JPH09235061A - 紙葉類収納装置および取引処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、取扱い利用する紙葉類の種類数に
応じた紙葉類の取扱い処理構造に容易に設定変更するこ
とができる紙葉類収納装置および取引処理装置の提供を
目的とする。 【解決手段】この発明は、搬送路を介して紙葉類を収納
部に収納する紙葉類収納装置であって、上記紙葉類を装
置本体の収納部に収納する内部搬送路を設け、この内部
搬送路に、紙葉類を収納する収納部と、外部搬送路と外
部収納部を備えた増設ユニットとを接続許容して設けた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば紙幣入出
金機に内部構成されるような紙葉類収納装置に関し、さ
らに詳しくは紙幣等の長さの異なる紙葉類の収納処理性
能を高めた紙葉類収納装置および取引処理装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】以下、紙幣入出金機を例にとって説明す
ると、図１２に示すように、入金時は装置本体１２１の
入金口１２２に入金された紙幣を紙幣識別装置１２３で
識別し、その後、一時保留部１２４で一時保留し、入金
取引成立後に内部の金種別スタッカ１２５…に収納処理
している。また、出金時は出金対応するスタッカ１２５
より紙幣を繰出し、紙幣識別装置１２３で識別確認した
後、出金口１２６に放出している。このように、外部の
入金口１２２や出金口１２６と、内部のスタッカ１２５
…との間を、還流式の搬送路１２７で接続して入出金許
容している。

【０００３】しかし、この種の紙幣入出金機を世界各国
で共通利用する場合、国内に比べて外国紙幣は金種によ
って外形寸法が様々に異なるため、この外形寸法に応じ
て搬送路長さやスタッカの大きさを変更する必要があ
り、この結果、多種類の紙幣入出金機を要してしまう。

【０００４】それゆえ、図１３に示すように、多種類の
金種対応する多数のスタッカ１３１…を装置本体１３２
に内部構成することも考えられるが、この場合は、還流
式の搬送路１３３が長くなり、また装置本体１３２が大
型化してコスト高となり、少金種利用する場合に有効利
用されない無駄なスタッカが生じて不経済となる。

【０００５】さらに、図１４に示すように、装置本体１
４１より引出しトレー１４２に搭載した紙幣収納カセッ
ト１４３ａ，１４３ｂを外部に引出し許容した場合に、
装置本体１４１と各カセット１４３ａ，１４３ｂとの通
信接続に際して、カセット搭載時にカセットコネクタ１
４４がトレーコネクタ１４５に接続対応し、このトレー
コネクタ１４５に通信ケーブル１４６の一端を取付け、
通信ケーブル１４６の他端を本体接続用コネクタ１４７
に取付けて、トレーセット時に本体接続用コネクタ１４
７が装置本体１４１の内端部に配設した本体コネクタ１
４８に接続対応して通信接続する仕組みとなしている。

【０００６】しかしこの場合、通信ケーブル１４６の長
さは、カセット取出し時のトレー最大引出し長さに応じ
たケーブル長さを必要としているため、カセットを増設
した場合に、図１５に示すように、増設ケーブル１４９
を要する他に増設カセット１５０の増設長さに応じて通
信ケーブルの長さをそれぞれ長く設定変更する設定変更
用ケーブル１５１を必要とする問題を有していた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、取
扱い利用する紙葉類の種類数に応じた紙葉類の取扱い処
理構造に容易に設定変更することができる紙葉類収納装
置および取引処理装置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
搬送路を介して紙葉類を収納部に収納する紙葉類収納装
置であって、上記紙葉類を装置本体の収納部に収納する
内部搬送路を設け、この内部搬送路に、紙葉類を収納す
る収納部と、外部搬送路と外部収納部を備えた増設ユニ
ットとを接続許容して設けたことを特徴とする。

