JPH06279410A - 2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法 - Google Patents
2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法Info
- Publication number
- JPH06279410A JPH06279410A JP5352601A JP35260193A JPH06279410A JP H06279410 A JPH06279410 A JP H06279410A JP 5352601 A JP5352601 A JP 5352601A JP 35260193 A JP35260193 A JP 35260193A JP H06279410 A JPH06279410 A JP H06279410A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloro
- hydrogen
- trichloromethylpyridine
- reaction
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Pyridine Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジン
と一般式(1): 【化1】 [式中、R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキ
ル基を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示す。]
で表されるアミン類と水素を、水素化触媒の存在下で、
反応させて一般式(2): 【化2】 [式中、R1及びR2は前記に同じ。]で表される2−ク
ロロ−5−アミノメチルピリジン類を製造する。 【効果】 工業的入手が容易な3−メチルピリジンから
簡便に製造できる2−クロロ−5−トリクロロメチルピ
リジンを用いてワンポットで2−クロロ−5−アミノメ
チルピリジン類を製造することができ、従来方法に比べ
て優れた方法である。
と一般式(1): 【化1】 [式中、R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキ
ル基を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示す。]
で表されるアミン類と水素を、水素化触媒の存在下で、
反応させて一般式(2): 【化2】 [式中、R1及びR2は前記に同じ。]で表される2−ク
ロロ−5−アミノメチルピリジン類を製造する。 【効果】 工業的入手が容易な3−メチルピリジンから
簡便に製造できる2−クロロ−5−トリクロロメチルピ
リジンを用いてワンポットで2−クロロ−5−アミノメ
チルピリジン類を製造することができ、従来方法に比べ
て優れた方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2−クロロ−5−アミノ
メチルピリジン類の新規な製造方法に関する。更に詳し
くは、2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンとア
ミン類と水素を水素化触媒の存在下で反応させることに
よる2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の新規な
製造方法に関する。2−クロロ−5−アミノメチルピリ
ジン類は医薬及び農薬の合成原料として有用な化合物で
ある。
メチルピリジン類の新規な製造方法に関する。更に詳し
くは、2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンとア
ミン類と水素を水素化触媒の存在下で反応させることに
よる2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の新規な
製造方法に関する。2−クロロ−5−アミノメチルピリ
ジン類は医薬及び農薬の合成原料として有用な化合物で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来2−クロロ−5−アミノメチルピリ
ジン類の製造方法としては、例えば、2−クロロ−5−
モノクロロメチルピリジンをアミン類と反応させる方法
等が知られている(特開平2−171号等)。
ジン類の製造方法としては、例えば、2−クロロ−5−
モノクロロメチルピリジンをアミン類と反応させる方法
等が知られている(特開平2−171号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
に用いられる原料の2−クロロ−5−モノクロロメチル
ピリジンは、高圧で3−メチルピリジンとソーダアミド
を反応させてアミノ化して2−アミノ−5−メチルピリ
ジンとし、これをジアゾ分解、クロロ化し、そして得ら
れた2−クロロ−5−メチルピリジンをクロロ化して製
造される。このように2−クロロ−5−モノクロロメチ
