JPH09226205A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH09226205A
JPH09226205A JP3838496A JP3838496A JPH09226205A JP H09226205 A JPH09226205 A JP H09226205A JP 3838496 A JP3838496 A JP 3838496A JP 3838496 A JP3838496 A JP 3838496A JP H09226205 A JPH09226205 A JP H09226205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
platen
locking
locking claw
thermal
Prior art date
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Pending
Application number
JP3838496A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Masuda
雄二 増田
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉可能なサーマルヘッドをプラテンに対し
て高精度に位置決めでき、部品点数や組立工数の低減化
を実現できるサーマルプリンタを提供する。 【解決手段】 プラテン4の軸4aの両端にはヘッドオ
ープンレバー18、19の軸穴を通って左右一対の軸受
け23が装着され、ヘッドオープンレバー18、19の
軸穴は軸受け23の外周に略嵌合する。各軸受け23を
側板2、3の支持穴2a、3aに装着するとともに、バ
ネ24の一端をヘッドオープンレバー18、19の取付
溝18a、19aに引っ掛けて、バネ24の他端を側板
2、3の取付穴2b、3bに引っ掛ける。こうしてヘッ
ドオープンレバー18、19の係止爪18b、19bが
付勢される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドの
開閉機構を備えたサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタは、プリンタ筐体とな
るフレームユニット、記録紙を案内するプラテンユニッ
ト、サーマルヘッドを搭載したヘッドユニット、プラテ
ンを駆動する駆動系などで構成される。その動作に関し
て、サーマルヘッドをプラテンに対して押圧した状態
で、感熱性の記録紙を両者の間に搬送し、印字信号に基
づいてサーマルヘッドの発熱体に通電することによって
記録紙をドットパターン状に発色させて印字を行う。
【0003】サーマルヘッドの開閉機構は、ヘッドおよ
びその周囲の清掃作業や用紙ジャムの除去作業など、使
用者が容易にメンテナンスを行う目的で採用されてい
る。
【0004】先行技術の一例として、特開平3−182
380号があり、このサーマルプリンタは、フレームに
設置されたシャフトに開閉自在なヘッドカバーが取付け
られ、さらに該シャフトに引っ掛けるための係止爪がヘ
ッド取付板に形成され、ヘッドを押圧するバネ部材がヘ
ッドカバーに設けられている。
【0005】先行技術の他の例として、実開平1−17
8965号、特開平5−24308号、特開平5−10
4818号があり、これらのサーマルプリンタでは、プ
リンタ本体または押圧カバーに対してヘッドユニットを
開閉可能に構成し、ヘッドユニットを固定するためのロ
ック金具およびロック金具に係止されるロックピンが取
付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−182380号では、サーマルヘッドを保持するヘ
ッド取付板は係止爪によって着脱自在であるが、ヘッド
取付板、ヘッドカバーおよびシャフトは相互に別部品で
構成されている。そのため、プリンタ装置を組み立てる
場合、1)まずヘッドカバーをシャフトでフレームに取
付けて、2)ヘッド取付板をシャフトに引っ掛ける、
3)各部品の取付位置を調整する、という手順になっ
て、組立作業量が多くなり、しかも部品点数が増加し
て、結局、コスト増加が避けられない。
【0007】また、ヘッドカバーとプリンタ本体とをネ
ジ止めで固定しているため、ヘッドカバーを開閉する際
にはネジの着脱作業が必要になる。そのため、ネジ回し
等の専用工具が不可欠で、煩雑な作業になる。
【0008】一方、実開平1−178965号、特開平
5−24308号、特開平5−104818号において
