JPH09206359A - 蒸気滅菌器の運転方法 - Google Patents

蒸気滅菌器の運転方法

Info

Publication number
JPH09206359A
JPH09206359A JP8040398A JP4039896A JPH09206359A JP H09206359 A JPH09206359 A JP H09206359A JP 8040398 A JP8040398 A JP 8040398A JP 4039896 A JP4039896 A JP 4039896A JP H09206359 A JPH09206359 A JP H09206359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
sterilization tank
superheated steam
sterilized
sterilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8040398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3596144B2 (ja
Inventor
Takehiko Maki
岳彦 牧
Tetsuji Namoto
哲二 名本
Katsutoshi Matsunaga
勝利 松永
Yuichi Takahashi
裕一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIURA KENKYUSHO KK
Miura Co Ltd
Original Assignee
MIURA KENKYUSHO KK
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIURA KENKYUSHO KK, Miura Co Ltd filed Critical MIURA KENKYUSHO KK
Priority to JP4039896A priority Critical patent/JP3596144B2/ja
Publication of JPH09206359A publication Critical patent/JPH09206359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3596144B2 publication Critical patent/JP3596144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 滅菌行程実行時に滅菌槽内の被滅菌物に付着
した水分を短時間で除去し、被滅菌物を乾燥することの
できる蒸気滅菌器の運転方法を提供すること。 【解決手段】 滅菌槽(1) 内に収容した被滅菌物を滅菌
する滅菌行程の後、被滅菌物を乾燥させるための後処理
行程を実行する蒸気滅菌器において、この後処理行程の
実行時に過熱蒸気を滅菌槽(1) 内に導入し、滅菌槽(1)
を過熱蒸気で満たすこと。更に後処理行程の実行時にお
いて、滅菌槽(1) 内に過熱蒸気を導入すると同時に、滅
菌槽(1) 内からこの過熱蒸気を排出することによって、
滅菌槽(1)内を過熱蒸気でパージすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば医療用の
機材,布類等を滅菌する蒸気滅菌器における運転方法に
関し、更に詳しくは、滅菌処理後の被滅菌物の乾燥状態
を改善した蒸気滅菌器における運転方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、蒸気滅菌器は、被滅菌物を滅菌
槽内に密閉収納し、この滅菌槽に蒸気を送り込むことに
よって加熱殺菌するもので、この滅菌行程に先立つ前処
理行程として、滅菌槽とこれに収容した被滅菌物の予熱
と、滅菌槽の空気を排除している。前記被滅菌物の予熱
は、滅菌行程時に送り込まれる蒸気の凝縮を抑制するた
めであり、空気の排除は、滅菌行程において供給される
蒸気を被滅菌物の内部まで作用させるためである。
【0003】前記滅菌行程は、上述のように滅菌槽内に
蒸気を送り込む行程であり、前処理行程において予熱か
十分行なわれたとしても、被滅菌物に若干量の水分が付
着する。即ち、蒸気滅菌法では、蒸気が被滅菌物と接触
して凝縮する際に放出される熱を利用することにより、
被滅菌物を加熱し、滅菌するものであるため、前行程の
予熱行程で充分に予熱が行なわれたとしても若干量の水
滴が生じてしまう。尤も、予熱行程における予熱が不十
分な場合には、より大量の水滴が発生するのはいうまで
もない。
【0004】そのため、滅菌行程の後に、滅菌行程にお
いて凝縮して被滅菌物に付着した液滴を乾燥させる後処
理行程を遂行している。この後処理行程においては、滅
菌槽を減圧した状態で加熱することにより液滴分を蒸発
をさせる、所謂真空乾燥の原理を利用して乾燥を行って
おり、この際の加熱源として、滅菌槽周囲に設けた蒸気
ジャケットや滅菌槽内に設置したヒータが利用される。
しかし、蒸気ジャケットを設けたものにおいては、滅菌
槽内壁面からの輻射熱と滅菌槽内の自然対流によって減
圧下の被滅菌物を加熱し、水分の蒸発を促進させるもの
であり、患者用衣服や手術衣等の被滅菌物をカストと呼
ばれる滅菌用金属缶内に収容して滅菌されるが、被滅菌
物の内部やカストの底部は空気の流通が妨げられるため
充分に乾燥できず、被滅菌物が濡れたままの状態であっ
たり、カスト内に凝縮水が溜まる場合がある。また、滅
菌槽内にヒータを設けたものにおいては、滅菌槽内の被
滅菌物を均一に加熱することが難しく、ヒータの正面に
対向する位置の被滅菌物のみがヒータからの熱によって
