JPH09175112A - ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤInfo
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- JPH09175112A JPH09175112A JP7342881A JP34288195A JPH09175112A JP H09175112 A JPH09175112 A JP H09175112A JP 7342881 A JP7342881 A JP 7342881A JP 34288195 A JP34288195 A JP 34288195A JP H09175112 A JPH09175112 A JP H09175112A
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- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
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- Tires In General (AREA)
Abstract
て、該コード周辺でのセパレーションの発生による耐久
性の低下をまねくことなしに、ゴム物品の引張剛性を高
めることが可能なスチールコードを提供し、とりわけ空
気入りタイヤにおける、耐久性と操縦安定性とを両立さ
せる。 【解決手段】 3本のスチールフィラメントによるコア
のまわりに、1〜4本のスチールフィラメントによるシ
ースを巻き付けたスチールコードであって、該コアは、
3本のスチールフィラメントを相互に平行にかつ横並び
配列で揃えた配置とする。
Description
や工業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用される
スチールコードおよびこのスチールコードからなるベル
トをそなえる空気入りタイヤに関し、特にゴム物品とし
ての耐久性を向上しようとするものである。
ヤにおいて、その耐久性を低下させる要因として、カッ
ト傷などを介してタイヤの外部から内部のベルト等に浸
入する水分がベルトのコードを腐食し、この腐食域の拡
大によってコードとゴムが剥離して生じるセパレーショ
ンが知られている。このセパレーションを回避するに
は、コード内部へゴムを十分に浸入させてコードのフィ
ラメント間に水分が伝播する隙間を形成させない構造、
いわゆるゴムペネ構造が有効である。このゴムペネ構造
は、コードを緩く撚ることによってフィラメント間の隙
間を大きくしてゴムの浸透を実現したものであり、特に
1×3や1×5構造の単撚りコードに適している。
コードは、フィラメント間に大きな隙間があるから、こ
の隙間のない在来のコードと比較して弾性率は小さくな
り、ゴムペネ構造のコードを適用したベルトも当然に引
張剛性は低下し、タイヤの操縦安定性を低下する一因と
なる。なお、ベルトにおけるコードの打ち込み数を増加
することによって、ベルトの引張剛性を確保することが
可能であるが、タイヤの重量増の原因となる上、ベルト
での隣接コード間隔が狭くなるため、ベルト幅方向端部
のコード端を起点としたゴム剥離が容易に隣接コード間
に伝播して、いわゆるベルトエッジセパレーションをま
ねく。
ドで補強したゴム物品において、該コード周辺でのセパ
レーションの発生による耐久性の低下をまねくことなし
に、ゴム物品の引張剛性を高めることが可能なスチール
コードを提供し、とりわけ空気入りタイヤにおける、耐
久性と操縦安定性とを両立させようとするものである。
ールフィラメントによるコアのまわりに、1〜4本のス
チールフィラメントによるシースを巻き付けたスチール
コードであって、該コアは、3本のスチールフィラメン
トを相互に平行にかつ横並び配列で揃えた配置に成るこ
とを特徴とするゴム物品補強用スチールコードである。
ロイド状に延びるカーカスを有し、このカーカスのタイ
ヤ径方向外側に、少なくとも1層のベルトをそなえる空
気入りタイヤであって、該ベルトは、3本のスチールフ
ィラメントを相互に平行にかつ横並び配列で揃えたコア
の周りに、1〜4本のスチールフィラメントによるシー
スを巻き付けたスチールコードを、そのコアのスチール
フィラメントの横並び方向がベルト幅方向にほぼ沿う配
置で適用して成る空気入りタイヤである。ここで、コア
を構成するスチールフィラメントの少なくとも1本に、
波形の型付けを施すことが、とくにコア内部へのゴムの
浸入を促進するのに有利である。
従って、タイヤのベルトに適用するスチールコードの断
面を、3+2構造について示す。すなわち、図示のコー
ドは、3本のスチールフィラメント1a〜1cからなるコア
1のまわりに、斜線を引いて示した、2本のスチールフ
ィラメント2aおよび2bからなるシース2を巻き付けてな
り、特にコア1を構成する3本のスチールフィラメント
(以下、コアフィラメントと示す)1a〜1cは、相互に平
行にかつ横並び配列で揃えた配置に成ることを特徴とす
る。なお、シース2を構成するシースフィラメント2aお
よび2bは、コア1に巻き付けられるから、コアに対する
シースフィラメントの配置は、図示例に限るものでない
のは勿論である。
は、図1に二点鎖線にて示すように、コード断面におい
て、各コアフィラメントの軸心を結ぶ仮想線が基本的に
直線状となる配列を意味し、さらに基本的に直線状と
は、各コアフィラメントの軸心が同一直線上にない場合
も含み、この場合、図2および図3に二点鎖線にて示す
ように、上記仮想線が描く図形が鈍角の三角形になる配
置までは許容される。換言すると、仮想線が描く図形が
鋭角三角形になるコアフィラメントの配置は、基本的に
直線状となる配列に含まないことが肝要である。
ードの長手方向に不変である必要はなく、例えば図1〜
図3に示したコアフィラメントの各配置が、同一コード
の長手方向に、交互にまたは連続して現出することもあ
る。ここで重要になるのは、コアフィラメントの横並び
方向の相互配置が入れ替わらないこと、すなわちコアは
そのフィラメントが相互に平行で延びる、撚りのない構
造とすることである。
並び配列になるところから、コアフィラメントで囲まれ
た閉鎖空間が形成されることがなく、従ってゴムがコア
フィラメント相互間に容易に浸入するため、上述したベ
ルトエッジセパレーションを回避することが可能にな
る。
複数本を互いに並行に揃えてゴムシートに埋設してなる
プライを、タイヤのベルトに適用してカーカスの補強に
供するもので、タイヤの構造としては、在来の空気入り
タイヤに則るものでよく、例えば、図4に示すタイヤ構
造が有利に適合する。なお、同図において、符号3がビ
ードコア、4がこのビードコア3にタイヤの内側から外
側に巻き回したカーカス、5がこのカーカス4上に配置
する少なくとも2層構造のベルトおよび6はカーカス4
のクラウン部に配置するトレッドである。
に当たり、コアフィラメントの横並び方向がベルト幅方
向に沿う配置とすることが肝要である。すなわち、コア
フィラメントの横並び方向をベルト幅方向に沿う配置と
することは、コードの長径をベルト幅方向に揃えること
になり、ベルトにおける打ち込み数が同じ場合は、在来
の円形断面コードに比較してコード間隔が狭くなるか
ら、結果として、ベルト面に沿う向きに生じる面内曲げ
変形に対する剛性が高くなり、タイヤの操縦安定性が向
上する。すなわち、コアフィラメント3本が横並び配列
となっておりかつコアフィラメント同士が横並びで接触
しているため、コードの横曲げ変形に対してコアフィラ
メント同士のフリクションが働いて横方向のコード曲げ
剛性が高くなるから、本コードの横並び方向がベルト幅
方向に略揃ったタイヤのベルトは、その面内曲げ剛性が
高くなるのである。なお、この発明のコードは、従来コ
ードに比べて面内剛性が高いため、従来コードのように
必要以上にコード間隔を狭くする必要はなく、一定コー
ド間隔が保たれるから、ベルトエッジセパレーションは
発生しない。
ト本数を3本としたのは、2本以下になるとコード径を
横に拡げることが難しく、上記のベルト面内剛性を高め
るには、コードの打ち込み数を増加しなくてはならず、
その結果、隣接コード間隔が狭くなってベルトエッジセ
パレーションをまねくことになる。一方、コアフィラメ
ントが4本以上になると、横並び配列を実現することが
難しくなり、その結果コアフィラメントによる閉鎖空間
が形成されてゴム浸入が不十分になって、腐食によるセ
パレーションをまねくことになる。
本としたのは、5本以上になると、ベルト重量が増加し
て、タイヤの転がり抵抗の増加から燃費の悪化を招き、
またコア内部へのゴムの浸入が阻害されるためである。
ちなみに、3+1構造、3+3構造および3+4構造の
コードの典型例を、図5〜7に示す。
るために、図8〜10に3+2構造について示すように、
コアフィラメント1a〜1cの1本、2本または3本に波形
の型付けを施すことが有効である。ここで、各フィラメ
ントに型付ける波形は、その波高の向きがコアフィラメ
ントの横並び方向を横切る向きとすることが好ましく、
具体的には、図11に示す波長L:10d 〜40d (d:フィ
ラメント径)および波高H:1.1d〜2.0dの波形が推奨さ
れる。
〜7および図10、さらに図12〜15に示す構造のスチール
コードを表1に示す仕様の下に作製し、各スチールコー
ドを同表に示す打ち込み数にてベルトに適用し、図4に
