JPH09157544A - シリカ系被膜付き基材の製造方法及び本方法で製造されたシリカ系被膜付き基材 - Google Patents

シリカ系被膜付き基材の製造方法及び本方法で製造されたシリカ系被膜付き基材

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JPH09157544A
JPH09157544A JP7344767A JP34476795A JPH09157544A JP H09157544 A JPH09157544 A JP H09157544A JP 7344767 A JP7344767 A JP 7344767A JP 34476795 A JP34476795 A JP 34476795A JP H09157544 A JPH09157544 A JP H09157544A
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polysilazane
substrate
coating film
silica
acid
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JP7344767A
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Yasuo Shimizu
泰雄 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性、耐熱性、耐蝕性等に優れているの
みならず、低温形成性(酸化速度が速い)、緻密性に優
れたシリカ系被膜を有する半導体装置、液晶装置等用の
基材、特に配線等の半導体装置に悪影響を与えず、被膜
のロスや焼成装置の汚染を起こさない基材の製造方法並
びに本方法によって得られる基材を提供する。 【解決手段】 ポリシラザン(変性物)を、基材上に塗
布した後、該ポリシラザン又はその変性物をセラミック
ス化することにより該基材上にシリカ被膜を形成するに
当たり、前記ポリシラザン又はその変性物を塗布する前
又は塗布した後に、前記ポリシラザン又はその変性物に
アミン類及び/又は酸類を接触させ、セラミックス化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリカ系被膜付き基
材及びその製造方法に関し、詳しくは耐熱性、耐摩耗
性、耐蝕性等に優れているのみならず、低温形成性や緻
密性に優れたシリカ系被膜を有する基材(特に半導体装
置、液晶表示装置等用の基材)並びにその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】シリカ系被膜は、その優れた耐熱性、耐
摩耗性、耐蝕性等の面から、例えば半導体装置における
半導体基板と金属配線層との間、金属配線層間、あるい
は半導体基板上の各種素子上に設けられる絶縁膜とし
て、また液晶表示装置におけるガラス基板とITO膜と
の間、透明電極と配向膜との間等に設けられる絶縁膜と
して、あるいは画素電極ないしカラーフィルター上に設
けられる保護膜として、用いられている。このような分
野で用いられるシリカ系被膜は、一般にCVD法、スパ
ッタリング法等の気相成長法あるいはシリカ系被膜形成
用塗布液を用いる塗布法によって基板上に形成されてい
る。たヾ、気相成長法によると、手間がかヽると共に大
きな設備を必要とし、しかも凹凸面上に被膜を形成する
場合に凹凸面の平坦化ができない等の問題があるため、
近年は塗布法が広く採用されている。
【0003】一方、近年、シリカ、窒化珪素、酸窒化珪
素の前駆体ポリマーであるポリシラザンが、耐熱性、耐
摩耗性、耐蝕性等に優れたシリカ系コーティング膜を形
成し得るため、注目されており、シクロシラザン重合物
あるいはポリシラザンを含有するシリカ系被膜形成用塗
布液が提案されている(特開昭62−88327号公
報、特開平1−203476号公報)。しかし、このよ
うな塗布液を用いてSi−N結合の大部分がSi−N結
合に変化したシリカ系被膜を得る場合には、900℃程
度にまで加熱しなければならないとか、ボイド、ピンホ
ール、クラック等が被膜に生じやすいといった問題点が
ある。
【0004】このような点を解決するために、下記一般
式(II)
【化2】 (式中、R11、R12及びR13は、それぞれ独立して水素
原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基である。)で表
わされる繰り返し単位を有するポリシラザンを含む塗布
液から形成された塗膜を、酸化雰囲気中で加熱硬化して
なるシリカ系絶縁膜を有する半導体装置(WO93/0
2472明細書)や、上記一般式(III)で示される
繰り返し単位を有するポリシラザンとシロキサン結合を
有するケイ素化合物とを混合して形成されてなるシリカ
系被膜形成用塗布液(特開平6−73340号公報)が
提案されている。
【0005】たしかに、これらの塗布液を用いてシリカ
系被膜を形成すると、450℃程度の焼成によって、緻
密性、耐クラック性等に優れたシリカ系被膜を得ること
ができる。たヾ、半導体装置、液晶表示装置等の製造と
いう観点からは、上記のような焼成温度は高すぎ、シリ
カ系被膜の低温形成性という点で、まだ不充分である。
また、従来の方法では、ポリシラザンの低分子量成分
が、加熱時に飛散し、被膜のロスや焼成装置の汚染を起
こし、実用的でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
従来技術の実情に鑑みてなされたものであって、耐摩耗
性、耐熱性、耐蝕性等に優れているのみならず、低温形
成性(酸化速度が速い)、緻密性(エッチングレート)
に優れたシリカ系被膜を有する半導体装置、液晶表示装
置等用の基材、特に配線等の半導体装置に悪影響を与え
ず、被膜のロスや焼成装置の汚染を起こさない基材の製
