JPH09178415A - 光波干渉測定装置 - Google Patents

光波干渉測定装置

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JPH09178415A
JPH09178415A JP7351078A JP35107895A JPH09178415A JP H09178415 A JPH09178415 A JP H09178415A JP 7351078 A JP7351078 A JP 7351078A JP 35107895 A JP35107895 A JP 35107895A JP H09178415 A JPH09178415 A JP H09178415A
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JP
Japan
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light
frequency
beam splitter
polarization beam
measurement
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Application number
JP7351078A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kawai
斉 河井
Koichi Tsukihara
浩一 月原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光ビームスプリッターにおいて参照光路や
測定光路に混入した誤差光に起因する非線形誤差を低減
した、測定精度の高い光波干渉測定。 【解決手段】 光源部と偏光ビームスプリッターとの間
の光路中に配置され、光源部からの第1の光乃至第3の
光を第1の偏光状態を有する光と第2の偏光状態を有す
る光とにそれぞれ偏光分離するとともに、第1の偏光状
態を有する光と第2の偏光状態を有する光とを所定の間
隔を隔てた互いに平行な光路に沿って射出するための光
分離手段とを備え、第1干渉光に基づいて測定された移
動鏡の変位量を、第2干渉光および第3干渉光に基づい
て測定された測定光路中の屈折率変動情報に基づいて補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光波干渉測定装置に
関し、特に高精度な変位計測を行うための光波干渉測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の光波干渉測定装置の構
成を概略的に示す図である。図14の光波干渉測定装置
は、移動鏡906の光軸方向(図中矢印方向)の真の変
位量Dを測長するものである。測長用光源912は、周
波数ω1 の光と周波数ω1'(ω1'=ω1 +Δω1 )の光
とを含む光を射出する。この2つの光は、周波数が互い
にわずかに異なり、偏光方位が互いに直交している。
【0003】この2つの光は、ビームスプリッター91
3を介して偏光ビームスプリッタ904に入射し、周波
数ω1'の光と周波数ω1 の光とに分離される。周波数ω
1'の光は参照光となり、固定鏡905で反射された後、
再び偏光ビームスプリッタ904に戻る。また、周波数
ω1 の光は測定光となり、移動鏡906で反射された
後、再び偏光ビームスプリッタ904に戻る。
【0004】偏光ビームスプリッタ904に戻ってきた
測定光と参照光とは、同一光路に沿って偏光ビームスプ
リッタ904から射出される。同一光路に沿って偏光ビ
ームスプリッタ904から射出された測定光と参照光と
は、偏光子931を介して干渉する。偏光素子931
は、具体的には参照光の偏光方位と測定光の偏光方位の
それぞれに対して45°傾いて配置された偏光板であ
る。偏光素子931を介して生成された干渉光は、受光
素子916で受光される。受光素子916で変換された
干渉ビート信号(周波数Δω1 )934は、位相計91
7に入力される。
【0005】一方、測長用光源912から射出された2
つの光の一部はビームスプリッタ913によって反射さ
れ、偏光素子930を介して干渉する。偏光素子930
を介して生成された干渉光は受光素子914によって検
出され、参照信号(周波数Δω1 )933として位相計
917に入力される。なお、偏光素子930は、偏光素
子931と同様に2つの光を偏光干渉させる偏光板であ
る。位相計917は、参照信号933に対する干渉ビー
ト信号934の位相変化を測定することによって移動鏡
906の変位量Dmを求め、その変位量情報を信号94
0として演算器935に出力する。
【0006】ところで、図14のような光波の干渉によ
る測長を精密(高精度)に行うためには、光路中の空気
(またはその他の気体)の屈折率変動を無視することが
できない。そこで、従来の光波干渉測定装置は、図14
に示すように、測定光路中の空気の屈折率変動に起因す
る測長誤差の補正手段としてエアセンサ932を備えて
いる。すなわち、エアセンサ932を用いて測定光路中
の大気の温度、圧力、湿度を測定し、この測定結果に基
づいて光の波長を補正することによって、空気の屈折率
変動に起因する測長誤差を補正している。
【0007】すなわち、真の変位量をDとし、空気の屈
折率をnとし、nは空間的に一様であるとすると、光波
干渉測定装置で測定される変位量Dmは、
【数1】Dm=nD・・・(1) と表される。
【0008】ここで、nを光の波長を用いて表すと、
【数2】Dm=λ0 D/λ・・・(2) となる。但し、λ=c/ωである。ここで、λ0 は真空
中の光の波長であり、λは測定光路に沿った光の波長で
ある。
【0009】なお、波長λは、測定光路中の空気の温
度、圧力、湿度に依存する量である。したがって、測定
光路に沿った空気の温度、圧力、湿度をエアセンサ93
2で測定することにより、波長λを求めることができ
る。すなわち、演算器935は、位相計917からの変
位Dmの信号940と、エアセンサ932からの温度、
圧力、湿度の測定信号941と、式(2)に示す演算式
とに基づいて、移動鏡906の真の変位量Dを求めるこ
とができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術では、測定光路の1箇所のみにおいて空気の温度、
圧力、湿度をエアセンサで検出している。このため、空
気の屈折率が測定光路に沿って一様に変動している場合
には正確な補正が可能であるが、空気の屈折率が測定光
路上において局所的に変動している場合には、空気の屈
折率変動に起因する測長誤差を正確に補正することがで
きないという不都合があった。
【0011】そこで、本発明者等は、特願平7−664
69号の明細書および図面において、2つの異なる周波
数の光を用いて空気の屈折率変動に起因する測長誤差を
補正することの可能な光波干渉測定装置を提案してい
る。なお、特願平7−66469号の明細書および図面
に開示された光波干渉測定装置は、本件出願時に未だ公
開されておらず、本件出願の従来技術に属していない。
【0012】図13は、特願平7−66469号の明細
書および図面に開示の光波干渉測定装置の構成を概略的
に示す図である。図13の光波干渉測定装置では、後述
する測長用光源1から射出される光と同じ光路上に、2
つの異なる周波数ω2 (基本波)およびω3 (第2高調
波:2ω 2 =ω3 )のレーザ光を結合させている。こう
して、この2つの異なる周波数のレーザ光により、測長
用干渉計の光路中での空気(または他の気体等)の屈折
率変動を求めることができる。
【0013】図13の光波干渉測定装置では、光源20
から射出された周波数ω2 の光323の一部が第2高調
波発生素子(以下、「SHG変換素子」という)22に
よって周波数ω3 (2ω2 =ω3 )の光423にSHG
変換され、残りの周波数ω2の光はSHG変換素子22
をそのまま透過する。なお、SHG変換素子22を介し
た周波数ω2 の光323および周波数ω3 の光423の
偏光方位は、測長用光源1から射出される光(後述する
光302および402)の偏光方位に対して45°の角
度をなしている。周波数ω2 の光323および周波数ω
3 の光423は、たとえばダイクロイックミラーからな
る周波数結合素子24によって測長用光源1から射出さ
れた周波数ω1 の光302および周波数ω1'の光402
と同一光路上に結合する。結合された光は、同じ光路を
介して、偏光ビームスプリッター3に入射する。
【0014】周波数ω2 の光323および周波数ω3
光423は、偏光ビームスプリッター3によって、固定
鏡5側に反射される光(参照光)と移動鏡7側へ透過す
る光(測定光)とに分割される。参照光と測定光とは、
