JP2003053999A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003053999A
JP2003053999A JP2001251634A JP2001251634A JP2003053999A JP 2003053999 A JP2003053999 A JP 2003053999A JP 2001251634 A JP2001251634 A JP 2001251634A JP 2001251634 A JP2001251634 A JP 2001251634A JP 2003053999 A JP2003053999 A JP 2003053999A
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pressing
lever
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JP2001251634A
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Yoshio Nakagawa
義雄 中川
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジ10にインクカートリッジ16を
簡単且つ正確にセットできるようにする。 【解決手段】 キャリッジ10における背面板31と左
右両側板32、32と底支持部33、33とで形成され
たヘッド収納部に、該ヘッド収納部の開放方向と略等し
い開放部を有するインクカートリッジ収納部を備えた記
録ヘッドユニット15を下向きに装着固定し、インクカ
ートリッジ16を嵌め入れる。キャリッジ10に横設し
た枢支軸63に、上下長手の装着孔64を介して押えレ
バー17の基端部を上下回動可能に装着し、捩じりばね
65にて上向き付勢する。押えレバー17の押えブロッ
ク66でインクカートリッジ16を下向きに押圧する
と、基端側の係止面68が、キャリッジ10の上端のロ
ック部69aに係止して、外れ不能となる。操作部70
を下向きに押すと、ロック部69aから係止面68が外
れロック解除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ装置や複写機等のインクジェット式の画像形成装
置に係り、より詳しくは、キャリッジに対してインクカ
ートリッジを簡単且つ強固に装着できる画像形成装置の
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリンタ装置、ファクシミリ
装置、複写機等の画像形成装置として、インクジェット
式の画像形成装置のように、インクジェットヘッドのノ
ズルからインク滴を吐出させて用紙に画像を形成するも
のがあり、この種の装置では、被記録媒体の搬送方向と
交差する方向に往復移動可能なキャリッジに、記録ヘッ
ドを直接取付けたチップタイプのものと、記録ヘッドユ
ニットをキャリッジに対して着脱可能に装着し、さら
に、その上にインクカートリッジ(インクタンク)を着
脱可能に装着したものとがある。いずれのタイプでも、
インクの消費に伴いインクカートリッジを交換する作業
はユーザーが行うため、インクカートリッジの脱着作業
及び固定操作を簡便にできるように構成することが望ま
しい。
【0003】その方策として、例えば、特開平11−1
92719号公報では、キャリッジには、背面板と左右
両側板と前記背面板と並行な前面板とにより囲まれて上
方のみ開放状のインクカートリッジ収納室が設けられて
おり、このキャリッジにおける背面板の上端部には、前
記インクカートリッジ収納室に嵌め入れたインクカート
リッジの上方を下向きに押えるためのレバー状の着脱用
カバーが、その基端側で上下回動可能に枢着されてお
り、この着脱用カバーの下面にはインクカートリッジの
底面を支持できるリフタを備え、さらにこの着脱用カバ
ーの自由端側には、断面略V字状の係止突片が一体的に
設けられている。他方、前記収納室を構成する前板の内
面側には、前記係止突片がそれ自体の弾性変形に抗して
係止できる係止凹部が形成されたものが開示されてい
る。従って、着脱用カバーによる下向き押圧力と逆方向
(上向き)の反力が係止凹部に作用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行技術では、着脱用カバーの回動支点に近い基端側に下
向きにインクカートリッジを押圧する押圧部を有し、着
脱用カバーの自由端側に係止突片が設けられていたた
め、梃の原理により、インクカートリッジへの押圧力を
大きくした状態で、ユーザーによる着脱用カバーの操作
力を軽くすることができるという利点はあるものの、前
記係止突片の弾性の大小は合成樹脂製の着脱用カバーの
材質如何に係り、合成樹脂製の弾性係数は一般に温度の
上昇により低下傾向にあるので、熱変形を受け易く、キ
ャリッジ側の係止凹部から外れ易い、もしくは、ガタツ
キ易く、位置ずれもし易いという問題があったため、着
脱用カバーや該着脱用カバーからの反力を受けるキャリ
ッジの前板側の剛性を高くした頑丈なものに構成する必
要があった。
【0005】さらに、前記先行技術では、キャリッジに
形成されたインクカートリッジ収納室は4側方が部材
(板)で囲まれた上向き開放状に形成されていたため、
インクカートリッジの脱着作業が簡単でないという問題
もあった。これを解消するには、前記収納室に嵌まった
インクカートリッジは前記着脱用カバーの下面に設けた
リフタにより支持する構成を採用すると、着脱用カバー
が大型化するという問題もあった。
【0006】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたものであり、簡単且つコンパクトな構成で、位
置決めし易く、且つ容易にインクカートリッジを着脱自
