JPH0921372A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JPH0921372A
JPH0921372A JP7168790A JP16879095A JPH0921372A JP H0921372 A JPH0921372 A JP H0921372A JP 7168790 A JP7168790 A JP 7168790A JP 16879095 A JP16879095 A JP 16879095A JP H0921372 A JPH0921372 A JP H0921372A
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JP
Japan
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fuel injection
insulating material
conductive member
injection device
valve
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JP7168790A
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Eiji Miyazaki
英二 宮崎
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射弁と点火プラグを一体的に構成する
装置において、中心電極側の導電部材と接地電極側の導
電部材との間の空間部分に充填される絶縁材の絶縁の信
頼性を向上する。 【解決手段】 内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射する
燃料噴射弁とその燃料噴射弁に一体的に構成される点火
プラグとを備える。燃料噴射弁の軸心部には点火プラグ
の中心電極側の導電部材を配置し、その燃料噴射弁の外
周部には点火プラグの接地電極側の導電部材を配置す
る。中心電極側の導電部材(6)と接地電極側の導電部
材(34)との間の空間部分に弾性を有する絶縁材47
aを充填する。絶縁材47aが有する弾性によって熱ス
トレスを吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両用内燃機
関(エンジンともいう)に使用される燃料噴射装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射装置には、エンジンの燃焼室に
直接燃料を噴射する燃料噴射弁と、その燃料噴射弁に一
体的に構成される点火プラグとを備える点火プラグ一体
式の燃料噴射装置がある(例えば実開昭63−1547
60号公報参照)。この種の燃料噴射装置の本発明の対
象とする従来例について図3及び図4を参照して説明す
る。なお、図3において絶縁材47以外の断面を表すハ
ッチングは省略されている。図3に断面図で示される燃
料噴射装置は、大別して、ハウジングサブアッシー20
と、そのハウジングサブアッシー20に組付けられるボ
デーサブアッシー21、バルブサブアッシー4およびキ
ャップサブアッシー23とから構成されている。
【0003】ハウジングサブアッシー20は、ほぼ中空
円筒状をなしかつ内外二重に挿着した内筒体34と外筒
体35とからなる。なお、内筒体34はSUS304材
からなりまた外筒体35はSUS系磁性材からなる。内
筒体34と外筒体35との接合面には、相互の挿着によ
って軸方向に連通しかつその軸方向両端(図示上下端)
が開口する燃料通路33が形成されている。また外筒体
35はその上端部にフランジ部材60を備えている。
【0004】前記外筒体35のフランジ部材60によっ
て内筒体34周りに形成される環状空間部には、SUS
材からなるリング状の継ぎ部品37が回動可能にかつそ
の下面と環状空間部の底面との間に隙間を保持した状態
で嵌合されている。継ぎ部品37は、内筒体34にSU
S303材からなる固定ナット38を締めつけることに
よって固定されている。継ぎ部品37には、一端が外側
面に開口しかつ他端が下面に開口する燃料吸入口1が形
成されている。その燃料吸入口1にはストレーナ39が
組み込まれており、その外側面の開口には燃料供給用配
管が接続される。なお内筒体34と継ぎ部品37の間、
外筒体35と継ぎ部品37の間は、それぞれOリング
(符号省略)によって密閉されている。
【0005】前記ハウジングサブアッシー20内に挿入
によって組み込まれたボデーサブアッシー21は、リン
グ状のSUS304材からなる第2ブロック15と、そ
の第2ブロック15を中央部にインサート成形したほぼ
