JPH09218427A - 薄膜トランジスタの製法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製法

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JPH09218427A
JPH09218427A JP2631296A JP2631296A JPH09218427A JP H09218427 A JPH09218427 A JP H09218427A JP 2631296 A JP2631296 A JP 2631296A JP 2631296 A JP2631296 A JP 2631296A JP H09218427 A JPH09218427 A JP H09218427A
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thin film
ions
film transistor
ion
semiconductor layer
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JP2631296A
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Satoshi Kodama
諭 児玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型ガラス基板上に、低抵抗コンタクト層を
もった液晶駆動用の薄膜トランジスタを形成する方法を
提供する。 【解決手段】 本発明の薄膜トランジスタの製法は絶縁
基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜2、シリコン半導体
層3、絶縁保護膜4、ソース電極7a、およびドレイン
電極7bが設けられてなる薄膜トランジスタの製法にお
いて、不純物イオン8および金属イオン9を同時に注入
する工程を含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリク
ス型液晶表示素子駆動用の薄膜トランジスタの製法に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶を用いた表示装置においては、大画
面、高精細を指向したアクティブマトリクス型液晶表示
装置の開発が盛んである。なかでも、各画素の駆動に薄
膜トランジスタを使用することによりクロストークのな
い高コントラスト表示が可能となることから薄膜トラン
ジスタの研究開発が盛んである。
【0003】図9(a)〜(c)は従来の薄膜トランジ
スタの製造工程を順に示す断面説明図である。図9にお
いて、1はゲート電極、2はゲート絶縁膜、3はシリコ
ン半導体層、4は絶縁保護膜、6は注入層、7aはソー
ス電極、7bはドレイン電極、8は不純物イオンを示
す。図9(a)に示すように、フォトレジスト塗布、露
光および現象などの工程からなる写真製版技術(以下、
単に写真製版技術という)を用いて金属薄膜をパターニ
ング形成したゲート電極1上に、たとえば窒化シリコン
膜、酸化シリコン膜または酸化アルミニウム膜などの絶
縁膜からなるゲート絶縁膜2をCVD法または陽極酸化
法などにより堆積する。引き続きシリコン半導体層3、
絶縁保護膜4をたとえばCVD法により堆積したのちに
パターニングする。そののち、図9(b)に示すよう
に、イオンを電気的に加速して注入するイオン注入法
(イオンドーピング法)により、絶縁保護膜4に覆われ
ていない部分のシリコン半導体層3に、不純物イオン8
を注入して、注入層6を形成する。さらにソース電極7
aおよびドレイン電極7bを形成することにより、図9
(c)に示すような薄膜トランジスタがえられる。
【0004】しかし、液晶表示素子の高精細化に伴い、
液晶表示素子を駆動する薄膜トランジスタの微細化が求
められており、このためにはソース電極およびドレイン
電極の領域(以下、単にソースドレイン領域という)が
抵抗の低い領域となる低抵抗ソースドレイン領域の均一
な形成が必要である。図10(a)〜(c)はたとえば
特開昭61−265868号公報に示された半導体装置
の製法を示す断面説明図である。図10において、図9
に示したものと同じ部分には図9と同じ符号1、2、
3、4、6、7a、7b、8を用いて示している。な
お、10は低抵抗半導体層を示す。まず、図9(b)を
参照して説明した前記イオン注入法により不純物イオン
8を注入して、絶縁保護膜4に覆われていない部分のシ
リコン半導体層3に注入層6を形成する(図10
(a))。そののち、金属イオン9としてたとえばモリ
ブデンを前記注入層6に注入して低抵抗半導体層10を
形成してから、熱処理を施してシリサイド化する(図1
