JPH08320206A - 光波干渉測定装置および光波干渉測定方法 - Google Patents

光波干渉測定装置および光波干渉測定方法

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JPH08320206A
JPH08320206A JP8079515A JP7951596A JPH08320206A JP H08320206 A JPH08320206 A JP H08320206A JP 8079515 A JP8079515 A JP 8079515A JP 7951596 A JP7951596 A JP 7951596A JP H08320206 A JPH08320206 A JP H08320206A
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light
frequency
measurement
optical path
polarization
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Koichi Tsukihara
浩一 月原
Jun Kawakami
潤 川上
Hitoshi Kawai
斉 河井
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光路の屈折率変動に起因する測長誤差を補正
することができ、且つクロストークの低減された測定精
度の高い光波干渉測定。 【解決手段】 測定光路を介して第2干渉光生成系に入
射する第2の光および第3の光からなる測定光と、参照
光路を介して第3干渉光生成系に入射する第2の光およ
び第3の光からなる参照光とが同一光路上で結合される
ことが実質的にないように、測定光の光路と参照光の光
路とを互いに空間的に分離させるための光路分離手段と
を備え、第1干渉光に基づいて測定された移動鏡の変位
量を、第2干渉光および第3干渉光に基づいて測定され
た測定光路中の屈折率変動情報に基づいて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光波干渉測定装置お
よび光波干渉測定方法に関し、特に高精度な変位計測を
行うための光波干渉測定装置および光波干渉測定方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の光波干渉測定装置の構
成を概略的に示す図である。図12の光波干渉測定装置
は、移動鏡6の光軸方向(図中矢印方向)の変位量Dを
測長するものである。測長用光源12は、周波数ω1
光と周波数ω1'(ω1'=ω1 +Δω1 )の光とを含む光
を射出する。この2つの光は、周波数が互いにわずかに
異なり、偏光方位が互いに直交している。
【0003】この2つの異なる周波数の光は、ビームス
プリッター13を介して偏光ビームスプリッタ4に入射
し、周波数ω1'の光と周波数ω1 の光とに分離される。
周波数ω1'の光は参照光となり、固定鏡5で反射された
後、再び偏光ビームスプリッタ4に戻る。また、周波数
ω1 の光は測定光となり、移動鏡6で反射された後、再
び偏光ビームスプリッタ4に戻る。
【0004】偏光ビームスプリッタ4に戻ってきた測定
光と参照光とは、同一光路に沿って偏光ビームスプリッ
タ4から射出される。同一光路に沿って偏光ビームスプ
リッタ4から射出された測定光と参照光とは、偏光子3
1を介して干渉する。偏光素子31は、具体的には参照
光の偏光方位と測定光の偏光方位とに対してそれぞれ4
5°傾いて配置された偏光板である。偏光素子31を介
して生成された干渉光は、光電変換手段16で受光され
る。光電変換手段16で変換された測定ビート信号(周
波数Δω1 )34は、位相計17に入力される。
【0005】一方、測長用光源12から射出された2つ
の異なる周波数の光の一部はビームスプリッタ13によ
って反射され、偏光素子30を介して干渉する。偏光素
子30を介して生成された干渉光は光電変換手段14に
よって検出され、参照信号(周波数Δω1 )33として
位相計17に入力される。なお、偏光素子30は、偏光
素子31と同様に2つの異なる周波数の光を偏光干渉さ
せる偏光板である。位相計17は、参照信号33に対す
る測定ビート信号34の位相変化を測定することによっ
て移動鏡6の変位量Dmを求め、その変位量情報を信号
40として演算器35に出力する。
【0006】ところで、図12のような光波の干渉によ
る測長を精密(高精度)に行うためには、光路中の空気
(またはその他の気体)の屈折率変動を無視することが
できない。そこで、従来の光波干渉測定装置は、図12
に示すように、測定光路中の空気の屈折率変動に起因す
る測長誤差の補正手段としてエアセンサ32を備えてい
る。すなわち、エアセンサ32を用いて測定光路中の大
気の温度、圧力、湿度を測定し、この測定結果に基づい
て光の波長を補正することによって、空気の屈折率変動
に起因する測長誤差を補正している。
【0007】すなわち、真の変位量をDとし、空気の屈
折率をnとし、nは空間的に一様であるとすると、光波
干渉測定装置で測定される変位量Dmは、
【数1】Dm=nD・・・(1) と表される。
【0008】ここで、nを光の波長を用いて表すと、
【数2】Dm=λ0 D/λ・・・(2) 但し、λ=c/ωとなる。ここで、λ0 は真空中の光の
波長であり、λは測定光路に沿った光の波長である。
【0009】なお、波長λは、測定光路中の空気の温
度、圧力、湿度に依存する量である。したがって、測定
光路に沿った空気の温度、圧力、湿度をエアセンサ32
で測定することにより、波長λを求めることができる。
すなわち、演算器35は、位相計17からの変位Dmの
信号40と、エアセンサ32からの温度、圧力、湿度の
測定信号41と、式(2)に示す演算式とに基づいて、
移動鏡6の真の変位量Dを求めることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術では、測定光路の1箇所のみにおいて空気の温度、
圧力、湿度をエアセンサで検出している。このため、空
気の屈折率が測定光路に沿って一様に変動している場合
には正確な補正が可能であるが、空気の屈折率が測定光
路上において局所的に変動している場合には、空気の屈
折率変動に起因する測長誤差を正確に補正することがで
きないという不都合があった。
【0011】そこで、本発明者等は、特願平6−335
696号の明細書および図面において、2つの異なる周
波数の光を用いて空気の屈折率変動に起因する測長誤差
を補正することの可能な光波干渉測定装置を提案してい
る。なお、特願平6−335696号の明細書および図
面に開示された光波干渉測定装置は、本件出願時に未だ
公開されておらず、本件出願の従来技術に属していな
い。
【0012】図11は、特願平6−335696号の明
細書および図面に開示の光波干渉測定装置の構成を概略
的に示す図である。なお、図11において、図12の従
来の光波干渉測定装置の構成要素と同様な要素について
は同じ参照符号を付している。以下、図11の装置との
相違に着目して図11の装置の説明を行い、重複する説
明を省略する。
【0013】図11の光波干渉測定装置では、測長用光
源12から射出される光と同じ光路上に、2つの異なる
周波数ω2 (基本波)およびω3 (第2高調波:2ω2
=ω3 )のレーザ光を結合させている。こうして、この
2つの異なる周波数のレーザ光により、測長用干渉計の
光路中での空気(または他の気体等)の屈折率変動を求
めることができる。
【0014】図11の光波干渉測定装置では、光源1か
ら射出された周波数ω2 の光の一部が第2高調波発生素
子(以下、「SHG変換素子」という)2をそのまま透
過し、残部はSHG変換素子2によって周波数ω3 (2
ω2 =ω3 )の光に変換される。なお、SHG変換素子
2を介した周波数ω2 の光および周波数ω3 の光の偏光
方位は、測長用光源12から射出される光の偏光方位に
対して45°の角度をなしている。周波数ω2 の光およ
び周波数ω3 の光は、たとえばダイクロイックミラーか
らなる周波数結合素子3によって測長用光源12から射
出された周波数ω1 の光と同一光路上に結合する。結合
された光は、同じ光路を介して、たとえば偏光ビームス
プリッタからなる偏光分離素子4に入射する。
【0015】周波数ω2 の光および周波数ω3 の光は、
偏光分離素子4によって、固定鏡5側に反射される光
(参照光)と移動鏡6側へ透過する光(測定光)とに分
割される。参照光と測定光とは、その偏光方位が互いに
直交しているが、いずれも周波数ω2 の光および周波数
ω3 の光をそれぞれ含んでいる。その後、固定鏡5およ
び移動鏡6でそれぞれ反射された参照光および測定光
(それぞれ周波数ω2 の光および周波数ω3 の光を含
む)は、偏光分離素子4に入射して結合され、同一光路
に沿って射出される。
【0016】偏光分離素子4で結合された周波数ω2
光および周波数ω3 の光は、たとえばダイクロイックミ
ラーからなる周波数分離素子7で反射される。こうし
て、周波数ω2 の光および周波数ω3 の光は、周波数分
離素子7を透過する周波数ω1の光と分離され、たとえ
ば偏光ビームスプリッタからなる偏光分離素子20に入
射する。偏光分離素子20は、移動鏡6で反射された測
定光(周波数ω2 の光および周波数ω3 の光)を透過
し、固定鏡5で反射された参照光(周波数ω2 の光およ
び周波数ω3 の光)を反射する。
【0017】偏光分離素子20を透過した周波数ω2
光および周波数ω3 の光のうち周波数ω2 の光は、SH
G変換素子8によって周波数ω3 (2ω2 =ω3 )の光
に変換される。一方、周波数ω3 の光は、SHG変換素
子8をそのまま透過する。その結果、SHG変換素子8
によって周波数ω2 から周波数ω3 に変換された光と移
動鏡6で反射された周波数ω3 の光とが干渉し、その干
渉光が光電変換手段10によって検出される。また、偏
光分離素子20で反射された周波数ω2 の光および周波
数ω3 の光についても、SHG変換素子9の作用によ
り、周波数ω2 から周波数ω3 に変換された光と固定鏡
5で反射された周波数ω3 の光との干渉光が光電変換手
段11で検出される。
【0018】光電変換手段10および11でそれぞれ検
出された干渉信号36および37は、位相計18に入力
される。位相計18では、干渉信号37(参照信号)に
対する干渉信号36(測定信号)の位相変化を測定す
る。こうして、周波数ω3 の光に対する光路長変化D
(ω3 )と周波数ω2 の光に対する光路長変化D
(ω2 )との差すなわち{D(ω3 )−D(ω2 )}を
求めることができる。位相計18で求められた{D(ω
3 )−D(ω2 )}に関する信号39は、演算器19に
供給される。
【0019】演算器19では、測長用光源12を用いた
測長用干渉計で測定した移動鏡6の変位量Dmを補正
し、真の変位量(幾何学的な距離)Dが求められる。以
下、移動鏡6の変位量Dmから真の変位量(幾何学的な
距離)Dへの補正について説明する。周波数ω1 、ω2
およびω3 の光に対する光路長変化D(ω1 )、D(ω
2 )およびD(ω3 )は、それぞれ次の式(3)乃至
(5)により表される。
【0020】
【数3】 D(ω1 )=〔1+N・F(ω1 )〕・D ・・・(3)
【数4】 D(ω2 )=〔1+N・F(ω2 )〕・D ・・・(4)
【数5】 D(ω3 )=〔1+N・F(ω3 )〕・D ・・・(5)
【0021】ここで、Dは幾何学的な距離であり、Nは
空気の密度である。また、F(ω)は、空気の構成比が
不変であれば空気の密度に依存することなく光の周波数
ωのみに依存する関数である。上述の式(3)乃至
(5)より、幾何学的距離Dは次の式(6)によって与
えられる。
【数6】 D=D(ω1 )−A〔D(ω3 )−D(ω2 )〕・・・(6) 但し、A=F(ω1 )/〔F(ω3 )−F(ω2 )〕で
ある。
【0022】式(6)の右辺第2項のD(ω3 )−D
(ω2 )は、上述したように、位相計18によって求め
ることができる。また、右辺第1項のD(ω1 )は、位
相計17によって求めることができる。したがって、演
算器19では、位相計17の出力信号38と位相計18
の出力信号39とに基づいて、式(6)の演算式によ
り、測長用干渉計で測定した変位量D(ω1 )を補正
し、真の変位量Dを求めることができる。
【0023】図11の光波干渉測定装置では、光源1か
らの周波数ω2 の光および周波数ω3 の光が、測長用光
源12から射出された測長用の光と同一の光路を通る。
このため、空気の屈折率変動が測定光路に沿って一様で
ない場合も、空気の屈折率変動に起因する測長誤差を補
正し、移動鏡の光軸方向の変位量を高精度に測定するこ
とができる。
【0024】しかしながら、図11の光波干渉測定装置
では、移動鏡6で反射された周波数ω2 の光および周波
数ω3 の光からなる測定光と、固定鏡5で反射された周
波数ω2 の光および周波数ω3 の光からなる参照光と
が、偏光分離素子4で一旦結合され、その後に偏光分離
素子20で分離される。このため、偏光分離素子20の
偏光特性の不完全さに起因して測定のS/N比が悪くな
り、測定精度が低下することがある。以下、偏光分離素
子20の偏光特性の不完全さに起因する測定精度の低下
について説明する。
【0025】偏光分離素子20で分離された周波数ω2
の光および周波数ω3 の光は、上述したように、光電変
換手段11で検出される周波数ω2 の光および周波数ω
