JPH09162521A - セラミック端子の製造方法 - Google Patents

セラミック端子の製造方法

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JPH09162521A
JPH09162521A JP34463495A JP34463495A JPH09162521A JP H09162521 A JPH09162521 A JP H09162521A JP 34463495 A JP34463495 A JP 34463495A JP 34463495 A JP34463495 A JP 34463495A JP H09162521 A JPH09162521 A JP H09162521A
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JP
Japan
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ceramic
flat plate
grid
cut
metallized layer
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JP34463495A
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English (en)
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Takaharu Miyamoto
隆春 宮本
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック基板の上面にパッドが備えられ、
セラミック基板の下面にメタライズ層が備えられた、F
ET用のパッケージに用いるセラミック端子を得る。 【解決手段】 セラミック平板12の上下面にメタライ
ズ層30を広く備えたセラミック端子形成部材500を
形成する。次いで、セラミック平板12上面のメタライ
ズ層30を格子状にカットして、その格子状にカットし
たメタライズ層の格子目32にセラミック平板12の素
地を露出させる。その後、格子目32に露出したセラミ
ック平板12の素地の中央部分40を、セラミック平板
12の下面に備えられたメタライズ層30と共に、格子
目32の幅より狭い幅にカットする。そして、セラミッ
ク端子形成部材500を、複数に分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、FET
(電界効果型トランジスタ)用のパッケージに用いられ
るセラミック端子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記FET用のパッケージに用いられる
セラミック端子は、図10に示したように、セラミック
からなるセラミック基板10の上面中央に、リード22
接続用のメタライズからなる小方形層状のパッド20が
備えられ、セラミック基板10の下面に、メタライズ層
30が連続して広く備えられた形状をしている。
【0003】パッド20の周縁は、セラミック基板10
の周縁の内方に所定距離引き下げられている。そして、
パッド20の周囲にセラミック基板10の素地が連続し
て露出している。
【0004】ここで、パッド20の周縁がセラミック基
板10の周縁の内方に引き下げられている理由は、図1
1に示したように、セラミック端子50をFET用のパ
ッケージ本体60に接合した場合に、パッド20が金属
製のパッケージ本体60に接触して、パッド20がパッ
ケージ本体60に電気的に短絡した状態となるのを防ぐ
ためである。また、セラミック基板10の下面にメタラ
イズ層30が広く連続して備えられている理由は、その
メタライズ層30を介して、セラミック端子50を金属
製のパッケージ本体60にろう付け接合できるようにす
るためである。
【0005】このセラミック端子50は、従来一般に、
次のようにして形成している。
【0006】図12に示したように、セラミックグリー
ンシート100を1枚又は複数枚(図では、3枚として
いる)積層して、グリーンシート平板120を形成して