在にできるようにした画像形成装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載した発明の画像形成装置は、被記録
媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動可能なキャリ
ッジに、少なくとも記録ヘッドを備え、該記録ヘッドに
おけるインク供給口に対して接続可能なインク供給口を
備えたインクカートリッジを着脱可能に装着し、キャリ
ッジにおける枢支軸に回動可能に装着された押えレバー
により、インクカートリッジを固定するように構成して
なる画像形成装置において、前記インクカートリッジに
対する押えレバーの押圧方向と、前記キャリッジに対す
る押えレバーのロック方向とを略直交するように構成し
たものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記押えレバーの基端部に、
キャリッジにおけるロック部に押圧可能な係止部を備え
る一方、前記枢支軸を挟んで押えレバーの基端部と反対
側の自由端側には、前記インクカートリッジを前記イン
ク供給口方向に押圧する押圧手段を備えたものである。
【0009】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記
枢軸に遊嵌させた付勢手段により、前記押えレバーをイ
ンクカートリッジへの押圧解除方向に付勢する一方、前
記枢軸を挿通するために押えレバーに設けた装着孔を、
前記インクカートリッジに対する押えレバーの押圧方向
に長手に形成したものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の画像形成装置において、前記押えレバ
ーには、前記付勢手段に付勢力に抗して前記係止部をロ
ック部から外すための操作部を備えたものである。
【0011】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
2乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置におい
て、前記キャリッジには、記録ヘッドユニットを収納す
るための上方及びキャリッジの背面板と対峙する一側が
開放されたヘッド収納部を形成する一方、記録ヘッドユ
ニットには、前記ヘッド収納部と同方向に開放されたイ
ンクカートリッジ収納部を備え、前記キャリッジの背面
板の上部に、前記ロック部を形成したものである。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項2乃至請
求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
押圧レバーによる押圧力は、前記インクカートリッジを
記録ヘッドユニットの底部方向に向かうように設定され
ているものである。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項3に記載
の画像形成装置において、前記装着孔は、少なくとも前
記ロック部と前記係止部とが係脱するのに必要な長手方
向長さを有することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用する
画像形成装置の一例としてのファクシミリ兼用のプリン
タ装置1の概略右側断面図、図2(a)は記録部の正面
図、図2(b)はフレーム及び切替えブロック体の正面
図、図3は記録ヘッドユニット及びインクカートリッジ
装着状態のキャリッジの左側面図、図4はキャリッジ等
の左側断面図、図6は記録ヘッドユニットの斜視図、図
7はキャリッジのヘッド収納部に記録ヘッドユニットを
装着した状態の正面図、図8は図7の VIII −VIII線矢
視断面図、図9は図7及び図8のIX−IX線矢視平断面
図、図10は線ばねにて記録ヘッドユニットを押圧装着
した状態を示すキャリッジの右側面一部破断図、図11
はインクカートリッジを押圧する直前の左側断面図、図
12(a)はインクカートリッジの押圧を解除した状態
の押えレバー等の側断面図、図13(a)はインクカー
トリッジを押圧した状態の押えレバー等の側断面図であ
る。
【0015】ファクシミリ兼用のプリンタ装置1の本体
ケースは、図1及び図2に示すように、インクジェット
式の記録部2を収納し、且つ画像を形成するための用紙
Pを供給するための給紙トレイ3を後側の上方に傾斜状
に備えた合成樹脂製のメイン下ケース1aと、該メイン
下ケース1aの上側を覆う合成樹脂製の上ケース1bと
からなる。
【0016】上ケース1bの上面の後寄り部位には原稿
載置部4が配置され、原稿載置部4は上ケース1bに対
して回動できるように構成されており、インク交換等は
ここから行う。原稿載置部4の前寄り部位には、原稿読
取部としての原稿読取ユニット5が装着され、該原稿読
取ユニット5の上側を操作パネル部6にて覆う。操作パ
ネル部6の表面には、各種ファンクションキーやテンキ
ー等の操作キー部6aと、前記操作キー部6aでの入力
値や、各種の指令用の文字(キャラクタ)が表示できる
液晶パネル等の表示部6bとを備えている。原稿載置部
4には、搬送される原稿の左右両側縁を案内するための
左右一対の原稿ガイド体8、8が同期して左右移動可能
に装着されている。
【0017】なお、メイン下ケース1aの下面は金属板
等からなる底カバー板7にて塞がれ、メイン下ケース1
aの内部空間には、図示しないが、制御基板、電源基
板、電話回線を介して他の電話装置やファクシミリ装置
との間で会話やファクシミリデータの送受信を可能にす
るためのNCU(ネットワークコントロールユニット)
基板等の制御部9が位置されている。さらに、図示しな
いがメイン下ケース1aの側部から外向きに突設した受
け台上に、他の電話装置との会話を行うための送受話器
(ハンドセット)が載置されている。発呼用のスピーカ
