JPH091740A - 合成ゴム包装用易剥離性多層フィルム - Google Patents
合成ゴム包装用易剥離性多層フィルムInfo
- Publication number
- JPH091740A JPH091740A JP15648395A JP15648395A JPH091740A JP H091740 A JPH091740 A JP H091740A JP 15648395 A JP15648395 A JP 15648395A JP 15648395 A JP15648395 A JP 15648395A JP H091740 A JPH091740 A JP H091740A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- density polyethylene
- synthetic rubber
- layer
- multilayer film
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成ゴムとの密着性が弱く剥離に要する力が
小さくて済み、かつフィルムの剥離時にフィルムの伸び
が抑えられ、剥離時にフィルムが破れない合成ゴム包装
用の易剥離性多層フィルムを提供する。 【構成】 内容物である合成ゴムに接する面に低密度ポ
リエチレン層を有し、反対側の面に高密度ポリエチレン
層又は高密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレン
からなる組成物層を有する合成ゴム包装用易剥離性多層
フィルム。
小さくて済み、かつフィルムの剥離時にフィルムの伸び
が抑えられ、剥離時にフィルムが破れない合成ゴム包装
用の易剥離性多層フィルムを提供する。 【構成】 内容物である合成ゴムに接する面に低密度ポ
リエチレン層を有し、反対側の面に高密度ポリエチレン
層又は高密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレン
からなる組成物層を有する合成ゴム包装用易剥離性多層
フィルム。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は合成ゴムの包装用に用い
られる易剥離性の多層フィルムに関する。
られる易剥離性の多層フィルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】合成ゴム包装用フィルムは、本プラント
で製造されたＥＰＲ、ＥＤＰＭ、ＳＢＲ、その他合成ゴ
ムのブロックを１０〜３５ｋｇの単位で包装して出荷す
る際に用いられる包装用のフィルムであり、フィルム表
面には一般的に印刷及び小孔加工がなされている。この
フィルムを用いて包装されたそれぞれのブロックは木製
のコンテナーに５００〜１０００ｋｇづつ詰め込まれ、
ユーザーのもとへ配送される。そして合成ゴムを使用す
る際にはこの包装用のフィルムを剥離する必要があるも
のもある。
で製造されたＥＰＲ、ＥＤＰＭ、ＳＢＲ、その他合成ゴ
ムのブロックを１０〜３５ｋｇの単位で包装して出荷す
る際に用いられる包装用のフィルムであり、フィルム表
面には一般的に印刷及び小孔加工がなされている。この
フィルムを用いて包装されたそれぞれのブロックは木製
のコンテナーに５００〜１０００ｋｇづつ詰め込まれ、
ユーザーのもとへ配送される。そして合成ゴムを使用す
る際にはこの包装用のフィルムを剥離する必要があるも
のもある。
【０００３】従来、この合成ゴムの包装用のフィルムと
しては、低密度ポリエチレン単体又は高密度ポリエチレ
ン単体のフィルムが使用されていた。
しては、低密度ポリエチレン単体又は高密度ポリエチレ
ン単体のフィルムが使用されていた。
【０００４】低密度ポリエチレンフィルムは、合成ゴム
との密着力が小さく、剥離に要する力は小さくて済む
が、フィルム自体の伸びが大きく、しかもフィルム自体
の腰がないため、剥離時にフィルムが破れるという問題
がある。
との密着力が小さく、剥離に要する力は小さくて済む
が、フィルム自体の伸びが大きく、しかもフィルム自体
の腰がないため、剥離時にフィルムが破れるという問題
がある。
【０００５】また、高密度ポリエチレンフィルムは、フ
ィルム自体に腰があり、伸びも少ないため、剥離する際
にフィルムが破れるという問題はないが、フィルムと合
成ゴムの密着力が極めて強く、剥離する際に大きな力を
必要とし剥離作業性に問題がある。
ィルム自体に腰があり、伸びも少ないため、剥離する際
にフィルムが破れるという問題はないが、フィルムと合
成ゴムの密着力が極めて強く、剥離する際に大きな力を
必要とし剥離作業性に問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消し、合成ゴムとの密着性が弱く剥離に要する力が
小さくて済み、かつフィルムの剥離時にフィルムの伸び
が抑えられ、剥離時にフィルムが破れない合成ゴム包装
用の易剥離性多層フィルムを提供することを目的とす
る。
を解消し、合成ゴムとの密着性が弱く剥離に要する力が
小さくて済み、かつフィルムの剥離時にフィルムの伸び
が抑えられ、剥離時にフィルムが破れない合成ゴム包装
用の易剥離性多層フィルムを提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定な層構成を
有する多層フィルムが合成ゴム包装用フィルムとして優
れた特性を有していることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定な層構成を
有する多層フィルムが合成ゴム包装用フィルムとして優
れた特性を有していることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【０００８】すなわち、本発明は内容物である合成ゴム
に接する面に低密度ポリエチレン層を有し、反対側の面
に高密度ポリエチレン層又は高密度ポリエチレン及び線
状低密度ポリエチレンからなる組成物層を有することを
特徴とする合成ゴム包装用易剥離性多層フィルムを提供
するものである。
に接する面に低密度ポリエチレン層を有し、反対側の面
に高密度ポリエチレン層又は高密度ポリエチレン及び線
状低密度ポリエチレンからなる組成物層を有することを
特徴とする合成ゴム包装用易剥離性多層フィルムを提供
するものである。
【０００９】本発明の多層フィルムは合成ゴムと接する
面が低密度ポリエチレン層であるので、フィルム面と合
成ゴムの密着力が小さく、比較的小さな力で剥離を開始
することができ、また反対側の面が高密度ポリエチレン
層又は高密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレン
からなる組成物層であるので、フィルムの腰が強く、剥
離中にフィルムの切断が起こらず合成ゴムからフィルム
をきれいに剥離することができる。
面が低密度ポリエチレン層であるので、フィルム面と合
成ゴムの密着力が小さく、比較的小さな力で剥離を開始
することができ、また反対側の面が高密度ポリエチレン
層又は高密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレン
からなる組成物層であるので、フィルムの腰が強く、剥
離中にフィルムの切断が起こらず合成ゴムからフィルム
をきれいに剥離することができる。
【００１０】本発明の多層フィルム中の低密度ポリエチ
レン層の厚さは通常、５〜５０μｍ、好ましくは１０〜
３０μｍである。
レン層の厚さは通常、５〜５０μｍ、好ましくは１０〜
３０μｍである。
【００１１】本発明の多層フィルム中の高密度ポリエチ
レン層又は高密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチ
レンからなる組成物層の厚さは通常、２０〜１００μ
ｍ、好ましくは３０〜６０μｍである。組成物層中の線
状低密度ポリエチレンの割合は組成物全体に対して１〜
６０重量％、特に５〜５０重量％であることが好まし
い。線状低密度ポリエチレンを配合する目的は、フィル
ムの腰（弾性率）の調整であり、６０重量％を超えると
フィルムの弾性率が急激に下がる。
レン層又は高密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチ
レンからなる組成物層の厚さは通常、２０〜１００μ
ｍ、好ましくは３０〜６０μｍである。組成物層中の線
状低密度ポリエチレンの割合は組成物全体に対して１〜
６０重量％、特に５〜５０重量％であることが好まし
い。線状低密度ポリエチレンを配合する目的は、フィル
ムの腰（弾性率）の調整であり、６０重量％を超えると
フィルムの弾性率が急激に下がる。
【００１２】また、本発明の多層フィルムにおいて、合
成ゴムと接する低密度ポリエチレン層と反対側の面の高
密度ポリエチレン層又は高密度ポリエチレン及び線状低
密度ポリエチレンからなる組成物層との間に中間層とし
て高密度ポリエチレン層が更に存在していてもよい。
成ゴムと接する低密度ポリエチレン層と反対側の面の高
密度ポリエチレン層又は高密度ポリエチレン及び線状低
密度ポリエチレンからなる組成物層との間に中間層とし
て高密度ポリエチレン層が更に存在していてもよい。
【００１３】本発明の多層フィルムを得るには、所定の
複数の樹脂を共押出し成形により製造することができる
し、また複数の所定フィルムを加熱下でラミネートして
製造することもできる。
複数の樹脂を共押出し成形により製造することができる
し、また複数の所定フィルムを加熱下でラミネートして
製造することもできる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例及びその比較例によっ
て本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
て本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
【００１５】実施例１ 表１に示す層構成の多層フィルムを共押出しインフレー
ション法によって作製した。ＬＤＰＥ（低密度ポリエチ
レン）層の厚さは３０μｍ、ＨＤＰＥ（高密度ポリエチ
レン）層の厚さは４０μｍ、ＨＤＰＥ＋ＬＬＤＰＥ（線
状低密度ポリエチレン）層の厚さは ３０μｍで、ＨＤ
ＰＥ＋ＬＬＤＰＥ層のＨＤＰＥ：ＬＬＤＰＥの組成比は
重量比で５０：５０である。
ション法によって作製した。ＬＤＰＥ（低密度ポリエチ
レン）層の厚さは３０μｍ、ＨＤＰＥ（高密度ポリエチ
レン）層の厚さは４０μｍ、ＨＤＰＥ＋ＬＬＤＰＥ（線
状低密度ポリエチレン）層の厚さは ３０μｍで、ＨＤ
ＰＥ＋ＬＬＤＰＥ層のＨＤＰＥ：ＬＬＤＰＥの組成比は
重量比で５０：５０である。
【００１６】このフィルムを用いて下記剥離テストを行
った。
った。
【００１７】実施例２ 表１に示す層構成の多層フィルムを共押出しインフレー
ション法によって作製した。ＬＤＰＥ層の厚さは３０μ
ｍ、ＨＤＰＥ層（内部）の厚さは４０μｍ、ＨＤＰＥ
（反対面）の厚さは３０μｍである。
ション法によって作製した。ＬＤＰＥ層の厚さは３０μ
ｍ、ＨＤＰＥ層（内部）の厚さは４０μｍ、ＨＤＰＥ
（反対面）の厚さは３０μｍである。
【００１８】このフィルムを用いて下記剥離テストを行
った。
った。
【００１９】実施例３ 表１に示す層構成の多層フィルムを共押出しインフレー
