JPH09227999A - 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板 - Google Patents
耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板Info
- Publication number
- JPH09227999A JPH09227999A JP3221896A JP3221896A JPH09227999A JP H09227999 A JPH09227999 A JP H09227999A JP 3221896 A JP3221896 A JP 3221896A JP 3221896 A JP3221896 A JP 3221896A JP H09227999 A JPH09227999 A JP H09227999A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ridging
- stainless steel
- steel sheet
- ferritic stainless
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】耐リジング性の優れたフェライト系ステンレス
鋼板を提供する。 【解決手段】１１ｗｔ％以上のＣｒを含有するフェライ
ト系ステンレス鋼板において、Ｔｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）≧
３で、鋼板の平均結晶粒径をｄmeanとした時に粒径３μ
ｍ以下の（炭化物＋窒化物＋硫化物）が（ｄmean）2 あ
たり１個以上存在し、（炭化物＋窒化物＋硫化物）の体
積割合を０．５％以下とする。
鋼板を提供する。 【解決手段】１１ｗｔ％以上のＣｒを含有するフェライ
ト系ステンレス鋼板において、Ｔｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）≧
３で、鋼板の平均結晶粒径をｄmeanとした時に粒径３μ
ｍ以下の（炭化物＋窒化物＋硫化物）が（ｄmean）2 あ
たり１個以上存在し、（炭化物＋窒化物＋硫化物）の体
積割合を０．５％以下とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は耐リジング性に優れ
たフェライト系ステンレス鋼板に関する。
たフェライト系ステンレス鋼板に関する。
【０００２】
【従来の技術】フェライト系ステンレス鋼は耐食性や耐
酸化性に優れた材料であり、種々な産業分野で広く利用
されている。しかしながら鋼板の状態でプレス加工等に
より深絞り加工されると、リジングと呼ばれる肌荒れ状
の表面欠陥が生じ易いという欠点を有しており、従来、
深絞り加工等の厳しい加工が施される用途には不向きで
あるとされていた。
酸化性に優れた材料であり、種々な産業分野で広く利用
されている。しかしながら鋼板の状態でプレス加工等に
より深絞り加工されると、リジングと呼ばれる肌荒れ状
の表面欠陥が生じ易いという欠点を有しており、従来、
深絞り加工等の厳しい加工が施される用途には不向きで
あるとされていた。
【０００３】これに対して、耐リジング性改善を目的と
した種々な技術が開示されている。それらは大別する
と、（１）成分元素に着目した技術、（２）製造プロセ
スに着目した技術に分類される。 （１）成分元素に着目した技術に関しては、特開昭５２
−０２４９１３号公報に、Ｃ：０．０３〜０．０８ｗｔ
％、Ｎ≦０．０１ｗｔ％、Ｓ≦０．００８ｗｔ％、Ｐ≦
０．０３ｗｔ％、Ｓｉ≦０．４ｗｔ％、Ｍｎ≦０．５ｗ
ｔ％、Ｎｉ≦０．３ｗｔ％、Ｃｒ：１５〜２０ｗｔ％、
Ａｌ：Ｎ×２〜０．２ｗｔ％を含有し、残部Ｆｅ及び不
可避的不純物からなる加工性に優れたフェライト系ステ
ンレス鋼が開示されている。
した種々な技術が開示されている。それらは大別する
と、（１）成分元素に着目した技術、（２）製造プロセ
スに着目した技術に分類される。 （１）成分元素に着目した技術に関しては、特開昭５２
−０２４９１３号公報に、Ｃ：０．０３〜０．０８ｗｔ
％、Ｎ≦０．０１ｗｔ％、Ｓ≦０．００８ｗｔ％、Ｐ≦
０．０３ｗｔ％、Ｓｉ≦０．４ｗｔ％、Ｍｎ≦０．５ｗ
ｔ％、Ｎｉ≦０．３ｗｔ％、Ｃｒ：１５〜２０ｗｔ％、
Ａｌ：Ｎ×２〜０．２ｗｔ％を含有し、残部Ｆｅ及び不
可避的不純物からなる加工性に優れたフェライト系ステ
ンレス鋼が開示されている。
【０００４】（２）製造プロセスに着目した技術に関し
ては特開昭５５−１４１５２２号公報に、Ａｌを含有す
るフェライト系ステンレス鋼スラブを９５０℃以上１１
００℃以下の温度に保持した後熱延を施すことを特徴と
するリジングの著しく少ないフェライト系ステンレス鋼
の製造方法が開示されている。
ては特開昭５５−１４１５２２号公報に、Ａｌを含有す
るフェライト系ステンレス鋼スラブを９５０℃以上１１
００℃以下の温度に保持した後熱延を施すことを特徴と
するリジングの著しく少ないフェライト系ステンレス鋼
の製造方法が開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来開示されているこ
