JPH09195839A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼制御装置

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JPH09195839A
JPH09195839A JP8006020A JP602096A JPH09195839A JP H09195839 A JPH09195839 A JP H09195839A JP 8006020 A JP8006020 A JP 8006020A JP 602096 A JP602096 A JP 602096A JP H09195839 A JPH09195839 A JP H09195839A
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JP
Japan
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combustion
control
intake
switching
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JP8006020A
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English (en)
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Zenichirou Mashiki
善一郎 益城
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3011Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成層燃焼と均質燃焼とを切換制御可能な内燃機
関において、燃焼状態の切換時における失火の防止を図
る。 【解決手段】電子制御装置(ECU30)は燃焼状態識
別領域が切換えられたとき、吸気系のアクチュエータ
(ステップモータ19,22及びEGRバルブ53)に
ついてもこの切換に伴った制御を実行する。例えば、成
層燃焼から均質燃焼に切り換わった場合には、その均質
燃焼にみあった制御が、ステップ弁23の開度、スワー
ルコントロールバルブ17の開度及びEGRバルブ53
の開度について即座に実行される。これに対し、ECU
30は、燃料噴射制御及び点火(時期)制御についての
制御内容の切換を、上記吸気系の制御内容の切換よりも
幾分遅れて実行する。従って、吸気状態が、それぞれの
燃焼の切換に即座に追従することができないといった事
態が回避されうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃焼制
御装置に係り、詳しくは、筒内噴射式内燃機関の如く、
成層燃焼を行いうる内燃機関の燃焼制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に使用されているエンジン
においては、燃料噴射弁からの燃料は吸気ポートに噴射
され、燃焼室には、予め燃料と空気との均質混合気が供
給される。かかるエンジンでは、アクセル操作に連動す
るスロットル弁によって吸気通路が開閉され、この開閉
により、エンジンの燃焼室に供給される吸入空気量(結
果的には燃料と空気とが均質に混合された気体の量)が
調整され、もってエンジン出力が制御される。
【0003】しかし、上記のいわゆる均質燃焼による技
術では、スロットル弁の絞り動作に伴って大きな吸気負
圧が発生し、ポンピングロスが大きくなって効率は低く
なる。これに対し、スロットル弁の絞りを小とし、燃焼
室に直接燃料を供給することにより、点火プラグの近傍
には、可燃混合気を存在させ、当該部分の空燃比を高め
て、着火性を向上するようにしたいわゆる「成層燃焼」
という技術が知られている。
【0004】例えば特開昭60−36721号公報に開
示された技術においては、燃焼室内に直接的に燃料を噴
射せしめるようにしている(筒内噴射式)。そして、低
負荷時には、点火プラグの周りに燃料を偏在せしめて供
給し着火することにより、成層燃焼を行うようにしてい
る。一方、高負荷時には燃焼室内に燃料を分散させて供
給し着火することにより均質燃焼を行うようにしてい
る。また、この技術では、燃焼室に導入された吸気にス
ワールを与えるとともに、そのスワールの強さを均質燃
焼、成層燃焼に応じて制御するようにしている。このよ
うな制御を実施することにより、燃焼騒音、ノッキング
の発生防止や、吸気効率の向上等が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、次に示すような問題があった。例えば、燃焼状
態が成層燃焼から均質燃焼に切換えられる場合、実際に
は燃料の噴射時期が切換えられるのであるが、このよう
に噴射を切換えても、気流の状態が切換わるのに時間が
かかってしまう。つまり、成層燃焼と均質燃焼とでは要
求される吸気の状態(例えばスロットル開度による吸気
量、スワール制御弁の開度によるスワール強さ、排気ガ
ス還流弁(EGR弁)開度によるEGR量)がそれぞれ
異なっており、燃焼状態が成層燃焼から均質燃焼に切換