は、ロック金具の取付け部品が別途必要になり、こうし
た部品を軸かしめ等によって取付ける工程も要求され
る。したがって、部品点数の増加、組立工数の増加によ
ってプリンタ装置のコスト増を招いており、しかも軽量
・小型化の妨げにもなる。さらに、ロック金具やロック
ピンはプラテンとは別の位置に取付けているため、サー
マルヘッドとプラテンとの間の位置決め精度が不十分と
なり、位置ずれによる印字劣化が生じやすい。
【0009】本発明の目的は、開閉可能なサーマルヘッ
ドをプラテンに対して高精度に位置決めでき、しかも部
品点数や組立工数の低減化を実現できるサーマルプリン
タを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、プリンタ本体
に軸支されたプラテンと、記録紙に感熱記録を行うサー
マルヘッドと、サーマルヘッドをプラテンに対して角変
位自在に保持するためのヘッド保持手段と、サーマルヘ
ッドおよびプラテンを互いに弾性押圧するためのヘッド
押圧手段と、プラテン軸を基準として該ヘッド保持手段
を係止するためのヘッド係止手段とを備えることを特徴
とするサーマルプリンタである。 本発明に従えば、サーマルヘッドを保持するヘッド保持
手段をプラテン軸を基準として係止することによって、
サーマルヘッドとプラテンとの間の位置決め精度を大幅
に向上でき、ヘッドの位置ずれによる印字劣化が生じな
い。サーマルヘッドの印字部には微小な発熱体が直線状
に多数形成されており、印字部は用紙幅に渡って均一な
押圧力でプラテンに密着する必要がある。印字部の密着
が不均一になると、印字濃度が場所によって変動して濃
淡が出てしまう。本発明では、ヘッドの開閉操作の前後
において、ヘッドの印字部とプラテンとの密着状態を再
現性よく、しかも用紙幅に渡って均一に維持できる。 なお、ヘッド係止手段として、1)プラテン軸に係止爪
を有する係止部材を角変位自在に取付けておいて、ヘッ
ド保持手段に被係止部を形成する態様、2)ヘッド保持
手段に係止爪を有する係止部材を角変位自在に取付けて
おいて、プラテン軸に被係止部を形成する態様や、その
他の態様が適用可能である。
【0011】本発明は、前記ヘッド係止手段は、プラテ
ン軸と同軸で軸支されていることを特徴とする。 本発明に従えば、サーマルヘッドを保持するヘッド保持
手段はヘッド係止手段によって位置決めされ、ヘッド係
止手段はプラテン軸と同軸で軸支されている。そのた
め、サーマルヘッドはプラテン軸を基準として位置決め
されることになり、サーマルヘッドとプラテンとの位置
決め精度が格段に改善される。
【0012】本発明は、前記ヘッド係止手段は、プラテ
ン軸に軸受部材を介して軸支されていることを特徴とす
る。 本発明に従えば、ヘッド係止手段が軸受部材を介してプ
ラテン軸に軸支されることにより、サーマルヘッドとプ
ラテンとを係止した状態において、サーマルヘッドおよ
びプラテンには弾性押圧によって互いに反発しようとす
る力が作用する。このときヘッド係止手段にも反力が作
用するが、この反力は軸受部材を介してプリンタ本体に
伝達するため、用紙搬送に伴うプラテン軸の回転運動が
ヘッド係止手段の動作に影響を与えない。 したがって、プラテンの動きとヘッド係止手段の動きと
に相互干渉がなくなり、高精度の軸受構造ならびにプラ
テン軸への負荷低減が実現できる。
【0013】本発明は、前記ヘッド係止手段は、ヘッド
保持手段を係止するための係止爪と、該係止爪をヘッド
保持手段に近付ける方向に付勢するための弾性部材と、
係止爪の復帰位置を決定するストッパとを備え、ヘッド
保持手段が閉じる際に、ヘッド保持手段が係止爪に当接
して摺動するのに合わせて係止爪が弾性部材の付勢力に
抗して角変位することを特徴とする。 本発明に従えば、ヘッド保持手段が開いている場合、係
止爪がばね等の弾性部材によって一定の復帰位置に戻る
ように取付けられている。この状態でヘッド保持手段を
閉じる場合、ヘッド保持手段が係止爪に当接すると係止
爪が押されて角変位し、さらにヘッド保持手段を押し込
むと係止爪がさらに角変位し、ついには係止爪が復帰し
てヘッド保持手段を係止するようになる。こうしてヘッ
ド保持手段を閉じる際、使用者はヘッド保持手段を押し
込むだけでサーマルヘッドのロックが可能になるため、
作業性が著しく改善される。
【0014】本発明は、係止爪の復帰位置を決定する第
1ストッパおよび係止爪の最大変位位置を決定する第2
ストッパが、プリンタ本体を構成するフレーム部に一体
的に形成されていることを特徴とする。 本発明に従えば、係止爪の復帰位置および最大変位位置