れらの技術では、耐リジング性の効果は十分とはいえ
ず、ただ単に、従来開示されていた素材成分や熱延条件
だけでは耐リジング性の良好なフェライト系ステンレス
鋼を安定的に得ることは困難であった。このような現状
に鑑み、本発明者等は長年に亘り、鋭意研究を行った結
果、耐リジング性改善に対して鋼中の析出物の量と大き
さとをコントロールすることが非常に有効であることを
見出すに至った。
れらの技術では、耐リジング性の効果は十分とはいえ
ず、ただ単に、従来開示されていた素材成分や熱延条件
だけでは耐リジング性の良好なフェライト系ステンレス
鋼を安定的に得ることは困難であった。このような現状
に鑑み、本発明者等は長年に亘り、鋭意研究を行った結
果、耐リジング性改善に対して鋼中の析出物の量と大き
さとをコントロールすることが非常に有効であることを
見出すに至った。
【０００６】本発明はこの知見に基づき、耐リジング性
に優れたフェライト系ステンレス鋼板を提供することを
目的とする。
に優れたフェライト系ステンレス鋼板を提供することを
目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、１１ｗｔ％以
上のＣｒを含有するフェライト系ステンレス鋼板におい
て、重量比でＴｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）≧３で、粒径３μｍ
以下の（炭化物＋窒化物＋硫化物）が鋼板の平均結晶粒
径をｄmeanとした時に（ｄmean）2 あたり１個以上存在
し、これら（炭化物＋窒化物＋硫化物）の体積割合が
０．５ｗｔ％以下であることを特徴とする耐リジング性
に優れたフェライト系ステンレス鋼板を提供する。
上のＣｒを含有するフェライト系ステンレス鋼板におい
て、重量比でＴｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）≧３で、粒径３μｍ
以下の（炭化物＋窒化物＋硫化物）が鋼板の平均結晶粒
径をｄmeanとした時に（ｄmean）2 あたり１個以上存在
し、これら（炭化物＋窒化物＋硫化物）の体積割合が
０．５ｗｔ％以下であることを特徴とする耐リジング性
に優れたフェライト系ステンレス鋼板を提供する。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳しく説明
する。 Ｃｒ：Ｃｒは耐食性に非常に有効な元素である。その効
果は、１１ｗｔ％以上で顕著となるため、下限は１１ｗ
ｔ％とした。上限については特に規定はしないが、５０
重量ｗｔ％を越えると熱間強度が大きくなるばかりか冷
延性も低下するため、製造しずらくなるので、好ましく
は５０ｗｔ％以下が好ましい。
する。 Ｃｒ：Ｃｒは耐食性に非常に有効な元素である。その効
果は、１１ｗｔ％以上で顕著となるため、下限は１１ｗ
ｔ％とした。上限については特に規定はしないが、５０
重量ｗｔ％を越えると熱間強度が大きくなるばかりか冷
延性も低下するため、製造しずらくなるので、好ましく
は５０ｗｔ％以下が好ましい。
【０００９】Ｔｉ：Ｔｉは、本発明に非常に重要な元素
である。後述する如く、析出物の大きさ、分布を制御
し、冷延後の焼鈍時の再結晶時に、フェライト単相鋼に
発生し易いリジング現象の原因となるコロニーやバンド
状組織成長を阻止することに寄与する。特に、Ｔｉの硫
化物、炭化物、窒化物の生成が有効である。図１に、１
６．４ｗｔ％Ｃｒ鋼（Ｆｅ−１６．４ｗｔ％Ｃｒ−０．
４ｗｔ％Ｓｉ−０．２ｗｔ％Ｍｎ−０．００５ｗｔ％Ｃ
−０．００９ｗｔ％Ｎ−０．００３ｗｔ％Ｎ−０．３０
ｗｔ％Ｐ−０．５０ｗｔ％Ｍｏ）についてＴｉ量を種々
変化させたときの耐リジング性に及ぼすＴｉ／（Ｃ＋Ｎ
＋Ｓ）の影響を示すが、Ｔｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）が３以上
で耐リジング性が著しく優れることがわかる。
である。後述する如く、析出物の大きさ、分布を制御
し、冷延後の焼鈍時の再結晶時に、フェライト単相鋼に
発生し易いリジング現象の原因となるコロニーやバンド
状組織成長を阻止することに寄与する。特に、Ｔｉの硫
化物、炭化物、窒化物の生成が有効である。図１に、１
６．４ｗｔ％Ｃｒ鋼（Ｆｅ−１６．４ｗｔ％Ｃｒ−０．
４ｗｔ％Ｓｉ−０．２ｗｔ％Ｍｎ−０．００５ｗｔ％Ｃ
−０．００９ｗｔ％Ｎ−０．００３ｗｔ％Ｎ−０．３０
ｗｔ％Ｐ−０．５０ｗｔ％Ｍｏ）についてＴｉ量を種々
変化させたときの耐リジング性に及ぼすＴｉ／（Ｃ＋Ｎ
＋Ｓ）の影響を示すが、Ｔｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）が３以上
で耐リジング性が著しく優れることがわかる。
【００１０】粒径３μｍ以下の（炭化物＋窒化物＋硫化
物）が鋼板の平均結晶粒径をｄmeanとした時に
（ｄmean）2 あたり１個以上存在し、これらの体積割合
が０．５ｗｔ％以下であることが本発明の基幹をなす技
術である。粒径３μｍ以下の析出物が冷延後の再結晶時
に（１００）コロニーやバンド状組織を生成するのを阻
止し、リジング発生を抑制するからである。この時に、
析出物の大きさ（粒径）は３μｍ以下でなければならな