が、メイン下ケース1a内の右側面の後部側等に固定さ
れている。
【0018】図1〜図4に示すように、記録部2におけ
るキャリッジ10はその下部後端が、左右長手の縦長の
フレーム12の下部の表面側に装架された丸軸状のガイ
ド軸11に、摺動可能且つ回動可能に載置されている。
【0019】前記ガイド軸11と平行に延びるタイミン
グベルト18は、フレーム12の一側寄りに配置された
従動プーリ(図示せず)と正逆回転可能なステッピング
モータ等の駆動モータ19の出力軸に固定された駆動プ
ーリ20とに巻掛けられ、タイミングベルト18の一箇
所を前記キャリッジ10に連結することにより、当該キ
ャリッジ10はガイド軸11と平行に往復移動可能とな
る。なお、前記給紙トレイ3に積層された用紙Pは、メ
イン下ケース1aの後部内に配置された従来から周知の
構造の給紙機構としての給紙ローラ21と分離手段とに
よって1枚ずつ分離され、分離された用紙Pは、レジス
トローラ22の箇所にて一旦用紙Pの先端の位置を整え
て後、記録ヘッドユニット15の下方とプラテン25と
の間に給送され、搬送下流側の上下対の搬送ローラ2
3,24にて挟持搬送される途次、印字指令に応じてイ
ンク滴を用紙Pの上面に吐出して画像を記録し、その
後、排紙トレイ26の箇所に排出されるように構成され
ている。
【0020】また、記録領域から外れてキャリッジ10
の移動端近傍、例えば図2に示すプラテン25の右側に
は、メインテナンス部27を有する。このメインテナン
ス部27には、記録ヘッドユニット15のノズル部15
aの表面(フェイス面)に付着したインク滴を払拭する
ためのノズル払拭装置(ワイパ装置)と、該記録ヘッド
ユニット15のインクの不吐出もしくは吐出不良を回復
させたりするためのパージ装置(ノズル吸引装置)28
とが配置され、このパージ装置28では、記録ヘッドユ
ニット15のノズル部を吸引キャップ28aにて覆い、
ポンプが発生させる負圧により記録ヘッドユニット15
内の不良インクを吸引して記録不良から回復させたりす
るものである。なお、前記メインテナンス部27におけ
るパージ装置28は、キャリッジ10の移動端部のホー
ムポジション(図2の右端)にあって、キャリッジ10
の記録ヘッドユニット15の全てのノズル部15aを覆
ってインクの乾燥を防止するためのキャップ機構(保護
装置)を兼ねており、吸引キャップ28aが保護キャッ
プの機能をも有する。図2においてプラテン25の左端
には、カラーの記録ヘッドユニット15の各ノズル部1
5aからインクを試験的に吐出させてインク詰まりを無
くするようにするフラッシング部29を備えている。
【0021】次に、記録部2の構成について説明する
と、キャリッジ10には、図6等に示すカラーインクジ
ェット式のカートリッジタイプの記録ヘッドユニット1
5が下向きに着脱可能に装着されている。カラー記録を
実行するための記録ヘッドユニット15は、シアン、イ
エロー、マゼンタ、ブラックの各色のインクを吐出する
ための4つのノズル部15aを下面側に有し、この記録
ヘッドユニット15に対して供給するインクが収納され
た各色毎のインクカートリッジ16は、図8等に示すよ
うに、記録ヘッドユニット15の上面側に着脱可能に装
着できる。キャリッジ10の上端側にて前向きに上下回
動可能な押えレバー17(実施形態では4つ)にて、各
インクカートリッジ16を下向きに押え固定できる構成
である。
【0022】前記キャリッジ10は、背面板31の左右
両側から前向きに左右両側板32、32が突出され(図
7及び図8参照)、各側板32の下端部には記録ヘッド
ユニット15の底板のうち左右両側を支持する底支持部
33、33が内向きに突設しており、前記両底支持部3
3、33の間にて記録ヘッドユニット15のノズル部1
5aが下向きに露出されるように収納できるヘッド収納
部D1が構成されている(図2、図7、図8及び図9参
照)。従って、このヘッド収納部D1は、前記背面板3
1と対峙する側と上方とがが大きく開放されているもの
であり、図8に示すように、記録ヘッドユニット15及
びインクカートリッジ16をキャリッジ10の前方上方
向からの脱着作業が至極容易になる。
【0023】前記キャリッジ10における左右両側板3
2、32の上下中途の前縁部に凹所35を設ける一方、
左右両側板32、32の外側の上端側に設けた取付け孔
38には、弾性押圧体の一例としての弾性を有する金属
製等の線バネ36、36の各基端部が回動可能に取付け
られている(図4で左側、図10で右側を示す)。ま
た、前記凹所35、35より下方であって、左右両側板
32、32の外面には、該各線バネ36の下端側(自由
端側)が上向き移動不能に係止される第1係止部37を
突出形成し、それから若干下方に隔てた位置には、各線
バネ36の自由端側が側板32の外側に外れないように
するための斜め下向きフック状の第2係止部39を設け
る。
【0024】他方、記録ヘッドユニット15は、図6及
び図9に示すように、底板15bの下面側にノズル部1
5aが設けられ、底板15bと左右両側板15c,15
cと背面板15dと背の低い前板15eとで囲まれた内
部はインクカートリッジ16を収納するための上方及び
前方が開放状のインクカートリッジ収納部D2が構成さ
れている。そして、このインクカートリッジ収納部D2
には、前述したように4色のインクカートリッジ16の
下面のインク吐出口16a(図8、及び図11参照)に
合致する4つのマニホールド口62が底板15bの上面
に上向きに開口しており、また、各色のインクカートリ
ッジ16を区画して配置できるようにする仕切り板15
fが立設されている。
【0025】記録ヘッドユニット15の左右両側板15
c,15cの外面には、上寄り部位にて横向きに被押圧
部の一例としての係合ピン34、34(図6参照)を突
出させてあり、また、右側板15cの外面下部寄りに
は、記録ヘッドユニット15の左右傾きを調節するとき