えられた際に、切換当初は吸気の状態が成層燃焼時にお
ける状態となっている。そのため、吸気の状態、ひいて
は実際上の燃焼が上記切換に追従することができず、そ
の結果として、失火を起こしてしまうおそれがあった。
【0006】より詳しく説明すると、一般に成層燃焼で
は多量のEGRガスを導入するようにしているが、この
状態で均質燃焼に切換えられた場合、EGRガスが多す
ぎることにより、火炎伝播性が悪化し、失火が起こって
しまう。
【0007】また、一般に、成層燃焼では、適度な燃料
が点火プラグの周りにある必要があすためスワールを弱
くするようにしているが、この状態で均質燃焼に切換え
られた場合、スワールが弱すぎて失火が起こってしま
う。
【0008】さらに、成層燃焼では、燃費を向上させる
ために電子制御式のスロットル弁の開度を極力大きく設
定しているが、この状態で均質燃焼に切換えられた場
合、空燃比がリーン限界を超えてしまい、失火が起こっ
てしまう。
【0009】このように、成層燃焼から均質燃焼に切換
えられた場合には、吸気の状態がそれぞれの燃焼の切換
に即座に追従することができず、結果として、失火を起
こしてしまうおそれがあった。また、その逆の場合(均
質燃焼から成層燃焼に切換えられた場合)にも失火を起
こしてしまうおそれもあった。
【0010】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、成層燃焼と均質燃焼とを切換
制御可能な内燃機関において、燃焼状態の切換時におけ
る失火の防止を図ることのできる内燃機関の燃焼制御装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明においては、図1に示すよう
に、成層燃焼及び均質燃焼を行うべく、内燃機関M1の
気筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段M2と、前記内燃
機関M1の運転状態を検出する運転状態検出手段M3
と、前記運転状態検出手段M3の検出結果に基づき、現
在成層燃焼が要求されているのか均質燃焼が要求されて
いるのかを判断する要求燃焼状態判断手段M4と、前記
要求燃焼状態判断手段M4の判断結果に基づき、前記燃
料噴射手段M2を制御して、前記内燃機関M1の燃焼状
態を成層燃焼或いは均質燃焼に切換制御する燃焼制御手
段M5と、前記運転状態検出手段M3の検出結果に基づ
き、前記内燃機関M1に導入される吸気を制御する吸気
制御手段M6と、前記運転状態検出手段M3の検出結果
に基づき、前記燃料噴射手段M2からの燃料噴射を制御
する燃料噴射制御手段M7と、前記運転状態検出手段M
3の検出結果に基づき、前記内燃機関M1の点火を制御
する点火制御手段M8とを備えた内燃機関の燃焼制御装
置であって、前記燃焼制御手段M5により前記燃焼状態
が切換えられたとき、前記吸気制御手段M6による制御
内容の切換に比べて、前記燃料噴射制御手段M7による
制御内容及び前記点火制御手段M8による制御内容の切
換を遅らせて実行する切換遅延手段M9を設けたことを
その要旨としている。
【0012】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、前記吸気
制御手段M6は、前記内燃機関M1の吸気通路の途中に
設けられたスロットル弁の開度、前記スロットル弁下流
の吸気通路と排気通路とを連通する排気ガス還流通路の
途中に設けられた排気ガス還流弁の開度、及び前記気筒
に導入される混合気の渦流を制御する渦流制御弁の開度
のうち少なくとも1つを制御する手段によって構成され
ていることをその要旨としている。
【0013】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、
前記切換遅延手段M9による切換の遅延時間は、前記燃
焼制御手段M5により前記燃焼状態が切換えられてか
ら、前記吸気制御手段M6による制御目標値に対して実
際の吸気状態がほぼ同等となるまでとすることをその要
旨としている。
【0014】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、図1に示すように、燃料噴射手段M2によって、内
燃機関M1の気筒内に燃料が噴射され、気筒内では成層
燃焼及び均質燃焼が行われる。運転状態検出手段M3で
は、内燃機関M1の運転状態が検出され、その検出結果
に基づき、要求燃焼状態判断手段M4では、現在成層燃
焼が要求されているのか均質燃焼が要求されているのか
が判断される。そして、その要求燃焼状態判断手段M4
の判断結果に基づき、燃焼制御手段M5によって燃料噴
射手段M2が制御されて、内燃機関M1の燃焼状態が成
層燃焼或いは均質燃焼に切換制御される。
【0015】また、運転状態検出手段M3の検出結果に
基づき、吸気制御手段M6では、内燃機関M1に導入さ
れる吸気が制御される。さらに、運転状態検出手段M3
の検出結果に基づき、燃料噴射制御手段M7では、燃料
噴射手段M2からの燃料噴射が制御される。併せて、運
転状態検出手段M3の検出結果に基づき、点火制御手段
M8では、内燃機関M1の点火が制御される。
【0016】そして、本発明では、前記燃焼制御手段M
5により燃焼状態が切換えられたとき、吸気制御手段M
