JPH09217775A - 減衰装置 - Google Patents

減衰装置

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JPH09217775A
JPH09217775A JP4795396A JP4795396A JPH09217775A JP H09217775 A JPH09217775 A JP H09217775A JP 4795396 A JP4795396 A JP 4795396A JP 4795396 A JP4795396 A JP 4795396A JP H09217775 A JPH09217775 A JP H09217775A
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JP
Japan
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cylinder
damping device
chamber
fluid
piston
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Application number
JP4795396A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Arima
文昭 有馬
Norikatsu Takase
憲克 高瀬
Hiroyuki Harada
浩之 原田
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Sumitomo Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動系における自由振動の減衰や強制振動
の共振抑制等に用いられる減衰装置であって、大きな減
衰力が得られるとともに、広い周波数領域に対応して適
切な減衰力が得られる減衰装置を提供する。 【解決手段】 シリンダ1内に粘性流体を充填すると
ともに、このシリンダ内で往復動するピストン2で仕切
られたシリンダ内の第1室5と第2室6との周壁に、そ
れぞれ開口10を穿設し、これらの開口に連続して第1
室と第2室とを連通する連通管4を設ける。外部部材の
運動がシリンダロッド3を介してピストン2に伝えられ
ると、この連通管4によって形成される流体通路を通っ
て、粘性流体が移動する。このとき、オリフィス効果に
よる動圧抵抗と、速度が増大されて連通管内を移動する
流体の粘性抵抗とによって運動エネルギーが吸収され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係る発明は、構造物・
一般機械・鉄道車輌・自動車・航空機・計測機等の振動
系に用いられ、自由振動の減衰や強制振動の共振抑制等
に用いられる減衰装置、いわゆるダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】振動系のエネルギーを吸収し、減衰力を
付与するダンパとして、流体の動圧抵抗を用いるもの、
流体の粘性抵抗を用いるもの、固体摩擦を利用するも
の、電磁力を利用するもの等がある。このうち、流体を
用いるもの、つまり動圧抵抗を用いるもの又は粘性抵抗
を利用するものは安価で製作することができ、耐久性に
も優れていることから広く用いられている。
【0003】図7は、流体の動圧抵抗を利用した油圧ダ
ンパの一例を示す概略断面図である。このダンパは、流
体が充填されたシリンダ101と、このシリンダ101
内部を第1室105と第2室106とに仕切るピストン
102とを有しており、このピストン102には第1室
105と第2室106との連通口102a(オリフィ
ス)が設けられている。このピストン102がシリンダ
101内で往復動するときに、充填された流体が連通口
102aを通って第1室105と第2室106との間を
移動し、ピストン102の両面に生じる圧力差がピスト
ン102を動かそうとする力への抵抗力となってエネル
ギーを吸収する。つまり、連通口102aを通過する流
体に乱流を生じさせてエネルギーを吸収するものであ
る。
【0004】一方、粘性抵抗を利用する装置は、例えば
図8、図9に示すような構造を有するものである。図8
に示す装置は、板状部材111,112を間隙をおいて
対向するように配置し、その間隙内に粘性流体113を
充填したもので、板状部材111が対向面と平行な方向
に相対移動するときに、粘性流体113のせん断抵抗力
が作用し、これによってエネルギーを吸収するものであ
る。また、図9に示す装置は円板状部材121を固定板
122と対向して配置し、これらの間隙内に粘性流体1