い。これは、３μｍを越えると再結晶時に有効に（１０
０）コロニーやバンド状組織の生成を阻止することがで
きず、本発明の効果が得られないからである。
物）が鋼板の平均結晶粒径をｄmeanとした時に
（ｄmean）2 あたり１個以上存在し、これらの体積割合
が０．５ｗｔ％以下であることが本発明の基幹をなす技
術である。粒径３μｍ以下の析出物が冷延後の再結晶時
に（１００）コロニーやバンド状組織を生成するのを阻
止し、リジング発生を抑制するからである。この時に、
析出物の大きさ（粒径）は３μｍ以下でなければならな
い。これは、３μｍを越えると再結晶時に有効に（１０
０）コロニーやバンド状組織の生成を阻止することがで
きず、本発明の効果が得られないからである。
【００１１】図２にＦｅ−１８．１ｗｔ％Ｃｒ−０．４
ｗｔ％Ｍｎ−０．００９ｗｔ％Ｃ−０．０１２ｗｔ％Ｎ
−０．００３ｗｔ％Ｓ−０．２０ｗｔ％Ｔｉの（炭化物
＋窒化物＋硫化物）個数／（ｄmean）2 に対するリジン
グ評点を示した。図２に示すように、耐リジング性改善
の観点からは、析出物は、平均結晶粒径をｄmeanとした
ときに、（ｄmean）2 あたり１個以上なければならな
い。それ未満では、析出物が耐リジング性改善には有効
に作用しないからである。
ｗｔ％Ｍｎ−０．００９ｗｔ％Ｃ−０．０１２ｗｔ％Ｎ
−０．００３ｗｔ％Ｓ−０．２０ｗｔ％Ｔｉの（炭化物
＋窒化物＋硫化物）個数／（ｄmean）2 に対するリジン
グ評点を示した。図２に示すように、耐リジング性改善
の観点からは、析出物は、平均結晶粒径をｄmeanとした
ときに、（ｄmean）2 あたり１個以上なければならな
い。それ未満では、析出物が耐リジング性改善には有効
に作用しないからである。
【００１２】また、これら析出物の量は体積比で０．５
ｗｔ％以下でなければならない。０．５ｗｔ％を越える
と、耐食性とりわけ耐孔食性の低下が生じ易くなるから
である。ここで、析出物については、炭化物、窒化物、
硫化物の単独であろうと複合であろうと本発明の条件を
満たしておれば限定はしない。
ｗｔ％以下でなければならない。０．５ｗｔ％を越える
と、耐食性とりわけ耐孔食性の低下が生じ易くなるから
である。ここで、析出物については、炭化物、窒化物、
硫化物の単独であろうと複合であろうと本発明の条件を
満たしておれば限定はしない。
【００１３】フェライト系ステンレス鋼には、耐食性や
耐酸化性、機械的性質等種々な特性を改善する目的か
ら、Ｓｉ、Ｍｎ、Ａｌ、Ｍｏ、Ｎｉ、Ｃｕ、Ｎｂ、Ｖ、
Ｗ、Ｃａ、Ｍｇ、Ｂ、Ｐ、Ｔａ、Ｚｒなど様々な元素を
添加したり、あるいは、不可避的不純物としてこれら元
素やＯ、Ａｓ、Ｂｉ、Ｓｂなどが混入する。基本的に本
発明の条件が満足されればこれらの成分の添加あるいは
混入は何ら問題はないので、限定はしない。
耐酸化性、機械的性質等種々な特性を改善する目的か
ら、Ｓｉ、Ｍｎ、Ａｌ、Ｍｏ、Ｎｉ、Ｃｕ、Ｎｂ、Ｖ、
Ｗ、Ｃａ、Ｍｇ、Ｂ、Ｐ、Ｔａ、Ｚｒなど様々な元素を
添加したり、あるいは、不可避的不純物としてこれら元
素やＯ、Ａｓ、Ｂｉ、Ｓｂなどが混入する。基本的に本
発明の条件が満足されればこれらの成分の添加あるいは
混入は何ら問題はないので、限定はしない。
【００１４】本発明の耐リジング性に優れたフェライト
系ステンレス鋼板は、一般的には、工業的に次のような
方法によって製造される。溶製後連続鋳造法により厚み
が１６０〜２６０ｍｍ程度のスラブを得る。この時に、
炭化物、窒化物、硫化物の析出形態（大きさ、分布）の
点から好ましくは高速鋳造（例えば鋳造速度が０．７ｍ
／ｍｉｎ以上）がよい。その後スラブは、熱間圧延によ
り板厚１．５ｍｍから６ｍｍ程度の熱延鋼帯にされる。
このときに、本願の発明のポイントになる析出物の大き
さと分布の点から、スラブ均熱温度は１２００℃以下が
好ましい。また、ＴｉＣや、ＴｉＮの微細析出の観点か
ら、熱延時の粗圧延終了温度は１０５０℃から９５０℃
の範囲が好ましく、また、粗圧延での最低１パス以上に
ついて圧下率が３０％以上であることがよい。一般的に
得られた熱延鋼帯には、再結晶焼鈍が施されるが、その
温度は、合金元素量により異なっているものの、本願の
効果を得るためには、１１５０℃を越えると、熱延時に
析出した、炭・窒化物の粗大化あるいは再固溶が生じ易
くなるので、１１５０℃以下であることが好ましい。な
お、熱延鋼帯の焼鈍は、必要不可欠ではなく、そのま
ま、冷延を施しても本願は達成される。冷延鋼板として
使用されるときには、さらに、冷間圧延・再結晶焼鈍が
施される。とくに、再結晶焼鈍については、本願の効果
である、析出物形態（大きさと分布）の点から、１０５
０℃以下であることが好ましく、また、平均結晶粒径も
１５０μｍ以下であることがよい。
系ステンレス鋼板は、一般的には、工業的に次のような
方法によって製造される。溶製後連続鋳造法により厚み
が１６０〜２６０ｍｍ程度のスラブを得る。この時に、
炭化物、窒化物、硫化物の析出形態（大きさ、分布）の
点から好ましくは高速鋳造（例えば鋳造速度が０．７ｍ
／ｍｉｎ以上）がよい。その後スラブは、熱間圧延によ
り板厚１．５ｍｍから６ｍｍ程度の熱延鋼帯にされる。
このときに、本願の発明のポイントになる析出物の大き