がストッパによって規制されているため、係止爪に復元
力を付与する弾性部材の劣化を防止できる。また、こう
したストッパをフレーム部に一体形成しているため、ス
トッパ用の部品を別途用意する必要がなく、部品点数の
低減化によるコストダウンが図られる。
【0015】本発明は、ヘッド保持手段が係止爪によっ
て係止された状態で、ヘッド保持手段および係止爪が互
いに2点接触していることを特徴とする。 本発明に従えば、ヘッド保持手段および係止爪が互いに
2点接触することによって、1点接触および3点接触に
比べて係止位置が安定し、サーマルヘッドの位置決め精
度およびプラテンに対する押圧力の再現精度を向上でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るサーマルプリンタを示す分解斜視図であり、図2は別
の方向から見た分解斜視図である。サーマルプリンタ
は、プリンタ本体を構成するフレームユニットUAと、
ラインサーマルヘッドを搭載するヘッドアセンブリUB
などで構成される。
【0017】まずフレームユニットUAにおいて、フレ
ーム1の両側には一対の側板2、3が立設して、側板2
と側板3の間には記録紙Pを搬送するプラテン4が軸支
されている。プラテン4の下方には、記録紙Pを水平方
向に給紙するための断面隅丸形状の用紙ガイド5が設け
られ、用紙ガイド5の両側には記録紙Pの幅を規制する
幅ガイド9、10が立設する。また、用紙ガイド5には
プラテン4の後方に、記録紙Pを底面から垂直方向に給
紙するための給紙口が設けられている。プラテン4の上
方には、印字後の記録紙をプラテン4から剥離するため
の剥離ガイド6が側板2と側板3の間に取付けられる。
【0018】プラテン4の軸の一端には歯車14が取付
けられ、側板3の内側に固定されたステッピングモータ
11と、相互に連結した歯車12、13とによって、プ
ラテン4の回転駆動力が供給される。
【0019】プラテン4の軸の他端には指で回転可能な
ノブ15が取付けられ、プラテン4の手動回転を可能に
している。ノブ15の内側には、自由に回転可能なヘッ
ドアップレバー16が同軸で取付けられ、ヘッドアップ
レバー16を手で起こすと一体的に角変位するカム面1
7がヘッドプレート50の当接片54に接触して、上方
に押し上げ可能になる。
【0020】さらにヘッドアップレバー16と側板2と
の間にはヘッドオープンレバー18がプラテン4の軸に
軸支され、一方、歯車14と側板3との間にはヘッドオ
ープンレバー19がプラテン4の軸に軸支され、2つの
ヘッドオープンレバー18、19はセットカバー60の
前方両端に形成された係止爪65、66と係合可能であ
り、ヘッドオープンレバー18、19の先端はバネ(不
図示)によって後方側に付勢されている。
【0021】側板2の後方には略Ω字状の支持溝21が
形成され、この支持溝21と対向するようにフレーム1
の内側に支持板20が立設し、支持板20には支持穴2
2が形成されている。支持溝21および支持穴22は、
ヘッドアセンブリUBのシャフト30を角変位自在に支
持する。
【0022】次にヘッドアセンブリUBにおいて、ライ
ンサーマルヘッド41には直線状に多数の発熱体が形成
された印字部42が基板裏面側に形成され、基板表面側
には印字信号を入力するためのコネクタ43が取付けら
れている。ラインサーマルヘッド41はヒートシンク4
0に接着され、ヒートシンク40はヘッドプレート50
に2つのねじで取付けられる。
【0023】ヘッドプレート50の後方には、折り曲げ
加工された一対の取付板51、52が形成され、取付板
51、52にはシャフト30が挿入可能な穴が形成され
ている。また、取付板51、52の中間には、先端が僅
かに屈曲した規制板53が立設しており、規制板53は
セットカバー60に形成された穴63を通ってセットカ
バー60に引っ掛かる。ヘッドプレート50の右端に
は、ヘッドアップレバー16のカム面17に当接する当
接片54が形成されている。
【0024】セットカバー60の後方には、折り曲げ加
工された一対の取付板61、62が形成され、取付板6
1、62にはシャフト30が挿入可能な穴が形成されて
いる。セットカバー60は断面く字状に折り曲げられて
おり、後方の斜面にはバネ67を位置決めするパンチ穴
64が形成されている。セットカバー60の前方斜面の
両端には、ヘッドオープンレバー18、19と係合する
係止爪65、66が形成されている。
【0025】次にヘッドアセンブリUBの組立手順を説
明する。まず、3つのバネ67をセットカバー60の各
パンチ穴64に装着して、規制板53を穴63に通して