23を充填したものであり、円板状部材121が中心軸
回りに回転するときの粘性流体123の抵抗力によって
エネルギーを吸収する。つまり、これらは相対移動する
部材間に充填された流体に層流を生じさせ、その粘性抵
抗力でエネルギーを吸収するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなダンパでは、次のような問題点がある。図7に示
すような流体の動圧抵抗を用いたダンパでは、減衰力が
ピストンとシリンダとの相対速度の2乗に比例する。こ
のため、低周波数領域では吸収するエネルギーが急激に
小さくなり、広い周波数領域に対応することは困難であ
る。このような問題点に対して、周波数領域によって減
衰装置を切り替えて用いたり、オリフィスの開口面積を
変化させる調圧弁を用いることが知られているが、装置
または使用方法が複雑となり、費用が多大となる。
【0006】一方、図8または図9に示すような粘性抵
抗を用いる装置では、減衰力が速度に比例するという特
徴を有するが、大きな減衰力を得るには装置が大型化し
てしまう。また、減衰力の調整も困難である。
【0007】本願に係る発明は上記のような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、広い周波数領域
に容易に対応して大きな減衰力を得ることができる減衰
装置(ダンパ)を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、 請求項1に記載の発明は、 粘性流体が充填さ
れたシリンダと、 このシリンダ内で往復動するピスト
ンと、 このピストンで仕切られた前記シリンダ内の第
1室と第2室との周壁にそれぞれ設けられた開口に連続
し、前記第1室と第2室とを連通させる流体通路とを有
する減衰装置を提供する。
【0009】請求項2に記載の発明は、 請求項1に記
載の減衰装置において、 前記流体通路が、前記シリン
ダの外部に取り付けられた連通管によって形成されてい
るものとする。
【0010】請求項3に記載の発明は、 請求項1に記
載の減衰装置において、 前記流体通路が前記シリンダ
の周壁内に形成されているものとする。
【0011】請求項4に記載の発明は、 請求項3に記
載の減衰装置において、 前記シリンダが、内管の外周
面と外管の内周面とが圧接されるように嵌め合わされた
二重構造を有し、 前記流体通路は、前記内管の外周面
又は外管の内周面の少なくともいずれか一方に形成され
た溝によって形成されるものとする。
【0012】請求項5に記載の発明は、 請求項4に記
載の減衰装置において、 前記流体通路が、シリンダの
前記外管と内管との境界面に沿ってらせん状に形成され
ているものとする。
【0013】請求項6に記載の発明は、 請求項1から
請求項5までに記載の減衰装置において、 前記シリン
ダと前記ピストンとの相対変位が生じたときに、復元力
を付与するバネ部材を有するものとする。
【0014】請求項1または請求項2に記載の減衰装置
において、上記開口はシリンダの端部壁に設けてもよい
し、周壁に設けてもよい。また、請求項1から請求項5
までに記載の減衰装置において、シリンダ内の第1室と
第2室とを連通させる流体通路は一本に限らず複数設け
てもよいし、その断面形状、断面積等は適宜設計により
決定することができる。
【0015】[作用]本願に係る発明は、上記のような
構成を有しているので次のように作用する。請求項1に
記載の減衰装置では、粘性流体を充填したシリンダ内が
ピストンで第1室と第2室とに仕切られ、これらを連通
する流体通路が設けられているので、シリンダロッドお
よびピストンが外力によりシリンダに対して相対運動す
ると、シリンダ内の粘性流体は流体通路を通って第1室
と第2室との間を移動する。このとき、流体通路への導
入および流体通路からの射出によって乱流が生じ、オリ
フィス効果によって運動エネルギーが吸収される。さら
に、流体通路内では、流速が増大した粘性流体と壁面と
の間で粘性抵抗が働く。この粘性抵抗はニュートンの粘
性法則に従うものであり、この抵抗力によっても運動エ
ネルギーが吸収される。このようにオリフィス効果によ
る圧力差のみでなく、粘性抵抗による圧力差による運動
エネルギーの吸収が付加され、シリンダロッドおよびピ
ストンの運動に大きな減衰力が付与される。
【0016】上記のようにこの減衰装置では、流体の動
圧抵抗と粘性抵抗との双方によってエネルギーが吸収さ
れるので、流体通路の断面積、断面形状、長さ、または
粘性流体の粘度等を調整することにより、全体のエネル
ギー吸収量および上記動圧抵抗によるエネルギー吸収量
と粘性抵抗によるエネルギー吸収量との比を容易に調整