加熱されるため、乾燥ムラが生じてしまう。
【0005】又、これらの方法によってカスト内まで充
分に乾燥するだけの時間をとろうとすれば、乾燥に要す
る時間が非常に長いものになり、実際の使用にそぐわな
い。しかも、この乾燥は、一般に上述のような真空乾燥
方式であり、水封式の真空ポンプ等によって滅菌槽内の
空気を排出し滅菌槽内を減圧しているため、真空ライン
の洩れ等もあって、長時間を要していた。即ち、蒸気滅
菌器においては、滅菌後、主に被滅菌物を乾燥させるた
めに行なわれる後処理行程には長時間を要し、この行程
の所要時間の短縮が蒸気滅菌器の効率的な運用上、重要
な問題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は解決しよう
とする課題は、滅菌行程実行時に滅菌槽内の被滅菌物に
付着した水分を短時間で除去し、被滅菌物を乾燥するこ
とのできる蒸気滅菌器の運転方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、滅菌槽内に
収容した被滅菌物を滅菌する滅菌行程の後、被滅菌物を
乾燥させるための後処理行程を実行する蒸気滅菌器にお
いて、前記後処理行程の実行時に過熱蒸気を滅菌槽内に
導入し、滅菌槽を過熱蒸気で満たすことによって上述課
題を解決するものである。更に、この後処理行程の実行
時において、滅菌槽内に過熱蒸気を導入すると同時に、
滅菌槽内からこの過熱蒸気を排出することによって、滅
菌槽内を過熱蒸気でパージすることにより、被滅菌物か
らの液滴を分離しながら排出するものである。更に、前
記後処理行程の実行時において、滅菌槽内に導入する過
熱蒸気は、滅菌槽内に所定の圧力まで加圧状態で導入
し、この圧力を一定時間保持することにより、前記被滅
菌物からの液滴分の分離を促進するものである。更に、
後処理行程の開始時には、過熱蒸気の導入前に、滅菌槽
を減圧することにより、滅菌槽内の蒸気を一旦排出し、
液滴分を減じておくことにより、上述の液滴の分離を促
進するものである。更に、前記後処理行程の実行時にお
いて、過熱蒸気の導入後、滅菌槽内を減圧することによ
って、過熱蒸気を排出することにより、被滅菌物に付着
する液滴の気化を促進させるようにしたものである。更
に、後処理行程時において、過熱蒸気の導入、及び排出
を複数回繰返し行なうことにより、順次、被滅菌物の乾
燥の度合を高めるようにしたものである。更に、後処理
行程の実行時において、過熱蒸気の導入、或は排出の前
後に、滅菌槽内に過熱蒸気を導入すると同時に、滅菌槽
内からこの過熱蒸気を排出することによって、滅菌槽内
を過熱蒸気でパージすることにより、被滅菌物からの液
滴の除去効率を高めるものである。以上に加えて、後処
理行程の実行時において、前記滅菌槽からの蒸気の排出
の際には、この蒸気を凝縮させながら排出することによ
り、排出される流体の体積を減じることによって排出を
迅速に行わせるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明は、蒸気滅菌器の滅菌行
程後の後処理行程に適用されるもので、この後処理行程
とは、前述のように滅菌行程の後に、被滅菌物に付着す
る等して滅菌槽内に残留する水滴分を除去する行程を指
す。そして、この後処理行程において、過熱蒸気を滅菌
槽内に導入し、滅菌槽内を過熱蒸気で満たすことによ
り、滅菌行程時に被滅菌物の表面に付着した水滴を完全
に除去するもので、これにより滅菌物を滅菌槽から取出
後、別の乾燥装置によって乾燥させる等の無駄な作業を
無くし、乾燥に要する時間を短縮する。即ち、後処理行
程において、滅菌槽内を過熱蒸気で満たすことは、滅菌
槽内の空間を気相の水で満たすことであり、被滅菌物に
付着する水滴と同じ物質とすることである。従って、被
滅菌物に付着している水滴は、過熱蒸気の保有する熱に
よって直接液相から気相に変化し、被滅菌物から迅速に
除去される。
【0009】しかも、この液滴分の除去は、前述の蒸気
ジャケットやヒータ等による輻射熱による蒸発や、滅菌
槽内の減圧による蒸発の促進に頼るものではなく、過熱
蒸気により直接的に加熱し相変化させるものであるた
め、滅菌行程後に被滅菌物に付着している水分を効率良
く除去することができる。従って、蒸気滅菌器における
後処理行程の短縮が図れ、更に、被滅菌物の内部まで乾
燥行程時の過熱蒸気の熱を作用させることができるた
め、被滅菌物に付着した液滴分を効果的に除去すること
ができる。
【0010】また、滅菌槽内に導入する過熱蒸気の圧
力,温度条件は、高圧であるほど、高温であるほどより
大きな効果を発揮するが、被滅菌物の形態や材質の他、
この発明を適用する蒸気滅菌器の構造や用途によって決
定する。即ち、被滅菌物が温度により変形や劣化を生じ
るものである場合には、温度を比較的低く設定する。ま
た、既存の蒸気滅菌器に適用する場合には、この蒸気滅
菌器の耐圧限界を考慮してその圧力を決定する。
【0011】更に、後処理行程時において過熱蒸気を導
入するに際して、前記滅菌槽内に所定の圧力まで導入し
た状態で、滅菌槽への蒸気の供給を停止することによっ
て、この圧力を一定時間保持することにより、この過熱
蒸気を被滅菌物(特に布帛等の場合)の内部までに均一
に浸透させることができる。更に、この後処理行程時
に、過熱蒸気を滅菌槽内を通過させる操作、即ち、滅菌
槽に過熱蒸気を供給する際に排気管等を開放することに
よるパージ操作を行うことにより、この後処理行程にお
いて、この過熱蒸気を被滅菌物(特に布帛等の場合)の
内部まで均一に浸透させ、滅菌行程時に付着した液滴分
を気化させながら排出することができる。また、この
時、ディフューザ等の拡散手段を用いることにより、滅
菌槽全体にまんべんなく過熱蒸気を供給することによ