ルピリジンを得るには、工業的入手が容易な3−メチル
ピリジンから出発した場合、長い工程を必要とする。ま
た2−クロロ−5−モノクロロメチルピリジンは皮膚刺
激性の強い化合物である。これらのことより2−クロロ
−5−モノクロロメチルピリジンを原料とする従来方法
は工業的に有利な方法とは言い難い。
に用いられる原料の2−クロロ−5−モノクロロメチル
ピリジンは、高圧で3−メチルピリジンとソーダアミド
を反応させてアミノ化して2−アミノ−5−メチルピリ
ジンとし、これをジアゾ分解、クロロ化し、そして得ら
れた2−クロロ−5−メチルピリジンをクロロ化して製
造される。このように2−クロロ−5−モノクロロメチ
ルピリジンを得るには、工業的入手が容易な3−メチル
ピリジンから出発した場合、長い工程を必要とする。ま
た2−クロロ−5−モノクロロメチルピリジンは皮膚刺
激性の強い化合物である。これらのことより2−クロロ
−5−モノクロロメチルピリジンを原料とする従来方法
は工業的に有利な方法とは言い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
欠点を有さない製造方法を見出すべく検討を重ねた結
果、3−メチルピリジンからクロロ化によって1工程で
製造することのできる2−クロロ−5−トリクロロメチ
ルピリジンを出発原料として、これとアミン類と水素を
水素化触媒の存在下で反応させるだけで、2−クロロ−
5−アミノメチルピリジン類が製造できることを見出し
本発明を完成した。
欠点を有さない製造方法を見出すべく検討を重ねた結
果、3−メチルピリジンからクロロ化によって1工程で
製造することのできる2−クロロ−5−トリクロロメチ
ルピリジンを出発原料として、これとアミン類と水素を
水素化触媒の存在下で反応させるだけで、2−クロロ−
5−アミノメチルピリジン類が製造できることを見出し
本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、2−クロロ−5−ト
リクロロメチルピリジンと一般式(1):
リクロロメチルピリジンと一般式(1):
【化3】 [式中、R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキ
ル基を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示す。]
で表されるアミン類(以下、アミン類(1)という)と
水素を、水素化触媒の存在下で、反応させることを特徴
とする一般式(2):
ル基を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示す。]
で表されるアミン類(以下、アミン類(1)という)と
水素を、水素化触媒の存在下で、反応させることを特徴
とする一般式(2):
【化4】 [式中、R1及びR2は前記に同じ。]で表される2−ク
ロロ−5−アミノメチルピリジン類(以下、2−クロロ
−5−アミノメチルピリジン類(2)という)の製造方
法に関するものである。
ロロ−5−アミノメチルピリジン類(以下、2−クロロ
−5−アミノメチルピリジン類(2)という)の製造方
法に関するものである。
【0006】一般式(1)及び(2)においてR1及び
R2で示されるアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。またR1で
示されるアミノアルキル基としては、2−アミノエチル
基、2−アミノプロピル基、3−アミノプロピル基、2
−アミノブチル基、3−アミノブチル基、4−アミノブ
チル基等が挙げられる。
R2で示されるアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。またR1で
示されるアミノアルキル基としては、2−アミノエチル
基、2−アミノプロピル基、3−アミノプロピル基、2
−アミノブチル基、3−アミノブチル基、4−アミノブ
チル基等が挙げられる。
【0007】アミン類(1)としては、アンモニア、メ
チルアミン、エチルアミン等のモノアルキルアミン、エ
チレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,4−
ジアミノブタン等のジアミン類、及びジメチルアミン、
ジエチルアミン等のジアルキルアミン類等が挙げられ
る。またこれらのアミン類は、副生物の生成を抑えるた
め、適当な保護基を付けて反応することも可能である。
アミン類(1)の使用量は2−クロロ−5−トリクロロ
メチルピリジンに対して1〜20倍モル、好ましくは2
〜10倍モルである。
チルアミン、エチルアミン等のモノアルキルアミン、エ
チレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,4−
ジアミノブタン等のジアミン類、及びジメチルアミン、
ジエチルアミン等のジアルキルアミン類等が挙げられ
る。またこれらのアミン類は、副生物の生成を抑えるた
め、適当な保護基を付けて反応することも可能である。
アミン類(1)の使用量は2−クロロ−5−トリクロロ