その偏光方位が互いに直交しているが、いずれも周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光をそれぞれ含んでいる。
すなわち、参照光は周波数ω2 の光326および周波数
ω3 の光426を含み、測定光は周波数ω2 の光327
および周波数ω3 の光427を含んでいる。
【0015】偏光ビームスプリッター3で反射された参
照光は、1/4波長板4を介して固定鏡5で反射された
後、1/4波長板4を介して偏光ビームスプリッター3
に入射する。偏光ビームスプリッター3を透過した参照
光は、コーナーキューブプリズム8で反射された後、偏
光ビームスプリッター3に入射する。偏光ビームスプリ
ッター3を透過した参照光は、1/4波長板4を介して
固定鏡5で再び反射された後、1/4波長板4を介して
偏光ビームスプリッター3に戻る。一方、偏光ビームス
プリッター3を透過した測定光は、1/4波長板6を介
して移動鏡7で反射された後、1/4波長板6を介して
偏光ビームスプリッター3に入射する。偏光ビームスプ
リッター3で反射された測定光は、コーナーキューブプ
リズム8で反射された後、偏光ビームスプリッター3に
入射する。偏光ビームスプリッター3で反射された測定
光は、1/4波長板6を介して移動鏡7で再び反射され
た後、1/4波長板6を介して偏光ビームスプリッター
3に戻る。こうして、参照光(周波数ω2 の光326お
よび周波数ω3 の光426)および測定光(周波数ω2
の光327および周波数ω3 の光427)は、偏光ビー
ムスプリッター3に入射して結合され、同一光路に沿っ
て射出される。
【0016】偏光ビームスプリッター3で結合された参
照光および測定光は、たとえばダイクロイックミラーか
らなる周波数分離素子25で反射される。こうして、参
照光(周波数ω2 の光326および周波数ω3 の光42
6)および測定光(周波数ω2 の光327および周波数
ω3 の光427)は、周波数分離素子25を透過する周
波数ω1 近傍の光と分離され、偏光ビームスプリッター
28に入射する。偏光ビームスプリッター28は、移動
鏡7で反射された測定光(周波数ω2 の光327および
周波数ω3 の光427)を透過し、固定鏡5で反射され
た参照光(周波数ω2 の光326および周波数ω3 の光
426)を反射する。
【0017】偏光ビームスプリッター28を透過した周
波数ω2 の光327および周波数ω3 の光427のうち
周波数ω2 の光327は、SHG変換素子30によって
周波数ω3 (2ω2 =ω3 )の光331に変換される。
一方、周波数ω3 の光427は、SHG変換素子30を
そのまま透過して周波数ω3 の光431となる。その結
果、SHG変換素子30によって周波数ω2 から周波数
ω3 に変換された光331と移動鏡7で反射された周波
数ω3 の光431とが干渉し、その干渉光が受光素子3
2によって検出される。また、偏光ビームスプリッター
28で反射された周波数ω2 の光326および周波数ω
3 の光426についても、SHG変換素子34の作用に
より、周波数ω2 から周波数ω3 に変換された光335
と固定鏡5で反射された周波数ω3 の光435との干渉
光が受光素子36で検出される。
【0018】受光素子32および36でそれぞれ検出さ
れた干渉信号110および109は、位相計37に入力
される。位相計37では、干渉信号109(参照信号)
に対する干渉信号110(測定信号)の位相変化を測定
する。こうして、周波数ω3の光に対する光路長変化D
(ω3 )と周波数ω2 の光に対する光路長変化D
(ω2 )との差すなわち{D(ω3 )−D(ω2 )}を
求めることができる。位相計37で求められた{D(ω
3 )−D(ω2 )}に関する信号111は、演算器38
に供給される。
【0019】また、図13の光波干渉測定装置では、測
長用光源1は、周波数ω1 の光302と周波数ω1'(ω
1'=ω1 +Δω1 )の光402とを含む光を射出する。
この2つの光は、周波数が互いにわずかに異なり、偏光
方位が互いに直交している。
【0020】この2つの光は、ビームスプリッター12
および周波数結合素子24を介して偏光ビームスプリッ
ター3に入射し、周波数ω1'の光402と周波数ω1
光302とに分離される。周波数ω1'の光402は参照
光となり、1/4波長板4、固定鏡5、1/4波長板
4、偏光ビームスプリッター3およびコーナーキューブ
プリズム8を介して偏光ビームスプリッター3に戻る。
また、周波数ω1 の光302は測定光となり、1/4波
長板6、移動鏡7、1/4波長板6、偏光ビームスプリ
ッター3およびコーナーキューブプリズム8を介して、
偏光ビームスプリッター3に戻る。
【0021】偏光ビームスプリッター3に戻ってきた測
定光と参照光とは、同一光路に沿って偏光ビームスプリ
ッター3から射出される。同一光路に沿って偏光ビーム
スプリッター3から射出された参照光および測定光は、
周波数分離素子25を透過した後、周波数ω1'の光40
9および周波数ω1 の光309となり、偏光子10を介
して干渉する。偏光素子10を介して生成された干渉光
は、受光素子11で受光される。受光素子11で変換さ
れた干渉ビート信号(周波数Δω1 )107は、位相計
15に入力される。
【0022】一方、測長用光源1から射出された2つの
光の一部はビームスプリッター12によって反射され、
偏光素子13を介して干渉する。偏光素子13を介して
生成された干渉光は受光素子14によって検出され、参
照信号(周波数Δω1 )106として位相計15に入力
される。位相計15は、参照信号106に対する干渉ビ
ート信号107の位相変化を測定することによって移動
鏡7の変位量D(ω1 )を求め、その変位量情報を信号
108として演算器38に出力する。
【0023】演算器38では、測長用光源1を用いた測
長用干渉計で測定した移動鏡7の変位量Dmを補正し、
真の変位量(幾何学的な距離)Dが求められる。以下、
移動鏡7の変位量(ω1 )から真の変位量(幾何学的な
距離)Dへの補正について説明する。周波数ω1 、ω2
およびω3 の光に対する光路長変化D(ω1 )、D(ω
2 )およびD(ω3 )は、それぞれ次の式(3)乃至
(5)により表される。
【0024】
【数3】 D(ω1 )=〔1+N・F(ω1 )〕・D ・・・(3)
【数4】 D(ω2 )=〔1+N・F(ω2 )〕・D ・・・(4)
【数5】 D(ω3 )=〔1+N・F(ω3 )〕・D ・・・(5)
【0025】ここで、Dは幾何学的な距離であり、Nは
空気の密度である。また、F(ω)は、空気の構成比が
不変であれば空気の密度に依存することなく光の周波数
ωのみに依存する関数である。上述の式(3)乃至
(5)より、幾何学的距離Dは次の式(6)によって与
えられる。
【数6】 D=D(ω1 )−A〔D(ω3 )−D(ω2 )〕・・・(6) 但し、A=F(ω1 )/〔F(ω3 )−F(ω2 )〕で
ある。
【0026】式(6)の右辺第2項の{D(ω3 )−D
(ω2 )}は、上述したように、位相計37によって求
めることができる。また、右辺第1項のD(ω1 )は、
位相計15によって求めることができる。したがって、
演算器38では、位相計15の出力信号108と位相計
37の出力信号111とに基づいて、式(6)の演算式
により、測長用干渉計で測定した変位量D(ω1 )を補
正し、真の変位量Dを求めることができる。
【0027】図13の光波干渉測定装置では、光源20
からの周波数ω2 の光および周波数ω3 の光が、測長用
光源1から射出された測長用の光と同一の光路を通る。
このため、空気の屈折率変動が測定光路に沿って一様で
ない場合も、空気の屈折率変動に起因する測長誤差を補
正し、移動鏡の光軸方向の変位量を高精度に測定するこ
とができる。
【0028】なお、図13の光波干渉測定装置では、コ
ーナーキューブプリズム8で反射された周波数ω2 の光
327および周波数ω3 の光427からなる測定光は、
偏光ビームスプリッター3で反射されるべき光である。
また、コーナーキューブプリズム8で反射された周波数
ω2 の光326および周波数ω3 426の光からなる参
照光は、偏光ビームスプリッター3を透過すべき光であ
る。
【0029】ところで、偏光ビームスプリッターが周波
数の異なる複数の光に対して同様の機能を有するよう
に、すなわち偏光ビームスプリッターが理想的に機能す
るように構成することおよび製造することは難しい。こ
のため、偏光ビームスプリッター3で反射されるべき測
定光の一部が透過して参照光路に混入したり、偏光ビー
ムスプリッター3を透過するべき参照光の一部が反射さ
れて測定光路に混入したりする。その結果、参照光路や
測定光路に混入した光が誤差光となって、非線形誤差が