0(b))。さらに、ソース電極7aおよびドレイン電
極7bを形成して薄膜トランジスタをうる(図10
(c))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のイオン
注入法によりイオン注入する製法によれば、イオン注入
のビーム径が小さいため、イオン注入領域が広い大型ガ
ラス基板を用いる液晶表示装置駆動用の薄膜トランジス
タの製造においては、ビームの掃引に時間がかかるため
前述の製法を適用できないという問題があった。また、
その広い注入領域を不純物イオン注入時と金属イオン注
入時の2回もビームを掃引しなければならないとすれ
ば、その2倍の掃引時間がかかることとなりコスト的に
も前述の製法を適用できないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、不純物イオンおよび金属
イオンを注入して形成する薄膜トランジスタを液晶表示
装置用の大型ガラス基板上に形成できる製法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タの製法は絶縁基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜、シ
リコン半導体膜、絶縁保護膜、ソース電極およびドレイ
ン電極が設けられてなる薄膜トランジスタの製法であっ
て、不純物イオンおよび金属イオンを同時に注入する工
程を含むことを特徴とする。
【0008】また、前記不純物イオンがリンイオンであ
ることが液晶駆動用の移動度の大きい薄膜トランジスタ
であるPチャネルトランジスタを形成しうる点で好まし
い。
【0009】また、前記金属イオンがモリブデンイオン
であることがオーミックコンタクトを形成しうる点およ
びバリアメタルとして作用する点で好ましい。
【0010】また、本発明の薄膜トランジスタの製法は
絶縁基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜、シリコン半導
体膜、絶縁保護膜、ソース電極およびドレイン電極が設
けられてなる薄膜トランジスタの製法であって、不純物
イオンおよび金属イオンをそれぞれ別のイオン源から同
時に注入する工程を含むことを特徴とする。
【0011】また、前記不純物イオンがリンイオンであ
ることが液晶駆動用の移動度の大きい薄膜トランジスタ
であるPチャネルトランジスタを形成しうる点で好まし
い。
【0012】また、前記金属イオンがモリブデンイオン
であることがオーミックコンタクトを形成しうる点およ
びバリアメタルとして作用する点で好ましい。
【0013】本発明によれば、低抵抗のソースドレイン
領域をもった薄膜トランジスタを大型ガラス基板上に容
易に形成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は前記課題を解決するため
に、絶縁基板上に薄膜トランジスタを作製する工程にお
いてソース電極およびドレイン電極のそれぞれにおける
コンタクト領域の形成にあたって、質量分離をしないイ
オンドープ法によって不純物イオンおよび金属イオンを
同時に注入することにより、低抵抗領域を形成するもの
である。本発明において質量分離をしないイオンドープ
法とは、ガスまたは固体源より生成した種々のイオン種
を質量分離器による選別を行うこと無くすべてのイオン
種を加速電極により加速し試料に注入する方法である。
この方法によれば、質量分離器を必要としない分装置価
格が低く、広い注入領域に一括して注入できるので処理
時間が短縮できるという利点がある。
【0015】従来、それぞれのイオンビームの同時制御
のむずかしさや相互の汚染の懸念などの点で不純物イオ
ンおよび金属イオンを同時に注入することは行われてい
ない。しかしながら、本発明においては原子量の大きい
元素からなるイオンは原子量の小さい元素からなるイオ
ンより浅い領域に注入されるという点に着目して、図1
に示すように、従来装置とは異なり、本発明にかかわる
装置を不純物イオン生成ガスと金属イオン生成ガスの2
種のガスを同時に流すことができるように構成し、また
は図2に示すように1つの装置内にイオン源を2個設け
るように構成したので前述の質量分離をしないイオンド
ープ法を適用することができる。また、かかる構成をそ
れぞれ1つの装置内に設けたので本発明の方法を一工程
のなかで容易に実施することができる。
【0016】図1は、イオンドープ法の装置の一例の構
成を示す概略説明図である。図1において、8は不純物
イオン、9は金属イオン、12は不純物イオン生成ガ
ス、13は金属イオン生成ガス、14はイオン源、15
はイオン源の電極部、16は試料台、17は大型ガラス
基板を示す。前記大型ガラス基板とは寸法300mm×
400mm程度以上、厚さ1.0mm程度のものをい