から、ヘッドプレート50の取付板51、52の外側に
セットカバー60の取付板61、62を配置して、シャ
フト30を通して軸支する。シャフト30にはストップ
リング31を装着するための溝30b、30cが予め形
成されており、取付板51、52のすぐ内側にストップ
リング31を装着することによって、セットカバー60
とヘッドプレート50が共通のシャフト30によって軸
支され、ヘッドアセンブリUBが完成する。セットカバ
ー60とヘッドプレート50とは、バネ67の弾性力に
よって互いに反発しようとするが、規制板53の先端が
セットカバー60に引っ掛かるため、両者の最大開き角
が規制される。
【0026】次にヘッドアセンブリUBの取付手順につ
いて説明する。支持板20には支持穴22が形成され、
側板2には支持穴22と対向する位置に略Ω字状の支持
溝21が形成されている。
【0027】まず、ヘッドアセンブリUBのシャフト3
0の一端を支持溝21にセットし、他端を支持穴22に
挿入する。次に、ストップリング31を溝30fに装着
することによって、ストップリング31が側板2の内側
に当接して、シャフト30の抜けが防止される。
【0028】こうしてヘッドアセンブリUBがフレーム
1に対して開閉自在に取付けられる。次に、ヘッドアセ
ンブリUBをプラテン4側に倒していくと、係止爪6
5、66がヘッドオープンレバー18、19の斜辺部分
に接触し、さらにヘッドアセンブリUBを押し込むこと
によって、付勢されたヘッドオープンレバー18、19
が前方に倒れ、係止爪65、66の先端がヘッドオープ
ンレバー18、19の先端を過ぎた時点でヘッドオープ
ンレバー18、19が復帰して、係止爪65、66の頂
上と係合する。こうしてセットカバー60が位置決めさ
れるとともに、ヘッドプレート50はバネ67によって
付勢され、プラテン4に対する押圧力が付与された状態
でラインサーマルプリンタが完成する。
【0029】図3は、プラテン4およびヘッドオープン
レバー18、19の軸支構造を示す分解斜視図である。
プラテン4は金属製の軸4aの周囲にゴムローラを一体
形成したものであり、軸4aの両端にはヘッドオープン
レバー18、19の軸穴を通って左右一対の軸受け23
が装着され、ヘッドオープンレバー18、19の軸穴は
軸受け23の外周に略嵌合する。側板2、3には、軸受
け23の外周と略嵌合する支持穴2a、3aがそれぞれ
形成され、軸4aが通過するための連通溝が形成されて
いる。
【0030】プラテン4をフレーム1に取付ける際、各
軸受け23を側板2、3の支持穴2a、3aに装着する
とともに、コイル状のバネ24の一端をヘッドオープン
レバー18、19の下端部に形成された取付溝18a、
19aに引っ掛けて、バネ24の他端を側板2、3に形
成された取付穴2b、3bに引っ掛ける。こうしてヘッ
ドオープンレバー18、19の係止爪18b、19bが
図3の手前方向に角変位するように付勢される。ヘッド
オープンレバー18、19の復帰位置は、側板2、3に
一体形成されたストッパ25への当接によって規制され
る。また、ヘッドオープンレバー18の最大変位位置
は、側板2に一体形成されたストッパ26への当接によ
って規制される。一方、ヘッドオープンレバー19の最
大変位位置は、図4に示すように、側板3に軸支された
歯車13の軸13aへの当接によって規制される。
【0031】図4は、プリンタ本体を側板3から見た左
側面図である。ヘッドオープンレバー19は、軸受け2
3を介して軸4aに軸支されており、バネ24の伸びが
最小となる位置でヘッドオープンレバー19の下端部が
ストッパ25に当接している。次に、指でヘッドオープ
ンレバー19の頭部を倒すことによって次第に角変位し
て、軸13aに当接した位置でバネ24の伸びが最大に
なる。なお、ヘッドプレート50およびセットカバー6
0は、シャフト30によってフレーム1に軸支されてお
り、ヘッドプレート50の一部が支持板20の当接部2
0aに当接することによって最大開き角が規制される。
【0032】このように、ヘッドオープンレバー18、
19が軸受け23を介してプラテン4の軸4aに軸支さ
れることによって、用紙搬送に伴うプラテンの回転運動
がヘッドオープンレバー18、19の動作に影響を与え
ない。したがって、プラテン4の動きとヘッドオープン
レバー18、19の動きとが互いに干渉しなくなり、高
精度の軸受構造ならびにプラテン軸への負荷の低減を実
現できる。
【0033】図5は、サーマルヘッドの開閉動作を示す
右側面図である。図5(a)はサーマルヘッドのセット
状態を示す。ヘッドプレート50はバネ67によってプ