発生し、測定精度が低下してしまう。
【0030】なお、結晶タイプの偏光ビームスプリッタ
ーは、複数の周波数に対し高い性能を示す。しかしなが
ら、ダブルパス構成の光波干渉測定装置に結晶タイプの
偏光ビームスプリッターを用いる場合、ダブルパス構成
に基づいて測定光および参照光の偏光状態が変わると結
晶の異方性に起因して分離機能が低下してしまう。その
結果、参照光路や測定光路に混入した光が誤差光となっ
て、非線形誤差が発生し、測定精度が低下してしまう。
【0031】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、偏光ビームスプリッターにおいて参照光路や
測定光路に混入した誤差光に起因する非線形誤差を低減
した、測定精度の高い光波干渉測定装置を提供すること
を目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明において、所定の周波数を有する第1の光
と、互いに異なる周波数を有する第2の光および第3の
光とを同一光路に沿って出力するための光源部と、前記
光源部から出力された前記第1の光乃至前記第3の光
を、固定鏡までの参照光路に沿って導かれる第1の偏光
状態を有する参照光と、移動鏡までの測定光路に沿って
導かれる第2の偏光状態を有する測定光とにそれぞれ偏
光分離するための偏光ビームスプリッターと、前記測定
光路および前記参照光路を介した前記第1の光に基づい
て、前記測定光路を介した測定光と前記参照光路を介し
た参照光との第1干渉光を生成するための第1干渉光生
成系と、前記測定光路を介した前記第2の光および前記
第3の光のうち一方の光の周波数を他方の光の周波数と
ほぼ一致させて第2干渉光を生成するための第2干渉光
生成系と、前記参照光路を介した前記第2の光および前
記第3の光のうち一方の光の周波数を他方の光の周波数
とほぼ一致させて第3干渉光を生成するための第3干渉
光生成系と、前記光源部と前記偏光ビームスプリッター
との間の光路中に配置され、前記光源部からの前記第1
の光乃至前記第3の光を前記第1の偏光状態を有する光
と前記第2の偏光状態を有する光とにそれぞれ偏光分離
するとともに、前記第1の偏光状態を有する光と前記第
2の偏光状態を有する光とを所定の間隔を隔てた互いに
平行な光路に沿って射出するための光分離手段とを備
え、前記第1干渉光に基づいて測定された前記移動鏡の
変位量を、前記第2干渉光および前記第3干渉光に基づ
いて測定された前記測定光路中の屈折率変動情報に基づ
いて補正することを特徴とする光波干渉測定装置を提供
する。
【0033】本発明の好ましい態様によれば、前記偏光
ビームスプリッターにおいて前記参照光路に混入した誤
差光および前記測定光路に混入した誤差光を除去するた
めの除去手段をさらに備えている。この場合、前記除去
手段は、前記偏光ビームスプリッターと前記固定鏡との
間の光路中に配置され、所定の参照光路に沿った参照光
だけを通過させるための第1空間フィルターと、前記偏
光ビームスプリッターと前記移動鏡との間の光路中に配
置され、所定の測定光路に沿った測定光だけを通過させ
るための第2空間フィルターとを有する。
【0034】なお、前記光分離手段は、正レンズと、該
正レンズの焦点位置に位置決めされたウォラストンプリ
ズムとを有するか、あるいは偏光ビームスプリッターと
全反射プリズム等の反射鏡とを有する。また、本発明の
好ましい態様によれば、前記第1干渉光生成系は、互い
に平行な光路に沿って前記偏光ビームスプリッターから
射出された参照光と測定光とを同一光路上に結合させる
ための光結合手段をさらに備えている。この場合、前記
光結合手段は、正レンズと、該正レンズの焦点位置に位
置決めされたウォラストンプリズムとを有するか、ある
いは偏光ビームスプリッターと全反射プリズム等の反射
鏡とを有する。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の光波干渉測定装置では、
互いに異なる周波数を有する2つの光、すなわち周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光に基づいて測定光路中の
屈折率変動情報を測定する。そして、偏光ビームスプリ
ッターを介して参照光と測定光とに分離されるべき周波
数ω2 の光および周波数ω3 の光を、光分離手段の作用
により互いに平行な光路に沿って空間的に分離する。す
なわち、偏光ビームスプリッターを介して参照光と測定
光とに分離されるべき2つの光を予め平行シフトさせる
ことができるので、測定光路と参照光路とが同一光路上
に結合されることなく、互いに空間的に分離される。
【0036】したがって、偏光ビームスプリッターにお
いて参照光路や測定光路に混入しても、混入した誤差光
の影響を低減することができる。すなわち、混入した誤
差光に起因する非線形誤差を低減することができ、精度
の高い測定を行うことができる。なお、偏光ビームスプ
リッターにおいて参照光路に混入した誤差光および測定
光路に混入した誤差光を除去するための除去手段を備え
ることにより、混入した誤差光に起因する非線形誤差を
さらに低減することができ、さらに精度の高い測定を行
うことができる。
【0037】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる光
波干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。なお、
第1実施例の光波干渉測定装置では、いわゆるホモダイ
ン干渉方式を用いて屈折率変動の測定を行っている。ま
た、図2は、図1の測長部200の拡大図である。
【0038】図1の光波干渉測定装置は、移動鏡7の光
軸方向(図中矢印方向)の変位量を測長するための光を
供給する測長用光源1を備えている。測長用光源1は、
たとえば波長633nmのレーザ光を供給するHe−N
eレーザである。そして、測長用光源1は、周波数が互
いにわずかに異なり且つ偏光方位が互いに直交する2つ
の直線偏光、すなわち周波数ω1 の光302および周波
数ω1'(ω1'=ω1 +Δω1 )の光402を同一光路に
沿って射出する。以下、周波数ω1 の光および周波数ω
1'の光402をまとめて2周波光という。また、説明の
簡略化のために、周波数ω1 の光302は紙面に平行な
偏光方位を有するP偏光であり、周波数ω1'の光402
は紙面に垂直な偏光方位を有するS偏光であるものとす
る。
【0039】測長用光源1から射出された周波数ω1
光302および周波数ω1'の光402の一部は、ビーム
スプリッター12を透過した後、たとえばダイクロイッ
クミラーからなる周波数結合素子24に入射する。周波
数結合素子24は、周波数ω1 近傍の光を透過し、その
他の周波数の光を反射する特性を有する。したがって、
周波数結合素子24を透過した周波数ω1 の光302お
よび周波数ω1'の光402は、光分離素子50に入射す
る。光分離素子50は、同一光路に沿って入射したP偏
光とS偏光とを空間的に分離させ互いに平行な光路に沿
って射出する光学素子であって、たとえばビームディス
プレーサーからなる。ここで、ビームディスプレーサー
は、結晶の異方性を利用して、S偏光の光およびP偏光
の光のうち一方の光路をそのまま維持し他方の光路を平
行にシフトさせることができる。
【0040】したがって、同一光路に沿って光分離素子
50に入射したP偏光302およびS偏光402は、互
いに平行な光路122および120に沿って光分離素子
50から射出され、偏光ビームスプリッター3に入射す
る。偏光ビームスプリッター3は、S偏光を反射し、P
偏光を透過するように配置されている。したがって、偏
光ビームスプリッター3に入射した2周波光のうち周波
数ω1'の光402は、偏光ビームスプリッター3で反射
され、参照光として固定鏡5に導かれる。一方、2周波
光のうち周波数ω1 の光302は、偏光ビームスプリッ
ター3を透過し、測定光として移動鏡7に導かれる。
【0041】周波数ω1'の光402からなる参照光(S
偏光)は、空間フィルター52を通過した後、1/4波
長板4を介して円偏光の光55となる。円偏光の光55
は、固定鏡5で反射された後、1/4波長板4を介して
P偏光となる。P偏光となった参照光402は、空間フ
ィルター52を通過した後、偏光ビームスプリッター3
に入射する。P偏光状態で偏光ビームスプリッター3を
透過した参照光56は、コーナーキューブプリズム8で
反射された後、偏光ビームスプリッター3に入射する。
P偏光状態のまま偏光ビームスプリッター3を透過した
参照光56は、空間フィルター52を通過した後、1/
4波長板4を介して円偏光の光57となる。円偏光の光
57は、固定鏡5で反射された後、1/4波長板4を介
してS偏光となる。S偏光となった参照光402は、空
間フィルター52を通過した後、偏光ビームスプリッタ
ー3に入射する。S偏光状態で偏光ビームスプリッター
3において反射された参照光58は、光路120に沿っ
て測長部200から射出される。
【0042】一方、周波数ω1 の光302からなる測定
光(P偏光)は、空間フィルター53を通過した後、1
/4波長板6を介して円偏光の光60となる。円偏光の
光60は、移動鏡7で反射された後、1/4波長板6を
介してS偏光となる。S偏光となった測定光302は、
空間フィルター53を通過した後、偏光ビームスプリッ
ター3に入射する。S偏光状態で偏光ビームスプリッタ
ー3において反射された測定光61は、コーナーキュー
ブプリズム8で反射された後、偏光ビームスプリッター
3に入射する。S偏光状態のまま偏光ビームスプリッタ
ー3で反射された測定光61は、空間フィルター53を
通過した後、1/4波長板6を介して円偏光の光62と
なる。円偏光の光62は、移動鏡7で反射された後、1
/4波長板6を介してP偏光となる。P偏光となった測
定光302は、空間フィルター53を通過した後、偏光
ビームスプリッター3に入射する。P偏光状態で偏光ビ
ームスプリッター3を透過した測定光63は、光路12
2に沿って測長部200から射出される。
【0043】こうして、参照光路を介して偏光ビームス
プリッター3から射出された周波数ω1'の光402と、
測定光路を介して偏光ビームスプリッター3から射出さ
れた周波数ω1 の光302とは、互いに異なる光路12
0および122に沿って周波数分離素子25に入射す
る。周波数分離素子25は、周波数がω1 近傍の光のみ
を透過し、他の周波数の光を反射する特性を有する。し
たがって、周波数ω1'の参照光402および周波数ω1
の測定光302は、周波数分離素子25を透過する。周
波数分離素子25を透過した周波数ω1'の参照光402
および周波数ω1の測定光302は、光結合素子51に
入射する。光結合素子51は、互いに平行な光路に沿っ
て入射したP偏光とS偏光とを結合させて同一光路に沿
って射出する光学素子であって、たとえば光分離素子5
0を光の進行方向に対して反対に配置することによって
構成することができる。
【0044】したがって、互いに平行な光路120およ
び122に沿って光結合素子51に入射したP偏光30
2とS偏光402とは、同一光路上に結合された後、周
波数ω1 の測定光309および周波数ω1'の参照光40
9となって光結合素子51から射出される。光結合素子
51から射出された周波数ω1'の参照光409と周波数
ω1 の測定光309とは、偏光素子10を介して干渉す
る。なお、偏光素子10は、たとえば2周波光の偏光方
位に対して45°だけ傾いて配置された偏光板から構成
されている。偏光素子10を介して生成された干渉光は
受光素子11で受光され、受光素子11は干渉光に基づ
く測定ビート信号(周波数Δω1 )107を位相計15
に供給する。
【0045】一方、測長用光源1から射出された2周波
光すなわち周波数ω1'の光402および周波数ω1 の光
302の一部は、ビームスプリッター12によって反射
された後、偏光素子13に入射する。なお、偏光素子1
3は、偏光素子10と同様に、2周波光を干渉させるた
めの偏光板である。したがって、偏光素子13を介して
生成された周波数ω1'の光402と周波数ω1 の光30
2との干渉光は、受光素子14によって検出される。受
光素子14は、周波数ω1'の光402と周波数ω1 の光
302との干渉光に基づく参照信号(周波数Δω1 )1
06を位相計15に供給する。位相計15では、参照信
号106に対する測定ビート信号107の位相変化を測
定することによって屈折率変動の影響を考慮していない
移動鏡7の変位量D(ω1 )を求め、この変位量D(ω
1 )に関する信号108を演算器38に供給する。
【0046】図1の光波干渉測定装置はまた、屈折率変
動を測定するための光として、たとえば波長1064n
mのYAGレーザ光を供給する光源20を備えている。
光源20から射出された周波数ω2 の直線偏光の光32
3はSHG変換素子22に入射し、周波数ω2 の光32
3の一部がSHG変換素子22により周波数ω3 (ω3
=2ω2 )の光423にSHG変換され、残りの周波数
ω2 の光はSHG変換素子22をそのまま透過する。な
お、SHG変換素子22は、たとえば非線形光学材料KT
iOPO4 により構成することができる。
【0047】SHG変換素子22から射出された周波数
ω2 の光323および周波数ω3 の光423は、周波数
結合素子24によって反射され、測長用光源1からの光
(周波数ω1 近傍の光)と同一光路上に結合される。な
お、前述したように、周波数結合素子24は、周波数ω
1 近傍の光のみを透過し、それ以外の周波数の光を反射
する特性を有する。このように、光源20およびSHG
変換素子22は、互いに周波数の異なる2つの光を同一
光路に沿って出力する光源部201を構成している。
【0048】周波数結合素子24で反射された周波数ω
2 の光323および周波数ω3 の光423は、光分離素
子50に入射する。光分離素子50に入射した周波数ω
2 の光323および周波数ω3 の光423のうちP偏光
成分54(周波数ω2 の光323aおよび周波数ω3
光423a)は光路122に沿って光分離素子50から
射出され、偏光ビームスプリッター3に入射する。ま
た、光分離素子50に入射した周波数ω2 の光323お
よび周波数ω3 の光423のうちS偏光成分59(周波
数ω2 の光323bおよび周波数ω3 の光423b)は
光路122と平行な別の光路120に沿って光分離素子
50から射出され、偏光ビームスプリッター3に入射す
る。
【0049】前述したように、偏光ビームスプリッター
3は、S偏光を反射し、P偏光を透過するように配置さ
れている。したがって、光路120に沿ってS偏光状態
で偏光ビームスプリッター3に入射した周波数ω2 の光
323bおよび周波数ω3 の光423bは、偏光ビーム
スプリッター3で反射され、参照光として固定鏡5に導
かれる。一方、光路122に沿ってP偏光状態で偏光ビ
ームスプリッター3に入射した周波数ω2 の光323a
および周波数ω3 の光423aは、偏光ビームスプリッ
ター3を透過し、測定光として移動鏡7に導かれる。
【0050】周波数ω2 の光323bおよび周波数ω3
の光423bからなる参照光(S偏光)は、空間フィル
ター52を通過した後、1/4波長板4を介して円偏光
の光55となる。円偏光の光55は、固定鏡5で反射さ
れた後、1/4波長板4を介してP偏光となる。P偏光
となった参照光323bおよび423bは、空間フィル
ター52を通過した後、偏光ビームスプリッター3に入
射する。P偏光状態で偏光ビームスプリッター3を透過
した参照光56は、コーナーキューブプリズム8で反射
された後、偏光ビームスプリッター3に入射する。P偏
光状態のまま偏光ビームスプリッター3を透過した参照
光56は、空間フィルター52を通過した後、1/4波
長板4を介して円偏光の光57となる。円偏光の光57
は、固定鏡5で反射された後、1/4波長板4を介して
S偏光となる。S偏光となった参照光323bおよび4
23bは、空間フィルター52を通過した後、偏光ビー
ムスプリッター3に入射する。S偏光状態で偏光ビーム
スプリッター3において反射された参照光58は、光路
120に沿って測長部200から射出される。
【0051】一方、周波数ω2 の光323aおよび周波
数ω3 の光423aからなる測定光(P偏光)は、空間
フィルター53を通過した後、1/4波長板6を介して
円偏光の光60となる。円偏光の光60は、移動鏡7で
反射された後、1/4波長板6を介してS偏光となる。
S偏光となった測定光323aおよび423aは、空間
フィルター53を通過した後、偏光ビームスプリッター
3に入射する。S偏光状態で偏光ビームスプリッター3
において反射された測定光61は、コーナーキューブプ
リズム8で反射された後、偏光ビームスプリッター3に
入射する。S偏光状態のまま偏光ビームスプリッター3
で反射された測定光61は、空間フィルター53を通過
した後、1/4波長板6を介して円偏光の光62とな
る。円偏光の光62は、移動鏡7で反射された後、1/
4波長板6を介してP偏光となる。P偏光となった測定
光323aおよび423aは、空間フィルター53を通
過した後、偏光ビームスプリッター3に入射する。P偏
光状態で偏光ビームスプリッター3を透過した測定光6
3は、光路122に沿って測長部200から射出され
る。
【0052】このように、周波数ω2 の光および周波数
ω3 の光からなる測定光および参照光は、前述した周波
数ω1 近傍の光からなる測定光および参照光と同じ測定
光路および参照光路を介して測長部200から射出され
る。こうして、参照光路を介して偏光ビームスプリッタ
ー3から射出された周波数ω2 の光323bおよび周波
数ω3 の光423bと、測定光路を介して偏光ビームス
プリッター3から射出された周波数ω2 の光323aお
よび周波数ω3 の光423aとは、互いに異なる光路1
20および122に沿って周波数分離素子25に入射す
る。周波数分離素子25は、前述したように、周波数が
ω1 近傍の光のみを透過し、他の周波数の光を反射する
特性を有する。したがって、周波数ω2 の光および周波
数ω3 の光からなる測定光および参照光は、周波数分離
素子25でそれぞれ反射される。
【0053】周波数分離素子25で反射された周波数ω
2 の光および周波数ω3 の光、すなわち参照光路を介し
た周波数ω2 の光326および周波数ω3 の光426
と、測定光路を介した周波数ω2 の光327および周波
数ω3 の光427とは、互いに異なる光路に沿って偏光
ビームスプリッター28に入射する。偏光ビームスプリ
ッター28は、P偏光状態の測定光(周波数ω2 の光3
27および周波数ω3 の光427)を透過し、S偏光状
態の参照光(周波数ω2 の光326および周波数ω3
光426)を反射する。偏光ビームスプリッター28と
SHG変換素子30との間に前述の空間フィルターを挿
入すると、参照光が測定光用のSHG変換素子30に向
かわないようにすることができる。同様に、偏光ビーム
スプリッター28とSHG変換素子34との間に空間フ
ィルターを挿入すると、測定光が参照光用のSHG変換
素子34に向かわないようにすることができる。
【0054】偏光ビームスプリッター28を透過した周
波数ω2 の光327および周波数ω3 の光427のうち
周波数ω2 の光327は、SHG変換素子30によって
周波数ω3 (2ω2 =ω3 )の光331に変換される。
一方、周波数ω3 の光427は、SHG変換素子30を
そのまま透過して周波数ω3 の光431となる。その結
果、SHG変換素子30によって周波数ω2 から周波数
ω3 に変換された光331と移動鏡7で反射された周波
数ω3 の光431とが干渉し、その干渉光が受光素子3
2によって検出される。また、偏光ビームスプリッター
28で反射された周波数ω2 の光326および周波数ω
3 の光426についても、SHG変換素子34の作用に
より、周波数ω2 から周波数ω3 に変換された光335
と固定鏡5で反射された周波数ω3 の光435との干渉
光が受光素子36で検出される。
【0055】受光素子32および36でそれぞれ検出さ
れた干渉信号110および109は、位相計37に入力
される。位相計37では、干渉信号109(参照信号)
に対する干渉信号110(測定信号)の位相変化を測定
する。こうして、周波数ω3の光に対する光路長変化D
(ω3 )と周波数ω2 の光に対する光路長変化D
(ω2 )との差すなわち{D(ω3 )−D(ω2 )}を
求めることができる。位相計37で求められた{D(ω
3 )−D(ω2 )}に関する信号111は、演算器38
に供給される。演算器38では、位相計15からの信号
108と位相計37からの信号111と式(6)に示す
演算式とに基づいて、屈折率変動に起因する測定誤差を
補正した移動鏡7の真の変位量Dを、ひいては移動鏡7
が固定された移動台の真の変位量Dを求めて出力する。
【0056】以上のように、第1実施例では、偏光ビー
ムスプリッター3を介して参照光と測定光とに分離され
るべき2つの光が、光分離素子50の作用により互いに
平行な光路に沿って空間的に分離される。すなわち、偏
光ビームスプリッター3を介して参照光と測定光とに分
離されるべき2つの光を予め平行シフトすることによ
り、測定光路と参照光路とが同一光路上に結合されるこ
となく、互いに空間的に分離される。その結果、コーナ
ーキューブプリズム8で反射された周波数ω2 の光32
3aおよび周波数ω3 の光423aからなる測定光61
は本来偏光ビームスプリッター3で反射されるべきであ
るが、仮に測定光61の一部が偏光ビームスプリッター
3を透過して参照光路に混入しても、混入した誤差光は
空間フィルター52に遮られる。
【0057】また、コーナーキューブプリズム8で反射
された周波数ω2 の光323bおよび周波数ω3 の光4
23bからなる参照光56は本来偏光ビームスプリッタ
ー3を透過すべきであるが、仮に参照光56の一部が偏
光ビームスプリッター3で反射されて測定光路に混入し
ても、混入した誤差光は空間フィルター53に遮られ
る。なお、移動鏡7で2回反射された周波数ω2 の光3
23aおよび周波数ω3 の光423aからなる測定光は
本来偏光ビームスプリッター3を透過すべきであるが、
この測定光の一部が偏光ビームスプリッター3で反射さ
れることがある。この場合、測定光の一部がコーナーキ
ューブプリズム8で反射された後、偏光ビームスプリッ
ター3を透過して参照光路に混入しても、混入した誤差
光は空間フィルター52に遮られる。
【0058】また、固定鏡5で2回反射された周波数ω
2 の光323bおよび周波数ω3 の光423bからなる
参照光は本来偏光ビームスプリッター3で反射されるべ
きであるが、この参照光の一部が偏光ビームスプリッタ
ー3を透過することがある。この場合、参照光の一部が
コーナーキューブプリズム8で反射された後、偏光ビー
ムスプリッター3で反射されて測定光路に混入しても、
混入した誤差光は空間フィルター53に遮られる。この
ように、第1実施例では、偏光ビームスプリッター3に
おいて参照光路や測定光路に混入した誤差光に起因する
非線形誤差を低減して、ダブルパス構成による精度の高
い測定を行うことができる。
【0059】なお、上述の第1実施例では、周波数分離
素子25を光結合素子51よりも偏光ビームスプリッタ
ー3側に配置している。しかしながら、光結合素子51
を周波数分離素子25よりも偏光ビームスプリッター3
側に配置することもできる。また、上述の第1実施例で
は、偏光ビームスプリッター3と空間フィルター52お
よび53とを別体に構成している。しかしながら、偏光
ビームスプリッター3の対応する面の一部を粗面に形成
し、偏光ビームスプリッターと空間フィルターとを一体
的に構成してもよい。
【0060】さらに、上述の第1実施例において光分離
素子50の平行シフト量に周波数依存性があると、屈折
率変動測定用の光と測長用の光との間で平行シフト量に
差異が生じる。この場合、所定の特性を有するガラス等
を配置することにより、平行シフト量の補正が可能であ
る。
【0061】図3は、本発明の第2実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。なお、第
2実施例の光波干渉測定装置では、いわゆるヘテロダイ
ン干渉方式を用いて屈折率変動の測定を行っている。
【0062】図3の光波干渉測定装置では、ヘテロダイ
ン方式を用いて周波数ω2 の光と周波数ω3 の光との干
渉光を検出するために、SHG変換素子22と周波数結
合素子24との間に周波数フィルター64、67および
周波数シフター66を付設している。しかしながら、図
3の装置の他の構成は、第1実施例の図1の装置と基本
的に同じである。したがって、図3において、第1実施
例の構成要素と同様の機能を有する要素には図1と同じ
参照符号を付している。以下、第1実施例との相違点に
着目して、第2実施例を説明する。
【0063】SHG変換素子22から射出された周波数
ω2 の光368および周波数ω3 の光465は、周波数
フィルタ64に入射する。周波数フィルタ64および6
7は、周波数ω3 の近傍の光を反射し、周波数ω2 の光
を透過する特性を有する。周波数フィルタ64で反射さ
れた周波数ω3 の光465は、周波数シフター66を介
して周波数ω3 からわずかに周波数のずれた周波数ω3'
の光(ω3'=ω3 +Δω3 )469となる。なお、周波
数シフター66は、例えば音響光学素子等である。周波
数シフター66を介した周波数ω3'の光は、周波数フィ
ルタ67に入射する。
【0064】一方、周波数フィルタ64を透過した周波
数ω2 の光368は、そのまま周波数フィルタ67に入
射する。こうして、周波数ω3'の光469および周波数
ω2の光368は、周波数フィルタ67の作用によって
再び同一光路上に結合される。その後、結合された周波
数ω2 の光368および周波数ω3'の光469は、第1
実施例における周波数ω2 の光323および周波数ω3
の光423と同様の光路を介した後、周波数分離素子2
5によって測定光および参照光として反射される。
【0065】周波数ω2 の光371および周波数ω3'の
光471からなる測定光のうち、周波数ω2 の光371
はSHG変換素子30によって変換されて周波数ω3
光373となり、周波数ω3'の光471はSHG変換素
子30をそのまま透過して周波数ω3'の光473とな
る。このように、第1実施例とは異なり、周波数が互い
にΔω3 だけ異なる2つの光すなわち周波数ω3 の光3
73と周波数ω3'の光473とがヘテロダイン干渉す
る。また、周波数ω2 の光370および周波数ω3'の光
470からなる参照光も同様に、SHG変換素子34を
介して、周波数が互いにΔω3 だけ異なる2つの光すな
わち周波数ω3 の光372と周波数ω3'の光472とな
り、ヘテロダイン干渉する。
【0066】従って、受光素子36からの参照信号10
9および受光素子32からの測定信号110は、ともに
干渉ビート信号となる。位相計37では、第1実施例と
同様に、{D(ω3')−D(ω2 )}を求め、この値に
関する信号111を演算器38に供給する。演算器38
では、位相計15からの信号108と位相計37からの
信号111と式(6)に示す演算式とに基づいて、屈折
率変動に起因する測定誤差を補正した移動鏡7の真の変
位量Dを求めて出力する。
【0067】このように、第2実施例の光波干渉測定装
置においても、偏光ビームスプリッター3において参照
光路や測定光路に混入した誤差光に起因する非線形誤差
を低減して、ダブルパス構成による精度の高い測定を行
うことができる。また、第2実施例では、周波数ω2
光と周波数ω3 の光とを用いた屈折率変動測定をヘテロ
ダイン干渉方式で行っている。このため、光源20の出
力の変動による誤差を受けにくく、位相差{D(ω3
−D(ω2 )}を正確に検出することができる。その結
果、真の変位量Dの検出精度を向上させることができ
る。
【0068】図4乃至図6は、第1実施例における光分
離結合部202(光分離素子50および光結合素子5
1)の変形例の構成を概略的に示す図である。図4に示
す変形例では、正レンズ77とその焦点位置に配置され
たウォラストンプリズム76とを組み合わせて光分離素
子を構成している。また、正レンズ79とその焦点位置
に配置されたウォラストンプリズム78とを組み合わせ
て光結合素子を構成している。
【0069】ウォラストンプリズムは、同一光路に沿っ
て入射したP偏光とS偏光とを所定の分離角度で分離さ
せる作用を有する光学素子である。したがって、ウォラ
ストンプリズム76に同一光路に沿って入射したP偏光
とS偏光とは、所定の分離角度で分離された後、正レン
ズ77の作用によって互いに平行な光路に沿って光分離
結合部202から射出される。同様に、正レンズ79と
ウォラストンプリズム78との組み合わせにより、互い
に平行な光路に沿って入射したP偏光とS偏光とを、同
一光路上に結合して光分離結合部202から射出するこ
ともできる。
【0070】なお、図4のウォラストンプリズム76の
分離角度に周波数依存性があると、周波数の大きく異な
る2つの光の分離角度に差異が生じ、正レンズ77を介
した2つの光の平行性が崩れてしまう。この場合、図5
に示すように、正レンズ77の後側(偏光ビームスプリ
ッター3側)に分散ガラス80を配置することにより、
ウォラストンプリズム76の分離角度に周波数依存性が
ある場合にも正レンズ77を介した2つの光の平行性を
維持することができる。この場合、正レンズ79の前側
(偏光ビームスプリッター3側)にも、分散ガラス81
を配置することが必要である。さらに、分散ガラス80
を使用しなくても、正レンズにウォラストンプリズムの
周波数依存性に応じた色収差を付けて平行性を維持する
こともできる。
【0071】また、図6に示す変形例では、偏光ビーム
スプリッター82と全反射プリズム582とを組み合わ
せて光分離素子を構成している。また、偏光ビームスプ
リッター83と全反射プリズム583とを組み合わせて
光結合素子を構成している。なお、図6において、全反
射プリズム582および583を他の反射鏡と置換して
もよい。また、偏光ビームスプリッター82および83
は、結晶タイプであっても膜タイプであってもよい。
【0072】図7乃至図9は、第1実施例における測長
部200の変形例の構成を概略的に示す図である。図7
の測長部200は、第1実施例における測長部200と
類似している。しかしながら、重複誤差光の影響を低減
するために、偏光ビームスプリッター84、偏光ビーム
スプリッター85およびコーナーキューブプリズム87
を付設している点だけが第1実施例と相違する。したが
って、図7において、第1実施例の構成要素と同様の機
能を有する要素には図1と同じ参照符号を付している。
以下、第1実施例との相違点に着目して、図7の変形例
を説明する。
【0073】まず、図1を再び参照して、重複誤差光の
影響について説明する。図1において、移動鏡7で2回
反射された周波数ω2 の光323aおよび周波数ω3
光423aからなる測定光は本来偏光ビームスプリッタ
ー3を透過すべきであるが、偏光ビームスプリッター3
の製造上の性能の不完全さによって、この測定光の一部
が偏光ビームスプリッター3で反射されることがある。
この場合、測定光の一部がコーナーキューブプリズム8
で反射された後、偏光ビームスプリッター3で反射され
て重複誤差光となる。この重複誤差光は、測定光路をさ
らに2往復(結果的には4往復)してしまう。その結
果、重複誤差光に起因して非線形誤差が発生し、精度の
高い測定を行うことができなくなってしまう。
【0074】また、図1において、固定鏡5で2回反射
された参照光は本来偏光ビームスプリッター3で反射さ
れるべきであるが、この参照光の一部が偏光ビームスプ
リッター3を透過することがある。この場合、参照光の
一部がコーナーキューブプリズム8で反射された後、偏
光ビームスプリッター3を透過して重複誤差光となる。
この重複誤差光は、参照光路をさらに2往復(結果的に
は4往復)してしまう。その結果、重複誤差光に起因し
て非線形誤差が発生し、精度の高い測定を行うことがで
きなくなってしまう。そこで、図7の変形例では、重複
誤差光の影響を低減するために、偏光ビームスプリッタ
ー84、偏光ビームスプリッター85およびコーナーキ
ューブプリズム87を付設している。
【0075】したがって、図7の変形例では、偏光ビー
ムスプリッター3で反射された参照光は、空間フィルタ
ー52および1/4波長板4を介して固定鏡5で反射さ
れた後、1/4波長板4および空間フィルター52を介
して偏光ビームスプリッター3に戻る。偏光ビームスプ
リッター3を透過した参照光は、偏光ビームスプリッタ
ー84を介してコーナキューブプリズム8で反射された
後、偏光ビームスプリッター84を介して偏光ビームス
プリッター3に入射する。偏光ビームスプリッター3を
透過した参照光は、空間フィルター52および1/4波
長板4を介して固定鏡5で再び反射された後、1/4波
長板4および空間フィルター52を介して偏光ビームス
プリッター3に戻る。
【0076】一方、偏光ビームスプリッター3を透過し
た測定光は、空間フィルター53および1/4波長板6
を介して移動鏡7で反射された後、1/4波長板6およ
び空間フィルター53を介して偏光ビームスプリッター
3に戻る。偏光ビームスプリッター3で反射された測定
光は、偏光ビームスプリッター84および85を介して
コーナキューブプリズム87で反射された後、偏光ビー
ムスプリッター85および84を介して偏光ビームスプ
リッター3に入射する。偏光ビームスプリッター3で反
射された測定光は、空間フィルター53および1/4波
長板6を介して移動鏡7で再び反射された後、1/4波
長板6および空間フィルター53を介して偏光ビームス
プリッター3に戻る。
【0077】移動鏡7までの測定光路を2往復して偏光
ビームスプリッター3に戻った測定光から生じる重複誤
差光は、偏光ビームスプリッター3、84および85を
本来透過すべき成分である。したがって、重複誤差光の
大部分は偏光ビームスプリッタ84を透過する。偏光ビ
ームスプリッター84を透過した重複誤差光は、進むべ
き光路を失うので影響がなくなる。仮に、偏光ビームス
プリッター84を透過した重複誤差光がコーナーキュー
ブプリズム8で反射されて測定精度に影響を及ぼす場合
には、参照光のみが通過可能な空間フィルタ584を付
設して、重複誤差光の悪影響を防ぐことができる。
【0078】なお、偏光ビームスプリッター84の性能
もまた完全ではないため、重複誤差光の一部が偏光ビー
ムスプリッター84で反射されてしまう。しかしなが
ら、偏光ビームスプリッター84で反射された重複誤差
光の大部分は、偏光ビームスプリッター85を透過し、
進むべき光路を失うので影響がなくなる。さらに、重複
誤差光の一部が偏光ビームスプリッター85で反射され
た場合でも、コーナーキューブプリズム87で反射され
て、偏光ビームスプリッター85に再び入射する。その
結果、重複誤差光の大部分は、偏光ビームスプリッター
85を透過し、進むべき光路を失うので影響がなくな
る。
【0079】同様に、固定鏡5までの参照光路を2往復
して偏光ビームスプリッター3に戻った参照光から生じ
る重複誤差光は、偏光ビームスプリッター3、84およ
び85で本来反射されるべき成分である。したがって、
重複誤差光の大部分は偏光ビームスプリッタ84で反射
される。偏光ビームスプリッター84で反射された重複
誤差光は、偏光ビームスプリッター85を透過する。偏
光ビームスプリッター85を透過した重複誤差光は、進
むべき光路を失うので影響がなくなる。仮に、偏光ビー
ムスプリッター85で反射された重複誤差光がコーナー
キューブプリズム87で反射されて測定精度に影響を及
ぼす場合には、測定光のみが通過可能な空間フィルタ5
85を付設して、重複誤差光の悪影響を防ぐことができ
る。
【0080】なお、偏光ビームスプリッター84の性能
もまた完全ではないため、重複誤差光の一部が偏光ビー
ムスプリッター84を透過してしまう。しかしながら、
偏光ビームスプリッター84を透過した重複誤差光の大
部分は、コーナーキューブプリズム8で反射されて、偏
光ビームスプリッター84に再び入射する。その結果、
重複誤差光の大部分は、偏光ビームスプリッター84で
反射され、進むべき光路を失うので影響がなくなる。
【0081】このように、参照光路や測定光路を2往復
して偏光ビームスプリッター3に戻った参照光や測定光
から重複誤差光が生じても、3つの偏光ビームスプリッ
ター3、84および85の作用により、重複誤差光を順
次低減することができる。すなわち、重複誤差光に起因
する非線形誤差を低減して、ダブルパス構成による精度
の高い測定を行うことができる。また、偏光ビームスプ
リッター84、85を付加したように、偏光ビームスプ
リッター84、85の後ろ側(コーナーキューブプリズ
ム側)にさらに偏光ビームスプリッターを順次接続して
いけば、誤差光をさらに低減することができるので、よ
り高精度な測定をすることができる。
【0082】図8の測長部200は図7の変形例におけ
る測長部200と類似しているが、移動鏡の反射面と固
定鏡の反射面とが互いに平行になるように構成されてい
る点だけが基本的に相違する。したがって、図8におい
て、図7の変形例の構成要素と同様の機能を有する要素
には図7と同じ参照符号を付している。以下、図7の変
形例との相違点に着目して、図8の変形例を説明する。
【0083】図8の変形例では、参照光路中において1
/4波長板4と固定鏡89との間に反射鏡88を付設
し、固定鏡89の反射面と移動鏡7の反射面とが互いに
平行になるように構成している。なお、反射鏡88に代
えて、全反射プリズムを用いてもよい。例えば、半導体
素子や液晶表示素子の製造のための露光装置(リソグラ
フィステッパー)の2次元ステージの位置を検出するた
めの光波干渉測定装置に本発明を適用する場合、2次元
ステージに固定された移動鏡の反射面と投影光学系に固
定された固定鏡の反射面とを平行にする必要がある。し
たがって、図8の変形例に示す測長部200の構成は、
たとえば露光装置に適している。
【0084】図9の測長部200は第1実施例における
測長部200と類似しているが、測定光路および参照光
路において1/4波長板と空間フィルターとの配置が逆
になっている点だけが基本的に相違する。なお、図3、
図7および図8においても、測定光路および参照光路の
少なくとも一方において、1/4波長板と空間フィルタ
ーとの配置を逆にする構成が可能である。
【0085】図10乃至図12は、図3の第2実施例に
おける光源部201の変形例の構成を概略的に示す図で
ある。図10の変形例では、図3の周波数シフター66
に代えて、周波数フィルター64と67との間に周波数
シフター190を設けている。したがって、図10の変
形例では、周波数ω3 の光92を周波数シフトすること
なく、周波数ω2 の光90だけを周波数ω2'の光91に
周波数シフトしている。
【0086】また、図11の変形例では、図3の周波数
シフター66に対応する周波数シフター191に加え
て、2つの周波数フィルター64と67との間に周波数
シフター192を付設している。したがって、図10の
変形例では、周波数ω3 の光92を周波数ω3'の光95
に周波数シフトするとともに、周波数ω2 の光90を周
波数ω2'の光94に周波数シフトしている。
【0087】図12の変形例では、周波数ω2 の光90
および周波数ω3 の光92をそれぞれの別の光路に沿っ
て射出する光源97を備えている。周波数ω3 の光92
は、周波数シフター193の作用により、周波数ω3'の
光98に周波数シフトされる。周波数ω3 の光92およ
び周波数ω3'の光98は、周波数フィルター67を介し
て同一光路上に結合される。
【0088】なお、図12の変形例では、周波数ω3
光だけを周波数ω3'の光に周波数シフトしている。しか
しながら、図10のように周波数ω2 の光だけを周波数
ω2'の光に周波数シフトしてもよいし、図11のように
周波数ω2 の光および周波数ω3 の光を周波数ω2'の光
および周波数ω3'の光に周波数シフトしてもよい。ま
た、第1実施例のようにホモダイン方式で屈折率変動を
測定する場合には、周波数変調を行うことなく、周波数
ω2 の光90と周波数ω3 の光92とを周波数フィルタ
ー67を介して同一光路上に結合すればよい。
【0089】なお、上述の各実施例では、屈折率変動の
測定に際して、周波数ω2 の光とω2 の2倍の周波数を
有する周波数ω3 の光とを用いている。しかしながら、
本発明では、参照光路および測定光路を通った互いに周
波数の異なる2つの光のうち一方の光の周波数を他方の
光の周波数とほぼ一致させることによって干渉させるこ
とが重要である。したがって、例えば、高調波変換素子
を用いて、第3高調波やそれ以上の高次の光を用いて、
屈折率変動の測定を行っても良い。
【0090】また、上述の各実施例では、測長用光源1
が偏光方位が互いに直交し且つ周波数が互いにわずかに
異なる2つの光を射出し、この2周波光に基づいて移動
鏡7の変位をヘテロダイン干渉方式を用いて測定してい
る。しかしながら、測長用光源からの単一の周波数を有
する光に基づいて、ホモダイン干渉方式により移動鏡7
の変位を測定しても良い。
【0091】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、偏光ビ
ームスプリッターを介して参照光と測定光とに分離され
るべき2つの光を予め平行シフトするので、測定光路と
参照光路とが同一光路上に結合されることなく、互いに
空間的に分離される。その結果、偏光ビームスプリッタ
ーにおいて参照光路や測定光路に混入しても、混入した
誤差光の影響を低減することができる。また、偏光ビー
ムスプリッターにおいて参照光路に混入した誤差光およ
び測定光路に混入した誤差光を除去するための除去手段
を備えることにより、混入した誤差光に起因する非線形
誤差をさらに低減することができ、さらに精度の高い測
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1の測長部200の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図4】第1実施例における光分離結合部202(光分
離素子50および光結合素子51)の変形例の構成を概
略的に示す図である。
【図5】第1実施例における光分離結合部202(光分
離素子50および光結合素子51)の変形例の構成を概
略的に示す図である。
【図6】第1実施例における光分離結合部202(光分
離素子50および光結合素子51)の変形例の構成を概
略的に示す図である。
【図7】第1実施例における測長部200の変形例の構
成を概略的に示す図である。
【図8】第1実施例における測長部200の変形例の構
成を概略的に示す図である。
【図9】第1実施例における測長部200の変形例の構
成を概略的に示す図である。
【図10】図3の第2実施例における光源部201の変
形例の構成を概略的に示す図である。
【図11】図3の第2実施例における光源部201の変
形例の構成を概略的に示す図である。
【図12】図3の第2実施例における光源部201の変
形例の構成を概略的に示す図である。
【図13】特願平7−66469号明細書および図面に
開示の光波干渉測定装置の構成を概略的に示す図であ
る。
【図14】従来の光波干渉測定装置の構成を概略的に示
す図である。
【符号の説明】
