JPH09223424A - リレーボックス保持具 - Google Patents

リレーボックス保持具

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Publication number
JPH09223424A
JPH09223424A JP8028062A JP2806296A JPH09223424A JP H09223424 A JPH09223424 A JP H09223424A JP 8028062 A JP8028062 A JP 8028062A JP 2806296 A JP2806296 A JP 2806296A JP H09223424 A JPH09223424 A JP H09223424A
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JP
Japan
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relay box
posture
holding portion
relay
holding
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Application number
JP8028062A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawamura
洋 河村
Harumasa Noro
治正 野呂
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイヤーハーネスの組立時に、布線作業の作業
性を低下させることなく、組立精度を向上させることが
できるリレーボックス保持具を提供する。 【解決手段】ワイヤーハーネスに含まれるリレーボック
スを布線板上で収容できる保持部3を設けた。保持部3
に支持ピン31,32を設け、これを介して保持部3を
ベース2に取り付けた。支持ピン31,32をスライド
溝20,21に沿ってスライドさせることによって、保
持部3を、作業がしやすい第1の姿勢と、電線の採寸が
しやすい第2の姿勢とに姿勢変化できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーハーネ
スの組立工程において、布線作業をする際に布線板上で
リレーボックスを位置決め保持するためのリレーボック
ス保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネスは、一般に多数の電線
を含んでおり、これらが布線板上で布線されることによ
って、所定の枝形状を呈する形態に組み立てられる。通
常、ワイヤーハーネスの端部(各枝部分の端末)には、
コネクタが設けられるが、ワイヤーハーネスの仕様・品
番によっては、リレーボックス等も取り付けられる場合
がある。
【0003】ワイヤーハーネスを組み立てるには、布線
板上に複数の電線支持具を立設し、各電線を所定の電線
支持具に沿って配線する。そして、各電線の端部に予め
圧着された端子金具を上記コネクタのハウジングやリレ
ーボックス等の端子挿入孔に挿入装着することによっ
て、コネクタやリレーボックスの組み立てと取り付けが
行われる。この場合、特にリレーボックスは、大型の部
品であり、挿入すべき端子金具の数も多いため、円滑に
組立作業を進めるためには、布線板上で予め位置決め保
持しておく必要がある。
【0004】このため、従来から布線板上でリレーボッ
クスを所定の姿勢、すなわち、端子金具の挿着作業がし
やすい姿勢に保持することができるリレーボックス保持
具が提案されている。詳しく説明すると、リレーボック
スは、特に自動車用ワイヤーハーネスに含まれ、リレー
やヒューズ等を集合させてまとめて配線するための、い
わば集合配電盤のようなものである。
【0005】このリレーボックスは、リレー等が装着さ
れるリレー装着部と、上記各端子金具が挿着される電線
接続部とを有している。この電線接続部に上記端子挿入
孔が形成されている。そして、所定の電線に圧着された
端子金具を電線接続部の端子挿入孔に挿入することによ
って、当該電線と、リレー装着部に装着されるリレーや
ヒューズとの電気的接続が達成されるようになってい
る。
【0006】ワイヤーハーネスを組み立てる際には、上
記電線接続部が、作業者にとって作業しやすい方向に向
けられることが好ましい。従って、従来のリレーボック
ス保持具は、上記端子挿入孔が作業者側に向くように、
リレーボックスを保持できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車用ワ
イヤーハーネスは、特に複雑な枝形状に形成される。こ
