JPH09175951A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH09175951A
JPH09175951A JP35095995A JP35095995A JPH09175951A JP H09175951 A JPH09175951 A JP H09175951A JP 35095995 A JP35095995 A JP 35095995A JP 35095995 A JP35095995 A JP 35095995A JP H09175951 A JPH09175951 A JP H09175951A
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JP
Japan
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group
weight
hair
represented
general formula
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Application number
JP35095995A
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English (en)
Inventor
Misaki Ishida
実咲 石田
Hitoshi Harui
等 春井
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】毛髪になめらかさを付与し、使用時の指通り及
び乾燥後の櫛通りが良好であり、乾燥後の髪のセット性
に優れるように仕上がるとともに、経時安定性にも優れ
る毛髪化粧料を提供する。 【解決手段】多価ヒドロキシ化合物にオキシアルキレン
基及びシロキシル基置換オキシアルキレン基が付加した
構造を有するシリコーンペンダントを有するポリオキシ
アルキレンエーテル化合物0.1〜15重量%及びカチ
オン性ポリマー0.1〜5重量%を含有することを特徴
とする毛髪化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、毛髪になめらかさを付
与し、使用時の指通り及び乾燥後の櫛通りが良好であ
り、経時安定性に優れるとともに、乾燥後の髪のセット
性に優れるように仕上がる毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘアリンスやヘアトリートメント
等の毛髪化粧料においては、毛髪に対するコンディショ
ニング性を付与するために、ジメチルポリシロキサン、
ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコー
ン、アルコキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ン、カチオン変性シリコーン等のシリコーン化合物が使
用されてきた(特開昭60−36407号公報、特開昭
60−123412号公報、特開昭63−183517
号公報、特開平2−160713号公報、特開平4−2
47015号公報、特開平4−338317号公報
等)。しかし、これらのシリコーン化合物は、水不溶性
であることから系の安定性に悪影響を与え、経時により
分離する等の問題を生じることが多かった。また、これ
らシリコーン化合物を使用した毛髪化粧料は、乾燥後の
コンディショニング性は良好であるものの、髪のセット
性が悪くなり、パーマネントウェーブがかかり難くなる
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪になめ
らかさを付与し、使用時の指通り及び乾燥後の櫛通りが
良好であり、乾燥後の髪のセット性に優れるように仕上
がるとともに、経時安定性にも優れる毛髪化粧料を提供
することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のシリコー
ンペンダントを有する特定構造のポリオキシアルキレン
エーテル化合物と、カチオン性ポリマーを特定の比率で
組み合わせることにより、使用感及び乾燥後の髪のセッ
ト性に優れ、経時安定性にも優れた毛髪化粧料を得るこ
とができることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、(A)一般
式[1]で示されるシリコーンペンダントを有するポリ
オキシアルキレンエーテル化合物0.1〜15重量%及
び(B)カチオン性ポリマー0.1〜5重量%を含有す
ることを特徴とする毛髪化粧料を提供するものである。 Z[O(AO)h(DO)i(GO)j1]k …[1] 〔ただし、式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物
の残基であり、R1は水素、炭素数1〜24のアルキル
基、炭素数7〜24のアラルキル基、炭素数6〜24の
アリール基又は炭素数2〜24のアシル基であり、AO
は炭素数2〜22の1種又は2種以上のオキシアルキレ
ン基であり、DOは一般式[2]で示される1種又は2
種以上の基であり、
【化4】 (ただし、式中、R2は炭素数2〜5のアルケニル基で
ある。)GOは一般式[3]で示される1種又は2種以
上の基であり、
【化5】 (ただし、式中、Xは炭素数2〜5のアルキレン基であ
り、Yは一般式[4]で示されるシロキシル基であ