メチルピリジンに対して1〜20倍モル、好ましくは2
〜10倍モルである。
【0008】本発明の方法では、反応によって脱離した
塩素原子が水素と反応して副生成物である塩化水素が生
じる。塩化水素を過剰のアミン類(1)で中和すること
ができるが、塩化水素の中和のために反応系内に3級ア
ミンを共存させることができる。
塩素原子が水素と反応して副生成物である塩化水素が生
じる。塩化水素を過剰のアミン類(1)で中和すること
ができるが、塩化水素の中和のために反応系内に3級ア
ミンを共存させることができる。
【0009】2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類
(2)としては、2−クロロ−5−アミノメチルピリジ
ン、2−クロロ−5−メチルアミノメチルピリジン、2
−クロロ−5−エチルアミノメチルピリジン、2−クロ
ロ−5−(2−アミノエチル)アミノメチルピリジン、
2−クロロ−5−(2−アミノプロピル)アミノメチル
ピリジン、2−クロロ−5−ジメチルアミノメチルピリ
ジン、2−クロロ−5−ジエチルアミノメチルピリジン
等が挙げられる。
(2)としては、2−クロロ−5−アミノメチルピリジ
ン、2−クロロ−5−メチルアミノメチルピリジン、2
−クロロ−5−エチルアミノメチルピリジン、2−クロ
ロ−5−(2−アミノエチル)アミノメチルピリジン、
2−クロロ−5−(2−アミノプロピル)アミノメチル
ピリジン、2−クロロ−5−ジメチルアミノメチルピリ
ジン、2−クロロ−5−ジエチルアミノメチルピリジン
等が挙げられる。
【0010】本発明の方法に使用できる水素化触媒とし
てはラネーニッケル、ラネーコバルト等のラネー触媒、
あるいは、ルテニウムカーボン、ロジウムカーボン、プ
ラチナカーボン等の貴金属触媒が挙げられるが、好まし
くはラネーニッケルである。ラネーニッケルを使用する
と、ピリジン核の2位のクロロ基の水素還元(脱クロロ
化)が生じ難く、実質的に側鎖のトリクロロメチル基の
みが脱クロロ化される。水素化触媒の使用量は2−クロ
ロ−5−トリクロロメチルピリジンに対し1〜50重量
%、好ましくは5〜20重量%である。
てはラネーニッケル、ラネーコバルト等のラネー触媒、
あるいは、ルテニウムカーボン、ロジウムカーボン、プ
ラチナカーボン等の貴金属触媒が挙げられるが、好まし
くはラネーニッケルである。ラネーニッケルを使用する
と、ピリジン核の2位のクロロ基の水素還元(脱クロロ
化)が生じ難く、実質的に側鎖のトリクロロメチル基の
みが脱クロロ化される。水素化触媒の使用量は2−クロ
ロ−5−トリクロロメチルピリジンに対し1〜50重量
%、好ましくは5〜20重量%である。
【0011】本発明の方法において使用できる溶媒とし
ては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の
アルコール類、水などの極性溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の非極性溶媒が挙げられる。溶媒の使用
量は原料である2−クロロ−5−トリクロロメチルピリ
ジンに対して0〜20重量倍、好ましくは0〜3重量倍
である。
ては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の
アルコール類、水などの極性溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の非極性溶媒が挙げられる。溶媒の使用
量は原料である2−クロロ−5−トリクロロメチルピリ
ジンに対して0〜20重量倍、好ましくは0〜3重量倍
である。
【0012】水素圧は常圧〜100Kg/cm2 、好ま
しくは常圧〜30Kg/cm2 であり、反応温度は0〜
100℃好ましくは10〜50℃である。
しくは常圧〜30Kg/cm2 であり、反応温度は0〜
100℃好ましくは10〜50℃である。
【0013】本発明の方法の好ましい実施態様は、まず
反応器にアミン類(1)及び水素化触媒を仕込み、水素
及び2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンを供給
しながら反応を行う。2−クロロ−5−トリクロロメチ
ルピリジン供給終了後、水素の吸収がなくなるまでさら
に水素の導入を続けて反応を完結させる。2−クロロ−
5−トリクロロメチルピリジン供給時の反応温度は、4
0℃以下であるのが好ましい。
反応器にアミン類(1)及び水素化触媒を仕込み、水素
及び2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンを供給
しながら反応を行う。2−クロロ−5−トリクロロメチ
ルピリジン供給終了後、水素の吸収がなくなるまでさら
に水素の導入を続けて反応を完結させる。2−クロロ−
5−トリクロロメチルピリジン供給時の反応温度は、4
0℃以下であるのが好ましい。
【0014】この実施態様で反応を行うと、2−クロロ
−5−トリクロロメチルピリジンの分解を抑制すること
ができ、安全に、高収率で2−クロロ−5−アミノメチ
ルピリジン類(2)を製造することができる。