【０００９】請求項２記載の発明は、収納部を定められ
た取付け位置より着脱許容して設けたことを特徴とす
る。

【００１０】請求項３記載の発明は、内部搬送路に増設
ユニットを搭載するための増設トレーを接続したことを
特徴とする。

【００１１】請求項４記載の発明は、装置本体から引出
し許容して内設される内部トレーに増設トレーを連結し
たことを特徴とする。

【００１２】請求項５記載の発明は、装置本体のトレー
引出し側に、装置本体とトレーとの間を接続する通信ケ
ーブルの接続部を備えたことを特徴とする。

【００１３】請求項６記載の発明は、紙葉類収納装置を
備えて構成した取引処理装置であることを特徴とする。

【００１４】

【作用】この発明によれば、取扱う紙葉類数に応じて収
納部を増やす場合、紙葉類を収納する収納部あるいは外
部搬送路や外部収納部を備えた増設ユニットを装置本体
の内部搬送路に接続して必要数の収納部を増設する。

【００１５】また、紙葉類を収納する収納部を定められ
た取付け位置より着脱して紙葉類を出入れ利用する。

【００１６】さらに、装置本体の内部搬送路に増設ユニ
ットを搭載するための増設トレーを接続して増設ユニッ
トを増設する。

【００１７】また、装置本体から引出し操作される内部
トレーに増設トレーを連結して両トレーを一体的に引出
し許容する。

【００１８】また、装置本体のトレー引出し側に装置本
体とトレーとの間を接続する通信ケーブルの接続部を備
えて通信ケーブルを接続する。

【００１９】さらに、紙葉類収納装置を備えて構成した
取引処理装置で紙葉類を取引利用する。

【００２０】

【発明の効果】この結果、装置本体の収納部を必要な数
だけ増設できるため、紙葉類の種類変更に拘らず、収納
部を容易に増減調整して、収納部の過不足を解消でき、
常に利用目的に適した紙葉類処理構造を有して装置本体
を運用することができる。

【００２１】したがって、この一つの装置本体で全ての
運用目的に利用可能な共通性能を有し、用途の広い利用
が図れる。また、収納部や増設ユニットを必要数だけ装
備すればよいため、装置本体が必要以上に大型化せず、
効率よく低コスト化を図ることができる。また、装置本
体に増設ユニットを接続した場合は、内部搬送路と外部
搬送路が接続して紙葉類を自由に出入れして取引する高
取引処理を施すことができる。

【００２２】さらに、増設ユニットを搭載した増設トレ
ーを接続すれば、装置本体より増設ユニットを容易に引
出し操作でき、また内部トレーに連結した場合は両トレ
ーが連動して引出され、全収納部を一体的に能率よく出
入れ操作することができる。

【００２３】また、装置本体のトレー引出し側に通信ケ
ーブルの接続部を備えて通信ケーブルを接続した場合
は、増設ユニットの増設時に増設分だけトレー長さが延
びても既設の収納部の通信ケーブル長さは変わらず一定
のままで接続できるため、増設ユニットの通信ケーブル
を追加するだけで対処でき、標準の通信ケーブルをその
まま有効利用できるため経済的となる。

【００２４】さらに、紙葉類収納装置を紙幣入出金機や
自動預金支払機等の取引処理装置に内部構成した場合
は、金種別の紙幣に対する利用性能の高い取引処理がで
きる。

【００２５】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図１は紙幣入出金機を示し、この紙幣入出金機
は装置本体１１の上部前面に入金口１２と出金口１３を
設け、これらの入出金口１２，１３と連通する内方に入
出金される紙幣を識別する紙幣識別装置１４と、紙幣を
返却・取込み用に一時保留する一時保留部１５と、紙幣
を金種別に収納する第１標準スタッカＳ1 と、第２標準
スタッカＳ2 と、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣
および取忘れ紙幣等を回収する回収箱１６とを内蔵し、
これらをループ状の上下部搬送ラインＬ1 、Ｌ2 で接続
している。

【００２６】この場合、装置本体１１の上部側を紙幣搬
送用の搬送処理群１７に設け、下部側を紙幣収納用の収
納処理群１８に設けて装置本体１１の上下を搬送系と収
納系とに分離構成している。

