JPH09195957A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH09195957A
JPH09195957A JP610696A JP610696A JPH09195957A JP H09195957 A JPH09195957 A JP H09195957A JP 610696 A JP610696 A JP 610696A JP 610696 A JP610696 A JP 610696A JP H09195957 A JPH09195957 A JP H09195957A
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JP
Japan
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balance weight
movable scroll
scroll
centrifugal force
rotary shaft
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Withdrawn
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JP610696A
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English (en)
Inventor
Motohiro Yamaguchi
素弘 山口
Mikio Matsuda
三起夫 松田
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Publication of JPH09195957A publication Critical patent/JPH09195957A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
    • F04C29/005Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0021Systems for the equilibration of forces acting on the pump
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/80Other components
    • F04C2240/807Balance weight, counterweight

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動スクロールの公転にともなう過大な押付
け力を防止して、スクロール型圧縮機の動力損失の低減
を図る。 【解決手段】 可動スクロール7とバランスウェイト5
とは、回転軸1の回転運動に応じて、偏心部8に対して
互いに独立して回転軸1の径方向に変位可能に配置す
る。そして、回転軸1の回転中心周りの両者7、5の慣
性モーメントが等しくし、バランスウェイト5に作用す
る遠心力に対抗する向きに弾性力を作用させるコイルバ
ネ12aと、可動スクロール7に作用する遠心力に対抗
する向きに弾性力を作用させるコイルバネ12bとを設
ける。これにより、両者7、5の遠心力を相殺するとと
もに起動時の起動ショックを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール型圧縮
機に関するもので、車両用空調装置の圧縮機に用いて好
適である。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機は、周知の如く、渦
巻き状の歯部を有してハウジングに対して固定された固
定スクロールと、この固定スクロールの歯部と噛み合う
ように形成された歯部を有する可動スクロールと、この
可動スクロールを公転運動させる回転軸とから構成され
ている。そして、両スクロールの歯部によって形成され
る作動室の体積を可動スクロールの公転運動とともに縮
小させることによって冷媒等の流体を圧縮するものであ
る。したがって、流体を効率良く圧縮させるには、作動
室の密閉性を十分に確保する必要がある。
【0003】この作動室の密閉性を確保する構造とし
て、可動スクロールとバランスウェイトとを回転軸の径
方向に変位可能に結合したものがある。これは、可動ス
クロールの公転運動とともに可動スクロールに作用する
遠心力によって、可動スクロールの歯部が固定スクロー
ルの歯部に接するまで可動スクロールを公転半径外方向
に変位させ、可動スクロールに作用する圧縮反力を利用
して可動スクロールの歯部を固定スクロールの歯部に押
し付けるものである(いわゆる、従動クランク機構)。
【0004】しかし、可動スクロールは、回転軸の径方
向に変位可能なので、圧縮反力に加えて可動スクロール
に作用する遠心力が、両スクロールの歯部間に作用して
まうので、可動スクロールの公転回転数の増加ととも
に、可動スクロールの歯部が固定スクロールの歯部を押
し付ける押付け力が増大する。そして、この押付け力が
過大に増大すると、両スクロール歯部間の摩擦抵抗が増
大し、動力損失を招くので、却って、スクロール型圧縮
機の効率が低下する。