る。)
【化6】 (ただし、式中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基で
あり、同一でも異なっていてもよく、uは0〜3,00
0である。)AO、DO及びGOは、それぞれ任意の順
序でブロック状に付加していても、ランダム状に付加し
ていてもよい。kは1〜8であり、hkは1〜1,50
0、ikは0〜100、jkは1〜100である。〕
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の毛髪化粧料は、一般式
[1]で示されるシリコーンペンダントを有するポリオ
キシアルキレンエーテル化合物を含有する。 Z[O(AO)h(DO)i(GO)j1]k …[1] 一般式[1]において、Zを残基とする2〜8個の水酸
基を持つ化合物としては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ドデシレングリコール、オクタデシレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、
ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタントリ
オール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ソル
バイド、ソルビトール−グリセリン縮合物、アドニトー
ル、アラビトール、キシリトール、マンニトール等の多
価アルコール;キシロース、アラビノース、リポース、
ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクトー
ス、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルトー
ス、イソマルトース、トレハロース、シュークロース、
ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の糖
類:さらにそれらの部分エステル化物;カテコール、レ
ゾルシン、ハイドロキノン、フルオログルシン等の多価
フェノール、スチレングリコール等の芳香族系アルコー
ル等を挙げることができる。
【0006】一般式[1]においてR1で示される炭素
数1〜24のアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ヘキシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル
基、オクチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル
基、イソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、イソセチル基、オクタデシル基、イソステアリル
基、オクチルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデ
シル基等を挙げることができる。一般式[1]において
1で示される炭素数7〜24のアラルキル基として
は、例えば、ベンジル基、フェネチル基等を挙げること
ができる。またR1で示される炭素数6〜24のアリー
ル基としては、例えば、フェニル基、メチルフェニル
基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、エチ
ルフェニル基、プロピルフェニル基、イソプロピルフェ
ニル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、オク
チルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル
基、ジオクチルフェニル基、ジノニルフェニル基等を挙
げることができる。
【0007】さらに一般式[1]においてR1で示され
る炭素数2〜24のアシル基としては、例えば、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプリル酸、2−エチ
ルヘキシル酸、イソノナン酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、
ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、ベヘン
酸、パルミトレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香
酸、桂皮酸、没食子酸等に由来するアシル基を挙げるこ
とができる。一般式[1]においてAOで示される炭素
数2〜22のオキシアルキレン基としては、例えば、オ
キシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン
基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基、
オキシスチレン基、オキシノニレン基、オキシデシレン
基、オキシウンデシレン基、オキシドデシレン基、オキ
シトリデシレン基、オキシテトラデシレン基、オキシペ
ンタデシレン基、オキシオクタデシレン基、オキシイコ
シレン基、オキシドコシレン基等を挙げることができ
る。
【0008】一般式[2]においてR2で示される炭素
数2〜5のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、