3 の光の信号と、光電変換手段10で検出される周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光の信号との位相差として
検出される。したがって、偏光分離素子20に入射した
光が固定鏡5で反射された参照光と移動鏡6で反射され
た測定光とに精度良く分離されない場合、それぞれの光
電変換手段に対して検出すべき光以外の光が誤差光とし
て入射してしまう。その結果、その誤差光がクロストー
クとなり、測定精度が低下してしまう。
【0026】実際、偏光ビームスプリッタ等からなる偏
光分離素子が波長の異なる複数の光に対して同様の機能
を有するように、すなわち偏光分離素子が理想的に機能
するように構成することは難しい。このため、周波数ω
2 の光および周波数ω3 の光の双方を参照光と測定光と
に精度良く分離することができず、混入した誤差光が測
定精度に影響してくる。また、理想的に機能するように
偏光分離素子の精度を良くしようとすればするほど、製
作コストが高くなってしまう。
【0027】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、光路の屈折率変動に起因する測長誤差を補正
することができ、且つクロストークの低減された測定精
度の高い光波干渉測定装置および光波干渉測定方法を提
供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明において、所定の周波数を有する第1の光
と、互いに異なる周波数を有する第2の光および第3の
光とを同一光路に沿って出力するための光源部と、前記
光源部から出力された前記第1の光乃至前記第3の光
を、固定鏡までの参照光路に沿って導かれる参照光と、
移動鏡までの測定光路に沿って導かれる測定光とにそれ
ぞれ偏光分離するための偏光分離手段と、前記測定光路
および前記参照光路を介した前記第1の光乃至前記第3
の光を、前記第1の光と前記第2の光および前記第3の
光とに周波数分離するための周波数分離手段と、前記周
波数分離手段によって分離された前記第1の光に基づい
て、前記測定光路を介した測定光と前記参照光路を介し
た参照光との第1干渉光を生成するための第1干渉光生
成系と、前記測定光路を介した後に前記周波数分離手段
によって分離された前記第2の光および前記第3の光の
うち一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致さ
せて第2干渉光を生成するための第2干渉光生成系と、
前記参照光路を介した後に前記周波数分離手段によって
分離された前記第2の光および前記第3の光のうち一方
の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させて第3
干渉光を生成するための第3干渉光生成系と、前記測定
光路を介して前記第2干渉光生成系に入射する前記第2
の光および前記第3の光からなる測定光と、前記参照光
路を介して前記第3干渉光生成系に入射する前記第2の
光および前記第3の光からなる参照光とが同一光路上で
結合されることが実質的にないように、前記測定光の光
路と前記参照光の光路とを互いに空間的に分離させるた
めの光路分離手段とを備え、前記第1干渉光に基づいて
測定された前記移動鏡の変位量を、前記第2干渉光およ
び前記第3干渉光に基づいて測定された前記測定光路中
の屈折率変動情報に基づいて補正することを特徴とする
光波干渉測定装置を提供する。
【0029】本発明の好ましい態様によれば、前記光路
分離手段は、前記測定光路を介して前記偏光分離手段か
ら射出された測定光と前記参照光路を介して前記偏光分
離手段から射出された参照光とを互いに空間的に分離さ
せるように配置された前記固定鏡および前記移動鏡から
構成され、前記偏光分離手段から射出された前記測定光
と前記参照光とは、互いに空間的に分離した光路に沿っ
て前記周波数分離手段に入射する。あるいは、前記周波
数分離手段は、前記測定光路を介した前記第1の光、前
記第2の光および前記第3の光を、前記第1の光と前記
第2の光および前記第3の光とに周波数分離するための
第1周波数分離手段と、前記参照光路を介した前記第1
の光、前記第2の光および前記第3の光を、前記第1の
光と前記第2の光および前記第3の光とに周波数分離す
るための第2周波数分離手段とを有し、前記第1周波数
分離手段および前記第2周波数分離手段のうち少なくと
も一方は、前記参照光路を介した前記第1の光と前記測
定光路を介した前記第1の光とが実質的に同一光路上に
結合される前の光路に配置され、前記光路分離手段は、
前記第1周波数分離手段および前記第2周波数分離手段
から構成されている。
【0030】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記第1の光からなる参照光および前記第2の光および前
記第3の光からなる参照光を前記参照光路に沿って少な
くとも2往復させ、且つ前記第1の光からなる測定光お
よび前記第2の光および前記第3の光からなる測定光を
前記測定光路に沿って前記参照光と同じ回数だけ往復さ
せるための中継光学系をさらに有する。この場合、前記
中継光学系は、前記参照光路を1往復して前記偏光分離
手段を介した参照光を反射して前記偏光分離手段を介し
て前記固定鏡に導くとともに、前記測定光路を1往復し
て前記偏光分離手段を介した測定光を反射して前記偏光
分離手段を介して前記移動鏡に導くための反射手段を有
し、前記反射手段は、該反射手段と前記偏光分離手段と
の間の前記参照光の光路と、前記反射手段と前記偏光分
離手段との間の前記測定光の光路とを互いに空間的に分
離させるように配置されている。
【0031】また、本発明の別の局面によれば、所定の
周波数を有する第1の光と、互いに異なる周波数を有す
る第2の光および第3の光とを同一光路に沿って出力
し、前記第1の光乃至前記第3の光を、固定鏡までの参
照光路に沿って導かれる参照光と、移動鏡までの測定光
路に沿って導かれる測定光とにそれぞれ偏光分離し、前
記測定光路および前記参照光路を介した前記第1の光乃
至前記第3の光を、前記第1の光と前記第2の光および
前記第3の光とに周波数分離し、前記周波数分離された
前記第1の光に基づいて、前記測定光路を介した測定光
と前記参照光路を介した参照光との第1干渉光を生成
し、前記測定光路を介した後に前記周波数分離手段によ
って分離された前記第2の光および前記第3の光のうち
一方の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させて
第2干渉光を生成し、前記参照光路を介した後に前記周
波数分離手段によって分離された前記第2の光および前
記第3の光のうち一方の光の周波数を他方の光の周波数
とほぼ一致させて第3干渉光を生成し、前記測定光路を
介して前記第2干渉光生成系に入射する前記第2の光お
よび前記第3の光からなる測定光と、前記参照光路を介
して前記第3干渉光生成系に入射する前記第2の光およ
び前記第3の光からなる参照光とが同一光路上で結合さ
れることがないように、前記測定光の光路と前記参照光
の光路とを互いに空間的に分離させ、前記第1干渉光に
基づいて測定された前記移動鏡の変位量を、前記第2干
渉光および前記第3干渉光に基づいて測定された前記測
定光路中の屈折率変動情報に基づいて補正することを特
徴とする光波干渉測定方法を提供する。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の光波干渉測定装置では、
互いに異なる周波数を有する2つの光、すなわち周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光に基づいて測定光路中の
屈折率変動情報を測定する。そして、周波数ω2 の光お
よび周波数ω3 からなる参照光と周波数ω2 の光および
周波数ω3 からなる測定光とが同一光路上で結合される
ことが実質的にないように、測定光の光路と参照光の光
路とを互いに空間的に分離させるための光路分離手段を
備えている。
【0033】換言すれば、本発明の光波干渉測定装置で
は、周波数ω2 の光および周波数ω3 からなる参照光と
周波数ω2 の光および周波数ω3 からなる測定光とが互
いに重なることなく独立に検出される。その結果、屈折
率変動の補正のための参照光と測定光とのクロストーク
を実質的に回避することができ、精度の高い測定を行う
ことができる。
【0034】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる光
波干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。なお、
第1実施例の光波干渉測定装置では、いわゆるホモダイ
ン干渉方式を用いて屈折率変動の測定を行っている。
【0035】図1の光波干渉測定装置は、屈折率変動を
測定するための光を供給する光源1を備えている。光源
1から射出された周波数ω2 の光はSHG変換素子2に
入射し、周波数ω2 の光の一部がSHG変換素子2によ
り周波数ω3 (ω3 =2ω2)のSHG光に変換され、
その残部がSHG変換素子2をそのまま透過する。SH
G変換素子2から射出された周波数ω2 の光および周波
数ω3 の光は、たとえばダイクロイックミラーからなる
周波数結合素子3によって反射され、後述する測長用光
源12からの光(周波数ω1 近傍の光)と同一光路上に
結合される。なお、周波数結合素子3は、周波数ω1
傍の光のみを透過し、それ以外の周波数の光を反射する
特性を有する。
【0036】周波数結合素子3で反射された周波数ω2
の光および周波数ω3 の光は、偏光ビームスプリッタの
ような偏光分離素子4に入射する。偏光ビームスプリッ
タ4は、周波数ω2 の光および周波数ω3 の光の偏光方
位に対して45°だけ傾いて配置されている。したがっ
て、偏光ビームスプリッタ4に入射した光は、2つの
光、すなわち偏光ビームスプリッタ4で反射されて固定
鏡5に導かれる参照光と、偏光ビームスプリッタ4を透
過して移動鏡6に導かれる測定光とに分割される。この
ように、参照光と測定光とは偏光方位が互いに直交して
おり、いずれも周波数ω2 の光および周波数ω3 の光の
双方を含んでいる。尚、SHG変換素子2によってSH
G変換された周波数ω3 の光の偏光方位は、SHG変換
素子2に入射してそのまま透過する周波数ω2 の光の偏
光方位とは異なる。従って、図1では図示していない
が、偏光ビームスプリッタ4に所定の偏光方位で各々の
光が入射するように、SHG変換素子2と偏光ビームス
プリッタ4との間には周波数ω2 の光および周波数ω3
の光の偏光方位を調節するための光学系(複数個の波長
板)が配置されている。
【0037】偏光ビームスプリッタ4で反射された参照
光は、コーナキューブプリズムからなる固定鏡5で反射
された後、再び偏光ビームスプリッタ4に戻る。他方、
偏光ビームスプリッタ4を透過した測定光も移動台(不
図示)に取り付けられたコーナキューブプリズムからな
る移動鏡6で反射され、再び偏光ビームスプリッタ4に
戻る。このとき、偏光ビームスプリッタ4に再び入射す
る参照光の入射点と測定光の入射点とが実質的に重なら
ないように、参照光用のコーナーキューブプリズム5お
よび測定光用のコーナーキューブプリズム6がそれぞれ
配置されている。
【0038】こうして、参照光路を介して偏光ビームス
プリッタ4から射出された周波数ω 2 の光および周波数
ω3 の光と、測定光路を介して偏光ビームスプリッタ4
から射出された周波数ω2 の光および周波数ω3 の光と
は、互いに異なる(互いに空間的に分離された)光路に
沿って周波数分離素子7に入射する。周波数分離素子7
は周波数結合素子3と同様に、たとえばダイクロイック
ミラーで構成され、周波数がω1 近傍の光のみを透過
し、他の周波数の光を反射する特性を有する。したがっ
て、周波数ω2 の光および周波数ω3 の光は、周波数分
離素子7の作用により、後述する測長用光源12からの
光(周波数ω1 近傍の光)から分離される。
【0039】周波数分離素子7で反射された周波数ω2
の光と周波数ω3 の光、すなわち参照光路を介した周波
数ω2 の光および周波数ω3 の光と、測定光路を介した
周波数ω2 の光および周波数ω3 の光とは、互いに異な
る光路に沿ってSHG変換素子9および8にそれぞれ入
射する。SHG変換素子8および9では、周波数の小さ
い方の周波数ω2 の光が周波数ω3 (=2ω2 )の光に
SHG変換され、周波数の大きな周波数ω3 の光がその
まま透過する。
【0040】こうして、SHG変換素子8および9でS
HG変換された周波数ω3 の光は、SHG変換素子2で
変換された周波数ω3 の光(すなわちSHG変換素子8
および9をそのまま透過した周波数ω3 の光)と干渉す
る。各干渉光は、光電変換手段10および11でそれぞ
れ受光される。尚、SHG変換素子8および9によって
SHG変換された周波数ω3 の光の偏光方位は、SHG
変換素子2でSHG変換されてSHG変換素子8および
9に入射する周波数ω3 の光の偏光方位とは異なる。S
HG変換素子8および9によってSHG変換された周波
数ω3 の光とSHG変換素子8および9をそのまま透過
した周波数ω3 の光とを干渉させるには、2つの光の偏
光方位を互いに一致させなければならない。従って、図
1では図示していないが、SHG変換素子8および9の
前か後ろに、2つの光の偏光方位を調節するための光学
系(複数個の波長板)を配置する必要がある。実際に
は、SHG変換素子8および9の前(周波数分離素子7
の側)に所定の調節光学系を配置することによって、変
換効率が最大となる偏光方位で周波数ω2 の光がSHG
変換素子8および9に入射するように構成するのが好ま
しい。こうして、SHG変換素子8および9の前に配置
された所定の調節光学系の作用により、SHG変換素子
8および9でSHG変換されて周波数ω2 から周波数ω
3 になった光の偏光方位が、SHG変換素子2でSHG
変換されSHG変換素子8および9をそのまま透過した
周波数ω3 の光の偏光方位と一致する。光電変換手段1
1では、参照光路を介した周波数ω2 の光と周波数ω3
の光とによる干渉信号37が生成される。また、光電変
換手段10では、測定光路を介した周波数ω2 の光と周
波数ω3 の光とによる干渉信号36が生成される。光電
変換手段11からの干渉信号37および光電変換手段1
0からの干渉信号36は、ともに位相計18に供給され
る。
【0041】位相計18では、参照光路を介した周波数
ω2 の光と周波数ω3 の光とによる干渉信号37と測定
光路を介した周波数ω2 の光と周波数ω3 の光とによる
干渉信号36との位相差に基づいて、周波数ω3 の光に
対する光路長変化D(ω3 )と周波数ω2 の光に対する
光路長変化D(ω2 )との差である{D(ω3 )−D
(ω2 )}を求める。位相計18で求められた{D(ω
3 )−D(ω2 )}に関する信号39は、演算器19に
供給される。
【0042】図1の光波干渉測定装置はまた、移動鏡6
の光軸方向(図中矢印方向)の変位量を測長するための
光を供給する測長用光源12を備えている。測長用光源
12は、周波数が互いにわずかに異なり且つ偏光方位が
互いに直交する2つの光、すなわち周波数ω1 の光およ
び周波数ω1'(ω1'=ω1 +Δω1 )の光を同一光路に
沿って射出する。測長用光源12から射出されたこの直
交2周波光の一部は、ビームスプリッタ13を透過した
後、周波数結合素子3に入射する。
【0043】周波数結合素子3を透過した2周波光は、
偏光ビームスプリッタ4に入射する。偏光ビームスプリ
ッタ4は、周波数ω1'の光と同一な偏光方位の光を反射
し、周波数ω1 の光と同一な偏光方位の光を透過するよ
うに配置されている。したがって、偏光ビームスプリッ
タ4に入射した2周波光のうち周波数ω1'の光は、偏光
ビームスプリッタ4で反射され、参照光としてコーナキ
ューブプリズムからなる固定鏡5に導かれる。一方、2
周波光のうち周波数ω1 の光は、偏光ビームスプリッタ
4を透過し、測定光としてコーナキューブプリズムから
なる移動鏡6に導かれる。
【0044】参照光は、固定鏡5で反射された後、再び
偏光ビームスプリッタ4に戻る。また、偏光ビームスプ
リッタ4を透過した測定光も移動鏡6で反射され、再び
偏光ビームスプリッタ4に戻る。このように、周波数ω
1'の参照光は周波数ω2 の光および周波数ω3 の光から
なる参照光と同じ光路に沿って、周波数ω1 の測定光は
周波数ω2 の光および周波数ω3 の光からなる測定光と
同じ光路に沿って、偏光ビームスプリッタ4にそれぞれ
戻る。すなわち、偏光ビームスプリッタ4に再び入射す
る参照光の入射点と測定光の入射点とが実質的に重なら
ないように構成されている。
【0045】こうして、参照光路を介して偏光ビームス
プリッタ4から射出された周波数ω1'の光と、測定光路
を介して偏光ビームスプリッタ4から射出された周波数
ω1の光とは、互いに異なる光路に沿って周波数分離素
子7に入射する。前述したように、周波数分離素子7
は、周波数がω1 近傍の光のみを透過し、他の周波数の
光を反射する特性を有する。したがって、周波数ω1'の
参照光および周波数ω1の測定光は、周波数分離素子7
を透過する。周波数分離素子7を透過した周波数ω1'の
参照光はミラーによって反射された後に、周波数分離素
子7を透過した周波数ω1 の測定光はそのまま、それぞ
れ偏光ビームスプリッタ15に入射する。
【0046】偏光ビームスプリッタ15を介して同一光
路上に結合された周波数ω1'の参照光と周波数ω1 の測
定光とは、偏光素子31を介して干渉する。なお、偏光
素子31は、たとえば2周波光の偏光方位に対して45
°だけ傾いて配置された偏光板から構成されている。偏
光素子31を介して生成された干渉光は光電変換手段1
6で受光され、光電変換手段16は干渉光に基づく測定
ビート信号(周波数Δω1 )34を位相計17に供給す
る。
【0047】一方、測長用光源12から射出された2周
波光すなわち周波数ω1'の光および周波数ω1 の光の一
部は、ビームスプリッタ13によって反射された後、偏
光素子30に入射する。なお、偏光素子30は、偏光素
子31と同様に、2つの周波数の光を干渉させるための
偏光板である。したがって、偏光素子30を介して生成
された周波数ω1'の光と周波数ω1 の光との干渉光は、
光電変換手段14によって検出される。光電変換手段1
4は、周波数ω1'の光と周波数ω1 の光との干渉光に基
づく参照信号(周波数Δω1 )33を位相計17に供給
する。
【0048】位相計17では、参照信号33に対する測
定ビート信号34の位相変化を測定することによって屈
折率変動の影響を考慮していない移動鏡6の変位量D
(ω1)を求め、この変位量D(ω1 )に関する信号3
8を演算器19に供給する。演算器19では、位相計1
7からの信号38と位相計18からの信号39と式
(6)に示す演算式とに基づいて、屈折率変動に起因す
る測定誤差を補正した移動鏡6の真の変位量Dを、ひい
ては移動台の真の変位量Dを求めて出力する。
【0049】以上のように、第1実施例では、固定鏡5
で反射された参照光と移動鏡6で反射された測定光とが
互いに異なる光路に沿って受光されるようになってい
る。すなわち、測定光路を介した周波数ω2 の光および
周波数ω3 の光と、参照光路を介した周波数ω2 の光お
よび周波数ω3 の光とが、互いに重なることなく独立に
検出される。その結果、屈折率変動の補正のための参照
光と測定光とのクロストークを実質的に回避することが
でき、精度の高い測定を行うことができる。但し、図1
の光波干渉測定装置では、測定光路における屈折率変動
量を測定することはできるが、屈折率変動の方向を判別
することができない。つまり、式(6)の〔D(ω3
−D(ω2 )〕の絶対値を求めることはできるが、D
(ω3)に対してD(ω2 )が小さいのか大きいのかを
判別することができない。そこで、屈折率変動の方向を
判別する場合には、図1の光電変換手段10及び11の
各々で検出される干渉信号36及び37の各々に対して
90度位相のずれた信号を得る必要がある。その方法は
一般によく知られているが、例えば光電変換手段10に
入射する干渉光を2つの干渉光に分割し、その分割され
た干渉光の一方に対して他方の干渉光の位相を90°ず
らして検出し、その2つの干渉光によって得られた2つ
の信号から変動の方向を判別すればよい。尚、このよう
に一方の干渉光に対して他方の干渉光の位相を90°ず
らすためには、波長板や偏光素子等が用いられる。ま
た、SHG変換素子8に入射する2つの周波数の光のう
ちどちらか一方の周波数の光の光路長をある周波数fで
変調させ、位相計18で周波数fに基づいて同期検波を
行うことによっても90°位相のずれた2つの信号を得
ることができ、同様に変動の方向を判別することができ
る。尚、光電変換素子11で検出される干渉信号37に
ついても同様にして変動の方向を判別することができ
る。
【0050】図2は、本発明の第2実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。なお、第
2実施例の光波干渉測定装置では、いわゆるヘテロダイ
ン干渉方式を用いて屈折率変動の測定を行っている。
【0051】図2の光波干渉測定装置では、ヘテロダイ
ン方式を用いて周波数ω2 の光と周波数ω3 の光との干
渉光を検出するために、SHG変換素子2と周波数結合
素子3との間に周波数フィルター21、23および周波
数シフター22を付設している。しかしながら、図2の
装置の他の構成は、第1実施例の図1の装置と基本的に
同じである。したがって、図2において、第1実施例の
構成要素と同様の機能を有する要素には図1と同じ参照
符号を付している。以下、第1実施例との相違点に着目
して、第2実施例を説明する。
【0052】SHG変換素子2から射出された周波数ω
2 の光および周波数ω3 の光は、周波数フィルタ21に
入射する。周波数フィルタ21および23は、周波数ω
3 の近傍の光を透過し、周波数ω2 の光を反射する特性
を有する。周波数フィルタ21を透過した周波数ω3
光は、周波数シフター22を介して周波数ω3 からわず
かに周波数のずれた周波数ω3'の光(ω3'=ω3 +Δω
3 )となる。なお、周波数シフター22は、例えば音響
光学素子等である。周波数シフター22を介した周波数
ω3'の光は、周波数フィルタ23に入射する。
【0053】一方、周波数フィルタ21で反射された周
波数ω2 の光は、2つの反射鏡を介して、周波数フィル
タ23に入射する。こうして、周波数ω3'の光および周
波数ω2 の光は、周波数フィルタ23の作用によって再
び同一光路上に結合される。その後、この周波数ω2
光および周波数ω3'の光は、第1実施例における周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光と同様の光路を介した
後、周波数分離素子7によって測定光および参照光とし
て反射される。
【0054】周波数ω2 の光および周波数ω3'の光から
なる測定光のうち、周波数ω2 の光はSHG変換素子8
によって変換されて周波数ω3 の光となり、周波数シフ
ター22を介した周波数ω3'の光はSHG変換素子8を
そのまま透過する。このように、第1実施例とは異な
り、周波数が互いにΔω3 だけ異なる2つの光すなわち
周波数ω3 の光と周波数ω3'の光とがヘテロダイン干渉
する。また、周波数ω2の光および周波数ω3'の光から
なる参照光も同様に、SHG変換素子9を介して、ヘテ
ロダイン干渉する。
【0055】従って、光電変換手段11からの参照信号
37および光電変換手段10からの測定信号36は、と
もに干渉ビート信号となる。位相計18では、第1実施
例と同様に、{D(ω3')−D(ω2 )}を求め、この
値に関する信号39を演算器19に供給する。演算器1
9では、位相計17からの信号38と位相計18からの
信号39と式(6)に示す演算式とに基づいて、屈折率
変動に起因する測定誤差を補正した移動鏡6の真の変位
量Dを求めて出力する。
【0056】このように、第2実施例の光波干渉測定装
置においても、屈折率変動の補正のための参照光と測定
光とのクロストークを実質的に回避することができ、精
度の高い測定を行うことができる。また、第2実施例で
は、周波数ω2 の光と周波数ω3 の光とを用いた屈折率
変動測定をヘテロダイン干渉方式で行っている。このた
め、光源1の出力の変動による誤差を受けにくく、位相
差{D(ω3 )−D(ω2 )}を正確に検出することが
できる。その結果、真の変位量Dの検出精度を向上させ
ることができる。さらに、周波数ω3 の光のみに周波数
変調を行うだけでなく、周波数ω2 の光も同様な方法で
周波数変調すれば、光源への戻り光による測定誤差を低
減することができる。
【0057】なお、第1実施例および第2実施例では、
屈折率変動の補正のための参照光と測定光とが同一光路
上に結合しないように光路を分離させるための光路分離
手段として、コーナーキューブプリズムからなる固定鏡
および移動鏡を用いている。しかしながら、その他の方
法として、コーナーキューブプリズムに代えてキャッツ
アイ等を用いてもよい。
【0058】図3は、本発明の第3実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。第3実施
例では、偏光分離素子4で分離された屈折率変動の補正
のための参照光と測定光とが同一光路上に結合しないよ
うに光路を分離させるための光路分離手段として、移動
鏡6と偏光分離素子4との間に周波数分離素子42を介
在させている。図3の装置の他の構成は、第1実施例の
図1の装置と基本的に同じである。したがって、図3に
おいて、第1実施例の構成要素と同様の機能を有する要
素には図1と同じ参照符号を付している。以下、第1実
施例との相違点に着目して、第3実施例を説明する。
【0059】第3実施例の構成により、固定鏡5で反射
された参照光と移動鏡6で反射された測定光とが同一光
路上で結合されることなく、参照光は周波数分離素子7
を介してSHG変換素子9に、測定光は周波数分離素子
42を介してSHG変換素子8にそれぞれ入射する。す
なわち、第3実施例の光波干渉測定装置においても、屈
折率変動の補正のための参照光と測定光とのクロストー
クを実質的に回避することができ、精度の高い測定を行
うことができる。
【0060】なお、第3実施例では、移動鏡6と偏光分
離素子4との間に周波数分離素子42を配置している。
しかしながら、重要なことは、周波数ω2 の光および周
波数ω3 の光からなる参照光と周波数ω2 の光および周
波数ω3 の光からなる測定光とを同一光路上に結合させ
ることなく、参照光と測定光とを独立に検出することで
ある。このため、固定鏡5と偏光分離素子4との間の光
路中に周波数分離素子を配置しても良いし、移動鏡6と
偏光分離素子4との間の光路中および固定鏡5と偏光分
離素子4との間の光路中の双方に周波数分離素子を配置
してもよい。
【0061】さて、第1実施例〜第3実施例の光波干渉
測定装置では、参照光と測定光とのクロストークを回避
した状態で、光路中の屈折率変動に起因する測長誤差を
補正することが可能となっている。しかしながら、第1
実施例〜第3実施例では、参照光および測定光が参照光
路および測定光路をそれぞれ1回しか往復しない、いわ
ゆるシングルパス構成となっている。以下、移動鏡の変
位量をひいては移動台の変位量をさらに高精度で測定す
ることができるように、ダブルパス構成の光波干渉測定
装置に本発明を適用した実施例について説明する。
【0062】図4は、本発明の第4実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。なお、第
4実施例の光波干渉測定装置では、いわゆるダブルパス
構成のホモダイン干渉方式を用いて屈折率変動の測定を
行っている。
【0063】図4の光波干渉測定装置は、屈折率変動を
測定するための光を供給する光源101を備えている。
光源101は、周波数ω2 の光および周波数ω3 (ω3
=2ω2 )の光を同一光路に沿って射出する。ここで、
光源101は、たとえばSHG変換素子を内蔵してい
る。そして、光源101では、周波数ω2 の光の一部が
SHG変換素子により周波数ω3 のSHG光に変換さ
れ、その光の残部がSHG変換素子をそのまま透過す
る。
【0064】光源101から射出された周波数ω2 の光
および周波数ω3 の光は、たとえばダイクロイックミラ
ーからなる周波数結合素子102によって反射され、後
述する測長用光源116からの光(周波数ω1 近傍の
光)と同一光路上に結合される。なお、周波数結合素子
102は、周波数ω1 近傍の光のみを透過し、それ以外
の周波数の光を反射する特性を有する。
【0065】周波数結合素子102で反射された周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光は、偏光ビームスプリッ
タのような偏光分離素子103に入射する。偏光ビーム
スプリッタ103は、周波数ω2 の光および周波数ω3
の光の偏光方位に対して45°だけ傾いて配置されてい
る。したがって、偏光ビームスプリッタ103に入射し
た光は、2つの光、すなわち偏光ビームスプリッタ10
3で反射されて固定鏡104に導かれる参照光と、偏光
ビームスプリッタ103を透過して移動鏡105に導か
れる測定光とに分割される。このように、参照光と測定
光とは偏光方位が互いに直交しており、いずれも周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光の双方を含んでいる。
【0066】偏光ビームスプリッタ103で反射された
参照光は、第1回目の参照光路に沿って、コーナキュー
ブプリズムからなる固定鏡104で反射された後、偏光
ビームスプリッタ103に戻る。偏光ビームスプリッタ
103で反射された参照光は、コーナキューブプリズム
106で反射された後、偏光ビームスプリッタ103に
入射する。偏光ビームスプリッタ103で反射された参
照光は、第1回目の参照光路とは異なる第2回目の参照
光路に沿って、固定鏡104で再び反射された後、偏光
ビームスプリッタ103に戻る。このように、参照光
は、固定鏡104までの参照光路を2回往復した後に、
偏光ビームスプリッタ103に戻る。
【0067】一方、偏光ビームスプリッタ103を透過
した測定光は、第1回目の測定光路に沿って、移動台
(不図示)に取り付けられたコーナキューブプリズムか
らなる移動鏡105で反射された後、偏光ビームスプリ
ッタ103に戻る。偏光ビームスプリッタ103を透過
した測定光は、参照光とは異なる光路に沿ってコーナキ
ューブプリズム106で反射された後、偏光ビームスプ
リッタ103に入射する。偏光ビームスプリッタ103
を透過した測定光は、第1回目の測定光路とは異なる第
2回目の測定光路に沿って、移動鏡105で再び反射さ
れた後、偏光ビームスプリッタ103に戻る。このよう
に、測定光は、移動鏡105までの測定光路を2回往復
した後に、偏光ビームスプリッタ103に戻る。
【0068】このとき、第2回目の参照光路を介して偏
光ビームスプリッタ103に入射する参照光の入射点
と、第2回目の測定光路を介して偏光ビームスプリッタ
103に入射する測定光の入射点とが実質的に重ならな
いように、参照光用のコーナーキューブプリズム10
4、測定光用のコーナーキューブプリズム105および
コーナーキューブプリズム106がそれぞれ配置されて
いる。
【0069】こうして、参照光路を介して偏光ビームス
プリッタ103から射出された周波数ω2 の光および周
波数ω3 の光と、測定光路を介して偏光ビームスプリッ
タ103から射出された周波数ω2 の光および周波数ω
3 の光とは、互いに異なる光路に沿って周波数分離素子
109に入射する。さらに特定すれば、測定光は反射鏡
107および108を介した後に、参照光はそのまま、
周波数分離素子109に入射する。周波数分離素子10
9は、周波数結合素子102と同様に、たとえばダイク
ロイックミラーで構成され、周波数がω1 近傍の光のみ
を透過し、他の周波数の光を反射する特性を有する。し
たがって、周波数ω2 の光および周波数ω3 の光は、周
波数分離素子109により、後述する測長用光源116
からの光(周波数ω1 近傍の光)から分離される。
【0070】周波数分離素子109で反射された周波数
ω2 の光と周波数ω3 の光、すなわち参照光路を介した
周波数ω2 の光および周波数ω3 の光と、測定光路を介
した周波数ω2 の光および周波数ω3 の光とは、互いに
異なる光路に沿ってSHG変換素子111および112
にそれぞれ入射する。SHG変換素子111および11
2には、例えばKTiOPO4 結晶を用いることができ
る。こうして、SHG変換素子111および112で
は、周波数の小さい方の周波数ω2 の光が周波数ω
3 (=2ω2 )の光にSHG変換され、周波数ω3 の光
がそのまま透過する。
【0071】こうして、SHG変換素子111および1
12でSHG変換された周波数ω3の光は、光源101
からの周波数ω3 の光(すなわちSHG変換素子111
および112をそのまま透過した周波数ω3 の光)と干
渉する。各干渉光は、光電変換手段113および114
でそれぞれ受光される。光電変換手段113では、参照
光路を介した周波数ω2 の光と周波数ω3 の光とによる
干渉信号が生成される。また、光電変換手段114で
は、測定光路を介した周波数ω2 の光と周波数ω3 の光
とによる干渉信号が生成される。光電変換手段113か
らの干渉信号および光電変換手段114からの干渉信号
は、ともに位相計115に供給される。
【0072】位相計115では、参照光路を介した周波
数ω2 の光と周波数ω3 の光とによる干渉信号と測定光
路を介した周波数ω2 の光と周波数ω3 の光とによる干
渉信号との位相差に基づいて、{D(ω3 )−D
(ω2 )}を求める。位相計115で求められた{D
(ω3 )−D(ω2 )}に関する信号は、演算器124
に供給される。
【0073】図4の光波干渉測定装置はまた、移動鏡1
05の光軸方向(図中矢印方向)の変位量を測長するた
めの光を供給する測長用光源116を備えている。測長
用光源116は、周波数が互いにわずかに異なり且つ偏
光方向が互いに直交する2つの光、すなわち周波数ω1
の光と周波数ω1'(ω1'=ω1 +Δω1 )の光を同一光
路に沿って射出する。測長用光源116から射出された
この直交2周波光の一部は、ビームスプリッタ117を
透過した後、周波数結合素子102に入射する。
【0074】周波数結合素子102を透過した2周波光
は、偏光ビームスプリッタ103に入射する。偏光ビー
ムスプリッタ103は、周波数ω1'の光と同一な偏光方
位の光を反射し、周波数ω1 の光と同一な偏光方位の光
を透過するように配置されている。したがって、偏光ビ
ームスプリッタ103に入射した2周波光のうち周波数
ω1'の光は、偏光ビームスプリッタ103で反射され、
参照光として固定鏡104に導かれる。一方、2周波光
のうち周波数ω1 の光は、偏光ビームスプリッタ103
を透過し、測定光として移動鏡105に導かれる。
【0075】偏光ビームスプリッタ103で反射された
参照光は、固定鏡104、偏光ビームスプリッタ10
3、コーナキューブプリズム106、偏光ビームスプリ
ッタ103、および固定鏡104を順次介して偏光ビー
ムスプリッタ103に戻る。また、偏光ビームスプリッ
タ103を透過した測定光は、移動鏡105、偏光ビー
ムスプリッタ103、コーナキューブプリズム106、
偏光ビームスプリッタ103、および移動鏡105を順
次介して偏光ビームスプリッタ103に戻る。
【0076】このように、周波数ω1'の参照光は周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光からなる参照光と同じ光
路に沿って、周波数ω1 の測定光は周波数ω2 の光およ
び周波数ω3 の光からなる測定光と同じ光路に沿って、
偏光ビームスプリッタ103にそれぞれ戻る。すなわ
ち、周波数ω1'の参照光および周波数ω1 の測定光は、
互いに重なることのない参照光路および測定光路に沿っ
て2往復した後に偏光ビームスプリッタ103に戻るよ
うに構成されている。
【0077】こうして、参照光路を介して偏光ビームス
プリッタ103から射出された周波数ω1'の光と、測定
光路を介して偏光ビームスプリッタ103から射出され
た周波数ω1 の光とは、互いに異なる光路に沿って周波
数分離素子109に入射する。前述したように、周波数
分離素子109は、周波数がω1 近傍の光のみを透過
し、他の周波数の光を反射する特性を有する。したがっ
て、周波数ω1'の参照光および周波数ω1 の測定光は、
周波数分離素子109を透過する。周波数分離素子10
9を透過した周波数ω1 の測定光は反射鏡120によっ
て反射された後に、周波数分離素子109を透過した周
波数ω1'の参照光はそのまま、それぞれ偏光ビームスプ
リッタ110に入射する。
【0078】偏光ビームスプリッタ110を介して同一
光路に結合された周波数ω1'の参照光と周波数ω1 の測
定光とは、偏光素子121を介して干渉する。なお、偏
光素子121は、たとえば2周波光の偏光方位に対して
45°だけ傾いて配置された偏光板から構成されてい
る。偏光素子121を介して生成された干渉光は光電変
換手段122で受光され、光電変換手段122は干渉光
に基づく測定ビート信号(周波数Δω1 )を位相計12
3に供給する。
【0079】一方、測長用光源116から射出された2
周波光すなわち周波数ω1'の光および周波数ω1 の光の
一部は、ビームスプリッタ117によって反射された
後、偏光素子118に入射する。なお、偏光素子118
は、偏光素子121と同様に、2周波光を干渉させるた
めの偏光板である。したがって、偏光素子118を介し
て生成された周波数ω1'の光と周波数ω1 の光との干渉
光は、光電変換手段119によって検出される。光電変
換手段119は、周波数ω1'の光と周波数ω1 の光との
干渉光に基づく参照信号(周波数Δω1 )を位相計12
3に供給する。
【0080】位相計123では、参照信号に対する測定
ビート信号の位相変化を測定することによって屈折率変
動の影響を考慮していない移動鏡105の変位量D(ω
1 )を求め、この変位量D(ω1 )に関する信号を演算
器124に供給する。演算器124では、位相計115
からの信号と位相計123からの信号と式(6)に示す
演算式とに基づいて、屈折率変動に起因する測定誤差を
補正した移動鏡105の真の変位量Dを求めて出力す
る。
【0081】以上のように、第4実施例では、固定鏡1
04で2回反射された参照光と移動鏡105で2回反射
された測定光とが互いに異なる光路に沿って受光される
ようになっている。すなわち、ダブルパス構成におい
て、測定光路を介した周波数ω2 の光および周波数ω3
の光と、参照光路を介した周波数ω2 の光および周波数
ω3 の光とが互いに独立に検出される。その結果、屈折
率変動の補正のための参照光と測定光とのクロストーク
を実質的に回避するとともに、ダブルパス構成による精
度の高い測定を行うことができる。
【0082】図5は、本発明の第5実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。図5の光
波干渉測定装置は第4実施例の装置構成と類似している
が、偏光ビームスプリッタ103と固定鏡104との間
に1/4波長板125を、偏光ビームスプリッタ103
と移動鏡105との間に1/4波長板126をそれぞれ
付設している点だけが基本的に相違する。したがって、
図5において、第4実施例の構成要素と同様の機能を有
する要素には図4と同じ参照符号を付している。以下、
第4実施例との相違点に着目して、第5実施例を説明す
る。
【0083】第5実施例では、偏光ビームスプリッタ1
03で反射された参照光は、第1回目の参照光路に沿っ
て、1/4波長板125を介して固定鏡104で反射さ
れた後、1/4波長板125を介して偏光ビームスプリ
ッタ103に戻る。ここで、1/4波長板125を2回
通ることにより、参照光の偏光方位は90°回転する。
従って、偏光ビームスプリッタ103で反射されていた
参照光は透過する。偏光ビームスプリッタ103を透過
した参照光は、コーナキューブプリズム106で反射さ
れた後、偏光ビームスプリッタ103に入射する。偏光
ビームスプリッタ103を透過した参照光は、第1回目
の参照光路とは異なる第2回目の参照光路に沿って、1
/4波長板125を介して固定鏡104で再び反射され
た後、1/4波長板125を介して偏光ビームスプリッ
タ103に戻る。このように、参照光は、固定鏡104
までの参照光路を2回往復した後に、偏光ビームスプリ
ッタ103に戻る。
【0084】一方、偏光ビームスプリッタ103を透過
した測定光は、第1回目の測定光路に沿って、1/4波
長板126を介して移動鏡105で反射された後、1/
4波長板126を介して偏光ビームスプリッタ103に
戻る。偏光ビームスプリッタ103で反射された測定光
は、参照光とは異なる光路に沿ってコーナキューブプリ
ズム106で反射された後、偏光ビームスプリッタ10
3に入射する。偏光ビームスプリッタ103で反射され
た測定光は、第1回目の測定光路および参照光路とは異
なる第2回目の測定光路に沿って、1/4波長板126
を介して移動鏡105で再び反射された後、1/4波長
板126を介して偏光ビームスプリッタ103に戻る。
このように、測定光は、移動鏡105までの測定光路を
2回往復した後に、偏光ビームスプリッタ103に戻
る。
【0085】第5実施例においても、第2回目の参照光
路を介して偏光ビームスプリッタ103に入射する参照
光の入射点と、第2回目の測定光路を介して偏光ビーム
スプリッタ103に入射する測定光の入射点とが実質的
に重ならないように、参照光用のコーナーキューブプリ
ズム104、測定光用のコーナーキューブプリズム10
5およびコーナーキューブプリズム106がそれぞれ配
置されている。
【0086】こうして、参照光路を介して偏光ビームス
プリッタ103から射出された周波数ω2 の光および周
波数ω3 の光と、測定光路を介して偏光ビームスプリッ
タ103から射出された周波数ω2 の光および周波数ω
3 の光とは、互いに異なる光路に沿って周波数分離素子
109に入射する。そして、周波数分離素子109で反
射された測定光と参照光とは、互いに異なる光路に沿っ
てSHG変換素子111および112にそれぞれ入射す
る。
【0087】以上のように、第5実施例においても、固
定鏡104で2回反射された参照光と移動鏡105で2
回反射された測定光とが互いに異なる光路に沿って受光
されるようになっている。すなわち、ダブルパス構成に
おいて、測定光路を介した周波数ω2 の光および周波数
ω3 の光と、参照光路を介した周波数ω2 の光および周
波数ω3 の光とが互いに重なることなく独立に検出され
る。その結果、屈折率変動の補正のための参照光と測定
光とのクロストークを実質的に回避するとともに、ダブ
ルパス構成による精度の高い測定を行うことができる。
【0088】特に、第5実施例の構成により、第4実施
例において偏光ビームスプリッタ103と周波数分離素
子109との間に設けられていた反射鏡107および1
08を省略することができる。また、第4実施例におい
て偏光ビームスプリッタ103と周波数分離素子109
との間に設けられていたコーナーキューブプリズム10
6を、偏光ビームスプリッタ103に関して固定鏡10
4と反対側に移動させることができる。その結果、偏光
ビームスプリッタ103以降の光学系の構成を簡略化す
ることができる。
【0089】図6は、本発明の第6実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。図6の光
波干渉測定装置は第5実施例の装置と類似しているが、
移動鏡としてコーナーキューブプリズムに代えて平面鏡
127を用いている点だけが基本的に相違する。したが
って、図6において、第5実施例の構成要素と同様の機
能を有する要素には図5と同じ参照符号を付している。
以下、第5実施例との相違点に着目して、第6実施例を
説明する。
【0090】第6実施例では、移動鏡に平面鏡127を
用いることにより、移動鏡127が図中y方向およびx
方向に2次元移動するような場合にも、移動鏡127の
y方向移動量を測定することができる。例えば、半導体
素子や液晶表示素子の製造のための露光装置(リソグラ
フィステッパー)の2次元ステージの位置を検出するた
めの光波干渉測定装置に本発明を適用する場合、2次元
ステージに固定された移動鏡は2次元的に移動するので
移動鏡はy方向に垂直は反射面を有する平面鏡である必
要がある。なお、その他の構成および動作は、第5実施
例と基本的に同様であり、重複する説明は省略する。
【0091】図7は、本発明の第7実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。図7の光
波干渉測定装置は、第6実施例の装置と類似している。
しかしながら、移動鏡として平面鏡127を用いた場合
に生じる誤差光の影響を低減するために、偏光ビームス
プリッタ128、偏光ビームスプリッタ129およびコ
ーナーキューブプリズム130を付設している点だけが
第6実施例と相違する。したがって、図7において、第
6実施例の構成要素と同様の機能を有する要素には図6
と同じ参照符号を付している。以下、第6実施例との相
違点に着目して、第7実施例を説明する。
【0092】まず、図6を再び参照して、平面鏡127
に起因する誤差光の影響について説明する。図6におい
て、偏光ビームスプリッタ103を透過した測定光は、
第1回目の測定光路に沿って、1/4波長板126を介
して移動鏡127で反射された後、1/4波長板126
を介して偏光ビームスプリッタ103に戻る。ここで、
1/4波長板126を2回通ることにより、測定光の偏
光方位は90°回転する。従って、偏光ビームスプリッ
タ103を透過していた測定光は反射される。偏光ビー
ムスプリッタ103で反射された測定光は、参照光とは
異なる光路に沿ってコーナキューブプリズム106で反
射された後、偏光ビームスプリッタ103に入射する。
偏光ビームスプリッタ103で反射された測定光は、第
1回目の測定光路とは異なる第2回目の測定光路に沿っ
て、1/4波長板126を介して移動鏡127で再び反
射された後、1/4波長板126を介して偏光ビームス
プリッタ103に戻る。
【0093】測定光路を2往復して偏光ビームスプリッ
タ103に戻った測定光は、偏光ビームスプリッタ10
3を透過して周波数分離素子109に入射すべき光であ
る。しかしながら、生産上完全な性能を有する偏光ビー
ムスプリッタは存在しないので、偏光ビームスプリッタ
103の性能誤差に起因して、完全に透過すべき測定光
のうちわずかではあるが一部の測定光は反射されて誤差
光131(図7参照)となる。この誤差光131は、測
定光路をさらに2往復(結果的には4往復)したり、参
照光路に侵入したりしてしまう。その結果、クロストー
クが発生し、精度の高い測定を行うことができなくなっ
てしまう。そこで、第7実施例では、誤差光131の影
響を低減するために、偏光ビームスプリッタ103とコ
ーナーキューブプリズム130との間に、偏光ビームス
プリッタ128および偏光ビームスプリッタ129を配
置している。
【0094】したがって、第7実施例では、偏光ビーム
スプリッタ103で反射された参照光は、1/4波長板
125を介して固定鏡104で反射された後、1/4波
長板125を介して偏光ビームスプリッタ103に戻
る。ここで、1/4波長板125を2回通ることによ
り、参照光の偏光方位は90°回転する。従って、偏光
ビームスプリッタ103で反射されていた参照光は透過
する。偏光ビームスプリッタ103を透過した参照光
は、偏光ビームスプリッタ128を介してコーナキュー
ブプリズム106で反射された後、偏光ビームスプリッ
タ128を介して偏光ビームスプリッタ103に入射す
る。偏光ビームスプリッタ103を透過した参照光は、
1/4波長板125を介して固定鏡104で再び反射さ
れた後、1/4波長板125を介して偏光ビームスプリ
ッタ103に戻る。
【0095】一方、偏光ビームスプリッタ103を透過
した測定光は、1/4波長板126を介して移動鏡12
7で反射された後、1/4波長板126を介して偏光ビ
ームスプリッタ103に戻る。ここで、1/4波長板1
26を2回通ることにより、測定光の偏光方位は90°
回転する。従って、偏光ビームスプリッタ103を透過
していた測定光は反射される。偏光ビームスプリッタ1
03で反射された測定光は、偏光ビームスプリッタ12
8および偏光ビームスプリッタ129を介してコーナキ
ューブプリズム130で反射された後、偏光ビームスプ
リッタ129および偏光ビームスプリッタ128を介し
て偏光ビームスプリッタ103に入射する。偏光ビーム
スプリッタ103で反射された測定光は、1/4波長板
126を介して移動鏡127で再び反射された後、1/
4波長板126を介して偏光ビームスプリッタ103に
戻る。
【0096】移動鏡127までの測定光路を2往復して
偏光ビームスプリッタ103に戻った測定光から生じる
誤差光131は、偏光ビームスプリッタ103、128
および129を本来透過すべき成分である。したがっ
て、誤差光131の大部分は偏光ビームスプリッタ12
8を透過する。偏光ビームスプリッタ128を透過した
誤差光131は、進むべき光路を失うので影響がなくな
る。仮に、偏光ビームスプリッタ128を透過した誤差
光131がコーナーキューブプリズム106で反射され
て測定精度に影響を及ぼす場合には、参照光132およ
び133のみが通過可能な絞り134を付設して、誤差
光131の悪影響を防ぐことができる。
【0097】なお、偏光ビームスプリッタ128の性能
もまた完全ではないため、誤差光131の一部が偏光ビ
ームスプリッタ128で反射されてしまう。しかしなが
ら、偏光ビームスプリッタ128で反射された誤差光1
31の大部分は、偏光ビームスプリッタ129を透過
し、進むべき光路を失うので影響がなくなる。さらに、
誤差光131の一部が偏光ビームスプリッタ129で反
射された場合でも、コーナーキューブプリズム130で
反射されて、偏光ビームスプリッタ129に再び入射す
る。その結果、誤差光131の大部分は、偏光ビームス
プリッタ129を透過し、進むべき光路を失うので影響
がなくなる。
【0098】このように、平面鏡127に起因して誤差
光131が生じても、3つの偏光ビームスプリッタ10
3、128および129の作用により、誤差光131を
順次低減することができる。すなわち、誤差光131の
低減によりクロストークを低減するとともに、ダブルパ
ス構成による精度の高い測定を行うことができる。な
お、第7実施例では、3つの偏光ビームスプリッタ10
3、128および129を配置する構成を説明してい
る。しかしながら、より高精度の測定が要求される場合
には、偏光ビームスプリッタ129に新たな偏光ビーム
スプリッタを順次接続することにより誤差光131をさ
らに低減することができる。
【0099】図8は、本発明の第8実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。図8の光
波干渉測定装置は第7実施例の装置と類似しているが、
固定鏡として平面鏡139を用いている点が第7実施例
と基本的に相違する。したがって、図8において、第7
実施例の構成要素と同様の機能を有する要素には図7と
同じ参照符号を付している。以下、第7実施例との相違
点に着目して、第8実施例を説明する。
【0100】第8実施例では、固定鏡および移動鏡にそ
れぞれ平面鏡139および127を用いたことにより、
偏光ビームスプリッタ103と1/4波長板126との
間に偏光ビームスプリッタ135を配置している。ま
た、偏光ビームスプリッタ103(または1/4波長板
125)とコーナーキューブプリズム106との間に、
3つの偏光ビームスプリッタ136〜138を配置して
いる。
【0101】したがって、第8実施例では、偏光ビーム
スプリッタ103で反射された参照光は、偏光ビームス
プリッタ136および1/4波長板125を介して固定
鏡139で反射された後、1/4波長板125を介して
偏光ビームスプリッタ136に戻る。ここで、1/4波
長板125を2回通ることにより、参照光の偏光方位は
90°回転する。従って、偏光ビームスプリッタ136
で反射されていた参照光は透過する。偏光ビームスプリ
ッタ136を透過した参照光は、偏光ビームスプリッタ
137および138を介してコーナキューブプリズム1
06で反射された後、偏光ビームスプリッタ138およ
び137を介して偏光ビームスプリッタ136に入射す
る。偏光ビームスプリッタ136を透過した参照光は、
1/4波長板125を介して固定鏡139で再び反射さ
れた後、1/4波長板125および偏光ビームスプリッ
タ136を介して偏光ビームスプリッタ103に戻る。
【0102】一方、偏光ビームスプリッタ103を透過
した測定光は、偏光ビームスプリッタ135および1/
4波長板126を介して移動鏡127で反射された後、
1/4波長板126を介して偏光ビームスプリッタ13
5に戻る。ここで、1/4波長板126を2回通ること
により、測定光の偏光方位は90°回転する。従って、
偏光ビームスプリッタ135を透過していた測定光は反
射される。偏光ビームスプリッタ135で反射された測
定光は、偏光ビームスプリッタ128および偏光ビーム
スプリッタ129を介してコーナキューブプリズム13
0で反射された後、偏光ビームスプリッタ129および
偏光ビームスプリッタ128を介して偏光ビームスプリ
ッタ135に入射する。偏光ビームスプリッタ135で
反射された測定光は、1/4波長板126を介して移動
鏡127で再び反射された後、1/4波長板126およ
び偏光ビームスプリッタ135を介して偏光ビームスプ
リッタ103に戻る。
【0103】移動鏡127までの測定光路を2往復して
偏光ビームスプリッタ135に戻った測定光から生じる
誤差光131は、偏光ビームスプリッタ135、128
および129を本来透過すべき成分である。したがっ
て、第7実施例で示すように、平面鏡127に起因して
誤差光131が生じても、3つの偏光ビームスプリッタ
135、128および129の作用により、誤差光13
1を順次低減することができる。
【0104】参照光路を2往復して偏光ビームスプリッ
タ136に戻った参照光は、偏光ビームスプリッタ13
6および偏光ビームスプリッタ103で反射されて周波
数分離素子109に入射すべき光である。しかしなが
ら、生産上完全な性能を有する偏光ビームスプリッタは
存在しないので、偏光ビームスプリッタ136の性能誤
差に起因して、完全に反射されるべき参照光のうちわず
かではあるが一部の参照光は透過して誤差光140とな
る。この誤差光140は、参照光路をさらに2往復(結
果的には4往復)したりしてしまう。その結果、誤差干
渉光が発生し、精度の高い測定を行うことができなくな
ってしまう。
【0105】ところで、移動鏡139までの参照光路を
2往復して偏光ビームスプリッタ136に戻った参照光
から生じる誤差光140は、偏光ビームスプリッタ13
6〜138で本来反射されるべき成分である。したがっ
て、誤差光140の大部分は偏光ビームスプリッタ13
7で反射される。偏光ビームスプリッタ137で反射さ
れた誤差光140は、進むべき光路を失うので影響がな
くなる。
【0106】なお、偏光ビームスプリッタ137の性能
もまた完全ではないため、誤差光140の一部が偏光ビ
ームスプリッタ137を透過してしまう。しかしなが
ら、偏光ビームスプリッタ137を透過した誤差光14
0の大部分は、偏光ビームスプリッタ138で反射さ
れ、進むべき光路を失うので影響がなくなる。さらに、
誤差光140の一部が偏光ビームスプリッタ138を透
過した場合でも、コーナーキューブプリズム106で反
射されて、偏光ビームスプリッタ138に再び入射す
る。その結果、誤差光140の大部分は、偏光ビームス
プリッタ138で反射され、進むべき光路を失うので影
響がなくなる。
【0107】このように、平面鏡139に起因して誤差
光140が生じても、3つの偏光ビームスプリッタ13
6〜138の作用により、誤差光140を順次低減する
ことができる。すなわち、誤差光140を低減し、且つ
クロストークを回避するとともに、ダブルパス構成によ
る精度の高い測定を行うことができる。
【0108】なお、第8実施例では、測定光路に3つの
偏光ビームスプリッタ135、128および129を、
参照光路に3つの偏光ビームスプリッタ136〜138
をそれぞれ配置している。しかしながら、より高精度の
測定が要求される場合には、偏光ビームスプリッタ12
9および偏光ビームスプリッタ138に新たな偏光ビー
ムスプリッタをそれぞれ順次接続することにより、誤差
光131および140をさらに低減することができる。
【0109】図9は、本発明の第9実施例にかかる光波
干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。図9の光
波干渉測定装置は第5実施例の装置と類似しているが、
固定鏡を一対のコーナーキューブプリズム104aおよ
び104bで構成している点が第5実施例と基本的に相
違する。したがって、図9において、第5実施例の構成
要素と同様の機能を有する要素には図5と同じ参照符号
を付している。以下、第5実施例との相違点に着目し
て、第9実施例を説明する。
【0110】第9実施例では、偏光ビームスプリッタ1
03で反射された参照光は、1/4波長板125を介し
てコーナーキューブプリズム104aで反射された後、
1/4波長板125を介して偏光ビームスプリッタ10
3に戻る。ここで、1/4波長板125を2回通ること
により、参照光の偏光方位は90°回転する。従って、
偏光ビームスプリッタ103で反射されていた参照光は
透過する。偏光ビームスプリッタ103を透過した参照
光は、コーナキューブプリズム106で反射された後、
偏光ビームスプリッタ103に入射する。偏光ビームス
プリッタ103を透過した参照光は、1/4波長板12
5を介してコーナーキューブプリズム104bで反射さ
れた後、1/4波長板125を介して偏光ビームスプリ
ッタ103に戻る。
【0111】このように、第9実施例では、第5実施例
における大きな1つのコーナーキューブプリズム104
に代えて、1往復目の参照光用コーナーキューブプリズ
ム104aおよび2往復目の参照光用コーナーキューブ
プリズム104bを備えている。このように比較的小さ
な一対のコーナーキューブプリズムを用いることによ
り、参照光路の光学系を小さくすることができる。
【0112】なお、第9実施例では、一対のコーナーキ
ューブプリズムを第5実施例の光波干渉測定装置の固定
鏡に適用している。しかしながら、一対のコーナーキュ
ーブプリズムを、第4実施例、第6実施例または第7実
施例の光波干渉測定装置の固定鏡にも適用することがで
きる。また、固定鏡ではなく移動鏡に一対のコーナーキ
ューブプリズムを用いてもよい。さらに、固定鏡および
移動鏡に平面鏡を用いない場合には、固定鏡および移動
鏡の双方にそれぞれ一対のコーナーキューブプリズムを
用いてもよい。
【0113】図10は、本発明の第10実施例にかかる
光波干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。な
お、第10実施例の光波干渉測定装置では、いわゆるヘ
テロダイン干渉方式を用いて屈折率変動の測定を行って
いる。
【0114】図10の光波干渉測定装置では、ヘテロダ
イン方式を用いて周波数ω2 の光と周波数ω3 の光との
干渉光を検出するために、光源101と周波数結合素子
102との間に周波数分離素子(周波数フィルター)1
41、周波数結合素子(周波数フィルター)145およ
び周波数シフター146を付設している。しかしなが
ら、図10の装置の他の構成は、第5実施例の図5の装
置と基本的に同じである。したがって、図10におい
て、第5実施例の構成要素と同様の機能を有する要素に
は図5と同じ参照符号を付している。以下、第5実施例
との相違点に着目して、第10実施例を説明する。
【0115】まず、周波数シフター143が光路に挿入
されていない場合について説明する。光源101から射
出された周波数ω2 の光および周波数ω3 の光は、周波
数フィルタ141に入射する。周波数フィルタ141お
よび145は、周波数ω3 近傍の光を透過し、周波数ω
2 近傍の光を反射する特性を有する。周波数フィルタ1
41を透過した周波数ω3 の光は、周波数シフター14
6を介して周波数ω3からわずかに周波数のずれた周波
数ω3'の光(ω3'=ω3 +Δω3 )となる。なお、周波
数シフター146は、例えば音響光学素子等である。周
波数シフター146を介した周波数ω3'の光は、周波数
フィルタ145に入射する。
【0116】一方、周波数フィルタ141で反射された
周波数ω2 の光は、反射鏡142および反射鏡144を
介した後、周波数フィルタ145に入射する。こうし
て、周波数ω3'の光および周波数ω2 の光は、周波数フ
ィルタ145の作用によって再び同一の光路上に結合さ
れる。その後、この周波数ω2 の光および周波数ω3'の
光は、第5実施例における周波数ω2 の光および周波数
ω3 の光と同様の光路を介した後、周波数分離素子10
9によって測定光および参照光として反射される。
【0117】周波数ω2 の光はSHG変換素子111に
よって変換されて周波数ω3 の光となり、周波数シフタ
ー146を介した周波数ω3'の光はSHG変換素子11
1をそのまま透過する。このように、第5実施例とは異
なり、周波数が互いにΔω3だけ異なる2つの光すなわ
ち周波数ω3 の光と周波数ω3'の光とがヘテロダイン干
渉する。また、周波数ω2 の光および周波数ω3'の光か
らなる参照光も同様に、SHG変換素子112を介し
て、ヘテロダイン干渉する。
【0118】従って、光電変換手段112からの参照信
号および光電変換手段111からの測定信号は、ともに
干渉ビート信号となる。位相計115では、第5実施例
と同様に、{D(ω3 )−D(ω2 )}を求め、{D
(ω3 )−D(ω2 )}に関する信号を演算器124に
供給する。演算器124では、位相計123からの信号
と位相計115からの信号と式(6)に示す演算式とに
基づいて、屈折率変動に起因する測定誤差を補正した移
動鏡105の真の変位量Dを求めて出力する。
【0119】このように、第10実施例の光波干渉測定
装置においても、屈折率変動の補正のための参照光と測
定光とのクロストークを実質的に回避するとともに、ダ
ブルパス構成で精度の高い測定を行うことができる。ま
た、第10実施例では、周波数ω2 の光と周波数ω3
光とを用いた屈折率変動測定をヘテロダイン干渉方式で
行っている。このため、光源101の出力の変動による
誤差を受けにくく、{D(ω3 )−D(ω2 )}を正確
に検出することができる。その結果、真の変位量Dの検
出精度を向上させることができる。
【0120】また、図10のように、反射鏡142と1
45との間に周波数シフタ143をさらに設け、周波数
ω2 の光および周波数ω3 の光をそれぞれ周波数ω2'の
光および周波数ω3'の光に周波数シフトさせてもよい。
また、周波数シフタ146に代えて周波数シフタ143
を設け、周波数ω2 の光だけを周波数ω2'の光に周波数
シフトさせてもよい。このように、周波数シフターを設
けることにより、光源101への戻り光が回避され、光
源101への戻り光による測定誤差を低減することがで
きる。
【0121】なお、第10実施例では、本発明の第5実
施例の光波干渉測定装置にヘテロダイン干渉方式による
屈折率変動の測定を適用している。しかしながら、同様
に、第4実施例、第6〜第9実施例にもヘテロダイン干
渉方式による屈折率変動の測定を適用することができ
る。
【0122】なお、上述の各実施例では、屈折率変動の
測定に際して、周波数ω2 の光とω2 の2倍の周波数を
有する周波数ω3 の光とを用いている。しかしながら、
本発明では、参照光路および測定光路を通った互いに周
波数の異なる2つの光のうち一方の光の周波数を他方の
光の周波数とほぼ一致させることによって干渉させるこ
とが重要である。したがって、例えば、高調波変換素子
を用いて、第3高調波やそれ以上の高次の光を用いて、
屈折率変動の測定を行っても良い。
【0123】また、上述の各実施例では、測長用光源
(12または116)が偏光方位が互いに直交し且つ周
波数が互いにわずかに異なる2つの光を射出し、この2
周波光に基づいて移動鏡6の変位をヘテロダイン干渉方
式を用いて測定している。しかしながら、測長用光源か
らの単一の周波数を有する光に基づいて、ホモダイン干
渉方式により移動鏡6の変位を測定しても良い。
【0124】本発明の光波干渉測定装置では、測定光路
中の気体の屈折率変動を測定し、測長用干渉計によって
測定された移動鏡の変位量を測定した屈折率変動に応じ
て補正し、移動鏡の真の変位量を求めている。したがっ
て、測定光路以外の光路中での気体の屈折率変動を極力
抑える必要がある。具体的には、参照光路を通過した2
つの周波数の光と測定光路を通過した2つの周波数の光
とが分離されている光路、すなわち偏光ビームスプリッ
タ(4または103)とSHG変換素子(8、9または
111、112)との間の光路を極力短くする構成、あ
るいはその光路を密封チューブで覆う構成が好ましい。
これにより、測定光路以外の光路中での気体の屈折率変
動の影響を抑えて、より高精度の測定を行うことができ
る。
【0125】図13は、本発明の第11実施例にかかる
光波干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。な
お、第11実施例は、図4の第4実施例の変形例であ
る。したがって、図13において、第4実施例の構成要
素と同様の機能を有する要素には、図4と同じ参照符号
を付している。図13の光波干渉測定装置では、第4実
施例のように測長用の光源116からの光(周波数ω1
近傍の光)を用いて移動鏡105の変位量を測定するの
ではなく、光源101の周波数ω2 の光を用いて移動鏡
105の変位量の測定を行っている。
【0126】光源101からは、周波数ω2 の光および
周波数ω3 の光が反射鏡154およびビームスプリッタ
ー103に向けて射出される。この時、周波数ω2 の光
および周波数ω3 の光の偏光方位は、例えば紙面に対し
て45°傾いている。偏光ビームスプリッタ103で
は、紙面に垂直な偏光方位を有する光は反射され、紙面
に平行な偏光方位を有する光は透過する。偏光ビームス
プリッタ103で反射された周波数ω2 の光および周波
数ω3 の光は、参照光となって参照光路を通る。すなわ
ち、コーナーキューブ106により偏光ビームスプリッ
タ103とコーナーキューブ104との間の光路を2往
復した後、偏光ビームスプリッタ103から射出され
る。また、偏光ビームスプリッタ103を透過した周波
数ω2 の光および周波数ω3 の光は、測定光となって測
定光路を通る。すなわち、コーナーキューブ106によ
り偏光ビームスプリッタ103とコーナーキューブ10
5との間の光路を2往復した後、偏光ビームスプリッタ
103から射出される。
【0127】偏光ビームスプリッタ103から射出され
た測定光は、反射鏡107および108を介した後、ビ
ームスプリッタ155に入射する。同様に、偏光ビーム
スプリッタ103から射出された参照光は直接ビームス
プリッタ155に入射する。ビームスプリッタ155で
は、参照光および測定光のうち周波数ω2 の光の一部が
透過し、周波数ω2 の光の残部および周波数ω3 の光は
反射される。ビームスプリッタ155で反射された測定
光のうち周波数の小さな周波数ω2 の光は、SHG換素
子112により周波数ω3 (=2ω2 )の光にSHG変
換される。こうして、SHG変換された周波数ω3 の光
と測定光路を通った周波数ω3 の光とが干渉し、その干
渉光は光電変換素子114で検出される。光電変換素子
114からの信号は、位相計115に入力される。
【0128】同様に、ビームスプリッタ155で反射さ
れた参照光のうち周波数の小さな周波数ω2 の光は、S
HG変換素子111により周波数ω3 (=2ω2 )の光
にSHG変換される。こうして、SHG変換された周波
数ω3 の光と参照光路を通った周波数ω3 の光とが干渉
し、その干渉光は光電変換素子113で検出される。光
電変換素子113からの信号は、位相計115に入力さ
れる。位相計115では、第4実施例と同様に、光電変
換素子113の信号と光電変換素子114の信号とから
〔D(ω3 )−D(ω2 )〕を求め、これを演算器16
0に出力する。
【0129】一方、ビームスプリッタ155を透過した
測定光(周波数ω2 の光)は、反射鏡120で反射され
偏光ビームスプリッタ156で参照光(周波数ω2
光)と結合される。偏光ビームスプリッタ156を介し
て結合された測定光と参照光とは、偏光板157を介し
た後に干渉する。測定光と参照光との干渉光は光電変換
素子158で検出され、光電変換素子158からの信号
は位相計159に入力される。
【0130】位相計159では、光電変換素子158の
信号からD(ω2 )を求め、これを演算器160に出力
する。演算器160では、位相計115の信号と位相計
159の信号とから、移動鏡105の真の変位量Dを求
めることができる。これは、式(6)において、ω1
ω2 とした処理を行うことでよい。すなわち、第11実
施例では、周波数ω2 の光で移動鏡の変位量を測定する
ことができ、第4実施例における光源116が不要とな
る。
【0131】図14は、本発明の第12実施例にかかる
光波干渉測定装置の構成を概略的に示す図である。ま
た、図15は、図14の周波数シフト部170の構成を
概略的に示す図である。第12実施例の光波干渉測定装
置は、第11実施例の光波干渉測定装置の変形例であ
り、移動鏡の変位量の測定および測定光路中の空気や他
の気体の屈折率変動の測定をヘテロダイン干渉法で行う
実施例である。従って、図14において、第11実施例
の構成要素と同様の機能を有する要素には図13と同じ
参照符号を付している。
【0132】光源101からは、周波数ω2 の光と周波
数ω3 の光とが周波数シフト部170に向けて射出され
る。この時、周波数ω2 の光および周波数ω3 の光の偏
光方位は、例えば図14の紙面に対して45°傾いてい
る。図15を参照すると、周波数シフト部170に入射
した周波数ω3 の光は、ダイクロイックミラー171を
透過し、偏光ビームスプリッタ172に入射する。偏光
ビームスプリッタ172で反射された周波数ω3 の光
は、反射鏡175を介した後、たとえば音響光学素子か
らなる周波数シフタ176に入射し、周波数シフタ17
6により周波数ω3 とはわずかに周波数の異なる周波数
ω3'(=ω3 +Δωa )の光に周波数シフトされる。一
方、偏光ビームスプリッタ172を透過した周波数ω3
の光は、周波数シフタ173により、周波数ω3'' (=
ω3 +Δω a' )の光に周波数シフトされる。
【0133】周波数シフタ176を介した周波数ω3'の
光は反射鏡177で反射された後に、周波数シフタ17
3を介した周波数ω3'' の光は直接に、それぞれ偏光ビ
ームスプリッタ174に入射する。こうして、偏光ビー
ムスプリッタ174により再び結合された周波数ω3'の
光と周波数ω3'' の光とは、ダイクロイックミラー18
4に入射する。一方、光源101からの周波数ω2 の光
は、ダイクロイックミラー171で反射された後、偏光
ビームスプリッタ178に入射する。偏光ビームスプリ
ッタ178で反射された周波数ω2 の光は、周波数シフ
タ179により周波数ω2'(=ω2 +Δωb )の光に周
波数シフトされる。また、偏光ビームスプリッタ178
を透過した周波数ω2 の光は、反射鏡181を介して周
波数シフタ182に入射し、周波数シフタ182により
周波数ω2'' (=ω2 +Δω b' )の光に周波数シフト
される。
【0134】周波数シフタ179を介した周波数ω2'の
光は直接に、周波数シフタ182を介した周波数ω2''
の光は反射鏡183で反射された後に、それぞれ偏光ビ
ームスプリッタ180に入射する。こうして、偏光ビー
ムスプリッタ180により再び結合された周波数ω2'の
光と周波数ω2'' の光とは、ダイクロイックミラー18
4に入射する。ダイクロイックミラー184により結合
された周波数ω3'の光と周波数ω3''の光と周波数ω2'
の光と周波数ω2'' の光とは、ビームスプリッタ185
を介して周波数シフト部170から射出される。
【0135】再び図14に戻って、周波数シフト部17
0から射出された各々の光は、偏光ビームスプリッタ1
03を介して第11実施例と同様な経路に沿って各光電
変換素子113および114によって検出される。した
がって、各々の光の詳細な経路については、重複する説
明を省略する。ここで、周波数シフタ176、173、
179および182での周波数シフト量Δωa 、Δ
ω a' 、Δωb およびΔω b' はそれぞれ異なる。そし
て、参照光路を通った周波数ω3'の光とSHG変換素子
111により周波数2ω2'に変換された周波数ω2'の光
とが干渉する。また、測定光路を通った周波数ω3'' の
光とSHG変換素子112により周波数2ω2'' に変換
された周波数ω2'' の光とが干渉する。位相計115で
は、2つの干渉光に応じた干渉信号が比較されるので、
各干渉信号におけるヘテロダイン周波数(2Δωb −Δ
ωa )と(2Δω b'−Δω a' )とは等しくすること
が必要である。
【0136】また、周波数シフト部170のビームスプ
リッタ185は、入射した周波数ω2'の光および周波数
ω2'' の光のうちの一部を反射し、周波数ω2'の光およ
び周波数ω2'' の光のうちの残りの部分、周波数ω3'の
光および周波数ω3'' の光を透過させる。ビームスプリ
ッタ185で反射された周波数ω2'の光および周波数ω
2'' の光は、偏光板186を介して干渉する。その干渉
光は、光電変換素子187によって検出され、光電変換
素子187は検出した信号を位相計159に出力する。
位相計159では、参照光路を通った周波数ω2'の光と
測定光路を通った周波数ω2'' の光との干渉光を検出す
る光電変換素子158からの信号と、光電変換素子18
7からの信号とに基づいて、移動鏡105の変位量を測
定する。
【0137】第11実施例および第12実施例の光波干
渉測定装置を構成するためには、第4実施例と比較し
て、ビームスプリッタ155や185の様な特殊な機能
を有する光学素子を使用する必要がある。しかしなが
ら、第4実施例の様に3つの周波数の光に対して偏光ビ
ームスプリッタ等の光学素子に同等の機能を持たせる必
要が無く、2つの周波数の光に対して機能させれば良い
ので、光学素子の設計上有利である。また、光源116
が不要となるため、光波干渉測定装置の構成が簡略化さ
れ、光学調整も簡易化される。
【0138】また、光源101による周波数ω2 の光で
移動鏡の変位量を測定して光源116を不要とするよう
な第11実施例および第12実施例の構成は、第4実施
例に対してのみ適用されるものではなく、第1実施例〜
第3実施例、第5実施例〜第10実施例にも同様に適用
することができる。この場合、第1実施例〜第3実施例
では、光源12が不要となる。特に、第5実施例〜第1
0実施例では、光波干渉測定装置を構成する光学素子に
波長板が含まれている。したがって、3つの周波数の光
に対して波長板を機能させる必要がなく、2つの周波数
の光に対してのみ波長板を機能させればよいことは、構
成上有利である。
【0139】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、参照光
と測定光とが互いに異なる光路に沿って受光されるの
で、屈折率変動の補正のための参照光と測定光とのクロ
ストークを実質的に回避することができ、精度の高い測
定を行うことができる。また、本発明の第4実施例〜第
11実施例によれば、屈折率変動の補正のための参照光
と測定光とのクロストークを実質的に回避するととも
に、ダブルパス構成で精度の高い測定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】本発明の第2実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図3】本発明の第3実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明の第4実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図5】本発明の第5実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図6】本発明の第6実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図7】本発明の第7実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図8】本発明の第8実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図9】本発明の第9実施例にかかる光波干渉測定装置
の構成を概略的に示す図である。
【図10】本発明の第10実施例にかかる光波干渉測定
装置の構成を概略的に示す図である。
【図11】特願平6−335696号明細書および図面
に開示の光波干渉測定装置の構成を概略的に示す図であ
る。
【図12】従来の光波干渉測定装置の構成を概略的に示
す図である。
【図13】本発明の第11実施例にかかる光波干渉測定
装置の構成を概略的に示す図である。
【図14】本発明の第12実施例にかかる光波干渉測定
装置の構成を概略的に示す図である。
【図15】図14の周波数シフト部170の構成を概略
的に示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2、8、9 SHG変換素子 3 周波数結合素子 4、15、20 偏光分離素子 5、6 コーナーキューブプリズム 7 周波数分離素子 10、11 光電変換手段 14、16 光電変換手段 12 測長用光源 13 ビームスプリッター 17、18 位相計 19 演算器 21、23 周波数フィルター 22 音響光学素子 151、155 ビームスプリッター 156 ビームスプリッター 152、157 偏光板 153、158 光電変換素子 154 反射鏡 159 演算器 160 演算器 171、184 ダイクロイックミラー 172、174 偏光ビームスプリッター 178、180 偏光ビームスプリッター 173、176 周波数シフタ 179、182 周波数シフタ 185 ビームスプリッター 186 偏光板 187 光電変換素子

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数を有する第1の光と、互い
    に異なる周波数を有する第2の光および第3の光とを同
    一光路に沿って出力するための光源部と、 前記光源部から出力された前記第1の光、前記第2の光
    および前記第3の光を、固定鏡までの参照光路に沿って
    導かれる参照光と、移動鏡までの測定光路に沿って導か
    れる測定光とにそれぞれ偏光分離するための偏光分離手
    段と、 前記測定光路および前記参照光路を介した前記第1の
    光、前記第2の光および前記第3の光を、前記第1の光
    と前記第2の光および前記第3の光とに周波数分離する
    ための周波数分離手段と、 前記周波数分離手段によって分離された前記第1の光に
    基づいて、前記測定光路を介した測定光と前記参照光路
    を介した参照光との第1干渉光を生成するための第1干
    渉光生成系と、 前記測定光路を介した後に前記周波数分離手段によって
    分離された前記第2の光および前記第3の光のうち一方
    の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させて第2
    干渉光を生成するための第2干渉光生成系と、 前記参照光路を介した後に前記周波数分離手段によって
    分離された前記第2の光および前記第3の光のうち一方
    の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させて第3
    干渉光を生成するための第3干渉光生成系と、 前記測定光路を介して前記第2干渉光生成系に入射する
    前記第2の光および前記第3の光からなる測定光と、前
    記参照光路を介して前記第3干渉光生成系に入射する前
    記第2の光および前記第3の光からなる参照光とが同一
    光路上で結合されることが実質的にないように、前記測
    定光の光路と前記参照光の光路とを互いに空間的に分離
    させるための光路分離手段とを備え、 前記第1干渉光に基づいて測定された前記移動鏡の変位
    量を、前記第2干渉光および前記第3干渉光に基づいて
    測定された前記測定光路中の屈折率変動情報に基づいて
    補正することを特徴とする光波干渉測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光路分離手段は、前記測定光路を介
    して前記偏光分離手段から射出された測定光と前記参照