り、被滅菌物に均一に作用させ、所要時間の短縮を図
る。
【0012】また、後処理行程時において、過熱蒸気の
導入、及び排出を1回だけでなく複数回繰返し行うこと
により、過熱蒸気の排出ごとに、過熱蒸気内に取り込ん
だ液滴分を滅菌槽の外に排出することができるため、前
記被滅菌物からの分離の度合を高めることができる。
尚、このように過熱蒸気の導入、及び排出を複数回繰返
し行う場合、その何れかの回の導入時に際して、前記滅
菌槽内における過熱蒸気の圧力を一定時間保持するよう
に制御してもよい。このように過熱蒸気の導入を複数回
行う場合、その何れかの回の導入時に際して、前記滅菌
槽内における過熱蒸気の圧力を一定時間保持するように
制御する場合は、蒸気の使用量を削減することができ
る。更に、過熱蒸気を導入する前に滅菌槽内を真空吸引
し、液滴分の残留量を減じておくことにより、過熱蒸気
による効果を促進することも可能である。
【0013】また、この発明において、過熱蒸気を得る
ための手段としては、飽和蒸気を更に加熱したり、急激
に減圧する等の公知の手段を利用する。例えば、飽和蒸
気を加熱する場合、蒸気滅菌器が蒸気を使用するものに
おいては、この蒸気滅菌器に元来付設されている蒸気発
生器からの蒸気と熱交換することによって加温する。具
体的には、過熱蒸気の供給配管の途中に熱交換器を設
け、この熱交換器に前記の蒸気を供給することにより加
熱する方法である。これらの方法は、特に蒸気滅菌器に
おいて、既存の装置を利用できる上で有効である。ま
た、飽和蒸気を減圧することにより過熱蒸気を得るため
の手段としてには、一般的な減圧弁を使用する他、飽和
蒸気を滅菌槽内に導入する際に、前記滅菌槽の圧力を飽
和蒸気の圧力より低く設定しておけば、この飽和蒸気が
滅菌槽内に流入した時点で急激に減圧されて過熱蒸気を
得ることができる。また、一部の蒸気滅菌器のように、
滅菌槽内の加熱(或は予熱)や、蒸気の発生に電熱手段
を使用するものにおいては、この電熱手段の一部、或は
新たに別置した電熱手段によって飽和蒸気を加熱して過
熱蒸気を得る。この電熱手段としては、電気ヒータが一
般的であるが、その他に誘導加熱、誘電加熱の原理を利
用した加熱手段を利用することができる。
【0014】更に、前記過熱蒸気の供給状態を監視する
には、蒸気滅菌器に備わっている温度検出手段や圧力検
出手段を用いることにより、滅菌槽内における運転状態
の検出を行うことができるが、これらとは別個に過熱蒸
気の供給配管に取付けて監視することができる。また、
前述のように滅菌槽内に過熱蒸気を導入したあと、この
状態を保持する場合には、適宜のタイマー手段によって
この状態を保持する時間を設定する。
【0015】更に、この発明においては、滅菌槽から過
熱蒸気を排出する際にこれを凝縮させながら排出するこ
とにより、効率よく迅速に排出することができる。即
ち、蒸気よりも比容積の小さい凝縮水の形で排出するこ
とにより排出時間の短縮化と効率改善を行うことができ
る。この冷却手段としては、周知のものが種々適用でき
るが、急速に冷却する必要性から、水等を冷却媒体とし
た熱交換器を利用する。また、滅菌槽内を排気や排水の
ために吸引する手段としては、周知の真空ポンプを利用
できるが、このような蒸気滅菌器からは、過熱蒸気だけ
でなく飽和蒸気や液滴分を含まれるため、水封式の真空
ポンプや、流体圧を利用したエゼクタ形式の真空ポンプ
(例えば、ジェットポンプ)を用いる。この際、使用水
量の点からは、水封式真空ポンプが有利であるが、ジェ
ットポンプを利用し、その作動のための流体に水を選択
した場合には、冷却装置を兼用させることもできる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について図面
を参照しながら説明する。尚、図1は、この発明に係る
蒸気滅菌器の運転方法を適用した蒸気滅菌器の一例を示
す説明図、図2は、この発明に係る蒸気滅菌器の運転方
法における運転要領の第1実施例を説明するための図面
である。
【0017】図面において、被滅菌物を収容するための
滅菌槽(1) は、その周囲を取り囲む蒸気ジャケット(2)
を備えている。前記滅菌槽(1) には、耐圧扉(図示省
略)を設けた被滅菌物の出入口があり、この耐圧扉を閉
じることで滅菌槽(1) 内を完全に密閉することができ
る。前記蒸気ジャケット(2) には、各行程に使用する飽
和蒸気が通る第1給蒸ライン(3) を接続してあり、この
第1給蒸ライン(3) には、蒸気流れ方向上流側から順に
気水分離器(4) ,第1給蒸弁(5) ,圧力調整のための給
蒸圧調整弁(6) を接続してある。この気水分離器(4)
は、蒸気発生器からの蒸気の乾き度を向上させるもの
で、これにより、第1給蒸ライン(2) 以降の蒸気の流通
路内に必要以上のドレンが生じるのを防止し、滅菌行程
での水滴の付着を抑制するものである。この給蒸圧調整
弁(6) の下流側には、過熱蒸気供給弁(7) ,並びに飽和
蒸気供給弁(8) を並列に接続し、その下流には第1給蒸
ライン(2) 内の蒸気加熱用の熱交換器(9) を接続してあ
る。ここで、前記過熱蒸気供給弁(7) を通過する蒸気流
量は、飽和蒸気供給弁(8) を通過する蒸気流量よりも少
なくなるように設定してある。前記第1給蒸ライン(3)
における給蒸圧調整弁(6) の下流には、第1給蒸ライン
(3) から蒸気ジャケット(2) に蒸気を供給するための第
2給蒸ライン(10)を接続してあり、この第2給蒸ライン
(10)の途中には、第2給蒸弁(11)を接続してある。更
に、滅菌槽(1) には、一端に空気フィルタ(12)を備えた
給気ライン(13)を接続してあり、この給気ライン(13)の
途中には給気弁(14)を接続してある。
【0018】前記熱交換器(9) には、前記第1給蒸ライ