することができる。したがって、小型化しても大きな減
衰力を得ることができるし、粘性抵抗によるエネルギー
の吸収量を大きくして、低周波数領域でも有効に作用す
る減衰装置とすることが可能となる。
【0017】また、請求項2に記載の減衰装置では、流
体通路がシリンダの外部に設けられた連通管によって形
成されているので、管の長さを調整することによって容
易に粘性抵抗が調整される。
【0018】一方、請求項3に記載の減衰装置では、流
体通路がシリンダの周壁内に形成されているので、シリ
ンダ外部に連通管を取り付ける必要がなく、液密性を維
持して管を接続する構造が不要となって耐久性・信頼性
が向上する。
【0019】請求項4に記載の減衰装置では、シリンダ
が内管と外管とを嵌め合わせた二重構造となっており、
流体通路は内管と外管との境界部に設けられているの
で、内管の外周面又は外管の内周面に溝を形成してお
き、これらを嵌め合わせることによって、シリンダの周
壁内に容易に流体通路を形成することができる。
【0020】さらに、請求項5に記載の減衰装置では、
流体通路がシリンダの周壁内にらせん状に設けられてい
るので、流体通路の延長を自由に設定することができ、
粘性抵抗を大きく設定することも可能となる。
【0021】また、請求項6に記載の減衰装置では、シ
リンダとピストンとの相対変位に対して復元力を付与す
るバネ部材を備えているので、外部の運動部材に減衰力
とともに復元力を付与することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1又は請求
項2に記載の発明の一実施形態である減衰装置を示す概
略断面図である。この減衰装置は、粘性流体が充填され
たシリンダ1と、このシリンダ1内を第1室5と第2室
6とに仕切るともに軸線方向に往復動するピストン2
と、このピストン2に外力を伝達するシリンダロッド3
と、シリンダ1内の第1室5と第2室6とを連通する連
通管4とを備えている。
【0023】上記シリンダロッド3はシリンダ1の一方
の端部壁1aを貫通して一端が外部に突出しており、こ
の端部に外部の固定部材または運動部材と接続するため
の取付部3aが形成されている。一方、シリンダロッド
の他端3bはシリンダ1の隔壁1bを貫通し、控室7内
に突き出している。このシリンダロッド3とこれが貫通
する端部壁1a又は隔壁1bとの間には、シリンダロッ
ド3の往復動を許容するとともに粘性流体の流出を防止
するシール部材8が介挿されている。上記シリンダ1は
周壁に2つの開口10,10を有し、この開口部分の外
周面には、連通管4を接続するための突出部11,11
が設けられている。また、シリンダ1の控室7が設けら
れた側の端部壁1cには外部の運動部材または固定部材
と接続するための取付部1dが形成されている。
【0024】上記連通管4は、シリンダ1の外周面に設
けられた突出部11,11に当接され、締め付けナット
12,12で上記突出部11,11に強固に接続できる
ものであり、シリンダ1に設けられた開口10,10を
通じて第1室5と第2室6との間で粘性流体が流動でき
るようにするものである。なお、図1中に示す符号13
は、流体の温度上昇による膨張に対応するための緩衝室
を示す。この緩衝室は、シリンダの第2室と連通するよ
うに設けられているが、この他にもう一つの緩衝室を第
1室と連通するように設けてもよい。このように二つの
緩衝室を設けることにより、ピストン2とシリンダ1と
の間に大きな加速度が作用したときに、第1室5と第2
室6との間の圧力差が過大になるのを防止することがで
きる。また、符号14はシリンダロッド3の移動によっ
て控室7内の気圧が変動するのを防止する空気抜き孔1
4を示すものである。
【0025】このような減衰装置では、外力によりシリ
ンダ1とピストン2との間に相対運動が生じると、シリ
ンダ1内の粘性流体は周壁に設けられた開口10から連
通管4を通ってシリンダ1内の第1室5と第2室6との
間で移動する。このとき、流体が開口10から連通管を
通って移動することによる動圧抵抗と、速度が増幅され
た流体の連通管4内における粘性抵抗とによって運動エ
ネルギーが吸収される。このように流体の動圧抵抗によ
る効果と連通管内の粘性抵抗による効果との双方によっ
て運動を減衰するので大きな減衰力が得られる。また、
外力の周波数等に応じて連通管4を交換することがで
き、上記動圧抵抗による効果と粘性抵抗による効果との
比を調整して、広い範囲の周波数に対して適切な減衰力
を付与することができる。
【0026】図2は、請求項1又は請求項3に記載の発
明の一実施形態である減衰装置を示す概略断面図であ
る。この減衰装置では、シリンダ21の一部が軸線方向
に連続して増厚されており、この部分の周壁内に流体通