【0005】そこで、可動スクロールと一体的に変位お
よび公転運動し、かつ、回転軸を挟んで可動スクロール
の重心位置と反対側に重心が位置するようなバランスウ
ェイトを設けて、過大な押付け力を抑制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
のスクロール型圧縮機では、バランスウェイトと可動ス
クロールとは一体的に変位するので、可動スクロールの
公転運動とともに可動スクロールの公転半径は大きくな
っていき、バランスウェイトの公転半径は小さくなって
いく。すなわち、可動スクロールの公転とともに可動ス
クロールの慣性モーメント(回転慣性)は増大し、バラ
ンスウェイトの慣性モーメントは減少していくので、可
動スクロールに作用する遠心力とバランスウェイトに作
用する遠心力の差は、可動スクロールの公転とともに増
大していく。
【0007】また、可動スクロールの公転半径の最大変
位量を考慮して、予めバランスウェイトの慣性モーメン
トを可動スクロールの慣性モーメントより大きく設定す
る手段が考えられるが、この手段では、バランスウェイ
トに作用する遠心力が可動スクロールに作用する遠心力
より大きくなるので、可動スクロールが公転運動しても
可動スクロールは、回転軸の径外方に向けて変位するこ
とができない。つまり、可動スクロールの歯部は、固定
スクロールの歯部に接することができなくなり、その結
果、作動室の密閉性を確保することができなくなる。
【0008】なお、一般的にスクロール型圧縮機では、
可動スクロールの慣性モーメントはバランスウェイトの
慣性モーメントより大きくなるように設定されているの
で、可動スクロールの遠心力とバランスウェイトに作用
する遠心力の差は、変位に比例して増大していく。した
がって、上記公報記載のスクロール型圧縮機では、可動
スクロールの公転運動にともなう過大な押付け力を防止
することができない。
【0009】本発明は、上記点に鑑み、可動スクロール
の公転にともなう過大な押付け力を防止して、スクロー
ル型圧縮機の動力損失の低減を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、可動スクロール(7)とバランスウェ
イト(5)とは、回転軸(1)の回転運動に応じて、偏
心部(8)に対して互いに独立して前記回転軸(1)の
径方向に変位可能に構成されている。そして、可動スク
ロール(7)およびバランスウェイト(5)間の相対変
位が最大となったときの、回転軸(1)の回転中心周り
の可動スクロール(7)の慣性モーメントと、回転軸
(1)の回転中心周りのバランスウェイト(5)の慣性
モーメントとが等しいことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のスクロール型圧縮機において、可動スクロール
(7)は、ブッシュ(6)を介して偏心部(8)に対し
て回転軸(1)の径方向に変位可能に構成されている。
そして、ブッシュ(6)およびバランスウェイト(5)
のそれぞれには、ブッシュ(6)およびバランスウェイ
ト(5)が、互いに接してブッシュ(6)およびバラン
スウェイト(5)間の最大相対変位を規制する接触面
(6d、10a)が形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1また
2に記載のスクロール型圧縮機において、バランスウェ
イト(5)に作用する遠心力(Fb)に対抗する向きに
弾性力を作用させる第1弾性部材(12a)と、可動ス
クロール(7)に作用する遠心力(Fs)に対抗する向
きに弾性力を作用させる第2弾性部材(12b)とを有
することを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1また
2に記載のスクロール型圧縮機において、バランスウェ
イト(5)に作用する遠心力(Fb)に対抗する向きに
弾性力を作用させる弾性部材(33)と、可動スクロー
ル(7)およびバランスウェイト(5)のいずれか一方
側に配置された磁石(37)および他方側に配置された
磁性体部(5a)とを有している。そして、磁石(3
7)と磁性体部(5a)とは、回転軸(1)の径方向に
吸引力が作用するように配置されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のスクロール型圧縮機において、バランスウ
ェイト(5)に作用する遠心力(Fb)に対抗する向き
に弾性力を作用させる弾性部材(12a)と、可動スク
ロール(7)およびバランスウェイト(5)の間に設け
られ、バランスウェイト(5)の変位のうちバランスウ
ェイト(5)の公転半径を小さくする向きの変位に連動
して、可動スクロール(7)を可動スクロール(7)の
公転半径を小さくする向きに変位させるカム機構(5
b、38、39)とを有していることを特徴とする。
【0015】次に作用効果を述べる。請求項1〜5に記
載の発明によれば、可動スクロール(7)とバランスウ
ェイト(5)とは、回転軸(1)の回転運動に応じて、
偏心部(8)に対して互いに独立して前記回転軸(1)
の径方向に変位可能であるので、可動スクロール(7)
およびバランスウェイト(5)間の相対変位が最大とな
ったときの、回転軸(1)の回転中心周りの前記可動ス
クロール(7)の慣性モーメントと、回転軸(1)の回
