小さい直流出力電圧の第1の出力電圧から
最も大きな直流出力電圧の第4の出力電圧まで自在に出
力することができる。
【0033】図3は、力率改善制御手段13および倍電
圧/全波整流制御手段14の制御により全波整流で力率
改善なしの状態から力率改善制御を行う状態として出力
電圧を大きくし、この力率改善制御を行ったまま、倍電
圧整流に切り替える場合の入力電圧に対する力率/出力
電圧を示す図である。このように制御しても、図2の場
合と同様に小さい電圧から大きな電圧までの広い範囲に
わたる出力電圧を発生することができる。
【0034】図4は、本発明の他の実施形態に係わる電
源装置の構成を示す回路図である。同図に示す電源装置
は、図1に示した電源装置において負荷7としてパルス
幅変調(PWM)制御を行うインバータ回路15と電動
機16を接続するとともに、該インバータ回路15を制
御するインバータ制御回路17をコントローラ11に設
けた点が異なるものであり、その他の構成作用は図1の
場合と同じである。
【0035】図4に示す電源装置は、短絡素子10によ
ってリアクタ2を介して交流電源1を短絡して電源電流
の導通角を広げて力率を改善する機能と、短絡素子10
の短絡時間を可変することにより直流出力電圧を可変す
る昇圧機能と、倍電圧/全波整流制御手段14によって
第1のダイオードブリッジ3を全波整流回路または倍電
圧整流回路に切り替えて直流出力電圧を可変する機能と
を有している。また、インバータ制御回路17は、イン
バータ回路15への駆動信号のデューティ比を可変し
て、インバータ回路15の出力電圧を可変制御し、電動
機16を駆動している。
【0036】図5は、図4に示す電源装置における入力
電流に対するPWMデューティ比/力率/出力電圧を示
す図である。図5に示すように、直流出力電圧は、倍電
圧/全波整流制御手段14による全波整流回路と倍電圧
整流回路の切り替えにより2段階に可変する方法と、力
率改善制御手段13による昇圧機能により直流出力電圧
を可変する方法とを組み合わせることにより、広い範囲
で直流出力電圧を可変することができる。すなわち、図
1の実施形態と同様に、全波整流と力率改善なし、全波
整流と力率改善あり、倍電圧整流と力率改善なし、倍電
圧整流と力率改善ありの4つの組み合わせにより直流出
力電圧を広い範囲で可変することができる。
【0037】また、図5では、入力電流が小さい時は、
全波整流とし、PWM制御信号のデューティ比がほぼ1
00%となった時点で、力率改善制御を行い、短絡パル
ス幅を広げて、電源装置の直流出力電圧を上昇してい
く。そして、入力電流が大きくなるとともに、昇圧比が
一定値を超えた時点で、倍電圧整流に切り替える。この
時、直流出力電圧が上昇するので、PWM制御信号のデ
ューティ比は100%以下となる。電流が大きくなると
ともに、再度PWM信号のデューティ比がほぼ100%
となった時点で力率改善制御を行い、短絡パルスを広げ
ていく。
【0038】図6は、図4に示す実施形態における別の
動作を示す入力電流に対するPWMデューティ比/力率
/出力電圧を示す図である。図6に示す動作例では、全
波整流や倍電圧整流回路に関わらず、PWM制御信号の
デューティ比が100%に達していない時点であって
も、力率改善制御を行って、電源電圧を上昇させること
により負荷である電動機のトルクや回転数を高くするこ
とを可能とするものである。
【0039】図7は、本発明の第3の実施形態に係わる
電源装置の動作を示す図であり、この図は入力電流に対
するPWMデューティ比/力率/出力電圧を示してい
る。本実施形態では、図7に示すように、全波整流にお
いて、倍電圧整流に切り替える場合に、予め力率改善制
御手段13により電圧値を倍電圧整流に切り替えた場合
に得られる電源電圧まで上昇させることにより、全波整
流から倍電圧整流に切り替えた場合の電源電圧の変動を
抑えることが可能になる。
【0040】なお、力率改善制御手段13により電圧値
を倍電圧整流に切り替える場合に得られる電源電圧値ま
で上げることができない場合でも、力率改善制御手段1
3により上げられる最大値まで上げることにより、電源
電圧の変動を最小限に抑えることができる。
【0041】図8は、本発明の第4の実施形態に係わる
電源装置の動作を示す図であり、この図は入力電流に対
するPWMデューティ比/力率/出力電圧を示してい
る。本実施形態では、図8に示すように、倍電圧整流に
おいて、全波整流に切り替える場合に、予め力率改善制
御手段13による力率改善制御を行わず、電源電圧を下
げておき、全波整流回路に切り替えた後に力率改善制御