れは、ワイヤーハーネスが自動車等に配線される際に
は、非常に複雑な三次元形態で組み付けられるからであ
る。従って、ワイヤーハーネスの組立時には、各部の寸
法、たとえば、ワイヤーハーネスの幹線から枝分かれし
た枝線の長さ寸法等は、設計寸法通りに正確に採寸しな
ければならない。このため、リレーボックスを布線板上
で保持する際には、電線に対するリレーボックスの向き
を、実際に自動車等に組み付けられるときの向きとなる
ように保持し、採寸時の誤差を極力小さくする等の工夫
が必要である。
【0008】しかしながら、実際に自動車等に組み付け
られるときの向きと、上記作業がしやすい向きとは、必
ずしも一致しない。このため、作業性を優先させれば、
組立精度が低下し、組立精度を優先させれば、作業性が
低下してしまうという問題があった。そこで、この発明
の目的は、布線作業の際に作業性を低下させることな
く、しかも、最終的に組み立てられたワイヤーハーネス
の組立精度を向上させることができるリレーボックス保
持具を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、請求項1記載のリレーボックス保持具は、ワイヤ
ーハーネスの組立工程における布線作業時に、電線接続
部を有するリレーボックスを保持するための道具であっ
て、ベースと、ベースに設けられ、電線接続部の端子挿
入孔を露出させた状態でリレーボックスを保持し得る保
持部と、リレーボックスが保持された状態で、上記電線
接続部が作業者側に向けられる第1の姿勢と、上記電線
接続部が所定の向きに向けられる第2の姿勢とに上記保
持部を姿勢変化させ得る変位機構とを有することを特徴
とするものである。
【0010】この構成によれば、保持部を第1の姿勢に
変位させることによって、電線接続部の端子挿入孔を作
業者側に向けた状態でリレーボックスを保持することが
でき、この状態で、挿着すべき電線の端子金具を順次端
子挿入孔に容易に挿入することができる。また、布線作
業終了後、保持部を第2の姿勢に変位させることによっ
て、リレーボックスを所定の向き、すなわち、組立完了
後のワイヤーハーネスにおいて予め設計された通りの向
きに保持することができる。
【0011】本発明の目的を達成するため、請求項2に
係るリレーボックス保持具は、請求項1記載のリレーボ
ックス保持具において、上記変位機構は、保持部に設け
られた支持ピンと、ベースに設けられ、支持ピンを所定
の軌道に沿ってスライド可能な状態で支持するスライド
溝とを含むことを特徴とするものである。この構成によ
れば、請求項1に係る発明と同様の作用を奏する。特
に、本請求項に係る発明では、支持ピンを介して保持部
がベースに取り付けられており、支持ピンをスライド溝
に沿ってスライドさせることによって、保持部を第1の
姿勢と第2の姿勢とに姿勢変化させることができる。す
なわち、極めて簡単な構造により、保持部の姿勢変化を
実現することができる。
【0012】本発明の目的を達成するため、請求項3に
係るリレーボックス保持具は、請求項1または2記載の
リレーボックス保持具において、保持部を少なくとも第
1の姿勢に係止し得る係止機構が備えられていることを
特徴とするものである。この構成によれば、請求項1ま
たは2に係る発明と同様の作用を奏する。加えて、保持
部を係止して第1の姿勢に保持することができるから、
端子金具の挿入作業中に保持部の姿勢が変化することが
なく、端子挿入作業を一層容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係るリレーボックス保持具の斜視図である。
同図を参照して、このリレーボックス保持具1は、自動
車用のワイヤーハーネスの組立工程において布線作業を
行う際に、組み立てようとするワイヤーハーネスに含ま
れるリレーボックスを布線板(図示せず)上で位置決め
状態で保持するための道具である。
【0014】本実施形態において適用されるリレーボッ
クスは、図2および図3に示すような形状のものであ
る。図2および図3を参照して、リレーボックス40に
ついて説明する。なお、図2は、リレーボックス40を
上面側から見た斜視図であり、図3は、図2の状態のリ
レーボックス40を180度反転させて下面側から見た
斜視図である。
【0015】このリレーボックス40は、リレーやヒュ
ーズ等が装着されるリレー装着部41,42,43,4
4(図2参照)と、ワイヤーハーネスに含まれる電線の
うちの所定の電線を、リレー装着部41,42,43,
44に装着されたリレー等に接続するための電線接続部
45(図3参照)とを有している。リレー装着部41,
42,43,44は、所定のリレーやヒューズを嵌め込
むことによって、これらを保持するものである。また、
電線接続部45は、複数の端子挿入孔47を有してい