転中心周りの前記バランスウェイト(5)の慣性モーメ
ントとを等しくすることができる。
【0016】したがって、可動スクロール(7)に作用
する遠心力(Fs)とバランスウェイト(5)に作用す
る遠心力(Fb)とが相殺されるので、後述するよう
に、両者(5、7)が最大相対変位して両スクロール
7、18の歯部が互いに接したときに、可動スクロール
(7)の公転運動に伴う過大な両スクロール(7、1
8)の歯部間の押付け力を防止することができる。した
がって、可動スクロール(7)の公転運動に伴う圧縮機
の動力損失の低減を図ることができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、バランス
ウェイト(5)に作用する遠心力(Fb)に対抗する向
きに弾性力を作用させる第1弾性部材(12a)と、可
動スクロール(7)に作用する遠心力(Fs)に対抗す
る向きに弾性力を作用させる第2弾性部材(12b)と
を有しているので、スクロール型圧縮機の起動前におい
ては、両弾性部材(12a、12b)によってバランス
ウェイト(5)および可動スクロール(7)は、共に起
動後の状態よりも回転軸(1)の回転中心側に位置して
いる。したがって、バランスウェイト(5)および可動
スクロール(7)の慣性モーメントが、両者(5、7)
共に起動後の状態よりも小さくなるので、スクロール型
圧縮機を起動した瞬間の起動ショックを低減することが
できる。
【0018】また、スクロール型圧縮機の起動前におい
ては、可動スクロール(7)は、起動後の状態よりも回
転軸(1)の回転中心側に位置しているので、両スクロ
ール(7、8)の歯部間に隙間が発生している。したが
って、スクロール型圧縮機を起動した瞬間においては、
圧縮反力が小さくなるので、スクロール型圧縮機を起動
した瞬間の起動ショックをさらに低減することができ
る。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、バランス
ウェイト(5)に作用する遠心力(Fb)に対抗する向
きに弾性力を作用させる弾性部材(33)と、可動スク
ロール(7)およびバランスウェイト(5)のいずれか
一方側に配置された磁石(37)および他方側に配置さ
れた磁性体部(5a)とを有している。そして、磁石
(37)と磁性体部(5a)とは、回転軸(1)の径方
向に吸引力が作用するように配置されているので、バラ
ンスウェイト(5)および可動スクロール(7)は、共
に起動後の状態よりも回転軸(1)の回転中心側に位置
している。したがって、請求項3と同様な効果を得るこ
とができる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、バランス
ウェイト(5)に作用する遠心力(Fb)に対抗する向
きに弾性力を作用させる弾性部材(12a)と、可動ス
クロール(7)およびバランスウェイト(5)の間に設
けられ、バランスウェイト(5)の変位のうちバランス
ウェイト(5)の公転半径を小さくする向きの変位に連
動して、可動スクロール(7)を可動スクロール(7)
の公転半径を小さくする向きに変位させるカム機構(5
b、38、39)とを有しているので、バランスウェイ
ト(5)および可動スクロール(7)は、共に起動後の
状態よりも回転軸(1)の回転中心側に位置している。
したがって、請求項3と同様な効果を得ることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)図1は、本実施形態に係るスクロール
型圧縮機(以下、単に圧縮機と呼ぶ。)の詳細構造を示
す断面図であり、3はフロントハウジングで、このフロ
ントハウジング3内に圧入された軸受2により回転軸1
が回転可能に支持されている。この回転軸1は一端側に
連結される図示されていない電磁クラッチを介して走行
用エンジンにより駆動力を得て回転するように構成され
ている。なお、回転軸1を電磁クラッチを介さないで直
接電動モータ等によって駆動してもよい。
【0022】7は渦巻き状の歯部7bと端板部7aとか
ら構成された可動スクロールで、その端板部7aの略中
心にはボス部7cが形成されており、このボス部7cに
は軸受17が圧入されている。なお、この軸受17は外
輪と、その外輪の内壁面に沿って配置された転動体とか
らなるシェル型(内輪を持たないタイプ)の針状ころ軸
受(ニードルベアリング)である。
【0023】軸受17内にはブッシュ6が挿入されてお
り、このブッシュ6に形成された駆動溝6bには、回転
軸1に設けられたクランク機構をなす駆動キー8(偏心
部)が挿入されている。この駆動キー8は、回転軸1の
回転中心より所定量偏心した位置に設けられており、可
動スクロール7は、駆動キー8の偏心量を公転半径とし
て、駆動キー8より駆動力を得て回転軸1の回転中心周
りを公転運動する。
【0024】5は、可動スクロール7の遠心力を相殺す
るバランスウェイトで、このバランスウェイト5の重心
位置は、可動スクロール7の遠心力を相殺するために回
転軸1を挟んで可動スクロールの重心位置と反対側に位
置している。そして、バランスウェイト5も可動スクロ
ール7と同様に、駆動キー8より駆動力を得て回転軸1
の回転中心周りを公転運動し、その角速度は可動スクロ
