JPH09188129A - 蓄冷式冷房装置 - Google Patents

蓄冷式冷房装置

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JPH09188129A
JPH09188129A JP8003398A JP339896A JPH09188129A JP H09188129 A JPH09188129 A JP H09188129A JP 8003398 A JP8003398 A JP 8003398A JP 339896 A JP339896 A JP 339896A JP H09188129 A JPH09188129 A JP H09188129A
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JP
Japan
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air
case
refrigerator
side duct
pack
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JP8003398A
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English (en)
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Masami Konaka
将見 小中
Takayasu Kojima
孝易 児島
Kazuyuki Yamamoto
和志 山本
Seiji Miwa
誠治 三輪
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄冷材の融解潜熱を利用して室内を冷房する
とともに、蓄冷材で冷却した冷気を利用して冷蔵庫機能
をも良好に発揮できるようにする。 【解決手段】 蓄冷材を収納したパック状部材23を、
蓄冷用冷却器10に密着配設し、パック状部材23と熱
交換可能に形成された空気流路24に冷房用送風機21
により室内空気を送風可能とし、これらの部材10、2
1、23、24をケース16に内蔵する。このケース1
6の近傍に、開閉自在な扉32を有する冷蔵庫30を配
置するとともに、この冷蔵庫30の内部空間とケース1
6内とを給気側ダクト36および排気側ダクト37によ
り連結し、パック状部材23で冷却された冷風を給気側
ダクト36および排気側ダクト37を通して冷蔵庫30
の内部空間に循環して、冷蔵庫30内を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蓄冷材の融解潜熱を
利用して室内を冷房するとともに、蓄冷材で冷却した冷
気を利用して冷蔵庫機能を発揮できる蓄冷式冷房装置に
関するもので、車両(例えばトラック)の仮眠室内を冷
房する冷房装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の仮眠室を冷房する蓄冷式冷
房装置としては、特開昭62−149509号公報に記
載の装置が知られており、この従来装置では、トラック
の運転室の後方に、仮眠室を形成し、この仮眠室の後方
の壁面に冷却ユニットを配設し、この冷却ユニットのケ
ース下方部に吸入口を、またケース上方部に吹出口をそ
れぞれ設け、さらにその内部には蓄冷式冷却部と送風機
を設けている。
【0003】上記蓄冷式冷却部は、車両の空調用冷凍サ
イクルに設けられた冷媒蒸発器と、この蒸発器にて蓄冷
される蓄冷材とから構成され、トラックの走行時に冷媒
蒸発器により蓄冷材を冷却して蓄冷材を凍結しておき、
そしてトラックの停車時に運転者が仮眠室で仮眠すると
きには、送風機を作動させて、蓄冷材部分の空気流路に
送風して、この蓄冷材と送風空気との間で熱交換を行っ
て、送風空気を冷却し、その冷却空気を吹出口から仮眠
室内に吹き出すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記蓄冷式
冷房装置では、トラックの停車時に仮眠室を冷房する仮
眠室冷房機能と、トラックの走行時に車室後部(仮眠室
部分)を冷房するリヤークーラー機能を発揮することが