造方法並びに本方法によって得られる基材を提供するこ
とを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、主として下記一般式(I)
【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に水素原
子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、ア
リール基、若しくはこれらの基以外でフルオロアルキル
基等のケイ素に直結する基が炭素である基、アルキルシ
リル基、アルキルアミノ基又はアルコキシ基を表す。但
し、R1、R2及びR3の少なくとも1つは水素原子であ
る。)で表される構造単位からなる骨格を有する数平均
分子量が約100〜50,000のポリシラザン又はそ
の変性物を基材上に塗布した後、該ポリシラザンをセラ
ミックス化することにより該基材上にシリカ系被膜を形
成する方法であって、前記ポリシラザン又はその変性物
を塗布する前又は塗布した後に前記ポリシラザン又はそ
の変性物にアミン類及び/又は酸類を接触させることを
特徴とするシリカ系被膜付き基材の製造方法が提供され
る。第二に、上記第一に記載した方法で製造されたシリ
カ系被膜付き基材が提供される。
【0008】なお、本発明の実施態様をまとめると、次
のようになる。 (1)前記ポリシラザン又はその変性物とアミン類及び
/又は酸類との接触が、前記ポリシラザン又はその変性
物を塗布する前にポリシラザン又はその変性物に前記ア
ミン類及び/又は(有機)酸類を添加することにより行
われ、そして塗布後の前記ポリシラザン又はその変性物
を水蒸気雰囲気に暴露することによりセラミックス化が
行われることを特徴とする前記第一に記載したシリカ系
被膜付き基材の製造方法。 (2)前記接触が、前記ポリシラザン又はその変性物を
塗布した後に、前記ポリシラザン又はその変性物を、前
記アミン類及び/又は無機酸水溶液の蒸気に暴露するこ
とにより行われることを特徴とする前記第一に記載した
シリカ系被膜付き基材の製造方法。 (3)前記接触が、前記ポリシラザン又はその変性物を
塗布した後に、前記ポリシラザン又はその変性物を、ア
ミン類の蒸気と水蒸気に暴露させることにより行われる
ことを特徴とする前記第一に記載したシリカ系被膜付き
基材の製造方法。 (4)前記接触が、前記ポリシラザン又はその変性物を
塗布した後に、前記ポリシラザン又はその変性物を、無
機酸水溶液の蒸気に暴露させることにより行われること
を特徴とする前記第一に記載したシリカ系被膜付き基材
の製造方法。 (5)前記接触が、前記ポリシラザン又はその変性物を
塗布した後に、前記ポリシラザン又はその変性物を前記
アミン類及び/又は無機酸を含む水溶液に浸漬すること
により行われることを特徴とする前記第一に記載したシ
リカ系被膜付き基材の製造方法。 (6)前記暴露又は浸漬後、更に前記ポリシラザン又は
その変性物を、乾燥大気、乾燥酸素、乾燥不活性ガスに
暴露することを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれ
かに記載したシリカ系被膜付き基材の製造方法。 (7)窒素を0.005〜5%含有するシリカ系被膜を
有することを特徴とする前記第二に記載したシリカ系被
膜付き基材。
【0009】即ち、本発明のシリカ系被膜付き基材の製
造方法は、前記一般式(I)で表される構造単位からな
る骨格を有する数平均分子量が約100〜50,000
のポリシラザン又はその変性物〔以下単に一般式(I)
の単位を有するポリシラザンと記す〕を基材上に塗布し
た後、該ポリシラザン又はその変性物をセラミックス化
することにより該基材上にシリカ被膜を形成するに当た
り、前記ポリシラザン又はその変性物を塗布する前又は
塗布した後に、前記ポリシラザン又はその変性物にアミ
ン類及び/又は酸類を接触させ、セラミックス化するも
のとしたことから、前記ポリシラザン又はその変性物が
容易に酸化しシリカへ転化するので、低温でのセラミッ
クス化が可能で、しかも緻密で且つ表面が均質なシリカ
系被膜を有する基材が得られるものとなる。また、本方
法によると、セラミックス化する際に、塗布膜のポリシ
ラザンの低分子量成分が蒸発する前に容易にシリカへ転
化するため、被膜のロスや焼成装置の汚染を起こさな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明で用いるポリシラザンは、分子内に少なく
ともSi−H結合、あるいはN−H結合を有するポリシ
ラザンであればよく、ポリシラザン単独は勿論のこと、
ポリシラザンと他のポリマーとの共重合体やポリシラザ
ンと他の化合物との混合物でも利用できる。用いるポリ
シラザンには、鎖状、環状、あるいは架橋構造を有する
もの、あるいは分子内にこれら複数の構造を同時に有す
るものがあり、これら単独でもあるいは混合物でも利用
できる。
【0011】用いるポリシラザンの代表例としては下記
のようなものがあるが、これらに限定されるものではな
い。一般式(I)でR1、R2及びR3に水素原子を有す
るものは、ペルヒドロポリシラザンであり、その製造方
法は例えば特開昭60−145903号公報、D.Se
yferthらCommunication of A
m.Cer.Soc.,C−13,January 1
983.に報告されている。これらの方法で得られるも
のは、種々の構造を有するポリマーの混合物であるが、
基本的には分子内に鎖状部分と環状部分を含み、
【化3】 の化学式で表すことができる。
【0012】ペルヒドロポリシラザンの構造の一例を示
すと下記の如くである。
【化4】
【0013】一般式(I)でR1及びR2に水素原子、R
3にメチル基を有するポリシラザンの製造方法は、D.
SeyferthらPolym.Prepr.Am.C
hem.Soc.,Div.Polym.Chem,.