る。各端子挿入孔47は、所定の電線を挿入して装着す
ることができる。さらに、各端子挿入孔47は、それら
が対応するリレー装着部41,42,43,44と電気
的な導通が達成されている。従って、各端子挿入孔47
に端子金具が圧着された電線が挿着されることによっ
て、端子金具を介して当該電線と上記装着されたリレー
やヒューズとが電気的に接続されるようになっている。
【0016】つまり、リレーボックス40は、ワイヤー
ハーネスに含まれるリレーやヒューズ等を集合させ、一
括して配線するための集合配電盤である。なお、リレー
等を装着した場合、リレーボックス40の上面にカバー
が取り付けられるが、図2では、カバーは省略してい
る。また、リレーボックス40は、当該リレーボックス
40を車体に取り付けるための取付ブラケット46と、
電線接続部45に接続された複数の電線を束ねるための
収束部材48とを有している。これら取付ブラケット4
6および収束部材48は、それぞれリレーボックス40
と一体的に形成することができる。
【0017】再び図1を参照して、リレーボックス保持
具1は、布線板に固定し得るベース2と、ベース2に設
けられ、リレーボックス40を収容して保持し得る保持
部3とを有している。また、このリレーボックス保持具
1は、保持したリレーボックス40の姿勢を後述する2
つの姿勢(第1の姿勢および第2の姿勢)に姿勢変化さ
せるために、ベース2に対する保持部3の姿勢を変化さ
せ得る変位機構4とを備えている。以下、リレーボック
ス保持具1について詳しく説明する。
【0018】ベース2は、略U字状の支持フレーム5
と、これに設けられた一対の脚6とを有している。支持
フレーム5は、底板7と、底板7の両端から底板7に対
して垂直に延設された一対の延設板8,9とを有してお
り、一対の延設板8,9は、互いに対向している。脚6
は、底板7に突設されており、下方に突出している。こ
れら脚6は、たとえば丸棒により構成することができ、
本実施形態では、脚6に雄ねじ10が形成されている。
そして、脚6は、布線板に設けられた取付孔に挿入さ
れ、布線板の下方から締付ナットがかけられることによ
って、布線板に締結固定されている。
【0019】延設板8は、一対のスライド溝20,21
を有している。一対のスライド溝20,21は、湾曲さ
れた細長の溝である。さらに詳しく説明すると、スライ
ド溝20は、所定の曲率中心を有し、当該曲率中心を中
心とする一定半径の仮想円の円周に沿って形成されてい
る。また、スライド溝21は、上記所定の曲率中心と同
一の曲率半径を有し、上記一定半径よりも大径の仮想円
の円周に沿って形成されている。一方、延設板9は、上
記スライド溝20,21と同様のスライド溝22,23
を有している。これらスライド溝22,23は、それぞ
れ、上記スライド溝20,21と面対称の位置に配置さ
れている。
【0020】また、延設板8は、2つの貫通孔24,2
5を有している。貫通孔24は、スライド溝20の上端
とスライド溝21の上端との間に形成されており、貫通
孔25は、スライド溝20の下端とスライド溝21の下
端との間に形成されている。一方、延設板9も、上記貫
通孔24,25と同様の2つの貫通孔を有している(図
1では、一方の貫通孔25のみを図示)。そして、延設
板9側の各貫通孔は、それぞれ、延設板8側の両貫通孔
24,25と面対称の位置に配置されている。各貫通孔
24,25は、後述するボールプランジャ50のボール
が係合することができるようになっている。
【0021】次に、保持部3は、ブロック状に形成され
ており、たとえば、合成樹脂により構成することができ
る。保持部3の上面部には、リレーボックス40を収容
するための収容室30が区画形成されている。この収容
室30は、図4に示すように、リレーボックス40を裏
返した状態、すなわち、電線接続部45の端子挿入孔
(図4では、簡略化のため省略している。)を露出させ
た状態で保持することができる。収容室30の内面形状
は、保持しようとするリレーボックス40の外形形状に
対応されており、これにより、リレーボックス40をぴ
ったりと収容することができる。
【0022】なお、図1において参照符号55は、収容
室30内に突設されたリレーボックス固定用の突片を示
している。この突片55は、リレーボックス40を収容
した状態で、リレーボックス40の隙間、本実施形態で
は、図3に示す隙間56に挿入されるようになってい
る。また、図1中、参照符号57は、リレーボックス4
0の突出部分(本実施形態では、図3に示す突出部分5
8)が挿入される挿入孔を示している。この挿入孔57
と突出部分58とは、ぴったりと嵌め合わされるように
なっている。従って、これら突片55および挿入孔57
によって、リレーボックス40は、がたつくことなく確
実に収容保持することができる。加えて、図1中、参照
符号35,36,37,38は、リレーボックス40の
縁部に形成された切欠を示している。これら切欠35,
36,37,38によって、取付ブラケット46や収束
部材48と保持部3との干渉を避けている。
【0023】さらに、保持部3の両側面部39に、ボー
ルプランジャ50がねじ込まれている。図1では、手前
側の側面部39にねじ込まれたボールプランジャ50の
みを図示している。図4は、ボールプランジャ50が延
設板8の貫通孔24と係合している状態を示す要部拡大
断面図である。同図を参照して、このボールプランジャ
50は、筒状の本体81と、本体81に備えられたボー
ル82とを有し、本体81が保持部3にねじ込まれてい
る。
【0024】本体81は、外周面に雄ねじ83が形成さ
れており、内部にボール82を収容するための凹部84
が設けられている。また、本体81の先端面にはボール
82の直径よりも小さな孔85が形成されている。一
方、ボール82は、上記凹部84内に配置されたばね8
6によって上記孔85側に弾性付勢されており、これに
より、ボール82は、本体81の先端面から所定量突出
している。そして、このようにばね86により弾発的に
突出されたボール82が、延設板8の貫通孔24と嵌合
している。一方、他方の側面部39にねじ込まれたボー
ルプランジャ50も同様である。これにより、保持部3
は、ベース2に係止され、図1に示す姿勢(第1の姿
勢)に保持されている。なお、ボールプランジャとして
は、一般に市販されているものを使用することができ
る。
【0025】次に、変位機構4は、保持部3をベース2
と連結するための4本の支持ピン31,32と、上記延
設板8,9に設けられたスライド溝20,21,22,
23とを有している。なお、図1では、手前側の2本の
支持ピン31,32しか図示していないが、実際には、
向う側(延設板9側)にも2本の支持ピン31,32が
設けられている。
【0026】各支持ピン31,32としては、たとえば
ボルトを採用することができる。本実施形態では、対向
する延設板8,9の間に保持部3が配置され、支持ピン
31としてのボルトが、延設板8の外側からスライド溝
21に挿通されて保持部3の側面部39にねじ込まれて
いる。なお、他の支持ピン31,32についても同様
に、延設板8または延設板9の外側から保持部3の側面
部39にねじ込まれている。なお、支持ピン31,32
としては、ボルトの他に円柱状のピンを用いることもで
きる。この場合には、ピンの抜け止めとして止め輪を用
いることができる。また、スライド溝20,21,2
2,23の構造については、上述の通りであるから、詳
しい説明は、省略する。
【0027】このように、保持部3がベース2に変位機
構4を介して支持されているから、図1に示す第1の姿
勢にある状態から各支持ピン31,32をスライド溝2
0,21,22,23に沿って下方にスライドさせるこ
とによって、保持部3を第2の姿勢に変位させることが
できる。さらに詳しく説明すると、保持部3が第1の姿
勢にあるときは、図5および図6に示すように、リレー
ボックス40を保持した状態で、電線接続部45を露出
させて各端子挿入孔47を布線作業を行う作業者側に向
けることができる。この状態から、保持部3を下方へ押
し下げると、ボールプランジャ50のボール82が挿入
孔24から外れて各支持ピン31,32がスライド溝2
0,21,22,23に沿って下方にスライドする。そ
して、各支持ピン31,32がスライド溝20,21,
22,23の下端まで達すると、保持部3は、図7に示
すような第2の姿勢に変位し、リレーボックス40は、
水平な状態となる。つまり、リレーボックス40は、予
め設計された、布線作業をする際の姿勢になる。しか
も、保持部3が第2の姿勢に変位すると、ボールプラン
ジャ50のボール82が挿入孔25と嵌合する。これに
より、保持部3は、第2の姿勢に保持される。
【0028】なお、本実施形態では、保持部3を第1ま
た第2の姿勢に保持するための手段としてボールプラン
ジャ50を採用したが、これを用いなくても、支持ピン
31,32の外径寸法(本実施形態では、ボルトのねじ
部の外径寸法)を、スライド溝20,21,22,23
の溝幅と略一致させて、支持ピン31,32とスライド
溝20,21,22,23とが若干圧入状態となるよう
に設定すれば、支持ピン31,32とスライド溝20,
21,22,23との間の摩擦抵抗によって、保持部3
の姿勢を保持することが可能である。また、スライド溝
20,21,22,23の端部に、支持ピン31,32
がスライド溝20,21,22,23に対して係止し得
る切欠部を形成し、この切欠部に支持ピン31,32を
係合させることによって、保持部3の姿勢を保持するこ
とも可能である。
【0029】以上のような構成のリレーボックス保持具
1によれば、ワイヤーハーネスの組立工程における布線
作業時に、リレーボックス40を収容室30に収容し、
保持部3を第1の姿勢にすることによって、リレーボッ
クス40の電線接続部45の端子挿入孔47を作業者側
に向けた状態で位置決め保持することができる。従っ
て、作業者は、当該端子金具を挿入すべき端子挿入孔4
7をはっきりと確認しながら端子金具の装着作業を容易
に行うことができ、その結果、作業を円滑且つ迅速に進
めることができる。
【0030】また、布線作業終了後、保持部3を第2の
姿勢に変位させることによって、リレーボックス40を
布線作業時における、予め設計された向きに保持するこ
とができる。すなわち、布線される電線に対するリレー
ボックス40の向きを、実際に自動車に組み付けられる
ときの向きに保持することができる。従って、形成され
た電線束について採寸する際に、電線の弛み等を発生さ
せずに正確に採寸することができる。その結果、最終的
に組み立てられたワイヤーハーネスの組立精度を向上さ
せることができる。
【0031】特に、本実施形態では、次のような特有の
作用効果を奏する。先ず、支持ピン31,32を介して
保持部3がベース2に取り付けられており、支持ピン3
1,32をスライド溝20,21,22,23に沿って
スライドさせるという極めて簡単な構造によって、保持
部3の姿勢変化を実現しているから、リレーボックス保
持具1全体の構造が簡単になり、安価に製造することが
できるという利点がある。
【0032】また、ボールプランジャ50により保持部
3を第1の姿勢および第2の姿勢に保持することができ
るから、端子挿入作業の能率を向上させることができる
と共に、電線の採寸作業もしやすくなる。なお、本実施
形態では、保持部3を第1の姿勢にして、すなわち電線
接続部45を斜め上方に向けて端子挿入作業を行い、ま
た、保持部3を第2の姿勢にして、すなわち保持部3を
水平状態にして採寸作業を行う。従って、本実施形態で
は、少なくとも保持部3を第1の姿勢に保持しておくこ
とが必要である。つまり、保持部3を第2の姿勢に保持
できることは、必ずしも必要でない。
【0033】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、下記に示す変更例が考えられる。先
ず、スライド溝20,21,22,23は、上記実施形
態のように円弧状に形成する必要はない。つまり、支持
ピン31,32がスライド溝20,21,22,23に
沿ってスライドすることによって、保持部3が結果とし
て第1の姿勢と第2の姿勢とに姿勢変化することができ
れば良いから、スライド溝20,21,22,23は、
他の軌道に沿って形成することもできる。また、本実施
形態では、各延設板8,9に2つのスライド溝を設けて
いるが、各延設板8,9に単一のスライド溝を設けるこ
ともできる。加えて、スライド溝に沿って支持ピンをス
ライドさせる他に、ベース2と保持部3とを所要のリン
ク機構によって連結し、このリンク機構によって、保持
部3を第1の姿勢と第2の姿勢に変位させることもでき
る。
【0034】次に、保持部3の姿勢を保持するための手
段として、図8に示すように、ラッチ60を用いること
もできる。なお、図9は、図8のI−矢視図であって、
ラッチ60の側面図を示している。このラッチ60は、
公知のものであって、図9に示すように、操作ボタン6
1を白抜き矢印の方向に押すことによって、係合爪62
が本体63内に退避することができるようになってい
る。
【0035】本変更例では、ラッチ60は、取付板70
を介して延設板8の上端に取り付けられている。なお、
参照符号71は、取付板70にラッチ60を締結するた
めのねじを示している。また、図8に示すように、保持
部3の側面部39に、上記係合爪62が係合し得る係合
凹部72が設けられている。この変更例によれば、図8
の二点鎖線で示すように、保持部3が第1の姿勢になっ
たときに、ラッチ60の係合爪62が保持部3の係合凹
部71と嵌合する。これにより、保持部3は、確実に第
1の姿勢に固定することができる。従って、端子金具の
挿入作業中に保持部の姿勢が変わることがなく、端子挿
入作業が一層容易になるという利点がある。なお、保持
部3を第1の姿勢から第2の姿勢に変位させたいときに
は、ラッチ60の操作ボタン61を押さえることによっ
て、係合爪62と係合凹部71との嵌合を外すことがで
き、保持部3の姿勢を簡単に変えることができる。
【0036】なお、このラッチ60を延設板8の下方に
も設けることによって、保持部3を第2の姿勢に固定す
ることも可能である。また、ラッチ60を延設板9側に
も設け、保持部3をより確実に固定するようにしても良
い。その他、保持部3の収容室30の内面形状は、保持
すべきリレーボックスの外径形状に合わせて適宜設計変
更することができる等、この発明の範囲内で種々の設計
変更を施すことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、布線作業
時にリレーボックスの電線接続部を作業者側に向けるこ
とができるから、作業者は、当該端子金具を挿入すべき
端子挿入孔をはっきりと確認しながら端子金具の装着作
業を行うことができ、その結果、作業を円滑且つ迅速に
進めることができる。また、布線作業終了後、リレーボ
ックスを組立完了後のワイヤーハーネスにおいて予め設
計された通りの向きに保持することができるから、形成
された電線束について採寸する際に、電線の弛み等を発
生させずに正確に採寸することができる。その結果、最
終的に組み立てられたワイヤーハーネスの組立精度を向
上させることができる。
【0038】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、保持部の姿勢
を変化させるための構造が極めて簡単であるので、リレ
ーボックス保持具の構造が簡単になり、安価に製造する
ことができるという利点がある。請求項3に係る発明に
よれば、請求項1または2に係る発明と同様の効果を奏
する。加えて、保持部を第1の姿勢に保持することがで
きるから、布線作業時の端子挿入作業が一層容易にな
り、その結果、端子挿入作業の能率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリレーボックス保持
具の斜視図である。
【図2】リレーボックスの斜視図であり、上面側から見
た状態を示している。
【図3】リレーボックスの斜視図であり、下面側から見
た状態を示している。
【図4】ボールプランジャの構造および取付状態を示す
要部断面図である。
【図5】保持部を第1の姿勢にしてリレーボックスを収
容した状態の斜視図である。
【図6】第1の姿勢にある保持部にリレーボックスを収
容した状態での、リレーボックス保持具の要部側面図で
ある。
【図7】第2の姿勢にある保持部にリレーボックスを収
容した状態での、リレーボックス保持具の要部側面図で
ある。
【図8】変更例に係るリレーボックス保持具の要部側面
図である。
【図9】図7におけるI−矢視図である。
【符号の説明】
1 リレーボックス保持具 2 ベース 3 保持部 4 変位機構 20 スライド溝 21 スライド溝 22 スライド溝 23 スライド溝 40 リレーボックス 41 リレー挿着部 42 リレー挿着部 43 リレー挿着部 44 リレー挿着部 45 電線装着部 47 端子挿入孔 50 ボールプランジャ 60 ラッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーハーネスの組立工程における布線
    作業時に、電線接続部を有するリレーボックスを保持す
    るための道具であって、 ベースと、 ベースに設けられ、電線接続部の端子挿入孔を露出させ
    た状態でリレーボックスを保持し得る保持部と、 リレーボックスが保持された状態で、上記電線接続部が
    作業者側に向けられる第1の姿勢と、上記電線接続部が
    所定の向きに向けられる第2の姿勢とに上記保持部を姿
    勢変化させ得る変位機構とを有することを特徴とするリ
    レーボックス保持具。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリレーボックス保持具にお
    いて、 上記変位機構は、 保持部に設けられた支持ピンと、 ベースに設けられ、支持ピンを所定の軌道に沿ってスラ
    イド可能な状態で支持するスライド溝とを含むことを特
    徴とするリレーボックス保持具。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のリレーボックス保
    持具において、 保持部を少なくとも第1の姿勢に係止し得る係止機構が
    備えられていることを特徴とするリレーボックス保持
    具。
JP8028062A 1996-02-15 1996-02-15 リレーボックス保持具 Pending JPH09223424A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023368A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置
JP2015185322A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 矢崎総業株式会社 布線治具

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