−5−トリクロロメチルピリジンの分解を抑制すること
ができ、安全に、高収率で2−クロロ−5−アミノメチ
ルピリジン類(2)を製造することができる。
【0015】本発明方法において生成した2−クロロ−
5−アミノメチルピリジン類(2)の単離、精製は、反
応終了後、水素化触媒の濾別、中和、溶媒等の留去を行
った後、水−トルエン系で抽出し、分液後トルエン層を
濃縮、蒸留すること等により容易にできる。
5−アミノメチルピリジン類(2)の単離、精製は、反
応終了後、水素化触媒の濾別、中和、溶媒等の留去を行
った後、水−トルエン系で抽出し、分液後トルエン層を
濃縮、蒸留すること等により容易にできる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示しさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0017】実施例1 容量120ccの電磁攪拌式オ−トクレーブに2−クロ
ロ−5−トリクロロメチルピリジン11.5g、ラネー
ニッケル1.15g及び70%エチルアミン水溶液3
2.2gを仕込み、水素で10Kg/cm2 に加圧し、
45℃に昇温した。当該温度を保ちながら水素圧5〜1
2.5Kg/cm2 の間で水素の導入を続け反応を行っ
た。水素吸収は水素導入開始後70分で終了した。反応
終了後オ−トクレーブを室温まで冷却し、反応液から触
媒を濾別した後、濾液を48%水酸化ナトリウム水溶液
でpH12.9とし濃縮した。この濃縮物を、水−トル
エン系で2回抽出し、分液後トルエン層を濃縮し、2−
クロロ−5−エチルアミノメチルピリジンを含む濃縮物
8.0gを得た。このものをガスクロマトグラフィーに
より分析したところ、2−クロロ−5−エチルアミノメ
チルピリジンの収率は77%であった。
ロ−5−トリクロロメチルピリジン11.5g、ラネー
ニッケル1.15g及び70%エチルアミン水溶液3
2.2gを仕込み、水素で10Kg/cm2 に加圧し、
45℃に昇温した。当該温度を保ちながら水素圧5〜1
2.5Kg/cm2 の間で水素の導入を続け反応を行っ
た。水素吸収は水素導入開始後70分で終了した。反応
終了後オ−トクレーブを室温まで冷却し、反応液から触
媒を濾別した後、濾液を48%水酸化ナトリウム水溶液
でpH12.9とし濃縮した。この濃縮物を、水−トル
エン系で2回抽出し、分液後トルエン層を濃縮し、2−
クロロ−5−エチルアミノメチルピリジンを含む濃縮物
8.0gを得た。このものをガスクロマトグラフィーに
より分析したところ、2−クロロ−5−エチルアミノメ
チルピリジンの収率は77%であった。
【0018】実施例2 容量119.5ccの電磁攪拌式オ−トクレーブに2−
クロロ−5−トリクロロメチルピリジン11.5g、エ
タノール20g、ラネーニッケル1.15g及び40%
メチルアミン水溶液27.2gを仕込み、水素で10K
g/cm2 に加圧し、45℃に昇温した。当該温度を保
ちながら水素圧7〜13Kg/cm2 の間で水素の導入
を続け反応を行った。水素吸収は水素導入開始後95分
で終了した。反応終了後オートクレーブを室温まで冷却
し、反応液から触媒を濾別した後、濾液を48%水酸化
ナトリウム水溶液でpH12.9とし濃縮した。この濃
縮物を水−トルエン系で2回抽出し分液後、トルエン層
を濃縮し2−クロロ−5−メチルアミノメチルピリジン
を含む濃縮物4.9gを得た。このものをガスクロマト
グラフィーにより分析したところ、2−クロロ−5−メ
チルアミノメチルピリジンの収率は45%であった。
クロロ−5−トリクロロメチルピリジン11.5g、エ
タノール20g、ラネーニッケル1.15g及び40%
メチルアミン水溶液27.2gを仕込み、水素で10K
g/cm2 に加圧し、45℃に昇温した。当該温度を保
ちながら水素圧7〜13Kg/cm2 の間で水素の導入
を続け反応を行った。水素吸収は水素導入開始後95分
で終了した。反応終了後オートクレーブを室温まで冷却
し、反応液から触媒を濾別した後、濾液を48%水酸化
ナトリウム水溶液でpH12.9とし濃縮した。この濃
縮物を水−トルエン系で2回抽出し分液後、トルエン層
を濃縮し2−クロロ−5−メチルアミノメチルピリジン
を含む濃縮物4.9gを得た。このものをガスクロマト
グラフィーにより分析したところ、2−クロロ−5−メ
チルアミノメチルピリジンの収率は45%であった。
【0019】実施例3 容量119.5ccの電磁攪拌式オ−トクレーブに2−
クロロ−5−トリクロロメチルピリジン11.5g、ラ
ネーニッケル1.15g、エチレンジアミン21.0g
及びエタノール20gを仕込み、水素で10Kg/cm
2 に加圧し、45℃に昇温した。当該温度を保ちながら
水素圧7〜11.2Kg/cm2 の間で水素の導入を続
け反応を行った。水素吸収は水素導入開始後180分で
終了した。反応終了後オ−トクレーブを室温まで冷却
し、反応液から触媒を濾別した後、濾液を48%水酸化
ナトリウム水溶液でpH13.7とし濃縮した。この濃
縮物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、