【００２７】このうち、搬送処理群１７は、入金口１２
と出金口１３と紙幣識別装置１４と一時保留部１５とを
ループ状に接続する上部搬送ラインＬ1 と、紙幣識別装
置１４と第１標準スタッカＳ1 と第２標準スタッカＳ2
と回収箱１６とをループ状に接続する下部搬送ラインＬ
2 との上下部搬送ラインＬ1 ，Ｌ2 を接続して構成し、
入金時に入金口１２から上部搬送ラインＬ1 および下部
搬送ラインＬ2 を介して下部の標準スタッカＳ1 ，Ｓ2
へと取込み処理し、出金時に金種対応する標準スタッカ
Ｓ1 ，Ｓ2 から下部搬送ラインＬ2 および上部搬送ライ
ンＬ1 を介して出金口１３へと放出処理する。

【００２８】また、収納処理群１８は、装置本体１１の
前部側から後部側にかけて第１標準スタッカＳ1 、回収
箱１６、第２標準スタッカＳ2 の順に配設し、このうち
第２標準スタッカＳ2 は装置本体１１の後部側より着脱
許容された接続ユニットＵ1に内蔵されて、接続ユニッ
トＵ1 と一体化して着脱される。

【００２９】このとき、取扱い金種が１〜２金種の場合
は、図１に示すように、既設の第１標準スタッカＳ1 と
第標準２スタッカＳ2 のみで紙幣を収納管理することが
できるため、この２金種の収納管理状態で使用する。

【００３０】これに対し、取扱い金種が例えば４金種の
場合は、図２に示すように、装置本体１１と接続ユニッ
トＵ1 との間に、第１増設スタッカＳ3 を内蔵した第１
増設ユニットＵ2 と、第２増設スタッカＳ4 を内蔵した
第２増設ユニットＵ3 を接続して、取扱い金種数と同数
のスタッカＳ1 〜Ｓ4 が対応するように設定する。これ
により、金種要請数に応じた数のスタッカを配置して対
応させることができる。

【００３１】図３は接続ユニットＵ1 を示し、この接続
ユニットＵ1 は下部搬送ラインＬ2のループ終端部を上
部側に有し、下部側に第２標準スタッカＳ2 を有して、
この上下部間を紙幣取込み・繰出し用に接続して、下部
搬送ラインＬ2 から紙幣を第２標準スタッカＳ2 内に取
込み、かつ第２標準スタッカＳ2 内の紙幣を下部搬送ラ
インＬ2 へと繰出し許容している。この場合、下部搬送
ラインＬ2 のループ終端部と反対側で上下に平行して開
放するライン接続位置には、搬入方向ラインＬ21と搬出
方向ラインＬ22との各位置に接続対応するライン接続機
構１９…を配設して、紙幣の搬入／搬出を許容してい
る。

【００３２】図４は第１増設ユニットＵ2 を示し、この
第１増設ユニットＵ2 は接続ユニットＵ1 と同高さ位置
で接続対応する下部搬送ラインＬ2 を上部側に有し、下
部側に第１増設スタッカＳ3 を有して、この上下部間を
紙幣取込み・繰出し用に接続して、下部搬送ラインＬ2
から紙幣を第１増設スタッカＳ3 内に取込み、かつ第１
増設スタッカＳ3 内の紙幣を下部搬送ラインＬ2 へと繰
出し許容している。この場合、第１増設ユニットＵ2 を
横貫して設けた下部搬送ラインＬ2 の上下に平行するラ
イン接続位置には、搬入方向ラインＬ21と搬出方向ライ
ンＬ22との各位置に接続対応するライン接続機構１９…
を配設して、紙幣の搬入／搬出を許容している。