う。不純物イオンとしてはPH3のイオンを用いること
ができる。不純物イオン生成ガス12および金属イオン
生成ガス13をイオン源14に導入し、またはあらかじ
めガスミキシング装置により混合された状態で導入し、
RF法やイオンバケット法などによりイオン化させる。
ここでイオンバケット法とは、熱フィラメントによる直
流アーク放電で導入したガスをイオン化する方法をい
う。加速電極などからなる電極部15により加速された
不純物イオンおよび金属イオンは試料台16上にある大
型ガラス基板17へ注入される。
【0017】図2は、2つのイオン源をもつイオンドー
プ法の装置の一例の構成を示す概略説明図である。図2
において、14aおよび14bはそれぞれイオン源、1
5aおよび15bはそれぞれのイオン源の電極部を示し
ており、その他の符号はそれぞれ、図1において用いた
同じ符号と同一の部分を示す。図2に示す方法では、不
純物イオン生成ガス12と金属イオン生成ガス13を別
々のイオン源14aおよび14bに導入し、図1と同様
に、生成したイオンを電極部15aおよび15bにより
加速して、試料台16上の大型ガラス基板17へ注入を
行う。このとき、不純物イオンを生成するイオン源14
aは試料台16に対して、ある角度θだけ傾けてある。
前記角度θは通常30°〜60°であるが、イオン源据
えつけ部に設けられたモータドライブ装置(図示せず)
によってイオン源を回転させて前記角度θを変更するこ
とができる。前記不純物イオンの注入プロファイルを図
3に示す。図3において、3はシリコン半導体層(シリ
コン半導体膜)、4は絶縁保護膜、18は不純物イオン
注入層、19は金属イオン注入層であり、のちに説明す
るソース電極7aおよびドレイン電極7bのそれぞれと
オーミックコンタクトを形成する領域は不純物イオン注
入層18および金属イオン注入層19とからなってい
る。図2に示したように不純物層をイオン源14aから
斜め注入により注入したばあいは、図4に示すソース電
極7aとシリコン半導体層3間およびドレイン電極7b
とシリコン半導体層3間の隔離がそれぞれ長くなり、い
わゆるホールブロッキングの効果により、ソース電極7
aとドレイン電極7b間で生じるリーク電流を抑制する
ことができ、薄膜トランジスタのOFF電流を低減でき
る。また、加速電極部の電圧を電極部15aと15bで
別々に設定できるため、任意の深さに注入層を設定でき
る。また、基板回転を行うとさらに効率的である。
【0018】図4(a)〜(c)は本発明の一実施例に
かかわる工程断面説明図である。図4において、図9に
示したものと同じ部分には同じ符号を用いて示し、9は
金属イオン、10は低抵抗半導体層を示した。図4
(a)に示すように、金属薄膜を前記写真製版技術を用
いてパターニング形成したゲート電極1上に、たとえば
窒化シリコンの絶縁膜からなるゲート絶縁膜2をたとえ
ばCVD法により堆積する。引き続きシリコン半導体層
3、絶縁保護膜4をたとえばCVD法により堆積したの
ちにパターニングする。そののち、図4(b)に示すよ
うに、不純物イオン8と金属イオン9の注入を、本発明
の質量分離をしないイオンドープ法により行い、シリコ
ン半導体層3の表面を低抵抗半導体層10に変化させ
る。つぎに、ソース電極7aおよびドレイン電極7bを
形成することにより、図4(c)に示すような薄膜トラ
ンジスタがえられる。
【0019】図5は本発明の質量分離をしないイオンド
ープ法にもとづいてモリブデンイオンとリンイオンをシ
リコン中に注入したばあいの注入深さをTRIM法(ア
イビーエム(IBM)社、ジェイ、エフ、ツィーグラ
ー、(J.F.Ziegler)による)によってシュ
ミレーションした結果を示すグラフである。同グラフに
おいて、横軸に注入深さ、縦軸にイオン濃度が相対濃度
として示されている。図に示すように本実施例によれ
ば、質量分離をしないイオンドープ法を用いて不純物イ
オンと金属イオンを同時に注入しても、リンより原子量
の大きい金属のイオンは比較的浅い領域に注入されるた
め、ソース電極およびドレイン電極のそれぞれにおける
コンタクト領域に低抵抗半導体層が形成できる。
【0020】本実施例では不純物イオンの元素としてリ
ンを挙げたが、必要に応じて元素周期律表にいうV族元
素やIII族元素のうちの他の元素を用いてもよい。それ
らの不純物イオンを生成する原料ガスとしては、各々の
水素化物やフッ化物が主に使用される。また、金属イオ
ンの元素としてモリブデンを挙げたが、かかる不純物イ
オンの元素より原子量の大きいタングステン、タンタル
でもよい。金属イオンを生成するガスとしては、各々の
水素化物やフッ化物が主に使用される。
【0021】図6は本発明の他の実施例にかかわる工程
断面説明図であり、図6においても図4に示したものと
同じ部分には同じ符号を用いて示した。図6(a)に示