いる。
【0007】グリーンシート平板120の上面には、小
方形層状のメタライズペースト200を、スクリーン印
刷法等を用いて、小間隔ずつあけて縦横に複数並べて塗
布している。
【0008】グリーンシート平板120の下面には、メ
タライズペースト300を、その全面に亙って層状に塗
布している。
【0009】縦横に複数並べて備えられた小方形層状の
メタライズペースト200間に格子目状に露出したグリ
ーンシート平板120上面の中央部分には、細溝状のス
リット130を刻設している。
【0010】次いで、それらのグリーンシート平板12
0、メタライズペースト200、300を、焼成炉に入
れて、一体焼成している。そして、図13に示したよう
な、その上面に小方形層状のパッド20が小間隔ずつあ
けて縦横に複数並べて備えられ、その下面にメタライズ
層30が連続して広く備えられたセラミック平板12か
らなるセラミック端子形成部材500であって、その上
面に縦横に並べて備えられた複数のパッド20間に格子
目状に露出したセラミック平板12上面の中央部分に沿
って細溝状のスリット13が設けられたセラミック端子
形成部材500を形成している。
【0011】その後、セラミック平板12を、その上面
に設けられたスリット13に沿って、ブレーク(割るこ
と)している。そして、図10に示したような、セラミ
ック端子50を形成している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして、セラミック端子50を形成した場合には、
セラミック端子形成部材500の焼成時に、セラミック
平板12が反ってしまった。そして、セラミック平板1
2を用いて形成するセラミック端子50に反りが生じて
しまった。
【0013】これは、セラミック平板12上面の小方形
層状の複数のパッド20の総面積が、セラミック平板1
2下面のメタライズ層30の総面積に比べて、小さいた
め、セラミック端子形成部材500の焼成時に、セラミ
ック平板12上面に形成される複数のパッド20からセ
ラミック平板12上面に加わる収縮力に比べて、セラミ
ック平板12下面に形成されるメタライズ層30からセ
ラミック平板12下面に加わる収縮力が、大きくなって
しまうからである。
【0014】また、セラミック端子50は、その縦横の
幅が1mm前後であって、その外径が極めて小さい。従
って、セラミック平板12上面に設ける細溝状のスリッ
ト13の縦横のピッチが、1mm前後の極小ピッチとな
ってしまう。そのため、そのスリット13に沿って、セ
ラミック平板12を小六面体状に複数にブレークするの
に、多大な困難を極めた。
【0015】なお、このセラミック平板12を小六面体
状に複数にブレークする作業をなくす方法として、切断
用具を用いて、セラミック平板12を極小ピッチで縦横
に格子状にカットする方法が考えられる。
【0016】しかしながら、そのようにしてセラミック
平板12を切断用具を用いてカットした場合には、セラ
ミック平板12上面に縦横に複数並べて備えられたパッ
ド20間に格子目状に露出したセラミック平板12上面
の中央部分に沿ってセラミック平板12が正しくカット
されずに、パッド20の一部が、セラミック平板12と
共に、切断用具でカットされてしまった。そして、セラ
ミック平板12をカットして形成するセラミック端子5
0のパッド20の周縁の一部に、セラミック基板10の
周縁からの引き下がり距離が零の箇所が生じてしまっ
た。
【0017】これは、セラミック平板12の焼成時の収
縮率が、セラミック平板12の各所で異なるため、それ
に伴って、セラミック端子形成部材500の焼成時に、
セラミック平板12上面に縦横に複数並んだ状態に形成
されるパッド20のピッチが、セラミック平板12上面
の各所で異なってしまうからである。
【0018】本発明は、このような課題を解消可能な、
セラミック端子の製造方法を提供することを目的として
いる。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のセラミック端子の製造方法は、次の
工程を含むことを特徴としている。 a.セラミック平板の上下面にメタライズ層を広く備え