にキャリッジ10側に設けた傾斜調節機構44における
カム44a(図10参照)に当接する当てブロック45
が突出している。さらに、背面板15dの左右両側の上
端寄りには後向きに突出する当て突起46、46が形成
されている(図8、図9及び図10参照)。そして、記
録ヘッドユニット15の底板15bの左右両側には、下
向きに若干突出する底当て部47が一体的に設けられる
と共に、その一方(左側)の底当て部47には更に下向
きに突出する位置決め突部47aが設けられている。
【0026】キャリッジ10における上方及び前方が開
放されたヘッド収納部D1内に配置した記録ヘッドユニ
ット15を正確に位置決めして強固に固定するには、ま
ず、図7及び図8に示すように、記録ヘッドユニット1
5の左右両側から外向きに突出させた被押圧部の一例と
しての係合ピン34、34を、キャリッジ10における
左右両側板32、32に凹み形成した凹所35に配置す
る。すると、キャリッジ10の左右両側の底部の底支持
部33、33の上に前記底当て部47が乗載されると共
に、その一方(左側)の底支持部33に凹み形成された
受け溝48(図8参照)に前記位置決め突部47aが嵌
まって支持される。この状態で、前記左右両側板32、
32の外側の上端側の取付け孔38に回動可能に取付け
られた線バネ36(図4で左側、図10で右側を示す)
の長手方向中途部にて前記各係合ピン34の箇所を斜め
下向きに押圧する一方、該各線バネ36の下端側(自由
端側)を前記側板32の外側に突出形成された第1係止
部37にて上向き移動不能に係止し、さらに斜め下向き
フック状の第2係止部39にて各線バネ36の自由端側
が側板32の外側に外れないように係止する。
【0027】このように係止すれば、図4及び図10に
示すように、斜め下向きに延びる各線バネ36の中途に
て、前記記録ヘッドユニット15の係合ピン34をキャ
リッジ10の背面側に向かって斜め方向に押圧すること
により、その押圧力のX分力(図8のX方向(水平方
向))にて、キャリッジ10の背面板31における突起
状支持部(当て面)49、49に、前記当て突起46、
46が略水平方向に押圧当接すると共に(図9及び図1
0参照)、カム44aに当てブロック45が押圧する
(図10参照)。他方、Y方向(図8の垂直方向)であ
るY分力により、前記底当て部47からの下向き力を、
キャリッジ10の左右両側の底支持部33、33にて支
持できる。そして、前記線バネ36の垂直線に対する傾
斜角度θを45度以上に設定することより、Y分力より
X分力の方を大きくなるように設計でき、これにより、
記録ヘッドユニット15のキャリッジ10の背面支持部
に対する押圧力を底部支持部33方向への押圧力よりも
大きくして、キャリッジにおける剛性の高い背面板31
への密着を確実にでき、底支持部33を剛性を大きくす
る必要がない。さらに、記録ヘッドユニット15をキャ
リッジ10に対して強固に且つがたつかないように装着
することができるし、記録ヘッドユニット15の姿勢及
び位置決めが容易になる。しかも、ヘッド収納部D1
は、キャリッジ10の前側(ひいてはプリンタ装置1の
前側)に対して大きく開放されているから、プリンタ装
置1の前側からの記録ヘッドユニット15の脱着作業が
至極容易になる。
【0028】次に、インクカートリッジ16の着脱の構
成について説明すると、図3、図4、図7、図8、図1
2(a)、図12(b)、図13(a)及び図13
(b)に示すように、キャリッジ10における左右両側
板32、32の上端部側には、枢支軸63が横架設され
ており、各インクカートリッジ16の上面を個別的に押
えるための押えレバー17の基端側が下向きダルマ状の
装着孔64を介して前記枢支軸63に回動可能に支持さ
れている。この装着孔64の下側の直径は前記枢支軸6
3の直径に略等しくし、装着孔64の上側の直径は前記
枢支軸63の直径の略1.5倍程度に設定されている。
そして、前記枢支軸63に遊嵌させた付勢手段の一例と
しての捩じりバネ65の一端65aはキャリッジ10に
おける背面板31の上部係止部31aに係止されて、常
時上向き回動方向に付勢されている(図4、図12
(a)及び図13(a)参照)。
【0029】各押えレバー17の断面下向きコ字状の下
面自由端寄り部位には、各インクカートリッジ16にお
ける上面を下向きに押圧するための押圧手段としての押
圧ブロック66が上下動可能且つ脱落不能に装着され、
押えレバー17の天板と押圧ブロック66と間に配置し
た付勢バネ67を介して押圧ブロック66が下向きに付
勢されている。そして、この押圧ブロック66によるイ
ンクカートリッジ16の押圧点、ひいてはY方向の押圧
力が、記録ヘッドユニット15におけるインク供給口の
一例としてのマニホールド口62の近傍になるように設
定する。これにより、前記線バネ36にてキャリッジ1
0の記録ヘッドユニット15をXY方向に押圧した固定
状態では、当該記録ヘッドユニット15がそれ以上XY
方向にずれ移動しないので、押えレバー17にてインク
カートリッジ16を介して記録ヘッドユニット15をY
方向の下向きに押圧することで、キャリッジ10の底支
持部33、33に大きな外力の負担を掛けることなく、
インクカートリッジ16を強固に装着できるのである。
【0030】前記押えレバー17は上下方向に長い装着
孔64を介して枢支軸63に対して遊嵌されているの
で、インクカートリッジ16が装着されず、押えレバー
17が図8に示すように開放状態にある時は、枢支軸6
3は装着孔64の上端と接触する状態にあり、係止面6
8とロック部69aが係合しないようになっている。押
えレバー17の開放端側の上部を下方に向かって押下げ
操作したとき、当該押えレバー17の前側の押圧ブロッ
ク66にてインクカートリッジ16を押圧した状態で
は、この押圧ブロック66のインクカートリッジ16に
対する押圧点を中心にして押えレバー17における基端