ラテン4を押圧しており、その反発力はセットカバー6
0が開く方向に作用する。一方、ヘッドオープンレバー
18の係止爪18bがセットカバー60の係止爪65を
係止して、セットカバー60の角変位を規制している。
【0034】次に図5(b)において、ヘッドオープン
レバー18の頭部を指で倒すと、バネ67の反発力によ
って係止爪18bと係止爪65との係合が外れる。この
とき、ヘッドオープンレバー18がストッパ26に当接
して、その最大変位位置が規制され、バネ24の過度の
変形を防止している。
【0035】次に図5(c)において、係止状態が解除
されるとセットカバー60はシャフト30を軸として回
動可能になるとともに、ヘッドオープンレバー18はバ
ネ24の引張りによって復帰し、ストッパ25に当接す
る。こうした状態で、ラインサーマルヘッド41の表面
を大きく露出させることができるため、ヘッドや本体内
の清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができ
る。
【0036】次に図5(d)において、セットカバー6
0をプリンタ本体に対して閉じる場合、係止爪65の先
端がヘッドオープンレバー18の係止爪18bの上辺に
当接する。係止爪18bの上辺には、先端側に傾斜した
摺動面が形成されており、図5(e)に示すように、係
止爪65が当接した状態からさらにセットカバー60を
押し込むと、ヘッドオープンレバー18が逃げる方向に
角変位する。
【0037】次に図5(f)において、係止爪65の先
端が係止爪18bの先端を通過すると、ヘッドオープン
レバー18が復帰する方向に角変位して、今度は係止爪
18bの先端が係止爪65の上辺を摺動して、図5
(a)のセット状態に戻る。
【0038】図6は、セット完了直前の様子を示す状態
遷移図である。図6(a)において、セットカバー60
が最も押さえ込まれた状態から離反する方向に角変位し
ている。係止爪65の先端はヘッドオープンレバー18
の湾曲部に当接しており、図6(b)(c)に示すよう
に、係止爪65が徐々に上方へ変位して、図6(d)に
示すように、最終的に係止爪65は係止爪18bの湾曲
部に対して2点接触した状態で係止動作が完了する。
【0039】湾曲部の内側形状は係止爪65の先端の軌
跡が描く仮想円の一部と一致するように形成されてい
る。こうした形状によって、係止爪65と湾曲部との摺
動が常に維持され、しかも係止爪65が変位してもヘッ
ドオープンレバー18の姿勢が一定に保たれるため、セ
ットカバー60の係止位置の再現性が良くなり、高精度
の位置決めを実現することができる。
【0040】このようにセットカバー60の係止爪6
5、66およびヘッドオープンレバー18、19の係止
爪18b、19bが互いに2点接触することによって、
1点接触および3点接触に比べて係止位置が安定し、ラ
インサーマルヘッド41の位置決め精度およびプラテン
4に対する押圧力の再現精度を向上できる。
【0041】以上のように、セットカバー60をプラテ
ン4の軸4aを基準として係止することによって、ライ
ンサーマルヘッド41とプラテン4との間の位置決め精
度を大幅に向上でき、ヘッドの開閉操作の前後におい
て、ヘッドの印字部とプラテンとの密着状態を再現性よ
く、しかも用紙幅に渡って均一に維持できるため、ヘッ
ドの位置ずれによる印字劣化が生じない。
【0042】なお以上の説明では、プラテン4の軸4a
に係止爪18b、19bを有するヘッドオープンレバー
18、19を角変位自在に取付けておいて、セットカバ
ー60の係止爪65、66を係止する構成例を示した
が、セットカバー60に係止爪を有する係止部材を角変
位自在に取付けておいて、プラテン4の軸4aに被係止
部を形成する構成でも構わない。
【0043】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、サ
ーマルヘッドとプラテンとの間の位置決め精度を大幅に
向上できるため、ヘッドの開閉操作の前後において、ヘ
ッドの印字部とプラテンとの密着状態を再現性よく、し
かも用紙幅に渡って均一に維持できる。したがって、ヘ
ッドの位置ずれによる印字劣化が生じない。
【0044】また、ヘッド係止手段は軸受部材を介して
プラテン軸に軸支されることによって、用紙搬送に伴う
プラテン軸の回転運動がヘッド係止手段の動作に影響を
与えない。したがって、プラテンの動きとヘッド係止手
段の動きとが互いに干渉しなくなり、高精度の軸受構造
ならびにプラテン軸への負荷の低減を実現できる。
【0045】また、サーマルヘッドを閉じる際、使用者