2−クロロ−5−(2−アミノエチル)アミノメチルピ
リジンの収率は10%であった。
クロロ−5−トリクロロメチルピリジン11.5g、ラ
ネーニッケル1.15g、エチレンジアミン21.0g
及びエタノール20gを仕込み、水素で10Kg/cm
2 に加圧し、45℃に昇温した。当該温度を保ちながら
水素圧7〜11.2Kg/cm2 の間で水素の導入を続
け反応を行った。水素吸収は水素導入開始後180分で
終了した。反応終了後オ−トクレーブを室温まで冷却
し、反応液から触媒を濾別した後、濾液を48%水酸化
ナトリウム水溶液でpH13.7とし濃縮した。この濃
縮物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、
2−クロロ−5−(2−アミノエチル)アミノメチルピ
リジンの収率は10%であった。
【0020】実施例4 容量3000ccの電磁撹拌式オートクレーブに40%
メチルアミン水溶液814g、エタノール312g及び
ラネーニッケル35gを仕込み、水素で3Kg/cm2
に加圧した。反応温度を30℃以下に保ち、水素を導入
しながら2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンの
58.8%トルエン溶液589gを40分で圧入した。
圧入終了後温度を徐々に40℃まで昇温し、当該温度を
保ちながら水素の吸収がなくなるまで水素の導入を続け
反応を行った。反応終了後オートクレーブを室温まで冷
却し、触媒を濾過により除いた。この濾液を高速液体ク
ロマトグラフィーで分析したところ、2−クロロ−5−
メチルアミノメチルピリジンの収率は76%であった。
この濾液を48%水酸化ナトリウム水溶液で中和して濃
縮した。この濃縮液にトルエンを加え、35%塩酸で抽
出した。この抽出液を再び48%水酸化ナトリウム水溶
液で中和し、トルエンで抽出した。トルエン層を濃縮す
ると2−クロロ−5−メチルアミノメチルピリジンが回
収率80%で得られた。
メチルアミン水溶液814g、エタノール312g及び
ラネーニッケル35gを仕込み、水素で3Kg/cm2
に加圧した。反応温度を30℃以下に保ち、水素を導入
しながら2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンの
58.8%トルエン溶液589gを40分で圧入した。
圧入終了後温度を徐々に40℃まで昇温し、当該温度を
保ちながら水素の吸収がなくなるまで水素の導入を続け
反応を行った。反応終了後オートクレーブを室温まで冷
却し、触媒を濾過により除いた。この濾液を高速液体ク
ロマトグラフィーで分析したところ、2−クロロ−5−
メチルアミノメチルピリジンの収率は76%であった。
この濾液を48%水酸化ナトリウム水溶液で中和して濃
縮した。この濃縮液にトルエンを加え、35%塩酸で抽
出した。この抽出液を再び48%水酸化ナトリウム水溶
液で中和し、トルエンで抽出した。トルエン層を濃縮す
ると2−クロロ−5−メチルアミノメチルピリジンが回
収率80%で得られた。
【0021】実施例5 容量3000ccの電磁撹拌式オートクレーブに70%
エチルアミン水溶液945g及びラネーニッケル24g
を仕込み、水素で3Kg/cm2に加圧した。反応温度
を15℃以下に保ち、水素を導入しながら2−クロロ−
5−トリクロロメチルピリジンの58.8%トルエン溶
液825gを3時間で圧入した。圧入終了後温度を徐々
に35℃まで昇温し、当該温度を保ちながら水素の吸収
がなくなるまで水素の導入を続け反応を行った。反応終
了後オートクレーブを室温まで冷却し、濾過により触媒
を除いた。この濾液を高速液体クロマトグラフィーで分
析したところ、2−クロロ−5−エチルアミノメチルピ
リジンの収率は78%であった。この濾液を濃縮して水
層と油層を分離し、油層を35%塩酸で抽出した。この
抽出液を48%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、トル
エンで抽出した。トルエン層を濃縮すると2−クロロ−
5−エチルアミノメチルピリジンが回収率75%で得ら
れた。
エチルアミン水溶液945g及びラネーニッケル24g
を仕込み、水素で3Kg/cm2に加圧した。反応温度
を15℃以下に保ち、水素を導入しながら2−クロロ−
5−トリクロロメチルピリジンの58.8%トルエン溶
液825gを3時間で圧入した。圧入終了後温度を徐々
に35℃まで昇温し、当該温度を保ちながら水素の吸収
がなくなるまで水素の導入を続け反応を行った。反応終
了後オートクレーブを室温まで冷却し、濾過により触媒
を除いた。この濾液を高速液体クロマトグラフィーで分
析したところ、2−クロロ−5−エチルアミノメチルピ
リジンの収率は78%であった。この濾液を濃縮して水
層と油層を分離し、油層を35%塩酸で抽出した。この
抽出液を48%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、トル
エンで抽出した。トルエン層を濃縮すると2−クロロ−