ション法によって作製した。ＬＤＰＥの厚さは３０μ
ｍ、ＨＤＰＥの厚さは７０μｍである。
ション法によって作製した。ＬＤＰＥの厚さは３０μ
ｍ、ＨＤＰＥの厚さは７０μｍである。
【００２０】比較例１ 厚さ１００μｍのＬＤＰＥフィルムを用いて下記剥離テ
ストを行った。
ストを行った。
【００２１】比較例２ 厚さ１００μｍのＨＤＰＥフィルムを用いて下記剥離テ
ストを行った。
ストを行った。
【００２２】比較例３ 実施例１で用いた多層フィルムを用いてゴム接触面を反
対面として下記剥離テストを行った。
対面として下記剥離テストを行った。
【００２３】比較例４ 実施例２で用いた多層フィルムを用いてゴム接触面を反
対面として下記剥離テストを行った。
対面として下記剥離テストを行った。
【００２４】剥離テスト 内容物（厚さ２ｍｍのＥＰＤＭ（出光ディーエスエム
（株）製 Ｋｅｌｔａｎ３１２）プレート）に実施例及
び比較例のフィルムを被せ、１００ｇｆ／ｃｍ 2の荷重
をかけ６０℃オーブン中に２時間放置した後に取り出
し、常温まで放冷させた。
（株）製 Ｋｅｌｔａｎ３１２）プレート）に実施例及
び比較例のフィルムを被せ、１００ｇｆ／ｃｍ 2の荷重
をかけ６０℃オーブン中に２時間放置した後に取り出
し、常温まで放冷させた。
【００２５】剥離強度は幅１インチに切削したサンプル
の１８０度剥離試験（引張速度５００ｍｍ／ｍｉｎ）を
行って測定した。弾性率、破断強度は常法により測定
し、これらの測定値に基づいてフィルムの剥離特性を
◎、○、△、×の４段階に評価した。これらの結果を表
１に示す。
の１８０度剥離試験（引張速度５００ｍｍ／ｍｉｎ）を
行って測定した。弾性率、破断強度は常法により測定
し、これらの測定値に基づいてフィルムの剥離特性を
◎、○、△、×の４段階に評価した。これらの結果を表
１に示す。
【００２６】◎は「極めて良好」、○は「良好」、△は
「不良」、×は「極めて不良」を表す。
「不良」、×は「極めて不良」を表す。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【発明の効果】本発明の合成フィルム包装用の多層フィ
ルムは、合成ゴムとの密着性が弱く剥離に要する力が小
さくて済み、かつフィルムの剥離時にフィルムの伸びが
抑えられ、剥離時にフィルムが破れないため合成ゴム使
用時の作業性に極めて優れており、その工業的価値は極
めて大である。
ルムは、合成ゴムとの密着性が弱く剥離に要する力が小
さくて済み、かつフィルムの剥離時にフィルムの伸びが
抑えられ、剥離時にフィルムが破れないため合成ゴム使
用時の作業性に極めて優れており、その工業的価値は極
めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 英俊 千葉県市原市姉崎海岸１番１号 出光ディ ーエスエム株式会社内 (72)発明者 林 薫 兵庫県姫路市白浜町甲841番３号 ユニ化 工株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 内容物である合成ゴムに接する面に低密
度ポリエチレン層を有し、反対側の面に高密度ポリエチ
レン層又は高密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチ
レンからなる組成物層を有することを特徴とする合成ゴ
ム包装用易剥離性多層フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15648395A JPH091740A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 合成ゴム包装用易剥離性多層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15648395A JPH091740A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 合成ゴム包装用易剥離性多層フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH091740A true JPH091740A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15628753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15648395A Pending JPH091740A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 合成ゴム包装用易剥離性多層フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH091740A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030095629A (ko) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 최병국 | 양면 합포 방법 및 양면 합포기 |
-
1995
- 1995-06-22 JP JP15648395A patent/JPH091740A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030095629A (ko) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 최병국 | 양면 합포 방법 및 양면 합포기 |
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