6による制御内容の切換に比べて、燃料噴射制御手段M
7による制御内容及び点火制御手段M8による制御内容
の切換が、切換遅延手段M9によって、遅らされて実行
される。このため、燃焼制御手段M5により燃焼状態が
切換えられたとしても、その切換えられた燃焼状態(均
質燃焼又は成層燃焼)に適した吸気状態となった後に、
燃料噴射制御手段M7による制御内容及び点火制御手段
M8による制御内容の切換が行われることとなる。従っ
て、吸気状態が、それぞれの燃焼の切換に即座に追従す
ることができないといった事態が回避されうる。
【0017】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、吸気制御手段M6
は、内燃機関M1の吸気通路の途中に設けられたスロッ
トル弁の開度、スロットル弁下流の吸気通路と排気通路
とを連通する排気ガス還流通路の途中に設けられた排気
ガス還流弁の開度、及び前記気筒に導入される混合気の
渦流を制御する渦流制御弁の開度のうち少なくとも1つ
を制御する手段によって構成される。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の発明の作用に加えて、前記切換遅延
手段M9による切換の遅延時間は、燃焼制御手段M5に
より燃焼状態が切換えられてから、吸気制御手段M6に
よる制御目標値に対して実際の吸気状態がほぼ同等とな
るまでとされる。従って、燃焼制御手段M5により燃焼
状態が切換えられてから、その切換えられた燃焼状態
(均質燃焼又は成層燃焼)にほぼ適した吸気状態に確実
になった後に、燃料噴射制御手段M7による制御内容及
び点火制御手段M8による制御内容の切換が行われる。
従って、上記作用をより確実なものとすることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明における内燃機関の
燃料噴射制御装置を具体化した第1の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】図2は本実施の形態において、車両に搭載
された筒内噴射式エンジンの燃料噴射制御装置を示す概
略構成図である。内燃機関としてのエンジン1は、例え
ば4つの気筒1aを具備し、これら各気筒1aの燃焼室
構造が図3に示されている。これらの図に示すように、
エンジン1はシリンダブロック2内にピストンを備えて
おり、当該ピストンはシリンダブロック2内で往復運動
する。シリンダブロック2の上部にはシリンダヘッド4
が設けられ、前記ピストンとシリンダヘッド4間には燃
焼室5が形成されている。また、本実施の形態では1気
筒1aあたり、4つの弁が配置されており、図中におい
て、符号6aとして第1吸気弁、6bとして第2吸気
弁、7aとして第1吸気ポート、7bとして第2吸気ポ
ート、8として一対の排気弁、9として一対の排気ポー
トがそれぞれ示されている。
【0021】図3に示すように、第1の吸気ポート7a
はヘリカル型吸気ポートからなり、第2の吸気ポート7
bはほぼ真っ直ぐに延びるストレートポートからなる。
また、シリンダヘッド4の内壁面の中央部には、点火プ
ラグ10が配設されている。さらに、第1吸気弁6a及
び第2吸気弁6b近傍のシリンダヘッド4内壁面周辺部
には燃料噴射弁11が配置されている。すなわち、本実
施の形態においては、燃料噴射弁11からの燃料は、直
接的に気筒1a内に噴射されるようになっている。な
お、前記点火プラグ10には、ディストリビュータ(図
示しない)にて分配される点火信号が印加される。ディ
ストリビュータはイグナイタ12から出力される高電圧
をエンジン1のクランク角に同期して各点火プラグ10
に分配するためのものであり、各点火プラグ10の点火
タイミングはイグナイタ12からの高電圧出力タイミン
グにより決定される。
【0022】図2に示すように、各気筒1aの第1吸気
ポート7a及び第2吸気ポート7bは、それぞれ各吸気
マニホルド15内に形成された第1吸気路15a及び第
2吸気路15bを介してサージタンク16内に連結され
ている。各第2吸気通路15b内にはそれぞれ渦流制御
弁としてのスワールコントロールバルブ17が配置され
ている。これらのスワールコントロールバルブ17は共
通のシャフト18を介して例えばステップモータ19に
連結されている。このステップモータ19は、後述する
電子制御装置(以下単に「ECU」という)30からの
出力信号に基づいて制御される。
【0023】また、前記サージタンク16は、吸気ダク
ト20を介してエアクリーナ21に連結され、吸気ダク
ト20内には、ステップモータ22によって開閉される
スロットル弁23が配設されている。つまり、本実施の
形態のスロットル弁23はいわゆる電子制御式のもので
あり、ステップモータ22が前記ECU30からの出力
信号に基づいて駆動されることにより開閉制御される。
【0024】そして、このスロットル弁23の開閉によ
り、吸気ダクト20を通過して燃焼室5内に導入される
吸入空気量が調節されるようになっている。本実施の形
態では、吸気ダクト20、サージタンク16並びに第1
吸気路15a及び第2吸気路15b等により、吸気通路
が構成されている。また、スロットル弁23の近傍に