たセラミック端子形成部材を形成する工程。 b.前記セラミック平板上面のメタライズ層を、格子状
にカットして、その格子状にカットしたメタライズ層の
格子目に、前記セラミック平板の素地を露出させる工
程。 c.前記格子目に露出したセラミック平板の素地の中央
部分を、セラミック平板の下面に備えられた前記メタラ
イズ層と共に、前記格子目の幅より狭い幅にカットし
て、前記セラミック端子形成部材を複数に分割する工
程。
【0020】この第1のセラミック端子の製造方法にお
いては、セラミック平板の上下面のメタライズ層の総面
積を同じくして、セラミック端子形成部材の焼成時に、
セラミック平板の上下面に形成されるメタライズ層から
セラミック平板の上下面に加わる収縮力を、均等化でき
る。そして、セラミック端子形成部材の焼成時に、セラ
ミック平板が、その上下面に形成されるメタライズ層の
収縮力を受けて、反るのを防止できる。
【0021】次いで、焼成済みのセラミック平板上面に
備えられたメタライズ層を格子状にカットしているた
め、セラミック端子形成部材の焼成時に、セラミック平
板の各所の収縮率に差異が生じても、それに影響されず
に、セラミック平板上面に備えられたメタライズ層を所
定ピッチで縦横に正確に格子状にカットできる。そし
て、セラミック平板上面に、メタライズ層を縦横に格子
状にカットしてなる、複数の小方形層状のパッドを、所
定ピッチで縦横に整然と並べて形成できる。それと共
に、その格子状にカットしたメタライズ層の格子目に、
セラミック平板の素地を縦横に所定ピッチで正確に格子
目状に露出させることができる。
【0022】次いで、その縦横に所定ピッチで正確に格
子目状に露出したセラミック平板の素地の中央部分に沿
って、セラミック平板を、その下面に備えられたメタラ
イズ層と共に、メタライズ層の格子目の幅より狭い幅に
縦横にカットすることにより、セラミック平板を、セラ
ミック平板上面に形成されたパッドの一部をカットする
ことなく、パッドの周囲にセラミック平板の一部を残し
て、縦横に格子状にカットできる。そして、セラミック
端子形成部材を、小六面体状に複数に分割できる。
【0023】その結果、セラミック基板上面のパッドの
周縁がセラミック基板の周縁の内方に所定距離引き下げ
られて、パッドの周囲にセラミック基板の素地が露出し
たセラミック端子であって、セラミック基板下面にメタ
ライズ層が広く備えられたセラミック端子を形成でき
る。
【0024】本発明の第1のセラミック端子の製造方法
においては、メタライズ層にカットする格子目の幅と同
じ幅の刃を持つ切断用具を用いて、セラミック平板上面
のメタライズ層を格子状にカットし、前記格子目の幅の
数分の1以下の幅の刃を持つ切断用具を用いて、前記格
子状にカットしたメタライズ層の格子目に露出したセラ
ミック平板の素地の中央部分を、セラミック平板の下面
に備えられたメタライズ層と共にカットすることを好適
としている。
【0025】この第1のセラミック端子の製造方法にあ
っては、メタライズ層にカットする格子目の幅と同じ幅
の厚い刃を持つ切断用具をセラミック平板上面に沿って
縦方向又は横方向に一度移動させるだけで、セラミック
平板上面のメタライズ層を、メタライズ層にカットする
格子目の幅と同じ幅に縦又は横に帯状にカットできる。
そして、セラミック平板上面のメタライズ層を手数をか
けずに迅速に縦横に格子状にカットできる。
【0026】また、メタライズ層にカットする格子目の
幅の数分の1以下の薄い刃を持つ切断用具をセラミック
平板上面の格子状にカットされたメタライズ層の格子目
に露出したセラミック平板の素地の中央部分に沿って移
動させることにより、セラミック平板を、セラミック平
板上面に形成されたパッドの一部をカットすることな
く、パッドの周囲にセラミック平板の一部を確実に残し
て、縦横に格子状にカットできる。
【0027】本発明の第2のセラミック端子の製造方法
は、次の工程を含むことを特徴としている。 a.セラミック平板の上下面にメタライズ層を広く備え
たセラミック端子形成部材を形成する工程。 b.前記セラミック平板の上下面の各メタライズ層を、
その上下面の各メタライズ層にカットする格子目の位置