ールの角速度と等しい。なお、バランスウェイト5と可
動スクロール7とは、共に回転軸1の回転運動に応じ
て、駆動キー8に対して互いに独立して回転軸1の径方
向に変位可能に構成されており、その構成(以下、従動
クランク機構と呼ぶ。)については後述する。
【0025】また、16は回転軸1とフロントハウジン
グ3との隙間を密閉して圧縮機内の冷媒(および冷媒に
混合された潤滑油)が圧縮機外に漏れ出すことを閉止す
るリップシールで、図示されていないサークリップ(止
め輪)によってフロントハウジング3内に固定されてい
る。18は、渦巻き状の歯部18bと端板部18aとか
ら構成された固定スクロールで、この固定スクロール1
8は、その歯部18bが可動スクロール7の歯部7bと
噛み合うようにしてフロントハウジング8に図示されて
いないボルトにて固定されている。
【0026】そして、両スクロール7、18の歯部7
b、18bおよび端板部7a、18aによって冷媒が吸
入圧縮される複数個の作動室24が形成される。この作
動室24は、歯部7b、18bの先端部に組付けられた
図示されていないチップシールによって密閉性が保持さ
れている。13、14は等しい直径を有する自転防止用
ピンである。自転防止用ピン13は、フロントハウジン
グ3の端面3aに形成された複数の止まり穴3bに挿入
され、自転防止用ピン14は、可動スクロール7の端板
部7aに形成された複数の止まり穴7dに挿入されてい
る。そして、両自転防止用ピン13、14の一端側がリ
ング15内に挿入されて、周知の軸受17周りの可動ス
クロール7の自転を防止する自転防止機構が構成されて
いる。因みに、リング15の内径は、可動スクロール7
の公転半径と自転防止用ピン直径の和にほぼ等しい。
【0027】また、固定スクロール18の端板部18a
の略中央部には、圧縮された冷媒を作動室24から吐出
する吐出口27が形成されており、この吐出口27の端
板部18a側には、作動室24内へ冷媒が逆流すること
を防止する吐出弁19および吐出弁19の最大開度を規
制する弁ストッパ20が、ボルト21によって端板部1
8aに固定されている。
【0028】そして、固定スクロール18の端板部18
aには、リアハウジング23が図示されていないボルト
によって固定スクロール18に組付けられており、この
リアハウジング23および端板部18aによって吐出口
19から吐出した冷媒の圧力脈動を平滑化する吐出室2
2が形成されている。なお、この吐出室22にて平滑化
された冷媒は、吐出ポート26より圧縮機から図示され
ていない空調装置の凝縮器に向けて吐出される。また、
図示されていない空調装置の蒸発器を流出した冷媒は、
フロントハウジング3に形成された図示されていない吸
入ポートから吸入され、軸受2と可動スクロール7の端
板部7aとの隙間を経て歯部7bの渦巻き終端部に形成
される吸入室より作動室24内に吸入される。
【0029】次に、バランスウェイト5および可動スク
ロール7の従動クランンク機構について詳述する。図2
は回転軸1、バランスウェイト5、ブッシュ6および可
動スクロール7等の分解斜視図であり、回転軸1に設け
られた駆動キー8には、回転軸1の径方向および軸方向
の両者に平行な二面幅8aが形成されており、ブッシュ
6の駆動溝6bには、この二面幅8aに嵌合するように
平行な2つ平面部6cが形成されている。そして、駆動
溝6bのうち、この平面部6cに平行な部位の寸法L
は、駆動キー8のうち二面幅8aに平行な部位の寸法l
より大きくなっており、これによりブッシュ6(可動ス
クロール7)は、駆動溝6bの寸法Lと駆動キー8の寸
法lとの差分だけ回転軸1の径方向に変位可能となる。
【0030】因みに、駆動キー8の二面幅8aは、図3
に示すように、可動クロール7の遠心力方向と所定の角
度を有して交差しており、これにより周知のごとく、可
動クロール7に作用する圧縮反力のうち、二面幅8a方
向の成分が両スクロール7、18の歯部間に押付け力と
して作用する。また、ブッシュ6の一端側には、ブッシ
ュ6の径方向断面が矩形状に形成されたスライド部6a
が形成されており、一方、バランスウェイト5には、こ
のスライド部6aが嵌合するスライド溝10が形成され
ている。バランスウェイト5とブッシュ6とは、スライ
ド部6aがスライド溝10に嵌合した状態で互いに相対
変位可能となっており、両者5、6間の最大相対変位量
は、スライド部6aの外壁面のうち回転軸1の径外方側
の端面6dが、スライド溝10の内壁面のうち回転軸1
の径外方側の端面10aに接することによって規制され
ている。
【0031】また、回転軸1には、ピン9a、9bが形
成されており、一方、バランスウェイト5には、図3に
示すように、これらのピン9a、9bがバランスウェイ
ト5に対して摺動することができるように溝11a、1
1bが形成されている。そして、ピン9aとバランスウ
ェイト5との間には、コイルバネ12aが配置されてお
り、このコイルバネ12aにより、バランスウェイト5
にはバランスウェイト5に作用する遠心力に対抗する弾
性力が作用している。一方、ピン9bとブッシュ6のス
ライド部6aとの間には、コイルバネ12bが配置され
ており、このコイルバネ12bにより、可動スクロール
7には、ブッシュ6を介して可動スクロール7に作用す
る遠心力に対抗する向きに弾性力が作用している。な