は、その開度(スロットル開度TA)を検出するための
スロットルセンサ25が設けられている。なお、前記各
気筒の排気ポート9には、排気マニホルド14が接続さ
れている。そして、燃焼後の排気ガスは当該排気マニホ
ルド14を介して図示しない排気ダクト(これらにより
排気通路が構成されている)へ排出されるようになって
いる。
【0025】さらに、本実施の形態では、公知の排気ガ
ス循環(EGR)装置51が設けられている。このEG
R装置51は、排気ガス循環通路としてのEGR通路5
2と、同通路52の途中に設けられた排気ガス循環弁と
してのEGRバルブ53とを含んでいる。EGR通路5
2は、スロットル弁23の下流側の吸気ダクト20と、
排気ダクトとの間を連通するよう設けられている。ま
た、EGRバルブ53は、弁座、弁体及びステップモー
タ(いずれも図示せず)を内蔵している。EGRバルブ
53の開度は、ステップモータが弁体を弁座に対して断
続的に変位させることにより、変動する。そして、EG
Rバルブ53が開くことにより、排気ダクトへ排出され
た排気ガスの一部がEGR通路52へと流れる。その排
気ガスはEGRバルブ53を介して吸気ダクト20へ流
れる。すなわち、排気ガスの一部がEGR装置51によ
って吸入混合気中に再循環する。このとき、EGRバル
ブ53の開度が調節されることにより、排気ガスの再循
環量が調整されるのである。
【0026】ところで、上述したECU30は、デジタ
ルコンピュータからなっており、双方向性バス31を介
して相互に接続されたRAM(ランダムアクセスメモ
リ)32、ROM(リードオンリメモリ)33、マイク
ロプロセッサからなるCPU(中央処理装置)34、入
力ポート35及び出力ポート36を具備している。本実
施の形態においては、当該ECU30により、要求燃焼
状態判断手段、燃焼制御手段、吸気制御手段、燃料噴射
制御手段、点火制御手段及び切換遅延手段が構成されて
いる。
【0027】さて、前記アクセルペダル24には、当該
アクセルペダル24の踏込み量に比例した出力電圧を発
生するアクセルセンサ26が接続され、該アクセルセン
サ26によりアクセル開度ACCPが検出される。当該
アクセルセンサ26の出力電圧は、AD変換器37を介
して入力ポート35に入力される。
【0028】また、上死点センサ27は例えば1番気筒
1aが吸気上死点に達したときに出力パルスを発生し、
この出力パルスが入力ポート35に入力される。クラン
ク角センサ28は例えばクランクシャフトが30°CA
回転する毎に出力パルスを発生し、この出力パルスが入
力ポートに入力される。CPU34では上死点センサ2
7の出力パルスとクランク角センサ28の出力パルスか
らエンジン回転数NEが算出される(読み込まれる)。
【0029】さらに、前記シャフト18の回転角度はス
ワールコントロールバルブセンサ29により検出され、
これによりスワールコントロールバルブ17の開度が測
定される。そして、スワールコントロールバルブセンサ
29の出力はA/D変換器39を介して入力ポート35
に接続される。
【0030】併せて、前記スロットルセンサ25によ
り、スロットル開度TAが検出される。このスロットル
センサ25の出力はA/D変換器40を介して入力ポー
ト35に接続される。
【0031】本実施の形態において、これらスロットル
センサ25、アクセルセンサ26、上死点センサ27、
クランク角センサ28及びスワールコントロールバルブ
センサ29等により、運転状態検出手段が構成されてい
る。
【0032】一方、出力ポート36は、対応する駆動回
路38を介して各燃料噴射弁11、各ステップモータ1
9,22、イグナイタ12及びEGRバルブ53(ステ
ップモータ)に接続されている。そして、ECU30は
各センサ等25〜29からの信号に基づき、ROM33
内に格納された制御プログラムに従い、燃料噴射弁1
1、ステップモータ19,22、イグナイタ12及びE
GRバルブ53等を好適に制御する。
【0033】次に、上記構成を備えたエンジンの燃焼制
御装置における本実施の形態に係る各種制御に関するプ
ログラムについて、フローチャートを参照して説明す
る。図4は、本実施の形態におけるインジェクタ11等
を制御して燃焼状態を切換えるに際しての「噴射・点火
遅延制御ルーチン」を示すフローチャートであって、例
えば所定クランク角毎の割り込みで実行される。
【0034】処理がこのルーチンへ移行すると、ECU
30は、先ず、ステップ101において、各種センサ2
5〜29等よりエンジン回転数NE、アクセル開度AC
CP等の各種信号を読み込む。
【0035】次に、ステップ102において、今回読み
込んだエンジン回転数NE、アクセル開度ACCP等の
各種信号に基づいて、基本噴射量Qinjを算出する。
この算出に際しては図示しないマップ等が参酌される。
【0036】続いて、ステップ103においては、今回
読み込んだエンジン回転数NE及び今回算出された基本
噴射量Qinjに基づき、すなわち、現在の要求された
運転状態に基づき、燃焼状態識別領域MODEi を決定
する。ここで、燃焼状態識別領域MODEi というの
は、現在が成層燃焼を行うべきか、均質燃焼を行うべき
かを判断するための領域であって、例えばMODEi
「0(成層燃焼)」又は「1(均質燃焼)」のように決