路24が設けられ、シリンダ21内の第1室25と第2
室26とを連通するようになっている。このシリンダ2
1の他の部分の構成およびこの減衰装置が有するピスト
ン22、シリンダロッド23の構成は、図1に示す減衰
装置と同じである。なお、上記流体通路24は、シリン
ダ21の一端から軸線方向に深い穴を穿設し、これを二
か所でシリンダ内と連通させるとともに、端部付近でこ
の穴を封鎖することによって形成することができる。穴
の封鎖は、金属片の圧入よって埋め戻してもよいし、ね
じ等を埋め込んでもよい。
【0027】このような減衰装置においても、流体の動
圧抵抗と粘性抵抗との双方によってエネルギーが吸収さ
れ、大きな減衰力を得ることができる。また、流体通路
24の径等を調整することにより、周波数に対する減衰
力の特性を調整することができる。さらに、流体通路を
シリンダ外部に設ける必要がないので、耐久性・信頼性
の向上を図るとともに、外形寸法を小型化することがで
きる。
【0028】図3は、請求項1、請求項3又は請求項4
に記載の発明の一実施形態である減衰装置を示す概略断
面図である。この減衰装置では、シリンダ31が内管3
1aと外管31bとを嵌め合わせた二重構造となってお
り、内管31aの外周面と外管31bの内周面とが圧接
されている。そして、流体通路34は、内管31aの外
周面の軸線方向に切削された溝と、この溝の両端に穿設
された貫通口31c,31dとで形成されており、内管
31aと外管31bとを嵌め合わせたときにシリンダ3
1内の第1室35と第2室36とを連通する管路を形成
するようになっている。このシリンダ31の他の部分の
構成およびこの減衰装置が有するピストン32、シリン
ダロッド33の構成は、図1に示す減衰装置と同じであ
る。
【0029】このような減衰装置でも図2に示す減衰装
置と同様の効果が得られるとともに、シリンダ31の周
壁内に流体通路34を容易に形成することができる。な
お、上記減衰装置では、内管31aの外周面に溝を切削
することによって流体通路34を形成しているが、外管
31bの内周面に溝を切削することによって形成しても
よいし、内管31aの外周面と外管31bの内周面との
双方に溝を切削し、これらの位置が合うように嵌め合わ
せてもよい。また、流体通路34は周方向の一箇所に設
けているが複数の流体通路を設けることもできる。
【0030】図4は、請求項1、請求項3、請求項4又
は請求項5に記載の発明の一実施形態である減衰装置の
概略断面図である。この減衰装置のシリンダ41は、図
3に示すものと同様に内管41aと外管41bとを嵌め
合わせた構造となっているが、流体通路44がシリンダ
41の周壁に沿ってらせん状に形成されている。この減
衰装置の他の構成は図3に示す減衰装置と同じである。
このような減衰装置でも、図3に示す減衰装置と同様の
効果を得るとともに、らせんのピッチの設定により流体
通路44の長さを適切に設定することができる。
【0031】図5は、請求項6に記載の発明の一実施形
態である減衰装置を示す概略断面図である。この減衰装
置は、図2に示す装置と同じシリンダ51、ピストン5
2、シリンダロッド53、流体通路54等を備えてお
り、さらにシリンダ51内の第1室55と第2室56と
のそれぞれにコイルバネ57,58が収容されている。
これらのコイルバネはシリンダ51の内周面より少し小
さい外径を有し、シリンダ51の端部壁51aとピスト
ン52との間、およびピストン52と隔壁51bとの間
に介挿され、ピストン52がシリンダ51内で軸線方向
に変位したときに復元力を付与するものである。このよ
うな減衰装置では、図2に示す減衰装置と同様に、高い
周波数領域であっても低い周波数領域であっても大きな
減衰力が得られように対応するのが容易であるととも
に、外部の運動部材に復元力を付与することができる。
【0032】図6は、請求項6に記載の発明の他の実施
形態である減衰装置を示す概略断面図である。この減衰
装置では、シリンダ61外に突き出したシリンダロッド
63の一端付近に第1のつば状部材71が設けられ、こ
の第1のつば状部材とシリンダ61の端部壁61aとの
間に第1のコイルバネ73が介挿されている。また、シ
リンダ61の控室67内に突き出したシリンダロッド6
3の他端に第2のつば状部材72が設けられ、このつば
状部材72と端部壁61cとの間に第2のコイルバネ7
4が介挿されている。この減衰装置の他の構成は図2に
示す装置と同じである。このような減衰装置において
も、図5に示す装置と同様に大きな減衰力と復元力とを
運動部材に付与することができる。
【0033】なお、上記図5および図6に示す減衰装置
は、二つのコイルバネを用い、双方向の変位に対して復