お、本実施形態では、弾性部材としてコイルバネを用い
たが、ゴム等の弾性材を用いてもよい。
【0032】また、コイルバネ12a、12bのバネ定
数は、回転軸1の回転中心周りのバランスウェイト5お
よび可動スクロール7の慣性モーメントが等しい状態を
維持しながら両者5、7が変位するように選定されてお
り、スライド部6aの端面6dが、スライド溝10の端
面10aに接した状態(相対変位が最大となった状態)
においても、両者5、7の慣性モーメントは等しい。
【0033】次に本実施形態の作動を図3を用いて述べ
る。なお、図3は図1のA−A断面図を示しており、
(A)は圧縮機が起動する前の状態を示し、(B)は圧
縮機が起動した後の状態を示している。コイルバネ12
a、12bは、それぞれ遠心力に対抗する向きに弾性力
を作用させているので、起動前においては図3の(A)
に示すように、バランスウェイト5およびブッシュ6
(可動スクロール7)は、それぞれ起動後の位置より回
転軸1の中心側に位置している。なお、本実施形態で
は、起動前状態においても回転軸1の回転中心周りのバ
ランスウェイト5の慣性モーメントと、回転軸1の回転
中心周りの可動スクロール7の慣性モーメントとが等し
くなるようにバランスウェイト5の質量および重心位置
が設定されている。
【0034】そして、圧縮機が起動すると、図3の
(B)に示すように、バランスウェイト5および可動ス
クロール7に遠心力Fb、Fsが作用するので、それぞ
れコイルバネ12a、12bの弾性力に逆らって回転軸
1の径外方に向けて変位する。このとき、バランスウェ
イト5の重心位置は、回転軸1を挟んで可動スクロール
の重心位置と反対側に位置しているので、バランスウェ
イト5および可動スクロール7は、両者5、7間の相対
変位が大きくなるように変位する。そして、スライド部
6aの端面6dが、スライド溝10の端面10aに接す
るまで両者5、7間の相対変位が拡大する。なお、最大
相対変位となっとき、両スクロール7、18の歯部は互
いに接している。
【0035】因みに、両者5、7間の最大相対変位は、
スライド部6aとスライド溝10とのよって規制されて
いるが、駆動キー8に対する両者5、7の変位は規制を
受けていないので、最大相対変位に達した状態であって
も、両者5、7は駆動キー8に対して回転軸1の径方向
に変位可能である。したがって、前述の如く、可動スク
ロール7に作用する圧縮反力に応じて両スクロール7、
18の歯部間に押付け力が作用する。
【0036】次に本実施形態の特徴を述べる。バランス
ウェイト5と可動スクロール7とは、圧縮機の起動とと
もに互いに相対変位が拡大するように回転軸1の径外方
に向けて変位する(両者5、7の公転半径が大きくな
る)ので、両者5、7間の相対変位が最大になったとき
(両スクロール7、18の歯部は互いに接したとき)に
おいても、回転軸1周りの両者5、7の慣性モーメント
を等しくすることができる。したがって、両スクロール
7、18の歯部は互いに接したときに、バランスウェイ
ト5に作用する遠心力Fbと、可動スクロール7に作用
する遠心力Fsとを相殺することができる。延いては、
両スクロール7、18の歯部間の押付け力が、過大に増
大することを防止することができるので、圧縮機の動力
損失の低減を図ることができる。
【0037】また、圧縮機の起動前においては、バラン
スウェイト5および可動スクロール7は、共に起動後の
状態よりも回転軸1の回転中心側に位置しているので、
両者5、7共に慣性モーメントが起動後の状態よりも小
さくなる。したがって、圧縮機を起動した瞬間の起動シ
ョックを低減することができる。また、圧縮機の起動前
においては、可動スクロール7は、起動後の状態よりも
回転軸1の回転中心側に位置しているので、両スクロー
ル7、8の歯部間に隙間が発生している。したがって、
圧縮機を起動した瞬間においては、圧縮反力が小さくな
るので、圧縮機を起動した瞬間の起動ショックをさらに
低減することができる。なお、可動スクロール7は、起
動後、数回転する間に遠心力によって回転軸1の径外方
に向けて変位して、両スクロール7、18の歯部が接す
るので、作動室24の密閉不良による動力損失は無視で
きる。
【0038】また、回転軸1の回転中心周りのバランス
ウエイト5および可動スクロール7の慣性モーメントは
常に等しいので、両者5、7の遠心力は常に釣り合って
いる。したがって、回転軸1および軸受2に不必要な荷
重が作用しないので、圧縮機の耐久性が向上する。とこ
ろで、本実施形態では、駆動キー8から駆動力を得て可
動スクロール7およびバランスウェイト5を公転運動さ
せていたが、駆動キー8を廃止してピン9a、9bによ
ってバランスウェイト5を駆動し、スライド溝10とス
ライド部6aとの嵌合により可動スクロール7を駆動し
てもよい。
【0039】(第2実施形態)上述の実施形態では、回
転軸1の径方向にスライドする従動クランク機構であっ
たが、本実施形態は、後述する駆動キー8に替えて駆動
ピン28周りに揺動することによって、可動スクロール
7を回転軸1の径方向に変位可能にする従動クランク機
構を用いたものである。
【0040】図4は本実施形態に係る圧縮機の軸方向断
面を示しており、本実施形態に係る従動クランク機構
は、ブッシュ6、ブッシュ6に設けられたスイングピン