1、20 光源 3、28 偏光ビームスプリッター 4、6 1/4波長板 5 固定鏡 7 移動鏡 8 コーナーキューブプリズム 10、13 偏光板 11、14 受光素子 12 ビームスプリッター 15、37 位相計 21、23 周波数フィルター 22、30、34 SHG変換素子 24 周波数結合素子 25 周波数分離素子 32、36 受光素子 38 演算器 50 光結合素子 51 光分離素子 52、53 空間フィルター 66 音響光学素子

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数を有する第1の光と、互い
    に異なる周波数を有する第2の光および第3の光とを同
    一光路に沿って出力するための光源部と、 前記光源部から出力された前記第1の光乃至前記第3の
    光を、固定鏡までの参照光路に沿って導かれる第1の偏
    光状態を有する参照光と、移動鏡までの測定光路に沿っ
    て導かれる第2の偏光状態を有する測定光とにそれぞれ
    偏光分離するための偏光ビームスプリッターと、 前記測定光路および前記参照光路を介した前記第1の光
    に基づいて、前記測定光路を介した測定光と前記参照光
    路を介した参照光との第1干渉光を生成するための第1
    干渉光生成系と、 前記測定光路を介した前記第2の光および前記第3の光
    のうち一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致
    させて第2干渉光を生成するための第2干渉光生成系
    と、 前記参照光路を介した前記第2の光および前記第3の光
    のうち一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致
    させて第3干渉光を生成するための第3干渉光生成系
    と、 前記光源部と前記偏光ビームスプリッターとの間の光路
    中に配置され、前記光源部からの前記第1の光乃至前記
    第3の光を前記第1の偏光状態を有する光と前記第2の
    偏光状態を有する光とにそれぞれ偏光分離するととも
    に、前記第1の偏光状態を有する光と前記第2の偏光状
    態を有する光とを所定の間隔を隔てた互いに平行な光路
    に沿って射出するための光分離手段とを備え、 前記第1干渉光に基づいて測定された前記移動鏡の変位
    量を、前記第2干渉光および前記第3干渉光に基づいて
    測定された前記測定光路中の屈折率変動情報に基づいて
    補正することを特徴とする光波干渉測定装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光ビームスプリッターにおいて前
    記参照光路に混入した誤差光および前記測定光路に混入
    した誤差光を除去するための除去手段をさらに備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光波干渉測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記除去手段は、 前記偏光ビームスプリッターと前記固定鏡との間の光路
    中に配置され、所定の参照光路に沿った参照光だけを通
    過させるための第1空間フィルターと、 前記偏光ビームスプリッターと前記移動鏡との間の光路
    中に配置され、所定の測定光路に沿った測定光だけを通
    過させるための第2空間フィルターとを有することを特
    徴とする請求項2に記載の光波干渉測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光分離手段は、正レンズと、該正レ
    ンズの焦点位置に位置決めされたウォラストンプリズム
    とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の光波干渉測定装置。
  5. 【請求項5】 前記光分離手段は、偏光ビームスプリッ
    ターと反射鏡とを有することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の光波干渉測定装置。
  6. 【請求項6】 前記第1干渉光生成系は、互いに平行な
    光路に沿って前記偏光ビームスプリッターから射出され
    た参照光と測定光とを同一光路上に結合させるための光
    結合手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載の光波干渉測定装置。
  7. 【請求項7】 前記光結合手段は、正レンズと、該正レ
    ンズの焦点位置に位置決めされたウォラストンプリズム
    とを有することを特徴とする請求項6に記載の光波干渉
    測定装置。
  8. 【請求項8】 前記光結合手段は、偏光ビームスプリッ
    ターと反射鏡とを有することを特徴とする請求項6に記
    載の光波干渉測定装置。
  9. 【請求項9】 前記偏光ビームスプリッターと前記固定
    鏡との間の光路中に配置された1/4波長板と、 前記偏光ビームスプリッターと前記移動鏡との間の光路
    中に配置された1/4波長板と、 前記参照光路を1往復して前記偏光ビームスプリッター
    を介した参照光を反射して前記偏光ビームスプリッター
    を介して前記固定鏡に導くとともに、前記測定光路を1
    往復して前記偏光ビームスプリッターを介した測定光を
    反射して前記偏光ビームスプリッターを介して前記移動
    鏡に導くための反射手段とをさらに有することを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光波干渉測
    定装置。
  10. 【請求項10】 前記参照光路を1往復して前記偏光ビ
    ームスプリッターを介した参照光と、前記測定光路を1
    往復して前記偏光ビームスプリッターを介した測定光と
    を偏光分離するための第2偏光ビームスプリッターをさ
    らに有し、 前記反射手段は、前記参照光路を1往復して前記偏光ビ
    ームスプリッターおよび前記第2偏光ビームスプリッタ
    ーを介した参照光を反射して前記第2偏光ビームスプリ
    ッターおよび前記偏光ビームスプリッターを介して前記
    固定鏡に導くための第1反射手段と、前記測定光路を1
    往復して前記偏光ビームスプリッターおよび前記第2偏
    光ビームスプリッターを介した測定光を反射して前記第
    2偏光ビームスプリッターおよび前記偏光ビームスプリ
    ッターを介して前記移動鏡に導くための第2反射手段と
    を有することを特徴とする請求項9に記載の光波干渉測
    定装置。
  11. 【請求項11】 前記光源部は、周波数が互いにわずか
    に異なり且つ偏光方位が互いに直交する周波数ω1 の光
    と周波数ω1'の光とを含んだ光を前記第1の光として出
    力し、 前記偏光ビームスプリッターは、前記周波数ω1 の光を
    前記測定光に、前記周波数ω1'の光を前記参照光にそれ
    ぞれ偏光分離することを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれか1項に記載の光波干渉測定装置。
  12. 【請求項12】 前記光源部は、 前記第1の光を出力するための第1光源部と、 前記第2の光および前記第3の光を出力するための第2
    光源部と、 前記第2光源部からの前記第2の光および前記第3の光
    と、前記第1光源部からの前記第1の光とを同一光路上
    に結合させるための周波数結合素子とを有することを特
    徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光波
    干渉測定装置。
  13. 【請求項13】 前記第2光源部は、前記第2の光を出
    力するための光源と、前記光源からの前記第2の光の一
    部を第2高調波に変換し、該第2高調波を前記第3の光
    として出力するための第1周波数変換手段とを有し、 前記第2干渉光生成系は、前記測定光路を介した前記第
    2の光を第2高調波に変換するための第2周波数変換手
    段を有し、 前記第3干渉光生成系は、前記参照光路を介した前記第
    2の光を第2高調波に変換するための第3周波数変換手
    段を有することを特徴とする請求項12に記載の光波干
    渉測定装置。
  14. 【請求項14】 前記第2光源部は、前記第2の光およ
    び前記第3の光のうち少なくともいずれか一方の光の周
    波数をわずかにシフトさせるための周波数シフト手段を
    さらに有することを特徴とする請求項12または13に
    記載の光波干渉測定装置。
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