さと分布の点から、スラブ均熱温度は１２００℃以下が
好ましい。また、ＴｉＣや、ＴｉＮの微細析出の観点か
ら、熱延時の粗圧延終了温度は１０５０℃から９５０℃
の範囲が好ましく、また、粗圧延での最低１パス以上に
ついて圧下率が３０％以上であることがよい。一般的に
得られた熱延鋼帯には、再結晶焼鈍が施されるが、その
温度は、合金元素量により異なっているものの、本願の
効果を得るためには、１１５０℃を越えると、熱延時に
析出した、炭・窒化物の粗大化あるいは再固溶が生じ易
くなるので、１１５０℃以下であることが好ましい。な
お、熱延鋼帯の焼鈍は、必要不可欠ではなく、そのま
ま、冷延を施しても本願は達成される。冷延鋼板として
使用されるときには、さらに、冷間圧延・再結晶焼鈍が
施される。とくに、再結晶焼鈍については、本願の効果
である、析出物形態（大きさと分布）の点から、１０５
０℃以下であることが好ましく、また、平均結晶粒径も
１５０μｍ以下であることがよい。
【００１５】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
表１に示す種々の合金を実験室的に３０ｋｇ溶製し、公
知の熱間圧延により板厚４μｍの熱延板とした。得られ
た熱延板を再結晶焼鈍後、脱スケールし、板厚０．７μ
ｍまで冷延後再結晶焼鈍を施し、冷延焼鈍板を作製し
た。
表１に示す種々の合金を実験室的に３０ｋｇ溶製し、公
知の熱間圧延により板厚４μｍの熱延板とした。得られ
た熱延板を再結晶焼鈍後、脱スケールし、板厚０．７μ
ｍまで冷延後再結晶焼鈍を施し、冷延焼鈍板を作製し
た。
【００１６】耐リジング性の評価は、圧延方向に２０ｗ
ｔ％引張歪を与えた後の鋼板表面に発生するリジングの
程度で評価した。析出物の観察はＳＥＭにより行い、１
００視野観察し個数を測定した。また、平均結晶粒径
は、光学顕微鏡による切断法により求めた。両者から、
（ｄmean）2 面積当たり粒径３μｍ以下の析出物個数を
求めた。耐リジング性評価結果を表２に示す。本発明例
は、いずれの場合も、耐リジング性に著しく優れている
ことがわかる。一方、３μｍ以下の析出物の個数が少な
いか、あるいはＴｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）が３未満であると
耐リジング性が劣っていることがわかる。
ｔ％引張歪を与えた後の鋼板表面に発生するリジングの
程度で評価した。析出物の観察はＳＥＭにより行い、１
００視野観察し個数を測定した。また、平均結晶粒径
は、光学顕微鏡による切断法により求めた。両者から、
（ｄmean）2 面積当たり粒径３μｍ以下の析出物個数を
求めた。耐リジング性評価結果を表２に示す。本発明例
は、いずれの場合も、耐リジング性に著しく優れている
ことがわかる。一方、３μｍ以下の析出物の個数が少な
いか、あるいはＴｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）が３未満であると
耐リジング性が劣っていることがわかる。
【００１７】
【表１】
【００１８】
【表２】
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、Ｔｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）
が３以上であることと、平均結晶粒径をｄmeanとしたと
きに、粒径３μｍ以下の炭化物・硫化物・窒化物が（ｄ
mean） 2 あたり１個以上存在させることにより、フェラ
イト系ステンレス鋼の耐リジング性を著しく改善するこ
とができるようになった。
が３以上であることと、平均結晶粒径をｄmeanとしたと
きに、粒径３μｍ以下の炭化物・硫化物・窒化物が（ｄ
mean） 2 あたり１個以上存在させることにより、フェラ
イト系ステンレス鋼の耐リジング性を著しく改善するこ
とができるようになった。
【図１】Ｔｉ／（Ｃ＋Ｎ＋Ｓ）とリジング評点との関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図２】（炭化物＋窒化物＋硫化物）個数／（ｄmean）
2 とリジング評点との関係を示すグラフである。
2 とリジング評点との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項１】 １１ｗｔ％以上のＣｒを含有するフェラ
イト系ステンレス鋼板において、重量比でＴｉ／（Ｃ＋
Ｎ＋Ｓ）≧３で、鋼板の平均結晶粒径をｄme anとした時
に粒径３μｍ以下の（炭化物＋窒化物＋硫化物）が（ｄ
mean）2 あたり１個以上存在し、（炭化物＋窒化物＋硫
化物）の体積割合が０．５％以下であることを特徴とす
る耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03221896A JP3446449B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03221896A JP3446449B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09227999A true JPH09227999A (ja) | 1997-09-02 |