29、回転軸1に設けられた駆動ピン28、およびバラ
ンスウェイト5に設けられたガイドピン32等から構成
されている。具体的には、図5の(A)に示すように、
駆動ピン28は円柱状に形成されており、この駆動ピン
28は、バランスウェイト5に形成された異形溝30に
挿入されている。異形溝30のうち駆動ピン28が挿入
されている部位は、駆動ピン28の直径を短径として長
円状に形成されている。
【0041】なお、ブッシュ6には、ブッシュ6の中心
から偏心した位置に図示されていない貫通穴が形成され
ており、駆動ピン28は、この貫通穴に挿入されてい
る。したがって、ブッシュ6(可動スクロール7)は、
この駆動ピン28周りに揺動することができる。また、
貫通穴の中心は、可動スクロール7に作用する遠心力F
sの作用線上からずれており、スイングピン29は、こ
の貫通穴の中心から見て遠心力Fsの作用線側に設けら
れている。したがって、ブッシュ6(可動スクロール
7)は、遠心力Fs側方向に揺動する。
【0042】そして、スイングピン29は、駆動ピン2
8が挿入されている部位より回転軸1の回転中心側の異
形溝30に挿入されており、このスイングピン29は、
駆動ピン28より径が小さい。スイングピン29が挿入
されている部位の異形溝30には、バランスウェイト5
に作用する遠心力Fbに対して反対方向に向かうほど、
その溝幅が駆動ピン28からスイングピン29側に向か
う向きに拡大するテーパ壁面30aが形成されている。
【0043】なお、スイングピン29は、圧縮機の起動
とともにテーパ壁面30aに沿って、遠心力Fs側方向
に変位し、バランスウェイト5および可動スクロール7
間の最大相対変位は、異形溝30の内壁面部位30bに
接することにより規制される。また、バランスウェイト
5の回転軸1側の端面には、ガイドピン32が形成され
ており、一方、回転軸1には、このガイドピン32が嵌
合するガイド溝31が形成されている。このガイド溝3
1の長手方向は、回転軸1の径方向に一致しており、こ
れにより、バランスウェイト5は回転軸1の径方向に変
位するように規制される。
【0044】そして、図4に示すように、ガイドピン3
2と回転軸1に設けられたピン1aとの間には、コイル
バネ33が配置されおり、このコイルバネ33により、
バランスウェイト5には、バランスウェイト5に作用す
る遠心力Fbに対抗する向きの弾性力が作用している。
なお、コイルバネ33に替えて、ゴム等の弾性材を用い
てもよい。
【0045】なお、バランスウェイト5、可動スクロー
ル7およびコイルバネ33は、常に回転軸1の回転中心
周りのバランスウェイト5および可動スクロール7の慣
性モーメントが等しくなるように設定されている。次
に、本実施形態の作動と、その特徴とを述べる。コイル
バネ33によりバランスウェイト5には、バランスウェ
イト5に作用する遠心力Fbに対抗する向きの弾性力が
作用しているので、圧縮機起動前においては、バランス
ウェイト5は、図5に示すように、起動後より回転軸1
の回転中心側に位置している。
【0046】また、バランスウェイト5が、図6の
(A)の状態から図5の(A)の状態へ変位すると、ス
イングピン29はテーパ壁面30aに沿って変位するの
で、可動スクロール7に作用する遠心力Fs側から駆動
ピン28側へ(図5の左から右へ)変位する。これによ
り、可動スクロール7は回転軸1の回転中心側に変位す
る。
【0047】したがって、上記実施形態と同様に、圧縮
機起動時の起動ショックを低減することができる。そし
て、圧縮機が起動すると、バランスウェイト5はコイル
バネ33の弾性力に逆らって回転軸1の径外方に向けて
変位する。また、可動スクロール7は、駆動ピン28が
可動スクロール7に作用する遠心力Fsの作用線上に位
置していないので、駆動ピン28周りに遠心力Fs側方
向に揺動する。したがって、可動スクロール7も回転軸
1の径外方に向けて変位する。
【0048】このとき、バランスウェイト5および可動
スクロール7間の相対変位は、上述のように、スイング
ピン29と異形溝30の内壁面部位30bとが接するこ
とにより規制され、バランスウェイト5に作用する遠心
力Fbと可動スクロール7に作用する遠心力Fsとが相
殺される。 (第3実施形態)第2実施形態では、スイングピン29
を異形溝30のテーパ壁面30aに沿って変位させた
が、本実施形態では、ガイドピン32から伸びるロッド
36を介してスイングピン29を変位させるものであ
る。
【0049】図7に示すように、回転軸1に形成された
スイングピン29が嵌合するスイング孔34からガイド
溝31に連通する連通孔35が形成され、この連通孔3
5内には、ガイドピン32とスイングピン29とに接す
るようにロッド36が配置されている。このロッド36
のうち、ロッド36とスイングピン29とが接する部位
は、テーパ壁面30aと同様なテーパ面が形成されてい
る。
【0050】したがって、本実施形態は、第2実施形態
と同様な作動を得ることができ、第2実施形態と同様な
効果を得ることができる。 (第4実施形態)本実施形態は、第1実施例において可
動スクロール7に作用する遠心力Fsにに対抗する向き
に弾性力を可動スクロール7に作用させていたコイルバ
ネ12bを廃止したものである。
【0051】すなわち、図10に示すように、可動スク