が上下に重なり合うように、格子状にカットして、その
格子状にカットしたメタライズ層の格子目に、前記セラ
ミック平板の素地を露出させる工程。 c.前記格子目に露出したセラミック平板の素地の中央
部分を、前記格子目の幅より狭い幅にカットして、前記
セラミック端子形成部材を複数に分割する工程。
【0028】この第2のセラミック端子の製造方法にお
いては、セラミック平板の上下面のメタライズ層の総面
積を同じくして、セラミック端子形成部材の焼成時に、
セラミック平板の上下面に形成されるメタライズ層から
セラミック平板の上下面に加わる収縮力を、均等化でき
る。そして、セラミック端子形成部材の焼成時に、セラ
ミック平板が、その上下面に形成されるメタライズ層の
収縮力を受けて、反るのを防止できる。
【0029】次いで、焼成済みのセラミック平板の上下
面の各メタライズ層を、その上下面の各メタライズ層に
カットする格子目の位置が上下に重なり合うように、格
子状にカットしているため、セラミック端子形成部材の
焼成時に、セラミック平板の各所の収縮率に差異が生じ
ても、それに影響されずに、セラミック平板の上下面の
各メタライズ層を、セラミック平板の上下面の各メタラ
イズ層の格子目の位置が上下に重なり合うように、所定
ピッチで縦横に正確に格子状にカットできる。そして、
セラミック平板の上下面に、複数の小方形層状のパッド
を、その上下面のパッドが上下に重なり合うように、所
定ピッチで縦横に整然と並べて形成できる。それと共
に、セラミック平板の上下面の各メタライズ層の格子目
が上下に重なり合うように、セラミック平板の上下面の
格子状にカットされた各メタライズ層の格子目に、セラ
ミック平板の素地を所定ピッチで縦横に正確に格子目状
に露出させることができる。
【0030】次いで、その縦横に所定ピッチで正確に格
子目状に露出したセラミック平板の素地の中央部分に沿
って、セラミック平板をメタライズ層の格子目の幅より
狭い幅に縦横にカットすることにより、セラミック平板
を、セラミック平板の上下面に形成されたパッドの一部
をカットすることなく、パッドの周囲にセラミック平板
の一部を残して、縦横に格子状にカットできる。そし
て、セラミック端子形成部材を、小六面体状に複数に分
割できる。
【0031】その結果、セラミック基板の上下面にメタ
ライズ層に利用可能なパッドが備えられたセラミック端
子であって、パッドの周縁がセラミック基板の周縁の内
方に所定距離引き下げられて、パッドの周囲にセラミッ
ク基板の素地が露出した、上下対称のセラミック端子を
形成できる。
【0032】本発明の第2のセラミック端子の製造方法
においては、メタライズ層にカットする格子目の幅と同
じ幅の刃を持つ切断用具を用いて、セラミック平板の上
下面の各メタライズ層を格子状にカットし、前記格子目
の幅の数分の1以下の幅の刃を持つ切断用具を用いて、
前記格子状にカットしたメタライズ層の格子目に露出し
たセラミック平板の素地の中央部分をカットすることを
好適としている。
【0033】この第2のセラミック端子の製造方法にあ
っては、メタライズ層にカットする格子目の幅と同じ幅
の厚い刃を持つ切断用具をセラミック平板の上面又はそ
の下面に沿って縦方向又は横方向に一度移動させるだけ
で、セラミック平板の上面又はその下面のメタライズ層
を、メタライズ層にカットする格子目の幅と同じ幅に縦
又は横に帯状にカットできる。そして、セラミック平板
の上下面の各メタライズ層を手数をかけずに迅速に縦横
に格子状にカットできる。
【0034】また、メタライズ層にカットする格子目の
幅の数分の1以下の薄い刃を持つ切断用具をセラミック
平板の上面又はその下面の格子状にカットされたメタラ
イズ層の格子目に露出したセラミック平板の素地の中央
部分に沿って移動させることにより、セラミック平板
を、セラミック平板の上下面に形成されたパッドの一部
をカットすることなく、そのパッドの周囲にセラミック
平板の一部を確実に残して、縦横に格子状にカットでき
る。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。図1ないし図6は本発明の第1のセラ
ミック端子の製造方法の好適な実施の形態を示し、詳し