【００３３】図５は第１増設ユニットＵ2 と接続ユニッ
トＵ1 とのユニット増設時の接続状態を示し、この場
合、ライン接続機構１９を介して装置本体１１からの搬
送駆動力が伝達され、このライン接続機構１９は下部搬
送ラインＬ2 の上下に平行してユニットを横貫する各接
続対応位置にそれぞれ配設して、一方のユニットから他
方のユニットへと動力伝達し、装置本体１１側から外端
部の接続ユニットＵ1 の位置まで動力伝達する。また、
この場合、下部搬送ラインＬ2 を同期して搬送駆動し、
ユニット数の増減に拘らず紙幣を安定して搬送処理す
る。このため、ユニットの増設に拘らず、装置本体１１
の内外の搬送路とを安定して搬送接続することができ、
紙幣を各スタッカＳ1 〜Ｓ4 に自由に出入れして多金種
を取扱い許容する高機能の取引処理を施すことができ
る。

【００３４】このように構成された紙幣入出金機を運用
したときのスタッカの増設処理動作を次に説明する。こ
の紙幣入出金機の適用金種が１〜２金種の場合は、図１
に示すように、装置本体１１に内蔵されている第１標準
スタッカＳ1 と第２標準スタッカＳ2 との２つの収納部
が対応し、そのままの状態で利用目的に応じた１〜２金
種の自動取引を許容する。

【００３５】これに対し、紙幣入出金機の適用金種が４
金種の場合、あるいは４箇所を使い分けて収納する場合
は、図２に示すように、一旦、接続ユニットＵ1 を装置
本体１１より取外し、この装置本体１１と接続ユニット
Ｕ1 との間に２つの増設ユニットＵ2 ，Ｕ3 を介在させ
て接続する。これにより、装置本体１１には取扱い金種
数と同数のスタッカＳ1 〜Ｓ4 がセットされて、利用目
的に応じた４金種を収納可能な自動取引を許容する。

【００３６】また、増設ユニットの数は２個に限らず、
利用目的に応じた必要な数だけ外部より増設すればよい
ため、スタッカが余ったり、不足することがなくなり、
所望の金種数を容易に実現して常に最適なスタッカ数で
運用することができる。したがって、この紙幣入出金機
を多用途に広く共通利用して低コスト化を図ることがで
きる。

【００３７】図６はこの発明の他の実施例の紙幣を出入
れ許容するカセットの着脱構造を示し、これは増設カセ
ット６１と標準カセット６２とを単独で装置本体６３の
側面より着脱許容したカセット形の紙幣入出金機であっ
て、両カセット６１，６２は同構造のため、一方の増設
カセット６１を例にとって説明すると、このカセット６
１の引出し方向の外面には出入れ操作用の取っ手６４を
取付け、上面には下部搬送ライン６５と接続して紙幣を
出入れ許容する搬入口６６と搬出口６７を開口し、引出
し方向の一側面には駆動伝達用のカセットギャ６８を配
設し、これが装置本体６３へのセット時に装置内部の駆
動ギャ６９と噛合して動力伝達される。また、背面に取
付けられたカセットコネクタ７０が同じくセット時に装
置内部のプリント基板７１に配線接続された本体コネク
タ７２に接続されて紙幣の処理情報が伝送処理される。

【００３８】このように、装置本体６３に対してカセッ
ト６１を単独で着脱する着脱式カセットに構成した場合
は、装置本体６３からカセット６１を簡単に取出して取
扱うことができ、紙幣を一枚ずつ搬送して外部に取出す
固定式スタッカに比べて紙幣を一括して取出し操作で
き、この着脱式カセットに収納された紙幣の取扱い操作
性が確実に向上する。

【００３９】図７および図８はこの発明の他の実施例の
トレーの引出し構造を示し、これは装置本体８１の前面
側から引出し許容される標準トレー８２と、これに連結
して引出し操作される増設トレー８３とから構成され
る。

【００４０】装置本体８１に標準装備される標準トレー
８２は、前方の引出し方向に伸縮移動する両側のスライ
ドレールレール８４，８４に沿って引出し許容され、こ
の標準トレー８２の各カセット搭載部８５，８５に標準
カセット８６…を搭載して同カセット８６…を出入れ自
由に取扱い、この標準トレー８２とスライドレール８
４，８４との間に後述する増設トレー８３を介在させ
て、両トレー８２，８３を連結する。