ン(3) から分岐する第3給蒸ライン(15)を接続してあ
り、この第3給蒸ライン(15)の途中に接続した第3給蒸
弁(16)の開閉制御によって、給蒸を制御する。前記第3
給蒸ライン(15)からの蒸気は、熱交換器(9) 内におい
て、第1給蒸ライン(3) 内の蒸気を加熱した後、第1ド
レンライン(17)を介して後述の排出ライン(18)に合流す
る。この第1ドレンライン(17)の途中には、第1スチー
ムトラップ(19)を接続し、排出ライン(18)にはドレンの
みを排出する構成となっている。
【0019】前記排出ライン(18)はその上流端を滅菌槽
(1) に接続してあり、途中に冷却装置(20)を備えてい
る。前記冷却装置(20)は、この実施例では冷却液を一方
の熱媒体とする熱交換器として例示するもので、途中に
冷却弁(24)を備えた冷却液供給ライン(25)と排水ライン
(26)とを接続してある。この冷却装置(20)の動作は、冷
却制御弁(24)の開閉操作により冷却液等の供給の継断に
よって行う。尚、排水ライン(26)は前記排出ライン(18)
と合流させてもよい。
【0020】この排出ライン(18)は、前記冷却装置(20)
の下流側で、真空ライン(21)、排気ライン(22),及び第
2ドレンライン(23)の3系統に分岐する。前記真空ライ
ン(21)には真空制御弁(27),及び真空ポンプ(28)を接続
し、前記排気ライン(22)には排気弁(29)を接続し、第2
ドレンライン(23)には第2スチームトラップ(30)を挿入
している。更に、前記排出ライン(18)には、前記気水分
離器(4) から延びる第3ドレンライン(31)、並びに、蒸
気ジャケット(2) から延びる第4ドレンライン(32)を接
続してある。前記第3ドレンライン(31)の途中には、第
3スチームトラップ(33)を挿入してあり、また、第4ド
レンライン(33)の途中には、第4スチームトラップ(34)
を挿入してある。これらの第3,第4ドレンライン(31)
(32)の排出ライン(18)への接続個所は、前記真空ライン
(21)、排気ライン(22),及び第2ドレンライン(23)が再
び合流した排出ライン(18)の下流側としてある。
【0021】更に、蒸気滅菌器には、滅菌器の運転を制
御するための制御装置(40)を設けてあり、この制御装置
(40)は、蒸気滅菌器の運転状態を監視する検出手段から
の信号により、予め設定された手順に基づいて真空ポン
プ(25)や各弁を適切に制御する。尚、図示する実施例に
おいては、前記検出手段として、前記滅菌槽(1) 内の圧
力を監視する圧力検出手段(41)と、前記滅菌槽(1) 内の
温度を排出ライン(18)内のドレン温度に基づいて監視す
る温度検出手段(42)を例示している。
【0022】以上のような構成において、滅菌槽(1) に
被滅菌物を搬入後、次の手順に従って滅菌作業を行う。
尚、以下の説明において、各弁はその動作を明記してな
ければ基本的に閉じているものとする。また、滅菌槽
(1) 内の圧力変化を図2を参照しながら説明する。尚、
滅菌槽(1) 内に導入する過熱蒸気の圧力や温度は、後述
のように、高いほど好適であるが、被滅菌物の形態や材
質の他、この発明を適用する蒸気滅菌器の構造や用途に
よって決定する。例えば、一般的な市販の医療用蒸気滅
菌器では、その耐圧が2.5kg/cm2 G程度であること
から、過熱蒸気の圧力は2.2Kg/cm2 G程度に設定す
る。一方、新規に製造する蒸気滅菌器に適用する場合に
は、このような制限にはとらわれない。また、滅菌行程
において供給する飽和蒸気の圧力も同様である。さて、
以下の実施例では、過熱蒸気、及び飽和蒸気は滅菌槽
(1) 内に同じ設定圧力まで供給されるものとして説明す
る。
【0023】先ず、前処理行程を行うが、具体的操作と
しては、第1給蒸弁(5) 、並びに第2給蒸弁(11)を開い
て、第2給蒸ライン(10)から蒸気ジャケット(2) 内に蒸
気を送給する。そして、第3給蒸弁(11)を開放して第3
給蒸ライン(15)から熱交換器(9) への給蒸を開始する。
この状態では、第1給蒸ライン(3) を流れる飽和蒸気
は、気水分離器(4) によって液滴分(飽和蒸気)が除去
されて乾き度が向上しており、この際に分離された液滴
分は、第3ドレンライン(31)から排出ライン(18)を介し
て排出される。従って、蒸気ジャケット(2) ,並びに熱
交換器(9) には乾き度の高い飽和蒸気が供給されること
になり、蒸気ジャケット(2) 内に供給される蒸気は滅菌
槽(1)を加熱し、また、熱交換器(9) 内に供給される蒸
気は、第1給蒸ライン(3) 内の飽和蒸気を加熱する。
【0024】そして、過熱蒸気供給弁(7) ,並びに排気
弁(29)を開放すると、第1給蒸ライン(3) 内の飽和蒸気
は、滅菌槽(1) に向けて流れ、その途中の熱交換器(9)
において加熱されて過熱蒸気となる。そして、滅菌槽
(1) 内に流入すると減圧されて膨張し、更に過熱度が高
まる。この過熱蒸気の導入により、滅菌槽(1) 内の空気
は、排出ライン(18)に向けて押し出され、排出ライン(1
8)から排気ライン(22)を経て排出される。このように、
過熱蒸気を滅菌槽(1) 内に導入し、そのまま排出する
(所謂パージ)ことにより、比重の大きい空気は、比重
の小さい過熱蒸気によって上方から下方に向けて押し出
されるようにして排気ライン(18)から空気の排出が行な
われるほか、滅菌槽(1) 及び耐圧扉が内側から加熱さ
れ、被滅菌物も加熱される。ここで、前記のように過熱
蒸気供給弁(7) を通過する蒸気流量を、飽和蒸気供給弁
(8) を通過する蒸気流量よりも少なく設定してあるた
め、滅菌槽(1) 内に流入する過熱蒸気は、滅菌槽(1) 内
に残留する空気を攪拌すること無く、この空気を排出ラ