アリル基、3−ブテニル基、メタリル基、2−メチル−
3−ブテニル基、3−メチル−3−ブテニル基、1,1
−ジメチル−2−プロペニル基等のアルケニル基を挙げ
ることができる。これらの中で、アリル基及びメタリル
基が特に好ましい。一般式[3]においてXで示される
炭素数2〜5のアルキレン基としては、例えば、エチレ
ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、2−メチル
トリメチレン基、2−メチルテトラメチレン基、1,1
−ジメチルトリメチレン基等を挙げることができる。こ
れらの中で、トリメチレン基及び2−メチルトリメチレ
ン基が特に好ましい。一般式[3]で示される基として
は、一般式[2]のR2で示されるアルケニル基の不飽
和結合に、一般式[5]で示されるジオルガノハイドロ
ポリシロキサンが付加した基を挙げることができる。
【化7】 (ただし、式中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基で
あり、同一でも異なっていてもよく、uは0〜3,00
0である。)
【0009】一般式[4]及び一般式[5]においてR
3で示される炭素数1〜24の炭化水素基としては、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキ
シル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オク
チル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル基、イソト
リデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソセ
チル基、オクタデシル基、イオステアリル基、オクチル
ドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデシル基、ベン
ジル基、フェネチル基、フェニル基、メチルフェニル
基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、エチ
ルフェニル基、プロピルフェニル基、イソプロピルフェ
ニル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、オク
チルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル
基、ジオクチルフェニル基、ジノニルフェニル基等を挙
げることができる。これらの中で、炭素数1〜20のア
ルキル基及び炭素数6〜20のアリール基が好ましく、
メチル基が特に好ましい。
【0010】一般式[1]において、AOの炭素数は2
〜22の範囲で任意に選択することができ、これによっ
て一般式[1]で示される化合物の親水性、親油性を調
節することができる。また、一般式[1]において、A
O、DO及びGOは、それぞれ1種の基であってもよ
く、2種以上の異なる基が混在していてもよい。一般式
[4]において、複数個のR3はすべて同一であっても
よく、2種以上の異なる基であってもよい。また、u
は、0〜3,000であり、好ましくは1〜800であ
り、より好ましくは2〜150である。uが3,000
を超えると、一般式[1]で示される化合物の粘度が高
くなり、また疎水性が強くなり過ぎるおそれがある。一
般式[1]において、kは1〜8である。kの値が、Z
を残基とする水酸基を有する化合物の水酸基の数に一致
すれば、一般式[1]で示される化合物において、Zを
残基とする化合物の水酸基には、すべてオキシアルキレ
ン基が付加している。kの値が、Zを残基とする水酸基
を有する化合物の水酸基の数より小さければ、一般式
[1]で示される化合物は遊離の水酸基を有している。
【0011】一般式[1]において、hkは、Zを残基
とする水酸基を有する化合物1モルに付加しているAO
で示されるオキシアルキレン基のモル数であり、hkは
1〜1,500であり、好ましくは1〜850であり、
より好ましくは2〜220である。hkの値が1未満で
あると、一般式[1]で示される化合物の親水性が不足
することにより、毛髪化粧料の安定性を保つことが困難
となるおそれがある。hkの値が1,500を超える
と、一般式[1]で示される化合物の粘度が高くなり、
また、シリコーン化合物の特徴である撥水性、柔軟性等
が発現しにくくなるおそれがある。一般式[1]におい
て、jkは、Zを残基とする水酸基を有する化合物1モ
ルに付加しているGOで示されるシリコーンペンダント
を有するオキシアルキレン基のモル数であり、jkは1
〜100であり、好ましくは1〜50であり、より好ま
しくは2〜25である。jkの値が1未満であると、一
般式[1]で示される化合物の親油性が不足することに
より、乾燥後のコンディショニング効果が発揮され難く
なるおそれがある。jkの値が100を超えると、一般
式[1]で示される化合物の粘度が高くなり、また疎水
性が強くなり過ぎるおそれがある。
【0012】一般式[1]において、ikは、Zを残基
とする水酸基を有する化合物1モルに付加しているDO
で示されるアルケニルオキシメチル基をペンダントとす
るオキシアルキレン基のモル数であり、ikは0〜10
0であり、好ましくは0〜30であり、より好ましくは
0〜10である。ikが100を超えると、一般式