側が上向きに移動し、図11に示すように、押えレバー
17が上端覆い板69の下面に接触しながら回転し、上
端覆い板69が切れたところで、押えレバー17の基端
側が装着孔64の長孔分だけ跳ね上がって、枢支軸63
と装着孔64の下端と接触する状態となり、係止面68
とロック部69aが係合可能な位置関係となり、当該押
えレバー17の基端側の係止部としての側面視略三角状
のうち垂直の係止面68がキャリッジ10の上端覆い板
69における前端面であるロック部69aに係止して姿
勢保持される(図4及び図13(a)参照)。つまり、
押えレバー17によるインクカートリッジ16の上面を
下向きY方向に押圧する力の反力(反モーメント)を、
係止面68が剛性の高いキャリッジ10基端側(背面板
31側)のロック部69aに対する押圧力にてバランス
を保持させるものであるから、キャリッジ10における
背面板31と対峙する前側の剛性を高くする必要がなく
なり、キャリッジ10をコンパクトに構成できるのであ
る。また、押えレバー17の基端側が跳ね上がる際に、
クリック感が得られるので、ロックしたかどうかも分か
り易い。
【0031】インクカートリッジ16に対する押圧を解
除するため、前記押えレバー17の上面の基部寄りの操
作部70を下向きに押すと、前記装着孔64を介して押
えレバー17における基端側が下向きに移動し、前記係
止面68が剛性の高い前記ロック部69aから外れる
と、捩じりバネ65の付勢力にて、押えレバー17の前
側(自由端側)が上向きに大きく回動できて、キャリッ
ジ10の上方前側に大きい空間が形成されて、インクカ
ートリッジ16の着脱作業を容易にすることができる
(図8及び図11参照)。その場合、前記操作部70が
前記ロック部69aに当接して上向き回動姿勢を保持で
きる(図12(a)参照)。
【0032】なお、枢軸63に対して押えレバー17の
上下方向に移動可能な範囲(装着孔64の上下長さから
枢軸63の直径を引いた値)よりも、前記ロック部69
aの上下方向の寸法を短く設定することにより、前記操
作部70の下向き移動量を少なくして、簡単にロック解
除できるのである。
【0033】図13(b)に示すように、断面下向きコ
字状の押えレバー17の前後方向中途部下面には、規制
片71を下向き突設させているので、押えレバー17に
て押圧した状態で、インクカートリッジ16の上面の左
右両側の上向き側板72、72の内面に規制片71の左
右両側縁が摺接して、インクカートリッジ16の左右方
向への傾きを無くするように規制できる。
【0034】本発明に係るプリンタ装置1は、操作パネ
ル部6における各種キー操作に応じて入力される使用者
からの各種指令に応じて、各種処理動作の設定、原稿読
取ユニット5による原稿画像の読み取り、原稿画像の送
信データ化、送信データの符号化、電話回線等の通信回
線を介して他のファクシミリ装置に送信するファクシミ
リデータの送受信、受信データの復号化、復号化したフ
ァクシミリデータの記録ユニットでの用紙Pへの記録を
実行するという通常のファクシミリ機能の他、原稿読取
ユニット5のCIS(密着型イメージセンサ)による原
稿読取りと記録部の各ユニットによる用紙Pへカラー画
像形成するというコピー(複写)処理機能、図示しない
パーソナルコンピュータ等の外部装置からプリンタケー
ブルまたは赤外線等の無線を介して伝送されたプリント
データを受けて、そのデータに応じて用紙Pにカラー画
像を形成するプリンタ処理機能、前記原稿読取ユニット
5を使って読み取った画像データを前記外部装置へ送信
するというスキャナ処理機能をも備えている。
【0035】なお、本実施形態では、ギャップ調節機構
30により、前記記録ヘッドユニット15のフェイス面
(ノズル部15aの下面)と用紙Pとのギャップを大小
調節する。
【0036】キャリッジ10における前記背面板31の
上端側には左右一対のブラケット連結部40a,40a
を介して後方下向きのブラケット部40が一体的に形成
されている。該ブラケット部40に回動可能に装着され
る合成樹脂製の切替えブロック体13は、裏面図である
図5(a)及び正面図である図5(b)に示すように、
正面視(裏面視)扇状に形成されており、その上端の後
向き枢軸50は、前記ブラケット部40に穿設された支
持孔41に回動可能に嵌め入れられている。切替えブロ
ック体13の下端中央部に後向きに突設されたバネ下取
付け部51と、前記ブラケット部40の上端にて後向き
に突設されたバネ上取付け部42との間を、切替えブロ
ック体13の左右回動姿勢に切替え、且つその姿勢を保
持するための付勢手段としての切替えコイルバネ43に
て連結する(図3、図4参照)。図5(a)〜5(d)
に示す切替えブロック体13をキャリッジ10の上端部
に装着し、該切替えブロック体13における第1当接部
52または第2当接部53が、前記フレーム12の上部
の裏面側の直線状の摺接部12aに摺接されている。な
お、切替えブロック体13が左右に大きく回動した姿勢
のとき、当該切替えブロック体13の扇状の端面が前記
左右のいずれか一方のブラケット連結部40a(40
a)の下面に当接してそれ以上の角度は回動しないよう
に規制されている。
【0037】前記切替えブロック体13の表面側には、
図5(b)、図5(c)及び図5(d)に示すように、
前記フレーム12の裏面上端部側の摺接部12aに対し
て高さを異ならせて選択的に当接する第1当接部52と
第2当接部53とが傾斜案内面54を介して連設されて
いる。第1当接部52、第2当接部53及び傾斜案内面
54は、前記枢軸50の中心軸からの半径距離が略等し
いように設定されている。第1当接部52は切替えブロ
ック体13の表面からの高さ寸法H1が大きく、第2当
接部53の高さ寸法H2は小さく設定されている。ま
た、切替えブロック体13の表面には、前記枢軸50の
中心軸からの半径距離が前記各当接部52、53よりも