できるが、最近では、トラックの走行時に凍結させた蓄
冷材の冷気を利用して冷蔵庫機能を発揮したいという要
望が出ている。
【0005】そこで、本発明は上記点に鑑みて、蓄冷材
の融解潜熱を利用して室内を冷房するとともに、蓄冷材
で冷却した冷気を利用して冷蔵庫機能をも良好に発揮で
きる蓄冷式冷房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記
載の発明では、蓄冷材を収納したパック状部材(23)
と、このパック状部材(23)を冷却する蓄冷用冷却器
(10)と、前記パック状部材(23)と熱交換可能に
形成された空気流路(24)に送風する送風手段(2
1)をケース(16)に内蔵し、このケース(16)の
近傍に、開閉自在な扉(32)を有する冷蔵庫(30)
を配置するとともに、この冷蔵庫(30)の内部空間と
前記ケース(16)内とを給気側ダクト(36)および
排気側ダクト(37)により連結し、前記パック状部材
(23)で冷却された冷風を給気側ダクト(36)およ
び排気側ダクト(37)を通して冷蔵庫(30)の内部
空間に循環して、冷蔵庫(30)内を冷却するようにし
たことを特徴としている。
【0007】これにより、蓄冷材の融解潜熱を利用して
室内を冷房できるのみならず、蓄冷材で冷却した冷気の
循環により冷蔵庫機能をも良好に発揮できる。また、特
に、請求項2記載の発明では、給気側ダクト(36)お
よび排気側ダクト(37)を、それぞれ冷蔵庫(30)
およびケース(16)に設けた開口部(26、27、3
4、35)に着脱自在に装着しているから、冷房単独機
能を設定するときは、給気側ダクト(36)および排気
側ダクト(37)を上記開口部から取り外して、この開
口部に蓋(28)を装着するだけでよく、逆に冷蔵機能
を設定するときはこの蓋(28)を取り外して両ダクト
(36、37)を装着するだけでよい。
【0008】従って、冷房装置側の大幅改造を要するこ
となく冷蔵庫のオプション設定(後付け)を極めて簡単
に行うことができる。また、両ダクト(36、37)の
着脱自在な構成により、冷蔵庫(30)のみを簡単に持
ち運ぶこともできる。よって、室外へ持ち運び可能なポ
ータブルタイプとして利用できる。
【0009】また、請求項4記載の発明では、給気側ダ
クト(36)を排気側ダクト(37)よりも下方の位置
にてケース(16)に開口しているから、自然対流にて
ケース(16)内下方側へ偏る冷気を効率よく冷蔵庫
(30)内に循環でき、冷蔵庫(30)の冷却効率を向
上できる。また、請求項5記載の発明では、ケース(1
6)内に冷房用送風手段(21)の空気流路を切り替え
るドア手段(29)を備え、冷蔵時には、送風手段(2
1)の作動と連動して、ドア手段(29)により空気流
路を切り替えることにより、送風手段(21)の送風す
る冷風を、給気側ダクト(36)および排気側ダクト
(37)を介して冷蔵庫(30)内に循環させているか
ら、冷房用送風手段(21)を冷蔵用にも共通使用で
き、冷蔵専用送風手段を廃止できる利点がある。
【0010】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1は本発明をトラック用仮眠室の蓄
冷式冷房装置に適用した場合の冷凍サイクルを示すもの
で、1は圧縮機で、トラックの走行用エンジン(図示せ
ず)により電磁クラッチ1aを介して駆動されるように
なっている。2は圧縮機1から吐出された高温、高圧の
ガス冷媒を冷却し凝縮する凝縮器、3はこの凝縮器2で
凝縮した液冷媒を溜めて液冷媒のみを導出する受液器で
ある。
【0012】4は冷媒流れを断続する常開式の電磁弁、
5は液冷媒を減圧し膨張させる減圧手段としての温度作
動式膨張弁で、5aはその感温筒である。6はトラック
の運転室空調用の冷媒蒸発器で、トラックの運転室12
(図2参照)前方の計器盤12a下方部に配設された空
調ユニット13内に設置されている。この空調ユニット
13内には図示しない送風機により空気が送風され、こ
の送風空気が蒸発器6により冷却された後、図示しない
ヒータユニット、吹出口機構を経て運転室(車室)12
内へ吹き出すようになっている。
【0013】7は上記運転室空調用の機器(5、6)を
