JP2001190642A - 蒸気滅菌装置 - Google Patents

蒸気滅菌装置

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JP2001190642A JP2000005414A JP2000005414A JP2001190642A JP 2001190642 A JP2001190642 A JP 2001190642A JP 2000005414 A JP2000005414 A JP 2000005414A JP 2000005414 A JP2000005414 A JP 2000005414A JP 2001190642 A JP2001190642 A JP 2001190642A
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Hiroyuki Minemura
広幸 峯村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 純水蒸気を発生する蒸気発生装置を小型化し
ても、滅菌室に乾き純水蒸気を供給し得る蒸気滅菌装置
を提供する。 【解決手段】 被滅菌物を収容する滅菌室12が形成さ
れた内筒14と、内筒14の外側に形成された外筒16
と、内筒12と外筒16との間に形成され、滅菌室12
を加温する水蒸気が供給されるジャケット部18とから
成る本体部10に、滅菌用水蒸気として純水を蒸発させ
て得た純水蒸気を供給する蒸気発生装置20とを具備す
る蒸気滅菌装置において、該蒸気発生装置20からのド
レンを含む湿り純水蒸気をジャケット部18に供給し、
ジャケット部18でドレンが分離された乾き純水蒸気を
滅菌室12に供給することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気滅菌装置に関
し、更に詳細には滅菌用水蒸気として純水を蒸発させて
得た純水蒸気を用いる蒸気滅菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等では治療に用いられた包帯、メ
ス、鉗子、手術着等の被滅菌物の滅菌には、通常、被滅
菌物が収容された滅菌室を水蒸気によって加圧して所定
の圧力・温度とした状態を一定時間保持する蒸気滅菌方
法が採用されている。従来、滅菌室に供給される水蒸気
は、病院等に備えられた大型ボイラーから供給されてい
るが、一般的に、大型ボイラーでは、その性能等を維持
すべく水処理剤が添加された水を用いている。この様
に、水処理剤が添加された水を蒸発させて得た水蒸気中
には、水処理剤が含有されている可能性がある。かかる
水処理剤が含有された水蒸気によって滅菌がなされた被
滅菌物には、水処理剤が付着するおそれがある。このた
め、特開平9−285527号公報には、精密濾過、脱
イオン処理等の水処理が施された純水を蒸発させて得た
純水蒸気を滅菌室に供給する蒸気滅菌装置が提案されて
いる。
【0003】この特許公報に掲載された蒸気滅菌装置を
図4に示す。図4において、蒸気滅菌装置の本体部10
0は、被滅菌物を収容する滅菌室102が形成された内
筒104と、内筒104の外側に形成された外筒106
と、内筒104と外筒106との間に形成されたジャケ
ット部108とから構成される。かかる図4に示す蒸気
滅菌装置には、水供給配管112によって供給された純
水を蒸発させて純水蒸気を発生させる蒸気発生装置11
0が設けられている。この蒸気発生装置110では、純
水を蒸発させる熱源として用いられている蒸気は、通常
の蒸気配管120から制御弁118、蒸気滅菌装置のジ
ャケット部108、及び配管119を経由して供給され
る。このため、ジャケット部108に供給された蒸気
は、内筒104の加温にも用いられている。かかる蒸気
発生装置110によって発生した純水蒸気は、制御弁1
14が途中に設けられた純水蒸気供給配管116を介し
て本体部100の滅菌室102に直接供給される。滅菌
室102に供給されて被滅菌物を加熱して滅菌を施した
純水蒸気は、排出配管122及び制御弁126が設けら
れた配管124を経由して排気される。更に、滅菌室1
02が大気圧まで低下したとき、制御弁114、126