25,10(1984)に報告されている。この方法に
より得られるポリシラザンは、繰り返し単位が−(Si
2NCH3)−の鎖状ポリマーと環状ポリマーであり、
いずれも架橋構造をもたない。
【0014】一般式(I)でR1及びR2に水素原子、R
3に有機基を有するポリオルガノ(ヒドロ)シラザンの
製造法は、D.SeyferthらPolym.Pre
pr.Am.Chem.Soc.,Div.Poly
m.Chem,.25,10(1984)、特開昭61
−89230号公報に報告されている。これら方法によ
り得られるポリシラザンには、−(R2SiHNH)−
を繰り返し単位として、主として重合度が3〜5の環状
構造を有するものや(R3SiHNH)x〔(R2SiH)
1.5N〕1-X(0.4<X<1)の化学式で示される分子
内に鎖状構造と環状構造を同時に有するものがある。
【0015】一般式(I)でR1に水素原子、R2、R3
に有機基を有するポリシラザン、またR1及びR2に有機
基、R3に水素原子を有するものは−(R12SiN
3)−を繰り返し単位として、主に重合度が3〜5の
環状構造を有している。
【0016】次に、用いるポリシラザンの内、一般式
(I)以外のものの代表例を挙げる。ポリオルガノ(ヒ
ドロ)シラザンの中には、D.SeyferthらCo
mmunication of Am.Cer.So
c.C−132,July 1984.が報告されてい
る様な分子内に架橋構造を有するものもある。一例を示
すと下記の如くである。
【化5】
【0017】また、特開昭49−69717号公報に報
告されている様なR1SiX3(X:ハロゲン)のアンモ
ニア分解によって得られる架橋構造を有するポリシラザ
ンR1Si(NH)x、あるいはR1SiX3及びR2 2Si
2の共アンモニア分解によって得られる下記の構造を
有するポリシラザンも出発材料として用いることができ
る。
【化6】
【0018】用いるポリシラザンは、上記の如く一般式
(I)で表される単位からなる主骨格を有するが、一般
式(I)表される単位は、上記にも明らかな如く環状化
することがあり、その場合にはその環状部分が末端基と
なり、このような環状化がされない場合には、主骨格の
末端はR1、R2、R3と同様の基又は水素原子であるこ
とができる。
【0019】また、ポリシラザン変性物として、例えば
下記の構造(式中、側鎖の金属原子であるMは架橋をな
していてもよい)のように金属原子を含むポリメタロシ
ラザンも出発材料として用いることができる。
【化7】
【0020】その他、特開昭62−195024号公報
に報告されているような繰り返し単位が〔(SiH2n
(NH)m〕及び〔(SiH2rO〕(これら式中、
n、m、rはそれぞれ1、2又は3である)で表される
ポリシロキサザン、特開平2−84437号公報に報告
されているようなポリシラザンにボロン化合物を反応さ
せて製造する耐熱性に優れたポリボロシラザン、特開昭
63−81122号、同63−191832号、特開平
2−77427号各公報に報告されているようなポリシ
ラザンとメタルアルコキシドとを反応させて製造するポ
リメタロシラザン、特開平1−138108号、同1−
138107号、同1−203429号、同1−203
430号、同4−63833号、同3−320167号
各公報に報告されているような分子量を増加させたり
(上記公報の前4者)、耐加水分解性を向上させた(後
2者)、無機シラザン高重合体や改質ポリシラザン、特
開平2−175726号、同5−86200号、同5−
331293号、同3−31326号各公報に報告され
ているようなポリシラザンに有機成分を導入した厚膜化
に有利な共重合シラザン、特開平5−238827号公
報、特願平4−272020号、同5−93275号、
同5−214268号、同5−30750号、同5−3
38524号に報告されているようなポリシラザンにセ
ラミックス化を促進するための触媒的化合物を付加又は
添加したプラスチックスやアルミニウムなどの金属への
施工が可能で、より低温でセラミックス化する低温セラ
ミックス化ポリシラザンなども同様に使用できる。
【0021】本発明では、更に、以下のような低温セラ
ミックス化ポリシラザンを使用することできる。例え
ば、本願出願人による特願平4−39595号明細書に
記載されているケイ素アルコキシド付加ポリシラザンが
挙げられる。この変性ポリシラザンは、前記一般式
(I)で表されるポリシラザンと、下記一般式(II
I): Si(OR44 (III) (式中、R4は、同一でも異なっていてもよく、水素原
子、炭素原子数1〜20個を有するアルキル基又はアリ
ール基を表し、少なくとも1個のR4は上記アルキル基
又はアリール基である)で表されるケイ素アルコキシド
を加熱反応させて得られる、アルコキシド由来ケイ素/
ポリシラザン由来ケイ素原子比が0.001〜3の範囲
内且つ数平均分子量が約200〜50万のケイ素アルコ
キシド付加ポリシラザンである。
【0022】低温セラミックス化ポリシラザンの別の例
として、本出願人による特開平6−122852号公報
に記載されているグリシドール付加ポリシラザンが挙げ
られる。この変性ポリシラザンは、前記一般式(I)で
表されるポリシラザンとグリシドールを反応させて得ら
れる、グリシドール/ポリシラザン重量比が0.001
〜2の範囲内且つ数平均分子量が約200〜50万のグ
リシドール付加ポリシラザンである。
【0023】低温セラミックス化ポリシラザンの更に別
の例として、本願出願人による特願平5−35604号
明細書に記載されているアセチルアセトナト錯体付加ポ
リシラザンが挙げられる。この変性ポリシラザンは、前
記一般式(I)で表されるポリシラザンと、金属として
ニッケル、白金、パラジウム又はアルミニウムを含むア
セチルアセトナト錯体を反応させて得られる、アセチル
アセトナト錯体/ポリシラザン重量比が0.00000
1〜2の範囲内且つ数平均分子量が約200〜50万の
アセチルアセトナト錯体付加ポリシラザンである。前記
の金属を含むアセチルアセトナト錯体は、アセチルアセ
トン(2,4−ペンタジオン)から酸解離により生じた
陰イオンacac-が金属原子に配位した錯体であり、
一般に式(CH3COCHCOCH3nM〔式中、Mは
n価の金属を表す〕で表される。
【0024】低温セラミックス化ポリシラザンのまた別
の例として、本願出願人による特願平5−93275号
明細書に記載されている金属カルボン酸塩付加ポリシラ
ザンが挙げられる。この変性ポリシラザンは、前記一般
式(I)で表されるポリシラザンと、ニッケル、チタ
ン、白金、ロジウム、コバルト、鉄、ルテニウム、オス
ミウム、パラジウム、イリジウム、アルミニウムの群か
ら選択される少なくとも1種の金属を含む金属カルボン
酸塩を反応させて得られる、金属カルボン酸塩//ポリ
シラザン重量比が0.000001〜2の範囲内且つ数
平均分子量が約200〜50万の金属カルボン酸塩付加
ポリシラザンである。上記金属カルボン酸塩は、式(R