中空円筒状の絶縁体例えばポリフェニレンサルファイド
樹脂(PPS樹脂ともいう)からなる絶縁筒41と、そ
の絶縁筒41に嵌装されたほぼ中空円筒状の磁性材から
なるコア2と、そのコア2に嵌装した絶縁体例えばPP
S樹脂からなるボビン16と、そのボビン16に多層状
に巻装されたコイル42と、前記コア2の下端部に嵌装
したリング状のSUS304材からなる第1ブロック1
4とを、ほぼ中空円筒状のSUS系磁性材からなるヨー
ク17内に嵌装してなる。なお絶縁筒41とコア2の
間、コア2と第1ブロック14の間、第1ブロック14
とヨーク17の間は、それぞれOリング(符号省略)に
よってそれぞれ密閉されている。また前記第2ブロック
15の上端部は内筒体34内に嵌合されており、その両
者15,34の間はOリング(符号省略)によって密閉
されている。
【0006】前記ヨーク17の外周面には適数本の溝条
17aが軸方向に沿って設けられている。この溝条17
aはヨーク17の上端面に開口する一方、その下端はヨ
ーク17の半径方向に貫通する連通孔44とつながって
いる。また、溝条17aと前記外筒体35とによって形
成される燃料通路は前記燃料通路33と連通する。前記
コイル42にはハーネス43の導線43aがはんだ付け
によって電気接続されている。このハーネス43は、ハ
ウジングサブアッシー20内を通して上方へ引き出され
ている。このハーネス43の引き出し端の導線43aと
電気接続された図示されない電子制御装置(ECUとも
いう)からの入力を前記コイル42が受けることにより
その通電およびその解除がなされる。なおハーネス43
は、たとえば軟鋼撚線からなる導線43aを塩化ビニル
絶縁体からなる被覆層43bで被覆した絶縁電線からな
る。さらにハーネス43には、導電率に優れた材質たと
えば銅箔、アルミ箔からなるシールド材59がらせん状
に巻装されている。
【0007】前記絶縁筒41内にはSUS303材から
なるセットスクリュ8が挿着されている。セットスクリ
ュ8はその頭部が絶縁筒41にねじつけられており、ま
たその軸部と絶縁筒41の間はOリング(符号省略)に
よって密閉されている。更に前記絶縁筒41内には、セ
ットスクリュ8を固定するためのSUS303材からな
るセットスクリュ用止め(スクリュ止めという)7がね
じつけられている。そのスクリュ止め7のソケット部7
aには、ハイテンションコード6の接続端子6aが電気
接続されている。なおハイテンションコード6は接続端
子6aをもつ導線をシリコン樹脂等の被覆層によって被
覆してなる。また前記ハウジングサブアッシー20内に
おけるハイテンションコード6及び絶縁筒41周りの空
間部分には、エポキシ樹脂からなる絶縁材47が充填さ
れている。
【0008】前記ボデーサブアッシー21の下部に組み
込まれるバルブサブアッシー4は、SUS440C材か
らなる軸状バルブ10と、そのバルブ10の上端部をイ
ンサート成形した絶縁体例えばPPS樹脂からなるバル
ブ支持体48と、そのバルブ支持体48の外周部にイン
サート成形された磁性材からなるアーマチュア3とから
なる。なおバルブ支持体48はその上半部に筒状部を有
している。
【0009】前記バルブサブアッシー4は、ボデーサブ
アッシー21に進退動(図示上下動)可能に嵌挿されて
いる。詳しくは、前記絶縁筒41内にSUS304材か
らなるバルブスプリング9を挿入した後、そのスプリン
グ9の下端部を嵌入したバルブ支持体48の筒状部が絶
縁筒41内に嵌入されている。なおバルブ支持体48へ
のバルブスプリング9の嵌入によって、そのスプリング
9の下端面がバルブ10の上端面に当接し導通する。ま
た前記セットスクリュ8とバルブスプリング9との間に
は、SUS303材からなるパイプ部材61が回動可能
に介在されている。このパイプ部材61は、セットスク
リュ8のねじ込み時におけるバルブスプリング9の連れ
回りによるねじれの発生を防止する。
【0010】前記ハウジングサブアッシー20の下端部
に組み込まれたキャップサブアッシー23は、ほぼ中空
円筒状をなすとともにその下端に噴口5aを設けたステ
ンレス合金材からなるバルブシート5と、ほぼ中空円筒
状をなしかつその内部に前記バルブシート5をねじつけ
たセラミック製絶縁カバー13と、ほぼ中空円筒状をな
しかつその内部に前記絶縁カバー13を挿着したSUS
系材からなるキャップ11とからなる。絶縁カバー13
は、バルブシート5とキャップ11を絶縁している。
【0011】前記キャップ11の下端部には、Ni合金
材からなりかつ前記バルブシート5の下端エッジ部5b
に指向する接地電極(GND電極ともいう)12が設け
られている。またキャップ11には、内燃機関のシリン