5−エチルアミノメチルピリジンが回収率75%で得ら
れた。
【0022】実施例6 容量500ccの電磁撹拌式オートクレーブにエチレン
ジアミン105g、エタノール115g及びラネーニッ
ケル11.5gを仕込み、水素で3Kg/cm2に加圧
した。反応温度を20℃以下に保ち、水素を導入しなが
ら2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンの58.
8%トルエン溶液98gを約3時間で圧入した。圧入終
了後温度を徐々に35℃まで昇温し、当該温度を保ちな
がら水素の吸収がなくなるまで水素の導入を続け反応を
行った。反応終了後オートクレーブを室温まで冷却し、
濾過により触媒及び生成する塩を除いた。この濾液を高
速液体クロマトグラフィーで分析すると、2−クロロ−
5−(2−アミノエチル)アミノメチルピリジンの収率
は66%であった。
ジアミン105g、エタノール115g及びラネーニッ
ケル11.5gを仕込み、水素で3Kg/cm2に加圧
した。反応温度を20℃以下に保ち、水素を導入しなが
ら2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンの58.
8%トルエン溶液98gを約3時間で圧入した。圧入終
了後温度を徐々に35℃まで昇温し、当該温度を保ちな
がら水素の吸収がなくなるまで水素の導入を続け反応を
行った。反応終了後オートクレーブを室温まで冷却し、
濾過により触媒及び生成する塩を除いた。この濾液を高
速液体クロマトグラフィーで分析すると、2−クロロ−
5−(2−アミノエチル)アミノメチルピリジンの収率
は66%であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法によれば、工業的入手が容
易な3−メチルピリジンから簡便に製造できる2−クロ
ロ−5−トリクロロメチルピリジンを用いてワンポット
で2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類(2)を製
造することができるので、3−メチルピリジンから出発
した場合、従来方法に比べて極めて短い工程で2−クロ
ロ−5−アミノメチルピリジン類(2)を製造すること
ができる。また、本発明の方法は、皮膚刺激性の強い2
−クロロ−5−モノクロロメチルピリジンを取り扱う必
要がないので、安全性の面でも優れた方法である。
易な3−メチルピリジンから簡便に製造できる2−クロ
ロ−5−トリクロロメチルピリジンを用いてワンポット
で2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類(2)を製
造することができるので、3−メチルピリジンから出発
した場合、従来方法に比べて極めて短い工程で2−クロ
ロ−5−アミノメチルピリジン類(2)を製造すること
ができる。また、本発明の方法は、皮膚刺激性の強い2
−クロロ−5−モノクロロメチルピリジンを取り扱う必
要がないので、安全性の面でも優れた方法である。
Claims (4)
- 【請求項1】 2−クロロ−5−トリクロロメチルピリ
ジンと一般式(1): 【化1】 [式中、R1は水素原子、アルキル基又はアミノアルキ
ル基を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示す。]
で表されるアミン類と水素を、水素化触媒の存在下で、
反応させることを特徴とする一般式(2): 【化2】 [式中、R1及びR2は前記に同じ。]で表される2−ク
ロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法。 - 【請求項2】 水素化触媒がラネーニッケルである請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】 一般式(1)で表されるアミン類に、水
素及び2−クロロ−5−トリクロロメチルピリジンを供
給しながら反応させることを特徴とする請求項1又は2
記載の方法。 - 【請求項4】 供給時の反応温度が40℃以下である請
求項3記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5352601A JPH06279410A (ja) | 1993-02-01 | 1993-12-28 | 2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3751893 | 1993-02-01 | ||
JP5-37518 | 1993-02-01 | ||