COO)nM〔式中、Rは炭素原子数1〜22個の脂肪
族基又は脂環式基であり、Mは上記金属群から選択され
る少なくとも1種の金属を表し、そしてnは金属Mの原
子価である〕で表される化合物である。上記金属カルボ
ン酸塩は無水物であっても水和物であってもよい。ま
た、金属カルボン酸塩/ポリシラザン重量比は好ましく
は0.001〜1、より好ましくは0.01〜0.5で
ある。金属カルボン酸塩付加ポリシラザンの調製につい
ては、上記特願平5−93275号明細書を参照された
い。
【0025】本発明のシリカ系被膜付き基材の製造方法
においては、前記ポリシラザン(変性物)を、基材に塗
布する前又は塗布した後に、アミン類及び/又は酸類と
接触させ、その後に硬化焼成する。詳しく言うと、本発
明においては、 前記ポリシラザン(変性物)にアミン類又はアミン類
と有機酸類を添加した混合液を基材上に塗布した後、水
蒸気を含む雰囲気中で硬化焼成するか、 前記ポリシラザン(変性物)を基材上に塗布した後、
アミン類の蒸気と水蒸気に接触させて硬化焼成するか、 前記ポリシラザン(変性物)を基材上に塗布した後、
無機酸水溶液の蒸気に接触させて硬化焼成するか、 前記ポリシラザン(変性物)を基材上に塗布した後、
アミン類の水溶液に浸漬させて硬化焼成するか、あるい
は、 前記ポリシラザン(変性物)を基材上に塗布した後、
無機酸水溶液に浸漬させて硬化焼成する、という処理が
行なわれる。
【0026】本発明においてシリカ系被膜形成に用いら
れるアミン類には、例えば下記一般式(IV)で表され
るアミン類に加えて、ピリジン類やDBU、DBNなど
も含まれる。 一般式(IV) (R4)(R5)(R6)N (IV) (式中、R4〜R6はそれぞれは水素原子、アルキル基、
アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキ
ルシリル基、アルキルアミノ基又はアルコキシ基を表
す。) その具体例としては、次のものが挙げられる。メチルア
ミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミ
ン、ジプロピルアミン、トリプロピルアミン、ブチルア
ミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、ペンチルア
ミン、ジペンチルアミン、トリペンチルアミン、ヘキシ
ルアミン、ジヘキシルアミン、トリヘキシルアミン、ヘ
プチルアミン、ジヘプチルアミン、オクチルアミン、ジ
オクチルアミン、トリオクチルアミン、フェニルアミ
ン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン等。(な
お、炭化水素鎖は直鎖でも分枝鎖でもよい。)
【0027】また、ピリジン類としては、例えば、ピリ
ジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、ピ
ペリジン、ルチジン、ピリミジン、ピリダジン等が挙げ
られ、更に、DBU(1,8−ジアザビシクロ〔5,
4,0〕7−ウンデセン)、DBN(1,5−ジアザビ
シクロ〔4,3,0〕5−ノネン)なども使用できる。
【0028】一方、有機酸類としては酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸、マレイン酸、ステアリン酸等が挙げ
られ、また無機酸としては塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、
過酸化水素、塩素酸、次亜塩素酸等が挙げられる。
【0029】前記の処理においては、前記ポリシラザ
ン(変性物)にアミン類又はアミン類と有機酸類を添加
した混合液(塗布液)が基材上に塗布される。アミン類
又はアミン類と有機酸類をポリシラザン(変性物)に添
加するに当たっては、前記ポリシラザン(変性物)単独
又はそれを有機溶媒に溶解した溶液に、添加する。この
場合の有機溶媒としては、例えば、ペンタン、ペンテ
ン、ヘキサン、ヘキセン、ヘプタン、ヘプテン、オクタ
ン、オクテン、ノナン、ノネン、デカン、デケン、ベン
ゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、THF、
エーテル類、シクロヘキサン、シクロヘキセン、メチル
シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、リモネン、p
−メンタン、デカリンなどが挙げられる。ポリシラザン
単独の場合、その形態は任意であり、薄膜状、繊維状、
バルク状、粉末状のいずれでもよい。一方、アミン類や
有機酸類は、単独であるいは上記と同様の溶媒に希釈し
て、添加してもよい。アミン類と有機酸類の両方を添加
する場合には、添加する順序は任意である。また、添加
する時の温度、圧力、雰囲気は特に制限されるものでは
ない。
【0030】アミン類のポリシラザンに対する添加量
は、ポリシラザンの重量に対して1ppm以上であれば
よく、好ましくは100ppm〜50%である。なお、
塩基性度(水溶液中でのpKb値)及び沸点が高いアミ
ンほど、少量の添加で硬化焼成時に大きな加速効果を示
す傾向がある。また、有機酸類のポリシラザンに対する
添加量は、ポリシラザンの重量に対して0.1ppm以
上であればよく、好ましくは10ppm〜5%である。
【0031】上記のようにして調製された塗布液は、基
材上に塗布後、水蒸気と接触することによって硬化焼成
し、シリカ系被膜が形成される。基材への塗布は、1回
でもよいし、2回以上繰り返し行ってもよい。塗布手段
としては、通常のスピンコート、ディップコート、流し
塗り、ロールコート等が用いられる。水蒸気との接触
は、加湿炉やスチームを用いて行うのが、一般的であ
る。低温の場合には、単に水蒸気を含む容器内で行って
も、また大気中で行ってもよい。水蒸気と接触させる温
度範囲は20℃〜500℃であり、また、湿度範囲は、
0.1%RH〜100%RHである。特に配線を施した
半導体装置用基板等に本発明を適用する場合、高温で水
蒸気を暴露すると、配線等に悪影響を及ぼすことがあ
る。そのためこのような場合、低温で水蒸気を暴露して
おき、その後、乾燥大気、乾燥酸素、乾燥不活性ガスに
暴露して、シリカへの転化を完了させる方法が望まし
い。水蒸気と接触させることにより、100℃以下の低
温で緻密なシリカ系被膜を得ることができる。もちろ
ん、100℃以上でも可能で、速度を速めることができ
る。
【0032】前記〜の処理においては、前記ポリシ
ラザン(変性物)が、基材上に塗布される。従って、通
常は前記したような有機溶媒に前記ポリシラザン(変性
物)を溶解した溶液が、塗布液として使用される。塗布
の方法、手段等は前記の処理の場合と同様である。
【0033】前記の処理においては、前記ポリシラザ
ン(変性物)を基材上に塗布した後、アミン類の蒸気と
水蒸気とに接触させることにより、また前記の処理に
おいては、前記ポリシラザン(変性物)を基材上に塗布