定される。そして、この燃焼状態識別領域MODEi
設定により、上述した吸気系のアクチュエータ(ステッ
プモータ19,22及びEGRバルブ53)がそれぞれ
の領域に応じて適宜駆動制御される。
【0037】さらに、ステップ104においては、今回
決定された燃焼状態識別領域MODEi が、前回のルー
チン(1つ前の気筒1aに相当)における燃焼状態識別
領域MODEi-1 と等しいか否かを判断する。そして、
今回の燃焼状態識別領域MODEi が、前回の燃焼状態
識別領域MODEi-1 と等しくない場合には、要求され
た燃焼状態が切換わったものと判断して、ステップ10
5へと移行する。
【0038】ステップ105においては、今回燃焼状態
が切換わったものの、それが成層燃焼から均質燃焼へ切
り換わったものであるか否かを判断する。そして、成層
燃焼から均質燃焼へ切り換わったものである場合には、
ステップ106において、ディレーカウンタCDELA
Yを予め定められた所定値C0に設定し、ステップ10
7へ移行する。一方、成層燃焼から均質燃焼へ切り換わ
ったものでない、すなわち、均質燃焼から成層燃焼へ切
り換わったものである場合には、ステップ108におい
て、ディレーカウンタCDELAYを予め定められた所
定値C1に設定し、ステップ107へ移行する。
【0039】そして、ステップ107においては、噴射
・点火用の識別領域FMODEIiを前回の識別領域F
MODEIi-1 と同じものとし、その後の制御を一旦終
了する。つまり、燃焼状態識別領域MODEi が成層燃
焼から均質燃焼へ切り換わったとしても、噴射・点火用
の識別領域FMODEIi については、すぐには切り換
えられることがないのである。
【0040】さて、前記ステップ104において、今回
の燃焼状態識別領域MODEi が、前回の燃焼状態識別
領域MODEi-1 と等しい場合には、ステップ109へ
と移行する。
【0041】そして、ステップ109においては、現在
のディレーカウンタCDELAYが「0」よりも大きい
か否かを判断する。このディレーカウンタCDELAY
は、所定時間毎(例えば「4ms」毎)にカウントダウ
ンされてゆくものである。ここで、このカウントダウン
について、図5のフローチャートに従ってより詳しく説
明する。当該「カウントダウンルーチン」は例えば「4
ms」毎の定時割り込みで実行される。処理がこのルー
チンに移行すると、ステップ201において、ECU3
0は、まず現在のディレーカウンタCDELAYを読み
込む。次に、ステップ202において、今回のディレー
カウンタCDELAYが「0」か否かを判断する。そし
て、今回のディレーカウンタCDELAYが「0」の場
合には、カウントダウンを行うことなく、その後の処理
を一旦終了する。一方、今回のディレーカウンタCDE
LAYが「0」でない場合には、ステップ203におい
て、それまでのディレーカウンタCDELAYから
「1」だけ減算した値を新たなディレーカウンタCDE
LAYとして設定し(カウントダウン)、その後の処理
を一旦終了する。
【0042】さて、このように、カウントダウンされる
ディレーカウンタCDELAYが、ステップ109にお
いて、「0」よりも大きいと判断された場合には、ステ
ップ107へ移行し、上述したように、噴射・点火用の
識別領域FMODEIi を前回の識別領域FMODEI
i-1 と同じものとし、その後の制御を一旦終了する。つ
まり、ディレーカウンタCDELAYが「0」よりも大
きい限りは、噴射・点火用の識別領域FMODEIi
ついては、前回の識別領域FMODEIi-1 と同じもの
が採用される。
【0043】一方、ステップ109において、ディレー
カウンタCDELAYが「0」よりも大きくない、つま
り「0」であると判断された場合には、ステップ110
へ移行する。そして、ステップ110においては、噴射
・点火用の識別領域FMODEIi を今回の燃焼状態識
別領域MODEi に合わせるべく、切換える。そして、
その後の処理を一旦終了する。
【0044】このように、「噴射・点火遅延制御ルーチ
ン」においては、そのときどきの運転状態に応じて決定
される燃焼状態識別領域MODEi が切り換わったとし
ても、所定の遅延時間が経過しない限りは、噴射・点火
用の識別領域FMODEIiが切換えられることがな
く、上記遅延時間が経過した場合に、はじめて燃焼状態
識別領域MODEi に合わせて、噴射・点火用の識別領
域FMODEIi が切換えられるのである。これによ
り、燃焼状態識別領域MODEi が切り換わってから幾
分遅れて噴射制御、点火制御がそれぞれの燃焼状態に応
じて切換えられることとなる。
【0045】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、燃焼状態識別領域MODEi が切換えられたとき、
吸気系のアクチュエータ(ステップモータ19,22及
びEGRバルブ53)も、この切換に伴い、適宜駆動制
御される。つまり、例えば、成層燃焼から均質燃焼に切
り換わった場合には、その均質燃焼にみあった制御が、
ステップ弁23の開度、スワールコントロールバルブ1
7の開度及びEGRバルブ53の開度について即座に実
行される。これに対し、燃料噴射制御及び点火(時期)