| JP3446449B2 JP3446449B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=12352804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03221896A Expired - Lifetime JP3446449B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3446449B2 (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0924313A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-06-23 | Armco Inc. | Non-ridging ferritic chromium alloyed steel |
| WO2001031076A1 (en) * | 1999-10-22 | 2001-05-03 | Crs Holdings, Inc. | Machinable high strength stainless steel |
| JP2002249857A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-06 | Nippon Steel Corp | 張り出し性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 |
| JP2005298911A (ja) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | フェライト系耐熱鋼鋼板の高効率脱スケール酸洗方法 |
| EP1514949A4 (en) * | 2002-06-17 | 2006-05-31 | Jfe Steel Corp | FERRITIC STAINLESS STEEL PLATE WITH TI AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME |
| KR100617434B1 (ko) * | 1998-09-15 | 2006-10-24 | 암코 인코포레이팃드 | 페라이트계 크롬 합금강과 크롬 합금강 제조 방법 및 페라이트계 크롬 합금 강판 |
| KR100614558B1 (ko) * | 1997-12-19 | 2006-10-24 | 암코 인코포레이팃드 | 페라이트계 크롬 합금강과 크롬 합금강 제조 방법 및 페라이트계 크롬 합금 강판 |
| EP1717329A1 (en) * | 2004-01-28 | 2006-11-02 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Ferritic stainless steel for solid polymer fuel cell separator and solid polymer fuel cell |
| EP2460900A1 (en) * | 2009-07-30 | 2012-06-06 | JFE Steel Corporation | Stainless steel for fuel cell separators which has excellent electrical conductivity and ductility, and process for production thereof |
| JP2012207298A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | 疲労特性に優れた容器用フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 |
| CN103316929A (zh) * | 2012-03-21 | 2013-09-25 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种降低GCr15轴承钢带状碳化物级别的轧制及冷却工艺方法 |
| WO2013151992A1 (en) * | 2012-04-02 | 2013-10-10 | Ak Steel Properties, Inc. | Cost-effective ferritic stainless steel |
| JP2017508067A (ja) * | 2013-12-24 | 2017-03-23 | ポスコＰｏｓｃｏ | 成形性及び耐リッジング性が向上したフェライト系ステンレス鋼及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP03221896A patent/JP3446449B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100614558B1 (ko) * | 1997-12-19 | 2006-10-24 | 암코 인코포레이팃드 | 페라이트계 크롬 합금강과 크롬 합금강 제조 방법 및 페라이트계 크롬 합금 강판 |