を閉じると共に、水封式真空ポンプ130を駆動して真
空配管132に設けられた制御弁128を開にして滅菌
室102を真空状態とする。滅菌の際に、純水蒸気の凝
縮水に濡れた被滅菌物を乾燥するためである。真空状態
とされた滅菌室102を大気圧に戻して滅菌が施された
被滅菌物を取り出す際には、フィルター134及び制御
弁136が設けられた配管138を経由して清浄な空気
を滅菌室102に供給する。尚、水封式真空ポンプ13
0には、純水蒸気等を吸引して蒸発等によって喪失した
封水は配管131を経由して供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す蒸気滅菌装
置によれば、滅菌に用いる水蒸気として、純水を蒸発し
て得た純水蒸気を用いているため、水処理剤等が被滅菌
物に付着するおそれを解消できる。しかし、図4に示す
蒸気滅菌装置には、純水を蒸発する蒸気発生装置110
を新たに装着することが必要であるが、この蒸気発生装
置110は大型化するため、図4の蒸気滅菌装置の全体
も大型化する。つまり、滅菌室102に導入される水蒸
気としては、乾き水蒸気であることが必要である。ドレ
ンが混合された湿り水蒸気を用いると、蒸気滅菌が施さ
れた被滅菌物の濡れが著しく、充分に被滅菌物を乾燥す
るには乾燥行程の行程時間が著しく長くなるためでもあ
り、滅菌不良の原因ともなるためである。従って、図4
に示す蒸気滅菌装置の蒸気発生装置110も、乾き純水
蒸気を滅菌室102に供給することを要する。このた
め、図5に示す如く、上部にバッフル140及びサイク
ロン142等のドレン分離部を具備する複雑な構造の大
型の蒸気発生装置110を用いることが必要となる。一
方、ドレン分離部を省略した蒸気発生装置は、図5に示
す蒸気発生装置110よりも小型化できるものの、滅菌
室102には、ドレンを多量に含む湿り純水蒸気が供給
される。このため、被滅菌物が著しく濡れ、滅菌が施さ
れた被滅菌物を乾燥する乾燥時間が長時間となって蒸気
滅菌のサイクル時間が長くなったり、被滅菌物の乾燥不
良が発生するおそれがある。更に、かかる湿り純水蒸気
では、滅菌不良の原因ともなるおそれもある。そこで、
本発明の課題は、純水蒸気を発生する蒸気発生装置を小
型化しても、滅菌室に乾き純水蒸気を供給し得る蒸気滅
菌装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく検討したところ、ジャケット部を純水蒸気中
のドレン分離部として用いることによって、ドレン分離
部を省略して小型化した蒸気発生装置からドレンを含む
湿り純水蒸気を発生させても、滅菌室には乾き純水蒸気
を供給できることを見出し、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、被滅菌物を収容する滅菌室が形成された
内筒と、前記内筒の外側に形成された外筒と、前記内筒
と外筒との間に形成され、前記滅菌室を加温する水蒸気
が供給されるジャケット部とから成る本体部に、滅菌用
水蒸気として純水を蒸発させて得た純水蒸気を供給する
蒸気発生装置を具備する蒸気滅菌装置において、該蒸気
発生装置で発生したドレンを含む湿り純水蒸気を前記ジ
ャケット部に供給する湿り純水蒸気供給配管と、前記ジ
ャケット部でドレンが分離された乾き純水蒸気を前記滅
菌室に供給する乾き純水蒸気供給配管とが設けられてい
ることを特徴とする蒸気滅菌装置にある。
【0006】かかる本発明において、蒸気発生装置に供
給される純水を予熱する予熱ヒータを設け、且つ前記蒸
気発生装置で純水の蒸発に用いられた熱媒を前記予熱ヒ
ータの熱源に用いるように、前記蒸気発生装置から予備
ヒータに至る熱媒配管を設けることによって、純水の蒸
発に用いた熱媒の熱の有効利用を図ることができる。更
に、ジャケット部で分離したドレンを蒸気発生装置に再
供給する再供給配管を設けることにより、分離した純水
から成るドレンの有しているエネルギー及び資源を有効
利用できる。また、滅菌室の内面、内筒の外面、及び外
筒の内面を、ステンレス材等のドレン及び水蒸気に対し
て耐食性を呈する材料により形成することによって、錆
等の発生を防止できる。
【0007】本発明においては、蒸気滅菌装置の本体部
のジャケット部をドレン分離部に用い、ジャケット部で
