JPH09222259A - 高所設置用天吊形空調機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、競技場、工場、作業所等屋内の高
所に設置して冷、暖風を室内に送給しようとする所謂、
高所設置用空調機において従来機外に露呈し設置されて
いたバルブ等の配管等の機構部材を機内に一体的に収容
し、意匠的にも良好であると共に該配管部材に油煙、塵
埃等の異物の付着を防止し、常時確実な空調作用を求め
得ようとする高所設置用天吊形空調機に関する。 【構成】横長形状の機体１の一方または両側に送風機室
２，２を、中央に熱交換機室３を、該熱交換機室３の下
方に吹出口４を形成すると共に上記熱交換機室３内にハ
形状、または半円環状型、コ形状等の熱交換コイル６を
該拡開側前部の空間スペースａを利用してバルブ等の配
管機構７部材を収容せしめたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、競技場、工場、作業
所等屋内の高所に設置して冷、暖風を室内に送給しよう
とする所謂、高所設置用空調機において従来機外に露呈
し設置されていたバルブ等の配管等の機構部材を機内に
一体的に収容し、意匠的にも良好であると共に該配管部
材に油煙、塵埃等の異物の付着を防止し、常時確実な空
調作用を求め得ようとする高所設置用天吊形空調機に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種高所設置用天吊形空調機の
その殆どはバルブ等の配管機構部材等が機外の一部また
は天井内の空間スペース内等に露呈し取り付けられてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って上記の如くバル
ブ等の配管機構を機外に設置行わしめることは意匠的に
おいても醜体であり、しかもこれらの配管機構部材によ
り空調機全体として嵩大となる欠点があり、特に上記の
如く配管機構部材を機外に露呈し配設することは工場内
を浮揚する油煙、塵埃の付着旅も大でなりこれが原因に
てバルブ操作に重大な支障を生ぜしめる等故障の要因と
も為されていたのであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、かかる欠点
を根本的に解決行わしめんとするをその主な目的として
いるものであって、その概略は横長形状の機体１の両側
に送風機室２，２を、該送風機室２の送風側前方に熱交
換機室３を、該熱交換機室３の下方に室内吹出口４を上
記熱交換機室３の送風通路と連通連結すべく形成すると
共に上記熱交換機室３内にハ形状または半円環状型、或
いはコ形状の熱交換コイル６を設置設け、該熱交換コイ
ル６の前部拡開側の空間スペースａを利用して該空間ス
ペースａ内にバルブ等の配管機構７を一体的に収容せし
めたことを特徴とする高所設置用天吊形空調機を汎く提
供しようとするものである。

【０００５】

【作用】この発明は上記構成よりなるものであって、送
風機５の運転により新鮮な外気または室内の還気が吸込
口８より機内に導入し、熱交換コイル６にて適当温度に
熱交換が行われ、機体１下方の吹出口４を通して室内の
所定方向に冷、暖風を送給行わしめることが出来得るの
であるが、特に上記熱交換コイル６形状をハ形状に形成
設置させたことによって送風機５よりの送風が熱交換コ
イル６前面に略平均に付与し理想的な熱交換作用を求め
ることが出来得るのである。

【０００６】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面について説明
すると、機体１全体は横長、縦長形状の機体本体にて両
側にフィルター９を嵌装せる吸込口８が開口されてい
る。また該機体１の一方または両側に送風機室２、２を
形成設け、該室内に送風機５、５を設置すると共に送風
方向の略中間に熱交換機室３を形成する。更に上記機体
１の下方に熱交換機室３の送風通路と連通連結してなる
吹出口４を吹出方向変更自在に取り付け室内への送風口
とする。この発明は上記の形状を有してなる天吊形空調
機において機体１中央の熱交換機室３内にハ形状の熱交
換コイル６を該拡開側を前部にして設置してなるもので
あって該拡開空間スペースａ内に空調操作用としてのバ
ルブ等の配管機構７部材を一体的に収容行わしめる。ま
た上記熱交換コイル６形状をハ形状にのみに限定するこ
となく例えば半円環状型、コ形状、或いは前部側に適当
な空間スペースａを形成してなる熱交換コイル６を設置
行わしめることも一考である。なお上記熱交換機室３の
下方吹出口４に代えて多数のパンカルーバー吹出口４を
吹出方向変更自在に取り付けすることも出来得る。

【０００７】

【発明の効果】上記の如く、この発明に係る高所設置用
天吊形空調機は機内に形成せる熱交換機室３内に熱交換
コイル６を前面側を拡開すべくハ形状に設置し、該拡開
空間スペースａ内にバルブ等の配管機構７部材を一体的
に収容してなるものであるから従来の如く上記機構部材
を機外に設置することもなく全体形状を小型化に形成出
来得、意匠的にも良好であると共に油煙、塵埃等の付着
をも完全に防止し、これら機構部材の保護をも兼ね備え
故障等の憂いを解決出来得る効果がある。

【０００８】また請求項４項記載の如く、吹出口４とし
て多数のパンカルーバー吹出口４を用いることによって
任意の送風方向が求め得られると共に該送風送達距離を
相当遠距離にまで送風行わしめることが出来得る効果も
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る高所設置用天吊形空調機の内部
構造を略解釈的に示す平面図、

【図２】 同上、正面図、

【図３】 同上、一方側面図である。

【符号の説明】

１ 機体 ２ 送風機室 ３ 熱交換機室 ４ 吹出口 ５ 送風機 ６ 熱交換コイル ７ 配管機構 ８ 吸込口 ９ フィルター ａ 空間スペース

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 横長形状の機体１の一方または両側に送
   風機室２，２を、また該送風機室２，２の送風方向中間
   部に熱交換機室３を、該熱交換機室３の下方に吹出口４
   を上記熱交換機室３の送風通路と連通連結すべく形成し
   てなる天吊形空調機において、上記送風機室２内に送風
   機５を、また熱交換機室３内に熱交換コイル６をハ形状
   に設置すると共に該ハ形状熱交換コイル６のか拡開側の
   前部空間を利用して該空間スペースａ内にバルブ等の配
   管機構７を収容せしめたことを特徴とする高所設置用天
   吊形空調機。
2. 【請求項２】 上記請求項１項記載の天吊形空調機にお
   いて、機体１の中央熱交換機室３内に半円環状型の熱交
   換コイル６を設置し、かかる半円環状型熱交換コイル６
   の前部空間スペースａ内にバルブ等の配管機構７を収容
   せしめたことを特徴とする高所設置用天吊形空調機。
3. 【請求項３】 上記請求項１項記載の天吊形空調機にお
   いて、機体１の中央熱交換機室３内にコ形状熱交換コイ
   ル６を該開口面を前部に設置し、かかる前部空間スペー
   スａ内にバルブ等の配管機構７を収容せしめたことを特
   徴とする高所設置用天吊形空調機。
4. 【請求項４】 上記請求項１項乃至３項記載の天吊形空
   調機において、機体１の熱交換機室３の下方に多数のパ
   ンカルーバー吹出口４を各吹出方向変更自在に取付けせ
   しめたことを特徴とする高所設置用天吊形空調機。