した後、アミン類の水溶液に浸漬させることにより、塗
布液が硬化焼成され、シリカ系被膜が形成される。この
場合、アミン類としては、前記の処理と同様のものが
用いられるが、特に水に可溶なものが好ましい。水溶液
中のアミン類濃度としては、100ppm〜アミン類の
溶解度限界の範囲内で任意に選択できる。また、温度
は、の処理においては20〜500℃の範囲で、の
処理においては0〜100℃の範囲で、任意に選択され
る。その他の点については、の処理の場合と同様であ
る。
【0034】前記の処理においては、前記ポリシラザ
ン(変性物)を基材上に塗布した後、無機酸水溶液の蒸
気と接触させることにより、また前記の処理において
は、同ポリシラザン(変性物)を基材上に塗布した後、
無機酸水溶液に浸漬させることにより、塗布液が硬化焼
成され、シリカ系被膜が形成される。この場合、無機酸
水溶液の濃度としては、10ppm〜80%の範囲内で
任意に選択できる。また、温度は、の処理においては
20〜500℃の範囲で、の処理においては0〜10
0℃の範囲で、任意に選択される。その他の点について
は、の処理の場合と同様である。
【0035】前記の水蒸気との接触処理、アミン類/又
は無機酸含有水溶液からの蒸気との接触処理、あるいは
アミン類又は無機酸水溶液中での浸漬処理によって、ポ
リシラザン(変性物)中のSi−N、Si−H、N−H
結合等は消失し、Si−O結合を主体とする強靭なシリ
カ系被膜の形成が可能となる。
【0036】本発明のシリカ系被膜付き基材としては、
例えば半導体装置、液晶表示装置、位相シフタ付フォト
マスク、多層配線構造を有するLSI素子及びプリント
回路基板、ハイブリッドIC、アルミナ基板などの電子
部品、三層レジストなどが挙げられる。
【0037】詳しく言うと、例えば半導体装置では、半
導体基板と金属配線層との間、金属配線層間にシリカ系
被膜が形成され、半導体基板上に設けられたPN接合半
導体、及びコンデンサー素子、抵抗素子などの各種素子
がシリカ系被膜で被膜され、これらの素子によって形成
された凹凸面が平坦化されている。また、液晶表示装置
における液晶表示セルでは、透明電極板の透明基板と透
明電極との間に、更に透明電極上に配向膜を有する透明
電極板の透明電極と配向膜の間に、シリカ系被膜が形成
され、カラー液晶表示装置における液晶表示セルでは、
電極板の画素電極上及び対向電極板のカラーフィルター
上にシリカ系被膜が形成され、画素電極及びカラーフィ
ルターによって形成された凹凸面が該シリカ系被膜によ
って平坦化されている。更に、位相シフタ付フォトマス
クの位相シフタ及び三層レジストの中間層がシリカ系被
膜で構成され、上記電子部品においても半導体装置と同
様にシリカ系被膜が設けられ、シリカ系絶縁膜と被塗布
面が該シリカ系被膜によって平坦化されている。
【0038】本発明のシリカ系被膜付き基材は、上記の
ようなシリカ系被膜が前記ポリシラザン(変性物)を含
む塗布液を上記のような基材上に塗布した後、前記〜
のいずれかの処理を行うことによって形成されたもの
からなるものである。シリカ系被膜は、通常0.01〜
5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の技術的範囲がこれらにより限定される
ものではない。
【0040】参考例1[ペルヒドロポリシラザンの合
成] 内容積1lの四つ口フラスコにガス吹き込み管、メカニ
カルスターラー、ジュワーコンデンサーを装着した。反
応器内部を脱酸素した乾燥窒素で置換した後、四つ口フ
ラスコに脱気した乾燥ピリジンを490ml入れ、これ
を氷冷した。次に、ジクロロシラン51.9gを加える
と、白色固体状のアダクト(SiH2Cl2・2C5
5N)が生成した。反応混合物を氷冷し、撹拌しながら
水酸化ナトリウム管及び活性炭管を通して精製したアン
モニア51.0gを吹き込んだ後、乾燥窒素を液層に吹
き込んで未反応のアンモニアを除去した。反応混合物を
遠心分離し、乾燥ピリジンを用いて洗浄した後、更に乾
燥窒素雰囲気下で濾過して濾液850mlを得た。濾液
5mlから溶媒を減圧除去すると、樹脂状固体ペルヒド
ロポリシラザン0.102gが得られた。
【0041】参考例2[ポリメチル(ヒドロ)シラザン
の合成] 内容積500mlの四つ口フラスコにガス吹き込み管、
メカニカルスターラー、ジュワーコンデンサーを装着し
た。反応器内部を脱酸素した乾燥窒素で置換した後、四
つ口フラスコにメチルジクロロシラン(CH3SiHC
2、24.3g,0.221mol)と乾燥ジクロロ
メタン300mlを入れた。反応混合物を氷冷し、撹拌
しながら乾燥アンモニア20.5g(1.20mol)
を窒素ガスと共に吹き込んだ。反応終了後、反応混合物
を遠心分離した後、濾過した。濾液から溶媒を減圧除去
し、ポリメチル(ヒドロ)シラザンを無色の液体として
8.79g得た。
【0042】比較例1 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。これらを95℃、80%RHの恒温恒湿器中で
10時間加湿処理した。得られた被膜の緻密性を、酸に
よる腐蝕速度(エッチングレート)測定によって評価し
た。60%硝酸100mlと50%フッ酸1mlを混合
した腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後
の膜厚をエリプソメーターで測定したところ、エッチン
グレートは10000Å/min以上であった。また、
得られた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行ったとこ
ろ、凹凸が多く不均一であった。
【0043】比較例2 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。これらを大気雰囲気中(25℃、50%R
H)、250℃のホットプレートで3分間加熱した。こ
の時、多量の煙が発生し、被膜の重量は加熱前の75%
に減少した。大気雰囲気中、450℃で1時間焼成し
た。得られた被膜の緻密性を、酸による腐蝕速度(エッ
チングレート)測定によって評価した。60%硝酸10
0mlと50%フッ酸1mlを混合した腐蝕液に、得ら
れた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエリプソメ
ーターで測定したところ、エッチングレートは1000
0Å/min以上であった。また、得られた被膜の顕微
鏡観察(120倍)を行ったところ、凹凸や球状(1〜
10μm)の穴が多く不均一であった。
【0044】比較例3 参考例2で合成したポリメチル(ヒドロ)シラザンをキ
シレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。これを
大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及びガラス
板に3000rpm×20秒の条件でスピンコートし