ロール7のボス部7cに永久磁石37を配置し、バラン
スウェイト5のうち、この永久磁石37に対抗する部位
5aを鉄等の磁性体としたものである。これにより、バ
ランスウェイト5と可動スクロール7との間には、回転
軸1の径方向に吸引力が作用する。なお、永久磁石をバ
ランスウェイト5に配置し、ボス部を鉄等の磁性体とし
てもよい。
【0052】本実施形態によれば、圧縮機の起動前は、
バランスウェイト5は、第1実施形態と同様にコイルバ
ネ12aにより回転軸1の回転中心側に位置している。
このため、永久磁石37が部位5a接近するので、可動
スクロール7は、永久磁石37と部位5aとの間に作用
する吸引力により回転軸1の回転中心側に変位する。そ
して、圧縮が起動すると、バランスウエイト5は、バラ
ンスウエイト5に作用する遠心力Fbにより回転軸1の
径外方に向けて変位し、可動スクロール7も可動スクロ
ール7に作用する遠心力Fsによって、永久磁石37と
部位5aとの間に作用する吸引力に逆らって回転軸1の
径外方に向けて変位する。
【0053】したがって、本実施形態は、第1実施形態
と同様な作動をするので、第1実施形態と同様な効果を
得ることができる。 (第5実施形態)本実施形態も、第1実施例において可
動スクロール7に作用する遠心力Fsにに対抗する向き
に弾性力を可動スクロール7に作用させていたコイルバ
ネ12bを廃止したものである。
【0054】すなわち、コイルバネ12bに替えて、図
11に示すように、バランスウェイト5に設けられたテ
ーパ突起部5bおよびテーパ突起部5bのテーパ面に沿
って変位するテーパピン38等からなるカム機構を設け
たものである。具体的には、図12に示すように、端面
10a側に回転軸1の回転中心側から径外方に向かうほ
ど可動スクロール7から遠去るようなテーパ面5cが形
成されたテーパ突起部5bが形成されている。そして、
テーパピン38は、回転軸1に設けられてピン保持部3
9に挿入され、このピン保持部39によりテーパピン3
8の回転軸1の径方向変位が規制されている。
【0055】また、テーパピン38はピン保持部39に
挿入された状態で、回転軸1の軸方向両端側にテーパ面
38a、38bが形成されている。そして、テーパ面3
8aは、テーパ突起部5bのテーパ面5cに沿うように
回転軸1の回転中心側から径外方に向かうほど可動スク
ロール7に近づくように形成され、テーパ面38bは、
回転軸1の回転中心側から径外方に向かうほど可動スク
ロール7から遠去るように形成されている。また、テー
パピン38のテーパ面38bは、図11に示すように、
可動スクロール7のボス部7cに形成されたテーパ面7
dに接している。
【0056】そして、圧縮機起動前においては、テーパ
突起部5bは、図13の(A)に示すように、回転軸1
の径外方に向けて変位する。したがって、ピン保持部3
9によって回転軸1の径方向変位を規制されたテーパピ
ン38は、可動スクロール7側(紙面手前側)に変位す
るので、可動スクロール7はテーパ面38b(7d)に
沿って回転軸1の回転中心側に変位する。
【0057】圧縮機起動後においては、バランスウェイ
ト5に作用する遠心力Fbによって回転軸1の径外方に
向けて変位する。これにより、テーパ突起部5bは、図
13の(B)に示すように、回転軸1の回転中心側に向
けて変位する。したがって、テーパピン38が反可動ス
クロール7側に変位可能となるので、可動スクロール7
は、可動スクロール7に作用する遠心力Fsによって回
転軸1の径外方に向けて変位する。
【0058】したがって、本実施形態は、第1実施形態
と同様な作動をするので、第1実施形態と同様な効果を
得ることができる。ところで、第2〜第5実施形態で
は、コイルバネの弾性力をバランスウェイト5に作用さ
せてバランスウェイト5の変位に従動させて可動スクロ
ール7を変位させていたが、コイルバネの弾性力を可動
スクロール7に作用させて可動スクロール7の変位に従
動させてバランスウェイト5を変位させても本発明を実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスクロール型圧縮
機の軸方向断面図である。
【図2】第1実施形態に係る従動クランク機構の分解斜
視図である。
【図3】第1実施形態の作動を説明するための説明図
(図1のA−A断面図)である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るスクロール型圧縮
機の軸方向断面図である。
【図5】第2実施形態に係る圧縮機起動前状態を示す説
明図であり、(A)は図4のC−C断面図であり、
(B)は図4のB−B断面図である。
【図6】第2実施形態に係る圧縮機起動後状態を示す説
明図であり、(A)は図4のC−C断面図であり、
(B)は図4のB−B断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るスクロール型圧縮
機の軸方向断面図である。
【図8】第3実施形態に係る圧縮機起動前状態を示す説
明図であり、(A)は図7のC−C断面図であり、
(B)は図4のD−D断面図である。
【図9】第3実施形態に係る圧縮機起動後状態を示す説
明図であり、(A)は図7のC−C断面図であり、