| EP0924313A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-06-23 | Armco Inc. | Non-ridging ferritic chromium alloyed steel |
| KR100617434B1 (ko) * | 1998-09-15 | 2006-10-24 | 암코 인코포레이팃드 | 페라이트계 크롬 합금강과 크롬 합금강 제조 방법 및 페라이트계 크롬 합금 강판 |
| WO2001031076A1 (en) * | 1999-10-22 | 2001-05-03 | Crs Holdings, Inc. | Machinable high strength stainless steel |
| KR100732433B1 (ko) * | 1999-10-22 | 2007-06-27 | 씨알에스 홀딩즈 인코포레이티드 | 가삭성 고강도 분말 야금 스테인리스강 제품, 그로 만들어진 와이어 및 그 제조방법 |
| JP2002249857A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-06 | Nippon Steel Corp | 張り出し性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 |
| US7494551B2 (en) | 2002-06-17 | 2009-02-24 | Jfe Steel Corporation | Ferritic stainless steel plate with Ti and method for production thereof |
| EP1514949A4 (en) * | 2002-06-17 | 2006-05-31 | Jfe Steel Corp | FERRITIC STAINLESS STEEL PLATE WITH TI AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME |
| EP1717329A1 (en) * | 2004-01-28 | 2006-11-02 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Ferritic stainless steel for solid polymer fuel cell separator and solid polymer fuel cell |
| EP1717329A4 (en) * | 2004-01-28 | 2007-12-26 | Nisshin Steel Co Ltd | FERRITSCHER STAINLESS STEEL FOR FESTPOLYMER FUEL CELL SAVOR AND FESTPOLYMER FUEL CELL |
| JP2005298911A (ja) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | フェライト系耐熱鋼鋼板の高効率脱スケール酸洗方法 |
| EP2460900A4 (en) * | 2009-07-30 | 2013-03-06 | Jfe Steel Corp | STAINLESS STEEL FOR FUEL CELL SAVORORS WITH EXCELLENT ELECTRICAL CONDUCTIVITY AND STRETCHNESS AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
| EP2460900A1 (en) * | 2009-07-30 | 2012-06-06 | JFE Steel Corporation | Stainless steel for fuel cell separators which has excellent electrical conductivity and ductility, and process for production thereof |
| JP2012207298A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp | 疲労特性に優れた容器用フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 |
| CN103316929A (zh) * | 2012-03-21 | 2013-09-25 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种降低GCr15轴承钢带状碳化物级别的轧制及冷却工艺方法 |
| CN103316929B (zh) * | 2012-03-21 | 2015-03-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种降低GCr15轴承钢带状碳化物级别的轧制及冷却工艺方法 |