JP5352601A JPH06279410A (ja) | 1993-02-01 | 1993-12-28 | 2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06279410A true JPH06279410A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=26376639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5352601A Pending JPH06279410A (ja) | 1993-02-01 | 1993-12-28 | 2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06279410A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997009312A1 (fr) * | 1995-09-08 | 1997-03-13 | Nippon Soda Co., Ltd. | Processus de production de 3-(aminomethyl)-6-chloropyridines |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5352601A patent/JPH06279410A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997009312A1 (fr) * | 1995-09-08 | 1997-03-13 | Nippon Soda Co., Ltd. | Processus de production de 3-(aminomethyl)-6-chloropyridines |
US5744608A (en) * | 1995-09-08 | 1998-04-28 | Nippon Soda Co., Ltd. | Method for manufacturing 3-(aminomethyl)-6-chloropyridines |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7321043B2 (en) | Processes for the preparation of 2-aminomethylpyridines and the 2-cyanopyridines used in their preparation | |
JP2006070034A (ja) | 2−アミノピリジン誘導体の製造方法 | |
EP0609811B1 (en) | Process for preparing 2-chloro-5-aminomethyl-pyridines | |
JPH06279410A (ja) | 2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法 | |
JP3149989B2 (ja) | 2−クロロ−5−置換アミノメチルピリジン類の製法 | |
JP3123815B2 (ja) | 2−クロロ−5−クロロメチルピリジン及び/又は2−クロロ−5−ジクロロメチルピリジンの製造方法 | |
JP3098100B2 (ja) | 2−クロロ−5−アミノメチルピリジン類の製造方法 | |
JPH09176121A (ja) | クロロ−(アミノメチル)ピリジン類の製法 | |
IL190807A (en) | Process for the preparation of 2-cyanopyridines | |
EP0548233B1 (en) | Processes for the synthesis of imines, aldehydes, and unsymmetrical secondary amines | |
JP3088561B2 (ja) | 2,3−ジアミノピリジン類の製造方法 | |
JP3516454B2 (ja) | 3‐アミノ‐2‐クロロ‐4‐アルキルピリジン又は‐4‐アリールピリジンの製造方法 | |
US5252741A (en) | Processes for the synthesis of imines, aldehydes, and unsymmetrical secondary amines | |
JPH0414096B2 (ja) | ||
JPH10231288A (ja) | 2−クロロ−4−アミノメチルピリジンの製造方法 | |
CN114426516B (zh) | 一种2-氨基-3-溴吡啶的制备方法 | |
JP2001515496A (ja) | 5−アミノメチル−クロロピリジン類の製造方法 | |
JPH10101646A (ja) | アミノメチルピリジン化合物の製造法 | |
JP3238508B2 (ja) | 1−(4−ピリジル)ピペラジン類の製造法 | |
JPH07138209A (ja) | 含ハロゲンアミノメチル化合物の製造法 | |
JP4214322B2 (ja) | モノアルキルアミノピリジン化合物の製造方法 | |
JP3959178B2 (ja) | ヒドラジン誘導体の製造方法、その中間体および中間体の製造方法 | |
JP4809985B2 (ja) | 3−アリールプロピルアミンの製造法 | |
JP2000256283A (ja) | ハロゲン含有アミノメチル化合物の製造方法 | |
JPH0899956A (ja) | 2−クロロ−5−ピリジルメチルヘキサメチレンテトラアンモニウムクロリドの製造方法 |