た。これらを95℃、80%RHの恒温恒湿器中で10
時間加湿処理した。得られた被膜の緻密性を、酸による
腐蝕速度(エッチングレート)測定によって評価した。
60%硝酸100mlと50%フッ酸1mlを混合した
腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜
厚をエリプソメーターで測定したところ、エッチングレ
ートは10000Å/min以上であった。また、得ら
れた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行ったところ、凹
凸が多く不均一であった。
【0045】比較例4 参考例1で合成したポリメチル(ヒドロ)シラザンをキ
シレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。これを
大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及びガラス
板に3000rpm×20秒の条件でスピンコートし
た。これらを大気雰囲気中(25℃、50%RH)、2
50℃のホットプレートで3分間加熱した。この時、多
量の煙が発生し、被膜の重量は加熱前の75%に減少し
た。大気雰囲気中、450℃で1時間焼成した。得られ
た被膜の緻密性を、酸による腐蝕速度(エッチングレー
ト)測定によって評価した。60%硝酸100mlと5
0%フッ酸1mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を
2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測
定したところ、エッチングレートは12000Å/mi
nであった。また、得られた被膜の顕微鏡観察(120
倍)を行ったところ、凹凸や球状(1〜10μm)の穴
が多く不均一であった。
【0046】実施例1 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
この溶液10gに撹拌しながらトリ−n−ペンチルアミ
ン200mgを室温で徐々に添加した。これを大気中
(25℃、50%RH)でシリコン板及びガラス板に3
000rpm×20秒の条件でスピンコートした。これ
らを95℃、80%RHの恒温恒湿器中で1時間加湿処
理した。得られた被膜の緻密性を、酸による腐蝕速度
(エッチングレート)測定によって評価した。60%硝
酸100mlと50%フッ酸1mlを混合した腐蝕液
に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエ
リプソメーターで測定したところ、エッチングレートは
1500Å/min以上であった。また、得られた被膜
の顕微鏡観察(120倍)を行ったところ、凹凸がなく
均一であった。
【0047】実施例2 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
この溶液10gに撹拌しながらトリ−n−ペンチルアミ
ン200mgを室温で徐々に添加した。これを大気中
(25℃、50%RH)でシリコン板及びガラス板に3
000rpm×20秒の条件でスピンコートした。これ
を大気雰囲気中(25℃、50%RH)、250℃のホ
ットプレートで3分間加熱した。この時、煙の発生はな
く、被膜の重量は加熱前の102%であった。大気雰囲
気中、450℃で1時間焼成した。得られた被膜の緻密
性を、酸による腐蝕速度(エッチングレート)測定によ
って評価した。60%硝酸100mlと50%フッ酸1
mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬
し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測定したとこ
ろ、エッチングレートは800Å/minであった。ま
た、得られた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行ったと
ころ、凹凸や球状(1〜10μm)の穴は見られず均一
であった。
【0048】実施例3 参考例2で合成したポリメチル(ヒドロ)シラザンをキ
シレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。この溶
液10gに撹拌しながらトリ−n−ペンチルアミン20
0mgを室温で徐々に添加した。これを大気中(25
℃、50%RH)でシリコン板及びガラス板に3000
rpm×20秒の条件でスピンコートした。これらを9
5℃、80%RHの恒温恒湿器中で1時間加湿処理し
た。得られた被膜の緻密性を、酸による腐蝕速度(エッ
チングレート)測定によって評価した。60%硝酸10
0mlと50%フッ酸1mlを混合した腐蝕液に、得ら
れた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエリプソメ
ーターで測定したところ、エッチングレートは1600
Å/min以上であった。また、得られた被膜の顕微鏡
観察(120倍)を行ったところ、凹凸がなく均一であ
った。
【0049】実施例4 参考例1で合成したポリメチル(ヒドロ)シラザンをキ
シレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。この溶
液10gに撹拌しながらトリ−n−ペンチルアミン20
0mgを常温で徐々に添加した。これを大気中(25
℃、50%RH)でシリコン板及びガラス板に3000
rpm×20秒の条件でスピンコートした。これらを大
気雰囲気中(25℃、50%RH)、250℃のホット
プレートで3分間加熱した。この時、煙の発生はなく、
被膜の重量は加熱前の99%であった。大気雰囲気中、
450℃で1時間焼成した。得られた被膜の緻密性を、
酸による腐蝕速度(エッチングレート)測定によって評
価した。60%硝酸100mlと50%フッ酸1mlを
混合した腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬
前後の膜厚をエリプソメーターで測定したところ、エッ
チングレートは1100Å/minであった。また、得
られた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行ったところ、
凹凸や球状(1〜10μm)の穴は見られず均一であっ
た。
【0050】実施例5 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
この溶液10gに撹拌しながらプロピオン酸20mgと
ジブチルアミン500mgを室温で徐々に添加した。こ
れを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及びガ
ラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコート
した。これらを95℃、80%RHの恒温恒湿器中で1