を行い、切り替え前の電圧値まで電源電圧を上昇させ、
倍電圧整流から全波整流に切り替えた場合の電源電圧の
変動を抑えることが可能になる。
【0042】なお、第3の実施形態と同様に、倍電圧整
流から全波整流に切り替える場合に、力率改善制御手段
13により切り替える前の電圧値まで電源電圧を上昇さ
せることができない場合でも、力率改善制御手段13に
より上げられる最大値まで上げることにより、電源電圧
の変動を最小値に抑えることができる。
【0043】また更に、上述した各電源装置の負荷7と
して、空調機のインバータ回路を接続した場合には、空
調機の動作が冷房モードまたは除湿モードの場合に全波
整流になるように倍電圧/全波整流制御手段14により
整流回路切替用スイッチ8を切り替えることにより効率
的に制御することができる。
【0044】なお、上記各実施形態における第1のダイ
オードブリッジ3、第2のダイオードブリッジ9、短絡
素子10、整流回路切替用スイッチ8を1つのパッケー
ジ内に収納することにより、部品点数の削減、端子数の
削減、信頼性の向上、小型化、経済化、実装の容易化等
を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、切替制御手段により整流回路を全波整流
回路または倍電圧整流回路に切り替えるとともに、各整
流回路において短絡制御手段によりリアクタを介して交
流電源を短絡して電源力率を改善しながら短絡パルス幅
を制御することができるので、全波整流回路と力率改善
なし、全波整流回路と力率改善あり、倍電圧整流回路と
力率改善なし、倍電圧整流回路と力率改善ありの4つの
組み合わせにより直流出力電圧を広い範囲で可変するこ
とができ、負荷が必要とする直流出力電圧に応じて最適
な制御を行い、効率化、経済化等を図ることができる。
【0046】また、請求項2記載の本発明によれば、短
絡制御手段の出力信号および電源装置の入力電流または
出力電流に基づいて全波整流回路または倍電圧整流回路
への切り替え制御を行うので、負荷に応じた適確な出力
電圧を広い範囲にわたって効率的に供給することができ
る。
【0047】更に、請求項3記載の本発明によれば、パ
ルス幅変調制御を行うインバータ回路が負荷として接続
された場合、短絡制御手段の出力信号またはインバータ
回路からのパルス幅変調制御信号のデューティ比に基づ
いて全波整流回路または倍電圧整流回路への切り替え制
御を行うので、インバータ回路の負荷に応じた適確な出
力電圧を広い範囲にわたって効率的に供給することがで
きる。
【0048】請求項4記載の本発明によれば、整流回路
を全波整流回路に切り替えている場合、パルス幅変調制
御信号のデューティ比が100%近くなった時、短絡パ
ルス幅を制御し、短絡パルス幅が所定値以上になった
時、倍電圧整流回路に切り替え、パルス幅変調制御信号
のデューティ比が100%近くになった時、短絡パルス
幅を制御するので、整流回路の切り替えを円滑に行うこ
とができる。
【0049】また、請求項5記載の本発明によれば、整
流回路を全波整流回路から倍電圧整流回路に切り替える
ように制御する場合、電源装置の出力電圧が予め最大値
付近または倍電圧整流回路に切り替えた場合に得られる
出力電圧値になるように短絡パルス幅を制御するので、
全波整流から倍電圧整流に切り替えた場合の電源電圧の
変動を抑えることが可能になる。
【0050】更に、請求項6記載の本発明によれば、整
流回路を倍電圧整流回路から全波整流回路に切り替える
ように制御する場合、短絡パルス幅が零になるように予
め制御し、全波整流回路に切り替えた後、電源装置の出
力電圧を切り替え前の電源装置の出力電圧になるように
短絡パルス幅を制御するので、倍電圧整流から全波整流
に切り替えた場合の電源電圧の変動を抑えることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる電源装置の構成を
示す回路図である。
【図2】図1に示す電源装置の入力電流に対する電源装
置の力率および出力電圧を示す図である。
【図3】図1に示す電源装置の全波整流で力率改善なし
の状態から力率改善制御を行う状態として出力電圧を大
きくし、この力率改善制御を行ったまま、倍電圧整流に
切り替える場合の入力電圧に対する力率/出力電圧を示
す図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係わる電源装置の構成
を示す回路図である。
【図5】図4に示す電源装置における入力電流に対する
PWMデューティ比/力率/出力電圧を示す図である。
【図6】図4に示す実施形態における別の動作を示す入
力電流に対するPWMデューティ比/力率/出力電圧を
示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係わる電源装置の動
作を示す図であり、入力電流に対するPWMデューティ
比/力率/出力電圧を示している。
【図8】本発明の第4の実施形態に係わる電源装置の動
作を示す図であり、入力電流に対するPWMデューティ
比/力率/出力電圧を示している。
【符号の説明】
1 交流電源 2 リアクタ 3 第1のダイオードブリッジ 4,5,6 平滑コンデンサ 7 負荷 8 整流回路切替用スイッチ 9 第2のダイオードブリッジ 10 短絡素子 11 コントローラ 12 ゼロクロス検出手段 13 力率改善制御手段 14 倍電圧/全波整流制御手段 15 インバータ回路 17 インバータ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 7/63 302 H02P 7/63 302C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの交流電圧を整流して直流
    電圧を生成する整流回路と、前記交流電源に直列に接続
    されたリアクタと、該リアクタを介して交流電源を短絡
    するように制御する短絡制御手段と、前記整流回路を全
    波整流回路または倍電圧整流回路に切り替えるように制
    御する切替制御手段とを有することを特徴とする電源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記切替制御手段は、前記短絡制御手段
    の出力信号および電源装置への入力電流または電源装置
    からの出力電流に基づいて前記整流回路の全波整流回路
    または倍電圧整流回路への切り替え制御を行うことを特
    徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記切替制御手段は、電源装置の負荷と
    して前記整流回路からの直流電圧をパルス幅変調制御す
    るインバータ回路が接続された場合、前記短絡制御手段
    の出力信号または前記インバータ回路からのパルス幅変
    調制御信号のデューティ比に基づいて前記整流回路の全
    波整流回路または倍電圧整流回路への切り替え制御を行
    うことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記短絡制御手段は、前記切替制御手段
    が前記整流回路を全波整流回路に切り替えている場合、
    前記インバータ回路のパルス幅変調制御信号のデューテ
    ィ比が100%近くなった時、前記リアクタを介して交
    流電源を短絡する短絡パルス幅を制御し、前記切替制御
    手段は、前記短絡パルス幅が所定値以上になった時、前
    記整流回路を倍電圧整流回路に切り替えるように制御
    し、前記短絡制御手段は、前記インバータ回路のパルス
    幅変調制御信号のデューティ比が100%近くになった
    時、前記短絡パルス幅を制御することを特徴とする請求
    項3記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 前記短絡制御手段は、前記切替制御手段
    が前記整流回路を全波整流回路から倍電圧整流回路に切
    り替えるように制御する場合、電源装置の出力電圧が予
    め最大値付近または倍電圧整流回路に切り替えた場合に
    得られる出力電圧値になるように前記リアクタを介して
    交流電源を短絡する短絡パルス幅を制御することを特徴
    とする請求項1記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 前記短絡制御手段は、前記切替制御手段
    が前記整流回路を倍電圧整流回路から全波整流回路に切
    り替えるように制御する場合、前記リアクタを介して交
    流電源を短絡する短絡パルス幅が零になるように予め制
    御し、前記切替制御手段が前記整流回路を全波整流回路
    に切り替えた後、電源装置の出力電圧を切り替え前の電
    源装置の出力電圧になるように前記短絡パルス幅を制御
    することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
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