イン(18)に押し出すことになる。
【0025】以上のパージ操作を一定時間行なった後、
排気弁(29)を閉じると、滅菌槽(1)内の圧力は、過熱蒸
気の導入とともに図2に示すように上昇する。過熱蒸気
の供給は、滅菌槽(1) 内が前記の設定圧力となるまで継
続し、この圧力に到達した時点で、排気弁(29)を開放し
て過熱蒸気の排出を行う。この排出の際には、滅菌槽
(1) に残留する空気が再び過熱蒸気によって押し出され
るようにして、排除される。そして、滅菌槽(1) 内が略
大気圧まで低下し、内部の過熱蒸気が略排出されると、
前記排気弁(29)を閉じ、前記と同様の手順で過熱蒸気の
導入、及び排出を行う。この過熱蒸気の導入と排出の繰
返しにより、滅菌槽(1) 内、特に被滅菌物内に取込まれ
ている空気の排除を行う。この排気、及び蒸気導入を交
互に数回繰り返し行うことで、被滅菌物中に含まれる空
気を十分に排出し、後の滅菌行程における蒸気の加熱む
ら等を軽減する。
【0026】この際の被滅菌物の加熱は、従来のような
蒸気ジャケットによる滅菌槽(1) 内壁からの輻射熱によ
るものではなく、過熱蒸気により直接的に加熱されるた
め、滅菌行程に入る前に被滅菌物を確実に昇温すること
ができ、この際に滅菌物に付着していた水分を除去する
ことができる。従って、前処理行程の短縮が図れるとと
もに、次の滅菌行程では、被滅菌物の内部まで蒸気を作
用させることができ、更に滅菌行程終了後の後処理行程
の短縮が図れることになる。また、前処理行程におい
て、過熱蒸気の導入、及び排出を複数回繰返し行うこと
により、過熱蒸気の排出ごとに過熱蒸気内に取り込んだ
水分を滅菌槽(1) の外に排出することができるため、前
記被滅菌物の乾燥の度合を高めることができ、これによ
り、被滅菌物の内部まで予熱することができる。特に、
このように過熱蒸気の導入、及び排出は、過熱蒸気供給
弁(7) 並びに排気弁(29)の開閉操作のみによって行なう
ことができるため、従来のように真空吸引によって空気
を排出するもののように水封式真空ポンプのような真空
吸引手段を不要とする。
【0027】この際、過熱蒸気の排出に際して、冷却弁
(24)を開放し、冷却装置(20)に冷却水を供給することに
より、排出ライン(18)内に流入した過熱蒸気を冷却し急
速に凝縮させることによって排出時間を短縮し、効率を
向上させることができる。また、このときの過熱蒸気の
供給状態は、蒸気滅菌器に備わっている圧力検出手段(4
1)や温度検出手段(42)により検出し、制御装置(40)によ
って前記各制御弁を開閉制御することにより行う。
【0028】前記までの操作により、被滅菌物、及び滅
菌槽(1) 内は、十分暖められ、しかも、内部の空気の排
出する排気処理が完了する。この際には、過熱蒸気によ
る予熱操作と空気の排出操作が同時に行われており、次
行程の滅菌行程においては過熱蒸気に替えて飽和蒸気を
導入する。この切替えは、前処理行程で、滅菌槽(1) 内
の空気を充分に排除した後、排気弁(29)を閉鎖し、過熱
蒸気供給弁(7) を閉じて飽和蒸気供給弁(8) を開放す
る。この時、熱交換器(9) への蒸気の供給は第3給蒸弁
(16)を閉鎖することにより停止しておく。以上の操作に
より飽和蒸気を滅菌槽(1) 内に充満させ、滅菌槽(1)内
が前記設定温度に対応する飽和蒸気温度になれば、滅菌
時間のカウントを開始し、この状態を滅菌処理に必要な
時間保持する。この滅菌行程において、被滅菌物は、前
処理行程において十分に加熱されているために、第1給
蒸ライン(3) から供給される飽和蒸気が被滅菌物の表面
に接して凝縮することはなく、水滴の発生が防止され
る。そのため、被滅菌物の内部まで蒸気の熱を作用させ
ることができ、滅菌効果が確実なものとなる。
【0029】この滅菌行程から後処理行程に移行する際
には、飽和蒸気供給弁(8) を閉じる一方、排気弁(29)を
開放することにより、滅菌槽(1) 内の蒸気圧力を利用し
て飽和蒸気の排出を行う。そして、前記滅菌槽(1) 内の
圧力が前記圧力検出手段(41)によって大気圧に近づいた
ことが検出されると、第3給蒸弁(16)を開いて熱交換器
(9) に飽和蒸気を供給するとともに過熱蒸気供給制御弁
(7) を開いて、滅菌槽(1) 内に過熱蒸気を供給し、この
操作により前述の過熱蒸気によるパージ操作を行う。
【0030】この後処理行程におけるパージ操作による
と、これまでに滅菌槽(1) 内の空気が排除されているた
めに、滅菌槽(1) は過熱蒸気のみで満たされる。このよ
うに、滅菌槽(1) 内に過熱蒸気を導入することは、滅菌
槽内の空間を気相の水で満たすことであり、被滅菌物に
付着している水滴(液滴分)と同質のものとすることで
ある。従って、被滅菌物に付着する水滴は、過熱蒸気か
らの熱により、液相から気相に相変化して過熱蒸気の一
部として取り込まれ、この状態で過熱蒸気とともに排出
される。即ち、従来の蒸気滅菌器のように、被滅菌物に
付着する水滴が、減圧下において、滅菌槽(1) 内壁や滅
菌槽(1) 内のヒータからの輻射熱や、空気を介して伝達
される熱によって蒸発した後、空気中に拡散し、この空
気とともに排出されるというプロセスに比べて、極めて
簡単なプロセスによって水滴の排出が行なわれるため、
被滅菌物の乾燥が効率良く、短時間で行なわれる。更
に、この過熱蒸気は、それ自体が多くの熱量を保有する
ため、上述の滅菌行程後に被滅菌物に付着している液滴
分の除去を更に促進する。従って、被滅菌物の乾燥が短
時間で確実に行なわれる。
【0031】このパージ操作を一定時間行った後、冷却
弁(24)を開放して冷却装置(20)を作動させるとともに、
真空ポンプ(28)を作動させた状態で、過熱蒸気供給弁
(7) ,並びに第3給蒸弁(16)を閉じ、更に、真空制御弁