有する空調用冷媒回路で、前記電磁弁4はこの空調用冷
媒回路7への冷媒流れを断続する。8はこの空調用冷媒
回路7と並列に設けられた蓄冷用冷媒回路、9はこの蓄
冷用冷媒回路8に流入する液冷媒を減圧し膨張させる減
圧手段としての定圧膨張弁で、その下流側が所定圧力以
下に低下すると開弁するものである。
【0014】10は蓄冷用冷媒蒸発器(蓄冷用冷却器)
で、トラックの運転室12後方に設置される仮眠室14
を冷房するための冷却ユニット15内に設けられてい
る。11は逆止弁で、空調用蒸発器6側から蓄冷用蒸発
器10へ高温冷媒が逆流するのを防止して、蓄冷用蒸発
器10の上流側から下流側への一方向のみに冷媒を流す
ものである。
【0015】図2は本発明装置をトラック用仮眠室に設
置する具体的形態を示すもので、トラックの運転室12
の後方に、ベッド14aが配設された仮眠室14が形成
されている。この仮眠室14と運転室12との間は通
常、カーテン(図示せず)等により仕切ることができる
ようになっている。そして、上記仮眠室14において、
車両幅方向一端側の側壁14bに冷却ユニット15が配
設されている。
【0016】この冷却ユニット15は、図3、図4に示
すように縦長で、かつ薄型の直方体形状に形成された樹
脂製のケース16を有し、このケース16の前面下方部
に仮眠室14内の空気を吸入する吸入口18が設けられ
ている。この吸入口18は冷却ユニットケース16の前
面幅方向の略全域にわたって形成されている。また、ケ
ース16の前面上方部には冷風を車両幅方向他端側の側
壁(図示せず)に向かって吹き出す格子状の吹出口19
が設けられている。
【0017】図3(b)の断面図において、ケース16
の内部の上方部には、上記吹出口19に連通した空気流
路20が形成されている。この空気流路20内に位置す
るようにして、モータ21aで駆動される遠心式送風機
21が配置されている。この空気流路20の下方部に、
冷却器設置用の室22が区画形成されており、この室2
2内に前記した蓄冷用冷媒蒸発器10と、この蒸発器1
0により冷却される蓄冷パック23が設置されている。
室22の上方部は連通口22aを介して遠心式送風機2
1の吸入側に連通している。
【0018】ケース16のうち、吸入口18の内側部位
にはゴム等の弾性材からなる弾性弁18aが配設されて
いる。この弾性弁18aは吸入口18を常時閉塞し、送
風機21が作動すると、この送風機21の吸入負圧を受
けて弾性変形して吸入口18を開口する。一方、蒸発器
10は、本例では図5に示すように、蛇行状に屈曲した
アルミニュウム製の偏平チューブ10aを用いて構成さ
れている。この偏平チューブ10aは蓄冷パック23の
幅寸法W(図3参照)と同等の幅寸法を持った断面偏平
状に形成され、周知のごとく多数の冷媒通路用の穴が並
列形成されている。そして、この偏平チューブ10aは
図5に示すように上下端部に折り曲げ部を有し、上下
(天地)方向に蛇行するように形成されている。従っ
て、偏平チューブ10aの偏平面は上下方向に向いてい
る。なお、10b、10cは冷媒の出入口パイプであ
る。
【0019】そして、この冷媒蒸発器10の偏平チュー
ブ10aの左右両側の偏平面に密着するように蓄冷パッ
ク23が配置されている。この蓄冷パック23は図示す
るように天地方向に縦長の凹凸形状に形成されており、
樹脂で成形された薄肉のパック状(袋状)部材の内部に
水、あるいは軟ゲル状の蓄冷材を封入したものである。
また、パック23の材質としては、送風空気との熱交換
性向上のため、薄肉化しやすい材質例えばポリエチレ
ン、ナイロン等が好適である。
【0020】図5において、24は凹凸形状の蓄冷パッ
ク23の凹部23aと冷媒蒸発器10の偏平チューブ1
0aの偏平面との間に形成された空気流路で、水平方向
に多数並列に形成されている。冷媒蒸発器10と蓄冷パ
ック23はケース16の幅方向(図3(a)の左右方
向)の略全域に設置されているが、吸入口18も前述の
通り、ケース16の幅方向の略全域に設置されているの
で、吸入空気はケース16の幅方向の略全域において蓄
冷材パック23と熱交換を行うので、熱交換面積の増大
を図ることができる。
【0021】冷却ユニット15のケース16の前面にお