時間加湿処理した。得られた被膜の緻密性を、酸による
腐蝕速度(エッチングレート)測定によって評価した。
60%硝酸100mlと50%フッ酸1mlを混合した
腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜
厚をエリプソメーターで測定したところ、エッチングレ
ートは1500Å/min以上であった。また、得られ
た被膜の顕微鏡観察(120倍)を行ったところ、凹凸
がなく均一であった。
【0051】実施例6 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
この溶液10gに撹拌しながらプロピオン酸20mgと
ジブチルアミン500mgを室温で徐々に添加した。こ
れを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及びガ
ラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコート
した。これらを大気雰囲気中(25℃、50%RH)、
250℃のホットプレートで3分間加熱した。この時、
煙の発生はなく、被膜の重量は加熱前の101%であっ
た。大気雰囲気中、450℃で1時間焼成した。得られ
た被膜の緻密性を、酸による腐蝕速度(エッチングレー
ト)測定によって評価した。60%硝酸100mlと5
0%フッ酸1mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を
2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測
定したところ、エッチングレートは700Å/minで
あった。また、得られた被膜の顕微鏡観察(120倍)
を行ったところ、凹凸や球状(1〜10μm)の穴は見
られず均一であった。
【0052】実施例7 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
この溶液10gに撹拌しながら酢酸20mgとトリブチ
ルアミン300mgを室温で徐々に添加した。これを大
気中(25℃、50%RH)でシリコン板及びガラス板
に3000rpm×20秒の条件でスピンコートした。
これらを95℃、80%RHの恒温恒湿器中で1時間加
湿処理した。得られた被膜の緻密性を、酸による腐蝕速
度(エッチングレート)測定によって評価した。60%
硝酸100mlと50%フッ酸1mlを混合した腐蝕液
に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエ
リプソメーターで測定したところ、エッチングレートは
1400Å/min以上であった。また、得られた被膜
の顕微鏡観察(120倍)を行ったところ、凹凸がなく
均一であった。
【0053】実施例8 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
この溶液10gに撹拌しながら酢酸20mgとトリブチ
ルアミン300mgを室温で徐々に添加した。これを大
気中(25℃、50%RH)でシリコン板及びガラス板
に3000rpm×20秒の条件でスピンコートした。
これらを大気雰囲気中(25℃、50%RH)、250
℃のホットプレートで3分間加熱した。この時、煙の発
生はなく、被膜の重量は加熱前の104%であった。大
気雰囲気中、450℃で1時間焼成した。得られた被膜
の緻密性を、酸による腐蝕速度(エッチングレート)測
定によって評価した。60%硝酸100mlと50%フ
ッ酸1mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を2分間
浸漬し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測定した
ところ、エッチングレートは850Å/minであっ
た。また、得られた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行
ったところ、凹凸や球状(1〜10μm)の穴は見られ
ず均一であった。
【0054】実施例9 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。次に、容量2000mlのビーカーにトリエチ
ルアミン50gと純水950gを注入し、撹拌しながら
マントルヒーターで50℃に加熱した。これにペルヒド
ロポリシラザンを塗布したシリコン板又はガラス板を1
5分間浸漬した。得られた被膜の緻密性を、酸による腐
蝕速度(エッチングレート)測定によって評価した。6
0%硝酸100mlと50%フッ酸1mlを混合した腐
蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚
をエリプソメーターで測定したところ、エッチングレー
トは2300Å/minであった。また、得られた被膜
の顕微鏡観察(120倍)を行ったところ、凹凸がなく
均一であった。
【0055】実施例10 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。次に、室温で容量2000mlのビーカーにト
リエチルアミン50gと純水950gを注入した。これ
にペルヒドロポリシラザンを塗布したシリコン板又はガ
ラス板を5秒間浸漬した。これらを大気雰囲気中(25
℃、50%RH)、250℃のホットプレートで3分間
加熱した。この時、煙の発生はなく、被膜の重量は加熱
前の106%であった。大気雰囲気中、450℃で1時
間焼成した。得られた被膜の緻密性を、酸による腐蝕速
度(エッチングレート)測定によって評価した。60%
硝酸100mlと50%フッ酸1mlを混合した腐蝕液
に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエ
リプソメーターで測定したところ、エッチングレートは
1000Å/minであった。また、得られた被膜の顕
微鏡観察(120倍)を行ったところ、凹凸や球状(1
〜10μm)の穴は見られず均一であった。
【0056】実施例11 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。次に、容量2000mlのビーカーにn−ブチ
ルアミン50gと純水950gを注入し、室温(20
℃)で撹拌した。これにペルヒドロポリシラザンを塗布
したシリコン板又はガラス板を1時間浸漬した。得られ
た被膜の緻密性を、酸による腐蝕速度(エッチングレー
ト)測定によって評価した。60%硝酸100mlと5
0%フッ酸1mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を
2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測
定したところ、エッチングレートは2800Å/min
であった。また、得られた被膜の顕微鏡観察(120