ダヘッド(図示省略)にねじつけるための雄ねじ11a
が形成されている。なおバルブシート5と絶縁カバー1
3の間、絶縁カバー13とキャップ11の間は、それぞ
れOリング及びガスケット(いずれも符号省略)によっ
て密閉されている。
【0012】前記キャップサブアッシー23はハウジン
グサブアッシー20に組み込まれるもので、詳しくはバ
ルブシート5内に前記バルブ10が進退動すなわち摺動
可能に挿入されるとともに、キャップ11が外筒体35
の下端部に嵌着されかつレーザー溶接によって固定され
ている。バルブサブアッシー4が前記バルブスプリング
9の弾性により常時は前方(図示下方)へ付勢されるこ
とによって、バルブ10が閉弁状態に保持されている。
【0013】前記キャップ11には、前記ヨーク17と
対向する金属製例えばSUS303材からなる円筒状の
リング筒18Aが挿着されている。このリング筒18A
とこれに対向するヨーク17との間には、金属製例えば
SUS440C系材料からなるリング状の板厚調整プレ
ート22Aが介在されている。この板厚調整プレート2
2Aの板厚の調整によってバルブ10の開閉ストローク
が微調整されている。なお絶縁カバー13とバルブ支持
体48との間には、ヨーク17の連通孔44からバルブ
シート5内に通じる燃料通路が形成されている。
【0014】前記燃料噴射装置において、先ず燃料噴射
弁の作動から説明する。図示しない燃料タンクから所定
の圧力が付与された状態で供給されてくる燃料は、燃料
吸入口1のストレーナ39によってろ過された後、燃料
通路を通ってバルブシート5内に至っている。しかしな
がら、バルブ10がバルブスプリング9の弾性によって
閉弁状態に保持されているため、バルブシート5の噴口
5aからの燃料噴射は生じない。
【0015】ここで、電子制御装置からの電気信号の入
力によってコイル42が通電状態になると、アーマチュ
ア3に作用するコア2の吸引力によってバルブサブアッ
シー4が後退しバルブ10が開弁されるため、バルブシ
ート5の噴口5aから燃料が噴射される。そして、コイ
ル42に対する電気信号がオフになりアーマチュア3に
作用していたコア2の吸引力が解除されると、バルブス
プリング9の弾性によってバルブ10が再び閉弁状態に
保持されるので、バルブシート5の噴口5aからの燃料
噴射は停止する。
【0016】次に、点火プラグの作動について説明す
る。イグニッションコイルからの高電圧がハイテンショ
ンコード6、スクリュ止め7、セットスクリュ8、パイ
プ部材61、バルブスプリング9、バルブ10を介して
バルブシート5に伝わり、そのバルブシート5を中心電
極としてそのエッジ部5bとそれに対向する接地電極1
2との間で火花放電させることにより燃焼室内混合気に
着火させる。なおハイテンションコード6の導線、スク
リュ止め7、セットスクリュ8、パイプ部材61、バル
ブスプリング9及びバルブ10は、本発明でいう燃料噴
射弁の軸心部に配置された、点火プラグの中心電極側の
導電部材に相当している。また、キャップ11、ハウジ
ングサブアッシー20、リング筒18A、板厚調整プレ
ート22A、ヨーク17、第1ブロック14、コア2、
第2ブロック15、継ぎ部品37、固定ナット38は、
本発明でいう燃料噴射弁の外周部に配置された、点火プ
ラグの接地電極側の導電部材に相当している。また上記
とほぼ同様の構成の燃料噴射装置としては、同一出願人
が先に提案した例えば特願平7−54466号(本件出
願時、未公開)がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記燃料噴射
装置においては、中心電極側の導電部材に相当する導線
を有するハイテンションコード6と、接地電極側の導電
部材に相当するハウジングサブアッシー20の内筒体3
4との間の空間部分に、耐熱性及び電気絶縁性に優れた
絶縁材47すなわちエポキシ樹脂が充填されている。な
お、絶縁材47の充填部分は図4の要部断面図によく示
されている。
【0018】しかしながら絶縁材47として充填された
エポキシ樹脂は、硬く、熱ストレスの影響で割れやす
く、また異なる材質の部品が混在する部位では隙間が発
生しやすいため、絶縁の信頼性が心配である。
【0019】本発明が解決しようとする技術的課題は、
燃料噴射弁と点火プラグを一体的に構成する装置におい
て、中心電極側の導電部材と接地電極側の導電部材との
間の空間部分に充填される絶縁材の絶縁の信頼性を向上
することのできる燃料噴射装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射する
燃料噴射弁とその燃料噴射弁に一体的に構成される点火