くはその製造工程説明図である。以下に、この第1のセ
ラミック端子の製造方法を説明する。
【0036】この第1のセラミック端子の製造方法で
は、図1に示したように、セラミックグリーンシート1
00を1枚又は複数枚(図では、3枚としている)積層
して、グリーンシート平板120を形成している。
【0037】グリーンシート平板120の上下面には、
メタライズペースト300を、その全面に亙って層状に
塗布している。
【0038】次いで、グリーンシート平板120を、メ
タライズペースト300と共に、焼成炉に入れて、一体
焼成している。そして、図2に示したような、セラミッ
ク平板12の上下面にメタライズ層30が連続して広く
備えられたセラミック端子形成部材500を形成してい
る。
【0039】次いで、図3と図4に示したように、メタ
ライズ層30にカットする格子目32の幅と同じ幅の厚
い刃70を持つ切断用具を用いて、セラミック平板12
上面のメタライズ層30を、幅広く格子状にカットして
いる。その際には、切断用具の刃70の先端を、メタラ
イズ層30直下のセラミック平板12内部に食い込ませ
て、メタライズ層30を、切り残しのないように、格子
状に確実にカットしている。そして、セラミック平板1
2上面に、メタライズ層30を格子状にカットしてなる
複数の小方形層状をしたパッド20を、所定ピッチで縦
横に整然と並べて形成している。それと共に、セラミッ
ク平板12上面の格子状にカットされたメタライズ層の
格子目32に、セラミック平板12の素地を幅広く露出
させている。
【0040】その後、図3と図5に示したように、メタ
ライズ層30にカットする格子目32の幅の数分の1以
下の幅の薄い刃80を持つ切断用具を用いて、メタライ
ズ層の格子目32に幅広く露出したセラミック平板12
の素地の中央部分40に沿って、セラミック平板12
を、セラミック平板12の下面に備えられたメタライズ
層30と共に、縦横に格子状にカットしている。そし
て、セラミック端子形成部材500を、小六面体状に複
数に分割している。そして、図6に示したような、セラ
ミック基板10上面にパッド20が備えられ、セラミッ
ク基板10下面にメタライズ層30が備えられたセラミ
ック端子50を形成している。
【0041】図の第1のセラミック端子の製造方法は、
以上の工程からなり、この製造方法においては、セラミ
ック平板12の上下面のメタライズ層30の総面積を同
じくして、セラミック端子形成部材500の焼成時に、
セラミック平板12の上下面に形成されるメタライズ層
30からセラミック平板12の上下面に加わる収縮力を
均等化して、セラミック平板12が反るのを防ぐことが
できる。
【0042】次いで、セラミック端子形成部材500の
焼成時にセラミック平板12の各所に生じた収縮率の差
異に影響されずに、厚い刃70を持つ切断用具を用い
て、焼成済みのセラミック平板12上面のメタライズ層
30を縦横に所定ピッチで正確に格子状に幅広くカット
できる。その際には、メタライズ層30にカットする格
子目32の幅と同じ幅の厚い刃70を持つ切断用具を用
いて、メタライズ層30を、メタライズ層30にカット
する格子目32の幅と同じ幅に縦方向又は横方向に一度
に幅広く帯状にカットできる。そして、セラミック平板
12上面に、メタライズ層30を格子状にカットしてな
る、複数の小方形層状のパッド20を所定ピッチで縦横
に整然と並べて形成できる。それと共に、その格子状に
幅広くカットしたメタライズ層の格子目32に、セラミ
ック平板12の素地を縦横に所定ピッチで正確に格子目
状に幅広く露出させることができる。
【0043】その後、薄い刃80を持つ切断用具を用い
て、メタライズ層の格子目32に幅広く露出したセラミ
ック平板12の素地の中央部分40に沿って、セラミッ
ク平板12を、その下面に備えられたメタライズ層30
と共に縦横にカットすることにより、セラミック端子形
成部材500を、小六面体状に複数に分割できる。その
際には、メタライズ層30にカットする格子目32の幅
の数分の1以下の幅の薄い刃80を持つ切断用具を用い
て、セラミック平板12を、パッド20の一部をカット
することなく、パッド20の周囲にセラミック平板12