元力を付与するものであるが、一つのコイルバネを用い
て一方向の変位に対してのみ復元力を付与するものとし
てもよいし、一つのコイルバネの圧縮変形に対する復元
力および引張変形に対する復元力で双方向の変位に対す
る復元力を付与することもできる。
【0034】また、図5および図6に示す減衰装置は、
シリンダの第1室と第2室とを連通する流体通路がシリ
ンダの周壁内に設けられたものであるが、図1、図3ま
たは図4に示すような減衰装置も、バネ部材を用いて同
様に復元力を付与する減衰装置とすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように本願に係る発明の
減衰装置では、流体の動圧抵抗と流体通路内の粘性抵抗
との双方によってエネルギーを吸収し、運動を減衰させ
るようになっているので、大きな減衰力を得ることがで
きるとともに、運動速度に比例する粘性抵抗と、運動速
度の2乗に比例する動圧抵抗とを適切に組み合わせ、運
動の周波数領域に対応した減衰装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は請求項2に記載の発明の一実施形
態である減衰装置を示す概略断面図である。
【図2】請求項1又は請求項3に記載の発明の一実施形
態である減衰装置を示す概略断面図である。
【図3】請求項1、請求項3又は請求項4に記載の発明
の一実施形態である減衰装置を示す概略断面図である。
【図4】請求項1、請求項3、請求項4又は請求項5に
記載の発明の一実施形態である減衰装置を示す概略断面
図である。
【図5】請求項6に記載の発明の一実施形態である減衰
装置を示す概略断面図である。
【図6】請求項6に記載の発明の他の実施形態である減
衰装置を示す概略断面図である。
【図7】従来の減衰装置を示す概略断面図である。
【図8】流体の粘性抵抗を利用した従来の減衰装置を示
す概略断面図である。
【図9】流体の粘性抵抗を利用した従来の減衰装置の他
の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61 シリンダ 2,22,32,42,52,62 ピストン 3,23,33,43,53,63 シリンダロッ
ド 4 連通管 24,34,44,54 流体通路 5,25,35,55 シリンダ内の
第1室 6,26,36,56 シリンダ内の
第2室 7,67 控室 8 シール部材 10 開口 11 突出部 12 締め付けナット 13 緩衝室 14 空気抜き孔 57,58 コイルバネ 71 第1のつば状部材 72 第2のつば状部材 73,74 コイルバネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性流体が充填されたシリンダと、 このシリンダ内で往復動するピストンと、 このピストンで仕切られた前記シリンダ内の第1室と第
    2室との周壁にそれぞれ設けられた開口に連続し、前記
    第1室と第2室とを連通させる流体通路とを有すること
    を特徴とする減衰装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の減衰装置において、 前記流体通路は、前記シリンダの外部に取り付けられた
    連通管によって形成されていることを特徴とする減衰装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の減衰装置において、 前記流体通路は、前記シリンダの周壁内に形成されてい
    ることを特徴とする減衰装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の減衰装置において、 前記シリンダは、内管の外周面と外管の内周面とが圧接
    されるように嵌め合わされた二重構造を有し、 前記流体通路は、前記内管の外周面又は外管の内周面の
    少なくともいずれか一方に切削された溝によって形成さ
    れていることを特徴とする減衰装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の減衰装置において、 前記流体通路は、前記シリンダの前記外管と内管との境
    界面に沿ってらせん状に形成されていることを特徴とす
    る減衰装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までに記載の減
    衰装置において、 前記シリンダと前記ピストンとの相対変位が生じたとき
    に、復元力を付与するバネ部材を有することを特徴とす
    る減衰装置。
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