| WO2013151992A1 (en) * | 2012-04-02 | 2013-10-10 | Ak Steel Properties, Inc. | Cost-effective ferritic stainless steel |
| CN104245990A (zh) * | 2012-04-02 | 2014-12-24 | Ak钢铁产权公司 | 成本效益的铁素体不锈钢 |
| US9816163B2 (en) | 2012-04-02 | 2017-11-14 | Ak Steel Properties, Inc. | Cost-effective ferritic stainless steel |
| JP2017508067A (ja) * | 2013-12-24 | 2017-03-23 | ポスコＰｏｓｃｏ | 成形性及び耐リッジング性が向上したフェライト系ステンレス鋼及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3446449B2 (ja) | 2003-09-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100733016B1 (ko) | Тｉ첨가 페라이트계 스테인레스 강판 및 그 제조방법 | |
| US9039847B2 (en) | High strength cold rolled steel sheet and method for manufacturing the same | |
| WO2014119796A1 (ja) | 加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 | |
| KR101941067B1 (ko) | 스테인리스 냉연 강판용 소재 | |
| JP4507851B2 (ja) | 高強度冷延鋼板およびその製造方法 | |
| JP5219689B2 (ja) | 加工肌荒れの小さいフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 | |
| JP2010285657A (ja) | 析出強化型複相冷延鋼板及びその製造方法 | |
| JP2010285656A (ja) | 析出強化型冷延鋼板及びその製造方法 | |
| JP5907320B1 (ja) | ステンレス冷延鋼板用素材およびその製造方法 | |
| JP5002991B2 (ja) | 耐面歪み性及び表面性状に優れたフェライト系ステンレス冷延鋼板の製造方法及び被膜鋼板 | |
| JPH09227999A (ja) | 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板 | |
| JP3809827B2 (ja) | Ｔｉ添加フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 | |
| JP3357226B2 (ja) | 耐リジング性と表面性状に優れたＦｅ−Ｃｒ合金 | |
| JPH05140652A (ja) | 耐食性に優れた低降伏比冷延高張力鋼板の製造方法 | |
| WO2007024114A9 (en) | Steel sheet for galvanizing with excellent workability, and method for manufacturing the same | |
| JP6610788B2 (ja) | 高強度熱延めっき鋼板 | |
| TWI785942B (zh) | 麻田散鐵系不鏽鋼材及其製造方法 | |
| JP2013060619A (ja) | 加工性に優れた薄鋼板およびその製造方法 | |
| KR100334148B1 (ko) | 내식성이우수한Fe－Cr－Si강판및그제조방법 | |
| JP3661419B2 (ja) | 表面性状が良好で耐食性、成形加工性および耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼 | |
| JP2009108378A (ja) | 高張力冷延鋼板およびその製造方法 | |
| JP3466298B2 (ja) | 加工性に優れた冷延鋼板の製造方法 | |
| JP2002249849A (ja) | 高張力冷延鋼板およびその製造方法 | |
| JP3477098B2 (ja) | 表面性状とリジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼薄板およびその製造方法 | |
| JPH07126758A (ja) | 曲げ加工性に優れるフェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030603 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704 Year of fee payment: 10 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |