JPH09176121A - クロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製法 - Google Patents
クロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製法Info
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- JPH09176121A JPH09176121A JP7353161A JP35316195A JPH09176121A JP H09176121 A JPH09176121 A JP H09176121A JP 7353161 A JP7353161 A JP 7353161A JP 35316195 A JP35316195 A JP 35316195A JP H09176121 A JPH09176121 A JP H09176121A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Pyridine Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工業的入手及び取扱いが容易な原料を用いて
クロロ−(アミノメチル)ピリジン類を製造する方法を
提供する。 【解決手段】 式(1): 【化1】 で表されるクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
[2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンは除
く]と式(2): 【化2】 (R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキル基、
R2は水素原子又はアルキル基)で表されるアミン類と
水素を、水素化触媒の存在下で反応させて式(3): 【化3】 (R1及びR2は上記と同じ)で表されるクロロ−(アミ
ノメチル)ピリジン類[2−クロロ−5−(アミノメチ
ル)ピリジン類は除く]を製造する。
クロロ−(アミノメチル)ピリジン類を製造する方法を
提供する。 【解決手段】 式(1): 【化1】 で表されるクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
[2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンは除
く]と式(2): 【化2】 (R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキル基、
R2は水素原子又はアルキル基)で表されるアミン類と
水素を、水素化触媒の存在下で反応させて式(3): 【化3】 (R1及びR2は上記と同じ)で表されるクロロ−(アミ
ノメチル)ピリジン類[2−クロロ−5−(アミノメチ
ル)ピリジン類は除く]を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、クロロ−(アミノメチ
ル)ピリジン類[ただし、2−クロロ−5−(アミノメ
チル)ピリジン類は除く。以下、同様。]の製造方法に
関する。さらに詳しくは、クロロ−(トリクロロメチ
ル)ピリジン類[ただし、2−クロロ−5−(トリクロ
ロメチル)ピリジンは除く。以下、同様。]とアミン類
と水素を水素化触媒の存在下で反応させることによるク
ロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製造方法に関す
る。クロロ−(アミノメチル)ピリジン類は医薬、農薬
等の合成原料として有用な化合物である。
ル)ピリジン類[ただし、2−クロロ−5−(アミノメ
チル)ピリジン類は除く。以下、同様。]の製造方法に
関する。さらに詳しくは、クロロ−(トリクロロメチ
ル)ピリジン類[ただし、2−クロロ−5−(トリクロ
ロメチル)ピリジンは除く。以下、同様。]とアミン類
と水素を水素化触媒の存在下で反応させることによるク
ロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製造方法に関す
る。クロロ−(アミノメチル)ピリジン類は医薬、農薬
等の合成原料として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】クロロ−(アミノメチル)ピリジン類の
製造方法としては、例えば、クロロ−(モノクロロメチ
ル)ピリジン類をアミン類と反応させる方法(ヨーロッ
パ特許公開公報第302389号、ヨーロッパ特許公開
公報第163855号など)が知られている。
製造方法としては、例えば、クロロ−(モノクロロメチ
ル)ピリジン類をアミン類と反応させる方法(ヨーロッ
パ特許公開公報第302389号、ヨーロッパ特許公開
公報第163855号など)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法に用いられる原料のクロロ−(モノクロロメチル)
ピリジン類は、例えば、高圧でメチルピリジン類とソー
ダアミドを反応させてアミノ化してアミノ−メチルピリ
ジン類とし、これをジアゾ分解、クロロ化し、そして得
られたクロロ−メチルピリジン類をクロロ化して製造さ
れる。このようにクロロ−(モノクロロメチル)ピリジ
ン類を得るには、工業的入手が容易なメチルピリジンか
ら出発した場合、長い工程を必要とする。またクロロ−
(モノクロロメチル)ピリジン類は皮膚刺激性の強い化
合物である。これらのことよりクロロ−(モノクロロメ
チル)ピリジン類を原料とする方法は工業的に有利な方
法とは言い難い。
方法に用いられる原料のクロロ−(モノクロロメチル)
ピリジン類は、例えば、高圧でメチルピリジン類とソー
ダアミドを反応させてアミノ化してアミノ−メチルピリ
ジン類とし、これをジアゾ分解、クロロ化し、そして得
られたクロロ−メチルピリジン類をクロロ化して製造さ
れる。このようにクロロ−(モノクロロメチル)ピリジ
ン類を得るには、工業的入手が容易なメチルピリジンか
ら出発した場合、長い工程を必要とする。またクロロ−
(モノクロロメチル)ピリジン類は皮膚刺激性の強い化
合物である。これらのことよりクロロ−(モノクロロメ
チル)ピリジン類を原料とする方法は工業的に有利な方
法とは言い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
欠点を有さない製造方法を見出すべく検討を重ねた結
果、メチルピリジン類からクロロ化によって1工程で製
造することのできるクロロ−(トリクロロメチル)ピリ
ジン類を出発原料として用い、これとアミン類と水素を
水素化触媒の存在下で反応させるだけで、クロロ−(ア
ミノメチル)ピリジン類が製造できることを見出し本発
明を完成した。
欠点を有さない製造方法を見出すべく検討を重ねた結
果、メチルピリジン類からクロロ化によって1工程で製
造することのできるクロロ−(トリクロロメチル)ピリ
ジン類を出発原料として用い、これとアミン類と水素を
水素化触媒の存在下で反応させるだけで、クロロ−(ア
ミノメチル)ピリジン類が製造できることを見出し本発
明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(1):
【化4】 で表されるクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
[以下、クロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)という。]と一般式(2):
[以下、クロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)という。]と一般式(2):
【化5】 (式中、R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキ
ル基を、R2は水素原子又はアルキル基を示す。)で表
されるアミン類[以下、アミン類(2)という。]と水
素を、水素化触媒の存在下で反応させることを特徴とす
る一般式(3):
ル基を、R2は水素原子又はアルキル基を示す。)で表
されるアミン類[以下、アミン類(2)という。]と水
素を、水素化触媒の存在下で反応させることを特徴とす
る一般式(3):
【化6】 (式中、R1及びR2は上記に同じ。)で表されるクロロ
−(アミノメチル)ピリジン類[以下、クロロ−(アミ
ノメチル)ピリジン類(3)という。]の製法に関する
ものである。
−(アミノメチル)ピリジン類[以下、クロロ−(アミ
ノメチル)ピリジン類(3)という。]の製法に関する
ものである。
【0006】本発明に用いる原料のクロロ−(トリクロ
ロメチル)ピリジン類(1)は、入手が容易なメチルピ
リジン類から1工程で製造することができ、しかもクロ
ロ−(モノクロロメチル)ピリジン類のように強い皮膚
刺激性を有さないので、本発明の方法は従来法に比べて
工業的に優れた方法である。
ロメチル)ピリジン類(1)は、入手が容易なメチルピ
リジン類から1工程で製造することができ、しかもクロ
ロ−(モノクロロメチル)ピリジン類のように強い皮膚
刺激性を有さないので、本発明の方法は従来法に比べて
工業的に優れた方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において原料として用いる
クロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類(1)は、2
−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンを除くも
のであり、具体的には2−クロロ−3−(トリクロロメ
チル)ピリジン、2−クロロ−4−(トリクロロメチ
ル)ピリジン、2−クロロ−6−(トリクロロメチル)
ピリジン、3−クロロ−2−(トリクロロメチル)ピリ
ジン、3−クロロ−4−(トリクロロメチル)ピリジ
ン、3−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジン、
4−クロロ−2−(トリクロロメチル)ピリジン、4−
クロロ−3−(トリクロロメチル)ピリジン、5−クロ
ロ−2−(トリクロロメチル)ピリジンである。
クロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類(1)は、2
−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジンを除くも
のであり、具体的には2−クロロ−3−(トリクロロメ
チル)ピリジン、2−クロロ−4−(トリクロロメチ
ル)ピリジン、2−クロロ−6−(トリクロロメチル)
ピリジン、3−クロロ−2−(トリクロロメチル)ピリ
ジン、3−クロロ−4−(トリクロロメチル)ピリジ
ン、3−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリジン、
4−クロロ−2−(トリクロロメチル)ピリジン、4−
クロロ−3−(トリクロロメチル)ピリジン、5−クロ
ロ−2−(トリクロロメチル)ピリジンである。
【0008】アミン類(2)及びクロロ−(アミノメチ
ル)ピリジン類(3)において、式中、R1は水素原
子、アルキル基又はアミノアルキル基を、R2は水素原
子又はアルキル基を示す。R1及びR2で示されるアルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基等が挙げられる。またR1で示されるアミノアルキ
ル基としては、2−アミノエチル基、2−アミノプロピ
ル基、3−アミノプロピル基、2−アミノブチル基、3
−アミノブチル基、4−アミノブチル基等が挙げられ
る。
ル)ピリジン類(3)において、式中、R1は水素原
子、アルキル基又はアミノアルキル基を、R2は水素原
子又はアルキル基を示す。R1及びR2で示されるアルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基等が挙げられる。またR1で示されるアミノアルキ
ル基としては、2−アミノエチル基、2−アミノプロピ
ル基、3−アミノプロピル基、2−アミノブチル基、3
−アミノブチル基、4−アミノブチル基等が挙げられ
る。
【0009】アミン類(2)としては、アンモニア、メ
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルア
ミン等のモノアルキルアミン類、エチレンジアミン、
1,2−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン等
のジアミン類、及びジメチルアミン、ジエチルアミン等
のジアルキルアミン類等が挙げられる。またこれらのア
ミン類は、副生成物の生成を抑えるため、適当な保護基
を付けて反応することも可能である。アミン類(2)の
使用量はクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)に対して1〜20倍モル、好ましくは2〜10倍
モルである。
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルア
ミン等のモノアルキルアミン類、エチレンジアミン、
1,2−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン等
のジアミン類、及びジメチルアミン、ジエチルアミン等
のジアルキルアミン類等が挙げられる。またこれらのア
ミン類は、副生成物の生成を抑えるため、適当な保護基
を付けて反応することも可能である。アミン類(2)の
使用量はクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)に対して1〜20倍モル、好ましくは2〜10倍
モルである。
【0010】本発明の方法では、反応によって脱離した
塩素原子が水素と反応して副生成物である塩化水素が生
じる。塩化水素を過剰のアミン類(2)で中和すること
ができ、また塩化水素の中和のために反応系内に3級ア
ミンを共存させてもよい。3級アミンとしては、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン等のトリアルキルアミ
ン、ピリジン、ピコリン等のピリジン塩基類等を挙げる
ことができる。
塩素原子が水素と反応して副生成物である塩化水素が生
じる。塩化水素を過剰のアミン類(2)で中和すること
ができ、また塩化水素の中和のために反応系内に3級ア
ミンを共存させてもよい。3級アミンとしては、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン等のトリアルキルアミ
ン、ピリジン、ピコリン等のピリジン塩基類等を挙げる
ことができる。
【0011】本発明の方法によって得られるクロロ−
(アミノメチル)ピリジン類(3)は、2−クロロ−5
−(アミノメチル)ピリジン類を除くものであり、2−
クロロ−3−(アミノメチル)ピリジン類、2−クロロ
−4−(アミノメチル)ピリジン類、2−クロロ−6−
(アミノメチル)ピリジン類、3−クロロ−2−(アミ
ノメチル)ピリジン類、3−クロロ−4−(アミノメチ
ル)ピリジン類、3−クロロ−5−(アミノメチル)ピ
リジン類、4−クロロ−2−(アミノメチル)ピリジン
類、4−クロロ−3−(アミノメチル)ピリジン類、5
−クロロ−2−(アミノメチル)ピリジン類である。
(アミノメチル)ピリジン類(3)は、2−クロロ−5
−(アミノメチル)ピリジン類を除くものであり、2−
クロロ−3−(アミノメチル)ピリジン類、2−クロロ
−4−(アミノメチル)ピリジン類、2−クロロ−6−
(アミノメチル)ピリジン類、3−クロロ−2−(アミ
ノメチル)ピリジン類、3−クロロ−4−(アミノメチ
ル)ピリジン類、3−クロロ−5−(アミノメチル)ピ
リジン類、4−クロロ−2−(アミノメチル)ピリジン
類、4−クロロ−3−(アミノメチル)ピリジン類、5
−クロロ−2−(アミノメチル)ピリジン類である。
【0012】具体的には、例えば、アミン類(2)とし
てエチルアミンを使用したときには、次式で表されるク
ロロ−(エチルアミノメチル)ピリジン類を得ることが
できる。
てエチルアミンを使用したときには、次式で表されるク
ロロ−(エチルアミノメチル)ピリジン類を得ることが
できる。
【0013】
【化7】
【0014】上記の式で表されるクロロ−(エチルアミ
ノメチル)ピリジン類とは、即ち、2−クロロ−3−
(エチルアミノメチル)ピリジン、2−クロロ−4−
(エチルアミノメチル)ピリジン、2−クロロ−6−
(エチルアミノメチル)ピリジン、3−クロロ−2−
(エチルアミノメチル)ピリジン、3−クロロ−4−
(エチルアミノメチル)ピリジン、3−クロロ−5−
(エチルアミノメチル)ピリジン、4−クロロ−2−
(エチルアミノメチル)ピリジン、4−クロロ−3−
(エチルアミノメチル)ピリジン、5−クロロ−2−
(エチルアミノメチル)ピリジンである。
ノメチル)ピリジン類とは、即ち、2−クロロ−3−
(エチルアミノメチル)ピリジン、2−クロロ−4−
(エチルアミノメチル)ピリジン、2−クロロ−6−
(エチルアミノメチル)ピリジン、3−クロロ−2−
(エチルアミノメチル)ピリジン、3−クロロ−4−
(エチルアミノメチル)ピリジン、3−クロロ−5−
(エチルアミノメチル)ピリジン、4−クロロ−2−
(エチルアミノメチル)ピリジン、4−クロロ−3−
(エチルアミノメチル)ピリジン、5−クロロ−2−
(エチルアミノメチル)ピリジンである。
【0015】アミン類(2)としてエチルアミンに代え
て他のものを使用すれば、上記クロロ−(エチルアミノ
メチル)ピリジン類におけるエチルアミノ基がそれぞれ
使用したアミン類(2)に由来するアミノ基に代わった
クロロ−(アミノメチル)ピリジン類(3)を得ること
ができる。
て他のものを使用すれば、上記クロロ−(エチルアミノ
メチル)ピリジン類におけるエチルアミノ基がそれぞれ
使用したアミン類(2)に由来するアミノ基に代わった
クロロ−(アミノメチル)ピリジン類(3)を得ること
ができる。
【0016】本発明の方法に使用できる水素化触媒とし
ては、ラネーニッケル、ラネーコバルト等のラネー触
媒、ニッケルを硅藻土、アルミナ、シリカ−アルミナ、
軽石、酸性白土等の担体に担持した担持型ニッケル触
媒、或は、パラジウムカーボン、ルテニウムカーボン、
ロジウムカーボン、プラチナカーボン等の貴金属触媒が
挙げられるが、好ましくはラネーニッケルである。ラネ
ーニッケルを使用すると、クロロ−(トリクロロメチ
ル)ピリジン類(1)のピリジン核に置換した塩素原子
の水素還元(脱クロロ化)が生じ難く、実質的にトリク
ロロメチル基の塩素原子のみが脱クロロ化される。水素
化触媒の使用量はクロロ−(トリクロロメチル)ピリジ
ン類(1)に対して1〜20重量%、好ましくは2〜1
0重量%である。水素化触媒の使用量が、上記範囲より
も多いと副生成物が多くなり、また少な過ぎると反応に
長時間を要する。
ては、ラネーニッケル、ラネーコバルト等のラネー触
媒、ニッケルを硅藻土、アルミナ、シリカ−アルミナ、
軽石、酸性白土等の担体に担持した担持型ニッケル触
媒、或は、パラジウムカーボン、ルテニウムカーボン、
ロジウムカーボン、プラチナカーボン等の貴金属触媒が
挙げられるが、好ましくはラネーニッケルである。ラネ
ーニッケルを使用すると、クロロ−(トリクロロメチ
ル)ピリジン類(1)のピリジン核に置換した塩素原子
の水素還元(脱クロロ化)が生じ難く、実質的にトリク
ロロメチル基の塩素原子のみが脱クロロ化される。水素
化触媒の使用量はクロロ−(トリクロロメチル)ピリジ
ン類(1)に対して1〜20重量%、好ましくは2〜1
0重量%である。水素化触媒の使用量が、上記範囲より
も多いと副生成物が多くなり、また少な過ぎると反応に
長時間を要する。
【0017】本発明の方法は、通常溶媒を使用する。使
用できる溶媒としては、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、水などの極性溶媒、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の非極性溶媒が挙げられ
る。溶媒の使用量は原料であるクロロ−(トリクロロメ
チル)ピリジン類(1)に対して1〜20重量倍、好ま
しくは1〜5重量倍である。
用できる溶媒としては、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、水などの極性溶媒、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の非極性溶媒が挙げられ
る。溶媒の使用量は原料であるクロロ−(トリクロロメ
チル)ピリジン類(1)に対して1〜20重量倍、好ま
しくは1〜5重量倍である。
【0018】本発明の方法を実施するには、例えば、反
応器にクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)、アミン類(2)、溶媒及び水素化触媒を仕込ん
だ後、加熱撹拌下、水素を供給しながら反応を行えばよ
い。また、まず反応器にアミン類(2)、溶媒及び水素
化触媒を仕込み、加熱撹拌下、水素及びクロロ−(トリ
クロロメチル)ピリジン類(1)を供給しながら反応を
行い、次いでクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)の供給終了後、水素の吸収がなくなるまでさらに
水素の供給を続けて反応を完結させてもよい。
応器にクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)、アミン類(2)、溶媒及び水素化触媒を仕込ん
だ後、加熱撹拌下、水素を供給しながら反応を行えばよ
い。また、まず反応器にアミン類(2)、溶媒及び水素
化触媒を仕込み、加熱撹拌下、水素及びクロロ−(トリ
クロロメチル)ピリジン類(1)を供給しながら反応を
行い、次いでクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
(1)の供給終了後、水素の吸収がなくなるまでさらに
水素の供給を続けて反応を完結させてもよい。
【0019】水素圧は常圧〜100Kg/cm2 (1.
0×106Pa)、好ましくは常圧〜30Kg/cm
2 (3.0×105Pa)であり、反応温度は0〜100
℃、好ましくは10〜60℃である。
0×106Pa)、好ましくは常圧〜30Kg/cm
2 (3.0×105Pa)であり、反応温度は0〜100
℃、好ましくは10〜60℃である。
【0020】反応液からのクロロ−(アミノメチル)ピ
リジン類(3)の単離、精製は、中和、抽出、蒸留等の
一般に公知の方法を組合せて行うことができる。例え
ば、反応終了後、水素化触媒を濾別し、得られた濾液を
水−トルエン系で抽出し、トルエン層を濃縮した後、残
渣を蒸留すれば容易にクロロ−(アミノメチル)ピリジ
ン類(3)を単離、精製することができる。
リジン類(3)の単離、精製は、中和、抽出、蒸留等の
一般に公知の方法を組合せて行うことができる。例え
ば、反応終了後、水素化触媒を濾別し、得られた濾液を
水−トルエン系で抽出し、トルエン層を濃縮した後、残
渣を蒸留すれば容易にクロロ−(アミノメチル)ピリジ
ン類(3)を単離、精製することができる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示しさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0022】実施例1 容量100mlの電磁攪拌式オ−トクレーブに2−クロ
ロ−3−(トリクロロメチル)ピリジン9.0g、トル
エン9.0g、ラネーニッケル0.45g及び70%エ
チルアミン水溶液17.54gを仕込み、水素で3Kg
/cm2 (3.0×105Pa)に加圧し、35℃に昇温
した。当該温度を保ちながら水素圧1〜4Kg/cm2
(1.0×105〜4.0×105Pa)で水素の導入を
続けて反応を行った。水素吸収は水素導入開始後4時間
30分で終了し、反応が終了した。反応終了後オ−トク
レーブを室温まで冷却し、反応液から触媒を濾別した。
濾液はオイル層と水層に分離したので両者を分液し、水
層をトルエン9.0gで2回抽出した。得られたトルエ
ン層とオイル層とを一緒にしてトルエンを留去して濃縮
した後、濃縮物をガラスチューブオーブンで蒸留して、
2−クロロ−3−(エチルアミノメチル)ピリジンを収
率53.6%で得た。
ロ−3−(トリクロロメチル)ピリジン9.0g、トル
エン9.0g、ラネーニッケル0.45g及び70%エ
チルアミン水溶液17.54gを仕込み、水素で3Kg
/cm2 (3.0×105Pa)に加圧し、35℃に昇温
した。当該温度を保ちながら水素圧1〜4Kg/cm2
(1.0×105〜4.0×105Pa)で水素の導入を
続けて反応を行った。水素吸収は水素導入開始後4時間
30分で終了し、反応が終了した。反応終了後オ−トク
レーブを室温まで冷却し、反応液から触媒を濾別した。
濾液はオイル層と水層に分離したので両者を分液し、水
層をトルエン9.0gで2回抽出した。得られたトルエ
ン層とオイル層とを一緒にしてトルエンを留去して濃縮
した後、濃縮物をガラスチューブオーブンで蒸留して、
2−クロロ−3−(エチルアミノメチル)ピリジンを収
率53.6%で得た。
【0023】得られた2−クロロ−3−(エチルアミノ
メチル)ピリジンは、m.s.(質量スペクトル)及び
NMRにて構造確認を行った。 m.s.:m/z 170(M+)1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ:1.1
5(t、3H)、1.34〜1.59(broad、1
H) 2.69(q、2H)、3.89(s、2H) 7.1〜7.3(dd、1H)、7.72〜7.88
(dd、1H) 8.20〜8.31(dd、1H)
メチル)ピリジンは、m.s.(質量スペクトル)及び
NMRにて構造確認を行った。 m.s.:m/z 170(M+)1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ:1.1
5(t、3H)、1.34〜1.59(broad、1
H) 2.69(q、2H)、3.89(s、2H) 7.1〜7.3(dd、1H)、7.72〜7.88
(dd、1H) 8.20〜8.31(dd、1H)
【0024】実施例2 2−クロロ−3−(トリクロロメチル)ピリジンに代え
て2−クロロ−4−(トリクロロメチル)ピリジン9.
0gを用い、50℃に昇温した以外は、実施例1と同様
にして、2−クロロ−4−(エチルアミノメチル)ピリ
ジンを収率63.6%で得た。
て2−クロロ−4−(トリクロロメチル)ピリジン9.