いて、吹出口19の側方部位に冷却ユニット15の操作
パネル25を取り付けている。この操作パネル25には
送風機21の制御スイッチ25a、蓄冷スイッチ25b
等が設けられている。また、冷却ユニット15のケース
16は樹脂製のものであり、その内面には断熱材(図示
せず)を配設して断熱性を高めるようにしてある。
【0022】そして、ケース16の平坦な上面16aに
は冷蔵庫30が載置してある。この冷蔵庫30のケース
31も同様に内面に断熱材(図示せず)を配設して断熱
性を高めた樹脂製のものであり、このケース31は高さ
の低い横長に形成された直方体の形状になっている。ケ
ース31の前面には、開閉自在な扉32と、冷蔵庫操作
パネル33が設けられている。
【0023】一方、冷蔵庫30のケース31の背面に
は、左右方向に並んで2つの開口部34(図3(b)参
照)、開口部35(図4参照)が設けてあり、この開口
部34、35に給気側ダクト36および排気側ダクト3
7の上端部(一端部)が嵌入され、樹脂の弾性を利用し
た係止機構(図示せず)等の手段にて給気側ダクト36
および排気側ダクト37の上端部が開口部34、35に
それぞれ着脱自在に装着されている。
【0024】冷蔵庫30のケース31内には冷風循環用
の送風機38が設置されている。この送風機38は図示
しないモーターにより駆動され、冷蔵庫操作パネル33
に設けられた冷蔵スイッチ33aの投入により作動す
る。上記給気側ダクト36および排気側ダクト37は、
冷蔵庫30内に送風機38の作動により冷風を循環する
ためのもので、断熱材を内側に貼着した樹脂にて成形さ
れている。この両ダクト36、37の下端部(他端部)
は冷却ユニット15のケース16の前面および背面に設
けられた開口部26、27(図3(b)参照)に嵌入さ
れ、やはり樹脂の弾性を利用した係止機構(図示せず)
等の手段にて開口部26、27にそれぞれ着脱自在に装
着されている。
【0025】一方の開口部27は蓄冷パック23で冷却
された冷風を給気側ダクト36に導入するためのもの
で、そのために蓄冷パック23の空気下流側で、かつケ
ース16の下方側に位置している。他方の開口部26は
冷蔵庫30内の空気を排気側ダクト37を通してケース
16内に還流させるものであって、そのために蓄冷パッ
ク23の空気上流側に位置しており、かつケース16の
上方側に位置している。従って、開口部27が開口部2
6より下方側に位置することにより、ケース16内の低
温空気を給気側ダクト36に導入しやすくしてある。
【0026】なお、上記両ダクト36、37の両端部に
はそれぞれフランジ部36a、36b、37a、37b
が一体成形されており、このフランジ部36a、36
b、37a、37bにより各開口部26、27、34、
35を確実に閉塞する。次に、上記構成において本実施
形態の作動を説明する。トラック走行中(エンジン作動
中)に図示しないエアコンスイッチが投入されると、電
磁クラッチ1aに通電され、圧縮機1が電磁クラッチ1
aを介して車両エンジンに連結され、圧縮機1はエンジ
ンにより駆動され、作動する。
【0027】この圧縮機1の作動により図1の冷凍サイ
クルに冷媒が循環する。すなわち、電磁弁4は常開式で
あるため、この電磁弁4を通って空調用冷媒回路7に冷
媒が循環し、空調用蒸発器6にて空調ユニット13の送
風機の送風空気が冷却、除湿され、トラック運転室12
の空調を行う。このとき、蓄冷用冷媒回路8の定圧膨張
弁9はその下流側圧力が所定圧(例えば冷媒R134a
の場合、1.0Kg/cm2 、蒸発温度:−10°C)
以下に低下しないので、閉弁した状態を維持する。
【0028】上記トラック走行中に、ケース16前面の
操作パネル25に設けられた蓄冷スイッチ25bを投入
すると、電磁弁制御回路(図示せず)が始動して、この
制御回路から電磁弁4に所定時間間隔にて通電信号が入
力され、電磁弁4が所定時間間隔ごとに短時間だけ閉弁
する。すると、空調用冷媒回路7への冷媒が遮断される
ので、圧縮機1の冷媒吸入作用により蓄冷用冷媒回路8
の圧力が急激に低下して、前記所定圧以下となり、定圧
膨張弁9が開弁する。この定圧膨張弁9の開弁は断続的
に短時間だけ行われるので、空調用蒸発器6の冷却作用
低下への影響は非常に小さい。
【0029】定圧膨張弁9の断続的な開弁による冷媒供
給によって蓄冷用蒸発器10が蓄冷パック23の冷却作
用を果して、蓄冷パック23内の蓄冷材(水等)を凍結
させ、蓄冷をしておく。そして、上記蓄冷中は送風機2
1を停止しているので、弾性弁18aは吸入口18の閉
塞状態を維持している。そのため、蓄冷パック23によ
り冷却された冷気がケース16の下端部に開口している
吸入口18から仮眠室14内へ流出することを阻止でき
る。従って、蓄冷用蒸発器10の冷却作用により蓄冷パ
ック23の蓄冷が一旦完了した後に、駐車時の蓄冷式冷
房を開始するまでの間に、蓄冷パック23が放冷するこ
とも効果的に抑制できる。
【0030】一方、トラック駐車時に、仮眠室14で運
転者等が仮眠するときには、操作パネル25に設けられ
た、送風機21の速度制御スイッチ25aを操作して、
送風機21を車載バッテリを電源として作動させる。す
ると、弾性弁18aが送風機21の吸入負圧により開弁
し、冷却ユニット15のケース16前面に設けられた吸
入口18から仮眠室14内の空気がケース16内に吸入
され、そしてケース16内において送風空気が蓄冷パッ
ク23と蒸発器10との間の空気流路24を通過すると
きに蓄冷パック23と熱交換して、冷却されて冷風とな
り、連通口22a、空気流路20を通って、吹出口19
から仮眠室14内へ吹出し、仮眠室14の冷房を行う。
【0031】ここで、図2に示すように、ベッド14a
上の仮眠者Aの頭部に向かって吹出口19から矢印Bの
ごとく冷風を吹き出すとともに、矢印Cのごとく仮眠者
Aの足元から室内空気を吸入口18に吸入することによ
り、仮眠者Aに快適な冷房を行うことができる。蓄冷パ
ック23内の蓄冷材が完全に融解して温度上昇するまで
の間、駐車時の仮眠室冷房を行うことができる。
【0032】ところで、冷蔵庫30を使用するときは、
トラック走行時に、蓄冷パック23への蓄冷を行ってい
るときに、冷蔵庫30の操作パネル33に設けられた冷
蔵スイッチ33aを投入する。すると、冷蔵庫30内の
送風機38に車載バッテリから電源が供給され、送風機
38が作動するので、冷却ユニット15のケース16と
冷蔵庫30のケース31との間で給気側ダクト36およ
び排気側ダクト37を介して、図3(b)の矢印に示す
冷風循環路が形成される。
【0033】これにより、蓄冷パック23で冷却された
冷風を冷蔵庫30のケース31内に循環できるため、冷
蔵庫30内の缶ジュース等の被冷却物39を良好に冷却
できる。ここで、蓄冷パック23の温度は凍結時に−8
°C〜0°Cであるため、冷蔵庫30内に0°C〜5°
Cの冷風を供給でき、庫内を0°C〜10°Cの温度に
冷蔵できる。
【0034】そして、上記冷風の循環を行っても、冷却
ユニット15のケース16内の空気はケース外部の仮眠
室14に排出されないので、弾性弁18aには負圧が作
用せず、従って、弾性弁18aが閉弁状態を維持する。
そのため、仮眠室14内の温度の高い空気が吸入口18
からケース16内に流入して、蓄冷パック23の凍結所
要時間を長くしたり、あるいは一旦凍結した蓄冷パック
23の融解時間を早める等の不具合は生じない。
【0035】また、蓄冷パック23で冷却された冷気は
自然対流でケース16内の下側に偏るが、ケース16の
下側に給気側ダクト36を開口しているので、ケース1
6内の下側に偏る冷気を効率よく冷蔵庫30内に循環で
き、冷蔵庫30内の冷却効果を高めることができる。ま
た、冷蔵庫30を装備しないとき(蓄冷式冷房機能を単
独設定するとき)は、図6に示すように、ケース16の
開口部26、27に樹脂製の蓋部材28を装着しておけ
ばよい。従って、冷蔵庫30を装備するときは、蓋部材
28を取り外して、その代わりに両ダクト36、37を
連結するだけでよく、それ故、蓄冷式冷房装置の改造を
必要とすることなく、冷蔵庫機能を簡単にオプション設
定(後付け)できる。
【0036】また、冷蔵庫30を車外に持ち出して使用
するときは、冷蔵庫30から両ダクト36、37を取り
外して、冷蔵庫ケース31の開口部34、35に上記蓋
部材28を装着すればよい。これにより、冷蔵庫30を
車外へ持ち出し可能なポータブルタイプとして利用でき
る。 (第2実施形態)図7は第2実施形態を示すもので、排
気側ダクト37を冷却ユニット15のケース16前面で
なく、ケース16の側面に開けた開口部26に連結する
ことにより、ケース16の前面の外観美(意匠)を良好
にしたものである。 (第3実施形態)図8は第3実施形態を示すもので、冷
蔵庫30を冷却ユニット15のケース16側方に設置す
るようにした例である。このように、冷蔵庫30の設置
場所は冷却ユニット15の上面のみに限定されるもので
はない。
【0037】なお、給気側ダクト36および排気側ダク
ト37を弾性変形の容易な蛇腹状のものにして、ユーザ
ーの要望に応じて冷蔵庫設置場所の設定を容易に変更で
きるようにしてもよい。 (第4実施形態)図9、10は第4実施形態を示すもの
で、冷蔵庫30内への冷風の循環を、冷却ユニット15
側の送風機21を利用して行えるようにした例である。
本例では、吹出口19に連通した空気流路20をその途
中で分岐して分岐通路20aを形成し、この分岐通路2
0aをケース16の側面の開口部27に連通し、この開
口部27に給気側ダクト36の下端部を連結する。
【0038】また、空気流路20の分岐点にはドア29
を追加設置し、冷蔵時には冷房用送風機21を作動させ
るとともに、この送風機21の作動と連動して、ドア2
9を図10の実線位置に回動操作するようにしてある。
すなわち、ドア29は冷蔵スイッチの投入により図示し
ない適宜のアクチュエータ(モータ等)によって図10
の実線位置に回動され、分岐通路20aを開放し、冷蔵
時以外は常に破線位置にあって、分岐通路20aを閉塞
する。
【0039】従って、冷蔵時には冷房用送風機21を作
動させるとともに、ドア29を図10の実線位置に回動
操作することにより、蓄冷パック23で冷却された冷風
を送風機21により両ダクト36、37を介して冷蔵庫
30内に循環させ、庫内を冷却できる。本例の場合、冷
却ユニット15側の改造が必要となるが、その代わり
に、冷房用送風機21を冷蔵用にも共通使用でき、冷蔵
専用送風機38を廃止できる利点がある。 (他の実施形態)なお、本発明は上述した図示の実施形
態以外にも種々の態様で実施可能であり、例えばトラッ
ク以外に、1ボックスカーのような車両において、車室
後部の空間を駐車時にエンジンを停止して冷房するよう
な用途に本発明装置を用いてもよい。
【0040】また、蒸発器10として、偏平チューブ1
0aを蛇行状に屈曲させて構成するタイプの他に、直線
状の偏平チューブ10aを多数並列配置し、その並列配
置した偏平チューブ10aの両端に冷媒の入口、出口タ
ンクを配設するタイプ(一般にマルチフロータイプと称
されている)のものを使用してもよい。また、冷蔵庫3
0内に温度センサを設置して、庫内温度が所定値例えば
0°Cまで低下したら、冷蔵用送風機38を自動的に停
止するよう、冷蔵用送風機38の自動断続機能を付加し
て、缶ジュース類の凍結防止を図るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における冷凍サイクルを
示すサイクル図である。
【図2】第1実施形態による冷却ユニットの車両仮眠室
への設置形態を示す概略説明図である。
【図3】(a)は図2の冷却ユニットの上面に冷蔵庫を
載置した状態を示す一部破断正面図、(b)は(a)の
断面図である。
【図4】同冷却ユニットの前面側の斜視図である。
【図5】同冷却ユニットの蓄冷用蒸発器と蓄冷パックと
の組付関係を示す正面図である。
【図6】第1実施形態において、冷却ユニットケースの
開口部に蓋部材を装着した状態を示す部分断面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施形態を示す冷却ユニットの背
面側の斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す冷却ユニットの前
面側の斜視図である。
【図9】(a)は第4実施形態による冷却ユニットの正
面図、(b)は(a)の断面図である。
【図10】図9(a)のD−D断面図である。
【符号の説明】
10……蓄冷用蒸発器、14……仮眠室、15……冷却
ユニット、16……ケース、18……吸入口、19……
吹出口、21……冷房用送風機、23……蓄冷パック、
24…空気流路、30……冷蔵庫、31……ケース、3
2……扉、36……給気側ダクト、37……排気側ダク
ト、38……冷蔵用送風機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪 誠治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄冷材を収納したパック状部材(23)
    と、 このパック状部材(23)が密着配設され、このパック
    状部材(23)を冷却する蓄冷用冷却器(10)と、 前記パック状部材(23)と熱交換可能に形成された空
    気流路(24)と、 この空気流路(24)に送風する送風手段(21)と、 前記パック状部材(23)、前記蓄冷用冷却器(1
    0)、前記空気流路(24)、および前記送風手段(2
    1)を内蔵するケース(16)と、 このケース(16)に設けられ、前記空気流路(24)
    に空気を流入させる吸入口(18)と、 前記ケース(16)に設けられ、前記パック状部材(2
    3)で冷却された冷風を前記空気流路(24)から冷房
    対象部位に吹き出す吹出口(19)と、 前記ケース(16)の近傍に配置され、開閉自在な扉
    (32)を有する冷蔵庫(30)と、 この冷蔵庫(30)の内部空間と前記ケース(16)内
    とを連結する給気側ダクト(36)および排気側ダクト
    (37)とを備え、 前記パック状部材(23)で冷却された冷風を前記給気
    側ダクト(36)および排気側ダクト(37)を通して
    前記冷蔵庫(30)の内部空間に循環して、前記冷蔵庫
    (30)内を冷却するようにしたことを特徴とする蓄冷
    式冷房装置。
  2. 【請求項2】 前記給気側ダクト(36)および排気側
    ダクト(37)は、それぞれ前記冷蔵庫(30)および
    前記ケース(16)に設けられた開口部(26、27、
    34、35)に着脱自在に装着されていることを特徴と
    する請求項1に記載の蓄冷式冷房装置。
  3. 【請求項3】 前記冷蔵庫(30)内には、冷蔵用送風
    手段(38)が内蔵されており、この冷蔵用送風手段
    (38)により前記冷蔵庫(30)内に前記冷風を循環
    させることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄冷
    式冷房装置。
  4. 【請求項4】 前記給気側ダクト(36)は前記排気側
    ダクト(37)よりも下方の位置にて前記ケース(1
    6)に開口していることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1つに記載の蓄冷式冷房装置。
  5. 【請求項5】 前記ケース(16)内に前記送風手段
    (21)の空気流路を切り替えるドア手段(29)を有
    し、 冷蔵時には、前記送風手段(21)の作動と連動して、
    前記ドア手段(29)により空気流路を切り替えること
    により、前記送風手段(21)の送風する冷風を、前記
    給気側ダクト(36)および排気側ダクト(37)を介
    して前記冷蔵庫(30)内に循環させることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の蓄冷式冷房装置。
  6. 【請求項6】 前記ケース(16)は平坦な上面を有す
    る形状に形成されており、このケース(16)の上面に
    前記冷蔵庫(30)が載置されていることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1つに記載の蓄冷式冷房装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1つに記載
    の蓄冷式冷房装置において、 前記ケース(16)は車室内の所定区域(14)に配設
    され、前記吹出口(19)から吹き出す冷風により車室
    内の所定区域(14)を冷房することを特徴とする車両
    用蓄冷式冷房装置。
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