(B)は図4のD−D断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係るスクロール型圧
縮機の軸方向断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るスクロール型圧
縮機の軸方向断面図である。
【図12】第5実施形態に係る従動クランク機構の分解
斜視図である。
【図13】第5実施形態の作動を説明するための説明図
(図12のF−F断面図)である。
【符号の説明】
1…回転軸、2…軸受、3…フロントハウジング、5…
バランスウェイト、6…ブッシュ、6a…スライド部、
6b…駆動溝、7…可動スクロール、8…駆動キー(偏
心部)、9a、9b…ピン、10…スライド溝、11
a、11b…溝、12a、12b…コイルバネ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(3)と、 前記ハウジング(3)内に回転可能に配置された回転軸
    (1)と、 前記回転軸(1)の回転中心から偏心した位置に設けら
    れた偏心部(8)と、 渦巻き状の歯部(7b)を有し、前記偏心部(8)から
    駆動力を得て前記回転軸(1)の回転中心周りを公転運
    動する可動スクロール(7)と、 前記可動スクロール(7)の歯部(7b)と噛み合う歯
    部(18b)を有し、前記ハウジング(3)に固定され
    た固定スクロール(18)と、 前記回転軸(1)を挟んで前記可動スクロール(7)の
    重心位置と反対側に重心が位置し、前記偏心部(8)か
    ら駆動力を得て前記回転軸(1)の回転中心周りを公転
    運動するバランスウェイト(5)とを備え、 前記可動スクロール(7)と前記バランスウェイト
    (5)とは、前記回転軸(1)の回転運動に応じて、前
    記偏心部(8)に対して互いに独立して前記回転軸
    (1)の径方向に変位可能であり、 前記可動スクロール(7)および前記バランスウェイト
    (5)間の相対変位が最大となったときの、前記回転軸
    (1)の回転中心周りの前記可動スクロール(7)の慣
    性モーメントと、前記回転軸(1)の回転中心周りの前
    記バランスウェイト(5)の慣性モーメントとが等しい
    ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記可動スクロール(7)と前記偏心部
    (8)との間に介在し、前記可動スクロール(7)を支
    持するブッシュ(6)を有し、 前記可動スクロール(7)は、前記ブッシュ(6)を介
    して前記偏心部(8)に対して前記回転軸(1)の径方
    向に変位可能であり、 さらに、前記ブッシュ(6)および前記バランスウェイ
    ト(5)のそれぞれには、前記ブッシュ(6)および前
    記バランスウェイト(5)が、互いに接して前記ブッシ
    ュ(6)および前記バランスウェイト(5)間の最大相
    対変位を規制する接触面(6d、10a)が形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧
    縮機。
  3. 【請求項3】 前記バランスウェイト(5)に作用する
    遠心力(Fb)に対抗する向きに弾性力を作用させる第
    1弾性部材(12a)と、 前記可動スクロール(7)に作用する遠心力(Fs)に
    対抗する向きに弾性力を作用させる第2弾性部材(12
    b)とを有することを特徴とする請求項1また2に記載
    のスクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記バランスウェイト(5)に作用する
    遠心力(Fb)に対抗する向きに弾性力を作用させる弾
    性部材(33)と、 前記可動スクロール(7)および前記バランスウェイト
    (5)のいずれか一方側に配置された磁石(37)およ
    び他方側に配置された磁性体部(5a)とを有し、 前記磁石(37)と前記磁性体部(5a)とは、前記回
    転軸(1)の径方向に吸引力が作用するように配置され
    ていることを特徴とする請求項1また2に記載のスクロ
    ール型圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記バランスウェイト(5)に作用する
    遠心力(Fb)に対抗する向きに弾性力を作用させる弾
    性部材(12a)と、 前記可動スクロール(7)および前記バランスウェイト
    (5)の間に設けられ、前記バランスウェイト(5)の
    変位のうち前記バランスウェイト(5)の公転半径を小
    さくする向きの変位に連動して、前記可動スクロール
    (7)を前記可動スクロール(7)の公転半径を小さく
    する向きに変位させるカム機構(5b、38、39)と
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載
    のスクロール型圧縮機。
JP610696A 1996-01-17 1996-01-17 スクロール型圧縮機 Withdrawn JPH09195957A (ja)

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