プラグとを備え、前記燃料噴射弁の軸心部には点火プラ
グの中心電極側の導電部材を配置し、その燃料噴射弁の
外周部には点火プラグの接地電極側の導電部材を配置
し、前記中心電極側の導電部材と接地電極側の導電部材
との間の空間部分に絶縁材(47a)を充填する燃料噴
射装置において、前記絶縁材(47a)が弾性を有する
ことを特徴とする燃料噴射装置である。請求項2の発明
は、絶縁材(47a)がシリコンゴムであることを特徴
とする請求項1記載の燃料噴射装置である。請求項3の
発明は、空間部分の開口部にエポキシ樹脂からなる封止
用絶縁材(47c)を充填することを特徴とする請求項
2記載の燃料噴射装置である。請求項4の発明は、空間
部分にハーネス(43)を配置するものにおいて、シリ
コンゴムとエポキシ樹脂との間にフッ素ゴムからなる隔
壁用絶縁材(47b)を充填することを特徴とする請求
項3記載の燃料噴射装置である。
【0021】
【作用】請求項1記載の燃料噴射装置によると、絶縁材
(47a)が有する弾性によって熱ストレスが吸収され
るので、熱ストレスによる絶縁材(47a)の割れや隙
間の発生を防止することができる。請求項2記載の燃料
噴射装置によると、シリコンゴムは、耐熱性、高絶縁性
及び弾性を有するので絶縁材として好適である。請求項
3記載の燃料噴射装置によると、エポキシ樹脂からなる
封止用絶縁材(47c)の充填によって空間部分のシリ
コンゴムが封止される。請求項4記載の燃料噴射装置に
よると、フッ素ゴムからなる隔壁用絶縁材(47b)の
充填によってシリコンゴムとエポキシ樹脂とを非接触状
態とする。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例の燃料噴射装置について図
1の断面図及び図2の要部拡大図を参照して説明する。
なお、図1において絶縁材47a,47b,47c以外
の断面を表すハッチングは省略されている。また本実施
例は従来例(図3及び図4参照)の一部に変更を加えた
ものであるからその変更部分についてのみ詳述し、同一
もしくは実質的に同一部位については同一符号を付すこ
とにより重複する説明は省略する。図1及び図2に示さ
れるように、ハウジングサブアッシー20内におけるハ
イテンションコード6及び絶縁筒41周りの空間部分に
は、絶縁材47aとして弾性を有するゲル状のシリコン
ゴムが充填されている。さらに、ハウジングサブアッシ
ー20内における空間部分の開口部においては、隔壁用
絶縁材47bとしてフッ素ゴムが充填された後、封止用
絶縁材47cとしてエポキシ樹脂が充填されている。す
なわち本実施例では、絶縁材が、その主体をなす絶縁材
47aと隔壁用絶縁材47bと封止用絶縁材47bの3
層構造をなしている。
【0023】上記した燃料噴射装置によると、絶縁材4
7aが有する弾性によって熱ストレスが吸収されるの
で、熱ストレスによる絶縁材47aの割れや隙間の発生
を防止することができ、よって絶縁の信頼性が向上す
る。またシリコンゴムは、耐熱性、高絶縁性及び弾性を
有するので絶縁材47aとして好適であり、絶縁の信頼
性向上に有用である。またシリコンゴムは、ハーネス4
3を強く固定しないためハーネス43を傷めることもな
く、また外部振動に対してもハーネス43を弾性的に保
持するため耐振動性もよいといえる。また絶縁材47a
としてフッ素ゴムを用いることも可能であるが、シリコ
ンゴムの方がフッ素ゴムに比べて高い密閉性を得ること
ができる。
【0024】また、エポキシ樹脂からなる封止用絶縁材
47cの充填によって空間部分のシリコンゴムが封止さ
れるので、シリコンゴムの漏洩を防止することができ
る。詳しくは、封止用絶縁材47cがなくシリコンゴム
だけの場合には、シリコンゴムに燃料(例えばガソリ
ン)が触れ、それによりシリコンゴムが膨潤し漏洩する
ことが予測されるが、前記封止用絶縁材47cの充填に
よって前記シリコンゴムの漏洩を防止することができ
る。なお封止用絶縁材47cとしてのエポキシ樹脂は、
ポッティング条件を最適にし、割れが発生しないように
充填されるものとする。またエポキシ樹脂は点火プラグ
の着火部位から遠く離れた位置にあるため、熱ストレス
による影響も少ないといえる。
【0025】また、フッ素ゴムからなる隔壁用絶縁材4
7bの充填によってシリコンゴムとエポキシ樹脂とを非
接触状態とすることによって、エポキシ樹脂充填時にお
けるエポキシ樹脂とシリコンゴムとの接触に起因するハ
ーネス43aの被覆層43bのはがれを防止することが
できる。詳しくは、エポキシ樹脂充填時にエポキシ樹脂
がシリコンゴムに接触すると、そのエポキシ樹脂の硬化
収縮によってハーネス43の塩化ビニル層からなる被覆