短い位置に、切替え当接部55が前向きに一体的に突設
されている。
【0038】他方、前記フレーム12には、前記摺接部
12aより高い位置にて前向きに屈曲させた水平レール
部12bを有し、該水平レール部12bの左端部近傍
(前記フラッシング部29よりも左側)には、前記切替
えブロック体13の左右回動姿勢を切替え案内するため
の姿勢転換手段としての略垂直方向に切り起こしした第
1姿勢転換片56が設けられ、水平レール部12bの右
端部近傍(前記メインテナンス部27の左右方向略中央
側)には、正面視山形(ヘ字状)の第2姿勢転換片57
が設けられている(図2参照)。
【0039】上記の構成による、記録ヘッドユニット1
とプラテン25の上面(表面であり、被記録媒体として
の用紙Pの通過経路)との間隙(ギャップ)を大小調節
する操作及び作用について説明する。例えば前記プリン
タ処理機能を実行する場合において、パーソナルコンピ
ュータ等の外部装置内にインストールされたプリンタド
ライバーソフトを起動させる。そして印刷(記録)する
被記録媒体(用紙P)の種類を選択する。このとき、普
通紙を選択すると前記ギャップが小さく設定でき、封筒
を選択するとギャップが大きく設定できるものとする。
【0040】まず、普通紙に印刷する場合について説明
すると、図2(a)のホームポジション(パージ装置)
28に位置していたキャリッジ10は、印字指令が出る
と、矢印A方向に移動し、フラッシング部29よりさら
に図2(b)にて左方向(矢印A方向)にキャリッジ1
0(切替えブロック体13)が移動すると、前記切替え
当接部55の側面が、略垂直状の第1姿勢転換片56の
右面に衝突して、正面視で切替えブロック体13は反時
計方向に回動する。
【0041】この場合、切替えコイルバネ43の中心軸
線(バネ上取付け部42とバネ下取付け部51とを結ぶ
線)が切替えブロック体13の回動中心である枢軸50
の中心に左側から接近し、傾斜案内面54が前記摺接部
12aに摺接しながら回動し、さらに右に移ると、いわ
ゆる支点越えすることにより、切替えブロック体13は
その右側が上向きになるように反時計方向に回動して姿
勢保持され、切替えブロック体13の前面のうち、前記
高さの小さい第2当接部53が、垂直状のフレーム12
の裏面に接近するように回動する。従って、キャリッジ
10における記録ヘッドユニット15のノズル部15a
の下面であるフェイス面はプラテン25の上面に接近し
てギャップ寸法G1が小さい状態に姿勢変更されるので
ある。
【0042】次いで、キャリッジ10を図2(b)の右
方向(矢印B方向)に移動させ、L1の記録(印字)可
能範囲内で普通紙に文字など印字することができる。な
お、記録(印字)可能範囲L1を間に含むL2の範囲
は、普通紙に文字する場合のキャリッジリターンの範囲
であり、後述するギャップを大きくするように切り替え
る位置より左側である(図2(b)参照)。
【0043】即ち、普通紙に印字を行う場合、普通紙の
記録可能範囲L1の左右両側にそれぞれ加速距離(Δ
L)を加えたL2の範囲でキャリッジ10を移動させる
必要があるが、L2の右端位置にキャリッジ10が移動
した場合においても、依然としてギャップが小さく保た
れる(切替え当接部55が山形の第2姿勢転換片57に
当接しない)。
【0044】したがって、L2の右端位置よりもさらに
右側位置にて、ギャップを大きくするための第2姿勢転
換片57による姿勢転換動作が行われ、さらにその姿勢
転換動作が行われる位置よりも右側の位置にホームポジ
ション(キャッピング位置)28があり、一方、フラッ
シング位置が少なくとも記録可能範囲L1の左端位置よ
りも左側にあって、そのフラッシング位置よりもさらに
左側で、且つ、L2の左端位置よりも左側位置にて、キ
ャップを小さくするための第1姿勢転換片56による姿
勢転換動作が行われるように設定されているので、少な
くとも、キャリッジ10がL2の範囲内で往復移動する
間は、ギャップが小さく保たれたまま普通紙への印字が
行われる。また、その印字途中において、例えば、一定
時間毎にフラッシングを行う場合であっても、ギャップ
が小さく保たれたままでフラッシング動作が行われる。
【0045】紙厚さの厚い封筒に印字する場合には、ギ
ャップを大きくしないと、用紙搬送経路を移動する封筒
がノズル部15aに接触してインクで封筒表面を汚して
しまう。そこで、前記ギャップを大きくなるように変更
調節する。この場合、例えば、前回の印字動作が普通紙
への印字であった場合、その印字終了後において、ホー
ムポジション(キャップ位置)28に向かって待避させ
るべく、前記キャリッジ10を図2(b)の右方向(矢
印B方向)に移動させると、山形の第2姿勢転換片57
の上端箇所を切替え当接部55が乗り越えるにつれて、
切替えブロック体13が時計方向に回動して、傾斜案内
面54を介して高さの高い第1当接部52がフレーム1
2の摺動部12aに摺接する姿勢に変わるように選択さ
れる。このとき、バネ上取付け部42とバネ下取付け部
51とを結ぶ切替えコイルバネ43の中心線が枢軸50
の中心線を左側に移行して支点越えすると、切替えブロ
ック体13はその左側が上位置になるように迅速に姿勢
変更し、切替えコイルバネ43の付勢力にてその姿勢が
保持される。
【0046】従って、キャリッジ10の上側の切替えブ
ロック体13の前面のうち、前記高さの大きい第1当接
部52が、垂直状のフレーム12の裏面の摺動部12a
に摺動するので、ガイド軸11を中心にしてキャリッジ
10の下面側を上向き(図4で反時計方向)に引き上げ
回動させることになり、ギャップ寸法G1が大きくなる
ように回動する(図4参照)。
【0047】なお、封筒に印字を行う場合、封筒の記録
可能範囲L3は、普通紙の記録可能範囲L1よりも幅が
狭く、且つL1よりも内側に設定されているため、L3
の左右両側にそれぞれ加速距離(ΔL)を加えたL4の
範囲でキャリッジ10を移動させるとき、L4の左端位