0gを用い、50℃に昇温した以外は、実施例1と同様
にして、2−クロロ−4−(エチルアミノメチル)ピリ
ジンを収率63.6%で得た。
【0025】得られた2−クロロ−4−(エチルアミノ
メチル)ピリジンは、m.s.(質量スペクトル)及び
NMRにて構造確認を行った。 m.s.:m/z 170(M+)1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ:1.1
2(t、3H)、1.52(s、1H)、2.68
(q、2H) 3.80(s、2H)、7.19(d、1H)、7.3
2(s、1H) 8.30(d、1H)
メチル)ピリジンは、m.s.(質量スペクトル)及び
NMRにて構造確認を行った。 m.s.:m/z 170(M+)1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ:1.1
2(t、3H)、1.52(s、1H)、2.68
(q、2H) 3.80(s、2H)、7.19(d、1H)、7.3
2(s、1H) 8.30(d、1H)
【0026】実施例3 2−クロロ−3−(トリクロロメチル)ピリジンに代え
て2−クロロ−6−(トリクロロメチル)ピリジン9.
0gを用い、45℃に昇温した以外は、実施例1と同様
にして、2−クロロ−6−(エチルアミノメチル)ピリ
ジンを収率72.3%で得た。
て2−クロロ−6−(トリクロロメチル)ピリジン9.
0gを用い、45℃に昇温した以外は、実施例1と同様
にして、2−クロロ−6−(エチルアミノメチル)ピリ
ジンを収率72.3%で得た。
【0027】得られた2−クロロ−6−(エチルアミノ
メチル)ピリジンは、m.s.(質量スペクトル)及び
NMRにて構造確認を行った。 m.s.:m/z 170(M+)1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ:1.1
5(t、3H)、2.10(s、1H)、2.70
(q、2H) 3.88(s、2H)、7.12〜7.32(m、2
H) 7.57(d、1H)
メチル)ピリジンは、m.s.(質量スペクトル)及び
NMRにて構造確認を行った。 m.s.:m/z 170(M+)1 H−NMR(CDCl3、TMS内部標準)δ:1.1
5(t、3H)、2.10(s、1H)、2.70
(q、2H) 3.88(s、2H)、7.12〜7.32(m、2
H) 7.57(d、1H)
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 で表されるクロロ−(トリクロロメチル)ピリジン類
[ただし、2−クロロ−5−(トリクロロメチル)ピリ
ジンは除く。]と一般式(2): 【化2】 (式中、R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキ
ル基を、R2は水素原子又はアルキル基を示す。)で表
されるアミン類と水素を、水素化触媒の存在下で反応さ
せることを特徴とする一般式(3): 【化3】 (式中、R1及びR2は上記に同じ。)で表されるクロロ
−(アミノメチル)ピリジン類[ただし、2−クロロ−
5−(アミノメチル)ピリジン類は除く。]の製法。 - 【請求項2】 水素化触媒がラネーニッケルである請求
項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353161A JPH09176121A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | クロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353161A JPH09176121A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | クロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176121A true JPH09176121A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18428979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7353161A Pending JPH09176121A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | クロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09176121A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6921828B2 (en) | 2000-08-25 | 2005-07-26 | Bayer Cropscience S.A. | Processes for the preparation of 2-aminomethlpyridines and the 2-cyanopyridines used in their preparation |
JP2005272417A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Kuraray Co Ltd | 2−クロロ−4−アミノメチルピリジン類の製造方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7353161A patent/JPH09176121A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6921828B2 (en) | 2000-08-25 | 2005-07-26 | Bayer Cropscience S.A. | Processes for the preparation of 2-aminomethlpyridines and the 2-cyanopyridines used in their preparation |
US7321043B2 (en) | 2000-08-25 | 2008-01-22 | Bayer Cropscience S.A. | Processes for the preparation of 2-aminomethylpyridines and the 2-cyanopyridines used in their preparation |
JP2005272417A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Kuraray Co Ltd | 2−クロロ−4−アミノメチルピリジン類の製造方法 |
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