[1]で示される化合物の経時安定性が低下するおそれ
がある。一般式[1]で示される化合物において、A
O、DO及びGOで示されるオキシアルキレン基類の結
合状態には特に制限はなく、例えば、AO、DO及びG
Oのすべてがランダム状に付加した状態とすることがで
き、AO、DO及びGOのすべてがブロック状に付加し
た状態とすることができ、あるいは、AO、DO又はG
Oの一部がブロック状に付加し、残部がランダム状に付
加した状態とすることができる。ブロック状に付加する
場合、各ブロックの付加の順序には特に制限はなく、任
意の付加順序を選択して付加することができる。
【0013】本発明に使用する一般式[1]で示される
化合物の製造方法には特に制限はなく、任意の公知の方
法によって製造することができる。例えば、Zを残基と
する水酸基を有する化合物に、アルカリ等の触媒の存在
下にアルキレンオキシド及びアルケニルオキシメチルア
ルキレンオキシドを付加して、AOで示されるオキシア
ルキレン基及びDOで示されるアルケニルオキシメチル
基をペンダントとするオキシアルキレン基を有する化合
物とし、必要に応じて末端の水酸基をエーテル化又はエ
ステル化したのち、さらにアルケニルオキシメチル基に
一般式[5]で示されるジオルガノハイドロポリシロキ
サンを付加し、DOで示されるアルケニルオキシメチル
基をペンダントとするオキシアルキレン基を、GOで示
されるシリコーンペンダントを有するオキシアルキレン
基に変換することにより製造することができる。この反
応において、使用する一般式[5]で示されるジオルガ
ノハイドロポリシロキサンのモル数を、存在するDOで
示されるアルケニルオキシメチル基をペンダントとする
オキシアルキレン基のモル数と当モルとすることによ
り、すべてのDOで示される基をGOで示される基に変
換し、一般式[1]で示される化合物において、iを0
とすることができる。使用する一般式[5]で示される
ジオルガノハイドロポリシロキサンのモル数を、存在す
るDOで示されるアルケニルオキシメチル基をペンダン
トとするオキシアルキレン基のモル数より少なくするこ
とにより、DOで示される基を未反応の状態で残し、A
O、DO及びGOで示される3種のオキシアルキレン基
類を有する一般式[1]で示される化合物を得ることが
できる。
【0014】本発明の毛髪化粧料は、カチオン性ポリマ
ーを含有する。使用するカチオン性ポリマーには特に制
限はないが、例えば、マーコート100、280、55
0(メルク社製)、セルコートH−100、L−200
(ナショナルスターチ社製)に代表されるポリ(ジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライド)誘導体、ガフコー
ト#755(ガフ社製)に代表される第四級窒素含有ポ
リビニルピロリドン、ポリマーJR−125、JR−4
00、LR−400、JR−30M(ユニオンカーバイ
ド社製)に代表される第四級窒素含有セルロースエーテ
ル誘導体、エポミンP−1000(日本触媒化学社製)
に代表されるポリエチレンイミン、ナルコ600(ナル
コケミカル社製)に代表されるテトラエチルペンタミン
とエピクロルヒドリンから合成される水溶性カチオン性
ポリマー、スミフロック(住友化学社製)に代表される
第四級窒素含有ポリ(トリアルキルアミノエチルメタク
リレート)誘導体、コスメディアC−261(ヘンケル
社製)に代表される第四級窒素含有グァーガム誘導体等
を挙げることができる。
【0015】本発明の毛髪化粧料において、A成分であ
る一般式[1]で示されるシリコーンペンダントを有す
るポリオキシアルキレンエーテル化合物の含有量は0.
1〜15重量%であり、好ましくは0.2〜12重量%
であり、より好ましくは0.5〜10重量%である。一
般式[1]で示される化合物の含有量が0.1重量%未
満であると、十分なコンディショニング効果が得られな
いおそれがある。一般式[1]で示される化合物の含有
量が15重量%を超えると、毛髪化粧料の経時安定性が
悪くなるおそれがある。本発明の毛髪化粧料において、
B成分であるカチオン性ポリマーの含有量は0.1〜5
重量%であり、好ましくは0.2〜3重量%である。カ
チオン性ポリマーの含有量が0.1重量%未満である
と、使用時の指通りが悪くなるおそれがある。カチオン
性ポリマーの含有量が5重量%を超えると、毛髪化粧料
の安定性に問題を生じるおそれがあり、さらにコスト的
にも不利である。
【0016】本発明の毛髪化粧料においては、上記必須
成分に加えて、必要に応じて毛髪化粧料に常用されてい
る公知の成分や添加剤等を配合することができる。この
ような添加剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニ
ウム等のカチオン性界面活性剤、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール等の高級アルコール、高級脂肪酸モ
ノグリセライド、ポリオキシエチレンモノステアレート
等のノニオン性界面活性剤、シリコーン油、流動パラフ
ィン、ワセリン、蛋白誘導体、スクワラン、ホホバ油、
オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ラノリン、レシチ
ン、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類等の油
性成分、グリセリン、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール等の保湿剤、
ココイルアミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤、
アルキルアミンオキシド等の半極性界面活性剤、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニ
ルポリマー等の水溶性ポリマー、殺菌剤、キレート剤、
紫外線吸収剤、pH調整剤、動植物由来の天然エキス、色
素及び香料等を挙げることができる。
【0017】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て使用した一般式[1]で示される化合物の構造式を第
1表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】なお、毛髪化粧料の評価は、下記の方法に
より行った。 (1)使用時の指通り 20名の女性をパネラーとし、毛髪化粧料5mlによる塗
布時及び濯ぎ時の指通りを評価した。指通りがスムース
で髪がひっかからないと感じた場合を2点、髪がやや指
にひっかかると感じた場合を1点、指通りが非常に悪い
と感じた場合を0点として、20名の平均値を求めた。
平均値が1.5点以上であれば、使用時の指通りは良好
であるとされる。 (2)乾燥後の櫛通り 20名の女性をパネラーとし、毛髪化粧料5mlで処理、
乾燥した後の櫛通りを評価した。髪にきしみ感がなく、
櫛通りがスムースであると感じた場合を2点、髪がやや
櫛にひっかかると感じた場合を1点、櫛通りが非常に悪
いと感じた場合を0点として、20名の平均値を求め
た。平均値が1.5点以上であれば、乾燥後の櫛通りは
良好であるとされる。 (3)乾燥後のコンディショニング性 20名の女性をパネラーとし、毛髪化粧料5mlで処理、
乾燥した後のコンディショニング性を評価した。コンデ
ィショニング効果が優れていると感じた場合を2点、や
やコンディショニング効果が得られると感じた場合を1
点、コンディショニング効果がないと感じた場合を0点
として、20名の平均値を求めた。平均値が1.5点以
上であれば、乾燥後のコンディショニング性は良好であ
るとされる。 (4)乾燥後のセット性 20名の女性をパネラーとし、毛髪化粧料5mlで処理、
乾燥した後の髪のセット性について評価した。セット性
に優れていると感じた場合を2点、ややセット性に優れ
ていると感じた場合を1点、セット性が悪いと感じた場
合を0点として、20名の平均値を求めた。平均値が
1.5点以上であれば、セット性に優れるとされる。 (5)乾燥後の髪のなめらかさ 20名の女性をパネラーとし、毛髪化粧料5mlで処理、
乾燥した後の髪のなめらかさについて評価した。髪がな
めらかだと感じた場合を2点、ややなめらかだと感じた
場合を1点、なめらかさがないと感じた場合を0点とし
て、20名の平均値を求めた。平均値が1.5点以上で
あれば、乾燥後の髪になめらかさを与える毛髪化粧料で
あるとされる。 (6)経時安定性 試料を−5℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月間保
存し、その外観を観察して、次の3段階で評価した。 ○:安定性良好(透明又は白濁乳化状態で、外観の変化
がない) △:安定性やや不良(若干分離が認められる、若干着色
が認められる) ×:安定性不良(沈澱が認められる、着色が著しい) 1カ月後、−5℃、25℃及び45℃の3点の試料がと
もに ○ であるものを○、1点でも △ があるものを
△、1点でも × があるものを × とした。
【0023】実施例1 A成分として式[6]で示される化合物4重量部、B成
分としてマーコート100(カチオン性ポリマー、商品
名、メルク社製)1重量部及びジェルナーQH300
(カチオン性ポリマー、商品名、ダイセル化学工業社
製)0.2重量部、その他の成分としてステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド0.7重量部、ジステア
リルジメチルアンモニウムクロライド0.3重量部、ヒ
ドロキシエチルセルロース0.3重量部、ステアリルジ
メチルアミンオキシド1重量部、ステアリルアルコール
2.5重量部、モノステアリン酸グリセリン1.5重量
部、ポリオキシエチレン(100モル)モノステアレート
0.5重量部、プロピレングリコール7重量部、L−グ
ルタミン酸0.1重量部、精製水80.9重量部を配合し
て、毛髪化粧料を調製した。この毛髪化粧料を、20名
の女性パネラーにより評価したところ、使用時の指通り
1.8点、乾燥後の櫛通り1.9点、乾燥後のコンディシ
ョニング性1.8点、乾燥後のセット性1.8点、乾燥後
の髪のなめらかさ1.9点であった。経時安定性試験で
は、−5℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月保存し
た3点の試料は、すべて外観に変化は生じていなかっ
た。 実施例2〜14 第2表に示す組成の毛髪化粧料を調製し、実施例1と同
様にして評価を行った。得られた結果を、第2表に示
す。
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】
【表7】
【0027】 [注]1)メルク社製「マーコート100」 2)メルク社製「マーコート550」 3)ダイセル化学工業社製「ジェルナーQH300」 4)ガフ社製「ガフカット734」 5)信越化学工業社製「KF−96−1000CS」 6)信越化学工業社製「KM−902」 第2表の結果より、実施例1〜14の本発明の毛髪化粧
料は、いずれも使用時の指通り及び乾燥後の櫛通りが良
好であり、乾燥後の髪のセット性に優れ、毛髪になめら
かさを付与するとともに、経時安定性に優れていること
が分かる。 比較例1〜7 第3表に示す組成の毛髪化粧料を調製し、実施例1と同
様にして評価を行った。得られた結果を第3表に示す。
【0028】
【表8】
【0029】
【表9】
【0030】 [注]1)メルク社製「マーコート100」 2)メルク社製「マーコート550」 3)ダイセル化学工業社製「ジェルナーQH300」 4)ガフ社製「ガフカット734」 5)信越化学工業社製「KF−96−1000CS」 6)信越化学工業社製「KM−902」 比較例1及び比較例2の毛髪化粧料は、A成分が配合さ
れていないことから乾燥後の櫛通り及びコンディショニ
ング性が悪くなっている。比較例3の毛髪化粧料は、A
成分が多量に配合されていることから経時安定性が悪く
なっている。比較例4の毛髪化粧料は、B成分が配合さ
れていないことから使用時の指通りが悪くなっており、
比較例5の毛髪化粧料は、B成分が多量に配合されてい
ることから、乾燥後の髪のなめらかさがやや劣り、また
経時安定性が悪くなっている。一方、比較例6及び比較
例7の毛髪化粧料は、A成分に代えてジメチルポリシロ
キサンを配合したものであるが、いずれも乾燥後のセッ
ト性が悪く、髪のなめらかさがやや劣るとともに、経時
安定性に問題を生じている。 実施例15 A成分として式[7]で示される化合物2.5重量部、
B成分としてマーコート100(カチオン性ポリマー、
商品名、メルク社製)1.0重量部及びジェルナーQH
300(カチオン性ポリマー、商品名、ダイセル化学工
業社製)0.2重量部、その他の成分としてステアリル
トリメチルアンモニウムクロライド1.0重量部、ジス
テアリルジメチルアンモニウムクロライド0.3重量
部、ヒドロキシエチルセルロース0.7重量部、ステア
リルジメチルアミンオキシド1.2重量部、セチルアル
コール2.5重量部、モノステアリン酸グリセリン1.5
重量部、ポリオキシエチレン(100モル)モノステアレ
ート0.4重量部、プロピレングリコール7.0重量部、
L−グルタミン酸0.1重量部、ホホバ油0.5重量部、
パラベン0.3重量部及び精製水80.8重量部を配合し
て、毛髪化粧料を調製した。この毛髪化粧料を、20名
の女性パネラーにより評価したところ、使用時の指通り
1.9点、乾燥後の櫛通り1.8点、乾燥後のコンディシ
ョニング性1.8点、乾燥後のセット性1.8点、乾燥後
の髪のなめらかさ1.8点であった。経時安定性試験で
は、−5℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月保存し
た3点の試料は、すべて外観に変化は生じていなかっ
た。この結果より、この毛髪化粧料は、使用時の指通り
に優れ、乾燥後の櫛通り、コンディショニング性及びセ
ット性が良好であり、毛髪になめらかさを付与し、経時
安定性にも優れることが分かった。 実施例16 A成分として式[8]で示される化合物2.5重量部、
B成分としてマーコート550(カチオン性ポリマー、
商品名、メルク社製)1.0重量部、その他の成分とし
てジステアリルジメチルアンモニウムクロライド0.5
重量部、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド
1.0重量部、ヒドロキシエチルセルロース0.1重量
部、ステアリルジメチルアミンオキシド2.0重量部、
セチルアルコール2.5重量部、モノステアリン酸グリ
セリン1.5重量部、ポリオキシエチレン(100モル)
モノステアレート0.4重量部、プロピレングリコール
7.0重量部、ヒマワリ油0.5重量部、加水分解コラー
ゲン(ヘンケル社製「Nutrilan J/NP」)
0.5重量部、パラベン0.3重量部、クエン酸0.01
重量部及び精製水80.19重量部を配合して、毛髪化
粧料を調製した。この毛髪化粧料を、20名の女性パネ
ラーにより評価したところ、使用時の指通り1.8点、
乾燥後の櫛通り1.9点、乾燥後のコンディショニング
性1.8点、乾燥後のセット性1.8点、乾燥後の髪のな
めらかさ1.8点であった。経時安定性試験では、−5
℃、25℃及び45℃でそれぞれ1カ月保存した3点の
試料は、すべて外観に変化は生じていなかった。この結
果より、この毛髪化粧料は、使用時の指通りが良好で、
乾燥後の櫛通りに優れ、乾燥後のコンディショニング性
及びセット性が良好であり、毛髪になめらかさを付与
し、経時安定性にも優れることが分かった。 実施例17 A成分として式[7]で示される化合物3.0重量部及
び式[10]で示される化合物3.0重量部、B成分と
してポリマーJR−400(カチオン性ポリマー、商品
名、ユニオンカーバイド社製)0.5重量部、その他の
成分としてベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド
2.5重量部、セチルアルコール5.0重量部、ベヘニル
アルコール2.0重量部、モノステアリン酸ソルビタン
3.0重量部、ポリオキシエチレン(40モル)モノステ
アレート3.0重量部、1,3−ブチレングリコール5.
0重量部、グリセリン3.0重量部、ヒマワリ油2.0重
量部、スクワラン5.0重量部、パラベン0.3重量部及
び精製水62.7重量部を配合して、毛髪化粧料を調製
した。この毛髪化粧料を、20名の女性パネラーにより
評価したところ、使用時の指通り1.8点、乾燥後の櫛
通り1.9点、乾燥後のコンディショニング性1.9点、
乾燥後のセット性1.8点、乾燥後の髪のなめらかさ1.
9点であった。経時安定性試験では、−5℃、25℃及
び45℃でそれぞれ1カ月保存した3点の試料は、すべ
て外観に変化は生じていなかった。この結果より、この
毛髪化粧料は、使用時の指通りが良好で、乾燥後の櫛通
りとコンディショニング性に優れ、乾燥後のセット性が
良好であり、毛髪になめらかさを付与し、経時安定性に
も優れることが分かった。
【0031】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、使用時の指通り
及び乾燥後の櫛通りが良好であり、乾燥後の髪のコンデ
ィショニング性及びセット性に優れるように仕上がり、
毛髪になめらかさを付与し、経時安定性にも優れてい
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式[1]で示されるシリコーン
    ペンダントを有するポリオキシアルキレンエーテル化合
    物0.1〜15重量%及び(B)カチオン性ポリマー0.
    1〜5重量%を含有することを特徴とする毛髪化粧料。 Z[O(AO)h(DO)i(GO)j1]k …[1] 〔ただし、式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物
    の残基であり、R1は水素、炭素数1〜24のアルキル
    基、炭素数7〜24のアラルキル基、炭素数6〜24の
    アリール基又は炭素数2〜24のアシル基であり、AO
    は炭素数2〜22の1種又は2種以上のオキシアルキレ
    ン基であり、DOは一般式[2]で示される1種又は2
    種以上の基であり、 【化1】 (ただし、式中、R2は炭素数2〜5のアルケニル基で
    ある。)GOは一般式[3]で示される1種又は2種以
    上の基であり、 【化2】 (ただし、式中、Xは炭素数2〜5のアルキレン基であ
    り、Yは一般式[4]で示されるシロキシル基であ
    る。) 【化3】 (ただし、式中、R3は炭素数1〜24の炭化水素基で
    あり、同一でも異なっていてもよく、uは0〜3,00
    0である。)AO、DO及びGOは、それぞれ任意の順
    序でブロック状に付加していても、ランダム状に付加し
    ていてもよい。kは1〜8であり、hkは1〜1,50
    0、ikは0〜100、jkは1〜100である。〕
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024012A (ja) * 2000-12-22 2009-02-05 Shiseido Co Ltd ゲル状組成物
JP2013536830A (ja) * 2010-09-06 2013-09-26 ロレアル 少なくとも一つのカチオン性ポリマーと少なくとも二つの界面活性剤とを含む化粧料組成物

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JP2009024012A (ja) * 2000-12-22 2009-02-05 Shiseido Co Ltd ゲル状組成物
JP2013536830A (ja) * 2010-09-06 2013-09-26 ロレアル 少なくとも一つのカチオン性ポリマーと少なくとも二つの界面活性剤とを含む化粧料組成物

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