制御についての制御内容の切換は、上記吸気系の制御内
容の切換よりも幾分遅れて実行される(切換遅延手
段)。
【0046】そして、その切換えられた燃焼状態(均質
燃焼又は成層燃焼)に適した吸気状態となった後に、燃
料噴射の制御内容及び点火の制御内容の切換が行われる
こととなる。従って、吸気状態が、それぞれの燃焼の切
換に即座に追従することができないといった事態が回避
されうる。その結果、吸気の状態が燃焼状態の切換に即
座に追従することができないことによる失火の発生を防
止することができる。
【0047】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態について説明する。但し、本実
施の形態の構成等においては上述した第1の実施の形態
と同等であるため、同一の部材等については同一の符号
を付してその説明を省略する。そして、以下には、第1
の実施の形態との相違点を中心として説明することとす
る。
【0048】すなわち、本実施の形態では、噴射・点火
用の識別領域FMODEIi の切換えに際し、所定時間
だけ遅延させるようにしていた第1の実施の形態とは異
なり、遅延時間を予め定めるのではなく、スワールコン
トロールバルブ17の開度に応じて事実上可変としてい
る点で行っている。以下には、その制御内容について説
明する。
【0049】図6は、本実施の形態において、ECU3
0により実行される「噴射・点火遅延制御ルーチン」を
示すフローチャートであって、例えば所定クランク角毎
の割り込みで実行される。
【0050】処理がこのルーチンへ移行すると、ECU
30は、先ず、ステップ301において、各種センサ2
5〜29等よりエンジン回転数NE、アクセル開度AC
CP、スワールコントロールバルブ開度SCVNOW等
の各種信号を読み込む。次に、ステップ302におい
て、今回読み込んだエンジン回転数NE、アクセル開度
ACCP等の各種信号に基づいて、第1の実施の形態と
同様、基本噴射量Qinjを算出する。続いて、ステッ
プ303においては、今回読み込んだエンジン回転数N
E及び今回算出された基本噴射量Qinjに基づき、す
なわち、現在の要求された運転状態に基づき、燃焼状態
識別領域MODEi を決定する。
【0051】さらに、ステップ304においては、今回
決定された燃焼状態識別領域MODEi が、前回のルー
チン(1つ前の気筒1aに相当)における燃焼状態識別
領域MODEi-1 と等しいか否かを判断する。そして、
今回の燃焼状態識別領域MODEi が、前回の燃焼状態
識別領域MODEi-1 と等しくない場合には、要求され
た燃焼状態が切換わったものと判断して、ステップ30
5へと移行する。
【0052】ステップ305においては、とりあえずS
CV範囲外フラグXSCVCHを「1」に設定する。こ
こで、SCV範囲外フラグXSCVCHというのは、ス
ワールコントロールバルブ17の実際の開度(スワール
コントロールバルブ開度SCVNOW)が、目標開度S
CVREQと等しいか或いはほぼ近傍の値をとっている
ときには「0」に設定され、大きく外れているときには
「1」に設定されるものである。当該ステップにおいて
は、要求された燃焼状態が切換わった直後であるため、
スワールコントロールバルブ開度SCVNOWと、目標
開度SCVREQとの間には、比較的大きな隔たりがあ
るものと推定されるため、SCV範囲外フラグXSCV
CHが「1」に設定されるのである。
【0053】そして、続くステップ306においては、
上記第1の実施の形態(ステップ107)と同様、噴射
・点火用の識別領域FMODEIi を前回の識別領域F
MODEIi-1 と同じものとし、その後の制御を一旦終
了する。つまり、燃焼状態識別領域MODEi が成層燃
焼から均質燃焼へ切り換わったとしても、噴射・点火用
の識別領域FMODEIi については、すぐには切り換
えられない。
【0054】さて、前記ステップ304において、今回
の燃焼状態識別領域MODEi が、前回の燃焼状態識別
領域MODEi-1 と等しい場合には、ステップ307へ
と移行する。
【0055】このステップ307においては、現在のS
CV範囲外フラグXSCVCHが「1」であるか否かを
判断する。そして、現在のSCV範囲外フラグXSCV
CHが「1」の場合には、未だスワールコントロールバ
ルブ開度SCVNOWと、目標開度SCVREQとの間
には、比較的大きな隔たりがあるものと判断して、ステ
ップ306の処理を実行し、その後の処理を一旦終了す
る。これに対し、現在のSCV範囲外フラグXSCVC
Hが「1」でない、すなわち、「0」の場合には、スワ
ールコントロールバルブ開度SCVNOWが、目標開度
SCVREQと等しくなったか或いはその近傍となった
ものと判断して、ステップ308へ移行する。
【0056】そして、ステップ308においては、噴射
・点火用の識別領域FMODEIiを今回の燃焼状態識
別領域MODEi に合わせるべく、切換える。そして、
その後の処理を一旦終了する。
【0057】このように、本実施の形態における「噴射
・点火遅延制御ルーチン」においては、そのときどきの
運転状態に応じて決定される燃焼状態識別領域MODE
i が切り換わったとしても、SCV範囲外フラグXSC
VCHが「0」、すなわち、スワールコントロールバル
ブ開度SCVNOWが、目標開度SCVREQと等しく
なるか或いはその近傍とならない限りは、噴射・点火用
の識別領域FMODEIi が切換えられることがない。
そして、前記フラグXSCVCHが「0」となった場合
に、はじめて燃焼状態識別領域MODEi に合わせて、
噴射・点火用の識別領域FMODEIi が切換えられる
のである。これにより、燃焼状態識別領域MODEi
切り換わってから幾分遅れて噴射制御、点火制御がそれ
ぞれの燃焼状態に応じて切換えられることとなる。
【0058】なお、SCV範囲外フラグXSCVCHの
「1」から「0」への設定については、次のようにして
設定される。すなわち、図7は、ECU30により実行
される、SCV範囲外フラグXSCVCHを設定するた
めの「フラグ設定ルーチン」であって、所定時間(例え
ば「4ms」)毎の定時割り込みで実行される。処理が
このルーチンへ移行すると、ECU30はまずステップ
401において、スワールコントロールバルブ開度SC
VNOWと、別途のルーチンで算出される目標開度SC
VREQとをそれぞれ読み込む。
【0059】次に、ステップ402において、前記目標
開度SCVREQと、スワールコントロールバルブ開度
SCVNOWとの差(絶対値)が、予め定められた所定
開度C3以下か否かを判断する。そして、目標開度SC
VREQと、スワールコントロールバルブ開度SCVN
OWとの差が、所定開度C3以下の場合には、ステップ
403において、SCV範囲外フラグXSCVCHを
「0」に設定し、その後の処理を一旦終了する。これに
対し、目標開度SCVREQと、スワールコントロール
バルブ開度SCVNOWとの差が、所定開度C3よりも
大きい場合には、何らの処理をすることなくその後の処
理を一旦終了する。従って、SCV範囲外フラグXSC
VCHが「1」に設定されているような場合には、該フ
ラグXSCVCHはそのまま「1」に保持されることと
なる。
【0060】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、燃焼状態識別領域MODEiが切り換わったとし
ても、SCV範囲外フラグXSCVCHが「0」、すな
わち、スワールコントロールバルブ開度SCVNOW
が、目標開度SCVREQと等しくなるか或いはその近
傍とならない限りは、噴射・点火用の識別領域FMOD
EIi が切換えられず、フラグXSCVCHが「0」と
なった場合に、はじめて燃焼状態識別領域MODEi
合わせて、噴射・点火用の識別領域FMODEI i が切
換えられる。従って、上述した第1の実施の形態と同
様、燃焼状態識別領域MODEi が切り換わってから所
定時間経過した後(SCV範囲外フラグXSCVCHが
「0」となった後)に、噴射制御、点火制御がそれぞれ
の燃焼状態に応じて切換えられることとなる。
【0061】そのため、本実施の形態においても、上記
第1の実施の形態とほぼ同等の作用効果を奏することと
なる。また、本実施の形態では、遅延時間を固定値とす
るのではなく、スワールコントロールバルブ開度SCV
NOWが、目標開度SCVREQと等しくなるか或いは
その近傍となるまで、噴射制御、点火制御をそれぞれ前
の燃焼状態に合わせるようにした。従って、上記作用効
果に加えて、燃焼状態が切換えられてから、その切換え
られた燃焼状態(均質燃焼又は成層燃焼)にほぼ適した
吸気状態に確実になった後に、燃料噴射の制御内容及び
点火の制御内容の切換が行われる。その結果、失火を防
止することができるという上記作用効果をより一層確実
なものとすることができる。
【0062】さらに、本実施の形態における制御は、ス
ワールコントロールバルブ17の動作があまり速くない
ような場合、或いは、各気筒1a個別にスワールの強度
が変えられないような場合に、特に有効なものとなる。
【0063】尚、本発明は前記各実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の
一部を適宜に変更して次のように実施することもでき
る。 (1)上記各実施の形態では、燃焼状態識別領域MOD
i の切換に伴って、スロットル弁23、スワールコン
トロールバルブ17及びEGRバルブ53の開度制御を
同時に切り換えるようにしたが、個々に時間差を持たせ
て切り換えるようにしてもよい。例えば、スワールの状
態を急速に変えることができるような場合には、スロッ
トル弁23及びEGR機構バルブ53の開度制御を先に
切換え、その後、スワールコントロールバルブ17の開
度制御を吸気弁6a,6bが開くタイミングと合わせる
ようにして切り換えるようにしてもよい。
【0064】(2)上記第1の実施の形態では、ディレ
ーカウンタCDELAYを予め定められた所定値C0,
C1に設定する際に、これらの値C0,C1を固定値と
したが、例えばエンジン回転数NEに応じてマップ等に
基づいて可変とするようにしてもよい。
【0065】(3)上記実施の形態では、筒内噴射式の
エンジン1に本発明を具体化するようにしたが、いわゆ
る成層燃焼、弱成層燃焼を行うタイプの内燃機関であれ
ばいかなるタイプのものに具体化してもよい。例えば吸
気ポート7a,7bの吸気弁6a,6bの傘部の裏側に
向かって噴射するタイプのものも含まれる。また、吸気
弁6a,6b側に燃料噴射弁が設けられてはいるが、直
接シリンダボア(燃焼室5)内に噴射するタイプのもの
も含まれる。
【0066】(4)また、上記実施の形態では、ヘリカ
ル方の吸気ポートを有し、いわゆるスワールを発生させ
ることが可能な構成としたが、かならずしもスワールを
発生しなくともよい。従って、例えば上記実施の形態に
おけるスワールコントロールバルブ17、ステップモー
タ19等を省略することもできる。
【0067】また、同様に、スロットル弁23をアクセ
ルペダル24にリンクさせたメカ式のものとしてもよい
し、EGR装置53を省略する構成としてもよい。但
し、何らかの吸気系の制御対象を少なくとも1つは有し
ている必要はある。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
成層燃焼と均質燃焼とを切換制御可能な内燃機関におい
て、燃焼状態の切換時における失火の防止を図ることが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な概念構成を説明する概念構成
図である。
【図2】第1の実施の形態におけるエンジンの燃焼制御
装置を示す概略構成図である。
【図3】エンジンの気筒部分を拡大して示す断面図であ
る。
【図4】ECUにより実行される「噴射・点火遅延制御
ルーチン」を示すフローチャートである。
【図5】ECUにより実行される「カウントダウンルー
チン」を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態においてECUにより実行さ
れる「噴射・点火遅延制御ルーチン」を示すフローチャ
ートである。
【図7】第2の実施の形態においてECUにより実行さ
れる「フラグ設定ルーチン」を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、11燃料噴射手段とし
ての燃料噴射弁、10…点火プラグ、17…渦流制御弁
としてのスワールコントロールバルブ、23…スロット
ル弁、25…運転状態検出手段を構成するスロットルセ
ンサ、26…運転状態検出手段を構成するアクセルセン
サ、27…運転状態検出手段を構成する上死点センサ、
28…運転状態検出手段を構成するクランク角センサ、
29…運転状態検出手段を構成するスワールコントロー
ルバルブセンサ、30…要求燃焼状態判断手段、燃焼制
御手段、吸気制御手段、燃料噴射制御手段、点火制御手
段及び切換遅延手段を構成するECU、52…排気ガス
還流通路としてのEGR通路、53…排気ガス還流弁と
してのEGRバルブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成層燃焼及び均質燃焼を行うべく、内燃
    機関の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、現在成層燃
    焼が要求されているのか均質燃焼が要求されているのか
    を判断する要求燃焼状態判断手段と、 前記要求燃焼状態判断手段の判断結果に基づき、前記燃
    料噴射手段を制御して、前記内燃機関の燃焼状態を成層
    燃焼或いは均質燃焼に切換制御する燃焼制御手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関に導入される吸気を制御する吸気制御手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記燃料噴
    射手段からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関の点火を制御する点火制御手段とを備えた内燃機関の
    燃焼制御装置であって、 前記燃焼制御手段により前記燃焼状態が切換えられたと
    き、前記吸気制御手段による制御内容の切換に比べて、
    前記燃料噴射制御手段による制御内容及び前記点火制御
    手段による制御内容の切換を遅らせて実行する切換遅延
    手段を設けたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記吸気制御手段は、前記内燃機関の吸
    気通路の途中に設けられたスロットル弁の開度、前記ス
    ロットル弁下流の吸気通路と排気通路とを連通する排気
    ガス還流通路の途中に設けられた排気ガス還流弁の開
    度、及び前記気筒に導入される混合気の渦流を制御する
    渦流制御弁の開度のうち少なくとも1つを制御する手段
    によって構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 【請求項3】 前記切換遅延手段による切換の遅延時間
    は、前記燃焼制御手段により前記燃焼状態が切換えられ
    てから、前記吸気制御手段による制御目標値に対して実
    際の吸気状態がほぼ同等となるまでとすることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
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