示した構造のタイヤをサイズ185 /70R14で試作した。
なお、ベルト5は、カーカス4上に、タイヤの赤道面に
対してスチールコードが左22°の角度で傾斜する向き
で内側の第1ベルト層を配置し、さらにその上にタイヤ
の赤道面に対してスチールコードが右22°の角度で傾
斜する向きで第2ベルト層を配置して成る。
ムに装着後に規定内圧を充填し乗用車に装着してから、
舗装路を50000 km走行してから、タイヤを解剖してベル
ト端での亀裂長さ、カット傷からのコードの腐食長さを
それぞれ調査した。また、操縦安定性については、特定
試験路を同一走行モードで各タイヤを装着して走行し
た、3人のドライバーによるフィーリング評価を行っ
た。このフィーリング評価は10点満点で行い、3人のド
ライバーの平均値で算出した。これらの評価および調査
結果を、表1に併記する。
ム物品におけるコード周辺でのセパレーションの発生に
よる耐久性の低下をまねくことなしに、ゴム物品の引張
剛性を高めることができるため、このコードを特にタイ
ヤに適用することによって、タイヤの耐久性と操縦安定
性とを両立することが可能である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 3本のスチールフィラメントによるコア
のまわりに、1〜4本のスチールフィラメントによるシ
ースを巻き付けたスチールコードであって、該コアは、
3本のスチールフィラメントを相互に平行にかつ横並び
配列で揃えた配置に成ることを特徴とするゴム物品補強
用スチールコード。 - 【請求項2】 コアを構成するスチールフィラメントの
少なくとも1本に、波形の型付けを施した請求項1に記
載のゴム物品補強用スチールコード。 - 【請求項3】 1対のビード部間でトロイド状に延びる
カーカスを有し、このカーカスのタイヤ径方向外側に、
少なくとも1層のベルトをそなえる空気入りタイヤであ
って、該ベルトは、3本のスチールフィラメントを相互
に平行にかつ横並び配列で揃えたコアの周りに、1〜4
本のスチールフィラメントによるシースを巻き付けたス
チールコードを、そのコアのスチールフィラメントの横
並び方向がベルト幅方向にほぼ沿う配置で適用して成る
空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 コアを構成するスチールフィラメントの
少なくとも1本に、波形の型付けを施した請求項3に記
載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34288195A JP3691563B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09175112A true JPH09175112A (ja) | 1997-07-08 |
JP3691563B2 JP3691563B2 (ja) | 2005-09-07 |
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Family Applications (1)
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---|---|
JP (1) | JP3691563B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000096464A (ja) * | 1998-09-11 | 2000-04-04 | Kanai Hiroaki | ゴム製品補強用スチールコードの製造方法 |
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-
1995
- 1995-12-28 JP JP34288195A patent/JP3691563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101018200B1 (ko) * | 2009-05-29 | 2011-02-28 | 금호타이어 주식회사 | 벨트구조를 개선한 중하중용 래디얼 타이어 |
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Publication number | Publication date |
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JP3691563B2 (ja) | 2005-09-07 |
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