すように、金属薄膜を前記写真製版技術を用いてパター
ニング形成したゲート電極1上に、たとえば窒化シリコ
ンの絶縁膜からなるゲート絶縁膜2をたとえばCVD法
により堆積する。引き続きシリコン半導体層3、絶縁保
護膜4をたとえばCVD法により堆積したのちにパター
ニングする。そののち、図6(b)に示すように、不純
物イオン8と金属イオン9の注入を質量分離をしないイ
オンドープ法により行い、シリコン半導体層3の表面を
低抵抗半導体層10に変化させる。つぎに、ソース電極
7aおよびドレイン電極7bを、両電極に覆われない領
域の幅が絶縁保護膜4の幅より大きくなるように形成
し、低抵抗半導体層10をソース電極およびドレイン電
極の一部として使用し、図6(c)に示すような薄膜ト
ランジスタがえられる。
【0022】本実施例によれば、金属イオンの注入によ
り形成した低抵抗半導体層10がソースドレイン領域の
一部として使用されているので、金属膜のスパッタだけ
により形成した単なる金属ケイ化物に比べて低抵抗のソ
ースドレイン領域が形成できる。また、ゲート電極1と
ソース電極7aおよびドレイン電極7bとの重なりが少
なくなるため、Cgs(ゲート−ソース間容量)が低減
できる。そのため、以下の式(1)の関係にあるゲート
配線容量が低減され、その結果ゲート配線の微細化が可
能になり、液晶パネルの大画面化が期待できる。また、
前記絶縁保護膜4のパターニングをゲート電極1をマス
クとした裏面露光により行うと、ゲート電極1と低抵抗
半導体層10との重なりが少なくなるため、さらにCg
s(ゲートソース間容量)を低減できる。
【0023】 ゲート配線容量∝Cgs(ゲートソース間容量)‥‥‥式(1) 図7は本発明のさらに他の実施例にかかわる工程断面説
明図であり、図4に示したものと同一の部分1〜3なら
びに7a、7b、8、9および10には同じ符号を用い
て示し、11はソース電極と低抵抗半導体層10のコン
タクトまたはドレイン電極と低抵抗半導体層10とのコ
ンタクトをうるためのコンタクトホールを示している。
図7(a)に示すように、シリコン半導体層3、ゲート
絶縁膜2をたとえばCVD法により成膜し、前記写真製
版技術によりパターニングする。金属薄膜などの低抵抗
薄膜からなるゲート電極1を前記写真製版技術を用いて
パターニング形成する。つぎに、不純物イオン8と金属
イオン9の注入を質量分離をしないイオンドープ法によ
り行い、シリコン半導体層3の表面でゲート電極による
マスキングがない部分を低抵抗半導体層10に変化させ
る(図7(b))。つぎに、コンタクトホール11を同
様に写真製版技術を用いて形成したのち、ソース電極7
aおよびドレイン電極7bを形成することにより、図7
(c)に示すような薄膜トランジスタがえられる。
【0024】本実施例によれば、低抵抗コンタクト層を
もった液晶駆動用薄膜トランジスタを大型ガラス基板上
に形成でき、かつ、ゲート電極をマスクとして低抵抗半
導体層10が形成できるため、裏面露光などの複雑な工
程を行うこと無くゲート電極1と低抵抗半導体層10と
の重なりが少なくできる。その結果、Cgs(ゲート−
ソース間容量)が低減でき、ゲート負荷容量が低減され
る。
【0025】図8は本発明の他の実施例にかかわる工程
断面説明図であり、図4に示したものと同一の部分には
同じ符号を用いて示した。本実施例においてもゲート電
極1、ゲート絶縁膜2、シリコン半導体層3をたとえば
CVD法により成膜し、写真製版技術によりパターニン
グしたのち不純物イオン8と金属イオン9をイオンドー
プ法により注入し、低抵抗半導体層10を形成する(図
8(a))。つぎにソース電極7aおよびドレイン電極
7bを形成し(図8(b))、それをマスクとしてシリ
コン半導体層3の一部を除去して図8(c)に示すよう
な薄膜トランジスタがえられる。
【0026】本実施例によれば、低抵抗コンタクト層を
もった液晶駆動用薄膜トランジスタを、大型ガラス基板
上に形成でき、かつ、ソース電極7aおよびドレイン電
極7bをマスクとして利用してチャネル部を形成するの
で、マスク枚数の低減が行える。
【0027】
【実施例】
実施例1 本実施例1について前述の図4を参照しつつ説明する。
図4(a)に示すように、クロムからなる金属薄膜を前
記写真製版技術を用いて膜厚300nmでパターニング
形成したゲート電極1上に、窒化シリコンの絶縁膜から
なるゲート絶縁膜2をCVD法またはPCVD法(プラ
ズマCVD法)により厚さ400nm堆積する。引き続
きシリコン半導体層3、絶縁保護膜4をCVD法により
それぞれ厚さ100nm、200nm堆積したのちにパ
ターニングする。そののち、図4(b)に示すように、
不純物イオン8としてのリンイオンと金属イオン9とし
てのモリブデンイオンの注入を、本発明の質量分離をし