ドレンが分離された乾き純水蒸気を滅菌室に供給でき
る。したがって、純水蒸気を発生する蒸気発生装置にド
レン分離部を設けることを要しない。このため、蒸気発
生装置の構造の簡単化を図ることができ、且つ蒸気発生
装置の小型化も図ることができる。その結果、蒸気滅菌
装置全体の小型化を図ることができる。一方、蒸気発生
装置からジャケット部に供給されたドレン含有の湿り純
水蒸気は、ジャケット部でドレンが分離されて乾き純水
蒸気を得ることができ、この乾き純水蒸気を滅菌室に供
給できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る蒸気滅菌装置の一例
を説明するための概略図を図1に示す。図1において、
蒸気滅菌装置の本体部10は、被滅菌物を収容する滅菌
室12が形成された内筒14と、内筒14の外側に形成
された外筒16と、内筒14と外筒16との間に形成さ
れたジャケット部18とから構成されている。かかる本
体部10のジャケット部18には、蒸気発生装置20に
よって発生した純水蒸気が、制御弁22が途中に設けら
れた純水蒸気供給配管24を介して供給される。この蒸
気発生装置20において、純水貯留タンク26からポン
プ28、制御弁30、及び予熱ヒータ32が設けられた
純水供給配管34によって供給された純水が、制御弁3
6が設けられた蒸気配管38によって大型ボイラー(図
示せず)から供給された熱媒としての一般蒸気によって
加熱蒸発される。蒸気発生装置20で純水を加熱蒸発し
たドレン及び蒸気は熱媒として、蒸気発生装置20から
予備ヒータ32に至る熱媒配管39によって予備ヒータ
32に供給され、蒸気発生装置20に供給される純水を
予備加熱した後、排気・排水される。ここで、純水貯留
タンク26に供給される純水は、通常の水道水等に脱イ
オン処理や脱気処理等の各種処理を施し、ほとんどの不
純物が除去されて得られた水である。特に、純水中の溶
存酸素等を脱気する脱気処理を施しておくことが、蒸気
発生装置20等の保守の面からは好ましい。
【0009】図1に用いられる蒸気発生装置20は、図
2に示す様に、図5に示す蒸気発生装置110に設けら
れたバッフル140やサイクロン142等の気液分離部
を省略して小型化したものである。このため、図2の蒸
気発生装置20によって発生する純水蒸気は、ドレンが
含まれる湿り純水蒸気である。かかる湿り純水蒸気は、
ジャケット部18に供給され、滅菌室14を加温しつつ
含まれているドレンが分離される。ジャケット部18
は、通常、その断面積が純水蒸気供給配管24の断面積
よりも著しく大きく、純水蒸気の線速度が著しく低下す
るため、同伴しているドレン等の液体と純水蒸気とを容
易に分離できるからである。この様に、ドレンが分離さ
れた乾き純水蒸気は、制御弁41が設けられた乾き純水
蒸気供給配管40を経由して滅菌室12に供給される。
一方、ジャケット部18で分離されたドレン及び滅菌室
12を加温して発生したドレンは、純水から成るドレン
であり、且つ相当の熱量を有するため、ドレントラップ
42が設けられた再供給配管44を介してポンプ28の
入口側に戻され、再度蒸気発生装置20に供給される。
【0010】滅菌室12に供給された乾き純水蒸気は、
滅菌室12に収容された被滅菌物に蒸気滅菌を施す。そ
の際に、被滅菌物等を加熱して発生したドレンは、排出
配管46に設けられたドレントラップ48によって系外
に排出される。また、被滅菌物の蒸気滅菌が終了した
後、滅菌のために滅菌室12を所定圧に加圧した加圧蒸
気は、ドレントラップ48をバイパスするバイパス配管
50に設けられた制御弁52を経由して系外に排出され
る。更に、加圧蒸気が排出されて大気圧となった滅菌室
12内に残存する蒸気は、制御弁52と滅菌室12との
間に繋ぎ込まれている真空配管54の制御弁56を介し
て水封式真空ポンプ58によって真空状態とし、滅菌の
際に、凝縮水に濡れた被滅菌物の乾燥を施す。この水封
式真空ポンプ58には、吸引した蒸気等の熱によって蒸
発等して喪失した封水は配管66を経由して供給され
る。尚、真空状態の滅菌室12を大気圧に戻し、滅菌さ
れた被滅菌物を取り出す際には、清浄な空気をフィルタ
ー62及び制御弁64が設けられた空気供給配管60を
介して減圧室12に供給する。