置にキャリッジ10が移動した場合においても、さらに
は、フラッシング位置にキャリッジ10を移動した場合
においても、依然としてギャップが大きく保たれる(切
替え当接部55が略垂直状の第1姿勢転換片56に衝突
しない)。
【0048】したがって、少なくとも、キャリッジ10
がL4の範囲内で往復移動する間は、ギャップが大きく
保たれたまま封筒への印字が行われる。また、その印字
途中において、例えば、一定時間毎にフラッシングを行
う場合であっても、ギャップが大きく保たれたままでフ
ラッシング動作が行われる。このため、フラッシングを
行ったときに、その都度、切替え当接部55が山形の第
2姿勢転換片57に当接する位置までキャリッジ10を
空移動するといった動作が不要であり、封筒への印字動
作を迅速に進めることができる。
【0049】本発明は、キャリッジ10に記録ヘッドを
一体的に形成したものについても前記各実施形態を適用
することができるし、記録ヘッド15のノズル部15a
が下向きでなく、横向きになるように配置されたキャリ
ッジ10に対しては、前記背面板31が底板の方向とな
り、その場合にも当該キャリッジ10の上側が大きく開
放されるし、前記押えレバー17の自由端側が上向き方
向に延びるだけであるので、インクカートリッジ10の
脱着作業は損なわれない。
【0050】また、本発明は、上述したプリンタ装置ば
かりでなく、複写機、イメージスキャナについても適用
できることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】このように、請求項1に記載の発明によ
れば、被記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動
可能なキャリッジに、少なくとも記録ヘッドを備え、該
記録ヘッドにおけるインク供給口に対して接続可能なイ
ンク供給口を備えたインクカートリッジを着脱可能に装
着し、キャリッジにおける枢支軸に回動可能に装着され
た押えレバーにより、インクカートリッジを固定するよ
うに構成してなる画像形成装置において、前記インクカ
ートリッジに対する押えレバーの押圧方向と、前記キャ
リッジに対する押えレバーのロック方向とを略直交する
ように構成したものであり、押えレバーに同方向の外力
及び反力が作用しないから、当該押えレバーの剛性を高
くしなくても、変形することがなく、従ってコンパクト
な構成にすることができるという効果を奏する。
【0052】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記押えレバーの基端部に、
キャリッジにおけるロック部に押圧可能な係止部を備え
る一方、前記枢支軸を挟んで押えレバーの基端部と反対
側の自由端側には、前記インクカートリッジを前記イン
ク供給口方向に押圧する押圧手段を備えたものである。
このように構成すれば、梃の原理により、押えレバーの
基端部の係止部の枢支軸に対する回動アーム長さが短い
場合にも、当該押えレバーの基端部の剛性のみを高くす
るような形状を採用するだけで良いから、従来のように
押えレバー全体の剛性を高くする従って大型化する必要
がない。
【0053】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記
枢軸に遊嵌させた付勢手段により、前記押えレバーをイ
ンクカートリッジへの押圧解除方向に付勢する一方、前
記枢軸を挿通するために押えレバーに設けた装着孔を、
前記インクカートリッジに対する押えレバーの押圧方向
に長手に形成したものであるから、前記インクカートリ
ッジに対する押えレバーの押圧方向と、前記キャリッジ
に対する押えレバーのロック方向とを略直交するように
構成したことと相俟って、前記ロック方向と略直交する
押圧方向に押えレバーを操作するだけで、係止部がロッ
ク部から滑って外れ、軽い力で押えレバーのロック状態
を解除することができるという効果を奏する。
【0054】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の画像形成装置において、前記前記押え
レバーには、前記付勢手段に付勢力に抗して前記係止部
をロック部から外すための操作部を備えたものであり、
押えレバーのロック解除際の操作力も少なくも済み、軽
快にロック解除できるという効果を奏する。その場合、
枢軸に対して押えレバーの上下方向に移動可能な範囲
(装着孔の上下長さから枢軸の直径を引いた値)より
も、前記ロック部の上下方向の寸法を短く設定すること
により、前記操作部の下向き移動量を少なくして、一層
簡単にロック解除できるのである。
【0055】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
2乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置におい
て、前記キャリッジには、記録ヘッドユニットを収納す
るための上方及びキャリッジの背面板と対峙する一側が
開放されたヘッド収納部を形成する一方、記録ヘッドユ
ニットには、前記ヘッド収納部と同方向に開放されたイ
ンクカートリッジ収納部を備え、前記キャリッジの背面
板の上部に、前記ロック部を形成したものであるから、
キャリッジに対して記録ヘッドユニット及びインクカー
トリッジを略同方向にて脱着でき、且つ開放空間が大き
くなるので、段着作業が至極容易にできるという効果を
奏する。
【0056】請求項6に記載の発明は、請求項2乃至請
求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
押圧レバーによる押圧力は、前記インクカートリッジを
記録ヘッドユニットの底部方向に向かうように設定され
ているものであり、インクカートリッジの押圧力にて記
録ヘッドユニットもキャリッジに対して押圧するから、