の一部を確実に残して、縦横に格子状にカットできる。
そして、セラミック端子形成部材500を、小六面体状
に複数に分割できる。
【0044】その結果、図6に示したような、セラミッ
ク基板10上面のパッド20の周縁がセラミック基板1
0の周縁の内方に所定距離確実に引き下げられて、パッ
ド20の周囲にセラミック基板10の素地が露出したセ
ラミック端子50であって、セラミック基板10下面に
メタライズ層30が広く備えられたセラミック端子50
を形成できる。
【0045】図7ないし図9は本発明の第2のセラミッ
ク端子の製造方法の好適な実施の形態を示し、詳しくは
その製造工程説明図である。以下に、この第2のセラミ
ック端子の製造方法を説明する。
【0046】この第2のセラミック端子の製造方法で
は、前述図2に示したものと同様な、図7に示したよう
な、セラミック平板12の上下面にメタライズ層30が
連続して広く備えられたセラミック端子形成部材500
を形成している。
【0047】次いで、図8に示したように、メタライズ
層30にカットする格子目32の幅と同じ幅の厚い刃7
0を持つ切断用具を用いて、セラミック平板12の上下
面の各メタライズ層30を、その上下面の各メタライズ
層30にカットする格子目32の位置が上下に重なり合
うように、幅広く格子状にカットしている。その際に
は、切断用具の刃70の先端を、メタライズ層30直下
のセラミック平板12内部に食い込ませて、メタライズ
層30を、切り残しのないように、格子状に確実にカッ
トしている。そして、セラミック平板12の上下面に、
メタライズ層30を格子状にカットしてなる複数の小方
形層状をしたパッド20を、その上下面のパッド20が
上下に重なり合うように、所定ピッチで縦横に整然と並
べて形成している。それと共に、セラミック平板12の
上下面の格子状にカットされた各メタライズ層の格子目
32に、セラミック平板12の素地を幅広く露出させて
いる。
【0048】その後、同じ図8に示したように、メタラ
イズ層30にカットする格子目32の幅の数分の1以下
の幅の薄い刃80を持つ切断用具を用いて、メタライズ
層の格子目32に幅広く露出したセラミック平板12の
素地の中央部分40に沿って、セラミック平板12を、
縦横に格子状にカットしている。そして、セラミック端
子形成部材500を、小六面体状に複数に分割してい
る。そして、図9に示したような、セラミック基板10
の上下面にメタライズ層30に利用可能なパッド20が
備えられた、上下対称のセラミック端子50を形成して
いる。
【0049】この第2のセラミック端子の製造方法は、
以上の工程からなり、この製造方法においては、セラミ
ック平板12の上下面のメタライズ層30の総面積を同
じくして、セラミック端子形成部材500の焼成時に、
セラミック平板12の上下面に形成されるメタライズ層
30からセラミック平板12の上下面に加わる収縮力を
均等化して、セラミック平板12が、反るのを防ぐこと
ができる。
【0050】次いで、厚い刃70を持つ切断用具を用い
て、焼成済みのセラミック平板12の上下面の各メタラ
イズ層30を、その上下面の各メタライズ層30にカッ
トする格子目32の位置が上下に重なり合うように、格
子状に幅広くカットしているため、セラミック端子形成
部材500の焼成時にセラミック平板12の各所に生じ
た収縮率の差異に影響されずに、セラミック平板12の
上下面の各メタライズ層30を、その上下面の各メタラ
イズ層30にカットする格子目32の位置が上下に重な
り合うように、縦横に所定ピッチで正確に格子状に幅広
くカットできる。その際には、メタライズ層30にカッ
トする格子目32の幅と同じ幅の厚い刃70を持つ切断
用具を用いて、メタライズ層30を、メタライズ層30
にカットする格子目32の幅と同じ幅に縦方向又は横方
向に一度に幅広く帯状にカットできる。そして、セラミ
ック平板12の上下面に、メタライズ層30を格子状に
カットしてなる複数の小方形層状のパッド20を、その
上下面のパッド20が上下に重なり合うように、所定ピ
ッチで縦横に整然と並べて形成できる。それと共に、セ
ラミック平板12の上下面の各メタライズ層の格子目3