【0011】図1に示す蒸気滅菌装置では、純水蒸気及
びそのドレンに接触する面、すなわちジャケット部18
を形成する内筒14の外面、外筒16の内面、及び滅菌
室12を形成する内筒14の内面を、水蒸気及びそのド
レンに耐食性を有する材料、例えばステンレス材によっ
て形成し、防錆を図ることが好ましい。ジャケット部1
8の壁面に錆等が発生すると、錆等が純水蒸気と同伴し
て滅菌室12内に入り、被滅菌物を汚すことがあるから
である。かかる内筒14及び外筒16の全てをステンレ
ス鋼材によって形成してもよいが、ステンレス鋼材と圧
延鋼材とから成るクラッド鋼を用いて外筒16を形成し
てもよい。かかるクラッド鋼を用いる場合、純水蒸気等
に接触する内面側をステンレス鋼材によって形成するよ
うにする。
【0012】図1及び図2に示す蒸気滅菌装置を用いた
被滅菌物の蒸気滅菌行程について図3を用いて説明す
る。図3は、滅菌室12の内圧の経時変化を示し、蒸気
滅菌の一サイクルは、コンディショニング(真空)行
程、滅菌行程、排気行程、乾燥行程、及び完了行程の各
行程から成る。先ず、被滅菌物が収納された滅菌室12
を気密状態とした後、コンディショニング(真空)行程
に入る。このコンディショニング(真空)行程では、ジ
ャケット部18に蒸気発生装置20で発生したドレン含
有の湿り純水蒸気を、湿り純水蒸気供給配管24の制御
弁22を開いて導入して滅菌室12を加熱し、水封式真
空ポンプ58を駆動すると共に、真空配管54の制御弁
56を開いて滅菌室12内の空気を排気して真空状態と
する。
【0013】次いで、乾き純水蒸気供給配管40の制御
弁41を開にし、ジャケット部18でドレンと分離され
た乾き純水蒸気を滅菌室12内に給蒸し、滅菌室12の
圧力を上昇させて被滅菌物を加温する。更に、滅菌室1
2を、バイパス配管50の制御弁52を開いて滅菌室1
2を加圧する純水蒸気を放出して大気圧とした後、水封
式真空ポンプ58を駆動すると共に、真空配管54の制
御弁56を開いて真空状態とする。その後、再度、真空
状態の滅菌室12に純水蒸気を給蒸する給蒸―排気の操
作を複数回繰り返し、被滅菌物を充分に加温する。この
コンディショニング(真空)行程は、被滅菌物の内部の
空気を確実に排除し、後述する様に、滅菌室12に給蒸
して被滅菌物を滅菌温度に加温する際に、被滅菌物の内
部温度も表面温度と同程度に昇温させるためである。
【0014】かかるコンディショニング(真空)行程で
被滅菌物を充分に加温した後、滅菌室12に乾き純水蒸
気供給配管40から給蒸して所定圧力まで昇圧した後、
滅菌室12を所定の圧力・温度で所定時間保持する。か
かる保持によって、滅菌室12内の被滅菌物に付着して
いた細菌等を滅菌することができる。その後、滅菌室1
2を所定圧力に加圧していた加圧蒸気をバイパス配管5
0の制御弁52を開いて排気した後、滅菌行程で濡れた
被滅菌物を乾燥する乾燥行程に入る。この乾燥行程で
は、加圧蒸気が排気されて大気圧となった滅菌室12内
を、真空配管54の制御弁56を開(バイパス配管50
の制御弁52を閉)き且つ水封式真空ポンプ58を駆動
することによって、滅菌室12を真空状態として被滅菌
物の水分を蒸発する。
【0015】但し、水分の蒸発に伴い被滅菌物の温度が
低下するため、被滅菌物から水分を蒸発し易くすべく、
加温された清浄な空気を空気供給配管60の制御弁64
を開いて滅菌室12内に導入し、滅菌室12内を大気圧
近傍まで昇圧して被滅菌物を昇温する。更に、昇温した
被滅菌物を乾燥すべく、再度、滅菌室12内を真空状態
とした後、加温された清浄な空気を供給する操作を複数
回繰り返し、被滅菌物を充分に乾燥する。被滅菌物の乾
燥が不充分の場合は、被滅菌物を滅菌室12から取り出
したとき、空気中の細菌等が被滅菌物に付着して増殖を
始めるおそれがあるためである。かかる乾燥行程が完了
した際に、滅菌室12内に空気供給配管60の制御弁6
4を開いて清浄な空気を導入して滅菌を完了する。尚、
ジャケット部18への純水蒸気は、蒸気滅菌の各行程を
通じて供給されており、常に滅菌室12を加温してい
る。
【0016】図1及び図2に示す蒸気滅菌装置によっ
て、水処理剤等の薬剤が付着されていない被滅菌物を得
ることができる。また、図1及び図2に示す蒸気滅菌装