倍)を行ったところ、凹凸がなく均一であった。
【0057】実施例12 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。次に、容量2000mlのビーカーにトリエチ
ルアミン5gと純水95gを注入し、撹拌しながらマン
トルヒーターで50℃に加熱した。このビーカーの気相
部分に、ペルヒドロポリシラザンを塗布したシリコン板
又はガラス板を30分間つるした。得られた被膜の緻密
性を、酸による腐蝕速度(エッチングレート)測定によ
って評価した。60%硝酸100mlと50%フッ酸1
mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬
し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測定したとこ
ろ、エッチングレートは1900Å/minであった。
また、得られた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行った
ところ、凹凸がなく均一であった。
【0058】実施例13 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。次に、室温で容量2000mlのビーカーにト
リエチルアミン5gと純水95gを注入した。このビー
カーの気相部分に、ペルヒドロポリシラザンを塗布した
シリコン板又はガラス板を10秒間つるした。これらを
大気雰囲気中(25℃、50%RH)、250℃のホッ
トプレートで3分間加熱した。この時、煙の発生はな
く、被膜の重量は加熱前の101%であった。大気雰囲
気中、450℃で1時間焼成した。得られた被膜の緻密
性を、酸による腐蝕速度(エッチングレート)測定によ
って評価した。60%硝酸100mlと50%フッ酸1
mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬
し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測定したとこ
ろ、エッチングレートは800Å/minであった。ま
た、得られた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行ったと
ころ、凹凸や球状(1〜10μm)の穴は見られず均一
であった。
【0059】実施例14 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。次に、容量2000mlのビーカーに濃度30
%の過酸化水素水1000gを注入し、撹拌しながらマ
ントルヒーターで50℃に加熱した。これにペルヒドロ
ポリシラザンを塗布したシリコン板又はガラス板を30
分間浸漬した。得られた被膜の緻密性を、酸による腐蝕
速度(エッチングレート)測定によって評価した。60
%硝酸100mlと50%フッ酸1mlを混合した腐蝕
液に、得られた被膜を2分間浸漬し、浸漬前後の膜厚を
エリプソメーターで測定したところ、エッチングレート
は1700Å/minであった。また、得られた被膜の
顕微鏡観察(120倍)を行ったところ、凹凸や球状
(1〜10μm)の穴は見られず均一であった。
【0060】実施例15 参考例1で合成したペルヒドロポリシラザンをデカヒド
ロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。
これを大気中(25℃、50%RH)でシリコン板及び
ガラス板に3000rpm×20秒の条件でスピンコー
トした。次に、室温で容量2000mlのビーカーに濃
度30%の過酸化水素水1000gを注入した。このビ
ーカーの気相部分に、ペルヒドロポリシラザンを塗布し
たシリコン板又はガラス板を10秒間つるした。これら
を大気雰囲気中(25℃、50%RH)、250℃のホ
ットプレートで3分間加熱した。この時、煙の発生はな
く、被膜の重量は加熱前の105%であった。大気雰囲
気中、450℃で1時間焼成した。得られた被膜の緻密
性を、酸による腐蝕速度(エッチングレート)測定によ
って評価した。60%硝酸100mlと50%フッ酸1
mlを混合した腐蝕液に、得られた被膜を2分間浸漬
し、浸漬前後の膜厚をエリプソメーターで測定したとこ
ろ、エッチングレートは700Å/minであった。ま
た、得られた被膜の顕微鏡観察(120倍)を行ったと
ころ、凹凸や球状(1〜10μm)の穴は見られず均一
であった。
【0061】
【発明の効果】請求項1のシリカ系被膜付き基材の製造
方法は、主として前記一般式(I)で表される構造単位
からなる骨格を有する数平均分子量が約100〜50,
000のポリシラザン又はその変性物を基材上に塗布し
た後、該ポリシラザンをセラミックス化することにより
該基材上にシリカ系被膜を形成する方法であって、前記
ポリシラザン又はその変性物を塗布する前又は塗布した
後に前記ポリシラザン又はその変性物にアミン類及び/
又は酸類を接触させるという構成のものであることか
ら、緻密で均質なシリカ系被膜を有し、しかも被塗布面
の凹凸が高度に平坦化されている基材を、容易に500
℃以下の焼成温度で得ることができる。また、本方法に
よると、セラミックス化の際に酸化速度が早く(容易に
シリカに転化する=低温で焼成できる)、焼成時に低分
子量化合物の飛散が起こる前にシリカへ転化するため、
被膜(ポリマー)のロスがない(=収率が良い)、焼成
装置を汚染しない(焼成装置の汚染は従来大きな問題だ
った、)膜ムラがないという効果を奏する。
【0062】請求項2のシリカ系被膜付き基材は、請求
項1の方法で製造されたものであることから、被塗布面
との密着性、耐摩耗性、耐蝕性等に優れている上に、緻
密で均質なもので、しかも被塗布面の凹凸を高度に平坦
化してなるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、ア
    リール基、若しくはこれらの基以外でフルオロアルキル
    基等のケイ素に直結する基が炭素である基、アルキルシ
    リル基、アルキルアミノ基又はアルコキシ基を表す。但
    し、R1、R2及びR3の少なくとも1つは水素原子であ
    る。)で表される構造単位からなる骨格を有する数平均
    分子量が約100〜50,000のポリシラザン又はそ
    の変性物を基材上に塗布した後、該ポリシラザンをセラ
    ミックス化することにより該基材上にシリカ系被膜を形
    成する方法であって、前記ポリシラザン又はその変性物
    を塗布する前又は塗布した後に前記ポリシラザン又はそ
    の変性物にアミン類及び/又は酸類を接触させることを
    特徴とするシリカ系被膜付き基材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で製造されたシリカ
    系被膜付き基材。
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