2に、セラミック平板12の素地を縦横に所定ピッチで
正確に格子目状に幅広く露出させることができる。
【0051】その後、同じ図8に示したように、薄い刃
80を持つ切断用具を用いて、メタライズ層の格子目3
2に幅広く露出したセラミック平板12の素地の中央部
分40に沿ってセラミック平板12をカットすることに
より、セラミック平板12を、所定ピッチで縦横に正確
にカットできる。その際には、メタライズ層30にカッ
トする格子目32の幅の数分の1以下の幅の薄い刃80
を持つ切断用具を用いて、セラミック平板12を、その
上下面に備えられたパッド20の一部をカットすること
なく、パッド20の周囲にセラミック平板12の一部を
確実に残して、所定ピッチで縦横に格子状にカットでき
る。そして、セラミック端子形成部材500を、小六面
体状に複数に分割できる。
【0052】その結果、図9に示したような、セラミッ
ク基板10の上下面にメタライズ層30に利用可能なパ
ッド20が備えられ、パッド20の周縁がセラミック基
板10の周縁の内方に所定距離確実に引き下げられて、
パッド20の周囲にセラミック基板10の素地が露出し
た、上下対称のセラミック端子50であって、図11に
示したように、FET用のパッケージ本体60に接合す
る場合に、パッケージ本体60にろう付け接合するメタ
ライズ層30が備えられたセラミック端子50の下面側
を見極める必要のないセラミック端子50を形成でき
る。
【0053】なお、上述第1又は第2のセラミック端子
の製造方法においては、メタライズ層30にカットする
格子目32の幅より狭い幅の刃を持つ切断用具をセラミ
ック平板12の上面又はその下面に沿って左方向又は右
方向に小ピッチずつ移動させながら縦方向又は横方向に
複数回往復移動させて、セラミック平板12の上面又は
その下面のメタライズ層30を、メタライズ層30にカ
ットする格子目32の幅と同じ幅に縦又は横に帯状にカ
ットしても良い。
【0054】また、メタライズ層30にカットする格子
目32の幅の数分の1より大きく、かつ、メタライズ層
30にカットする格子目32の幅より狭い幅の刃を持つ
切断用具を用いて、メタライズ層の格子目32に露出し
たセラミック平板12の素地の中央部分40に沿って、
セラミック平板12を縦横に格子状にカットしても良
く、そのようにしても、セラミック平板12の上面又は
その下面に形成されたパッド20の一部をカットするこ
となく、パッド20の周囲にセラミック平板12の一部
を残して、セラミック平板12を縦横に格子状にカット
できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1又は
第2のセラミック端子の製造方法によれば、セラミック
端子形成部材の焼成時に、セラミック平板が反るのを防
ぐことができる。
【0056】また、焼成済みのセラミック平板の上面又
はその上下面のメタライズ層を格子状にカットして、セ
ラミック平板の上面又はその上下面に複数の小方形層状
のパッドを所定間隔ずつあけて縦横に整然と並べて形成
できる。
【0057】また、格子状にカットされたメタライズ層
の格子目に露出したセラミック平板の素地の中央部分に
沿って、セラミック平板を、その上面又はその上下面に
備えられたパッドの一部をカットすることなく、パッド
の周囲にセラミック平板の一部を確実に残して、縦横に
格子状にカットできる。そして、セラミック基板の上面
又はその上下面のパッドの周縁をセラミック基板の周縁
の内方に所定距離確実に引き下がらせて、パッドの周囲
にセラミック基板を露出させた反りのないセラミック端
子を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のセラミック端子の製造方法に用
いるグリーンシート平板の一部斜視図である。
【図2】本発明の第1のセラミック端子の製造方法に用
いるセラミック平板の一部拡大断面図である。
【図3】本発明の第1のセラミック端子の製造方法によ
りメタライズ層とセラミック平板とをカットする方法を
示す説明図である。
【図4】本発明の第1のセラミック端子の製造方法によ
りメタライズ層を格子状にカットする方法を示す斜視図
である。
【図5】本発明の第1のセラミック端子の製造方法によ