置では、ジャケット部18によって蒸気発生装置20か
ら供給された湿り純水蒸気中のドレンを分離して得た乾
き純水蒸気を滅菌室12に給蒸する。このため、バッフ
ル140やサイクロン142等の気液分離部を蒸気発生
装置20に設け、ドレンを分離した乾き純水蒸気をジャ
ケット部18に供給することを要しない。したがって、
図4及び図5に示す蒸気滅菌装置の如く、蒸気発生装置
110から滅菌室102に直接純水蒸気を供給し得る乾
き純水蒸気を発生させるべく、バッフル140やサイク
ロン142等の気液分離部を具備する蒸気発生装置11
0に比較して、図1及び図2に示す蒸気発生装置20
は、その構造が簡単で且つ小型化できる。その結果、図
1に示す蒸気滅菌装置では、図5に示す複雑な構造で且
つ大型の蒸気発生装置110を設けるスペースを準備す
ることを要しないため、蒸気滅菌装置の小型化を図るこ
とができる。ここで、図1では、1基の蒸気発生装置2
0を設けているが、滅菌室12が大型化した場合には、
給蒸量との関係で複数基の蒸気発生装置20を設けても
よい。この様に、複数基の蒸気発生装置20を設けて
も、蒸気発生装置20が小型化しているため、複数基の
蒸気発生装置20の設置スペースは、装置の設置面積か
ら見れば僅かなスペースである。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る蒸気滅菌装置によれば、水
処理剤等の薬剤が付着されていない被滅菌物を得ること
ができ、且つ構造が簡単で且つ小型の蒸気発生装置を採
用できる。このため、蒸気滅菌装置全体の小型化を図る
ことができ、蒸気滅菌装置を装着する広い面積の装着ス
ペースの確保を要せず比較的狭い場所にも設置可能とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気滅菌装置の一例を説明する概
略図である。
【図2】図1に示す蒸気滅菌装置で用いられる蒸気発生
装置の一例を説明する概略図である。
【図3】図1に示す蒸気滅菌装置を用いて蒸気滅菌を施
す際に、滅菌室の内圧の経時変化を示すグラフである。
【図4】従来の蒸気滅菌装置を説明する概略図である。
【図5】図4に示す蒸気滅菌装置で用いられる蒸気発生
装置の一例を説明する概略図である。
【符号の説明】
10 本体部 12 滅菌室 14 内筒 16 外筒 18 ジャケット部 20 蒸気発生装置 24 湿り純水蒸気供給配管 32 予熱ヒータ 39 熱媒配管 40 乾き純水蒸気供給配管 44 再供給配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被滅菌物を収容する滅菌室が形成された
    内筒と、前記内筒の外側に形成された外筒と、前記内筒
    と外筒との間に形成され、前記滅菌室を加温する水蒸気
    が供給されるジャケット部とから成る本体部に、滅菌用
    水蒸気として純水を蒸発させて得た純水蒸気を供給する
    蒸気発生装置を具備する蒸気滅菌装置において、 該蒸気発生装置で発生したドレンを含む湿り純水蒸気を
    前記ジャケット部に供給する湿り純水蒸気供給配管と、
    前記ジャケット部でドレンが分離された乾き純水蒸気を
    前記滅菌室に供給する乾き純水蒸気供給配管とが設けら
    れていることを特徴とする蒸気滅菌装置。
  2. 【請求項2】 蒸気発生装置に供給される純水を予熱す
    る予熱ヒータが設けられ、且つ前記蒸気発生装置で純水
    の蒸発に用いられた熱媒を前記予熱ヒータの熱源に用い
    られるように、前記蒸気発生装置から予備ヒータに至る
    熱媒配管が設けられている請求項1記載の蒸気滅菌装
    置。
  3. 【請求項3】 ジャケット部で分離されたドレンを、蒸
    気発生装置に再供給する再供給配管が設けられている請
    求項1又は請求項2記載の蒸気滅菌装置。
  4. 【請求項4】 滅菌室の内面、内筒の外面、及び外筒の
    内面が、ステンレス材等のドレン及び水蒸気に対して耐
    食性を呈する材料によって形成されている請求項1〜3
    のいずれか一項記載の蒸気滅菌装置。
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