(27)を開放することにより、滅菌槽(1) 内に残留する蒸
気(過熱蒸気を含む。)を排出する。この際、前記の冷
却装置(28)の作動により、排出ライン(18)内に流入した
過熱蒸気を含む蒸気は、この冷却装置(20)により急速に
凝縮し、蒸気よりも比容積の小さい凝縮水の形で排出す
ることにより排出時間の短縮化と効率改善を行うことが
できる。また、この凝縮にのみよっても、滅菌槽(1) 内
を真空吸引することができる。このことにより水封式真
空ポンプ(28)の小型化、更には省略が可能となる。
【0032】そして、滅菌槽(1) 内を所定の圧力まで真
空吸引して蒸気を排出した後、冷却弁(24),真空制御弁
(27)を閉じ、給気弁(14)を開いて滅菌槽(1) を空気フィ
ルタ(12)を介して外部と通じさせ、大気圧と同圧にす
る。更に、第1給蒸弁(5) を閉じ、蒸気ジャケット(2)
への給蒸を停止する。この後、滅菌槽(1) の耐圧扉を開
いて被滅菌物を取り出し、全行程が終了する。以上の過
熱蒸気の供給状態や、排気状態は、前述したように蒸気
滅菌器に備わっている温度検出手段(41)や、圧力検出手
段(42)からの信号に基づき、制御装置(40)によって各弁
や真空ポンプ(28)を制御することによって行う。また、
滅菌槽(1) 内に過熱蒸気を導入した後、この状態を保持
する時間は、この制御装置(40)に適宜のタイマー手段
(図示省略)を組込むことによって設定する。
【0033】以上のように、被滅菌物の乾燥が短時間で
確実に行なわれることにより、後処理行程の短縮化が図
れることになり、滅菌作業自体の短縮を大幅に図れるこ
とになる。更に、前記の過熱蒸気の導入、及び排出は、
過熱蒸気供給弁(7) や排気弁(29)等の開閉操作のみによ
っても行なうことができるため、従来のように真空吸引
によって空気を排出するもののように水封式真空ポンプ
のような真空吸引手段を不要とする。また、以上の構成
によれば、蒸気滅菌器における滅菌行程後の後処理行程
の短縮が図れ、しかも、従来の真空乾燥の原理による後
処理行程のように、空気の導入と排出の繰返しが不要で
あるため、従来に比べて無菌フィルタの寿命が高まる。
【0034】更に、図3,図4を参照しながら、この発
明に係る蒸気滅菌器の運転方法の他の第2,第3実施例
を説明する。尚、図3は、この発明に係る蒸気滅菌器の
運転方法における運転要領の第2実施例を説明するため
の図面、図4は、運転要領の第3実施例を説明するため
の図面である。
【0035】先ず、図3に示す第2実施例は、後処理行
程において、過熱蒸気の導入と排出を複数回(図示する
例では2回)繰り返して行うものである。即ち、図2に
示す第1実施例と同様に滅菌槽(1) 内を過熱蒸気によっ
てパージした後、冷却装置(20)、及び真空ポンプ(28)を
作動させた状態で、過熱蒸気供給弁(7) ,並びに第3給
蒸弁(16)を閉じ、更に、真空制御弁(27)を開放すること
により、滅菌槽(1) 内に残留する蒸気(過熱蒸気を含
む。)を排出する。そして、滅菌槽(1) 内を所定の圧力
まで真空吸引して蒸気を排出した後、冷却弁(24),真空
制御弁(27)を閉じ、再度過熱蒸気を供給した後、この蒸
気の排出を行い、最後に空気を導入して滅菌作業を完了
する。この実施例の場合には、滅菌槽(1) 内に導入され
て水分を取り込んだ過熱蒸気を、この過熱蒸気の排出ご
とに滅菌槽(1) の外に排出することができるため、被滅
菌物の乾燥の度合を高めることができる。
【0036】図4に示す第3実施例は、後処理行程にお
いて、過熱蒸気を導入するに先立って、滅菌槽(1) 内を
真空吸引するものである。具体的には、図2に示す第1
実施例と同様に、滅菌行程終了後、飽和蒸気供給弁(8)
を閉じ、排気弁(29)を開放することにより、滅菌槽(1)
内の蒸気圧力を利用して飽和蒸気の排出を行うが、滅菌
槽(1) 内の圧力が大気圧に近づけば、排気弁(29)を閉
じ、真空制御弁(27)を開くことにより、滅菌槽(1) 内に
充満する過熱蒸気を、真空吸引によって排出する。この
操作によって、滅菌行程時に滅菌槽(1) 内部に発生した
ドレンも同時に吸引除去され、次の過熱蒸気の導入前
に、滅菌槽(1) 内の液滴分の残留量を減じておくことに
より、過熱蒸気による効果を促進するものである。この
後、過熱蒸気を導入するが、この導入の形態は、前記の
パージの形態であっても、また、大気圧まで、或はそれ
以上の圧力に導入するものであってもよい。尚、この第
3実施例の場合も、滅菌槽(1) からの過熱蒸気の排出の
際には、冷却装置(20)を作動させ、滅菌槽(1) からの蒸
気を凝縮水として排出するのが好ましい。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、後処理行程において
滅菌槽内に過熱蒸気を導入し、満たすようにしたから、
過熱蒸気の保有する熱量により被滅菌物を効果的に加熱
することができるとともに、この過熱蒸気内に取り込め
る液滴分を増加するため、滅菌行程後に被滅菌物に付
着、或は残留している水分を効果的に除去できる。従っ
て、乾燥に要する時間を短縮することができ、後処理行
程が大幅に短縮されるため、滅菌作業自体の短縮を大幅
に図れ、更に、従来のように、滅菌作業終了後の被滅菌
物を、別の乾燥装置を使用して乾燥させる等の不要な行
程を無くすることができる。更に、後処理行程時におい
て過熱蒸気を導入するに際して、前記滅菌槽内に所定の
圧力まで導入し、この圧力を一定時間保持することによ
り、この過熱蒸気を被滅菌物(特に布帛等の場合)の内
部までに均一に浸透させることができ、乾燥が効果的に
行なわれる。加えて、後処理行程時において、過熱蒸気
の導入、及び排出を複数回繰返し行うことにより、この
過熱蒸気の排出ごとに、過熱蒸気内に取り込んだ液滴分