【００４１】上述の増設トレー８３は、標準トレー８２
と略同構造を有してスライドレール８４，８４に係合す
ると共に、増設トレー連結部８７，８７と標準トレー連
結部８８，８８とを連結して一体化し、この増設トレー
８３のカセット搭載部８９に増設カセットを搭載して引
出し自由に設け、取扱い金種を増やす場合にこの増設ト
レー８３を設ける。

【００４２】このように、増設トレー８３を連結した場
合は、装置本体８１より増設カセットを容易に引出し操
作でき、また標準トレー８２に連結することにより、両
トレー８２，８３が連動して同時に引出され、トレー上
に搭載した全カセットを一体的に能率よく出入れ操作す
ることができる。

【００４３】図９は通信ケーブルの接続状態を示し、標
準通信ケーブル９１は一定長さを有して一端を標準トレ
ー９２の上面に配設したカセット接続用のケーブル上部
コネクタ９１ａ，９１ａに接続し、他端をトレー下部の
突片９３に配設したケーブル下部コネクタ９１ｂに接続
しており、標準カセット９４を搭載したときに、同カセ
ット９４のコネクタ９４ａがケーブル上部コネクタ９１
ａに接触対応して電気的に接続される。また、標準トレ
ー９２を装置本体９５にセットしたとき、ケーブル下部
コネクタ９１ｂが装置本体９５の前面側に配設した本体
コネクタ９５ａに対応して電気的に接続され、標準カセ
ット９４を着脱したとき、また標準トレー９２を出入れ
したとき、相互のコネクタが着脱して電気的にＯＮ／Ｏ
ＦＦされる。

【００４４】またこの場合、ケーブル下部コネクタ９１
ｂと本体コネクタ９５ａとの電気的接続部を、装置本体
９５のトレー引出し側に設定している。これにより、カ
セットを増設してトレー長さが延びても、トレー奥方の
距離が長くなるだけで標準カセットと標準通信ケーブル
との取付け位置は変更しないため、この標準通信ケーブ
ル９１の長さを変えずにそのまま有効利用することがで
きる。

【００４５】このため、増設トレー９６を継足してカセ
ット数を増やした場合は、ケーブル上部コネクタ９７ａ
とケーブル下部コネクタ９７ｂを備えた増設通信ケーブ
ル９７と、これに対応する増設対応用の本体コネクタ９
５ｂとを配設すれば電気的に配線完了する。

【００４６】例えば、図１０に示すように、２個の標準
カセット９４，９４を備えた２金種利用状態から図１１
に示すように、増設カセット９８を一つ増やして３金種
利用状態にする場合は、その増設カセット９８の増設に
伴って増設通信ケーブル９７を配線接続すればよく、こ
のとき他の標準通信ケーブル９１は長さが変わらず、一
定のままで接続でき、既設の標準通信ケーブル９１をそ
のまま利用できるため経済的となる。

【００４７】上述のように、増設ユニットやカセット等
の収納部を必要な数だけ増設できるため、紙幣の取扱い
種類数の変更に拘らず収納部を簡単に増減して、収納部
の過不足を解消でき、常に利用目的に収納構造を有して
装置本体を運用することができる。したがって、この一
つの装置本体で全ての運用目的に適した共通利用性能が
図れ、用途の広い入出金取引利用が図れる。また、収納
部を必要数だけ装備すればよいため、装置本体が必要以
上に大型化せず、効率よく小型化や低コスト化を図るこ
とができる。

【００４８】さらに、増設ユニットや増設カセット等の
増設収納部を搭載する増設トレーを接続すれば、装置本
体より増設収納部を容易に引出し操作でき、また標準ト
レーに連結した場合は両トレーが連動して引出され、全
収納部を一体的に能率よく出入れ操作することができ
る。また、装置本体のトレー引出し側に通信ケーブルを
接続する本体コネクタを備えて通信ケーブルを接続した
場合は、増設時に増設分だけトレー長さが延びても既設
の標準通信ケーブル長さは変わらず一定のままで接続で
きるため、増設分の通信ケーブルを追加するだけで配線
接続でき、標準通信ケーブルをそのまま有効利用でき、
さらに紙幣入出金機に内部構成することにより、金種別
の紙幣に対する利用性能の高い取引処理ができる。

【００４９】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の紙葉類収納装置および取引処理装
置は、実施例の紙幣入出金機に対応し、以下同様に、内
部搬送路は、装置本体内部の下部搬送ラインＬ2 に対応
し、外部搬送路は、装置本体外部の下部搬送ラインＬ2
，６５に対応し、外部搬送路の収納部および収納部
は、各スタッカＳ1 〜Ｓ4 とカセット６１，６２，８
６，９４，９８に対応し、内部トレーは、標準トレー８
２，９２に対応し、トレー引出し側の通信ケーブルの接
続部は、本体コネクタ９５ａ，９５ｂに対応するも、こ
の発明は上述の実施例の構成のみに限定されるものでは
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の紙幣入出金機の増設前の内部構成
図。

【図２】この発明の紙幣入出金機の増設後の一例を示す
内部構成図。

【図３】この発明の接続ユニットの内部構成図。

【図４】この発明の増設ユニットの内部構成図。

【図５】この発明の接続ユニットと増設ユニットの接続
状態を示す要部側面図。

【図６】この発明の他の実施例のカセットの着脱状態を
示す斜視図。

【図７】この発明の他の実施例のトレーの引出し状態を
示す斜視図。

【図８】この発明の他の実施例のトレーの引出し状態を
示す平面図。

【図９】この発明の他の実施例の通信ケーブルの接続状
態を示す要部斜視図。

【図１０】この発明の他の実施例の増設前のトレーの引
出し状態を示す側面図。

【図１１】この発明の他の実施例の増設後のトレーの引
出し状態を示す側面図。

【図１２】従来の紙幣入出金機の一例を示す内部構成
図。

【図１３】従来の紙幣入出金機の増設スタッカを備えた
場合の内部構成図。

【図１４】従来の紙幣入出金機の増設前のトレーの引出
し状態を示す側面図。

【図１５】従来の紙幣入出金機の増設後のトレーの引出
し状態を示す側面図。

【符号の説明】

１１，６３，８１，９５…装置本体 Ｓ1 ，Ｓ2 …標準スタッカ Ｌ2 ，６５…下部搬送ライン Ｕ1 …接続ユニット Ｕ2 ，Ｕ3 …増設ユニット Ｓ3 ，Ｓ4 …増設スタッカ ６１，９８…増設カセット ６２，８６，９４…標準カセット ８２，９２…標準トレー ８３，９６…増設トレー ９１…標準通信ケーブル ９５ａ，９５ｂ…本体コネクタ ９７…増設通信ケーブル

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送路を介して紙葉類を収納部に収納する
   紙葉類収納装置であって、上記紙葉類を装置本体の収納
   部に収納する内部搬送路を設け、上記内部搬送路に、紙
   葉類を収納する収納部と、外部搬送路と外部収納部を備
   えた増設ユニットとを接続許容して設けた紙葉類収納装
   置。
2. 【請求項２】収納部を定められた取付け位置より着脱許
   容して設けた請求項１記載の紙葉類収納装置。
3. 【請求項３】内部搬送路に増設ユニットを搭載するため
   の増設トレーを接続した請求項１の紙葉類収納装置。
4. 【請求項４】増設トレーを装置本体から引出し許容して
   内設される内部トレーに連結した請求項３記載の紙葉類
   収納装置。
5. 【請求項５】装置本体のトレー引出し側に、装置本体と
   トレーとの間を接続する通信ケーブルの接続部を備えた
   請求項３または４記載の紙葉類収納装置。
6. 【請求項６】請求項１、２、３、４または５記載の紙葉
   類収納装置を備えた取引処理装置。