はヘッド保持手段を押し込むだけでサーマルヘッドのロ
ックが可能になるため、作業性が著しく改善される。
【0046】また、ヘッド保持手段および係止爪が互い
に2点接触することによって、1点接触および3点接触
に比べて係止位置が安定し、サーマルヘッドの位置決め
精度およびプラテンに対する押圧力の再現精度を向上で
きる。
【0047】このように組立作業の簡易化および部品点
数の削減によって、サーマルプリンタのコスト低減化が
図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるサーマルプリンタ
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の一形態を別の方向から見た分解
斜視図である。
【図3】プラテン4およびヘッドオープンレバー18、
19の軸支構造を示す分解斜視図である。
【図4】プリンタ本体を側板3から見た左側面図であ
る。
【図5】サーマルヘッドの開閉動作を示す右側面図であ
る。
【図6】セット完了直前の様子を示す状態遷移図であ
る。
【符号の説明】
1 フレーム 2、3 側板 4 プラテン 4a 軸 5 用紙ガイド 6 剥離ガイド 12、13、14 歯車 15 ノブ 16 ヘッドアップレバー 18、19 ヘッドオープンレバー 18b、19b 係止爪 21 支持溝 22 支持穴 23 軸受け 24 バネ 25、26 ストッパ 30 シャフト 31 ストップリング 40 ヒートシンク 41 ラインサーマルヘッド 50 ヘッドプレート 53 規制板 60 セットカバー 67 バネ UA フレームユニット UB ヘッドアセンブリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ本体に軸支されたプラテンと、 記録紙に感熱記録を行うサーマルヘッドと、 サーマルヘッドをプラテンに対して角変位自在に保持す
    るためのヘッド保持手段と、 サーマルヘッドおよびプラテンを互いに弾性押圧するた
    めのヘッド押圧手段と、 プラテン軸を基準として該ヘッド保持手段を係止するた
    めのヘッド係止手段とを備えることを特徴とするサーマ
    ルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド係止手段は、プラテン軸と同
    軸で軸支されていることを特徴とする請求項1記載のサ
    ーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド係止手段は、プラテン軸に軸
    受部材を介して軸支されていることを特徴とする請求項
    2記載のサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド係止手段は、ヘッド保持手段
    を係止するための係止爪と、 該係止爪をヘッド保持手段に近付ける方向に付勢するた
    めの弾性部材と、 係止爪の復帰位置を決定するストッパとを備え、 ヘッド保持手段が閉じる際に、ヘッド保持手段が係止爪
    に当接して摺動するのに合わせて係止爪が弾性部材の付
    勢力に抗して角変位することを特徴とする請求項2また
    は3記載のサーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】 係止爪の復帰位置を決定する第1ストッ
    パおよび係止爪の最大変位位置を決定する第2ストッパ
    が、プリンタ本体を構成するフレーム部に一体的に形成
    されていることを特徴とする請求項4記載のサーマルプ
    リンタ。
  6. 【請求項6】 ヘッド保持手段が係止爪によって係止さ
    れた状態で、ヘッド保持手段および係止爪が互いに2点
    接触していることを特徴とする請求項4記載のサーマル
    プリンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096084A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Fujitsu Component Ltd プリンタ装置
CN110315856A (zh) * 2018-03-30 2019-10-11 兄弟工业株式会社 打印装置
CN112549787A (zh) * 2020-12-07 2021-03-26 宁波精芯科技有限公司 热敏打印机芯

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