を滅菌槽の外に排出することができるため、前記被滅菌
物からの分離の度合を高めることができる。また、この
発明においては、過熱蒸気を滅菌槽内に導入するもので
あるため、被滅菌物を直接的に、均一に作用させること
ができることから、前述の水分の相変化による水分の除
去を均一に、ムラ無く行える。この発明に係る蒸気滅菌
器によれば、過熱蒸気の排出の際にこの過熱蒸気を凝縮
させながら排出するようにしたため、この排出操作は、
短時間で効率よく行えるため、後処理行程の時間を短縮
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る蒸気滅菌器の運転方法を適用す
る蒸気滅菌器の一例を示す説明図である。
【図2】この発明に係る蒸気滅菌器の運転方法における
運転要領の第1実施例を説明するための図面である。
【図3】この発明に係る蒸気滅菌器の運転方法における
運転要領の第2実施例を説明するための図面である。
【図4】この発明に係る蒸気滅菌器の運転方法における
運転要領の第3実施例を説明するための図面である。
【符号の説明】
(1) 滅菌槽 (4) 気水分離器 (7) 過熱蒸気供給弁 (8) 飽和蒸気供給弁 (9) 熱交換器 (18) 排出ライン (20) 冷却装置
フロントページの続き (72)発明者 松永 勝利 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株式 会社内 (72)発明者 高橋 裕一 愛媛県松山市堀江町7番地 株式会社三浦 研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌槽(1) 内に収容した被滅菌物を滅菌
    する滅菌行程の後、被滅菌物を乾燥させるための後処理
    行程を実行する蒸気滅菌器において、前記後処理行程の
    実行時に過熱蒸気を滅菌槽(1) 内に導入し、滅菌槽(1)
    を過熱蒸気で満たすことを特徴とする蒸気滅菌器の運転
    方法。
  2. 【請求項2】 前記後処理行程の実行時において、滅菌
    槽(1) 内に過熱蒸気を導入すると同時に、滅菌槽(1) 内
    からこの過熱蒸気を排出することによって、滅菌槽(1)
    内を過熱蒸気でパージすることを特徴とする請求項1記
    載の蒸気滅菌器の運転方法。
  3. 【請求項3】 前記後処理行程の実行時において、滅菌
    槽(1) 内に導入する過熱蒸気は、滅菌槽(1) 内に所定の
    圧力まで加圧状態で導入し、この圧力を一定時間保持す
    ることを特徴とする請求項1記載の蒸気滅菌器の運転方
    法。
  4. 【請求項4】 前記後処理行程の開始時には、過熱蒸気
    の導入前に、滅菌槽(1) を減圧することを特徴とする請
    求項1,請求項2,又は請求項3記載の蒸気滅菌器の運
    転方法。
  5. 【請求項5】 前記後処理行程の実行時において、過熱
    蒸気の導入後、滅菌槽(1) 内を減圧することによって、
    過熱蒸気を排出することを特徴とする請求項1,請求項
    2,又は請求項3記載の蒸気滅菌器の運転方法。
  6. 【請求項6】 前記後処理行程時において、過熱蒸気の
    導入、及び排出を複数回繰返し行うことを特徴とする請
    求項1乃至請求項4の何れかに記載の蒸気滅菌器の運転
    方法。
  7. 【請求項7】 前記後処理行程の実行時において、過熱
    蒸気の導入、或は排出の前後に、請求項2記載のパージ
    操作を行うことを特徴とする請求項6記載の蒸気滅菌器
    の運転方法。
  8. 【請求項8】 前記後処理行程の実行時において、前記
    滅菌槽(1) からの蒸気の排出の際には、この蒸気を凝縮
    させながら排出することを特徴とする請求項1乃請求項
    7の何れかに記載の蒸気滅菌器の運転方法。
JP4039896A 1996-02-01 1996-02-01 蒸気滅菌器の運転方法 Expired - Fee Related JP3596144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4039896A JP3596144B2 (ja) 1996-02-01 1996-02-01 蒸気滅菌器の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4039896A JP3596144B2 (ja) 1996-02-01 1996-02-01 蒸気滅菌器の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09206359A true JPH09206359A (ja) 1997-08-12
JP3596144B2 JP3596144B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=12579565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4039896A Expired - Fee Related JP3596144B2 (ja) 1996-02-01 1996-02-01 蒸気滅菌器の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3596144B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004860A1 (fr) * 2000-07-11 2002-01-17 Kabushiki Kaisha Tiyoda Seisakusho Generateur de vapeur saturee, sterilisateur de vapeur et procede de sterilisation de vapeur
