JPH09189170A - 窓ガラス昇降装置 - Google Patents

窓ガラス昇降装置

Info

Publication number
JPH09189170A
JPH09189170A JP8002761A JP276196A JPH09189170A JP H09189170 A JPH09189170 A JP H09189170A JP 8002761 A JP8002761 A JP 8002761A JP 276196 A JP276196 A JP 276196A JP H09189170 A JPH09189170 A JP H09189170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window glass
wire
carrier plate
window
lifting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8002761A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sekido
剛 関戸
Toshiaki Uchigata
敏明 内潟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP8002761A priority Critical patent/JPH09189170A/ja
Publication of JPH09189170A publication Critical patent/JPH09189170A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓ガラスの締め切り時の異音を排除すると共
に窓ガラスの昇降作動を円滑に行える窓ガラス昇降装置
を提供することにある。 【解決手段】 窓ガラス21に固定されるキャリアプレ
ート31にアッパローラ34及びロアローラ35間のワ
イヤ33を取付け、モータ321がワイヤ33を介しキ
ャリアプレート31をガイドレール30に沿って摺動し
て窓ガラス21を昇降し、特に、キャリアプレートのワ
イヤ取付位置Q1、Q2が基準直線Loとずれるように
設定され、キャリアプレートがアッパローラ34及びロ
アローラ35の一方に近づくにつれて、両ローラ34、
35の一方とワイヤ取付位置Q1、Q2とを結ぶ連結直
線(331,332に相当する)に対し、基準直線Lo
が成すワイヤ張出角αが漸増するようにしたので、窓ガ
ラス21の移動速度を急減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両等に用いられる
窓ガラス昇降装置、特に、窓を開閉する窓ガラスをワイ
ヤ式ウインドウレギュレータを用いて上下動するように
構成された窓ガラス昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等には窓ガラスの摺動により開閉で
きるようにした窓が設けられ、特に、車両用のドアには
上下方向に開閉操作される窓ガラスが組付けられること
が多い。例えば、図6に示すように、ドア1のドアパネ
ル2及びドアサッシュ3には前後ランチャンネル4,5
及び上部ランチャンネル6が固定され、前後ランチャン
ネル4,5の間に窓ガラスGの側端である前後端が摺動
自在に嵌着する。窓ガラスGは前後ランチャンネル4,
5に沿って上方の窓閉鎖位置と下方の窓開放位置との間
を摺動できる。なお、前後ランチャンネル4,5の間に
は両ランチャンネルと並行に中央ガイドレール7が配設
され、この中央ガイドレール7にキャリアプレート11
に設けられる一対のスライド部12が摺動自在にガイド
される。窓ガラスGはワイヤ式のウインドウレギュレー
タ8に連結され、このウインドウレギュレータが操作者
の図示しないスイッチの切換え操作によって駆動される
ことにより、窓ガラスGを上下に摺動操作できる。
【0003】即ち、ウインドウレギュレータ8は駆動モ
ータ9に駆動される図示しないドラムを備え、ドラムに
巻き込み、開放可能に装備したワイヤ10の延出部分を
図示しないアッパローラ及びロアローラ間に張架する。
これら両ローラ間のワイヤの一部はキャリアプレート1
1に上下取付位置P1、P2において取り付けられる。
ここで上下取付位置P1、P2は両ローラ間を結ぶ基準
線L1の上に位置し、ワイヤの上下方向への引っ張り力
はキャリアプレート11を介し窓ガラスGに伝えられ
る。この際、駆動モータ9によってワイヤ10を介し昇
降される窓ガラスGは、窓ガラスの上端部が上部ランチ
ャンネル6に当接するまで上昇し、下端部が図示しない
下端側ストッパに当接するまで降下し、窓ガラスと前後
ランチャンネル4,5との間の摺動抵抗がほぼ一定であ
るとすると、窓ガラスの昇降速度はほぼ一定となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、窓ガラスG
は上部ランチャンネル6や図示しない下端側ストッパに
ほぼ一定速度で摺動して当接するが、その締め切りの
際、車体天井やガラス板が振動板となり、「ドン」とい
う異音が生じる。特に、窓ガラスGの上端が上部ランチ
ャンネル6に当接する場合、音の発生源が乗員の耳から
近い位置にあることより、聴感上問題と成っている。な
お、現状では窓ガラスGは一定速度で上昇するので、窓
ガラスの上昇速度を下げればガラスの慣性が低下し、音
量も下がるが、利便性の面からガラスの移動速度を下げ
ることには限界がある。
【0005】更に、ウインドウレギュレータ8が駆動さ
れ、窓ガラスGが中央ガイドレール7及び前後ランチャ
ンネル4,5に案内され上昇する場合、図7に示すよう
に、中央ガイドレール7と一対のスライド部12との間
の隙間sのため、キャリアプレート11と一体の窓ガラ
スGは昇降時に車体前後方向Rに回転し、しかも、前後
ランチャンネル4,5と窓ガラスGとの建付け誤差が組
み合わされることによって、窓ガラスGの後方の上端部
Aが後ランチャンネル5内に強く擦れ、ランチャンネル
に摩耗が起こり、窓ガラスの昇降不良を生じるという問
題がある。
【0006】なお、実開平3−29685号公報に開示
されるウインドウパネル昇降装置では、図8に示すよう
に、窓ガラスと一体のキャリアプレート17上に、前側
摺動部13a,13b及び後側摺動部14a,14bを
形成し、昇降駆動用のワイヤ16によりキャリアプレー
ト17を昇降させる。この場合、前側摺動部13a,1
3bによってガイドレール15の前側案内片部15aを
挟持し、後側摺動部14a,14bによってガイドレー
ル15の後側案内片部15bを挟持する。特に、昇降駆
動用のワイヤ16はキャリアプレート17上の前側摺動
部13a,13bに近接した取付位置Jに連結され、こ
れにより後ころび方向R1に回動付勢された窓ガラスを
円滑に上昇作動させるようにしている。
【0007】しかし、この場合、キャリアプレート17
上のワイヤ16取付位置Jを前側摺動部13a,13b
及び後側摺動部14a,14b間の中央より偏倚させる
という構成であり、窓ガラスを後ころび方向R1に回動
付勢するという作用を起こさせるだけにすぎず、ワイヤ
の張出角が窓ガラスの上下死点近くになっても変化する
ことが無いため、窓ガラスの締切り時における異音発生
防止効果や窓ガラスに対するワイヤの前後支持に伴う摩
擦抵抗低減効果を得ることが出来ず、問題を残してい
る。本発明の目的は、窓ガラスの締め切り時の異音を排
除すると共に窓ガラスの昇降作動を円滑に行える窓ガラ
ス昇降装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、窓ガラスの昇降方向に沿う
ように設けられるガイドレールに対し、上記窓ガラスの
下端部に固定されるキャリアプレートを摺動自在に組付
け、当該キャリアプレートに、ウインドウレギュレータ
のアッパ及びロア張出ガイド間のワイヤの一部を取付
け、上記ウインドウレギュレータの駆動装置が上記ワイ
ヤを移動操作することにより、上記キャリアプレートが
上記ガイドレールに沿って摺動して上記窓ガラスが昇降
される窓ガラス昇降装置であって、上記キャリアプレー
トのワイヤ取付位置が上記アッパ及びロア張出ガイド間
を結ぶ基準線とずれを来す部位に設定され、上記キャリ
アプレートが昇降移動に伴い上記アッパ及びロア張出ガ
イドの一方に近づくにつれて、同アッパ及びロア張出ガ
イドの一方と上記ワイヤ取付位置とを結ぶ連結線に対
し、上記基準線が成すワイヤ張出角が漸増するように構
成されたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の窓ガ
ラス昇降装置において、上記ワイヤ取付位置は、上記キ
ャリアプレートの2個所に分離されたワイヤ張出部位を
有することを特徴とする。
【0010】
【実施例】図1には本発明の一実施例としての窓ガラス
昇降装置を示した。この窓ガラス昇降装置は、図示しな
い車両の運転席側ドア20の窓ガラス21の開閉操作に
用いられる。
【0011】この窓ガラス昇降装置の装備されたドア2
0は、前部(図1中左側)が図示しない車体基部である
前部ピラに枢着され、図示しないロック装置の解除時に
後部(図1中右端)が回動端として回動できる。このド
アは、インナ及びアウタパネルから成る二重構造のドア
パネル201とこのドアパネル201の内部及び上方に
配備され互いに一体結合されるドアサッシュ22とで形
成される。このドアサッシュ22には前後ランチャンネ
ル23,24及び上部ランチャンネル25(図5参照)
が一体的に組み込まれ、これによって窓ガラス21の周
縁部と前後ランチャンネル23,24及び上部ランチャ
ンネル25との間のがたを排除し、気密性を確保してい
る。なお、図5中符号27は図示しないルーフの側部を
示し、符号28はアウタウエザストリップを、符号29
はインナウエザストリップをそれぞれ示す。
【0012】窓ガラス21は前後ランチャンネル23,
24に沿ってストロークSを摺動し、上方の窓締め切り
位置Uと下方の窓開放位置Lとに交互に移動できる。な
お、前後ランチャンネル23,24の間には両ランチャ
ンネルと並行に、即ち、窓ガラスの昇降方向に沿うよう
に中央ガイドレール30が配設され、このレール30は
ドアパネル201側の図示しない基部に固定される。図
1及び図2に示すように、中央ガイドレール30は窓ガ
ラス21の下端部に固定されるキャリアプレート31を
摺動自在にガイドする。即ち、中央ガイドレール30は
断面コ字状を成し、その前後端のフランジ301の外壁
面にキャリアプレート31より延出する前後スライダー
36,37が当接し、この中央ガイドレール30を挾む
前後スライダー36,37と前後フランジ301の外壁
面との間の隙間sによって上下の摺動を容易化してい
る。なお、キャリアプレート31には、ウインドウレギ
ュレータ32のワイヤ33が取り付けられる。
【0013】ここで、ウインドウレギュレータ32は、
ドアパネル201の内側に配備され、その駆動装置とし
てのモータ321と、図示しない減速機構を介し駆動さ
れるドラム322と、ドラムに巻き込み開放可能に装備
したワイヤ33とで構成される。ワイヤ33はドラム3
22よりループ状の延出部分を備え、同部分をアッパ及
びロア張出ガイドとしてのアッパローラ34及びロアロ
ーラ35間に張架する。ここで、アッパローラ34及び
ロアローラ35は中央ガイドレール30の上下端近傍に
配置され、両者間を結ぶ基準直線Loは窓ガラスの昇降
方向と一致するように設定されている。
【0014】図1及び図2に示すように、アッパローラ
34より降下方向に延びる上部ワイヤ331はキャリア
プレート31の基準直線Loより後方側に偏倚した上部
ワイヤ取付位置Q1に取り付けられ、ロアローラ35よ
り上方向に延びる下部ワイヤ332はキャリアプレート
31の基準直線Loより前方側に偏倚した下部ワイヤ取
付位置Q2に取り付けられる。モータ321は図示しな
い駆動回路を介し図示しない電源に接続される。この駆
動回路は周知の構成を成し、図示しないレギュレータス
イッチの切換え操作によってモータ321を正転及び逆
転方向に選択的に駆動すべく電源との間を断続操作する
というスイッチ機能と、窓ガラスが上下端に達したとき
のモータ負荷の急増に応じ、電源回路を遮断するサーキ
ットリミッタとしての機能とを備える。
【0015】このような窓ガラス昇降装置では、乗員に
よって図示しないレギュレータスイッチが降下側に切換
え操作されると、モータ321が逆転し、窓締め切り位
置Uの窓ガラス21を降下作動させることができる。こ
れによってレギュレータスイッチが降下側に切換保持さ
れる間、窓ガラス21は降下し、図示しない下端のスト
ッパと窓ガラスが当接することによって電源回路のサー
キットリミッタ機構が働き電流を遮断でき、窓ガラスを
窓開放位置Lに保持する。逆に、レギュレータスイッチ
が上昇側に切換保持される間、窓開放位置Lの窓ガラス
21は上昇し、上部ランチャンネル25に当接すること
によって電源回路のサーキットリミッタ機構が働き電流
を遮断でき、窓ガラスを窓締め切り位置Uに保持でき
る。
【0016】この上下摺動時において、窓ガラス21が
上部ランチャンネル25に当接するまでの間、キャリア
プレート31は上部ワイヤ取付位置Q1を上部ワイヤ3
31によって引き上げられ、窓ガラス21側は前方向R
fに回動付勢される。その際、前スライダー36の下端
mと後スライダー37の上端nが中央ガイドレール30
のフランジ301に摺接し、その状態で窓ガラス21の
上部後端Pは後ランチャンネル24の底部より所定量離
脱して円滑に上昇作動できる。
【0017】特に、窓ガラス21が窓開放位置L(図1
参照)に、キャリアプレート31が下位置HLに保持さ
れた状態(図3に2点鎖線で示す)より実線で示す中位
置Hcを通過し、更に上昇するとする。この場合、キャ
リアプレート31上の上部ワイヤ取付位置Q1とアッパ
ローラ34とを結ぶ連結直線(上部ワイヤ331が示す
線)に対し、基準直線Loが成すワイヤ張出角α0は徐
々に増加するが比較的小さい。この間、上部ワイヤ取付
位置Q1に上部ワイヤ331より加わる引っ張り力は上
部ワイヤ331と交差する分力が比較的小さいためスム
ーズに効率良く加わり、キャリアプレート31の上昇速
度は図4に領域e1で示すように比較的早い。
【0018】この後、窓ガラス21側が窓締め切り位置
Uに、キャリアプレート31が上位置HUに保持された
状態(図3に破線で示す)及びその近傍に達すると、キ
ャリアプレート31上の上部ワイヤ取付位置Q1とアッ
パローラ34とを結ぶ連結直線(上部ワイヤ331が示
す線)に対し、基準直線Loが成すワイヤ張出角α1は
急激に大きくなる。この際、上部ワイヤ取付位置Q1に
上部ワイヤ331より加わる引っ張り力は上部ワイヤ3
31と交差する分力が急増するため、急減し、キャリア
プレート31の上昇速度は図4に領域e2で示すように
急減する。このため、窓ガラス21側が窓締め切り位置
Uに達するときの異音の発生はほぼ防止されるようにな
る。
【0019】逆に、窓ガラス21が窓締め切り位置U
(図1参照)に、キャリアプレート31が上位置HU
保持された状態(図3に破線で示す)より実線で示す中
位置Hcを通過し、更に降下するとする。この場合、連
結直線(下部ワイヤ332が示す線)に対し基準直線L
oが成すワイヤ張出角α0’は徐々に増加するが比較的
小さい。この時、下部ワイヤ取付位置Q2に上部ワイヤ
331より加わる引っ張り力の分力が比較的小さく、キ
ャリアプレート31の降下速度は図4に領域e1で示す
ように比較的早い。この後、窓ガラス21側が窓開放位
置Lに、キャリアプレート31が下位置HLに保持され
た状態(図3に2点鎖線で示す)及びその近傍に達する
と、キャリアプレート31上の下部ワイヤ取付位置Q2
とロアローラ35とを結ぶ連結直線(下部ワイヤ332
が示す線)に対し、基準直線Loが成すワイヤ張出角α
2は急激に大きくなる。この際、下部ワイヤ取付位置Q
2に下部ワイヤ332より加わる引っ張り力は下部ワイ
ヤ332と交差する分力が急増するため、急減し、キャ
リアプレート31の降下速度は図4に領域e3で示すよ
うに急減する。このため、窓ガラス21側が窓開放位置
Lに達するときの異音の発生はほぼ防止されるようにな
る。
【0020】なお、図3中の上下の符号e0部分は窓ガ
ラス21側を窓締め切り位置Uや窓開放位置Lに確実に
移動させる上で必要な押し付け力を付与する上で必要な
押し付け力付与域を示す。上述の処において窓ガラス昇
降装置はドア20に装着されているものとして説明した
が、この装置を車両のドア以外のその他の部位の窓に適
用しても良く、この場合も同様の作用効果が得られる。
【0021】上述の処において、基準直線Loに対して
ローラ34とワイヤ取付位置Q1とを結ぶ上部ワイヤ3
31は後方に延出し、ローラ35とワイヤ取付位置Q2
とを結ぶ下部ワイヤ332は前方に延出していた。しか
し、場合により、窓ガラスの上昇時に、同窓ガラスの上
部後端Pでなく上部前端がランチャンネル側に圧接する
ような場合にあっては、上部ワイヤ331と下部ワイヤ
332の延出方向を前後逆に設定しても良く、この場合
も窓ガラス21が窓締め切り位置Uに達する時にはワイ
ヤ張出角が急増して窓ガラスの移動速度が急減し、窓ガ
ラスの締切り時の異音の発生を防止でき、窓ガラス21
を円滑に昇降操作できる。更に上述のところにおいて、
ウインドウレギュレータのアッパ及びロア張出ガイドは
アッパローラ34及びロアローラ35として説明した
が、場合によっては単にワイヤを摺動自在にガイドする
凹溝付きの固定部材として構成の簡素化を図っても良
い。
【0022】以上のように本発明の窓ガラス昇降装置
は、ワイヤ取付位置Q1,Q2が基準直線Loとずれを
来す部位に設定されるので、キャリアプレート31がア
ッパローラ34及びロアローラ35の一方に近づくにつ
れて、同ローラ34,35の一方とワイヤ取付位置Q
1,Q2とを結ぶ上下部ワイヤ331,332が示す連
結直線に対し、基準直線Loが成すワイヤ張出角αが漸
増することとなる。このため、窓ガラス21が窓締め切
り位置Uに達する時にはワイヤ張出角α1,α2が急増
して窓ガラスの移動速度が急減し、窓ガラスの締切り時
の異音の発生を防止できる。しかも、窓ガラス21を回
動Rf付勢してその上部後端Pをランチャンネル26の
底部より離すことができるので、窓ガラス21を円滑に
昇降操作できる。
【0023】特に、図1の装置のようにワイヤ取付位置
Q1,Q2はキャリアプレート31の2個所に分離され
たワイヤ張出部位として設定されるようにしても良い。
この場合、窓ガラス21の締切り時におけるワイヤ張出
角α1,α2を十分に急増させることができ、窓ガラス
の移動速度を確実に急減し、窓ガラスの締切り時の異音
の発生を確実に低減でき、しかも、窓ガラス21の上部
後端Pとランチャンネル26との間の摩擦抵抗を低減さ
せる方向に窓ガラスを確実に回動付勢し、窓ガラスを円
滑に昇降操作できる。
【0024】特に、図1の装置のようにワイヤ取付位置
Q1は基準直線Loより後方のキャリアプレート31上
に配置しても良い。この場合、ワイヤ張出角α1を後方
に向けて大きく確保でき、窓ガラスの締切り時における
移動速度を確実に急減でき、窓ガラスの締切り時の異音
の発生を低減でき、しかも、窓ガラスを前方向に回動付
勢して摩擦抵抗を低減させ、窓ガラスを円滑に上昇操作
できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、窓ガラ
スに固定されるキャリアプレートにアッパ及びロア張出
ガイド間のワイヤを取付け、ウインドウレギュレータの
駆動装置がワイヤを介しキャリアプレートをガイドレー
ルに沿って摺動して窓ガラスを昇降し、特にキャリアプ
レートのワイヤ取付位置がアッパ及びロア張出ガイド間
を結ぶ基準線とずれを来す部位に設定されるので、キャ
リアプレートが昇降移動に伴いアッパ及びロア張出ガイ
ドの一方に近づくにつれて、同アッパ及びロア張出ガイ
ドの一方とワイヤ取付位置とを結ぶ連結線に対し、基準
線が成すワイヤ張出角が漸増することとなる。このた
め、窓ガラスの締切り時にはワイヤ張出角が急増して窓
ガラスの移動速度が急減し、窓ガラスの締切り時の異音
の発生を低減できる。しかも、窓ガラスの左右端部とそ
の案内用のランチャンネルとの摩擦抵抗を低減させる方
向に窓ガラスを回動付勢できるので、窓ガラスを円滑に
昇降操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての窓ガラス昇降装置の
概略全体構成図である。
【図2】図1の窓ガラス昇降装置内の中央ガイドレール
の拡大切欠側面図である。
【図3】図1の窓ガラス昇降装置内のウインドウレギュ
レータの作動説明のための拡大要部側面図である。
【図4】図1の窓ガラス昇降装置により駆動する窓ガラ
スの作動態様を説明する経過時間−ストローク特性線図
である。
【図5】図1の窓ガラス昇降装置により駆動される窓ガ
ラスが上部ランチャンネルに当接する状態の要部断面図
である。
【図6】従来の窓ガラス昇降装置の概略全体構成図であ
る。
【図7】従来の窓ガラス昇降装置の作動説明のための拡
大要部側面図である。
【図8】従来の窓ガラス昇降装置の拡大切欠側面図であ
る。
【符号の説明】
20 ドア 201 ドアパネル 21 窓ガラス 23〜25ランチャンネル 30 中央ガイドレール 301 前後端のフランジ 31 キャリアプレート 32 ウインドウレギュレータ 321 モータ 33 ワイヤ 34 アッパローラ 322 ドラム 35 ロアローラ 36 前後スライダー 37 前後スライダー α1 ワイヤ張出角 α2 ワイヤ張出角 Rf 回動方向 P 上部後端 Q1 上部ワイヤ取付位置 Q2 下部ワイヤ取付位置 L 窓開放位置 Lo 基準直線 U 窓締め切り位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓ガラスの昇降方向に沿うように設けられ
    るガイドレールに対し、上記窓ガラスの下端部に固定さ
    れるキャリアプレートを摺動自在に組付け、当該キャリ
    アプレートに、ウインドウレギュレータのアッパ及びロ
    ア張出ガイド間のワイヤの一部を取付け、上記ウインド
    ウレギュレータの駆動装置が上記ワイヤを移動操作する
    ことにより、上記キャリアプレートが上記ガイドレール
    に沿って摺動して上記窓ガラスが昇降される窓ガラス昇
    降装置であって、 上記キャリアプレートのワイヤ取付位置が上記アッパ及
    びロア張出ガイド間を結ぶ基準線とずれを来す部位に設
    定され、上記キャリアプレートが昇降移動に伴い上記ア
    ッパ及びロア張出ガイドの一方に近づくにつれて、同ア
    ッパ及びロア張出ガイドの一方と上記ワイヤ取付位置と
    を結ぶ連結線に対し、上記基準線が成すワイヤ張出角が
    漸増するように構成されたことを特徴とする窓ガラス昇
    降装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の窓ガラス昇降装置におい
    て、上記ワイヤ取付位置は、上記キャリアプレートの2
    個所に分離されたワイヤ張出部位を有することを特徴と
    する窓ガラス昇降装置。
JP8002761A 1996-01-11 1996-01-11 窓ガラス昇降装置 Withdrawn JPH09189170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8002761A JPH09189170A (ja) 1996-01-11 1996-01-11 窓ガラス昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8002761A JPH09189170A (ja) 1996-01-11 1996-01-11 窓ガラス昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09189170A true JPH09189170A (ja) 1997-07-22

Family

ID=11538329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8002761A Withdrawn JPH09189170A (ja) 1996-01-11 1996-01-11 窓ガラス昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09189170A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004094758A1 (es) * 2003-04-22 2004-11-04 Melchor Daumal Castellon Elevalunas para vehículos automóviles
WO2007014822A1 (de) * 2005-08-04 2007-02-08 Faurecia Innenraum Systeme Gmbh Kraftübertragungselement, fensterheber und kraftfahrzeugtür mit einem fensterheber
JP2007530835A (ja) * 2004-04-02 2007-11-01 ファウレシア イネンラウム システム ゲーエムベーハー ウィンドウリフトシステム、窓枠を嵌合する方法
CN110924780A (zh) * 2019-10-25 2020-03-27 东风博泽汽车***有限公司 一种用于汽车辊压单导轨摇窗机的新型塑料滑块

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004094758A1 (es) * 2003-04-22 2004-11-04 Melchor Daumal Castellon Elevalunas para vehículos automóviles
ES2234395A1 (es) * 2003-04-22 2005-06-16 Melchor Daumal Castellon Elevalunas para vehiculos automoviles.
JP2007530835A (ja) * 2004-04-02 2007-11-01 ファウレシア イネンラウム システム ゲーエムベーハー ウィンドウリフトシステム、窓枠を嵌合する方法
WO2007014822A1 (de) * 2005-08-04 2007-02-08 Faurecia Innenraum Systeme Gmbh Kraftübertragungselement, fensterheber und kraftfahrzeugtür mit einem fensterheber
US7596907B2 (en) 2005-08-04 2009-10-06 Faurecia Innenraum Systeme Gmbh Force transmission element, window lifter and motor vehicle door with a window lifter
CN110924780A (zh) * 2019-10-25 2020-03-27 东风博泽汽车***有限公司 一种用于汽车辊压单导轨摇窗机的新型塑料滑块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4995665A (en) Sunroof structure for motor vehicle
JP2001180282A (ja) サンルーフ
US4684168A (en) Sun roof for vehicles
US4210359A (en) Sliding roof apparatus for vehicles
JPH06191282A (ja) 車輛のチルトスライドルーフ
JPH09189170A (ja) 窓ガラス昇降装置
US20060265958A1 (en) Device for actuating a vehicle window and a vehicle door
JP3603521B2 (ja) 車両のドアパネル
US3141664A (en) Window regulator
JP2003148046A (ja) 挟み込み防止機構付き昇降窓
JPH03266719A (ja) 車輌のサンルーフ装置
JPH0547688Y2 (ja)
JP4018321B2 (ja) 開閉部材駆動装置
JPH0813911A (ja) 自動車用窓ガラスの昇降装置
US20040221509A1 (en) Door module
JPH05280253A (ja) 開閉体開閉制御装置
JPH0439985Y2 (ja)
JPS60163723A (ja) 車両用開閉式屋根構造
JPH0421702Y2 (ja)
JPS5833519A (ja) 自動車のウインドガラス昇降装置
JPH0620677Y2 (ja) サンル−フのドレンチャンネル支持装置
JPH11227466A (ja) サンルーフのリッド昇降装置
JPH0717244A (ja) ウインドウパネルの昇降装置
JPH07117479A (ja) サンルーフの作動制御装置
JP3489393B2 (ja) ドアウィンドウパネルの位置検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030401