層43bにはがれをきたすことが予測されるが、隔壁用
絶縁材47bの充填によってシリコンゴムとエポキシ樹
脂との接触を回避することによって前記ハーネス43の
被覆層43bのはがれを防止することができる。なお、
ハーネス43に巻かれたシールド材59が完全密閉では
ないために、シリコンゴムとエポキシ樹脂が前記被覆層
43bに浸入することによってはがれが発生する。また
シールド材59として塩化ビニルを使用した場合は、被
覆層43bと同様にそのシールド材59にもはがれが発
生することになる。
【0026】なお絶縁材としては、シリコンゴムの他、
耐熱性及び弾性を有するもので、シリコンゴムの燃料に
よる変質等の不具合を生じないものであれば1層構造と
することも可能である。またシリコンゴムへのエポキシ
樹脂の接触により、はがれを生じない被覆層43bをも
ったハーネス43及びシールド材59であれば、隔壁用
絶縁材43bのない2層構造とすることも可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の燃料噴射装置によると、
燃料噴射弁と点火プラグを一体的に構成する装置におい
て、中心電極側の導電部材と接地電極側の導電部材との
間の空間部分に充填される絶縁材の熱ストレスによる割
れや隙間の発生を防止でき、よって絶縁の信頼性を向上
することができる。請求項2記載の燃料噴射装置による
と、シリコンゴムは絶縁材として好適であり、絶縁の信
頼性向上に有用である。請求項3記載の燃料噴射装置に
よると、シリコンゴムをエポキシ樹脂からなる封止用絶
縁材で封止するので、シリコンゴムの漏洩を防止するこ
とができる。請求項4記載の燃料噴射装置によると、エ
ポキシ樹脂充填時におけるエポキシ樹脂とシリコンゴム
との接触に起因するハーネスの被覆層のはがれを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃料噴射装置を示す断面図
である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】従来例の燃料噴射装置を示す断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【符号の説明】
6ハイテンションコード(中心電極側の導電部材を有す
る部材) 34 内筒体(接地電極側の導電部材) 43 ハーネス 47a 絶縁材 47b 隔壁用絶縁材 47c 封止用絶縁材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射する
    燃料噴射弁とその燃料噴射弁に一体的に構成される点火
    プラグとを備え、前記燃料噴射弁の軸心部には点火プラ
    グの中心電極側の導電部材を配置し、その燃料噴射弁の
    外周部には点火プラグの接地電極側の導電部材を配置
    し、前記中心電極側の導電部材と接地電極側の導電部材
    との間の空間部分に絶縁材を充填する燃料噴射装置にお
    いて、前記絶縁材が弾性を有することを特徴とする燃料
    噴射装置。
  2. 【請求項2】 絶縁材がシリコンゴムであることを特徴
    とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 空間部分の開口部にエポキシ樹脂からな
    る封止用絶縁材を充填することを特徴とする請求項2記
    載の燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 空間部分にハーネスを配線するものにお
    いて、シリコンゴムとエポキシ樹脂との間にフッ素ゴム
    からなる隔壁用絶縁材を充填することを特徴とする請求
    項3記載の燃料噴射装置。
JP7168790A 1995-07-04 1995-07-04 燃料噴射装置 Pending JPH0921372A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513070A (ja) * 2009-12-07 2013-04-18 マクアリスター テクノロジーズ エルエルシー 大型エンジン用途に適した統合型燃料噴射点火装置および関連する使用および製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513070A (ja) * 2009-12-07 2013-04-18 マクアリスター テクノロジーズ エルエルシー 大型エンジン用途に適した統合型燃料噴射点火装置および関連する使用および製造方法

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