ないイオンドープ法により同時に行い、シリコン半導体
層3の表面を低抵抗半導体層10に変化させる。このと
き、注入深さは不純物イオンとしてのリンイオンは30
0オングストローム以下、金属イオンとしてのモリブデ
ンイオンは150オングストローム以下の範囲であっ
た。また注入量は、リンイオンは3×1015/cm2
モリブデンイオンは1×1015/cm2であった。つぎ
に、ソース電極7aおよびドレイン電極7bをスパッタ
法によって形成することにより、図4(c)に示すよう
なメタルドープ薄膜トランジスタがえられる。かかる薄
膜トランジスタは充電特性の点で従来のものより優れて
おり、オン電流が高いという効果をうることができた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、質
量分離をしないイオンドーピング法を用いて、半導体シ
リコン層へ不純物イオンと金属イオンを同時に注入する
ことにより、低抵抗のコンタクト層ならびに低抵抗のソ
ース電極およびドレイン電極をもった液晶駆動用の薄膜
トランジスタを大型基板上に1回のイオン注入工程によ
り容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオンドープ法の装置の一例の構成を示す概略
説明図である。
【図2】イオンドープ法の装置の他の例の構成を示す概
略説明図である。
【図3】イオンドープ法を適用して基板にイオンを注入
したときの基板中におけるイオンの注入プロファイルを
示す断面説明図である。
【図4】本発明の一実施例にかかわる薄膜トランジスタ
の工程断面説明図である。
【図5】不純物イオンと金属イオンの注入深さを示すグ
ラフである。
【図6】本発明の他の実施例にかかわる薄膜トランジス
タの工程断面説明図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例にかかわる薄膜トラ
ンジスタの工程断面説明図である。
【図8】本発明の他の実施例にかかわる薄膜トランジス
タの工程断面説明図である。
【図9】従来の薄膜トランジスタの工程断面説明図であ
る。
【図10】従来の薄膜トランジスタの工程断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ゲート電極 2 ゲート絶縁膜 3 シリコン半導体層 4 絶縁保護膜 6 注入層 7a ソース電極 7b ドレイン電極 8 不純物イオン 9 金属イオン 10 低抵抗半導体層 11 コンタクトホール 12 不純物イオン生成ガス 13 金属イオン生成ガス 14、14a、14b イオン源 15、15a、15b 電極部 16 試料台 17 大型ガラス基板 18 不純物イオン注入層 19 金属イオン注入層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上にゲート電極、ゲート絶縁
    膜、シリコン半導体膜、絶縁保護膜、ソース電極および
    ドレイン電極が設けられてなる薄膜トランジスタの製法
    であって、不純物イオンおよび金属イオンを同時に注入
    する工程を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製
    法。
  2. 【請求項2】 前記不純物イオンがリンイオンである請
    求項1記載の薄膜トランジスタの製法。
  3. 【請求項3】 前記金属イオンがモリブデンイオンであ
    る請求項1記載の薄膜トランジスタの製法。
  4. 【請求項4】 絶縁基板上にゲート電極、ゲート絶縁
    膜、シリコン半導体膜、絶縁保護膜、ソース電極および
    ドレイン電極が設けられてなる薄膜トランジスタの製法
    であって、不純物イオンおよび金属イオンをそれぞれ別
    のイオン源から同時に注入する工程を含むことを特徴と
    する薄膜トランジスタの製法。
  5. 【請求項5】 前記不純物イオンがリンイオンである請
    求項4記載の薄膜トランジスタの製法。
  6. 【請求項6】 前記金属イオンがモリブデンイオンであ
    る請求項4記載の薄膜トランジスタの製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127211A (en) * 1997-10-02 2000-10-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of manufacturing transistor
KR100473997B1 (ko) * 2000-10-06 2005-03-07 엘지.필립스 엘시디 주식회사 박막 트랜지스터 제조방법

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