りセラミック平板をカットする方法を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の第1のセラミック端子の製造方法によ
り形成したセラミック端子の拡大断面図である。
【図7】本発明の第2のセラミック端子の製造方法に用
いるセラミック平板の一部拡大断面図である。
【図8】本発明の第2のセラミック端子の製造方法によ
りメタライズ層とセラミック平板とをカットする方法を
示す説明図である。
【図9】本発明の第2のセラミック端子の製造方法によ
り形成したセラミック端子の拡大断面図である。
【図10】セラミック端子の斜視図である。
【図11】セラミック端子をパッケージ本体に接合した
状態を示す斜視図である。
【図12】従来のセラミック端子の製造方法を示す斜視
図である。
【図13】従来のセラミック端子の製造方法を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 セラミック基板 12 セラミック平板 13 スリット 20 パッド 30 メタライズ層 32 メタライズ層の格子目 40 メタライズ層の格子目に露出したセラミック平板
の素地の中央部分 50 セラミック端子 60 パッケージ本体 70、80 刃 100 セラミックグリーンシート 120 グリーンシート平板 200、300 メタライズペースト 500 セラミック端子形成部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程を含むことを特徴とするセラミ
    ック端子の製造方法。 a.セラミック平板の上下面にメタライズ層を広く備え
    たセラミック端子形成部材を形成する工程。 b.前記セラミック平板上面のメタライズ層を、格子状
    にカットして、その格子状にカットしたメタライズ層の
    格子目に、前記セラミック平板の素地を露出させる工
    程。 c.前記格子目に露出したセラミック平板の素地の中央
    部分を、セラミック平板の下面に備えられた前記メタラ
    イズ層と共に、前記格子目の幅より狭い幅にカットし
    て、前記セラミック端子形成部材を複数に分割する工
    程。
  2. 【請求項2】 メタライズ層にカットする格子目の幅と
    同じ幅の刃を持つ切断用具を用いて、セラミック平板上
    面のメタライズ層を格子状にカットし、前記格子目の幅
    の数分の1以下の幅の刃を持つ切断用具を用いて、前記
    格子状にカットしたメタライズ層の格子目に露出したセ
    ラミック平板の素地の中央部分を、セラミック平板の下
    面に備えられたメタライズ層と共にカットする請求項1
    記載のセラミック端子の製造方法。
  3. 【請求項3】 次の工程を含むことを特徴とするセラミ
    ック端子の製造方法。 a.セラミック平板の上下面にメタライズ層を広く備え
    たセラミック端子形成部材を形成する工程。 b.前記セラミック平板の上下面の各メタライズ層を、
    その上下面の各メタライズ層にカットする格子目の位置
    が上下に重なり合うように、格子状にカットして、その
    格子状にカットしたメタライズ層の格子目に、前記セラ
    ミック平板の素地を露出させる工程。 c.前記格子目に露出したセラミック平板の素地の中央
    部分を、前記格子目の幅より狭い幅にカットして、前記
    セラミック端子形成部材を複数に分割する工程。
  4. 【請求項4】 メタライズ層にカットする格子目の幅と
    同じ幅の刃を持つ切断用具を用いて、セラミック平板の
    上下面の各メタライズ層を格子状にカットし、前記格子
    目の幅の数分の1以下の幅の刃を持つ切断用具を用い
    て、前記格子状にカットしたメタライズ層の格子目に露
    出したセラミック平板の素地の中央部分をカットする請
    求項3記載のセラミック端子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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