3つの部品(キャリッジと記録ヘッドユニットとインク
カートリッジ)が互いよに横ずれするおそれが少なくな
り、位置決めが容易になるという効果を奏する。
【0057】請求項7に記載の発明は、請求項3に記載
の画像形成装置において、前記装着孔は、少なくとも前
記ロック部と前記係止部とが係脱するのに必要な長手方
向長さを有するものであるから、前記インクカートリッ
ジに対する押えレバーの押圧方向と、前記キャリッジに
対する押えレバーのロック方向とを略直交するように構
成したことと相俟って、前記ロック方向と略直交する押
圧方向に押えレバーを操作するだけで、係止部がロック
部から滑って外れ、軽い力で押えレバーのロック状態を
解除することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ装置の概略側断面図である。
【図2】(a)はフレームに対するキャリッジの左右移
動状態を示す概略正面図、(b)はフレームに対する切
替えブロック体の位置関係を示す概略正面図である。
【図3】ギャップの小さい状態での記録部側断面図であ
る。
【図4】ギャップの大きい状態での記録部側断面図であ
る。
【図5】切替えブロック体を示し、(a)は裏面図、
(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は図5
(b)のVd−Vd線矢視拡大断面図であって当接部の高さ
を示す図である。
【図6】記録ヘッドユニットの斜視図である。
【図7】記録ヘッドユニットを搭載したキャリッジの正
面図である。
【図8】図7の VIII −VIII線矢視側断面図である。
【図9】図7及び図8のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】記録ヘッドユニットを搭載したキャリッジの
右側面図である。
【図11】インクカートリッジを固定する前の状態を示
すキャリッジの側断面図である。
【図12】(a)は押えレバーを大きく開いた状態の側
面図、(b)は図12(a)のXIIb−XIIb線矢視図であ
る。
【図13】(a)は押えレバーを閉じた状態の側面図、
(b)は図13(a)のXIIIb −XIIIb 線矢視一部切欠
き図である。
【符号の説明】
P 用紙 1 プリンタ装置 2 記録部 3 給紙トレイ 10 キャリッジ 15 記録ヘッドユニット 15a ノズル部 16 インクカートリッジ 17 押えレバー 31 背面板 32、32 左右両側板 33、33 底支持部 36 線バネ 37 第1係止部 38 取付け孔 39 第2係止部 62 インク供給口としてのマニホールド 63 枢支軸 64 装着孔 65 付勢手段としての捩じりバネ 66 押えブロック 68 係止部としての係止面 69a ロック部 70 操作部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体の搬送方向と交差する方向に
    往復移動可能なキャリッジに、少なくとも記録ヘッドを
    備え、該記録ヘッドにおけるインク供給口に対して接続
    可能なインク供給口を備えたインクカートリッジを着脱
    可能に装着し、キャリッジにおける枢支軸に回動可能に
    装着された押えレバーにより、インクカートリッジを固
    定するように構成してなる画像形成装置において、 前記インクカートリッジに対する押えレバーの押圧方向
    と、前記キャリッジに対する押えレバーのロック方向と
    を略直交するように構成したことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記押えレバーの基端部に、キャリッジ
    におけるロック部に押圧可能な係止部を備える一方、前
    記枢支軸を挟んで押えレバーの基端部と反対側の自由端
    側には、前記インクカートリッジを前記インク供給口方
    向に押圧する押圧手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記枢軸に遊嵌させた付勢手段により、
    前記押えレバーをインクカートリッジへの押圧解除方向
    に付勢する一方、前記枢軸を挿通するために押えレバー
    に設けた装着孔を、前記インクカートリッジに対する押
    えレバーの押圧方向に長手に形成したことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記押えレバーには、前記付勢手段に付
    勢力に抗して前記係止部をロック部から外すための操作
    部を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジには、記録ヘッドユニッ
    トを収納するための上方及びキャリッジの背面板と対峙
    する一側が開放されたヘッド収納部を形成する一方、記
    録ヘッドユニットには、前記ヘッド収納部と同方向に開
    放されたインクカートリッジ収納部を備え、前記キャリ
    ッジの背面板の上部に、前記ロック部を形成したことを
    特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧レバーによる押圧力は、前記イ
    ンクカートリッジを記録ヘッドユニットの底部方向に向
    かうように設定されていることを特徴とする請求項2乃
    至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記装着孔は、少なくとも前記ロック部
    と前記係止部とが係脱するのに必要な長手方向長さを有
    することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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