    光路を介して前記偏光分離手段から射出された参照光と
    を互いに空間的に分離させるように配置された前記固定
    鏡および前記移動鏡から構成され、 前記偏光分離手段から射出された前記測定光と前記参照
    光とは、互いに空間的に分離した光路に沿って前記周波
    数分離手段に入射することを特徴とする請求項1に記載
    の光波干渉測定装置。
  3. 【請求項3】 前記固定鏡および前記移動鏡は、それぞ
    れコーナーキューブプリズムからなり、 前記固定鏡で反射された前記参照光が前記偏光分離手段
    に入射する位置と、前記移動鏡で反射された前記測定光
    が前記偏光分離手段に入射する位置とが実質的に異なる
    ように前記2つのコーナーキューブプリズムが配置され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の光波干渉測定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数分離手段は、 前記測定光路を介した前記第1の光、前記第2の光およ
    び前記第3の光を、前記第1の光と前記第2の光および
    前記第3の光とに周波数分離するための第1周波数分離
    手段と、 前記参照光路を介した前記第1の光、前記第2の光およ
    び前記第3の光を、前記第1の光と前記第2の光および
    前記第3の光とに周波数分離するための第2周波数分離
    手段とを有し、 前記第1周波数分離手段および前記第2周波数分離手段
    のうち少なくとも一方は、前記参照光路を介した前記第
    1の光と前記測定光路を介した前記第1の光とが実質的
    に同一光路上に結合される前の光路に配置され、 前記光路分離手段は、前記第1周波数分離手段および前
    記第2周波数分離手段から構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の光波干渉測定装置。
  5. 【請求項5】 前記移動鏡は、コーナーキューブプリズ
    ムからなり、 前記第1周波数分離手段は、前記移動鏡で反射された後
    の測定光路中に設けられ、且つ前記移動鏡で反射された
    前記第2の光および第3の光を反射するとともに前記移
    動鏡で反射された前記第1の光を透過する特性を有する
    ダイクロイックミラーであり、 前記第2周波数分離手段は、前記固定鏡で反射された前
    記第2の光および第3の光を反射するとともに前記固定
    鏡で反射された前記第1の光を透過する特性を有するダ
    イクロイックミラーであることを特徴とする請求項4に
    記載の光波干渉測定装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の光からなる参照光および前記
    第2の光および前記第3の光からなる参照光を前記参照
    光路に沿って少なくとも2往復させ、且つ前記第1の光
    からなる測定光および前記第2の光および前記第3の光
    からなる測定光を前記測定光路に沿って前記参照光と同
    じ回数だけ往復させるための中継光学系をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の光波干渉測定装置。
  7. 【請求項7】 前記中継光学系は、前記参照光路を1往
    復して前記偏光分離手段を介した参照光を反射して前記
    偏光分離手段を介して前記固定鏡に導くとともに、前記
    測定光路を1往復して前記偏光分離手段を介した測定光
    を反射して前記偏光分離手段を介して前記移動鏡に導く
    ための反射手段を有し、 前記反射手段は、該反射手段と前記偏光分離手段との間
    の前記参照光の光路と、前記反射手段と前記偏光分離手
    段との間の前記測定光の光路とを互いに空間的に分離さ
    せるように配置されていることを特徴とする請求項6に
    記載の光波干渉測定装置。
  8. 【請求項8】 前記中継光学系は、前記固定鏡と前記偏
    光分離手段との間の参照光路を往復する参照光の偏光方
    位を所定の偏光方位に変換するための第1偏光方位変換
    手段と、前記移動鏡と前記偏光分離手段との間の測定光
    路を往復する測定光の偏光方位を所定の偏光方位に変換
    するための第2偏光方位変換手段とをさらに有すること
    を特徴とする請求項7に記載の光波干渉測定装置。
  9. 【請求項9】 前記反射手段は、コーナーキューブプリ
    ズムであり、 前記第1偏光方位変換手段および前記第2偏光方位変換
    手段は、それぞれ1/4波長板であることを特徴とする
    請求項8に記載の光波干渉測定装置。
  10. 【請求項10】 前記中継光学系は、前記参照光路を1
    往復して前記偏光分離手段を介した参照光と、前記測定
    光路を1往復して前記偏光分離手段を介した測定光とを
    偏光分離するための第2偏光分離手段をさらに有し、 前記反射手段は、前記参照光路を1往復して前記偏光分
    離手段および前記第2偏光分離手段を介した参照光を反
    射して前記第2偏光分離手段および前記偏光分離手段を
    介して前記固定鏡に導くための第1反射手段と、前記測
    定光路を1往復して前記偏光分離手段および前記第2偏
    光分離手段を介した測定光を反射して前記第2偏光分離
    手段および前記偏光分離手段を介して前記移動鏡に導く
    ための第2反射手段とを有することを特徴とする請求項
    7乃至9のいずれか1項に記載の光波干渉測定装置。
  11. 【請求項11】 前記中継光学系は、前記第2偏光分離
    手段と前記第1反射手段との間の光路中に混入した誤差
    光を除去するための第1除去手段と、前記第2偏光分離
    手段と前記第2反射手段との間の光路中に混入した誤差
    光を除去するための第2除去手段とをさらに有すること
    を特徴とする請求項10に記載の光波干渉測定装置。
  12. 【請求項12】 前記第1除去手段は、前記第2偏光分
    離手段を介した参照光だけを通過させる絞りであり、 前記第2除去手段は、前記第2偏光分離手段を介した測
    定光を所定光路の外に導くための偏光ビームスプリッタ
    ーであることを特徴とする請求項11に記載の光波干渉
    測定装置。
  13. 【請求項13】 前記中継光学系は、前記参照光路を1
    往復した参照光を反射して前記偏光分離手段を介するこ
    となく前記固定鏡に導くための第1中継光学系と、前記
    測定光路を1往復した測定光を反射して前記偏光分離手
    段を介することなく前記移動鏡に導くための第2中継光
    学系とを有することを特徴とする請求項6に記載の光波
    干渉測定装置。
  14. 【請求項14】 前記第1中継光学系は、前記固定鏡と
    前記偏光分離手段との間に配置された第2偏光分離手段
    と、該第2偏光分離手段と前記固定鏡との間に配置され
    た第1の1/4波長板と、前記参照光路を1往復して前
    記第2偏光分離手段を介した参照光を反射して前記第2
    偏光分離手段および前記第1の1/4波長板を介して前
    記固定鏡に導くための第1反射手段とを有し、 前記第2中継光学系は、前記移動鏡と前記偏光分離手段
    との間に配置された第3偏光分離手段と、該第3偏光分
    離手段と前記移動鏡との間に配置された第2の1/4波
    長板と、前記測定光路を1往復して前記第3偏光分離手
    段を介した測定光を反射して前記第3偏光分離手段およ
    び前記第2の1/4波長板を介して前記移動鏡に導くた
    めの第2反射手段とを有することを特徴とする請求項1
    3に記載の光波干渉測定装置。
  15. 【請求項15】 前記第1中継光学系は、前記第2偏光
    分離手段と前記第1反射手段との間の光路中に混入した
    誤差光を除去するための第1除去手段を有し、 前記第2中継光学系は、前記第3偏光分離手段と前記第
    2反射手段との間の光路中に混入した誤差光を除去する
    ための第2除去手段を有することを特徴とする請求項1
    4に記載の光波干渉測定装置。
  16. 【請求項16】 前記第1除去手段は、前記第2偏光分
    離手段を介した参照光を所定光路の外に導くための偏光
    ビームスプリッターであり、 前記第2除去手段は、前記第3偏光分離手段を介した測
    定光を所定光路の外に導くための偏光ビームスプリッタ
    ーであることを特徴とする請求項15に記載の光波干渉
    測定装置。
  17. 【請求項17】 前記光源部は、周波数が互いにわずか
    に異なり且つ偏光方位が互いに直交する周波数ω1 の光
    と周波数ω1'の光とを含んだ光を前記第1の光として出
    力し、 前記偏光分離手段は、前記周波数ω1 の光を前記測定光
    に、前記周波数ω1'の光を前記参照光にそれぞれ偏光分
    離することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1
    項に記載の光波干渉測定装置。
  18. 【請求項18】 前記光源部は、 前記第1の光を出力するための第1光源部と、 前記第2の光および前記第3の光を出力するための第2
    光源部と、 前記第2光源部からの前記第2の光および前記第3の光
    と、前記第1光源部からの前記第1の光とを同一光路上
    に結合させるための周波数結合素子とを有することを特
    徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光波
    干渉測定装置。
  19. 【請求項19】 前記第2光源部は、前記第2の光を出
    力するための光源と、前記光源からの前記第2の光の一
    部を第2高調波に変換し、該第2高調波を前記第3の光
    として出力するための第1周波数変換手段とを有し、 前記第2干渉光生成系は、前記測定光路を介した前記第
    2の光を第2高調波に変換するための第2周波数変換手
    段を有し、 前記第3干渉光生成系は、前記参照光路を介した前記第
    2の光を第2高調波に変換するための第3周波数変換手
    段を有することを特徴とする請求項18に記載の光波干
    渉測定装置。
  20. 【請求項20】 前記第2光源部は、前記第2の光およ
    び前記第3の光のうち少なくともいずれか一方の光の周
    波数をわずかにシフトさせるための周波数シフト手段を
    さらに有することを特徴とする請求項18または19に
    記載の光波干渉測定装置。
  21. 【請求項21】 前記移動鏡および前記固定鏡のうち、
    少なくとも一方は平面鏡であることを特徴とする請求項
    1乃至20のいずれか1項に記載の光波干渉測定装置。
  22. 【請求項22】 前記互いに異なる周波数を有する第2
    の光および第3の光のうちいずれか一方の光は、前記第
    1の光と同じ周波数を有し且つ前記第1の光と同じ光源
    から供給されることを特徴とする請求項1乃至21のい
    ずれか1項に記載の光波干渉測定装置。
  23. 【請求項23】 所定の周波数を有する第1の光と、互
    いに異なる周波数を有する第2の光および第3の光とを
    同一光路に沿って出力し、 前記第1の光、前記第2の光、および前記第3の光を、
    固定鏡までの参照光路に沿って導かれる参照光と、移動
    鏡までの測定光路に沿って導かれる測定光とにそれぞれ
    偏光分離し、 前記測定光路および前記参照光路を介した前記第1の
    光、前記第2の光、および前記第3の光を、前記第1の
    光と前記第2の光および前記第3の光とに周波数分離
    し、 前記周波数分離された前記第1の光に基づいて、前記測
    定光路を介した測定光と前記参照光路を介した参照光と
    の第1干渉光を生成し、 前記測定光路を介した後に前記周波数分離手段によって
    分離された前記第2の光および前記第3の光のうち一方
    の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させて第2
    干渉光を生成し、 前記参照光路を介した後に前記周波数分離手段によって
    分離された前記第2の光および前記第3の光のうち一方
    の光の周波数を他方の光の周波数とほぼ一致させて第3
    干渉光を生成し、 前記測定光路を介して前記第2干渉光生成系に入射する
    前記第2の光および前記第3の光からなる測定光と、前
    記参照光路を介して前記第3干渉光生成系に入射する前
    記第2の光および前記第3の光からなる参照光とが同一
    光路上で結合されることがないように、前記測定光の光
    路と前記参照光の光路とを互いに空間的に分離させ、 前記第1干渉光に基づいて測定された前記移動鏡の変位
    量を、前記第2干渉光および前記第3干渉光に基づいて
    測定された前記測定光路中の屈折率変動情報に基づいて
    補正することを特徴とする光波干渉測定方法。
  24. 【請求項24】 前記互いに異なる周波数を有する第2
    の光および第3の光のうちいずれか一方の光は、前記第
    1の光と同じ周波数を有し且つ前記第1の光と同じ光源
    から供給されることを特徴とする請求項23に記載の光
    波干渉測定方法。
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