JP2002035090A (ja) * 2000-07-28 2002-02-05 Chiyoda Manufacturing Co Ltd 蒸気滅菌方法及び蒸気滅菌装置
JP2009543019A (ja) * 2006-07-07 2009-12-03 シカン・リミテッド 過熱蒸気を使用して器具を乾燥させるための装置および方法
JP2010227485A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Miura Co Ltd 蒸気滅菌器およびその空気排除方法
CN112028151A (zh) * 2020-09-25 2020-12-04 成都英德生物医药设备有限公司 一种零排放批次生物废水灭活装置
CN117860924A (zh) * 2024-01-10 2024-04-12 黄冈职业技术学院 一种实验室消毒装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004860A1 (fr) * 2000-07-11 2002-01-17 Kabushiki Kaisha Tiyoda Seisakusho Generateur de vapeur saturee, sterilisateur de vapeur et procede de sterilisation de vapeur
US7079759B2 (en) 2000-07-11 2006-07-18 Sakura Seiki Co., Ltd. Saturated steam generator, steam sterilizer, and steam sterilization method
JP2002035090A (ja) * 2000-07-28 2002-02-05 Chiyoda Manufacturing Co Ltd 蒸気滅菌方法及び蒸気滅菌装置
JP2009543019A (ja) * 2006-07-07 2009-12-03 シカン・リミテッド 過熱蒸気を使用して器具を乾燥させるための装置および方法
KR101388338B1 (ko) * 2006-07-07 2014-04-22 씨칸 리미티드 과열 증기를 사용하여 기구를 건조하기 위한 장치 및 방법
JP2010227485A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Miura Co Ltd 蒸気滅菌器およびその空気排除方法
CN112028151A (zh) * 2020-09-25 2020-12-04 成都英德生物医药设备有限公司 一种零排放批次生物废水灭活装置
CN117860924A (zh) * 2024-01-10 2024-04-12 黄冈职业技术学院 一种实验室消毒装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3596144B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104081063B (zh) 蒸气灭菌装置
US20080005923A1 (en) Apparatus and method for drying instruments using superheated steam
WO2002004860A1 (fr) Generateur de vapeur saturee, sterilisateur de vapeur et procede de sterilisation de vapeur
JP6226129B2 (ja) 殺菌装置
CN110614250A (zh) 清洗装置
JPH09206359A (ja) 蒸気滅菌器の運転方法
JP2011131175A (ja) 洗浄装置
ITMI980329A1 (it) Procedimento ed apparecchiatura per la sterilizzazione a vapore in particolare per usi odontoiatrici
JP2004528886A (ja) 容器を滅菌する方法
JP2007252651A (ja) 蒸気滅菌装置
JP2001190642A (ja) 蒸気滅菌装置
JP5515731B2 (ja) 洗浄方法
JP3355942B2 (ja) 蒸気滅菌器の運転方法
US5591396A (en) Self cleaning drain system and modular plumbing system for a sterilizing apparatus
JP2868010B1 (ja) 蒸気滅菌装置の運転制御方法およびその装置
JPH09151873A (ja) 水封式真空ポンプの運転方法
JPH09266943A (ja) 滅菌器の運転方法
JP3804492B2 (ja) 蒸気滅菌器の運転方法
KR102222736B1 (ko) 스팀저장탱크를 구비한 고압살균기 및 고압살균방법
JP3640033B2 (ja) 蒸気滅菌器
JP7035541B2 (ja) 真空解凍装置
JPH09173424A (ja) 滅菌器の運転方法
JP2001321422A (ja) 滅菌システム
JP2001000511A (ja) 蒸気滅菌器における給蒸方法およびその装置
JP3512234B2 (ja) 小型蒸気滅菌器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040830

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees